本願の実施形態は、伝送品質検出方法、装置、システム、ならびに記憶媒体を提供し、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。本願の実施形態における技術的解決策は、以下の通りである。
第1の側面によれば、伝送品質検出システムが提供される。本システムは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含み、前記複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。
入口装置は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告するように構成され、ここで、前記検出パケットは、前記ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。
コントローラは、入口装置によって報告される前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。
任意的に、前記入口装置は、前記入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、受信されたサービス・パケットから、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するように構成される。ここで、前記ターゲット検出指示情報は、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、前記ターゲット・サービス・フローを受信するための、前記入口装置上にある前記ターゲット・ポートの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための前記出口装置の識別子、および前記ターゲット・サービス・フローの優先度のうちのいずれか一つまたは複数の組み合わせを含む。
任意的に、ターゲット検出指示情報は、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子;前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子と前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ;または前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子と前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせである。
任意的に、前記ターゲット伝送ネットワークの識別子は、仮想私設網(virtual private network、VPN)識別子を含む。ターゲット伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含む。ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含む。
出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のインターネット・プロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス、および出口装置の媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)アドレスのいずれかを含む。優先度は、差別化サービス・コードポイント(differentiated services code point、DSCP)優先度、サービス・タイプ(type of service、TOS)優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、コントローラは、ターゲット検出指示情報を入口装置に送達するようにさらに構成される。本願のこの実施形態では、コントローラは、ターゲット検出指示情報を入口装置に送達し、それにより、入口装置は、ターゲット検出指示情報に基づいて、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定する。
任意的に、入口装置は、さらに、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに追加し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した検出パケットを、入口装置の次ホップ装置に、送るように構成される。ここで、入口装置の次ホップ装置は、出口装置であってもよく、または、入口装置と出口装置との間に位置する通過装置であってもよい。
出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した受信された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子とターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告するように構成される。
コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
任意的に、前記複数のネットワーク装置は、入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置をさらに含む。
通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した受信された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告するように構成される。
コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
任意的に、入口装置は、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入するように構成される。ここで、検出拡張ヘッダは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。
任意的に、検出拡張ヘッダはIFIT拡張ヘッダである。
第2の側面によれば、伝送品質検出方法が提供され、通信ネットワーク内の入口装置に適用される。通信ネットワークは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含み、前記複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。この方法は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するステップと;ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得するステップであって、検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む、ステップと;ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告して、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、コントローラがターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定できるようにするステップとを含み、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットが、サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが、入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが、出口装置を通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット優先度をもつ、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。伝送品質は、サービスレベル合意(service-level agreement、SLA)品質、たとえば、パケット損失量または伝送遅延であってもよい。
本願のこの実施形態では、ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、入口装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
任意的に、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するステップは:受信されたサービス・パケットから、前記入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するステップを含み、前記ターゲット検出指示情報は、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、前記ターゲット・サービス・フローを受信するための、入口装置上にあるターゲット・ポートの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子、および前記ターゲット・サービス・フローの優先度のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを含む。
本願のこの実施形態では、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを示す。入口装置は、入口装置の前ホップ装置(これは、ネットワーク装置またはユーザー装置でありうる)からサービス・パケットを受信してもよい。それぞれの受信されたサービス・パケットについて、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報を取得し、サービス・パケットのパケット伝送情報が入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致するか否かを検出することができる。サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されているターゲット検出指示情報と一致すれば、入口装置は、サービス・パケットがターゲット・サービス・フローに属していると判定し;または、サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されているターゲット検出指示情報と一致しなければ、入口装置は、サービス・パケットがターゲット・サービス・フローに属していないと判定する。
本願のこの実施形態において提供されるターゲット検出指示情報においては、ターゲット伝送ネットワークの識別子は、ターゲット伝送ネットワークを通じて伝送されるサービス・フローを示してもよく、ターゲット伝送経路の識別子は、ターゲット伝送経路上で伝送されるサービス・フローを示してもよく、ターゲット・ポートの識別子は、入口装置上のターゲット・ポートを通じて受信されるサービス・フローを示してもよく、出口装置の識別子は、出口装置を通じて伝送されるサービス・フローを示してもよく、優先度は、その優先度をもつサービス・フローを示してもよい。ターゲット伝送ネットワークを通じて伝送されるサービス・フロー、ターゲット伝送経路上で伝送されるサービス・フロー、入口装置上のターゲット・ポートを通じて受信されるサービス・フロー、出口装置を通じて伝送されるサービス・フロー、および優先度をもつサービス・フローは、すべてターゲット・サービス・フローでありうる。各サービス・パケットについて、パケット伝送情報は、サービス・パケットを伝送するための伝送ネットワークの識別子、サービス・パケットを伝送するための伝送経路の識別子、サービス・パケットを受信するための、入口装置上にあるポートの識別子、サービス・パケットを伝送するための出口装置の識別子、およびサービス・パケットの優先度のいずれかまたは複数の組み合わせを含んでいてもよい。本願のこの実施形態において提供されるサービス・パケットのパケット伝送情報において、伝送ネットワークの識別子は、サービス・パケットが該伝送ネットワークを通じて伝送されることを示してもよく、伝送経路の識別子は、サービス・パケットが該伝送経路上で伝送されることを示してもよく、ポートの識別子は、サービス・パケットが入口装置の該ポートを通じて伝送されることを示してもよく、出口装置の識別子は、サービス・パケットが該出口装置を通じて伝送されることを示してもよい。
任意的に、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ、またはターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせである。
任意的に、ターゲット伝送ネットワークの識別子はVPN識別子を含む。ターゲット伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含む。ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含む。出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれかを含む。優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、受信されたサービス・パケットから、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定する前に、本方法は、前記コントローラによって送達された前記ターゲット検出指示情報を受信するステップをさらに含む。
本願のこの実施形態では、コントローラは、ターゲット検出指示情報を入口装置に送達してもよい。対応して、入口装置は、コントローラによって送達されたターゲット検出指示情報を受信してもよい。次いで、入口装置は、入口装置上で該ターゲット検出指示情報を構成し、それにより、入口装置は、ターゲット検出指示情報に基づいて、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定する。
任意的に、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定した後、本方法は、さらに:
ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加するステップと;ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した検出パケットを入口装置の次ホップ装置に送って、該次ホップ装置が、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得できるようにするステップとを含む。入口装置の次のホップ装置は、出口装置であってもよいし、または入口装置と出口装置との間に位置する通過装置であってもよい。
本願の実施形態では、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得した後、入口装置の次ホップ装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告してもよい。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、次ホップ装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。上記のように、ターゲット・サービス・フローは、通例、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを含む。本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローが1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、伝送品質は、サービス・フロー・グループの粒度で検出されてもよい。検出プロセスにおいて、入口装置および入口装置の次のホップ装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
任意的に、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加するステップは、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入することを含む。ここで、検出拡張ヘッダが、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。
本願のこの実施形態では、入口装置は、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入し、次いで、検出拡張ヘッダにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を記録して、検出拡張ヘッダがターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含むようにし、したがって、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子が検出パケットに追加される。
任意的に、検出拡張ヘッダはIFIT拡張ヘッダである。
第3の側面によれば、伝送品質検出方法が提供され、通信ネットワークにおけるコントローラに適用される。通信ネットワークは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含み、前記複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。本方法は:入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信するステップであって、伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて入口装置によって取得されたものであり、検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む、ステップと;入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するステップとを含み、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは:該サービス・パケットはターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、該サービス・パケットはターゲット伝送経路上で伝送される、該サービス・パケットは入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、該サービス・パケットは出口装置を通じて伝送される、および該サービス・パケットはターゲット優先度を有する、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。
本願のこの実施形態では、ターゲット・サービス・フローは、上記の条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを含む。本願のこの実施形態で提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出するは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、伝送品質をサービス・フロー・グループの粒度で検出することができる。検出プロセスにおいて、入口装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
任意的に、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、受信されたサービス・パケットから、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、入口装置によって決定される。入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信する前に、本方法は:入口装置にターゲット検出指示情報を送達するステップをさらに含み、ターゲット検出指示情報は:前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、前記ターゲット・サービス・フローを受信するための、入口装置上にあるターゲット・ポートの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子、および前記ターゲット・サービス・フローの優先度のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを含む。
コントローラがターゲット検出指示情報を入口装置に送達した後、入口装置は、入口装置上にターゲット検出指示情報を構成してもよい。サービス・パケットを受信したときに、サービス・パケットのパケット伝送情報がそのターゲット検出指示情報と一致するかどうかを検出するためである。本願のこの実施形態では、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを示す。ターゲット検出指示情報において、ターゲット伝送ネットワークの識別子は、ターゲット伝送ネットワークを通じて伝送されるサービス・フローを示してもよく、ターゲット伝送経路の識別子は、ターゲット伝送経路上で伝送されるサービス・フローを示してもよく、ターゲット・ポートの識別子は、入口装置上のターゲット・ポートを通じて受信されるサービス・フローを示してもよく、出口装置の識別子は、出口装置を通じて伝送されるサービス・フローを示してもよく、優先度は、優先度をもつサービス・フローを示してもよい。ターゲット伝送ネットワークを通じて伝送されるサービス・フロー、ターゲット伝送経路上で伝送されるサービス・フロー、入口装置上のターゲット・ポートを通じて受信されるサービス・フロー、出口装置を通じて伝送されるサービス・フロー、および優先度をもつサービス・フローは、すべてターゲット・サービス・フローでありうる。
任意的に、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子;
ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子;ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ;またはターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせである。
任意的に、ターゲット伝送ネットワークの識別子はVPN識別子を含む。ターゲット伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含む。ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含む。出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれかを含む。優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する前に、本方法は、さらに:出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信するステップを含み、ここで、出口装置によって報告される伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、出口装置によって取得される。
入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定することは:入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定することを含む。
本願のこの実施形態では、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された受信された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子とターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とをコントローラに報告してもよい。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。上記のように、ターゲット・サービス・フローは、通例、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを含む。本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、伝送品質をサービス・フロー・グループの粒度で検出することができる。検出プロセスにおいて、入口装置および出口装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
任意的に、前記複数のネットワーク装置は、入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置をさらに含む。入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質を、決定する前に、本方法は、さらに、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信することを含む。ここで、通過装置によって報告される伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、通過装置によって得られたものである。
入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定することは:入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定することを含む。
本願のこの実施形態では、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された受信された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子とターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告してもよい。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。上記のように、ターゲット・サービス・フローは、通例、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを含む。本願のこの実施形態で提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、伝送品質をサービス・フロー・グループの粒度で検出することができる。検出プロセスにおいて、入口装置、通過装置、および出口装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
第4の側面によれば、伝送品質検出装置が提供される。伝送品質検出装置は、少なくとも1つのモジュールを含み、該少なくとも1つのモジュールは、第2の側面または第2の側面の任意的な態様のうちの任意の1つに基づく伝送品質検出方法を実装するように構成される。
第5の側面によれば、伝送品質検出装置が提供される。伝送品質検出装置は、少なくとも1つのモジュールを含み、該少なくとも1つのモジュールは、第3の側面または第3の側面の任意的な態様のうちの任意の1つに基づく伝送品質検出方法を実装するように構成される。
第6の側面によれば、伝送品質検出装置が提供される。伝送品質検出装置は、プロセッサとメモリとを含み、メモリは、プログラムを記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行して、第2の側面または第2の側面の任意的な態様のうちの任意の1つに基づく伝送品質検出方法を実施するように構成される。
第7の側面によれば、伝送品質検出装置が提供される。伝送品質検出装置は、プロセッサとメモリとを含み、メモリは、プログラムを記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行して、第3の側面または第3の側面の任意的な態様のうちの任意の1つに基づく伝送品質検出方法を実施するように構成される。
第8の側面によれば、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶する。コンピュータ・プログラムがプロセッサによって実行されると、第2の側面または第2の側面の任意的な態様のうちの任意の1つによる伝送品質検出方法、または第3の側面または第3の側面の任意的な態様のうちの任意の1つによる伝送品質検出方法が実施される。
第9の側面によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の側面または第2の側面の任意的な態様のうちの任意の1つによる伝送品質検出方法、または第3の側面または第3の側面の任意的な態様のうちの任意の1つによる伝送品質検出方法を実行できるようにされる。
第10の側面によれば、チップが提供される。チップは、プログラマブル論理回路および/またはプログラム命令を含む。チップが動作すると、チップは、第2の側面または第2の側面の任意的な態様のうちの任意の1つによる伝送品質検出方法、または第3の側面または第3の側面の任意的な態様のうちの任意の1つによる伝送品質検出方法を実装するように構成される。
第11の側面によれば、伝送品質検出システムが提供される。伝送品質検出システムは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含み、複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。前記入口装置は、前記第4の側面の伝送品質検出装置を含み、前記コントローラは、前記第5の側面の伝送品質検出装置を含む。あるいはまた、前記入口装置は、前記第6の側面の伝送品質検出を含み、前記コントローラは、前記第7の側面の伝送品質検出装置を含む。
任意的に、伝送品質検出システムは、入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置をさらに含む。
本願の実施形態において提供される技術的解決策は、少なくとも以下の有益な効果をもたらす。
入口装置は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する。コントローラは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する前記少なくとも1つのサービス・パケットを含み、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、およびサービス・パケットがターゲット優先度を有する、という条件のうちの前記いずれか1つまたは前記複数の組み合わせを満たす。ターゲット・サービス・フローは、前述の複数の条件のうちの前記いずれか1つまたは前記複数の組み合わせを満たす前記サービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを含むことがわかる。したがって、本願の実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。本願の実施形態において、伝送品質は、サービス・フロー・グループの粒度で検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
本願の原理、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下は、添付の図面を参照して、本願の実装をさらに詳細に記載する。
図1は、本願のある実施形態による実装環境の概略図である。図1を参照されたい。実装環境は、通信ネットワーク100と、通信ネットワーク100と通信接続している少なくとも2つのユーザー装置とを含む。前記少なくとも2つのユーザー装置のうちの任意の2つが、通信ネットワーク100を通じてサービス・パケットを伝送することができる。たとえば、本願のこの実施形態は、前記少なくとも2つのユーザー装置がユーザー装置200~500(すなわち、ユーザー装置200、ユーザー装置300、ユーザー装置400、ユーザー装置500)を含み、ユーザー装置200が通信ネットワーク100を通じてユーザー装置300にサービス・パケットを送信する例を使って、すなわち、ユーザー装置200が送信装置であり、ユーザー装置300が受信装置である例を使って説明する。
図1に示されるように、通信ネットワーク100は、コントローラ101と、コントローラ101と通信接続している複数のネットワーク装置とを含む。ネットワーク装置は、コントローラ101の制御下でサービス・パケットを転送するように構成される。さらに、サービス・パケットのフロー方向および伝送経路に基づいて、前記複数のネットワーク装置は、入口装置、出口装置、および入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置を含むことができる。伝送経路の長さに基づいて、前記複数のネットワーク装置は、代替的に、入口装置および出口装置のみを含んでいて、通過装置は含まなくてもよいことは容易に理解される。たとえば、本願のこの実施形態は、前記複数のネットワーク装置がネットワーク装置102~107(すなわち、ネットワーク装置102、ネットワーク装置103、ネットワーク装置104、ネットワーク装置105、ネットワーク装置106、ネットワーク装置107)を含み、ユーザー装置200が通信ネットワーク100内のネットワーク装置102と通信接続しており、ユーザー装置300が通信ネットワーク100内のネットワーク装置104と通信接続している例を用いて説明する。ユーザー装置200が通信ネットワーク100を通じてユーザー装置300にサービス・パケットを送信する例では、ネットワーク装置102が入口装置であってもよく、ネットワーク装置104が出口装置であってもよいことは容易に理解される。ネットワーク装置は、ネットワークノード、ゲートウェイ装置、ルーティングノード、ルーティング装置などとも呼ばれる。入口装置は、入口ノードとも呼ばれ、出口装置は、出口ノードとも呼ばれ、通過装置は、通過ノードとも呼ばれる。
コントローラ101は、将来のクラウド・ベースのネットワークの頭脳であり、ネットワーク管理、サービス制御、ネットワーク解析などの機能を統合し、ネットワーク資源のプーリング、ネットワーク接続の自動化・自己最適化、運用・保守の自動化を実現するための、中核的な実施可能にするシステムである。コントローラ101は、サーバー、サーバー、いくつかのサーバーを含むサーバー・クラスター、またはクラウド・コンピューティング・サービス・センターにおいて配備される機能モジュールであってもよい。これは、本願のこの実施側面において限定されない。サーバーは、コンピューティングサービスを提供する装置である。サーバーは、信頼できるサービスを提供するために、サービス要求に応答し、これを処理する必要がある。したがって、一般的にサーバーは、サービスを引き受け、保証することができる必要があり、強力な処理能力、高い安定性、高い信頼性、高いセキュリティ、スケーラビリティ、および管理可能性をもつ必要がある。本願の実施形態では、サーバーはx86ベースのサーバーであってもよい。x86ベースのサーバーは、複雑命令セットコンピュータ(complex instruction set computer、CISC)アーキテクチャー・ベースのサーバーとも呼ばれ、一般にパーソナルコンピュータ(personal computer、PC)サーバーと呼ばれ、インテル(Intel)プロセッサ・チップまたは他のx86命令セット互換プロセッサ・チップおよびPCアーキテクチャーに基づくWindowsオペレーティングシステムを使用するサーバーである。
ネットワーク装置102~107のそれぞれは、通信ネットワーク内でサービス・パケットを転送するための装置、たとえば、スイッチまたはルータ(router)であってもよい。ネットワーク装置102~107は、同じネットワーク装置であってもよく、たとえばすべてルータであってもよい。あるいはまた、ネットワーク装置102~107は、異なるネットワーク装置であってもよい。たとえば、ネットワーク装置102~107の一部はルータであり、他の一部はスイッチである。ルータは、複数の通信ネットワークを接続するハードウェア装置であり、通信ネットワーク間のゲートウェイとして機能する。ルータは、サービス・パケット中の宛先アドレスを読み出し、宛先アドレスに基づいてどのようにサービス・パケットを伝送するかを決定することができる専用のインテリジェント・ネットワーク装置である。ルータは、特定のローカルエリアネットワークで使用されるイーサネットプロトコルや、インターネットにおいて使用される伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol、TCP/IP)など、異なるプロトコルを理解することができる。このようにして、ルータは、異なるタイプのネットワークから伝送されるサービス・パケット中の宛先アドレスを解析し、非TCP/IPアドレスをTCP/IPアドレスに変換し、またはTCP/IPアドレスを非TCP/IPアドレスに変換し、次いで、選択されたルーティング・アルゴリズムに従って最適な伝送経路に沿って各サービス・パケットを宛先アドレスに伝送することができる。よって、ルータは非TCP/IPネットワークをインターネットに接続することができる。なお、通信接続とサービス・パケットの伝送経路とを区別するために、図1は、破線を用いてコントローラ101と各ネットワーク装置との間の通信接続を示している。さらに、いくつかのシナリオでは、本願の実施形態に記載される伝送経路は、通信リンク、通信経路、通信トンネル、トンネル経路などとも呼ばれうる。
ユーザー装置200~500のそれぞれは、無線通信機能を有する通信装置であってもよい。たとえば、ユーザー装置200~500のそれぞれは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、またはモノのインターネット(Internet of things、IoT)装置であってもよい。さらに、ユーザー装置200~500は、同じ通信装置であってもよく、たとえばすべてスマートフォンであってもよい。あるいはまた、ユーザー装置200~500は、異なる通信装置であってもよい。たとえば、ユーザー装置200~500の一部はスマートフォンであり、他の一部はIoT装置である。IoT装置は、家電製品、スマートハウスホールド、車両、ツール装置、サービス装置、サービス施設、ウェアラブル装置などでありうる。たとえば、IoT装置は、限定されるものではないが、スマート冷蔵庫、スマート洗濯機、スマート水道メーター、スマートメーター、スマートカー、車両に搭載された装置、またはウェアラブル装置である。
なお、図1に示される実装環境における通信ネットワーク100は、単に例として使われており、本願の実施形態における技術的解決策を限定することは意図されていない。特定の実施プロセスにおいて、通信ネットワークは、さらに別の装置を含んでいてもよく、ある量のネットワーク装置が必要に応じて構成されてもよい。さらに、当業者は、入口装置および出口装置の前述の定義は単なる例に例であることを理解すべきである。実際の応用の間、入口装置はトラフィック・モニタリングを開始するネットワーク装置であってもよく、出口装置はトラフィック・モニタリングを終了するネットワーク装置であってもよい。たとえば、サービス・フロー(たとえば、5タプル情報によって識別されるサービス・フロー)および/またはサービス・フロー・グループ(サービス・フロー・グループは、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含んでいてもよい)について、入口装置は、該サービス・フローおよび/または該サービス・フロー・グループの伝送品質検出を開始するネットワーク装置であってもよく、出口装置は、該サービス・フローおよび/または該サービス・フロー・グループの伝送品質検出を終了するネットワーク装置であってもよい。通信ネットワーク100内の任意のネットワーク装置が、入口装置および/または出口装置として使用されうることは、容易に理解される。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
サービス・フローの伝送信頼性を保証するために、現在、サービス・フローの伝送品質を検出するためにIFIT技術を使用することができる。IFIT技術の検出原理は次のとおりである:サービス・パケットにIFIT拡張ヘッダが挿入され、サービス・パケットが属するサービス・フローの伝送品質が、サービス・パケット内のIFIT拡張ヘッダに基づいて検出される。通例、IFIT拡張ヘッダは、IFIT拡張ヘッダがサービス・パケットへの最小限のパケット拡張を引き起こすことを保証するために、基本的なフィールド情報のみを運ぶ。IFIT技術においては、図1に示される実装環境においてユーザー装置200が通信ネットワーク100を通じてユーザー装置300にサービス・パケットを伝送する例を用いると、コントローラ101が、検出対象サービス・フローの5タプル情報を入口装置102に送達し;ユーザー装置200によって送信されたサービス・パケットを受信した後、入口装置102は、サービス・パケットの5タプル情報が、検出対象サービス・フローの、コントローラ101によって送達された5タプル情報と一致するかどうかを検出し;サービス・パケットの5タプル情報が、検出対象サービス・フローの、コントローラ101によって送達された5タプル情報と一致する場合、入口装置102は、サービス・パケットが属するサービス・フローについてのFlowIDを生成し、IFIT拡張ヘッダをサービス・パケットに挿入し、IFIT拡張ヘッダにFlowIDを記録して、IFITサービス・パケットを得てもよく;次いで、入口装置102はIFITサービス・パケットを通過装置103に転送し;通過装置103はIFITサービス・パケットを出口装置104に転送し;出口装置104はIFITサービス・パケットからIFIT拡張ヘッダをはぎ取って、もとのサービス・パケットを得て、もとのサービス・パケットをユーザー装置300に送る。上記のプロセスにおいて、入口装置102、通過装置103、および出口装置104の間の各ネットワーク装置は、FlowIDに基づいてサービス・フローの伝送品質情報に関する統計を収集し、サービス・フローのFlowIDおよびサービス・フローの伝送品質情報をコントローラ101に報告することができる。コントローラ101は、ネットワーク装置によって報告されるサービス・フローのFlowIDおよびサービス・フローの伝送品質情報に基づいて、サービス・フローの伝送品質を決定する。5タプル情報は、源IPアドレス、宛先IPアドレス、源ポート、宛先ポート、およびプロトコル番号を含んでいてもよい。
しかしながら、現在のIFIT技術では、伝送品質は、5タプル情報によって識別されるサービス・フローの粒度で検出されるので、検出プロセスでは、ネットワーク装置は、大きな統計収集圧力および報告圧力を受け、コントローラ101は、大きな処理圧力を受ける。結果として、大規模な伝送品質検出シナリオでは、ネットワーク装置の統計収集圧力および報告圧力、ならびにコントローラの処理圧力が指数関数的に増大し、大規模展開は非常に困難である。よって、現行のIFIT技術は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用することは困難である。
本願の実施形態において提供される技術的解決策では、伝送品質は、IFIT技術に基づいてターゲット・サービス・フローの粒度で検出される。ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット優先度を有する、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。ターゲット・サービス・フローは、上記の複数の条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たす前記サービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含むことがわかる。たとえば、5タプル情報1によって識別されるサービス・フロー1と、5タプル情報2によって識別されるサービス・フロー2の両方が、伝送経路A上で伝送される場合、サービス・フロー1とサービス・フロー2は、ターゲット・サービス・フローとして一体的に使用される。さらに、本願の実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローの伝送品質が同時に検出されてもよく、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フロー(5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローは、一体的にターゲット・サービス・フローである)が1つのサービス・フロー・グループとみなされてもよい。伝送品質をターゲット・サービス・フローの粒度で検出することは、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質を検出することを意味する。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラ101は、ほとんど処理圧力を受けない。技術的解決策は、フルサービス・エンドツーエンド(end-to-end、E2E)伝送品質検出シナリオ、大量のサービスが影響を受け、伝送品質が検出される必要があるシナリオ、および伝送品質検出に焦点を当てる必要がある大規模ネットワーク・シナリオのような大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。「複数の」という用語は、2つ以上を意味する。本願の実施形態におけるターゲット・サービス・フローは、代替的に、5タプル情報によって識別される1つのサービス・フローを含んでいてもよいことは、理解することが容易である。これは、本願の実施形態において限定されない。本願の詳細な解決策については、以下の実施形態における説明を参照されたい。
図2Aおよび図2Bは、本願のある実施形態による伝送品質検出方法のフローチャートである。伝送品質検出方法は、通信ネットワークに適用されうる。通信ネットワークは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含んでいてもよく、複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。加えて、複数のネットワーク装置は、入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置をさらに含んでいてもよい。図2Aおよび図2Bを参照されたい。本方法は、以下のステップを含むことができる。
ステップ201:コントローラは、ターゲット検出指示情報を入口装置に送達する。
任意的に、通信ネットワークにおける各入口装置について、ユーザーは、コントローラ上にターゲット検出指示情報を構成することができる。ユーザーによって構成されたターゲット検出指示情報を受領した後、コントローラは、対応する入口装置にターゲット検出指示情報を送達する。本願のこの実施形態では、コントローラは、設定インターフェースを有していてもよい。設定インターフェースは、情報入力コントロールを含んでいてもよい。ユーザーは、情報入力コントロールを使用して、設定インターフェースにおいてコントローラにターゲット検出指示情報を入力して、コントローラ上のターゲット検出指示情報を構成することができる。ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを示し、ターゲット・サービス・フローは、5タプル情報または2タプル情報によって識別される少なくとも1つのサービス・フローを含んでいてもよい。前記5タプル情報または2タプル情報によって識別される前記少なくとも1つのサービス・フローは、前記5タプル情報または2タプル情報によって識別される1つのサービス・フローであってもよく、または前記5タプル情報または2タプル情報によって識別される複数の(2つ以上の)サービス・フローであってもよい。さらに、通例、ターゲット・サービス・フローは、5タプル情報または2タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。「複数の」という用語は、2つ以上を意味する。5タプル情報は、源IPアドレス、宛先IPアドレス、源ポート、宛先ポート、およびプロトコル番号を含む。2タプル情報は、源IPアドレスおよび宛先IPアドレスを含む。
任意的に、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、ターゲット・サービス・フローを受信するための、入口装置上にあるターゲット・ポートの識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子、およびターゲット・サービス・フローの優先度のいずれかまたは複数の組み合わせを含んでいてもよい。本願のこの実施形態において提供されるターゲット検出指示情報において、ターゲット伝送ネットワークの識別子は、ターゲット伝送ネットワークを通じて伝送されるサービス・フローを示すことができ、ターゲット伝送経路の識別子は、ターゲット伝送経路上で伝送されるサービス・フローを示すことができ、ターゲット・ポートの識別子は、入口装置上のターゲット・ポートを通じて受信されるサービス・フローを示すことができ、出口装置の識別子は、出口装置を通じて伝送されるサービス・フローを示すことができ、優先度は、該優先度をもつサービス・フローを示すことができる。ターゲット伝送ネットワークを通じて伝送されるサービス・フロー、ターゲット伝送経路上で伝送されるサービス・フロー、入口装置上のターゲット・ポートを通じて受信されるサービス・フロー、出口装置を通じて伝送されるサービス・フロー、および優先度をもつサービス・フローは、すべてターゲット・サービス・フローでありうる。
任意的に、ターゲット伝送ネットワークの識別子は、VPN識別子、たとえばVPNセグメント識別子(segment identifier、SID)を含んでいてもよい。ターゲット伝送経路の識別子はトンネル(tunnel)識別子、たとえばVPNトンネル識別子またはIPv6を通じたセグメント・ルーティング(Segment Routing over IPv6、SRv6)ポリシー(policy)を含んでいてもよい。SRv6はインターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol version 6、IPv6)に適用可能なネットワーク転送技術であり、SRはセグメント・ルーティングとも呼ばれる。ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含みうる。出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子(locator)情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれか1つを含んでいてもよい。たとえば、出口装置の識別子は、出口装置のカプセル解除および特定IPv4テーブルルックアップ(decapsulation and specific IPv4 table lookup、DT4)SIDか、または出口装置のループバック(loopback)インターフェース・アドレスであってもよい。優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含みうる。
任意的に、本願のこの実施形態では、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ、またはターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせであってもよい。たとえば、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのトンネル(伝送経路)の識別子、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置のDT4 SID(出口装置の識別子)、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置のループバックインターフェースアドレス(出口装置の識別子)、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのトンネルの識別子の組み合わせ(ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子の組み合わせ)、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の位置指定子情報の組み合わせ(ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子の組み合わせ)、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置のDT4 SIDの組み合わせ(ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせ)、またはターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置のループバック・インターフェース・アドレスとの組み合わせ(ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせ)であってもよい。たとえば、SRv6シナリオにおいては、コントローラによって入口装置に送達されるターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子と、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の位置指定子情報との組み合わせ、またはターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子と、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置のDT4 SIDとの組み合わせであってもよい。セグメント・ルーティング・トラフィック・エンジニアリング(segment routing traffic engineering、SR-TE)シナリオ、セグメント・ルーティング・ポリシー(segment routing Policy、SRポリシー)を使用するシナリオ、SRv6ポリシーを使用するシナリオ、および資源予約プロトコル・トラフィック・エンジニアリング(resource reservation protocol-traffic engineering、RSVP-TE)シナリオのようなトンネル・シナリオでは、コントローラによって入口装置に送達されるターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子と、ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置のループバック・インターフェース・アドレスとの組み合わせであってもよい。セグメント・ルーティング(segment routing、SR)シナリオまたはマルチプロトコル・ラベル・スイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)シナリオにおいて、コントローラによって入口装置に送達されるターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを伝送するためのVPNの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのトンネルの識別子との組み合わせであってもよく、またはターゲット・サービス・フローを伝送するためのトンネルの識別子のみを含んでいてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
なお、本願のこの実施例に記載されているターゲット検出指示情報およびその具体的な内容は、単に例である。当業者は、実際の応用においては、ターゲット検出指示情報が、さらに他の内容を含んでいてもよいことを理解するはずである。加えて、ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローをふるい分けるために、入口装置によって使用されることは容易に理解できる。したがって、いくつかのシナリオでは、ターゲット検出指示情報は、フィルタリング条件またはふるい分け条件と呼ばれることもあり、入口装置は、フィルタリング条件に基づいて、フィルタリング条件を満たすターゲット・サービス・フローをふるい分けし、ターゲット・サービス・フローを監視する。入口装置がコントローラによって送達された情報に基づいてターゲット・サービス・フローをふるい分けることができるかぎり、表現態様は限定されない。これは、本願のこの実施側面において限定されない。
ステップ202:入口装置は、コントローラによって送達されるターゲット検出指示情報を受信する。
コントローラは、ターゲット検出指示情報を入口装置に送達する。対応して、入口装置は、コントローラによって送達されたターゲット検出指示情報を受け取ることができる。次いで、入口装置は、入口装置上にターゲット検出指示情報を構成してもよい。ターゲット検出指示情報は、ターゲット・サービス・フローを示してもよく、ターゲット・サービス・フローは、5タプル情報または2タプル情報によって識別される前記少なくとも1つのサービス・フローを含んでいてもよい。ターゲット検出指示情報およびターゲット・サービス・フローの内容については、ステップ201を参照されたい。本願のこの実施形態では詳細は再度記載しない。
ステップ203:入口装置は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定する。
入口装置は、サービス・パケットを受信し、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定してもよい。ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット優先度を有する、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。任意的に、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、代替的に、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて送られるという条件を満たしてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
任意的に、入口装置は、受信されたサービス・パケットから、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定してもよい。受信されたサービス・パケットについて、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致するかどうかを検出してもよい。サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致する場合には、入口装置は、サービス・パケットがターゲット・サービス・フローに属していると判定し;あるいは、サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致しない場合には、入口装置は、サービス・パケットがターゲット・サービス・フローに属さないと判定する。任意的に、サービス・パケットのパケット伝送情報が入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致するかどうかを検出するために、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報を、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と比較してもよい。
任意的に、各サービス・パケットについて、パケット伝送情報は:サービス・パケットを伝送するための伝送ネットワークの識別子、サービス・パケットを伝送するための伝送経路の識別子、サービス・パケットを受信するための、入口装置上にあるポートの識別子、サービス・パケットを伝送するための出口装置の識別子、およびサービス・パケットの優先度のうちのいずれか一つまたは複数の組み合わせを含んでいてもよい。本願のこの実施形態において提供されるサービス・パケットのパケット伝送情報において、伝送ネットワークの識別子は、サービス・パケットが伝送ネットワークを通じて伝送されることを示してもよく、伝送経路の識別子は、サービス・パケットが伝送経路上で伝送されることを示してもよく、ポートの識別子は、サービス・パケットが入口装置のポートを通じて伝送されることを示し、出口装置の識別子は、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送されることを示してもよい。任意的に、伝送ネットワークの識別子はVPN識別子を含んでいてもよい。伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含んでいてもよい。ポートの識別子は、ポート番号であってもよい。出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれか1つを含んでいてもよい。優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、本願のこの実施形態では、パケット伝送情報は、サービス・パケット内で搬送されてもよく、またはサービス・パケットの伝送状態に基づいて、入口装置によって決定されてもよい。パケット伝送情報がサービス・パケット内で搬送される場合、サービス・パケットは伝送情報フィールドを含んでいてもよく、パケット伝送情報は伝送情報フィールド内に位置してもよい。すなわち、伝送情報フィールドにおけるパラメータ値が、パケット伝送情報である。たとえば、サービス・パケットはDSCPフィールドを含んでいてもよい。DSCP優先度は、DSCPフィールド内に位置してもよく、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報をサービス・パケットの伝送情報フィールドから読んでもよい。パケット伝送情報がサービス・パケットの伝送状態に基づいて入口装置によって決定される場合、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報を、サービス・パケットを受信するための、入口装置上のポートに基づいて決定してもよい。たとえば、ポート1を通じて入口装置によって受信されたすべてのサービス・パケットがVPN 1を通じて伝送される場合、入口装置は、ポート1を通じて受信されたサービス・パケットのパケット伝送情報がVPN 1の識別子であると判断する。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
当業者は、複数の異なるタイプのターゲット検出指示情報が、入口装置上に構成されてもよいことを理解するべきである。入口装置が、サービス・パケットのパケット伝送情報が入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致するかどうかを検出することは:入口装置が、サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成された任意のタイプのターゲット検出指示情報と一致するかどうかを検出することであってもよい。サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置内の複数の異なるタイプのターゲット検出指示情報のうちの少なくとも1つと一致する場合、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されたターゲット検出検出指示情報と一致すると判断する。
本願のこの実施形態は、ユーザーがコントローラ上にターゲット検出指示情報を構成し、コントローラがターゲット検出指示情報を入口装置に送達する例を使用して記述されていることに留意されたい。実際の応用の間、ユーザーは、入口装置上にターゲット検出指示情報を直接構成してもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
ステップ204:入口装置は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加し、ここで、検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。
検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する任意のサービス・パケットであってもよく、ターゲット・サービス・フローに属するいくつかのサービス・パケットであってもよく、またはターゲット・サービス・フローに属するすべてのサービス・パケットであってもよい。たとえば、パケット損失検出シナリオについては、各検出期間において、ターゲット・サービス・フローに属するすべての受信されるサービス・パケットが検出パケットとして使用されうる。遅延検出シナリオについては、各検出期間において、ターゲット・サービス・フローに属する1つの受信されるサービス・パケットが検出パケットとして使用されてもよい。たとえば、ターゲット・サービス・フローに属し、各検出期間において受信される最初のサービス・パケットが検出パケットとして使用されてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
任意的に、入口装置は、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入し、次いで、検出拡張ヘッダにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を記録して、検出拡張ヘッダがターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含むようにしてもよい。したがって、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子が検出パケットに追加される。検出拡張ヘッダをもつ検出パケットは、拡張された検出パケットと呼ばれてもよい。検出拡張ヘッダは、IFIT拡張ヘッダであってもよい。対応して、拡張された検出パケットは、IFIT検出パケットであってもよい。
任意的に、検出拡張ヘッダは、第1のフィールドを含んでいてもよい。検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入した後、入口装置はさらに、検出拡張ヘッダ内の最初のフィールドの値を事前設定値(たとえば、255)に設定してもよい。パケット伝送プロセスにおいて、第1のフィールドの値は、事前設定規則に従って変化してもよい。すなわち、検出パケットを受信する各ネットワーク装置は、事前設定規則に従って第1のフィールドの値を更新する。事前設定規則は、値が徐々に減少または増加するというものであってもよい。たとえば、第1のフィールドは生存時間(time to live、TTL)フィールドである。対応して、事前設定規則は、値はホップ毎に1だけ減少するというものである。
本願のこの実施形態は、拡張された検出パケットがIFIT検出パケットである例を使用することによって記述される。異なるシナリオでは、IFIT検出パケットは通例、異なる構造をもつ。下記は、MPLSシナリオにおいて使用されるIFIT検出パケットについて説明する。
たとえば、図3は、本願のある実施形態によるIFIT検出パケットの概略図である。IFIT検出パケットはMPLSシナリオにおいて使用されるIFIT検出パケットであってもよい。図3に示されるように、IFIT検出パケットは、MPLSペイロード(payload)、IFIT拡張ヘッダ、VPNラベル、SRラベル、およびイーサネット(Ethernet、ETH)ヘッダを含む。IFIT拡張ヘッダは、MPLSペイロードと検出パケットのVPNラベルとの間の入口装置によって挿入される検出拡張ヘッダであってもよい。IFIT拡張ヘッダは、フロー命令拡張ヘッダ(flow instruction extension header、FIEH)、フロー命令ヘッダ(flow instruction header、FIH)、およびフロー命令インジケータ(flow instruction indicator、FII)を含む。FIEHは、IFIT拡張ヘッダの任意的な部分であり、フロー識別子拡張フィールド(20ビットを占める)、逆フロー学習可能化フラグ・フィールド(リザーブ;Vフィールドとリザーブされたフィールドを含み、合計8ビットを占める)、検出期間(Period、P)フィールド(3ビットを占める)、宛先インターネット・プロトコル(destination Internet Protocol、DIP)マスク(mask)フィールド(リザーブ;8ビットを占める)、および源インターネット・プロトコル(Source Internet Protocol、SIP)マスク・フィールド(リザーブ;8ビットを占める)を含む。Pフィールドのパラメータ値は、検出期間の継続時間を示し、0、1、2、3、4、または5であってもよい。0は、Pフィールドがリザーブされていることを示し、1は、検出期間が1秒であることを示し、2は、検出期間が10秒であることを示し、3は、検出期間が30秒であることを示し、4は、検出期間が60秒であることを示し、5は、検出期間が300秒であることを示す。FIHはフロー識別子フィールド(20ビットを占める)、L(パケット損失測定フラグ)フィールド、D(遅延測定フラグ)フィールド、ヘッダ・タイプ・インジケータ(header type indicator、HTI)フィールド(8ビットを占める)を含む。HTIフィールドのパラメータ値は、FIHヘッダタイプを示し、0、1、2、3、または4でありうる。0はHTIフィールドがリザーブされていることを示し、1はFIHがE2E FIHであることを示し、2はFIHが基本的なホップ毎FIHであることを示し、3はFIHが拡張されたE2E FIHであることを示し(FIEHが有効)、4はFIHが拡張されたホップ毎FIHであることを示す(FIEHが有効)。Lフィールドは、パケット損失フラグ・フィールドまたはパケット損失フラグ・ビットとも呼ばれ、Dフィールドは、遅延フラグ・フィールドまたは遅延フラグ・ビットとも呼ばれる。FIIは、FIIラベル・フィールド、実験ビット(experimental bits、EXP)フィールド、およびTTLフィールドを含む。FIIラベル・フィールドはリザーブされたラベルを示し、FIIラベルはスタック・ボトムにあり、FIIラベル・フィールドのパラメータ値は12であってもよく、IFIT拡張ヘッダにおける後続の内容を示す。
本願のこの実施形態において記述されるIFIT検出パケットは、単に例であり、主として、IFIT検出パケットにおけるIFIT拡張ヘッダの位置とIFIT拡張ヘッダの内容とを記述するために使用されることに留意されたい。実際の応用の間、IFIT検出パケットの構造は、図3に示される構造に限定されない。IFIT検出パケットは、本願のこの実施形態では限定されない。
さらに、本願のこの実施形態では、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子は、ターゲット・サービス・フローを一意的に識別することができる識別子であり、シーケンス番号またはターゲット・サービス・フローの番号であってもよいことに留意されたい。通例、入口装置はターゲット・サービス・フローのフロー識別子を記録してもよい。ステップ204を実行するとき、入口装置は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加するだけでよい。しかしながら、入口装置がターゲット・サービス・フローに属する最初のサービス・パケットを受信する時、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子が入口装置に存在しないことがありうる。したがって、サービス・パケットのパケット伝送情報が、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報と一致することを判定した後(すなわち、ターゲット・サービス・フローに属する最初のサービス・パケットが受信されたことを判定した後)、入口装置は、そのサービス・パケットが属するターゲット・サービス・フローについてのフロー識別子を生成してもよい。任意的に、入口装置は、サービス・パケットが属するターゲット・サービス・フローにシーケンス番号を割り当て、ターゲット・サービス・フローのシーケンス番号を、サービス・パケットが属するターゲット・サービス・フローのフロー識別子として使用してもよい。あるいはまた、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報に基づいて、サービス・パケットが属するターゲット・サービス・フローについてのフロー識別子を生成してもよく、ここで、フロー識別子はサービス・パケットのパケット伝送情報を含む。あるいはまた、入口装置は、サービス・パケットのパケット伝送情報に一致するターゲット検出指示情報に基づいて、サービス・パケットが属するターゲット・サービス・フローについてのフロー識別子を生成してもよく、フロー識別子は、サービス・パケットのパケット伝送情報に一致するターゲット検出指示情報を含む。むろん、入口装置は、代替的に、サービス・パケットが属するターゲット・サービス・フローについてのフロー識別子を別の態様で生成してもよい。入口装置がターゲット・サービス・フローを一意的に識別するフロー識別子を決定できるかぎり、入口装置がフロー識別子を生成する態様は、本願のこの実施形態において限定されない。
ステップ205:入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを、通過装置に送信する。
ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した後、入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを、入口装置に隣接する通過装置に送信してもよい。たとえば、入口装置は拡張された検出パケットを通過装置に送信し、拡張された検出パケットは検出拡張ヘッダを含み、検出拡張ヘッダはターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。上述のように、検出拡張ヘッダは、前記第1のフィールドを含んでいてもよい。パケット伝送プロセスにおいて、第1のフィールドの値は、事前設定規則に従って変化することがある。すなわち、検出パケットを受信する各ネットワーク装置は、事前設定規則に従って第1のフィールドの値を更新する。事前設定規則は、値が徐々に減少または増加するというものであってもよい。たとえば、第1のフィールドはTTLフィールドである。対応して、事前設定規則は、値はホップ毎に1だけ減少するというものである。本願のこの実施形態において、検出拡張ヘッダは、IFIT拡張ヘッダであってもよい。対応して、拡張された検出パケットは、IFIT検出パケットであってもよい。IFIT検出パケットの構造については、図3およびステップ205の説明を参照されたい。本願のこの実施形態において詳細は再度記載されない。
ステップ206:入口装置は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得する。
ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定した後、入口装置は、ターゲット・サービス・フローの検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得してもよい。
任意的に、入口装置は、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を得るために、検出パケットを転送するプロセス(検出パケットを受信し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを通過装置に送信する)において、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を周期的に収集してもよい。伝送品質は、SLA品質、たとえば、パケット損失量または伝送遅延であってもよい。対応して、伝送品質情報はSLA情報である。入口装置について、伝送品質情報は、各検出期間において入口装置によって受信された検出パケットの量、各検出期間において入口装置によって送信された検出パケットの量、検出パケットを受信した受信タイムスタンプ、および検出パケットを送信した送信タイムスタンプのうちの任意の一つまたは複数を含んでいてもよい。
本願のこの実施形態では、検出パケットは、伝送品質を検出するために使用できるサービス・パケットである。検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する任意のサービス・パケットであってもよく、ターゲット・サービス・フローに属するいくつかのサービス・パケットであってもよく、またはターゲット・サービス・フローに属するすべてのサービス・パケットであってもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。任意的に、検出パケットにターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加するとき、入口装置はさらに、伝送遅延を検出するために検出パケット内の遅延フラグ・ビットをセットし、パケット損失量を検出するために検出パケット内のパケット損失フラグ・ビットをセットしてもよい。たとえば、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入する時、入口装置は検出拡張ヘッダ内の遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットをセットする。入口装置が、遅延フラグ・ビットとパケット損失フラグ・ビットの両方を同じ検出パケットにおいてセットしてもよく;あるいは、遅延フラグ・ビットをいくつかの検出パケットにおいてセットし、パケット損失フラグ・ビットをいくつかの他の検出パケットにおいてセットしてもよいことは容易に理解される。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
任意的に、各検出期間において、ターゲット・サービス・フローに属する任意の検出パケットについて、入口装置は、検出パケットにおける遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットを設定してもよい。遅延フラグ・ビットがセットされた検出パケットについて、入口装置は、入口装置によって検出パケットを受信する受信タイムスタンプに関する統計を収集する。パケット損失フラグ・ビットがセットされた検出パケットについて、入口装置は、入口装置によって受信された検出パケットの量に関する統計を収集する。加えて、検出パケットの送信中(検出パケットがターゲット・サービス・フローのフロー識別子を加えられた検出パケットである場合)、遅延フラグ・ビットがセットされた検出パケットについては、入口装置は、入口装置によって検出パケットを送信する送信タイムスタンプに関する統計を収集し;パケット損失フラグ・ビットがセットされた検出パケットについては、入口装置は、入口装置によって送信される検出パケットの量に関する統計を収集する。
各検出期間において、入口装置は、遅延フラグ・ビットを1つの検出パケットにおいてセットし、パケット損失フラグ・ビットを複数の検出パケットにおいてセットしてもよく、たとえば、パケット損失フラグ・ビットをすべての検出パケットにおいてセットしてもよいことに留意されたい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。むろん、入口装置は、代替的に、遅延フラグ・ビットを複数の検出パケットにおいてセットしてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
ステップ207:入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する。
ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得した後、入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告してもよい。入口装置は、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を周期的に取得する。対応して、入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を周期的にコントローラに報告してもよい。上述のように、検出パケットは、検出拡張ヘッダを含んでいてもよく、検出拡張ヘッダは、前記第1のフィールドを含んでいてもよい。本願のこの実施形態では、入口装置は、さらに、第1のフィールドの値をコントローラに報告してもよい。
任意的に、入口装置は、各検出期間において固定した時点において、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および検出期間中に入口装置によって取得された、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を、コントローラに報告してもよい。固定した時点は、たとえば、各検出期間の終了の時点である。入口装置について、伝送品質情報は、各検出期間において入口装置によって受信された検出パケットの量、各検出期間において入口装置によって送信された検出パケットの量、検出パケットを受信した受信タイムスタンプ、および検出パケットを送信した送信タイムスタンプのうちの任意の一つまたは複数を含んでいてもよい。当業者であれば、各検出期間において、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する際に、入口装置は、検出期間識別子(たとえば期間番号)と入口装置の識別子を同時に報告してもよく、それにより、コントローラが、異なる検出期間において異なる入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を区別することは容易に理解できる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
各検出期間において、入口装置は遅延フラグ・ビットを1つの検出パケットにおいてセットしうることに注意しておくべきである。このように、各検出期間において、入口ノードは、コントローラに検出パケットの受信タイムスタンプおよび送信タイムスタンプを報告するだけでよく、それによりコントローラはターゲット・サービス・フローの伝送遅延を決定する。あるいはまた、各検出期間において、入口装置は、遅延フラグ・ビットを複数の検出パケットにおいてセットしてもよい。入口装置は、該複数の検出パケットの受信タイムスタンプの平均値と、該複数の検出パケットの送信タイムスタンプの平均値とをコントローラに報告してもよい。コントローラは、受信タイムスタンプの平均値および送信タイムスタンプの平均値に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送遅延を決定することができる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
ステップ208:通過装置は、出口装置に、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを送信する。
入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを通過装置に送信する。対応して、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加され、入口装置によって送信された検出パケットを受信してもよい。次いで、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを、出口装置に送信してもよい。たとえば、通過装置は、入口装置によって送信された拡張された検出パケットを受信し、拡張された検出パケットを出口装置に送信する。ここで、拡張された検出パケットは、検出拡張ヘッダを含み、検出拡張ヘッダは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。上述のように、検出拡張ヘッダは、第1のフィールドを含んでいてもよい。パケット伝送プロセスにおいて、第1のフィールドの値は、事前設定規則に従って変化することがある。すなわち、検出パケットを受信した各ネットワーク装置は、事前設定規則に従って第1のフィールドの値を更新する。事前設定規則は、値が徐々に減少または増加するというものであってもよい。たとえば、第1のフィールドはTTLフィールドである。対応して、事前設定規則は、値はホップ毎に1だけ減少するというものである。
ステップ209:通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得する。
入口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを通過装置に送信する。対応して、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加され、入口装置によって送信された検出パケットを受信してもよい。次いで、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得することができる。
任意的に、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを転送するプロセスにおいて、検出パケットにある、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を収集して、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を得ることができる。任意的に、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットは、拡張された検出パケットであってもよい。それぞれの受信されたサービス・パケットについて、通過装置は、サービス・パケットが検出拡張ヘッダを含むかどうかを検出してもよい。サービス・パケットが検出拡張ヘッダを含む場合、通過装置は、サービス・パケットが拡張された検出パケットであると判断し、拡張された検出パケット内のターゲット・サービス・フローのフロー識別子を読み、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を収集する。
任意的に、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を周期的に収集してもよい。伝送品質は、SLA品質、たとえば、パケット損失量または伝送遅延であってもよい。対応して、伝送品質情報はSLA情報である。通過装置については、伝送品質情報は、各検出期間において通過装置によって受信された検出パケットの量、各検出期間において通過装置によって送信された検出パケットの量、検出パケット受信の受信タイムスタンプ、および検出パケット送信の送信タイムスタンプのいずれか一つまたは複数を含んでいてもよい。本願のこの実施形態では、検出パケットは、伝送品質を検出するために使用できるサービス・パケットである。通過装置については、遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットが検出パケットにおいてセットされてもよい。たとえば、検出パケットは、拡張された検出パケットであってもよく、拡張された検出パケットは、検出拡張ヘッダを含み、遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットは、検出拡張ヘッダにおいてセットされる。
任意的に、各検出期間について、それぞれの受信された検出パケットについて、通過装置は、検出パケットをパースして、遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットが検出パケットにおいてセットされているかどうかを判定してもよい。遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットが検出パケットにおいてセットされている場合、遅延フラグ・ビットがセットされている検出パケットについては、通過装置は、通過装置によって検出パケットを受信した受信タイムスタンプに関する統計を収集し;パケット損失フラグ・ビットがセットされている検出パケットについては、通過装置は、通過装置によって受信された検出パケットの量に関する統計を収集する。検出パケットの出口装置への送信中、遅延フラグ・ビットがセットされている検出パケットについては、通過装置は、通過装置によって検出パケットを送信する送信タイムスタンプに関する統計を収集し;パケット損失フラグ・ビットがセットされている検出パケットについては、通過装置は、通過装置によって送信された検出パケットの量に関する統計を収集する。
ステップ210:通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する。
ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得した後、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告してもよい。通過装置は、定期的にターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得する。対応して、通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を定期的にコントローラに報告することができる。
上述のように、検出パケットは、検出拡張ヘッダを含んでいてもよく、検出拡張ヘッダは、前記第1のフィールドを含んでいてもよい。パケット伝送プロセスにおいて、第1のフィールドの値は、事前設定規則に従って変化することがある。すなわち、検出パケットを受信した各ネットワーク装置は、事前設定規則に従って第1のフィールドの値を更新する。事前設定規則は、値が徐々に減少または増加するというものであってもよい。たとえば、第1のフィールドはTTLフィールドである。対応して、事前設定規則は、値はホップ毎に1だけ減少する。本願のこの実施形態では、検出パケットを受信した後、通過装置は、前述の事前設定規則に従って検出パケット内の第1のフィールドの値を更新し、第1のフィールドの更新された値をコントローラに報告することができる。
任意的に、通過装置は、各検出期間における固定した時点において、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子と、検出期間において通過装置によって得られた、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とをコントローラに報告することができる。固定した時点は、たとえば、各検出期間の終わりの時点である。通過装置については、伝送品質情報は、各検出期間において通過装置によって受信される検出パケットの量、各検出期間において通過装置によって送信される検出パケットの量、検出パケット受信の受信タイムスタンプ、および検出パケット送信の送信タイムスタンプのうちの任意の一つまたは複数を含んでいてもよい。当業者にとっては、各検出期間においてターゲット・サービス・フローのフロー識別子とターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とをコントローラに報告する際に、通過装置が、検出期間識別子(たとえば、期間番号)と通過装置の識別子とを同時に報告してもよく、それによりコントローラが、異なる検出期間における異なる通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を区別することは容易に理解できる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
なお、各検出期間において、通過装置は、1つの検出パケットの受信タイムスタンプおよび送信タイムスタンプをコントローラに報告してもよく、コントローラは、検出パケットの受信タイムスタンプおよび送信タイムスタンプに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送遅延を決定する。あるいはまた、各検出期間において、通過装置は、複数の検出パケットの受信タイムスタンプの平均値と、該複数の検出パケットの送信タイムスタンプの平均値とをコントローラに報告してもよく、コントローラは、受信タイムスタンプの平均値と送信タイムスタンプの平均値とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送遅延を決定することができる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
ステップ211:出口装置は、検出パケットからターゲット・サービス・フローのフロー識別子を除去する。
通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを、出口装置に送信する。対応して、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加され、通過装置によって送信された検出パケットを受信してもよい。次いで、出口装置は、検出パケットからターゲット・サービス・フローのフロー識別子を除去してもよい。
任意的に、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットは、拡張された検出パケットであってもよく、拡張された検出パケットは、検出拡張ヘッダを含み、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子は、検出拡張ヘッダ内に位置する。それぞれの受信されたサービス・パケットについて、出口装置は、サービス・パケットが検出拡張ヘッダを含むかどうかを検出してもよい。サービス・パケットが検出拡張ヘッダを含む場合、出口装置は、サービス・パケットが拡張された検出パケットであると判断し、拡張された検出パケットから検出拡張ヘッダをはぎ取り、拡張された検出パケットからターゲット・サービス・フローのフロー識別子を除去する。たとえば、拡張された検出パケットは、IFIT検出パケットであってもよく、検出拡張ヘッダは、IFIT拡張ヘッダであってもよい。出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子をIFIT検出パケットから除去するために、IFIT拡張ヘッダをIFIT検出パケットからはぎ取ってもよい。
検出パケットからターゲット・サービス・フローのフロー識別子を除去した後、出口装置は、もとの検出パケットを取得することができることに留意されたい(もとの検出パケットはもとのサービス・パケットである)。次いで、出口装置は、検出パケットを出口装置の次のホップ装置(これはネットワーク装置またはユーザー装置でありうる)に送信してもよい。
ステップ212:出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得する。
通過装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを、出口装置に送信する。対応して、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加され、通過装置によって送信された検出パケットを受信してもよい。次いで、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得することができる。
任意的に、出口装置は、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を得るために、検出パケットを転送する(ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを受信し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子なしで検出パケットを次ホップ装置に送信する)プロセスにおいて、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を収集することができる。任意的に、出口装置によって受信される検出パケットは、拡張された検出パケットであってもよい。それぞれの受信されるサービス・パケットについて、出口装置は、サービス・パケットが検出拡張ヘッダを含むかどうかを検出することができる。サービス・パケットが検出拡張ヘッダを含む場合、出口装置は、サービス・パケットが拡張された検出パケットであると判断し、拡張された検出パケット内のターゲット・サービス・フローのフロー識別子を読み、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を収集する。
任意的に、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に関する統計を周期的に収集することができる。伝送品質は、SLA品質、たとえば、パケット損失量または伝送遅延であってもよい。対応して、伝送品質情報はSLA情報である。出口装置について、伝送品質情報は、各検出期間において出口装置によって受信された検出パケットの量、各検出期間において出口装置によって送信された検出パケットの量、検出パケット受信の受信タイムスタンプ、および検出パケット送信の送信タイムスタンプのいずれか一つまたは複数を含んでいてもよい。本願のこの実施形態では、検出パケットは、伝送品質を検出するために使用できるサービス・パケットである。出口装置のために、遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットが検出パケットにおいてセットされてもよい。たとえば、検出パケットは、拡張された検出パケットであってもよく、拡張された検出パケットは、検出拡張ヘッダを含み、遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットは、検出拡張ヘッダにおいてセットされる。
任意的に、各検出期間において、それぞれの受信された検出パケットについて、出口装置は、検出パケットをパースして、遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットが検出パケットにおいてセットされているかどうかを判定することができる。遅延フラグ・ビットおよび/またはパケット損失フラグ・ビットが検出パケットにおいてセットされている場合、遅延フラグ・ビットがセットされている検出パケットについては、出口装置は、出口装置によって検出パケットを受信する受信タイムスタンプに関する統計を収集し;パケット損失フラグ・ビットがセットされている検出パケットについては、出口装置は、出口装置によって受信された検出パケットの量に関する統計を収集する。検出パケットの次ホップ装置への送信の間、遅延フラグ・ビットのない検出パケットについては、出口装置は、出口装置によって検出パケットを送信する送信タイムスタンプに関する統計を収集し;パケット損失フラグ・ビットのない検出パケットについては、出口装置は、出口装置によって送信された検出パケットの量に関する統計を収集する。
ステップ213:出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する。
ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得した後、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する。出口装置は、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を定期的に取得する。対応して、出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに定期的に報告することができる。
上述のように、検出パケットは、検出拡張ヘッダを含んでいてもよく、検出拡張ヘッダは、前記第1のフィールドを含んでいてもよい。パケット伝送プロセスにおいて、第1のフィールドの値は、事前設定規則に従って変化することがある。すなわち、検出パケットを受信した各ネットワーク装置は、事前設定規則に従って第1のフィールドの値を更新する。事前設定規則は、値が徐々に減少または増加するというものであってもよい。たとえば、第1のフィールドはTTLフィールドである。対応して、事前設定規則は、値はホップ毎に1だけ減少する。本願のこの実施形態では、検出パケットを受信した後、出口装置は、前述の事前設定規則に従って検出パケットにおける第1のフィールドの値を更新し、第1のフィールドの更新された値をコントローラに報告することができる。
任意的に、出口装置は、各検出期間における固定した時点において、目標サービス・フローのフロー識別子と、検出期間において出口装置によって取得された、目標サービス・フローの伝送品質情報とをコントローラに報告することができる。固定した時点は、たとえば、各検出期間の終わりの時点である。出口装置について、伝送品質情報は、各検出期間において出口装置によって受信された検出パケットの量、各検出期間において出口装置によって送信された検出パケットの量、検出パケット受信の受信タイムスタンプ、および検出パケット送信の送信タイムスタンプのうちの任意の一つまたは複数を含んでいてもよい。当業者にとっては、各検出期間において、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する際に、出口装置が、検出期間識別子(たとえば、期間番号)および出口装置の識別子を同時に報告してもよく、それによりコントローラが、異なる検出期間において異なる出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を区別することは容易に理解できる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
各検出期間において、出口装置は、1つの検出パケットの受信タイムスタンプおよび送信タイムスタンプをコントローラに報告することができ、コントローラは、検出パケットの受信タイムスタンプおよび送信タイムスタンプに基づいてターゲット・サービス・フローの伝送遅延を決定することに留意されたい。あるいはまた、各検出期間において、出口装置は、複数の検出パケットの受信タイムスタンプの平均値と、複数の検出パケットの送信タイムスタンプの平均値とをコントローラに報告し、コントローラは、受信タイムスタンプの平均値と送信タイムスタンプの平均値とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送遅延を決定してもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
前述の諸ステップでは、入口装置、通過装置、および出口装置のうちの各ネットワーク装置によって報告される伝送品質情報および第1のフィールドの値は、同じメッセージを使用して報告されてもよいし、または異なるメッセージを使用して別々に報告されてもよいことに留意されたい。伝送品質情報と第1のフィールドの値が異なるメッセージを使用して別々に報告される場合、第1のフィールドの値を報告するメッセージと伝送品質情報を報告するメッセージの両方とも、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。
ステップ214:コントローラは、入口装置、通過装置、および出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別情報およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。
入口装置、通過装置、および出口装置は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別情報およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラに報告する。対応して、コントローラは、入口装置、通過装置、および出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別情報およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を、別々に受信してもよい。たとえば、コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とを受信し、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信し、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信する。
入口装置、通過装置、および出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子および伝送品質情報を受信した後、コントローラは、入口装置、通過装置、および出口装置のうちの少なくとも1つのネットワーク装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定してもよい。伝送品質は、SLA品質、たとえば、パケット損失量または伝送遅延であってもよい。伝送遅延は、ネットワーク装置の内部伝送遅延、たとえば、入口装置の内部伝送遅延、通過装置の内部伝送遅延、および出口装置の内部伝送遅延であってもよく;あるいは、ネットワーク装置間のリンク上の伝送遅延、たとえば、入口装置と通過装置との間のリンク上の伝送遅延、通過装置と出口装置との間のリンク上の伝送遅延、および入口装置と出口装置との間のリンク上の伝送遅延であってもよい。パケット損失量は、ネットワーク装置の内部パケット損失量、たとえば、入口装置の内部パケット損失量、通過装置の内部パケット損失量、および出口装置の内部パケット損失量であってもよく;あるいはリンク上のパケット損失量、たとえば、入口装置と通過装置との間のリンク上のパケット損失量、通過装置と出口装置との間のリンク上のパケット損失量、および入口装置と出口装置との間のリンク上のパケット損失量であってもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
たとえば、伝送品質は、入口装置の内部伝送遅延を含む。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子、入口装置の識別子、および、検出期間識別子に基づいて、検出期間識別子によって示される検出期間において入口装置によって報告される検出パケットの受信タイムスタンプおよび送信タイムスタンプを決定し、送信タイムスタンプと受信タイムスタンプとの間の差を、入口装置の内部伝送遅延として決定することができる。
たとえば、伝送品質は、入口装置と出口装置との間のリンク上の伝送遅延を含む。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子、入口装置の識別子、および検出期間識別子に基づいて、検出期間識別子によって示される検出期間において入口装置によって報告される、検出パケットの送信タイムスタンプを決定し、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子、出口装置の識別子、および検出期間識別子に基づいて、検出期間識別子によって示される検出期間において出口装置によって報告される、検出パケットの受信タイムスタンプを決定し、受信タイムスタンプと送信タイムスタンプとの間の差を、入口装置と出口装置との間のリンク上の通信遅延として決定することができる。
たとえば、伝送品質は、入口装置の内部パケット損失量を含む。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子、入口装置の識別子、および検出期間識別子に基づいて、検出期間識別子によって示される検出期間内に入口装置によって報告される受信された検出パケットの量および送信された検出パケットの量を決定し、受信された検出パケットの量と送信された検出パケットの量との差を、入口装置の内部パケット損失量として決定することができる。
たとえば、伝送品質は、入口装置と出口装置との間のリンク上のパケット損失量を含む。コントローラは、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子、入口装置の識別子、および検出期間識別子に基づいて、検出期間識別子によって示される検出期間において入口装置によって報告される送信された検出パケットの量を決定し、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子、出口装置の識別子、および検出期間識別子に基づいて、検出期間識別子によって示される検出期間において出口装置によって報告される受信された検出パケットの量を決定し、送信された検出パケットの量と受信された検出パケットの量との差を、入口装置と出口装置との間のリンク上のパケット損失量として決定することができる。
なお、ステップ214では、コントローラが、入口装置の内部伝送遅延および内部パケット損失量を決定し、ならびに、入口装置と出口装置との間のリンク上の伝送遅延およびパケット損失量を決定するプロセスのみが列挙されているが、他のネットワーク装置の内部伝送遅延および内部パケット損失量、ならびに、他のリンク上の伝送遅延およびパケット損失量を決定するプロセスは、ステップ214で列挙されたプロセスと同様である。本願のこの実施形態において詳細は再度記載されない。また、当業者は、ステップ214において列挙されている、コントローラがターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する仕方は、単に例であることを理解するべきである。実際の適用の間、コントローラは、別の仕方で、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定してもよい。本願のこの実施形態においては詳細は記載されない。
本願のこの実施形態では、コントローラは、入口装置、通過装置、および出口装置によって報告された情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送経路をさらに決定することができる。ある実装では、コントローラは、各ネットワーク装置(入口装置、通過装置、および出口装置を含む)によって報告される、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子と、物理ネットワークトポロジーとに基づいて、伝送経路を決定することができる。具体的には、ターゲット・サービス・フローが通過するネットワーク装置が、各ネットワーク装置によって報告される、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子に基づいて決定され、ターゲット・サービス・フローが通過するネットワーク装置間の接続関係が、物理ネットワークトポロジーに基づいて決定されて、ターゲット・サービス・フローの伝送経路が決定される。別の実装では、コントローラは、ターゲット・サービス・フローの第1のフィールドの値(たとえば、TTL値)に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送経路を決定してもよい。ターゲット・サービス・フローの伝送プロセスにおいて、事前設定規則に従って、第1のフィールドの値が変化する(たとえば、漸減する)ので、ターゲット・サービス・フローの伝送経路を決定するために、諸ネットワーク装置によって報告される第1のフィールドの値に基づいて、ターゲット・サービス・フローが諸ネットワーク装置を通過するシーケンスが決定されてもよい。
さらに、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定した後、ユーザーがターゲット・サービス・フローの伝送品質を知ることができるよう、コントローラがターゲット・サービス・フローの伝送品質を呈示してもよいことに注意しておくべきである。コントローラがターゲット・サービス・フローの伝送品質を呈示することは:コントローラがターゲット・サービス・フローの伝送品質を表示すること;または音声ブロードキャスト機能を有する場合には、コントローラはターゲット・サービス・フローの伝送品質をブロードキャストしてもよいことを含んでいてもよい。当業者であれば、コントローラによって決定される伝送品質は、サービス・フロー・グループの粒度であることが容易に理解できる(ここで、ターゲット・サービス・フローは、5タプル情報によって特定される前記少なくとも1つのサービス・フローを含む)。よって、コントローラは、サービス・フロー・グループの粒度において、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を呈示してもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出方法のステップのシーケンスは、適切に調整されてもよく、状況に応じてステップを追加または削除してもよい。本願に開示された技術的範囲を逸脱することなく、当業者が容易に割り出せる方法は、本願の保護範囲にはいる。よって、詳細は記載しない。
結論として、本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出方法によれば、入口装置が、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告する。コントローラは、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する前記少なくとも1つのサービス・パケットを含み、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。よって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
ターゲット検出指示情報の異なる内容に基づいて、本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出方法は、SR-TEシナリオ、SRポリシーを使用するシナリオ、SRv6ポリシーを使用するシナリオ、RSVP-TEシナリオ、およびMPLSシナリオのような異なる大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。ターゲット検出指示情報は、実際の要件に基づいて、伝送品質のオンデマンド(on demand、OD)検出を実装するために、入口装置上に構成されてもよい。さらに、本願のこの実施形態では、5タプル情報によって識別される各サービス・フローの伝送品質情報について統計を収集し、該伝送品質情報を報告し、処理するプロセスを用いる現在のIFIT技術と比較して、本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出方法は、ターゲット・サービス・フロー(5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを含む)の伝送品質情報について統計を収集、該伝送品質情報を報告し、処理するプロセスを提供して、検出プロセスにおいて統計収集、報告、処理が実行される必要のあるデータ量を大幅に削減し、それにより、複数のサービス・フローを同時に検出するシナリオがカバーでき、ネットワーク装置およびコントローラの圧力を軽減でき、ポイントツーポイントで洗練された検出を実現できる。
以下は、本願の方法実施形態を実行するために使用されうる本願の装置の実施形態を提供する。本願の装置実施形態に開示されていない詳細については、本願の方法実施形態を参照されたい。
図4は、本願のある実施形態による伝送品質検出装置400の論理構造の概略図である。伝送品質検出装置400は、通信ネットワーク内の入口装置であってもよく、または入口装置内の機能コンポーネントであってもよい。通信ネットワークは、コントローラと、複数のネットワーク装置とを含む。前記複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。図4を参照されたい。伝送品質検出装置400は、決定モジュール410と、取得モジュール420と、報告モジュール430とを含む。決定モジュール410は、図2Aに示される実施形態におけるステップ203を実行するように構成される。取得モジュール420は、図2Aに示される実施形態におけるステップ206を実行するように構成される。報告モジュール430は、図2Aに示される実施形態におけるステップ207を実行するように構成される。詳細は、以下のとおり。
決定モジュール410は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するように構成される。
取得モジュール420は、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得するように構成される。ここで、前記検出パケットは、前記ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。
報告モジュール430は、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告するように構成され、コントローラは、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。
結論として、本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出装置によれば、入口装置は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告する。コントローラは、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。前記検出パケットは、前記ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含み、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。よって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
任意的に、決定モジュール410は、前記入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、受信されたサービス・パケットから、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するように構成される。
前記ターゲット検出指示情報は、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、前記ターゲット・サービス・フローを受信するための、前記入口装置上にある前記ターゲット・ポートの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための前記出口装置の識別子、および前記ターゲット・サービス・フローの優先度のうちのいずれか一つまたは複数の組み合わせを含む。
任意的に、ターゲット検出指示情報は:
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子と前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ;または
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子と前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせである。
任意的に、前記ターゲット伝送ネットワークの識別子は、VPN識別子を含み;
ターゲット伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含み;
ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含み;
出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれかを含み;
優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、図5は、本願のある実施形態による伝送品質検出装置400の別の論理構造の概略図である。図5を参照されたい。図4に基づいて、伝送品質検出装置400は、受信モジュール440をさらに含む。受信モジュール440は、図2Aに示される実施形態におけるステップ202を実行するように構成される。
受信モジュール440は、コントローラによって送達されたターゲット検出指示情報を受信するように構成される。
任意的に、引き続き図5を参照されたい。伝送品質検出装置400は、追加モジュール450および送信モジュール460をさらに含む。追加モジュール450は、図2Aに示される実施形態におけるステップ204を実行するように構成され、送信モジュール460は、図2Aに示される実施形態におけるステップ204を実行するように構成される。詳細は、以下のとおり。
追加モジュール450は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加するように構成される。
送信モジュール460は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットを、入口装置の次ホップ装置に送信し、次ホップ装置が、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得できるようにするように構成される。
任意的に、追加モジュール450は、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入するように構成される。ここで、検出拡張ヘッダは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。
任意的に、検出拡張ヘッダはIFIT拡張ヘッダである。
結論として、本願のこの実施形態による伝送品質検出装置によれば、入口装置は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告する。コントローラは、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。前記検出パケットは、前記ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含み、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。よって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
図6は、本願のある実施形態による伝送品質検出装置600の論理構造の概略図である。伝送品質検出装置600は、通信ネットワーク内のコントローラであってもよく、またはコントローラ内の機能コンポーネントであってもよい。通信ネットワークは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含む。複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。図6を参照されたい。伝送品質検出装置600は、第1の受信モジュール610および決定モジュール620を含む。第1の受信モジュール610および決定モジュール620は、図2Bに示される実施形態におけるステップ214を実行するように構成される。詳細は、以下のとおり。
第1の受信モジュール610は、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信するように構成される。ここで、伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて入口装置によって取得されたものであり、検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。
決定モジュール620は、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは:該サービス・パケットはターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、該サービス・パケットはターゲット伝送経路上で伝送される、該サービス・パケットは入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、該サービス・パケットは出口装置を通じて伝送される、および該サービス・パケットはターゲット優先度を有する、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。
結論として、本願のこの実施形態による伝送品質検出装置によれば、コントローラは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて入口装置によって取得され、検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは:該サービス・パケットはターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、該サービス・パケットはターゲット伝送経路上で伝送される、該サービス・パケットは入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、該サービス・パケットは出口装置を通じて伝送される、および該サービス・パケットはターゲット優先度を有する、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。よって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
任意的に、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、受信されたサービス・パケットから、入口装置上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、入口装置によって決定される。図7は、本願のある実施形態による伝送品質検出装置600の別の論理構造の概略図である。図7を参照されたい。図6に基づいて、伝送品質検出装置600は、送達モジュール630をさらに含む。送達モジュール630は、図2Aに示される実施形態におけるステップ201を実行するように構成される。詳細は、以下のとおり。
送達モジュール630は、ターゲット検出指示情報を入口装置に送達するように構成される。
ターゲット検出指示情報は:前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、前記ターゲット・サービス・フローを受信するための、入口装置上にあるターゲット・ポートの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子、および前記ターゲット・サービス・フローの優先度のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを含む。
任意的に、ターゲット検出指示情報は:
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ;または
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子とターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせである。
任意的に、ターゲット伝送ネットワークの識別子はVPN識別子を含み;
ターゲット伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含み;
ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含み;
出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれかを含み;
優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、引き続き図7を参照されたい。伝送品質検出装置600は、さらに、第2の受信モジュール640を含み、第2の受信モジュール640は、図2Bに示される実施形態におけるステップ214を実行するように構成される。詳細は、以下のとおり。
第2の受信モジュール640は、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信するように構成され、ここで、出口装置によって報告される伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、出口装置によって取得される。
決定モジュール620は、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
任意的に、前記複数のネットワーク装置は、入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置をさらに含む。伝送品質検出装置600はさらに、第3の受信モジュール650を含む。第3の受信モジュール650は、図2Bに示される実施形態におけるステップ214を実行するように構成される。詳細は以下のとおり。
第3の受信モジュール650は、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を受信するように構成される。ここで、通過装置によって報告される伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加された検出パケットに基づいて、通過装置によって得られる。
決定モジュール620は、入口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、通過装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
結論として、本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出装置によれば、コントローラは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいてターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。伝送品質情報は、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて入口装置によって取得され、検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは:該サービス・パケットはターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、該サービス・パケットはターゲット伝送経路上で伝送される、該サービス・パケットは入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、該サービス・パケットは出口装置を通じて伝送される、および該サービス・パケットはターゲット優先度を有する、という条件のうちのいずれかまたは複数の組み合わせを満たす。ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。よって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
なお、前述の諸実施形態で提供されている伝送品質検出装置が伝送品質を検出する場合、上記機能モジュールへの分割は、説明のための例示にすぎない。実際の適用の間、前述の機能は、必要に応じて、実装のために異なる機能モジュールに割り当てられてもよく、すなわち、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割されて、上述の機能の全部または一部を実装してもよい。また、上記の諸実施形態において提供される伝送品質検出装置と伝送品質検出方法の実施形態は、同じ概念に属する。その具体的な実施プロセスについては、方法実施形態を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
図8は、本願のある実施形態による伝送品質検出装置800のハードウェア構造の概略図である。伝送品質検出装置800は、コントローラまたはネットワーク装置(たとえば、入口装置)であってもよい。コントローラは、サーバー、サーバー、いくつかのサーバーを含むサーバー・クラスター、またはクラウドコンピューティングサービスセンターにおいて配備される機能モジュールであってもよい。図8を参照されたい。伝送品質検出装置800は、プロセッサ802、メモリ804、通信インターフェース806、およびバス808を含む。プロセッサ802、メモリ804、および通信インターフェース806は、バス808を通じて互いに通信接続されている。当業者は、図8に示されるプロセッサ802、メモリ804、および通信インターフェース806間の接続態様は、単に例であることを理解するべきである。ある実装プロセスにおいて、プロセッサ802、メモリ804、および通信インターフェース806は、バス808を使用する以外の別の接続態様で互いに通信接続されてもよい。
メモリ804は、命令8042およびデータ8044を格納するように構成されてもよい。本願のこの実施形態では、メモリ804は、さまざまなタイプの記憶媒体、たとえば、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、リードオンリーメモリ(read-only memory、ROM)、不揮発性RAM(non-volatile RAM、NVRAM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なPROM(electrically erasable PROM、EEPROM)、フラッシュメモリ、光メモリ、またはレジスタであってもよい。さらに、メモリ804は、ハードディスクおよび/またはメインメモリを含んでいてもよい。
プロセッサ802は、汎用プロセッサであってもよく、汎用プロセッサは、メモリ(たとえば、メモリ804)に記憶された命令(たとえば、命令8042)を読み、実行することによって、特定のステップおよび/または動作を実行するプロセッサであってもよい。前述のステップおよび/または動作を実行するプロセスにおいて、汎用プロセッサは、メモリ(たとえば、メモリ804)に記憶されたデータ(たとえば、データ8044)を使用してもよい。たとえば、汎用プロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよいが、これに限定されない。さらに、プロセッサ802は、代替的に、特別目的のプロセッサであってもよい。特別目的プロセッサは、特定のステップおよび/または動作を実行するように構成された特別に設計されたプロセッサであってもよい。たとえば、特別目的プロセッサは、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)であってもよいが、これらに限定されない。さらに、プロセッサ802は、代替的に、複数のプロセッサの組み合わせ、たとえば、マルチコアプロセッサであってもよい。プロセッサ802は、前述の諸実施形態において提供される伝送品質検出方法のステップの全部または一部を実行するために、少なくとも1つの回路を含んでいてもよい。
通信インターフェース806は、伝送品質検出装置800内部の構成要素の相互接続や、伝送品質検出装置800と他の装置(たとえば、ネットワーク装置またはユーザー装置)との間の相互接続を実現するように構成されたインターフェースを実装するために使用される、入力/出力(input/output、I/O)インターフェース、物理インターフェース、論理インターフェースなどを含む。物理インターフェースは、ギガビットイーサネット(gigabit Ethernet、GE)インターフェースであってもよく、伝送品質検出装置800と他の装置(たとえば、ネットワーク装置またはユーザー装置)との間の相互接続を実装するように構成されてもよい。論理インターフェースは、伝送品質検出装置800の内部インターフェースであり、伝送品質検出装置800内部の構成要素の相互接続を実現するように構成されてもよい。通信インターフェース806は、他のネットワーク装置および/またはユーザー装置と通信するために、伝送品質検出装置800によって使用されてもよいことは容易に理解できる。たとえば、通信インターフェース806は、該他のネットワーク装置にサービス・パケットを送信し、該他のネットワーク装置からサービス・パケットを受信するために、伝送品質検出装置800によって使用される。
バス808は、任意のタイプでありえ、プロセッサ802、メモリ804、および通信インターフェース806間の相互接続を実現するために使用される通信バスであり、たとえば、システムバスである。
前述の構成要素は、互いに独立したチップ上に別々に配置されてもよく、または、構成要素の少なくとも一部または全部が同じチップ上に配置されてもよい。すべての構成要素が異なるチップ上に別々に配置されるのか、あるいは一つまたは複数のチップ上に統合されて配置されるのかは、通例、製品設計の要件に依存する。本願のこの実施形態は、前述の構成要素の特定の実装に対して制限を課さない。
図8に示される伝送品質検出装置800は、単に例である。ある実装プロセスでは、伝送品質検出装置800は、別の構成要素をさらに含んでいてもよい。これは、本明細書では一つ一つ挙げられない。図8に示される伝送品質検出装置800は、前述の実施形態において提供される伝送品質検出方法のステップの全部または一部を実行することによって、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定することができる。
本願のある実施形態は、伝送品質検出システムを提供する。伝送品質検出システムは、コントローラおよび複数のネットワーク装置を含み、複数のネットワーク装置は、入口装置および出口装置を含む。さらに、複数のネットワーク装置は、入口装置と出口装置との間に位置する少なくとも1つの通過装置をさらに含んでいてもよい。ある可能な実装では、入口装置は、図4または図5に示される伝送品質検出装置400を含み、コントローラは、図6または図7に示される伝送品質検出装置600を含む。別の可能な実装では、入口装置およびコントローラの少なくとも一方は、図8に示される伝送品質検出装置800であってもよい。
任意的に、図9は、本願のある実施形態による伝送品質検出システム900の概略図である。図9を参照されたい。伝送品質検出システム900は、コントローラ910および複数のネットワーク装置を含み、複数のネットワーク装置は、入口装置920および出口装置930を含む。
入口装置920は、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告するように構成され、ここで、前記検出パケットは、前記ターゲット・サービス・フローに属する少なくとも1つのサービス・パケットを含む。
コントローラ910は、入口装置920によって報告される前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置920のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置930を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。
任意的に、前記入口装置920は、前記入口装置920上に構成されたターゲット検出指示情報に基づいて、受信されたサービス・パケットから、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定するように構成される。
前記ターゲット検出指示情報は、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子、前記ターゲット・サービス・フローを受信するための、前記入口装置上にある前記ターゲット・ポートの識別子、前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための前記出口装置の識別子、および前記ターゲット・サービス・フローの優先度のうちのいずれか一つまたは複数の組み合わせを含む。
任意的に、ターゲット検出指示情報は:
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子;
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子と前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送経路の識別子との組み合わせ;または
前記ターゲット・サービス・フローを伝送するためのターゲット伝送ネットワークの識別子と前記ターゲット・サービス・フローを伝送するための出口装置の識別子との組み合わせである。
任意的に、前記ターゲット伝送ネットワークの識別子は、VPN識別子を含み;
ターゲット伝送経路の識別子は、トンネル識別子を含み;
ターゲット・ポートの識別子は、ターゲット・ポートのポート番号を含み;
出口装置の識別子は、出口装置の位置指定子情報、出口装置のIPアドレス、および出口装置のMACアドレスのいずれかを含み;
優先度は、DSCP優先度、TOS優先度、および802.1p優先度のいずれかを含む。
任意的に、コントローラ910は、ターゲット検出指示情報を入口装置920に送達するようにさらに構成される。
任意的に、入口装置920は、さらに、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を、ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに追加し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した検出パケットを、入口装置920の次ホップ装置に、送るように構成される。ここで、入口装置920の次ホップ装置は、出口装置930であってもよく、または、入口装置920と出口装置930との間に位置する通過装置であってもよい。
出口装置930は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した受信された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子とターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラ910に報告するように構成される。
コントローラ910は、入口装置920によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
任意的に、図9に示されるように、前記複数のネットワーク装置は、入口装置920と出口装置930との間に位置する少なくとも1つの通過装置940をさらに含む(図9では1つの通過装置のみが示されている)。
通過装置940は、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を追加した受信された検出パケットに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報をコントローラ910に報告するように構成される。
コントローラ910は、入口装置920によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、通過装置940によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報と、出口装置によって報告されるターゲット・サービス・フローのフロー識別子およびターゲット・サービス・フローの伝送品質情報とに基づいて、ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定するように構成される。
任意的に、入口装置920は、検出拡張ヘッダを検出パケットに挿入するように構成される。ここで、検出拡張ヘッダは、ターゲット・サービス・フローのフロー識別子を含む。
任意的に、検出拡張ヘッダはIFIT拡張ヘッダである。
結論として、本願のこの実施形態において提供される伝送品質検出システムによれば、入口装置が、受信されたサービス・パケットから、ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットを決定し、前記ターゲット・サービス・フローに属する検出パケットに基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報を取得し、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの前記伝送品質情報を前記コントローラに報告する。コントローラは、前記ターゲット・サービス・フローのフロー識別子および前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質情報に基づいて、前記ターゲット・サービス・フローの伝送品質を決定する。検出パケットは、ターゲット・サービス・フローに属する前記少なくとも1つのサービス・パケットを含み、前記ターゲット・サービス・フローに属するサービス・パケットは、以下の条件のうちの任意の一つまたは複数の組み合わせを満たす:サービス・パケットがターゲット伝送ネットワークを通じて伝送される、サービス・パケットがターゲット伝送経路上で伝送される、サービス・パケットが入口装置のターゲット・ポートを通じて受信される、サービス・パケットが出口装置を通じて伝送される、および、サービス・パケットがターゲット優先度を有する。ターゲット・サービス・フローは、前記条件のうちの前記いずれかまたは前記複数の組み合わせを満たすサービス・パケットを含み、通例、5タプル情報によって識別される複数のサービス・フローを含む。よって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決策では、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローの伝送品質を同時に検出することができ、5タプル情報によって識別される前記複数のサービス・フローを1つのサービス・フロー・グループとみなすことができる。ターゲット・サービス・フローの伝送品質を検出することは、サービス・フロー・グループの伝送品質を検出することでもある。よって、本願のこの実施形態では、サービス・フロー・グループの粒度で伝送品質が検出されてもよい。検出プロセスにおいて、ネットワーク装置は、ほとんど統計収集圧力および報告圧力を受けず、コントローラは、ほとんど処理圧力を受けない。この技術的解決策は、大規模な伝送品質検出シナリオに適用可能である。
本願のある実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶する。コンピュータ・プログラムがプロセッサによって実行されるとき、図2Aおよび図2Bに示される実施形態において提供される伝送品質検出方法の全部または一部のステップが実施される。
本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、図2Aおよび図2Bに示される実施形態において提供される伝送品質検出方法の全部または一部のステップを実行することができるようにされる。
本願のある実施形態は、チップを提供する。チップは、プログラマブル論理回路および/またはプログラム命令を含む。チップが動作するとき、チップは、図2Aおよび図2Bに示される実施形態において提供される伝送品質検出方法のステップの全部または一部を実施するように構成される。
本明細書中の用語「および/または」は、関連するオブジェクト間のアソシエーション関係のみを記述し、3つの関係が存在する可能性があることを表すことは理解されるべきである。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在、AとBの両方が存在、およびBのみが存在という3つの場合を表す。さらに、この明細書における記号「/」は、一般に関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。
本明細書において、用語「少なくとも1つ」は一つまたは複数を示し、「複数の」は2つ以上を示すことが理解されるべきである。「少なくとも1つのタイプ」のような類似の用語の意味も同様に理解される。
前述の諸プロセスのシーケンス番号は、本願の実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。諸プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対する制限を構成すべきではない。
本願の前述の諸実施形態のシーケンス番号は、単に説明のためのものであり、実施形態の優先順位を示すことは意図されていない。
当業者は、前述の実施形態の全部または一部のステップは、ハードウェア、または関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されうることを理解するであろう。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、コンパクトディスクなどであってもよい。
上記の説明は、単に本願の任意的な実施形態であり、本願を限定することは意図されていない。本願の精神および原理から逸脱することなくなされるいかなる修正、同等の置換または改良も、本願の保護範囲にはいる。