JP7426261B2 - 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法 - Google Patents

学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7426261B2
JP7426261B2 JP2020041013A JP2020041013A JP7426261B2 JP 7426261 B2 JP7426261 B2 JP 7426261B2 JP 2020041013 A JP2020041013 A JP 2020041013A JP 2020041013 A JP2020041013 A JP 2020041013A JP 7426261 B2 JP7426261 B2 JP 7426261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
learning
inspection
statistics
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020041013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021144314A (ja
Inventor
悟史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2020041013A priority Critical patent/JP7426261B2/ja
Priority to PCT/JP2020/041655 priority patent/WO2021181749A1/ja
Publication of JP2021144314A publication Critical patent/JP2021144314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7426261B2 publication Critical patent/JP7426261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

この発明は、対象物の異常を検出する技術に関する。
食品、医薬品または工業製品等の製造工程においては、製造ラインに検査工程を設けて、不良品の検出等の検査が行われる場合がある。製品の検査は、人間が目視で行っており(目視検査)、人的コストが高いという問題があった。このため、検査工程の一部または全部を自動化するべく、機械によって自動的に製品を検査するシステムの開発が進められている。
近年では、畳み込みニューラルネットワークと呼ばれる機械学習技術を用いた欠陥検査手法が提案されている。畳み込みニューラルネットワークを用いた一般的な手法は、ネットワークを畳み込み層および全結合層で構成し、良品と不良品とを分類するように学習を行う。このとき、畳み込み層では、画像の特徴量を抽出し、最終段の全結合層では、特徴量を用いた識別を行うように学習される。学習済みのネットワークは、検査したいサンプルの画像が入力されると、良品か不良品かを示す判定結果を出力する。このように、良品か不良品かを示す正解ラベルを与えて学習する機械学習は、教師あり学習と呼ばれる。
特許文献1は、学習に充分な量の良品と不良品が必要であることを指摘し、教師なし学習での検査を提案している。具体的には、前半は畳み込み層、後半は逆畳み込み層で構成されたオートエンコーダと呼ばれる畳み込みニューラルネットワークを用いて、入力された画像を再構成するように学習が行われる。学習には、良品の画像のみが使用される。畳み込み層は、入力された画像をより小さいデータに圧縮し、逆畳み込み層は、圧縮したデータから元の入力された画像を復元する。このような学習により、前半の畳み込み層は、画像の特徴量を出力できるようになる。学習済みの畳み込み層を用いて抽出した特徴量を、アイソレーションフォレストなどの識別器に入力し、製品の良否が判定される。
特許文献2は、画像の一部が僅かに異なる工業部品の欠陥を判別するべく、オートエンコーダに入力した画像と、オートエンコーダが出力する画像との差分画像を取得する。オートエンコーダを良品の画像のみを用いて学習することにより、オートエンコーダで再構成される画像は、欠陥のない画像となるため、差分を取ることによって、欠陥部位が検出可能となる。
非特許文献1は、変分オートエンコーダ(VAE:Variational Auto Encoder)を用いる検査技術が記載されている。変分オートエンコーダは、オートエンコーダの一種であり、確率モデルを導入することによって、より高度な学習を可能にしている。非特許文献1では、変分オートエンコーダの出力を多変量正規分布でモデル化しており、各画素を単純に再構成するのではなく、復元誤差を考慮して、正規分布の平均および分散を推定するような学習が行われる。入出力の差分だけでなく、復元時にどの程度の誤差が生じるかを考慮することによって、より精度の高い欠陥検出が可能とされている。
特開2019-087181号公報 特開2018-195119号公報
Takashi Matsubara, Ryosuke Tachibana, Kuniaki Uehara, "Anomaly Machine Component Detection by Deep Generative Model with Unregularized Score", 2018, International Joint Conference on Neural Networks
しかしながら、非特許文献1に記載の手法は、学習に用いられる複数の画像の各画素の輝度分布が正規分布に従っていない場合、精度が大きく低下する問題がある。例えば、輝度分布が極端に左右に偏った形状をしていた場合、実際の輝度と、平均値との差が大きくなってしまうため、過検出が増大する可能性がある。
本発明の目的は、画像における異常を検出する際の過検出を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、第1態様は、画像検査装置を構築するための学習装置であって、複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように確率モデルを学習する学習部を備える。
第2態様は、第1態様の学習装置であって、前記対象物画像が、良品を撮像した良品画像である。
第3態様は、第1態様または第2態様の学習装置であって、前記特定の分布が、正規分布である。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つの学習装置であって、前記確率モデルが、変分オートエンコーダである。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つの学習装置であって、前記高次統計量が、歪度または尖度である。
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれか1つの学習装置により学習が行われた学習モデルを用いる画像検査装置であって、検査対象である検査画像を、前記学習部によって得られた学習済みパラメータを有する前記確率モデルに入力し、前記検査画像に対する単位画素ごとの平均、分散、および高次統計量を取得する統計量取得部と、前記統計量取得部によって取得される平均、分散、および高次統計量に基づいて、前記検査画像における異常を検出する異常検出部とを含む。
第7態様は、第6態様の画像検査装置であって、前記異常検出部は、前記検査画像のうち、前記統計量取得部によって取得された高次統計量が所定の閾値を越える単位画素を除外して、異常を検出する。
第8態様は、第1態様から第5態様のいずれか1つの学習装置によって取得される、前記確率モデルの学習済みパラメータである。
第9態様は、画像検査方法を構築するための学習方法であって、複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように確率モデルを学習する工程を含む。
第10態様は、画像検査装置であって、複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように学習された学習済みパラメータを有する確率モデルを用いて、検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量を取得する統計量取得部と、前記統計量取得部によって得られる、前記検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量に基づいて、前記検査画像における異常を検出する異常検出部とを備える。
第11態様は、第10態様の画像検査装置であって、前記異常検出部は、前記検査画像のうち、前記統計量取得部によって取得された高次統計量が所定の閾値を越える単位画素を除外して、異常を検出する。
第12態様は、画像検査方法であって、複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように学習された学習済みパラメータを有する確率モデルを用いて、検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量を取得する統計量取得工程と、前記統計量取得工程によって得られる、前記検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量に基づいて、前記検査画像における異常を検出する異常検出工程とを含む。
本発明によると、確率モデルを用いて推定された高次統計量に基づいて、特定の分布に従わない単位画素を特定できるため、過検出を抑制できる。
実施形態の検査装置を示す図である。 実施形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 実施形態の情報処理装置が備える機能的な構成を示す図である。 変分オートエンコーダを概念的に示す図である。 検査部による検査の流れを概念的に示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
<1. 実施形態>
図1は、実施形態の画像検査装置10を示す図である。画像検査装置10は、対象物90の画像を解析することによって、対象物90の欠陥(異常)を検出する。対象物90は、具体的には錠剤であるが、錠剤に限定されない。画像検査装置10は、カメラ110と、情報処理装置120とを備える。カメラ110は、情報処理装置120と電気的に接続されている。カメラ110は、イメージセンサを備えている。カメラ110は、イメージセンサを用いて対象物90を撮像することにより得られる画像信号を、情報処理装置120へ出力する。カメラ110に撮像される対象物90は、所定の位置に停止していてもよいし、ベルトコンベヤなどの搬送機構により、所定の方向へ移動していてもよい。
図2は、実施形態の情報処理装置120のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置120は、コンピュータとしての構成を備える。具体的には、情報処理装置120は、プロセッサ121と、RAM123と、記憶部125と、入力部127と、表示部129と、機器I/F131と、通信I/F133とを備える。プロセッサ121、RAM123、記憶部125、入力部127、表示部129、機器I/F131および通信I/F133は、バス135を介して互いに電気的に接続されている。
プロセッサ121は、具体的には、CPUまたはGPUを含む。RAM123は、情報の読み出しおよび書き込みが可能な記憶媒体であって、具体的には、SDRAMである。記憶部125は、情報の読み出しおよび書き込みが可能な記録媒体であって、具体的には、HDD(ハードディスクドライブ)またはSSD(ソリッドステートドライブ)を含む。なお、記憶部125は、ROM、可搬性を有する光ディスク、磁気ディスクまたは半導体メモリ等を含んでもよい。記憶部125は、プログラムPを記憶している。プロセッサ121は、RAM123を作業領域として、プログラムPを実行することにより、各種の機能を実現する。なお、プログラムPは、ネットワークを介して、情報処理装置120に提供または配布されるようにしてもよい。
入力部127は、ユーザの操作入力を受け付ける入力デバイスであり、具体的には、マウスまたはキーボードなどである。表示部129は、各種情報を表す画像を表示する表示デバイスであり、具体的には、液晶ディスプレイである。
機器I/F131は、カメラ110を情報処理装置120に電気的に接続するためのインターフェースである。通信I/F133は、情報処理装置120をインターネットなどのネットワークと接続するためのインターフェースである。カメラ110は、通信I/F133を介して情報処理装置120と接続されてもよい。すなわち、画像検査装置10は、カメラ110を備えていることは必須ではなく、情報処理装置120のみを備えていてもよい。
図3は、実施形態の情報処理装置120が備える機能的な構成を示す図である。情報処理装置120は、取得部141、学習部143、および検査部145を備える。取得部141、学習部143、および検査部145は、プロセッサ121がプログラムPにしたがって動作することにより実現される機能である。なお、学習部143は、情報処理装置120に備えられることは必須ではなく、別のコンピュータに備えられてもよい。
取得部141は、カメラ110で対象物90を撮像した対象物画像91を取得する。なお、対象物画像91のうち、検査対象となる画像を検査画像と称する。学習部143は、後述する確率モデルである変分オートエンコーダ20を用いて、学習を行う。検査部145は、検査画像を変分オートエンコーダ20に入力し、その出力結果に基づいて、検査画像における異常を検出する。
<2.ネットワークの構築>
図4は、変分オートエンコーダ20を概念的に示す図である。オートエンコーダとは、自己符号化器とも称される、ニューラルネットの技術である。画像検査装置100では、オートエンコーダの一例として、変分オートエンコーダ(VAE:Variational Auto Encoder)が利用される。なお、エンコーダとして、敵対的生成ネットワーク(GAN:Generative Adversarial Network)が用いられてもよい。
変分オートエンコーダ20は、ニューラルネットで構成される関数である。変分オートエンコーダ20では、データx(対象物画像91)が、畳み込み層21に入力され、次元削減された潜在変数zに変換される。そして、潜在変数zは、第1逆畳み込み層231に入力されて、再構成データx´が出力される。畳み込み層21はエンコーダとも称され、第1逆畳み込み層231は、デコーダとも称される。そして、再構成データx´がデータxに近くなるように、エンコーダおよびデコーダを学習させる。
なお、変分オートエンコーダ20では、データxおよび潜在変数zが、確率変数として扱われる。つまり、エンコーダ(畳み込み層21)およびデコーダ(第1逆畳み込み層231)は、決定論的ではなく、確率分布p(z|x),p(x|z)からのサンプリングを含む確率的な変換を行う。また、確率分布p(z│x)としては、変分法で近似された確率分布q(z│x)が用いられる。さらに、変分オートエンコーダ20では、確率分布q(z|x),p(x|z)は、限られた個数のパラメータで決まる特定の分布で近似される。確率分布q(z|x),p(x|z)は、特定の分布で近似される場合、次式で表される。
q(z|x)=q(z|φ(x))
p(x|z)=p(x|θ(z))
ここで、φ(x)、θ(z)は、入力(xおよびz)に対して、確率分布のパラメータφおよびθの各々を出力する射影関数である。
本実施形態では、確率分布q(z|x),p(x|z)は、正規分布で近似されるものとする。確率分布p(x|z)が正規分布で近似されることにより、デコーダの出力は、正規分布で近似された確率分布のパラメータ(平均μおよび分散σ )となる。すなわち、データxとして対象物画像91が変分オートエンコーダ20に入力されると、第1逆畳み込み層231は、対象物画像91の各画素に対する平均μおよび分散σ を出力する。
第1逆畳み込み層231が出力する平均μは、変分オートエンコーダ20に入力される対象物画像91を再構成した画像を表す。また、第1逆畳み込み層231が出力する分散σ は、再構成時のばらつきを表す。
なお、確率分布q(z|x),p(x|z)が、正規分布で近似されることは必須ではなく、ベルヌーイ分布や多項分布など、正規分布以外の分布で近似されてもよい。
図4に示すように、変分オートエンコーダ20は、第2逆畳み込み層233を有する。第2逆畳み込み層233は、畳み込み層21の出力側に連結される。第2逆畳み込み層233は、畳み込み層21が出力する潜在変数zから、畳み込み層21に入力された対象物画像91の各画素に対する高次統計量を出力する。
本実施形態では、第2逆畳み込み層233が出力する高次統計量は、歪度であるものとする。歪度は、分布の歪み度合いを表す統計量であり、分布に偏りが無い場合は0になり、左右に偏ると値が上下する。
第2逆畳み込み層233が出力する歪度は、第1逆畳み込み層231が出力する平均μおよび分散σ が、正規分布に対してどの程度歪んでいたか、を表す値である。
本実施形態では、平均および分散が第1逆畳み込み層231から、歪度が第2逆畳み込み層233から、それぞれ出力される。このように、逆畳み込み層を分けることによって、各出力の精度が高められる。ただし、平均、分散、および歪度が、共通の逆畳み込み層から出力されるようにしてもよい。
<ネットワークの学習>
学習部143は、変分オートエンコーダ20を用いて学習を行う。学習用データとして、複数の対象物画像91は、良品の対象物90を撮像して得られる良品画像が使用される。学習部143は、変分オートエンコーダ20における入力と出力の誤差(再構成誤差)を最小化するように、内部パラメータを更新する学習を行う。この学習のために、誤差関数L(x)が定義される。学習部143は、各良品画像を変分オートエンコーダ20に入力し、確率的再急降下法を用いて、入力された各良品画像を再構成するように学習することによって、畳み込み層21、第1逆畳み込み層231、および第2逆畳み込み層233の内部パラメータを更新する。次の式は、学習時に使用される誤差関数L(x)である。
Figure 0007426261000001
誤差関数L(x)において、i,jは、学習用データの良品画像の要素番号を示している。誤差関数L(x)では、非特許文献1に記載された誤差関数に、歪度を最適化するための誤差SVAEが追加されている。正規分布の平均μxiおよび分散σxi については、正規分布の対数尤度を誤差関数とすることにより学習する。SVAEは、正規分布の平均と分散に対する歪度を、二乗誤差で近似的に最適化するようになっている。これにより、第2逆たたみ込みそう233の出力が、歪度に近づけられる。
具体的には、i番目の入力画像xと、推定した正規分布のパラメータである平均μxiおよび標準偏差σxiから求められる(x-μxi/σxi と、ネットワークの出力であるskewnessの誤差を最小化するようになっている。これは、分布に対する一つの良品画像の誤差しか計算していないことになるが、膨大な良品画像を用いて繰り返し内部パラメータの更新を行うことによって、確率的に近似が行われる。学習部143は、変分オートエンコーダ20を用いての学習を完了すると、学習済みの内部パラメータ(学習済みパラメータ)を記憶部125に保存する。
図3に示すように、検査部145は、統計量取得部31、異常度取得部33、補正部35、および異常検出部37を備える。検査部145が実行する処理の内容について、次に詳述する。
<欠陥検知>
図5は、検査部145による検査の流れを概念的に示す図である。図5では、検査対象である検査画像93が、欠陥部NG1を有する場合を示している。
まず、検査部145の統計量取得部31は、図5に示すように、学習済みの内部パラメータを有する変分オートエンコーダ20に、検査画像93を入力する。すると、変分オートエンコーダ20は、検査画像93の各画素に対する、正規分布の平均を表す平均画像931と、正規分布の分散を表す分散画像933と、正規分布の歪度を表す歪度画像935とを出力する。
検査部145の異常度取得部33は、検査画像93と、統計量取得部31によって取得された平均画像931および分散画像933とに基づいて、検査画像93の各画素に対する異常度を算出する。異常度は、例えば、マハラノビス距離としてもよい。マハラノビス距離は、例えば、(x-μ/σ (ただし、kは各画素の要素番号を表す。)により求められる。
より具体的には、異常度取得部33は、検査画像93および平均画像931における、対応する画素同士の輝度(xおよびμ)の差分(=x-μ)を計算する。さらに異常度取得部33は、得られた差分を2乗した値(=(x―μ)を、分散画像933における対応する画素の分散σ で除算する。異常度取得部33は、このような演算処理を検査画像93の全画素に対して行うことにより、異常度画像937を取得する。
図5に示すように、検査画像93に含まれていた欠陥部NG1は、異常度画像937において、異常度が大きいことを表す高輝度の部分として検出されている。しかしながら、矢印で示すように、異常度画像937では、欠陥部NG1以外にも、異常度が大きい部分が検出されている。具体的には、検査画像93における対象物90のてかり部分が、大きな異常度となって検出されている。このため、異常度画像937に基づいて異常判定が行われた場合、欠陥部NG1以外も異常と判定される過検出が起きる可能性がある。
ここで、異常度画像937は、各画素の輝度分布が、正規分布に従うものと仮定して求められている。このため、推定される輝度分布が正規分布に従わない画素については、異常度が高くなりやすく、過検出の要因となりうる。そこで、検査部145の補正部35は、過検出を抑制するため、異常度画像937の補正を行う。具体的には、補正部35は、歪度画像935のうち、歪度が所定の閾値を越える画素を、正規分布に従わない画素として、異常度画像937から除去する処理を行う。すなわち、補正部35は、異常度画像937および歪度画像935に基づいて、補正画像939を生成する。図5に示すように、検査画像93におけるてかり部分は、歪度画像935において歪度が比較的大きい。こため、補正画像939では、てかり部分の異常度が除去される。
検査部145の異常検出部37は、補正画像939の異常度に基づいて、検査画像93の各画素が異常であるか否かを判定する。具体的には、異常検出部37は、補正画像939において、異常度が所定の閾値を越える画素を異常と判定する。異常検出部37は、判定結果を、表示部129に表示してもよい。異常検出部37は、異常と判定した画素の座標または異常度を表す情報を、表示部129に表示してもよい。
以上のように、本実施形態では、高次統計量である歪度を出力するように変分オートエンコーダ20を学習させることにより、輝度分布が正規分布に従わない画素を、歪度に基づいて特定することができる。したがって、歪度に基づいて、異常度画像を補正することによって、検査画像93における異常の過検出を抑制できる。
<3. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、高次統計量として、歪度が採用されているが、尖度、または、より高次の統計量が採用されてもよい。尖度を出力させるように変分オートエンコーダ20を学習させる、誤差関数L(x)のSVAEとして、次式を採用してもよい。
Figure 0007426261000002
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
10 画像検査装置
100 画像検査装置
120 情報処理装置(学習装置)
125 記憶部
143 学習部
145 検査部
20 変分オートエンコーダ
31 統計量取得部
33 異常度取得部
35 補正部
37 異常検出部
90 対象物
91 対象物画像
93 検査画像
931 平均画像
933 分散画像
935 歪度画像
937 異常度画像
939 補正画像

Claims (12)

  1. 画像検査装置を構築するための学習装置であって、
    複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように確率モデルを学習する学習部、
    を備える、学習装置。
  2. 請求項1に記載の学習装置であって、
    前記対象物画像が、良品を撮像した良品画像である、学習装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の学習装置であって、
    前記特定の分布が、正規分布である、学習装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の学習装置であって、
    前記確率モデルが、変分オートエンコーダである、学習装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の学習装置であって、
    前記高次統計量が、歪度または尖度である、学習装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の学習装置により学習が行われた学習モデルを用いる画像検査装置であって、
    検査対象である検査画像を、前記学習部によって得られた学習済みパラメータを有する前記確率モデルに入力し、前記検査画像に対する単位画素ごとの平均、分散、および高次統計量を取得する統計量取得部と、
    前記統計量取得部によって取得される平均、分散、および高次統計量に基づいて、前記検査画像における異常を検出する異常検出部と、
    を含む、画像検査装置。
  7. 請求項6に記載の画像検査装置であって、
    前記異常検出部は、
    前記検査画像のうち、前記統計量取得部によって取得された高次統計量が所定の閾値を越える単位画素を除外して、異常を検出する、画像検査装置。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の学習装置によって取得される、前記確率モデルの学習済みパラメータ。
  9. 画像検査方法を構築するための学習方法であって、
    複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように確率モデルを学習する工程、
    を含む、学習方法。
  10. 画像検査装置であって、
    複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、
    単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように学習された学習済みパラメータを有する確率モデルを用いて、検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量を取得する統計量取得部と、
    前記統計量取得部によって得られる、前記検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量に基づいて、前記検査画像における異常を検出する異常検出部と、
    を備える、画像検査装置。
  11. 請求項10に記載の画像検査装置であって、
    前記異常検出部は、前記検査画像のうち、前記統計量取得部によって取得された高次統計量が所定の閾値を越える単位画素を除外して、異常を検出する、画像検査装置。
  12. 画像検査方法であって、
    複数の対象物画像を学習用データとし、入力と出力の誤差が小さくなるように、かつ、単位画素ごとに、特定の分布で近似された分布の平均、分散、および高次統計量を出力するように学習された学習済みパラメータを有する確率モデルを用いて、検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量を取得する統計量取得工程と、
    前記統計量取得工程によって得られる、前記検査画像の各単位画素に対する平均、分散、および高次統計量に基づいて、前記検査画像における異常を検出する異常検出工程と、
    を含む、画像検査方法。
JP2020041013A 2020-03-10 2020-03-10 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法 Active JP7426261B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020041013A JP7426261B2 (ja) 2020-03-10 2020-03-10 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法
PCT/JP2020/041655 WO2021181749A1 (ja) 2020-03-10 2020-11-09 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020041013A JP7426261B2 (ja) 2020-03-10 2020-03-10 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021144314A JP2021144314A (ja) 2021-09-24
JP7426261B2 true JP7426261B2 (ja) 2024-02-01

Family

ID=77671506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020041013A Active JP7426261B2 (ja) 2020-03-10 2020-03-10 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7426261B2 (ja)
WO (1) WO2021181749A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7439157B2 (ja) * 2022-03-30 2024-02-27 本田技研工業株式会社 検査装置
WO2024034451A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 株式会社神戸製鋼所 学習済みモデルの生成方法、判定装置、判定方法、及びプログラム
WO2024068203A1 (en) 2022-09-28 2024-04-04 Carl Zeiss Smt Gmbh Computer implemented method for defect detection in an imaging dataset of a wafer, corresponding computer-readable medium, computer program product and systems making use of such methods

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018195119A (ja) 2017-05-18 2018-12-06 住友電装株式会社 異変検出装置及び異変検出方法
JP2019016292A (ja) 2017-07-10 2019-01-31 凸版印刷株式会社 コンテンツ生成装置、コンテンツ生成方法及びプログラム
JP2019506739A (ja) 2016-01-06 2019-03-07 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 外れ値検出を通じた特徴選択及び自動処理窓監視
US20190287230A1 (en) 2018-03-19 2019-09-19 Kla-Tencor Corporation Semi-supervised anomaly detection in scanning electron microscope images
US20190332900A1 (en) 2018-04-30 2019-10-31 Elekta Ab Modality-agnostic method for medical image representation
JP6621117B1 (ja) 2018-10-25 2019-12-18 株式会社アルム 画像処理装置、画像処理システム、および画像処理プログラム
JP2019537135A (ja) 2016-11-04 2019-12-19 ディープマインド テクノロジーズ リミテッド ニューラルネットワークを使用したシーンの理解および生成
US20200034654A1 (en) 2018-07-30 2020-01-30 Siemens Healthcare Gmbh Deep Variational Method for Deformable Image Registration
JP2020035097A (ja) 2018-08-28 2020-03-05 株式会社モルフォ 画像識別装置、画像識別方法及び画像識別プログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019506739A (ja) 2016-01-06 2019-03-07 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 外れ値検出を通じた特徴選択及び自動処理窓監視
JP2019537135A (ja) 2016-11-04 2019-12-19 ディープマインド テクノロジーズ リミテッド ニューラルネットワークを使用したシーンの理解および生成
JP2018195119A (ja) 2017-05-18 2018-12-06 住友電装株式会社 異変検出装置及び異変検出方法
JP2019016292A (ja) 2017-07-10 2019-01-31 凸版印刷株式会社 コンテンツ生成装置、コンテンツ生成方法及びプログラム
US20190287230A1 (en) 2018-03-19 2019-09-19 Kla-Tencor Corporation Semi-supervised anomaly detection in scanning electron microscope images
US20190332900A1 (en) 2018-04-30 2019-10-31 Elekta Ab Modality-agnostic method for medical image representation
US20200034654A1 (en) 2018-07-30 2020-01-30 Siemens Healthcare Gmbh Deep Variational Method for Deformable Image Registration
JP2020035097A (ja) 2018-08-28 2020-03-05 株式会社モルフォ 画像識別装置、画像識別方法及び画像識別プログラム
JP6621117B1 (ja) 2018-10-25 2019-12-18 株式会社アルム 画像処理装置、画像処理システム、および画像処理プログラム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
佐藤 一輝 外3名,深層教師なし異常部分検知のための偶然的不確実さを考慮した異常度,電子情報通信学会技術研究報告[online],日本,一般社団法人電子情報通信学会,2019年06月19日,第119巻, 第89号,pp. 15-20
立花 亮介 外2名,深層生成モデルによる非正則化異常度を用いた工業製品の異常検知,一般社団法人 人工知能学会第32回全国大会論文集DVD [DVD-ROM] 2018年度 人工知能学会全国大会(第32回),日本,一般社団法人 人工知能学会,2018年06月08日

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021144314A (ja) 2021-09-24
WO2021181749A1 (ja) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7426261B2 (ja) 学習装置、画像検査装置、学習済みパラメータ、学習方法、および画像検査方法
US11341626B2 (en) Method and apparatus for outputting information
JP7004145B2 (ja) 欠陥検査装置、欠陥検査方法、及びそのプログラム
JPWO2020031984A1 (ja) 部品の検査方法及び検査システム
US11315231B2 (en) Industrial image inspection method and system and computer readable recording medium
CN110619618A (zh) 一种表面缺陷检测方法、装置及电子设备
US20140348415A1 (en) System and method for identifying defects in welds by processing x-ray images
JP6844563B2 (ja) 検査装置、画像識別装置、識別装置、検査方法、及び検査プログラム
JP2017107541A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび検査システム
JP7453813B2 (ja) 検査装置、検査方法、プログラム、学習装置、学習方法、および学習済みデータセット
JP2015087940A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN114429441A (zh) 一种异常检测方法及装置、设备、存储介质
US20240005477A1 (en) Index selection device, information processing device, information processing system, inspection device, inspection system, index selection method, and index selection program
JP7414629B2 (ja) 学習用データ処理装置、学習装置、学習用データ処理方法、およびプログラム
JP7460391B2 (ja) 学習装置、画像検査装置、プログラム、および学習方法
JP2022029262A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および学習装置
KR20230036650A (ko) 영상 패치 기반의 불량 검출 시스템 및 방법
Kim et al. CECvT: Initial Diagnosis of Anomalies in Thermal Images
US20230274409A1 (en) Method for automatic quality inspection of an aeronautical part
JP2023008416A (ja) 異常検知システムおよび異常検知方法
WO2021229905A1 (ja) 画像検査装置、画像検査方法及び学習済みモデル生成装置
WO2022181304A1 (ja) 検査システムおよび検査プログラム
Topp et al. How can NDT 4.0 improve the Probability of Detection (POD)?
WO2021229901A1 (ja) 画像検査装置、画像検査方法及び学習済みモデル生成装置
JP2024010338A (ja) 教師データ作成方法及び作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7426261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150