JP5965365B2 - 通信制御システム - Google Patents

通信制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP5965365B2
JP5965365B2 JP2013169979A JP2013169979A JP5965365B2 JP 5965365 B2 JP5965365 B2 JP 5965365B2 JP 2013169979 A JP2013169979 A JP 2013169979A JP 2013169979 A JP2013169979 A JP 2013169979A JP 5965365 B2 JP5965365 B2 JP 5965365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
quality
quality class
service
priority control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013169979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015039157A (ja
Inventor
千晴 森岡
千晴 森岡
吉川 智之
智之 吉川
佳織 栗田
佳織 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013169979A priority Critical patent/JP5965365B2/ja
Publication of JP2015039157A publication Critical patent/JP2015039157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5965365B2 publication Critical patent/JP5965365B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えばQoS(Quality of Service)制御技術に関し、特に、IP(Internet Protocol)ネットワーク上のフローの優先制御の技術に関する。
従来、IPネットワーク上のフローの優先制御は、IP電話や映像配信などの特定の通信サービス(単に、「サービス」と称する場合がある)のみに行われている。IETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化されたDiffServ(非特許文献1参照)によれば、前記優先制御のためにネットワーク上で転送されるパケットを、優先度の高い順に、リアルタイム性を要求するEF(Expedited Forwarding、完全優先転送)クラス、AF(Assured Forwarding、相対的優先転送)クラス、BE(Best Effort)クラスに分類してフローの優先制御を実現する。さらに、AFクラスは、優先度の高い順に、AF4クラス〜AF1クラスの4つに分類されている。また、従来技術として、地デジ再送信、電話などといった通信サービスに関して、網内の転送品質を確保するために、DiffServによる優先制御と、BEクラス以外の各クラスの帯域管理制御技術を行うものがある(非特許文献2参照)。
近年では、送信元、送信先、またはアプリケーションが制御するフローのうちユーザが特別に指定したフローの優先制御を行うサービスを実現して欲しいという要望がある。この場合、優先制御の対象となるフローが、特定のサービスに限定されず多様のサービスに用いられることになるため、上記従来技術では、こうした要望に応えることが困難である。
一般的に、IPネットワーク上で提供されるサービスのサービス特性(例えば、サービス通信形態(IP電話など)、プロトコル、帯域)によって、良好なQoE(Quality of Experience)を実現するのに必要なサービス品質(通信品質など)は様々である。よって、一部のサービスについては、ある程度のサービス品質が満たされていれば、常にフローの優先制御を行う必要は無い。一方、例えば、AF1クラスのパケットの転送のトラヒックが増大すれば、AF1クラスのサービス品質が低下し、BEクラスのサービス品質と殆ど差が無くなり、フローの優先制御を行っていてもQoEが著しく低下するサービスもある。
K. Nichols et al、"Network Working Group Request for Comments:2474"、[online]、December 1998、[平成25年7月31日検索]、インターネット<URL:http://www.rfc-editor.org/rfc/pdfrfc/rfc2474.txt.pdf> 宮坂昌宏、掘米紀貴、岸田好司共著、「NGNにおける帯域管理制御技術」、NTT技術ジャーナル 2008年10月、p.22〜23
このような事情に鑑みて、本発明は、IPネットワーク上で提供されるサービスのサービス特性を考慮して、IPネットワーク上の優先制御の対象となるフロー全体のQoEを向上させることを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、IPネットワークを介して、サービスを利用する端末と、前記サービスを提供するサーバと、エッジルータ(ER)とが、通信可能に接続されており、前記端末と前記サーバとの間のフローの優先制御のために前記サービスのサービス品質を制御する通信制御システムであって、前記ERの記憶部は、前記フローが前記優先制御の対象となる優先制御対象フローであることを示す契約ID、前記優先制御対象フローを識別するフローID、および前記サービスのサービス特性を識別するサービス特性ID、を対応付けるER側優先制御契約情報と、前記ERについて、前記サービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるER側品質クラスを対応付けるER側品質クラス情報と、を記憶しており、前記ERの制御部は、前記ERにてフローが新たに検出されると、前記ER側優先制御契約情報を参照して、前記検出されたフローが前記優先制御対象フローであるか否かを判定し、前記優先制御対象フローであれば、前記フローIDに対応する前記サービス特性IDを取得し、前記ER側品質クラス情報を参照して、前記サービス特性IDから、前記検出されたフローに設定する前記ER側品質クラスを決定し、前記優先制御対象フローに対して、前記決定した前記ER側品質クラスを設定する、ことを特徴とし、前記通信制御システムは、前記サービスのサービス品質を制御する品質制御装置と、ゲートウェイ(GW)と、を通信可能となるように接続しており、前記品質制御装置の記憶部は、前記契約ID、前記フローID、および前記サービス特性ID、を対応付ける品質制御装置側優先制御契約情報と、前記ERについて、前記サービス特性ID、および前記ER側品質クラスを対応付けるとともに、前記GWについて、前記サービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるGW側品質クラスを対応付ける品質制御装置側品質クラス情報、を記憶しており、前記品質制御装置の制御部は、前記ERから送信される、前記優先制御対象フローを識別する前記フローIDを受信すると、前記IPネットワークのネットワークトポロジ情報に基づいて、前記優先制御対象フローが経由する前記GWを特定し、前記品質制御装置側優先制御契約情報を参照して、前記フローIDにより識別されるフローが前記優先制御対象フローであるか否かを判定し、前記優先制御対象フローであれば、前記フローIDに対応する前記サービス特性IDを取得し、前記品質制御装置側品質クラス情報を参照して、前記サービス特性IDから、前記検出されたフローに設定する前記GW側品質クラスを決定し、前記決定したGW側品質クラスを、前記優先制御対象フローに設定するように、前記GWに指示するとともに、前記GWに対して、前記フローIDと、前記GW側品質クラスとを送信し、前記GWの制御部は、前記品質制御装置から、前記フローIDと、前記GW側品質クラスとを受信すると、前記フローIDにより識別される前記優先制御対象フローに対して、前記GW側品質クラスを設定する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ネットワーク品質およびトラヒック状況に応じて、優先制御対象フローに設定する品質クラスを、サービス特性を考慮してIPネットワーク側で変更することができる。このため、IPネットワーク上で提供されるサービスのサービス特性を考慮して、IPネットワーク上の優先制御の対象となるフロー全体のQoEを向上させることができる。
また、GWに対して、優先制御対象フローに設定されるGW側品質クラスをIPネットワーク側で設定することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信制御システムにおいて、前記ERの制御部は、前記優先制御対象フローに関する、前記フローID、および前記ER側品質クラスを、前記ERの記憶部が有するキャッシュテーブルに対応付けて登録し、前記キャッシュテーブルに登録されている前記フローIDにより識別される前記優先制御対象フローに対して、前記キャッシュテーブルから前記フローIDに対応する前記ER側品質クラスを設定する、ことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、新規でない優先制御対象フローを検出した場合、この優先制御対象フローに対して、ERのキャッシュテーブルに登録済みの品質クラスを高速に設定することができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の通信制御システムにおいて、前記通信制御システムは、前記IPネットワークのネットワークトポロジ情報および前記IPネットワークの監視結果に基づいて測定された、前記ERと前記GWとの間のトラヒック量およびネットワーク品質に基づいて、前記品質制御装置側品質クラス情報の前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを、前記サービス特性IDごとに決定する分析装置、を通信可能となるように接続しており、前記分析装置の制御部は、前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを変更する通知を前記品質制御装置にするとともに、変更の対象となる、前記サービス特性IDごとの、前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを、前記品質制御装置に送信し、前記品質制御装置の制御部は、前記分析装置から受信した前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを用いて前記品質制御装置側品質クラス情報を書き換え、前記ER側品質クラスを変更する通知を前記ERにするとともに、変更の対象となる、前記サービス特性IDごとの前記ER側品質クラスを、前記ERに送信し、前記ERの制御部は、前記品質制御装置から受信した前記ER側品質クラスを用いて前記ER側品質クラス情報を書き換える、ことを特徴とする。
請求項の発明によれば、分析装置が品質クラスを柔軟に変更することができるため、QoEの著しい低下を予防できる。
また、請求項に記載の発明は、IPネットワークを介して、サービスを利用する端末と、前記サービスを提供するサーバと、エッジルータ(ER)と、ゲートウェイ(GW)と、前記端末と前記サーバとの間のフローの優先制御のために前記サービスのサービス品質を制御する品質制御装置とが、通信可能に接続されている通信制御システムであって、前記ERの記憶部は、前記フローが前記優先制御の対象となる優先制御対象フローであることを示す契約ID、および前記優先制御対象フローを識別するフローID、を対応付ける検出対象フロー情報、を記憶しており、前記品質制御装置の記憶部は、前記ERおよび前記GWについて、前記サービスのサービス特性を識別するサービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるER側品質クラスを対応付けるとともに、前記GWについて、前記サービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるGW側品質クラスを対応付ける品質制御装置側品質クラス情報と、前記契約ID、前記フローID、および前記サービス特性IDを対応付ける品質制御装置側優先制御契約情報と、を記憶しており、前記ERの制御部は、前記ERにてフローが新たに検出されると、前記検出対象フロー情報を参照して、前記検出されたフローが前記優先制御対象フローであるか否かを判定し、前記優先制御対象フローであれば、前記ER側品質クラスの決定を前記品質制御装置に問い合わせるとともに、前記フローIDを前記品質制御装置に送信し、前記品質制御装置の制御部は、前記ERから受信した前記フローIDを用いて、前記品質制御装置側品質クラス情報および前記品質制御装置側優先制御契約情報を参照して、前記契約IDおよび前記フローIDに対応する前記サービス特性IDと、前記検出されたフローに設定される前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを決定し、前記ERに対して、前記決定した前記ER側品質クラスを前記検出されたフローに設定するように指示して、前記ER側品質クラスを送信するとともに、前記IPネットワークのネットワークトポロジ情報を参照することで特定される前記GWに対して、前記決定した前記GW側品質クラスを前記検出されたフローに設定するように指示して、前記GW側品質クラスを送信する、ことを特徴とする。
請求項の発明によれば、請求項1〜請求項の発明と比較して、エッジルータにて設定される品質クラスを、エッジルータの代わりに品質制御装置が決定する。よって、品質クラスを決定するための機能をエッジルータに持たせる必要が無く、エッジルータが配置されるIPネットワークの構築を簡易化することができる。
本発明によれば、IPネットワーク上で提供されるサービスのサービス特性を考慮して、IPネットワーク上の優先制御の対象となるフロー全体のQoEを向上させることができる。
第1の実施形態の通信システムの構成の一例を示す図である。 優先制御契約テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 エッジルータの品質クラステーブルのデータ構造の一例を示す図である。 品質制御装置の品質クラステーブルのデータ構造の一例を示す図である。 第1の実施形態で行われる処理を示すシーケンス図の一例である。 第2の実施形態の通信システムの構成を示す図の一例である。 検出対象フローテーブルのデータ構造を示す図の一例である。 第2の実施形態で行われる処理を示すシーケンス図の一例である。 品質基準値テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 分析装置の処理に関するシーケンス図の一例である。
≪第1の実施形態≫
<構成>
通信システムの構成例を図1に示す。図1を参照すると、本実施形態の通信システムにおいて、ER(エッジルータ)1と、品質制御装置2と、GW(ゲートウェイ)3と、分析装置4と、端末5と、サーバ6とが、IPネットワークを介して通信可能に接続されている。ER1と、品質制御装置2と、GW3と、分析装置4と、端末5と、サーバ6とはそれぞれ、入力部、出力部、制御部および記憶部といったハードウェアを含むコンピュータである。制御部が、例えば、CPU(Central Processing Unit)から構成される場合、その制御部を含むコンピュータによる情報処理は、CPUによるプログラム実行処理で実現する。また、そのコンピュータが含む記憶部は、CPUが指令し、そのコンピュータの機能を実現するためのプログラムを記憶する。これによりソフトウェアとハードウェアの協働が実現される。
サーバ6は、例えば、ISP(Internet Service Provider)接続網内のWebサーバであって、端末5が利用する所定のサービスを提供する。端末5が、サーバ6のサービスを利用するための接続要求を行うと、端末5とサーバ6との間で、ER1とGW3とを介して、所定のプロトコルに基づくセッションが確立する。端末5とサーバ6との間では、パケットの優先転送が行われ、端末5のIPアドレスと、端末5のポート番号と、サーバ6のIPアドレスと、サーバ6のポート番号とに基づくセッションであるフローの優先制御が行われる。ユーザは、例えば端末5の入力部を操作することで、優先制御を行うフローを指定することができる。なお、優先制御を行うフローの指定は、例えば、ユーザが事前に通信事業者へ申請することでも可能である。また、サーバ6側が事前に申請して、サーバ6宛のフローに対して優先制御を行うように指定することもできる。
指定されて優先制御の対象となったフローを「優先制御対象フロー」と呼ぶ。優先制御対象フローに対して、サービスのサービス品質を分類する品質クラスを設定(リマーク)することができる。なお、優先制御対象フローに品質クラスを設定するとは、優先制御対象フローに属するパケットのIPヘッダにあるToS(Type of Service)フィールドの上位3ビットであるIP Presenceの値を定めること、またはToSフィールドの上位6ビットであるDSCP(Differentiated Services Code Point)の値を定めることをいう。また、接続網がL2である場合、ER1と端末5の間のフローの優先制御は、COS(Class of Service)値を定める。
(ER1)
ER1は、IPネットワークの末端に配置されるルータであり、端末5がIPネットワークに接続できるようにするネットワークノードである。ER1の記憶部は、優先制御契約テーブル11(優先制御契約情報)と、品質クラステーブル12(第1の品質クラス情報)と、キャッシュテーブル13とを記憶する。
(優先制御契約テーブル11)
優先制御契約テーブル11は、IPネットワーク上で検出された優先制御対象フローにどのようなサービスのサービス特性が対応しているかを示す情報が登録されている。サービス特性とは、IPネットワーク上で実現されるサービスの属性であり、例えば、サービス通信形態(IP電話、映像など)、使用されるプロトコル(TCP(Transmission Control Protocol)など)、帯域である。
優先制御契約テーブル11の例を図2に示す。図2を参照すると、優先制御契約テーブル11は、契約ID(Identification)、SrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN(Virtual Local Area Network) ID、サービス特性ID、品質クラス条件、といった項目が定められており、優先制御契約条件ごとにエントリが生成される。
契約IDの項目には、ER1で検出されるフローが優先制御対象フローであることを示す識別番号が登録される。契約IDは、フローが優先制御対象となるか否かを判定する条件に対して設定されるIDである。
SrcIPアドレスの項目には、パケットの送信元のIPアドレスを示す値が登録される。
Srcポート番号の項目には、パケットの送信元のポート番号が登録される。
DstIPアドレスの項目には、パケットの送信先のIPアドレスを示す値が登録される。
Dstポート番号の項目には、パケットの送信先のポート番号が登録される。
プロトコルの項目には、サービスの提供または利用で使用されるプロトコルを示す値が登録される。
VLAN IDの項目には、ER1が収容するVLANを識別する識別番号が登録される。
サービス特性IDの項目には、サービスのサービス特性を識別する識別番号が登録される。前記識別番号は、例えば、サービス通信形態、プロトコル、帯域などのサービスの属性の組み合わせに対して一意的に付与される。
品質クラス条件の項目には、優先制御対象フローに設定される品質クラスが品質制御装置2によって変更可能であるか否かを示す値(条件)が登録される。変更不可である場合は、設定される品質クラスを示す値も登録される。変更可能である場合は、品質クラステーブル12に基づいて、優先制御対象フローに設定される品質クラスが決定される。
(品質クラステーブル12)
品質クラステーブル12は、ER1について、サービスのサービス特性にどのような品質クラスを割り当てるかを示す情報が登録されている。品質クラステーブル12を参照することによって、ER1について、IPネットワーク上で検出された優先制御対象フローに設定される品質クラスを決定することができる。
品質クラステーブル12の例を図3に示す。図3を参照すると、品質クラステーブル12は、サービス特性ID、品質クラス(下り)、品質クラス(上り)といった項目が定められており、サービス特性IDごとにエントリが生成される。
サービス特性IDの項目は、優先制御契約テーブル11のサービス特性IDの項目と同等である。
品質クラス(下り)の項目には、サービスのサービス品質を分類し、優先転送される下りパケットが属する優先制御対象フローに設定される品質クラスを示す値が登録される。
品質クラス(上り)の項目には、サービスのサービス品質を分類し、優先転送される上りパケットが属する優先制御対象フローに設定される品質クラスを示す値が登録される。
(キャッシュテーブル13)
図1に戻って、キャッシュテーブル13は、IPネットワーク上で検出された優先制御対象フローに関する情報を、前記優先制御対象フローが検出されてから終了するまでの間登録するように、一時的に生成される。キャッシュテーブル13に登録される情報が具体的にどのような情報であるかは、後記する。
(品質制御装置2)
品質制御装置2は、端末5とサーバ6との間のフローの優先制御のためにサービスのサービス品質を制御する装置である。品質制御装置2は、ER1およびGW3に対して、優先制御対象フローに設定される品質クラスを変更する指示をする。品質制御装置2の記憶部は、ネットワークトポロジ情報21と、品質クラステーブル22(第2の品質クラス情報)と、優先制御契約テーブル24とを記憶する。
ネットワークトポロジ情報21は、IPネットワーク上のネットワークノードの接続構成を示す情報である。
(品質クラステーブル22)
品質クラステーブル22は、IPネットワーク上のネットワークノードの各々について、サービスのサービス特性にどのような品質クラスを割り当てるかを示す情報が登録されている。品質クラステーブル22を参照することによって、IPネットワーク上の各ネットワークノードについて、IPネットワーク上で検出された優先制御対象フローに設定される品質クラスを決定することができる。
品質制御装置の品質クラステーブルの例を図4に示す。図4を参照すると、品質クラステーブル22は、サービス特性ID、品質クラス(下り)、品質クラス(上り)といった項目が定められており、サービス特性IDごとにエントリが生成される。そして、品質クラス(下り)および品質クラス(上り)は、IPネットワーク上のゲートウェイ(GW〜GW)およびエッジルータ(ER〜ER)の各々に割り当てられている。品質クラステーブル22のサービス特性IDの項目、品質クラス(下り)の項目、品質クラス(上り)の項目はそれぞれ、品質クラステーブル12のサービス特性IDの項目、品質クラス(下り)の項目、品質クラス(上り)の項目と同等である。すべてのエッジルータ(ER〜ER)で品質クラスが同じ場合は、品質クラステーブル22の項目はERの品質クラス(下り)および品質クラス(上り)のみとしてもよい。ゲートウェイ(GW〜GW)についても同様である。
優先制御契約テーブル24は、ER1の優先制御契約テーブル11と同等である。
(GW3)
GW3は、サーバ6が属するネットワークとは使用するプロトコルが異なるIPネットワークに、サーバ6を接続できるようにするネットワークノードである。GW3の記憶部は、キャッシュテーブル31を記憶する。
キャッシュテーブル31は、ER1のキャッシュテーブル13および品質制御装置2のキャッシュテーブル23と同等の機能を有する。キャッシュテーブル31に登録される情報が具体的にどのような情報であるかは、後記する。
(分析装置4)
分析装置4は、ER1およびGW3を含む、IPネットワーク上に配置されているノードを監視する。分析装置4の記憶部は、ネットワークトポロジ情報41と、収集データ42と、品質基準値テーブル43と、トラヒック量およびネットワーク品質データとを記憶する。
ネットワークトポロジ情報41は、ネットワークトポロジ情報21と同等である。分析装置4は、品質制御装置2にネットワークトポロジ情報41を定期的に送信し、品質制御装置2は、受信したネットワークトポロジ情報41をネットワークトポロジ情報21とする。なお、分析装置は、IPネットワークのネットワークトポロジが変更したときのみ、品質制御装置2にネットワークトポロジ情報41を送信してもよい。
収集データ42は、IPネットワーク上のネットワークノードを分析装置4が定期的に監視して収集したデータおよびネットワークノードで収集して分析装置へ送信したデータ(IPネットワークの監視結果)である。収集データ42は、具体的には、NetFlowやIPFIX(Internet Protocol Flow Information Export)によるフロー情報、SNMP(Simple Network Management Protocol)によるMIB(Management information base)情報、ログ情報、ping情報などである。
分析装置4は、ネットワークトポロジ情報41および収集データ42から、ER1とGW3との間のトラヒック量およびネットワーク品質を求めることができる。ネットワーク品質とは、具体的には、IPネットワーク上の帯域、パケットのロス率、遅延、RTT(Round-Trip Time)などである。トラヒック量およびネットワーク品質は、品質クラスごとに、そして所定のタイミングごとに求めることができる。測定区間、測定時刻および品質クラスごとのトラヒック量およびネットワーク品質データは分析装置4の記憶部へ蓄積される。
分析装置4は、測定して求めた、ER1とGW3との間のトラヒック量およびネットワーク品質を分析して監視し、これらに基づいて、IPネットワーク上で利用または提供されるサービスのサービス特性にどのような品質クラスを適用するかを決定する。この決定をするための品質クラス変更判定基準は、例えば、以下のようにすることができる。
(1):ER1とGW3との間の、品質クラスごとのトラヒック量が、所定の範囲内に収まる場合には、予め用意されている定常時の品質クラスを、サービス特性の各々に適用する。
(2):ER1とGW3との間の、品質クラスごとのネットワーク品質の時間変化およびトラヒック量の時間変化に基づいて、ある日時で、ベストエフォートクラス以外の品質クラスについてトラヒック量の増大によるネットワーク品質の低下が十分に予測される場合には、増大するトラヒック量に対して、QoEが著しく低下しない品質クラスを予め用意し、該当する日時にサービス特性の各々に適用する。
(3):ER1とGW3との間の、品質クラスごとのトラヒック量が所定の範囲外となった場合には、以下を行う。分析装置4の記憶部は、QoEが著しく低下しないように、品質クラスを変更するときの基準となる品質クラス変更基準値(IPネットワーク上の帯域、パケットのロス率、遅延、RTTなどのネットワーク品質の値を用いた基準値、または前記ネットワーク品質の値を用いて算出した値を用いた基準値)と、変更して適用する品質クラスとの対応関係を示す情報を、サービス特性ごとに記憶している。変更して適用する品質クラスの値には、品質クラスの他、現行適用されている品質クラスから1つ上または下の品質クラスへの変更も設定できる。品質クラス変更基準値と、収集データ42から求めたネットワーク品質測定値に基づいた値とを、サービス特性ごとに比較することで、品質クラスを変更するサービス特性および新たな品質クラスを決定する。
品質基準値テーブル43は、上記の判定基準を規定するテーブルである。例えば、品質基準値テーブル43に定める項目を、定常時の品質クラスと、品質クラス変更基準値と、現行で適用されている変更前品質クラスと、品質クラス変更基準値との比較により変更が決定した場合に適用される変更後品質クラスと、時刻に応じて設定される時刻対応品質クラスとし、サービス特性IDごとにこれらの値が登録されるように設計することができる。
定常時の品質クラス、変更前品質クラス、変更後品質クラス、時刻対応品質クラスについては、IPネットワーク上の、1または複数のエッジルータ(ER)および1または複数のゲートウェイ(GW)の各々にて優先転送される上りパケットおよび下りパケットの各々が属する優先制御対象フローに設定される各種の品質クラスを示す値が登録される。なお、これらの各種の品質クラスを示す値については、エッジルータ(ER〜ER)およびゲートウェイ(GW〜GW)の各々で、異なる値を個別に設定することができる。
品質クラス変更基準値については、小項目を設けて、ネットワーク品質基準値を細分化して設定することができる。変更後品質クラスは複数設定することができ、品質クラス変更基準値との比較結果に応じて、適用する1つの変更後品質クラスを決定することができる。
分析装置4は、品質クラスの変更を決定すると、変更する品質クラスに対応するサービス特性のサービス特性IDと、変更後の新たな品質クラスとを、品質制御装置2に送信して、品質クラスの変更を指示する。時刻対応品質クラスについては、分析装置4は、時刻対応品質クラスが定める時刻に応じて品質クラスの変更を指示する。品質制御装置2は、分析装置4の指示にしたがって、品質クラステーブル22を更新する。また、品質制御装置2は、変更する品質クラスに対応するサービス特性のサービス特性IDと、変更後の新たな品質クラスとを、ER1およびGW3に通知する。
<処理>
処理シーケンスの例を図5に示す。図5を参照して、IPネットワーク上に優先制御対象フローが検出されたときのER1、品質制御装置2、GW3の処理について説明する。前記処理の主体はそれぞれER1の制御部、品質制御装置2の制御部、GW3の制御部であるが、説明の便宜上、「制御部」の記載は省略する。本処理は、ステップS101から開始する。
ステップS101において、ER1は、端末5からパケットを受信したことによって、新規のフローを検出する。なお、検出されたフローのSrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコルの5つ(5-tuple)は、フローを識別するフローIDとなることができる。また、5-tupleおよびVLAN IDを合わせてフローIDを構成することもできる。ステップS101の後、ステップS102に進む。
ステップS102において、ER1は、優先制御契約テーブル11を参照して、検出したフローが優先制御対象フローであるか否かを判定する。この判定では、例えば、検出したフローには、SrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN IDのうち1つ以上に値が設定されており、優先制御契約テーブル11のSrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN IDの項目に登録されている値と一致すれば、優先制御対象フローであると決定する。なお、図5の処理では、検出したフローが、端末5のユーザが優先制御の対象として指定した優先制御対象フローであるとして説明を続ける。
ER1は、検出したフローが優先制御対象フローであると決定した場合、その優先制御対象フローに対して、優先制御契約テーブル11の契約IDを付与する。なお、1つの契約IDが、複数のフローに付与されてもよい。また、ER1は、品質クラス条件の項目を参照して、検出された優先制御対象フローが、品質クラスが品質制御装置2によって変更可能であるか否かを判定する。なお、図5の処理では、変更可能であるとして説明を続ける。また、優先制御契約テーブル11によって、優先制御対象フローのサービス特性IDを得ることができる。ステップS102の後、ステップS103に進む。
ステップS103において、ER1は、優先制御契約テーブル11のサービス特性IDの値を検索キーとして、品質クラステーブル12を参照して、ER1にて設定される品質クラス(以下、「ER側品質クラス」と称する場合がある)を決定する。ステップS103の後、ステップS104に進む。
ステップS104において、ER1は、検出した優先制御対象フローに対応付けられている契約IDと、フローID(例えば、5-tuple)と、ER側品質クラスとを、フロー情報としてキャッシュテーブル13に登録する。なお、契約IDは登録しなくてもよい。これにより、ER1は、新規でない優先制御対象フローを検出した場合、この優先制御対象フローに対して、キャッシュテーブル13に登録済みの品質クラスを高速に設定することができる。ステップS104の後、ステップS105に進む。
ステップS105において、ER1は、検出した優先制御対象フローに対して、決定したER側品質クラスを設定する。ステップS105の後、ステップS106に進む。
ステップS106において、ER1は、品質制御装置2に対して、検出した優先制御対象フローのフローIDと、契約IDと、サービス特性IDとを送信する。なお、フローIDだけを送信してもよい。ステップS106の後、ステップS107に進む。
ステップS107において、品質制御装置2は、ER1からフローIDと、契約IDと、サービス特性IDとを受信すると(または、フローIDだけを受信すると)、ネットワークトポロジ情報21を参照して、優先制御対象フローが経由するGW3を特定する。なお、品質制御装置2は、ER1からの受信により、ER1を識別するER IDを取得することができる。また、GW3を特定する際、GW3を識別するGW IDを取得することができる。ステップS107の後、ステップS108に進む。
ステップS108において、品質制御装置2は、優先制御契約テーブル24を参照して、フローIDで識別されるフローが優先制御対象フローであるか否かを判定する。判定方法は、ステップS102と同様である。優先制御契約テーブル24によって、優先制御対象フローのサービス特性IDを得ることができる。ステップS108の処理は、ステップS106において、フローIDだけを送信したときは必須の処理であるが、フローIDと、契約IDと、サービス特性IDとを送信したときは、省略してもよい。ステップS108の後、ステップS109に進む。
ステップS109において、品質制御装置2は、GW IDと、受信したサービス特性IDの値とを検索キーとして、品質クラステーブル22を参照して、GW3にて設定される品質クラス(以下、「GW側品質クラス」と称する場合がある)を決定する。なお、すべてのゲートウェイにおいてサービス特性IDに対応する品質クラスが同じである場合は、サービス特性IDから品質クラスを決定することができる。ステップS109の後、ステップS110に進む。
ステップS110において、品質制御装置2は、決定したGW側品質クラスを、GW3を経由する優先制御対象フローに設定するように、GW3に指示し、GW3に対して、フローIDと、契約IDと、GW側品質クラスとを送信する。なお、フローIDと、GW側品質クラスとだけを送信してもよい。ステップS110の後、ステップS111に進む。
ステップS111において、GW3は、品質制御装置2から受信した、フローIDと、契約IDと、GW側品質クラスとを(または、フローIDと、GW側品質クラスとを)、フロー情報としてキャッシュテーブル31に登録する。ステップS111の後、ステップS112に進む。
ステップS112において、GW3は、ER1が検出した優先制御対象フローに対して、品質制御装置2から指示されたGW側品質クラスを設定する。ステップS112により、図5の処理を終了する。
なお、品質クラスの変更の指示が分析装置4からあって、品質制御装置2が、ER1に対して、変更する品質クラスに対応するサービス特性のサービス特性IDと、変更後の新たな品質クラスとを通知した場合には、ER1は、前記通知(または、品質クラスの書き換え変更により更新した品質クラステーブル22)にしたがって、品質クラステーブル12を更新する。
すなわち、図10を参照すると、まず、ステップS1001において、分析装置4は、IPネットワーク上のネットワークノードを定期的に監視して、データを収集し、収集データ42として蓄積する。ステップS1001の後、ステップS1007に進む。
ステップS1007において、分析装置4は、ネットワークトポロジ情報41および収集データ42から、ER1とGW3との間のトラヒック量およびネットワーク品質を分析、監視する。ステップS1007の後、ステップS1002に進む。
ステップS1002において、分析装置4は、分析、監視したトラヒック量およびネットワーク品質を用いて、品質基準値テーブル43を参照して、品質クラス変更判定を行う。ステップS1002の後、ステップS1003に進む。
ステップS1003において、分析装置4は、前記品質クラス変更判定により、品質クラスを変更するサービス特性および新たなER側品質クラスおよび新たなGW側品質クラスを決定した場合、品質制御装置2に対して、品質クラスの変更を通知し、前記サービス特性、新たなER側品質クラスおよび新たなGW側品質クラスを送信する。ステップS1003の後、ステップS1004に進む。
ステップS1004において、品質制御装置2は、分析装置4からの通知に対し、分析装置4から受信した前記サービス特性、新たなER側品質クラスおよび新たなGW側品質クラスを用いて、品質クラステーブル22を書き換える。ステップS1004の後、ステップS1005に進む。
ステップS1005において、品質制御装置2は、ER1に対して、品質クラスの変更を通知し、前記サービス特性、新たなER側品質クラスを送信する。ステップS1005の後、ステップS1006に進む。
ステップS1006において、ER1は、品質制御装置2からの通知に対し、品質制御装置2から受信した前記サービス特性、新たなER側品質クラスを用いて、品質クラステーブル12を書き換える。ステップS1006により図10の処理を終了する。
ER1は、優先制御対象フローの終了を検出すると、フローIDと、契約IDと、優先制御対象フローの終了の旨とを、品質制御装置2に通知する。なお、フローIDと、優先制御対象フローの終了の旨とだけを送信してもよい。ER1は、品質制御装置2から優先制御対象フローの終了の応答を受信すると、キャッシュテーブル13から、終了する優先制御対象フローに関するフロー情報を削除する。優先制御対象フローの終了は、例えば、UDP(User Datagram Protocol)が使用されている場合は、優先制御対象フローに属するパケットが最後に到着してから一定時間経過してもパケットの到着が無かったこととすることができる。また、TCPが使用されている場合は、FINパケットが到着したこととすることができる。
品質制御装置2は、ER1から優先制御対象フローの終了の旨を受信すると、フローIDと、契約IDと、優先制御対象フローの終了の旨とを、GW3に通知する。なお、フローIDと、優先制御対象フローの終了の旨とだけを送信してもよい。品質制御装置2は、GW3から優先制御対象フローの終了の応答を受信すると、キャッシュテーブル23から、終了する優先制御対象フローに関するフロー情報を削除し、ER1に対して、優先制御対象フローの終了の応答を送信する。
GW3は、品質制御装置2から優先制御対象フローの終了の旨を受信すると、キャッシュテーブル31から、終了する優先制御対象フローに関するフロー情報を削除し、品質制御装置2に対して、優先制御対象フローの終了の応答を送信する。
第1の実施形態によれば、ネットワーク品質およびトラヒック状況に応じて、優先制御対象フローに設定する品質クラスを、サービス特性を考慮してIPネットワーク側で変更することができる。このため、IPネットワーク上で提供されるサービスのサービス特性を考慮して、IPネットワーク上の優先制御の対象となるフロー全体のQoEを向上させることができる。
また、分析装置4は、トラヒック量が増加すると予測できる場合には、品質クラスを変更するサービス特性および新たな品質クラスを事前に決定するため、不特定のフローに対してネットワーク品質の低下が生じる場合と比較して、QoEの著しい低下を予防できる。
また、分析装置4は、トラヒック量が予測を超えた場合であっても、品質クラス変更判定を行って、品質クラスを変更するサービス特性および新たな品質クラスを決定するので、優先制御の対象となるフロー全体のQoEを向上させることができる。
≪第2の実施形態≫
第1の実施形態では、ER1がER側品質クラスを決定したが、第2の実施形態では、品質制御装置2がER側品質クラスを決定する。以下、第1の実施形態との相違点を主に説明し、重複する内容の説明は省略する。なお、分析装置4の機能および処理は、第1の実施形態と第2の実施形態とで同じである。
<構成>
通信システムの構成例を図6に示す。図6を参照すると、第1の実施形態と比較して、ER1の記憶部は、優先制御契約テーブル11および品質クラステーブル12は記憶しておらず、検出対象フローテーブル14を記憶する。
(検出対象フローテーブル14)
検出対象フローテーブル14は、IPネットワーク上で検出された優先制御対象フローと特定する情報が登録されている。
検出対象フローテーブル14の例を図7に示す。図7を参照すると、検出対象フローテーブル14は、契約ID、SrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN ID、といった項目が定められており、優先制御対象フロー条件ごとにエントリが生成される。検出対象フローテーブル14の各項目は、優先制御契約テーブル11のうちの、契約ID、SrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN IDの項目と同等である。
<処理>
処理シーケンスの例を図8に示す。図8を参照して、第2の実施形態において、IPネットワーク上に優先制御対象フローが検出されたときのER1、品質制御装置2、GW3の処理について説明する。本処理は、ステップS201から開始する。
ステップS201において、ER1は、端末5からパケットを受信したことによって、新規のフローを検出する。ステップS201の後、ステップS202に進む。
ステップS202において、ER1は、検出対象フローテーブル14を参照して、検出したフローが優先制御対象フローであるか否かを判定する。この判定では、例えば、検出したフローには、SrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN IDのうち1つ以上に値が設定されており、検出対象フローテーブル14のSrcIPアドレス、Srcポート番号、DstIPアドレス、Dstポート番号、プロトコル、VLAN IDの項目に登録されている値と一致すれば、優先制御対象フローであると決定する。なお、図8の処理では、検出したフローが、端末5のユーザが優先制御の対象として指定した優先制御対象フローであるとして説明を続ける。
ER1は、検出したフローが優先制御対象フローであると決定した場合、その優先制御対象フローに対して、優先制御契約テーブル11の契約IDを付与する。ステップS202の後、ステップS214に進む。
ステップS214において、ER1は、優先制御対象フローに設定するER側品質クラスの決定を問い合わせる。ステップS214の後、ステップS203に進む。
ステップS203において、ER1は、品質制御装置2に対して、検出した優先制御対象フローのフローIDと、契約IDとを送信する。なお、フローIDだけを送信してもよい。ステップS203の後、ステップS215に進む。
ステップS215において、品質制御装置2は、ER1からフローIDと、契約IDとを受信すると(または、フローIDだけを受信すると)、優先制御契約テーブル24を参照して、フローIDで識別されるフローが優先制御対象フローであるか否かを判定する。判定方法は、ステップS202と同様である。優先制御契約テーブル24によって、優先制御対象フローのサービス特性IDを得ることができる。なお、品質制御装置2は、ER1からの受信により、ER1を識別するER IDを取得することができる。ステップS215の後、ステップS204に進む。
ステップS204において、品質制御装置2は、取得したサービス特性IDと、ER IDとを検索キーとして、品質クラステーブル22を参照して、ER側品質クラスを決定する。すべてのERに対して、同じER側品質クラスを設定する場合はER IDは不要としてもよい。ステップS204の後、ステップS208に進む。
ステップS208において、品質制御装置2は、決定したER側品質クラスを、ER1を経由する優先制御対象フローに設定するように、ER1に指示し、ER1に対して、フローIDと、契約IDと、ER側品質クラスとを送信する。なお、フローIDと、ER側品質クラスとだけを送信してもよい。ステップS208の後、ステップS205に進む。
ステップS205において、品質制御装置2は、ネットワークトポロジ情報21を参照して、優先制御対象フローが経由するGW3を特定する。なお、品質制御装置2は、GW3を特定する際、GW3を識別するGW IDを取得することができる。ステップS205の後、ステップS206に進む。
ステップS206において、品質制御装置2は、GW IDと、決定したサービス特性IDの値とを検索キーとして、品質クラステーブル22を参照して、GW側品質クラスを決定する。すべてのGWに対して、同じGW側品質クラスを設定する場合はGW IDは不要としてもよい。ステップS206の後、ステップS209に進む。
ステップS209において、品質制御装置2は、決定したGW側品質クラスを、GW3を経由する優先制御対象フローに設定するように、GW3に指示し、GW3に対して、フローIDと、契約IDと、GW側品質クラスとを送信する。なお、フローIDと、GW側品質クラスとだけを送信してもよい。ステップS209の後、ステップS212に進む。
なお、優先制御フローに設定される、下り方向のER側品質クラスおよび下り方向のGW側品質クラスが同じである場合は、下り方向のGW側品質クラスを優先制御対象フローに設定するようにGW3に指示するだけでよい。
ステップS210において、ER1は、品質制御装置2から受信した、契約IDと、フローIDと、ER側品質クラスとを(または、フローIDと、ER側品質クラスとを)、フロー情報としてキャッシュテーブル13に登録する。ステップS210の後、ステップS211に進む。
ステップS211において、ER1は、検出した優先制御対象フローに対して、品質制御装置2から指示されたER側品質クラスを設定する。
ステップS212において、GW3は、品質制御装置2から受信した、契約IDと、フローIDと、GW側品質クラスとを(または、フローIDと、GW側品質クラスとを)、フロー情報としてキャッシュテーブル31に登録する。ステップS212の後、ステップS213に進む。
ステップS213において、GW3は、ER1が検出した優先制御対象フローに対して、品質制御装置2から指示されたGW側品質クラスを設定する。ステップS213により、図8の処理を終了する。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、ER1にて設定される品質クラスを、ER1の代わりに品質制御装置2が決定する。よって、品質クラスを決定するための機能をER1に持たせる必要が無く、ER1が配置されるIPネットワークの構築を簡易化することができる。
<その他>
本実施形態は、本発明を好適に実施する形態の一例であり、その実施形式は、本発明の要旨を変更しない範囲内において種々変形することが可能である。
第1の実施形態では、ER1で新規のフローを検出する場合について説明したが、GW3の記憶部が優先制御契約テーブルおよび品質クラステーブルを記憶しており、GW3が新規のフローを検出してもよい。また、ER1の記憶部およびGW3の記憶部がそれぞれ、優先制御契約テーブルおよび品質クラステーブルを記憶しており、ER1およびGW3がそれぞれ、新規のフローの検出、品質クラスの決定、品質クラスの設定を行ってもよい。
本実施形態では、品質制御装置2と、分析装置4とは、別体の装置としたが、品質制御装置2の機能と、分析装置4の機能とを併せ持つ1体の装置を設計し、その装置を本発明の通信制御システムに導入することができる。
また、本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
また、本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 ER(エッジルータ)
11 優先制御契約テーブル(ER側優先制御契約情報)
12 品質クラステーブル(ER側品質クラス情報)
13 キャッシュテーブル
14 検出対象フローテーブル(検出対象フロー情報)
2 品質制御装置
21 ネットワークトポロジ情報
22 品質クラステーブル(品質制御装置側品質クラス情報)
24 優先制御契約テーブル(品質制御装置側優先制御契約情報)
3 GW(ゲートウェイ)
31 キャッシュテーブル
4 分析装置
41 ネットワークトポロジ情報
42 収集データ(IPネットワークの監視結果)
43 品質基準値テーブル
5 端末
6 サーバ

Claims (4)

  1. IPネットワークを介して、サービスを利用する端末と、前記サービスを提供するサーバと、エッジルータ(ER)とが、通信可能に接続されており、前記端末と前記サーバとの間のフローの優先制御のために前記サービスのサービス品質を制御する通信制御システムであって、
    前記ERの記憶部は、
    前記フローが前記優先制御の対象となる優先制御対象フローであることを示す契約ID、前記優先制御対象フローを識別するフローID、および前記サービスのサービス特性を識別するサービス特性ID、を対応付けるER側優先制御契約情報と、
    前記ERについて、前記サービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるER側品質クラスを対応付けるER側品質クラス情報と、を記憶しており、
    前記ERの制御部は、
    前記ERにてフローが新たに検出されると、前記ER側優先制御契約情報を参照して、前記検出されたフローが前記優先制御対象フローであるか否かを判定し、
    前記優先制御対象フローであれば、前記フローIDに対応する前記サービス特性IDを取得し、前記ER側品質クラス情報を参照して、前記サービス特性IDから、前記検出されたフローに設定する前記ER側品質クラスを決定し、
    前記優先制御対象フローに対して、前記決定した前記ER側品質クラスを設定する、
    ことを特徴と
    前記通信制御システムは、前記サービスのサービス品質を制御する品質制御装置と、ゲートウェイ(GW)と、を通信可能となるように接続しており、
    前記品質制御装置の記憶部は、
    前記契約ID、前記フローID、および前記サービス特性ID、を対応付ける品質制御装置側優先制御契約情報と、
    前記ERについて、前記サービス特性ID、および前記ER側品質クラスを対応付けるとともに、前記GWについて、前記サービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるGW側品質クラスを対応付ける品質制御装置側品質クラス情報、を記憶しており、
    前記品質制御装置の制御部は、
    前記ERから送信される、前記優先制御対象フローを識別する前記フローIDを受信すると、前記IPネットワークのネットワークトポロジ情報に基づいて、前記優先制御対象フローが経由する前記GWを特定し、
    前記品質制御装置側優先制御契約情報を参照して、前記フローIDにより識別されるフローが前記優先制御対象フローであるか否かを判定し、
    前記優先制御対象フローであれば、前記フローIDに対応する前記サービス特性IDを取得し、前記品質制御装置側品質クラス情報を参照して、前記サービス特性IDから、前記検出されたフローに設定する前記GW側品質クラスを決定し、
    前記決定したGW側品質クラスを、前記優先制御対象フローに設定するように、前記GWに指示するとともに、前記GWに対して、前記フローIDと、前記GW側品質クラスとを送信し、
    前記GWの制御部は、
    前記品質制御装置から、前記フローIDと、前記GW側品質クラスとを受信すると、前記フローIDにより識別される前記優先制御対象フローに対して、前記GW側品質クラスを設定する、
    ことを特徴とする通信制御システム。
  2. 前記ERの制御部は、
    前記優先制御対象フローに関する、前記フローID、および前記ER側品質クラスを、前記ERの記憶部が有するキャッシュテーブルに対応付けて登録し、
    前記キャッシュテーブルに登録されている前記フローIDにより識別される前記優先制御対象フローに対して、前記キャッシュテーブルから前記フローIDに対応する前記ER側品質クラスを設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記通信制御システムは、前記IPネットワークのネットワークトポロジ情報および前記IPネットワークの監視結果に基づいて測定された、前記ERと前記GWとの間のトラヒック量およびネットワーク品質に基づいて、前記品質制御装置側品質クラス情報の前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを、前記サービス特性IDごとに決定する分析装置、を通信可能となるように接続しており、
    前記分析装置の制御部は、
    前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを変更する通知を前記品質制御装置にするとともに、変更の対象となる、前記サービス特性IDごとの、前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを、前記品質制御装置に送信し、
    前記品質制御装置の制御部は、
    前記分析装置から受信した前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを用いて前記品質制御装置側品質クラス情報を書き換え、
    前記ER側品質クラスを変更する通知を前記ERにするとともに、変更の対象となる、前記サービス特性IDごとの前記ER側品質クラスを、前記ERに送信し、
    前記ERの制御部は、
    前記品質制御装置から受信した前記ER側品質クラスを用いて前記ER側品質クラス情報を書き換える、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信制御システム。
  4. IPネットワークを介して、サービスを利用する端末と、前記サービスを提供するサーバと、エッジルータ(ER)と、ゲートウェイ(GW)と、前記端末と前記サーバとの間のフローの優先制御のために前記サービスのサービス品質を制御する品質制御装置とが、通信可能に接続されている通信制御システムであって、
    前記ERの記憶部は、
    前記フローが前記優先制御の対象となる優先制御対象フローであることを示す契約ID、および前記優先制御対象フローを識別するフローID、を対応付ける検出対象フロー情報、を記憶しており、
    前記品質制御装置の記憶部は、
    前記ERおよび前記GWについて、前記サービスのサービス特性を識別するサービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるER側品質クラスを対応付けるとともに、前記GWについて、前記サービス特性ID、および前記サービス品質を分類して前記優先制御対象フローに設定されるGW側品質クラスを対応付ける品質制御装置側品質クラス情報と、
    前記契約ID、前記フローID、および前記サービス特性IDを対応付ける品質制御装置側優先制御契約情報と、を記憶しており、
    前記ERの制御部は、
    前記ERにてフローが新たに検出されると、前記検出対象フロー情報を参照して、前記検出されたフローが前記優先制御対象フローであるか否かを判定し、
    前記優先制御対象フローであれば、前記ER側品質クラスの決定を前記品質制御装置に問い合わせるとともに、前記フローIDを前記品質制御装置に送信し、
    前記品質制御装置の制御部は、
    前記ERから受信した前記フローIDを用いて、前記品質制御装置側品質クラス情報および前記品質制御装置側優先制御契約情報を参照して、前記契約IDおよび前記フローIDに対応する前記サービス特性IDと、前記検出されたフローに設定される前記ER側品質クラスおよび前記GW側品質クラスを決定し、
    前記ERに対して、前記決定した前記ER側品質クラスを前記検出されたフローに設定するように指示して、前記ER側品質クラスを送信するとともに、前記IPネットワークのネットワークトポロジ情報を参照することで特定される前記GWに対して、前記決定した前記GW側品質クラスを前記検出されたフローに設定するように指示して、前記GW側品質クラスを送信する、
    ことを特徴とする通信制御システム。
JP2013169979A 2013-08-19 2013-08-19 通信制御システム Expired - Fee Related JP5965365B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169979A JP5965365B2 (ja) 2013-08-19 2013-08-19 通信制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169979A JP5965365B2 (ja) 2013-08-19 2013-08-19 通信制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015039157A JP2015039157A (ja) 2015-02-26
JP5965365B2 true JP5965365B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=52631982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013169979A Expired - Fee Related JP5965365B2 (ja) 2013-08-19 2013-08-19 通信制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5965365B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017138403A1 (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 日本電気株式会社 制御装置、制御方法及びプログラムを記憶する記憶媒体
CN112994961B (zh) * 2019-12-02 2023-02-07 华为技术有限公司 传输质量检测方法及装置、系统、存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4078755B2 (ja) * 1999-06-02 2008-04-23 株式会社日立製作所 帯域監視方法
JP2003152783A (ja) * 2001-11-19 2003-05-23 Fujitsu Ltd サーバ負荷分散装置
FR2905046B1 (fr) * 2006-08-16 2009-01-09 Ipanema Technologies Sa Procede d'optimisation du transfert d'informations dans un reseau de telecommunication

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015039157A (ja) 2015-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111193666B (zh) 使用自适应机器学习探测预测应用体验质量度量
AU2017286803B2 (en) Intelligent adaptive transport layer to enhance performance using multiple channels
US10361969B2 (en) System and method for managing chained services in a network environment
JP4122232B2 (ja) インテリジェント配信に関するネットワークサービスレベルを保証するシステム及び方法
CN110120900B (zh) 通信方法、网络的集中控制器设备及网络中的网络设备
US7843843B1 (en) Adaptive, application-aware selection of differntiated network services
US7644157B2 (en) Statistical information collecting system and apparatus thereof
US9769070B2 (en) System and method of providing a platform for optimizing traffic through a computer network with distributed routing domains interconnected through data center interconnect links
EP2622825B1 (en) Deriving quality of service data from a distributed hierarchical naming system
US7873065B1 (en) Selectively enabling network packet concatenation based on metrics
US11722391B2 (en) Dynamic prediction and management of application service level agreements
CN111771359B (zh) 用于连接通信网络的方法和系统
Yan et al. A network management system for handling scientific data flows
Becke et al. Data channel considerations for RTCWeb
JP5965365B2 (ja) 通信制御システム
JP4938042B2 (ja) フロー情報送信装置、中間装置、フロー情報送信方法およびプログラム
Kalim et al. Cascaded TCP: Applying pipelining to TCP for efficient communication over wide-area networks
Fatemipour et al. Design and implementation of a monitoring system based on IPFIX protocol
Galinski et al. Network controller extension for unsplittable data flows in the SDN environment
JP4977107B2 (ja) オーバーレイネットワークのトラヒック制御システムと方法およびプログラム
JP5039674B2 (ja) ネットワークシステム及びQoS保証方法
Sahri et al. Load Sensitive Forwarding for Software Defined Networking–Openflow Based
Zhang et al. Metering Re-ECN: Performance evaluation and its applicability in cellular networks
Abrahamsson Internet traffic management
Yan Traffic Engineering in Packet/Circuit Hybrid Networks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5965365

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees