JP7425541B2 - 端末装置、基地局装置、および、方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端末装置、基地局装置、および、方法に関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「LTE(Long
Term Evolution)」、または、「EUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEにおいて、基地局装置はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置はUE(User Equipment)とも称されてもよい。
LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。1つの基地局装置は1または複数のサービングセルを管理してもよい。
3GPPでは、国際電気通信連合(ITU)が策定する次世代移動通信システムの規格であるIMT(International Mobile Telecommunication)―2020に提案するため、次世代無線通信規格(NR: New Radio)の検討が行なわれている(非特許文献1)。NR
は、単一の技術の枠組みにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC
(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication)の3つのシナリオを想定した要求を満たすことが求められている。
さらに、無免許周波数帯(Unlicensed band, unlicensed spectrum)にNR無線アクセス技術(NR-RAT: NR Radio Access Technology)を適用する無線通信方式および/または無線通信システムであるNR-U(NR-Unlicensed)の検討が行なわれている(非特許文
献2)。
"New SID proposal: Study on New Radio Access Technology", RP-160671, NTT DOCOMO, 3GPP TSG RAN Meeting #71, Goteborg, Sweden, 7th - 10th March, 2016. "TR38.889 v0.0.2 Study on NR-based Access to Unlicensed Spectrum", R1-1807617, Qualcomm Incorporated, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93, Busan, Korea, 21st - 25th May, 2018.
本発明は、効率的に通信を行う端末装置、基地局装置、該端末装置に用いられる方法、該基地局装置に用いられる方法を提供する。
(1)本発明の第1の態様は、端末装置であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を受信する受信部と、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する第1の情報を検出した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップせず、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記第1の情報を検出しなかった場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップする。
(2)本発明の第2の態様は、端末装置であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)および/またはCSI-RS(Channel State Information - Reference Signal)を受信する受信部と、前記SSBおよび/またはCSI-RSに対してランダムアクセスプリアンブルのリソースを選択するMAC(Medium Access Control)層処理部と、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、ra-ResponseWindowが満了し、所定のタイミングで、前記SSBおよび/またはCSI-RSを受信できないとすれば、 前記受信部は、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピング(ランプアップ) をサスペンドするための第1の情報を前記MAC層処理部へ通知し、前記MAC層処理部は、前記第1の情報を受信すれば、前記ランダムアクセスプリアンブルに対するPREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERをインクリメントしない。
(3)本発明の第3の態様は、基地局装置であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を送信する送信部と、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を受信する受信部と、を備え、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するRAR(Msg2)を送信する前に、所定の期間、LBT(Listen Before Talk)が失敗したことに基づいて前記RARを送信できなかった場合、SSBに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する情報をセットして送信する。
(4)本発明の第4の態様は、端末装置に用いられる方法であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を受信するステップと、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信するステップと、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する第1の情報を検出した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップステップと、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記第1の情報を検出しなかった場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップするステップと、を有する。
(5)本発明の第5の態様は、端末装置に用いられる方法であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)および/またはCSI-RS(Channel State Information - Reference Signal)を受信するステップと、前記SSBおよび/またはCSI-RSに対してランダムアクセスプリアンブルのリソースを選択するステップと、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、ra-ResponseWindowが満了し、所定のタイミングで、前記SSBおよび/またはCSI-RSを受信できないとすれば、 レイヤ1は、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピング(ランプアップ)をサスペンドするための第1の情報を上位層へ通知するステップと、前記第1の情報を受信すれば、前記ランダムアクセスプリアンブルに対するPREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERをインクリメントしないステップと、を有する。
(6)本発明の第6の態様は、基地局装置に用いられる方法であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を送信するステップと、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を受信するステップと、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するRAR(Msg2)を送信する前に、所定の期間、LBT(Listen Before Talk)が失敗したことに基づいて前記RARを送信できなかった場合、SSBに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する情報をセットして送信するステップと、を有する。
この発明によれば、端末装置は効率的に通信を行うことができる。また、基地局装置は効率的に通信を行なうことができる。
本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。 本実施形態の一態様に係るNslot symb、SCS設定μ、および、CP設定の関係を示す一例である。 本実施形態の一態様に係るサブフレームにおけるリソースグリッドの一例を示す概略図である。 本実施形態の一態様に係るPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマットの長さNPUCCH symbの関係の一例を示す図である。 本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態の一態様に係るランダムアクセスプロシージャの一例を示す図である。 本実施形態の一態様に係るチャネルアクセスプロシージャ(CAP)の一例を示す図である。 本実施形態の一態様に係るチャネルアクセス優先クラス(CAPC)およびCW調整プロシージャ(CWAP)の一例を示す図である。 本実施形態に係る周波数マッピング(リソース割り当て、物理リソースへのマッピング)の一例を示す図である。 本実施形態に係るMACサブヘッダおよびMAC PDUの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るNRに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の一例(例1)を示す図である。 本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の別の一例(例2)を示す図である。 本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の別の一例(例3)を示す図である。 本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の別の一例(例4)を示す図である。 本実施形態に係る時間領域におけるPUSCHの送信開始位置(時間領域の開始位置、スロット内の開始位置)を示すフィールド(PUSCH starting position field, PSP field)および各SCSに対応するPUSCHの開始位置の一例を示す図である。 本実施形態に係るNR-Uに対するPUSCHの周波数リソース配置タイプの一例を示す図である。 本実施形態に係るBPV(Backoff Parameter value)の一例を示す図である。 本実施形態に係るランダムアクセスプロシージャが完了しなかった場合のMsg1を送信するまでのプロシージャを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3を具備する。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1とも称されてもよい。なお、基地局装置3は、通信装置、ノード、NB(NodeB)、eNB、gNB、ネットワーク装置(コアネットワーク、ゲートウェイ)、アクセスポイントの一部または全部を含んでもよい。また、端末装置1は、UE(User equipment)と称されてもよい。なお、eNBは、1または複数の端末装置1に向けてEUTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルターミネーションを提供するノードであり、特にNG(Next Generation)インタフェースを介して第5世代コアネットワーク(5GC)に接続されるeNBをng-eNBと称する。また、gNBは、1または複数の端末装置1に向けてNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコルターミネーションを提供するノードであり、NGインタフェースを介して5GCに接続される。
基地局装置3は、MCG(Master Cell Group)、および、SCG(Secondary Cell Group)の一方または両方を構成してもよい。MCGは、少なくともPCell(Primary Cell)を含んで構成されるサービングセルのグループである。また、SCGは、少なくと
もPSCell(Primary Secondary Cell)を含んで構成されるサービングセルのグループである。PCellは、初期接続に基づき与えられるサービングセルであってもよい。MCGは、1または複数のSCell(Secondary Cell)を含んで構成されてもよい。SCGは、1または複数のSCellを含んで構成されてもよい。PCellおよびPSCellは、SpCell(Special Cell)と称されてもよい。1つのSpCell、および、1または複数のSCellを用いて1つのCGを構成し、通信を行なうことをキャリアアグリゲーションと称してもよい。
MCGは、EUTRA上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、NR上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGは、NR上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、EUTRA上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGおよびSCGは、EUTRAまたはNRのいずれか一方の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。ここで、EUTRA上とは、EUTRA RAT(Radio Access Technology)が適用された、という意味を含んでもよい。また、NR上とはNR RATが適用された、という意味を含んでもよい。
MCGは、EUTRA上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、NR-U上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGは、NR上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、NR-U上の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、MCGは、EUTRAまたはNRまたはNR-Uのいずれか一方の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。また、SCGは、EUTRAまたはNRまたはNR-Uのいずれか一方の1または複数のサービングセルで構成されてもよい。NR-Uは、周波数免許不要の周波数帯(オペレーティングバンド)でNR方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。NR-U通信が行なわれる周波数帯では、無線LAN(Wireless Local Area Network, Radio LAN)サービス(通信および/または方式)、WAS(Wireless Access Systems)サービス、IEEE802.11サービス、WiFiサービス、FWA(Fixed Wireless Access)サービス、ITS(Intelligent Transport Systems)サービス、LAA(Licensed Assisted Access)サービスを行なう端末装置および/またはアクセスポイント(および/または基地局装置)の通信が行なわれてもよい。一方で、NRは、周波数免許が必要な周波数帯でNR方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。また、LTEは、周波数免許が必要な周波数帯でLTE方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。また、LAAは、周波数免許が不要な周波数帯でLTE方式の通信/アクセス/サービスを行なうことを目的としている。無線通信事業者は、周波数免許によって割り当てられた周波数帯において、商用サービスを行なってもよい。
EUTRA、NR、NR-Uのそれぞれに対して適用されるオペレーティングバンド(キャリア周波数および周波数帯域幅)は個別に定義(規定)されてもよい。
また、MCGは、第1の基地局装置によって構成されてもよい。また、SCGは、第2の基地局装置によって構成されてもよい。つまり、PCellは、第1の基地局装置によって構成されてもよい。PSCellは、第2の基地局装置によって構成されてもよい。第1の基地局装置および第2の基地局装置はそれぞれ、基地局装置3と同じであってもよい。
以下、フレーム構成について説明する。
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。OFDMシンボルは、OFDMの時間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1または複数のサブキャリア(subcarrier)を含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成において時間連続信号(time - continuous signal)に変換される。下りリンクにおいて、CP-OFDM(Cyclic Prefix - Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。上りリンクにおいて、CP-OFDM、または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform - spread - Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが用いられる。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに対して変形プレコーディング(Transform precoding)が適用されることで与えられてもよい。
サブキャリア間隔(SCS)は、サブキャリア間隔Δf=2μ・15kHzによって与えられてもよい。例えば、SCS設定μは0、1、2、3、4、および/または、5のいずれかに設定されてもよい。あるBWP(BandWidth Part)のために、SCS設定μが上位層のパラメータにより与えられてもよい。つまり、下りリンクおよび/または上りリンクに係らず、BWP毎(下りリンクBWP毎、上りリンクBWP毎)にμの値が設定されてもよい。
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、時間領域の長さの表現のために時間単位Tが用いられる。時間単位Tは、T=1/(Δfmax・N)で与えられてもよい。Δfmaxは、本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいてサポートされるSCSの最大値であってもよい。Δfmaxは、Δfmax=480kHzであってもよい。Nは、N=4096であってもよい。定数κは、κ=Δfmax・N/(Δfreff,ref)=64である。Δfrefは、15kHzであってもよい。Nf,refは、2048であってもよい。
定数κは、参照SCSとTの関係を示す値であってもよい。定数κはサブフレームの長さのために用いられてもよい。定数κに少なくとも基づき、サブフレームに含まれるスロットの数が与えられてもよい。Δfrefは、参照SCSであり、Nf,refは、参照SCSに対応する値である。
下りリンクにおける信号の送信、および/または、上りリンクにおける信号の送信は、10msのフレームにより構成される。フレームは、10個のサブフレームを含んで構成される。サブフレームの長さは1msである。フレームの長さは、SCSΔfに関わらず与えられてもよい。つまり、フレームの設定はμの値に係らず与えられてもよい。サブフレームの長さは、SCSΔfに関わらず与えられてもよい。つまり、サブフレームの設定はμに係らず与えられてもよい。
あるSCS設定μに対して、1つのサブフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。例えば、スロット番号nμ は、サブフレームにおいて0からNsubframe,μ slot-1の範囲で昇順に与えられてもよい。SCS設定μに対して、1つのフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。また、スロット番号nμ s,fは、フレームにおいて0からNframe,μ slot-1の範囲で昇順に与えられてもよい。連続するNslot symb個のOFDMシンボルが1つのスロットに含まれてもよい。Nslot symbは、および/または、CP(Cyclic Prefix)設定の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。CP設定は、上位層のパラメータに少なくとも基づき与えられてもよい。CP設定は、専用RRCシグナリングに少なくとも基づき与えられてもよい。スロット番号は、スロットインデックスとも称されてもよい。
図2は、本実施形態の一態様に係るNslot symb、SCS設定μ、および、CP設定の関係を示す一例である。図2Aにおいて、例えば、SCS設定μが2であり、CP設定がノーマルCP(NCP)である場合、Nslot symb=14、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。また、図2Bにおいて、例えば、SCS設定μが2であり、CP設定が拡張CP(ECP)である場合、Nslot symb=12、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。
以下、本実施形態に係る物理リソースについて説明を行なう。
アンテナポートは、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルが、同一のアンテナポートにおいてその他のシンボルが伝達されるチャネルから推定できることによって定義される。1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性(large scale property)が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCL(Quasi Co-Located)であると称されてもよい。大規模特性は、チャネルの長区間特性を少なくとも含んでもよい。大規模特性は、遅延拡がり(delay spread)、ドップラー拡がり(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、および、ビームパラメータ(spatial Rx parameters)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームとが同一であることであってもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームとが同一であることであってもよい。端末装置1は、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCLであることが想定されてもよい。2つのアンテナポートがQCLであることは、2つのアンテナポートがQCLであることが想定されることであってもよい。
SCS設定μとキャリアのセットのために、Nsize,μ grid,xRB sc個のサブキャリアとNsubframe,μ symb個のOFDMシンボルで定義されるリソースグリッドが与えられる。Nsize,μ grid,xは、キャリアxのためのSCS設定μのために与えられるリソースブロック数を示してもよい。Nsize,μ grid,xは、キャリアの帯域幅を示してもよい。Nsize,μ grid,xは、上位層のパラメータCarrierBandwidthの値に対応してもよい。キャリアxは下りリンクキャリアまたは上りリンクキャリアのいずれかを示してもよい。つまり、xは“DL”、または、“UL”のいずれかであってもよい。NRB scは、1つのリソースブロックに含まれるサブキャリア数を示してもよい。NRB scは12であってもよい。アンテナポートpごとに、および/または、SCS設定μごとに、および/または、送信方向(Transmission direction)の設定ごとに少なくとも1つのリソースグリッドが与えられてもよい。送信方向は、少なくとも下りリンク(DL: DownLink)および上りリンク(UL: UpLink)を含む。以下、アンテナポートp、SCS設定μ、および、送信方向の設定の一部または全部を少なくとも含むパラメータのセットは、第1の無線パラメータセットとも称されてもよい。つまり、リソースグリッドは、第1の無線パラメータセット毎に1つ与えられてもよい。なお、無線パラメータセットは、1または複数の無線パラメータ(物理層パラメータまたは上位層パラメータ)を含む1または複数のセットであってもよい。
下りリンクにおいて、サービングセルに含まれるキャリアを下りリンクキャリア(または、下りリンクコンポーネントキャリア)と称する。上りリンクにおいて、サービングセルに含まれるキャリアを上りリンクキャリア(上りリンクコンポーネントキャリア)と称する。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアを総称して、コンポーネントキャリア(または、キャリア)と称してもよい。
サービングセルのタイプは、PCell、PSCell、および、SCellのいずれかであってもよい。PCellは、初期接続においてSSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)から取得されるセルID(物理層セルID、物理セルID)に少なくとも基づき識別されるサービングセルであってもよい。SCellは、キャリアアグリゲーションにおいて用いられるサービングセルであってもよい。SCellは、専用RRCシグナリングに少なくとも基づき与えられるサービングセルであってもよい。
第1の無線パラメータセット毎に与えられるリソースグリッドの中の各要素は、リソースエレメント(RE)と称されてもよい。リソースエレメントは周波数領域のインデックスkscと、時間領域のインデックスlsymにより特定される。ある第1の無線パラメータセットのために、リソースエレメントは周波数領域のインデックスkscと、時間領域のインデックスlsymにより特定される。周波数領域のインデックスkscと時間領域のインデックスlsymにより特定されるリソースエレメントは、リソースエレメント(ksc、lsym)とも称されてもよい。周波数領域のインデックスkscは、0からNμ RBRB sc-1のいずれかの値を示す。Nμ RBはSCS設定μのために与えられるリソースブロック数であってもよい。Nμ RBは、Nsize,μ grid,xであってもよい。NRB scは、リソースブロックに含まれるサブキャリア数であり、NRB sc=12である。周波数領域のインデックスkscは、サブキャリアインデックスkscに対応してもよい。時間領域のインデックスlsymは、OFDMシンボルインデックスlsymに対応してもよい。1または複数のリソースエレメントは、物理リソースおよび複素値(複素値変調シンボル)に対応してもよい。物理リソースおよび/または複素値に対応する1または複数のリソースエレメントのそれぞれに対して、1または複数の情報ビット(制御情報やトランスポートブロック、上位層パラメータのための情報ビット)がマップされてもよい。
図3は、本実施形態の一態様に係るサブフレームにおけるリソースグリッドの一例を示す概略図である。図3のリソースグリッドにおいて、横軸は時間領域のインデックスlsymであり、縦軸は周波数領域のインデックスkscである。1つのサブフレームにおいて、リソースグリッドの周波数領域はNμ RBRB sc個のサブキャリアを含む。1つのサブフレームにおいて、リソースグリッドの時間領域は14・2μ個のOFDMシンボルを含んでもよい。1つのリソースブロックは、NRB sc個のサブキャリアを含んで構成される。リソースブロックの時間領域は、1OFDMシンボルに対応してもよい。リソースブロックの時間領域は、14OFDMシンボルに対応してもよい。リソースブロックの時間領域は、1または複数のスロットに対応してもよい。リソースブロックの時間領域は、1つのサブフレームに対応してもよい。
端末装置1は、リソースグリッドのサブセットのみを用いて送受信を行うことが指示されてもよい。リソースグリッドのサブセットは、BWPとも呼称され、BWPは上位層のパラメータ、および/または、DCIの一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。BWPをCBP(Carrier Bandwidth Part)とも称してもよい。端末装置1は、リソースグリッドのすべてのセットを用いて送受信を行なうことが指示されなくてもよい。端末装置1は、リソースグリッド内の一部の周波数リソースを用いて送受信を行なうことが指示されてもよい。1つのBWPは、周波数領域における複数のリソースブロックから構成されてもよい。1つのBWPは、周波数領域において連続する複数のリソースブロックから構成されてもよい。下りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、下りリンクBWPとも称されてもよい。上りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、上りリンクBWPとも称されてもよい。BWPは、キャリアの帯域のサブセット(キャリアにおける周波数領域のサブセット)であってもよい。
サービングセルのそれぞれに対して1または複数の下りリンクBWPが設定されてもよい。サービングセルのそれぞれに対して1または複数の上りリンクBWPが設定されてもよい。
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、1つの下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されてもよい。下りリンクのBWPスイッチは、1つのアクティブ下りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ下りリンクBWP以外のインアクティブ下りリンクBWPをアクティベート(activate)するために用いられてもよい。下りリンクBWPのスイッチングは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。下りリンクBWPのスイッチングは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
アクティブ下りリンクBWPにおいて、DL-SCHが受信されてもよい。アクティブ下りリンクBWPにおいて、PDCCHがモニタされてもよい。アクティブ下りリンクBWPにおいて、PDSCHが受信されてもよい。
インアクティブ下りリンクBWPにおいて、DL-SCHが受信されなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWPにおいて、PDCCHがモニタされなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWPのためのCSIは報告されなくてもよい。
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、2つ以上の下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されなくてもよい。
サービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、1つの上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されてもよい。上りリンクのBWPスイッチは、1つのアクティブ上りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し
、該1つのアクティブ上りリンクBWP以外のインアクティブ上りリンクBWPをアクティベート(activate)するために用いられる。上りリンクBWPのスイッチングは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。上りリンクBWPのスイッチングは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
アクティブ上りリンクBWPにおいて、UL-SCHが送信されてもよい。アクティブ上りリンクBWPにおいて、PUCCHが送信されてもよい。アクティブ上りリンクBWPにおいて、PRACHが送信されてもよい。アクティブ上りリンクBWPにおいて、SRSが送信されてもよい。
インアクティブ上りリンクBWPにおいて、UL-SCHが送信されなくてもよい。インアクティブ上りリンクBWPにおいて、PUCCHが送信されなくてもよい。インアクティブ上りリンクBWPにおいて、PRACHが送信されなくてもよい。インアクティブ上りリンクBWPにおいて、SRSが送信されなくてもよい。
1つのサービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、2つ以上の上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されなくてもよい。つまり、上りリンクBWPを含む該サービングセルに対して、アクティブ上りリンクBWPは少なくとも1つだけあればよい。
上位層のパラメータは、上位層の信号に含まれるパラメータである。上位層の信号は、RRC(Radio Resource Control)シグナリングであってもよいし、MAC CE(Medium Access Control Control Element)であってもよい。ここで、上位層の信号は、RRC層の信号であってもよいし、MAC層の信号であってもよい。上位層の信号は、物理層よりも上位の層の信号であってもよい。なお、RRC層の信号によって与えられる上位層パラメータは、基地局装置3から端末装置1に通知され、設定されてもよい。
上位層の信号は、共通RRCシグナリング(common RRC signaling)であってもよい。共通RRCシグナリングは、以下の特徴C1から特徴C3の一部または全部を少なくとも備えてもよい。
特徴C1)BCCHロジカルチャネル、または、CCCHロジカルチャネルにマップされる
特徴C2)ReconfigurationWithSync情報要素を少なくとも含む特徴C3)PBCHにマップされる
ReconfigurationWithSync情報要素は、サービングセルにおいて共通に用いられる設定を示す情報を含んでもよい。サービングセルにおいて共通に用いられる設定は、PRACHの設定を少なくとも含んでもよい。該PRACHの設定は、1または複数のランダムアクセスプリアンブルインデックスを少なくとも示してもよい。該PRACHの設定は、PRACHの時間/周波数リソースを少なくとも示してもよい。
共通RRCシグナリングは、共通RRCパラメータを少なくとも含んでもよい。共通RRCパラメータは、サービングセル内において共通に用いられる(Cell-specific)パラ
メータであってもよい。
上位層の信号は、専用RRCシグナリング(dedicated RRC signaling)であってもよ
い。専用RRCシグナリングは、以下の特徴D1からD2の一部または全部を少なくとも備えてもよい。
特徴D1)DCCHロジカルチャネルにマップされる
特徴D2)ReconfigurationWithSync情報要素を含まない
例えば、MIB(Master Information Block)、および、SIB(System Information
Block)は共通RRCシグナリングに含まれてもよい。また、DCCHロジカルチャネルにマップされ、かつ、ReconfigurationWithSync情報要素を少なくとも含む上位層のメッセージは、共通RRCシグナリングに含まれてもよい。また、DCCHロジカルチャネルにマップされ、かつ、ReconfigurationWithSync情報要素を含まない上位層のメッセージは、専用RRCシグナリングに含まれてもよい。なお、MIBおよびSIBをまとめてシステム情報と称してもよい。
なお、1または複数の上位層パラメータを含む上位層パラメータは、情報要素(IE)と称されてもよい。また、1または複数の上位層パラメータ、および/または、1または複数のIEを含む上位層パラメータおよび/またはIEは、メッセージ(上位層のメッセージ、RRCメッセージ)や情報ブロック(IB)、システム情報と称されてもよい。
SIBは、SSBの時間インデックスを少なくとも示してもよい。SIBは、PRACHリソースに関連する情報を少なくとも含んでもよい。SIBは、初期接続の設定に関連する情報を少なくとも含んでもよい。
ReconfigurationWithSync情報要素は、PRACHリソースに関連する情報を少なくとも含んでもよい。ReconfigurationWithSync情報要素は、初期接続の設定に関連する情報を少なくとも含んでもよい。
専用RRCシグナリングは、専用RRCパラメータを少なくとも含んでもよい。専用RRCパラメータは、端末装置1に専用に用いられる(UE-specific)パラメータであって
もよい。専用RRCシグナリングは、共通RRCパラメータを少なくとも含んでもよい。
共通RRCパラメータおよび専用RRCパラメータは、上位層のパラメータとも称されてもよい。
以下、本実施形態の種々の態様に係る物理チャネルおよび物理シグナルを説明する。
上りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を運ぶリソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理チャネルは、上りリンクキャリアにおいて用いられる物理チャネルである。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理チャネルが用いられる。
・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI)を送信するために用いられてもよい。上りリンク制御情報は、チャネル状態情報(CSI)、スケジューリングリクエスト(SR)、トランスポートブロック(TB)に対応するHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)情報の一部または全部を含む。なお、TBは、MAC
PDU(Medium Access Control Protocol Data Unit)、DL-SCH(Downlink-Shared Channel)やPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と称されてもよい。
PUCCHには1または複数の種類の上りリンク制御情報が多重されてもよい。該多重されたPUCCHは送信されてもよい。つまり、PUCCHには、複数のHARQ-ACKが多重されてもよいし、複数のCSIが多重されてもよいし、複数のSRが多重されてもよいし、HARQ-ACKとCSIが多重されてもよいし、HARQ-ACKとSRが
多重されてもよいし、他のUCIの種類と多重されてもよい。
HARQ-ACK情報は、TBに対応するHARQ-ACKビットを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKビットは、TBに対応するACK(acknowledgement)または
NACK(negative-acknowledgement)を示してもよい。ACKは、該TBの復号が成功裏に完了していることを示す値であってもよい。NACKは、該TBの復号が成功裏に完了していないことを示す値であってもよい。HARQ-ACK情報は、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを少なくとも1つ含んでもよい。HARQ-ACKビットが1または複数のTBに対応することは、HARQ-ACKビットが該1または複数のTBを含むPDSCHに対応することであってもよい。
HARQ-ACKビットは、TBに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。HARQ-ACKは、HARQフィードバック、HARQ情報、HARQ制御情報とも称されてもよい。
SRは、初期送信のためのPUSCHのリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。また、SRは、新規の送信のためのUL-SCHリソースを要求するために用いられてもよい。SRビットは、正のSR(positive SR)、または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。SRビットが正のSRを示すことは、“正のSRが送信される”とも称されてもよい。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCHのリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりSRがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりSRを送信することが指示された場合に、送信されてもよい。SRビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも称されてもよい。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCHのリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりSRがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりSRを送信することが指示されない場合に、送信されてもよい。
SRビットは、1または複数のSR設定(SR configuration)のいずれかに対する正のSR、または、負のSRのいずれかを示すために用いられてもよい。該1または複数のSR設定のそれぞれは、1または複数のロジカルチャネルに対応してもよい。あるSR設定に対する正のSRは、該あるSR設定に対応する1または複数のロジカルチャネルのいずれかまたは全部に対する正のSRであってもよい。負のSRは、特定のSR設定に対応しなくてもよい。負のSRが示されることは、すべてのSR設定に対して負のSRが示されることであってもよい。
SR設定は、SR-ID(Scheduling Request ID)であってもよい。SR-IDは、
上位層のパラメータにより与えられてもよい。
CSIは、チャネル品質指標(CQI)、プレコーダ行列指標(PMI)、および、ランク指標(RI)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。CQIは、チャネルの品質(例えば、伝搬強度)に関連する指標であり、PMIは、プレコーダを指示する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)を指示する指標である。
CSIは、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号(例えば、CSI-RS)を受信することに少なくとも基づき与えられてもよい。CSIは、端末装置1によって選択される値が含まれてもよい。CSIは、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号を受信することに少なくとも基づき、端末装置1によって選択されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。なお、CSI-RSは、CSI-RS設定に基づいてセットされてもよいし、SSB設定に基づいてセットされてもよい。
CSI報告は、CSIの報告である。CSI報告は、CSIパート1、および/または、CSIパート2を含んでもよい。CSIパート1は、広帯域チャネル品質情報(wideband CQI)、広帯域プレコーダ行列指標(wideband PMI)、RIの一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。PUCCHに多重されるCSIパート1のビット数は、CSI報告のRIの値に係らず所定の値であってもよい。PUCCHに多重されるCSIパート2のビット数は、CSI報告のRIの値に基づき与えられてもよい。CSI報告のランク指標は、該CSI報告の算出のために用いられるランク指標の値であってもよい。CSI情報のRIは、該CSI報告に含まれるRIフィールドにより示される値であってもよい。
CSI報告において許可されるRIのセットは、1から8の一部または全部であってもよい。また、CSI報告において許可されるRIのセットは、上位層のパラメータRankRestrictionに少なくとも基づき与えられてもよい。CSI報告において許可されるRIのセットが1つの値のみを含む場合、該CSI報告のRIは該1つの値であってもよい。
CSI報告に対して、優先度が設定されてもよい。CSI報告の優先度は、該CSI報告の時間領域のふるまい(処理)に関する設定、該CSI報告のコンテンツのタイプ、該CSI報告のインデックス、および/または、該CSI報告の測定が設定されるサービングセルのインデックスの一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
CSI報告の時間領域のふるまい(処理)に関する設定は、該CSI報告が非周期的に(aperiodic)行なわれるか、該CSI報告が半永続的に(semi-persistent)行なわれるか、または、準静的に行なわれるか、のいずれかを示す設定であってもよい。
CSI報告のコンテンツのタイプは、該CSI報告がレイヤ1のRSRP(Reference Signals Received Power)を含むか否かを示してもよい。
レイヤ1とは、物理層のことであり、物理層処理部、無線送信部、送信部、および/または、無線受信部、受信部などの処理を行なう層であってもよい。レイヤ1よりも上位の層には、MAC層やRRC層、上位層処理部などが含まれる。例えば、レイヤ2は、MAC層、RLC層やPDCP層、MAC層処理部、RLC層処理部やPDCP層処理部のことであってもよい。レイヤ3は、RRC層、RRC層処理部であってもよい。
CSI報告のインデックスは、上位層のパラメータにより与えられてもよい。
PUCCHは、1または複数のPUCCHフォーマット(PUCCHフォーマット0からPUCCHフォーマット4)をサポートする。PUCCHフォーマットは、PUCCHで送信されてもよい。PUCCHフォーマットが送信されることは、PUCCHが送信されることであってもよい。
図4は、本実施形態の一態様に係るPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマットの長さNPUCCH symbの関係の一例を示す図である。PUCCHフォーマット0の長さNPUCCH symbは、1または2OFDMシンボルである。PUCCHフォーマット1の長さNPUCCH symbは、4から14OFDMシンボルのいずれかである。PUCCHフォーマット2の長さNPUCCH symbは、1または2OFDMシンボルである。PUCCHフォーマット3の長さNPUCCH symbは、4から14OFDMシンボルのいずれかである。PUCCHフォーマット4の長さNPUCCH symbは、4から14OFDMシンボルのいずれかである。
PUSCHは、TB(MAC PDU, UL-SCH)を送信するために少なくとも用いられる。P
USCHは、TB、HARQ-ACK情報、CSI、および、SRの一部または全部を少なくとも送信するために用いられてもよい。PUSCHは、ランダムアクセスプロシージャにおけるRAR(Msg2)および/またはRARグラントに対応するランダムアクセスメッセージ3(メッセージ3(Msg3))を送信するために少なくとも用いられる。なお、TBは、上りリンクおよび下りリンクのそれぞれに対応してもよい。つまり、PUSCHは、上りリンクに対するTBを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、下りリンクに対するTBを送信するために用いられてもよい。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(ランダムアクセスメッセージ1、メッセージ1(Msg1))を送信するために少なくとも用いられる。PRACHは、初期接続確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、接続再確立(connection re-establishment)プロシージャ、初期アクセスプロシージャ、PUSCHの送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCHのためのリソースの要求の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、端末装置1の上位層より与えられるインデックス(ランダムアクセスプリアンブルインデックス)を基地局装置3に通知するために用いられてもよい。
ランダムアクセスプリアンブルは、物理ルートシーケンスインデックスuに対応するZadoff-Chu系列をサイクリックシフトすることによって与えられてもよい。Zadoff-Chu系列は、物理ルートシーケンスインデックスuに基づいて生成されてもよい。1つのサービングセルにおいて、複数のランダムアクセスプリアンブルが定義されてもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、ランダムアクセスプリアンブルのインデックスに少なくとも基づき特定されてもよい。ランダムアクセスプリアンブルの異なるインデックスに対応する異なるランダムアクセスプリアンブルは、物理ルートシーケンスインデックスuとサイクリックシフトの異なる組み合わせに対応してもよい。物理ルートシーケンスインデックスu、および、サイクリックシフトは、システム情報に含まれる情報に少なくとも基づいて与えられてもよい。物理ルートシーケンスインデックスuは、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる系列を識別するインデックスであってもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、物理ルートシーケンスインデックスuに少なくとも基づき特定されてもよい。
図1において、上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理シグナルが用いられる。上りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されなくてもよいが、物理層によって使用される。
・UL DMRS(UpLink Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
・UL PTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal)
UL DMRSは、PUSCH、および/または、PUCCHの送信に関連する。UL
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHと多重される。基地局装置3は、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにUL DMRSを使用してよい。以下、PUSCHと、該PUSCHに関連するUL DMRSを共に送信することを、単に、PUSCHを送信する、と称する。以下、PUCCHと該PUCCHに関連するUL DMRSを共に送信することを、単に、PUCCHを送信する、と称する。PUSCHに関連するUL DMRSは、PUSCH用UL DMRSとも称される。PUCCHに関連するUL DMRSは、PUCCH用UL DMRSとも称される。
SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連しなくてもよい。基地局装置3は
、チャネル状態の測定のためにSRSを用いてもよい。SRSは、上りリンクスロットにおけるサブフレームの最後、または、最後から所定数のOFDMシンボルにおいて送信されてもよい。
UL PTRSは、位相トラッキングのために少なくとも用いられる参照信号であってもよい。UL PTRSは、1または複数のUL DMRSに用いられるアンテナポートを少なくとも含むUL DMRSグループに関連してもよい。UL PTRSとUL DMRSグループが関連することは、UL PTRSのアンテナポートとUL DMRSグループに含まれるアンテナポートの一部または全部が少なくともQCLであることであってもよい。UL DMRSグループは、UL DMRSグループに含まれるUL DMRSにおいて最も小さいインデックスのアンテナポートに少なくとも基づき識別されてもよい。UL PTRSは、1つのコードワードがマップされる1または複数のアンテナポートにおいて、最もインデックスの小さいアンテナポートにマップされてもよい。UL PTRSは、1つのコードワードが第1のレイヤ及び第2のレイヤに少なくともマップされる場合に、該第1のレイヤにマップされてもよい。UL PTRSは、該第2のレイヤにマップされなくてもよい。UL PTRSがマップされるアンテナポートのインデックスは、下りリンク制御情報に少なくとも基づき与えられてもよい。
図1において、基地局装置3から端末装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
PBCHは、MIB、および/または、PBCHペイロードを送信するために少なくとも用いられる。PBCHペイロードは、SSBの送信タイミング(SSB occasion)に関するインデックスを示す情報を少なくとも含んでもよい。PBCHペイロードは、SSBの識別子(インデックス)に関連する情報を含んでもよい。PBCHは、所定の送信間隔に基づき送信されてもよい。PBCHは、80ミリ秒(ms)の間隔で送信されてもよい。PBCHは、160msの間隔で送信されてもよい。PBCHに含まれる情報の中身は、80ms毎に更新されてもよい。PBCHに含まれる情報の一部または全部は、160ms毎に更新されてもよい。PBCHは、288サブキャリアにより構成されてもよい。PBCHは、2、3、または、4つのOFDMシンボルを含んで構成されてもよい。MIBは、SSBの識別子(インデックス)に関連する情報を含んでもよい。MIBは、PBCHが送信されるスロットの番号、サブフレームの番号、および/または、無線フレームの番号の少なくとも一部を指示する情報を含んでもよい。
PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI)の送信のために少なくとも用いられる。PDCCHは、DCIを少なくとも含んで送信されてもよい。PDCCHはDCIを含んで送信されてもよい。DCIは、DCIフォーマットとも称されてもよい。DCIは、下りリンクグラントまたは上りリンクグラントのいずれかを少なくとも示してもよい。PDSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットは、下りリンクDCIフォーマットおよび/または下りリンクグラントとも称されてもよい。PUSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットは、上りリンクDCIフォーマットおよび/または上りリンクグラントとも称されてもよい。下りリンクグラントは、下りリンクアサインメントまたは下りリンク割り当てとも称されてもよい。上りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0およびDCIフォーマット0_1の一方または両方を少なくとも含む。
DCIフォーマット0_0は、1Aから1Jの一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。
1A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier for DCI formats field)
1B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment
field)
1C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field

1D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
1E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
1F)第1のCSIリスエストフィールド(First CSI request field)
1G)NDIフィールド(New Data Indicator field)
1H)RVフィールド(Redundancy Version field)
1I)HPIDフィールド(HARQ process ID field, HARQ process number field)
1J)PUSCHに対するTPC(Transmission Power Control)コマンドフィールド(TPC command for scheduled PUSCH field)
1Aは、該1Aを含むDCIフォーマットが1または複数のDCIフォーマットのいずれに対応するかを示すために少なくとも用いられてもよい。該1または複数のDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット0_0、および/または、DCIフォーマット0_1の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
1Bは、該1Bを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
1Cは、該1Cを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
1Dは、該1Dを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるか否かを示すために少なくとも用いられてもよい。
1Eは、該1Eを含むDCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。該ターゲット符号化率は、該PUSCHのTBのためのターゲット符号化率であってもよい。該TBのサイズ(TBS)は、該ターゲット符号化率に少なくとも基づき与えられてもよい。
1Fは、CSIの報告を指示するために少なくとも用いられる。1Fのサイズは、所定の値であってもよい。1Fのサイズは、0であってもよいし、1であってもよいし、2であってもよいし、3であってもよい。1Fのサイズは、端末装置1に設定されるCSI設定の数に応じて決定されてもよい。
1Gは、該1Gの値がトグルされているかどうかに基づいて、該DCIフォーマットによってスケジュールされた、1Iに対応するPUSCHの送信が新規の送信であるか再送信かを示すために用いられる。該1Gの値がトグルされている場合、該1Iに対応する該PUSCHは、新規の送信であり、そうでないとすれば、該1Iに対応する該PUSCHは、再送信である。該1Gは、基地局装置3が、該1Iに対応するPUSCHの再送信を要求しているかを示すDCIであってもよい。
1Hは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPUSCHのビット系列の
スタートポジションを示すために用いられる。
1Iは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPUSCHが対応するHARQプロセスの番号(HPID)を示すために用いられる。
1Jは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPUSCHの送信電力を調整するために用いられる。
DCIフォーマット0_1は、2Aから2Kの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
2A)DCIフォーマット特定フィールド
2B)周波数領域リソース割り当てフィールド
2C)時間領域リソース割り当てフィールド
2D)周波数ホッピングフラグフィールド
2E)MCSフィールド
2F)第2のCSIリクエストフィールド(Second CSI request field)
2G)BWPフィールド(BWP field)
2H)NDIフィールド
2I)RVフィールド
2J)HPIDフィールド
2K)PUSCHに対するTPCコマンドフィールド
BWPフィールドは、DCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHがマップされる上りリンクBWPを指示するために用いられてもよい。
第2のCSIリクエストフィールドは、CSIの報告を指示するために少なくとも用いられる。第2のCSIリクエストフィールドのサイズは、上位層のパラメータReportTriggerSizeに少なくとも基づき与えられてもよい。
上述した1Aから1Jと同じ名称のフィールドについては、同じ内容を含むため、説明を省略する。
下りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1の一方または両方を少なくとも含む。
DCIフォーマット1_0は、3Aから3Lの一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。
3A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier for DCI formats field)
3B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment
field)
3C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field

3D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
3E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
3F)第1のCSIリスエストフィールド(First CSI request field)
3G)PDSCHからHARQフィードバックへのタイミング指示フィールド(PDSCH to
HARQ feedback timing indicator field)
3H)PUCCHリソース指示フィールド(PUCCH resource indicator field)
3I)NDIフィールド
3J)RVフィールド
3K)HPIDフィールド
3L)PUCCHに対するTPCコマンドフィールド(TPC command for scheduled PUCCH field)
3Bから3Eは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHのために用いられてもよい。
3Gは、タイミングK1を示すフィールドであってもよい。PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットのインデックスがスロットnである場合、該PDSCHに含まれるTBに対応するHARQ-ACKを少なくとも含むPUCCHまたはPUSCHが含まれるスロットのインデックスはn+K1であってもよい。PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットのインデックスがスロットnである場合、該PDSCHに含まれるTBに対応するHARQ-ACKを少なくとも含むPUCCHの先頭のOFDMシンボルまたはPUSCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットのインデックスはn+K1であってもよい。
3Hは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのインデックスを示すフィールドであってもよい。
3Iは、該3Iの値がトグルされているかどうかに基づいて、該DCIフォーマットによってスケジュールされた、3Kに対応するPDSCHの送信が新規の送信であるか再送信かを示すために用いられる。該3Kの値がトグルされている場合、該3Kに対応する該PDSCHは、新規の送信であり、そうでないとすれば、該3Kに対応する該PDSCHは、再送信である。
3Jは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHのビット系列のスタートポジションを示すために用いられてもよい。
3Kは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHが対応するHARQプロセスの番号を示すために用いられてもよい。
3Lは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHに対応するPUCCHの送信電力を調整するために用いられてもよい。
DCIフォーマット1_1は、4Aから4Nの一部または全部を少なくとも含んで構成されてもよい。
4A)DCIフォーマット特定フィールド
4B)周波数領域リソース割り当てフィールド
4C)時間領域リソース割り当てフィールド
4D)周波数ホッピングフラグフィールド
4E)MCSフィールド
4F)第1のCSIリスエストフィールド
4G)PDSCHからHARQフィードバックへのタイミング指示フィールド
4H)PUCCHリソース指示フィールド
4J)BWPフィールド
4K)NDIフィールド
4L)RVフィールド
4M)HPIDフィールド
4N)PUCCHに対するTPCコマンドフィールド
3A、4Aは、1Aおよび2Aと同様に、該DCIフォーマットを識別するために用いられる。
4Bから4Eは、該DCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCHのために用いられてもよい。
4Jは、DCIフォーマット1_1によりスケジューリングされるPDSCHがマップされる下りリンクBWPを指示するために用いられてもよい。
上述した3Aから3Lと同じ名称のフィールドについては、同じ内容を含むため、説明を省略する。
各DCIフォーマットは、所定のビットサイズ(ペイロードサイズ)に合わせるためにパディングビットを含んでもよい。
DCIフォーマット2は、PUSCH、または、PUCCHの送信電力制御のために用いられるパラメータを含んでもよい。
本実施形態の種々の態様において、特別な記載のない限り、リソースブロック(RB)の数は周波数領域におけるリソースブロックの数を示す。また、リソースブロックのインデックスは、低い周波数領域にマップされるリソースブロックから高い周波数領域にマップされるリソースブロックに昇順で付される。また、リソースブロックは、共通リソースブロック、および、物理リソースブロックの総称である。
1つの物理チャネルは、1つのサービングセルにマップされてもよい。1つの物理チャネルは、1つのサービングセルに含まれる1つのキャリアに設定される1つのCBPにマップされてもよい。
端末装置1は、1または複数の制御リソースセット(CORESET)が与えられる。端末装置1は、1または複数のCORESETにおいてPDCCHを監視する。
CORESETは、1または複数のPDCCHがマップされうる時間周波数領域を示してもよい。CORESETは、端末装置1がPDCCHを監視する領域であってもよい。CORESETは、連続的なリソース(Localized resource)により構成されてもよい。CORESETは、非連続的なリソース(distributed resource)により構成されてもよい。
周波数領域において、CORESETのマッピングの単位はリソースブロック(RB)であってもよい。例えば、周波数領域において、CORESETのマッピングの単位は6リソースブロックであってもよい。つまり、CORESETの周波数領域のマッピングは、6RB×n(nは1、2、・・・)で行なわれてもよい。時間領域において、CORESETのマッピングの単位はOFDMシンボルであってもよい。例えば、時間領域において、CORESETのマッピングの単位は1つのOFDMシンボルであってもよい。
CORESETの周波数領域は、上位層の信号、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
CORESETの時間領域は、上位層の信号、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
あるCORESETは、共通CORESET(Common CORESET)であってもよい。共通CORESETは、複数の端末装置1に対して共通に設定されるCORESETであってもよい。共通CORESETは、MIB、SIB、共通RRCシグナリング、および、セルIDの一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、SIBのスケジューリングのために用いられるPDCCHをモニタすることが設定されるCORESETの時間リソース、および/または、周波数リソースは、MIBに少なくとも基づき与えられてもよい。
あるCORESETは、専用CORESET(Dedicated CORESET)であってもよい。
専用CORESETは、端末装置1のために専用に用いられるように設定されるCORESETであってもよい。専用CORESETは、専用RRCシグナリングに少なくとも基づき与えられてもよい。
端末装置1によって監視されるPDCCHの候補のセットは、探索領域の観点から定義されてもよい。つまり、端末装置1によって監視されるPDCCH候補のセットは、探索領域によって与えられてもよい。
探索領域は、1または複数の集約レベル(Aggregation level)のPDCCH候補を1
または複数含んで構成されてもよい。PDCCH候補の集約レベルは、該PDCCHを構成するCCEの個数を示してもよい。
端末装置1は、DRX(Discontinuous reception)が設定されないスロットにおいて
少なくとも1または複数の探索領域を監視してもよい。DRXは、上位層のパラメータに少なくとも基づき与えられてもよい。端末装置1は、DRXが設定されないスロットにおいて少なくとも1または複数の探索領域セット(Search space set)を監視してもよい。
探索領域セットは、1または複数の探索領域を少なくとも含んで構成されてもよい。探索領域セットのタイプは、タイプ0PDCCH共通探索領域(common search space)、
タイプ0aPDCCH共通探索領域、タイプ1PDCCH共通探索領域、タイプ2PDCCH共通探索領域、タイプ3PDCCH共通探索領域、および/または、UE個別PDCCH探索領域のいずれかであってもよい。
タイプ0PDCCH共通探索領域、タイプ0aPDCCH共通探索領域、タイプ1PDCCH共通探索領域、タイプ2PDCCH共通探索領域、および、タイプ3PDCCH共通探索領域は、CSS(Common Search Space)とも称されてもよい。UE個別PDCC
H探索領域は、USS(UE specific Search Space)とも称されてもよい。
探索領域セットのそれぞれは、1つの制御リソースセットに関連してもよい。探索領域セットのそれぞれは、1つの制御リソースセットに少なくとも含まれてもよい。探索領域セットのそれぞれに対して、該探索領域セットに関連する制御リソースセットのインデックスが与えられてもよい。
タイプ0PDCCH共通探索領域は、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域の設定は、上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1のLSB(Least Significant Bits)の4ビットに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1は、MIBに含まれてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域の設定は、上位層のパラメータSearchSpaceZeroに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータSearchSpaceZeroのビットの解釈は、上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1のLSBの4ビットの解釈と同様であってもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域の設定は、上位層のパラメータSearchSpaceSIB1に少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータSearchSpaceSIB1は、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域で検出されるPDCCHは、SIB1を含んで送信されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられてもよい。SIB1は、SIBの一種である。SIB1は、SIB1以外のSIBのスケジューリング情報を含んでもよい。端末装置1は、EUTRAにおいて上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonを受信してもよい。端末装置1は、MCGにおいて上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonを受信してもよい。
タイプ0aPDCCH共通探索領域は、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。タイプ0aPDCCH共通探索領域の設定は、上位層パラメータSearchSpaceOtherSystemInformationに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層パラメータSearchSpaceOtherSystemInformationは、SIB1に含まれてもよい。上位層のパラメータSearchSpaceOtherSystemInformationは、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域で検出されるPDCCHは、SIB1以外のSIBを含んで送信されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられてもよい。
タイプ1PDCCH共通探索領域は、RA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列、および/または、TC-RNTI(Temporary Common-Radio Network Temporary Identifier)によってスクラ
ンブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。RA-RNTIは、端末装置1によって送信されるランダムアクセスプリアンブルの時間/周波数リソースに少なくとも基づき与えられてもよい。TC-RNTIは、RA-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットによりスケジューリングされるPDSCH(ランダムアクセスメッセージ2、メッセージ2(Msg2)、または、ランダムアクセスレスポンス(RAR)とも称される)により与えられてもよい。タイプ1PDCCH共通探索領域は、上位層のパラメータra-SearchSpaceに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータra-SearchSpaceは、SIB1に含まれてもよい。上位層のパラメータra-SearchSpaceは、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。
タイプ2PDCCH共通探索領域は、P-RNTI(Paging- Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。P-RNTIは、SIBの変更を通知する情報を含むDCIフォーマットの送信のために少なくとも用いられてもよい。タイプ2PDCCH共通探索領域は、上位層のパラメータPagingSearchSpaceに少なくとも基づき与えられてもよい。上位層のパラメータPagingSearchSpaceは、SIB1に含まれてもよい。上位層のパラメータPagingSearchSpaceは、上位層のパラメータPDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。
タイプ3PDCCH共通探索領域は、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために
用いられてもよい。C-RNTIは、TC-RNTIによってスクランブルされたCRC
系列を伴うDCIフォーマットによりスケジューリングされるPDSCH(ランダムアクセスメッセージ4、メッセージ4(Msg4)、または、コンテンションレゾリューションとも称されてもよい)に少なくとも基づき与えられてもよい。タイプ3PDCCH共通探索領域は、上位層のパラメータSearchSpaceTypeがcommonにセットされている場合に与えられる探索領域セットであってもよい。
UE個別PDCCH探索領域は、C-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
端末装置1にC-RNTIが与えられた場合、タイプ0PDCCH共通探索領域、タイプ0aPDCCH共通探索領域、タイプ1PDCCH共通探索領域、および/または、タイプ2PDCCH共通探索領域は、C-RNTIでスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
端末装置1にC-RNTIが与えられた場合、上位層パラメータPDCCH-ConfigSIB1、上位層のパラメータSearchSpaceZero、上位層のパラメータSearchSpaceSIB1、上位層のパラメータSearchSpaceOtherSystemInformation、上位層のパラメータra-SearchSpace、または、上位層パラメータPagingSearchSpaceのいずれかに少なくとも基づき与えられる探索領域セットは、C-RNTIでスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
共通CORESETは、CSSおよびUSSの一方または両方を少なくとも含んでもよい。専用CORESETは、CSSおよびUSSの一方または両方を少なくとも含んでもよい。
探索領域の物理リソースは制御チャネルの構成単位(CCE: Control Channel Element)により構成される。CCEは6つのリソース要素グループ(REG: Resource Element Group)により構成される。REGは1つのPRB(Physical Resource Block)の1つのOFDMシンボルにより構成されてもよい。つまり、REGは12個のリソースエレメント(RE: Resource Element)を含んで構成されてもよい。PRBは、単にリソースブロック(RB)とも称されてもよい。
PDSCHは、TBを送信するために少なくとも用いられる。また、PDSCHは、ランダムアクセスメッセージ2(RAR、Msg2)を送信するために少なくとも用いられてもよい。また、PDSCHは、初期アクセスのために用いられるパラメータを含むシステム情報を送信するために少なくとも用いられてもよい。
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理シグナルが用いられる。下りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されなくてもよいが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal)
・DL DMRS(DownLink DeModulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)
・DL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal)
・TRS(Tracking Reference Signal)
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域、および/または、時間領域の同期をとるために用いられる。なお、同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Secondary Synchronization Signal)を含む。
SSB(SS/PBCHブロック)は、PSS、SSS、および、PBCHの一部または全部を少なくとも含んで構成される。SSブロックに含まれるPSS、SSS、および、PBCHの一部または全部のそれぞれのアンテナポートは同一であってもよい。SSBに含まれるPSS、SSS、およびPBCHの一部または全部は、連続するOFDMシンボルにマップされてもよい。SSBに含まれるPSS、SSS、および、PBCHの一部または全部のそれぞれのCP設定は同一であってもよい。SSBに含まれるPSS、SSS、および、PBCHの一部または全部のそれぞれに対するSCS設定μは同じ値が適用されてもよい。
DL DMRSは、PBCH、PDCCH、および/または、PDSCHの送信に関連する。DL DMRSは、PBCH、PDCCH、および/または、PDSCHに多重される。端末装置1は、PBCH、PDCCH、または、PDSCHの伝搬路補正を行なうために該PBCH、該PDCCH、または、該PDSCHと対応するDL DMRSを使用してよい。以下、PBCHと、該PBCHと関連するDL DMRSが共に送信されることは、PBCHが送信されると称されてもよい。また、PDCCHと、該PDCCHと関連するDL DMRSが共に送信されることは、単にPDCCHが送信されると称されてもよい。また、PDSCHと、該PDSCHと関連するDL DMRSが共に送信されることは、単にPDSCHが送信されると称されてもよい。PBCHと関連するDL DMRSは、PBCH用DL DMRSとも称されてもよい。PDSCHと関連するDL DMRSは、PDSCH用DL DMRSとも称されてもよい。PDCCHと関連するDL DMRSは、PDCCHと関連するDL DMRSとも称されてもよい。
DL DMRSは、端末装置1に個別に設定される参照信号であってもよい。DL DMRSの系列は、端末装置1に個別に設定されるパラメータに少なくとも基づいて与えられてもよい。DL DMRSの系列は、UE固有の値(例えば、C-RNTI等)に少なくとも基づき与えられてもよい。DL DMRSは、PDCCH、および/または、PDSCHのために個別に送信されてもよい。
CSI-RSは、CSIを算出するために少なくとも用いられる信号であってもよい。また、CSI-RSは、RSRP(Reference Signal Received Power)やRSRQ(Reference Signal Received Quality)を測定するために用いられてもよい。端末装置1によって想定されるCSI-RSのパターンは、少なくとも上位層のパラメータにより与えられてもよい。
PTRSは、位相雑音の補償のために少なくとも用いられる信号であってもよい。端末装置1によって想定されるPTRSのパターンは、上位層のパラメータ、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
DL PTRSは、1または複数のDL DMRSに用いられるアンテナポートを少なくとも含むDL DMRSグループに関連してもよい。DL PTRSとDL DMRSグループが関連することは、DL PTRSのアンテナポートとDL DMRSグループに含まれるアンテナポートの一部または全部が少なくともQCLであることであってもよい。DL DMRSグループは、DL DMRSグループに含まれるDL DMRSにおいて最も小さいインデックスのアンテナポートに少なくとも基づき識別されてもよい。
TRSは、時間、および/または、周波数の同期のために少なくとも用いられる信号であってもよい。端末装置によって想定されるTRSのパターンは、上位層のパラメータ、および/または、DCIに少なくとも基づき与えられてもよい。
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号は、下りリンク信号とも称されてもよい。上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号は、上りリンク信号とも称されてもよい。下りリンク信号および上りリンク信号を総称して、物理信号または信号とも称してもよい。下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称してもよい。下りリンクにおいて、物理信号は、SSB、PDCCH(CORESET)、PDSCH、DL DMRS、CSI-RS、DL PTRS、TRSのうち、一部または全部を含んでもよい。また、上りリンクにおいて、物理信号は、PRACH、PUCCH、PUSCH、UL DMRS、UL PTRS、SRSのうち、一部または全部を含んでもよい。物理信号は、上記した信号以外の信号であってもよい。つまり、物理信号は、1または複数の種類の物理チャネルおよび/または物理信号を含んでもよいし、1または複数の物理チャネルおよび/または物理信号を含んでもよい。
BCH(Broadcast CHannel)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel)およびDL-SCH(Downlink-Shared CHannel)は、トランスポートチャネルである。媒体アクセス
制御(MAC)層で用いられるチャネルはトランスポートチャネルと称されてもよい。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位は、TBまたはMAC PDUとも称されてもよい。MAC層においてTB毎にHARQの制御が行なわれる。TBは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、TBはコードワー
ドにマップされ、コードワード毎に変調処理が行なわれる。
基地局装置3と端末装置1は、上位層(higher layer)において上位層の信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置3と端末装置1は、無線リソース制御(RRC)層において、RRCシグナリング(RRCメッセージ、RRC情報、RRCパラメータ、RRC情報要素)を送受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置1は、MAC層において、MAC CE(Control Element)を送受信してもよい。ここで、RRCシグナ
リング、および/または、MAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
PUSCHおよびPDSCHは、RRCシグナリング、および/または、MAC CEを送信するために少なくとも用いられてよい。ここで、基地局装置3よりPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、サービングセル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングであってもよい。サービングセル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングは、共通RRCシグナリングとも称されてもよい。基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置1に対して専用のシグナリング(dedicated signalingまたはUE specific signalingとも称されてもよい)であってもよい。端末装置1に対して専用のシグナリングは、専用RRCシグナリングとも称されてもよい。サービングセルにおいて固有な上位層のパラメータは、サービングセル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリング、または、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。UE固有な上位層のパラメータは、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。
BCCH(Broadcast Control CHannel)、CCCH(Common Control CHannel)、お
よび、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、ロジカルチャネルである。例えば、
BCCHは、MIBを送信するために用いられる上位層のチャネルである。また、CCCH(Common Control CHannel)は、複数の端末装置1において共通な情報を送信するために用いられる上位層のチャネルである。ここで、CCCHは、例えば、RRC接続されていない端末装置1のために用いられてもよい。また、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、端末装置1に専用の制御情報(dedicated control information)を送信するために少なくとも用いられる上位層のチャネルである。ここで、DCCHは、例えば、RRC接続されている端末装置1のために用いられてもよい。
ロジカルチャネルにおけるBCCHは、トランスポートチャネルにおいてBCH、DL-SCH、または、UL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるCCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるDCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。
トランスポートチャネルにおけるUL-SCHは、物理チャネルにおいてPUSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるDL-SCHは、物理チャネルにおいてPDSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるBCHは、物理チャネルにおいてPBCHにマップされてもよい。
以下、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を説明する。
図5は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置1は、無線送受信部10、および、上位層処理部14を含んで構成される。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF(Radio Frequency)部12、お
よび、ベースバンド部13の一部または全部を少なくとも含んで構成される。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16の一部または全部を少なくとも含んで構成される。無線送受信部10を送信部、受信部、物理層処理部、および/または、下位層処理部とも称してもよい。
上位層処理部14は、ユーザーの操作等により生成された上りリンクデータ(TB、UL-SCH)を、無線送受信部10に出力する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP)層、無線リンク制御(RLC)層、RRC層の処理を行なう。
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行なう。
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行なう。無線リソース制御層処理部16は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。該パラメータは上位層のパラメータ、および/または、情報要素であってもよい。
無線送受信部10は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行なう。無線送受信部10は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。これらの処理を受信処理と称してもよい。無線送受信部10は、データを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号(上りリンク信号)を生成し、基地局装置3に送信する。これらの処理を送信処理と称してもよい。
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT)を行ない、周波数領域の信号を抽出する。
ベースバンド部13は、データを逆高速フーリエ変換(IFFT)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバートし、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は、電力を増幅する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
以下、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を説明する。
図6は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。
上位層処理部34は、MAC層、PDCP層、RLC層、RRC層の処理を行なう。
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行なう。
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行なう。無線リソース制御層処理部36は、PDSCHに配置される下りリンクデータ(TB、DL-SCH)、システム情報、RRCメッセージ、MAC CEなどを生成し、または上位ノードから取得し、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置1各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置1各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。
無線送受信部30の基本的な機能は、無線送受信部10と同様であるため説明を省略する。無線送受信部30において生成された物理信号を端末装置1に送信する(つまり、送信処理を行なう)。また、無線送受信部30は、受信した物理信号の受信処理を行なう。
媒体アクセス制御層処理部15および/または35は、MACエンティティと称されてもよい。
端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。端末装置1が備える符号10から符号16が付された部の一部または全部は、メモリと該メモリに接続されるプロセッサとして構成されてもよい。
基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部の一部または全部は、メモリと該メモリに接続されるプロセッサとして構成されてもよい。本実施形態に係る種々の態様(動作、処理)は、端末装置1および/または基地局装置3に含まれるメモリおよび該メモリに接続されるプロセッサにおいて実現されて(行なわれて)もよい。
図7は、本実施形態の一態様に係るランダムアクセスプロシージャの一例を示す図である。図7(a)は、コンテンションに基づくRA(Contention based Random Access (CBRA))の一例である。図7(b)は、コンテンションフリーのRA(Contention free RA (CFRA), non-contention based RA (NCBRA))の一例である。
ランダムアクセスプロシージャは、RRCアイドルからの初期アクセス、RRCコネクション(再)確立、ビーム障害の回復、ハンドオーバ、下りリンクデータアライバル、上りリンクデータアライバル、ポジショニング、TA(Timing Advance, Timing Alignment)のために行なわれる。CBRAは、すべての場合に行なわれてもよいが、CFRAは、ハンドオーバ、下りリンクデータアライバル、ポジショニング、TAのために行なわれる。
CBRAは、端末装置1が主体で(自発的に)行なうため、複数の端末装置1が同時にランダムアクセスプロシージャを行なう(つまり、同じタイミングでランダムアクセスプロシージャを開始する)ことによる衝突が生じる場合がある。一方で、CFRAは、基地局装置3が接続している端末装置1に指示することによって、複数の端末装置1間で衝突が生じないようにランダムアクセスプロシージャを行なわせることができる。
図7(a)のCBRAプロシージャについて説明する。
S7001は、端末装置1がターゲットセルにPRACHを介して初期アクセスのための応答を要求するステップである。S7001において、端末装置1によりPRACHを介して送信されるメッセージをMsg1と称してもよい。Msg1は、上位層のパラメータによって設定されたランダムアクセスプリアンブルであってもよい。
S7001の処理を行なう前に、端末装置1は、SSBを受信して時間周波数同期、フレーム同期、および/または、システム情報の取得(セルに関連する1または複数の上位層パラメータの取得/設定)を行なってもよい。
S7002は、基地局装置3が端末装置1に対してMsg1への応答を行なうステップである。該応答に用いられるメッセージをMsg2と称してもよい。Msg2は、PDSCHを介して送信されてもよい。Msg2を含むPDSCHは、タイプ1PDCCHCSSにマップされたPDCCHによってスケジュールされてもよい。つまり、端末装置1は、Msg1を送信後、Msg2を含むPDSCHのスケジューリングに対して用いられるPDCCHを監視してもよい。該PDCCHに含まれるCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットは、RA-RNTI(Random Access - Radio Network Temporary Identifier(Identity))によってスクランブルされてもよい。Msg2には、Msg3を含むPUSCHのスケジューリングに対して用いられるための上りリンクグラント(RARグラント)が含まれてもよい。RARグラントには、TC-RNTI(Temporary Cell - RNTI)が少なくとも含まれてもよい。RARグラントには、Msg3を含むPUSCHの送信電力に用いられる電力制御調整値に対する補正値を示すTPCコマンドが含まれてもよい。
S7003は、端末装置1がターゲットセル(ターゲットとなる基地局装置3)に対して、少なくともRRCコネクションやRRCコネクション再確立のリクエストや端末装置1のC-RNTIを送信するステップである。例えば、端末装置1が送信するメッセージ
は、Msg3と称されてもよい。Msg3は、端末装置1を識別するためのID(Identifier, Identity)を含んでもよい。該IDは、上位層で管理されるIDであってもよい。該IDは、S-TMSI(SAE Temporary Mobile Subscriber Identity)であってもよい。該IDは、ロジカルチャネルのCCCHにマップされてもよい。
S7004は、基地局装置3が端末装置1に対して、衝突解決メッセージ(Msg4)を送信するステップである。端末装置1は、Msg3を送信後、Msg4を含むPDSCHのスケジューリングに対して用いられるPDCCHを監視してもよい。Msg4には、衝突解決ID(UE衝突解決ID)が含まれてもよい。衝突解決IDは、複数の端末装置1が同じ無線リソースを用いて信号を送信する衝突を解決するために用いられてもよい。
S7004において、端末装置1が受信したMsg4に含まれる衝突解決IDが該端末装置1を識別するためのIDと同じ値である場合には、該端末装置1は、衝突解決が成功裏に完了したとみなし、C-RNTIフィールドにTC-RNTIの値をセットしてもよい。C-RNTIフィールドにTC-RNTIの値がセットされた端末装置1は、RRC接続が完了したとみなしてもよい。なお、RRCコネクションが完了した端末装置1は、基地局装置3にRRC接続が完了したことを通知するために、Msg4をスケジュールしたPDCCHに含まれるPUCCHリソース指示フィールドによって示されるPUCCH(PUCCHリソース)にAck(Msg5)をセット(マップ)して送信してもよい。このAckは、Msg4をスケジュールしたPDCCHに含まれるHARQプロセスID(HPID、HARQプロセス番号)に対応してもよい。
なお、Msg4のスケジューリングに対して用いられるPDCCHを監視するためのCORESETは、Msg2のスケジューリングに対して用いられるPDCCHを監視するCORESETと同じであってもよいし、異なってもよいし、個別に設定されてもよい。
キャリアアグリゲーションまたはDC(Dual Connectivity)が設定される場合、S7
001、S7002、S7003は、SpCellで行なわれ、S7004はクロスキャリアスケジューリングによって指示されたセル(SpCellまたはSCell)で行なわれてもよい。
図7(b)のCFRAプロシージャについて説明する。
S7100は、ハンドオーバなどの目的のために、基地局装置3から端末装置1へランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信するようにリクエストするステップである。S7100は、基地局装置3と端末装置1が、RRCコネクションが確立している状態で行なわれるランダムアクセスプロシージャである。基地局装置3は、専用シグナリングを介してランダムアクセスプリアンブル(Msg1)の割り当て(リソース割り当て)を行なってもよい。このような専用シグナリングに対するPDCCHをPDCCHオーダと称されてもよい。該Msg1は、CBRAで用いられるMsg1とは異なるセットを用いて割り当てられてもよい。端末装置1は、S7100において、Msg1のリソース割当を行なうためのPDCCH(PDCCHオーダ)を監視する。なお、PDCCHオーダは、DCIフォーマット1_0のCRCがC-RNTIによってスクランブルされ、且つ、上記3Bの値がすべて“1”であるDCIフォーマットのことであってもよい。
PDCCHオーダによって開始されるランダムアクセスプロシージャに対して用いられるDCIフォーマット1_0には下記5Aから下記5Eの少なくとも1つまたは全部がフィールドとして含まれてもよい。
5A)ランダムアクセスプリアンブルインデックスフィールド
5B)UL/SULインディケータフィールド
5C)SS/PBCHインデックスフィールド
5D)PRACHマスクインデックスフィールド
5E)Rビット(Reserved bit)フィールド
上記5Aは、上位層パラメータra-PreambleIndexに対応する。上記5Bは、上記5Aの値がすべて0でないとすれば、PRACHを送信するキャリアを示すために用いられ、そうでないとすればこのフィールドはリザーブされる。上記5Cは、上記5Aの値がすべて0でないとすれば、PRACHの送信タイミング(PRACH occasion)の決定に用いられるSSBのインデックスを示し、そうでないとすれば、このフィールドはリザーブされる。上記5Dは、上記5Aの値がすべて0でないとすれば、上記5Cに対応するSSBに関連するRACHの送信タイミングを示すために用いられ、そうでないとすればこのフィールドはリザーブされる。ここで、0はゼロパディングビットであってもよい。
S7101は、Msg1のリソース割当を含むPDCCHを受信した場合の端末装置1が割り当てられたMsg1を送信するステップである。端末装置1は、Msg1を送信後、Msg2を含むPDSCHのスケジューリングに対して用いられるPDCCH(PDCCH探索領域)を監視してもよい。
S7102は、基地局装置3が端末装置1に対してMsg1への応答を行なうステップである。基本的な処理は、S7002と同じであるため、説明を省略する。
SpCellでCFRAが行なわれる場合、S7100、S7101、S7102はSpCellで生じてもよい。
ランダムアクセスプロシージャのための上位層パラメータが設定されてもよい。
ランダムアクセスプロシージャに対して下記6Aから6Iが端末装置1の変数として端末装置1のMACエンティティで用いられてもよい。
6A)PREAMBLE_INDEX
6B)PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER
6C)PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTER
6D)PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP
6E)PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER
6F)PREAMBLE_BACKOFF
6G)PCMAX
6H)SCALING_FACTOR_BI
6I)TEMPORARY_C-RNTI
ランダムアクセスプロシージャがあるサービングセルで開始される場合(つまり、図7のS7001またはS7100において)、端末装置1のMACエンティティは、Msg3バッファをフラッシュ(flush)し、上記6Bの値を1にセットし、上記6Cの値を1
にセットし、上記6Fの値を0msにセットし、上記6Hの値を1にセットし、上記6D、上記6E、上記6Gの値を、それぞれに対応する1または複数の上位層パラメータに基づいてセットし、ランダムアクセスリソース選択プロシージャを行なってもよい。
ここで、本実施形態において、上位層パラメータとは、MAC CEによって与えられるパラメータであってもよいし、RRCシグナリングによって与えられるパラメータであってもよいし、MIBによって与えられるパラメータに基づくであってもよいし、SIB(システム情報)によって与えられるパラメータであってもよい。
図7のS7001またはS7101において、上記6Aの値を、選択したSSBまたはCSI-RSに対応するra-PreambleIndex、または、PDCCHまたはRRCによって明示的に示されたra-PreambleIndexの値にセットしてもよい。端末装置1は、セットされたインデックスに対応するPRACHリソース(ランダムアクセスプリアンブルのリソース)を設定し、ランダムアクセスプリアンブル送信プロシージャを行なってもよい。
図7のS7001またはS7101において、ランダムアクセスプリアンブルに対して、上記6Bの値が1よりも大きい場合、且つ、パワーランピングカウンタの一時停止(SPRC: Suspending Power Ramping Counter)の通知が下位層(つまり、レイヤ1)から受信されなかった場合、且つ、選択されたSSBが変更されなかった場合、端末装置1のMACエンティティは、上記6Cの値を1だけインクリメントしてもよい。また、端末装置1のMACエンティティは、上記6Eの値を、少なくとも上位層パラメータpreambleReceivedTargetPowerと上記6Cの値、上記6Dの値に基づく送信電力の値にセットし、選択したPRACH、対応するRA-RNTI、上記6A、上記6Eを用いるランダムアクセスプリアンブルを送信することを物理層に指示してもよい。なお、上位層パラメータpreambleReceivedTargetPowerは、ランダムアクセスプリアンブルの送信電力の初期値に相当する。
ランダムアクセスプリアンブルが送信されると、測定ギャップの可能な発生に係らず、端末装置1のMACエンティティは、S7101において、ランダムアクセスプリアンブル送信の終わりから最初のPDCCHの受信タイミング(first PDCCH occasion)で上位層パラメータBeamFailureRecoveryConfigに設定されたra-ResponseWindowをスタートする。端末装置1のMACエンティティは、ra-ResponseWindowがランニングしている間、C-RNTIによって識別されたビーム障害回復リクエストへの応答に対して、SpCellのPDCCHを監視してもよい。
また、同様に、端末装置1のMACエンティティは、S7001において、ランダムアクセスプリアンブル送信の終わりから最初のPDCCHの受信タイミングで上位層パラメータRACH-ConfigCommonに設定されたra-ResponseWindowをスタートする。端末装置1のMACエンティティは、ra-ResponseWindowがランニングしている間、RA-RNTIによって識別されたRARに対して、SpCellのPDCCHを監視してもよい。
S7001からS7002、または、S7101からS7102において、端末装置1のMACエンティティは、ra-ResponseWindowが満了し、且つ、対応するMsg2が受信されないとすれば、上記6Bの値を1だけインクリメントしてもよい。インクリメントした6Bの値が上位層パラメータpreambleTransMax+1であるとすれば、ランダムアクセス問題を上位層(RRC層)へ示す。
S7003において、端末装置1のMACエンティティは、Msg3が送信されると、Msg3送信の終わりの最初のシンボルにおいて、上位層パラメータra-ContentionResolutionTimerをスタートまたはリスタートし、ra-ContentionResolutionTimerがランニングしている間、PDCCHを監視してもよい。
S7003からS7004において、端末装置1のMACエンティティは、ra-ContentionResolutionTimerが満了すると、上記6Iの値を廃棄(
破棄)し、衝突解決が成功しなかったとみなす。衝突解決が成功しなかったとみなした場合、端末装置1のMACエンティティは、Msg3バッファのMAC PDUの送信に対して用いられたHARQバッファをフラッシュし、上記6Bの値を1だけインクリメントしてもよい。インクリメントした6Bの値が上位層パラメータpreambleTransMax+1であるとすれば、ランダムアクセス問題を上位層(RRC層)へ示す。つまり、上記6Bの値がプリアンブル送信の最大数を超えるとすれば、端末装置1のMACエンティティは、ランダムアクセス問題を上位層(RRC層)へ示す。端末装置1のMACエンティティは、ランダムアクセスプロシージャが完了しないとすれば、0から上記6Fの間でランダムバックオフタイムを選択し、バックオフタイムだけランダムアクセスプリアンブルの送信を遅延し、ランダムアクセスリソース選択プロシージャを行なってもよい。なお、上位層パラメータpreambleTransMaxの値は、上記6Bの最大値であってもよい。
ランダムアクセスプロシージャの完了に基づいて、端末装置1のMACエンティティは、ビーム障害回復リクエストに対するCFRAリソースを除くCFRAリソースを廃棄し、Msg3のMAC PDUの送信に対して用いられたHARQバッファをフラッシュする。
図8は本実施形態の一態様に係るチャネルアクセスプロシージャ(CAP)の一例を示す図である。端末装置1または基地局装置3は、所定の物理信号を送信する前にエネルギー検出を行ない、NR-Uセル送信が行なわれるキャリア(つまり、NR-Uキャリア)またはBWP(つまり、NR-U BWP)またはチャネル(つまり、NR-Uチャネル)において、所定の期間、アイドル(クリア、フリー、通信が行なわれていない、特定の物理信号が送信されていない、特定の物理信号の電力(エネルギー)が検出されない、検出(測定)した電力(エネルギー)または電力の合計が所定の閾値を超えていない)であると判定すれば、該キャリアまたはBWPまたはチャネルにおいて物理信号を送信してもよい。つまり、端末装置1または基地局装置3は、NR-Uセルにおいて通信を行なう場合、所定の期間、該NR-Uセルがアイドルであることを確認するためのCCA(Clear Channel Assessment)またはチャネル測定を行なう。所定の期間は、遅延期間TとカウンタNとCCAスロット期間Tslから決定されてもよい。なお、CCAを行なった際に、アイドルではないことをビジーと称してもよい。なお、CCAは、端末装置1の無線送受信部10および/または基地局装置3の無線送受信部30で行なわれてもよい。なお、チャネルアクセスプロシージャは、あるチャネルにおいて、端末装置1または基地局装置3が物理信号を送信する前に、所定の期間、CCAを行なうことを含んでもよい。このような物理信号を送信する前に、チャネルがアイドルであるかどうか判定するためにエネルギー検出を行なうプロシージャ、または、チャネルがアイドルであるかどうかを判定して、アイドルである場合に物理信号を送信するプロシージャを、チャネルアクセスプロシージャ、および/または、CCAプロシージャ、および/または、LBT(Listen Before Talk)プロシージャと称されてもよい。ここで、NR-Uセルは、NR-Uキャリアおよび/またはNR-U BWPおよび/またはNR-Uチャネルであってもよく、NR-Uの物理信号の送信に利用可能な周波数帯域を少なくとも含んでもよい。つまり、NR-UセルおよびNR-UキャリアおよびNR-U BWPおよびNR-Uチャネルは同義であってもよい。本実施形態において、NR-Uセルは、NR-Uキャリア、NR-U BWP、および/または、NR-Uチャネルと言い換えられてもよい。NR-Uセルは、NR-Uキャリア、NR-U BWP、NR-Uチャネルのうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。NRセルは、NRキャリア、NR BWP、NRチャネルのうち、少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
ここで、1つのNR-Uオペレーティングバンドにおいて、基地局装置3および/または端末装置1がマルチキャリアアクセスプロシージャ(マルチキャリアそれぞれに対する
CAP)を行なうことができる(行なう能力がある)とすれば、1つのNR-Uセルに対して複数のキャリア(NR-Uキャリア)および/または複数のBWP(NR-U BWP)が設定されてもよい。
所定の期間は、自装置以外の信号を検出した後の遅延期間においてアイドルであることを最初にセンシングしたチャネルにおいて、カウンタNが0になった期間である。端末装置1または基地局装置3は、カウンタNの値が0になった後に、信号を送信することができる。なお、CCAスロット期間において、ビジーであると判断した場合には、カウンタNのデクリメントを延期してもよい。カウンタNの初期値Nintはチャネルアクセス優先クラスの値および対応するCW(Contention Window)の値(CWS: CW size)に基づ
いて決定されてもよい。例えば、Nintの値は、0からCWの値の間の中から一様分布されたランダム関数に基づいて決定されてもよい。CWの値が更新されることによってNintの取り得る値(値の範囲)は、拡大されてもよい。
端末装置1または基地局装置3は、NR-Uセルにおいて、1または複数の物理信号を送信する場合、カウンタNの値をNintにセットする。
端末装置1または基地局装置3は、Nの値が0よりも大きい場合、1つのCCAスロット期間においてクリアであると判定すれば、Nの値をN-1にセットする。つまり、端末装置1または基地局装置3は、1つのCCAスロット期間においてクリアであると判定すれば、カウンタNの値を1つだけデクリメントしてもよい。
デクリメントしたNの値が0になった場合、端末装置1または基地局装置3は、CCAスロット期間におけるCCAを停止してもよい。もしそうでないとすれば、つまり、Nの値が0よりも大きい場合には、端末装置1または基地局装置3は、Nの値が0になるまで、CCAスロット期間のCCAを継続して行なってもよい。
端末装置1または基地局装置3は、追加されたCCAスロット期間において、CCAを行ない、アイドルであると判定し、且つ、Nの値が0であるとすれば、物理信号を送信することができる。
端末装置1または基地局装置3は、追加された遅延期間において、ビジーであると判定するか、追加された遅延期間のすべてのスロットにおいて、アイドルであると判定するまで、CCAを行なってもよい。追加された遅延期間において、アイドルであると判定し、且つ、Nの値が0であるとすれば、端末装置1または基地局装置3は、物理信号を送信することができる。端末装置1または基地局装置3は、追加された遅延期間において、ビジーであると判定すれば、CCAを継続して行なってもよい。
CAPCの値pおよびCWの値が設定された情報や条件に基づいて可変であるチャネルアクセスプロシージャをタイプ1チャネルアクセスプロシージャ(タイプ1CAP)と称し、CWの値が常に0である、または、CWの値に対応するカウンタNを用いない、または、送信前に1回だけCCAを行なうチャネルアクセスプロシージャをタイプ2チャネルアクセスプロシージャ(タイプ2CAP)と称してもよい。つまり、タイプ1チャネルアクセスプロシージャは、設定されたCAPCの値pや条件に基づいて更新されたCWの値によってCCAの期間が変わるチャネルアクセスプロシージャのことである。また、タイプ2チャネルアクセスプロシージャは、物理信号の送信前に1回だけCCAを行ない、物理信号を送信するチャネル(周波数帯域)がアイドルであると判定すれば、送信を行なうことのできるチャネルアクセスプロシージャのことである。ここで、送信前とは、送信の直前を含んでもよい。端末装置1および/または基地局装置3は、物理信号の送信前に、チャネルアクセスプロシージャが完了しなかった場合には、その送信タイミングで該物理信号の送信を行なわない、または、延期してもよい。
図9は、本実施形態の一態様に係るチャネルアクセス優先クラス(CAPC)およびCW調整プロシージャの一例を示す図である。
CAPCの値pは、遅延期間Tに含まれるCCAスロット期間Tslの数mと、CWの最小値と最大値、最大チャネル専有時間、許容されるCWの値(CWS)を示すために用いられる。CAPCの値pは、物理信号の優先度に応じて設定されてもよい。CAPCの値pは、DCIフォーマットに含まれて示されてもよい。
端末装置1は、カウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、端末装置1は、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した場合には、ランダムアクセスプロシージャに対して、更新されたCWの値を維持してもよい。また、端末装置1は、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した場合には、ランダムアクセスプロシージャに対して、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。ここで本実施形態において、CWminは、例えば、図9に示すCW#0、つまり、CAPCの値pに対応するCWの初期値であってもよい。ここで、更新されたCWの値をCWminにセットするとは、1または複数の所定の条件を満たした場合に更新されるCWの値をCWminに更新することであってもよい。また、更新されたCWの値をCWminにセットするとは、CWの値をCWminにセットし直すことであってもよい。
端末装置1は、Msg1送信前に行なうCCAに対応するカウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、端末装置1は、Msg2の受信に成功したとみなした場合、および/または、Msg4の受信に成功したとみなした場合には、更新されたCWの値を維持してもよい。また、端末装置1は、Msg2の受信に成功したとみなした場合、および/または、Msg4の受信に成功したとみなした場合には、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。
ここで、CWの値を調整するとは、CWの値が所定の条件を満たした場合に、CWminからCWmaxに達するまで1段階ずつ増えていくことであってもよい。CWmaxに達すると、また、CWminから1段階ずつ増えていく。つまり、CWの値を調整するとは、CWの値を更新することであってもよい。CWの値を更新するとは、CWの値を1段階大きい値にすることであってもよい。例えば、CW#3からCW#4にすることであってもよいし、CW#n-1からCW#nにすることであってもよい。また、端末装置1および/または基地局装置3は、CWの値を調整する度に、0から、更新されたCWの値の間で一様分布したランダム関数に基づいてNinitの値を決定してもよい。
Msg1の送信に適用されるチャネルアクセス優先クラス(CAPC)の値pは、システム情報に基づいて決定されてもよいし、上位層パラメータに基づいて決定されてもよいし、SSBと関連付けられてもよい。例えば、Msg1に対応するCAPCの値pがPである場合、Ninitの値は、0からCW#0の間を一様分布したランダム関数に基づいて決定される。
端末装置1は、例えば、図7のS7002、S7004、S7102において、Msg2またはMsg4の受信に失敗する(成功しない)とみなすと、上記6Bの値を1だけインクリメントする。その後、端末装置1がMsg1を送信する場合、Ninitの値に用いられるCWの値をCW#0からCW#1に更新する。端末装置1は、上記6Bの値に応じて、Ninitの値に用いられるCWの値を調整(更新)してもよい。CAPCの値Pに対応するCWの総数が上位層パラメータpreambleTransMaxより
も少ないとすれば、上記6Bの値が上位層パラメータpreambleTransMax+1になる前に、CWの値がCWmin(つまり、CW#0)に戻って、CWの値を更新し直してもよい。なお、CWの値(許容値)は、mod(上記6Bの値、CWの総数(例えば、CW#0からCW#W-1のW個))によって得られる値に対応してもよい。ここで、mod(A,B)は、AをB(除数)で割った余りを出力する関数であってもよい。例えば、上記6Bの値が10で、CWの総数が7の場合、CWの値はCW#3であってもよい。
図7のS7002およびS7003において、基地局装置3がMsg2を送信した後に、所定の時間が経過し、または、タイマが満了し、基地局装置3がMsg2に対応するMsg3の受信に失敗した(成功しない)とみなした場合には、基地局装置3は、Msg2の送信または再送信を行なう前、且つ、Msg2に対するCCAに対応するカウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、基地局装置3がMsg2に対応するMsg3の受信に成功したとみなした場合には、更新されたCWの値を調整しなくてもよい。つまり、基地局装置3は、更新されたCWの値を維持してもよい。また、基地局装置3がMsg2に対応するMsg3の受信に成功したとみなした場合には、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。
図7のS7004において、基地局装置3がMsg4を送信した後に、Msg4に対応するAck(Msg5)の受信に失敗する(成功しない)とみなした場合、には、基地局装置3は、Msg4の送信または再送信を行なう前、且つ、Msg4の送信前に行なうチャネルアクセスプロシージャに対応するカウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。所定の期間において、Msg4を複数の端末装置1に送信する場合には、Msg5の受信の成功率に基づいて、基地局装置3は、CWの値を調整するかどうか決定してもよい。所定の期間において、Msg4を複数の端末装置1に送信する場合には、Msg5の受信の成功率に基づいて、基地局装置3は、CWの値を調整するかどうか決定してもよい。つまり、Msg5の受信の成功率が所定の閾値を超える場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値を調整しなくて(維持して)もよい。また、Msg5の受信の成功率が所定の閾値を超える場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。
また、端末装置1は、Msg2の受信に失敗する(成功しない)とみなした場合には、ra-ResponseWindowの長さ(値)を1段階長い値に設定してもよい。また、端末装置1は、Msg4の受信に失敗するとみなすと、ra-ContentionResolutionTimerの長さ(値)を1段階長い値に設定してもよい。端末装置1は、ra-ResponseWindowの長さ、および/または、ra-ContentionResolutionTimerの長さを、上位層パラメータに基づく値、および、CWの値およびCCAスロット期間に基づいて決定してもよい。例えば、上位層パラメータに基づく値が10スロット(例えば、10ms)、CAPCの値pが4であり、CWの値が63である場合、ra-ResponseWindowの長さ、および/または、ra-ContentionResolutionTimerの長さは、10ms+63×9μs+T(例えば、25μs)から得られてもよい。なお、上位層パラメータに基づく値は、ra-ResponseWindowとra-ContentionResolutionTimerのそれぞれに対して設定されてもよい。なお、端末装置1は、Msg2の受信に成功したとみなした場合には、ra-ResponseWindowの長さ(値)を維持してもよい。同様に、端末装置1は、Msg4の受信に成功したとみなした場合には、ra-ContentionResolutionTimerの長さ(値)を維持してもよい。また、端末装置1は、Msg2の受信に成功したとみなした場合には、ra-ResponseWindowの長さ(値)を、上位層パラメータを
用いて設定された値(つまり、初期値)にセットして(戻して)もよい。同様に、端末装置1は、Msg4の受信に成功したとみなした場合には、ra-ContentionResolutionTimerの長さ(値)を上位層パラメータとして設定された値(つまり、初期値)にセットして(戻して)もよい。
図7のS7004において、基地局装置3がMsg4を送信した後に、S7001において受信したMsg1を再度受信した場合には、基地局装置3は、再送信されたMsg1に対応するMsg2の送信を行なう前、且つ、Msg2に対するCCAに対応するカウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、基地局装置3がMsg4を送信した後に、Msg4に対するAck(Msg5)を受信した場合、つまり、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値を維持してもよい。また、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値をCWの初期値であるCWminにセットしてもよい。
図7のS7101において、所定の時間が経過し、または、タイマが満了し、基地局装置3がPDCCHオーダに対応するMsg1の受信に失敗する(成功しない)とみなした場合には、基地局装置3は、PDCCHオーダの送信または再送信を行なう前、且つ、PDCCHオーダに対するCCAに対応するカウンタNの値にNinitをセットする前に、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整してもよい。なお、基地局装置3がPDCCHオーダに対応するMsg1の受信に成功したとみなした場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値を維持してもよい。また、基地局装置3がPDCCHオーダに対応するMsg1の受信に成功したとみなした場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。
図7のS7101において、所定の時間が経過し、または、タイマが満了し、基地局装置3がPDCCHオーダに対応するMsg1の受信に失敗する(成功しない)とみなした場合には、Ninitの値を決定するためのCWの値を調整するかどうかは、所定の期間において、複数の端末装置1に対して送信したPDCCHオーダに対応するMsg1の受信に対して所定の割合で失敗した(成功しなかった)とみなした場合に基づいてもよい。例えば、端末装置Aから端末装置Eに対して、所定の第1の期間において、PDCCHオーダを送信した場合、端末装置Aから端末装置Eのそれぞれから対応するMsg1を受信したとすれば、PDCCHオーダの送信に成功したとみなし、基地局装置3はCWの値を調整しなくてもよい。また、端末装置Aから端末装置Eに対して、所定の第1の期間において、PDCCHオーダを送信した場合、端末装置Aと端末装置Eからは、対応するMsg1を受信し、それ以外の端末装置に対するMsg1の受信に成功しなかったとみなした(例えば、Msg1の受信の成功率が40%)場合には、PDCCHオーダの送信に成功しなかったとみなし、基地局装置3はPDCCHオーダに対するCWの値を調整してもよい。なお、Msg1の受信の成功率が所定の閾値を超える場合には、基地局装置3は、PDCCHオーダの送信に成功したとみなし、更新されたCWの値を維持してもよい。また、Msg1の受信の成功率が所定の閾値を超える場合には、基地局装置3は、更新されたCWの値をCWminにセットしてもよい。
CAPCの値pは、PUSCH、PUCCH、PRACHのそれぞれに対して個別に設定されてもよい。また、CAPCの値pは、PUSCH、PUCCH、PRACHに対してセル固有の上位層パラメータとして共通の値が設定されてもよい。また、CAPCの値pは、PUSCH、PUCCH、PRACHのそれぞれに対して個別の上位層パラメータとして設定されてもよい。また、PUSCHに対するCAPCの値pは、PUSCHのスケジューリングに対して用いられるDCIフォーマットに含まれて示されてもよい。また、PUCCHに対するCAPCの値pは、PUCCHリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットに含まれて示されてもよい。また、PRACHに対するCAPCの値pは、PDCCHオーダのためのDCIフォーマットに含まれて示されてもよい。また、PRACHに対するCAPCの値pは、ランダムアクセスプロシージャの種類に応じて決定されてもよい。例えば、CBRAに対するCAPCの値pは、システム情報および/または上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。また、CFRAに対するCAPCの値pは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよいし、または、PDCCHオーダに対応するDCIフォーマットに含まれて設定されてもよい。CFRAにおいて、CAPCの値pを上位層パラメータに基づくか、DCIフォーマットのフィールドに基づくか、はシステム情報および/または上位層パラメータの設定に基づいて決定されてもよい。
端末装置1がPUCCHリソースでPDSCHに対するHARQ-ACKを送信する場合には、PUCCHに対するチャネルアクセスプロシージャのタイプおよび/またはCAPCの値pは、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに専用の1または複数のフィールドが含まれて設定されてもよい。なお、該DCIフォーマットにはPUCCHリソース指示フィールドが含まれてもよい。つまり、該PUCCHリソース指示フィールドによって指示されるPUCCHリソースに対して、該PUCCHに対するチャネルアクセスプロシージャのタイプおよび/またはCAPCの値が用いられてもよい。また、端末装置1がPUCCHリソースでSRを送信する場合には、PUCCHに対するチャネルアクセスプロシージャのタイプおよび/またはCAPCの値pは、PUCCH設定またはSR設定に含まれる1または複数の上位層パラメータに基づいて設定されてもよい。
CAPCの値pは、PUSCH、PUCCHに対しては、送信する情報と関連付けて決定されてもよい。例えば、PUSCHまたはPUCCHにおいてUCIを含んで送信する場合、UCIに含まれる情報の種類(HARQ-ACK、SR、CSIなど)や組み合わせに応じて、個別にCAPCの値pは設定されてもよい。
本実施形態では、CAPCの値pについて記載しているが、チャネルアクセスプロシージャ(CAP)のタイプ(タイプ1CAP、タイプ2CAP、つまり、CAT(Channel Access Type))、CWの値、および/または、Tmcotの値についても同様に設定さ
れてもよい。
例えば、NR-Uセルにおける、PDSCHやPUSCHのスケジューリング、PRACHのリソース割り当てに用いられるDCIフォーマット(DCIフォーマット0_0、0_1、1_0、1_1)には、チャネルアクセスプロシージャを行なうために、下記8Aから下記8Eの一部または全部がフィールドとしてそれぞれ含まれてもよい。
8A)チャネルアクセスプロシージャ(CAP)のタイプ(チャネルアクセスタイプ(CAT))
8B)チャネルアクセス優先クラス(CAPC)の値p
8C)最大チャネル専有時間Tmcot
8D)CWの値
8E)CCAスロット期間の最大数m
PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット(1_0、1_1)に、上記8Aから上記8Eの一部または全部に加え、PUCCHリソース指示フィールドが含まれる場合、PDSCHのHARQ-ACKに対するPUCCHの送信前のチャネルアクセスプロシージャは、DCIフォーマットに含まれる上記8Aから上記8Eの少なくとも1つに基づいて行なわれてもよい。
受信したDCIフォーマットがランダムアクセスプリアンブルのリソース割り当てを示
す場合、つまり、PDCCHオーダを受信した場合、且つ、PDCCHオーダに上記8Aから上記8Eの一部または全部が含まれる場合には、ランダムアクセスプリアンブルを送信する前のチャネルアクセスプロシージャは、PDCCHオーダに含まれる上記8Aから上記8Eの一部または全部に基づいて行なわれてもよい。
NR-Uキャリアにおいて、SRをPUCCHで送信する場合には、上記8Aから8Eのうち、一部または全部は、PUCCH設定またはSR設定に含まれてもよい。つまり、SRを含むPUCCHに対して、チャネルアクセスプロシージャが行なわれる場合、チャネルアクセスプロシージャのためのパラメータは、上位層パラメータに基づいて設定されてもよい。また、SRを含むPUCCHに対して、チャネルアクセスプロシージャが行なわれる場合、チャネルアクセスプロシージャのためのパラメータは、RRC層の信号を介して、基地局装置3から端末装置1へ送信され、設定されてもよい。
次に、本実施形態に係るHARQオペレーションについて説明する。
端末装置1のMACエンティティは、各サービングセルに対して少なくとも1つのHARQエンティティを含んでもよい。少なくとも1つのHARQエンティティは、多くの並列したHARQプロセスを維持することができる。各HARQプロセスは、1つのHPIDに関連付けられてもよい。HARQエンティティは、HARQ情報およびDL-SCHにおいて受信した関連するTBを対応する1または複数のHARQプロセスに誘導する。
HARQエンティティ毎の並列可能なDL HARQプロセスの数(最大数)は、上位層パラメータ(例えば、RRCパラメータ)に基づいて設定されてもよいし、該上位層パラメータを受信していなければ、デフォルト値であってもよい。専用ブロードキャストHARQプロセスは、BCCHに対して用いられてもよい。なお、ブロードキャストHARQプロセスは、ブロードキャストプロセスと称されてもよい。
HARQプロセスは、物理層が下りリンク空間多重が設定されていない時、1つのTBをサポートする。また、HARQプロセスは、物理層が下りリンク空間多重が設定されている時、1つまたは2つのTBをサポートする。
端末装置1のMACエンティティは、1より大きな値の上位層パラメータpdsch-AggregationFactorが設定された時、pdsch-AggregationFactorは、ダイナミック下りリンクアサインメントのバンドル内のTBの送信の数を提供してもよい。バンドリングオペレーション(HARQ-ACKバンドリングオペレーション)は、同じバンドルの一部である各送信に対して同じHARQプロセスを呼び出す(起動する)ためのHARQエンティティに依存する。初期送信の後、pdsch-AggregationFactorによって設定された値より1つ少ない(つまり、pdsch-AggregationFactor-1)HARQの再送信はバンドル内で続いてもよい。
端末装置1のMACエンティティは、下りリンクアサインメントが示されるとすれば、該関連したHARQ情報によって示されたHARQプロセスに物理層から受信した1または複数のTBおよび関連したHARQ情報を割り当ててもよい。また、端末装置1のMACエンティティは、下りリンクアサインメントがブロードキャストHARQプロセスに対して示されるとすれば、ブロードキャストHARQプロセスに受信したTBを割り当ててもよい。
HARQプロセスのために送信が行なわれる時、1つ、または、(下りリンク空間多重の場合)2つのTBと関連したHARQ情報は、HARQエンティティから受信されても
よい。
各受信したTBおよび関連したHARQ情報に対して、HARQプロセス(あるHPIDに関連するHARQプロセス)は、NDIが提供される時は、該NDIがこのTBに対応する、前に受信した送信の値(PDCCHに含まれるHPIDに関連するNDIの値)と比較してトグルされているとすれば、または、HARQプロセスがブロードキャストプロセスに相当し、そして、これがRRCによって示されたシステム情報スケジュールに応じたTBに対する最初の受信した送信であるとすれば、または、これが、このTBに対して本当に最初の受信した送信であるとすれば(つまり、このTBに対して、前のNDIがない(存在しない)、新規の送信である)、この送信を、新規の送信であるとみなす。そうでないとすれば、HARQプロセスは、この送信を再送信であるとみなす。なお、前に受信した送信とは、過去に受信した送信であってもよい。ここで、送信とは、基地局装置3から送信されたTBのことであってもよい。
MACエンティティは、これ(受信したTB)が新規の送信であれば、受信データ(受信したTBに対するデータ)をデコードすることを試みる。また、MACエンティティは、これが再送信であれば、このTBに対するデータがまだ成功裏にデコードされていないとすれば、物理層に、このTBに対するソフトバッファ内で最新のデータを受信したデータを結合することおよび結合したデータをデコードすることを指示する。また、MACエンティティは、MACエンティティがデコードを試みたデータがこのTBに対して成功裏にデコードされるとすれば、または、このTBに対するデータが以前成功裏にデコードされているとすれば、HARQプロセスがブロードキャストプロセスと同じであるとすれば、デコードされたMAC PDUを上位層(RLC層、PDCP層、および/または、RRC層)に転送する。また、これが、このTBに対するデータの最初の成功裏のデコーディングであるとすれば、MACエンティティは、ディアセンブリアンドデマルチプレキシングエンティティにデコードしたMAC PDUを転送する。そうでないとすれば、MACエンティティは、物理層に、MACエンティティがデコードを試みたデータとこのTBに対するソフトバッファ内のデータを取り替えることを指示する。MACエンティティは、HARQプロセスがTC-RNTIを伴って示された送信に関連し、コンテンションレゾリューションがまだ成功していないとすれば、または、HARQプロセスがブロードキャストプロセスに相当すれば、または、HARQフィードバックが送信されるサービングセルを含むTAGに関連した、timeAlignmentTimerがストップまたは満了すれば、このTBにおけるデータのacknowledgement(s)を生成することを物理層に指示する。なお、acknowledgementは、ACKまたはNACKであってもよい。
NR-Uセルにおいて、端末装置1および/または端末装置1のMACエンティティは、このHARQプロセスにおいて、この送信が再送信であるとみなされると、このTBにおけるデータのacknowledgement(s)を生成する指示された端末装置1の物理層は、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信の前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、Ninitに用いられるCWの値を更新してもよい。また、NR-Uセルにおいて、端末装置1および/または端末装置1のMACエンティティは、このHARQプロセスにおいて、この送信が新規の送信であるとみなされると、このTBにおけるデータのacknowledgement(s)を生成する指示された端末装置1の物理層は、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信の前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、Ninitに用いられるCWの値をCWの初期値にセットしてもよいし、CWの値を更新しなくてもよい(つまり、CWの値を維持してもよい)。なお、端末装置1の物理層は、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHの送信の前にタイプ2チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、この送信が新規の送信か再送信かに因らず、HARQ-ACK
を含むPUCCHまたはPUSCHの送信前に1回だけCCAを行ない、NR-Uチャネルがアイドルであると判定すると、HARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHを送信してもよい。
ここで、CWの値を更新するとは、例えば、設定可能なCWの許容値が、CW#0、CW#1、CW#2(CW#0<CW#1<CW#2)の3種類あるとすれば、CWの値がCW#0である場合、CWの値を1つ上の値であるCW#1に更新することである。また、CWの値を更新するとは、CWの値がCW#1である場合、CWの値を1つ上の値であるCW#2に更新することである。また、CWの値を更新するとは、CWの値がCW#2(CWmax)である場合、CWの値を1つ上の値が存在しないとすれば、CW#0(CWmin)にセットし直すことを含んでもよい。
ここで、物理層は、送信部、受信部、無線送受信部および/または測定部のうち、少なくとも1つを含んでもよく、物理層処理部であってもよい。MACエンティティは、MAC層であってもよく、MAC層処理部であってもよい。
MACエンティティは、そのC-RNTIに対するPDCCHにおけるNDIが前の送信における値と比較してトグルされていると判定する時、そのTC-RNTIに対するPDCCHにおけるすべての下りリンクアサインメントで受信されたNDIを無視する。
端末装置1は、PDCCHに、NR-UセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットを検出した場合、該DCIフォーマットに、HARQプロセスID(HPID)、および、NDIが含まれているとすれば、該HPIDに対してNDIがトグルされているかどうかに基づいて、該PDSCHの送信が、新規の送信か再送信かを判定することができる。さらに、該DCIフォーマットに、PUCCHリソースを指示するフィールドが含まれているとすれば、該NDIがトグルされているかどうかに基づいて、CWの値を調整するか否かを判定してもよい。例えば、端末装置1は、第1のHPIDに関連したHARQプロセスに対するNDIの値がトグルされているとすれば、各CAPCの値pに対応するCWの値をCWminにセットし、そうでないとすれば(つまり、該NDIの値がトグルされていないとすれば)、端末装置1は、CWの値を1つ上の許容値(CWの値)に増やしてもよい(つまり、端末装置1は、CWの値(CWの値)を更新してもよい)。
端末装置1は、1または複数のHPIDに関連するHARQプロセスに対するHARQ-ACKコードブックを生成する場合、少なくとも1つのHPIDについて、NDIの値がトグルされていないとすれば、該HARQ-ACKコードブックを含むPUCCHまたはPUSCHの送信前に行なうタイプ1チャネルアクセスプロシージャに対するCWの値を更新してもよい。
基地局装置3は、NR-UセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために用いられるDCIフォーマットを含むPDCCHおよび該PDSCHを送信する場合、該PDCCHおよび該PDSCHの送信前に、タイプ1チャネルアクセスプロシージャを行ない、NR-UチャネルがすべてのCCAスロット期間においてアイドルであると判定すれば、該PDCCHおよび該PDSCHを送信し、該NR-Uチャネルがアイドルでないと判定すれば、該NR-UチャネルがすべてのCCAスロット期間においてアイドルであると判定できるまで、該PDCCHおよび該PDSCHの送信を延期してもよい。
基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHを送信した後、所定の期間を経過しても、該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHを成功裏に受信できなかった場合、該PDCCHおよび該PDSCHを再送信してもよい。基地
局装置3が、該PDCCHおよび該PDSCHを再送信する場合、該HPIDに対するNDIの値をトグルせずに送信する。つまり、基地局装置3は、該HPIDに対するNDIの値をトグルしないことによって、該PDSCHが再送信であることを示してもよい。その際、基地局装置3が、タイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なう場合には、CWの値を更新してもよい。
なお、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHを送信した後、所定の期間内に、該HPIDに関連するHARQプロセスに対応する該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHまたはPUSCHを成功裏に受信できたとすれば、該HPIDに対するHARQプロセスに対応するCWの値をCWminにリセットしてもよい。つまり、該HPIDに関連するHARQプロセスに対するNDIの値をトグルするため、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHの送信前にチャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、該CWの値をCWminにセットしてもよい。ここで、基地局装置3は、複数のHPIDに関連するHARQプロセスを管理できる場合、HPID毎にチャネルアクセスプロシージャおよび/またはCW調整プロシージャを行なってもよい。
基地局装置3は、PDCCHおよび該PDCCHによってスケジュールされるPDSCHを送信した場合、所定の期間内(例えば、所定のタイマが満了するまで)に、該PDSCHに対応するHARQ-ACK(つまり、該PDSCHに対応するHPIDに対するHARQ-ACK)を含むPUCCHまたはPUSCHを成功裏に受信できなかった場合、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHに対するCWの値を更新してもよい。なお、PUCCHの代わりに、該PDSCHに対応するHPIDに対するHARQ-ACKを含むPUSCHを成功裏に受信した場合、基地局装置3は、該PDCCHおよび該PDSCHに対するCWの値を更新しなくてもよい。
基地局装置3および/または端末装置1は、あるHPIDのHARQプロセスのHARQオペレーションが成功したとみなした場合には、該オペレーションに関連して更新したCWの値をCWminにセットしてもよい。
端末装置1は、受信したPDSCHに対するHARQ-ACKを、PUCCHまたはPUSCHを介して送信した後に、同じHPIDを有し、且つ、再送信を示すPDSCHを受信したとすれば、または、該PDSCHに対するHARQ-ACKの再送信を要求されるとすれば、該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHの送信前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、Ninitに用いられるCWの値を更新してもよい。つまり、同じHPIDのPDSCHに対して再送信が示される度に、端末装置1は、該PDSCHに対するHARQ-ACKを含むPUCCHの送信前にタイプ1チャネルアクセスプロシージャを行なうとすれば、対応するNinitに用いられるCWの値を更新してもよい。
NR-Uセルにおける、SSBおよび/またはCSI-RSを総称してNR-U DRS(Discovery Reference Signal)と称されてもよい。NR-U DRSは、NR-Uセルがアクティベーションかディアクティベーションかを、端末装置1が確認するために、検出されてもよい。
図10は、本実施形態に係る周波数マッピング(リソース割り当て、物理リソースへのマッピング)の一例を示す図である。図10(a)は、1つの端末装置1および/または基地局装置3に対して、複数のPRBが連続的に配置される例(contiguous mapping, localized mapping)である。図10(a)の周波数マッピングは、例えば、DFT-s-OFDM信号などのシングルキャリアによる低いPAPR(Peak to Average Power Ratio)特性を実現するために用いられてもよい。図10(b)は、1つの端末装置1および/または基地局装置3に対して、複数のPRBが等間隔または非等間隔に配置される例(interlaced mapping, distributed mapping)である。図10(b)の周波数マッピングは、周波数領域において、少ないPRB数で送信帯域幅(最大送信帯域幅、チャネル帯域幅、キャリア帯域幅、BWP帯域幅)の80%以上を実現するために用いられてもよい。つまり、図10(b)の周波数マッピングは、OCB(Occupied Channel Bandwidth)要件を満たすために行なわれてもよい。また、インタレースの数は、SCSに応じて決定されてもよい。例えば、SCSが15kHzの場合、インタレースの数は、10または11であってもよい。また、SCSが30kHzの場合、インタレースの数は、5または6であってもよい。インタレースの数は、周波数領域における端末装置1の最大多重数であってもよい。インタレースの数は、周波数帯域幅の大きさに因らず、同じ数であってもよい。例えば、周波数帯域幅が20MHzであっても40MHzであっても、SCSが15kHzの場合、インタレースの数は、10または11であってもよい。なお、基地局装置3および/または端末装置1は、1または複数のインタレースを用いて物理チャネルおよび/または物理信号の送信を行なうことができる。
図11は、本実施形態に係るMACサブヘッダおよびMAC PDUの構成の一例を示す図である。図11(a)は、BI(Backoff Indicator)を伴うMACサブヘッダの構
成の一例を示している。BIを伴うMACサブヘッダは、E/T/R/R/BIの5つのヘッダフィールドで構成されてもよい。図11(b)は、RAPID(Random Access Preamble Identifier)を伴うMACサブヘッダの構成の一例を示している。RAPIDを伴うMACサブヘッダは、E/T/RAPIDの3つのヘッダフィールドで構成されてもよい。図11(c)は、MAC PDUの構成の一例を示している。MAC PDUは、1または複数のMACサブPDUから構成されてもよく、随意にパディングが含まれてもよい。各MACサブPDUは、BIだけを伴うMACサブヘッダ、RAPIDだけを伴うMACサブヘッダ、RAPIDおよびMAC RAR(Random Access Response)を伴うMACサブヘッダのうちの1つで構成されてもよい。ここで、MAC PDUに対して、BIだけを伴うMACサブPDUが含まれるとすれば、BIだけを伴うMACサブPDUは、MAC PDUの先頭に置かれてもよい。RAPIDだけを伴うMACサブPDU、および、RAPIDおよびMAC RARを伴うMACサブPDUはそれぞれ、もしBIだけを伴うMACサブPDUおよび/またはパディングがMAC PDU内にあるとすれば、BIだけを伴うMACサブPDUとパディングの間に置かれてもよい。もしBIだけを伴うMACサブPDUとパディングがMAC PDU内に無いとすれば、RAPIDおよびMAC RARを伴うMACサブPDUはそれぞれ自由に置かれてもよい。なお、パディングは、MAC PDU内にあるとすれば、MAC PDU内の最後に置かれてもよい。パディングの存在と長さは、TBサイズ、1または複数のMACサブPDUのサイズに基づいてインプリシットに決定されてもよい。
E(Extension)フィールドは、少なくともこのEフィールドを含んで構成されるMA
Cサブヘッダを含むMACサブPDUがMAC PDU内で最後のMACサブPDUであるかどうかを示すフラグであってもよい。例えば、少なくとももう1つのMACサブPDUが続くことを示すために、Eフィールドの値が“1”にセットされてもよい。このMACサブヘッダを含むMACサブPDUがMAC PDU内で最後のMACサブPDUであることを示すために、、Eフィールドの値が“0”にセットされてもよい。
T(Type)フィールドは、MACサブヘッダがRAPIDまたはBIを含むかどうかを示すフラグであってもよい。サブヘッダ内のBIフィールドの存在を示すために、Tフィールドの値は“0”にセットされてもよい。サブヘッダ内のRAPIDフィールドの存在を示すために、Tフィールドの値は“1”にセットされてもよい。つまり、MACサブPDUが、図11(a)に記載のMACサブヘッダによって構成されるのか図11(b)に記載のMACサブヘッダによって構成されるのかは、Tフィールドの値に基づいて判別されてもよい。なお、図11(c)のMACサブPDU3は、RAPIDおよびRAR(MAC RAR)で構成される例について記載している。つまり、Tフィールドの値が“1”にセットされた場合の例を記載している。
R(Reserved)フィールドは、Rビット(Reserved bit)であり、“0”にセットされてもよい。なお、本実施形態においては、Rビットは“0”にセットされてもよい。
BIフィールドは、セルにおけるオーバーロード状態を識別するために用いられる。BIフィールドのサイズは4ビットであってもよい。BIフィールドにセットされた値は、バックオフタイムを算出するために用いられてもよい。例えば、バックオフタイムは、0からBIフィールドに対応する値の間の乱数によって求まってもよい。つまり、バックオフタイムは、BIフィールドの値に基づいて決定されてもよい。BIフィールドは、バックオフタイムに関するパラメータ(BPV: Backoff Parameter value)を示すために用いられてもよい。BIフィールドは、BPV(例えば、5ms、120ms、1920msなど)に対応するインデックスを示すために用いられてもよい。
RAPIDフィールドは、送信されたランダムアクセスプリアンブル(PRACH、Msg1)を識別するために用いられてもよい。RAPIDは6ビットであってもよい。MACサブPDUのMACサブヘッダ内のRAPIDがSIリクエストに対して設定されたランダムアクセスプリアンブルの1つに対応するとすれば、MAC RARはMACサブPDUに含まれなくてもよい。つまり、図11(c)において、RAPIDだけのMACサブPDU(MACサブPDU2)に対応している。MACサブPDUのMACサブヘッダ内のRAPIDがSIリクエストに対して設定されたランダムアクセスプリアンブルに対応していないとすれば、MAC RARは、該MACサブPDUに含まれてもよい。
MACサブヘッダ(MACサブヘッダのサイズ)は、オクテット単位で調整されてもよい。1オクテットは、8ビットで構成されてもよい。つまり、MACサブヘッダおよび/またはMAC PDUのサイズは、8ビット単位で調整されてもよい。
図12は、本実施形態に係るNRに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の一例を示す図である。図12(a)は、NR(NRセル)に対するMAC RARの構成の一例を示す。図12(b)は、図12(a)のMAC RAR内のULグラントに対応するRARグラント内のフィールドの構成の一例を示す。MAC RARは、Msg2と称されてもよい。
本実施形態において、NRに対するとは、NRセル(キャリア、BWP、チャネル)、NR端末装置、NR基地局装置、のうち、少なくとも1つに対応していることを意味してもよい。同様に、NR-Uに対するとは、NR-Uセル(キャリア、BWP、チャネル)、NR-U端末装置、NR-U基地局装置、のうち、少なくとも1つに対応していることを意味してもよい。
図12(a)のMAC RARにおいて、TAC(Timing Advance Command)フィールドのサイズは12ビット、UL(Uplink)グラントフィールドのサイズは27ビット、TC-RNTI(Temporary C-RNTI)フィールドのサイズは16ビットで構成されてもよい。
TACフィールドは、MACエンティティが適用するタイミング調整の量を制御するために用いられるインデックス値Tを示すために用いられる。つまり、TACフィールドは、端末装置1の送信タイミングを調整するために用いられてもよい。
ULグラントフィールドは、上りリンクにおいて用いられるリソースを示すために用いられる。MAC RARに含まれるULグラントは、図12(b)に示すRARグラントとして用いられてもよい。
本実施形態において、MAC RARに含まれるULグラントは、RARグラントと同義であってもよい。
TC-RNTIフィールドは、ランダムアクセスの間、MACエンティティによって用いられる一時的な識別子を示すために用いられてもよい。
図12(b)は、NRに対するRARグラントに含まれる種々のフィールドの一例を示している。該RARグラントは、NRのランダムアクセスプロシージャにおいて、Msg3 PUSCHをスケジュールするために用いられてもよい。なお、この時のRARグラントフィールドに用いられるビット数の合計は、27ビットであってもよい。
図12(b)の周波数ホッピングフラグ(FHF)フィールドは、スケジュールされたPUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるかどうかを示すフィールドである。
図12(b)のPUSCH周波数リソース配置(PFRA)フィールドは、PUSCHの周波数領域の開始位置及びリソースブロック数(または終了位置)を示すために用いられるフィールドである。
なお、PFRAフィールドのビット数は、上りリンク送信(PUSCHの送信)に用いられる最大PRB数に基づいて決定されてもよい。例えば、帯域幅が20MHzでSCSが15kHzの場合、上りリンク送信に用いられる最大PRB数は106PRBsであり、PFRAフィールドのビット数は、14ビットであってもよい。つまり、PFRAフィールドのビット数は、上りリンクに対する最大帯域幅、SCS、最大帯域幅およびSCSに基づく最大PRB数に基づいて決定されてもよい。最大帯域幅および/またはSCSはそれぞれ、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
図12(b)のPUSCH時間リソース配置(PTRA)フィールドは、スケジュールされたPUSCHの時間領域の割当てを示すために用いられるフィールドである。
図12(b)のMCSフィールドは、スケジュールされたPUSCHに適用されるMCSの値を示すために用いられるフィールドである。
図12(b)のPUSCHに対するTPCコマンドフィールドは、スケジュールされたPUSCHの送信電力を動的に調整するために用いられるフィールドである。
図12(b)のCSIリクエストフィールドは、例えば、スケジュールされたPUSCHでCSIを送信することを要求するために用いられるフィールドである。CSIリクエストフィールドは、CBRAプロシージャにおいて、Rビット(Reserved bit)として確保されてもよい。CSIリクエストフィールドは、CFRAプロシージャにおいてRARグラントにセットされてもよい。
図12に記載のMAC RARおよびRARグラントの構成は、NR-Uにおいても適用されてもよい。該MAC RARおよびRARグラントが適用されるかどうかは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
図13は、本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフ
ィールドの構成の一例(例1)を示す図である。図13(a)は、NR-U(NR-Uセル)に対するMAC RARおよびMACペイロードの構成を示す。図13(b)は、図13(a)のMAC RAR内のULグラントに対応するRARグラントのフィールドの構成の一例を示す。
図13(a)は、図12(a)と同じ構成であり、MAC RARは56ビット(つまり、7オクテット)で構成されてもよい。
図13(b)は、MAC RAR内のULグラント(RARグラント)に対するビット数が、NRと同じ場合のRARグラントを構成する種々のフィールドの一例を示している。RARグラントによってスケジュールされるPUSCHの周波数領域リソース配置に対してインタレース配置が適用される場合、周波数ホッピングを行なわなくても周波数特性は十分得られる。そのため、FHFフィールドは、NR-Uに対するRARグラントにセットされなくてもよい。ここで、FHFフィールドがRARグラントにセットされるかどうかは上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
また、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHの周波数領域リソース配置に対してインタレース配置が適用され、帯域幅が所定の値である場合に、NR-Uに対するRARグラントに含まれるPFRAフィールドのビット数(例えば、最大10ビット)は、NRに対するRARグラントに含まれるPFRAフィールドのビット数(例えば、最大14ビット)よりも少なくてもよい。RARグラントによってスケジュールされるPUSCHの周波数領域リソース配置に対してインタレース配置が適用される場合、帯域幅が20MHzでSCSが15kHzであるとすれば、NR-Uに対するRARグラントに含まれるPFRAフィールドのビット数は、NRに対するRARグラントに含まれるPFRAフィールドのビット数である14ビットから10ビットに削減されてもよい。すなわち、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHの周波数領域リソース配置に対してインタレース配置が適用される場合、帯域幅が20MHzでSCSが15kHzであるとすれば、PFRAフィールドに必要なビット数は、最大14ビットから最大10ビットに削減されてもよい。なお、余った4ビットは、RビットとしてULグラント(RARグラント)に確保されてもよいし、NR-Uに対するMsg3 PUSCHをスケジュールするための1または複数のフィールドに用いられてもよい。
NR-Uでは、Msg3 PUSCHを送信する前のLBTを行なう期間を確保するために、RARグラントにPUSCHの送信開始位置を示すフィールド(PUSCH starting position field, PSP field)がセットされてもよい。詳細は後述する。
NR-Uでは、RARグラントにチャネルアクセスタイプフィールドがセット(追加)されてもよい。なお、チャネルアクセスタイプフィールドは、タイプ1CAPかタイプ2CAPを示すフィールドであり、1ビットで構成されてもよい。
NR-Uでは、RARグラントにCAPCフィールドがセットされてもよい。CAPCフィールドは2ビットで構成されてもよい。CAPCの値に基づいて、端末装置1は、RARグラントによってスケジュールされたPUSCH(Msg3 PUSCH)の優先度が設定されてもよい。PUSCHの優先度は、タイプ1CAPに用いられるCWSの値を決定するために用いられてもよい。CAPCフィールドの値に基づいて、タイプ1CAPに用いられるCWSの値が決定されてもよい。ただし、RARグラントによってスケジュールされたPUSCHに対して適用されるCAPCの値が所定の値である場合には、RARグラントにCAPCフィールドはセットされなくてもよい。ここで、所定の値は、仕様書などによって予め決定されていてもよい。ここで、所定の値は、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
図13は、MAC RARの構成を変えずに、RARグラント(MAC RARに含まれるULグラント)を構成する種々のフィールドの種類(数)やサイズ(ビット数)を調整することによってNR-Uに対応したRARグラントの種々のフィールドが構成されてもよい。
図14は、本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の別の一例(例2)を示す図である。図14(a)は、NR-Uに対するMAC RARおよびMACペイロードの構成を示す。図14(b)は、図14(a)のMAC RAR内のULグラントに対応するRARグラントのフィールドの構成の一例を示す。
図14(a)は、NR-Uに対するセルカバレッジがNRと比較すると小さいと想定されるため、TA値もNRと比較して小さいことが想定される場合に適用されるMAC RARである。TA値の適用範囲が狭くなるので、TACフィールドを構成するビット数もNRと比較して少なくなってもよい。MAC RARに含まれるTACフィールドが示すことができる値の範囲もNRと比較して狭くなってもよい。図14(a)のTACフィールドは、例えば、12ビットではなく7ビットで構成されてもよい。つまり、NR-Uに対するMAC RARに含まれるTACフィールドのビット数は、NRに対するMAC RARに含まれるTACフィールドのビット数よりも少なくてもよい。
MAC RARに含まれるULグラントは、削減したTACフィールドのビットを用いて構成されることによって該ULグラントのサイズが拡張されてもよい。
図14(b)は、拡張したULグラント(RARグラント)を構成するフィールドの一例を示している。FHFフィールドやPFRAフィールドのサイズは、NRと同じであってもよい。つまり、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHの周波数領域のリソース配置は、NRと同じ配置が適用されてもよい。その上で、NR-Uの通信に必要なCATフィールドやCAPCフィールドなどを追加しても、NR-Uに対して用いられるMAC RARのサイズ(合計ビット数および/またはオクテット数)は、NRと同じサイズにすることができる。
図15は、本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の別の一例(例3)を示す図である。図15(a)は、NR-Uに対するMAC RARおよびMACペイロードの構成を示す。図15(b)は、図15(a)のMAC RAR内のULグラントに対応するRARグラントのフィールドの構成の一例を示す。
図15は、MAC RARのサイズを小さくすることを目的としている。MAC RARのサイズを小さくすることによってMAC RARの送信に必要な電力をセルカバレッジに応じて低くすることができる。
図15(a)において、MAC RARに含まれる、TACフィールドのサイズは7ビット、ULグラントのサイズは3オクテット(24ビット)、TC-RNTIは2オクテット(16ビット)で構成されてもよい。
図15(b)は、MAC RARに含まれるULグラント(RARグラント)のサイズが3オクテットである場合のRARグラントを構成する種々のフィールドおよびビット数の一例を示している。PUSCHの周波数領域リソース配置がインタレース配置のみサポートされていると想定する。そのため、FHFフィールドは該RARグラントにセットされなくてもよい。PFRAフィールドのサイズは、インタレース配置のみがサポートされているとすれば、帯域幅が20MHzでSCSが15kHzの場合で、端末装置1の周波数領域の最大多重数を10とすることができる。PFRAフィールドのビット数が最大多重数のビットマップで構成される場合には、NR-Uに対するPFRAフィールドのサイズは、NRに対するPFRAフィールドのビット数(例えば、最大14ビット)ではなく、NR-Uにおける周波数領域の最大多重数のビットマップのサイズ(例えば、最大10ビット)であってもよい。このような場合、NR-Uに対するPFRAフィールドのサイズは、NRに対するPFRAフィールドのサイズ(例えば、最大14ビット)よりも少なくてもよい。つまり、NR-Uに対するRARグラントに含まれるPFRAフィールドのサイズは、インタレース配置が適用された場合の端末装置1の最大多重数に必要なビットマップのサイズに基づいて決定されてもよい。また、PFRAフィールドのサイズが10ビットである場合、且つ、他のSCSや帯域幅の組み合わせによって、端末装置1の最大多重数が10よりも少ない場合には、つまり、PFRAフィールドに必要なビットマップのビット数が10ビットよりも少ない場合には、PFRAフィールドの余ったビットは、Rビットとして確保されてもよい。例えば、端末装置1の最大多重数が5の場合、PFRAフィールドを構成するビットマップのサイズは5ビットあれば十分であるため、PFRAフィールドの10ビットのうち、5ビットはRビットとして確保されてもよい。
図15(b)において、少なくともCBRAの場合には、CSIリクエストフィールドのためのRビットを削減してもよい。つまり、RARグラントのサイズが27ビットよりも小さくなる場合には、CSIリクエストフィールドが該RARグラントに含まれなくてもよい。
図15(b)において、つまり、NR-Uに対するRARグラントのサイズがNRに対するRARグラントのサイズよりも小さい場合には、CAPCの値は、該RARグラントによってスケジュールされるPUSCHに対しては、常に所定の値(所定のクラス、所定のインデックス)であると想定されてもよい。ここで、所定の値は、仕様書などによって予め決定されていてもよい。ここで、所定の値は、上位層パラメータによって与えられてもよい。そうすることによって、RARグラントにCAPCフィールドを含める必要がないため、NR-Uに対するRARグラントのサイズを小さくすることができる。
図16は、本実施形態に係るNR-Uに対するMAC RARおよびRARグラントフィールドの構成の別の一例(例4)を示す図である。図16(a)は、NR-Uに対するMAC RARおよびMACペイロードの構成を示す。図16(b)は、図16(a)のMAC RAR内のULグラントに対応するRARグラントのフィールドの構成の一例を示す。
図16(a)は、NR-Uに対するMAC RARのサイズが、NRに対するMAC RARのサイズよりも拡張された場合のフィールドの構成を示している。図16(a)のMAC RARのフィールドに含まれるTACフィールドのサイズとTC-RNTIのサイズは、NRに対するMAC RARに含まれるフィールドと同じサイズであってもよい。ULグラントのサイズについては、NRに対するULグラントのサイズよりも大きくなってもよい。図16(a)では、1オクテット分だけ拡張された場合について記載しているが、NRの場合と比較して、ULグラントのサイズは、1オクテットよりも大きく拡張されてもよい。
図16(b)は、図16(a)のULグラントに対応するRARグラントを構成する種々のフィールドの一例を示している。この場合、PFRAは、連続配置およびインタレース配置の両方をサポートすることができる。周波数ホッピングも可能である場合、FHFフィールドがRARグラントに含まれてもよい。帯域幅が20MHzよりも広い場合、最大送信帯域幅(例えば、SCSが60kHzで帯域幅が80MHzの場合、275PRBs)に応じて、PFRAフィールドのサイズは、最大14ビットから最大16ビットに拡張されてもよい。また、PTRAは、COTの中およびCOTの外の両方を指示できるように、PTRAフィールドのサイズを4ビットから5ビットに拡張されてもよい。その他に、NR-Uに対するRARグラントに必要なPSPフィールド、CATフィールド、CAPCフィールドがセットされてもよい。
図16において、MAC RARのサイズが拡張されるかどうかは、MAC RARのサイズに関連する上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
図16において、PFRAフィールドのサイズが拡張されるかどうかは、PFRAに関連する上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。なお、PFRAフィールドのサイズが拡張されない場合、残りのビットはRビットとして確保されてもよい。
図16において、PTRAフィールドのサイズが拡張されるかどうかは、PTRAに関連する上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。なお、PTRAフィールドのサイズが拡張されない場合、残りのビットはRビットとして確保されてもよい。
PFRAフィールドのサイズおよび/またはPTRAフィールドのサイズのそれぞれが拡張されるかどうかは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
図16において、PFRAフィールドのサイズが端末装置1の周波数領域の最大多重数に関連するビットマップのサイズに基づいて決定されるとすれば、該ビットマップに用いられない残りのビットはRビットとして確保されてもよい。
図13から図16において、ULグラントに1または複数のRビットが確保されているとすれば、該Rビットは、TC-RNTIを拡張するために用いられてもよいし、RAPIDを拡張するために用いられてもよい。
基地局装置3は、NR-Uに対して、図12から図16に記載のMAC RARのうち、いずれかのMAC RARを用いてMsg2を生成するかどうかは、基地局装置3が受信したランダムアクセスプリアンブルのインデックスおよび/またはRAPIDの値に基づいて決定されてもよい。
NR-Uに対して、図12から図16に記載のMAC RARのうち、いずれかのMAC RARを用いてMsg2を生成するかどうかは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
本実施形態において、RARグラントにFHFフィールドがセットされ、且つ、インタレース配置が適用される場合、FHFフィールドの値は“1”にセットされない。つまり、このような場合、端末装置1は、FHFフィールドで周波数ホッピングが指示されることは期待されなくてもよい。
なお、FHFフィールドが、NR-Uに対するRARグラントに含まれるかどうかは、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHに対するリソース割り当て(周波数リソース配置)に対して、連続配置のみが適用されるか、インタレース配置のみが適用されるか、連続配置およびインタレース配置の両方が適用されるかに基づいて決定されてもよい。例えば、該リソース割り当てに対して、連続配置のみ、連続配置およびインタレース配置が適用される場合には、該RARグラントに、FHFフィールドが含まれてもよい。
NR-UにおけるRARグラントによってスケジュールされるPUSCH(Msg3 PUSCH)の周波数リソース配置に対して、連続配置および/またはインタレース配置のうちのいずれか一方または両方が適用されるかどうかは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。また、NR-Uに対するRARグラントにFHFフィールドが含まれるかどうかは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
本実施形態において、NR-Uに対するRARグラントにCATフィールドがセットされるかどうかは、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHに対するCATがタイプ1CAPかタイプ2CAPの両方が選択可能な場合には、RARグラントにCATフィールドにセットされてもよい。つまり、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHに対して適用されるCATがタイプ1CAPかタイプ2CAPかのいずれか一方である場合には、該RARグラントにCATフィールドがセットされなくてもよい。
本実施形態において、NR-Uに対するRARグラントにCAPCフィールドがセットされるかどうかは、RARグラントによってスケジュールされるPUSCHに対するCAPCが所定のCAPCであるかどうかに基づいて決定されてもよい。RARグラントによってスケジュールされるPUSCHに対するCAPCが所定のCAPCであるとすれば、該RARグラントにCAPCフィールドがセットされなくてもよい。
図17は、本実施形態に係る時間領域におけるPUSCHの送信開始位置(時間領域の開始位置、スロット内の開始位置)を示すフィールド(PUSCH starting position field,
PSP field)および各SCSに対応するPUSCHの開始位置の一例を示す図である。図17(a)および(b)は、PUSCHの送信開始位置を示すフィールド(2ビットフィールド、1ビットフィールド)の一例を示している。該フィールドは、時間シンボル領域における送信タイミングを調整することによって端末装置1がLBTを行なうためのギャップ(期間)を設けるために用いられるフィールドである。例えば、該フィールドに値“00”または“0”がセットされている場合には、先頭の時間シンボル領域の開始から物理チャネル/物理信号の送信を行なえることを示す。該フィールドに値“01”または“10”または“1”がセットされている場合には、先頭の時間シンボル領域の途中から物理チャネル/物理信号の送信を行なえることを示す。該フィールドに値“01”または“1”がセットされている場合には、PUSCHの先頭の時間シンボル領域内の25μ秒(us)から送信可能であることを示している。例えば、この25μ秒において、端末装置1は25μ秒のLBTを1回だけ行なってから送信を行なうことができる。該フィールドに値“10”がセットされている場合には、PUSCHの先頭の時間シンボル領域内の(25+TA(Timing Advance))μ秒(us)から送信可能であることを示している。該フィールドに値“11”がセットされている場合には、次の時間シンボル領域から物理チャネル/物理信号の送信を行なえることを示す。また、SCSの値によっては、SCSに対応する1つの時間シンボル領域の長さが25μ秒および/または(25+TA)μ秒よりも短い場合がある。このような場合、該フィールドに値“11”がセットされているとすれば、先頭の時間シンボル領域から25μ秒または(25+TA)μ秒以降の最初の時間シンボル領域を示してもよい。図17(c)は、SCSが15kHzの場合の各値のPUSCHの開始位置の一例を示している。図17(d)は、SCSが30kHzの場合の各値のPUSCHの開始位置の一例を示している。
図18は、本実施形態に係るNR-Uに対するPUSCHの周波数リソース配置タイプの一例を示す図である。NR-Uに対して、特定のPUSCH周波数リソース配置タイプが適用される場合、ULグラントに含まれるPUSCH周波数リソース配置フィールドは、RIV(Resource information Value)で示されてもよい。RIVは、リソース配置の開始位置(RBSTART)、最大送信帯域幅(NUL RB)、Lの値に基づいて決定さ
れてもよい。RIVは、最大送信帯域幅が20MHzに対応しているか10MHzに対応しているかどうかに基づいてビットマップとして表現されてもよい。なお、最大送信帯域幅は最大上りリンク送信帯域幅と称されてもよい。
図19は、本実施形態に係るBPV(Backoff Parameter value)の一例を示す図であ
る。BPIは、BIによって与えられるインデックスに対応している。例えば、BIフィールドにセットされた値が0である場合、図19のインデックス0に対応するBPV(5ms)に基づいて、バックオフタイムがセットされる。また、BIの値が7である場合、図19のインデックス7に対応するBPV(120ms)に基づいて、バックオフタイムがセットされる。端末装置1のMACエンティティは、バックオフタイムの値を0からBPVの間からランダムに(またはランダム関数に基づいて、または一様分布に応じて)選択してもよい。
本実施形態に係るRAR(Random Access Response)受信プロシージャについて説明する。
RAP(Random Access Preamble)が送信されるとすぐに測定ギャップがあるかどうかにかかわらず、端末装置1のMACエンティティは、BFRR(Beam Failure Recovery Request)に対するCFRAプリアンブルがMACエンティティによって送信されるとす
れば、RAP送信の終わりから最初のPDCCHオケージョンにおいてBeamFailureRecoveryConfigで設定されたra-ResponseWindowをスタートし、ra-ResponseWindowがランニングしている間、C-RNTIによって識別されたSpCellのrecoverySearchSpaceIdによって示されたサーチスペースでPDCCH送信を監視し、そうでないとすれば、RAP送信の終わりから最初のPDCCHオケージョンにおいてRACH-ConfigCommonで設定されたra-ResponseWindowをスタートし、ra-ResponseWindowがランニングしている間、RA-RNTIによって識別された1または複数のRARに対するSpCellのPDCCHを監視してもよい。
recoverySearchSpaceIdによって示されたサーチスペースにおけるPDCCH送信の受信の通知が、RAPが送信されたサービングセルで下位層(物理層)から受信されたとすれば、且つ、該PDCCH送信がC-RNTI宛てであるとすれば、且つ、BFRRに対するCFRAプリアンブルがMACエンティティによって送信されたとすれば、MACエンティティは、ランダムアクセスプロシージャを成功裏に完了したとみなしてもよい。
また、下りリンクアサインメントがRA-RNTIに対するPDCCHで受信され、受信されたTBが成功裏にデコードされるとすれば、且つ、RARがBIを伴うMACサブPDUを含むとすれば、MACエンティティは、PREAMBLE_BACKOFFを、SCALING_FACTOR_BIを考慮して、図19に記載の表を使って、MACサブPDUのBIフィールドの値にセットしてもよい。そうでないとすれば、MACエンティティは、PREAMBLE_BACKOFFを、0msにセットしてもよい。
RARが、送信したPREAMBLE_INDEXに対応するRAPIDを伴うMACサブPDUを含んでいるとすれば、MACエンティティは、RAR受信に成功したとみなしてもよい。
BeamFailureRecoveryConfigに設定されたra-ResponseWindowが満了される場合、および、C-RNTI宛てのrecoverySearchSpaceIdによって示されたサーチスペースでのPDCCH送信が、RA
Pが送信されたサービングセルで受信されなかった場合、または、RACH-ConfigCommonに設定されたra-ResponseWindowが満了される場合、且つ、送信したPREAMBLE_INDEXとマッチするRAPIDを含むRARが受信されない場合、MACエンティティは、RAR受信が成功しなかったとみなし、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1だけインクリメントし、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preambleTransMax+1を満たす場合、RAPがSpCellで送信されるとすれば、ランダムアクセス問題を上位層(例えば、RRC層)に示し、ランダムアクセスプロシージャがSIリクエストに対してトリガされているとすれば、MACエンティティは、ランダムアクセスプロシージャの完了に成功しなかったとみなしてもよい。また、RAPがSCellで送信されるとすれば、MACエンティティは、ランダムアクセスプロシージャの完了に成功しなかったとみなしてもよい。
PRACH送信に対するレスポンスにおいて、端末装置1は、上位層によって制御されたウインドウ(ra-ResponseWindow)の間に、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0を検出しようと試みてもよい。そのウインドウは、PRACH送信に対応するPRACHオケージョンの最後のシンボルの少なくとも1つのシンボル後に、タイプ1PDCCH CSSセットに対するPDCCHを受信するために設定された最も早いCORESETの最初のシンボルにおいて、開始されてもよい。シンボル期間は、タイプ1PDCCH CSSセットに対するSCSに対応してもよい。タイプ1PDCCH CSSセットに対するSCSに基づくスロットの数におけるウインドウの長さは、ra-ResponseWindowによって与えられてもよい。
端末装置1は、そのウインドウ内で、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0を検出し、対応するPDSCHにおいてTB(Transport Block)を受信するとすれば、端末装置1は、1または複数の上位層にその
TBをパスしてもよい。1または複数の上位層は、PRACH送信に関連したRAPIDに対するTBを解析する。1または複数の上位層がTBの1または複数のRARメッセージにおいてRAPIDを識別するとすれば、1または複数の上位層は、ULグラントを物理層に示してもよい。これは、物理層において、RAR ULグラント(RARグラント)として参照されてもよい。
端末装置1は、そのウインドウ内で、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0を検出しなかったとすれば、または、そのウインドウ内で、対応するPDSCH内でTB(Transport Block)を正確に受信しないと
すれば、または、1または複数の上位層が端末装置1からPRACH送信に関連したRAPIDを識別しないとすれば、1または複数の上位層は、PRACHを送信することを物理層に指示してもよい。上位層によってPRACH送信が要求されたとすれば、端末装置1は、そのウインドウの最後のシンボルまたはPDSCH受信の最後のシンボルからNT,1+0.75ms後にPRACHを送信することを期待されてもよい。なお、NT,1は、追加PDSCH DM-RSが設定された時のUE処理能力1に対するPDSCH受信時間に対応するNシンボルの時間分(Time duration)である。
端末装置1が、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0を検出し、対応するPDSCHにおいてTBを受信するとすれば、端末装置1は、端末装置1がTCI-Stateを提供されたかどうかにかかわらず、端末装置1がDCIフォーマット1_0を伴うPDCCHを受信するCORESETとPRACHアソシエーションに対して端末装置1が用いたSSBまたはCSI-RSに対して、同じDM-RSアンテナポートQCL(Quasi Co-Location)特性であると想定してもよい。端末装置1が、CFRAプロシージャをトリガするPDCCHオーダによって開始されたPRACH送信へのレスポンスにおいてRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0を検出しようと試みれば、端末装置1は、DCIフォーマット1_0を含むPDCCHおよびPDCCHオーダは、同じDM-RSアンテナポートQCL特性であると想定してもよい。端末装置1は、それらの想定に基づいて受信処理を行なってもよい。
RAR ULグラントは、端末装置1からPUSCH送信をスケジュールするために用いられてもよい。
端末装置1は、SCSが設定されない限り、端末装置1は、RARメッセージを提供するPDSCH受信と同じSCSを用いて、次のPDSCHを受信してもよい。
CFRAプロシージャ(または、CBRAプロシージャではないプロシージャ)において、RAR ULグラント内のCSIリクエストは、端末装置1が、対応するPUSCH送信においてアピリオディックCSIレポートを含むかどうかを示す。CBRAプロシージャにおいて、CSIリクエストフィールドはリザーブされてもよい。
次に、本実施形態に係るコンテンションレゾリューションについて説明する。
Msg3が送信されるとすぐに、MACエンティティは、ra-ContentionResolutionTimerをスタートし、Msg3送信の終わった後の最初のシンボルで各HARQ再送信におけるra-ContentionResolutionTimerを再スタートし、測定ギャップがあるかどうかにかかわらず、ra-ContentionResolutionTimerがランニングしている間、PDCCHを監視し、SpCellのPDCCH送信の受信の通知が下位層から受信されたとすれば、C-RNTI MAC CEがMsg3に含まれたとすれば、ランダムアクセスプロシージャがbeam failure recoveryに対して開始され、PDCCH送信がC-RNTI宛てであるか、ランダムアクセスプロシージャがPDCCHオーダによって開始され、PDCCH送信がC-RNTI宛てであるか、ランダムアクセスプロシージャがMACサブ層、または、RRCサブ層によって開始され、PDCCH送信がC-RNTI宛てであり、新しい送信のためのULグラントを含んでいるとすれば、MACエンティティは、コンテンションレゾリューションが成功したとみなし、ra-ContentionResolutionTimerをストップし、TEMPORARY_C-RNTIを破棄し、ランダムアクセスプロシージャを成功裏に完了したとみなしてもよい。
CCCH SDU(Service Data Unit)がMsg3に含まれ、PDCCH送信がTE
MPORARY_C-RNTI宛てであるとすれば、MAC PDUが成功裏にデコードされるとすれば、MACエンティティは、ra-ContentionResolutionTimerをストップし、MAC PDUがUEコンテンションレゾリューション識別子MAC CEを含み、且つ、MAC CE内のUEコンテンションレゾリューション識別子がMsg3で送信されたCCCH SDUとマッチするとすれば、MACエンティティは、コンテンションレゾリューションを成功したとみなし、MAC PDUのディアセンブリアンドデマルチプレキシングを終了し、ランダムアクセスプロシージャがSIリクエストに対して開始されていたとすれば、上位層にSIリクエストに対するacknowledgementの受信を示す。その他に、MACエンティティは、C-RNTIにTEMPORARY_C-RNTIの値をセットしてもよい。また、MACエンティティは、TEMPORARY_C-RNTIを破棄し、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了したとみなしてもよい。MAC CE内のUEコンテンションレゾリューション識別子がMsg3で送信されたCCCH SDUとマッチしなかったとすれば、TEMP
ORARY_C-RNTIを破棄し、コンテンションレゾリューションが成功しなかったとみなし、成功裏にデコードしたMAC PDUを破棄してもよい。
ra-ContentionResolutionTimerが満了するとすれば、MACエンティティは、TEMPORARY_C-RNTIを破棄し、コンテンションレゾリューションが成功しなかったとみなしてもよい。
コンテンションレゾリューションが成功しないとみなされたとすれば、MACエンティティは、Msg3バッファ内のMAC PDUの送信に対して用いられたHARQバッファをフラッシュ(flush)し、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1だけインクリメントし、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preambleTransMax+1を満たすとすれば、上位層にランダムアクセス問題を示す。ランダムアクセスプロシージャがSIリクエストに対してトリガされていたとすれば、MACエンティティは、ランダムアクセスプロシージャの完了に成功しなかったとみなしてもよい。
次に、本実施形態に係るランダムアクセスプロシージャが完了しなかった場合の処理について説明する。図20は、本実施形態に係るランダムアクセスプロシージャが完了しなかった場合のMsg1を送信するまでのプロシージャを示す図である。
ランダムアクセスプロシージャが完了しないとすれば、MACエンティティは、0とPREAMBLE_BACKOFFの間で一様分布に応じてランダムにバックオフタイムをセットし、バックオフタイムの間に、CFRAリソースを選択するための基準が満たされるとすれば、ランダムアクセスリソース選択プロシージャを行なってもよい。また、そうでないとすれば、MACエンティティは、バックオフタイムの後に、ランダムアクセスリソース選択プロシージャを行なってよい。なお、バックオフタイム中に、端末装置1は、SSBを受信し、RSRPなどを測定してもよい。
次に、本実施形態に係るNR-Uに対するMsg1送信の前に適用されるCAT選択プロシージャについて説明する。
BPVおよびSCALING_FACTOR_BI(6Hにセットされた値)に基づいて得られた値をPREAMBLE_BACKOFFにセットした場合、ランダムアクセスプロシージャが完了しないとみなしたとすれば、0とPREAMBLE_BACKOFFの間から一様分布に応じて、ランダムバックオフタイムが選択されてもよい。なお、SCALING_FACTOR_BIにセットされる値は、上位層パラメータscalingFactorBIによって与えられてもよい。SCALING_FACTOR_BIにセットされる値は、ランダムアクセスプロシージャが開始される場合には、1にセットされてもよい。
PREAMBLE_BACKOFFにセットされた値が所定の値(例えば、100ms)と同じかそれよりも大きな値である場合、且つ、Msg1送信がタイプ1CAPを行なった後に行なわれる場合、Ninitの値は0としてみなされてもよい。PREAMBLE_BACKOFFにセットされた値が所定の値(例えば、100ms)よりも小さな値である場合、且つ、Msg1送信がタイプ1CAPを行なった後に行なわれる場合、タイプ1CAPが成功してから、Msg1の送信が行なわれてもよい。
タイプ1CAPが適用される場合には、PREAMBLE_BACKOFFにセットされた値とCWSによって得られた合計のCCA期間を比較して大きな値の方に基づいて、Msg1送信が行なわれてもよい。
上位層パラメータscalingFactorBIおよび/またはSCALING_FACTOR_BIに“0(zero)”がセットされている場合には、Msg1送信前に適用されるCATに基づいてCAPが行なわれてもよい。つまり、このような場合、タイプ1CAPまたはタイプ2CAPを行なってから、Msg1が送信されてもよい。例えば、上位層パラメータscalingFactorBIに“0(zero)”がセットされている場合には、Msg1送信前に行なうCAPのタイプ(つまり、CAT)は、所定のCATであってもよい。所定のCATは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。また、所定のCATは、DCIによって与えられてもよい。また、所定のCATは、仕様書などで予め決定されてもよい。
また、端末装置1のMACエンティティは、受信したRARにBIを伴うMACサブPDUを含むとすれば、該MACエンティティは、PREAMBLE_BACKOFFに、SCALING_FACTOR_BIを考慮したBIの値をセットし、そうでないとすれば、0msにセットしてもよい。該PREAMBLE_BACKOFFが所定の値(例えば、20msや100msなど)よりも大きい、または、同じ値である場合、且つ、ランダムアクセスプロシージャが完了していない場合には、該MACエンティティは、0と該PREAMBLE_BACKOFF間の一様分布に応じてランダムにバックオフタイムをセットし、該バックオフタイム経過後に、ランダムアクセスリソース選択プロシージャを行ない、ランダムアクセスリソース(つまり、RAP、Msg1の送信に用いられるリソース)を決定し、該Msg1の送信前にタイプ2CAPを行なって、端末装置1が、Msg1を送信するために用いるチャネル(NR-Uチャネル、BWP、キャリア)がクリアであるとみなしたら(判定すれば)、Msg1を送信することができる。該PREAMBLE_BACKOFFが所定の値(例えば、20msや100msなど)よりも小さい値である場合、該MACエンティティは、0と該PREAMBLE_BACKOFF間の一様分布に応じてランダムにバックオフタイムをセットし、該バックオフタイム経過後に、ランダムアクセスリソース選択プロシージャを行ない、ランダムアクセスリソース(つまり、RAP、Msg1)を決定し、該Msg1の送信前にタイプ1CAPを行なう。つまり、端末装置1は、PREAMBLE_BACKOFFにセットされた値に基づいて、Msg1送信前に行なわれるCATを選択してもよい。なお、所定の値は、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。所定の値は、仕様書などで予め決定されてもよい。また、端末装置1は、PREAMBLE_BACKOFFに0msがセットされる場合には、タイプ1CAPを選択してもよい。
端末装置1のMACエンティティは、受信したRARにBIを伴うMACサブPDUを含んでいない、且つ、ランダムアクセスプロシージャが完了しなかったとすれば、タイプ1CAPを行なってからMsg1を送信してもよい。
また、端末装置1のMACエンティティは、ランダムに選択したバックオフタイムの値に応じて、Msg1送信前のCATを決定してもよい。例えば、PREAMBLE_BACKOFFに基づいて設定されたバックオフタイムが所定の値(例えば、20msや100msなど)よりも大きいかどうかに基づいて、端末装置1は、タイプ1CAPを行なうかタイプ2CAPを行なうか(つまり、CAT)を決定してもよい。
本実施形態において、Msg1送信前に行なうCAPを行なう場合には、該CAPのタイプ(つまり、CAT)は、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。また、該CATは、DCIによって与えられてもよい。また、該CATは、仕様書などで予め決定されてもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合には、バックオフタイムまたはPREA
MBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpに対応するCWの値を一つ上の値に変更してからCWSを調整してもよい。例えば、図9を用いて説明すると、CAPCの値pが1において、CWの値が3である場合には、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスに対応するCWの値を7にセットしてからCWSを調整してもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合には、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも大きい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpに対応するCWの値を一つ上の値に変更してからCWSを調整してもよい。例えば、図9を用いて説明すると、CAPCの値pが1において、CWの値が3である場合には、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスに対応するCWの値を7にセットしてからCWSを調整してもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合には、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも大きい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpに対応するCWの値を一つ下の値に変更してからCWSを調整してもよい。例えば、図9を用いて説明すると、CAPCの値pが1において、CWの値が7である場合には、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスに対応するCWの値を3にセットしてからCWSを調整してもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合に、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpの値を一段階下げてもよい。つまり、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、Ms1送信前のタイプ1CAPの優先度を下げてもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合に、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも大きい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpの値を一段階下げてもよい。つまり、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、Ms1送信前のタイプ1CAPの優先度を下げてもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合に、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpの値を一段階上げてもよい。つまり、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも小さい場合には、端末装置1は、Ms1送信前のタイプ1CAPの優先度を上げてもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合に、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも大きい場合には、端末装置1は、該タイプ1CAPに適用されるCAPCのインデックスpの値を一段階挙げてもよい。つまり、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも大きい場合には、端末装置1は、Ms1送信前のタイプ1CAPの優先度を上げてもよい。
Msg1送信前にタイプ1CAPを行なう場合に、バックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値が所定の値よりも大きいかどうか(または小さいかどうか)に基づいて、タイプ1CAPに用いられるCWSの値が調整されてもよい。CWSの値がバックオフタイムまたはPREAMBLE_BACKOFFの値に基づいて調整されるかどうかは上位層パラメータに基づいて決定されてもよいし、仕様書などで予め決定されてもよい。
BPVがReservedに対応するインデックスにセットされているとすれば、PREAMBLE_BACKOFFの値は0にセットされてもよい。
次に、本実施形態に係るSPRC(Suspending Power Ramping Counter)の通知方法の一例について説明する。
PRACHの再送信の前に、端末装置1が空間領域送信フィルタを変更するならば、レイヤ1(端末装置1の物理層)は、1または複数の上位層(端末装置1の1または複数の上位層)にPRC(Power Ramping Counter)をサスペンドすることを通知してもよい。
なお、PRCをサスペンドするとは、POWER_RAMPING_COUNTERのインクリメントを行なわないことであってもよい。PRCをサスペンドするとは、PRCのカウントを一時的に停止/延期することであってもよい。
端末装置1のMACエンティティは、下位層(レイヤ1)から、SPRCの通知を受信すると、同じSSBに対するPRACH(Msg1)のリソースが選択された場合であっても、該PRACHに適用される、POWER_RAMPING_COUNTERのインクリメントを行なわなくてもよい。
PUSCH、PUCCH、PRACH、および/または、SRSの送信に対する電力割り当てのために、または、EN-DCオペレーションにおける電力割り当てのために、端末装置1が、送信オケージョンにおいて、PRACHを送信しないとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層にPRCをサスペンドすることを通知してもよい。
PUSCH、PUCCH、PRACH、および/または、SRSの送信に対する電力割り当てのために、または、EN-DCオペレーションにおける電力割り当てのために、端末装置1が、送信オケージョンにおいて、低減した電力でPRACHを(つまり、PRACHの送信電力を減らして)送信するとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層に、対応するPRCをサスペンドすることを通知してもよい。
NR-Uにおいて、PRACH送信の直前に行なったLBT失敗のために、端末装置1が、送信オケージョンにおいて、PRACHを送信できないとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層に、対応するPRCをサスペンドすることを通知してもよい。
NR-Uにおいて、PRACH送信またはMsg3の送信の直前に行なったLBT失敗のために、端末装置1が、PRACHまたはMsg3を送信できないとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層に、UL LBT失敗を示す情報を通知してもよい。MACエンティティは、該情報を受信すると、POWER_RAMPING_COUNTERのインクリメントを行なわなくてもよい。また、MACエンティティは、該情報を受信すると、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERのインクリメントを行なわなくてもよい。
NR-Uにおいて、端末装置1は、送信したPRACH(Msg1、ランダムアクセスプリアンブル)に対応するRAR(Msg2)を所定の期間内で(つまり、ra-Res
ponseWindow内で)受信できず、さらにその後で、所定のオケージョンで、SSBを受信できなかったとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層に、対応するPRCをサスペンドすることを通知してもよい。端末装置1は、基地局装置3において、所定の期間よりも長い期間、LBT失敗が生じていると判断した場合には、レイヤ1は、1または複数の上位層に、PRCをサスペンドすることを通知してもよい。
NR-Uにおいて、端末装置1は、送信したPRACH(Msg1、ランダムアクセスプリアンブル)に対応するRAR(Msg2)を含め、他の端末装置1(つまり、送信したPRACH以外のPRACH)に対応するRARをいずれも所定の期間内で(つまり、ra-ResponseWindow内で)受信できなかったとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層に、対応するPRCをサスペンドすることを通知してもよい。端末装置1は、基地局装置3において、所定の期間よりも長い期間、LBT失敗が生じていると判断した場合には、レイヤ1は、1または複数の上位層に、PRCをサスペンドすることを通知してもよい。
NR-Uにおいて、送信したPRACH(Msg1、ランダムアクセスプリアンブル)に対応するRARを所定の期間内に受信できず、所定の情報を含む、SSB(または、SSBとともに送信されるPDCCHまたはPDSCH)を受信できるとすれば、レイヤ1は、1または複数の上位層に、対応するPRCをサスペンドすることを通知してもよい。所定の情報は、基地局装置3においてPRACHを受信できたことを示す情報であってもよい。所定の情報は、基地局装置3が、LBTの失敗のために、所定の期間内でRARを送信できなかったことを示す情報であってもよい。例えば、所定の期間は、ra-ResponseWindowに基づいて与えられてもよい。
NR-Uにおいて、基地局装置3は、受信したPRACH(Msg1、ランダムアクセスプリアンブル)に対応するRARを送信する前に行なうLBTに失敗し、且つ、所定の期間内で該RARを送信できないとすれば、基地局装置3は、SSB(または、SSBとともに送信されるPDCCHまたはPDSCH)に該PRACHを受信したことを示す情報をセットしてもよい。端末装置1は、該情報を含むSSBを受信し、該SSBに対応するPRACHの再送信を行なう場合には、レイヤ1は、1または複数の上位層に、PRCをサスペンドすることを通知してもよい。
NR-Uにおいて、基地局装置3は、受信したPRACH(Msg1、ランダムアクセスプリアンブル)に対応するRARを送信する前に行なうLBTに失敗し、且つ、所定の期間内で該RARを送信できないとすれば、基地局装置3は、SSB(または、SSBとともに送信されるPDCCHまたはPDSCH)に該RARを送信できなかったことを示す情報をセットしてもよい。端末装置1は、該情報を含むSSBを受信し、該SSBに対応するPRACHの再送信を行なう場合には、レイヤ1は、1または複数の上位層に、PRCをサスペンドすることを通知してもよい。
NR-Uにおいて、PRACHの送信電力に対して、不要なランプアップを回避することができる。
以下、本実施形態の一態様に係る種々の装置の態様を説明する。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、ランダムアクセスプロシージャにおいて、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、対応するランダムアクセスレスポンス(RAR)を監視する無線送受信部と、前記RARの受信に成功しなかったとみなした場合に、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信回数をカウントするためのプリアンブル送信カウンタの値をインクリメントするMAC(Medium Access Control)層処理部と、を備え、前記無線送受信部は、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信する前のCCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNにセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記ランダムアクセスプリアンブルに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、前記CWの値は、前記プリアンブル送信カウンタの値がインクリメントされた場合に更新される。
(2)また、本発明の第2の態様は、第1の態様の端末装置であって、前記ランダムアクセスプロシージャにおいて、前記RARの受信に成功し、前記RARに対応するPUSCH(Msg3)を送信し、前記Msg3に対応する衝突解決メッセージ(Msg4)を監視し、前記NR-Uキャリアにおいて、前記Msg4の受信に成功しなかったとみなした場合に、前記プリアンブル送信カウンタの値をインクリメントし、前記CWの値を更新する。
(3)また、本発明の第3の態様は、端末装置に用いられる方法であって、ランダムアクセスプロシージャにおいて、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、対応するランダムアクセスレスポンス(RAR)を監視し、前記RARの受信に成功しなかったとみなした場合に、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信回数をカウントするためのプリアンブル送信カウンタの値をインクリメントし、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信する前のCCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNにセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記ランダムアクセスプリアンブルに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、前記CWの値は、前記プリアンブル送信カウンタの値がインクリメントされた場合に更新される。
(4)また、本発明の第4の態様は、第3の態様の方法であって、前記ランダムアクセスプロシージャにおいて、前記RARの受信に成功し、前記RARに対応するPUSCH(Msg3)を送信し、前記Msg3に対応する衝突解決メッセージ(Msg4)を監視し、前記NR-Uキャリアにおいて、前記Msg4の受信に成功しなかったとみなした場合に、前記プリアンブル送信カウンタの値をインクリメントし、前記CWの値を更新する。
(5)また、本発明の第5の態様は、基地局装置であって、ランダムアクセスプリアンブルのリソース割り当てを行なうためのPDCCH(Physical Downlink Control Channel)オーダを送信し、前記PDCCHオーダを送信した後に、前記PDCCHオーダに対応するランダムアクセスプリアンブルを監視する無線送受信部を備え、前記無線送受信部は、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記PDCCHオーダを送信する前に、CCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNの値としてセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記PDCCHオーダに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、前記CWの値は、前記ランダムアクセスプリアンブルの受信に成功しなかったとみなした場合に、更新される。
(6)また、本発明の第6の態様は、基地局装置であって、ランダムアクセスプロシージャにおいて、ランダムアクセスプリアンブルを受信し、対応するランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信し、前記RARを送信した後、前記RARに対応するPUSCH
(Msg3)を監視する無線送受信部を備え、前記無線送受信部は、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記RARを送信する前に、CCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNの値としてセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記RARに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、前記CWの値は、前記Msg3の受信に成功しなかったとみなした場合に、更新される。
(7)また、本発明の第7の態様は、基地局装置に用いられる方法であって、ランダムアクセスプリアンブルのリソース割り当てを行なうためのPDCCH(Physical Downlink Control Channel)オーダを送信し、前記PDCCHオーダを送信した後に、前記PDCCHオーダに対応するランダムアクセスプリアンブルを監視し、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記PDCCHオーダを送信する前に、CCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNの値としてセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記PDCCHオーダに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、前記CWの値は、前記ランダムアクセスプリアンブルの受信に成功しなかったとみなした場合に、更新される。
(8)また、本発明の第8の態様は、基地局装置に用いられる方法であって、ランダムアクセスプロシージャにおいて、ランダムアクセスプリアンブルを受信し、対応するランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信し、前記RARを送信した後、前記RARに対応するPUSCH(Msg3)を監視し、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記RARを送信する前に、CCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNの値としてセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記RARに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、前記CWの値は、前記Msg3の受信に成功しなかったとみなした場合に、更新される。
(9)また、本発明の第9の態様は、端末装置であって、スケジューリングリクエスト設定(SR設定)および物理上りリンク制御チャネル設定(PUCCH設定)を含む上位層信号を受信する物理層処理部と、上りリンク共用チャネル(UL-SCH)の新規の送信のために、SRの送信を前記物理層処理部に指示するMAC(Medium Access Control
)層処理部と、を備え、前記物理層処理部は、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記SRを含むPUCCHを送信する前に、チャネルアクセスプロシージャのタイプに基づいてCCA(Clear Channel Assessment)を行ない、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNにセットし、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記SRに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、設定可能なCWの許容値が1つよりも多い場合には、前記CWの値は、前記SRカウンタの値がインクリメントされた場合に更新される。
(10)また、本発明の第10の態様は、第9の態様の端末装置であって、前記物理層処理部は、前記SRの送信の後に、前記UL-SCHの新規の送信のための上りリンクグラントを検出した場合には、前記CWの値を初期値CWminにセットする。
(11)また、本発明の第11の態様は、第9の態様の端末装置であって、前記物理層処理部は、前記SRカウンタの値を0にセットした場合、前記CWの値を初期値CWminにセットする。
(12)また、本発明の第12の態様は、端末装置に用いられる方法であって、スケジューリングリクエスト設定(SR設定)および物理上りリンク制御チャネル設定(PUCCH設定)を含む上位層信号を受信するステップと、上りリンク共用チャネル(UL-SCH)の新規の送信のために、SRの送信を物理層に指示するステップと、NR-U(New Radio - Unlicensed)キャリアにおいて、前記SRを含むPUCCHを送信する前に、チャネルアクセスプロシージャのタイプに基づいてCCA(Clear Channel Assessment)を行なうステップと、前記CCAのための測定期間を決定するために用いられる初期値NinitをカウンタNにセットするステップと、を有し、前記Ninitは、前記Nに前記Ninitがセットされる前に、少なくとも前記SRに対して設定されるCW(Contention Window)の値(CW size)に基づいて決定され、設定可能なCWの許容値が1つよりも多い場合には、前記CWの値は、前記SRカウンタの値がインクリメントされた場合に更新される。
(13)また、本発明の第13の態様は、端末装置であって、CSI-RSを受信する受信部と、前記CSI-RSを用いて、CSIを測定および評価し、前記CSIの値をアップデートする測定部と、前記CSIを送信する送信部と、を備え、前記測定部は、NR-Uキャリアの1つのbwp-Idに対応する1つのBWPにおいて、複数のLBTサブバンドが設定される第1の条件、および、前記BWPに対応するcqi-FormatIndicatorがワイドバンドCQIを示す第2の条件、および、前記複数のLBTサブバンドのうち、少なくとも1つのLBTサブバンドにおいて、LBTが失敗したことを示される第3の条件を満たすとすれば、前記ワイドバンドCQIの値をアップデートしない。
(14)また、本発明の第14の態様は、第13の態様の端末装置であって、前記測定部は、前記第1の条件、および、前記第3の条件、および、前記BWPに対応するcqi-FormatIndicatorがサブバンドCQIを示す第4の条件を満たすとすれば、LBTが成功したLBTサブバンドに含まれる1または複数のサブバンドにおいてそれぞれ、サブバンドCQIの値をアップデートし、LBTが失敗したLBTサブバンドに含まれる1または複数のサブバンドにおいてそれぞれ、サブバンドCQIの値をアップデートしない。
(15)また、本発明の第15の態様は、端末装置に用いられる方法であって、CSI-RSを受信するステップと、前記CSI-RSを用いて、CSIを測定および評価するステップと、前記CSIの値をアップデートするステップと、前記CSIを送信するステップと、NR-Uキャリアの1つのbwp-Idに対応する1つのBWPにおいて、複数のLBTサブバンドが設定される第1の条件、および、前記BWPに対応するcqi-FormatIndicatorがワイドバンドCQIを示す第2の条件、および、前記複数のLBTサブバンドのうち、少なくとも1つのLBTサブバンドにおいて、LBTが失敗したことを示される第3の条件を満たすとすれば、前記ワイドバンドCQIの値をアップデートしないステップと、を有する。
(16)また、本発明の第16の態様は、第15の態様の方法であって、前記第1の条件、および、前記第3の条件、および、前記BWPに対応するcqi-FormatIndicatorがサブバンドCQIを示す第4の条件を満たすとすれば、LBTが成功したLBTサブバンドに含まれる1または複数のサブバンドにおいてそれぞれ、サブバンドCQIの値をアップデートステップと、LBTが失敗したLBTサブバンドに含まれる1または複数のサブバンドにおいてそれぞれ、サブバンドCQIの値をアップデートしないステップと、を有する。
(17)また、本発明の第17の態様は、基地局装置であって、ランダムアクセスプリアンブルを受信する受信部と、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応する1または複数のMAC RAR(Medium Access Control Random Access Response)を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、NR(New Radio Access Technology)セルに対して、M
AC RARを送信する場合、前記MAC RARに含まれる、TAC(Timing Advance
Command)フィールドを第1のサイズで、UL(Uplink)グラントを第2のサイズでセットし、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、MAC RARを送信する場合、前記
MAC RARに含まれる、TACフィールドのサイズを前記第1のサイズより小さいサイズでセットし、ULグラントのサイズを前記第2のサイズよりも大きいサイズでセットする。
(18)また、本発明の第18の態様は、第17の態様の基地局装置であって、前記NR-Uセルにおいて、前記ULグラントに対応するRAR(Random Access Response)グラントに対して、PSP(Physical Uplink Shared Channel Starting Position)フィールド、CAT(Channel Access Type)フィールド、CAPC(Channel Access Priority
Class)フィールドのうち、少なくとも1つのフィールドがセットされる。
(19)また、本発明の第19の態様は、基地局装置に用いられる方法であって、ランダムアクセスプリアンブルを受信するステップと、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応する1または複数のMAC RAR(Medium Access Control Random Access Response)を送信するステップと、NR(New Radio Access Technology)セルに対して、MAC RARを送信する場合、前記MAC RARに含まれる、TAC(Timing Advance Command)フィールドを第1のサイズでセットし、UL(Uplink)グラントを第2のサイズでセットするステップと、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、MAC RARを送信する場合、前記MAC RARに含まれる、TACフィールドのサイズを前記第1のサイズより小さいサイズでセットし、ULグラントのサイズを前記第2のサイズよりも大きいサイズでセットするステップと、を有する。
(20)また、本発明の第20の態様は、第19の態様の方法であって、前記NR-Uセルにおいて、前記ULグラントに対応するRAR(Random Access Response)グラントに対して、PSP(Physical Uplink Shared Channel Starting Position)フィールド、CAT(Channel Access Type)フィールド、CAPC(Channel Access Priority Class)フィールドのうち、少なくとも1つのフィールドがセットされる。
(21)また、本発明の第21の態様は、端末装置であって、ランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応する1または複数のMAC RAR(Medium Access Control Random Access Response)を受信する受信部と、を備え、前記受信部は、NR(New Radio Access Technology)セルに対しては、第
1の構成のMAC RARを受信し、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対しては、第2
の構成のMAC RARを受信し、前記第1の構成のMAC RARと前記第2の構成のMAC RARのサイズは同じである。
(22)また、本発明の第22の態様は、端末装置であって、ランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応する1または複数のMAC RAR(Medium Access Control Random Access Response)を受信する受信部と、ランダムアクセスプロシージャを行なうMAC層部と、を備え、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、前記ランダムアクセスプロシージャが完了しない
とみなしたとすれば、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信の前に、PREAMBLE_BACKOFFに所定の値よりも大きい値がセットされている場合には、タイプ2CAP(Channel Access Procedure)を行ない、前記PREAMBLE_BACKOFFに
所定の値よりも小さい値がセットされている場合には、タイプ1CAPを行なう。
(23)また、本発明の第23の態様は、端末装置に用いられる方法であって、ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応する1または複数のMAC RAR(Medium Access Control Random Access Response)を受信するステップと、ランダムアクセスプロシージャを行なうステップと、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、前記ランダムアクセスプロシージャが完了しないとみなしたとすれば、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信の前に、PREAMBLE_BACKOFFに所定の値よりも大きい値がセットされている場合には、タイプ2CAP(Channel Access Procedure)を行ない、前記PREAMBLE_BACKOFFに所定の値よりも小さい値がセットされている場合には、タイプ1CAPを行なうステップと、を有する。
(24)また、本発明の第24の態様は、端末装置であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を受信する受信部と、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する第1の情報を検出した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップせず、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記第1の情報を検出しなかった場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップする。
(25)また、本発明の第25の態様は、端末装置であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)および/またはCSI-RS(Channel State Information - Reference Signal)を受信する受信部と、前記SSBおよび/またはCSI-RSに対してランダムアクセスプリアンブルのリソースを選択するMAC(Medium Access Control)層処理部と、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、ra-ResponseWindowが満了し、所定のタイミングで、前記SSBおよび/またはCSI-RSを受信できないとすれば、 前記受信部は、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピング(ランプアップ) をサスペンドするための第1の情報を前記MAC層処理部へ通知し、前記MAC層処理部は、前記第1の情報を受信すれば、前記ランダムアクセスプリアンブルに対するPREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERをインクリメントしない。
(26)また、本発明の第26の態様は、第25の態様の端末装置であって、前記MAC層処理部は、前記第1の情報を受信しないとすれば、前記ランダムアクセスプリアンブルに対するPREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERを1だけインクリメントし、前記送信部は、前記PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERの値に基づいて、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をセットする。
(27)また、本発明の第27の態様は、基地局装置であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を送信する送信部と、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を受信する受信部と、を備え、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するRAR(Msg2)を送信する前に、所定の期間、LBT(Listen Before Talk)が失敗したことに基づいて前記RARを送信できなかった場合、SSBに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する情報をセットして送信する。
(28)また、本発明の第28の態様は、端末装置に用いられる方法であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を受信するステップと
、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信するステップと、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、前記ランダムアクセスプリアンブルを送
信した後に受信したSSBにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する第1の情報を検出した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップステップと、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記第1の情報を検出しなかった場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップするステップと、を有する。
(29)また、本発明の第29の態様は、端末装置に用いられる方法であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)および/またはCSI
-RS(Channel State Information - Reference Signal)を受信するステップと、前記SSBおよび/またはCSI-RSに対してランダムアクセスプリアンブルのリソースを選択するステップと、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、ra-ResponseWindowが満了し、所
定のタイミングで、前記SSBおよび/またはCSI-RSを受信できないとすれば、
レイヤ1は、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピング(ランプアップ) をサスペンドするための第1の情報を上位層へ通知するステップと、前記第1
の情報を受信すれば、前記ランダムアクセスプリアンブルに対するPREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERをインクリメントしないステップと、を有する。
(30)また、本発明の第30の態様は、基地局装置に用いられる方法であって、SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を送信するステップ
と、前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を受信するステップと、前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、前記ランダムアクセス
プリアンブルに対応するRAR(Msg2)を送信する前に、所定の期間、LBT(Listen Before Talk)が失敗したことに基づいて前記RARを送信できなかった場合、SSBに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示する情報をセットして送信するステップと、を有する。
本発明に関わる基地局装置3、および、端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を
制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとす
る。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)および/またはNG-RAN(NextGen RAN,NR RAN)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBおよび/またはgNBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
以上、本発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10、30 無線送受信部
11、31 アンテナ部
12、32 RF部
13、33 ベースバンド部
14、34 上位層処理部
15、35 媒体アクセス制御層処理部
16、36 無線リソース制御層処理部

Claims (3)

  1. SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を受信する受信部と、
    前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信する送信部と、
    を備え、
    前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、
    前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示するための第1の情報を検出した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップせず、
    前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信した前記SSBおいて、前記第1の情報を検出しなかった場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップする
    端末装置。
  2. SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を送信する送信部と、
    前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を受信する受信部と、
    を備え、
    前記送信部は、NR-U(NR-Unlicensed)セルにおいて、
    前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するRAR(Msg2)を送信する前に、所定の期間、LBT(Listen Before Talk)が失敗したことに基づいて前記RARを送信できなかった場合、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示するための情報をSSBにセットして送信する
    基地局装置。
  3. 端末装置に用いられる方法であって、前記端末装置のコンピュータが、
    SSB(Synchronization signal/Physical broadcast channel block)を受信するステップと、
    前記SSBに対応するランダムアクセスプリアンブル(Msg1)を送信するステップと、
    NR-U(NR-Unlicensed)セルに対して、
    前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信したSSBにおいて、前記ランダムアクセスプリアンブルに対する送信電力のランピングをサスペンドすることを指示するための第1の情報を検出した場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップせず、
    前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に受信した前記SSBにおいて、前記第1の情報を検出しなかった場合には、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信電力をランプアップするステップと、を有する
    方法。
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