JP7422693B2 - 軌道制御装置、軌道制御方法、及び、軌道制御プログラム - Google Patents
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Description
国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を運搬するための補給機が担ってきた役割は、軌道上サービスの一つと言える。補給機はISSにドッキングするための誘導技術を備えており、ISSは補給機とのドッキングを可能にするための機能及び機構を備えている。
将来において想定される軌道上サービスにおいて、対象衛星には宇宙機の接近及び接合を可能とする機能及び機構が必ずしも備わっているとは限らない。また、対象衛星の近傍では他の人工衛星又は宇宙機等がそれぞれ独自の目的に従って飛行している状況が想定される。当該状況においては、対象衛星に宇宙機が接近する方向及び速度、あるいは、対象衛星に宇宙機が接近する途中における通過点及び軌道には様々な制約条件が課される。そのため、軌道上サービスにおいて、様々な制約条件を考慮した軌道を宇宙機が飛行することができる誘導技術が望まれている。
宇宙空間において円軌道を周回する周回物体の周囲を飛行する宇宙機に対応するHill方程式であって、時間多項式を用いて前記宇宙機に作用する外力を表現したHill方程式の解析解を用いて前記宇宙機を誘導する制御コマンドを生成する誘導部を備える。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
地球を周回する円軌道の近傍における宇宙機の軌道運動は、[数1]に示す運動方程式であるHill方程式に従うことが知られている。ここで用いる座標系は、図1に示すように、原点102を円軌道101上の点とし、XHILL軸104を地球中心103から原点102に向かう方向、YHILL軸105を軌道の進行方向、ZHILL軸106をXHILL軸104及びYHILL軸105と右手系を成す軌道面に垂直な方向に定める。なお、特許文献1が開示している方法によれば、限定された前提条件の下では[数1]の解析解を求めることができ、求めた解析解を用いてR-バー接近を行うことができる。
[数1]に示すHill方程式において、宇宙機に作用する外力による加速度(ax,ay,az)を[数3]のように時間多項式を用いて表す。
このとき、[数1]に示すHill方程式の解析解を求めることができ、宇宙機の位置(x,y,z)は、[数4]に示すように時間の関数として表現することができる。本実施の形態において、Hill方程式は、宇宙空間において円軌道を周回する周回物体の周囲を飛行する宇宙機に対応し、時間多項式を用いて宇宙機に作用する外力を表現している。時間多項式は、宇宙機がスラスタ噴射を実行することによって発生する外力による加速度を表している。
[数7]のg(t)は要素数が3であるベクトルであり、次数mに依らず[数14]に示すように表される。
なお、軌道制御装置20は宇宙機と地上とに分離して配置されていてもよい。このとき、具体例として、地上に配置された軌道制御装置20が計画部21を備え、宇宙機に配置された軌道制御装置20が誘導部22を備える。
なお、宇宙機の加速度の大きな変動を抑えるため、計画部21は、初期時刻及び終端時刻において、スラスタ噴射による速度が不連続とならないようにする。計画部21は、時間多項式に対する設定制約条件を設定し、時間多項式の係数を算出する。設定制約条件は宇宙機の誘導に関する制約である。実施の形態1から4において設定制約条件は異なる。
終端時刻t=t1における宇宙機の目標位置及び目標速度についての条件式は、それぞれ、[数15]及び[数16]により表される。
軌道制御装置20は、プロセッサ11を代替する複数のプロセッサを備えてもよい。複数のプロセッサは、プロセッサ11の役割を分担する。
メモリ12及び補助記憶装置13は一体的に構成されていてもよい。
メモリ12及び補助記憶装置13の機能は、他の記憶装置によって実現されてもよい。
軌道制御装置20の動作手順は、軌道制御方法に相当する。また、軌道制御装置20の動作を実現するプログラムは、軌道制御プログラムに相当する。
ステップS101からステップS103までは計画処理401に当たり、ステップS104からステップS108までは誘導処理402に当たる。計画部21は計画処理401を行う。地上に設置されている計算機10が計画処理401を実施し、実施した結果である多項式係数の値を宇宙機にコマンドとして送信してもよく、宇宙機に搭載されている計算機10が計画処理401を実施してもよい。誘導部22は誘導処理402を行う。誘導部22は、誘導処理402を行う際に制御コマンドを適宜生成する。誘導処理402は、宇宙機を計画軌道に沿って誘導する処理である。
計画部21は、計画処理401を行うため、誘導の起点である初期時刻における宇宙機の位置と速度とを推定する。計画部21は、宇宙機の位置と速度とを推定する際に、一般的な軌道決定と軌道予測とを用いてもよい。
計画部21は、軌道の制約条件として、時刻と、宇宙機の位置と速度と加速度等の制約を規定する値を用いて[数7]から[数10]までの条件式を設定する。なお、計画部21は、条件式として[数7]から[数10]までを用いる代わりに、[数3]に示す時間多項式の係数を含む他の条件式を用いてもよい。
計画部21は、設定された条件式に基づき、当該条件式を満たすように時間多項式の係数の値を算出する。
誘導部22は、計画処理401により定まった時間多項式を用い、各時刻においてスラスタ噴射により出力すべき加速度を算出する。
誘導部22は、算出した加速度に基づいてスラスタを噴射して宇宙機を誘導する。なお、通常、宇宙機においてスラスタの推力の大きさを調節することができない。そのため、誘導部22は、実効的に所望の加速度を実現すべく、ある時間間隔の中で噴射のオン及びオフそれぞれの割合を調節するモジュレーションを行う。
誘導部22は、誘導の実行中に、宇宙機を計画軌道に沿って飛行させるために、適宜の時刻に軌道決定を行って宇宙機の現在位置と速度とを推定し、計画軌道に対する誤差である誘導誤差を推定する。
誘導誤差がその許容範囲として定められた閾値を超えている場合、宇宙機の現在位置と速度とに基づいて計画処理401を再度実施するために、軌道制御装置20はステップS102に戻る。それ以外の場合、誘導部22は誘導誤差を修正し、軌道制御装置20はステップS108に進む。
時刻が終端時刻に達した場合、軌道制御装置20は誘導処理402を終了する。それ以外の場合、軌道制御装置20は、ステップS104に戻る。
軌道高度400kmの円軌道上に図1の座標系を設定し、宇宙機は初期時刻において初期位置(0,-5000,1000)[m]に初期速度(0,0,0)[m/s]で静止しているものとする。円軌道の1周回後を終端時刻t1=5554[s]とし、誘導部22は、終端時刻において宇宙機が目標位置(0,0,0)[m]に目標速度(0,0,0)[m/s]で静止するよう宇宙機を誘導する。誘導部22が誘導を開始する前と誘導を終了した後とにおいて宇宙機はスラスタを噴射しない。そのため、計画部21は、誘導中のスラスタ噴射による加速度に対する条件を、初期時刻及び終端時刻のいずれにおいても0m/s2とする。この条件を満たす多項式係数は[数19]のように算出される。
以上のように、本実施の形態によれば、宇宙機にスラスタを連続的に噴射させて宇宙機の加速度の大きな変動を抑えつつ、宇宙機を誘導することができる。
特許第3387430号公報
[参考文献2]
河野,杢野,鈴木,小山,功刀:「ETS-VII自動ランデブ接近軌道の設計」,日本航空宇宙学会論文集,Vol.49,No.575,pp.432-437,2001.
<変形例1>
図10は、本変形例に係る軌道制御装置20のハードウェア構成例を示している。
軌道制御装置20は、本図に示すように、プロセッサ11とメモリ12と補助記憶装置13との少なくとも1つに代えて、処理回路18を備える。
処理回路18は、軌道制御装置20が備える各部の少なくとも一部を実現するハードウェアである。
処理回路18は、専用のハードウェアであってもよく、また、メモリ12に格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
軌道制御装置20は、処理回路18を代替する複数の処理回路を備えてもよい。複数の処理回路は、処理回路18の役割を分担する。
プロセッサ11とメモリ12と補助記憶装置13と処理回路18とを、総称して「プロセッシングサーキットリー」という。つまり、軌道制御装置20の各機能構成要素の機能は、プロセッシングサーキットリーにより実現される。
他の実施の形態に係る軌道制御装置20についても、本変形例と同様の構成であってもよい。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
誘導部22は、初期時刻t=0において宇宙機が初期位置(x0,y0,z0)から初期速度(x・ 0,y・ 0,z・ 0)で出発し、終端時刻t=t1において宇宙機が目標位置に目標速度で到達するよう宇宙機を誘導する。
計画部21は、宇宙機が初期位置から移動を開始する方向及び目標位置に到達する直前の接近方向を指定する。
実施の形態1と同様に、終端時刻t=t1における宇宙機の目標位置及び目標速度についての条件式は、それぞれ、[数15]及び[数16]により表される。
宇宙機が初期位置から移動を開始する方向及び目標位置に到達する直前の接近方向は、初期時刻と終端時刻とのそれぞれにおける速度が0ではない場合にはその速度の方向によって決まるが、当該速度が0である場合には加速度の方向によって決まる。即ち、宇宙機が初期位置で静止した状態から移動を開始する場合には、宇宙機の移動方向は初期時刻t=0における宇宙機の加速度により定まる。同様に、宇宙機が目標位置に到達した時に宇宙機を静止させる場合には、到達直前の接近方向は終端時刻t=t1における宇宙機の加速度により定まる。これらの加速度に関する条件は[数20]及び[数21]により表される。
具体的な数値計算例を用いて宇宙機の動作を説明する。本実施の形態において、設定制約条件は、初期時刻における宇宙機の位置である初期位置と、終端時刻における宇宙機の位置である目標位置と、初期位置における宇宙機の初期位置に対する移動方向と、目標位置における宇宙機の目標位置に対する接近方向とについての条件である。
軌道高度400kmの円軌道上に図1の座標系を設定し、宇宙機は初期時刻において初期位置(0,-5000,1000)[m]に初期速度(0,0,0)[m/s]で静止しているものとする。円軌道の1周回後を終端時刻t1=5554[s]とし、誘導部22は、終端時刻において宇宙機が目標位置(0,0,0)[m]に目標速度(0,0,0)[m/s]で静止するよう宇宙機を誘導する。計画部21は、初期位置における宇宙機の初期位置に対する移動方向についての条件を設定する。具体的には、計画部21は、宇宙機が初期位置からYHILL軸上を正の方向に移動を開始するように、初期時刻の加速度を(0,1×10-3,0)[m/s2]とする。計画部21は、目標位置における宇宙機の目標位置に対する接近方向についての条件を設定する。具体的には、計画部21は、宇宙機が目標位置にYHILL軸上を負の方向から接近するように、終端時刻の加速度を(0,-1×10-3,0)[m/s2]とする。これら加速度に関する条件を満たす多項式係数は次[数22]のように算出される。
以上のように、本実施の形態によれば、宇宙機が目標位置に接近する方向を設定することができる。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
誘導部22は、初期時刻t=0において宇宙機が初期位置(x0,y0,z0)から初期速度(x・ 0,y・ 0,z・ 0)で出発し、終端時刻t=t1において宇宙機が目標位置に目標速度で到達するよう宇宙機を誘導する。宇宙機が初期位置から目標位置に至る途中時刻t=t2において宇宙機が通過する位置と速度とを指定する。
実施の形態1と同様に、終端時刻t=t1における宇宙機の目標位置及び目標速度についての条件式は、それぞれ、[数15]及び[数16]により表される。
宇宙機が初期位置から目標位置に至る途中時刻t=t2において宇宙機が通過する位置及び速度についての条件式は、それぞれ、[数23]及び[数24]により表される。
具体的な数値計算例を用いて宇宙機の動作を説明する。本実施の形態において、設定制約条件は、初期時刻における宇宙機の位置と速度と、終端時刻における宇宙機の位置と速度と、初期時刻と終端時刻との間の時刻である途中時刻における宇宙機の位置と速度とについての条件である。
軌道高度400kmの円軌道上に図1の座標系を設定し、初期時刻において宇宙機は初期位置(0,-5000,1000)[m]に初期速度(0,0,0)[m/s]で静止しているものとする。誘導部22は、円軌道の1周回後を終端時刻t1=5554[s]とし、宇宙機が終端時刻において目標位置(0,0,0)[m]に目標速度(0,0,0)[m/s]で静止するよう宇宙機を誘導する。ただし、宇宙機は、途中時刻t2=2777[s]において、通過地点である位置(0,-2500,500)[m]において速度(0,0,0)[m/s]となり一旦静止するものとする。これらの位置及び速度に関する条件を満たす多項式係数は次[数25]のように算出される。
以上のように、本実施の形態によれば、宇宙機が目標位置に接近する途中における宇宙機の経路を設定することができる。
<変形例2>
設定制約条件において、途中時刻における宇宙機の速度についての条件は設定されていなくてもよい。本変形例において、設定制約条件は、具体例として、途中時刻における宇宙機の位置と速度とについての条件に代えて、複数の途中時刻それぞれにおける宇宙機の位置についての条件を含む。ここで、複数の途中時刻に含まれる各時刻は、互いに異なる時刻であり、初期時刻と終端時刻との間の時刻である。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
誘導部22は、初期時刻t=0において宇宙機が初期位置(x0,y0,z0)から初期速度(x・ 0,y・ 0,z・ 0)で出発し、終端時刻t=t1において宇宙機が目標位置に目標速度で到達するよう宇宙機を誘導する。計画部21は、宇宙機のスラスタ噴射量に対する制約として、誘導に要するスラスタ噴射の総量を小さくすると同時にスラスタ噴射による加速度のピーク値を抑える制約を設定する。
実施の形態1と同様に、終端時刻t=t1における宇宙機の目標位置及び目標速度についての条件式は、それぞれ[数15]及び[数16]により表される。
宇宙機が初期時刻から終端時刻までの間に実行するスラスタ噴射の総量を小さくし、それと同時に加速度のピーク値を抑えるために、計画部21は、[数26]の評価関数Jを最小化するようにスラスタ噴射による加速度を求める。
具体的な数値計算例を用いて宇宙機の動作を説明する。本実施の形態において、設定制約条件は、初期時刻における宇宙機の位置と速度と、終端時刻における宇宙機の位置と速度と、初期時刻から終端時刻までの間に宇宙機が実行するスラスタ噴射の総量とについての条件である。評価関数Jは、初期時刻から終端時刻までの間に宇宙機が実行するスラスタ噴射の総量に対応する関数である。
軌道高度400kmの円軌道上に図1の座標系を設定し、宇宙機は初期時刻において位置(0,-5000,1000)[m]に速度(0,0,0)[m/s]で静止しているとする。円軌道の1周回後を終端時刻t1=5554[s]とし、誘導部22は、宇宙機が終端時刻において目標位置(0,0,0)[m]に目標速度(0,0,0)[m/s]で静止するよう宇宙機を誘導する。これらの条件を満たし、[数27]の評価関数Jを最小化する多項式係数は[数29]のように算出される。
図14に示す加速度を図9に示す実施の形態1の加速度と比較すると、評価関数Jを最小化する効果により、特にXHILL軸方向の加速度が大幅に小さい。そのため、本実施の形態によれば、宇宙機の誘導に要するスラスタ噴射の総量を小さくすることができるとともに、スラスタ噴射による加速度のピーク値を抑えることができる。
C.Park,V.Guibout,D.J.Scheeres,“Solving Optimal Continuous Thrust Rendezvous Problems with Generating Functions”,Journal
of Guidance,Control,and Dynamics,Vol.29,No.2,pp.321-331,2006.
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について説明する。
実施の形態1から実施の形態4では、初期時刻において宇宙機が初期位置から初期速度で出発し、終端時刻において宇宙機が目標位置に目標速度で到達するよう宇宙機を誘導する際に、スラスタ噴射による加速度を3次の時間多項式で表し、その他の追加条件を満たす誘導方法の具体例を示した。
本実施の形態において、計画部21及び誘導部22は、次数が4以上である時間多項式を扱う。
以上のように、本実施の形態に係る軌道制御装置20は、次数が3次より大きい時間多項式を扱う。そのため、本実施の形態によれば、実施の形態1から実施の形態4において説明した条件のうち複数の条件を同時に満足する宇宙機の軌道を計画し、計画した軌道に従って宇宙機を誘導することができる。
前述した各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
Claims (8)
- 宇宙空間において円軌道を周回する周回物体の周囲を飛行する宇宙機に対応するHill方程式であって、時間多項式を用いて前記宇宙機に作用する外力を表現したHill方程式の解析解を用いて前記宇宙機を誘導する制御コマンドを生成する誘導部を備える軌道制御装置であって、
前記時間多項式は、前記宇宙機がスラスタ噴射を実行することによって発生する外力による加速度を表しており、
前記軌道制御装置は、さらに、
前記時間多項式に対する設定制約条件を設定し、前記時間多項式の係数を算出する計画部を備え、
前記誘導部は、算出された係数に基づいて前記解析解を計算し、前記制御コマンドとして、前記宇宙機に前記スラスタ噴射を実行させることによって前記宇宙機を誘導する制御を示すコマンドを、計算した解析解に従って生成する軌道制御装置。 - 前記設定制約条件は、初期時刻における前記宇宙機の位置と速度と加速度と、終端時刻における前記宇宙機の位置と速度と加速度とについての条件である請求項1に記載の軌道制御装置。
- 前記設定制約条件は、初期時刻における前記宇宙機の位置である初期位置と、終端時刻における前記宇宙機の位置である目標位置と、前記初期位置における前記宇宙機の前記初期位置に対する移動方向と、前記目標位置における前記宇宙機の前記目標位置に対する接近方向とについての条件である請求項1に記載の軌道制御装置。
- 前記設定制約条件は、初期時刻における前記宇宙機の位置と速度と、終端時刻における前記宇宙機の位置と速度と、前記初期時刻と前記終端時刻との間の時刻である途中時刻における前記宇宙機の位置とについての条件である請求項1に記載の軌道制御装置。
- 前記設定制約条件は、初期時刻における前記宇宙機の位置と速度と、終端時刻における前記宇宙機の位置と速度と、前記初期時刻から前記終端時刻までの間に前記宇宙機が実行するスラスタ噴射の総量とについての条件である請求項1に記載の軌道制御装置。
- 前記時間多項式の次数が4以上である請求項2から5のいずれか1項に記載の軌道制御装置。
- 誘導部が、宇宙空間において円軌道を周回する周回物体の周囲を飛行する宇宙機に対応するHill方程式であって、時間多項式を用いて前記宇宙機に作用する外力を表現したHill方程式の解析解を用いて前記宇宙機を誘導する制御コマンドを生成する軌道制御方法であって、
前記時間多項式は、前記宇宙機がスラスタ噴射を実行することによって発生する外力による加速度を表しており、
計画部が、前記時間多項式に対する設定制約条件を設定し、前記時間多項式の係数を算出し、
前記誘導部は、算出された係数に基づいて前記解析解を計算し、前記制御コマンドとして、前記宇宙機に前記スラスタ噴射を実行させることによって前記宇宙機を誘導する制御を示すコマンドを、計算した解析解に従って生成する軌道制御方法。 - 宇宙空間において円軌道を周回する周回物体の周囲を飛行する宇宙機に対応するHill方程式であって、時間多項式を用いて前記宇宙機に作用する外力を表現したHill方程式の解析解を用いて前記宇宙機を誘導する制御コマンドを生成する誘導処理を計算機である軌道制御装置に実行させる軌道制御プログラムであって、
前記時間多項式は、前記宇宙機がスラスタ噴射を実行することによって発生する外力による加速度を表しており、
前記軌道制御プログラムは、さらに、
前記時間多項式に対する設定制約条件を設定し、前記時間多項式の係数を算出する計画処理を前記軌道制御装置に実行させ、
前記誘導処理では、算出された係数に基づいて前記解析解を計算し、前記制御コマンドとして、前記宇宙機に前記スラスタ噴射を実行させることによって前記宇宙機を誘導する制御を示すコマンドを、計算した解析解に従って生成する軌道制御プログラム。
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