JP7411349B2 - グルコース測定装置およびグルコース測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、グルコース測定装置およびグルコース測定方法に関する。
グルコースなど血液中の物質の濃度の測定は、採血という手段を用いてなされることが一般的である。しかしながら、近年は、採血による患者の肉体的負担や感染症など対する懸念を回避すべく、採血が不要な光学式の濃度測定技術が開発されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特許第6415606号公報 特開2014-183971号公報
真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度は、血液中のグルコースの濃度と相関があり、真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度を検出できれば、血液中のグルコースの濃度を推定することができる。
上記した特許文献1によれば、真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度を検出するために、9.26μmの波長の光が使用される。光源が出射する光の波長は、YAGレーザ基本波の1.064μmの近赤外光であるが、光パラメトリック発振によって9.26μmまで長くされる。9.26μmの波長の光は、生体表面に照射される。そして、生体表面から戻ってきた光の強度に基づいて、真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度が検出される。
グルコースは9.26μmなどの中遠赤外の波長域での吸収感度が高いため、特許文献1によれば、高精度な濃度の測定が期待できる。しかしながら、YAG光源自体が高価である。また、9.26μmの波長に対応した光学系としては、ガラス系の光学系が使用できないため、高価な化合物系材料を使用せざるを得ない。つまり、特許文献1に開示された技術によれば、装置が高価となる。
さらに、9.26μmの波長の光は、表皮層においてほとんど吸収されるため、表皮層よりも下層にある真皮層におけるグルコースの濃度を検出することが困難である。
これに対し、特許文献2によれば、1400nm、1600nmおよび1727nmの3波長の光が使用される。そして、各波長における検出値が行列演算で信号処理されることで、血液中のグルコースの濃度が推定される。
特許文献2に開示された技術で使用されるような近赤外の波長域の光は、YAG光源よりも安価な発光素子によって得ることができる。さらに、この波長域の光は、9.26μmのような中遠赤外の波長域の光と比較して、生体組織に対する透過性が高いため、例えば真皮層のような表皮層よりも深い部位まで到達する。しかしながら、近赤外の波長域の光に対しては、人体の皮層による光の散乱、吸収が大きいため、生体表面に照射された光の量と比較して、真皮層まで到達した後に表皮表面まで戻ってくる光は微量である。つまり、特許文献2に開示された技術だけでは、血液中のグルコースの濃度を精度よく測定することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安価でかつ精度が高い測定が可能なグルコース測定装置およびグルコース測定方法を提供することを目的とする。
実施形態にかかるグルコース測定装置は、第1の光源と、導光ロッドと、センサと、処理部と、を備える。前記第1の光源は、1500nm~1700nmの範囲から選択された波長の第1の光を発する。前記導光ロッドは、生体が押し当てられる第1の端面を含む2つの端面を備え、前記第1の光を前記第1の端面から生体に射出するとともに、前記生体に射出され前記生体から戻ってきた前記第1の光を前記第1の端面の前記第1の光を射出する位置を含む領域で受ける。前記センサは、前記第1の端面の前記領域で受けた前記第1の光の強度を検出する。前記処理部は、前記センサが検出した前記第1の光の強度に基づいて前記生体の血液中に含まれるグルコースの濃度を演算する。
本発明によれば、安価でかつ精度が高い測定が可能なグルコース測定装置およびグルコース測定方法を提供することができる、という効果を奏する。
図1は、グルコースと、皮膚の主要な構成成分であるアルブミンと、による赤外光の吸収特性を説明するための図である。 図2は、生体に照射された光の進路のバリエーションを説明するための模式的な図である。 図3は、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度の皮膚表面での分布を説明するための図である。 図4は、実施形態にかかるグルコース測定装置の構成の一例を示す模式的な図である。 図5は、実施形態にかかる導光ロッドの構成のさらに詳しい構成の一例を説明する模式的な図である。 図6は、実施形態にかかるグルコース測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかるグルコース測定装置およびグルコース測定方法を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態にかかるグルコース測定装置1で使用される光の波長)
実施形態にかかるグルコース測定装置1は、生体の表皮に対して赤外光を照射して、生体の表皮から戻ってくる光の強度に基づいて血液中のグルコースの濃度を測定する。実施形態では、生体の一例として人体を挙げる。
前述したように、真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度と、血液中のグルコースの濃度とは、相関関係がある。そこで、実施形態では、真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度を直接の検出の対象とする。
真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度を精度よく検出するためは、検出に使用される光は、グルコースに吸収され易い特性を有するだけでなく、表皮を透過して真皮層を伝播できるように、皮膚の構成成分などによって吸収され難い特性を有していることが望ましい。
図1は、グルコースと、皮膚の主要な構成成分であるアルブミンと、による赤外光の吸収特性を説明するための図である。本図の横軸は、赤外光の波長を示しており、縦軸は、吸光度(Absorbance : Abs)を示している。本図から、1500nm~1700nmの帯域(図中の範囲100)の光が、アルブミンによって吸収され難く、かつ、グルコースによって吸収され易いことが読み取れる。
そこで、実施形態では、1500nm~1700nmの範囲から選択された波長の光が、グルコースの検出に使用される。1500nm~1700nmの範囲から選択された波長の、グルコースの検出に用いられる光を、第1の光と表記する。
なお、真皮層は、表皮の直下に存在する。表皮の厚さは、生体の部位毎に異なる場合がある。また、同一の部位であっても、表皮の厚さには個体差が存在する。表皮の厚さの違いが検出値に与える影響を小さくするために、第1の光に加えて、1500nm~1700nmの範囲と異なる範囲から選択された波長の光が使用される。1500nm~1700nmの範囲と異なる範囲から選択された波長の光を、第2の光と表記する。なお、第2の光は、一例では、アルブミンにある程度吸収され、かつアルブミンおよびグルコースの両方に対して平坦な吸収特性を有する、1000nm~1400nmの範囲(図中の範囲101)から第2の光が選択される。
(真皮層での照射光の反射について)
図2は、生体に照射された光の進路のバリエーションを説明するための模式的な図である。ここで照射される光は、例えば1500nm~1700nmの帯域の光である。人体の皮膚は、最も外側を表皮層によって覆われている。真皮層は、表皮層の下に存在する。真皮層のさらに下には、皮下組織が存在する。人体の前腕の場合、表皮層、真皮層、および皮下組織の厚さは、それぞれ、0.2mm、2mm、0.9m程度である。
生体に光200が照射されると、光200の一部は、光201のように、表皮層の表面において反射される。生体に照射された光200のうちの残りの部分は、表皮層に侵入して、表皮層に侵入した光202のうちの一部は、光203のように、表皮層内で反射して生体外に戻る。
表皮層に侵入した光202のうちの残りの部分は、表皮層の下の真皮層に侵入する。真皮層に侵入した光204のうちの一部は、光205や光206のように、真皮層内で反射して生体外に戻る。
真皮層に侵入した光204うちの残りの部分は、真皮層の下の皮下組織に侵入する。皮下組織に侵入した光207のうちの一部は、光208のように、皮下組織内で反射して生体外に戻る。
反射光、つまり光201、光203、光205、光206、および光208、のうちの、真皮層内で反射して戻ってくる光である光205、光206をできるだけ多く集めることができれば、真皮層中のグルコースの濃度を精度よく検出することができる。
図3は、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度の皮膚表面での分布を説明するための図である。本図の横軸は、皮膚表面における光が照射された位置を基準(原点)とした、皮膚表面における原点からの離間距離を示している。縦軸は、原点に照射した光子の量を100%とした場合の、例えば光205、光206のような真皮層内で反射して戻ってきた光子の量の割合を示している。なお、本図は、モンテカルロ法による光伝播のシミュレーションによって得られたものである。光学値としては、一般的な人体の組成の光学値が採用されている。
図3に示されるように、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度は、原点において最も強く、原点から遠ざかるに従って低下する。原点から3mmだけ離間した位置では、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度がごくわずかとなり、原点から4mmだけ離間した位置では、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度がゼロとなる。
つまり、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度は、照射位置において最も強くなることと、真皮層内で反射して戻ってくる光は、照射位置から離間した距離が4mmまでの範囲に分布することと、がわかる。
実施形態では、真皮層内で反射して戻ってくる光を効率的に集めることができるように、光を出射する部分に導光ロッド(後述する導光ロッド10)が使用される。導光ロッド10の詳細については後述する。
(実施形態にかかるグルコース測定装置の構成)
図4は、実施形態にかかるグルコース測定装置1の構成の一例を示す模式的な図である。グルコース測定装置1は、第1のレーザダイオード2、第2のレーザダイオード3、第1のコリメートレンズ4、第2のコリメートレンズ5、ダイクロイックミラー6、ミラー7、偏光ビームスプリッタ8、1/4波長板9、導光ロッド10、集光レンズ11、フォトダイオード12、制御回路13、および表示装置14を備える。
第1のレーザダイオード2は、第1の光を発する。第1のレーザダイオード2としては、例えば、赤外光通信の分野で広く使われている、1550nmの波長の光を発するレーザダイオードが、第1のレーザダイオード2として採用され得る。
なお、第1のレーザダイオード2は、第1の光源の一例である。1500nm~1700nmの範囲100から選択された波長を発するものであれば、任意の光源が第1の光源として採用され得る。
第1のレーザダイオード2によって発せられた第1の光は、第1のコリメートレンズ4によってコリメートされる。
第2のレーザダイオード3は、第2の光を発する。第2のレーザダイオード3としては、例えば、赤外光通信の分野で広く使われている、1310nmの波長の光を発するレーザダイオードが、第2のレーザダイオード3として採用され得る。
なお、第2のレーザダイオード3は、第2の光源の一例である。1500nm~1700nmの範囲100と異なる範囲から選択された波長の光を発するものであれば、任意の光源が第2の光源として採用され得る。
第2のレーザダイオード3によって発せられた第2の光は、第2のコリメートレンズ5によってコリメートされた後、ミラー7によってダイクロイックミラー6に向けて偏向される。
ダイクロイックミラー6は、コリメートされた後の第1の光の光路とコリメートされた後の第2の光の光路とを合成して、同一の光路とする。なお、ダイクロイックミラー6は、合成光学系の一例である。
第1および第2の光は、ダイクロイックミラー6によって同一の光路を進む。そして、第1および第2の光は、偏光ビームスプリッタ8によって1/4波長板9に向けて偏向される。
なお、偏光ビームスプリッタ8に入射する第1の光および第2の光がS偏光となるように、第1のレーザダイオード2および第2のレーザダイオード3がグルコース測定装置1に取り付けられていることとする。
導光ロッド10は、生体が押し当てられる端面(端面10-1)と、グルコース測定装置1側の端面(端面10-2)とを備える。本図の例では、端面10-1には、指の腹が押し付けられている。なお、端面10-1は、第1の端面の一例である。
偏光ビームスプリッタ8によって偏向された第1および第2の光は、1/4波長板9を介して導光ロッド10の端面10-2に入射される。
導光ロッド10の端面10-2に入射された第1および第2の光は、導光ロッド10の内部を伝播してもう一つの端面10-1から出射されて、端面10-1に押し当てられた生体に照射される。
導光ロッド10は、端面10-1に押し当てられた生体から戻ってきた第1および第2の光を端面10-1で受ける。端面10-1で受けた第1および第2の光は、内部全反射によって端面10-2まで導光され、端面10-2から出射される。
端面10-2から出射された第1および第2の光は、1/4波長板9を介して偏光ビームスプリッタ8に入射される。第1および第2の光は、1/4波長板9を往路および帰路において通過したことで、偏光ビームスプリッタ8に再び入射される際にはP偏光とされている。よって、偏光ビームスプリッタ8に再び入射された第1および第2の光は、偏光ビームスプリッタ8によって偏向されずに直進する。
偏光ビームスプリッタ8を直進して通過した第1および第2の光は、集光レンズ11によって集光された後、フォトダイオード12によって受光される。
フォトダイオード12は、受光した第1および第2の光を電気信号に変換する。これによって、フォトダイオード12は、端面10-1で受けた第1および第2の光の強度を検出することができる。
フォトダイオード12は、センサの一例である。センサとしては、1000nm~1400nmの範囲の光および1500nm~1700nmの範囲の光を検出できるものであれば、任意の素子が採用され得る。例えば、InGaAsを用いた安価なフォトダイオードが、センサとして採用され得る。
フォトダイオード12によって出力された信号は、制御回路13に入力される。
制御回路13は、第1のレーザダイオード2、第2のレーザダイオード3、およびフォトダイオード12を駆動して、フォトダイオード12によって検出された第1および第2の光の強度に基づいて、生体の血液中のグルコースの濃度を演算する。そのための構成として、制御回路13は、プロセッサ15と、メモリ16と、を備える。
メモリ16には、第1の光の強度と、第2の光の強度と、血液中のグルコースの濃度と、の間の対応関係が記録された対応関係情報17が予め格納されている。なお、メモリ16は記憶部の一例である。
対応関係情報17は、任意に構成され得る。
例えば、血液中のグルコースの濃度が高いほど、グルコースによる第1の光の吸収量が増加する。よって、対応関係情報17によれば、第1の光の吸収量が大きいほど、つまり第1の光の強度が弱いほど、血液中のグルコースの濃度が高くなるように、第1の光の強度と、血液中のグルコースの濃度と、の間の関係が定められている。
また、皮膚(特に表皮層)が厚いほど、アルブミンによる第1の光および第2の光の吸収量が増加する。よって、対応関係情報17によれば、皮膚(特に表皮層)による第1の光のロスを補正する意味で、第2の光の吸収量が多いほど、つまり第2の光の強度が弱いほど、血液中のグルコースの濃度が低くなるように、第2の光の強度と、血液中のグルコースの濃度と、の間の関係が定められている。
なお、第1の光の強度と、第2の光の強度と、血液中のグルコースの濃度と、の間の関係は、例えば、実験によって求められる。一例では、多数の被験者に対し、採血による血液中のグルコースの濃度の測定と、第1の光の強度の検出と、第2の光の強度の検出と、を実施し、検出された血液中のグルコースの濃度と、検出された第1の光の強度と、検出された第2の光の強度と、の関係をフィッティングすることによって、対応関係情報17が生成される。
なお、対応関係情報17は、計算によって求められてもよい。また、対応関係情報17が定める、第1の光の強度、第2の光の強度、および血液中のグルコースの濃度の関係は、上記した関係と相違していてもよい。
プロセッサ15は、第1のレーザダイオード2と、第2のレーザダイオード3と、をそれぞれ異なるタイミングで発光させ、フォトダイオード12から出力される、第1の光の強度を示す信号と、第2の光の強度を示す信号と、を取得する。そして、プロセッサ15は、取得した各信号と、対応関係情報17と、に基づいて血液中のグルコースの濃度を演算する。
なお、プロセッサ15は、例えばCPU(Central Processing Unit)によって構成されてもよいし、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific integrated Circuit)などを利用した専用のハードウェア(回路)によって実現されてもよい。
また、制御回路13は、フォトダイオード12からの信号を増幅するアンプ回路や信号をデジタル値に変換するアナログ-デジタル変換回路などを適宜備えることができる。
制御回路13は、演算によって得られた血液中のグルコースの濃度を、測定結果として表示装置14に送る。
表示装置14は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)またはOELD(Organic Electroluminescent Display)等である。表示装置14は、制御回路13から送られてきた血液中のグルコースの濃度を、使用者が視認可能な態様で表示する。表示装置14は、当該濃度を、数値情報として表示してもよいし、グラフやバーなどによって表示してもよい。
なお、グルコース測定装置1は、必ずしも表示装置14を備えていなくてもよい。グルコース測定装置1は、表示装置14に替えて、スピーカを備え、血液中のグルコースの濃度をスピーカによって音声情報として出力してもよい。
また、グルコース測定装置1は、パーソナルコンピュータなどの外部機器に接続可能な有線または無線のインタフェースを備え、制御回路13は、演算によって得た血液中のグルコースの濃度を当該インタフェースを介して外部機器に出力してもよい。
(実施形態にかかる導光ロッド10の構成)
図3を用いて説明したように、真皮層内で反射して戻ってくる光の強度は、照射位置において最も強い。実施形態では、導光ロッド10は、照射光を端面10-1から生体に出射するとともに、生体から戻ってくる光を、同一の端面10-1で受ける。照射位置に戻ってくる光を余すことなく受けることができるので、真皮層内で反射して戻ってくる光を効率的に検出することができる。
例えば、特許文献1に示されるように、生体に照射光を導く入射側導波路と、生体から戻ってくる反射光をセンサまで導く出射側導波路と、を分ける構成が考えられる。そのような構成の場合、生体内部で反射して照射位置に戻ってくる光の一部は、入射側導波路に漏れてしまうので、生体内部で反射して照射位置に戻ってくる光(特に真皮層内で反射して照射位置に戻ってくる光)の全てを集めることができない。
これに対し、実施形態では、導光ロッド10によって光の照射と受光とを行うこととしたので、真皮層内で反射して照射位置に戻ってくる光を漏れなく集めることができる。つまり、実施形態によれば、真皮層内で反射して戻ってくる光を効率よく集めることができる。
図5は、実施形態にかかる導光ロッド10の構成のさらに詳しい構成の一例を説明する模式的な図である。
図5に示される例によれば、導光ロッド10は、円柱の形状を有している。端面10-2に入射される、コリメートされた第1および第2の光の光線束20の半径は、導光ロッド10の半径よりも小さい。そして、端面10-2に入射される、コリメートされた第1および第2の光は、導光ロッド10の中心を通って端面10-1の中心部分10-3から出射される。即ち、端面10-1の半径Rrは、照射光の光線束20の半径Rbよりも大きい。
このように、半径Rrを、半径Rbよりも大きくすることで、照射位置に戻ってくる光のみならず、照射位置から離間した位置に戻ってくる光をも集めることが可能となる。
なお、図3を用いて説明したように、照射位置から離間した距離が4mmを超えた位置では、真皮層内で反射して戻ってくる光を得ることができない。つまり、半径Rrと半径Rbとの差分が4mmを超える場合、導光ロッド10の端面10-1のうちの、コリメートされた照射光の光線束20の外周までの距離が4mmよりも大きい部分は、真皮層内で反射して戻ってくる光の受信に寄与しない。また、半径Rrを大きくすると、導光ロッド10に要するコストが増大する。よって、半径Rrと半径Rbとの差分を4mm以内とすることで、導光ロッド10のコストを抑制しつつ、真皮層内で反射して戻ってくる光を効率よく集めることが可能である。
また、半径Rrと、半径Rbと、の差分が4mmを超えた構成の場合、導光ロッド10の端面10-1のうちの、コリメートされた照射光の光線束の外周までの距離が4mmよりも大きい部分は、例えば図2の光208のように、真皮層よりも深い部分から戻ってきた光など、真皮層内で反射して戻ってくる光と異なる光を集め得る。真皮層内で反射して戻ってくる光と異なる光の量を多く集めると、真皮層の間質液中のグルコースの検出精度が低下する。よって、半径Rrと半径Rbとの差分を4mm以内とすることは真皮層内で反射して戻ってくる光と異なる光に起因する血液中のグルコースの濃度の推定の精度の低下の抑制につながる。
なお、ここで述べた導光ロッド10の構成は一例である。導光ロッド10の半径Rrは、第1および第2の光の光線束の半径Rbと同じであってもよい。また、導光ロッド10の形状は、角柱であってもよい。また、導光ロッド10は、端面10-1から端面10-2に向かって拡径または縮径された形状を有していてもよい。
(実施形態にかかるグルコース測定装置1の動作)
図6は、実施形態にかかるグルコース測定装置1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、制御回路13(より詳しくはプロセッサ15)は、第1のレーザダイオード2を発光させる(S1)。第1のレーザダイオード2を発光させている期間に、制御回路13は、フォトダイオード12からの信号を取得する(S2)。これによって、制御回路13は、生体の表面に照射されて戻ってきた第1の光の強度を取得することができる。
続いて、制御回路13は、第1のレーザダイオード2の発光を停止して、第2のレーザダイオード3を発光させる(S3)。第2のレーザダイオード3を発光させている期間に、制御回路13は、フォトダイオード12からの信号を取得する(S4)。これによって、制御回路13は、生体の表面に照射されて戻ってきた第2の光の強度を取得することができる。
続いて、制御回路13は、S2の処理によって得られた第1の光の強度を示す信号と、S4の処理によって得られた第2の光の強度を示す信号と、メモリ16に格納されている対応関係情報17と、に基づいて血液中のグルコースの濃度を演算する(S5)。
そして、制御回路13は、演算によって得られた血液中のグルコースの濃度を表示装置14に出力し(S6)、グルコース測定装置1の動作が終了する。
以上述べたように、実施形態にかかるグルコース測定装置は、1500nm~1700nmの範囲から選択された波長の第1の光を発する第1の光源としての第1のレーザダイオード2と、端面10-1を含む2つの端面を備え、第1の光を端面10-1から生体に射出するとともに、生体から戻ってきた第1の光を端面10-1で受ける導光ロッド10と、端面10-1で受けた第1の光の強度を検出するセンサとしてのフォトダイオード12と、センサが検出した第1の光の強度に基づいて生体の血液中に含まれるグルコースの濃度を演算する処理部としての制御回路13と、を備える。
1500nm~1700nmの範囲内の波長の光が使用されるので、第1の光源として、YAG光源などに比べて安価な、例えば赤外線通信用のレーザダイオードが使用できる。
また、内部で使用される光学系(例えば第1のコリメートレンズ4、第2のコリメートレンズ5、ダイクロイックミラー6、偏光ビームスプリッタ8、1/4波長板9、導光ロッド10、および集光レンズ11など)としては、1500nm~1700nmの範囲の光を透過する性質を有する材質のものであれば、任意の材質のものを採用することができる。例えばガラスなどの安価な材質でできた光学系が、上記の光学系として使用できる。
よって、9.26μmの波長の光を用いる特許文献1に開示された技術に比べて、装置の価格を低減することが可能となる。
また、生体に光を照射する光学部品として導光ロッド10を採用したことから、最も強度が強い、真皮層内で反射して照射位置に戻ってくる光を、漏れなく集めることができる。これによって、真皮層の間質液に含まれるグルコースの濃度の検出精度が向上する。
つまり、実施形態によれば、安価でかつ精度が高い測定が可能なグルコース測定装置を得ることができる。
また、実施形態によれば、端面10-1の半径Rrは、生体に射出される第1の光の光線束の半径Rbよりも大きく、第1の光は、端面10-1の中心部分10-3から射出される。
これによって、グルコース測定装置1は、照射位置に戻ってくる光のみならず、照射位置から離間した位置に戻ってくる光をも集めることができる。つまり、真皮層内で反射して戻ってくる光を効率的に集めることができる。
なお、端面10-1の半径Rrと、生体に射出される第1の光の光線束20の半径Rbと、の差は4mm以内とすることができる。
これによって、導光ロッド10のコストを抑制しつつ、真皮層内で反射して戻ってくる光をすべて集めることが可能となる。
また、実施形態によれば、グルコース測定装置1は、1500nm~1700nmとは異なる範囲から選択された第2の光を発する第2の光源としての第2のレーザダイオード3と、第1の光が導光ロッド10によって生体に射出される前に第2の光の光路と第1の光の光路とを合成する合成光学系としてのダイクロイックミラー6と、をさらに備える。そして、導光ロッド10は、第2の光を端面10-1から生体に射出するとともに、生体に射出され生体から戻ってきた第2の光を端面10-1で受け、センサとしてのフォトダイオード12は、端面10-1に受けた第2の光の強度を検出する。処理部としての制御回路13は、第1の光の強度と、第2の光の強度と、に基づいて血液中のグルコースの濃度を演算する。
これによって、皮膚の構成成分など、測定対象であるグルコースの他の物質による光の吸収の影響を低減した精度の高い測定が可能となる。
なお、以上の説明では、第2の光として1種類の波長の光を用いる例について説明した。第2の光として複数種類の波長の光を用いることが可能である。第2の光として複数種類の波長の光を用いれば、血液中のグルコースの濃度の測定の精度のさらなる向上が期待できる。
また、実施形態では、処理部としての制御回路13は、第1の光の強度と、第2の光の強度と、血液中のグルコースの濃度と、の間の予め求められた関係を示す対応関係情報17が格納される記憶部としてのメモリ16を備える。制御回路13は、対応関係情報17に基づいて血液中のグルコースの濃度を演算する。
これによって、皮膚の構成成分など、測定対象であるグルコースの他の物質による光の吸収の影響を低減した精度の高い測定が可能となる。
また、第2の光の波長は、1000nm~1400nmの範囲から選択され得る。
これによって、第2の光源として、YAG光源などに比べて安価な、例えば赤外線通信用のレーザダイオードが使用できる。
また、内部で使用される光学系(例えば第1のコリメートレンズ4、第2のコリメートレンズ5、ダイクロイックミラー6、偏光ビームスプリッタ8、1/4波長板9、導光ロッド10、および集光レンズ11など)としては、1000nm~1400nmの範囲の光を透過する性質を有する材質のものであれば、任意の材質のものを採用することができる。例えばガラスなどの安価な材質でできた光学系が、上記の光学系として使用できる。
よって、9.26μmの波長の光を用いる特許文献1に開示された技術に比べて、装置の価格を低減することが可能となる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 グルコース測定装置、2 第1のレーザダイオード(第1の光源)、3 第2のレーザダイオード(第2の光源)、4 第1のコリメートレンズ、5 第2のコリメートレンズ、6 ダイクロイックミラー(合成光学系)、7 ミラー、8 偏光ビームスプリッタ、9 1/4波長板、10 導光ロッド、10-1 端面(第1の端面)、10-2 端面、10-3 中心部分、11 集光レンズ、12 フォトダイオード(センサ)、13 制御回路(処理部)、14 表示装置、15 プロセッサ、16 メモリ(記憶部)、17 対応関係情報(情報)、20 光線束、100,101 範囲、200~208 光。

Claims (7)

  1. 1500nm~1700nmの範囲から選択された波長の第1の光を発する第1の光源と、
    生体が押し当てられる第1の端面を含む2つの端面を備え、前記第1の光を前記第1の端面から前記生体に射出するとともに、前記生体に射出され前記生体から戻ってきた前記第1の光を前記第1の端面の前記第1の光を射出する位置を含む領域で受ける導光ロッドと、
    前記第1の端面の前記領域で受けた前記第1の光の強度を検出するセンサと、
    前記センサが検出した前記第1の光の強度に基づいて前記生体の血液中に含まれるグルコースの濃度を演算する処理部と、
    を備えるグルコース測定装置。
  2. 前記第1の端面の半径は、前記生体に射出される前記第1の光の光線束の半径よりも大きく、前記第1の光は、前記第1の端面の中心部分から射出される、
    請求項1に記載のグルコース測定装置。
  3. 前記第1の端面の半径と、前記生体に射出される前記第1の光の光線束の半径と、の差は4mm以内とされる、
    請求項2に記載のグルコース測定装置。
  4. 1500nm~1700nmの範囲とは異なる範囲から選択された波長の第2の光を発する第2の光源と、
    前記第1の光が前記導光ロッドによって前記生体に射出される前に前記第2の光の光路と前記第1の光の光路とを合成する合成光学系と、
    を備え、
    前記導光ロッドは、前記第2の光を前記第1の端面から前記生体に射出するとともに、前記生体に射出され前記生体から戻ってきた前記第2の光を前記第1の端面の前記第1の光を射出する位置を含む領域で受け、
    前記センサは、前記第1の端面の前記領域に受けた前記第2の光の強度を検出し、
    前記処理部は、前記センサが検出した前記第1の光の強度と、前記センサが検出した前記第2の光の強度と、に基づいて前記濃度を演算する、
    請求項1から3の何れか一項に記載のグルコース測定装置。
  5. 前記処理部は、前記第1の光の強度と、前記第2の光の強度と、前記濃度と、の間の予め求められた関係を示す情報が格納される記憶部を備え、当該情報に基づいて前記濃度を演算する、
    請求項4に記載のグルコース測定装置。
  6. 前記第2の光の波長は、1000nm~1400nmの範囲から選択される、
    請求項4または5に記載のグルコース測定装置。
  7. 1500nm~1700nmの範囲から選択された波長の光を発するステップと、
    第1の端面を含む2つの端面を備える導光ロッドの前記第1の端面に生体が押し当てられた状態で前記第1の端面から前記生体に前記光を射出するステップと、
    前記生体に射出され前記生体から戻ってきた前記光を前記第1の端面の前記光を射出する位置を含む領域で受けるステップと、
    前記第1の端面の前記領域で受けた前記光の強度を検出するステップと、
    検出された前記光の強度に基づいて前記生体の血液中に含まれるグルコースの濃度を演算するステップと、
    を備えるグルコース測定方法。
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