JP7412638B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本開示は、複数の空調設備を非常モード(BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)モード)で制御する技術に関する。
近年、自然災害時の停電あるいは夏期の電力供給不足などにより商用電源の供給電力量が通常時よりも制限された場合に、建物内の設備の制御モードを通常モードからBCPモード(非常モード)に切り替えるように構成された建物が多く存在する。BCPモードでは、たとえば建物の電源を商用電源から非常用の予備電源に切り替えたり建物内の消費電力を制限したりすることによって、建物内の設備が継続して作動できるようにしている。
たとえば、特開2018-85825号公報(特許文献1)には、BCPモード時の消費電力の抑制に対応するために、建物内の消費電力の許容範囲を設定し、建物内の消費電力が許容範囲を超えそうな場合には、利用者が不便さを実感しない範囲で建物内の設備の消費電力を制限することで建物内の消費電力を許容範囲内に収めるようにするシステムが開示されている。
特開2018-85825号公報
しかしながら、特開2018-85825号公報に開示されたシステムにおいては、建物内の空調制御に関して詳細には言及されていない。したがって、1つの建物内に複数の空調系統(冷媒系統)が備えられる場合において、BCPモード時に複数の空調設備の消費電力をどのように制限するかについて何ら言及されていない。たとえば、BCPモード中において、複数の空調系統に対して一括で同じ上限値を設定すると、それほど空調の必要のないエリアに設置される空調系統の稼働も許容されてしまい、電力ロスが発生することが懸念される。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、BCPモード時において、利用者の快適性を維持しつつ不要な電力消費を抑制することである。
本開示による空調システムは、複数の空調系統と、通常モードまたは非常モードで複数の空調系統を制御するコントローラとを備える。コントローラは、非常モード中において、複数の空調系統に対してそれぞれ許容される複数の稼働上限を設定し、複数の空調系統の各々の稼働が対応する稼働上限を超えないように制御するための指令を複数の空調系統に出力する。
本開示によれば、非常モード(BCPモード)時において、利用者の快適性を維持しつつ不要な電力消費を抑制することができる。
空調システムの構成の一例を示す概略図である。 BCPモード中における、各空調系統の上限電力割合の設定例を示す図である。 集中コントローラおよび室外ユニッがBCPモード中に行なう空調制御の内容を説明するための図(その1)である。 集中コントローラの処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 系統コントローラの処理手順の一例を示すフローチャートである。 室外ユニットによる複数の室内ユニットの制御手法の第1の例を示す図である。 室外ユニットによる複数の室内ユニットの制御手法の第2の例を示す図である。 室外ユニットによる複数の室内ユニットの制御手法の第3の例を示す図である。 集中コントローラおよび室外ユニットがBCPモード中に行なう空調制御の内容を説明するための図(その2)である。 図9に示す例における集中コントローラの内部演算の具体例を説明するための図である。 集中コントローラの処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態による空調システム1の構成の一例を示す概略図である。空調システム1は、通常モードと、BCPモード(非常モード)とのどちらかの制御モードで制御される。通常モードでは、空調システム1を含む建物BU内の設備は商用電源SRから供給される電力で作動する。BCPモードでは、建物BU内の電源が商用電源SRから予備電源SSに切り替えられる。したがって、BCPモードでは、空調システム1は予備電源SSから供給される電力で作動する。
商用電源SRは、電力会社によって維持管理される。一方、予備電源SSは、たとえば建物BUの管理者によって維持管理され、非常用発電機が発電した電力を供給する。したがって、予備電源SSが供給可能な電力は、商用電源SRが供給可能な電力よりも低い。これにより、BCPモード中に建物BU内で消費可能な電力は、通常モード中よりも制限されることになる。なお、BCPモード中において、建物BU内の電源が商用電源SRに維持されたまま、あるいは建物BU内の電源が予備電源SSに切り替えられた上で、建物BU内の電力需要量が通常モード中よりも制限されるようにしてもよい。
空調システム1は、集中コントローラ10と、互いに独立した複数の空調系統(冷媒系統)Sa~Scとを含む。集中コントローラ10は、建物BU内の複数の空調系統Sa~Scを集中的に管理および制御する。空調系統Saによって空調されるエリアと、空調系統Sbによって空調されるエリアと、空調系統Scによって空調されるエリアとは、互いに異なる。
空調系統Saは、室外ユニット(空調用の熱源を得る熱源側のユニット)20aと、室外ユニット20aに対して冷媒配管で接続された複数の室内ユニット(空調を行なう負荷側のユニット)30aとを備える。室外ユニット20aおよび複数の室内ユニット30aは、一般的な冷凍サイクルを形成する。室外ユニット20aは、圧縮機および熱交換器(図示せず)を備える。複数の室内ユニット30aは、互いに異なる複数の部屋にそれぞれ設置される。複数の室内ユニット30aの各々は、複数の膨張弁Vaおよび複数の熱交換器31aを備える。なお、各室内ユニット30aに備えられる膨張弁Vaおよび熱交換器31aの数は1つであってもよい。また、室内ユニット30aの数は1つであってもよい。
たとえば冷房制御が行なわれる場合、空調系統Saの冷凍サイクルにおいては、低温低圧の気体冷媒が室外ユニット20a内の圧縮機および熱交換器によってそれぞれ圧縮および凝縮されて、中温高圧の液体冷媒に変化する。室外ユニット20aで圧縮および凝縮された中温高圧の液体冷媒は、室内ユニット30a内の膨張弁Vaによって減圧されて、低温低圧の液体冷媒に変化する。膨張弁Vaによって減圧された低温低圧の液体冷媒は、室内ユニット30aの熱交換器31a内で蒸発して低温低圧の気体冷媒に変化する。熱交換器31a内で蒸発した低温低圧の気体が再び室外ユニット20aの圧縮機へ送られることで、冷凍サイクルが形成される。なお、複数の室内ユニット30aは、室外ユニット20aに対して直列に接続されてもよいし、並列に接続されてもよい。なお、空調系統Saにおいて、上記の冷房制御に代えてあるいは加えて、暖房制御が行なわれるようにしてもよい。
空調系統Sbは、空調系統Saと同様の構成を有する。具体的には、空調系統Sbは、室外ユニット20bと複数の室内ユニット30bとを備え、冷凍サイクルを形成する。室外ユニット20bは、圧縮機および凝縮器(図示せず)を備える。複数の室内ユニット30bは、互いに異なる複数の部屋にそれぞれ設置される。複数の室内ユニット30bの各々は、複数の膨張弁Vbおよび複数の熱交換器31bを備える。なお、各室内ユニット30bに備えられる膨張弁Vbおよび熱交換器31bの数は1つであってもよい。また、室内ユニット30bの数は1つであってもよい。
空調系統Scは、空調系統Saと同様の構成を有する。具体的には、空調系統Scは、室外ユニット20cと複数の室内ユニット30cとを備え、冷凍サイクルを形成する。室外ユニット20cは、圧縮機および凝縮器(図示せず)を備える。複数の室内ユニット30cは、互いに異なる複数の部屋にそれぞれ設置される。複数の室内ユニット30cの各々は、複数の膨張弁Vcおよび複数の熱交換器31cを備える。なお、各室内ユニット30cに備えられる膨張弁Vcおよび熱交換器31cの数は1つであってもよい。また、室内ユニット30cの数は1つであってもよい。
室外ユニット20a,20b,20cは、それぞれ系統コントローラ22a,22b,22cを備える。系統コントローラ22a,22b,22cは、集中コントローラ10と無線あるいは有線で通信可能に構成されており、集中コントローラ10からの指令に従って、空調系統Sa~Sc内の機器をそれぞれ制御する。具体的には、系統コントローラ22aは、室外ユニット20aの圧縮機、室内ユニット30aの膨張弁Vaなどを制御する。系統コントローラ22bは、室外ユニット20bの圧縮機、室内ユニット30bの膨張弁Vbなどを制御する。系統コントローラ22cは、室外ユニット20cの圧縮機、室内ユニット30cの膨張弁Vcなどを制御する。
また、系統コントローラ22a,22b,22cは、それぞれ空調系統Sa~Sc内の機器の負荷および稼働状況を把握して集中コントローラ10に出力する。
[BCPモード中の空調制御]
集中コントローラ10は、建物BUの外部の装置(図示せず)からBCPモード指令を受信したか否かに応じて、建物BU内の空調システム1の制御モードを通常モードとするのかBCPモードとするのかを決定する。集中コントローラ10は、BCPモード指令を受信していない場合には空調システム1の制御モードを通常モードとし、BCPモード指令を受信した場合には空調システム1の制御モードをBCPモードとする。
上述したように、BCPモードでは、建物BU内の電源が商用電源SRから予備電源SSに切り替えられる。したがって、BCPモード中においては、建物BU内の空調システム1の消費電力が予備電源SSが供給可能な電力を超えないように空調システム1の稼働を制限することが望ましい。また、BCPモード中において、建物BU内の電力需要量が通常モード中よりも制限される場合には、建物BU内の空調システム1の消費電力が制限後の電力需要量を超えないように空調システム1の稼働を制限することが望ましい。
しかしながら、空調システム1は複数の空調系統Sa~Scを含んでおり、各空調系統Sa~Scによって空調されるエリアも互いに異なる。そのため、たとえば複数の空調系統Sa~Scに対して一括で同じ電力上限値を設定すると、BCPモード中において、それほど空調の必要のないエリアに設置される空調系統の稼働も許容されてしまい、電力ロスが発生することが懸念される。さらに、一定の空調環境が必要であるエリアに対し、制限された電力量で空調稼働する場合は、快適性の確保あるいは設備等の補償温度が担保されないおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、BCPモード中における、各空調系統Sa~Scの定格電力に対する上限電力の割合(以下、単に「上限電力割合」ともいう)を、各空調系統Sa~Scの稼働上限として予め決めておく。そして、実際のBCPモード中において、各空調系統Sa~Scの稼働が対応する稼働上限を超えないように制御する。
図2は、BCPモード中における、各空調系統Sa~Scの上限電力割合の設定例を示す図である。図2に示す例では、各エリアで行なわれる事業内容に応じて、空調の対象エリアが、(i)システム系設備が配置されるエリア、(ii)緊急対策室あるいは中央監視室などの重要諸室が配置されるエリア、(iii)営業部およびロビーなど顧客に関連する営業部機能を有するエリア、(iv)エントランスおよび役員室など本部機能を有するエリア、(v)廊下およびトイレなどの共用部機能を有するエリア、の5種類のエリアに層別される。各空調系統Sa~Scによって空調されるエリアは、上記の(i)~(v)のいずれかのエリアに予め層別される。特に、建物BUが、BCPモード中の各エリアの使い方が予め決め易い自社ビルのような建物である場合には、図2に示すような各空調系統Sa~Scの上限電力割合を予め設定し易い。
そして、BCPモード中における電力供給の優先順位が、上記の(i)~(v)の順に高くなるように設定されている。具体的には、エリア(i)の上限電力割合は当該エリアの空調系統の定格電力の100%に設定され、エリア(ii)およびエリア(iii)の上限電力は当該エリアの空調系統の定格電力の50%に設定され、エリア(iv)の上限電力は当該エリアの空調系統の定格電力の33%に設定され、エリア(v)では空調設備の作動は許容されず換気のみが許容される。
図3は、集中コントローラ10および室外ユニット20a,20bがBCPモード中に行なう空調制御の内容を説明するための図である。図3には、空調系統Saによって空調されるエリアが上記のエリア(ii)(すなわち上限電力割合が50%のエリア)に設定され、空調系統Sbによって空調されるエリアが上記のエリア(iv)(すなわち上限電力割合が33%のエリア)に設定されている例が示されている。
BCPモード中において、集中コントローラ10は、複数の空調系統Sa~Scに対して、上述の上限電力割合を別々に設定する。すなわち、集中コントローラ10は、エリア(ii)に層別されている空調系統Saに対しては上限電力割合を「50%」に設定し、設定された上限電力割合を示す指令を空調系統Saの室外ユニット20aに出力する。また、集中コントローラ10は、エリア(iv)に層別されている空調系統Sbに対しては上限電力割合を「33%」に設定し、設定された上限電力割合を示す指令を空調系統Sbの室外ユニット20bに出力する。
集中コントローラ10から上限電力割合「50%」の指令を受けた室外ユニット20aの系統コントローラ22aは、空調系統Saの消費電力が空調系統Saの定格電力の50%を上回らないように、室外ユニット20aおよび複数の室内ユニット30aの稼働を制御する。
集中コントローラ10から上限電力割合「33%」の指令を受けた室外ユニット20bの系統コントローラ22bは、空調系統Sbの消費電力が空調系統Sbの定格電力の33%を上回らないように、室外ユニット20bおよび複数の室内ユニット30bの稼働を制御する。
なお、図3では、空調系統Scについては省略されているが、空調系統Scに対しても空調系統Sa,Sbと同様の処理が行なわれる。
図4は、集中コントローラ10の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、予め定められた条件が成立する毎に繰り返し実行される。
集中コントローラ10は、空調システム1の外部からBCPモード指令を受信したか否かを判定する(ステップS10)。BCPモード指令を受信していない場合(ステップS10においてNO)、集中コントローラ10は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。この場合、空調システム1は通常モードで制御される。
BCPモード指令を受信した場合(ステップS10においてYES)、集中コントローラ10は、空調システム1をBCPモードで制御する。
具体的には、まず、集中コントローラ10は、各空調系統Sa~Scの稼働上限を設定する(ステップS12)。上述したように、集中コントローラ10は、各空調系統Sa~Scに対して予め決められているBCPモード中の上限電力割合(図3参照)を、各空調系統Sa~Scの稼働上限として設定する。
次いで、集中コントローラ10は、複数の空調系統Sa~Scの各々の稼働が対応する稼働上限を超えないように制御するための指令を、空調系統Sa~Scの室外ユニット20a~20cにそれぞれ出力する(ステップS14)。
図5は、室外ユニット20aの系統コントローラ22a、室外ユニット20bの系統コントローラ22b、および室外ユニット20cの系統コントローラ22c(以下、系統コントローラ22a~22cを区別することなく「系統コントローラ22」とも記載する)の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、予め定められた条件が成立する毎に繰り返し実行される。
まず、系統コントローラ22は、集中コントローラ10から稼働上限を受信しているか否かを判定する(ステップS20)。集中コントローラ10から稼働上限を受信していない場合(ステップS20においてNO)、系統コントローラ22は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。
集中コントローラ10から稼働上限を受信している場合(ステップS20においてYES)、系統コントローラ22は、自らの空調系統の稼働が、集中コントローラ10から受信した稼働上限を超えないように自らの空調系統内の室外ユニットおよび室内ユニットの稼働を制御する(ステップS22)。
本実施の形態においては、1つの室外ユニット20aに対して、互いに異なる複数の部屋にそれぞれ設置される複数の室内ユニット30aが接続されている。そのため、各室内ユニット30aの制御次第では、各部屋の空調負荷に偏りが発生し、たとえば一部の部屋では室内ユニットが稼働せずに利用者が不快に感じることが懸念される。
そこで、本実施の形態による室外ユニット20aは、図6~図8のいずれかに示す手法で複数の室内ユニット30aを制御する。
図6は、室外ユニット20aによる複数の室内ユニット30aの制御手法の第1の例を示す図である。図6に示す例では、室外ユニット20aが各室内ユニット30aが設置される部屋の用途などを考慮して複数の室内ユニット30aの負荷優先度を設定する。この方法では、集中コントローラ10から受信した稼働上限を超えない範囲で、負荷優先度の高い順に空調負荷が配分される。たとえば、冷房が必要な夏期において、負荷優先度が部屋A,B,Cの順に高い場合、部屋A,B,Cの目標室温をそれぞれ26℃、27℃、28℃に設定する。これにより、優先度の高い部屋の利用者の快適性を確保しつつ、空調系統Saの稼働が稼働上限を超えないようにすることができる。
図7は、室外ユニット20aによる複数の室内ユニット30aの制御手法の第2の例を示す図である。図7に示す例では、室外ユニット20aが、空調系統Saの稼働が稼働上限を超えない範囲で、各部屋の目標室温を均一に設定する。たとえば、冷房が必要な夏期において、各部屋の目標室温を26℃に設定すると空調系統Saの稼働が稼働上限を超えてしまうような場合には、室外ユニット20aは、各部屋の目標室温を26℃からたとえば27℃に一律に変更させる。これにより、各部屋の目標室温を均一にして各部屋の利用者の快適性を確保しつつ、空調系統Saの稼働が稼働上限を超えないようにすることができる。
図8は、室外ユニット20aによる複数の室内ユニット30aの制御手法の第3の例を示す図である。図8に示す例では、各部屋のユーザが設定している要求室温と室外ユニット20aが設定する各部屋の目標室温との差を全部屋で均一にする。たとえば、冷房が必要な夏期において、各部屋のユーザが設定している要求室温が23℃、24℃、26℃である場合において、要求室温をそのまま目標室温に設定すると空調系統Saの稼働が稼働上限を超えてしまうような場合には、室外ユニット20aは、各部屋の要求室温23℃、24℃、26℃をたとえば同じ2℃だけそれぞれ増加させた25℃、26℃、28℃を各部屋の目標室温に設定する。これにより、各部屋の要求温度と目標室温との差を均一にして各部屋の利用者の快適性を確保しつつ、空調系統Saの稼働が稼働上限を超えないようにすることができる。
なお、図6~図8においては室外ユニット20aによる複数の室内ユニット30aの制御手法について説明したが、室外ユニット20bによる複数の室内ユニット30bの制御手法、および室外ユニット20cによる複数の室内ユニット30cの制御手法についても、室外ユニット20aによる複数の室内ユニット30aの制御手法と同じである。
以上のように、本実施の形態による空調システム1は、複数の空調系統Sa~Scと、複数の空調系統Sa~Scを集中的に制御する集中コントローラ10とを備える。集中コントローラ10は、BCPモード(非常モード)中において、空調系統Sa~Scの各々に対して稼働上限(上限電力割合)を別々に設定し、各空調系統Sa~Scの稼働が対応する稼働上限を超えないように制御するための指令を各空調系統Sa~Scに出力する。
これにより、BCPモード中において、それほど空調の必要のないエリアに設置される空調系統の稼働上限を他のエリアに設置される空調系統の稼働上限よりも低い値に設定することによって、それほど空調の必要のないエリアに設置される空調系統の消費電力を抑制することができる。その結果、BCPモード時において、利用者の快適性を維持しつつ不要な電力消費を抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、BCPモードでは建物BU内の電源が商用電源SRから予備電源SSに切り替えられるために、BCPモード専用の電源配線が必要となる。しかしながら、本実施の形態による空調システム1においては上述のように集中コントローラによる通信制御のみによって不要な電力消費を抑制することができるため、通常モード用の電源配線をBCPモード時も共有することで、BCPモード専用の電源配線を設置する工事を簡略化することも期待できる。
また、本実施の形態においては各空調系統Sa~Scの稼働上限として各空調系統Sa~Scの上限電力割合(定格電力に対する上限電力の割合)を用いたが、各空調系統Sa~Scの稼働上限として各空調系統Sa~Scの上限電力そのものを用いるようにしてもよい。
[変形例]
上述の実施の形態においては、各空調系統Sa~Scの上限電力割合(定格電力に対する上限電力の割合)を予め設定しておく必要があるため、BCPモード中の各エリアの使い方が予め決め易い自社ビルのような建物に好適である。
一方、建物BUがテナントビルである場合には、自社ビルである場合とは異なり、BCPモード中の各テナントの稼働状況が想定し難いため、上述の実施の形態のように各空調系統Sa~Scの上限電力割合を予め設定しておくことが難しいことが想定される。
そこで、本変形例においては、BCPモード中における、各空調系統Sa~Scに対する電力削減配分の比率のみを予め決めておき、BCPモード中において、予め決められた電力削減配分の比率と各空調系統Sa~Scの実際の稼働状況とに基づいて、各空調系統Sa~Scの稼働上限を設定する。
図9は、本変形例による集中コントローラ10および室外ユニット20a,20bがBCPモード中に行なう空調制御の内容を説明するための図である。なお、図9においては、説明を簡素化するために、空調系統Scが省略されているが、実際には空調系統Scを含めた空調制御が行なわれる。
本変形例においては、集中コントローラ10が外部から受信するBCPモード指令に、建物BU内の空調設備の電力削減目標を示す情報が含まれている。図9には、電力削減目標が、建物BU内の空調設備の現在のトータル消費電力αの30%である例が示されている。
集中コントローラ10は、外部から受信した目標電力削減量を、予め決められた電力削減配分の比率に基づいて、各空調系統Sa~Scに割り振る。図9に示す例では、目標電力削減量30%のうちの、削減優先度が高い空調系統Sbに「20%」を割り振り、残りの「10%」を削減優先度が低い空調系統Saに割り振る例が示される。
図10は、図9に示す例における集中コントローラ10の内部演算の具体例を説明するための図である。図10に示す例では、空調系統Saおよび空調系統Sbの定格電力が共に20kWh、空調系統Saおよび空調系統Sbの現在の稼働率が共に60%、空調系統Saと空調系統Sbとの電力削減配分の比率が1:2である例が示される。なお、各系統の稼働率は、各系統の定格電力に対する、各系統の消費電力量の割合である。
この場合、まず、集中コントローラ10は、空調系統Saおよび空調系統Sbの現在の稼働状況を把握して、現在のトータル消費電力αを算出する。図9に示す例では、空調系統Saの現在の消費電力は12kWh(=20×0.6)、空調系統Sbの現在の消費電力は12kWh(=20×0.6)であるため、現在のトータル消費電力αは24kWh(=12+12)である。したがって、現在のトータル消費電力24kWhの30%が電力削減目標であるから、トータルの削減目標電力量は7.2kWh(=24×0.3)と算出される。
このトータルの削減目標7.2kWhが空調系統Saと空調系統Sbとに1:2の比率で配分されるため、集中コントローラ10は、空調系統Saの削減目標を2.4kWh(=7.2×1/3)、B系統の削減目標を4.8kWh(=7.2×2/3)と算出する。
そして、集中コントローラ10は、空調系統Saの削減後の稼働上限を稼働率48%(=(12-2.4)/20)、空調系統Sbの削減後の稼働上限を稼働率41%(=(12-4.8)/20)に設定し、設定した削減後の稼働上限で稼働させるための指令を各空調系統Sa,Sbに出力する。これにより、空調系統Saの稼働率は60%から48%に低下し、空調系統Sbの稼働率は60%から41%に低下することになる。
図11は、本変形例による集中コントローラ10の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、予め定められた条件が成立する毎に繰り返し実行される。
集中コントローラ10は、外部からBCPモード指令を受信したか否かを判定する(ステップS10)。BCPモード指令を受信していない場合(ステップS10においてNO)、集中コントローラ10は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。
BCPモード指令を受信した場合(ステップS10においてYES)、集中コントローラ10は、BCPモード指令に含まれる電力削減目標と、予め決められた電力削減配分の比率と、各空調系統Sa~Scの実際の稼働状況とに基づいて、各空調系統Sa~Scの稼働上限を設定する(ステップS16)。
次いで、集中コントローラ10は、複数の空調系統Sa~Scの各々の稼働が対応する稼働上限を超えないように制御するための指令を、空調系統Sa~Scの室外ユニット20a~20cにそれぞれ出力する(ステップS14)。なお、空調系統Sa~Scの室外ユニット20a~20cの処理については、上述の実施の形態と同じである(図5参照)。
以上のように、本変形例においては、BCPモード中における、各空調系統Sa~Scに対する電力削減配分の比率のみを予め決めておき、BCPモード中において、予め決められた電力削減配分の比率と各空調系統Sa~Scの実際の稼働状況とに基づいて、各空調系統Sa~Scの稼働上限を設定する。
そのため、現在は稼働していないような空きテナントの空調系統については稼働対象外にすることができ、消費電力を抑制することができる。また、建物BUの管理者は各空調系統Sa~Scに対する電力削減配分の比率のみを予め決めておくだけでよいため、管理者の設定負担を軽減することができる。また、本変形例は、BCPモード時だけでなく、外部から電力削減要望が来るようなデマンドレスポンスに対しても対応可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 空調システム、10 集中コントローラ、20a,20b,20c 室外ユニット、22a,22b,22c 系統コントローラ、30a,30b,30c 室内ユニット、31a,31b,31c 熱交換器、BU 建物、SR 商用電源、SS 予備電源、Sa,Sb,Sc 空調系統、Va,Vb,Vc 膨張弁。

Claims (5)

  1. 複数の空調系統と、
    通常モードまたは非常モードで前記複数の空調系統を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記非常モード中において、前記複数の空調系統に対してそれぞれ許容される複数の稼働上限を設定し、前記複数の空調系統の各々の稼働が対応する稼働上限を超えないように制御するための指令を前記複数の空調系統に出力し、
    前記非常モード中における、前記複数の空調系統の各々の定格電力に対する上限電力の割合が予め決められており、
    前記コントローラは、前記非常モード中において、予め決められた前記上限電力の割合を前記稼働上限として設定し、
    前記複数の空調系統による空調対象エリアは互いに異なっており、
    前記上限電力の割合は、各前記空調対象エリアで行なわれる事業内容に応じて設定される、空調システム。
  2. 複数の空調系統と、
    通常モードまたは非常モードで前記複数の空調系統を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記非常モード中において、前記複数の空調系統に対してそれぞれ許容される複数の稼働上限を設定し、前記複数の空調系統の各々の稼働が対応する稼働上限を超えないように制御するための指令を前記複数の空調系統に出力し、
    前記非常モード中における、前記複数の空調系統に対する電力配分が予め決められており、
    前記コントローラは、前記非常モード中において、予め決められた前記電力配分と前記複数の空調系統の実際の稼働状況とに基づいて、前記複数の稼働上限を設定する、空調システム。
  3. 前記電力配分は電力削減配分を含み、
    前記コントローラは、前記非常モード中において、
    前記複数の空調系統の電力削減目標を外部から取得し、
    取得された前記電力削減目標と予め決められた前記電力削減配分と前記複数の空調系統の実際の稼働状況とに基づいて、前記複数の稼働上限を設定する、請求項に記載の空調システム。
  4. 前記複数の空調系統の各々は、室外ユニットと、複数の室内ユニットとを備え、
    前記コントローラは、前記室外ユニットの各々に前記対応する稼働上限を出力し、
    前記室外ユニットの各々は、前記対応する稼働上限を超えないように前記複数の室内ユニットを制御する、請求項1~のいずれか1項に記載の空調システム。
  5. 前記複数の空調系統は、前記非常モード中において、前記通常モード中よりも制限された電力で作動する、請求項1~のいずれか1項に記載の空調システム。
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