[32] 本明細書において“AまたはB(A or B)”は、“Aのみ”、“Bのみ”または“AとBの両方とも”を意味することができる。他の表現として、本明細書において“AまたはB(A or B)”は“A及び/またはB(A and/or B)”と解釈されることができる。例えば、本明細書において“A、BまたはC(A,B or C)”は“Aのみ”、“Bのみ”、“Cのみ”、または“A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)”を意味することができる。
[33] 本明細書で使われるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は“及び/または(and/or)”を意味することができる。例えば、“A/B”は“A及び/またはB”を意味することができる。それによって“A/B”は“Aのみ”、“Bのみ”、または“AとBの両方とも”を意味することができる。例えば、“A、B、C”は“A、BまたはC”を意味することができる。
[34] 本明細書において“少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)”は、“Aのみ”、“Bのみ”または“AとBの両方とも”を意味することができる。また、本明細書において“少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)”や“少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)”という表現は“少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)”と同じく解釈されることができる。
[35] また、本明細書において“少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A,B and C)”は、“Aのみ”、“Bのみ”、“Cのみ”、または“A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)”を意味することができる。また、“少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A,B or C)”や“少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A,B and/or C)”は“少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A,B and C)”を意味することができる。
[36] また、本明細書で使われる括弧は“例えば(for example)”を意味することができる。具体的に、“制御情報(PDCCH)”で表示された場合、“制御情報”の一例として“PDCCH”が提案されたものである。他の表現として、本明細書の“制御情報”は“PDCCH”に制限(limit)されるものではなく、“PDCCH”が“制御情報”の一例として提案されたものである。また、“制御情報(即ち、PDCCH)”で表示された場合も、“制御情報”の一例として“PDCCH”が提案されたものである。
[37] 本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
[38] 図1は、本開示が適用されることができる無線通信システムを例示する。これはE-UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)、またはLTE(Long Term Evolution)/LTE-Aシステムとも呼ばれる。
[39] E-UTRANは、端末(User Equipment、UE)10に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局(Base Station、BS)20を含む。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device) 等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point) 等、他の用語で呼ばれることもある。
[40] 基地局20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。基地局20は、S1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)30、より詳しくは、S1-MMEを介してMME(Mobility Management Entity)と連結され、S1-Uを介してS-GW(Serving Gateway)と連結される。
[41] EPC30は、MME、S-GW及びP-GW(Packet Data Network-Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に対する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使われる。S-GWは、E-UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P-GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
[42] 端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができ、そのうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
[43] 図2は、ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。図3は、制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)であり、制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
[44] 図2及び図3を参照すると、物理階層(PHY(physical) layer)は、物理チャネル(physical channel)を利用して上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介して、データが、どのように、どのような特徴にトランスポートされるかによって分類される。
[45] 互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
[46] MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルで提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
[47] RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
[48] RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re-configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1の階層(PHY階層)及び第2の階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
[49] ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
[50] RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために、無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
[51] 端末のRRC階層とE-UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立される場合、端末は、RRC接続(RRC connected)状態になり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
[52] ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
[53] トランスポートチャネル上位にあり、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
[54] 物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数個のOFDMシンボルと周波数領域で複数個の副搬送波(Sub-carrier)とで構成される。一つのサブフレーム(Sub-frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub-carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャネルのために、該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用することができる。TTI(Transmission Time Interval)は、送信の単位時間であり、例えばサブフレームまたはスロットがあり得る。
[55] 以下、新しい無線アクセス技術(new radio access technology;new RAT)について説明する。
[56] より多くの通信機器がより大きな通信容量を要求することになり、これに伴って既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結し、いつどこでも多様なサービスを提供するmassive MTC(massive Machine Type Communications)もやはり、次世代の通信で考慮されるべき主要なイシューの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス又は端末を考慮した通信システムのデザインが議論されている。このように拡張されたモバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)等を考慮した次世代の無線アクセス技術の導入が議論されており、本開示では、便宜上、該当技術(technology)をnew RATまたはNRと呼ぶ。
[57] 図4は、本開示の技術的特徴が適用され得る無線通信システムの他の例を示す。
[58] 具体的に、図4は、5GNR(New Radio Access Technology)システムに基づくシステムアーキテクチャを示す。5G NRシステム(以下、単に「NR」と称する)で使用される個体は、図1に紹介された個体(例えば、eNB、MME、S-GW)の一部または全部の機能を吸収することができる。 NRシステムで使用される個体は、LTEと区別するために「NG」という名前で識別できる。
[59] 図4を参照すると、無線通信システムは、1つ以上のUE11、NG-RAN(next-generation RAN)、及び5世代コアネットワーク(5GC)を含む。NG-RANは、少なくとも1つのNG-RANノードで構成される。NG-RANノードは、図1に示すBS20に該当個体である。NG-RANノードは、少なくとも1つのgNB21及び/または少なくとも1つのNg-eNB22で構成される。gNB21は、UE11の方向のNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルの終端を提供する。NG-eNB22は、UE11の方向のE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルの終端を提供する。
[60] 5GCは、AMF(access and mobility management function)、 UPF F(user plane function)及びSMF(session management function)を含む。 AMFはNASセキュリティ、アイドル状態モビリティ(移動性)処理などのような機能をホストする。AMFは従来のMMEの機能を含む個体である。UPFは、モビリティアンカリング、PDU(protocol data unit)処理のような機能をホストする。UPFは、従来のS-GWの機能を含む個体である。SMFは、UE IPアドレス割り当て、PDUセッション制御のような機能をホストする。
[61] gNBとng-eNBはXnインタフェースを介して相互接続されている。 gNB及びNg-eNBはまた、NGインターフェースを介して5GCに接続される。さらに具体的には、NG-Cインタフェースを介してAMFに、それとNG-Uインタフェースを介してUPFに接続される。
[62] 図5は、NG-RANと5GCとの間の機能的分割を例示する。
[63] 図5を参照すると、gNBは、インターセル間の無線リソース管理(Inter Cell RRM)、無線ベアラ管理(RB control)、接続移動性制御(Connection Mobility Control)、無線許容制御(Radio Admission Control)、測定設定及び提供(Measurement configuration&Provision)、動的リソース割当(dynamic resource allocation)などの機能を提供することができる。AMFは、NASセキュリティ、アイドル状態移動性処理などの機能を提供することができる。UPFは、移動性アンカリング(Mobility Anchoring)、PDU処理などの機能を提供することができる。SMF(Session Management Function)は、端末IPアドレス割当、PDUセッション制御などの機能を提供することができる。
[64] 図6は、NRで適用されることができるフレーム構造を例示する。
[65] 図6を参照すると、フレームは10ms(millisecond)で構成することができ、1msで構成された10個のサブフレームを含むことができる。
[66] NRにおけるアップリンク及びダウンリンク送信はフレームで構成することができる。無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)として定義することができる。ハーフフレームは、5つの1msサブフレーム(Subframe、SF)として定義できる。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットは、CP(cyclic prefix)に応じて12個または14個のOFDM(A)シンボルを含む。ノーマルCP(normal CP)が使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合、各スロットは12個のシンボルを含む。ここで、シンボルは、OFDMシンボル(あるいは、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(あるいは、DFT-s-OFDMシンボル)を含むことができる。
[67] サブフレーム内には、副搬送波間隔(subcarrier spacing)に応じてまたは複数のスロット(slot)が含まれ得る。
[68] 以下の表1は、副搬送波間隔設定(subcarrier spacing configuration)μを例示する。
[70] 以下の表2は、副搬送波間隔設定(subcarrier spacing configuration)μによって、フレーム内のスロット個数(Nframe、μ
slot)、サブフレーム内のスロット個数(Nsubframe、μ
slot)、スロット内のシンボル個数(Nslot
symb)などを例示する。
[72] 表3は、拡張CPが使用される場合、SCSによるスロットごとのシンボルの数、フレームごとのスロットの数、及びサブフレーム(SF)別のスロットの数を示す。
[74] NRは、多様な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)(または、subcarrier spacing(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した-都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
[75] NR周波数バンド(frequency band)は、二つのタイプ(type)(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)に定義されることができる。周波数範囲の数値は、変更されることができ、例えば、二つのtype(FR1、FR2)の周波数範囲は、下記表4の通りである。説明の便宜のために、NRシステムで使われる周波数範囲のうち、FR1は、“sub 6GHz range”を意味することができ、FR2は、“above 6GHz range”を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と呼ばれることができる。
[77] 前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更されることができる。例えば、FR1は、下記表5のように410MHz乃至7125MHzの帯域を含むことができる。即ち、FR1は、6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内で含まれる6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域は、非免許帯域(unlicensed band)を含むことができる。非免許帯域は、多様な用途で使われることができ、例えば、車両のための通信(例えば、自律走行)のために使われることができる。
[79] NRシステムでは一つの端末に併合される複数のセル間にOFDM(A)ヌメロロジー(numerology)(例、SCS、CP長さ等)が異なるように設定されることができる。これによって、同じ個数のシンボルで構成された時間リソース(例、SF、スロットまたはTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間に異なるように設定されることができる。
[80] 図7はスロット構造を示す。
[81] 図7を参照すると、スロットは時間領域で複数のシンボルを含む。例えば、ノーマルCPの場合、1つのスロットは14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は1つのスロットは12個のシンボルを含むことができる。あるいは、ノーマルCPの場合、1つのスロットは7つのシンボルを含むが、拡張CPの場合、1つのスロットは6つのシンボルを含むことができる。
[82] 搬送波は、周波数領域で複数の副搬送波を含む。 RB(Resource 9 Block)は、周波数領域において複数(例えば、12)の連続した副搬送波として定義することができる。BWP (Bandwidth Part)は、周波数領域において複数の連続した(P)RBとして定義することができ、1つのニューマノロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は最大N個(例えば5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPを介して実行することができる。各要素はリソースグリッドでリソース要素(Resource Element, RE)と称し得、1つの複素シンボルをマッピングすることができる。
[83] PDCCH(physical downlink control channel)は、以下の表のように一つまたはそれ以上のCCE(control channel element)で構成されることができる。
[85] 即ち、PDCCHは、1、2、4、8または16個のCCEで構成されるリソースを介して送信されることができる。ここで、CCEは、6個のREG(resource element group)で構成され、一つのREGは、周波数領域で一つのリソースブロック、時間領域で一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルで構成される。
[86] 一方、NRにおいては、制御リソースセット(control resource set:CORESET)という新たな単位を導入することができる。端末はCORESETでPDCCHを受信することができる。
[87] 一方、アップリンク信号に対するカバレッジ改善(coverage enhancement:CE)は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、その他の信号について議論されている。以下、PUCCH CEについて説明する。
[88] 既存のNRでPUCCHのCEのために反復(repetition)を実行する方法が考慮された。前記PUCCH反復は、PUCCHフォーマット1、3、4(長い(long) PUCCH)に対してのみ適用することができる。また、PUCCH反復の回数は、nrofSlots=n2, n4, n8(PUCCH-FormatConfig)の3つの場合が考慮され得る。前記PUCCH反復で、繰り返されるPUCCHは、同じ連続(consecutive)シンボル数及び同じ第1のシンボルであり、すべてスロット内の位置が同じであり得る。また、前記PUCCH反復中の周波数ホッピングは、interslotFrequencyHoppingが設定された場合、偶数番目のスロットに対するstartingPRB、奇数番目のスロットに対するsecondHopPRBに対して適用することができる。さらに、UEは、繰り返されるPUCCHの互いに異なるUCII(uplink control information)タイプ(types)を多重化しない。したがって、互いに異なるPUCCHがスロット内の区間で重複する場合、端末は優先順位ルール(Priority rule)(例えば、HARQ-ACK>SR>CSI)に従っていずれか1つのPUCCHのみを送信し、残りのPUCCHをドロップするかまたは、早期に開始する(earlier starting) PUCCH(同じ優先順位(with same priority)))を送信する。
[89] PUCCHの繰り返しは、長い(long) PUCCHに対してのみ、各スロット内の同じ位置でのみ行われ、したがって実際の繰り返し数が設定された数より少なくすることがある。特に、前述のように、特別スロット(special slot:S slot)は、ダウンリンク(downlink:D)、フレキシブル(flexible:F)、アップリンク(uplink:U)シンボルの全てを含むので、PUCCHの繰り返しが実行されることが難しく、これを解決するために次世代PUCCH CE方法(例えば、DMRSがない(DMRS-less)PUCCH、少なくとも11ビット以下のUCIに対するPUSCH反復タイプBのようなPUCCH反復、明示的または暗黙的な動的PUCCH反復因子(factor)指示、PUCCH反復交差DMRSバンドリング(DMRS bundling cross PUCCH repetitions)など)が考慮され得る。UCIスプリット(split)を介したSスロットへのPUCCH反復送信もまた1つの方法として考慮することができるが、これはCEの側面よりはレイテンシー減少 (latency reduction側面の利得がさらに高いという限界がある。新しい方案のPUCCH反復で、既存のPUSCH反復タイプBのようにスロット内の開始シンボル、長さを指定して繰り返すのではなく、連続するシンボル(consecutive symbols)に対して繰り返し送信する方案が考慮され得る。
[90] 以下、PUSCH/PUCCHにおけるDMRSバンドルの技術的問題について説明する。
[91] カバレッジの改善に関して、PUSCHとPUCCHでDMRSバンドルについて議論がなされている。カバレッジ改善の性能低下の主な原因は、低SNR(signal to noise ratio)によるチャネル推定性能の低下であるため、繰り返しPUSCH/PUCCHのDMRSをバンドルして推定することにより、SNR利得(gain)を通じてチャネル推定性能を高める方法が考慮される。3GPP規格でこのような動作をサポートする場合、DMRSバンドルサイズ(DMRS bundle size)の決定が要求される。DMRSバンドルサイズについて事前に定義されない場合、大きく2つの問題が発生することがある。
[92] 第1として、DMRSバンドルに対する電力制御の問題がある。既存の電力制御は送信機会(transmission occasion)に従って行われるため、バンドルの有無にかかわらず電力がそれぞれ割り当てられ、したがってバンドルの送信電力が等しく維持されない。このような電力の変化は、局部発振器(local oscillator)の同期がずれる要因となり、受信性能が阻害されることがある。
[93] 第2に、DMRSバンドルが指示されたPUSCH/PUCCHの衝突(collision)等により電力一貫性(power consistency)が壊れることがある。従来の衝突による電力割り当て規則は送信機会に応じて行われるため、PUSCH/PUCCHがバンドルで縛られていても電力割り当てが別に行われ、バンドルに設定された送信機会の内、1つがドロップされたり、バンドルに設定された送信機会の内、1つに対する電力が少なく割り当てることができる。このような場合、gNBの受信性能が阻害され、さらにDC(dual connectivity)の場合には、gNBがUEの前記記動作を期待しなくて、受信性能が著しく阻害されることがある。
[94] ここで、本明細書は、DMRSバンドルで縛られた/設定されたPUSCH/PUCCHの送信電力の一貫性を維持するための方法を提案する。
[95] 本明細書のDMRSバンドルは、受信端でのチャネル推定性能を向上させるために繰り返しが設定され送信される同じ複数のPUSCHまたは複数のPUCCHの全部または一部に対して指示されたバンドルを意味することができる。本明細書で提案する方法はPUSCHとPUCCHを仮定して説明するが、本明細書の方法は他のアップリンクチャネルに対しても拡張適用することができる。また、後述する送信機会(transmission occasion)は、スロット内に単一のPUSCHまたはPUCCHが送信される場合、該当スロットまたは該当PUSCHまたはPUCCHの送信を意味することができる。さらに、前記送信機会は、スロットに複数のPUSCHまたはPUCCHが送信される場合であっても、同様に該当スロットまたは該当PUSCHまたはPUCCHの送信を意味することができる。
[96] さらに、本明細書のDMRSバンドルは、gNBが共同チャネル推定(joint channel estimation)を目的としてUEに設定される特定の時間領域ウィンドウ(time-domain window),、または設定なしでgNBがUEに特定のパラメータが同一であることが期待される時間区間を意味することができる。具体的に、本明細書のDMRSバンドルは、UEの特定の送信機会に対して前記UEが送信するまたほかの送信機会と位相(phase)、送信電力、PRB(physical resource block)、変調次数(modulation order)、送信タイミング等が同一であることで、または特定のレベル以上の類似度を有することと期待される、または同一であるかまたは特定のレベル以上の類似度を維持するように指示された場合、そのような2つまたはそれ以上の送信機会の束の時間軸区間を意味することができる。あるいは、DMRSバンドルは、事前に約束された特定の区間の送信機会に対して、位相、送信電力、PRB、変調次数、送信タイミングなどが同一であることと、または特定のレベル以上の類似度を有すると期待される、または同一であるかまたは特定レベル以上の類似度を維持するように指示された場合、そのような送信機会の束の時間軸区間を意味することができる。
[97] [DMRSバンドルのアップリンク電力制御]
[98] 以下においては、PUSCHとPUCCHのアップリンク電力制御について説明する。ここで、PUSCHまたはPUCCHと記述された場合、後述する内容は、PUSCHとPUCCHの全てに対して適用され得る。
[99] DMRSバンドルのアップリンク電力制御に関して、DMRSバンドルの送信機会の変更について説明する。
[100] 既存のNRで、PUSCH/PUCCHの電力制御はすべて送信機会に従うことができる。送信機会は次のように定義することができる。
[101] PUSCH/PUCCH/SRS/PRACH 送信機会iは、システムフレーム番号(system frame number)SFNを有するフレーム内スロットインデックスnμ s,f,スロット内の第1のシンボルS及び連続するシンボルの数Lによって定義され得る。
[102] 前記定義に係れば、送信機会はSFN内スロットインデックスとして定義される。さらに、DMRSバンドルで縛られたPUSCHとDMRSバンドルで縛られたPUCCHは、同じ送信機会を有するように設定できる。ここで、送信機会iがi-1番目の送信機会とDMRSバンドルの関係である場合、あるいは受信端の共同デコーディング(joint decoding)のために縛られている場合などに限って、送信機会iについてiではなく、以前の送信機会と同じi- 1を適用できる。すなわち、複数の送信機会が同じインデックスを有することができる。この場合、DMRSバンドルの関係に対してすべて同じ送信電力を適用することができる。したがって、電力の一貫性を維持することができる。
[103] あるいは、i番目の送信機会が直前のi-1番目の送信機会とDMRSバンドルの関係である場合、または受信端の共同デコーディングのために縛られている場合、i番目の送信機会はi-1番目の送信機会の電力制御が適用され得る。
[104] DMRSバンドルのアップリンク電力制御に関して、送信機会が変更されないDMRSバンドルの電力制御が説明される。
[105] 前述の方法のように、送信機会のインデックスをDMRSバンドルに対して等しく付与するか、またはDMRSバンドルに対して送信電力を全て同一に設定することができるが、前述した方法ではない以下の方法が考慮され得る。従来のアップリンク電力制御において、開ループ電力制御(open loop power control)に該当する経路損失(pathloss)、指示された公称電力(nominal power)などは瞬時に変化しないことが期待でき、MCS(PUSCH)またはPUCCHフォーマットによる電力制御値は繰り返されるので、DMRSバンドル内で全て同一であり得る。したがって、閉ループ電力制御(closed loop power control)に応じて変化するTPCコマンド(transmission power control command)値を(送信の途中でDCIで指示が可能であるため)瞬時に変更することができる。したがって、DMRSバンドルにたいしまたは受信端の共同デコーディングを必要とするPUSCHまたはPUCCHの束について、TPCコマンドを以下の2つの方法に基づいて適用することができる。
[106] 第1の方法として、DMRSバンドル間で同じアップリンク電力が維持される方法が考慮され得る。
[107] UEは、tpc-Accumulationを介して受信したTPCを累積(accumulation)して適用するように指示され得る。
[108] 既存のTPCコマンドでUEが最大/最小電力に達したときのPUSCHの動作は次のようになり得る。ここで、PUSCHはPUCCHとして交差して適用され得る。
[109] -もし端末がPUSCH送信機会i-i0でサービングセルCの搬送波fの活性(active) アップリンク帯域幅パーツ(bandwidth part: BWP)bに対して最大電力に到達し、及び式1が満足すれば、式2が満足できる。
[110]
[111]
[112] -もし端末がPUSCH送信機会i-i0において、サービングセルCの搬送波fの活性(active)アップリンク帯域幅パーツ(bandwidth part: BWP)bに対して最小電力に到達し、及び式3が満足すれば、式4が満足できる。
[113]
[114]
[115] すなわち、UEが最大(最小)電力に達したし、指示されたTPC累積が正(負)である場合、直前の送信機会の閉ループ電力(closed loop power)が同じように適用され得る。ここで、DMRSバンドルの条件を追加することができる。すなわち、以下の設定を定義することができる。
[116] -もしPUSCH/PUCCH送信機会iが送信機会 i-i0でバンドルされるように設定されれば、式5を満たすことができる。
[117]
[118] 前記構成がさらに定義される場合、DMRSバンドル単位でアップリンク電力制御を実行することができる。これに関連するPUSCH動作は次のようになり得る。ここで、PUSCHはPUCCHとして交差して適用され得る。
[119] -式6は、端末がPUSCH電力制御調整状態1に対するサービングセルCの搬送波fの活性アップリンクBWP bでPUSCH送信機会i-i0以前のKPUSCH(i-i0)-1個シンボルとPUSCH送信機会I以前のKPUSCH(i)の間で受信したカーディナリティ(cardinality)C(Di)を有するTPCコマンド値のセットDi内のTPCコマンド値の合計であり、ここで i0(i0>0)はPUSCH送信機会i-i0より前のKPUSCH(i-i0)個のシンボルは、PUSCH送信機会I以前KPUSCH(i)個のシンボルより速い最小整数である。
[120]
[121] -もしPUSCH送信がDCIフォーマットによってスケジュールされれば、
KPUSCH(i)は、サービングセルCの搬送波fの活性アップリンクBWP bに対する該当PDCCH受信の最後のシンボルの後及びPUSCH送信の第1のシンボルより前の複数のシンボルである。
[122] すなわち、PUCCH/PUSCHにかかわらずDCIで指示された場合、該当PDCCH受信からPUSCH/PUCCHの送信の開始シンボルまで受信されたTPCが適用されるか、最も近い以前のPUSCH/PUCCH送信機会から現在の送信機会まで受信したTPCを適用することができる。ここで、DMRSバンドリングを考慮すると、次のような方法が考慮され得る。
[123] 方法1)TPCコマンドのバンドル単位の適用
[124] k-1番目のDMRSバンドルの第1の送信機会からk番目のDMRSバンドルの第1の送信機会までの区間で受信したTPCコマンド値の合が、k番目のDMRSバンドルのすべての送信機会に対して等しく適用され得る。すなわち、k番目のDMRSバンドルの第1の送信機会に対する送信時に電力制御調整(power control adjustment)が行われ、残りの送信機会に対する電力制御調整は行われないことがある。
[125] または、k番目のDMRSバンドルの第1の送信機会を送信機会ikと称し、k-1番目のDMR Sバンドルの第1の送信機会を送信機会ik-1とするとき、送信機会 ik-1以前のKPUSCH(ik-1)-1個のシンボルから送信機会ik以前のKPUSCH(ik)個のシンボルの区間の間に受信したTPCコマンド値の和が送信機会ikで適用することができる。以後、k番目のDMRSバンドル内の残りの送信機会では電力制御調整が行われず、送信機会ikにおける送信電力を同様に適用することができる。このとき、KPUSCH(ik)及びKPUSCH(ik-1)は、すべて、該当PDCCH受信の最後のシンボル以降、及びPUSCH送信の第1のシンボル以前のサービングセルCの搬送波fの活性アップリンクBWPbに対するシンボル数であり得る。このとき、PUSCHが繰り返されて送信されるときのPUSCH送信は、第1のPUSCH送信機会(または、第1のPUSCH繰り返し)におけるPUSCH送信を意味することができる。
[126] PUCCH送信の場合、前記PUSCHはPUCCHに置き換えて解釈することができる。
[127] 方法2)バンドルの一部で受信したTPCコマンド値のみが適用
[128] k-1番目のDMRSバンドルの第1の送信機会から同じバンドル内のn番目の送信機会までの区間で受信したTPCコマンドがk番目のDMRSバンドルのすべての送信機会に等しく適用できる。この場合、UEがTPCコマンドを監視する区間が減少することがある。
[129] あるいは、k-1番目のDMRSバンドルのn番目の送信機会から同じバンドル内の最後の送信機会までの区間で受信したTPCコマンドがk番目のDMRSバンドルの全ての送信機会に等しく適用され得る。この場合、UEがTPCコマンドを監視する区間が減少することがある。また、gNBがDCIへの送信に差し迫ってコマンドを指示することができるので、電力制御の柔軟性(flexibility)が増加することができる。
[130] 第2の方法では、DMRSバンドル間のアップリンク電力の変化量が一定レベル以下に維持される方法が考慮され得る。
[131] ネットワーク運営の観点から、特定のリソース(ビーム方向、時間/周波数リソースなど)を長期間維持することは、セル間干渉(inter cell interference)の増加またはスケジューリングの柔軟性の阻害を引き起こす可能性がある。さらに、UEの立場において、DMRSバンドルによって長い時間の間送信電力が割り当てられる場合、持続的に他の送信信号に対する電力割り当てが妨げられることがある。したがって、電力がすべての時間に対して同じに維持されるではなく、事前に約束されたまたは定義された特定の値以下の電力変化量が保証することができる。
[132] 例えば、UEは、DMRSバンドルの第1の送信機会を除外した残りの送信機会において、tpc-Accumulationが常に設定されると判断することができる。あるいは、DMRSバンドルの指示とtpc-Accumulationの指示を一緒に行うことができる。さらにまたは独立的に、表7及び表8を参照すると、PUSCH及びPUCCHに対するDMRSバンドルに対してコマンド範囲が制限されるか、または既存の適用範囲にスケーリングファクタ(scaling factor)が適用され得る。表7は、PUSCH送信をスケジュールするDCIフォーマットまたはTPC-PUSCH-RNTIによってCRCスクランブルされたDCIフォーマット2_2またはDCIフォーマット2_3に含まれたTPCコマンドフィールドの絶対(absolute)または累積された(accumulated)δPUSCH,b,f,c値またはδSRS,b,f値へのマッピングの表である。表8は、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1またはTPC-PUCCH-RNTIによってCRCスクランブルされたDCIフォーマット2_2に含まれるTPCコマンドフィールドの累積されたδPUCCH,b,f,c値へのマッピングの表である。
[135] スケーリングファクタの適用は、閉ループ電力制御による電力制御調整(power control adjustment due to the closed-loop power control)に1より小さい値の変数を掛けてPUCCH/PUSCHの電力制御に適用されることを意味できる。
[136] DMRSバンドルのアップリンク電力制御に関して、PUSCH/PUCCHタイプによるDMRSバンドルまたは共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウにおける電力制御が説明される。
[137] 共同チャネル推定の場合、UEが電力一貫性及び位相連続性要求事項に従ってPUSCH送信間の電力一貫性及び位相連続性を維持することで予想される時間領域ウィンドウを指定することができる。
[138] 前記時間領域ウィンドウ内で、共同チャネル推定性能を保証するために送信電力、位相、タイミングなどが変わらないか、または一定の範囲内に維持される必要がある。また、前記共同チャネル推定の基本単位(unit)をPUSCHの種類に応じて定義するか、あるいはPUSCHの種類にかかわらず同じ基本単位を適用するかについて、以下の内容が適用され得る。
[139] 共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウに対し、時間領域ウィンドウの単位は、次のPUSCH送信に対して独立してまたは等しく定義することができる。
[140] -PUSCHリピート(repeat、反復)タイプA
[141] -PUSCHリピートタイプB
[142] TBoMS(Trasmit block processing over multiple slot)
[143] -異なるTB(transport block)
[144] ここで、時間領域ウィンドウの基本単位の候補として、(連続的)スロットのセット、送信機会(繰り返し)のセットを考慮することができる。ここで、次のケースを考慮することができる。以下で、TOは送信機会を意味する。
[145] ケース1)すべてのPUSCH/PUCCHに対して共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウの単位が同じの場合
[146] ケース1-1)共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウの単位としてTOを考慮することができる。
[147] すなわち、PUCCH(スロット内反復を含む)、PUSCH反復タイプA、PUSCH反復タイプB、TBoMS、異なるTBについて、共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウは全てTOを単位として構成され得る。このような場合、アップリンク電力制御も全てTO単位で行うことができるので、時間領域ウィンドウと電力制御の単位が一致して曖昧さ(ambiguity)が発生しないことがある。
[148] ケース1-2)共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウの単位でスロットを考慮することができる。
[149] PUCCH、PUSCH繰り返しタイプA、TBoMSの場合、1つのスロットが1つのTOにマッピングされるので、ケース1-1と同様に電力制御に対する曖昧性が発生しないことがある。しかしながら、PUSCH反復タイプBの場合、1つのスロットを複数のTOにマッピングすることができ、したがって電力制御に曖昧さが生じることがある。すなわち、ウィンドウがスロット単位に設定されると、共同チャネル推定のためのウィンドウの境界とアップリンク電力調整を行うTOの境界がずれることがあり、したがって、繰り返しの実行中に共同チャネル推定のためのウィンドウで電力調整が実行できないことがある。
[150] 図8は、名目上の反復(nominal repetition:以下公称繰り返しと称する)と実際反復(actual repetition)の配置の一例を示す。
[151] 例えば、PUSCH繰り返しタイプBの場合、図8のような場合を想定することができる。既存の電力制御メカニズムは公称繰り返しの単位で実行されるが、スロット境界に応じて実際の繰り返し単位で送信することができる。したがって、図8において、例えば、第1のスロットから第3のスロットが共同チャネル推定のための1つの時間領域ウィンドウに設定され、公称繰り返しのRep3で電力調整が行われる場合、実際の反復のRep3の送信電力とRep4の送信電力は互いに異なるように設定することができる。この場合、共同チャネル推定の条件に合致しないので、基地局は受信電力が異なることを期待しないにもかかわらず、前記のように設定される場合が発生することがある。
[152] これを解決するために、以下を考慮することができる。
[153] 代案1-1)時間領域ウィンドウの単位がスロットである場合、従来のPUSCH繰り返しタイプBのアップリンク電力制御に従って電力制御が実行される場合、UEは時間領域ウィンドウの単位(すなわちスロット)内でアップリンク電力が変更することと期待される電力制御は実行されないことがある。
[154] 代案1-2)時間領域ウィンドウの単位がスロットである場合、UEは、PUSCH繰り返しタイプBに対してアップリンク電力調整の実行単位を時間領域ウィンドウの単位(すなわちスロット)に合わせるか、または実際の繰り返し単位で変更できる。
[155] 代案1-3)UEは、時間領域ウィンドウの単位(すなわちスロット)内で最も前のシンボルの電力制御のみを有効と判断することができる。すなわち、時間領域ウィンドウ内で複数のアップリンク電力制御調整が行われる場合、UEは、その内の1つの、時間順番上最も先行またはグラント(grant)順にしたがって最も優先するアップリンク電力調整のみが有効であると判断できる。
[156] 異なるTBに対して共同チャネル推定が行われる場合、以下の内容を考慮することができる。
[157] 代案2-1)異なるTBに対して共同チャネル推定が行われ、電力制御の単位と時間領域ウィンドウが一致しない場合、例えば、PUSCH 繰り返しタイプAの全部または一部とPUSCH繰り返しタイプBの全部または一部に対して共同チャネル推定が行われる場合、PUSCHリピートタイプBに対してアップリンク電力制御の実行単位は時間領域ウィンドウ(すなわちスロット)に合わせるか、または実際の繰り返し単位に変更され得る。
[158] ケース2)PUSCH/PUCCHのタイプについて共同チャネル推定に対する時間領域ウィンドウの単位が異なる場合
[159] PUCCH、PUSCH反復タイプA、TBoMSに対し、共同チャネル推定のための時間領域ウィンドウの単位がスロットまたはTOの全てで等しいので影響を受けない。一方、PUSCH繰り返しタイプBの場合、前記ケース1-2と同様の状況が発生することがある。したがって、これを解決するために、次の代案を考慮することができる。
[160] 代案3-1)時間領域ウィンドウの単位は常にTO単位で設定できる。すなわち、特別な設定なしにPUSCH反復タイプBに対しまたはPUSCH反復タイプBを含む共同チャネル推定に対し、常に時間領域ウィンドウの単位はTOに設定することができる。あるいは、時間領域ウィンドウの単位が前記と異なるように設定されても、特定の時間領域ウィンドウ内にPUSCH繰り返しタイプBが含まれる場合、ぜn単位はTOに変更され得る。
[161] 代案3-2)前記ケース1-2の代案1-1)、代案1-2)と同様の方法が考慮され得る。
[162] [DMRSバンドルの電力割り当てと衝突処理]
[163] 2つのアップリンク搬送波を有する単一セル動作(single cell operation)に対しまたは搬送波集約(carrier aggregation)状況に対して、UEの送信機会のPUSCH/PUCCH/PRACH/SRS送信に対する送信電力が総端末送信電力 (total UE transmit power)を超える場合の電力割り当ての優先順位順序(priority order)の一例は以下の通りである。
[164] -PCell上のPRACH送信
[165] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを含むPUCCH送信またはHARQ-ACK情報を含むPUSCH送信
[166] -CSIを含むPUCCH送信またはCSIを有するPUSCH送信
[167] -HARQ-ACK情報またはCSIを含まないPUSCH送信、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信
[168] -半静的及び/または周期的SRSより高い優先順位を有する非周期的SRSを有するSRS送信またはPCellでないサービングセル上のPRACH送信
[169] このとき、DMRSバンドルが設定されたPUSCH/PUCCHの優先順位が存在しないので、これに対する新しい順序が必要である。さらに、デュアルコネクティビティ(dual connectivity)、または搬送波集成、またはシングルセル動作(single cell operation)の状況でアップリンク送信機会における送信電力を減らしなければならない動作、または送信のドロップに対する動作の定義が必要である。
[170] まず、単一セル動作または搬送波集成環境におけるDMRSバンドルの送信電力割り当ての優先順位を説明する。
[171] DMRSバンドルで指示されたPUSCH/PUCCHはgNBがカバレッジ改善のために指示したものであるため、バンドルに対して電力一貫性を維持しなければゲインを得てgNBの成功したデコーディングが期待できない。この点で、DMRSバンドルは高い優先順位を有することが好ましく、以下の順序を定義することができる。次の順序において、先に記述された順序に該当送信の優先順位が相対的に高い優先順位を有する送信であり得る。
[172] -PCell上でのPRACH送信
[173] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを有するPUCCH送信のDMRSバンドル、またはHARQ-ACK情報を有するPUSCH送信のDMRSバンドル
[174] -CSIを有するPUCCHまたはCSIを有するPUSCHのDMRSバンドル
[175] -HARQ情報またはCSIを含まないPUSCH送信のDMRSバンドル、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信のDMRSバンドル
[176] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを含むPUCCH送信またはHARQ-ACK情報を含むPUSCH送信
[177] -CSIを含むPUCCH送信またはCSIを有するPUSCH送信
[178] -HARQ-ACK情報またはCSIを含まないPUSCH送信、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信
[179] -半静的及び/または周期的SRSより高い優先順位を有する非周期的SRSを有するSRS送信またはPCellでないサービングセル上のPRACH送信
[180] あるいは、DMRSバンドルはバンドルで指示された時間の間に高い送信電力を維持するので、同時に高い優先順位を有する場合、他の送信信号の電力割り当てが円滑に行われないことがある。したがって、相対的に低い優先順位を有することが望ましいことがあり、以下の順序を定義することができる。
[181] -PCell上のPRACH送信
[182] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを含むPUCCH送信またはHARQ-ACK情報を含むPUSCH送信
[183] -CSIを含むPUCCH送信またはCSIを有するPUSCH送信
[184] -HARQ-ACK情報またはCSIを含まないPUSCH送信、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信
[185] HARQ-ACK情報及び/又はSR及び/又はLRRを有するPUCCH送信のDMRSバンドル、又はHARQ-ACK情報を有するPUSCH送信のDMRSバンドル
[186] -CSIを有するPUCCH又はCSIを有するPUSCHのDMRSバンドル
[187] -HARQ情報またはCSIを含まないPUSCH送信のDMRSバンドル、及びタイプ2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信のDMRSバンドル
[188] -半静的及び/または周期的SRSより高い優先順位を有する非周期的SRSを有するSRS送信またはPCellでないサービングセル上のPRACH送信
[189] 前記方法と異なるように、既存の内容の優先順位順がDMRSバンドルの優先順位の前に設定され得る。したがって、次の2つのオプションを考慮することができる。第1、次のように、内容が同じ場合にのみDMRSバンドルが高い優先順位順番を有することができる。
[190] -PCell上のPRACH送信
[191] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを有するPUCCH送信のDMRSバンドル、またはHARQ-ACK情報を有するPUSCH送信のDMRSバンドル
[192] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを含むPUCCH送信またはHARQ-ACK情報を含むPUSCH送信
[193] -CSIを有するPUCCHまたはCSIを有するPUSCHのDMRSバンドル
[194] -CSIを含むPUCCH送信またはCSIを有するPUSCH送信
[195] -HARQ情報またはCSIを含まないPUSCH送信のDMRSバンドル、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信のDMRSバンドル
[196] -HARQ-ACK情報またはCSIを含まないPUSCH送信、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH転送
[197] 半静的及びまたは周期的SRSより高い優先順位を有する非周期的SRSを有するSRS送信、またはPCell以外のサービングセル上のPRACH送信。
[198] 第2に、次のように、内容が同一である場合にのみ、DMRSバンドルが低い優先順位を有することができる。
[199] -PCell上のPRACH送信
[200] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを含むPUCCH送信またはHARQ-ACK情報を含むPUSCH送信
[201] -HARQ-ACK情報及び/またはSR及び/またはLRRを有するPUCCH送信のDMRSバンドル、またはHARQ-ACK情報を有するPUSCH送信のDMRSバンドル
[202] -CSIを含むPUCCH送信またはCSIを有するPUSCH送信
[203] -CSIを有するPUCCHまたはCSIを有するPUSCHのDMRSバンドル
[204] -HARQ-ACK情報またはCSIを含まないPUSCH送信、及びType-2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信
[205] -HARQ情報またはCSIを含まないPUSCH送信のDMRSバンドル、及びタイプ2ランダムアクセス手順の場合、PCell上のPUSCH送信のDMRSバンドル
[206] -半静的及び/または周期的なSRSより高い優先順位を有する非周期的なSRSを有するSRS送信またはPCellでないサービングセル上のPRACH送信
[207] 次に、DMRSバンドルのドロップ/電力減少ハンドリング(power reduction handling)について説明する。
[208] 既存のNRシステムにおいて、DC環境で重畳した互いに異なるアップリンクについては、UEの能力(動的電力共有(dynamic power sharing)/半静的電力共有(semi-static power sharing))に応じて優先順位が低送信またはMCG/SCGの送信をドロップする動作が定義される。既存の方法により送信のドロップもしくは送信電力を減少しなければならないPUSCH/PUCCHの送信がDMRSバンドルに設定されている場合、あるいはシングルセル動作/CA環境でも優先順位規則により、あるいは送信電力不足によりDMRSバンドルに指示PUSCH/PUCCHの送信ドロップまたは送信電力を減らさなければならない場合は、大きくDMRSバンドル中、時間的に前の送信機会のドロップ/電力減少の指示(ケース3-1)と時間的的に後の送信機会に対するドロップ/電力減少の指示(ケース3-2)の2つのケースが考慮され得る。図9にケース3-1の一例を示す。図10は、ケース3-2の一例を示す。図9及び図10において、TOは送信機会を意味する。
[209] このような状況下では、次の3つの方法が考慮され得る。
[210] 方法1)DMRSバンドルをドロップすることができる。
[211] すなわち、ケース3-1において、DMRSバンドル全体(TO1、TO2、…、TO8)の送信をドロップすることができる。ケース3-2において、UEがTO7、TO8のドロップ/電力減少が設定されることを事前に知っている場合、UEはDMRSバンドル全体をドロップできる。逆に、TO7、TO8のドロップ/電力減少に関する設定情報をUEが事前に知らない場合、UEはDMRSバンドル全体をドロップできず、したがって、先行方法と異なるように、UEはTO7、TO8のみをドロップすることができる。あるいは、UEが送信ドロップ/電力減少の指示をDMRSバンドルの送信開始時点から前記送信ドロップ/電力減少が設定されたスロットまたはTOの開始時点の間の区間で受信した場合、UEは受信した時点から最も近いTOからDMRSバンドルに該当するすべてのTOをドロップしたり、あるいは受信した時点から指示を受けたTOの開始時点以前までの区間でUE実現によってすべてのTOをドロップすることができる。例えば、図10を参照すると、UEがTO4で該当情報を受信した場合、UEは、TO4、TO5、TO6、TO7、TO8をすべてドロップするか、またはUEの実現に応じてTO5、TO6、TO7、TO8をドロップすることができる。
[212] または、送信電力不足によって送信のドロップまたは送信電力を減らすべきである送信機会に対してのみ送信をドロップすることができる。すなわち、図9を参照すると、ケース3-1において、UEはTO1、TO2の伝送のみをドロップし、DMRSバンドル内の残りのTOに対しては伝送を行うことができる。あるいは、例えば、図10のTO4で他の搬送波でのアップリンク送信により送信電力を減らさなければならない場合、UEはTO4での送信をドロップし、TO5、TO6、TO7、TO8では元の送信電力で送信を行うことができる。
[213] 方法2)DMRSバンドル全体の送信電力を減少させることができる
[214] 減少する送信電力の量は、送信電力の減少の指示を受けたTOの内、最も小さい値が適用され得る。前記方法に係れば、ケース3-1におけるDMRSバンドル全体(TO1、TO2、…、TO8)の伝送電力が減少することができる。また、ケース3-2に対して、UEがTO7、TO8のドロップ/電力減少が設定されることを事前に知っていれば、UEは、DMRSバンドル全体の送信電力を減少することができる。
[215] しかしながら、UEがDMRSバンドルの送信を開始する前にこのような情報を事前に知らないか、またはDMRSバンドル内の複数のTOにおける送信電力を事前に予測する能力を有していない場合、UEはDMRSバンドル全体の電力を減少することができない。したがって、このような場合、UEは前記方法1を適用することができる。例えば、ケース3-2について先行する方法とは異なり、UEは、前記TO7、TO8のみの電力減少を行うことができる。あるいは、UEが送信ドロップ/電力減少の指示をDMRSバンドルの送信開始時点から前記送信ドロップ/電力減少が設定されたスロットまたはTOの開始時点の間の区間で受信した場合、受信した時点から最も近いTOからDMRSバンドルに該当するすべてのTOの電力減少を実行することができ、または受信した時点から指示されたTOの開始時点以前までの区間でUE実現に応じてすべてのTOの電力を減少させることができる。例えば、図10の一例において、UEがTO4で該当情報を受信した場合、UEは、TO4、TO5、TO6、TO7、TO8のすべてに対する電力減少を実行することができ、あるいはUE実現に応じてTO5、TO6、TO7、TO8の電力減少を行うことができる。
[216] すなわち、UEの能力または状況に応じて、UEは方法1または方法2を適用することができる。
[217] 方法1、方法2に関して、UEは、既存とは異なるように指示を受けないTOに対して送信をドロップするか、または送信電力減少を実行するので、UEは、前記動作についてgNBにさらに指示することができる。すなわち、UEが送信ドロップ/電力減少の指示を受けないが、送信ドロップ/電力減少を行ったTOのインデックスあるいはSFN内のスロット番号22等を指示することができる。
[218] 方法3)DMRSバンドルに関係なく、従来の基準に従って動作する。
[219] 前記方法でDMRSバンドルのすべての送信機会の送信をドロップするか、任意の量の電力を減らして送信するか、または従来の方法に従ってDMRSバンドルの一部の送信機会の送信をドロップするか、または任意の量の電力を減らして送信する場合、UEは、前記動作の実行について該当セルに事前または事後に指示することができる。このような指示は、送信電力を減らすか、ドロップしたDMRSバンドル、送信機会、またはSFN内のスロットインデックスを知らせることができる。あるいは、送信電力を減らして送信したDMRSバンドルに対して、UEは、前述の指示に含めて、またはさらに、指示された電力に比べて低くなった送信電力の差を知らせることができる。このような指示は、gNBが期待したものと異なるようにDMRSバンドルの電力一貫性が維持されない場合、該当DMRSバンドル全体の受信性能を低下させることがあるため、従来の動作と異なるように指示が行われると、該当DMRSバンドル全体の受信をドロップするか、DMRSバンドル内の特定の送信機会を除外してデコードすることで、受信性能の低下を防止することができる。
[220] 方法4)送信電力を減らすように指示を受けたTOまたは送信電力を減らして送信しなければならないTOについて、UEは送信電力を減らして送信することができる。このとき、減らすべき送信電力の大きさが特定値(これをアルファ(alpha)と称する。)以下または未満の場合には、UEは送信電力を減らし、減らすべき送信電力の大きさがアルファより大きいかそれ以上の場合には、端末は、前記方法1または方法2を適用することができる。これは、DMRSバンドル区間の間わずかな電力変動(power variation)はチャネル推定性能に大きな影響を与えないことががあるためである。このとき、アルファの値は固定値で規格に定義されてあるか、RRCなどによってネットワークから端末に設定される値で有り得る。特徴的に、アルファの値は現在の送信電力の値に応じて異なるように決定することができる。例えば、アルファの値は、現在端末の送信電力をP1とするとき、P1とベータの積(ここで、ベータは0以上1未満の値)のように決定され得る。このとき、ベータの値は固定値で規格に定義されてあるか、RRCなどによってネットワークから端末に設定される値で有り得る。
[221] [UE能力に応じたDMRSバンドルのアップリンク電力制御]
[222] 前記言及した方法などが適用される場合、UEの能力に応じて現在時間以降に送信するアップリンク信号/チャネルに対して特定の時間区間の間に対しUEの送信電力情報を事前に獲得することができる。このようなUEを予測電力制御(look-ahead power control)が可能なUEといい、前記UEが電力制御を予測できる時間区間を予測電力制御可能時間ウィンドウ(look-ahead power control capable time window)とすることができる。すなわち、予測電力制御可能(look-ahead power control capable)UEが現在i番目のスロットの送信で送信を行い、予測電力制御可能時間ウィンドウがn個のスロットである場合、当該UEはi+n番目スロットまでの電力制御情報を事前に獲得することができる。該当能力に応じてUEの場合、DMRSバンドルに対する電力割り当てについては後述する。
[223] まず、予測電力制御能力を有するUEのDMRSバンドルの電力割り当てについて説明する。
[224] ケース1)DMRSバンドルがUEの予測電力制御可能時間ウィンドウより小さい場合
[225] 該当UEは、DMRSバンドル区間内の各スロットごとに利用可能な電力を計算し、その内最小電力に合わせて(該当バンドル区間内)全てのスロット/送信機会において送信電力を等しく設定することができる。
[226] ケース2)DMRSバンドルがUEの予測電力制御可能時間ウィンドウより大きい場合
[227] 図11は、予測電力制御可能時間ウィンドウよりDMRSバンドルが大きい場合の一例を示す。図11を参照すると、DMRSバンドルは8つのTOで構成され、UEの予測電力制御可能時間ウィンドウが4つのスロットで構成される。
[228] このような状況では、予測電力制御可能UEは、次の2つの動作を考慮することができる。
[229] オプション1)UEは、予測電力制御可能時間ウィンドウとDMRSバンドルサイズが等しくなるように、またはDMRSバンドルサイズが予測電力制御可能時間ウィンドウより小さくなるようにDMRSバンドルサイズの変更を要請することができる。あるいは、UEは、事前に予測電力制御可能かどうか、該当時間ウィンドウサイズなどをgNBに事前に報告することができ、これに基づいて、DMRSバンドルサイズが予測電力制御可能時間ウィンドウより小さいことが期待できる。
[230] オプション2)UEは、ケース1と同じであると仮定して動作することができる。すなわち、予測電力制御が可能な区間については最小電力P1をUEが知っているので、UEは前記最小電力を適用し、前記最小電力を残りのTO(図11のTO5、TO6、TO7、TO8)にも同様に適用することができる。ただし、その後のTOの内最小電力P1より小さい送信電力が指示されるか、または前記最小電力より小さい電力に基づいて動作しなければならない場合、UEは、該当TOにのみP1より小さい電力を割り当てるか、または指示された動作に反してP1を割り当てることができる。あるいは、後のTOの内最小電力P1より小さい送信電力が指示されるか、または前記最小電力より小さい電力に基づいて動作しなければならないTOを含む以下のTOに対して、UEは全て指示された送信電力で送信して電力一貫性を維持しないことがある。
[231] 次に、予測電力制御能力を持たないUEのDMRSバンドルの電力割り当てについて説明する。
[232] 該当UEはバンドル区間内で特定送信電力P1を選択し、その後スロットでの利用可能電力がP1と等しいか、またはP1に基づいて特定範囲内に含まれる場合、UEは該当電力で当該スロットでの送信を実行し、そうでない場合は、該当スロットでの送信をドロップできる。そのような送信電力P1は、バンドル区間内の第1のスロットに該当送信機会に対して指示された送信電力、または事前の合意による、またはUEの送信可能電力による値であり得る。DMRSバンドルがチャネル推定性能を向上させることによってアップリンクカバレッジを拡張に目的があることを考慮すると、このような値は、UEの電力クラス(power class)に応じて設定された最大送信電力(configured maximum transmit power)またはUEの最大送信可能電力から事前に約束された値を引いた値で有り得る。さらに、UEが送信ドロップするかどうかを決定する範囲は、UEの能力に応じてUEによってgNBに報告され得、または事前の合意によってgNBとUEが知っている値であり得る。
[233] [DMRSバンドルのTA(timing advance)コマンド]
[234] DMRSバンドルのためのスロット境界が設定された場合、UEは、アップリンク電力制御のTPCコマンドをスロット境界内で適用しないことがある。すなわち、UEは、DMRSバンドルのためのスロット境界内で受信したTPCコマンドを無視したり、TPCコマンドに対する累積(accumulation)が設定されたと判断してスロット境界内でTPCコマンドを適用せず、当該区間内では累積を進行してスロット境界の後に適用することができる。たとえば、DMRSバンドルのためのスロット境界でスロットインデックス3及び9をgNBがUEに設定すると、スロットインデックス3からスロットインデックス9の間の時間区間で受信したPUSCH/PUCCHのTPCコマンドはUEによって無視されるかあるいは、UEは、スロットインデックス3からスロットインデックス9の間のTPCコマンドを累積してスロットインデックス10から適用することができる。
[235] さらに、次の2つの代案が考慮され得る。
[236] 代案4-1)端末は、現在の時間領域ウィンドウの間にTPCコマンドを受信することを期待しない。
[237] 代案4-2)もし端末が現在の時間領域ウィンドウの間にTPCコマンドを受信した場合、端末は受信したTPCコマンドを適用せずに累積する。
[238] 前述のTPCの適用方法について、UEは具体的には以下を考慮することができる。
[239] UEのPUSCH電力制御の手順について、既存のUEは、TPC累積の可能/不可能(enable/disable)の判断をPUSCH-PowerControlのIE(information element)のtpc-Accumulationで判断することができる。該当値がenableに設定された場合、UEはTPCコマンドを累積して適用することができる。あるいは、このフィールドが存在しない(absent)場合、UEはTPCコマンドを累積して適用することができる。すなわち、UEは、tpc-Accumulationがenableに設定されない場合にのみ、TPCコマンドの累積を適用しないことがある。
[240] 一例として、UEは、tpc-Accumulationの提供を受けない場合に累積を実行することができる。さらに、UEは、tpc-Accumulationの提供をうけた場合、累積を実行しない。
[241] 共同チャネル推定がenableに設定された場合、UEは、前記代案4-1の方法によってTPCコマンドを受信しないと期待するか、またはTPCコマンドを常にゼロと判断することができる。前記方法は実現が簡単であるが、gNBが目標とする電力制御が瞬時に実行されないことがある。これを解決するために、端末が共同チャネル推定中にTPCコマンドを受信する方法を考慮することができる。但し、DMRSバンドルのために電力/位相一貫性を維持しなければならず、これを達成するための具体的な方法は2つの考慮が必要である。第1に、DMRSバンドルの内、第1のPUSCHを除外したPUSCHの送信に対して全て同じTPCコマンドを適用することができる。これを達成するために、代案5-1-1、代案5-1-2の方法によってDMRSバンドル内でTPCコマンドの適用が考慮され得る。第2に、DMRSバンドルの第1のPUSCH送信にのみ、以前のPUSCHとは異なるTPCコマンドを適用することができる。これを達成するために、代案5-2-1、代案5-2-2、代案5-2-3の適用を考慮することができる。後述する方法はPUSCHを対象として記述するが、前記方法はPUCCHに対しても適用することができる。
[242] 代案5-1)UEは、共同チャネル推定がenableに設定された場合、受信したTPCコマンドを適用しないか、またはTPCコマンドを受信しないことと期待する。
[243] 具体的に、UEは、RRCで共同チャネル推定またはDMRSバンドリングに対してenableに設定された後に送信するPUSCHについては、常にサービングセルcの搬送波fの活性アップリンク帯域幅b及びPUSCH送信機会iに対するPUUSCH電力調整状態lであるfb,f,c(i,l)が0であると判断することができる。UEは RRCで共同チャネル推定がdisableで設定された場合またはUEにRRCで共同チャネル推定が設定されない場合、従来の方法によってTPCコマンドを適用することができる。
[244] あるいは、UEは、共用チャネル推定がenableで設定された後に送信するPUSCHに適用するために受信したTPCコマンドの適用を送信機会単位ではないDMRSバンドル単位で実行することができる。このために、同じDMRSバンドルを構成するPUSCHの内、第1を除外したPUSCHの送信に対するTPCコマンドは、以前のPUSCHと同じに設定され得る。そのための方法として、代案5-1-1、代案5-1-2を考慮することができる。DMRSバンドル内で電力/位相一貫性を保証するためにTPCコマンドにより送信電力を変更してはならないが、DMRSバンドルを構成するPUSCHの内、第1のPUSCH送信については、TPCコマンドの適用を考慮することができる。したがって、DMRSバンドルを構成するPUSCHの内第1のPUSCHの送信に対するTPCコマンドの適用方法について、代案5-2-1、代案5-2-2、代案5-2-3を考慮することができる。
[245] 代案5-1-1)UEは、DMRSバンドルの第1に送信されるPUSCHではない、PUSCHに対してTPCコマンドの適用に対して直前PUSCHのTPCコマンドを適用することができる。
[246] 送信機会iと送信機会i-1がDMRSバンドルの関係である場合、または電力/位相一貫性を維持するようにgNBから設定されたか、またはgNBが送信機会i及び送信機会i-1が電力/位相一貫性を維持することを期待する場合、fb,f,c(i,l)=fb,f,c(i-1,l)を適用することができる。
[247] 代案5-1-2)UEは、DMRSバンドルの第1に送信されるPUSCHではない、PUSCHに対してTPCコマンドを適用するために累積するセットc(Di)が変更され得る。ここで、c(Di)は次の表のように定義できる。
[249] 送信機会iから送信機会i+kまでのPUSCHがDMRSバンドル関係にある場合、UEは、送信機会i+1から送信機会i+kの送信機会に対して、送信機会iのTPCコマンドを適用することができる。すなわち、送信機会iから送信機会i+kまでのPUSCHがDMRSバンドルの関係にある場合、UEは、あるいは電力/位相一貫性を維持するようにgNBから設定されるか、あるいはgNBが送信機会iから送信機会i+kまでのPUSCHに対して電力/位相一貫性が維持されることを期待する場合、UEは、1以上k未満の送信機会i+mに対して、全てDiを適用することを考慮することができる。すなわち、UEは、Di=Di+1=...=Di+kを仮定することができる。
[250] 代案5-2-1)UEは、DMRSバンドルを構成するPUSCHの内、第1のPUSCHの送信に適用するTPCコマンドは、従来の動作と同様にtpc-accumulationnのenable可否とセットc(di)に従って受信したTPCコマンドを蓄積できる。
[251] 代案5-2-2)UEは、DMRSバンドルを構成するPUSCHの内、第1のPUSCHの送信に適用するTPCコマンドは全て累積しないように指示を受けることができる。すなわち、UEは、DMRSバンドルを構成するPUSCHの内の第1のPUSCHの送信に対しては絶対値(absolute value)のTPCを適用することができる。すなわち、UEはtpc-Accumulationの提供を受けたと判断することができる。
[252] 代案5-2-3)UEは、DMRSバンドルを構成するPUSCHの内、第1のPUSCHの送信に適用するTPCコマンドに対して、前のDMRSバンドルの区間で受信したTPCコマンドを全て累積して適用することができる。このためにセットc(Di)を修正することができる。セットc(di)を構成する要素は、KPUSCH(i)とi0を含み、 i0は次のように変更することができる。
[253] RRCで共同チャネル推定がenableに設定されると同時にi0値が固定されて使用されることができる。すなわち、UEは、RRCで共同チャネル推定のenable設定と同時にRRCでi0の設定を受けることができる。あるいは、UEは、事前の約束または合意によってRRCへの共同チャネル推定がenableに設定されるときに使用するi0の指示を受けることができる。
[254] 以前のDMRSバンドルの第1のPUSCH送信を表すインデックスにi0を変更する方法が考慮され得る。すなわち、UEは、共同チャネル推定がenableに設定された場合、送信機会iに対して、i0は直前のDMRSバンドルの第1のPUSCH送信機会を指示する最小数を適用することができる。このとき、直前のDMRSバンドルがない場合、すなわち、共同チャネル推定が設定された第1のDMRSバンドルの送信である場合、従来のi0値を適用することができる。あるいは、直前のDMRSバンドルの第1のPUSCH送信機会の距離が一定値以上である場合、固定値を使用することができる。すなわち、i0の最大値を設定することができる。
[255] 前述の方法は、TPC累積がenableに設定されていない場合に対しても拡張して適用することができる。すなわち、TPCコマンドの累積が設定される場合、すなわち、UEはtpc-Accumulationの提供を受けないことや、またはtpc-Accumulationが可能(enabled)の場合、と累積が適用されない場合、すなわち、tpc-Accumulationが不可能である(not enabled)場合について前述の内容がTPCコマンドの累積が適用された場合の共同チャネル推定がenableに設定される場合に対して適用されると前述の内容はTPC累積が適用されない場合に対しても拡張して適用されるできる。
[256] TPC累積が適用されない場合に関連して、累積される場合には、前の送信機会のTPCコマンドに指示されたTPCコマンドが追加的に適用され、累積されない場合には、当該送信機会にのみ絶対値が適用され得る。したがって、既存の動作に係れば、指示されたTPCは電力の一貫性を変えるのでイベント(event)であり得る。
ここで、イベントは、DMRSバンドルのための電力一貫性及び位相連続性の保証を不可能にする特定の状況を意味することができる。さらに、該当送信機会にのみ適用されるので、TPCコマンドが指示された送信機会の送信電力は、指示の前と後に対しても異なることがある。したがって、イベントの持続時間(time duration)を考慮すると、TPCコマンドの受信/適用は、1スロットの持続時間を有するイベントであり得る。このとき、TPCコマンドの適用時点はUEとgNBとの間の誤解(misunderstanding)がないので、TPCコマンドの受信/適用は半静的イベントであり得る。あるいは、蓄積されるTPCと同様に、時間領域ウィンドウ(time domain window:TDW)内でTPCコマンドが指示されても、前記TPCコマンドの適用を後退させるなどの改善が考慮され得る。この場合、TDW内で2つのTPCを指示受ける場合の動作が曖昧になり得、次のTDWの開始で前記適用が遅れると、該当送信機会にのみ絶対値で一度適用されるため、この場合でも実際(actual)TDWで構成されても1スロットの持続時間を有することができる。この場合、設定されたTDWの長さが実際のTDWの長さが等しい場合、新しい設定されたTDW内の第1の実際のTDWの開始と同時に実際のTDWが終了することができる。したがって、このような方向の改善よりは、共同チャネル推定がenableに設定された場合、TPCは常に累積されることと取り扱うことがさらに簡単であり、TDWの境界について誤解の余地がないことがある。すなわち、UEは、共同チャネル推定がenableに設定された場合、TPC累積が適用されないときに、次の2つを考慮することができる。
[257] 代案6-1)累積なしのTPCの適用は、1スロットの持続時間を有するイベントである。
[258] ここで、累積なしTPCの適用が1スロットの持続時間を有するイベントは、累積なしTPCが適用されると期待される時間領域スロットの直前に対して、UEは実際のTDWを終了することを意味することができる。言い換えれば、共用チャネル推定がenableに設定されたUEが、累積のないTPCをn番目のスロットで適用するように指示を受けるとUEは、少なくともn-1番目のスロットで実際のTDWを終了し、n番目のスロットから新しい実際のTDWを開始することができることを意味することができる。ここで、実際のTDWは、実際のUEがDMRSバンドルのための送信、すなわち位相連続性及び電力一貫性を維持する送信を実行すると期待される連続スロットインデックスを意味することができる。
[259] 代案6-2)共同チャネル推定がenableに設定されることは、TPC累積がenableに設定されることを意味する。
[260] 代案6-1の方法のように、累積なしTPCの適用時間の変更は、gNBのスケジューリングの柔軟性を阻害する余地がある。したがって、UEは、RRCで共同チャネル推定がenableに設定された場合、TPC累積のenableが設定されたと判断することができる。言い換えれば、UEは、RRCによる共同チャネル推定をenableに設定受けることがtpc-Accumulationが提供されなかったと判断するか、またはtpc-Accumulationがenableに設定されたと判断することができる。
[261] 一方、端末がアップリンクスロットnでTA(timing advance)コマンドを受信すると、端末は、アップリンクスロットn+k+1が開始される際に当該アップリンク送信タイミングの調整(adjustment)を行うことができる。
[262] DMRSバンドル内でアップリンクタイミング調整を実行することがgNBの共同チャネル推定の観点から望ましくないことがある。したがって、DMRSバンドル内で端末のアップリンクタイミングは変わらずに維持されることが望ましいことがある。
[263] したがって、DMRSバンドル内でアップリンクタイミングを維持するために、DMRSバンドルの第1のスロットを開始するときにのみ端末がアップリンクタイミング調整を実行するように端末の動作を制限することができる。すなわち、端末は、DMRSバンドルを構成する第1のアップリンクスロットでアップリンクタイミング調整を実行することができ、残りのアップリンクスロットを開始するときにはアップリンクタイミング調整を実行しないことがある。
[264] このために、端末は具体的に次のように動作することができる。端末は、アップリンクスロットnにTAコマンドを受信すると、アップリンクスロットn+k+1以降から近いDMRSバンドルの第1のスロットを開始するときに該当アップリンク送信タイミングの調整を実行することができる。前記動作は、アップリンクスロットn+k+1でPUSCH/PUCCHの送信を繰り返して送信する場合に適用することができる。もしアップリンクスロットn+k+1がPUSCH/PUCCH反復を構成する最後のDMRSバンドル内に位置する場合、UEはPUSCH/PUCCH反復送信が終了してからアップリンクスロットを開始したときにアップリンクスロットnで受信したTAコマンドのアップリンク送信タイミング調整を実行できる。
[265] さらに、UEは時間領域ウィンドウ内でTA調整を実行しないこともある。このために、以下の代案を考慮することができる。
[266] 代案7-1)UEに指示されたTA調整の適用時点がRRCで共同チャネル推定がenableに設定された後である場合、UEは、指示されたTA調整を無視するか、TA調整を受信しないと期待することができる。
[267] 代案7-2)UEに指示されたTA調整の適用時点がRRCで共同チャネル推定がenableに設定された後である場合、UEは、指示されたTA調整を時間領域ウィンドウに優先して適用することができる。
[268] UEは、TA調整の適用時点を既存の動作通りに実行し、gNBはUEの正確なTA調整適用時点を知っているので、該当時点でUEが時間領域ウィンドウを維持しないことが期待され得る。あるいは、UEがTA調整の適用に応じて時間領域ウィンドウの境界を変更することができる。あるいは、gNBとUEの共通の理解(common understanding)のために、TA調整の適用に応じて時間領域ウィンドウの境界が変更された場合、UEは、前記境界の変更をgNBに報告することができる。
[269] UEは、TA調整の適用に従って時間領域ウィンドウの境界が変更することにつれてUEの送信特性の変化を期待することができる。すなわち、UEは、TA調整の適用時点でTPCコマンドなどを一緒に実行することができる。
[270] すなわち、共同チャネル推定がenableに設定されたUEがTA調整をn番目のスロットで適用するように指示されると、UEは少なくともn-1番目のスロットで実際のTDWを終了し、n番目のスロットから新しい実際のTDWを開始する。ここで、実際のTDWは、実際のUEがDMRSバンドリングのための送信、すなわち、位相連続性及び電力一貫性を維持する送信を実行すると期待される連続スロットインデックスを意味することができる。
[271] 代案7-3)UEに指示されたTA調整の適用時点がRRCで共同チャネル推定がenableに設定された後である場合、UEは、指示されたTA調整を既存の適用時点とは異なり適用することができる。
[272] 既存の動作によれば、UEは、アップリンクスロットnで受信したタイミング調整をアップリンクスロットn+k+1の開始で適用することができる。しかしながら、タイミング調整の適用時点が共同チャネル推定がenableに設定された状態である場合、すなわち、時間領域ウィンドウが設定されたアップリンクスロットに対してタイミング調整を適用する場合、該当適用時点が次のように変更され得る。アップリンクスロットn+kとアップリンクスロットn+k+1が同じ時間領域ウィンドウである場合、UEは、該当時間領域ウィンドウの終了後の第1のアップリンクスロットの開始時点にタイミング調整を適用することができる。
[273] 言い換えれば、アップリンクスロットn+kとアップリンクスロットn+k+1が同じ時間領域ウィンドウである場合、アップリンク送信タイミングの対応する調整は、前記時間領域ウィンドウの後の第1のアップリンクスロットの開始時点で適用することができる。
[274] あるいは、k値の変更を考慮することができる。すなわち、TA調整の適用時点について、UEがRRCで共同チャネル推定がenableに設定された状態であると、UEはk値を変更してTA調整を適用するか、あるいはk値に時間領域ウィンドウを含むことを考慮することができる。たとえば、既存のkの定義を次のように変更することを考慮できる。
[275] 既存のkの定義(式7)は式8のように変更できる。
[276]
[277]
[278] ここで、γは時間領域ウィンドウの第1のスロットを指示するスロットの最小数であり、γは0以上のTDW未満の値であり、TDWは共同チャネル推定がenableに設定された場合の時間領域ウィンドウであり、共同チャネル推定が不可能な(disable)場合、γはゼロであり得る。
[279] 代案7-4)UEに指示されたTA調整の適用時点がRRCで共同チャネル推定がenableに設定された後である場合、UEは、指示を受けたTA調整の値に従ってTA調整が実行されるかどうかを決定することができる。
[280] 事前の合意などにより、UEは、指示を受けたTA調整の値が特定の値k以上の場合はTA調整を行い、k以下の場合はTA調整を行わないことがある。
[281] あるいは、UEは、指示を受けたTA調整が特定値k以上の場合、TA調整を時間領域ウィンドウに優先して適用し、前記TA調整が特定値k以下である場合、TA調整を行わないか、時間領域ウィンドウを優先して指示を受けたTA調整の適用時点を変更することができる。
[282] 前記方法等でUEがTA調整を時間領域ウィンドウに優先して適用するということは、UEが指示を受けた時間領域ウィンドウあるいは暗黙的な方法によりgNBがUEが時間領域ウィンドウを適用すると期待される時間区間内で、TA調整を適用することを意味できる。これは、時間領域ウィンドウの要求事項である時間/位相一貫性が維持されないことを意味し、したがって、UEは、該当時間領域ウィンドウを維持していないことをgNBに知らせることができる。前記のタイミング調整の適用時点について、前述の代案7-3の方法を適用することができる。
[283] さらに、前記特定の値kは、事前の合意に従って固定値であり得、CP(cyclic prefix)の長さによって決定される値であり得る。すなわち、UEは、共同チャネル推定がenableに設定され、送信するアップリンクのBWPで指示されたパラメータcyclicPrefixから特定の値を算出し、これに基づいて指示されたTA調整が適用されるか否かを決定することができる。
[284] さらに、UE自律調整(UE autonomous adjustment)についての議論が要求される。ここで、TA調整及びUEアップリンクタイミング自律調整(UE uplink timing autonomous adjustment)は位相変化を引き起こすがある。また、UEアップリンクタイミング自律調整の定義と適用時点の定義が要求される。
[285] ここで、受信されたダウンリンクタイミングが変更され補償されないか、またはタイミングアドバンスコマンドなしでアップリンクタイミング調整によって部分的にのみ補償される場合、UEはそれに応じてNTA(MAC-CEまたはRARのタイミングアドバンス)を変更できる。
[286] したがって、UE自律調整は位相変化を引き起こすので、その適用時点について2つを考慮することができる。規格等にUE自律調整の適用時点を定義することができる。あるいは、共同チャネル推定がenableに設定された状態でUE自律調整が行われる場合、UEは、その実行時点をgNBに知らせることができる。すなわち、実際のTDWがUE自律TA調整で終了される場合、UEはこれを報告することができる。UE自律調整の適用時点をすべて定義することは非効率的であるので、後者の方法を採用することが望ましいことがある。すなわち、共同チャネル推定がenableに設定された状態でUE自律TA調整によって実際のTDWが終了される場合、UEは少なくとも実際のTDWの終了を報告することができる。
[287] さらに、既存の規格によれば、TAコマンドによって2つの隣接するスロットが重なる場合、後者のスロットは前者と比較して持続時間が減少することができる。したがって、TA調整をTDW境界で実行するか、またはイベントとして扱う場合、TA調整に応じて時間領域上の後方スロットの長さが減少することができる。ここで、前記後部スロットがどのように減少するかについての定義が不明であるので、その方法を定義する必要がある。すなわち、減少されるスロットの第1のシンボルが減少されるか、または該当スロットの最後のシンボルが減少され得る。すべての場合において、前記減少するスロットがTDWに含まれるかどうかを決定する必要がある。簡単な方法として、前記減少されるスロットがTDWに含まれないことがある。前記減少されスロットがTDWに含まれるための2つの方法が考慮され得る。第1に、減少されたスロットの第1のシンボルが存在しないと扱う/仮定することができる。第2に、最後のシンボルが存在しないと扱い/仮定することができる。第1のシンボルを削除する場合、該当スロットでPUSCHが送信され、さらにTDWに含まれると、実際のTDWの開始地点に対し新しい定義が必要である。すなわち、共同チャネル推定がenableに設定された場合、UEはn番目のスロットでTA調整の指示を受け、前記指示によってn+1番目のスロットが減少した場合、n番目のスロットとn+1番目のスロットは1つのDMRSバンドルが構成されないと期待できる。すなわち、n番目のスロットがn-1番目のスロットとDMRSバンドルの関係である場合、UEは、n番目のスロットでgNBの指示がなくてもDMRSバンドルが終了されると判断することができる。
[288] 共用チャネル推定のためのウィンドウ区間またはDMRSバンドルが設定された区間について、該当区間の間または該当ウィンドウ区間に関係なく、後述するケースの条件が満たされれば、UEは送信電力、送信タイミング、送信プリコーダなどを変更できる。すなわち、UEは、以下の条件が満たされれば、共同チャネル推定を目的として現在の送信機会が直前の送信機会と同一であると期待される信号特性(例えば、変調次数(modulation order)、位相、電力、プリコーダ、送信タイミングなど)を異なるように設定することができる。後述する動作は、1つまたは複数の条件が満たされたときに行われることができる。
[289] ケース1)直前の送信機会と一定時間以上離れた場合
[290] UEのi番目のアップリンク送信機会と(i-1)番目のアップリンク送信機会との間に送信を行っていないN個以上のスロットが存在する場合、UEはi番目の送信機会の送信電力、タイミング、プリコーダ、送信タイミングなどを、(i-1)番目の送信機会の電力、タイミング、プリコーダ、送信タイミングなどと異なるように設定することができる。ここで、Nの値は、事前の合意に基づいてUEにRRC/MAC-CE/DCIなどに設定され得、あるいはUEの能力に基づく値として決定され得る。
[291] ケース2)ダウンリンクシンボルまたはスロットがアップリンク送信機会の間に存在する場合
[292] UEは、i番目のアップリンク送信機会とi番目以降の最も近いN番目、すなわち(i+N)番目のアップリンク送信機会との間にダウンリンク信号を受信するか、またはダウンリンク信号の受信を目的として特定スロット/シンボルでのモニタリングの指示を受けた場合、あるいはダウンリンク信号の受信を目的として特定のスロット/シンボルでモニタリングすることが期待される場合、i番目のアップリンク送信機会の送信の最後のシンボルから(i+N)番目アップリンク送信機会の第1のシンボルの前までの区間に対して、UEは、変調次数、位相、電力、プリコーダ、送信タイミングなどを異なるように設定することができる。
[293] ケース3)共同チャネル推定のためにアップリンクを除外した他のアップリンク送信を行うか、別のアップリンク送信を行うように指示を受けた場合
[294] CA/DCを実行しているUEは、特定のCCに対して共同チャネル推定を実行することができる。UEは、i番目のアップリンク送信機会が異なるCC(component carrier)のアップリンク送信と衝突が発生した場合、あるいは衝突が発生して従来の方法に従って共同チャネル推定を行うi番目のアップリンク送信機会の送信電力を減らさなければならない場合、UEは、該当送信機会に対して変調次数、位相、電力、プリコーダ、送信タイミングなどを異なるように設定することができる。あるいは、UEがCA/DC状況ではない単一セル動作を実行する場合、現在のCCに共同チャネル推定を目的とするアップリンク送信でない他のアップリンク信号の送信が設定されるとき、UEはその送信機会に対して変調次数、位相、電力、プリコーダ、送信タイミングなどを異なるように設定することができる。
[295] ケース4)アップリンク送信機会の送信PRBの位置を変更するように指示された場合
[296] UEは、周波数間ホッピング(inter-frequency hopping)または周波数内ホッピング(intra-frequency hopping)などによる従来の方法または共同チャネル推定などを目的に改善された周波数ホッピング方法により、(i-1)番目の送信とi番目の送信のPRBが異なると期待される場合、あるいは他のPRBに送信するように指示を受けた場合、またはアップリンクBWP変更の設定を受けたた場合、UEはi番目の送信機会の送信電力、タイミング、プリコーダ、送信タイミングなどを(i-1)番目の送信機会の電力、タイミング、プリコーダ、送信タイミングなどと異なるように設定して送信することができる。
[297] ケース5)TAコマンドを受信するか、またはTAコマンドの適用時点が到来した場合
[298] UEがi番目のスロットでTAコマンドを受信するか、またはi番目のスロットまたはシンボルでTAコマンドの適用を受けた場合、またはi番目スロットまたはシンボルでTAコマンドを適用すると期待される場合、UEは送信電力、タイミング、プリコーダなどを変更して送信することができる。
[299] UEは、タイミング、電力、位相、プリコーダなど、特定の送信パラメータが同一であるか、または特定の類似度以上を有するように指定されるか、または指定されていないが同一または特定の類似度以上を有すると期待される持続時間(time duration)に対して、前記ケース1~ケース5などの場合に該当する場合、UEは前記送信パラメータを維持しないことがある。
[300] 以下、本明細書で提案する様々な実施形態が説明される。図12は、本明細書の一部実現による端末のアップリンク送信方法の一例を示す。
[301] 端末は、繰り返し送信設定情報を受信する(S1210)。前記繰り返し送信設定情報は、前記端末に物理アップリンクチャネルに対する繰り返し送信を設定する情報で有り得る。前記繰り返し送信設定情報は、前記繰り返し送信が行われる複数の時間領域リソースのセットを知らせることができる。前記複数の時間領域リソースセットのそれぞれは、前記繰り返し送信設定情報に基づいて時間領域で繰り返し設定されえる。
[302] 前記複数の時間領域リソースセットに含まれた特定の時間領域リソースセット内に特定のリソースが含まれる場合、端末は、前記特定の時間領域リソースセットに含まれた実(actual)時間領域リソースセット内で物理アップリンクチャネルに対する繰り返し送信を行う(S1220)。前記物理アップリンクチャネルは、PUCCH及びPUSCHの内、少なくとも1つであり得る。
[303] ここで、前記特定リソースは、前記端末が利用できないリソースであり得る。あるいは、特定リソースはイベントが発生するリソースであり得る。前記イベントは事前に定義され得る。前記イベントは、前記チャネル特性を維持できないと判断される動作であり得る。一例として、基地局が前記端末に送信するTA(timing advance)コマンドに基づくタイミング調整は、前記イベントとして定義することができる。すなわち、前記特定リソースは、端末が基地局からTAコマンドを受信するリソースを含むことができる。
[304] さらに、前記実時間領域リソースセットは、時間領域上の前記特定リソースの直後のリソース(例えばシンボル)から開始することができる。前記実時間領域リソースセットは、時間領域上前記特定の時間領域リソースセットに設定された最後のリソースで終了することができる。あるいは、実時間領域リソースセットは、時間領域上の前記特定の時間領域リソースセットに設定されたリソースの内、また他の特定リソースの直前のリソースで終了することができる。
[305] ここで、一例として、前記複数の時間領域リソースセットは、DMRSバンドルの送信のために設定されえる。DMRSバンドルに設定されたリソースは、チャネル特性が同一であるかまたは特定の範囲内に含まれるように設定され得る。ここで、前記DMRSバンドルは、UEの特定送信機会に対して前記UEが送信するまた別の送信機会と位相(phase)、送信電力、PRB(physical resource block)、変調次数(modulation order)、送信タイミング等のチャネル特性が同じであることで、または特定のレベル以上の類似度を有することと期待される、または同じであるか 特定のレベル以上の類似度を維持するように指示された場合、そのような2つまたはそれ以上の送信機会の束の時間軸区間を意味することができる。あるいは、DMRSバンドルは、事前に約束された特定の区間の送信機会に対して、位相、送信電力、PRB、変調次数、送信タイミングなどが同一であることで、または特定のレベル以上の類似度を有することと期待される、または同一するかまたは特定レベル以上の類似度を維持するように指示された場合、そのような送信機会の束の時間軸区間を意味することができる。
[306] ここで、前記DMRSバンドルに対する複数の時間領域リソースセットのそれぞれは、設定された時間領域ウィンドウ(configured time domain window:configured TDW)と名付けられる。さらに、前記端末は、前記設定されたTDW内に前記特定のリソースが存在すると、実際のTDW(actual TDW)上で前記DMRSバンドルを送信することができる。このとき、前記実際のTDWは、前記実時間領域リソースセットと同じであり得る。
[307] 図13は、本明細書の一部実現による端末のタイミングアドバンス(timing advance:TA)調整方法の一例を示す。
[308] 端末は繰り返し送信設定情報を受信する(S1310)。前記繰り返し送信設定情報は、前記端末に物理アップリンクチャネルに対する繰り返し送信を設定する情報で有り得る。前記繰り返し送信設定情報は、前記繰り返し送信が行われる複数の時間領域リソースのセットを知らせることができる。前記複数の時間領域リソースセットのそれぞれは、前記繰り返し送信設定情報に基づいて時間領域で繰り返し設定され得る。さらに、物理アップリンクチャネルは、PUCCH及びPUSCHの内、少なくとも1つであり得る。
[309] 前記複数の時間領域リソースセットに含まれた特定時間領域リソースセット内に特定のリソースが含まれた場合、前記端末は、前記特定時間領域リソースセットに含まれた実(actual)時間領域リソースセットを決定する(S1320)。ここで、前記特定リソースは、前記端末が利用できないリソースで有り得る。あるいは、前記特定のリソースはイベントが発生するリソースであり得る。前記イベントは事前に定義できる。前記イベントは、前記チャネル特性を維持できないと判断される動作であり得る。一例として、基地局が前記端末に送信するTA(timing advance)コマンドに基づくタイミング調整は、前記イベントとして定義することができる。すなわち、特定リソースは、端末が基地局からTAコマンドを受信するリソースを含むことができる。
[310] ここで、前記端末は、UE自律(autonomous)TA調整の実行の有無を判断することができる。前記UE自律TA調整とは、端末が基地局からTAコマンドを受信しなかった場合に前記端末によって実行されるTA調整を意味することができる。前記端末は、特定条件が満たされると、UE自律TA調整を実行することができる。例えば、前記端末は、時間領域上アップリンクリソースとダウンリンクリソースとの間のタイミング差が閾値より大きい場合、前記端末はUE自律TA調整を実行することができる。
[311] ここで、前記端末がUE自律TA調整が必要であると判断した場合であっても、前記端末は、前記実時間領域リソースセット内ではUE自律TA調整を行わないことができる。一例として、端末が、実時間領域リソース内でUE自律TA調整が必要であると判断した場合、前記端末は、前記実時間領域リソースセット内ではUE自律TA調整を実行せず、前記実時間領域リソースセットが終了すると、前記UE自律TA調整を実行することができる。
[312] 図14は、本明細書の一部実現に従って基地局によって実行される端末の繰り返し送信設定方法の一例を示す。
[331] 図14を参照すると、基地局は端末に繰り返し送信設定情報を送信する(S1410)。前記繰り返し送信設定情報は、前記端末に物理アップリンクチャネルに対する繰り返し送信を設定する情報で有り得る。前記繰り返し送信設定情報は、前記繰り返し送信が行われる複数の時間領域リソースセットを知らせることができる。前記複数の時間領域リソースセットのそれぞれは、前記繰り返し送信設定情報に基づいて時間領域で繰り返し設定され得る。さらに、前記物理アップリンクチャネルは、PUCCH及びPUSCHの内、少なくとも1つであり得る。
[314] 前記基地局は、前記端末に、前記複数の時間領域リソースセットに含まれた特定時間領域リソースセット内の特定リソース内のTAコマンドを送信する(S1420)。ここで、一例で、複数の時間領域リソースセットは、DMRSバンドルの送信のために設定され得る。DMRSバンドルに設定されたリソースは、チャネル特性が同一するかまたは特定範囲内に含まれるように設定され得る。ここで、前記DMRSバンドルは、UEの特定送信機会に対して前記UEが送信するまた別の送信機会と位相(phase)、送信電力、PRB(physical resource block)、変調次数(modulation order)、送信タイミング等のチャネル特性が同じであることで、または特定レベル以上の類似度を有することと期待される、または同じであるかまたは特定のレベル以上の類似度を維持するように指示された場合、そのような2つまたはそれ以上の送信機会の束の時間軸区間を意味することができる。あるいは、DMRSバンドルは、事前に約束された特定区間の送信機会に対して、位相、送信電力、PRB、変調次数、送信タイミングなどが同一であるか、または特定レベル以上の類似度を有することと期待される、または同一であることでまたは特定レベル以上の類似度を維持するように指示された場合、そのような送信機会の束の時間軸区間を意味することができる。
[315] 前記基地局は、前記端末から前記特定時間領域リソースセットに含まれた実時間領域リソースセット内でDMRSバンドルを受信する(S1430)。ここで、前記DMRSバンドルが送信されるタイミングは、前記TAコマンドに基づくTA調整が適用されないタイミングで有り得る。
[316] 本明細書で提案する方法は、端末以外にも、すくなくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも1つのコンピュータで読むことができる記録媒体(computer readable medium)及び、1つ以上のプロセッサと前記1つ以上のプロセッサによって実行可能に接続され、及び命令を貯蔵する1つ以上のメモリとを含むが、前記1つ以上のプロセッサは、前記命令語を実行して本明細書で提案する方法を実行する端末を制御するように設定された装置(apparatus)によっても実行することができる。さらに、本明細書で提案する方法によれば、端末が実行する動作に該当する基地局による動作を考慮することができることは明らかである。
[317] 以下においては、本開示が適用される通信システムの例を説明する。
[318] これに限定されないが、文書に開示された本開示の様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作フローチャートは、機器間で無線通信/接続(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用することができる。
[319] 以下、図面を参照してさらに具体的に例示する。以下の図面/説明において同じ図面番号は、異なるように記載がない限り、同じであるかまたは対応されるハードウェアブロック、ソフトウェアブロック、または機能ブロックを例示することができる。
[320] 図15は、本開示に適用される通信システム1を示す。
[321] 図15を参照すると、本開示に適用される通信システム1は、無線機器、基地局、及びネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線接続技術(例えば、5G NR(New RAT), LTE(Long Term Evolution))を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器と称することができる。これに限定されるものではないが、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1、100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held device)100d、家電100e)、IoT(Internet of Thing)機器100f、AI機器/サーバ400を含むことができる。例えば、車両は、無線通信機能を備えた車両、自律走行車両、車両間通信を行うことができる車両などを含むことができる。ここで、車両は、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含むことができる。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどの形態で実現することができる。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートガラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックなど)などを含むことができる。家電は、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などを含むことができる。IoT機器は、センサ、スマートメーターなどを含むことができる。例えば、基地局、ネットワークは無線装置としても実現され得、特定の無線装置200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードとして動作することもできる。
[322] ここで、本明細書の無線機器で実現される無線通信技術は、LTE、NR及び6G、だけでなく低電力通信のためのNarrowband Internet of Thingsを含み得る。このとき、例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例で有り得、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2等の規格で実現され得、前述した名称に限定されるものではない。追加的または代替的に、本明細書の無線機器で実現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を実行することができる。このとき、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり得、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と称することができる。例えば、LTE-M技術は 1)LTE CAT 0,2)LTE Cat M1,3)LTE Cat M2,4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited),5)LTE-MTC,6)LTE Machine Type Communication 及び/または7)LTE Mなどの様々な規格の内、少なくともいずれか1つで実現することができ、前述の名称に限定されない。追加的または代替的に、本明細書の無線機器で実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したZigBee、ブルートゥース(Bluetooth)、及び低電力ワイドエリアネットワーク(Low Power Wide Area Network, LPWAN)の内、少なくともいずれか1つを含み得。前述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE802.15.4などの様々な規格に基づいて、小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と称される。
[323] 無線機器100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続することができる。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術を適用することができ、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400と接続することができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク、または5G(例えば、NR)ネットワークなどを使用して構成することができる。無線機器100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することができるが、基地局/ネットワークを介さずに直接通信(e.g.サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信(e.g.V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything) communication)を行うことができる。また、IoT機器(例えば、センサ)は、他のIoT機器(例えば、センサ)または他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
[324] 無線機器100a~100f/基地局200と基地局200/基地局200との間には無線通信/接続150a、150b、150cに成り得る。ここで、無線通信/接続は、アップリンク/ダウンリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間通信150c)(e.g. relay, IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術(例えば、5G NR)を介して成り得る。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局とは互いに無線信号を送信/受信することができる。 例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは、様々な物理チャネルを介して信号を送受信することができる。このために、本開示の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報設定プロセス、様々な信号処理プロセス(例えば、チャネル エンコード/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど) リソース割り当て過程などの少なくとも一部を実行することができる。
[335] 図16は、本 開示に適用されることができる無線機器を例示する。
[326] 図16を参照すると、第1の無線機器100と第2の無線機器200は、多様な無線接続技術(例、LTE、NR)を介して無線信号を送受信することができる。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は、図15の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応できる。
[327] 第1の無線機器100は、一つ以上のプロセッサ102及び一つ以上のメモリ104を含み、追加的に一つ以上の送受信機106及び/または一つ以上のアンテナ108をさらに含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/または送受信機106を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1の情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ102は、送受信機106を介して第2の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されることができ、プロセッサ102の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106は、プロセッサ102と連結されることができ、一つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機106は、送信機及び/または受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットと混用されることができる。 本開示における無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味し得る。
[328] 第2の無線機器200は、一つ以上のプロセッサ202、一つ以上のメモリ204を含み、追加的に一つ以上の送受信機206及び/または一つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/または送受信機206を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3の情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されることができ、プロセッサ202の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206は、プロセッサ202と連結されることができ、一つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機206は、送信機及び/または受信機を含むことができる送受信機206は、RFユニットと混用されることができる。 本開示における無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味し得る。
[329] 以下、無線機器100、200のハードウェア要素に対してより具体的に説明する。これに制限されるものではなく、一つ以上のプロトコル階層が一つ以上のプロセッサ102、202により具現されることができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の階層(例、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、一つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/または一つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、メッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された機能、手順、提案及び/または方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例、ベースバンド信号)を生成し、一つ以上の送受信機106、206に提供できる。一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206から信号(例、ベースバンド信号)を受信することができ、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を取得することができる。
[330] 一つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータと呼ばれることができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにより具現されることができる。一例として、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、一つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、一つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、一つ以上のPLD(Programmable Logic Device)または一つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が一つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。 本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、ファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができ、ファームウェアまたはソフトウェアは、モジュール、手順、機能などを含むように具現されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアは、一つ以上のプロセッサ102、202に含まれ、または一つ以上のメモリ104、204に格納されて一つ以上のプロセッサ102、202により駆動されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、コード、命令語及び/または命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができる。
[331] 一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/または命令を格納することができる。一つ以上のメモリ104、204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/または外部に位置できる。また、一つ以上のメモリ104、204は、有線または無線連結のような多様な技術を介して一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができる。
[332] 一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置に本文書の方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置から本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、無線信号を送受信することができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報または無線信号を送信するように制御できる。また、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報または無線信号を受信するように制御できる。また、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のアンテナ108、208と連結されることができ、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のアンテナ108、208を介して本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されることができる。本文書において、一つ以上のアンテナは、複数の物理アンテナであり、または複数の論理アンテナ(例、アンテナポート)である。一つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)できる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換できる。このために、一つ以上の送受信機106、206は、(アナログ)オシレーター及び/またはフィルタを含むことができる。
[333] 図17は、送信信号のための信号処理回路を示す。
[334] 図17を参照すると、信号処理回路1000はスクランブラ1010、変調器1020、レイヤマッパ1030、プリコーダ1040、リソースマッパ1050、信号生成器1060を含めることができる。これに限定されないが、図17の動作/機能は、図16のプロセッサ102、202及び/またはトランシーバ106、206で実現することができる。図17のハードウェア要素は、図16のプロセッサ102、202及び/またはトランシーバ106、206で実現することができる。例えば、ブロック1010~1060は、図16のプロセッサ102、202で実現することができる。さらに、ブロック1010~1050は図16のプロセッサ102、202で実現され、ブロック1060は図16のトランシーバ106、206で実現することができる。
[335] コードワードは、図17の信号処理回路1000を介して無線信号に変換することができる。ここで、コードワードは情報ブロックの符号化されたビットシーケンスである。情報ブロックは、伝送ブロック(例えば、UL-SCH伝送ブロック、DL-SCH伝送ブロック)を含むことができる。無線信号は、様々な物理チャネル(例えば、PUSCH、PDSCH)を介して送信され得る。
[336] 具体的に、コードワードは、スクランブラ1010によってスクランブルされたビットシーケンスに変換され得る。スクランブルに使用されるスクランブルシーケンスは初期化値に基づいて生成され、初期化値は無線機器のID情報などを含むことができる。スクランブルされたビットシーケンスは、変調器1020によって変調シンボルシーケンスに変調され得る。変調方式は、pi/2-BPSK(pi/2-Binary Phase Shift Keying), m-PSK(m-Phase Shift Keying), m-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などを含むことができる。複素変調シンボルシーケンスは、レイヤマッパ1030によって1つ以上の送信レイヤにマッピングされ得る。各送信レイヤの変調シンボルは、プリコーダ1040によって該当アンテナポートにマッピングすることができる(プリコーディング)。プリコーダ1040の出力zは、レイヤマッパ1030の出力yをN * Mのプリコーディング行列Wと乗じて得ることができる。ここで、Nはアンテナポートの数、Mは送信レイヤの数である。ここで、プリコーダ1040は、複素変調シンボルに対するトランスフォーム(transform)プリコーディング(例えば、DFT変換)を行った後にプリコーディングを行うことができる。また、プリコーダ1040は、トランスフォームプリコーディングを行わずにプリコーディングを行うことができる。
[337] リソースマッパー1050は、各アンテナポートの変調シンボルを時間周波数リソースにマッピングすることができる。時間周波数リソースは、時間ドメイン(領域)で複数のシンボル(例えば、CP-OFDMAシンボル、DFT-S-OFDMAシンボル)を含み、周波数ドメインで複数の副搬送波を含むことができる。信号生成器1060は、マッピングされた変調シンボルから無線信号を生成し、生成された無線信号は各アンテナを介して他の機器に送信され得る。このために、信号生成器1060は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)モジュール及びCP(Cyclic Prefix)挿入器、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップコンバータ(frequency uplink converter)などを含むことができる。
[338] 無線機器における受信信号のための信号処理過程は、図17の信号処理過程1010~1060の逆で構成することができる。例えば、無線装置(例えば、図16の100、200)は、アンテナポート/トランシーバを介して外部から無線信号を受信することができる。受信した無線信号は、信号復元器を介してベースバンド信号に変換することができる。このために、信号復元器は周波数ダウンコンバータ(frequency downlink converter),ADC(analog-to-digital converter)、CPキャンセラ、FFT(Fast Fourier Transform)モジュールを含むことができる。その後、ベースバンド信号は、リソースデマッパープロセス、ポストコーディング(postcoding)プロセス、復調プロセス、及びデスクランブルプロセスを経てコードワードに復元することができる。コードワードはデコーディング(decoding)を経て元の情報ブロックに復元され得る。したがって、受信信号のための信号処理回路(図示せず)は、信号復元器、リソースデマッパ、ポストコーダ、復調器、デスクランブラ、及びデコーディング器を含むことができる。
[339] 図18は、本開示に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現され得る。
[340] 図18を参照すると、無線機器100、200は、図16の無線機器100、200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部(unit)、及び/あるいは、モジュール(module)として構成することができる。 例えば、無線機器100、200は、通信部110、制御部120、メモリ部130、及び追加要素140を含むことができる。通信部は、通信回路112及び送受信機(ら)114を含むことができる。例えば、通信回路112は、一つ以上のプロセッサ102、202及び/または一つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、送受信機(ら)114は、図16の一つ以上の送受信機106、206及び/または一つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御部120は、通信部110、メモリ部130、及び追加要素140と電気的に連結されて無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120は、メモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御することができる。また、制御部120は、メモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例、他の通信機器)に無線/有線インターフェースを介して送信し、または通信部110を介して外部(例、他の通信機器)から無線/有線インターフェースを介して受信された情報をメモリ部130に格納することができる。
[341] 追加要素140は、無線機器の種類によって多様に構成されることができる。例えば、追加要素140は、パワーユニット/バッテリ、入出力部(I/O unit)、駆動部、及びコンピュータ部のうち少なくとも一つを含むことができる。これに制限されるものではなく、無線機器は、ロボット(図15、100a)、車両(図15、100b-1、100b-2)、XR機器(図15、100c)、携帯機器(図15、100d)、家電(図15、100e)、IoT機器(図15、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(または、金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図図15、400)、基地局(図15、200)、ネットワークノードなどの形態で具現されることができる。無線機器は、使用-例/サービスによって移動可能であり、または固定された場所で使われることができる。
[342] 図18において、無線機器100、200内の多様な要素、成分、ユニット/部、及び/またはモジュールは、全体が有線インターフェースを介して相互連結され、または少なくとも一部が通信部110を介して無線で連結されることができる。例えば、無線機器100、200内で、制御部120と通信部110は、有線で連結され、制御部120と第1のユニット(例、130、140)は、通信部110を介して無線で連結されることができる。また、無線機器100、200内の各要素、成分、ユニット/部、及び/またはモジュールは、一つ以上の要素をさらに含むことができる。例えば、制御部120は、一つ以上のプロセッサ集合で構成されることができる。例えば、制御部120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application processor)、ECU(Electronic Control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成されることができる。他の例として、メモリ部130は、RAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile memory)、非-揮発性メモリ(non-volatile memory)及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。
[343] 以下、図18の実現について図面を参照してより詳細に説明する。
[344] 図19は本開示に適用される携帯機器を例示する。 携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例、スマートウオッチ、スマートグラス)、携帯用コンピュータ(例、ノートブック等)を含むことができる。携帯機器は、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)またはWT(Wireless terminal)と呼ばれることができる。
[345] 図19を参照すると、携帯機器100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、メモリ部130、電源供給部140a、インターフェース部140b、及び入出力部140cを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110~130/140a~140cは、各々、図18のブロック110~130/140に対応する。
[346] 通信部110は、他の無線機器、基地局と信号(例、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、携帯機器100の構成要素を制御して多様な動作を実行することができる。制御部120は、AP(Application Processor)を含むことができる。メモリ部130は、携帯機器100の駆動に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。また、メモリ部130は、入/出力されるデータ/情報などを格納することができる。電源供給部140aは、携帯機器100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。インターフェース部140bは、携帯機器100と他の外部機器の連結をサポートすることができる。インターフェース部140bは、外部機器との連結のための多様なポート(例、オーディオ入/出力ポート、ビデオ入/出力ポート)を含むことができる。入出力部140cは、映像情報/信号、オーディオ情報/信号、データ、及び/またはユーザから入力される情報の入力を受け、または出力できる。入出力部140cは、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力部、ディスプレイ部140d、スピーカ、及び/またはハプティクモジュールなどを含むことができる。
[347] 一例として、データ通信の場合、入出力部140cは、ユーザから入力された情報/信号(例、タッチ、文字、音声、イメージ、ビデオ)を取得し、取得された情報/信号は、メモリ部130に格納されることができる。通信部110は、メモリに格納された情報/信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を他の無線機器に直接送信し、または基地局に送信できる。また、通信部110は、他の無線機器または基地局から無線信号を受信した後、受信された無線信号を元来の情報/信号に復元できる。復元された情報/信号は、メモリ部130に格納された後、入出力部140cを介して多様な形態(例、文字、音声、イメージ、ビデオ、ハプティク)で出力されることができる。
[348] 図20は、本開示に適用される車両または自律走行車両を示す。 車両または自律走行車両は、移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現されることができる。
[349] 図20を参照すると、車両または自律走行車両100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c、及び自律走行部140dを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110/130/140a~140dは、各々、図18のブロック110/130/140に対応する。
[350] 通信部110は、他の車両、基地局(例えば、基地局、ロードサイド基地局(Road Side unit)等)、サーバなどの外部機器と信号(例、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、車両または自律走行車両100の要素を制御して多様な動作を実行することができる。制御部120は、ECU(Electronic Control Unit)を含むことができる。駆動部140aは、車両または自律走行車両100を地上で走行するようにすることができる。駆動部140aは、エンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含むことができる。電源供給部140bは、車両または自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cは、IMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含むことができる。自律走行部140dは、走行中である車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動で調節する技術、決められた経路に沿って自動で走行する技術、目的地が設定されると、自動で経路を設定して走行する技術などを具現することができる。
[351] 一例として、通信部110は、外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信することができる。自律走行部140dは、取得されたデータに基づいて自律走行経路とドライビングプランを生成することができる。制御部120は、ドライビングプランによって車両または自律走行車両100が自律走行経路に沿って移動するように駆動部140aを制御することができる(例、速度/方向調節)。自律走行途中に、通信部110は、外部サーバから最新交通情報データを非/周期的に取得し、周辺車両から周辺交通情報データを取得することができる。また、自律走行途中に、センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報を取得することができる。自律走行部140dは、新しく取得されたデータ/情報に基づいて、自律走行経路とドライビングプランを更新することができる。通信部110は、車両位置、自律走行経路、ドライビングプランなどに関する情報を外部サーバに伝達できる。外部サーバは、車両または自律走行車両から収集された情報に基づいて、AI技術などを利用して交通情報データをあらかじめ予測でき、予測された交通情報データを車両または自律走行車両に提供できる。
[352] 図21は本開示に適用される車両を示す。車両は運送手段 、列車、飛行体、船舶などとしても実現することができる。
[353] 図21を参照すると、車両100は、通信部110、制御部120、メモリ部130、入出力部140a及び位置測定部140bを含むことができる。ここで、ブロック110~130/140a~140bはそれぞれ図18のブロック110~130/140に対応する。
[354] 通信部110は、他の車両や基地局などの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信することができる。制御部120は、車両100の構成要素を制御して様々な動作を実行することができる。メモリ部130は、車両100の様々な機能を支援するデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を貯蔵することができる。入出力部140aは、メモリ部130内の情報に基づいてAR/VRオブジェクトを出力することができる。入出力部140aはHUDを含むことができる。位置測定部140bは、車両100の位置情報を獲得することができる。位置情報は、車両100の絶対位置情報、走行線内での位置情報、加速度情報、周辺車両との位置情報などを含むことができる。位置測定部140bは、GPS及び各種センサを含むことができる。
[355] 一例として、車両100の通信部110は、外部サーバから地図情報、交通情報などを受信してメモリ部130に貯蔵することができる。位置測定部140bは、GPS及び各種センサを介して車両位置情報を獲得してメモリ部130に貯蔵することができる。制御部120は、地図情報、交通情報、車両位置情報などに基づいて仮想オブジェクトを生成し、入出力部140aは生成された仮想オブジェクトを車内ガラス窓に表示することができる(1410、1420)。また、制御部120は、車両位置情報に基づいて車両100が走行線内で正常に運行されているか否かを判断することができる。車両100が走行線を非異常的に外れる場合、制御部120は、入出力部140aを介して車両内ガラス窓に警告を表示することができる。また、制御部120は、通信部110を介して周辺車両に走行異常に関する警告メッセージを放送することができる。状況に応じて、制御部120は、通信部110を介して関係機関に車両の位置情報と、走行/車両異常に関する情報を送信することができる。
[356] 図22は、本開示に適用されるXR機器を示す。XR機器は、HMD、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどで実現することができる。
[357] 図22を参照すると、XR機器100aは、通信部110、制御部120、メモリ部130、入出力部140a、センサ部140b及び電源供給部140cを含むことができる。ここで、ブロック110~130/140a~140cはそれぞれ図18のブロック110~130/140に対応する。
[358] 通信部110は、他の無線機器、携帯機器、またはメディアサーバなどの外部機器と信号(例えば、メディアデータ、制御信号など)を送受信することができる。メディアデータは、映像、イメージ、音などを含み得る。制御部120は、XR機器100aの構成要素を制御して様々な動作を行うことができる。例えば、制御部120は、ビデオ/イメージ獲得、(ビデオ/イメージ)エンコーディング、メタデータ生成及び処理などの手順を制御及び/または実行するように構成され得る。メモリ部130は、XR機器100aの駆動/XRオブジェクトの生成に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を貯蔵することができる。入出力部140aは、外部から制御情報、データなどを獲得し、生成されたXRオブジェクトを出力することができる。入出力部140aは、カメラ、マイク、ユーザ入力部、ディスプレイ部、スピーカ及び/又はハプティックモジュールなどを含むことができる。センサ部140bは、XR機器の状態、周辺環境情報、ユーザ情報などをるこ得ることができる。センサ部140bは、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGBセンサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイク及び/又はレーダなどを含むことができる。電源供給部140cは、XR機器100aに電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。
[359] 一例として、XR機器100aのメモリ部130は、XRオブジェクト(例えば、AR/VR/MRオブジェクト)の生成に必要な情報(例えば、データなど)を含むことができる。入出力部140aは、ユーザからXR機器100aを操作する命令を獲得することができ、制御部120は、ユーザの駆動命令に従ってXR機器100aを駆動させることができる。例えば、ユーザがXR機器100aを介して映画、ニュースなどを視聴しようとする場合、制御部120は、通信部130を介してコンテンツ要請情報を他の機器(例えば携帯機器100b)またはメディアサーバーに送信できる。通信部130は、他の機器(例えば、携帯機器100b)またはメディアサーバから映画、ニュースなどのコンテンツをメモリ部130にダウンロード/ストリーミング受けることができる。制御部120は、コンテンツのビデオ/イメージ獲得、(ビデオ/イメージ)エンコーディング、メタデータ生成/処理などの手順を制御及び/又は実行し、入出力部140a/センサ部140bを介して獲得した周辺空間または現実オブジェクトに関する情報に基づいてXRオブジェクトを生成/出力できる。
[360] また、XR機器100aは通信部110を介して携帯機器100bと無線で接続され、XR機器100aの動作は携帯機器100bによって制御され得る。例えば、携帯機器100bは、XR機器100aに対するコントローラとして動作することができる。このために、XR機器100aは、携帯機器100bの3次元位置情報を獲得した後、携帯機器100bに対応するXR個体を生成して出力することができる。
[361] 図23は本開示に適用されるロボットを示す。ロボットは、使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類することができる。
[362] 図23を参照すると、ロボット100は、通信部110、制御部120、メモリ部130、入出力部140a、センサ部140b及び駆動部140cを含むことができる。ここで、ブロック110~130/140a~140cはそれぞれ図18のブロック110~130/140に対応する。
[363] 通信部110は、他の無線機器、他のロボット、または制御サーバなどの外部機器と信号(例えば、駆動情報、制御信号など)を送受信することができる。制御部120は、ロボット100の構成要素を制御して様々な動作を実行することができる。メモリ部130は、ロボット100の様々な機能を支援するデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を貯蔵することができる。入出力部140aは、ロボット100の外部から情報を取得し、ロボット100の外部に情報を出力することができる。入出力部140aは、カメラ、マイク、ユーザ入力部、デスプレイ部、スピーカ及び/又はハプティックモジュールなどを含むことができる。センサ部140bは、ロボット100の内部情報、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140bは、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイクロホン、レーダなどを含むことができる。駆動部140cは、ロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を行うことができる。また、駆動部140cは、ロボット100を地上で走行したり、空中で飛行させたりすることができる。駆動部140cは、アクチュエータ、モータ、ホイール、ブレーキ、プロペラなどを含むことができる。
[364] 図24は本開示に適用されるAI機器を例示する。AI機器は、テレビ、プロジェクター、スマートフォン、PC、ノートパソコン、デジタル放送用端末、タブレットPC、ウェアラブル装置、セットトップボックス(STB)、ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、デジタルサイネージ、ロボット、車両などのような固定機器または移動可能な機器などで実現することができる。
[365] 図24を参照すると、AI機器100は、通信部110、制御部120、メモリ部130、入出力部140a/140b、ランニングプロセッサ部140c及びセンサ部(140d)を含むことができる。ブロック110~130/140a~140dは、それぞれ図18のブロック110~130/140に対応する。
[366] 通信部110は、有無線通信技術を用いて他のAI機器(例えば、図15、100x、200、400)やAIサーバ(例えば、図15の400)などの外部機器と有無線信号(例、センサ情報、ユーザ入力、学習モデル、制御信号など)を送受信することができる。このために、通信部110は、メモリ部130内の情報を外部機器に伝送したり、外部機器から受信した信号をメモリ部130に伝達することができる。
[367] 制御部120は、データ分析アルゴリズムまたは機械学習アルゴリズムを使用して決定されるかまたは生成された情報に基づいて、AI機器100の少なくとも1つの実行可能な動作を決定することができる。そして、制御部120は、AI機器100の構成要素を制御して決定された動作を実行することができる。例えば、制御部120は、ランニングプロセッサ部140cまたはメモリ部130のデータを要請、検索、受信、または活用することができ、少なくとも1つの実行可能動作の内予測される動作または望ましいと判断される動作を実行するようにAI機器100の構成要素を制御することができる。また、制御部120は、AI装置100の動作内容や動作に対するユーザのフィードバックなどを含む履歴情報を収集してメモリ部130またはランニングプロセッサ部140cに貯蔵したり、AIサーバ(図16、400)などの外部装置に送信することができる。収集された履歴情報は学習モデルを更新するために使用することができる。
[368] メモリ部130は、AI機器100の様々な機能を支援するデータを貯蔵することができる。例えば、メモリ部130は、入力部140aから得たデータ、通信部110から得たデータ、ランニングプロセッサ部140cの出力データ、及びセンシング部140から得たデータを貯蔵することができる。また、メモリ部130は、制御部120の動作/実行に必要な制御情報及び/又はソフトウェアコードを貯蔵することができる。
[369] 入力部140aは、AI機器100の外部から様々な種類のデータを獲得することができる。例えば、入力部140aは、モデル学習のための学習データ、学習モデルが適用される入力データなどを獲得することができる。入力部140aは、カメラ、マイク、及び/またはユーザ入力部などを含むことができる。出力部140bは、視覚、聴覚、または触覚などに関連する出力を発生させることができる。出力部140bは、デスプレイ部、スピーカ、及び/またはハプティックモジュールなどを含むことができる。センシング部140は、様々なセンサを用いてAI機器100の内部情報、AI機器100の周辺環境情報及びユーザ情報の内少なくとも一つを得ることができる。感知部140は、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGBセンサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイク及び/又はレーダなどを含むことができる。
[370] ランニングプロセッサ部140cは、学習データを用いて人工ニューラルネットワークで構成されたモデルを学習することができる。ランニングプロセッサ部140cは、AIサーバ(図15、400)のランニングプロセッサ部と共にAIプロセシングを実行することができる。ランニングプロセッサ部140cは、通信部110を介して外部機器から受信した情報、及び/またはメモリ部130に貯蔵された情報を処理することができる。また、ランニングプロセッサ部140cの出力値は、通信部110を介して外部機器に伝送されたり/され、メモリ部130に貯蔵され得る。
[371] 本明細書に記載された請求項は、多様な方式に組み合わせられることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。