JP7430307B1 - 搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、前記のように設けた隙間Pによって、外気からのゴミ物の混入、前処理装置内からの湯気・ミストの飛散、塗装ブースでのコンベヤに付着したゴミ物落下、塗料ミストのコンベヤへの付着、乾燥炉での熱の逃げ、加工機でのミスト飛散などが作業環境を悪化させてしまう。
そこで、図8A~Dのような前記隙間Pの狭小化対策を実施している。図8Aはフロアコンベアにおいて隙間Pを仕舞う仕切板の例、同図8BとCはオーバーヘッドコンベヤにおいて隙間Pを仕舞う仕切板の例、図8Dはオーバーヘッドコンベヤにおいて隙間Pを仕舞うブラシシールによる例である。同図中、下記の本発明と同じ符号は援用しているが、符号Sは仕切板、符号Bはブラシシールをそれぞれ示している。
特に、図9に詳しく図示したブラシシールBによる場合、経年使用すると、図10に搬送コンベヤ1の上方部の様子を示したように、ブラシシールBの上方や前後方向に当該ブラシが折曲がるように変形してしまう。その結果、生じた隙間Pから塗装設備付帯装置2内での処理、例えば塗装ミストの上方への飛散が生じ、問題となっている。
したがって、本発明は上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的は、搬送コンベヤにおけるスリット状開口部に、隙間なく仕舞板を配列し、必要な部分のみ仕舞板を開くことで隙間の最小化を実現し、作業環境の保全を図った搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板を提供することにある。
(a)ヒンジ型の仕舞板5が、前記スリット状開口部4の全長に亘って隙間なくチドリ状に複数配設され、
(b)前記搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bに取り付けられたアタッチメント8が、前記搬送コンベヤ1の動力により進行方向Kに前記仕舞板5を当接するにしたがって、前記仕舞板5が順次持ち上げられて開き、
(c)前記アタッチメント8が通過した後には、前記ヒンジ型の仕舞板5が自重で閉じられ、前記スリット状開口部4の開口状態が最小限に抑えられる構成であること、
を特徴とする、搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
隣り合う複数の前記ヒンジ型の仕舞板5が、チドリ状に接近して配設されることにより、前記スリット状開口部4の閉じ状態が維持される構成であること、
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
を特徴とする、請求項3に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
前記ヒンジ型の仕舞板5の前記基部51又は拡張基部52が、前記ヒンジベース部7を介してチドリ状になるように前記固定レール9に配設されていること、
を特徴とする、請求項1又は2又は3又は4又は5に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板である。
このスリット仕舞板は、塗装ラインや加工ラインの搬送コンベヤ1において、処理物たるワークWが各塗装設備付帯装置2(前処理装置、塗装ブース、乾燥炉、加工機など)内に搬送される際、搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bと前記塗装設備付帯装置2との干渉を回避するために、各塗装設備付帯装置2のフレーム20に設けられた搬送軌跡上のスリット状の開口部4を最小限に開くものである。
すなわち、搬送用ハンガー2等に取り付けられたアタッチメント8が、搬送コンベヤ1の動力により当該仕舞板5を当接するにしたがって順次、仕舞板5が上方に持ち上げられるように開き、アタッチメント8の通過後は、ヒンジ型の仕舞板5が自重で自動的に原位置に仕舞って閉じられる構成である。
前記塗装設備付帯装置2のフレーム20における前記スリット状開口部4の近傍に固定レール9が設けられている。
また、前記搬送用ハンガー3A又は搬送治具3Bには、予め円錐形状等の先鋭形状に形成されたアタッチメント8が設けられている。このアタッチメント8は、搬送速度、搬送レベルを調整し、最適な位置に調整されている。
具体的には、分解した図3に示したように、仕舞板5は、三角形状部50の仕舞う部分が、ヒンジベース部7とヒンジピン6を介して回動自在にピン連結されている。
仕舞板5は、全体形状が三角形状で、内向きに先鋭する三角形状部50に形成されており(図3A)、前記三角形状部50の基部51に、四角形状の拡張基部52がつづいて一体的に形成されており、前記拡張基部52の基部の中央に挿通孔を有する接続凸部53を備えている。但し、図示を省略するが、四角形状の拡張基部52を形成せずに、三角形状部50の仕舞板5の基部51のみで実施することも可能である。
一方、ヒンジベース部7は、図3Cに示したように、ボルト孔70aを2箇所有するベース板70の内端側の内端は、中央が切欠されたような凹部71に形成された両端部に、挿通孔を有する接続端部72をそれぞれ備えている。
よって、前記仕舞板5の拡張基部52の接続凸部53が、ヒンジピン6を介してヒンジベース部7の接続端部72に回動自在に取り付けられている。すなわち、板状のヒンジベース部7の下に、仕舞板5の下方への回動を阻止するストッパプレート10を配置し、上述の固定レール9に、ボルト12により、前記ナットプレート11を介して固定されている。
したがって、図1と図2に示したように、搬送用ハンガー2又は搬送治具3に取り付けられたアタッチメント8が、搬送コンベヤ1の動力により進行方向Kに仕舞板5を当接するにしたがって、仕舞板5が順次持ち上げられて開く。そして、アタッチメント8が通過した後には、ヒンジ型の仕舞板5が自重で閉じられ、スリット状開口部4の開口状態が最小限に抑えられている(図5B)。
(1)搬送コンベヤ1を運転することにより、搬送ハンガー3Aや搬送治具3Bが進行方向Kへ移動を開始する際に、ワークWを吊り下げる二次ハンガー15(搬送ハンガー3A)や搬送治具3B自体に取り付けたアタッチメント8が同時に移動する。
(2)その際、アタッチメント8が、仕舞板5を1枚ずつ跳ね上げることで、搬送ハンガー3A又は搬送治具3Bが通過する。
(3)仕舞板5は、アタッチメント8が跳ね上げる箇所以外はスリット状開口部4の隙間Pを塞いでいるため、塗装設備付帯装置2の内部又は外部からの空気、ミスト、蒸気、ゴミ物等の拡散を最小限に抑えることが可能となる。
(4)アタッチメント8は、円錐形状をしているため、搬送ハンガー3A又は搬送治具3Bが回転しても進行方向Kに対し一定に接触させることができる。また、搬送コンベヤ1が逆転しても同様の効果が得られる。
(5)搬送ハンガー3A又は搬送治具3Bが、通過後は自重にて仕舞板5が戻ることによりスリット開口部4の隙間を塞ぐことができる。
2 塗装設備付帯装置
20 フレーム
3A 搬送ハンガー
3B 搬送治具
4 スリット状開口部
5 仕舞板
50 三角形状部
51 基部
52 拡張基部(四角形状)
53 接続凸部(挿通孔)
6 ヒンジピン
7 ヒンジベース部
70 ベース板
70a ボルト孔
71 凹部
72 接続端部(挿通孔)
8 アタッチメント
9 固定レール
10 ストッパプレート
11 ナットプレート
12 ボルト
13 コンベヤチェン
14 コンベヤフレーム
15 二次ハンガー
15’ ワークハンガー
W ワーク(処理物)
K 進行方向
P 隙間
Claims (7)
- 塗装ラインや加工ラインの搬送コンベヤにおいて、処理物たるワークが各塗装設備付帯装置内に搬送される際、搬送用ハンガー又は搬送治具と塗装設備付帯装置との干渉回避用に、前記塗装設備付帯置のフレームに設けられた搬送軌跡上のスリット状開口部を仕舞う手段であって、
(a)ヒンジ型の仕舞板が、前記スリット状開口部の全長に亘って隙間なくチドリ状に複数配設され、
(b)前記搬送用ハンガー又は搬送治具に取り付けられたアタッチメントが、前記搬送コンベヤの動力により進行方向に前記仕舞板を当接するにしたがって、前記仕舞板が順次持ち上げられて開き、
(c)前記アタッチメントが通過した後には、前記ヒンジ型の仕舞板が自重で閉じられ、前記スリット状開口部の開口状態が最小限に抑えられる構成であること、
を特徴とする、搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。 - 前記ヒンジ型の仕舞板が、内向きに先鋭する三角形状部に形成されており、
隣り合う複数の前記ヒンジ型の仕舞板が、チドリ状に接近して配設されることにより、前記スリット状開口部の閉じ状態が維持される構成であること、
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。 - 前記内向きに先鋭する三角形状部の仕舞板の基部に、四角形状の拡張基部がつづいて形成されていること、
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。 - 前記三角形状部の仕舞板の基部が、ヒンジピンを介してヒンジベース部に回動自在に取り付けられていること、
を特徴とする、請求項2に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。 - 前記三角形状部の仕舞板の四角形状の拡張基部が、ヒンジピンを介してヒンジベース部に回動自在に取り付けられていること、
を特徴とする、請求項3に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。 - 前記塗装設備付帯装置のフレームにおける前記スリット状開口部の近傍に固定レールが設けられ、
前記ヒンジ型の仕舞板の前記基部又は拡張基部が、前記ヒンジベース部を介してチドリ状になるように前記固定レールに配設されていること、
を特徴とする、請求項1又は2又は3又は4又は5に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。 - 前記アタッチメントが、円錐形状等の先鋭形状に形成されていること、
を特徴とする、請求項1に記載した搬送コンベヤにおけるスリット仕舞板。
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CN114178082A (zh) | 2021-11-30 | 2022-03-15 | 衢州学院 | 一种离心泵加工用喷漆装置 |
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