JP7409630B2 - 力覚検出体、力覚検出ブロック、力覚検出体の製造方法、力覚検出ブロックの製造方法 - Google Patents

力覚検出体、力覚検出ブロック、力覚検出体の製造方法、力覚検出ブロックの製造方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 一般社団法人日本機械学会、Program of the 31▲st▼ Bioengineering Conference 2018 Annual Meeting of BED/JSME 第31回バイオエンジニアリング講演会論文集、2G15頁、2018年12月13日発行(USB) Program of the 31▲st▼ Bioengineering Conference 2018 Annual Meeting of BED/JSME、第31回バイオエンジニアリング講演会(一般社団法人日本機械学会)、2018年(平成30年)12月15日に発表 公益社団法人日本生体医工学会、第58回日本生体医工学会大会予稿集、3-PM-PO-M6(PO-M-078)、2019年(令和元年)6月6日発行 第58回日本生体医工学会大会(公益社団法人日本生体医工学会)、2019年(令和元年)6月8日に発表
本発明は、所定の厚さの壁を有する中空チューブと応力センサとを備えた力覚検出体、当該力覚検出体の周囲を中空チューブと同じ素材の材料で所定の形状に成形した力覚検出ブロックおよびこれらの製造方法に関する。
従来、カテーテル手技のトレーニング、開発したカテーテルの血管等への挿入感の評価のため、血管の形状および硬さを模したカテーテルシミュレータが販売されている。しかし、このカテーテルシミュレータは感圧センサ等が装着されている訳ではないため、上記評価は術者の視覚的な情報によって行うこととなり、客観的な力学的評価をすることができないという問題があった。例えばカテーテルの血管等への挿入の可否の判断においては、手元でカテーテルに加えている力がカテーテル先端まで伝わっているか否かの情報が重要となる。しかし、従来のカテーテルシミュレータでは、例えば血管等の弯曲部等でカテーテルの力が血管壁等にかかっていないかどうかという手技レベルに対する客観的な力学的評価をすることができないという問題があった。
カテーテルシミュレータの力検出の技術は2つに大別される。1つ目はカテーテル自体に力検出機構がある技術(特許文献1、2参照)であり、2つ目はカテーテルシミュレータの持ち手側に力検出機構があるものである。特許文献1記載のプローブの遠位端は、遠位端により接触される組織に遠位端により掛けられた力を測定するように構成された力センサを含んでいる。特許文献2のカテーテルアセンブリの遠位部分には、光ファイバ力感知アセンブリを含む。特許文献1、2の発明では当該発明で規定されたカテーテルを使う必要があるため、一般的なカテーテルを挿入した際のトレーニングおよび開発したカテーテルの評価には応用することができないという問題があった。
カテーテルシミュレータの持ち手側に力検出機構があるものは、一般的なカテーテルを挿入した際のトレーニングおよび開発したカテーテルの評価には応用することができる。しかし、力の検出は実際にカテーテルが血管壁等と接触している箇所からの直接的な検出ではなく、術者の総合的な抵抗感として間接的に検出したものを用いている。このため、客観的な力学的知見が乏しいという問題があった。
上述したように、従来のカテーテルシミュレータでは、例えば血管等の弯曲部等でカテーテルの力が血管壁等にかかっていないかどうかという手技レベルに対する客観的な力学的評価をすることができないという問題があった。カテーテル自体に力検出機構がある技術(特許文献1、2の発明)では当該発明で規定されたカテーテルを使う必要があるため、一般的なカテーテルを挿入した際のトレーニングおよび開発したカテーテルの評価には応用することができないという問題があった。カテーテルシミュレータの持ち手側に力検出機構があるものの場合、力の検出は実際にカテーテルが血管壁等と接触している箇所からの直接的な検出ではなく、術者の総合的な抵抗感として間接的に検出したものを用いている。このため、客観的な力学的知見が乏しいという問題があった。
そこで、本発明の目的は上記問題を解決するためになされたものであり、手技レベルに対する客観的な力学的評価をすることができる力覚検出体およびその製造方法、力覚検出ブロックおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、一般的なカテーテルを挿入した際のトレーニングおよび開発したカテーテルの評価に応用することができると共に、実際にカテーテルが血管壁等と接触している箇所からの直接的な力を検出することができる力覚検出体およびその製造方法、力覚検出ブロックおよびその製造方法を提供することにある。
この発明の力覚検出体は、所定の厚さの壁で構成される中空チューブと応力センサとを備えた力覚検出体であって、線上に連なる該応力センサを該壁内であって且つ内壁の近傍に該中空チューブの所定の方向へ配置したことを特徴とする。
ここで、この発明の力覚検出体において、前記所定の方向は前記中空チューブの長軸方向に沿う方向又は該中空チューブの円周に巻付ける方向とすることができる。
ここで、この発明の力覚検出体において、前記中空チューブ及び前記応力センサはフレキシブルな材質とすることができる。
ここで、この発明の力覚検出体において、前記中空チューブ及び前記応力センサは透明又は半透明な素材で成形することができる。
この発明の力覚検出ブロックは、本発明の力覚検出体の周囲を前記中空チューブと同じ素材の材料で所定の形状に成形したことを特徴とする。
この発明の力覚検出体の製造方法は、本発明の力覚検出体の製造方法であって、前記中空チューブと同じ径及び長軸方向の長さを有する芯棒の外面に、該中空チューブと同じ材質又は素材の材料をコーティングする第1コーティング工程と、前記線上に連なる応力センサを、前記第1コーティング工程後の前記芯棒の所定の位置に所定の方向へ設置するセンサ設置工程と、前記センサ設置工程後の前記芯棒の外面に、前記中空チューブと同じ材質又は素材の材料をコーティングする第2コーティング工程と、前記第2コーティング工程後の成形物から前記芯棒を抜去する芯棒抜去工程とを備えたことを特徴とする。
この発明の力覚検出ブロックの製造方法は、本発明の力覚検出体の製造方法における前記第2コーティング工程を、前記センサ設置工程後の前記芯棒を、前記中空チューブと同じ材質又は素材の材料を入れた前記所定の形状の容器内に漬けて該材料をコーティングする第2コーティング工程と替えて力覚検出体の製造方法を用いることを特徴とする。
本発明の応力検出チューブは所定の厚さの壁を有する中空チューブと、センサシート(線上に連なる応力センサ)とを備えた構造となっている。中空チューブの壁は内壁と、背面と、外壁とから構成されている。応力検出チューブの内壁に作用する応力を直接的且つ正確に検出するため、センサシートは背面に設置することが好適である。背面に設置する場合、センサシートは壁内に包埋される状態となるため、自然と固定されることになり、中空チューブに対してずれることはない。壁の厚さが十分に薄い場合、外壁も内壁の近傍に含まれると考えられるため、外壁も背面と考えてよい。センサシートを構成する一連の応力センサおよび中空チューブは、透明または半透明な素材で成形されることが好適である。この結果、中空チューブ内に通している物体(例えばカテーテル)を肉眼で視認することができるシミュレータ(カテーテルシミュレータ)を構成することが可能であるという効果がある。さらに、センサシートは背面に設置し、応力検出チューブの内壁に作用する応力を直接的且つ正確に検出することができる。このため、一般的なカテーテルを応力検出チューブに挿入した際のトレーニングおよび開発したカテーテルの評価に応用することが可能であるという効果がある。
本発明の応力検出チューブを生体外評価試験用の人工血管として用いることができる。当該人工血管内にカテーテル機器を通すことにより、模擬血管壁のどの部分に応力がかかっているかを圧力分布により確認することができる。この結果、医師の手術トレーニングに応用することができるため、医師の手技レベルに対する客観的な力学的評価をすることができる。さらに、実際にカテーテルが血管壁等と接触している箇所からの直接的な力を検出することができるという効果がある。
本発明の応力検出チューブ(力覚検出体)10を示す図である。 センサシート14a等の詳細を示す図である。 本発明の応力検出チューブ10の製造方法を示す図である。 芯棒60にセンサシート14等を巻き付ける状態をより詳細に示す図である。 実施例4で作製した応力検出ブロック70の輪切り断面の圧力分布を示す図である。 実施例4で作製した応力検出ブロック70の別の輪切り断面の圧力分布を示す図である。 本発明の応力検出ブロック(力覚検出ブロック)70を示す図である。 応力検出ブロック70の製造方法を示す図である。 センサシート14a等の実例を示す図である。 センサシート14a等を使用している状態を示す図である。 応力検出ブロック70を用いた計測例(長軸方向の断面図)を示す図である。 応力検出ブロック70を用いた計測例(長軸方向の断面図)を概念的に示す図である。 応力検出チューブ10の断面図を示す図である。 接触圧力の測定を説明するための応力センサ50a等の垂直方向断面図である。 せん断応力の測定を説明するための応力センサ50a等の垂直方向断面図である。 3次元的な力を測定可能な応力センサ90の平面図である。 櫛形電極を交差させた構造の応力分布センサ100を示す図である。 分布測定センサとしての他の応用例を示す図である。
以下、実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の応力検出チューブ(力覚検出体)10を示す。図1(B)は応力検出チューブ10の断面図であり、応力検出チューブ10を視点Aから見た場合の図が図1(A)である。図1(A)、(B)に示されるように、応力検出チューブ10は厚さT(所定の厚さ)の壁12wを有する中空チューブ12と、センサシート(線上に連なる応力センサ)14a、14bとを備えている。実施例1では主として応力検出チューブ10の構造について説明し、センサシート14a等の詳細については実施例2で説明する。図1(B)では一例としてセンサシート14aが上側の壁12wに中空チューブ12の長軸方向に沿う方向(所定の方向)に設置され、センサシート14bが下側の壁12wに中空チューブ12の長軸方向に沿う方向(所定の方向)に設置された状態を示している。応力センサ14a、14bには配線16a、16bが各々センサシート14a、14bに接続されている。図1(B)ではセンサシート14aおよび14bが中空チューブ12の長軸方向に少しずらして配置した例を示したが、これは一例であって、センサシート14a等の数が2枚に限定される訳ではなく、図1(B)に示されたずらし方に限定される訳でもない。
図1(C)は壁12wの拡大図を示す。図1(C)に示されるように、壁12wは中空チューブ12の内部側の壁(内壁)12inと、内壁12inのすぐ後ろで且つ中空チューブ12の半径方向における近傍側の壁(背面)12bkと、中空チューブ12の外部側の壁(外壁)12outとから構成されている。応力検出チューブ10の内壁12inに作用する応力を直接的且つ正確に検出するため、センサシート14a等は背面12bk(所定の位置:壁12w内であって且つ内壁12inの近傍)に設置することが好適である。背面12bkに設置する場合、センサシート14a等は壁12w内に包埋される状態となるため、自然と固定されることになり、中空チューブ12に対してずれることはない。但し、背面12bkはセンサシート14a等を設置するのに適切な領域であるという意味である。このため、壁12wの厚さTが十分に薄い場合、外壁12outにセンサシート14a等を設置しても応力が伝達し十分に計測し得る。従って、外壁12outも内壁12inの近傍に含まれると考えられるため、外壁12outも背面12bkと考えてよい。外壁12outに設置する場合、センサシート14a等は壁12w外に接着するか、または上から適宜カバー(不図示)で覆う等により固定して、中空チューブ12に対しずれることがないようにすればよい。
上述したセンサシート14a等を構成する一連の応力センサ14a等および中空チューブ12は、フレキシブルな材質とすることが好適である。このため、中空チューブ12の形状は直線のみならず、弯曲、折れ曲がり等の自在形状も含む。例えば、血管の形状だけではなく、表面に凹凸の形状を有する腸の形状、または一部が拡大した形状を有する食道から胃を経て十二指腸までの胃腸の形状等も含む。応力検出チューブ10が検出する応力は、中空チューブ12の半径方向に負荷される圧縮方向または引張方向だけでなく、中空チューブ12の長軸方向(滑り方向)も含む。2次元だけでなく3次元的な応力を検出も含む。
上述したセンサシート14a等を構成する一連の応力センサおよび中空チューブ12は、透明または半透明な素材で成形されることが好適である。例えば、中空チューブ12を透明素材(シリコ-ンゴム、ポリビニルアルコールゲル等)で作製し、応力センサを透明素材(電極を酸化インジウムスズ、感圧体をポリオフェン等)で作製することができる。この結果、中空チューブ12内に通している物体(例えばカテーテル)を肉眼で視認することができるシミュレータ(カテーテルシミュレータ)を構成することが可能である。さらに、上記電極にストレッチャブル素材(金属繊維、CNT繊維等)を用いれば、加わった応力に対して柔軟に変形可能な応力センサ内蔵シミュレータを構成することが可能である。
以上より、本発明の実施例1によれば、応力検出チューブ10は厚さT(所定の厚さ)の壁12wを有する中空チューブ12と、センサシート(線上に連なる応力センサ)14a、14bとを備えた構造となっている。中空チューブ12の壁12wは内壁12inと、背面12bkと、外壁12outとから構成されている。応力検出チューブ10の内壁12inに作用する応力を直接的且つ正確に検出するため、センサシート14a等は背面12bkに設置することが好適である。背面12bkに設置する場合、センサシート14a等は壁12w内に包埋される状態となるため、自然と固定されることになり、中空チューブ12に対してずれることはない。壁12wの厚さTが十分に薄い場合、外壁12outも内壁12inの近傍に含まれると考えられるため、外壁12outも背面12bkと考えてよい。センサシート14a等を構成する一連の応力センサ14a等および中空チューブ12は、透明または半透明な素材で成形されることが好適である。この結果、中空チューブ12内に通している物体(例えばカテーテル)を肉眼で視認することができるシミュレータ(カテーテルシミュレータ)を構成することが可能であるという効果がある。さらに、センサシート14a等は背面12bkに設置し、応力検出チューブ10の内壁12inに作用する応力を直接的且つ正確に検出することができる。このため、一般的なカテーテルを応力検出チューブ10に挿入した際のトレーニングおよび開発したカテーテルの評価に応用することが可能であるという効果がある。
実施例2では、上述した応力検出チューブ10の製造方法について説明する。まず、センサシート14a等の詳細について説明する。図2は、センサシート14a等の詳細を示す。図2に示されるように、センサシート14a等は上電極20と下電極30とが感圧体40を挟んで構成されている。両電極20および30の材料としては、銅、酸化インジウムスズ(ITO)、アルミニウム、銀、金、白金、カーボンナノチューブ(CNT)等を用いてもよい。感圧体40はセンサシート14a等における圧力変換素子となる導電性フィルムであり、圧力に応じて厚さ方向の電気抵抗値が変化する特性を有している。感圧体40としては、他にも導電性高分子のポリチオフェンまたはポリピロールを使用してもよい。また、センサシート14a等として、感圧体40のかわりに誘電体を用いれば、応力を掛けた場合の上電極20と下電極30との間の静電容量の変化を利用して応力を得ることができる。つまり、静電容量型の応力センサとすることも可能である。図2では下電極30が16本の場合について例示するが、下電極30の本数は16本に限定されるものではない。図2の右上に上電極20と下電極30とが交差する部分の拡大図を示す。上電極20は下電極30(30a、30b、30c等)と感圧体40を挟んで交差しており、上電極30a等と感圧体40と下電極30とが重なるオーバーラップ領域OAa、OAb、OAc等ができる。このオーバーラップ領域OAa、OAb、OAc等が一連の応力センサ40a、40b、40c等を形成する。オーバーラップ領域OAa等は0.3×0.3mmのサイズであり、下電極30a等間の幅は0.6mmとした。但し、これらのサイズに限定されるものではない。下電極30はポリイミドフィルム等のベースフィルム(不図示)上に作成した。
図3は、本発明の応力検出チューブ10の製造方法を示す。図3(A)に示されるように、まず中空チューブ12の内径と同じ直径および長軸方向の長さを有する芯棒60を準備する。芯棒60としては例えば金属またはロストワックス等からなる棒を用いればよい。本明細書ではアルミニウム(直径3mm)を用いた。この芯棒60はカテーテルシミュレータにおける血管部に相当する。次に図3(B)に示されるように、芯棒60の外面に中空チューブ20と同じ材質または素材の材料(モデル材)をコーティングする(第一コーティング工程)。本明細書ではモデル材としてシリコーンゲル(またはシリコーンゴム)62を芯棒60にディップコートした。芯棒60をシリコーンゲル62から引上げる速度は適宜調整し、均一な膜厚Tを形成した。この芯棒60に形成されたシリコーンゲル62の外面が上述した中空チューブ20の背面12bkになる。続いて図3(C)に示されるように、センサシート14a等を背面12bkに巻付けることにより設置する。図3(C)では、センサシート14a等の上電極20が右上へ伸び、下電極30が左上へ伸びており、背面12k上で360°回している部分では上電極20と下電極30とが重複している。以上のようにして、センサシート14a等(線上に連なる応力センサ40a等)を、第1コーティング工程後の芯棒60の背面bk(所定の位置)に、円周に巻き付ける方向(所定の方向)へ設置した(センサ設置工程)。図4は、芯棒60にセンサシート14a等を巻き付ける状態をより詳細に示す。図4(A)に示されるように、芯棒60(背面12bk)に上電極20と下電極30とが巻き付けられている。図4(B)は図4(A)を別の方向から撮影した図である。図4(A)、(B)に示されるように、上電極20と下電極30とが重複している部分でセンサシート12a等を360°回しており、その両端から上電極20と下電極30とがモデル材62の外へ伸びている。図3(C)へ戻り、センサシート14a等を背面12bkに巻き付けた後、外側を上記モデル材62でディップコートした。つまり、センサ設置工程後の芯棒60の外面(背面12bk)に、中空チューブ20と同じ材質又または素材の材料(モデル材料62)をコーティングした(第2コーティング工程)。最後に、第2コーティング工程後の成形物から芯棒60を抜去した(芯棒抜去工程)。中空チューブ12の形状が弯曲、折れ曲がり等の複雑な形状の場合、芯棒60としては金属ではなくロストワックス等を用い、芯棒60の抜去は温めて溶かせばよい。上述したセンサ設置工程では芯棒60の外面の円周方向へセンサシート14a等を巻き付けて設置する例を示したが、長軸方向へ沿わせて設置する例については後述する。
実施例1および2において、センサシート14a等は背面12bkに設置した。即ち、センサシート14a等は壁12w内に包埋される状態とした。包埋の方法は、センサシート14a等の内外にモデル材をディップコートして固化させることになる。内外をモデル材62で覆うのは、以下の2つの効果を狙っているものである。1)包埋によって応力センサ50a等の位置が固定されるため、再現性のよい計測ができる。2)内側に適した摩擦係数をもつモデル材62を用いれば内壁12inの滑りを制御することができる。2つ目の効果に関し、せん断力も測る場合、内側の摩擦係数を制御(適したものを選択)できることが、例えば生理的な血管の滑りを模したり、特殊な状況を再現する際に意味を持ってくる。そのため、センサシート14a等を内壁12inの(内側)表面に固定せず、内壁12inとしてモデル材62をコーティングしてから、その背面12bkに応力センサ50a等を設置した。
図5は、後述する実施例4で作製した応力検出ブロック70の輪切り断面の圧力分布を示す。実施例2で作製した応力検出チューブ10の場合もほぼ同様の圧力分布が得られるため、ここで説明する。図5で中空チューブ12およびその各壁12in等は省略する。図5に示されるように、センサシート14a等は中空チューブ12の円周方向へ巻き付けられているため、円周方向の応力分布を計測することができる。計測は(2枚の)下電極30と上電極20との間の電気抵抗値を検出し、あるいは電圧、電流に変換して検出することにより、応力センサ50a等に掛かっている応力を検出することができる。例えば、予め応力センサ50a等に作用させる応力と電圧信号との関係をいくつか測定してグラフ化し、任意の応力が掛かった場合の電圧をグラフ化した校正曲線で変換することで応力として検出する。つまり、電圧の値そのものを利用して応力を検出している。応力の高低は図5の右側に示されるように、原図では赤色(高)から黒色(低)と表示させている。例えば、バルーンカテーテルという風船を応力検出チューブ10に挿入し中で拡張させると、中空チューブ12が真円形状の場合、均一な応力がセンサシート14a等に加わるため、図5に示したように均一で且つ高い応力分布となる(真円血管モデル)。一方、図6に示されるように、中空チューブ12内にプラーク部という突起部が存在する場合、不均一な応力がセンサシート14a等に加わるため、不均一な応力分布となる(プラーク血管モデル)。
以上より、本発明の実施例2によれば、本発明の応力検出チューブ10の製造方法は以下の通りに纏められる。芯棒60の外面に中空チューブ12と同じ材質または素材の材料(モデル材62)をコーティングする(第1コーティング工程)。続いてセンサシート14a等を背面12bkに巻付けることにより設置する。つまり、センサシート14a等(線上に連なる応力センサ40a等)を、第1コーティング工程後の芯棒60の背面bk(所定の位置)に、円周に巻き付ける方向(所定の方向)へ設置した(センサ設置工程)。センサシート14a等を背面12bkに巻き付けた後、外側を上記モデル材62でディップコートした。つまり、センサ設置工程後の芯棒60の外面(背面12bk)に、中空チューブ12と同じ材質又または素材の材料(モデル材料62)をコーティングした(第2コーティング工程)。最後に、第2コーティング工程後の成形物から芯棒60を抜去した(芯棒抜去工程)。以上のように製造された応力検出チューブ10を生体外評価試験用の人工血管として用いることができる。当該人工血管内にカテーテル機器を通すことにより、模擬血管壁のどの部分に応力がかかっているかを圧力分布により確認することができる。この結果、医師の手術トレーニングに応用することができるため、医師の手技レベルに対する客観的な力学的評価をすることができる。さらに、開発した一般的なカテーテル機器の評価に応用することができると共に、実際にカテーテルが血管壁等と接触している箇所からの直接的な力を検出することができるという効果がある。
実施例2ではセンサシート14a等を別個に作製して背面12bkに包埋した。しかし、内壁12inを成形した時点で、その内壁12in上にセンサシート14a等と同様のセンサ構造を作製することができる。実施例3では、内壁12in上に下電極30、感圧体40、上電極20をインクジェット印刷方式で描画することにより、応力検出チューブ10を製造する。例えば、インクジェットプリンタを用いて下電極30を金属インクにより内壁12in上に印刷する。次に、その表面上にスクリーン印刷の方法を用いて導電ポリマー等をコーティングすることにより、感圧体40を形成する。続いて、上電極20は金属インクを用いてインクジェットプリンタにより、感圧体40上に印刷することにより形成する。アニールは適切な温度、時間で行えばよい。
以上より、本発明の実施例3によれば、内壁12in上に下電極30、感圧体40、上電極20をインクジェット印刷方式で描画することにより、応力検出チューブ10を製造することができる。
実施例4では、全体の形状が略直方体の応力検出ブロックについて説明する。図7は、本発明の応力検出ブロック(力覚検出ブロック)70を示す。図7で図1と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図7(B)は応力検出ブロック70の断面図であり、応力検出ブロック70を視点Aから見た場合の図が図7(A)である。図7(A)、(B)に示されるように、応力検出ブロック70は、上述した応力検出チューブ10の周囲を中空チューブ12と同じ素材の材料(モデル材62)で略直方体(所定の形状)に成形したものである。図7(C)は壁72の一部の拡大図を示す。図7(C)に示されるように、壁72は中空チューブ12の内壁12inに相当する72inと、中空チューブ12の背面12bkに相当する背面72bkと、外壁72outとから構成されている。応力検出ブロック70の内壁72inに作用する応力を直接的且つ正確に検出するため、センサシート14a等は背面72bkに設置することが好適である。背面72bkに設置する場合、センサシート14a等は厚みのある壁72内に包埋される状態となるため自然と固定されることになり、応力検出チューブ10の場合よりもさらに内壁72inに対してずれなくなる。但し、背面72bkはセンサシート14a等を設置するのに適切な領域であるという意味である。このため、壁72の厚さが十分に薄い場合、外壁72outにセンサシート14a等を設置しても応力が伝達し十分に計測し得る。従って、外壁72outも内壁72inの近傍に含まれると考えられるため、外壁72outも背面72bkと考えてよい。外壁72outに設置する場合、センサシート14a等は壁72外に接着するか、または上から適宜カバー(不図示)で覆う等により固定して、内壁72inに対しずれることがないようにすればよい。
実施例1と同様に、センサシート14a等を構成する一連の応力センサ50a等および壁72は、透明または半透明な素材で成形されることが好適である。例えば、壁72を透明素材(シリコ-ンゴム、ポリビニルアルコールゲル等)で作製し、応力センサ50a等を透明素材(電極を酸化インジウムスズ、感圧体をポリオフェン等)で作製することができる。この結果、壁72内に通している物体(例えばカテーテル)を肉眼で視認することができるシミュレータ(カテーテルシミュレータ)を構成することが可能である。さらに、上記電極にストレッチャブル素材(金属繊維、CNT繊維等)を用いれば、加わった応力に対して柔軟に変形可能な応力センサ内蔵シミュレータを構成することが可能である。
以上より、本発明の実施例4によれば、応力検出ブロック70は、上述した各実施例の応力検出チューブ10の周囲を中空チューブ12と同じ素材の材料(モデル材62)で略直方体(所定の形状)に成形することができる。応力検出ブロック70の内壁72inに作用する応力を直接的且つ正確に検出するため、センサシート14a等は背面72bkに設置することが好適である。壁72の厚さTBが十分に薄い場合、外壁72outにセンサシート14a等を設置しても応力が伝達し十分に計測し得る。従って、外壁72outも背面72bkと考えてよい。センサシート14a等を構成する一連の応力センサ50a等および壁72は、透明または半透明な素材で成形されることが好適である。この結果、応力検出ブロック70内に通している物体(例えばカテーテル)を肉眼で視認することができるシミュレータ(カテーテルシミュレータ)を構成することが可能であるという効果がある。さらに、上記電極にストレッチャブル素材(金属繊維、CNT繊維等)を用いれば、加わった応力に対して柔軟に変形可能な応力センサ内蔵シミュレータを構成することが可能であるという効果がある。
実施例5では、上述した応力検出ブロック70の製造方法について説明する。本製造方法は実施例2で説明したセンサ設置工程までは応力検出チューブ10と同様であるため、説明は省略する(図3(A)~(C)参照)。図8は応力検出ブロック70の製造方法を示す。応力検出チューブ10のセンサ設置工程(図3(C))の次に、図8(A)に示されるように、センサシート14a等を背面12bkに巻き付けた後、芯棒60とセンサシート14a等全体を中空チューブ12と同じ材質または素材の材料(モデル材62)を入れた容器75(所定の形状の容器)内に漬けてモデル材62をコーティングした(実施例5における第2コーティング工程)。容器75は応力検出ブロック70の外形(略直方体)のサイズと同様の内形サイズを有している。最後に、図8(B)に示されるように第2コーティング工程後の成形物から芯棒60を抜去した(芯棒抜去工程)。以上のように、実施例5の応力検出ブロック70の製造方法は、実施例2の応力検出チューブ10の製造方法における第2コーティング工程を、上述した実施例5における第2コーティング工程に置き換えた方法である。
以上より、本発明の実施例5によれば、応力検出ブロック70の製造方法は応力検出チューブ10のセンサ設置工程(図3(C))の次に、図8(A)に示されるように、センサシート14a等を背面12bkに巻き付けた後、芯棒60とセンサシート14a等全体を中空チューブ12と同じ材質または素材の材料(モデル材62)を入れた容器75(所定の形状の容器)内に漬けてモデル材62をコーティングした(実施例5における第2コーティング工程)。最後に、図8(B)に示されるように第2コーティング工程後の成形物から芯棒60を抜去した(芯棒抜去工程)。以上のように、実施例5の応力検出ブロック70の製造方法は、実施例2の応力検出チューブ10の製造方法における第2コーティング工程を、上述した実施例5における第2コーティング工程に置き換えた方法である。従って、実施例2と同様に、応力検出ブロック70を生体外評価試験用の人工血管として用いることができる。当該人工血管内にカテーテル機器を通すことにより、模擬血管壁のどの部分に応力がかかっているかを圧力分布により確認することができる。この結果、医師の手術トレーニングに応用することができるため、医師の手技レベルに対する客観的な力学的評価をすることができる。さらに、開発した一般的なカテーテル機器の評価に応用することができると共に、実際にカテーテルが血管壁等と接触している箇所からの直接的な力を検出することができるという効果がある。
実施例6では種々の計測例を示す。まず、計測に用いたセンサシート14a等について説明する。図9はセンサシート14a等の実例を示す。図9で図2と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。センサシート14a等は、図9(A)に示される下電極30の上に図9(B)に示される上電極20を重ねて(感圧体40は省略)、図9(C)に示されるように作製したものである。図9(C)に示されるように、オーバーラップ領域OAa(50a)等が示されている。図10(A)は、図9(C)に示されるセンサシート14a等を使用している状態を示す。図10(B)は図9(C)と同じ図である。図10(A)に示されるように、センサシート14a等により測定された電圧は図10(A)の左側に示されるケーブルにより制御回路(不図示)まで繋がれている。
図11は、上述した応力検出ブロック70を用いた計測例(長軸方向の断面図)を示す。図11に示されるように、約90度弯曲した血管モデル(図10のもの)にカテーテルを通して近位から遠位における長軸方向の接触圧力分布を計測した。結果は図11の各応力センサ50aの色別表示(原図:赤色が約13kPa~黒色0kPa)により示されている。バルーンカテーテル80を膨らませるとバルーンカテーテル80は真直ぐになろうとするため、内弯側では中央付近が、外弯側では両端付近に接触圧力が大きくかかっていることがわかる。図11の例は応力検出チューブ10の接触圧力分布と考えてもよい。
図12は、上述した応力検出ブロック70を用いた計測例(長軸方向の断面図)を概念的に示す。図12に示されるように、応力検出ブロック70の2枚のセンサシート14a、14bは中空チューブ12の長軸方向に沿わせて背面12bkに2枚設置されている。つまり、図2で説明した一連のオーバーラップ領域OAa(50a)等が長軸方向に沿うように、上下で2枚設置されている。このため、中空チューブ12内にバルーンカテーテル80が挿入されて中空チューブ12の径方向に接触圧力が負荷された場合、2枚のセンサシート14aおよび14bにより長軸方向の接触圧力分布を測定することができる。結果は図12の各応力センサ40aの色別表示(原図:赤色が約13kPa~黒色0kPa)により示されている。以上のように、長軸方向の応力分布を計測するだけならば、センサシート14a等を中空チューブ12の円周方向に巻き付ける必要はない。
実施例7では、本発明の応力検出チューブ10または応力検出ブロック70の種々の応用例について説明する。図13は応力検出チューブ10の断面図を示す。あるいは応力検出ブロック70の中空チューブ12部分と考えてもよい。図13で図1と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。応力検出チューブ10内の応力センサ50a等は下電極30、感圧体40、上電極20の三層構造を有している。感圧体40はセンサシート14a等における圧力変換素子となる導電性フィルムであり、圧力が掛かって縮むと厚さ方向の電気抵抗値が変化する特性を有している。このため、2枚の電極30と20との間の電気抵抗値を検出したり、電圧、電流に変換して検出することにより、応力センサ50a等に掛かっている応力を検出することができる。例えば、予め応力センサ50a等に作用させる応力と電圧信号との関係をいくつか測定してグラフ化し、任意の応力が掛かった場合の電圧をグラフ化した校正曲線で変換することで応力として検出する。つまり、電圧の値そのものを利用して応力を検出している。
図14は、接触圧力の測定を説明するための応力センサ50a等の垂直方向断面図であり、図2と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図14(A)に示されるように、応力センサ50a等における上電極20と下電極30との間の厚さ方向の距離はrである。ここで、応力センサ50a等に対して垂直方向に接触圧力が働くと、図14(B)に示されるように感圧体40のオーバーラップ領域OAa等に垂直方向の変形が生じる。この結果、感圧体40のオーバーラップ領域OAa等の部分では、上電極20と下電極30との間の厚さ方向の距離が元の距離rより減少するため、電気抵抗が減少する。
図15は、せん断応力の測定を説明するための応力センサ50a等の垂直方向断面図であり、図2と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図15(B)に示されるように、予め上電極20と下電極30とをハーフピッチずらしておく。ここで、水平方向にせん断応力(滑り方向の力)が働くと、図15(A)に示されるように感圧体40のオーバーラップ領域OAa等の部分の面積が増加するため、電気抵抗が減少する。一方、図15(C)では、オーバーラップ領域OAa等の部分の面積が減少するため、電気抵抗が増加する。
以上のように1組の電極20および30と感圧体40とから1方向(垂直方向、水平方向)の応力を検出することができる。このため、3組の電極と感圧体40とにより3方向、つまり3次元的な力を検出することができる。図16は、3次元的な力を測定可能な応力センサ90の平面図である。図16に例示されるように、電極層91(例えば上電極20)は一部の面積が電極層92(例えば下電極40)の一部の面積と上下に(x-y軸と垂直なz軸方向に)重なるように設計されている。この点は上述した応力センサ50a等におけるオーバーラップ領域OAa等と同様の考え方である。電極層91と92との間には感圧体40(不図示)が挟まれている。ここで電極層91と79との間にずり応力が働くと、当該重なる領域における感圧体のx軸またはy軸方向のせん断変形により、電極層91と92との間の電気抵抗値が変化するため、x軸またはy軸方向のずり応力を測定することができる。電極層92の中程において、電極層91はその全部の面積が電極層92の一部の面積と上下に(x-y軸と垂直なz軸方向に)重なるように設計されている。ここで、電極層91と電極層92との間に引張力または圧縮力が働くと、当該重なる領域における感圧体40のz軸方向の変形により、電極層91と電極層92との間の電気抵抗値が変化するため、z軸方向の引張力または圧縮力を測定することができる。
図17は、櫛形電極を交差させた構造の応力分布センサ100を示す。図17に示されるように、応力分布センサ100は電極層102上に櫛目状の銅電極103-1~103-5として構成したものである。電極層101上にも同様に櫛目状の銅電極が構成されている。電極層102(および101)は銅張ポリイミドフィルムをウェットエッチング処理により櫛目状に加工した。銅電極103-1等の材料は上述した両電極20および30の材料と同様である。ベースフィルムはポリイミドフィルムであり、上述した応力センサ50a等のベースフィルムと同様の材料である。感圧層は同様に導電性フィルムであり、作用圧力に応じて厚さ方向の電気抵抗値が変化する特性を有している。図17に示されるように、両櫛形電極の交点(上述した一連の応力センサ50a等におけるオーバーラップ領域OAa等と同様)のすべてが測定点となるため、薄型のフレキシブルフィルムからなる応力分布センサに応用することができる。図18は分布測定センサとしての他の応用例を示す。図18は国際出願(WO2018/084284)の図9と同様の図である。内容については同出願を参照されたく、説明は省略する。応力分布センサ100は同出願における分布測定センサとして応用することが可能である。図18に示されるように、リレー回路を作製しPC等の制御装置から切替用のディジタル信号を送ることにより、多数の測定点を構成することができる。
本発明の活用例として、中空チューブ12内に通している物体(例えば一般的なカテーテル)を肉眼で視認しながらトレーニングすることができるシミュレータ(カテーテルシミュレータ)として利用可能である。さらに、応力検出チューブ10を生体外評価試験用の人工血管として用いることができる。
10 応力検出チューブ、 12bk、72bk 背面、 12in、72in 内壁、 12out、72out 外壁、 12w、70 壁、 14a、14b センサシート、 16a、16b 配線、 20 上電極、 30、30a、30b、30c 下電極、 40 感圧体、 50a、50b、50c 応力センサ(オーバーラップ領域)、 60 芯棒、 62 シリコーンゲル(モデル材)、 70 応力検出ブロック、 75 容器、 80 バルーンカテーテル、 90 応力センサ、 91、92、101、102 電極層、 100 応力分布センサ、 103-1~103-5 銅電極。
特開2019-13813号公報 特開2017-213380号公報

Claims (7)

  1. 所定の厚さの壁で構成される中空チューブと応力センサとを備えた力覚検出体であって、線上に連なる該応力センサを該壁内であって且つ内壁の近傍に該中空チューブの所定の方向へ配置したことを特徴とする力覚検出体
  2. 請求項1記載の力覚検出体において、前記所定の方向は前記中空チューブの長軸方向に沿う方向又は該中空チューブの円周に巻付ける方向であることを特徴とする力覚検出体。
  3. 請求項1又は2記載の力覚検出体において、前記中空チューブ及び前記応力センサはフレキシブルな材質であることを特徴とする力覚検出体。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の力覚検出体において、前記中空チューブ及び前記応力センサは透明又は半透明な素材で成形されたことを特徴とする力覚検出体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の力覚検出体の周囲を前記中空チューブと同じ素材の材料で所定の形状に成形したことを特徴とする力覚検出ブロック。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の力覚検出体の製造方法であって、
    前記中空チューブと同じ径及び長軸方向の長さを有する芯棒の外面に、該中空チューブと同じ材質又は素材の材料をコーティングする第1コーティング工程と、
    前記線上に連なる応力センサを、前記第1コーティング工程後の前記芯棒の所定の位置に所定の方向へ設置するセンサ設置工程と、
    前記センサ設置工程後の前記芯棒の外面に、前記中空チューブと同じ材質又は素材の材料をコーティングする第2コーティング工程と、
    前記第2コーティング工程後の成形物から前記芯棒を抜去する芯棒抜去工程とを備えたことを特徴とする力覚検出体の製造方法。
  7. 請求項記載の力覚検出ブロックの製造方法であって、請求項記載の力覚検出体の製造方法における前記第2コーティング工程を、
    前記センサ設置工程後の前記芯棒を、前記中空チューブと同じ材質又は素材の材料を入れた前記所定の形状の容器内に漬けて該材料をコーティングする第2コーティング工程と替えて力覚検出体の製造方法を用いることを特徴とする力覚検出ブロックの製造方法。
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