JP7411843B1 - 輸送経路提案システム、輸送経路提案プログラムおよび輸送経路提案方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用可能な信頼性の高い貨物輸送経路を提案する。【解決手段】貨物の輸送経路を提案するための輸送経路提案システムは、貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を受け付ける情報受付部と、前記入力情報に基づいて、前記出発地から到達可能な出発ポートおよび前記到着地に到達可能な到着ポートをポートデータベースから抽出するポート抽出部と、前記出発地から前記出発ポートまで前記貨物を輸送する第1の経路、および前記到着ポートから前記到着地に前記貨物を輸送する第2の経路を取得する経路取得部と、複数のサービス航路に関する情報が格納された航路データベースに基づいて、前記出発ポートから前記到着ポートに至る輸送航路を探索するポート間経路探索部と、前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路を含む貨物輸送経路を表示するように表示部を制御する表示制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、輸送経路提案システム、輸送経路提案方法および輸送経路提案プログラム、より詳しくは、海路または空路の輸送航路を含む貨物輸送経路を提案するためのシステム、プログラムおよび方法に関する。
世界経済の発展とともにグローバルサプライチェーンの重要性が高まっている。グローバルサプライチェーンは自然災害、地域紛争等により影響を受ける可能性があるところ、グローバルサプライチェーンを支える貨物輸送経路を迅速かつ柔軟に選択可能であることが望まれている。
貨物輸送経路は、通常、陸上輸送、海上輸送等の複数の輸送手段を組み合わせて構成される。国際的な貨物輸送経路は船舶や航空機の国際的なサービス航路を利用するため、その作成には、国際的なサービス航路に関する正確で膨大な情報を扱う必要がある。このため、利用可能な信頼性の高い貨物輸送経路をできるだけ多く迅速に提案することは現状において困難である。
さらに、二酸化炭素の排出抑制に対する取り組みが強化される中で、貨物輸送経路のCO排出量を正確に把握したいというニーズがある。
特許文献1には、深層学習を用いて輸送経路を予測する輸送経路予測プログラムないしシステムが記載されている。このシステムでは、輸出入の発着ペアに対して組合せ可能な輸送パターンをすべて計算して作成された候補経路データを学習済みの経路推定モデルに適用し、得られた候補経路を分析して最良輸送経路を予測する。
特開2021-179914号公報
上記の特許文献1では、予測された最良輸送経路から、貨物輸送に利用する港を適切に選定できるとされている。しかし、選定された港間を結ぶサービス航路が存在しない可能性があるため、最良輸送経路に沿って実際に貨物を輸送できるかどうか確認する必要がある。
そこで、本発明は、利用可能な信頼性の高い貨物輸送経路を提案することが可能な輸送経路提案システム、輸送経路提案プログラムおよび輸送経路提案方法を提供することを目的とする。ただし、この目的に限られず、後述する各実施形態の構成による各効果に対応する目的を本発明の目的としてもよい。
本発明に係る輸送経路提案システムは、
貨物の輸送経路を提案するための輸送経路提案システムであって、
貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を受け付ける情報受付部と、
前記入力情報に基づいて、前記出発地から到達可能な出発ポートおよび前記到着地に到達可能な到着ポートをポートデータベースから抽出するポート抽出部と、
前記出発地から前記出発ポートまで前記貨物を輸送する第1の経路、および前記到着ポートから前記到着地に前記貨物を輸送する第2の経路を取得する経路取得部と、
複数のサービス航路に関する情報が格納された航路データベースに基づいて、前記出発ポートから前記到着ポートに至る輸送航路を探索するポート間経路探索部と、
前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路を含む貨物輸送経路を表示するように表示部を制御する表示制御部と、
を備える。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路の各々の輸送距離および輸送手段に基づいて、前記貨物輸送経路のガス排出量を計算するガス排出量計算部をさらに備え、
前記表示部は、前記貨物輸送経路に関連付けて前記ガス排出量を表示するようにしてもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記貨物輸送経路を構成する区間ごとにガス排出量を表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記入力情報は、前記貨物の量を示す情報を含み、
前記表示部は、前記ガス排出量として、前記貨物の量に基づいて算出された値を表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記ガス排出量を貨幣、ガソリン量、電力量および家電製品の使用時間のうち少なくともいずれか一つに換算した値を出力してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、複数の前記貨物輸送経路を比較可能に表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記複数の貨物輸送経路ごとに、ガス排出量、輸送距離および輸送時間のうち少なくともいずれか一つの情報を表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記複数の貨物輸送経路のうち、指定された輸送手段を用いる経路のみを表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記入力情報は、前記貨物の種類を示す情報を含み、
前記表示部は、前記貨物の種類に基づいて、前記複数の貨物輸送経路の表示順序を変えてもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記ポート間経路探索部は、前記航路データベースに格納された複数のサービス航路から、前記出発ポートを含む第1のサービス航路と、前記到着ポートを含む第2のサービス航路とを抽出し、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が直接または間接的に共通のポートを有する場合、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路を含む航路を前記輸送航路としてもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記貨物輸送経路を示す線が重畳された地図を表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記地図と同じ画面において、前記貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報を表示してもよい。
また、前記輸送経路提案システムにおいて、
前記表示部は、前記貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報を表示してもよい。
本発明によれば、利用可能な信頼性の高い貨物輸送経路を提案することができる。
実施形態に係る輸送経路提案システムの概略的な構成図である。 実施形態に係る端末の機能ブロック図である。 実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。 実施形態に係るポートデータベースの一例を示す図である。 実施形態に係る航路データベースの一例を示す図である。 実施形態に係る輸送経路提案方法の一例を示すシーケンス図である。 図6Aに続く、実施形態に係る輸送経路提案方法の一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係る端末に表示された入力画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された探索結果出力画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された一つの貨物輸送経路を示す画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された一つの貨物輸送経路に係る、出発地付近の拡大地図を示す画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された一つの貨物輸送経路に係る、到着地付近の拡大地図を示す画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された一つの貨物輸送経路に係る、CO排出量の貨幣換算値を示す画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された一つの貨物輸送経路に係る、CO排出量のガソリン換算量を示す画面の一例である。 実施形態に係る端末に表示された一つの貨物輸送経路に係る、CO排出量の電力量への換算値を示す画面の一例である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。
<輸送経路提案システム1>
図1を参照して、実施形態に係る輸送経路提案システム1について説明する。
輸送経路提案システム1は、1台または複数台の端末10と、通信ネットワークNを介して端末10に接続されたサーバ20とを備えている。なお、通信ネットワークNのプロトコルは特に限定されない。また、端末10、サーバ20は有線または無線により通信ネットワークNに接続される。
後述するように、輸送経路提案システム1は、端末10に入力された情報(貨物の出発地、到着地等)に基づいてサーバ20が貨物を出発地から到着地まで輸送するための経路(貨物輸送経路)を探索し、端末10が貨物輸送経路を表示するように構成されている。たとえば、輸送経路提案システム1は、船舶または航空機を輸送手段とする国際輸送区間を含む貨物輸送経路を提示する。
次に、端末10およびサーバ20の詳細な構成について説明する。
<端末10>
端末10は、荷主等のユーザが使用する端末であり、ユーザから入力情報を受け付けるとともにサーバ20から受信した貨物輸送経路を表示するように構成されている。なお、端末10の種類は、特に限定されず、たとえば、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン、デスクトップパソコンである。
図2に示すように、端末10は、処理部11と、通信部12と、記憶部13と、操作入力部14と、表示部15とを備えている。
処理部11は、情報受付部111と、表示制御部112とを備える。本実施形態では、処理部11はプロセッサにより構成されており、上記各機能部は、対応するプログラムを実行することにより実現される。なお、処理部11は、複数のプロセッサから構成されてもよく、この場合、処理部11の各機能部は異なるプロセッサにより実現されてもよい。また、処理部11の各部のうち少なくとも一つがハードウェアにより構成されてもよい。
情報受付部111は、操作入力部14を介してユーザから入力された情報を受け付ける。具体的には、情報受付部111は、貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を受け付ける。ここで、貨物の出発地および到着地に関する情報は、出発地および到着地の位置を特定可能な情報であれば特に限定されず、たとえば、住所、地名、名称(ビル名、施設名等)、郵便番号、電話番号等である。
情報受付部111は、出発地および/または到着地として、港、空港を示す情報を受け付けてもよい。この場合、情報受付部111は、港名、空港名に限らず、港や空港を示すコードを受け付けてもよい。このようなコードとして、UN/LOコード(国際連合貿易輸送位置コード)、IATA(International Air Transport Association:国際航空運送協会)コード、ICAO(International Civil Aviation Organization:国際民間航空機関)コード等を用いてもよい。
なお、情報受付部111は、貨物の量(重さ、コンテナの数等)、貨物の種類(食品、薬品、家電製品、自動車、服飾品、半導体、建機、紙、液化天然ガス、再生可能エネルギーにより充電された電池等)を示す情報を受け付けてもよい。すなわち、入力情報は、貨物の量および貨物の種類のうち少なくともいずれか一つを示す情報を含んでもよい。
表示制御部112は、表示部15を制御するように構成されており、情報受付部111により受け付けられた情報が表示部15に表示されるように表示部15を制御する。また、表示制御部112は、サーバ20から受信した情報(後述の表示情報)に基づいて、表示部15が貨物輸送経路を表示するように表示部15を制御する。
通信部12は、端末10がサーバ20等の外部装置との間で情報を送受信するためのインターフェースである。通信部12が用いる通信の方式・規格は特に限定されない。
記憶部13は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ等から構成される。この記憶部13には、処理部11で実行されるプログラム、当該プログラムの実行により生成された情報や、サーバ20から受信した情報などが記憶される。
操作入力部14は、ユーザが情報を入力するためのインターフェースであり、たとえば、キーボード、タッチパネル等からなる。操作入力部14がタッチパネルの場合は、操作入力部14が表示部15を兼ねてもよい。
表示部15は、ユーザに各種情報を提示するためのインターフェースであり、ユーザから情報を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。本実施形態において表示部15は、貨物輸送経路を表示する。なお、表示部15は、映像を表示する液晶または有機ELディスプレイ等からなる。
<サーバ20>
次に、サーバ20について詳しく説明する。サーバ20は、1台または複数台の端末10に通信可能に接続されており、端末から受信した情報に基づいて貨物輸送経路を探索し、得られた経路情報を端末10に送信するように構成されている。
図3に示すように、サーバ20は、処理部21と、通信部22と、記憶部23とを備えている。
処理部21は、情報取得部211と、ポート抽出部212と、経路取得部213と、ポート間経路探索部214と、ガス排出量計算部215と、情報出力部216とを備えている。本実施形態では、処理部21はプロセッサにより構成されており、上記各機能部は、対応するプログラムを実行することにより実現される。
なお、処理部21は複数のプロセッサから構成されてもよい、この場合、処理部21の各機能部は異なるプロセッサにより実現されてもよく、さらには、各プロセッサが別個のサーバに設けられてもよい。また、処理部21の各部のうち少なくとも一つがハードウェアにより構成されてもよい。
通信部22は、サーバ20が端末10等の外部装置との間で情報を送受信するためのインターフェースである。通信部22が用いる通信の方式・規格は特に限定されない。
記憶部23は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ等から構成される。この記憶部23には、処理部21で実行されるプログラム、当該プログラムの実行により生成された情報や、端末10から受信した情報などが記憶される。
図3に示すように、記憶部23には、ポートデータベース(ポートDB)231、航路データベース(航路DB)232および地図データベース(地図DB)233が記憶されている。
ポートデータベース231は、貨物を船舶または航空機により輸送するためのポート(港または空港)を抽出するためのデータベースである。図4はポートデータベース231の一例を示している。この例のデータベースでは、ポート名、UN/LOコード、位置情報(緯度、経度)が対応付けて格納されている。なお、図4では、Tokyo(東京港)以外のポートの経度緯度情報は表示していない。また、「備考」カラムには、ポートの補足情報が格納されてよい。たとえば、当該ポートのカバーするエリアが格納される。Nagoya(名古屋港)のレコードにおいて、備考カラムのフィールドに「中部地方」が格納されるようにしてもよい。
航路データベース232は、ポートデータベース231から抽出された出発港と到着港間を結ぶ航路を探索するためのデータベースである。航路データベース232には、実在する複数のサービス航路に関する情報が格納されている。図5は、船便に係る航路データベース232の一例を示している。この例のデータベースでは、キャリアコード、サービスID、ポート情報、コールシーケンス、移動日数および滞在日数が関連付けて格納されている。
ここで、キャリアコードは船会社を識別するための情報であり、サービスIDは船舶による貨物輸送サービスを識別するための情報である。ポート情報は、船舶が寄港する港に関する情報であり、港名(名称)、コード(UN/LOコード等)および所属国(国名)を含む。図5では、ポート情報として港名のみ記載している。
コールシーケンスは、サービス航路における船舶の寄港順序を示す。たとえば、サービスIDが1sの航路では、船舶はSingapore(シンガポール港)、Hong Kong(香港港)、Tokyo(東京港)、Yokohama(横浜港)、Hong Kong(香港港)、Singapore(シンガポール港)・・・(以降同じ)の順に寄港する。
移動日数は、船舶が前の港から当該港に移動するのに要する日数を示している。たとえば、図5の例においてサービスIDが1sの場合、SingaporeからHong Kongへの移動日数は1日であり、Hong KongからTokyoへの移動日数は3日である。
滞在日数は、船舶が当該港に停泊する日数を示している。たとえば、図5の例においてサービスIDが1sの場合、船舶はSingapore、Hong KongおよびTokyoの各港で1日停泊する。
上記のように航路データベース232には、実在する船会社の貨物輸送サービスに関する情報が格納されている。このような航路データベース232を用いて輸送航路を探索することで、実在する輸送経路を得ることができる。
地図データベース233は、貨物輸送経路を示す線を重畳した地図を表示するために使用されるデータベースである。地図データベース233は、端末10から受信した貨物の出発地および到着地に関する情報(住所等)から出発地および到着地の緯度経度を取得するために用いられてもよい。
なお、本実施形態では、上記各データベースがサーバ20内に設けられたが、これに限らず、上記各データベースのうち少なくとも1つが他のサーバ(図示せず)に設けられてもよい。たとえば、地図データベース233は地図情報を作成する会社のサーバに設けられ、サーバ20が当該会社のサーバにアクセスするようにしてもよい。
次に、処理部21の各機能部の詳細について説明する。
情報取得部211は、通信部22を介して端末10から送信された情報(前述の入力情報)を取得する。その他、情報取得部211は、記憶部23から処理部21の処理に必要な情報を取得してもよい。
ポート抽出部212は、出発地および到着地に関する情報を含む前述の入力情報に基づいて、出発地から到達可能な出発ポートと、到着地に到達可能な到着ポートとをポートデータベース231から抽出する。出発ポートおよび到着ポートはそれぞれ、少なくとも1つ抽出される。
詳しくは、ポート抽出部212は、入力情報から出発地の緯度経度を取得し、取得した緯度経度を用いて、出発地から所定の距離内にあり、出発地から到達可能な港をポートデータベース231から出発ポートとして抽出する。到着ポートについても同様であり、到着地の緯度経度を用いて、到着地から所定の距離内にあり、到着地に到達可能な港をポートデータベース231から到着ポートとして抽出する。なお、出発地(または到着地)から所定の距離内に、該当する出発ポート(または到着ポート)が存在しない場合、当該所定の距離を大きくして再度出発ポート(または到着ポート)を取得する。ポート抽出部212は、地図データベース233から緯度経度の情報を取得する。その他、緯度経度の情報は、Pythonのライブラリの一つであるOSMnxなどのオープンソースソフトウェアを利用して取得されてもよい。
なお、出発地から所定の距離内にある港が複数存在する場合、ポート抽出部212は、到着地向けへの配船頻度が多い港を抽出するようにしてもよい。たとえば、ポート抽出部212は、ポートデータベース231を参照して、到着地向けのサービス航路が多い港を抽出する。
また、出発ポート、到着ポートの抽出は上記の方法に限られない。たとえば、ポート抽出部212は、出発地から所定の距離内にない港であっても、当該港がハブ港の場合は出発ポート(または到着ポート)として抽出するようにしてもよい。たとえば、前述のポートデータベース231の「備考」カラムに地方名などを格納しておき、出発地(または到着地)が、ある港のカラムに記載された地方に属する場合は、距離にかかわらず当該港が抽出されるようにしてもよい。空港の場合についても同様である。たとえば、出発地が熊本県内にあり、到着地が海外の場合、ポート抽出部212は、熊本空港でなく福岡空港を抽出するようにしてもよい。
また、ポート抽出部212は、出発地と到着地が同一国内にあるか否かに応じて抽出するポートを変えてもよい。たとえば、出発地と到着地が同一国内にない場合、ポート抽出部212は、最寄りの地方空港ではなく、国際空港を抽出する。
経路取得部213は、出発地から出発ポートまで貨物を輸送する経路(第1の経路)と、到着ポートから到着地に貨物を輸送する経路(第2の経路)を取得する。取得された第1および第2の経路はそれぞれ、輸送手段、輸送距離、輸送時間などの情報を含む。なお、第1の経路として、一つの経路に限らず、複数の経路が取得されてもよい。第2の経路についても同様である。
ポート抽出部212によって出発ポートおよび/または到着ポートが複数抽出された場合、経路取得部213は、抽出された各ポートについての経路を取得する。たとえば、出発ポートとして、第1のポートと第2のポートが抽出された場合、出発地から第1のポートまで貨物を輸送する経路と、出発地から第2のポートまで貨物を輸送する経路とが取得される。
本実施形態では、経路取得部213は、外部のクラウドサービスを利用して、第1および第2の経路を取得する。なお、経路取得部213自身が、経路探索用のデータベース(道路ネットワーク情報等)にアクセスして第1および第2の経路を探索してもよい。経路探索用のデータベースは記憶部23に記憶されてもよいし、外部の装置に記憶されたものでもよい。
出発地から出発ポートまでの貨物輸送は、典型的にはトラック、鉄道による陸上輸送である。すなわち、第1および第2の経路は、典型的には陸路である。ただし、本実施形態はこれに限らず、上記経路は、たとえば、水路を航行する小型船や、小型飛行機、ドローン、ベルトコンベア等の輸送手段による経路であってもよい。また、上記経路は、複数の移動手段により構成されてもよい。到着ポートから到着地までの貨物輸送についても同様である。なお、経路取得部213により経路が取得できないポートについては以降の処理で使用されず放棄される。
ポート間経路探索部214は、複数のサービス航路に関する情報が格納された航路データベース232に基づいて、出発ポートから到着ポートに至る輸送航路を探索する。輸送航路は少なくとも1つ探索される。探索された輸送航路は、輸送手段、輸送距離、輸送時間などの情報を含む。輸送航路は、典型的には、ある国の出発ポートから別の国の到着ポートに至る国際航路であるが、国内航路であってもよい。
なお、輸送航路は、海路、空路、または、海路と空路を組み合わせた航路であってもよい。また、輸送航路は、複数の海路の接続や海路と空路の接続などに陸路を含んでもよい。
また、ポート間経路探索部214は自身が輸送航路を探索する場合に限らず、外部のクラウドサービスを利用して輸送航路を取得してもよい。
ポート間経路探索部214による輸送航路の探索方法の一例を説明する。まず、ポート間経路探索部214は、航路データベース232に格納された複数の貨物輸送サービスの中から、出発ポートを含むサービス航路(第1のサービス航路)と、到着ポートを含むサービス航路(第2のサービス航路)を抽出する。第1のサービス航路と第2のサービス航路が同じ場合(すなわち、出発ポートと到着ポートの両方を含むサービス航路が抽出された場合)、ポート間経路探索部214は、当該サービス航路(直行便の輸送航路)を候補として採用する。
第1のサービス航路と第2のサービス航路が同じでない場合、ポート間経路探索部214は、第1のサービス航路と第2のサービス航路が共通のポートを有しないかどうかを確認する。第1のサービス航路と第2のサービス航路が共通のポートを有する場合、ポート間経路探索部214は、第1のサービス航路および第2のサービス航路からなる輸送経路を候補として採用する。本願では、このように共通のポートを有する場合、第1のサービス航路と第2のサービス航路が直接的に共通のポートを有するという。
他方、第1のサービス航路と第2のサービス航路が共通のポートを有しない場合、ポート間経路探索部214は、第1のサービス航路と第2のサービス航路の間を繋ぐ1つまたは複数のサービス航路を探索する。すなわち、ポート間経路探索部214は、第1のサービス航路が含むポートと第2のサービス航路が含むポートとに寄港する航路(中継航路)を探索する。中継航路が一つのサービス航路(第3のサービス航路)である場合、ポート間経路探索部214は、第1のサービス航路、第2のサービス航路および第3のサービス航路からなる輸送経路を候補として採用する。中継航路は一つのサービス航路に限らず、複数のサービス航路が連結されたものであってもよい。なお、本願では、このような第1のサービス航路と第2のサービス航路の間を繋ぐサービス航路が存在する場合、第1のサービス航路と第2のサービス航路が間接的に共通のポートを有するという。
ここで、出発ポートが東京港、到着ポートがロッテルダム港の場合を考える。図5の航路データベース232によると、サービスIDが1sのサービス航路は東京港を含み、サービスIDが2sのサービス航路はロッテルダム港を含む。そして、サービス航路1sとサービス航路2sは共通の港としてシンガポール港を有する。したがって、この場合は、東京港からシンガポール港を経てロッテルダム港に至る航路が輸送航路の候補となる。
ポート間経路探索部214は、航路データベース232の移動日数および滞在日数に基づいて輸送航路の輸送時間を算出する。なお、輸送航路が複数の区間からなり、貨物の積み替えを行う場合、これに要する時間を考慮して輸送時間を計算する必要がある。本実施形態では、予め設定された日数を移動日数に付加することにより輸送時間の推定値を算出する。
ポート抽出部212によって出発ポートおよび/または到着ポートが複数抽出された場合、ポート間経路探索部214は、出発ポートと到着ポートのすべての組み合わせについて輸送航路を探索する。探索により得られた輸送航路は、端末10に送信される貨物輸送経路を構成する経路の候補となる。
ガス排出量計算部215は、第1の経路、輸送航路および第2の経路を含む貨物輸送経路に沿って貨物を輸送する際に排出されるガス(たとえばCO)の量を計算する。ガス排出量計算部215は、貨物輸送経路を構成する区間の各々の輸送距離および輸送手段に基づいて、貨物の輸送距離および輸送手段に基づいて貨物輸送経路のガス排出量を計算する。たとえば、ガス排出量計算部215は、区間の輸送距離に当該区間の輸送手段の排出係数を乗ずることによって区間のガス排出量を計算し、区間ごとに計算されたガス排出量を合計して貨物輸送経路のガス排出量を得る。なお、排出係数は、輸送手段ごとの排出係数を格納したテーブルから読みだしてもよい。当該テーブルは、記憶部23に記憶されてもよいし、外部の装置に記憶されてもよい。
本実施形態では、ガス排出量計算部215は、出発地から出発ポートまでの第1の経路、出発ポートから到着ポートまでの輸送航路、および到着ポートから到着地までの第2の経路の各区間についてガス排出量を計算する。
なお、端末10から受信した入力情報が貨物の量を含む場合、ガス排出量計算部215は、貨物の量に基づいてガス排出量を計算してもよい。たとえば、ガス排出量計算部215は、貨物の輸送距離、輸送手段の排出係数、および貨物の量の積に基づいてガス排出量を計算する。
また、ガス排出量計算部215は、二酸化炭素の排出量に限らず、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等の他のガスの排出量を計算してもよい。その他、ガス排出量計算部215は、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等の二酸化炭素以外のガスの排出量を二酸化炭素の排出量に換算した値(二酸化炭素換算値)を計算してもよい。
また、ガス排出量計算部215は、輸送用燃料を調達する際のガス排出量(Well to Tank)、輸送時のガス排出量(Tank to Wheel)の値を計算してもよい。
また、ガス排出量計算部215は、計算されたガス排出量を貨幣、ガソリン量、電力量および冷蔵庫の使用時間のうち少なくともいずれか一つに換算した値を計算してもよい。換算値は、ガス排出量に各指標の単価を乗じることで計算される。なお、ガス排出量計算部215は、ユーロ、米ドル、日本円等の貨幣への換算値を計算するために、欧州の排出量取引制度(EU ETS(Emission Trading System))、米国カリフォルニア州のCCA(Community Choice Aggregation)、日本のJクレジット制度といった制度下における排出量取引市場における取引価格(レート)を参照してもよい。また、その際、ガス排出量計算部215は、最新レートを使用して換算値を計算してもよい。
情報出力部216は、経路取得部213、ポート間経路探索部214およびガス排出量計算部215の処理結果に基づいて、一つまたは複数の貨物輸送経路を表示するための表示情報を生成し、通信部22を介して端末10に出力する。端末10に送信された表示情報は、表示部15が一つまたは複数の貨物輸送経路を表示するために使用される。すなわち、情報出力部216は、出発地から出発ポートまで貨物を輸送する第1の区間と、出発ポートから到着ポートに至る輸送航路により貨物を輸送する第2の区間と、到着ポートから到着地に貨物を輸送する第3の区間とを含む一つまたは複数の貨物輸送経路を表示するための表示情報を生成する。
なお、情報出力部216は、複数の貨物輸送経路を所定の基準に基づく順序で表示するための表示情報を生成してもよい。所定の基準としては、ガス排出量が少ない順、輸送距離が短い順、輸送時間が短い順などである。所定の基準は、ユーザが入力画面を介して入力できるようにしてもよいし、システムにあらかじめ設定されたものでもよい。
表示情報は、一つまたは複数の貨物輸送経路の出発ポート、到着ポート、輸送距離、輸送時間、ガス排出量、輸送手段などの情報を含む。なお、表示情報は、貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報(出発地、到着地、輸送手段、輸送距離、ガス排出量など)を含んでもよい。
貨物輸送経路の輸送時間は、輸送手段が変わる際における貨物の積み替えに要する時間を考慮して算出する必要がある。本実施形態では、ある輸送手段から次の輸送手段に貨物を積み替えるのに必要な日数を推定値として予めテーブル内に定めておき、これを移動日数に付加することにより貨物輸送経路の輸送時間の推定値(推定輸送時間)を算出する。たとえば、当該テーブルにおいて、トラックと船舶間の積み替えに要する日数は3日、鉄道と船舶間の積み替えに要する日数は5日に設定される。なお、推定値が格納されたテーブルは記憶部23に記憶されてもよいし、外部の装置に記憶されてもよい。
上記処理結果から、複数の貨物輸送経路を生成可能である場合、情報出力部216は、すべての貨物輸送経路を表示するための表示情報を生成してもよいし、あるいは、所定の基準を満たす貨物輸送経路のみを表示するための表示情報を生成してもよい。たとえば、生成可能な貨物輸送経路の数が所定の上限値(たとえば20個)よりも大きい場合、情報出力部216は、輸送距離、輸送時間、ガス排出量、直行便であるか否かなどを考慮して上限値の数だけ貨物輸送経路を選択し、選択された貨物輸送経路を表示するための表示情報を生成する。
情報出力部216は、好ましくは複数の貨物輸送経路を生成する。ポート抽出部212により出発ポートおよび/または到着ポートが複数抽出された場合、抽出された各ポートの組み合わせの数に応じて複数の貨物輸送経路が生成され得る。さらに、出発ポートと到着ポートを結ぶ航路が複数存在する場合、航路数と、ポートの組み合わせ数との積に応じた数の貨物輸送経路が生成され得る。なお、出発ポートおよび到着ポートがいずれも一つしか抽出されなかった場合でも、当該出発ポートと到着ポートを結ぶ航路が複数存在する場合は、複数の貨物輸送経路が生成され得る。
また、情報出力部216は、ガス排出量計算部215により計算されたガス排出量を貨物輸送経路に関連付けて表示するための表示情報を出力してもよい。
なお、上記の輸送経路提案システム1における機能の配分は一例であり、これに限られない。たとえば、サーバ20のポート抽出部212、経路取得部213およびガス排出量計算部215のうち少なくともいずれか一つを端末10が備えてもよい。端末10が経路取得部213を備える場合、端末10はサーバ20から出力ポートと到着ポートの情報を受信し、受信した情報に基づいて第1および第2の経路を取得する。第1および第2の経路を取得する際に、端末10はクラウドサービスを利用してもよい。
以上説明したように、輸送経路提案システム1によれば、航路データベース232に基づいて得られた利用可能な信頼性の高い一つまたは複数の貨物輸送経路を端末10のユーザに提案することができる。また、貨物輸送経路に関連付けてガス排出量を提示することができる。
<輸送経路提案方法>
次に、図6Aおよび図6Bのシーケンス図および図7~14の画面例を参照して、上記の輸送経路提案システム1を用いた貨物輸送経路の提案方法の一例について説明する。
ステップS11:端末10の表示部15は、ユーザが入力情報を入力するための画面(入力画面)を表示する。図7は一例としての入力画面SC1を示している。入力画面SC1には、貨物の出発地を入力するためのテキストボックスTB1、貨物の到着地を入力するためのテキストボックスTB2、貨物の数量を入力するためのテキストボックスTB3、貨物量の単位(TEU,FEU,Ton,Kg等)を選択するためのプルダウンメニューPD1、貨物の種類を選択するためのプルダウンメニューPD2が表示されている。また、入力画面SC1には、入力情報をサーバ20に送信するためのボタンBが表示されている。
図7の例では、テキストボックスTB1には「東京都中央区日本橋」、テキストボックスTB2には「Hamburg,DEU」(ドイツ、ハンブルク)が入力されている。テキストボックスTB3には「1000」が入力され、プルダウンメニューPD1は「TEU」(Twenty-foot Equivalent Unit)が選択されている。プルダウンメニューPD2は、「食品・飲料」が選択されている。
ステップS12:端末10の情報受付部111は、ステップS11で表示された入力画面を介して荷主等のユーザが入力した入力情報を受け付ける。なお、端末10は、ユーザによりテキストボックスTB1,TB2に住所等が入力される際、住所等の一部が入力された時点でそれに続く入力文字の候補を表示してもよい。また、テキストボックスTB1,TB2に英語で情報を入力してもよい。
ステップS13:端末10は送信要求があるか否かを判定する。具体的には、ボタンBが押された場合、送信要求ありと判定し、次のステップS14に進む。なお、ボタンBが押されたものの、入力情報に不足がある場合は、不足情報の入力を促すメッセージを表示する。
ステップS14:端末10の通信部12は、ステップS12で受け付けた入力情報をサーバ20に送信する。
ステップS21:サーバ20の情報取得部211は、端末10から送信された入力情報を取得する。
ステップS22:サーバ20のポート抽出部212は、ステップS21で取得された入力情報に基づいて出発ポートおよび到着ポートを抽出する。前述のように、ポートデータベース231から出発ポートおよび到着ポートが抽出される。
ステップS23:サーバ20の経路取得部213は、出発地から出発ポートまで貨物を輸送する第1の経路と、到着ポートから到着地に貨物を輸送する第2の経路とを取得する。
ステップS24:サーバ20のポート間経路探索部214は、航路データベース232に基づいて、出発ポートから到着ポートに至る輸送航路を探索する。探索方法については前述のとおりである。
ステップS25:サーバ20のガス排出量計算部215は、ステップS24で得られた輸送航路ならびにステップS24で得られた第1および第2の経路の各々の輸送距離および輸送手段に基づいて、第1の経路、輸送航路および第2の経路を含む貨物輸送経路のガス排出量を計算する。ガス排出量の計算方法については前述のとおりである。
ステップS26:サーバ20の情報出力部216は、貨物輸送経路を表示するための表示情報を出力する。表示情報は、ステップS25で計算されたガス排出量の情報を含んでもよい。本ステップで出力された表示情報は、通信部22により端末10に送信される。
ステップS15:端末10は、サーバ20から表示情報を受信する。
ステップS16:端末10の表示部15は、貨物輸送経路を表示する。詳しくは、表示制御部112が表示情報に基づいて表示部15を制御して、表示部15に貨物輸送経路を表示させる。
図8は、ステップS16において端末10に表示された探索結果の出力画面SC2を示している。出力画面SC2には、複数の貨物輸送経路が比較可能に表示されている。各貨物輸送経路について、主輸送手段(出発ポートから到着ポートまでの輸送航路の輸送手段)および副輸送手段(第1および第2の経路の輸送手段)がアイコン表示される。上から2つの貨物輸送経路については主輸送手段が航空機であり、その他の貨物輸送経路については主輸送手段が船舶である。下から5番目の貨物輸送経路の副輸送手段は、トラックと船舶である。一番下の貨物輸送経路の副輸送手段は、トラックと鉄道である。このようなアイコン表示により、ユーザは各貨物輸送経路の主輸送手段および副輸送手段を容易に把握することができる。
さらに、出力画面SC2においては、図8に示すように、各貨物輸送経路に関連付けて、出発ポート、到着ポート、CO排出量、輸送距離および輸送時間(推定日数)が表示されている。CO排出量の値は、入力画面SC1で入力された貨物量(1000TEU)に基づいて算出された値である。なお、CO排出量は、CO以外のガス(SOx、NOx等)の排出量が表示されてもよい。
なお、出力画面SC2において、アイコンDLをクリックすると、表示内容が格納されたファイル(CSV等)を端末10に保存できる。
また、複数の貨物輸送経路を輸送手段によりフィルタリングすることが可能である。すなわち、表示部15は、複数の貨物輸送経路のうち、ユーザにより指定された輸送手段を用いる経路のみを表示してもよい。本実施形態では、出力画面SC2のプルダウンメニューPD3から、表示する貨物輸送経路の輸送手段を選択することができる。図8では、「船舶、航空機」が選択されているため、船舶を利用する貨物輸送経路、航空機を利用する貨物輸送経路の両方が表示されている。「船舶」のみが選択された場合は、上から2つの貨物輸送経路は表示されなくなる。プルダウンメニューPD3の下にある「すべて表示」の文字をクリックすることで、すべての輸送手段を選択した場合の貨物輸送経路を表示させることができる。すなわち、輸送手段に関わらず、すべての貨物輸送経路を表示させることができる。
さらに、図8の出力画面SC2において、各貨物輸送経路の左端に表示されている展開アイコンEをクリックすると、対応する貨物輸送経路の詳細情報が展開表示される。図9は、上から3つ目の貨物輸送経路の展開アイコンEをクリックした場合の出力画面SC3を示している。貨物輸送経路の詳細情報として、ガス排出量の詳細情報、貨物輸送経路を構成する各区間の詳細情報、および地図情報が表示される。
図9に示すように、ガス排出量の詳細情報としては、CO、NOxおよびSOxのガス排出量のほか、CO2eが表示されている。ここで、CO2eはNOxおよびSOxのCO換算排出量をCO排出量に加えた量である。また、出力画面SC3では、各ガス排出量の内訳(Well to TankおよびTank to Wheel)が表示されている。
図9の出力画面SC3の左側には、貨物輸送経路を構成する区間ごとの詳細情報が表示されている。すなわち、各区間について、輸送手段(アイコン表示)、CO排出量および輸送距離(Distance)が表示されている。これにより、ユーザは、たとえば、東京港(地点P2)からシンガポール港(地点P3)までの海路の区間におけるCO排出量が435.59トンであることを容易に把握できる。
図9に示すように、出力画面SC3の右側には、貨物輸送経路を示す線が重畳された地図G1が表示されている。また、本実施形態では、地図と同じ画面において、貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報が表示される。
ユーザは、地図G1をドラッグすることで所望のエリアを表示させることができる。また、地図G1の右上隅にある拡大(+)、縮小(-)ボタンをクリックすることで、地図G1を拡大、縮小することができる。図10は、出発地(東京)のエリアを拡大した地図G2を示している。この地図G2から、貨物は地点P1(出発地)から地点P2(出発ポート)までトラックで輸送され、地点P2(出発ポート)から船舶で輸送されることがわかる。図11は、到着地(ハンブルク)のエリアを拡大した地図G3を示している。この地図G3から、貨物は地点P5(到着ポート)から地点P6(到着地)までトラックで輸送されることがわかる。
図8の出力画面SC2において、各貨物輸送経路のCO排出量と輸送距離の間にアイコンDCが配置されている。このアイコンDCをクリックすると、排出量を図12に示すポップアップウィンドウW1が表示される。このウィンドウW1では、「EU ETS価格」タブが選択されており、欧州排出量取引制度におけるCO排出権価格に基づいてCO排出量をユーロに換算した価格が表示されている。
ウィンドウW1において、「カリフォルニアCCA」タブをクリックすると、米国カリフォルニア州のCCA市場におけるCO排出権価格に基づいてCO排出量を米ドルに換算した価格が表示される。「J-クレジット」タブをクリックした場合、J-クレジット制度の日本再生可能エネルギー市場(カーボン・クレジット市場)におけるCO排出権価格に基づいてCO排出量を日本円に換算した価格が表示される。このようにして、ユーザは自身が選択した貨物輸送経路のガス排出量を各国のCO排出権価格により貨幣に換算した価格を容易に把握することができる。
図13は、「ガソリン」タブが選択された状態のウィンドウW2を示している。ウィンドウW2には、ユーザが選択した貨物輸送経路のCO排出量をガソリン量に換算した数値が表示されている。図14は、「電力量(kWh)」タブが選択された状態のウィンドウW3を示している。ウィンドウW3には、ユーザが選択した貨物輸送経路のCO排出量を電力量に換算した数値が表示されている。その他、図示しないが、「冷蔵庫」タブをクリックすることで、CO排出量を冷蔵庫の使用時間に換算した数値が表示されるようにしてもよい。冷蔵庫以外の家電製品(エアコン、テレビ等)の使用時間に換算した数値が表示されてもよい。
以上、実施形態に係る輸送経路提案方法について説明した。なお、上記の方法は一例に過ぎず、たとえば、ステップS23(第1および第2の経路の取得)とステップS24(輸送経路の探索)を実行する順序を入れ替えてもよい。
なお、表示部15は、貨物の種類に基づいて、複数の貨物輸送経路の表示順序を変えてもよい。たとえば、貨物が温度管理の必要な医薬品である場合、主輸送手段が飛行機の貨物輸送経路が上位に表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザは貨物の種類に適した貨物輸送経路を選択し易くなる。
<作用効果>
以上説明したように、本実施形態では、貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を受け付け、入力情報に基づいて出発ポートおよび到着ポートをポートデータベース231から抽出し、第1の経路および第2の経路を取得し、航路データベース232に基づいて輸送航路を探索し、第1の経路、輸送航路および第2の経路を含む貨物輸送経路の表示情報を生成し表示する。これにより、本実施形態によれば、荷主等のユーザに、利用可能な信頼性の高い貨物輸送経路を提案することができる。
さらに、本実施形態によれば、複数の貨物輸送経路を表示し、各貨物輸送経路に関連付けて主輸送手段、副輸送手段、出発ポート、到着ポート、ガス排出量、輸送距離、輸送時間などの情報が表示されるため、ユーザは様々な観点から容易に複数の貨物輸送経路を比較検討することができる。これにより、荷主等のユーザは、グローバルサプライチェーンを支える貨物輸送経路を迅速かつ柔軟に選択することが可能となる。
また、本実施形態によれば、実在するサービス航路を利用する貨物輸送経路に基づいてCO等のガス排出量が計算されるため、正確なガス排出量を提示することができる。
また、本実施形態によれば、貨物輸送経路を構成する区間ごとの詳細情報(輸送手段、ガス排出量、輸送距離等)がまとめて一つの画面内に表示されるため、ユーザは当該貨物輸送経路の詳しい内容を容易に把握することができる。
また、本実施形態によれば、貨物輸送経路を示す線が重畳された地図が表示されるため、ユーザは、選択した貨物輸送経路により貨物が辿るルートを視覚的に容易に把握できる。
また、本実施形態によれば、上記地図と同じ画面において、貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報が表示されるため、ユーザは、貨物が通過する地点や地点間の長さを地図から視覚的に把握できるとともに、区間ごとの詳細情報から地点間の輸送手段、距離およびガス排出量の数値を知ることができる。したがって、ユーザは、選択した貨物輸送経路の全体像を容易かつ効率的に把握することができる。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
上述した実施形態で説明した輸送経路提案システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、輸送経路提案システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、輸送経路提案システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
1 輸送経路提案システム
10 端末
11 処理部
111 情報受付部
112 表示制御部
12 通信部
13 記憶部
14 操作入力部
15 表示部
20 サーバ
21 処理部
211 情報取得部
212 ポート抽出部
213 経路取得部
214 ポート間経路探索部
215 ガス排出量計算部
216 情報出力部
22 通信部
23 記憶部
231 ポートデータベース
232 航路データベース
233 地図データベース
B ボタン
DC,DL アイコン
E 展開アイコン
G1,G2,G3 地図
N 通信ネットワーク
P1,P2,P3,P4,P5,P6 地点
PD1,PD2,PD3 プルダウンメニュー
SC1 入力画面
SC2,SC3 出力画面
TB1,TB2 テキストボックス
W1,W2,W3 ウィンドウ

Claims (15)

  1. 貨物の輸送経路を提案するための輸送経路提案システムであって、
    貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を受け付ける情報受付部と、
    前記入力情報に基づいて、前記出発地から到達可能な出発ポートおよび前記到着地に到達可能な到着ポートをポートデータベースから抽出するポート抽出部と、
    前記出発地から前記出発ポートまで前記貨物を輸送する第1の経路、および前記到着ポートから前記到着地に前記貨物を輸送する第2の経路を取得する経路取得部と、
    複数のサービス航路に関する情報が格納された航路データベースに基づいて、前記出発ポートから前記到着ポートに至る輸送航路を探索するポート間経路探索部と、
    前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路を含む貨物輸送経路を表示するように表示部を制御する表示制御部と、
    を備え、
    前記ポート間経路探索部は、前記航路データベースに格納された複数のサービス航路から、前記出発ポートを含む第1のサービス航路と、前記到着ポートを含む第2のサービス航路とを抽出し、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が同じ場合、当該サービス航路を前記輸送航路とし、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が同じでなく且つ前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が直接または間接的に共通のポートを有する場合、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路を含む航路を前記輸送航路とする、輸送経路提案システム。
  2. 前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路の各々の輸送距離および輸送手段に基づいて、前記貨物輸送経路のガス排出量を計算するガス排出量計算部をさらに備え、
    前記表示部は、前記貨物輸送経路に関連付けて前記ガス排出量を表示する、請求項1に記載の輸送経路提案システム。
  3. 前記表示部は、前記貨物輸送経路を構成する区間ごとにガス排出量を表示する、請求項2に記載の輸送経路提案システム。
  4. 前記入力情報は、前記貨物の量を示す情報を含み、
    前記表示部は、前記ガス排出量として、前記貨物の量に基づいて算出された値を表示する、請求項2に記載の輸送経路提案システム。
  5. 前記表示部は、前記ガス排出量を貨幣、ガソリン量、電力量および家電製品の使用時間のうち少なくともいずれか一つに換算した値を出力する、請求項2に記載の輸送経路提案システム。
  6. 前記表示部は、複数の前記貨物輸送経路を比較可能に表示する、請求項1に記載の輸送経路提案システム。
  7. 前記表示部は、前記複数の貨物輸送経路ごとに、ガス排出量、輸送距離および輸送時間のうち少なくともいずれか一つの情報を表示する、請求項6に記載の輸送経路提案システム。
  8. 前記表示部は、前記複数の貨物輸送経路のうち、指定された輸送手段を用いる経路のみを表示する、請求項6に記載の輸送経路提案システム。
  9. 前記入力情報は、前記貨物の種類を示す情報を含み、
    前記表示部は、前記貨物の種類に基づいて、前記複数の貨物輸送経路の表示順序を変える、請求項6に記載の輸送経路提案システム。
  10. 前記表示部は、前記貨物輸送経路を示す線が重畳された地図を表示する、請求項1に記載の輸送経路提案システム。
  11. 前記表示部は、前記地図と同じ画面において、前記貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報を表示する、請求項10に記載の輸送経路提案システム。
  12. 前記表示部は、前記貨物輸送経路を構成する区間ごとの情報を表示する、請求項1に記載の輸送経路提案システム。
  13. 通信可能に接続された複数のコンピュータによって請求項1~12のいずれかに記載の輸送経路提案システムを機能させるために、前記複数のコンピュータのうちの一つを請求項1~12のいずれかに記載の輸送経路提案システムにおける各部の少なくとも一つとして機能させるための輸送経路提案プログラム。
  14. 貨物の輸送経路を提案するための輸送経路提案プログラムであって、
    コンピュータを、
    貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を取得するステップと、
    前記入力情報に基づいて、前記出発地から到達可能な出発ポートおよび前記到着地に到達可能な到着ポートをポートデータベースから抽出するステップと、
    前記出発地から前記出発ポートまで前記貨物を輸送する第1の経路、および前記到着ポートから前記到着地に前記貨物を輸送する第2の経路を取得するステップと、
    複数のサービス航路に関する情報が格納された航路データベースに基づいて、前記出発ポートから前記到着ポートに至る輸送航路を探索するステップと、
    前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路を含む貨物輸送経路を表示するための表示情報を出力するステップと
    を実行させるための輸送経路提案プログラムであって、
    前記輸送航路を探索するステップでは、前記航路データベースに格納された複数のサービス航路から、前記出発ポートを含む第1のサービス航路と、前記到着ポートを含む第2のサービス航路とを抽出し、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が同じ場合、当該サービス航路を前記輸送航路とし、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が同じでなく且つ前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が直接または間接的に共通のポートを有する場合、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路を含む航路を前記輸送航路とする、輸送経路提案プログラム。
  15. 貨物の輸送経路を提案するための、コンピュータによる輸送経路提案方法であって、
    情報受付部が、貨物の出発地および到着地に関する情報を含む入力情報を受け付け、
    ポート抽出部が、前記入力情報に基づいて、前記出発地から到達可能な出発ポートおよび前記到着地に到達可能な到着ポートをポートデータベースから抽出し、
    経路取得部が、前記出発地から前記出発ポートまで前記貨物を輸送する第1の経路、および前記到着ポートから前記到着地に前記貨物を輸送する第2の経路を取得し、
    ポート間経路探索部が、複数のサービス航路に関する情報が格納された航路データベースに基づいて、前記出発ポートから前記到着ポートに至る輸送航路を探索し、
    表示制御部が、前記第1の経路、前記輸送航路および前記第2の経路を含む貨物輸送経路を表示するように表示部を制御し、
    前記ポート間経路探索部は、前記航路データベースに格納された複数のサービス航路から、前記出発ポートを含む第1のサービス航路と、前記到着ポートを含む第2のサービス航路とを抽出し、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が同じ場合、当該サービス航路を前記輸送航路とし、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が同じでなく且つ前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路が直接または間接的に共通のポートを有する場合、前記第1のサービス航路と前記第2のサービス航路を含む航路を前記輸送航路とする、輸送経路提案方法。
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