JP7419861B2 - 人体検出システムおよび人体検出パッシブタグ - Google Patents

人体検出システムおよび人体検出パッシブタグ Download PDF

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Description

本発明は、パッシブタグを用いて高速に人体を検出する人体検出システムと、この人体検出システム用いられる人体検出パッシブタグに関する。
RFIDシステムは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み取るシステムであり、1台のリーダ(親機)によって複数のRFタグのデータを1個ずつ読み取ることができる。また、RFIDシステムにおいては、バッテリーを持たないRFタグ(すなわち、パッシブタグ)を用いる方式がある。
パッシブタグは、リーダから送信される信号(電波)を受信すると、この信号を直流に変換して動作電力とすると共に、受信した信号のコマンドに応答する形でデータをリーダへ返信する(例えば、特許文献1)。
特開2009-44648号公報
パッシブタグを用いる人体検出システムとして、人体に装着したパッシブタグからの返信信号を用いることで、そのタグを持つ人に対する人体検出を行うことができる。尚、ここでの、人体検出とは、人体有無、人体に照射される電波の強度、人体・送信機間で発生した電波の位相変化量を検出することを言う。
人体検出システムでは、送信機(親機)の周りに存在する複数の人体を検出するために、複数のタグの信号を検出しなければならない。
従来のRFIDシステムは、リーダが複数のパッシブタグを検出する際、複数のタグと同時に通信ができないため、各タグとのデータ通信のタイミングをずらし、各タグとのデータ通信を個別に行う必要がある。特許文献1におけるRFIDシステムでも、各タグとのデータ通信のタイミング制御を行っている。
このように、従来のRFIDシステムは、各タグとのデータ通信を個別に行うため、RFIDシステムを人体検出に用いようとしても、検出すべき人数が増加すると、全ての人体検出に掛かる通信時間が長くなる(人体検出時間が長くなる)。また、タグとの通信時間が長くなると、その分、タグへの給電時間が短くなり、各タグが通信を行うのに必要な電力を給電できなくなる恐れもある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、多数の人体を検出する場合であっても、短時間での検出が可能となる人体検出パッシブタグおよび人体検出システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様である人体検出システムは、親機と、複数の人体検出パッシブタグとを備える人体検出システムであって、それぞれの前記人体検出パッシブタグは、前記親機から受信した電波信号を直流に変換し、当該人体検出パッシブタグの動作電力として供給する受電部と、前記受電部から供給される動作電力によって発振し、特定周波数の発振信号を生成する特定周波数発振部と、前記親機から受信した電波信号をキャリア信号とし、当該キャリア信号に前記発振信号を合成して前記反射信号を生成する反射信号生成部とを有しており、複数の前記人体検出パッシブタグは、前記発振信号における前記特定周波数がそれぞれ異なる周波数に設定されており、前記親機は、受信した反射信号に対して周波数領域解析を実施し、当該周波数領域解析によって得られる前記発振信号の前記特定周波数の周波数成分に基づいて人体検出パッシブタグの検出を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、人体検出パッシブタグが送信する反射信号には特定周波数の発振信号が含まれ、発振信号における特定周波数がそれぞれの人体検出パッシブタグで異なる周波数に設定されているため、親機では、受信した発振信号の周波数成分に基づいて人体検出パッシブタグの検出を行うことができる。これにより、親機が多数の人体を検出する場合であっても、各人体検出パッシブタグとの通信を個別に行うためのタイミング制御が不要であり、重複するタイミングで送信された複数の反射信号を一括して検出することができるため、短時間での検出が可能となる。
また、上記人体検出システムでは、前記周波数領域解析は、複数の信号が重複した反射信号に対して高速フーリエ変換処理を行い、各反射信号における前記発振信号の前記特定周波数を解析するものであり、前記親機は、高速フーリエ変換処理によって検出された前記特定周波数に基づき、前記検出領域内に存在する前記人体検出パッシブタグを検出する構成とすることができる。
また、上記人体検出システムでは、前記親機は、高速フーリエ変換処理によって検出された前記特定周波数の数を、前記検出領域内に存在する前記人体検出パッシブタグの数として検出する構成とすることができる。
また、上記人体検出システムでは、前記親機が送信する前記電波信号は、前記人体検出パッシブタグに対するコマンドを含まない、キャリア信号のみである構成とすることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第2の態様である人体検出パッシブタグは、人体検出システムの親機が送信する電波信号を受信したときに、反射信号を送信する人体検出パッシブタグであって、前記親機から受信した電波信号を直流に変換し、当該人体検出パッシブタグの動作電力として供給する受電部と、前記受電部から供給される動作電力によって発振し、特定周波数の発振信号を生成する特定周波数発振部と、前記親機から受信した電波信号をキャリア信号とし、当該キャリア信号に前記発振信号を合成して前記反射信号を生成する反射信号生成部とを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、人体検出パッシブタグが送信する反射信号には特定周波数の発振信号が含まれるため、人体検出システムの親機では、受信した発振信号の周波数成分に基づいて人体の検出を行うことができる。これにより、親機が多数の人体を検出する場合であっても、親機においては、各人体検出パッシブタグとの通信を個別に行うためのタイミング制御が不要であり、重複するタイミングで送信された複数の反射信号を一括して検出することができるため、短時間での検出が可能となる。
また、上記人体検出パッシブタグは、前記電波信号を受信したときに、当該電波信号の電波強度を検出する電波検出部を有し、前記電波検出部で検出された電波強度が基準値以上である場合に、前記反射信号を送信する構成とすることができる。
上記の構成によれば、親機との距離が近く、電波強度が基準値以上である人体検出パッシブタグのみが反射信号を送信するため、親機側では、人体検出パッシブタグでの電波強度が基準値以上となる領域を検出領域に定めることができる。
本発明の人体検出システムおよび人体検出パッシブタグは、親機が多数の人体を検出する場合に、各人体検出パッシブタグとの通信を個別に行うためのタイミング制御が不要であり、重複するタイミングで送信された複数の反射信号を一括して検出することができるため、短時間での検出が可能となるといった効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る人体検出システムで用いられる親機の基本構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る人体検出システムで用いられる人体検出パッシブタグの基本構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る人体検出システムの概略構成を示す図である。 FFT処理で変換された反射信号の周波数領域を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る人体検出システム(以下、本システム)で用いられる親機100の基本構成を示すブロック図である。図2は、本システムで用いられる人体検出パッシブタグ200の基本構成を示すブロック図である。本システムでは、1台の親機100に対して複数の人体検出パッシブタグ200が使用可能である。また、人体検出パッシブタグ200は、バッテリーを有していない。
親機100は、図1に示すように、処理部101、キャリア信号発振部102、第1増幅部103、送受分離部104、第2増幅部105、ミキサ106、ADC(Analog/Digital Converter)107、およびアンテナ108を有している。
処理部101は、親機100全体を制御する主制御部であり、特に、人体検出パッシブタグ200から受信する反射信号の解析を行う機能を有している。
キャリア信号発振部102は、キャリア信号(搬送波)を生成する。ここでのキャリア信号は、マイクロ波信号であり、周波数fcの正弦波であるとする。親機100では、キャリア信号発振部102が出力するキャリア信号が、第1増幅部103で増幅され、送受分離部104およびアンテナ108を介してコマンド信号(電波信号)として送信される。尚、本システムでは、実際には、親機100が送信するコマンド信号において人体検出パッシブタグ200に対する何らかのコマンド(例えば、データ返信を要求するコマンドなど)が含まれるものではない。但し、便宜上、親機100が送信する電波信号をコマンド信号と称している。コマンド信号を受信した人体検出パッシブタグ200からは、反射信号が送信されてくる。
親機100が受信する人体検出パッシブタグ200からの反射信号は、アンテナ108および送受分離部104を介して第2増幅部105に送られ、第2増幅部105にて増幅される。送受分離部104は、親機100から送信する送信信号(すなわちコマンド信号)と、親機100が受信する受信信号(すなわち反射信号)との経路の分離を行う。送受分離部104としては、例えば、サーキュレータなどを使用することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
第2増幅部105で増幅された反射信号は、ミキサ106において、キャリア信号発振部102で生成されるキャリア信号と乗算される。ミキサ106による乗算により、fkとfk+2×fcとの周波数を持つ信号が得られ、この信号をLPF(Low Pass Filter)処理を施すことで、fkの周波数を持つ信号のみが抽出できる。ここで、fkの周波数を持つ信号は、後述する人体検出パッシブタグ200の発振信号である。
ミキサ106の出力(反射信号とキャリア信号との合成波)は、ADC107にてアナログ/デジタル変換された後、処理部101に入力される。処理部101は、デジタル変換された反射信号の解析を行い、反射信号を送信した人体検出パッシブタグ200の検出を行う。処理部101での人体検出パッシブタグ200の具体的な検出方法については後述する。
人体検出パッシブタグ200は、図2に示すように、スイッチ201、制御部202、電波検出部203、受電部204、fk周波数発振部(特定周波数発振部)205、LPF(Low Pass Filter)206、ミキサ207、サーキュレータ(反射信号生成部)208、およびアンテナ209を有している。
スイッチ201は、第1ないし第3端子201a~201cを有しており、給電時(親機100からのコマンド信号受信時)と返信時(親機100への反射信号送信時)とで接続の切り替えが行われる。すなわち、給電時には第1端子201aと第2端子201bとが接続され、返信時には第1端子201aと第3端子201cとが接続される。スイッチ201における接続の切り替えは、制御部202の指示によって行われる。
給電時において、アンテナ209で受信したコマンド信号は、スイッチ201を介して電波検出部203および受電部204へ送られる。電波検出部203は、受信したコマンド信号の信号強度を検出し、制御部202へ出力する。受電部204は、受信したコマンド信号を直流に変換し、他の処理部(ここでは制御部202およびfk周波数発振部205)へ動作電力として供給する。制御部202は、電波検出部203から入力される信号強度が基準値以上であれば、コマンド信号に対する返信が必要であると判断し、スイッチ201を返信時の接続に切り替える。
fk周波数発振部205は、受電部204からの電力供給を受けて発振し、周波数fkの正弦波を出力する。fk周波数発振部205の出力は、LPF206を介してミキサ207に入力される。ここで、fk周波数発振部205の出力には、周波数fkの正弦波以外に、その高調波(周波数がfkの整数倍となる正弦波)も含まれる。LPF206は、fk周波数発振部205の出力から高調波をカットし、周波数fkの正弦波のみを周波数fkの発振信号としてミキサ207に入力させる。
返信時には、スイッチ201において第1端子201aと第3端子201cとが接続されているため、アンテナ209で受信したコマンド信号は、スイッチ201を介してサーキュレータ208へ送られる。サーキュレータ208は、3つのポートPO21~PO23を有しており、ポートPO21に入力された信号はポートPO22から出力され、ポートPO23に入力された信号はポートPO21から出力される(ポートPO22に入力された信号はポートPO23から出力されるが、人体検出パッシブタグ200ではこの経路は使用しない)。アンテナ209から受信したコマンド信号は、サーキュレータ208のポートPO21から入力され、ポートPO22から出力されてミキサ207へ送られる。
ミキサ207は、サーキュレータ208から入力されるコマンド信号に、LPF206から入力される周波数fkの発振信号を合成する。このとき、サーキュレータ208から入力されるコマンド信号は周波数fcの正弦波であり、人体検出パッシブタグ200は、親機100から受信したコマンド信号を反射信号のキャリア信号として利用する。ミキサ207の出力(周波数fcのキャリア信号と周波数fkの発振信号との合成波)は、サーキュレータ208のポートPO23から入力され、ポートPO21から出力される。これにより、ミキサ207の出力は、サーキュレータ208、スイッチ201およびアンテナ209を介して反射信号として送信される。このように、人体検出パッシブタグ200は、自身でキャリア信号を生成することなく、バックスキャッタ通信によって反射信号を親機100へ送信する。尚、キャリア信号の周波数fcは、発振信号の周波数fkよりも十分に高い周波数とされている。これにより、キャリア信号と発振信号との合成波となる返信信号は、キャリア信号と同じマイクロ波としての電波特性を有するものとなる。
続いて、本システムにおける人体検出パッシブタグ200の検出方法、すなわち親機100の処理部101での人体検出パッシブタグ200の検出方法について以下に説明する。ここで、本システムの用途の一例として、工場などでの人員管理が挙げられる。具体的には、工場などの作業員の各自に人体検出パッシブタグ200を付けさせ、工場内の所定の監視領域(検出領域)に何人の作業員が存在しているかを親機100で検出するといったことが考えられる。以下の説明では、このような用途での人体検出パッシブタグ200の検出方法を例示する。但し、本システムの用途は上記例に限定されるものではない。
まず、本システムは、図3に示すように、1台の親機100に対してN個の人体検出パッシブタグ200を含んで構成されているものとする。すなわち、工場内にN人の作業員が存在し、各自が1個ずつの人体検出パッシブタグ200を付けているとする。
各人体検出パッシブタグ200においては、反射信号に含まれる発振信号の周波数fkが、それぞれ異なる周波数とされている。例えば、N個の人体検出パッシブタグ200に対して、1番目からN番目までの番号を割り当てるとすれば、k番目(k=1,2、…N)の人体検出パッシブタグ200の発振信号が周波数fk(fk=f1,f2、…fN)となる。すなわち、人体検出パッシブタグ200においては、発振信号の周波数fkが、各タグにおける固有の情報となり、それぞれの人体検出パッシブタグ200の特定に利用可能な特定周波数となる。尚、N個の人体検出パッシブタグ200に割り当てられるN個の周波数fkは、検出用信号帯域幅BW内において、周波数間隔ΔfがΔf≦BW/N(好適にはΔf=BW/N)となるように設定されている必要がある(図4参照)。また、図3では、k番目の人体検出パッシブタグ200を、人体検出パッシブタグ200-kと記載している。
親機100は、人体検出パッシブタグ200を検出しようとする監視領域に向けて、定期的にコマンド信号を送信し、コマンド信号の送信開始からの所定時間を、人体検出パッシブタグ200を検出するタグ検出期間Tsとして設定している。監視領域に存在する人体検出パッシブタグ200は、コマンド信号を受信すると、タグ検出期間Ts内にこれに対する反射信号を送信する。この場合、タグ検出期間Tsは、周波数分解能のΔfの逆数よりも長く設定される(Ts≧1/Δf)必要があり、すなわち最短のTsは、Ts=1/Δfとなるように設定されている必要がある。
尚、親機100が送信するコマンド信号は電波であるため、明確に境界が定まった領域のみにコマンド信号を送信することはできない。すなわち、親機100の監視領域外に存在する人体検出パッシブタグ200がコマンド信号を受信することもあり得る。但し、上述したように、人体検出パッシブタグ200は、電波検出部203から入力される信号強度が基準値以上の場合に反射信号を送信する。これにより、本システムでは、親機100からの距離が近く、受信したコマンド信号の振動強度が基準値以上であって、反射信号を送信した人体検出パッシブタグ200のみを監視領域に存在するものと見なすことができる。一方で、親機100からの距離が遠く、受信したコマンド信号の振動強度が基準値未満であって、反射信号を送信しない人体検出パッシブタグ200は、監視領域に存在しないものと見なされる。すなわち、親機100側では、人体検出パッシブタグ200での電波強度が基準値以上となる領域を監視領域に定めることができる。
監視領域内に存在し、コマンド信号を受信した人体検出パッシブタグ200が複数存在する場合、これらの人体検出パッシブタグ200が送信する反射信号は、親機100に向けて重複するタイミングで送信される。本システムにおいて、親機100は、各タグとの通信を個別に行うためのタイミング制御は実施せず、重複するタイミングで送信された複数の反射信号を、これらが重複した状態で一括して受信する。このため、親機100における第2増幅部105、ミキサ106およびADC107は、複数の信号が重複された反射信号に対して、上述した処理を行う。
ADC107から出力される反射信号は、処理部101においてFFT(高速フーリエ変換)処理が施される。このFFT処理により、複数の信号が重複した反射信号に対して、各反射信号における発振信号の周波数fkが解析される。言い換えれば、FFT処理により、複数の信号が重複した反射信号が、周波数の互いに異なる複数の正弦波に分離される(重複した反射信号の周波数領域解析)。図4は、FFT処理で変換された反射信号の周波数領域を示すグラフの一例である。尚、ここでは、重複した反射信号の周波数領域解析にFFT処理を用いているが、FFT処理以外の解析方法が用いられるものであってもよい。
図4に示す例では、周波数f1、f3およびf(N-1)においてピークが検出されており、周波数f2およびfNにおいてはピークが検出されていない。このことは、親機100の監視領域内において、1番目、3番目および(N-1)番目の人体検出パッシブタグ200が存在し、2番目およびN番目の人体検出パッシブタグ200が存在しないことを示している。
すなわち、親機100は、N個の周波数fkのうち、FFT処理によってピークが検出される周波数の数(検出用信号帯域幅BW内で検出されるピーク数)を、人体検出パッシブタグ200の検出数(監視領域内に存在する人体検出パッシブタグ200の数)とすることができる。また、親機100では、ピークが検出された周波数fkより、検出された人体検出パッシブタグ200がどのタグであるかを特定することもできる。
このように、本システムでは、親機100が各人体検出パッシブタグ200との通信を個別に行うためのタイミング制御が不要であり、親機100は重複するタイミングで送信された複数の反射信号を一括して検出することができる。これにより、各タグとの通信を個別に行う従来システムに比べ、人体検出パッシブタグ200の検出時間を大幅に短縮することができ、検出する人体検出パッシブタグ200の数が増加しても検出時間は増加しない。さらに、本システムでは、以下のような効果も得られる。
・各タグとの通信を個別に行うタイミング制御が不要であるため、タイミング制御にかかる消費電力を削減できる。
・事前に正確なタグ数を把握していなくても、複数のタグを検出することが可能である。
・親機100からのコマンド送信が不要であるため、給電とタグ検出とを同時に実施できる(タグ検出を連続的に実施できる)。
また、本システムにおいては、伝搬係数の抽出によって親機100におけるアンテナ108の指向性の調整を行うようにしてもよい。伝搬係数とは、人体に照射される電波の強度と、電波が人体までに到達した際に発生する電波の位相変化量とを示すものである。この伝搬係数を用いて、人体に到達する電波を弱め、電波を受信する対象に電波を強めるようにアンテナ108の指向性を調整することができる。伝搬係数の抽出方法は公知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、この場合、アンテナ108には、素子アンテナの振幅・位相を電気的に制御することで指向性の制御が行えるアレーアンテナなどが使用される。
尚、上記説明では、本システムに含まれる親機100を1台としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本システムに含まれる親機100は複数台であってもよい。例えば、上述した用途の変形例として、工場内に、監視領域がそれぞれ異なる複数台の親機100を設置し、それぞれの監視領域において何人の作業員が存在しているかを各親機100によって検出する構成が考えられる。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
100 親機(人体検出システム)
101 処理部
102 キャリア信号発振部
103 第1増幅部
104 送受分離部
105 第2増幅部
106 ミキサ
107 ADC
108 アンテナ
200 人体検出パッシブタグ(人体検出システム)
201 スイッチ
202 制御部
203 電波検出部
204 受電部
205 fk周波数発振部(特定周波数発振部)
206 LPF
207 ミキサ
208 サーキュレータ(反射信号生成部)
209 アンテナ

Claims (6)

  1. 親機と、複数の人体検出パッシブタグとを備える人体検出システムであって、
    それぞれの前記人体検出パッシブタグは、
    前記親機から受信した電波信号を直流に変換し、当該人体検出パッシブタグの動作電力として供給する受電部と、
    前記受電部から供給される動作電力によって発振し、特定周波数の正弦波である発振信号を生成する特定周波数発振部と、
    前記親機から受信した電波信号をキャリア信号とし、当該キャリア信号に前記発振信号を合成して反射信号を生成する反射信号生成部とを有しており、
    複数の前記人体検出パッシブタグは、前記発振信号における前記特定周波数がそれぞれ異なる周波数に設定されており、
    前記親機は、
    受信した前記反射信号に対して、周波数の互いに異なる複数の正弦波に分離することで前記発振信号の前記特定周波数を解析する周波数領域解析を実施し、当該周波数領域解析によって得られる前記発振信号の前記特定周波数の周波数成分に基づいて人体検出パッシブタグの検出を行うことを特徴とする人体検出システム。
  2. 請求項1に記載の人体検出システムであって、
    前記周波数領域解析は、複数の信号が重複した前記反射信号に対して高速フーリエ変換処理を行ものであり、
    前記親機は、高速フーリエ変換処理によって検出された前記特定周波数に基づき、所定の検出領域内に存在する前記人体検出パッシブタグを検出することを特徴とする人体検出システム。
  3. 請求項2に記載の人体検出システムであって、
    前記親機は、高速フーリエ変換処理によって検出された前記特定周波数の数を、前記検出領域内に存在する前記人体検出パッシブタグの数として検出することを特徴とする人体検出システム。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の人体検出システムであって、
    前記親機が送信する前記電波信号は、前記人体検出パッシブタグに対するコマンドを含まない、キャリア信号のみであることを特徴とする人体検出システム。
  5. 人体検出システムの親機が送信する電波信号を受信したときに、反射信号を送信する人体検出パッシブタグであって、
    前記親機から受信した電波信号を直流に変換し、当該人体検出パッシブタグの動作電力として供給する受電部と、
    前記受電部から供給される動作電力によって発振し、特定周波数の正弦波である発振信号を生成する特定周波数発振部と、
    前記親機から受信した電波信号をキャリア信号とし、当該キャリア信号に前記発振信号を合成して前記反射信号を生成する反射信号生成部とを有することを特徴とする人体検出パッシブタグ。
  6. 請求項5に記載の人体検出パッシブタグであって、
    前記電波信号を受信したときに、当該電波信号の電波強度を検出する電波検出部を有し、
    前記電波検出部で検出された電波強度が基準値以上である場合に、前記反射信号を送信する人体検出パッシブタグ。
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JP2017529615A (ja) 2014-09-03 2017-10-05 メッツォ フロー コントロール オサケユキチュア パッシブrfidセンサ・タグ及びrfidリーダ

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