JP7431655B2 - Oil lubrication mechanism - Google Patents
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Description
本発明は、オイル潤滑機構に関する。 The present invention relates to an oil lubrication mechanism.
特許文献1には、クランクシャフトにより駆動されるオイルポンプを備えることについて開示がある。また、特許文献1には、オイルポンプの吐出通路の余剰オイルをリリーフさせるリリーフ弁を備え、リリーフ弁にオイルジェット孔を形成したことについて開示がある。特許文献1によれば、オイルジェット孔により、吐出通路の余剰オイルをタイミングチェーンに向かって噴射することができる。 Patent Document 1 discloses that an oil pump driven by a crankshaft is provided. Further, Patent Document 1 discloses that the oil pump is provided with a relief valve that relieves surplus oil from a discharge passage, and that an oil jet hole is formed in the relief valve. According to Patent Document 1, surplus oil in the discharge passage can be injected toward the timing chain by the oil jet hole.
しかし、特許文献1のオイルジェット孔は、オイルポンプの吐出通路の圧力が既定値以上である間、常にタイミングチェーンに向かってオイルジェットを噴射し続ける。このとき、タイミングチェーンには、適量を超えるオイルが供給され続けることとなり、適量を超えるオイルがロスになる。 However, the oil jet hole of Patent Document 1 always continues to inject the oil jet toward the timing chain while the pressure in the discharge passage of the oil pump is equal to or higher than a predetermined value. At this time, more than the appropriate amount of oil continues to be supplied to the timing chain, resulting in loss of oil that exceeds the appropriate amount.
そこで、本発明は、オイルのロスを低減することが可能なオイル潤滑機構を提供することを目的としている。 Therefore, an object of the present invention is to provide an oil lubrication mechanism that can reduce oil loss.
上記課題を解決するために、本発明のオイル潤滑機構は、エンジンのクランクシャフトに連結されたインナーロータと、インナーロータと噛合するアウターロータと、インナーロータとアウターロータとを収容し、クランクシャフトが挿通される挿通孔が形成されたケース本体と、を有するオイルポンプと、挿通孔に配されたオイルシールと、クランクシャフトと、ケース本体と、オイルシールと、インナーロータとによって区画され、インナーロータとアウターロータの噛合部の隙間から、当該隙間の縮小により圧力が上昇したオイルの一部が漏出するオイル室と、ケース本体に形成され、オイル室とケース本体の外部とを連通する連通孔と、オイル室に配され、インナーロータまたはクランクシャフトに連結され、連通孔を閉塞する閉塞部と、連通孔を開放する開口部とが形成された回転部材と、を備える。 In order to solve the above problems, the oil lubrication mechanism of the present invention accommodates an inner rotor connected to the crankshaft of an engine, an outer rotor that meshes with the inner rotor, and an inner rotor and an outer rotor. an oil pump having a case body formed with an insertion hole for insertion, an oil seal disposed in the insertion hole, a crankshaft, a case body , an oil seal, and an inner rotor; and an oil chamber in which a portion of the oil whose pressure has increased due to the reduction in the gap leaks from the gap between the meshing part of the outer rotor and the outer rotor, and a communication hole formed in the case body that communicates the oil chamber with the outside of the case body. , a rotating member disposed in the oil chamber, connected to the inner rotor or the crankshaft, and formed with a closing portion that closes a communication hole and an opening that opens the communication hole.
クランクシャフトに連結され、連通孔の延長線上に貫通孔が形成された回転構造体を備え、回転部材の開口部の少なくとも一部の位相は、回転構造体の前記貫通孔と同じ位相であってもよい。 The rotary structure is connected to a crankshaft and has a through hole formed on an extension of the communication hole, and at least a part of the opening of the rotary member has the same phase as the through hole of the rotary structure. Good too.
ケース本体に形成された吸入通路と、ケース本体に形成され、オイル室と吸入通路とを接続するリリーフ通路と、リリーフ通路に配されたリリーフバルブと、を備え、回転部材の開口部は、閉塞部が連通孔を閉塞しているとき、リリーフ通路と連通してもよい。 It includes a suction passage formed in the case body, a relief passage formed in the case body and connecting the oil chamber and the suction passage, and a relief valve disposed in the relief passage, and the opening of the rotating member is closed. When the portion closes the communication hole, it may communicate with the relief passage.
本発明によれば、オイルのロスを低減することができる。 According to the present invention, oil loss can be reduced.
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。 DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Preferred embodiments of the present invention will be described in detail below with reference to the accompanying drawings. The dimensions, materials, and other specific numerical values shown in these embodiments are merely illustrative to facilitate understanding of the invention, and do not limit the invention unless otherwise specified. In this specification and the drawings, elements with substantially the same functions and configurations are given the same reference numerals to omit redundant explanation, and elements not directly related to the present invention are omitted from illustration. do.
図1は、本実施形態のオイル潤滑機構10の構成を示す第1の概略断面図である。図2は、本実施形態のオイル潤滑機構10の構成を示す第2の概略断面図である。図1および図2に示すように、オイル潤滑機構10は、クランクシャフト20と、クランクアングルセンサープレート(回転構造体)30と、オイルポンプ40と、ギヤ列(被潤滑部材)50とを備える。
FIG. 1 is a first schematic sectional view showing the configuration of an
クランクシャフト20は、不図示のエンジンに設けられ、エンジンにより回転駆動される。
The
クランクアングルセンサープレート30は、大凡円盤形状である。クランクアングルセンサープレート30は、オイルポンプ40に対し、不図示のエンジンから離隔する側に配される。クランクアングルセンサープレート30の内周端は、クランクシャフト20に取り付けられる。クランクアングルセンサープレート30は、クランクシャフト20と一体的に回転する。
The crank
クランクアングルセンサープレート30の外周端には、複数の歯部(不図示)が形成される。複数の歯部に対向して、不図示のクランク角センサが設けられる。クランク角センサは、複数の歯部の離接による磁界変化に基づいて、クランクシャフト20のクランク角を検出する。
A plurality of teeth (not shown) are formed on the outer peripheral end of the crank
クランクアングルセンサープレート30には、軽量化のため、内周端と外周端との間に貫通孔32が形成される。貫通孔32は、クランクアングルセンサープレート30の周方向に沿って等間隔に複数配される。本実施形態では、クランクアングルセンサープレート30には、5つの貫通孔32が周方向に沿って等間隔に配されている。ただし、これに限定されず、クランクアングルセンサープレート30には、単一の貫通孔32が形成されてもよいし、5つ以外の複数の貫通孔32が形成されてもよい。複数の貫通孔32は、クランクアングルセンサープレート30の回転中心軸からの距離がそれぞれ大凡等しく設定される。貫通孔32は、クランクアングルセンサープレート30をクランクシャフト20の中心軸方向に貫通する。
A through
オイルポンプ40は、不図示のエンジンのシリンダブロックに取り付けられ、クランクアングルセンサープレート30とシリンダブロックとの間に配される。オイルポンプ40は、クランクシャフト20の回転により、後述するインナーロータ42が回転駆動される。オイルポンプ40の詳細な構成については後述する。
The
ギヤ列50は、クランクアングルセンサープレート30に対し、不図示のエンジンから離隔する側に配される。ギヤ列50とオイルポンプ40の間に、クランクアングルセンサープレート30が配される。ギヤ列50は、第1ギヤ52と、第2ギヤ54とを含む。第1ギヤ52の内周端は、クランクシャフト20に取り付けられる。第1ギヤ52は、クランクシャフト20と一体的に回転する。
The
第2ギヤ54の内周端は、不図示のエンジンのカムシャフトに取り付けられる。第2ギヤ54は、カムシャフトと一体的に回転する。第2ギヤ54は、第1ギヤ52と噛合し、噛合部56を介して第1ギヤ52と連結する。第2ギヤ54は、第1ギヤ52の回転に伴って回転する。ただし、これに限定されず、ギヤ列50は、第1ギヤ52と第2ギヤ54との間に設けられる第3ギヤ(不図示)を含んでもよい。つまり、第2ギヤ54は、第3ギヤを介して第1ギヤ52と連結してもよい。第3ギヤは、単一のギヤであってもよいし、複数のギヤを含んでもよい。
The inner peripheral end of the
つぎに、オイルポンプ40の構成について詳細に説明する。オイルポンプ40は、インナーロータ42と、アウターロータ44と、ケース本体46と、オイルシール48とを備える。
Next, the configuration of the
インナーロータ42は、大凡円環形状である。インナーロータ42の内周端は、クランクシャフト20に連結される。インナーロータ42は、クランクシャフト20と一体的に回転する。インナーロータ42の外周端は、トロコイド歯形に形成される。
The
アウターロータ44は、大凡円環形状である。アウターロータ44の内周端は、トロコイド歯形に形成される。アウターロータ44の内径は、インナーロータ42の外径よりも大きい。アウターロータ44は、インナーロータ42の外径側に配される。アウターロータ44の回転中心は、インナーロータ42の回転中心から偏心している。アウターロータ44の内周端(トロコイド歯形)は、インナーロータ42の外周端(トロコイド歯形)と噛合する。アウターロータ44は、インナーロータ42の回転とともに、インナーロータ42と噛合した状態で回転する。
The
ケース本体46は、不図示のエンジンのシリンダブロックに取り付けられる。ケース本体46には、挿通孔46aと、吸入通路46bと、収容部46cと、吐出通路46dと、オイル室46eと、連通孔46fとが形成される。
The
挿通孔46aには、クランクシャフト20が挿通される。挿通孔46aとクランクシャフト20の間には径方向に隙間が形成され、クランクシャフト20は、挿通孔46aに対し相対回転自在に構成される。
The
吸入通路46bには、不図示のオイルタンクからオイルが供給される。オイルタンクは、不図示のエンジンの外部に配される。ただし、これに限定されず、吸入通路46bには、不図示のエンジン内部のオイルパンからオイルが供給されてもよい。吸入通路46bは、収容部46cと連通し、供給されたオイルを収容部46cに導く。
Oil is supplied to the
収容部46cは、インナーロータ42と、アウターロータ44とを相対回転自在に収容する。上述したように、インナーロータ42とアウターロータ44とが偏心しているため、インナーロータ42とアウターロータ44の噛合部には、回転方向に沿って大きさが変化する隙間46gが形成される。隙間46gには、吸入通路46bと吐出通路46dとが連通している。
The
吸入通路46bは、隙間46gのうち回転方向に沿って大きさが拡大する領域に連通される。これにより、インナーロータ42およびアウターロータ44が回転すると、隙間46gの拡大に伴い隙間46g内のオイルの圧力が減少し、吸入通路46bから隙間46gにオイルが吸入される。
The
吐出通路46dは、隙間46gのうち回転方向に沿って大きさが縮小する領域に連通される。インナーロータ42およびアウターロータ44が回転すると、隙間46gの縮小に伴い隙間46g内のオイルが圧縮され圧力が上昇し、隙間46gから吐出通路46dに圧力が上昇したオイルが吐出される。吐出通路46dは、不図示のエンジンに形成される不図示のオイルギャラリと連通し、隙間46gから吐出されたオイルをオイルギャラリに導く。
The
オイルシール48は、ケース本体46の挿通孔46aとクランクシャフト20との間に配される。オイルシール48は、挿通孔46aとクランクシャフト20との間を通過するオイルを封止する。換言すると、オイルシール48は、挿通孔46aとクランクシャフト20との間からオイルポンプ40の外部に漏出するオイルを抑制する。オイルシール48は、挿通孔46aに取り付けられ、クランクシャフト20が回転した際は、クランクシャフト20の外周面上を摺動する。オイルシール48は、クランクシャフト20の中心軸方向において、インナーロータ42と離隔した状態で対向して配される。
The
オイルシール48が配されることで、インナーロータ42と、ケース本体46と、クランクシャフト20と、オイルシール48とによって区画されるオイル室46eが形成される。オイル室46eは、クランクシャフト20の中心軸方向において、オイルシール48とインナーロータ42との間に形成され、クランクシャフト20の径方向において、クランクシャフト20とケース本体46との間に形成される。
By disposing the
オイル室46eには、インナーロータ42とケース本体46との隙間を介して、隙間46gの縮小により圧力が上昇したオイルの一部が漏出する。
A portion of the oil whose pressure has increased due to the reduction in the
ケース本体46には、ケース本体46の内部と外部を連通する連通孔46fが形成される。図1および図2では、ケース本体46に1つの連通孔46fが形成されるが、これに限定されず、連通孔46fは、ケース本体46に複数形成されてもよい。連通孔46fは、オイル室46eとケース本体46の外部空間とを連通する。通常、オイル室46e内のオイルの圧力は、ケース本体46の外部空間の圧力(大気圧)より大きい。そのため、オイル室46e内のオイルは、連通孔46fを介して外部空間へ噴射される。
The
連通孔46fの中心軸の延長線上には、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32およびギヤ列50が配される。したがって、連通孔46fから噴射されたオイルは、貫通孔32を介してギヤ列50の例えば噛合部56に供給される。ギヤ列50の噛合部56に供給されたオイルは、噛合部56を潤滑する。
The through
ところで、ギヤ列50の噛合部56に供給されるオイルが適量を超えると、適量を超えるオイルがロスになる。また、適量を超えるオイルがギヤ列50に付着すると、付着したオイルがギヤ列50の抵抗となり得る。また、圧力が上昇したオイルがギヤ列50に噴射され続けると、ギヤ列50が摩耗するおそれもある。
By the way, if the amount of oil supplied to the meshing
さらに、本実施形態では、連通孔46fとギヤ列50との間には、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32が配される。したがって、連通孔46fから噴射したオイルは、貫通孔32を介してギヤ列50に到達することができる。しかし、クランクアングルセンサープレート30は、クランクシャフト20と一体的に回転する。そのため、クランクシャフト20の回転角によっては、連通孔46fから噴射したオイルは、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32以外の部位に遮られ、ギヤ列50に到達できない場合がある。クランクアングルセンサープレート30によって遮られたオイルは、ギヤ列50を潤滑できずに、重力により鉛直下方に落下し、落下したオイル分がロスとなる。
Furthermore, in this embodiment, the through
そこで、本実施形態のオイルポンプ40は、回転部材60を備える。回転部材60は、大凡円環形状を有し、オイル室46eに配される。以下、回転部材60の詳細な構成について説明する。
Therefore, the
図3は、本実施形態の回転部材60の概略斜視図である。図3に示すように、回転部材60は、係合孔62と、閉塞部64と、開口部66とを備える。係合孔62は、回転部材60の内周端に形成される。
FIG. 3 is a schematic perspective view of the rotating
係合孔62は、インナーロータ42の軸部に挿通され、インナーロータ42の軸部と係合する。係合孔62がインナーロータ42の軸部と係合することにより、回転部材60は、インナーロータ42およびクランクシャフト20と一体的に回転する。ただし、これに限定されず、係合孔62は、クランクシャフト20に挿通され、クランクシャフト20の外周面と係合してもよい。
The
閉塞部64は、回転部材60の外周端に形成される外周面64aを含む。また、開口部66は、回転部材60の外周端に形成される開口66aを含む。開口部66は、回転部材60の周方向に沿って等間隔に複数形成される。本実施形態では、開口部66は、回転部材60の周方向に5つ形成される。ただし、これに限定されず、回転部材60には、開口部66が周方向に1つのみ形成されてもよいし、5つ以外の複数の開口部66が形成されてもよい。
The closing
閉塞部64と開口部66は、回転部材60の周方向において交互に形成される。本実施形態では、開口部66が複数形成されており、閉塞部64は、隣接する2つの開口部66の間に形成される。回転部材60の周方向において、開口部66と180°位相が異なる位置には、閉塞部64が形成される。反対に、閉塞部64と180°位相が異なる位置には、開口部66が形成される。閉塞部64および開口部66の周方向における幅は、上記位相の関係となるように設定されている。ただし、これに限定されず、回転部材60の周方向において、開口部66と180°位相が異なる位置に開口部66が形成されてもよく、また、閉塞部64と180°位相が異なる位置に閉塞部64が形成されてもよい。
The
図1および図2に戻り、閉塞部64および開口部66は、連通孔46fと径方向に対向する位置に配される。図2に示すように、閉塞部64が連通孔46fと径方向に対向するとき、閉塞部64は、連通孔46fを閉塞する。このとき、オイル室46eと連通孔46fとの間に閉塞部64が配され、オイル室46eと連通孔46fとの連通状態が遮断される。また、図1に示すように、開口部66が連通孔46fと径方向に対向するとき、開口部66は、連通孔46fを開放する。このとき、オイル室46eは、開口部66を介して連通孔46fと連通する。
Returning to FIGS. 1 and 2, the closing
また、図1および図2に示すように、クランクシャフト20の周方向において、回転部材60の開口部66は、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32と位相が大凡一致するように形成される。そのため、図1に示すように、開口部66が連通孔46fを開放するとき、連通孔46fの中心軸の延長線上には、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32が配される。また、図2に示すように、閉塞部64が連通孔46fを閉塞するとき、連通孔46fの中心軸の延長線上には、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32以外の部位が配される。ただし、これに限定されず、開口部66の少なくとも一部の位相が、貫通孔32と同じ位相であってもよい。
Further, as shown in FIGS. 1 and 2, the
クランクシャフト20が回転すると、回転部材60は、クランクシャフト20の回転に伴って、閉塞部64が連通孔46fを閉塞する閉塞状態と、開口部66が連通孔46fを開放する開放状態とに交互に変化する。開口部66が連通孔46fを開放するとき、オイル室46e内のオイルが、開口部66および連通孔46fを介してケース本体46の外部空間に噴射される。
When the
噴射されたオイルは、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32を通ってギヤ列50の噛合部56に供給される。一方、閉塞部64が連通孔46fを閉塞するとき、オイル室46eと連通孔46fとの連通状態が遮断され、連通孔46fからのオイル噴射が停止される。
The injected oil passes through the through
ここで、オイルポンプ40の駆動中に連通孔46fのオイル噴射が停止されると、オイル室46e内の圧力が高められる。このとき、オイル室46e内の圧力が一定値を超えると、その圧力によってオイルシール48がケース本体46から脱落する場合がある。
Here, when oil injection from the
そこで、本実施形態のオイルポンプ40は、リリーフ通路70と、リリーフバルブ80とを備える。
Therefore, the
リリーフ通路70は、ケース本体46に形成され、オイル室46eと吸入通路46bとを接続する。リリーフ通路70は、クランクシャフト20の周方向において、連通孔46fと180°位相が異なる位置に形成される。ただし、これに限定されず、リリーフ通路70は、連通孔46fと位相が異なっていればよく、180°以外の位相となる位置に形成されてもよい。リリーフバルブ80は、リリーフ通路70に設けられ、リリーフ通路70を開閉する。リリーフバルブ80は、リリーフ通路70内の圧力が閾値以上となるとき、リリーフ通路70を開状態にし、リリーフ通路70内の圧力が閾値未満となるとき、リリーフ通路70を閉状態にする。ここで、閾値は、オイルシール48がケース本体46から脱落する圧力(一定値)よりも所定値だけ小さい値である。ただし、閾値は、オイルシール48がケース本体46から脱落する圧力よりも小さい値であればよく、例えば、ギヤ列(被潤滑部材)50にオイルを供給する際の目標圧力として設定された値でもよい。これにより、閉塞部64が連通孔46fを閉塞しているときに、オイル室46e内の圧力が上記目標圧力を超えると、リリーフバルブ80によりリリーフ通路70が開放され、オイル室46e内の圧力は、上記目標圧力に調整される。したがって、開口部66が連通孔46fを開放した際に、ギヤ列50に供給されるオイルの圧力を上記目標圧力とすることができる。
The
図1および図2に示すように、閉塞部64および開口部66は、リリーフ通路70と径方向に対向する位置に配される。図1に示すように、閉塞部64がリリーフ通路70と径方向に対向するとき、閉塞部64は、リリーフ通路70を閉塞する。このとき、オイル室46eとリリーフ通路70との間に閉塞部64が配され、オイル室46eとリリーフ通路70との連通状態が遮断される。ここで、回転部材60の閉塞部64は、開口部66が連通孔46fを開放するとき、リリーフ通路70を閉塞する。また、図2に示すように、開口部66がリリーフ通路70と径方向に対向するとき、開口部66は、リリーフ通路70を開放する。このとき、オイル室46eは、開口部66を介してリリーフ通路70と連通する。ここで、回転部材60の開口部66は、閉塞部64が連通孔46fを閉塞するとき、リリーフ通路70と連通する。つまり、オイルポンプ40の駆動中に連通孔46fのオイル噴射が停止されるとき、開口部66はリリーフ通路70と連通する。そのため、オイル室46e内の圧力が閾値以上に高められると、リリーフバルブ80によりリリーフ通路70が開状態となり、閾値以上に高められた圧力のオイルがオイル室46eからリリーフ通路70を通って吸入通路46bに還流する。これにより、オイル室46e内の圧力を閾値未満に低減することができ、オイルシール48がケース本体46から脱落することを抑制することができる。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
以上のように、本実施形態のオイル潤滑機構10は、閉塞部64と開口部66とを備える回転部材60を含む。これにより、連通孔46fからギヤ列50にオイルを間欠的に供給することができる。オイルを間欠的に供給することで、オイルを連続的に供給するよりも、ギヤ列50に供給するオイルを適量に近づけることができ、オイルのロスを低減することができる。
As described above, the
また、オイルを間欠的に供給することで、オイルを連続的に供給するよりも、ギヤ列50に付着するオイル量を低減することができ、付着したオイルによるギヤ列50の抵抗を低減することができる。また、オイルを間欠的に供給することで、オイルを連続的に供給するよりも、ギヤ列50の摩耗を低減することができる。
Furthermore, by supplying oil intermittently, the amount of oil that adheres to the
本実施形態では、クランクシャフト20の周方向において、回転部材60の開口部66の位相は、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32と同じ位相である。これにより、連通孔46fから噴射したオイルがクランクアングルセンサープレート30の貫通孔32以外の部位に遮られ、ギヤ列50を潤滑できずに重力により鉛直下方に落下することを抑制することができる。その結果、落下したオイル分のロスを低減することができる。また、クランクアングルセンサープレート30の貫通孔32以外の部位にオイルが供給されることによるクランクアングルセンサープレート30の磨耗を低減することができる。
In this embodiment, the phase of the
本実施形態では、回転部材60の開口部66は、閉塞部64が連通孔46fを閉塞しているときに、リリーフ通路70と連通する。これにより、オイル室46e内の圧力が一定値以上に高められることを抑制することができ、オイルシール48がケース本体46から脱落することを抑制することができる。
In this embodiment, the
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。 Although preferred embodiments of the present invention have been described above with reference to the accompanying drawings, it goes without saying that the present invention is not limited to the embodiments described above, and various modifications within the scope of the claims are possible. It goes without saying that modifications or modifications also fall within the technical scope of the present invention.
上記実施形態では、連通孔46fから噴射したオイルの供給先がギヤ列50である例について説明した。しかし、これに限定されず、連通孔46fから噴射したオイルの供給先は、オイルにより潤滑される被潤滑部材であれば特に制限されず、例えば、クランクシャフト20により回転駆動されるタイミングチェーンであってもよい。
In the above embodiment, an example has been described in which the
上記実施形態では、オイルポンプ40と被潤滑部材(ギヤ列50)との間にクランクアングルセンサープレート30が配される例について説明した。しかし、クランクアングルセンサープレート30は、必須の構成ではなく、クランクアングルセンサープレート30が設けられなくてもよい。また、連通孔46fと被潤滑部材の間に配置される部材もクランクアングルセンサープレート30に限定されず、連通孔46fと被潤滑部材の間に配され、貫通孔32を有する回転構造体であれば特に制限されない。
In the above embodiment, an example has been described in which the crank
上記実施形態では、オイルポンプ40にリリーフ通路70およびリリーフバルブ80を設ける例について説明した。しかし、リリーフ通路70およびリリーフバルブ80は、必須の構成ではなく、リリーフ通路70およびリリーフバルブ80が設けられなくてもよい。
In the above embodiment, an example in which the
本発明は、オイル潤滑機構に利用できる。 INDUSTRIAL APPLICATION This invention can be utilized for an oil lubrication mechanism.
10 オイル潤滑機構
20 クランクシャフト
30 クランクアングルセンサープレート(回転構造体)
32 貫通孔
40 オイルポンプ
42 インナーロータ
44 アウターロータ
46 ケース本体
46a 挿通孔
46b 吸入通路
46c 収容部
46d 吐出通路
46e オイル室
46f 連通孔
48 オイルシール
60 回転部材
64 閉塞部
66 開口部
70 リリーフ通路
80 リリーフバルブ
10
32 Through
Claims (3)
前記挿通孔に配されたオイルシールと、
前記クランクシャフトと、前記ケース本体と、前記オイルシールと、前記インナーロータとによって区画され、前記インナーロータと前記アウターロータの噛合部の隙間から、当該隙間の縮小により圧力が上昇したオイルの一部が漏出するオイル室と、
前記ケース本体に形成され、前記オイル室と前記ケース本体の外部とを連通する連通孔と、
前記オイル室に配され、前記インナーロータまたは前記クランクシャフトに連結され、前記連通孔を閉塞する閉塞部と、前記連通孔を開放する開口部とが形成された回転部材と、
を備えるオイル潤滑機構。 an inner rotor connected to a crankshaft of an engine; an outer rotor that meshes with the inner rotor; and a case body that houses the inner rotor and the outer rotor and has an insertion hole through which the crankshaft is inserted. an oil pump having ,
an oil seal arranged in the insertion hole;
A portion of oil that is partitioned by the crankshaft, the case body , the oil seal , and the inner rotor, and whose pressure has increased due to the reduction of the gap from the gap between the meshing portion of the inner rotor and the outer rotor. an oil chamber that leaks ,
a communication hole formed in the case body and communicating the oil chamber with the outside of the case body;
a rotating member disposed in the oil chamber, connected to the inner rotor or the crankshaft, and having a closing portion that closes the communication hole and an opening that opens the communication hole;
Oil lubrication mechanism.
前記回転部材の前記開口部の少なくとも一部の位相は、前記回転構造体の前記貫通孔と同じ位相である、請求項1に記載のオイル潤滑機構。 a rotating structure connected to the crankshaft and having a through hole formed on an extension of the communication hole;
The oil lubrication mechanism according to claim 1, wherein at least a portion of the opening of the rotating member has the same phase as the through hole of the rotating structure.
前記ケース本体に形成され、前記オイル室と前記吸入通路とを接続するリリーフ通路と、
前記リリーフ通路に配されたリリーフバルブと、
を備え、
前記回転部材の前記開口部は、前記閉塞部が前記連通孔を閉塞しているとき、前記リリーフ通路と連通する、請求項1または2に記載のオイル潤滑機構。 a suction passage formed in the case body;
a relief passage formed in the case body and connecting the oil chamber and the suction passage;
a relief valve disposed in the relief passage;
Equipped with
The oil lubrication mechanism according to claim 1 or 2, wherein the opening of the rotating member communicates with the relief passage when the closing portion closes the communication hole.
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- 2020-04-27 JP JP2020078665A patent/JP7431655B2/en active Active
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