JP7423038B2 - 内視鏡用鋏 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の鋏部材同士が支軸により連結され、この支軸を支点として一対の鋏部材の開閉により被切断物を切断する鋏に関するものである。
鋏は、一対の鋏部材同士が支軸により連結され、この支軸を支点として、一対の鋏部材を開閉することにより被切断物を切断する。紙や樹脂、薄い金属板など、用途に応じて、様々な鋏がある。
例えば、特許文献1に、内視鏡用ではあるが、従来の鋏が記載されている。
特許文献1に記載の内視鏡用鋏鉗子は、一対の鋏部の互いに重ね合わされる面の一側縁に沿い、この内面から重ね合わされる面とは反対側の面(以下、外面と呼ぶ)に亘って、鋭利に傾斜する刃部が設けられ、鋏部が全体的に湾曲状に形成されているうえに刃部を備えることにより、互いの鋏部はいわゆる鎌状に形成されている。
特開2005-204998号公報
両方の鋏部に刃部が形成されているので、肉部を切断するために両方の鋏部を閉じると、両方の刃部が徐々に肉部に挟み込み刃部が肉部に食い込み切断していくが、重なり合う位置が主に切断箇所となる。
しかし、鋏部の両方に刃部が形成された鋏は、重なり合う位置が点接触しながら、切断する。従って、過大な力で鋏部同士が点接触すると、刃部に欠けが生じるおそれがあり、体内に欠片が残留するおそれがある。
そこで本発明は、切れ味がよく、刃部の欠けや割れに強い鋏を提供することを目的とする。
本発明の鋏は、一対の鋏部材同士が支軸により連結され、前記支軸を支点として前記一対の鋏部材の開閉により被切断物を切断する鋏において、前記一対の鋏部材のうち一方の鋏部材は、刃部を有するカッターであり、前記一対の鋏部材のうち他方の鋏部材は、前記被切断物を受ける第1面と、前記カッターが切断方向に移動するときに前記カッターの逃げ面と対向する第2面とを有するダイであることを特徴とする。
本発明の鋏によれば、鋏部材が、被切断物を第1面で受けて保持しつつ、鋏部材の刃部が、被切断物を挟み込んで切断し、そのまま鋏部材の第2面とすれ違う。従って、鋏部材同士が点接触しながら重なり合って被切断物を切断しないので、鋏部材の刃部が欠けたり、割れたりすることがない。
前記一対の鋏部材の内面は、凹む湾曲状に形成され、前記刃部は、先端の刃先まで形成されたものとすることができる。
一対の鋏部材が凹む湾曲状に形成されているため、一対の鋏部材によって挟まれた被切断物を切断側の先端側と基端側との両方から切断することができる。そのため、弾性を有し、粘膜等により滑りやすい被切断物でも、逃すことなく、切断することができる。
前記一対の鋏部材がスリットに挿入され、前記支軸の両端部を固定して前記一対の鋏部材を支持する二股部が形成されたハウジングを備え、前記二股部のスリットの先端部は、前記一対の鋏部材を重ねた厚みより狭い間隔に形成され、前記支軸は、前記一対の鋏部材を回動自在に軸支すると共に、前記二股部に圧入された状態で、前記二股部に固定されたものとすることができる。
二股部のスリットの先端部が、一対の鋏部材を重ねた厚みより狭い間隔に形成されているため、鋏機構部を挿入するだけで、鋏機構部を二股部に挟持させることができる。また、第1支軸が、二股部に圧入された状態で、二股部に固定されているため、鋏機構部を二股部に取り付けることができると共に、二股部のスリットの間隔を鋏機構部の厚みに合わせた状態で固定することができる。従って、しっかりと、一対の鋏部材同士の間隔を隙間の無い状態にハウジングに取り付けることができる。
本発明によれば、鋏部材同士が点接触しながら重なり合って被切断物を切断しないので、切れ味がよく、刃部の欠けや割れに強い鋏とすることができる。
本発明の実施の形態に係る内視鏡用鋏を示す斜視図である。 図1に示す内視鏡用鋏のハウジングを透過させた状態の斜視図である。 図2に示す内視鏡用鋏のハウジングを省略した状態の斜視図である。 図1に示す内視鏡用鋏の一対の鋏部材の斜視図であり、(A)はカッターとして機能する一方の鋏部材の図、(B)はダイとして機能する他方の鋏部材の図である。 図1に示す内視鏡用鋏のリンク機構部と進退部とを説明するための斜視図である。 図5に示すリンク機構部を説明するための斜視図であり、(A)は一方のリンクを示す図、(B)は他方のリンクを示す図である。 図5に示す進退部を説明するための斜視図である。 図1に示す内視鏡用鋏のハウジングを説明するための斜視図であり、(A)は側方斜め上側から見た斜視図、(B)は側方斜め下側から見た斜視図、(C)は前方から見た図、(D)は後方から見た図である。 図2に示す内視鏡用鋏の開閉動作を説明するための図であり,(A)は鋏部材が開いた状態の図、(B)は鋏部材が閉じようとしている状態の図、(C)は鋏部材が完全に閉じた状態の図、(D)は(C)を裏側から見た図である。 一対の鋏部材が重なり合う状態を示す模式図である。 図1に示す内視鏡用鋏を側方から見た図であり、ハウジングの一部を切り欠いた状態の図である。
本発明の実施の形態に係る内視鏡用鋏を図面に基づいて説明する。
なお、本明細書では、鋏側を先端側または前側、ワイヤー側を基端側または後ろ側として説明する。また、鋏を開くためにワイヤーを押す方向を進出方向、鋏を閉じるためにワイヤーを引く方向を後退方向として説明する。
図1および図2に示す内視鏡用鋏10は、内視鏡の鉗子の挿入口から鋏機構部が閉じた状態で挿入され、挿入部の先端の鉗子口から出して、被切断物を切断する鋏である。
内視鏡用鋏10は、鋏機構部20と、リンク機構部30と、進退部40と、ハウジング50とを備えている。
図3に示すように、鋏機構部20は、一対の鋏部材21,22と、一対の鋏部材21,22を開閉自在に連結する第1支軸S1(支軸)とを備え、X字状に形成されている。
図4(A)に示す一方の鋏部材21は、先端部21xから、第1支軸S1(図2参照)が挿入される貫通孔21tが形成された中央部21yまでの切断側21pが、略J字状に形成され、中央部21yから基端部21zまでの操作側21qが徐々に幅が狭くなる形状に形成されている。
鋏部材21の基端部21zには、リンク機構部30(図2参照)と連結するための貫通孔21uが形成されている。
鋏部材21の切断側21pの内面に、厚みが徐々に薄くなる刃面が形成されていることで、鋏部材21は刃部21bを有するカッターとして機能する。本実施の形態では、図10に示すように、鋏部材21の切断方向F1に対して傾斜したすくい面21cと、切断方向F1(閉じ方向)と平行な逃げ面21dとのなす角度θ(刃物角)が20°~40°に形成されている。
図4(B)に示す他方の鋏部材22は、鋏部材21と同様に、先端部22xから、第1支軸S1(図2参照)が挿入される貫通孔22tが形成された中央部22yまでの切断側22pが、略J字状に形成され、中央部22yから基端部22zまでの操作側22qが徐々に幅が狭くなる形状に形成されている。
鋏部材22の基端部22zには、リンク機構部30(図2参照)と連結するための貫通孔22uが形成されている。
鋏部材22の切断側22pは、被切断物を受ける第1面22mと、カッターとして機能する鋏部材21が切断方向F1(閉じ方向)に移動するときに鋏部材21の逃げ面21dと対向する第2面22nを有するダイとして機能するものである。
本実施の形態では、第2面22nは、切断方向F1と平行な面に形成されている。
鋏部材21,22の第1支軸S1が挿入される貫通孔21t,22tから、後述する第2支軸が挿入される貫通孔21u,22uまでは、鋏部材21,22同士が同じ長さに形成されている。
図5と、図6(A)および同図(B)とに示すように、リンク機構部30は、同じ長さの一対のリンク31,32のそれぞれが、一対の第2支軸S21,S22により鋏機構部20(図2参照)の基端部21z,22zに連結される。
一方のリンク31と鋏部材21(図2参照)とは、リンク31の一端部31eに一体的に形成された第2支軸S21が、鋏部材21の貫通孔21u(図4(A)参照)に回動自在に挿入固定されることで、連結されている。
また、他方のリンク32と鋏部材22(図2参照)とは、リンク32の一端部32eに一体的に形成された第2支軸S22が、鋏部材22の貫通孔22u(図4(B)参照)に回動自在に挿入固定されることで、連結されている。
リンク31の他端部31oには、リンク31と一体的に第3支軸S3が形成されている。リンク32の他端部32oには、他端部31o,32o同士を重ね合わせた状態で、進退部40を一緒に連結するために、第3支軸S3が挿入される貫通孔32tが形成されている。
また、リンク31,32の他端部31o,32oには、その間に、進退部40の後述する連結部を配置しても、リンク31,32を重ねた厚みが変わらないように、薄肉部31m,32mが形成されている。
第3支軸S3は、リンク32から突出する長さに形成されている。
図7に示す進退部40は、貫通孔41tが形成された連結部41と、連結部41に一端部42eが接続されたワイヤー部42とを備えている。
図5に示すように、進退部40と、リンク31,32とは、リンク31,32の他端部31o,32o同士が重ね合わされ、他端部31o,32oの間に連結部41が配置され、第3支軸S3がリンク32の貫通孔32t(図6(B)参照)と、連結部41の貫通孔41t(図7参照)とに挿入されることで、互いが回動自在に連結されている。
図8(A)から同図(D)に示すように、ハウジング50は、図2に示す鋏機構部20およびリンク機構部30がスリット51sに挿入され、第1支軸S1の両端部を固定して鋏機構部20を支持する二股部51と、二股部51と一体的に繋がる案内部52とを備えている。
二股部51は、一対の挟持部51a,51bにより形成されている。一対の挟持部51a,51bの先端部には、第1支軸S1が挿入される貫通孔51tが形成されている。
一方の挟持部51aの内側面には、ハウジング50の軸線に沿って溝51dが形成されている。他方の挟持部51bの内側面は、平面に形成されている。
溝51dにおける幅方向の溝壁は、凹む円弧面に形成されており、溝51dには、一方の挟持部51aの外側面からの切り欠き部51cが通じている。切り欠き部51cは、幅方向の溝壁が凹む円弧面に形成されている。
溝51dの進出方向の端壁51fは、貫通孔51tより後方(基端側)に位置し、一対の鋏部材21,22(図1参照)の開度が最大となる位置に形成されている。
端壁51fは、切り欠き部51cが繋がることで、凹む円弧面に形成されている。
本実施の形態では、案内部52が筒状に形成されているが、棒状のものに溝を形成し、溝でワイヤー部42(進退部40)を案内するものとしてもよい。
鋏機構部20をスリット51sに配置するときには、第3支軸S3が突出しているが、一方の挟持部51aに切り欠き部51cが形成され、切り欠き部51cが溝51dに通じているため、切り欠き部51cを介して第3支軸S3の突出部分を溝51d内に配置することができる。
スリット51sは、鋏部材21,22の基端側(案内部52側の基端側)の間隔Lが厚みT1+T2(図4参照)より広く形成され、基端側から先端側に向かって徐々に間隔Lが狭くなるように形成されていることで、一対の挟持部51a,51bの先端側が鋏部材21,22を重ねた厚みT1+T2より狭い間隔Lに形成されている。
貫通孔51tの直径は、第1支軸S1の直径より少し小さく形成されていることで、第1支軸S1が貫通孔51tに圧入された状態で、図1に示す鋏部材21,22を回動自在に軸支している。
案内部52は円筒形状に形成され、その内周面には、円形状の段差部52uが形成されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る内視鏡用鋏の開閉操作による開閉動作について、図面に基づいて説明する。
図9(A)に示すように、開いた状態の鋏機構部20の鋏部材21,22の間に被切断物Cを位置させる。操作者は、ワイヤー部42を後退方向F21に引くことで、連結部41が引かれる。
図9(B)に示すように、連結部41が引かれることで、連結部41に第3支軸S3により連結されたリンク31,32の他端部31o,32oが後方(後退方向F21)へ移動する。リンク31,32の他端部31o,32oが後方へ移動することで、一端部31e,32eが後方へ引かれる。
第3支軸S3は、ハウジング50に形成された溝51d(図8(A)および同図(B)参照)に沿って後退する。従って、第3支軸S3を、ハウジング50および鋏機構部20の軸線を中心として、リンク31側に寄ったり、リンク32側に寄ったりすることなく、後退させることができる。
そうすることで、第2支軸S21,S22(図5参照)によりリンク31,32の一端部31e,32eと連結された鋏部材21,22の操作側21q,22qが第1支軸S1を支点として閉じる方向へ移動する。この操作側21q,22qの閉じる方向への移動に伴って、鋏部材21,22の切断側21p,22p側が閉じる方向へ移動する。
このとき、図10に示すように、鋏部材21,22に囲まれた範囲に位置する被切断物に、鋏部材21の刃部21bと鋏部材22の第1面22m(対向面)とが接触する。
刃部21bを有する鋏部材21に接触した被切断物は、その時点で切れ始める場合がある。また、鋏部材22の第1面22mと第2面22nとによる直角の肩部22oに接触した被切断物についても切れ始める場合がある。
しかし、図9(B)に示すように、多くは、鋏部材21,22における切断側21p,22pの先端部の間隔が狭くなることで、粘弾性を有する肉部や、硬質な肉部などの被切断物C1が鋏部材21,22に接触しても、刃部21bおよび第1面22mを滑り、ずれながら逃げてしまうことがある。また、切断側21p,22pの基端部の間隔が狭くなることで、被切断物C2がずれながら逃げてしまうことがある。
鋏部材21の刃部21bと鋏部材22の受け面である第1面22mとは、凹む円弧状に形成されている。
そのため、鋏部材21,22における切断側21p,22pの先端側で被切断物C1を挟み込んだときには、被切断物C1を先端側で切断することができ、また、被切断物C1が先端側でずれながら逃げたとしても、被切断物C1を、鋏部材21,22が閉鎖するに従って刃部21bおよび第1面22mの中央側に移動させることができる。
また、鋏部材21,22における切断側21p,22pの基端側で被切断物C2を挟み込んだときには、被切断物C2を基端側で切断することができ、被切断物C2を基端側で被切断物C2が摺動しながら逃げたとしても、被切断物C2を、鋏部材21,22が閉鎖するに従って刃部21bおよび第1面22mの中央側に移動させることができる。
そして、図9(C)および同図(D)に示すように、更に、ワイヤー部42が引かれることで、鋏部材21,22が重なり、鋏部材21,22が閉じた状態となることで、被切断物が、鋏部材21,22の先端側と基端側との両方の重なり合う位置から切断される。
従って、鋏部材21,22は、切断側21p,22pの先端側と基端側との両方から切断することができるため、弾性を有し、粘膜等により滑りやすい肉部でも、逃すことなく、被切断物を切断することができる。
また、図3に示すように、鋏部材21の先端部21x(刃先)まで刃部21bが形成され、鋭利であるため、先端部21xに位置する肉部であっても、先端部21xが被接触である肉部に食い込み、鋏部材22の第1面22mに肉部を押し当てることができる。従って、肉部を逃がすことなく、鋏部材21,22の間に位置させ、切断することができる。
このように、図10に示す鋏部材21は刃部21bが形成されていることでカッターとして機能し、鋏部材22が第1面22mと第2面22nとを有するダイとして機能するものである。
例えば、刃部が鋏部材の両方に形成されたカッター同士による鋏であれば、鋏部材を先端側から見ると、鋏部材の刃部の先端部が、対をなす鋏部材側に湾曲している。従って、鋏部材を閉じると、刃部同士の重なり合う位置が、刃部の基端側から先端側へ点接触する位置を移動させながら被切断物が切断される。そうなると、点接触した位置に過大な応力が作用するため、刃部に欠けや割れが生じるおそれがある。
しかし、図1に示す本実施の形態に係る内視鏡用鋏10では、鋏機構部20における鋏部材が、図10に示す鋏部材22の第1面22mで、肉部を受けて保持しつつ、鋏部材21の刃部21bが、肉部を挟み込んで切断し、そのまま鋏部材22の第2面22nとすれ違う。従って、鋏部材21,22同士が点接触しながら重なり合って被切断物を切断しないので、鋏部材21の刃部21bが欠けたり、割れたりすることがない。
よって、本実施の形態に係る内視鏡用鋏10は、切れ味がよく、刃部の欠けや割れに強いものとすることができる。
また、従来の内視鏡用鋏では、鋏先端に高周波を印加して肉部を切断するものがあるが、本実施の形態では、電源が必要な特殊な装置を用いることなく、被切断物を切断することができるため、シンプルな構造で鋭い切れ味を得ることができる。
図3に示す鋏部材21とリンク32とが同じ厚みに形成され、鋏部材22とリンク31とが同じ厚みに形成されている。そのため、図9(C)および同図(D)に示すように、鋏部材21,22が重なり、鋏部材21,22が最も閉じた状態となると、鋏部材21の基端部21zがリンク32に接触し、鋏部材22の基端部22zがリンク31に接触するので、鋏部材21の先端部21xと鋏部材22の先端部22xとが行き過ぎないように鋏部材21,22がリンク31,32に干渉している構造になっている。
再び、鋏部材21,22を開くときには、ワイヤー部42を進出方向F22に押すことで、上記説明と反対の動作により、図9(A)に示すように鋏部材21,22の先端部21x,22x(切断側21p,22p)が開く。
このとき、図11に示すように、ハウジング50の溝51dに位置する第3支軸S3は、溝51dに案内され、進出方向F22(溝方向)に沿って移動する。
そして、更に、ワイヤー部42が進出方向F22に押されることで、第3支軸S3が溝51dの前端(進出方向F22の端壁51f)に衝突することで、ワイヤー部42の進出方向F22への移動が止まる。従って、第3支軸S3を支点としたリンク機構部30の開きが規制されることで、第1支軸S1を支点とした鋏機構部20の操作側21q,22q(図3参照)の開きが規制される。
従って、第1支軸S1を支点とした鋏機構部20の切断側21p,22pの開きが規制される。
このように、ハウジング50の溝51dに第3支軸S3を案内させ、溝51dの端壁51fに突き当てることにより、鋏部材21,22に突起や凹みなど形成することなく、また、リンク31,32の開き動作や閉鎖動作に偏りを生じさせることなく、鋏部材21,22の最大の開度を規制することができる。
図8に示すスリット51sの間隔Lが、図4に示す鋏部材21,22を重ねた厚みT1+T2より狭く形成されているため、図1に示すスリット51sに鋏機構部20を挿入した状態では、一対の挟持部51a,51bが弾性変形して鋏機構部20を押圧した状態で挟み込む。この状態で、ハウジング50の貫通孔51tに、第1支軸S1が圧入されているため、鋏部材21,22の対向面(逃げ面21d,第2面22n)同士が隙間ない状態とすることができる。
従って、鋏部材21,22を隙間なく開閉できるため、がたつきなく正確に開閉動作をさせることができるので、鋏としての機能を最大限発揮させることができる。
また、鋏機構部20を、鋏部材21をカッターとし、鋏部材22をダイとすることで、鋏部材21と鋏部材22とが重なり合うときに剪断ではなく切断により被切断物である肉片を切り取ることができるため、シャープな切れ味を得ることができる。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、第3支軸S3がリンク31と一体的に形成されているが、リンク32と一体的に形成されていてもよい。その場合には、図8(B)に示す溝51dを、他方の挟持部51bの内側面に形成し、一方の挟持部51aを平面とすることで、溝51dに第3支軸S3を案内させることができる。また、第3支軸S3をリンク31,32と別体とすることも可能である。
本発明は、文房具における鋏、理容院や美容院にて使用される鋏、造園業における剪定などで使用される鋏など、様々な鋏に好適であり、特に、内視鏡用鋏に最適である。
10 内視鏡用鋏
20 鋏機構部
21,22 鋏部材
21b 刃部
21c すくい面
21d 逃げ面
22m 第1面
22n 第2面
22o 肩部
21p,22p 切断側
21q,22q 操作側
21t,21u,22t,22u 貫通孔
21x,22x 先端部
21y,22y 中央部
21z,22z 基端部
30 リンク機構部
31,32 リンク
31e,32e 一端部
31o,32o 他端部
31m,32m 薄肉部
32t 貫通孔
40 進退部
41 連結部
41t 貫通孔
42 ワイヤー部
42e 一端部
50 ハウジング
51 二股部
51a,51b 挟持部
51c 切り欠き部
51d 溝
51f 端壁
51s スリット
51t 貫通孔
52 案内部
52u 段差部
S1 第1支軸
S21,S22 第2支軸
S3 第3支軸
L 間隔
F1 切断方向
F21 後退方向
F22 進出方向
θ 角度
C,C1,C2 被切断物

Claims (4)

  1. 一対の鋏部材同士が支軸によりそれぞれ回動自在に連結され、前記支軸を支点として前記一対の鋏部材の両方が開閉することにより肉部を切断する内視鏡用鋏において、
    前記一対の鋏部材のうち一方の鋏部材は、刃部を有し、切断方向と平行な逃げ面を有するカッターであり、
    前記一対の鋏部材のうち他方の鋏部材は、前記肉部を受ける第1面と、前記カッターが切断方向に移動するときに前記カッターの逃げ面と対向する第2面であり前記切断方向と平行な面に形成された第2面とを有し、前記肉部が前記第1面と前記第2面とによる直角の肩部に接触して切れ始めるダイであり、
    前記一対の鋏部材に囲まれた範囲に位置する肉部に接触する内面である前記カッターの刃部および前記ダイの第1面は、凹む湾曲状に形成され、
    前記ダイの第1面で前記肉部を受けて保持しつつ、前記カッターの刃部が前記肉部を挟み込んで切断し、そのまま前記ダイの第2面とすれ違うことにより、前記カッターと前記ダイとが重なり、前記カッターと前記ダイとが閉じた状態となることで、前記肉部が、前記カッターおよび前記ダイの先端側と基端側との両方の重なり合う位置から切断され内視鏡用鋏。
  2. 前記支軸を支持するハウジングと、
    前記一対の鋏部材のそれぞれの基端部にそれぞれの一端部が回動自在に連結された一対のリンクと、
    前記一対のリンクの他端部が回動自在に連結された進退部とを備え、
    前記ハウジングに対して前記進退部を進退させることにより前記一対の鋏部材の両方が開閉動作する請求項1記載の内視鏡用鋏。
  3. 一対の鋏部材同士が支軸により連結され、前記支軸を支点として前記一対の鋏部材の開閉により肉部を切断する内視鏡用鋏において、
    前記一対の鋏部材のうち一方の鋏部材は、刃部を有するカッターであり、
    前記一対の鋏部材のうち他方の鋏部材は、前記肉部を受ける第1面と、前記カッターが切断方向に移動するときに前記カッターの逃げ面と対向する第2面であり前記切断方向と平行な面に形成された第2面とを有し、前記肉部が前記第1面と前記第2面とによる直角の肩部に接触して切れ始めるダイであり、
    前記一対の鋏部材がスリットに挿入され、前記支軸の両端部を固定して前記一対の鋏部材を支持する二股部が形成されたハウジングを備え、
    前記二股部のスリットの先端部は、前記一対の鋏部材を重ねた厚みより狭い間隔に形成され、
    前記支軸は、前記一対の鋏部材を回動自在に軸支すると共に、前記二股部に圧入された状態で、前記二股部に固定され
    前記一対の鋏部材に囲まれた範囲に位置する肉部に接触する内面である前記カッターの刃部および前記ダイの第1面は、凹む湾曲状に形成され、
    前記ダイの第1面で前記肉部を受けて保持しつつ、前記カッターの刃部が前記肉部を挟み込んで切断し、そのまま前記ダイの第2面とすれ違うことにより、前記カッターと前記ダイとが重なり、前記カッターと前記ダイとが閉じた状態となることで、前記肉部が、前記カッターおよび前記ダイの先端側と基端側との両方の重なり合う位置から切断される内視鏡用鋏。
  4. 記刃部は、先端の刃先まで形成された請求項1から3のいずれか1項に記載の内視鏡用鋏。
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