JP7434586B2 - 液体混合物を分離するための遠心分離機 - Google Patents

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Description

本発明の趣旨は遠心分離機の分野に関する。より詳細には、本発明の趣旨は、遠心分離機を通る流れを制御することに関する。
遠心分離機は、概して、液体混合物または気体混合物からの液体および/または固体の分離のために使用される。動作の間、分離されることになる流体混合物は、回転ボウルへと導入され、遠心力によって、重い粒子または水などの密度の大きい液体は回転ボウルの周辺に集まる一方で、より密度の小さい液体は中心回転軸のより近くに集まる。これは、例えば、周辺と回転軸の近くとに配置された別々の出口を用いて、分離された分級物の回収をそれぞれ可能にする。
特許文献1は、発酵ブロスなどの医薬製品の遠心処理のための分離機を開示している。分離機は、回転可能な外側ドラムと、外側ドラムに配置される交換可能な内側ドラムとを備える。内側ドラムは、流動製品を浄化するための手段を備える。外側ドラムは、外側ドラムの下方に配置されるモータによって、駆動スピンドルを介して駆動される。内側ドラムは、分離機の上方の端に配置される流体連結部を有する外側ドラムを通じて、鉛直方向上向きに延びる。
しかしながら、発酵ブロスからの細胞培養混合物などの細胞培養混合物を処理することは、例えば、哺乳類の細胞およびCHO細胞が遠心の領域の中で受けるせん断力によって傷付きやすい(敏感となり得る)ため、細胞の過剰な破壊をもたらす可能性がある。発酵の間に細胞培養によって生成される分子を含み得る分離液体軽相が液体重相出口を通じて漏れないように、分離機を通じた正確な流れ制御を有することも重要である。
したがって、向上した流れ制御を有する、細胞培養混合物を分離するための分離機などの遠心分離機に対する技術的な要求がある。
国際公開第2015/181177号パンフレット
先行技術の1つ以上の制限を少なくとも一部で克服することが、本発明の目的である。詳細には、向上した流れ制御を有する細胞培養混合物を分離するための遠心分離機を提供することが目的である。
本発明の第1の態様として、液体混合物の分離のための遠心分離機であって、遠心分離機は、
前記遠心分離機は、静止フレームと、回転アセンブリと、前記回転アセンブリを回転軸(X)の周りで前記静止フレームに対して回転させるための駆動ユニットと、
を備え、
前記回転アセンブリは、分離空間を包囲するロータケーシングを備えており、前記分離空間内には、分離ディスクの積み重ねが鉛直方向の回転軸(X)の周りで回転するように配置されており、
前記ロータケーシングは、
前記分離空間への前記液体混合物の供給のための機械的に密封された状態で封止された入口と、
機械的に密封された状態で封止されかつ分離液相の排出のために配置される第1の液体出口および機械的に密封された状態で封止されかつ分離重相の排出のために配置される第2の液体出口であって、前記重相は、前記液相より高い密度を有する、第1の液体出口および第2の液体出口と
をさらに備えており、
前記分離重相を前記分離空間から移送するために前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプと、
前記分離液相を前記分離空間から移送するために前記第1の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプと
をさらに備える、遠心分離機が提供される。
本発明者らは、細胞培養混合物の分離のための分離機を通る流れが不安定となり得ることと、液体のレベル、つまり、遠心分離機の回転ボウルの中での分離層同士の間の境界面の径方向位置が、分離重相を移送するために配置された管または配管の位置決めおよび長さに影響を受けやすいこととを見出した。本発明の第1の態様は、出口の下流の少なくとも1つの容積式ポンプの追加がこのような問題を解決し、それによって分離機の流れ制御を高めることができるという洞察に基づかれている。したがって、容積式ポンプは、流れ制限およびポンプとして同時に作用でき、そのため安定した運転状態を得るのを助けることができる。これは、重量層出口において、または、ロータケーシングにおいて、分離重相の製品の損失および堆積を防止することができる。分離重相のこのような堆積は、分離機の分離性能を低下させる可能性がある。
また、システムにおける送り込み圧力が低減させられる可能性があり、つまり、分離される液体混合物が、低下した圧力で遠心分離機へと供給される可能性があり、したがってこれは、大きな力によって傷付きやすい細胞培養混合物を分離するとき、有利である。
遠心分離機の静止フレームは非回転部品であり、回転アセンブリは、例えば少なくとも1つのボールベアリングを用いて、フレームによって支持される。
遠心分離機は、回転アセンブリを回転させるために配置される駆動部材をさらに備え、電気モータを備えてもよく、または、ベルトもしくは歯車伝動装置などの適切な伝動装置によって回転アセンブリを回転させるように配置され得る。
回転アセンブリは、分離が起こるロータケーシングを備える。ロータケーシングは、細胞培養混合物など流体混合物の分離が起こる分離空間を包囲する。ロータケーシングは、一続きのものであるロータケーシングとすることができ、分離相のための任意のさらなる出口がなくてもよい。したがって、一続きのものであるロータケーシングは、例えば、分離空間の周辺に堆積させられるスラッジ相などを排出するための周辺ポートがない一続きのものであり得る。しかしながら、実施形態では、ロータケーシングは、分離空間の周辺からの分離相の間欠的または連続的な排出のための周辺ポートを備える。
分離空間は、回転軸(X)を中心として配置される分離ディスクの積み重ねを備える。積み重ねは円錐台状の分離ディスクを備え得る。
したがって、分離ディスクは円錐台形を有することができ、円錐台形は円錐の錐台の形を有する形を意味しており、円錐の錐台の形は、細長い端または先端が除去されている円錐の形である。したがって、円錐台形は、対応する円錐の形の先端または頂点が位置させられる仮想的な頂点を有する。円錐台形の軸は、一続きのものであるロータケーシングの回転軸Xと軸方向で並べられる。円錐台部分の軸は、対応する円錐形の高さの方向、または、対応する円錐形の頂点を通る軸の方向である。
分離ディスクは、代替的に、回転軸の周りに配置される軸方向のディスクであってもよい。
分離ディスクは、例えば、ステンレス鋼など、金属を備え得る、または金属材料のものであり得る。分離ディスクはさらに、プラスチック材料を備え得る、または、プラスチック材料のものであり得る。
機械的に密封された状態で封止された入口は、分離される流体を受け入れ、流体を分離空間へと案内するためのものである。また、第1および第2の液体出口は機械的に密閉で封止される。
機械的に密封されたシールは、分離される液体混合物または分離液相を移送するための導管などの静止部分と、ロータケーシングとの間に気密の封止を生じさせ、ロータケーシングの外部からの空気が送り込みを汚染することと、液体が漏れることとを防止するようになっているシールを意味する。そのため、ロータケーシングは、動作の間に細胞培養混合物などの液体で完全に満たされるように配置され得る。これは、空気または自由液面が、動作中にロータケーシングの中に存在するものではないことを意味する。
第1の態様の実施形態では、密封状態で封止された入口は、前記ロータケーシングの第1の軸方向端に配置され、分離される液体混合物が回転軸(X)において前記ロータケーシングに入るように配置される。さらに、第2の液体出口は、前記第1の端の反対において前記ロータケーシングの第2の軸方向端に配置されてもよく、前記分離重相が回転軸(X)において排出されるように配置されてもよい。したがって、入口は、ロータケーシングの下方の軸方向端などの第1の軸方向端に配置されてもよく、第2の機械的に密封された状態で封止された液体出口は、ロータケーシングの上方の軸方向端などの反対の軸方向端に配置される。分離液相の排出のための第1の機械的に密封された状態で封止された液体出口は、ロータケーシングの下方の軸方向端または上方の軸方向端に配置され得る。
例えば、細胞培養が回転軸(X)において分離機の回転部に出入りすることができる場合、有利であり得る。これは、分離機を出て行く分離細胞により小さい回転エネルギーを与え、したがって細胞の破壊の危険性を低下させる。細胞相などの分離重相は、ロータケーシングから、および、回転アセンブリから、回転軸(X)において排出され得る。
第1の態様の実施形態では遠心分離機は、前記入口を静止入口導管に封止して連結するための第1の回転シールをさらに備え、前記静止入口導管の少なくとも一部は回転軸(X)の周りに配置される。
したがって、第1の回転シールは機械的に密封されたシールとすることができ、機械的に密封されたシールは、入口を静止入口導管に連結して封止するための回転シールである。第1の回転シールは、ロータケーシングとフレームの静止部分との境界に配置でき、したがって静止部分と回転部分とを備え得る。
したがって、静止入口導管は、静止フレームの一部とすることもでき、回転軸(X)に配置される。
第1の回転シールは、分離液相を排出するための第1の機械的に密封された状態で封止された液体出口も封止する二重のシールであり得る。
第1の態様の実施形態では、遠心分離機は、前記第2の液体出口を、回転軸の周りに配置される静止出口導管に封止して連結するための第2の回転シールをさらに備え、前記容積式ポンプは、前記静止出口導管に分離重相の流れを提供するように構成される。
同様に、第2の回転シールも機械的に密封されたシールとすることができ、機械的に密封されたシールは、出口を静止出口導管に連結して封止するための回転シールである。第2の回転シールは、ロータケーシングとフレームの静止部分との境界に配置でき、したがって静止部分と回転部分とを備え得る。
したがって、静止出口導管は、静止フレームの一部とすることもでき、回転軸(X)に配置される。
第1の態様の実施形態では、回転アセンブリは、分離重相を分離空間から第2の機械的に密封された状態で封止された液体出口へと移送するための少なくとも1つの出口導管をさらに備え、前記導管は、前記分離空間の径方向で外側の位置から、前記第2の機械的に密封された状態で封止された液体出口、つまり、重量層出口へと延びる。出口導管は、径方向で外側の位置に配置される導管入口と、径方向で内側の位置の導管出口とを有し得る。結果として、重相出口は径方向で内側の位置径方向で内側の位置にある。この出口導管は分離空間の上方部分に配置され得る。
例として、導管入口は径方向で外側の位置に配置され、導管出口は径方向で内側の位置に配置され得る。さらに、少なくとも1つの出口導管は、導管入口から管出口へと上向きの傾斜で配置され得る。
したがって、径方向平面に対して、導管は、分離空間における導管入口から重相出口における導管出口へと軸方向で上向きに傾斜させられ得る。これは、導管における分離細胞相の移送を容易にすることができる。
導管入口は、分離空間において軸方向で上方の位置に配置され得る。導管入口は、分離空間がその最大の内径を有する軸方向の位置に配置され得る。
出口導管は管であり得る。例として、ロータケーシングは単一の出口導管を備え得る。
例として、少なくとも1つの出口導管は、径方向平面に対して少なくとも2度の上向きの傾斜で傾斜させられる。例として、少なくとも1つの出口導管は、径方向平面に対して、少なくとも10度など、少なくとも5度の上向きの傾斜で傾斜させられ得る。
少なくとも1つの出口導管は、分離空間における分離重相の重相出口への移送を容易にすることができる。
容積式ポンプは、逆圧(カウンタープレッシャー)における変化にも拘わらず、固定速度での一定の流れを提供するように構成され得る。例として、容積式ポンプは、分離機における分離軽相と重相との間での分割が正確となり、入口へと分離される液体混合物の流れと無関係になることを確保するために配置され得る。
容積式ポンプは、例えば回転ポンプであり得る。容積式ポンプによって提供される体積流れは、一定にならない可能性があり、つまり、脈動性の流れを提供する可能性がある。
さらに、容積式ポンプは、ある体積の液体を閉じ込め、この体積をポンプの排出管へと移動させることで、第2の液体出口の下流の分離重相を移送させるように構成され得る。したがって、容積式ポンプは、分離された液体重相が分離機から排出されるのに通る配管または管に連結される入口と、移動するように汲み出された分離液体重相が容積式ポンプを出るのに通る出口とを備え得る。
第1の態様の実施形態では、少なくとも1つの容積式ポンプは、吸引力および/または逆圧を提供するように構成される。したがって、ポンプは、吸引力を、分離機で分離される液体混合物に提供し、ひいては、排出された分離重相にも提供するように配置され得る。
容積式ポンプは、排出された重相に可変の正圧を提供するように構成されてもよい。可変の正圧を提供することは、遠心分離機からいくらかの距離における受入容器への分離重相の移送を可能にすることができる。
第1の態様の実施形態では、少なくとも1つの容積式ポンプは蠕動ポンプである。
蠕動ポンプはローラーポンプであり得る。このようなポンプは、分離重相が排出されるのに通る配管または管に連結される柔軟なチューブと、柔軟なチューブを回転において圧縮するように配置されるいくつかの要素を伴うロータとを備え得る。ロータが回るとき、圧縮の下にある配管の部分が締め付けられ、それによって配管を塞ぎ、分離重量層を押して配管を通じて蠕動ポンプの出口へと汲み出す。
第1の態様の実施形態では、第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプは、動作していないとき、分離重相の流れを止めるように構成される。
したがって、容積式ポンプは、ポンプが動作していないときに分離重相の流れが止められるように、調節弁としても機能することができる。これは、遠心分離機の脱気を支援することもでき、例えば分離処理の終了において、分離機の浄化を容易にすることもできる。
例として、遠心分離機は、第2の液体出口と、第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプとの間に弁がなくてもよい。結果として、容積式ポンプの使用は、ポンプがそれ自体で弁として機能することができるため、重量層出口における調節弁を排除することを可能にする。
第1の態様の遠心分離機は、前記第2の液体出口の下流に少なくとも1つの圧力センサを備え得る。
第1の態様の遠心分離機は、第1の液体出口の下流、つまり、液体軽量出口の下流に配置される調節弁センサを備え得る。
第1の態様の実施形態では、遠心分離機は、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの圧力センサと、前記第1の液体出口の下流に配置される調節弁とをさらに備え、前記弁は、前記圧力センサによって生成されるデータに基づいて動作するように構成される。
したがって、容積式ポンプは、分離液体軽相と分離液体重相との間の分割を制御するように配置および使用され得る。したがって、液体軽量出口、つまり第1の液体出口の下流の調節弁は、排出された軽相を絞ることで容積式ポンプを支援し、それによって重相出口における正圧を上昇させることができる。したがって、液体軽量出口の下流の調節弁は、重相出口において生成される圧力データに基づいて調節され得る。
第1の態様の実施形態では、遠心分離機は、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの圧力センサをさらに備え、第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプは、前記圧力センサによって生成されるデータに基づいて動作するように構成される。
したがって、重相出口における圧力センサは、いつ開始するか、いつ停止するか、重相に適用する正圧の大きさなど、容積式ポンプを制御するために、圧力データを提供するように使用され得る。
液体軽量出口の下流の調節弁、および/または少なくとも1つの容積式ポンプを、圧力センサからの圧力データに基づいて動作させるために、遠心分離機は、圧力センサから受信された入力に基づいて、動作要求を調節弁および/または容積式ポンプに送るように構成される制御ユニットを備え得る。したがって、制御ユニットは、圧力データを圧力センサから受信し、受信されたデータに基づいて、排出された重相における調節弁および/または正圧を調節する方法を実施するように構成されるコンピュータプログラム製品を備え得る。制御ユニットは、処理装置と、圧力センサ、調節弁、および/または容積式ポンプと通信するための通信インターフェースとを備え得る。
先に検討されているように、遠心分離機は、分離液相を前記分離空間から移送するために前記第1の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプをさらに備える。
液体軽量出口の下流に配置される容積式ポンプは、第2の出口の下流に配置される容積式ポンプと同じ種類のものとすることができる。したがって、液体軽量出口の下流に配置される容積式ポンプは、上記されたものとすることができ、例えば、蠕動ポンプであり得る。
液体軽量出口の下流に配置される容積式ポンプを有することで、容積式ポンプが調節弁より流れを正確に調節することができるため、システム全体のより良好な動作制御を提供することができる。
さらに、そのため遠心分離機は、第1の液体出口と、前記第1の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプとの間に弁がなくてもよい。
したがって、液体軽量出口の下流に配置される容積式ポンプを有することで、ポンプ自体が弁として機能することができるため、液体軽量出口の下流に配置される調節弁の除去を可能にすることができる。
第1の態様の実施形態では、遠心分離機は、分離される液体混合物を供給するための送り込みポンプがない。代わりに、分離機は、第2の液体出口の下流に配置される容積式ポンプによって生成される吸引力だけを用い、容積式ポンプが液体軽量出口の下流にも配置される場合には、このようなポンプからの吸引力も用いて、送り込みを入口に供給するように構成され得る。したがって、実施形態では、分離機は、前記第1の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプを備え、分離機は、容積式ポンプによって生成される吸引力だけによって分離される液体混合物を供給するように構成される。
第1の態様の実施形態では、回転アセンブリは交換可能な分離挿入体と回転部材とを備え、前記挿入体は前記ロータケーシングを備え、前記回転部材によって支持される。
したがって、交換可能な分離挿入体は、回転部材へと搭載されるあらかじめ組み立てられた挿入体とすることができ、回転部材は、挿入体のための回転可能な支持体として機能することができる。したがって、交換可能な挿入体は容易に挿入でき、単一のユニットとしての回転部材から係合解除できる。
実施形態によれば、交換可能な分離挿入体は使い捨ての分離挿入体である。したがって、挿入体は、使い捨てのために適合され、廃棄可能な挿入体であり得る。したがって、交換可能な挿入体は、医薬産業における1回の製品バッチなど、1つの製品バッチの処理のためのものであり、その後に廃棄され得る。
交換可能な分離挿入体は、ポリマ材料を備え得る、または、ポリマ材料から成り得る。例として、ロータケーシングおよび分離ディスクの積み重ねは、ポリプロピレン、プラチナ硬化シリコーン、またはBPAなしのポリカーボネートなどのポリマ材料を備え得る、または、このようなポリマ材料のものであり得る。挿入体のポリマ部品は射出成形され得る。しかしながら、交換可能な分離挿入体は、ステンレス鋼などの金属部品も備え得る。例えば、分離ディスクの積み重ねはステンレス鋼のディスクを備え得る。
交換可能な挿入体は、封止された無菌ユニットであり得る。
さらに、ロータケーシングが交換可能な分離挿入体である場合、ロータケーシングは、外部のベアリングによって外部だけで支持されるように配置され得る。
さらに、交換可能な分離挿入体および回転部材は、外部のベアリングによって支持されるように配置される任意の回転可能なシャフトがなくてもよい。
例として、交換可能な挿入体の外面は回転部材の支持面の中で係合させられ、それによって前記交換可能な挿入体を前記回転部材の中で支持する。
結果として、遠心分離機は、モジュール式の遠心分離機であり得る、または、基礎ユニットと、交換可能な分離挿入体を備える回転アセンブリとを備え得る。基礎ユニットは、静止フレームと、回転アセンブリを回転軸の周りで回転させるための駆動ユニットとを備え得る。回転アセンブリは、第1の軸方向端と第2の軸方向端とを有してもよく、少なくとも径方向において内側空間を画定でき、内側空間は、交換可能な分離挿入体の少なくとも一部を受け入れるように構成される。回転アセンブリは、第1の軸方向端において内側空間への第1の貫通開口が設けられ、第1の貫通開口を通じて延びるように交換可能な分離挿入体の第1の流体連結部のために構成され得る。回転アセンブリは、第2の軸方向端において内側空間への第2の貫通開口も備え、第2の貫通開口を通じて延びるように交換可能な分離挿入体の第2の流体連結部のために構成され得る。
先に検討された第1の態様の構成として、
液体混合物の分離のための遠心分離機であって、遠心分離機は、
静止フレームと、回転アセンブリと、回転アセンブリを回転軸(X)の周りでフレームに対して回転させるための駆動ユニットとを備え、回転アセンブリは、
分離ディスクの積み重ねが鉛直方向の回転軸(X)の周りで回転するように配置される分離空間を包囲するロータケーシングを備え、前記ロータケーシングは、
前記液体混合物の前記分離空間への供給のための機械的に密封された状態で封止された入口と、
機械的に密封された状態で封止され、分離液相の排出のために配置される第1の液体出口、および、機械的に密封された状態で封止され、分離重相の排出のために配置される第2の液体出口であって、前記重相は、前記液相より大きい密度を有する、第1の液体出口および第2の液体出口と
をさらに備え、
分離重相を前記分離空間から移送するために前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプをさらに備える遠心分離機が提供される。
この構成では、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプだけがある。
本発明の第2の態様として、液体混合物を分離するための方法であって、
a) 本発明の第1の態様による遠心分離機を提供するステップと、
b) 分離される前記液体混合物を前記入口に供給するステップと、
c) 分離重相を前記第2の機械的に密封された状態で封止された液体出口を介して排出し、液相を前記第1の密封状態で封止された液体出口を介して排出するステップと
を含み、
分離される液体混合物を供給するステップb)は、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(50)、および/または、前記第1の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプで、圧力を適用することで少なくとも部分的に実施される、方法が提供される。
第2の態様は、先の態様と同じまたは対応する利点を概して呈することができる。第2の態様に関連して使用される用語および定義は、先の第1の態様に関連して検討されているものと同じである。
したがって、容積式ポンプは、分離される液体混合物を分離機の入口へ少なくとも部分的に移送するために使用され得る。これは、送り込み圧力、つまり、分離される液体混合物の圧力の低下を可能にすることができる。そのため、第2の態様の方法は、分離される細胞などの製品に対してより緩やかである。さらに、分離される液体混合物の低減した圧力は、分離機のシールとして使用される封止する液体の圧力要件が低減される点においても有利である。
第2の態様の実施形態では、分離される液体混合物を供給するステップb)は、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ、および/または、前記第1の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプで、圧力を適用することで専ら実施される。
結果として、方法は、液体混合物を入口へと汲み出すための送り込みポンプを有する必要性が排除されるような度合いまで負圧を分離機に適用することを可能にする。
第2の態様の実施形態では、方法は、少なくとも1つの容積式ポンプを通る排出された重相の流れを推定するステップをさらに含む。これは、ポンプの回転速度と、ポンプの直ぐ上流の圧力とを推定することで実施され得る。したがって、回転速度と、ポンプに入る排出された重相の圧力とは、ポンプを通る流れを計算するために使用できる。
例として、方法は、推定されたポンプを通る流れに基づいて、容積式ポンプを動作させるステップをさらに含み得る。したがって、ポンプに入る排出された重相の圧力が分かれば、ポンプの回転速度を調節することで、ポンプを通る体積流れまたは質量流れなどの絶対的な流れを制御することが可能である。
第2の態様の実施形態では、液体混合物は細胞培養混合物である。
細胞は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞および哺乳類の細胞から選択されるなど、せん断に敏感な細胞であり得る。
本発明の第3の態様として、遠心分離機を脱気する方法であって、
i) 第1の態様による遠心分離機を提供するステップと、
ii) 少なくとも1つの前記容積式ポンプを使用して、前記分離機の静止において前記遠心分離機に負圧を適用し、それによって前記遠心分離機に閉じ込められている空気を除去するステップと
を含む方法が提供される。
したがって、本開示の遠心分離機は、分離機と、分離機に連結された送り込み配管とを脱気することを支援することもできる。さらに、送り込みポンプの呼び水を支援することもでき、これは、液体混合物を分離機へと汲み出すために使用される。
本発明の第4の態様として、細胞培養混合物を分離するためのシステムであって、
- 本発明の第1の態様による遠心分離機と、
- 細胞培養混合物を宿主させるための発酵器と、
- 分離される細胞培養混合物が遠心分離機の軸方向で下方の端における入口へと供給されるように配置される遠心分離機への、発酵器の底からの連結部と
を備えるシステムが提供される。
発酵器は発酵タンクであり得る。連結部は、管などの任意の適切な連結部であり得る。連結部は、発酵器と遠心分離機との間の直接的な連結部であり得る。
本発明の趣旨の上記および追加の目的、特徴、および利点は、添付の図面を参照しつつ、以下の例示の非限定的な詳細な記載を通じてより良く理解される。図面では、他に述べられていない場合、同様の符号が同様の要素のために使用されている。
重相出口の下流に容積式ポンプを備える本開示の遠心分離機の概略図である。 重相出口の下流に容積式ポンプを備える本開示の遠心分離機の概略図である。 重相出口の下流に容積式ポンプを備える本開示の遠心分離機の概略図である。 重相出口の下流に容積式ポンプを備える本開示の遠心分離機の概略図である。 重相出口の下流に容積式ポンプを備える本開示の遠心分離機の概略図である。 重相出口の下流に容積式ポンプを備える本開示の遠心分離機の概略図である。 細胞培養混合物を分離するためのシステムの概略図である。 細胞培養混合物を分離するための遠心分離機のための交換可能な分離挿入体を形成するロータケーシングの概略的な外部の側面図である。 図3に示されるような交換可能な分離挿入体を備える遠心分離機の概略的な断面図である。 図3に示されるような交換可能な分離挿入体の概略的な断面図である。 遠心分離機の実施形態の概略的な断面図である。
図1a~図1fは、第2の液体出口、つまり、重相出口の下流に配置される容積式ポンプ50を有する本開示の遠心分離機100の概略図を示している。明確性の理由のために、回転アセンブリ101の外側だけが示されている。
図1aでは、分離される液体混合物が、送り込みポンプ204を用いて、静止入口管7を介して回転アセンブリへと供給される。回転アセンブリの分離空間の中での分離の後、分離液体軽相は第1の液体出口を通じて静止出口管9へと排出され、分離重相は第2の液体出口を介して静止出口管8へと排出される。出口導管8における排出された分離重相に吸引力を適用するために配置された蠕動ポンプの形態での容積式ポンプ50があり、つまり、ポンプ50は、分離機100の第2の液体出口(図1aでは示されていない)の下流に配置される。図1aに示されている実施形態では、容積式ポンプ50の上流に配置された調節弁52aもある。しかしながら、図1bに示されているように、容積式ポンプ50が、システムが不安定であったとしても、それを通る分離重相の流れを非常に正確に制御することができる調節弁としても機能できるため、調節弁52aは省略されてもよい。結果として、少なくとも1つの容積式ポンプ50は、動作していないときに分離重相の流れを止めるように構成でき、第2の液体出口と少なくとも1つの容積式ポンプ50との間に弁52aがないようにできる。
図1bでさらに示されているように、分離機100は、分離される液体混合物を供給するための送り込みポンプ204を有していない。代わりに、送り込みは、容積式ポンプ50によって負圧を適用することだけによって供給でき、つまり、分離される液体混合物が分離機を通じて押される代わりに分離機を通じて吸引されるように、液体混合物に吸引力を提供することができる。
遠心分離機100は、排出された重相の圧力を測定するために配置された圧力センサ51を備える。このような実施形態は図1cおよび図1dに示されており、圧力センサ51は重相出口と容積式ポンプ50との間に配置されている。図1cに示されているように、圧力センサ51によって生成されたデータは、第1の液体出口の下流、つまり、液体軽相出口の下流に配置された調節弁52bを制御するために使用され得る。この弁52bは、排出された軽相の流れを絞るまたは制限することで容積式ポンプ50の仕事を助け、それによって重相出口における正圧を上昇させる。容積式ポンプは、分離軽相と重相との間での分離機100における分割が、入口へと分離される液体混合物の流れと無関係になることを確保するために配置でき、したがって、調節弁52bは、ポンプ50を助けるために使用でき、重相出口において生成される圧力データに基づいて調節され得る。
容積式ポンプの下流の上流など、分離機の重相出口22の下流に配置された圧力センサ51は、ポンプの回転速度など、容積式ポンプ50を調節するために使用されてもよい。したがって、少なくとも1つの容積式ポンプ50は、前記圧力センサ51によって生成されるデータに基づいて動作するように構成され得る。
図1dに示されているように、圧力センサ51によって生成されたデータを使用するポンプ50の制御は、制御ユニット53を用いて実施されてもよい。制御ユニット53は、この実施形態では、圧力センサ51と容積式ポンプ50とに接続されている。制御ユニット53は、送信機/受信機などの通信インターフェースを備え、それを介して、圧力センサ51から圧力データを受信することができる。したがって、制御ユニット53は、出口導管8の中に排出された重相の圧力の情報を受信するように構成されている。
制御ユニット53は、受信した圧力情報を、例えば参照値と比較するようにさらに構成され得る。この目的のために、制御ユニット53は、例えば、記憶装置に保存され得るコンピュータコード命令を実行するように構成される、中央処理ユニットなどの処理ユニットの形態で、処理能力を有する装置を備えてもよい。処理ユニットは、代替的に、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイなどのハードウェア要素の形態であってもよい。
制御ユニット53は、この例では、容積式ポンプ50の速度を制御し、それによって、排出された重相の体積流れまたは質量流れを制御するように構成されてもいる。この目的のために、処理ユニットは、容積式ポンプ50に動作要求を送るためのコンピュータコード命令をさらに含み得る。
同様に、同じまたは異なる制御ユニットが、圧力センサによって生成された圧力データに基づいて、第1の液体出口の下流の調節弁52bを制御するために使用されてもよい。したがって、制御ユニットは、図1cに示されている実施形態における調節弁52bを制御するために使用され得る。
図1eは、遠心分離機100が第1の液体出口の下流に配置された容積式ポンプ60も備える実施形態を示している。このポンプは、重相出口の下流に配置された容積式ポンプ50と同じ種類または異なる種類のものであり得る。両方の出口に配置された容積式ポンプ50、60の使用は、遠心分離機100における全体の分離処理のより良好な制御を可能にする。さらに、第1の液体出口の下流に配置された容積式ポンプ60の使用は、ポンプ60自体が調節機能を有し得るため、第1の液体出口の下流に配置される調節弁52bを持たないことを容易にもさせる。このような実施形態は図1fに示されている。また、両方の液体出口の下流の蠕動ポンプなどの容積式ポンプ50、60の使用は、図1fの実施形態にも示されている分離機100に液体混合物を汲み出すための送り込みポンプ204のない分離機100を有することを可能にする。代わりに、分離される液体混合物は、一方または両方の容積式ポンプ50、60によって提供される吸引力だけを使用して、分離機100を通じて引き込まれ得る。これは、液体混合物が細胞培養である場合、送り込みポンプ204に起因する分離機100の入口において発生させられる高い圧力に対して細胞が敏感であり得るため、有利であり得る。
図2は、図1a~図1cに関連して検討されているような分離機100が使用されている細胞培養混合物を分離するためのシステム300の概略図である。システム300は、細胞培養混合物を含む発酵タンク200を備える。発酵タンク200は、軸方向で上方の部分と、軸方向で下方の部分200aとを有する。発酵は、例えば、哺乳類の細胞培養混合物からの抗体などの細胞外の生体分子の発現のためであり得る。発酵の後、細胞培養混合物は、本開示に従って遠心分離機100において分離される。図2において見られるように、発酵タンク200の底は、連結部201を介して分離機100の底へと連結され、分離機の入口導管7へと連結されている。連結部201は、直接的な連結部、または、タンクなどの任意の他の処理機器を介しての連結部であり得る。したがって、連結部201は、矢印「A」によって指示されているように、発酵タンク200の軸方向で下方の部分200aから遠心分離機100の軸方向で下方の端における入口への細胞培養混合物の供給を可能にする。図1aに関連して検討されているように、送り込み、つまり、発酵タンク200からの細胞培養混合物を、分離機の入口へと汲み出すために配置された送り込みポンプ(図2では示されていない)があり得る。
分離の後、より大きい密度の分離細胞層は、矢印「B」によって指示されているように、分離機の上部における第2の液体出口を介して、静止出口導管8へと排出され、発現した生体分子を含むより小さい密度の分離液体軽相は、矢印「C」によって指示されているように、分離機100の底における液体軽相出口を介して、静止出口導管9へと排出させられる。容積式ポンプ50は、吸引力を排出された細胞相へと提供することで、より低い送り込み圧力を送り込みポンプ204で使用させることができ、それによって、分離機100における細胞のより緩やかな処理を容易にする。代替として、送り込みポンプ204は完全に省略されてもよく、細胞は、容積式ポンプ50によって発生させられる吸引力の使用だけによって分離機100へと引き込まれてもよい。先の図1eおよび図1fに関連して検討されているように、静止出口導管9に連結されたものなど、液体軽相出口の下流に配置された容積式ポンプがあってもよい。したがって、これは、分離機100において分離される細胞相に吸引力を提供するために使用されてもよい。
分離細胞相は、容積式ポンプ50を用いて、例えば発酵タンク200における後の発酵処理における再使用のためのタンク203に排出され得る。分離細胞相は、連結部202によって指示されているように、分離機100の送り込み入口へとさらに再循環されてもよい。分離液体軽相は、出口導管9を介して、発現した生体分子の後の精製のためのさらなる処理機器に排出されてもよい。
図3は、本開示の遠心分離機100において使用され得る交換可能な分離挿入体1の形態で回転部材の外部の側面図を示している。
挿入体1は、回転軸(X)によって定められる軸方向において見られるように、第1の下方の静止部分3と第2の上方の静止部分4との間に配置されたロータケーシング2を備える。第1の静止部分3は挿入体1の下方の軸方向端5にあり、第2の静止部分4は挿入体1の上方の軸方向端6に配置されている。
送り込み入口は、この例では軸方向の下方の端5に配置されており、送り込みが、第1の静止部分3に配置された静止入口導管7を介して供給される。静止入口導管7は回転軸(X)に配置されている。第1の静止部分3は、分離液体軽相とも呼ばれるより小さい密度の分離液相のための静止出口導管9をさらに備える。
液体重相とも呼ばれるより大きい密度の分離相の排出のために、上方の静止部分4に配置されている静止出口導管8がある。したがって、この実施形態では、送り込みは、下方の軸方向端5を介して供給され、分離軽相は下方の軸方向端5を介して排出され、分離重相は上方の軸方向端6を介して排出される。
ロータケーシング2の外面は第1の円錐台部分10と第2の円錐台部分11とを備える。第1の円錐台部分10は軸方向において第2の円錐台部分11の下方に配置されている。外面は、第1の円錐台部分10および第2の円錐台部分11の仮想的な頂点が両方とも、回転軸(X)に沿う同じ方向を指すように配置されており、この方向は、ここでは挿入体1の下方の軸方向端5に向かう軸方向下向きである。
さらに、第1の円錐台部分10は、第2の円錐台部分11の開く角度より大きい開く角度を有する。第1の円錐台部分の開く角度は、ロータケーシング2の分離空間17の中に含まれる分離ディスクの積み重ねの開く角度と実質的に同じであり得る。第2の円錐台部分11の開く角度は、ロータケーシング2の分離空間の中に含まれる分離ディスクの積み重ねの開く角度より小さくなり得る。例として、第2の円錐台部分11の開く角度は、外面が回転軸と5度未満などの10°未満である角度αを形成するようにされ得る。下向きを指す仮想的な頂点を伴う2つの円錐台部分10および11を有するロータケーシング2は、挿入体1を回転部材30へと上方から挿入させることができる。したがって、外面の形は、外側の回転部材30との適合性を増加させ、回転部材31は、第1の円錐台部分10と第2の円錐台部分11との係合など、ロータケーシング2の外面の全部または一部と係合することができる。
ロータケーシング2を第1の静止部分3から分離する下方封止筐体12の中に配置される下方回転シールと、ロータケーシング2を第2の静止部分4から分離する上方封止筐体13の中に配置される上方回転シールとがある。下方封止筐体12の中の封止境界面の軸方向位置は符号15cで示されており、上方封止筐体13の中の封止境界面の軸方向位置は符号16cで示されている。したがって、第1の回転シール15および第2の回転シール16のこのような静止部分15a、16aと回転部分15b、16bとの間に形成される封止境界面は、ロータケーシング2と挿入体1の第1の静止部分3および第2の静止部分4との間の境界面または境界も形成している。
冷却液体などの封止流体を第1の回転シール15へと供給および引き込むための封止流体入口15dおよび封止流体出口15eと、同様に、冷却液体などの封止流体を第2の回転シール16へと供給および引き込むための封止流体入口16dおよび封止流体出口16eとがさらにある。
図3には、ロータケーシング2の中に包囲された分離空間17の軸方向位置も示されている。この実施形態では、分離空間は、ロータケーシング2の第2の円錐台部分11の中に実質的に位置決めされている。分離空間17の重相回収空間17cが第1の下方の軸方向位置17aから第2の上方の軸方向位置17bまで延びている。分離空間17の内周面は、角度αと実質的に同じである回転軸(X)との角度、つまり、第2の円錐台部分11の外面と回転軸(X)との間の角度を形成することができる。したがって、分離空間17の内径は第1の軸方向位置17aから第2の軸方向位置17bへと連続的に増加し得る。角度αは5度未満などの10度未満であり得る。
交換可能な分離挿入体1は、操作者による挿入体1の操縦性および取り扱い性を高めるコンパクトな形態を有する。例として、挿入体の下方の軸方向端5における分離空間17と第1の静止部分3との間の軸方向の距離は、15cm未満などの20cm未満であり得る。この距離は図3においてd1で示されており、この実施形態では、分離空間17の重相回収空間17cの最も下の軸方向位置17aから第1の回転シール15の封止境界面15cまでの距離である。さらなる例として、分離空間17が円錐台状の分離ディスクの積み重ねを備える場合、積み重ねにおいて軸方向で最も下にあり、第1の静止部分3に最も近い円錐台状の分離ディスクは、5cm未満などの10cm未満である第1の静止部分3からの軸方向の距離d2に仮想的な頂点18が位置決めされた状態で配置され得る。距離d2は、この実施形態では、軸方向で最も下の分離ディスクの仮想的な頂点18から第1の回転シール15の封止境界面までの距離である。
図4は、遠心分離機100の中に挿入されている交換可能な分離挿入体1の概略的な図面を示しており、遠心分離機100は、静止フレーム30と、上ボールベアリング33aおよび下ボールベアリング33bの形態での支持手段を用いてフレームによって支持されている回転部材31とを備えている。ここでは、駆動ベルト32を介して回転軸31の周りで回転部材31を回転させるように配置されている駆動ユニット34もある。しかしながら、電気的な直接の駆動など、他の駆動手段が可能である。
交換可能な分離挿入体1は、回転部材31の中に挿入および固定されている。したがって、回転部材31は、ロータケーシング2の外面と係合するための内面を備える。上ボールベアリング33aおよび下ボールベアリング33bは両方とも、ロータケーシング2の外面の円筒部分14が軸受平面において軸方向に位置決めされるように、ロータケーシング2の中で分離空間17の軸方向で下方に位置決めされている。したがって、円筒部分14は、少なくとも1つの大きなボールベアリングの中への挿入体の搭載を容易にする。上ボールベアリング33aおよび下ボールベアリング33bは、少なくとも120mmなど、少なくとも80mmの内径を有し得る。
さらに、図4において見られるように、挿入体1は、最も下の分離ディスクの仮想的な頂点18が、軸方向において、上ボールベアリング33aおよび下ボールベアリング33bの少なくとも1つの軸受平面に、またはその下方に位置決めされるように、回転部材31の中で位置決めされている。
さらに、分離挿入体は、挿入体1の軸方向の下方部5が、軸方向において、支持手段、つまり、上ボールベアリング33aおよび下ボールベアリング33bの下方に位置決めされるように、分離機100の中に搭載されている。ロータケーシング2は、この例では、回転部材31によって外部でだけ支持されるように配置されている。
分離挿入体1は、挿入体1の上部および下部において入口および出口への容易なアクセスを可能とするように分離機100の中にさらに搭載される。
図5は、本開示の交換可能な分離挿入体1の実施形態の断面の概略図を示している。挿入体1は、回転軸(X)の周りで回転するように配置され、第1の下方の静止部分3と第2の上方の静止部分4との間に配置されるロータケーシング2を備える。したがって、第1の静止部分3は挿入体の軸方向の下方の端5に配置されており、第2の静止部分4は挿入体1の軸方向の上方の端6に配置されている。
送り込み入口20が、この例では軸方向の下方の端5に配置されており、送り込みが、第1の静止部分3に配置された静止入口導管7を介して供給される。静止入口導管7は、プラスチック管などの管を備え得る。
静止入口導管7は、分離される材料が回転中心において供給されるように回転軸(X)に配置されている。送り込み入口20は、分離される流体混合物を受け入れるためのものである。
送り込み入口20は、この実施形態では、入口錐状部10aの頂部に配置されており、入口錐状部10aは、挿入体1の外側において、第1の円錐台状の外面10も形成している。入口24からの流体混合物を分離空間17へと分配するために送り込み入口に配置されたさらなる分配器24がある。
分離空間17は、第1の下方の軸方向位置17aから第2の上方の軸方向位置17bまで軸方向で延びている外側の重相回収空間17cを備える。分離空間は、積み重ね19の分離ディスク同士の間の隙間によって形成される径方向で内側の空間をさらに備える。
分配器24は、この実施形態では、回転軸(X)において、挿入体1の下方の端5を向いて指す頂点を伴う円錐状の外面を有する。分配器24の外面は、入口錐状部10aと同じ円錐角を有する。分離される流体混合物を、入口における軸方向で下方の位置から、軸方向上方位置分離空間17まで軸方向で上向きに連続的に案内するための、外面に沿って延びる複数の分配通路24aがさらにある。この軸方向で上方の位置は、分離空間17の重相回収空間17cの第1の下方の軸方向位置17aと実質的に同じである。分配通路24aは、例えば、真っ直ぐな形または湾曲した形を有し、そのため、分配器24の外面と入口錐状部24aとの間で延び得る。分配通路24は、軸方向下方の位置から軸方向上方の位置まで分岐し得る。さらに、分配通路24は、軸方向下方の位置から軸方向上方の位置まで延びる管の形態であり得る。
分離空間17には、同軸に配置される円錐台状の分離ディスクの積み重ね19がさらに設けられている。積み重ね19における分離ディスクは、仮想的な頂点が分離挿入体の軸方向で下方の端5を指す状態、つまり、入口20に向けて指す状態で配置されている。積み重ね19における最も下の分離ディスクの仮想的な頂点18は、挿入体1の軸方向の下方の端5における第1の静止部分3から10cm未満である距離に配置され得る。積み重ね19は、少なくとも40枚の分離ディスクなど、少なくとも50枚の分離ディスクなど、少なくとも100枚の分離ディスクなど、少なくとも150枚の分離ディスクなど、少なくとも20枚の分離ディスクを備え得る。明確性の理由のため、数枚だけのディスクが図5では示されている。この例では、分離ディスクの積み重ね19は分配器24の上に配置されており、したがって、分配器24の円錐状の外面は、円錐台状の分離ディスクの円錐部分と同じ角度を回転軸(X)に対して有し得る。分配器24の円錐形は、積み重ね19における分離ディスクの外径とおおよそ同じかまたはそれ以上の直径を有する。したがって、分配通路24aは、積み重ね19における円錐台状の分離ディスクの外周の径方向位置の外側である径方向位置Pにある分離空間17における軸方向で位置17aへと分離させるように流体混合物を案内するように配置され得る。
分離空間17の重相回収空間17cは、この実施形態では、第1の下方の軸方向位置17aから第2の上方の軸方向位置17bへと連続的に増加する内径を有する。分離空間17から分離重相を移送するための出口導管23がさらにある。この導管23は、分離空間17の径方向で外側の位置から重相出口22へと延びている。この例では、導管は、中心位置から径方向に外に分離空間17へと延びる単一の管の形態である。しかしながら、少なくとも3つ、少なくとも5つの出口導管23など、少なくとも2つのこのような出口導管23があり得る。したがって、出口導管23は、径方向で外側の位置に配置される導管入口23aと、径方向で内側の位置における導管出口23bとを有し、出口導管23は、導管入口23aから導管出口23bへの上向きの傾斜で配置されている。例として、出口導管は、径方向平面に対して、少なくとも5度など、少なくとも10度など、少なくとも2度の上向きの傾斜で傾斜させられ得る。
出口導管23は、導管入口23aが分離空間17の軸方向で最も上の部分17bから分離重相を移送するために配置されるように、分離空間17における軸方向で上方の位置に配置されている。出口導管23は、導管入口23aが、分離空間17の周辺から、つまり、分離空間17の内面において分離空間における径方向で最も外側の位置から、分離重相を移送するために配置されるように、分離空間17へと径方向で外へさらに延びている。
静止出口導管23の導管出口23bは重相出口22において途切れており、重相出口22は、第2の上方の静止部分4に配置された静止出口導管8に連結されている。したがって、分離重相は、上部を介して、つまり、分離挿入体1の上方の軸方向端6において排出される。
したがって、第2の液体出口22の下流の容積式ポンプの使用は、分離空間から出口導管23を介しての分離重相の排出を容易にする。
さらに、分離ディスクの積み重ね19を通じて分離空間17において径方向で内向きに通過した分離液体軽相は、ロータケーシング2の軸方向で下方の端に配置された液体軽相出口21において回収される。液体軽相出口21は、挿入体1の第1の下方の静止部分3に配置された静止出口導管9に連結されている。したがって、分離液体軽相は、交換可能な分離挿入体1の第1の下方の軸方向端5を介して排出される。
第1の静止部分3に配置された静止出口導管9と、第2の静止部分4に配置された静止重相導管8とは、プラスチック管などの管を備え得る。
ロータケーシング2を第1の静止部分3から分離する、下方封止筐体12の中に配置されている下方の回転シール15と、ロータケーシングを第2の静止部分4から分離する、上方封止筐体13の中に配置されている上方の回転シールとがある。第1の回転シール15および第2の回転シール16は密閉シールであり、したがって、機械的に密封して封止された入口および出口を形成する。
下方回転シール15は、いかなる追加の入口管なしで入口錐状部10aに直接的に取り付けることができ、つまり、入口は、下方の回転シール15の軸方向ですぐ上方の入口錐状部の頂点において形成され得る。このような配置は、大きい直径において下方の機械的シールのしっかりとした取り付けを可能にして軸方向の振れを最小限にする。
下方の回転シール15は、入口20を静止入口導管7に封止して連結し、液体軽相出口21を静止した液体軽相導管9に封止して連結する。したがって、下方の回転シール15は、同心で二重の機械的シールを形成しており、少ない部品での容易な組み立てを可能にする。下方の回転シール15は、挿入体1の第1の静止部分3に配置された静止部分15aと、ロータケーシング2の軸方向で下方の部分に配置された回転部分15bとを備える。回転部分15bは、この実施形態では、ロータケーシング2に配置された回転可能な封止環体であり、静止部分15aは、挿入体1の第1の静止部分3に配置された静止した封止環体である。回転可能な封止環体と静止した封止環体とを互いと係合させ、それによって少なくとも1つの封止境界面15cを環体同士の間に形成するために、少なくとも1つのバネなどのさらなる手段(図示されていない)がある。形成された封止境界面は、回転軸(X)に対する径方向平面と実質的に平行に延びる。したがって、この封止境界面15cは、ロータケーシング2と挿入体1の第1の静止部分3との間に境界または境界面を形成する。冷却液体、緩衝液体、またはバリア液体などの液体を、下方回転シール15に供給するために、第1の静止部分3に配置されるさらなる連結部15dおよび15eがある。この液体は、封止環体同士の間の境界面15cに供給され得る。
同様に、上方回転シール16は、重相出口22を静止出口導管8に封止して連結する。上方の機械的なシールも同心で二重の機械的シールであり得る。上方回転シール16は、挿入体1の第2の静止部分4に配置された静止部分16aと、ロータケーシング2の軸方向で上方の部分に配置された回転部分16bとを備える。回転部分16bは、この実施形態では、ロータケーシング2に配置された回転可能な封止環体であり、静止部分16aは、挿入体1の第2の静止部分4に配置された2つの静止した封止環体である。回転可能な封止環体と静止した封止環体とを互いと係合させ、それによって少なくとも1つの封止境界面16cを環体同士の間に形成するために、少なくとも1つのバネなどのさらなる手段(図示されていない)がある。形成された封止境界面16cは、回転軸(X)に対する径方向平面と実質的に平行に延びる。したがって、この封止境界面16cは、ロータケーシング2と挿入体1の第2の静止部分4との間に境界または境界面を形成する。冷却液体、緩衝液体、またはバリア液体などの液体を、上方回転シール16に供給するために、第2の静止部分4に配置されるさらなる連結部16dおよび16eがある。この液体は、封止環体同士の間の境界面16cに供給され得る。
さらに、図5は、移送状態での交換可能な分離挿入体を示している。移送の間に第1の静止部分3をロータケーシング2に固定するために、下方の回転シール15をロータケーシング2の円筒部分14に軸方向で固定するスナップ留めの形態での下方固定手段25がある。交換可能挿入体1を回転アセンブリに搭載すると、スナップ留め25は、ロータケーシング2が下方の回転シールにおいて軸(X)の周りで回転可能となるように解放され得る。
さらに、移送の間、ロータケーシング2に対する第2の静止部分4の位置を固定する上方固定手段27a、27bがある。上方固定手段は、第2の静止部分4における係合部材27bと係合し、それによって第2の静止部分4の軸方向の位置を固定するロータケーシング2に配置された係合部材27aの形態である。さらに、ロータケーシング2および第2の静止部分4との封止する当接で移送または設定の位置に配置されるスリーブ部材26がある。スリーブ部材26は、さらには弾性であり、ゴムスリーブの形態であり得る。スリーブ部材は、ロータケーシング2を第2の静止部分4に対して回転させることができるように、移送または設定の位置から取り外し可能である。したがって、スリーブ部材26は、ロータケーシング2に接して径方向に封止し、設定または移送の位置において第2の静止部分4に接して径方向に封止する。交換可能な挿入体1を回転アセンブリにおいて搭載すると、スリーブ部材は取り外しでき、係合部材27aと27bとの間の軸方向の空間が、第2の静止部分4に対するロータケーシング2の回転を許容するために作り出され得る。
下方および上方の回転シール15、16は機械的シールであり、入口と2つの出口とを密封状態で封止する。
動作の間、回転部材31へと挿入される交換可能な分離挿入体1は回転軸(X)の周りで回転させられる。分離される液体混合物が、静止入口導管7を介して挿入体の入口20へと供給され、次に、分配器24の案内通路24によって分離空間17へと案内させられる。したがって、分離される液体混合物は、入口導管7から分離空間17への上向きの経路のみに沿って案内される。密度の差によって、液体混合物は液体軽相と液体重相とに分離される。この分離は、分離空間17に嵌め込まれた積み重ね19の分離ディスク同士の間の隙間によって容易にされる。分離液体重相は、出口導管22によって分離空間17の周辺から回収され、回転軸(X)に配置された重相出口22を介して静止した重相出口導管8へと押し出される。分離液体軽相は、分離ディスクの積み重ね19を通じて径方向で内向きに押され、液体軽相出口21を介して静止した軽相導管9へと導かれる。
結果として、この実施形態では、送り込みは、下方の軸方向端5を介して供給され、分離軽相は下方の軸方向端5を介して排出され、分離重相は上方の軸方向端6を介して排出される。
さらに、先に開示されているような入口20、分配器24、分離ディスクの積み重ね19、および出口導管23の構成のため、交換可能な分離挿入体1は自動的に脱気させられ、つまり、ロータケーシングの中に存在するいかなる空気も重相出口を介して上向きおよび外に妨げられずに進まされるように、空気溜りの存在が排除または低減させられる。したがって、静止しているとき、空気溜りはなく、挿入体1が送り込み入口を通じて上まで満たされる場合、すべての空気は重相出口22を通じて放出され得る。これは、分離される液体混合物、または、液体混合物のための緩衝流体が挿入体1の中に存在するとき、ロータケーシングの静止およびロータケーシングの回転の開始のときに分離挿入体1を満たすことを容易にもする。
同じく図5において見られるように、交換可能な分離挿入体1はコンパクトな設計を有する。例として、積み重ね19における最も下の分離ディスクの仮想的な頂点18との間の軸方向の距離は、第1の静止部分3から、5cm未満などの10cm未満とすることができ、つまり、下方の回転シール15の封止境界面15cから、5cm未満などの10cm未満とすることができる。
さらに、第1の回転シールの回転部分は、ロータケーシングの軸方向で下方の部分に直接的に配置され得る。
容積式ポンプは、回転アセンブリが使い捨ての挿入体でない遠心分離機で使用されてもよい。実施形態では、回転アセンブリは、ロータケーシングと同軸で回転するように配置されるスピンドルを備え、スピンドルは、少なくとも1つのベアリングを介して静止フレームによって回転可能に支持され得る。
したがって、ロータケーシングは回転可能なスピンドルの端に配置でき、このスピンドルは、少なくとも1つのボールベアリングによってなど、少なくとも1つの軸受装置によってフレームにおいて支持され得る。
例として、前記スピンドルは、回転軸(X)の周りで、前記入口と流体連結して配置される中心ダクトを備え、前記第1の回転シールは、前記中心ダクトを前記静止入口導管に封止して連結する。
したがって、スピンドルは、中空のスピンドルとすることができ、送り込みを入口に供給するために使用され得る。スピンドルは、分離液体軽相などの分離液相を排出するための外側の環状のダクトをさらに備えてもよい。
図6は、回転アセンブリが回転可能な中空スピンドルを備える遠心分離機100をより詳細に示している。分離機100は、フレーム30と、下側のベアリング33bおよび上側のベアリング33aにおいてフレーム30によって回転可能に支持される中空スピンドル40と、ロータケーシング2を有する回転部材1とを備える。ロータケーシング2は、回転軸(X)の周りでスピンドル40と一体に回転するために、スピンドル40の軸方向で上方の端に隣接させられている。ロータケーシング2は分離空間17を包囲しており、分離空間17では、分離ディスクの積み重ね19が、処理される細胞培養混合物の効果的な分離を達成するために配置されている。積み重ね19の分離ディスクは、仮想的な頂点が軸方向下向きを指す状態での円錐台形を有し、表面を大きくした挿入体の例である。積み重ね19は、中心においてロータケーシング2と同軸に嵌め込まれている。図6では、数枚だけの分離ディスクが示されている。積み重ね19は、例えば、200枚超の分離ディスクなど、100枚超の分離ディスクを含み得る。
ロータケーシング2は、分離液体軽相の排出のための機械的に密封された状態で封止された液体出口21と、分離液体軽相より大きい密度の相の排出のための重相出口22とを有する。したがって、液体軽相は、発酵の間に細胞によって発現させられた細胞外の生体分子を含むことができ、分離重相は分離細胞相であり得る。
分離空間17から分離重相を移送するための管の形態での単一の出口導管23がある。この導管23は、分離空間17の径方向で外側の位置から重相出口22へと延びている。導管23は、径方向で外側の位置に配置された導管入口23aと、径方向で内側の位置に配置された導管出口23bとを有する。さらに、出口導管23は、径方向平面に対して導管入口23aから導管出口23bへと上向きの傾斜で配置されている。
処理される液体混合物の分配器24を介した前記分離空間17への供給のための機械的に密封して封止された入口20もある。入口20は、この実施形態では、スピンドル40を通って延びる中心ダクト41に連結されており、したがって、スピンドル40は中空の管状の部材の形態を取っている。液体混合物を底から導入することは、送り込みの緩やかな加速を与える。スピンドル40は、密閉シール15を介して分離機100の底の軸方向端において静止入口管7にさらに連結されており、そのため、分離される液体混合物は、例えばポンプを用いて、中心ダクト41へと移送され得る。分離液体軽相は、この実施形態では、前記スピンドル40における環状の外側ダクト42を介して排出される。結果として、より小さい密度の分離液相は、分離機100の底を介して排出される。
第1の機械的に密封されたシール15が、静止入口管7に中空スピンドル40を封止するために底端に配置されている。密封のシール50は、スピンドル40の底端と静止管7とを取り囲む環状のシールである。第1の密封のシール15は、入口20を静止入口管7に対して封止し、液体軽相出口21を静止出口管9に対して封止する同心の二重のシールである。分離機100の上部において重相出口22を静止出口管8に対して封止する第2の機械的に密封されたシール16もある。
図6において見られるように、入口20、および細胞相出口22、ならびに、分離細胞相を排出するための静止出口管8は、分離される液体混合物が、矢印「A」によって指示されているように回転軸(X)においてロータケーシング2に入り、分離重相が、矢印「B」によって指示されているように回転軸(X)において排出されるように、回転軸(X)の周りにすべて配置されている。排出された液体軽相は、矢印「C」によって指示されているように、遠心分離機100の底端において排出される。
遠心分離機100には駆動モータ34がさらに設けられている。このモータ34は、例えば、静止した要素と回転可能な要素とを備えることができ、回転可能な要素は、スピンドル40を包囲しており、動作中に駆動トルクをスピンドル40に伝え、ひいてはロータケーシング2に伝えるように、スピンドル40に連結されている。駆動モータ34は電気モータであり得る。さらに、駆動モータ34は変速手段によってスピンドル40に連結され得る。変速手段は、ピニオンと、駆動トルクを受けるためにスピンドル40に連結された要素とを備えるウォームギヤの形態であり得る。変速手段は、代替的に、プロペラシャフト、駆動ベルトなどの形態を取ってもよく、駆動モータ34は、代替的にスピンドル40に直接的に連結されてもよい。
図6における分離機の動作の間、回転アセンブリ101と、したがってロータケーシング2とは、駆動モータ34からスピンドル40へと伝えられるトルクによって回転させられる。スピンドル40の中心ダクト41を介して、分離される液体混合物は入口20を介して分離空間17へと持っていかれる。入口20と分離ディスクの積み重ね19とは、液体混合物が分離ディスクの積み重ね19の外径にある径方向の位置、その外径に向かう径方向の位置、またはその外径の径方向で外側にある径方向の位置において、分離空間17に入る。
しかしながら、分配器24は、例えば、分配器および/または分離ディスクの積み重ねにおける軸方向の分配開口によって、分離ディスクの積み重ねの中にある径方向位置において、分離される液体または流体を分離空間へと供給するように配置されてもよい。このような開口は、積み重ねの中に軸方向の分配通路を形成することができる。
入口20の密封の種類において、液体材料の加速は、小さい半径において開始させられ、液体が入口を離れ、分離空間17へ入る間に徐々に増加させられる。分離空間17は、動作の間に液体で完全に満たされるように意図されている。原理的に、これは、好ましくは空気がない面または液体のない面が、ロータケーシング2の中に存在するように意味されていることを意味する。しかしながら、液体混合物は、ロータがその動作速度ですでに運転しているとき、または、静止しているとき、導入され得る。したがって、細胞培養などの液体混合物はロータケーシング2へと連続的に導入され得る。
密度の差によって、液体混合物は液体軽相とより大きい密度の相(重相)とに分離される。この分離は、分離空間17に嵌め込まれた積み重ね19の分離ディスク同士の間の隙間によって容易にされる。分離重相は、導管23によって分離空間17の周辺から回収され、回転軸(X)に配置された出口22を通じて押し出される一方で、分離液体軽相は、積み重ね19を通じて径方向で内向きに押し出されてから、スピンドル40における環状の外側ダクト42を通じて導かれる。
上記では、本発明の趣旨が、限られた数の例を参照して主に記載されている。しかしながら、当業者によって容易に理解されるように、上記に開示されているもの以外の例が、添付の特許請求の範囲によって定められているように、本発明の趣旨の範囲内で等しく可能である。
1 交換可能な分離挿入体
2 ロータケーシング
3 第1の静止部分
4 第2の静止部分
5 下方の軸方向端、軸方向の下方の端
6 上方の軸方向端、軸方向の上方の端
7 静止した入口導管、管、入口管
8 静止した出口導管、重相出口導管、出口管
9 静止した出口導管、軽相導管、出口管
10 第1の円錐台部分、第1の円錐台状の外面
10a 入口錐状部
11 第2の円錐台部分
12 下方封止筐体
13 上方封止筐体
14 円筒部分
15 第1の回転シール、下方回転シール、第1の機械的に密封されたシール
15a、16a 静止部分
15b、16b 回転部分
15c、16c 封止境界面の軸方向位置、封止境界面
15d、16d 封止流体入口、連結部
15e、16e 封止流体出口、連結部
16 第2の回転シール、第2の機械的に密封されたシール、上方回転シール
17 分離空間
17a 第1の下方の軸方向位置、最も下の軸方向位置
17b 第2の上方の軸方向位置、軸方向で最も上の部分
17c 重相回収空間
18 仮想的な頂点
19 積み重ね
20 送り込み入口
21 液体軽相出口、液体出口
22 重相出口、第2の液体出口
23 静止出口導管
23a 導管入口
23b 導管出口
24 分配器
24a 分配通路
25 下方固定手段、スナップ留め
26 スリーブ部材
27a、27b 上方固定手段、係合部材
30 静止フレーム
31 回転部材
32 駆動ベルト
33a 上ボールベアリング
33b 下ボールベアリング
34 駆動ユニット、駆動モータ
40 中空スピンドル
41 中心ダクト
42 環状の外側ダクト
50 容積式ポンプ
51 圧力センサ
52a、52b 調節弁
53 制御ユニット
60 容積式ポンプ
100 遠心分離機
101 回転アセンブリ
200 発酵タンク
200a 下方の部分
201 連結部
203 タンク
204 送り込みポンプ
300 システム
d1、d2 距離
径方向位置
X 回転軸、回転軸
α 角度

Claims (16)

  1. 液体混合物の分離のための遠心分離機(100)であって、
    前記遠心分離機(100)は、静止フレーム(30)と、回転アセンブリ(101)と、前記回転アセンブリ(101)を回転軸(X)の周りで前記静止フレーム(30)に対して回転させるための駆動ユニット(34)と、
    を備え、
    前記回転アセンブリ(101)は、分離空間(17)を包囲するロータケーシング(2)を備えており、前記分離空間(17)内には、分離ディスクの積み重ね(19)が鉛直方向の回転軸(X)の周りで回転するように配置されており、
    前記ロータケーシング(2)は、
    前記分離空間(17)への前記液体混合物の供給のための機械的に密封された状態で封止された入口(20)と、
    機械的に密封された状態で封止されかつ分離液相の排出のために配置される第1の液体出口(21)および機械的に密封された状態で封止されかつ分離重相の排出のために配置される第2の液体出口(22)であって、重相は液相より高い密度を有する、第1の液体出口(21)および第2の液体出口(22)と
    をさらに備えており、
    前記分離重相を前記分離空間(17)から移送するために前記第2の液体出口(22)の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプ(50)と、
    前記分離液相を前記分離空間(17)から移送するために前記第1の液体出口(21)の下流に配置される少なくとも1つの容積式ポンプ(60)と
    をさらに備えており、
    前記液体混合物は、細胞培養混合物であり、
    前記遠心分離機(100)は、送り込みポンプを備えていないことを特徴とする遠心分離機(100)。
  2. 前記第2の液体出口(22)の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(50)は、動作していないとき、前記分離重相の流れを止めるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機(100)。
  3. 前記遠心分離機(100)は、前記第2の液体出口(22)と、前記第2の液体出口(22)の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(50)との間に弁(52a)が設けられていないことを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機(100)。
  4. 少なくとも1つの容積式ポンプ(50、60)は、吸引力および/または逆圧を提供するように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  5. 前記遠心分離機は、前記第2の液体出口(22)の下流に配置される少なくとも1つの圧力センサ(51)と、前記第1の液体出口(21)の下流に配置される調節弁(52b)と、をさらに備えており、前記調節弁(52b)は、前記圧力センサ(51)によって生成されるデータに基づいて動作するように構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  6. 前記遠心分離機(100)は、前記第2の液体出口(22)の下流に配置される少なくとも1つの圧力センサ(51)をさらに備え、前記第2の液体出口(22)の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(50)は、前記圧力センサ(51)によって生成されるデータに基づいて動作するように構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  7. 前記遠心分離機(100)は、前記第1の液体出口(21)と、前記第1の液体出口(21)の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(60)との間に弁(52b)が設けられていないことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  8. 少なくとも1つの容積式ポンプ(50、60)は蠕動ポンプであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  9. 前記回転アセンブリは、分離重相を前記分離空間(17)から移送するための少なくとも1つの出口導管(23)をさらに備えており、前記出口導管(23)は、前記分離空間(17)の径方向において外側の位置から前記第2の液体出口(22)へと延びており、かつ前記出口導管(23)は、前記径方向において外側の位置に配置される導管入口(23a)と、径方向で内側の位置における導管出口(23b)と、を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  10. 密封状態で封止された前記入口(20)は、前記ロータケーシング(2)の第1の軸方向端(5)に配置され、かつ分離される前記液体混合物が前記回転軸(X)において前記ロータケーシング(2)に入るように配置されており、
    前記第2の液体出口(22)は、前記第1の軸方向端(5)の反対において前記ロータケーシング(2)の第2の軸方向端(6)に配置され、かつ前記分離重相が前記回転軸(X)において排出されるように配置されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  11. 前記遠心分離機(100)は、前記入口(20)を静止入口導管(7)に対して封止しかつ連結するための第1の回転シール(15)をさらに備え、前記静止入口導管(7)の少なくとも一部は回転軸(X)の周りに配置されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  12. 前記第2の液体出口(22)を、回転軸(X)の周りに配置される静止出口導管(8)に対して封止しかつ連結するための第2の回転シール(16)をさらに備え、前記容積式ポンプ(50)は、前記静止出口導管(8)に分離重相の流れを提供するように構成されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  13. 前記回転アセンブリ(101)は交換可能な分離挿入体(1)と回転部材(31)とを備え、前記分離挿入体(1)は、前記ロータケーシング(2)を備えており、かつ前記回転部材(31)によって支持されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)。
  14. 前記交換可能な挿入体は、使い捨てのために適合された廃棄可能な挿入体であることを特徴とする請求項13に記載の遠心分離機(100)。
  15. 液体混合物を分離するための方法であって、
    a) 請求項1から14のいずれか一項に記載の遠心分離機(100)を提供するステップと、
    b) 分離される前記液体混合物を前記入口(20)に供給するステップと、
    c) 第2の機械的に密封された状態で封止された液体出口(22)を介して分離重相を排出し、第1の密封状態で封止された液体出口(21)を介して液相を排出するステップであって、分離される前記液体混合物を供給する前記ステップb)は、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(50)、および/または、前記第1の液体出口(21)の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(60)で、吸引力および/または逆圧を適用することで少なくとも部分的に実施される、ステップと
    を含む方法。
  16. 分離される前記液体混合物を供給するステップb)は、前記第2の液体出口の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(50)、および/または、前記第1の液体出口(21)の下流に配置される少なくとも1つの前記容積式ポンプ(60)で、圧力による吸引力および/または逆圧を適用することで実施される、請求項15に記載の方法。
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