JP7429577B2 - 発想支援装置及び発想支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、大人数における、アイデアのブレインストーミングをオンラインで実施するための、発想支援装置及び発想支援方法に関する。
近年の製品設計やサービス設計では、定量化が容易な性能の改善だけではなく、消費者の生活や価値観に変化をもたらすイノベーティブなアイデアの取得の重要性が増加している。
アイデアの発想支援方法としては、オズボーンのチェックリストやブレインライティングなど様々なブレインストーミング方法が提案されている。
特に、ブレインライティングとは、ブレインストーミングの各参加者が、自身の3つのアイデアを用紙に記入し、その用紙を次の参加者に手渡し、次の参加者は前者が記入した3つのアイデアを参考に、この3つのアイデアを発展させた自身の3つのアイデアを創出し、創出された3つのアイデアを用紙に記入するという操作を繰り返すことにより、大量のアイデアを強制連想させ、取得する方法である。
ブレインライティングは、1~10人程度のオフラインによるブレインストーミングを想定している。しかし、近年、コンピュータデバイスやインターネットを使用し、オンラインにおけるブレインストーミングが提案されている。
こうした本技術分野の背景技術として、特許第6249466号(特許文献1)や特許第5353390号(特許文献2)がある。
特許文献1には、多数の受験者に対して、5W1Hに関する状況設定を選択肢から選択させ、それによるアイデアを記入させるという作業を制限時間内になるべく多く繰り返させる試験をオンライン上で実行し、これに対する受験者からの解答に対して、所定の基準に従って重み付けを付与して合計点数を算出することにより、評価の高いアイデアを多く創出する能力、評価の高いアイデアを幅広く創出する能力、又は、希少で評価の高いアイデアを創出する能力といったイノベーション能力を評価するオンラインテスト方法が記載されている。
また、特許文献2には、アイデア発想者毎に、高い評価スコアのアイデアの発想が期待できる発想戦略を選択する発想戦略選択手段と、選択された発想戦略を使用し、発想刺激を生成する発想刺激提示手段と、どの発想戦略を使用した場合に高い評価スコアのアイデアが発想されたかを計算する戦略スコア計算手段と、発想刺激と発想されたアイデアの評価スコアとの間の相関を計算し、発想刺激を生成するためのパラメータをパーソナライズする選択条件計算手段と、を有する発想支援装置が記載されている。つまり、特許文献2に記載される発想支援装置は、発想者の過去の複数のアイデアに対する評価を使用し、発想者に応じて発送刺激をパーソナライズする。
特許第6249466号 特許第5353390号
複数人でブレインストーミングを実行するメリットとして、他人が創出したアイデアを利用し、新たなアイデアを創出することができるという点がある。
一方、多数の参加者が、各々に都合の良い時間帯に参加するオンラインにおけるブレインストーミングでは、一般的に、参加者が既存の全てのアイデアに目を通し、良案を選択し、良案を利用することは困難である。
特許文献1に記載されるオンラインテスト方法は、多数の参加者に対して、アイデアを記入させるという作業をオンライン上で実行する。しかし、特許文献1には、ブレインライティングの枠組みを利用することができる構成については記載されていない。そして、特許文献1に記載されるオンラインテスト方法では、アイデアの質は、個人のアイデアの創出力に依存しており、ブレインストーミングのメリットを利用することができないと思われる。
また、特許文献2に記載される発想支援装置は、発想者の過去の複数のアイデアに対する評価を使用し、発想者に応じて発送刺激をパーソナライズする。つまり、特許文献2では、適切な発想刺激を選択するためには、発想者の過去の複数のアイデアに対する評価が必要である。これは、組織内におけるブレインストーミングのように、参加者がアイデアの創出に十分な時間をかけることができる場合には有効であると思われる。しかし、特許文献2に記載される発想支援装置では、オンライン上で、不特定多数の参加者が、各々、複数個のアイデアを短期的に提案するような場合には、機能しない可能性がある。
そこで、本発明は、オンラインにおける不特定多数の参加者の集合知を利用して良案を選定し、ブレインライティングの枠組みを利用し、良案に積極的に便乗することにより、系統的にアイデアの質と量とを高める発想支援装置及び発想支援方法を提供する。
上記した課題を解決するため、本発明の発想支援装置は、アイデアアイデアの評価アイデアの親子関係及びアイデアの表示回数を保存するアイデアデータベースと、アイデアの評価に基づいて表示するアイデアを原案として選択する演算部と、原案を表示し、原案に対する参加者の評価及び原案を親として原案から連想される新たなアイデアである提案を入力するインターフェースと、を有し、演算部が、アイデアの親子関係に基づいて、同じ祖先をもつ、アイデアの家系ごとに、アイデアの家系に含まれる全てのアイデアの評価及び表示回数の総和を計算し、アイデアの評価の総和と表示回数の総和との比である家系評価率を使用し、選択すべき家系を決定し、選択された家系の各々から、原案に対する参加者の評価と表示回数との比である評価率を使用して、原案を選択することを特徴とする。
また、本発明の発想支援方法は、アイデアデータベースにて、アイデアアイデアの評価アイデアの親子関係及びアイデアの表示回数を保存し、演算部にて、アイデアの評価に基づいて表示するアイデアを原案として選択し、インターフェースにて、原案を表示し、原案に対する参加者の評価及び原案を親として原案から連想される新たなアイデアである提案を入力し、演算部にて、アイデアの親子関係に基づいて、同じ祖先をもつ、アイデアの家系ごとに、アイデアの家系に含まれる全てのアイデアの評価及び表示回数の総和を計算し、アイデアの評価の総和と表示回数の総和との比である家系評価率を使用し、選択すべき家系を決定し、選択された家系の各々から、原案に対する参加者の評価と表示回数との比である評価率を使用して、前記原案を選択する、ことを特徴とする。
本発明によれば、オンラインにおける不特定多数の参加者の集合知を利用して良案を選定し、ブレインライティングの枠組みを利用し、良案に積極的に便乗することにより、系統的にアイデアの質と量とを高める発想支援装置及び発想支援方法を提供する。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果については、下記する実施例の説明により、明らかにされる。
実施例1に記載する発想支援装置100の概略構成を説明する説明図である。 実施例1に記載するインターフェース101の構成を説明する説明図である。 実施例1に記載するインターフェース101(初期段階専用)の構成を説明する説明図である。 実施例1に記載するアイデアデータベース102の構成を説明する説明図である。 実施例1に記載するアイデア選択アルゴリズム103を説明するフローチャートである。 実施例1に記載するアイデア選択におけるアイデアの家系を説明する説明図である。 実施例1に記載するアイデア選択におけるアイデアの家系(直鎖の場合)を説明する説明図である。 実施例2に記載するインターフェース101の構成(イラスト)を説明する説明図である。 実施例3に記載するインターフェース101の構成(グラフ構造)を説明する説明図である。
以下、本発明の実施例を、図面を使用して、説明する。なお、実質的に同一又は類似の構成には、同一の符号を付し、説明が重複する場合には、その説明を省略する場合がある。
まず、実施例1に記載する発想支援装置100の概略構成を説明する。
図1は、実施例1に記載する発想支援装置100の概略構成を説明する説明図である。
発送支援装置100は、インターフェース101、アイデアデータベース(以下「アイデアDB」と称する)102、アイデア選択アルゴリズム103を有する。
インターフェース101は、原案を表示し、原案に対する参加者の評価及び原案を親として原案から連想される新たなアイデアである提案(子)を入力するものであり、例えば、タッチパネルなどで構成される入出力部である。
アイデアDB102は、アイデアとアイデアの評価及びアイデアの親子関係を保存するものであり、例えば、メモリなどの記憶部である。
アイデア選択アルゴリズム103は、アイデアの評価に基づいて表示するアイデアを原案として選択するものであり、選択部(演算部)である。
また、発想支援方法は、アイデアDB102にて、アイデアとアイデアの評価及びアイデアの親子関係を保存し、アイデア選択アルゴリズム103にて、アイデアの評価に基づいて表示するアイデアを原案として選択し、インターフェース101にて、原案を表示し、原案に対する参加者の評価及び原案を親として原案から連想される新たなアイデアである提案を入力するものである。
このように、発想支援装置100及び発想支援方法は、ブレインストーミングの参加者が、アイデアの提案と同時に既出のアイデアの評価を行うことができ、評価に基づいて次の参加者がアイデアを創出する際に参考にする原案(アイデア)を選定することにより、良案の選定とアイデアの便乗とを支援し、オンラインでの不特定多数におけるアイデアの発想支援が可能となる。参加者の評価に基づいて良案を特定し、原案として表示することにより、系統的にアイデアの量を増やし、アイデアの質を高めることができる。
次に、実施例1に記載するインターフェース101の構成を説明する。
図2は、実施例1に記載するインターフェース101の構成を説明する説明図である。
図3は、実施例1に記載するインターフェース101(初期段階専用)の構成を説明する説明図である。
インターフェース101は、アイデアの入出力、アイデアに対する評価(投票)、アイデアの提出が可能なアイデア評価提案画面200を有する。
図2に示すように、アイデア評価提案画面200は、原案表示部201、原案評価部202、提案受付部203、提出ボタン204を有する。
実施例1では、図2に示すように、原案表示部201及び原案評価部202には、案1~案3の3つの系統(以下「家系」と称する)に対して、第(i-2)世代~第i世代までの3世代分、合計9個のアイデアと評価ボタン(投票ボタン)とが配置されている。
また、参加者の利便性を向上するため、アイデア評価提案画面200には、ブレインストーミングのテーマ205を表示してもよい。
なお、家系や世代は、各々1つ以上あればよい。例えば、ブレインストーミング初期の段階では原案が存在しないため、原案は空欄であってもよい。また、ブレインストーミング初期の段階では原案が存在しないため、図3に示すように、初期段階専用のインターフェース101を使用してもよい。つまり、初期段階専用のアイデア評価提案画面200を使用してもよい。
原案表示部201は、アイデア選択アルゴリズム103にて選択された既出のアイデアを、次のアイデアが便乗すべきアイデア(原案)として、表示する。
なお、実施例1における便乗とは、特に、オンラインにおいて、ブレインライティングの枠組みを利用するものであり、ブレインストーミングの各参加者が、オンライン上で、自身の複数(例えば、3つ)のアイデアをアイデア評価提案画面200に記入し、次の参加者は前者が記入した複数のアイデアを参考に、この複数のアイデアを発展させた自身の複数(例えば、3つ)のアイデアを創出し、創出された複数のアイデアをアイデア評価提案画面200記入するというものである。
原案評価部202は、原案に対する評価を参加者が入力するための投票ボタンであり、「投票」という投票ボタンをクリックし、「投票済み」とすることにより、対応する原案に対する評価を指定の分量(例えば、1)だけ、増加させる。
なお、実施例1では、ボタン式の評価を使用しているが、評価を点数式にして、スライダやラジオボタン、数字を入力する自由入力欄を設置してもよい。また、評価の観点を分解して、独創性、実現性、収益性などに分けて、各観点に対して評価を実行してもよい。
提案受付部203は、参加者が自身のアイデアを記入するための自由入力欄であり、実施例1では、3つの家系、それぞれに対して、3世代分の原案のいずれか一つ、又は、直前の原案(第i世代)に便乗したアイデアを入力する。
提出ボタン204は、原案評価部202及び提案受付部203に入力された入力データを提出するものであり、提出ボタン204を、原案評価部202及び提案受付部203への入力完了後にクリックすることにより、入力データがアイデアDB102に記録される。
また、インターフェース101は、2個以上の原案が同一家系のアイデアであることが分かるように同じ行又は列に並べる、又は、原案を線又は矢印で結んで表示する。
このように、特に、アイデア評価提案画面200に、原案評価部202を設置することにより、系統的にアイデアの質を高めることができる。
次に、実施例1に記載するアイデアDB102の構成を説明する。
図4は、実施例1に記載するアイデアDB102の構成を説明する説明図である。
アイデアDB102は、入力された入力データを保存する。つまり、全てのアイデアをID番号、提案日時、提案者などの情報とともに保存する。
アイデアは、同じ家系の第i世代の原案と第i+1世代の提案とを、親子とみなして、祖先又は子孫の情報と共に保存される。
以下、アイデアDB102に保存されるデータの各列について説明する。
ID番号には、番号がアイデアの入力順に割り振られる。
アイデアには、参加者が提案受付部203に入力した内容がテキストとして保存される。
提案日時には、参加者が提出ボタン204をクリックした日時が保存される。なお、実施例1では、月、日、時、分のみを保存しているが、年、秒なども保存することが好ましい。
提案者には、アイデアを入力した参加者の名前や識別番号が保存される。
家系には、提案されたアイデアの親となるアイデアの家系の番号がコピーされ、保存される。つまり、家系には、親を遡っていった場合にたどり着く、最初のアイデア(初期アイデア)の番号が保存され、同じ初期アイデアを起点に持つアイデアには同じ番号が保存される。なお、原案を持たない初期アイデアの家系には、初期アイデアの番号と同じ番号が入力され、保存される。
世代には、初期アイデアを第1世代とし、第1世代のアイデアに便乗したアイデアが第2世代となるように、初期アイデアから何回の便乗を経て得られたアイデアであるかが保存される。
子孫数には、そのアイデアに便乗した子や孫など、そのアイデアの子孫である下位家系の全てのアイデアの総数が保存される。
親番号には、そのアイデアの親となるアイデアのIDが保存される。なお、初期アイデアの親番号は0とする。
子番号には、そのアイデアを直接の親に持つ子のアイデアのIDが保存される。なお、実施例1では、子番号には1つのIDが保存されているが、複数の子を持つアイデアも許容され、その場合には、子番号には複数のIDが配列として保存される。
表示回数には、そのアイデアがインターフェース101、つまり、原案表示部201に表示された回数が保存される。
評価には、そのアイデアがインターフェース101、つまり、原案評価部202によって評価された点数の総和が保存される。実施例1では、ボタン式の評価を使用しているため、一度の投票による点数は1であり、評価には、投票された回数が保存される。一方、スライダやラジオボタン、数字を入力する自由入力欄にて、評価を点数式にして与える場合には、各参加者による評価の総和が保存される。
評価者には、投票ボタンをクリックした参加者の名前や識別番号が保存される。なお、評価を点数式にして与える場合には、基準となる点数以上(例えば、5段階評価による4以上など)の評価をした参加者の名前や識別番号が保存される。
上位家系評価には、そのアイデアの祖先である上位家系のアイデアの評価の総和が保存される。この時、上位家系のアイデアとは、親を遡っていった場合にたどり着く、全てのアイデアであり、叔父、叔母にあたるアイデアは含まれない。
下位家系評価には、そのアイデアの子孫である下位家系のアイデアの評価の総和が保存される。そのアイデア又は子孫が複数の子を持つ場合には、下位家系には複数の子の全ての子孫が含まれる。
上位家系表示回数には、そのアイデアの上位家系の全てアイデアの表示回数の総和が保存される。
下位家系表示回数には、そのアイデアの下位家系の全てアイデアの表示回数の総和が保存される。
生存は、そのアイデアが原案として選択されるか否かを示すフラグであり、1の場合には選択対象であること、0の場合には非選択対象であることを表す。
次に、実施例1に記載するアイデア選択アルゴリズム103を説明する。
図5は、実施例1に記載するアイデア選択アルゴリズム103を説明するフローチャートである。
アイデア選択アルゴリズム103は、図5に示すフローチャートに従って、アイデアDB102からインターフェース101、つまり、アイデア評価提案画面200に表示する原案を選択する。つまり、アイデア選択アルゴリズム103は、評価に基づいて表示するアイデアを、原案として、選択し、家系から2個以上のアイデアを、原案として、選択する。
評価に基づいて表示するアイデアを選択する場合には、以下のステップを実行する。
まず、パラメータn、k、N、K、Mを初期化する(S101)。
nは、アイデアDB102に保存されているアイデアの数であり、アイデア選択アルゴリズム103が演算を実行するたびに、アイデアDB102のIDの最大値(IDmax)を取得し、n=IDmaxとする。ブレインストーミングの開始段階ではアイデアは0個のため、n=0である。
kは、新規作成する家系の数であり、初期値はk=0である。
N、K、Mは、発想支援装置100の管理者やブレインストーミングの主催者が任意に決定する自然数の定数である。Nは、初期アイデア(又は家系)の総数であり、実施例1では、図4に示すように、N=6である。K、Mは、アイデア評価提案画面200に表示する原案の家系の数(K)及び世代の数(M)であり、K≦Nを満たす必要がある。実施例1では、図2に示すように、K=3、M=3である。
次に、nとNとを比較する(S102)。
n<Nである場合(No)には、S103に進む。この場合、既出のアイデアの便乗よりも、初期アイデアの作成を優先するため、k=min(K、N-n)により、Kと(N-n)との小さい方の数をkに代入する(S103)。そして、S108に進む。
n≧Nである場合(Yes)には、S104に進む。この場合、良案の発生が見込めないと判断され、又は、十分な回数の便乗及び評価が完了しており、これ以上の便乗及び評価が不要と判断され、廃止する家系があるか否かを判定する(S104)。
廃止する家系がない場合(No)には、S108に進む。
廃止する家系がある場合(Yes)には、S105に進む。この場合、アイデアDB102に保存されている廃止すべき家系に属するアイデアの生存のフラグを0に変更し、家系を廃止する(S105)。
家系の廃止基準として、ボタン式の評価を使用している場合、例えば、以下の方法が考えられる。まず、各家系の家系評価率、家系評価、家系表示回数を下記の式により計算する。
Figure 0007429577000001
Figure 0007429577000002
Figure 0007429577000003
なお、cは、任意のパラメータであり、例えば、c=2を使用する。このように、計算される家系評価率は、アイデア評価提案画面200に表示された家系のアイデアに対して、投票ボタンが押される確率に対応しており、家系の質を評価する指標として、家系の廃止基準に利用することができる。
そして、家系評価率が閾値(例えば、0.5)を下回った家系や、家系評価率が最小値の家系を廃止すればよい。
なお、家系評価率を単独で使用する場合であって、一度しか表示されていない家系で、投票ボタンが押されず、評価が0であった場合、家系評価率が0となり、家系が作成直後に廃止される可能性がある。これを回避するためには、家系表示回数が指定回数(例えば、3回)以上の家系のみを廃止する。
一方、家系評価や家系表示回数を関数で変換することもできる。例えば、下記の関数fを使用して、家系評価率を計算することができる。家系表示回数がa回よりも少ない場合には、家系評価率を(式1)よりも大きく評価することができ、家系の廃止を家系表示回数の制約なしに利用することができる。
Figure 0007429577000004
Figure 0007429577000005
ここで、πは、円周率であり、a、bは、関数のパラメータであり、例えば、a=3、b=1.5である。
また、家系評価率が最小値の家系を廃止する場合には、廃止の頻度を定める必要がある。例えば、毎回1つの家系を廃止し、参加者が1つ自由にアイデアを入力し、2つの家系に対してそれぞれ便乗したアイデアを入力するといった方法や、指定回数(例えば、5回)に1回の頻度で家系を廃止するといった方法がある。
なお、評価を点数式にして与える場合には、家系表示回数を、下記のように計算することにより、家系の廃止基準として、利用することができる。
Figure 0007429577000006
ここで、設定可能な最大得点とは、例えば、スライダやラジオボタンを使用し、1つのアイデアを評価する場合に、0~10点までを選択することができるのであれば、10点となる。設定可能な最大得点の代わりに、全アイデアの最大得点や平均点などを使用してもよい。
なお、家系の廃止基準として、家系評価率の代わりに、家系評価をそのまま使用するなど、他の指標を使用してもよいし、複数の家系を同時に廃止してもよい。
次に、家系の廃止に伴って、減少した家系の数をNに維持するため、家系を新規作成する(S106)。
次に、家系の新規作成に伴って、k=k+1とする(S107)。
つまり、アイデア選択アルゴリズム103は、家系評価率の低い家系を廃止し、新規に家系を作成する。
以上の計算により、新規作成する家系の数kが決定される。
次に、原案に表示する(K-k)個の家系を選択する(S108)。k個の家系は、新規作成のため、原案を選択する必要はなく、残りの(K-k)個の家系について原案を選択する。M=1である場合には、異なる家系から(K-k)個のアイデアを選択する。M>1である場合には、同一家系からM個のアイデアを選択する。つまり、まず、表示する家系を選択し、次に、選択された各家系からM個のアイデアを選択する。これは、直接((K-k)×M)個のアイデアを選択するよりも効率的である。
家系の選択にも、家系評価率を利用することができる。家系評価率を生存している全家系に対して計算し、その大きさに応じた確率で、遺伝的アルゴリズムにおけるルーレット選択と同様に乱数を使用して、家系を1つ選択する。
つまり、アイデア選択アルゴリズム103は、アイデアの親子関係に基づいて、同じ祖先をもつ、アイデアの家系のごとに、アイデアの家系に含まれる全てのアイデアの評価及び表示回数の総和を計算し、アイデアの評価の総和と表示回数の総和との比である家系評価率を使用し、選択すべき家系を決定し、選択された家系の各々から、原案を選択する。
また、アイデア選択アルゴリズム103は、家系から2個以上のアイデアを、原案として選択する。
更に、家系を選択する必要がある場合は、選択済みの家系を除いて、同様の方法により、家系を次々に選択する。
なお、家系の選択では、家系の廃止のように、家系表示回数を閾値とすると、閾値に達するまでは、新規の家系ばかりが評価され、質の高い家系のアイデアに便乗する機会が損なわれる可能性がある。
そこで、(式4)の家系評価率を利用することにより、また、(式5)の関数fのパラメータa及びパレメータbにより、表示回数の少ない家系と評判が良い家系((式1)で定義される家系評価率が高い家系)とが選択される確率を調節することができ、質の高いアイデアが生まれやすい環境を構築することができる。
なお、ここではルーレット選択を使用しているが、トーナメント選択やその他の選択方法を使用してもよい。その他の選択方法としては、全ての家系を等確率で選択する方法や、確率的な方法でなく家系評価率の高いものから(K-k)個の家系を選択する方法がある。
また、(式4)の家系評価率の代わりに、(式1)の家系評価率、(式2)の家系評価、(式3)の家系表示回数、(式4)のf(家系評価)やf(家系表示回数)などを使用してもよいし、その他の指標を定義して家系を選択してもよい。また、fについても、(式5)の定義に従う必要はなく、0以上の整数xが小さな値をとるときに勾配が小さく、整数xの増加に伴って勾配が増加するような関数であれば同様の機能が得られる。また、(式5)とは全く異なる特性をもつfを使用してもよい。
最後に、選択された(K-k)個の各家系から表示するM個のアイデアを選択する(S109)。
ここで、実施例1に記載するアイデア選択におけるアイデアの家系を説明する。
図6は、実施例1に記載するアイデア選択におけるアイデアの家系を説明する説明図である。
図7は、実施例1に記載するアイデア選択におけるアイデアの家系(直鎖の場合)を説明する説明図である。
ある家系(実施例1では、図2に示す案1)に着目すると、アイデアの家系図は、図6に示すように、木構造になる。なお、図6では、一般的な木構造を示すが、1つの親に便乗する子を1つに限定すると、アイデアの家系図は、図7に示すように、直鎖になる。このような直鎖も木構造に含まれるものとする。
まず、アイデアの家系図が直鎖の場合のアイデア選択方法について、説明する。
直鎖に含まれるアイデアの数をmとして、m≦Mであるの場合、m個のアイデアを世代順にアイデア評価提案画面200に表示する。
なお、m<Mである場合、原案の一部を空欄とすればよく、例えば、m=2、M=3のときには、図2の第i-2世代を空欄として、図2の第i-1や第i世代に原案を表示する。もちろん他の行を空欄としてもよい。
一方、M>mである場合、大きく2通りの選択方法がある。
1つ目は、第i世代に表示するアイデアを1つ選択し、その直接の祖先(M=3の場合は、親、祖父母)のアイデアを、図2の第i-1世代などに表示する方法である。この場合、アイデアを1つ選択すれば、残り(M-1)個のアイデアは自動的に決定される。以下、これを直列選択と呼ぶ。
2つ目は、M個のアイデアを個別に選ぶ方法である。この場合、表示されるM個のアイデアは必ずしも親子の関係が保持されない。例えば、図2の第i-2世代に第2世代のアイデア、第i-1世代に第4世代のアイデア、第i世代に第7世代のアイデアが入るなど、世代にギャップが生まれる可能性がある。また、アイデア評価提案画面200における表示順と世代順とが逆転し、第i-1世代に第5世代のアイデア、第i世代に第3世代のアイデアが入るという可能性もある。以下、これを個別選択と呼ぶ。
アイデアの家系図が直鎖の場合の具体的なアイデア選択方法として、アイデアの評価率を下記のように計算する方法がある。
Figure 0007429577000007
なお、ここでは、関数fを使用するが、関数fを使用しない計算方法を利用してもよい。また、cは、家系評価率と同じである必要はない。
(式7)により、家系内に生存している全アイデアに対して評価率を計算し、評価率に応じた確率で、一つアイデアを選択する(確率的な方法)。また、確率を使用せずに、評価率の高いアイデアを選択する(非確率的な方法)。
直列選択の場合、選択されたアイデアを図2の第i世代に表示し、その直接の祖先を合わせて表示する。なお、表示すべき祖先の中に「生存=0」のアイデアが存在する場合には、その祖先を無視し、更に上位世代のアイデアを表示する、その祖先の原案表示部201を空欄にする、その祖先の原案評価部202を表示しないなどの方法を使用することができる。
一方、個別選択で、複数のアイデアを選択する必要がある場合には、既に選択されたアイデアを除いた残りのアイデアの評価率に基づいて、前者の確率的な方法、又は、後者の非確率的な方法により、次のアイデアを選択する。
個別選択時のアイデア評価提案画面200への表示には複数の方法がある。
1つ目は、選択したM個のアイデアを世代順に並び換え、図2の第i-2世代から図2の第i世代に向かって、古い世代から順に表示する方法である。これにより、選択された中で最も新しいアイデアに対して便乗されるため、アイデアを積極的に改変することができ、大域探査によるアイデアの発散及び多様性向上が期待できる。このとき、他のアイデアは便乗におけるヒントの役割を果たし、更に、表示回数の増加による評価の厳密化が図られる。
2つ目は、選択したM個のアイデアを評価率順に並び換え、図2の第i-2世代から図2の第i世代に向かって、評価率が上昇する順に表示する方法である。これにより、参加者は、選択された中で最も評価率の高いアイデアに対して便乗することができ、評価率の高いアイデアの周辺の局所探査によるアイデアの収束が可能である。このとき、他のアイデアは表示回数の増加による評価の厳密化により、評価率が向上する可能性があり、局所最適解からの脱出に寄与する。
3つ目は、M個のアイデアが選択された順に、図2の第i世代から図2の第i-2世代に向かって表示する。評価率の高いアイデアは早期に選択されやすいため、この方法は2つ目の方法に近い性質を示すが、関数fを使用して、評価率を計算する場合には、表示回数の少ない新しいアイデアも図2の第i世代に表示される確率が高まる。
2つ目の方法や3つ目の方法では、図2の第i世代に表示され、直接の便乗の対象となるアイデアの特性がパラメータcに依存して大きく変化する。表示回数1以上のアイデアの評価率の最大値は1であるため、c>1の場合には、表示回数0の新規のアイデアが、図2の第i世代に表示される確率が高まり、アイデアの発散が活性化される。c<1の場合には、表示回数1以上のアイデアも評価率が高ければ、新規のアイデアよりも高確率で選択され、アイデアの収束が活性化される。
つまり、アイデア選択アルゴリズム103は、少なくとも評価率又は家系評価率の一方を計算する際に、表示回数又は表示回数の総和が少ない評価率又は家系評価率を、表示回数又は表示回数の総和が多い評価率又は家系評価率よりも大きく評価する。
また、パラメータcを、ブレインストーミングの序盤は大きく設定し(例えば、c=2)、アイデア数nの増加に伴って減少する関数として定義すれば、序盤は発散、終盤は収束というように、ブレインストーミングの役割を管理することができる。同様の方法を、家系評価率に対して利用することもできる。
つまり、アイデア選択アルゴリズム103は、少なくとも評価率又は家系評価率の一方を計算する際に、表示回数が0回の場合の評価率又は家系評価率をパラメータcによって決定し、パラメータcの値を、アイデアDB102に保存されているアイデアの数の増加に伴って減少させる。
また、上記の3つの方法のいずれの方法を使用するかを、アイデア数nに応じて変化させることもアイデアの発散と収束を管理するために有効である。つまり、アイデア数nが小さい場合には、1つ目の方法を使用して発散を活性化し、アイデア数nが大きくなるにつれて、2つ目の方法や3つ目の方法に切り替えて使用する。
また、3つの方法を確率的に選択し、アイデア数nが小さい場合には、1つ目の方法が選択される確率を高く設定し、アイデア数nが大きくなるにつれて、2つ目の方法や3つ目の方法が選択される確率が高まるように、3つの方法の選択確率をアイデア数nの関数として定義することもできる。
次に、アイデアの家系図が直鎖でない場合のアイデア選択方法について、説明する。
直列選択の場合は、直鎖の場合と同様の選択方法を使用すればよい。
個別選択の場合も、直鎖の場合と同様の選択方法を使用することもできる。また、選択対象に制約を設定することもできる。例えば、図6に示すアイデアの家系図の場合、直鎖の個別選択をそのまま利用すると、(4)(5)(6)のように直接の祖先にあたらないアイデアが選択される可能性がある。
これを回避するためには、選択すべきM個のアイデアのうち、1つ目のアイデアを決定した後、以降のアイデアの選択対象を1つ目のアイデアの祖先と子孫とに限定する方法が考えられる。例えば、図6に示すアイデアの家系図では、1つ目のアイデアとして、(2)が選択された場合、2つ目のアイデアを選択する際の候補を、(1)(3)(4)(5)に限定する。また、2つ目のアイデアとして、(4)が選択された場合、3つ目のアイデアを選択する際の候補を、(1)(3)に限定する。これにより、直接の子孫関係にあるM個のアイデアを選択することができる。
また、これらのアイデア選択方法のほか、評価率の代わりに、評価、表示回数、f(評価)、f(表示回数)などを使用してもよいし、選択された家系に属する最新のアイデアを常に第i世代に表示するなど、他の選択方法を使用してもよい。
なお、評価やf(評価)をそのまま選択に使用する場合には、世代が古く表示回数が多いため、評価が増加したアイデアが優先的に選択され、アイデアが偏る可能性が高い。評価率を選択に使用する場合には、このようなアイデアの偏りを解消することができる。また、同様の効果が得られれば、(式7)のような関数の形でない他の関数や選択方法を使用してもよい。
以上の選択方法により、各家系からM個のアイデアを選択し、選択された((K-k)×M)個のアイデアをアイデア評価提案画面200に表示する。
なお、図2に示す家系の案1~案3の表示順は、家系評価率の高いものから順に左から右に並べてもよいし、家系が選択された順番や、アイデアDBの家系の番号、又はランダムに並べてもよい。なお、図2では、便宜上、第i-2世代、第i-1世代、第i世代、第i+1世代と表示しているが、アイデアを個別選択する場合、表記上の世代と実際の世代が一致する必要はなく、案1~案3で、例えば、第i世代に同じ世代のアイデアが並ぶ必要もない。
つまり、アイデア選択アルゴリズム103は、原案に対する参加者の評価と表示回数との比である評価率を使用し、表示するアイデアを選択する。
このように、実施例1によれば、オンラインにおける不特定多数の参加者の集合知を利用して良案を選定し、ブレインライティングの枠組みを利用し、良案に積極的に便乗することにより、系統的にアイデアの質と量とを高めることができる。
次に、アイデア選択アルゴリズム103におけるアイデア選択に、参加者の属性を考慮する方法について説明する。
実施例2では、実施例1と比較して、参加者の属性が考慮される点が付加される。
アイデアDB102には、提案者(参加者)の名前や識別番号が保存されているため、別に保存された参加者の属性を示すデータベースと照合することができる。つまり、このデータベースは、提案者の名前や識別番号に紐付けられた提案者の属性が保存される。
属性としては、例えば、年齢、性別、職業、生活スタイルのような一般的なものや、職種、職位、業績、収入、勤務時間のような組織や企業内における利用に特化したものなどがある。
アイデアDB102は、アイデアを評価した参加者の名前や識別番号を保存し、そして、別のデータベースには、この参加者の名前や識別番号に紐付いた参加者の属性が保存される。
そして、アイデア選択アルゴリズム103は、参加者の名前や識別番号により特定される参加者の属性に基づいて、特定の属性を持つ参加者に限定した場合の評価率又は家系評価率を計算する。
アイデアが多数の参加者により、閲覧され、評価される場合、単純に表示回数と評価とから評価率を計算する代わりに、属性を同じくする参加者のクラスタに対して、評価率を使用することにより、特定の属性を持つ参加者にとって好ましいアイデアを選定することができる。
これは、図4に示すアイデアDB102に、閲覧者の列を設置することにより実現することができる。閲覧者の列には、そのアイデアを表示した参加者の名前や識別番号を保存する。
閲覧者と評価者とに保存された情報を使用して、評価者と、評価者を除く閲覧者(アイデアに投票しなかった参加者)を分類することができる属性の組合せを決定木のような機械学習などを使用して特定する。
このように特定した属性をもつ閲覧者の評価結果に基づいて、評価率を計算することにより、特定の属性を持つ参加者にとって好ましいアイデアの評価率を高め、そのようなアイデアへの便乗を促進することができる。評価を点数式にして与える場合であっても、閲覧者ごとに、点数を分類することができるような属性の組合せを、機械学習などを使用して特定することができる。
これにより、オンラインにおける不特定多数の参加者の集合知を有効に利用して良案を選定し、良案に積極的に便乗することにより、更に、アイデアの質と量とを高めることができる。
次に、実施例3に記載するインターフェース101の構成を説明する。
図8は、実施例3に記載するインターフェース101の構成(イラスト)を説明する説明図である。
図9は、実施例3に記載するインターフェース101の構成(グラフ構造)を説明する説明図である。
実施例3では、アイデアを文字列としてインターフェース101に入力する代わりに、イラストやグラフ構造で入力する方法について説明する。ただし、図8及び図9共に、紙面の都合上、第i-2世代及び第i-1世代の表示を、省略した。
つまり、インターフェース101は、原案と提案とを、イラスト又はグラフ構造として表示し、入力を受け付ける。また、インターフェース101は、提案を、イラストを使用して入力する際に、イラストを自動的に修正する機能を有することが好ましい。
図8には、イラストを使用した場合における発想支援装置100のインターフェース101の構成を示す。
インターフェース101の構成部品は、図2と同様だが、自由入力欄にはイラストを入力できるように構成される。イラストは、ファイルとしてアップロードしてもよいし、インターフェース101上で編集してもよい。また、手書きされたイラストを他者が理解しやすい形に修正する目的で、一般的なイラストの自動修正機能を有してもよいし、イラストに文字列を追記してもよい。
このようにイラストを使用することにより、言語では表現の難しいコンセプトやデザインなどの分野での発想支援をすることができる。
図9には、グラフ構造を使用した場合における発想支援装置100のインターフェース101の構成を示す。
インターフェース101の構成部品は、図2と同様だが、自由入力欄には、グラフ構造のノードにイラストを使用し、イラスト間の関係を矢印により、表現し、入力できるように構成される。もちろん、イラストや矢印に文字列を追記し、参加者の理解を促進してもよい。グラフ構造を使用する場合、参加者は提案として、グラフ構造を修正、追加したり、文字列を変更したりすることにより、アイデアに便乗する。
このようにグラフ構造を使用することにより、ビジネスモデルなど実体のない物事に対する発想支援をすることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために、具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有するものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を、他の実施例の構成の一部に置換することもできる。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を追加することもできる。また、各実施例の構成の一部について、それを削除し、他の構成の一部を追加し、他の構成の一部と置換することもできる。
100・・・発想支援装置
101・・・インターフェース
102・・・アイデアDB
103・・・アイデア選択アルゴリズム
200・・・アイデア評価提案画面
201・・・原案表示部
202・・・原案評価部
203・・・提案受付部
204・・・提出ボタン
205・・・テーマ

Claims (11)

  1. アイデア前記アイデアの評価前記アイデアの親子関係及び前記アイデアの表示回数を保存するアイデアデータベースと、
    前記アイデアの評価に基づいて表示するアイデアを原案として選択する演算部と、
    前記原案を表示し、前記原案に対する参加者の評価及び前記原案を親として前記原案から連想される新たなアイデアである提案を入力するインターフェースと、
    を有し、
    前記演算部が、前記アイデアの親子関係に基づいて、同じ祖先をもつ、アイデアの家系ごとに、前記アイデアの家系に含まれる全てのアイデアの評価及び前記表示回数の総和を計算し、前記アイデアの評価の総和と前記表示回数の総和との比である家系評価率を使用し、選択すべき家系を決定し、選択された家系の各々から、前記原案に対する参加者の評価と前記表示回数との比である評価率を使用して、前記原案を選択することを特徴とする発想支援装置。
  2. 請求項1に記載の発想支援装置において、
    前記演算部が、前記原案に対する参加者の評価と前記表示回数とを使用し、表示するアイデアを選択することを特徴とする発想支援装置。
  3. 請求項2に記載の発想支援装置において、
    前記演算部が、前記原案に対する参加者の評価と前記表示回数との比である評価率を使用し、表示するアイデアを選択することを特徴とする発想支援装置。
  4. 請求項1に記載の発想支援装置において、
    前記演算部が、前記家系から2個以上の前記アイデアを、前記原案として選択し、
    前記インターフェースが、2個以上の前記原案が同一家系のアイデアであることが分かるように同じ行又は列に並べる、又は、前記原案を線又は矢印で結んで表示することを特徴とする発想支援装置。
  5. 請求項4に記載の発想支援装置において、
    前記演算部が、前記家系評価率の低い前記家系を廃止し、新規に家系を作成することを特徴とする発想支援装置。
  6. 請求項1に記載の発想支援装置において、
    前記演算部が、少なくとも前記評価率又は前記家系評価率の一方を計算する際に、前記表示回数又は前記表示回数の総和が少ない前記評価率又は前記家系評価率を、前記表示回数又は前記表示回数の総和が多い前記評価率又は前記家系評価率よりも大きく評価することを特徴とする発想支援装置。
  7. 請求項6に記載の発想支援装置において、
    前記演算部が、少なくとも前記評価率又は前記家系評価率の一方を計算する際に、前記表示回数が0回の場合の前記評価率又は前記家系評価率をパラメータcによって決定し、パラメータcの値を、前記アイデアデータベースに保存されているアイデアの数の増加に伴って減少させることを特徴とする発想支援装置。
  8. 請求項1に記載の発想支援装置において、
    前記アイデアデータベースが、前記アイデアを評価した参加者の識別番号を保存し、
    前記演算部が、前記識別番号により特定される参加者の属性に基づいて、特定の属性を持つ参加者に限定した場合の前記評価率又は前記家系評価率を計算することを特徴とする発想支援装置。
  9. 請求項1に記載の発想支援装置において、
    前記インターフェースは、前記原案と前記提案とを、イラスト又はグラフ構造として表示し、入力を受け付けることを特徴とする発想支援装置。
  10. 請求項9に記載の発想支援装置において、
    前記インターフェースは、前記提案を、イラストを使用して入力する際に、イラストを自動的に修正する機能を有することを特徴とする発想支援装置。
  11. アイデアデータベースにて、アイデア前記アイデアの評価前記アイデアの親子関係及び前記アイデアの表示回数を保存し、
    演算部にて、前記アイデアの評価に基づいて表示するアイデアを原案として選択し、
    インターフェースにて、前記原案を表示し、前記原案に対する参加者の評価及び前記原案を親として前記原案から連想される新たなアイデアである提案を入力し、
    前記演算部にて、前記アイデアの親子関係に基づいて、同じ祖先をもつ、アイデアの家系ごとに、前記アイデアの家系に含まれる全てのアイデアの評価及び前記表示回数の総和を計算し、前記アイデアの評価の総和と前記表示回数の総和との比である家系評価率を使用し、選択すべき家系を決定し、選択された家系の各々から、前記原案に対する参加者の評価と前記表示回数との比である評価率を使用して、前記原案を選択する、
    ことを特徴とする発想支援方法。
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