JP7409479B2 - 光計測装置およびプローブホルダセット - Google Patents

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Description

本発明は、光計測装置およびプローブホルダセットに関し、特に、毛髪を掻き分ける複数のピン部材を備える光計測装置およびプローブホルダセットに関する。
従来、毛髪を掻き分ける複数のピン部材を備える光計測装置およびプローブホルダセットが知られている。このような構成は、たとえば、特許第5610065号公報に開示されている。
上記特許第5610065号公報のホルダセットは、被験者の頭部に装着される光生体測定ホルダを備える。光生体測定ホルダは、1本の基幹部を含む。基幹部は、被験者の前頭部に沿うように円弧状に形成されているとともに、頭部の頭頂部側から見て、頭部の左右方向に延びるように設けられている。また、光生体測定ホルダは、頭頂部側から見て、頭部の前後方向に延びるように設けられた4本の第1枝部および1本の第2枝部を含む。第1枝部および第2枝部の各々の一端部は、基幹部に接続されている。4本の第1枝部および1本の第2枝部は、頭頂部側から見て、互いに略平行に並んで配置されている。また、第1枝部および第2枝部の各々は、被験者の頭部表面に沿うように円弧状に形成されている。
また、複数の第1枝部の各々には、頭部の前後方向に並んで配置される複数の貫通孔が設けられている。上記貫通孔は、プローブ(送光プローブおよび受光プローブ)を挿入することが可能に構成されている。プローブは、上記貫通孔に挿入されることによって、頭部表面に直交するように配置される。これにより、光生体測定ホルダを頭部に装着することによって、第1枝部の他端部により頭髪が掻き分けられた頭部表面に、貫通孔を介して挿入されたプローブが配置される。また、プローブの頭部側の先端は、第1枝部の下端(頭部側の端部)よりも頭部側に突出するように設けられている。すなわち、光生体測定ホルダを装着した被験者の毛髪は、プローブの先端が第1枝部の下端よりも頭部側に突出した状態で、第1枝部および第2枝部の各々の他端部により掻き分けられる。
特許第5610065号公報
しかしながら、上記特許第5610065号公報に記載されているようなホルダセットでは、プローブの先端が第1枝部の下端よりも頭部側に突出しているので、プローブの先端と頭部表面とにより毛髪を挟んでしまい、毛髪の掻き分けが妨げられる場合がある。この場合、毛髪が掻き分けられた頭部表面にプローブを配置することが困難となる。したがって、毛髪が掻き分けられた頭部表面に容易にプローブを配置することが可能な光計測装置およびプローブホルダセットが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、毛髪が掻き分けられた頭部表面に容易にプローブを配置することが可能な光計測装置およびプローブホルダセットを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における光計測装置は、被験者の頭部に保持されるプローブユニットを備え、プローブユニットは、ベース部材と、ベース部材から被験者の頭部表面側に突出するように設けられ、被験者の頭部表面に計測光を照射する送光プローブと、ベース部材から頭部表面側に突出するように設けられ、頭部内を経由して頭部表面から放出される計測光を受光する受光プローブと、ベース部材の中心軸に対して回動可能に構成されているとともにベース部材から頭部表面側に突出し、回動されることにより頭部表面の毛髪を掻き分ける複数のピン部材と、送光プローブおよび受光プローブの各々の先端が複数のピン部材の先端よりも頭部表面から離間する離間位置に位置するように送光プローブおよび受光プローブを保持する位置保持状態にするとともに送光プローブおよび受光プローブを保持する位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部と、を含む。
この発明の第2の局面におけるプローブホルダセットは、被験者の頭部に装着されるホルダと、ホルダに保持されたプローブユニットと、を備え、プローブユニットは、ベース部材と、ベース部材から被験者の頭部表面側に突出するように設けられ、被験者の頭部表面に計測光を照射する送光プローブと、ベース部材から頭部表面側に突出するように設けられ、頭部内を経由して頭部表面から放出される計測光を受光する受光プローブと、ベース部材の中心軸に対して回動可能に構成されているとともにベース部材から頭部表面側に突出し、回動されることにより頭部表面の毛髪を掻き分ける複数のピン部材と、送光プローブおよび受光プローブの各々の先端が複数のピン部材の先端よりも頭部表面から離間する離間位置に位置するように送光プローブおよび受光プローブを保持する位置保持状態にするとともに送光プローブおよび受光プローブを保持する位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部と、を含む。
上記第1の局面における光計測装置、および、上記第2の局面におけるプローブホルダセットでは、上記のように、プローブ位置保持部により、送光プローブおよび受光プローブの各々の先端が複数のピン部材の先端よりも頭部表面から離間する離間位置に位置するように、送光プローブおよび受光プローブが保持される。これにより、複数のピン部材による毛髪の掻き分け時に、プローブ位置保持部により送光プローブおよび受光プローブの各々の先端を離間位置に保持することができる。その結果、毛髪の掻き分け時において送光プローブおよび受光プローブの各々の先端と頭部表面とにより毛髪が挟まれるのを抑制することができるので、毛髪の掻き分けが妨げられるのを抑制することができる。その結果、ピン部材によってより確実に毛髪を掻き分けることができる。これにより、プローブ位置保持部による位置保持状態を解除することによって、毛髪が掻き分けられた頭部表面に送光プローブおよび受光プローブを容易に配置することができる。
また、複数のピン部材がベース部材の中心軸に対して回動することにより毛髪が掻き分けられるので、毛髪が延びる向きに関わらず毛髪を掻き分けることができる。その結果、回動するピン部材により毛髪を掻き分けることにより、より確実に頭部表面を露出させることができる。
一実施形態による光計測装置およびプローブホルダセットを示した模式的な斜視図である。 送光プローブおよび受光プローブによる光計測を説明するための模式図である。 一実施形態による光計測装置の構成を示したブロック図である。 一実施形態によるキャップ部材が設けられていない状態のプローブユニットの構成を示した斜視図である。 一実施形態によるプローブユニットの下面図である。 一実施形態によるキャップ部材が設けられた状態のプローブユニットの構成を示した斜視図である。 一実施形態によるキャップ部材の構成を示した断面斜視図である。 一実施形態によるプローブユニットの構成を示した正面図である。 図5の500―500線に沿った断面図(プローブ位置保持部による位置保持状態におけるプローブユニットの構成を示した断面図)である。 図4のプローブ位置保持部の近傍の部分拡大図である。 図9のプローブ位置保持部の近傍の部分拡大図である。 一実施形態によるプローブ位置保持部による位置保持状態が解除された状態におけるプローブユニットの構成を示した断面図である。 図12のプローブ位置保持部の近傍の部分拡大図である。 一実施形態によるキャップ部材の下面図である。 一実施形態によるプローブの配置作業を説明するためのプローブユニットの模式的な側面図である。 一実施形態によるプローブの配置作業を説明するためのピン部材およびプローブの平面的な配置を示した模式図である。 一実施形態によるピン部材による毛髪の持ち上げ作用を説明するためのプローブユニットの模式的な側面図である。 一実施形態によるプローブの先端を頭部表面に接触させた状態を示したプローブユニットの模式的な側面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
まず、図1を参照して、一実施形態による光計測装置100の全体構成について説明する。図1に示すように、光計測装置100は、被験者9の頭部表面91に計測光を照射し、頭部90内を経由して頭部表面91から放出される計測光を検出する。光計測装置100は、検出された計測光の強度(受光量)に基づいて、被験者9の脳活動を反映した脳血流量の変化を計測する装置である。
光計測装置100は、装置本体1と、プローブホルダセット2とを備えている。プローブホルダセット2は、ホルダ20とプローブユニット30とを含む。ホルダ20は、プローブユニット30を保持するとともに被験者9の頭部90に装着される。すなわち、プローブユニット30は、被験者9の頭部90に保持される。
また、光計測装置100は、装置本体1に接続された複数の計測プローブ(送光プローブ32および受光プローブ33)を備えている。送光プローブ32は、被験者9の頭部表面91に計測光を照射する。また、受光プローブ33は、頭部90内を経由して頭部表面91から放出される計測光を受光する。
複数の計測プローブは、送光プローブ32または受光プローブ33として機能するが、送光プローブ32も受光プローブ33も同一構造を有する。計測プローブは、測定や実験などのために、試料に接触または挿入する探針を意味する。計測プローブは、装置本体1に接続された一端と、被験者9の頭部表面91に接触する他端とを有する。装置本体1は、図2に示すように、近赤外光の波長領域の計測光を被験者9の頭部表面91上に配置した送光プローブ32から照射する。そして、装置本体1は、頭部表面91上に配置した受光プローブ33から入射した計測光を検出する。1つの送光プローブ32と1つの受光プローブ33との間で計測光の経路となる領域により、1つの計測点(計測チャンネル5)が構成される。近赤外光の波長領域は、たとえば、700nm以上900nm以下である。近赤外線は生体内での吸収率が少ないため、計測光は頭部90内の脳領域まで到達することができる。
ここで、被験者9の脳活動を反映して、脳内の血中ヘモグロビン量が活性化部位で増大すると、ヘモグロビンによる計測光の吸収量が増大する。このため、取得した計測光の強度に基づいて脳活動に伴うヘモグロビン量の変化を取得することが可能である。なお、ヘモグロビンは酸素と結合したオキシヘモグロビンと、酸素と結合していないデオキシヘモグロビンとに分けられ、互いに吸光特性が異なる。このため、光計測装置100は、吸光特性の相違を考慮した複数波長(たとえば、780nm、805nmおよび830nmの3波長)の計測光を用いて計測を行う。得られたそれぞれの波長の計測光の強度(受光量)に基づいて、各ヘモグロビン量および総量の時間変化が算出される。
この結果、受光プローブ33に入射した計測光の強度(受光量)に基づいて、脳活動に伴うヘモグロビン量の変化、すなわち血流量の変化や酸素代謝の活性化状態を非侵襲で取得することが可能である。光計測装置100は、複数の送光プローブ32および複数の受光プローブ33を備えている。複数の送光プローブ32および複数の受光プローブ33を用いて脳領域を複数点(複数の計測チャンネル5)で計測することにより、脳のどの領域がどのように活動しているかの2次元的な分布を取得することが可能である。
図1に戻り、プローブユニット30は、装置本体1にそれぞれ接続された送光プローブ32および受光プローブ33を保持する。プローブユニット30は、被験者9の頭部表面91に配置され、計測光による計測チャンネル5を構成する送光プローブ32と受光プローブ33との相対位置を一定に維持するように構成されている。
具体的には、プローブユニット30は、ベース部材31と、送光プローブ32と、受光プローブ33と、頭部表面91の毛髪92(図2参照)を掻き分ける複数のピン部材34と、キャップ部材35とを、含む。送光プローブ32と、受光プローブ33と、複数のピン部材34とが、ベース部材31に設けられている。
プローブユニット30は、ホルダ20に保持される。プローブユニット30は、ホルダ20によって、被験者9の頭部表面91上の所定位置に保持される。本実施形態では、プローブユニット30のベース部材31は、ホルダ20に対して回動可能に取り付けられている。すなわち、ベース部材31は、中心軸80(図4参照)周りに回動可能な状態で、ホルダ20に保持される。
プローブユニット30は、頭部表面91上に配置された状態で、中心軸80周りに回動されることによって、複数のピン部材34による毛髪92の掻き分けが可能なように構成されている。すなわち、複数のピン部材34は、ベース部材31が中心軸80(図4参照)周りに回動することに伴って、ベース部材31の中心軸80に対して回動可能に構成されている。プローブユニット30の詳細な構成については、後述する。
ホルダ20は、1つまたは複数のプローブユニット30を保持するように構成されている。ホルダ20は、たとえばプローブユニット30が装着可能なソケット(図示せず)を有し、プローブユニット30を着脱可能かつベース部材31を中心軸80周りに回動可能に保持する。ホルダ20は、たとえばプローブユニット30を回動可能であるが分離不能に連結された状態で保持してもよい。
ホルダ20は、被験者9の頭部90に対して動かないように装着可能であれば、形状は特に限定されない。ホルダ20は、たとえば、頭部90を周方向に囲むヘッドバンド型、両耳を挟むように装着されるヘッドホン型、頭部90の一部を覆うヘッドギア型、頭部90を全体的に覆うヘルメット型、などのホルダ形状を採用しうる。
図1の例では、ホルダ20は、頭部90を前額部から後頭部まで周方向に囲むバンド部21と、左耳から頭部90の上部を通って右耳まで左右方向に延びるアーチ部22と、を含む。バンド部21は、たとえば伸縮可能な材料を含み、収縮力によって頭部90に固定される。アーチ部22には、貫通孔を有するソケットまたはブラケットが設けられ、ソケットまたはブラケットにプローブユニット30を装着可能に構成されている。図1の例によるホルダ20は、頭部90の正中線を境に左右両側にそれぞれ1つのプローブユニット30を保持可能に構成されている。ホルダ20によるプローブユニット30の保持数、および保持位置は、特に限定されず、図1に示したものに限られない。
(装置本体)
図3に示すように、装置本体1は、光出力部11と、光検出部12とを備える。
光出力部11は、送光プローブ32に計測光を出力する。光出力部11は、たとえば半導体レーザーを光源として備えている。光出力部11には、複数の送光プローブ32が接続可能であり、光出力部11は、接続されたそれぞれの送光プローブ32に対して任意のタイミングで個別に計測光を出力できる。
光検出部12は、受光プローブ33に入射した計測光を検出する。光検出部12は、たとえば光電子増倍管またはフォトダイオードを検出器として備えている。光検出部12には、複数の受光プローブ33が接続可能であり、光検出部12は、接続されたそれぞれの受光プローブ33からの計測光を個別に検出できる。
装置本体1は、最大でN個の送光プローブ32と、最大でM個の受光プローブ33とを接続可能となっており、接続可能な総プローブ数がN+M個である(N、Mは、それぞれ2以上の自然数)。
また、装置本体1は、計測制御部13と、本体制御部14と、主記憶部15とを備える。計測制御部13は、光出力および光検出のタイミング制御など、光出力部11および光検出部12の動作制御を行う。計測制御部13は、光出力部11および光検出部12のドライバ回路を含む。本体制御部14は、各種プログラムを実行して装置本体1全体の制御を実行する。本体制御部14は、プロセッサおよびメモリを含むコンピュータにより構成されている。主記憶部15は、本体制御部14が実行する各種プログラムや、計測の結果得られた計測データを記憶するように構成されている。主記憶部15は、ハードディスクドライブなどの不揮発性メモリにより構成される。また、光計測装置100は、装置本体1と接続された表示部16および操作入力部17を備えている。表示部16はたとえば液晶ディスプレイなどであり、操作入力部17はキーボードおよびマウスなどの入力デバイスを含む。
光計測は、たとえば操作入力部17を介した入力操作により開始される。入力操作を受け付けた本体制御部14が計測を開始するための制御を行う。計測が開始されると、各々の送光プローブ32に対して所定周期で順番に計測光を出力するように、計測制御部13が光出力部11を制御する。そして、計測光の出力と同期して、計測光が出力された送光プローブ32と計測チャンネル5を構成する受光プローブ33から、計測光を検出するように計測制御部13が光検出部12を制御する。本体制御部14が、検出信号に基づいて、脳活動に伴うヘモグロビン量の変化の分析を行い、計測結果を表示部16に表示させる制御を行う。
(プローブユニット)
次に、図1、図4~図14を参照して、プローブユニット30の構成について説明する。図4に示すように、プローブユニット30は、少なくとも1つの送光プローブ32と、少なくとも1つの受光プローブ33とを含む。
ベース部材31は、送光プローブ32および受光プローブ33と、複数のピン部材34とを保持する。また、ベース部材31は、中心軸80周りに回動可能にホルダ20に保持されている。図1に示した例では、ベース部材31は、ホルダ20に対して着脱可能に設けられている。ベース部材31は、中心軸80が延びる方向から見てたとえば円形状を有し、頭部表面91と対向するように配置される。なお、中心軸80は、頭部表面91に向けて延びる軸である。
以下、ホルダ20(図1参照)に保持されたベース部材31に対して、頭部表面91側(頭部90に近付く方向)へ向かう方向をX1方向とし、頭部表面91とは反対側(頭部90から離れる方向)へ向かう方向をX2方向とする。X1方向とX2方向との両方をまとめて、X方向とする。
〈送光プローブおよび受光プローブ〉
送光プローブ32および受光プローブ33は、それぞれ、ベース部材31から頭部表面91へ向かうX1方向側に突出するように設けられている。図4の構成例では、送光プローブ32および受光プローブ33は、それぞれ、ベース部材31に対して着脱可能に取り付けられている。図4の構成例では、送光プローブ32および受光プローブ33は、ベース部材31に対して、それぞれ2つずつ取り付けられている。
送光プローブ32および受光プローブ33は、光ファイバケーブル(以下、光ファイバという)41(図1参照)と、光ファイバ41を保持するファイバヘッド42(図1参照)とを有する。ファイバヘッド42は、光ファイバ41が内部に挿入可能な筒状構造を有し、光ファイバ41の先端部を保持および保護するように構成されている。光ファイバ41は、ファイバヘッド42の内部を通って、ファイバヘッド42の先端部から露出するように設けられる。光ファイバ41が露出したファイバヘッド42の先端部により、送光プローブ32の先端32aまたは受光プローブ33の先端33aが構成される。これにより、送光プローブ32は、先端32aから計測光を出射させることが可能であり、受光プローブ33は、先端33aから光ファイバ41内に計測光を入射させることが可能である。ファイバヘッド42は、非透光性を有する樹脂製またはアルミ(アルミニウムまたはアルミニウム合金)製の筒状部材である。樹脂は、たとえば変性PPE(ポリフェニレンエーテル)、POM(ポリオキシメチレン)などが挙げられる。光ファイバ41は、送光路を構成するファイバ素線を被覆材により被覆した送光ケーブルである。
〈ピン部材〉
図4に示すように、複数のピン部材34は、ベース部材31からX1方向側(頭部表面91側)に突出するように設けられている。ピン部材34は、ベース部材31(プローブユニット30)が中心軸80周りに回動されることにより周方向に移動(回動)して、頭部表面91の毛髪92を掻き分けるように構成されている。ピン部材34は、毛髪92を掻き分けるのに適した細長い棒状(針状)形状の樹脂材料(たとえばシリコンゴム)により形成されている。ピン部材34は、ベース部材31の下面(X1方向側表面)からX1方向側へ突出するように設けられている。ピン部材34は、ベース部材31に固定されている。ピン部材34の先端34a(X1方向側端部)は、球面状などの丸みを帯びた平滑面となっている。
複数のピン部材34は、ベース部材31の中心軸80側、および中心軸80周りの周方向の、少なくともいずれかに向けて、斜めに傾斜するように設けられている。図8に示すように、複数のピン部材34は、ベース部材31の中心軸80(図4参照)側に向けて斜めに傾斜している。複数のピン部材34は、中心軸80周りの周方向に向けて斜めに傾斜するように設けられてもよい。複数のピン部材34は、中心軸80に向かう方向および中心軸80周りの周方向の両方へ傾斜していてもよい。また、ピン部材34は、先端34aに向けて先細る直線状形状を有する。
〈ピン部材およびプローブの配置〉
図5に示すように、複数のピン部材34は、ベース部材31の中心軸80を取り囲むように、中心軸80周りの周方向に並んで配置されている。これにより、複数のピン部材34は、プローブユニット30の回動により複数のピン部材34に囲まれた中心側領域66の毛髪92を持ち上げるように構成されている。なお、図5では、説明に不要な部分は簡略化のため図示を省略している。
図5の例では、複数のピン部材34の先端34aは、ベース部材31の中心軸80周りの円周67上に並んで配列されている。図5の例では、複数のピン部材34が円周67上に1列に並んで設けられている。本実施形態では、送光プローブ32および受光プローブ33の各先端(32a、33a)が、円周67上の位置または円周67に近接する外側の位置に、配置される。図5の例では、送光プローブ32および受光プローブ33の各先端(32a、33a)が、円周67上の位置に配置される例を示している。送光プローブ32および受光プローブ33の各先端(32a、33a)は、円周67に近接する外側の位置に配置されてもよい。
このように、図5の例では、複数のピン部材34の先端34a、および、送光プローブ32および受光プローブ33の各先端(32a、33a)が、円周67上に並ぶように配置されている。そして、ベース部材31の中心軸80周りの周方向において、隣り合う送光プローブ32と受光プローブ33との間に、複数のピン部材34のうち少なくとも1つが配置されている。
図5の例では、2つの送光プローブ32および2つの受光プローブ33の各先端(32a、33a)が、90度間隔で並ぶように配置されている。送光プローブ32と受光プローブ33とは、周方向に交互に並んでいる。言い換えると、2つの送光プローブ32が中心軸80を挟んで対向するように配置され、2つの送光プローブ32と直交する方向に、2つの受光プローブ33が中心軸80を挟んで対向するように配置されている。これにより、図5の例では、周方向に隣り合う送光プローブ32と受光プローブ33との間に、合計4つの計測チャンネル5(計測点)が形成される。
周方向に隣り合う送光プローブ32と受光プローブ33との間に、3つのピン部材34が配置されている。ピン部材34は、4つのプローブの間に3つずつ、合計12個設けられている。図5の例では、これらの2つの送光プローブ32および2つの受光プローブ33の各先端(32a、33a)と、12個のピン部材34の先端34aとが、円周67上に等角度間隔で並んで配置されている。
このように、図5の例では、送光プローブ32および受光プローブ33と、それぞれのピン部材34とは、周方向に間隔を隔てて並んでいる。ピン部材34によって掻き分けられた毛髪92は、この間隔の領域に逃がされる。
このような構成により、複数のピン部材34は、ベース部材31が中心軸80周りに回動されることに伴って、中心軸80周りの周方向に移動する。ピン部材34の移動経路は、円周67に一致する。ピン部材34の周方向への移動に伴って、頭部表面91の毛髪92が掻き分けられるとともに、ピン部材34の傾斜した表面に沿って持ち上げられる。
〈キャップ部材〉
図6に示すように、キャップ部材35は、ベース部材31のX2方向に設けられる。また、キャップ部材35は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の後述するプローブ位置保持部38aを外周側から覆うよう設けられている。具体的には、キャップ部材35は、X1方向側のみ開口している筒状形状を有する。なお、キャップ部材35は、樹脂製(たとえばABS樹脂)である。
ここで、本実施形態では、キャップ部材35は、回動不可能に固定されるように設けられている。すなわち、キャップ部材35は、ホルダ20に対して回動可能に構成されるベース部材31に対して相対的に回動する。
キャップ部材35は、キャップ部材35のX1方向側の端部からX1方向側に突出するように設けられ、矩形状の開口35aを有する係合部35bを含む。また、プローブユニット30は、ベース部材31を周状に取り囲むように設けられる環状の接続部材37を含む。接続部材37は、ホルダ20(図1参照)に接続(係合)される接続部37aと、キャップ部材35の係合部35bと係合する突起部37bとを含む。突起部37bは、係合部35bの開口35aに篏合されることにより係合部35bと係合する。また、接続部37aおよび突起部37bは、接続部材37の外周面から径方向外側に突出するように設けられている。
接続部材37は、接続部37aがホルダ20に接続されていることによって、ホルダ20に対して固定されている。そして、キャップ部材35は、係合部35bが接続部材37の突起部37bと係合されていることによって、接続部材37に対して固定されている。これにより、キャップ部材35は、ホルダ20に対して相対的に回動不可能に設けられている。また、係合部35bに係合される突起部37bは、キャップ部材35の抜け止めとしても機能する。なお、接続部材37は、ベース部材31の外周面31b(図9参照)に形成された溝部31c(図9参照)において、ベース部材31に対して相対的に摺動可能に配置されている。
また、キャップ部材35は、接続部材37の上面37c(図4参照)により支持されることによって保持されている。また、キャップ部材35の係合部35bは、撓み変形可能に構成されている。これにより、キャップ部材35の係合部35bを径方向外側に撓み変形させながらキャップ部材35を接続部材37側(ベース部材31側)に移動させることにより、係合部35bと突起部37bとが係合されるとともにキャップ部材35が接続部材37に取り付けられる。また、キャップ部材35が接続部材37に取り付けられた状態で、キャップ部材35の係合部35bを径方向外側に撓み変形させながらキャップ部材35をX2方向側に移動させることにより、係合部35bと突起部37bとの係合が解除されるとともにキャップ部材35が接続部材37から取り外される。
図7に示すように、キャップ部材35の内周面35cには、径方向内側に突出する突起部35dが設けられている。突起部35dは、後述するプローブ位置保持部38aを押圧するように構成されている。
また、キャップ部材35は、キャップ部材35の天井部35eの中心からX1方向側に延びるガイド部35fを有する。ガイド部35fは、円筒状に形成されている。また、ベース部材31は、ベース部材31の中心軸80に沿って延びる回転軸31d(図9参照)を有する。キャップ部材35のガイド部35fは、ベース部材31の回転軸31dが挿入されるように構成されている。ベース部材31は、回転軸31dがガイド部35fによりガイドされながら中心軸80周りに回動するように構成されている。
また、キャップ部材35は、X1方向側の端部に配置される切り欠き部35gを有する。切り欠き部35gは、ベース部材31の後述する把持部31a(図4参照)を、ベース部材31からキャップ部材35の径方向外側に導出するために設けられている。
ここで、図6および図8に示すように、ベース部材31は、キャップ部材35の外周面35hに沿って円弧状に設けられている把持部31aを有する。具体的には、図6に示すように、把持部31aは、ベース部材31に2つ設けられている。すなわち、切り欠き部35gは、キャップ部材35に2つ設けられている。なお、2つの把持部31aは、ベース部材31の中心軸80(図4参照)を中心として互いに対向する位置に配置されている。
〈プローブの位置保持に関する構成〉
また、図9および図10を参照して、送光プローブ32および受光プローブ33の位置を保持する機構について説明する。
本実施形態では、図9に示すように、プローブユニット30は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)が複数のピン部材34の先端34aよりも頭部表面91(図1参照)から離間する離間位置P1に位置するように送光プローブ32および受光プローブ33を保持するとともに送光プローブ32および受光プローブ33の位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部38aを含む。具体的には、離間位置P1は、X方向においてピン部材34の先端34aが位置する位置P2に対して、距離d1だけX2方向側に位置する。距離d1は、たとえば6mm程度である。
また、プローブ位置保持部38aは、送光プローブ32および受光プローブ33の各々に対応するように複数設けられている。すなわち、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、各プローブに対応するプローブ位置保持部38aにより個別に保持されている。
また、プローブ位置保持部38aは、送光プローブ32および受光プローブ33の各々を保持するプローブ保持部材38に一体的に設けられている。具体的には、プローブ保持部材38は、送光プローブ32および受光プローブ33を保持する保持部本体38bを有する。プローブ位置保持部38aは、保持部本体38bの上端部38c近傍から突出するとともにX1方向側に延びるように設けられている。
また、ベース部材31は、プローブ位置保持部38aをX1方向側から支持する支持部31eを含む。
ここで、図4に示すように、ベース部材31には、プローブ(送光プローブ32および受光プローブ33)およびプローブ保持部材38が篏合される凹部31fを含む筒状の配置部31gが設けられている。配置部31gは、各プローブに対応するように4つ設けられている。配置部31gの側部には、円弧状に延びる開口部31hが設けられている。各配置部31gの開口部31hは、キャップ部材35(図6参照)と対向する位置に配置されている。
図10に示すように、開口部31hからは、プローブ保持部材38のプローブ位置保持部38a(図9参照)の端部38dが露出している。なお、支持部31eは、開口部31hの底面により構成されている。
また、図11に示すように、プローブ位置保持部38aの端部38dは、径方向外側の端部38eにおいて支持部31eにより支持されている。また、プローブ位置保持部38aの端部38dの径方向における幅W1は、支持部31eの径方向における幅W2よりも大きい。
また、凹部31fは、支持部31eの径方向内側に隣接するように設けられている。具体的には、支持部31eは、凹部31fの内周面31iの一部を構成している。
ここで、本実施形態では、図12および図13に示すように、送光プローブ32および受光プローブ33の各々のプローブ位置保持部38aは、プローブ位置保持部38a(ベース部材31)に対して相対的に回動するキャップ部材35の突起部35dにより押圧されることにより送光プローブ32および受光プローブ33の各々の位置保持状態が解除されるように構成されている。具体的には、キャップ部材35の突起部35dの少なくとも一部(径方向内側の端部)は、プローブ位置保持部38aの端部38dの半径位置と等しい半径位置に設けられている。したがって、キャップ部材35がプローブ位置保持部38aに対して相対的に回動することによって、キャップ部材35の突起部35dは、配置部31gの開口部31hに径方向外側から入り込むとともにプローブ位置保持部38aを径方向外側から押圧するように構成されている。
そして、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、プローブ位置保持部38aがキャップ部材35の突起部35dにより径方向外側から押圧されることによって支持部31eによる支持状態が解除されるとともに凹部31fに入ることにより、X1方向側に移動するように構成されている。
具体的には、図12に示すように、プローブ位置保持部38aにおける位置保持状態が解除されることによって、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)は、ピン部材34の先端34aよりもX1方向側に近づいた位置P3まで移動可能となる。具体的には、位置P3は、ピン部材34の先端34aが配置される位置P2に対して、距離d2だけX1方向側の位置である。距離d2は、たとえば4mm程度である。
なお、図13に示すように、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)が頭部表面91に接触するか、または、プローブ保持部材38の保持部本体38bが保持部本体38bのX1方向側に設けられる凹部31fの下面31jに接触すると移動が停止されるように構成されている。
また、本実施形態では、プローブ位置保持部38aは、撓み変形可能に構成されている。そして、プローブ位置保持部38aは、キャップ部材35の突起部35dにより押圧されることにより径方向内側に撓み変形されることによって、支持部31eによる支持状態が解除されるとともに凹部31fに入るように構成されている。また、プローブ位置保持部38aが支持部31eにより支持される位置に送光プローブ32および受光プローブ33の各々を戻した場合、プローブ位置保持部38aは撓み変形されていた状態から元の形状に戻る。
また、図12に示すように、プローブユニット30は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々をX1方向側に付勢するばね部材39を含む。また、ベース部材31は、プローブ保持部材38(のX1方向側の端部)と係合する係合部材31kを有する。ばね部材39は、係合部材31kに対してX2方向側から付勢力を加えるように設けられている。すなわち、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、係合部材31kおよびプローブ保持部材38を介して、ばね部材39からの付勢力を受ける。なお、ばね部材39は、請求の範囲の「付勢部材」の一例である。
具体的には、プローブ位置保持部38aにおける保持状態が解除されることによって送光プローブ32および受光プローブ33の各々がX1方向側に移動可能になった状態で、ばね部材39による付勢力が送光プローブ32および受光プローブ33の各々にかかる。
ここで、本実施形態では、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、プローブ位置保持部38aにおける保持状態が解除されることによって、複数のピン部材34により毛髪92が掻き分けられた状態の頭部表面91に向かってばね部材39により付勢されるように構成されている。具体的には、まず、ベース部材31が回動することに伴って回動されるピン部材34により毛髪92が掻き分けられる。そして、ベース部材31をさらに回動させることによって、プローブ位置保持部38aによる保持状態が解除され、毛髪92が掻き分けられた頭部表面91に向かってばね部材39の付勢力によってプローブがX1方向側に付勢される。
また、図14に示すように、キャップ部材35の突起部35dは、キャップ部材35の内周面35cに4つ設けられている。4つの突起部35dは、中心軸80(図4参照)が延びる方向から見て、周方向に沿って、略等角度間隔(すなわち90度間隔)に設けられている。
ここで、本実施形態では、送光プローブ32および受光プローブ33の各々のプローブ位置保持部38a(図9参照)は、プローブ位置保持部38aに対して相対的に回動するキャップ部材35の複数の突起部35dにより一斉に押圧されるように設けられている。具体的には、4つのプローブ位置保持部38aは、突起部35dと同様に、中心軸80が延びる方向から見て、周方向に沿って、略等角度間隔(すなわち90度間隔)に設けられている。これにより、4つのプローブ位置保持部38aは、それぞれに対応する突起部35dによって一斉に(同時に)押圧される。すなわち、全てのプローブ位置保持部38aによる位置保持状態は、ベース部材31を回動させるという1つの(1回の)動作だけで解除可能に構成されている。
(プローブの配置手順)
次に、図15~図18を参照して、送光プローブ32および受光プローブ33を被験者9の頭部表面91に配置するための作業手順について説明する。以下の作業は、全て被験者9自身によって実施することができ、医師等の補助者の介在を必要としない。
まず、被験者9は、ホルダ20(図1参照)にプローブユニット30を取り付ける。そして、被験者9は、ホルダ20を頭部90に装着する。ホルダ20が頭部90に装着されることにより、図15に示すように、プローブユニット30のピン部材34が頭部表面91に接触する。このとき、ピン部材34の先端34aと頭部表面91との間に毛髪92が挟まれてもよい。図15では、被験者9の毛髪92を模式的に図示している。送光プローブ32および受光プローブ33の先端(32a、33a)は、プローブ位置保持部38a(図9参照)により離間位置P1(図9参照)に保持されており、頭部表面91から離れた位置に配置される。
次に、被験者9は、プローブユニット30の把持部31a(図6参照)を把持して、プローブユニット30(ベース部材31)を中心軸80周りに回動させる。プローブユニット30の回動に伴い、複数のピン部材34は、頭部表面91と接触したまま、中心軸80周りの周方向に移動される。この結果、図16に示したように、ピン部材34が円周67に沿って移動して、円周67に対して内側と外側とに、毛髪92が掻き分けられる。中心軸80周りの回動により、複数のピン部材34の移動経路は、閉じた円周経路となる。そのため、頭部表面91の毛髪92が図16のどの方向に流れていても、円周67の中心側領域66(ハッチング領域)と外側の領域とに区画するように、毛髪92が掻き分けられる。
図17に示すように、ピン部材34が頭部表面91に対して傾斜しているので、ピン部材34によって掻き分けられる毛髪92は、ピン部材34と接触した後、傾斜したピン部材34の表面に沿って持ち上げられる。実際には、多数の毛髪92同士が重なり合い、相互に摩擦抵抗を発生するので、ピン部材34と直接接触していない毛髪92も持ち上げられる。このため、図16に示した中心側領域66の毛髪92が、束になって全体として持ち上げられる。ピン部材34と毛髪92との摩擦や、毛髪92同士の摩擦により、被験者9がプローブユニット30の回動を停止させても、中心側領域66の毛髪92は、持ち上げられた状態を維持する。毛髪92は持ち上げられることにより頭部表面91付近の根元部分が立ち上がるため、掻き分けられた円周67付近の頭部表面91上に、プローブの先端(32a、33a)を配置させるのに適したスペースを形成する。
次に、被験者9は、4つのプローブ位置保持部38a(図9参照)の位置保持状態をそれぞれ解除する。つまり、図17の状態からベース部材31をさらに回動させることによって、キャップ部材35の突起部35d(図7参照)により、プローブ位置保持部38aが押圧される。その結果、ばね部材39(図12参照)の付勢力によって、図18に示すように、送光プローブ32および受光プローブ33の各先端(32a、33a)が、離間位置P1(図9参照)からX1方向に移動して、円周67上において露出した頭部表面91に接触する。ばね部材39は、送光プローブ32および受光プローブ33の各先端(32a、33a)が頭部表面91に接触した状態で、プローブ(32、33)に対して頭部表面91へ向かう押圧力(付勢力)を作用させ、プローブ(32、33)と頭部表面91との接触状態を維持させるように機能する。
この結果、送光プローブ32および受光プローブ33が頭部表面91に密着するので、光計測装置100による計測準備が完了する。その後、光計測装置100に測定開始の操作入力が行われれば、光計測装置100による脳機能の計測が開始される。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、光計測装置100のプローブユニット30は、ベース部材31の中心軸80に対して回動可能に構成されているとともにベース部材31から頭部表面91側に突出し、回動されることにより頭部表面91の毛髪92を掻き分ける複数のピン部材34を含む。また、プローブユニット30は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)が複数のピン部材34の先端34aよりも頭部表面91から離間する離間位置P1に位置するように送光プローブ32および受光プローブ33を保持するプローブ位置保持部38aを含む。このように構成すれば、複数のピン部材34による毛髪92の掻き分け時に、プローブ位置保持部38aにより送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)が離間位置P1に位置するように送光プローブ32および受光プローブ33を保持することができる。その結果、毛髪92の掻き分け時において送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)と頭部表面91とにより毛髪92が挟まれるのを抑制することができるので、毛髪92の掻き分けが妨げられるのを抑制することができる。その結果、ピン部材34によってより確実に毛髪92を掻き分けることができる。これにより、プローブ位置保持部38aによる位置保持状態を解除することによって、毛髪92が掻き分けられた頭部表面91に送光プローブ32および受光プローブ33を容易に配置することができる。
また、複数のピン部材34がベース部材31の中心軸80に対して回動することにより毛髪92が掻き分けられるので、毛髪92が延びる向きに関わらず毛髪92を掻き分けることができる。その結果、回動するピン部材34により毛髪92を掻き分けることにより、より確実に頭部表面91を露出させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、プローブ位置保持部38aは、送光プローブ32および受光プローブ33の各々に対応するように複数設けられている。このように構成すれば、1つのプローブ位置保持部38aにより送光プローブ32および受光プローブ33の全てを保持する場合に比べて、プローブ位置保持部38aにかかる負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数のプローブ位置保持部38aの各々は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々を保持するプローブ保持部材38に一体的に設けられている。このように構成すれば、プローブ位置保持部38aとプローブ保持部材38とが互いに別個の部材である場合に比べて、部品点数を低減することができるとともにプローブユニット30の構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、プローブユニット30は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々のプローブ位置保持部38aを外周側から覆うとともにベース部材31に対して相対的に回動可能に配置され、内周面35cにプローブ位置保持部38aを押圧する突起部35dが設けられるキャップ部材35を含む。また、送光プローブ32および受光プローブ33の各々のプローブ位置保持部38aは、プローブ位置保持部38aに対して相対的に回動するキャップ部材35の突起部35dにより押圧されることにより送光プローブ32および受光プローブ33の各々の位置保持状態が解除されるように構成されている。ここで、プローブ位置保持部38aが比較的小さい場合や、プローブ位置保持部38aが視認性の悪い場所に設けられている場合において、プローブ位置保持部38aに対応する箇所を指等で正確に押圧することに比べて、キャップ部材35を相対的に回動させることの方が容易である。したがって、ベース部材31に対して相対的に回動するキャップ部材35の突起部35dによってプローブ位置保持部38aを押圧することによって送光プローブ32および受光プローブ33の位置保持状態を解除するように構成されていることによって、送光プローブ32および受光プローブ33の位置保持状態の解除動作を簡易化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、突起部35dは、キャップ部材35の内周面35cに複数設けられている。また、送光プローブ32および受光プローブ33の各々のプローブ位置保持部38aは、プローブ位置保持部38aに対して相対的に回動するキャップ部材35の複数の突起部35dにより一斉に押圧されるように設けられている。このように構成すれば、複数のプローブ位置保持部38aを個別に押圧する場合に比べて、複数のプローブ位置保持部38aの位置保持状態を解除する作業に要する時間を短縮化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベース部材31は、プローブ位置保持部38aを頭部表面91側から支持する支持部31eを有する。また、ベース部材31には、支持部31eの径方向内側に隣接するように設けられる凹部31fが設けられている。また、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、プローブ位置保持部38aがキャップ部材35の突起部35dにより径方向外側から押圧されることによって支持部31eによる支持状態が解除されるとともに凹部31fに入ることにより、頭部表面91側に移動可能に構成されている。このように構成すれば、凹部31fが支持部31eと隣接するように設けられていることによって、支持部31eによりプローブ位置保持部38aが支持されている状態を容易に解除することができる。また、プローブ位置保持部38aがベース部材31と係合する(たとえば凹部に凸部が嵌る)ことによりプローブ位置保持部38aによって送光プローブ32および受光プローブ33の各々が保持される場合に比べて、プローブ位置保持部38aが支持部31eにより支持されているだけであるので、上記位置保持状態をより容易に解除することができる。
また、本実施形態では、上記のように、プローブ位置保持部38aは、撓み変形可能に構成されている。また、プローブ位置保持部38aは、キャップ部材35の突起部35dにより押圧されることにより径方向内側に撓み変形されることによって、支持部31eによる支持状態が解除されるとともに凹部31fに入るように構成されている。このように構成すれば、プローブ位置保持部38aを撓み変形させることによって、プローブ位置保持部38aを支持部31eに対して容易に相対的にずらす(移動させる)ことができる。その結果、プローブ位置保持部38aにより送光プローブ32および受光プローブ33が保持されている状態を、より一層容易に解除することができる。
また、本実施形態では、上記のように、プローブユニット30を保持するとともに頭部90に装着されるホルダ20を備える。また、ベース部材31は、ホルダ20に対して回動可能に取り付けられている。また、キャップ部材35は、回動不可能に固定されるように設けられている。このように構成すれば、キャップ部材35をベース部材31に対して容易に相対的に回動させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベース部材31は、キャップ部材35の外周面35hに沿って円弧状に設けられる把持部31aを有する。このように構成すれば、把持部31aが円弧状に設けられていることによって把持部31aの周方向の長さを比較的大きくすることができるので、被験者9は比較的容易に把持部31aを指で把持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、プローブユニット30は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々を頭部表面91側に付勢するばね部材39(付勢部材)を含む。また、送光プローブ32および受光プローブ33の各々は、プローブ位置保持部38aにおける保持状態が解除されることによって、複数のピン部材34により毛髪92が掻き分けられた状態の頭部表面91に向かってばね部材39により付勢されるように構成されている。このように構成すれば、プローブ位置保持部38aにおける保持状態が解除された状態で、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)を、毛髪92が掻き分けられた状態の頭部表面91にばね部材39の付勢力により確実に接触させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、プローブホルダセット2のプローブユニット30は、ベース部材31の中心軸80に対して回動可能に構成されているとともにベース部材31から頭部表面91側に突出し、回動されることにより頭部表面91の毛髪92を掻き分ける複数のピン部材34を含む。また、プローブユニット30は、送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)が複数のピン部材34の先端34aよりも頭部表面91から離間する離間位置P1に位置するように送光プローブ32および受光プローブ33を保持するプローブ位置保持部38aを含む。このように構成すれば、複数のピン部材34による毛髪92の掻き分け時に、プローブ位置保持部38aにより送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)が離間位置P1に位置するように送光プローブ32および受光プローブ33を保持することができる。その結果、毛髪92の掻き分け時において送光プローブ32および受光プローブ33の各々の先端(32a、33a)と頭部表面91とにより毛髪92が挟まれるのを抑制することができるので、毛髪92の掻き分けが妨げられるのを抑制することが可能なプローブホルダセット2を提供することができる。その結果、ピン部材34によってより確実に毛髪92を掻き分けることができる。これにより、プローブ位置保持部38aによる位置保持状態を解除することによって、毛髪92が掻き分けられた頭部表面91に送光プローブ32および受光プローブ33を容易に配置することが可能なプローブホルダセット2を提供することができる。
また、複数のピン部材34がベース部材31の中心軸80に対して回動することにより毛髪92が掻き分けられるので、毛髪92が延びる向きに関わらず毛髪92を掻き分けることができる。その結果、回動するピン部材34により毛髪92を掻き分けることにより、より確実に頭部表面91を露出させることが可能なプローブホルダセット2を提供することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、プローブ位置保持部38aが、送光プローブ32および受光プローブ33の各々に対応するように複数設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、送光プローブ32および受光プローブ33に共通して1つのプローブ位置保持部38aが設けられていてもよい。また、図3に示すように、装置本体1に、光出力部11と、光検出部12とを備える構成を説明したが、プローブ自体に光源と検出器を取り付け、その電源や検出信号を装置本体1やその他の機器に送信するように構成しても良い。当該構成によれば、プローブホルダセットの重量が増加するものの、本体とプローブホルダセットとの間の光ファイバなどを省略することができるため、信号劣化の問題や、光ファイバの重量の問題を解決することができる。
また、上記実施形態では、プローブ位置保持部38aが、プローブ保持部材38に一体的に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。プローブ位置保持部38aが、プローブ保持部材38とは別個に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部材31がホルダ20に対して回動することによって、回動不可能に設けられているキャップ部材35の突起部35dによりプローブ位置保持部38aが押圧される例を示したが、本発明はこれに限られない。キャップ部材35がホルダ20に対して回動するとともにベース部材31が回動不可能に設けられていることにより、突起部35dによりプローブ位置保持部38aが押圧されてもよい。
また、上記実施形態では、キャップ部材35をベース部材31に対して相対的に回動させることによって、プローブ位置保持部38aが押圧されることによりプローブの位置保持状態が解除される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、プローブ位置保持部38aが被験者等の指等(タッチ動作)により解除可能に構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、複数のプローブ位置保持部38aがキャップ部材35の突起部35dにより一斉に押圧される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数のプローブ位置保持部38aが、キャップ部材35の突起部35dにより1つまたは2つずつ押圧されるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、プローブ位置保持部38aがベース部材31の支持部31eにより支持されることによりプローブの位置が保持される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、プローブ位置保持部38aとベース部材31とが係合する(たとえば凹部と凸部とにより係合する)ことにより、プローブの位置が保持されてもよい。
また、上記実施形態では、ばね部材39によりプローブが付勢される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、アクチュエータによりプローブが付勢されるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、複数のピン部材34が、ベース部材31の中心軸80側、および中心軸80周りの周方向の、少なくともいずれかに向けて、斜めに傾斜するように設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。複数のピン部材34が、ベース部材31の中心軸80側、および中心軸80周りの周方向の、いずれにも傾斜していなくてもよい。
また、上記実施形態において示した構成はあくまでも一例であり、プローブユニットおよびホルダ等における構成(形状)、配置、個数および材質等は、これに限られるものではなく、任意に改変し得る。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
被験者の頭部に保持されるプローブユニットを備え、
前記プローブユニットは、
ベース部材と、
前記ベース部材から前記被験者の頭部表面側に突出するように設けられ、前記被験者の前記頭部表面に計測光を照射する送光プローブと、
前記ベース部材から前記頭部表面側に突出するように設けられ、前記頭部内を経由して前記頭部表面から放出される前記計測光を受光する受光プローブと、
前記ベース部材の中心軸に対して回動可能に構成されているとともに前記ベース部材から前記頭部表面側に突出し、回動されることにより前記頭部表面の毛髪を掻き分ける複数のピン部材と、
前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の先端が前記複数のピン部材の先端よりも前記頭部表面から離間する離間位置に位置するように前記送光プローブおよび前記受光プローブを保持するとともに前記送光プローブおよび前記受光プローブの位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部と、を含む、光計測装置。
(項目2)
前記プローブ位置保持部は、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々に対応するように複数設けられている、項目1に記載の光計測装置。
(項目3)
前記複数のプローブ位置保持部の各々は、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々を保持するプローブ保持部材に一体的に設けられている、項目2に記載の光計測装置。
(項目4)
前記プローブユニットは、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の前記プローブ位置保持部を外周側から覆うとともに前記ベース部材に対して相対的に回動可能に配置され、内周面に前記プローブ位置保持部を押圧する突起部が設けられるキャップ部材をさらに含み、
前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の前記プローブ位置保持部は、前記プローブ位置保持部に対して相対的に回動する前記キャップ部材の前記突起部により押圧されることにより前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の位置保持状態が解除されるように構成されている、項目2または3に記載の光計測装置。
(項目5)
前記突起部は、前記キャップ部材の前記内周面に複数設けられており、
前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の前記プローブ位置保持部は、前記プローブ位置保持部に対して相対的に回動する前記キャップ部材の前記複数の突起部により一斉に押圧されるように設けられている、項目4に記載の光計測装置。
(項目6)
前記ベース部材は、前記プローブ位置保持部を前記頭部表面側から支持する支持部を有し、
前記ベース部材には、前記支持部の径方向内側に隣接するように設けられる凹部が設けられており、
前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々は、前記プローブ位置保持部が前記キャップ部材の前記突起部により径方向外側から押圧されることによって前記支持部による支持状態が解除されるとともに前記凹部に入ることにより、前記頭部表面側に移動可能に構成されている、項目4または5に記載の光計測装置。
(項目7)
前記プローブ位置保持部は、撓み変形可能に構成されており、前記キャップ部材の前記突起部により押圧されることにより径方向内側に撓み変形されることによって、前記支持部による支持状態が解除されるとともに前記凹部に入るように構成されている、項目6に記載の光計測装置。
(項目8)
前記プローブユニットを保持するとともに前記頭部に装着されるホルダをさらに備え、
前記ベース部材は、前記ホルダに対して回動可能に取り付けられており、
前記キャップ部材は、回動不可能に固定されるように設けられている、項目4~7のいずれか1項に記載の光計測装置。
(項目9)
前記ベース部材は、前記キャップ部材の外周面に沿って円弧状に設けられる把持部を有する、項目4~8のいずれか1項に記載の光計測装置。
(項目10)
前記プローブユニットは、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々を前記頭部表面側に付勢する付勢部材を含み、
前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々は、前記プローブ位置保持部における保持状態が解除されることによって、前記複数のピン部材により毛髪が掻き分けられた状態の前記頭部表面に向かって前記付勢部材により付勢されるように構成されている、項目1~9のいずれか1項に記載の光計測装置。
(項目11)
被験者の頭部に装着されるホルダと、
前記ホルダに保持されたプローブユニットと、を備え、
前記プローブユニットは、
ベース部材と、
前記ベース部材から前記被験者の頭部表面側に突出するように設けられ、前記被験者の前記頭部表面に計測光を照射する送光プローブと、
前記ベース部材から前記頭部表面側に突出するように設けられ、前記頭部内を経由して前記頭部表面から放出される前記計測光を受光する受光プローブと、
前記ベース部材の中心軸に対して回動可能に構成されているとともに前記ベース部材から前記頭部表面側に突出し、回動されることにより前記頭部表面の毛髪を掻き分ける複数のピン部材と、
前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の先端が前記複数のピン部材の先端よりも前記頭部表面から離間する離間位置に位置するように前記送光プローブおよび前記受光プローブを保持するとともに前記送光プローブおよび前記受光プローブの位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部と、を含む、プローブホルダセット。
2 プローブホルダセット
9 被験者
20 ホルダ
30 プローブユニット
31 ベース部材
31a 把持部
31e 支持部
31f 凹部
32 送光プローブ
32a 先端(送光プローブの先端)
33 受光プローブ
33a 先端(受光プローブの先端)
34 ピン部材
34a 先端(ピン部材の先端)
35 キャップ部材
35c 内周面
35d 突起部
35h 外周面
38 プローブ保持部材
38a プローブ位置保持部
39 ばね部材(付勢部材)
80 中心軸
90 頭部
91 頭部表面
92 毛髪
100 光計測装置
P1 離間位置

Claims (11)

  1. 被験者の頭部に保持されるプローブユニットを備え、
    前記プローブユニットは、
    ベース部材と、
    前記ベース部材から前記被験者の頭部表面側に突出するように設けられ、前記被験者の前記頭部表面に計測光を照射する送光プローブと、
    前記ベース部材から前記頭部表面側に突出するように設けられ、前記頭部内を経由して前記頭部表面から放出される前記計測光を受光する受光プローブと、
    前記ベース部材の中心軸に対して回動可能に構成されているとともに前記ベース部材から前記頭部表面側に突出し、回動されることにより前記頭部表面の毛髪を掻き分ける複数のピン部材と、
    前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の先端が前記複数のピン部材の先端よりも前記頭部表面から離間する離間位置に位置するように前記送光プローブおよび前記受光プローブを保持する位置保持状態にするとともに前記送光プローブおよび前記受光プローブを保持する前記位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部と、を含む、光計測装置。
  2. 前記プローブ位置保持部は、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々に対応するように複数設けられている、請求項1に記載の光計測装置。
  3. 複数の前記プローブ位置保持部の各々は、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々を保持するプローブ保持部材に一体的に設けられている、請求項2に記載の光計測装置。
  4. 前記プローブユニットは、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の前記プローブ位置保持部を外周側から覆うとともに前記ベース部材に対して相対的に回動可能に配置され、内周面に前記プローブ位置保持部を押圧する突起部が設けられるキャップ部材をさらに含み、
    前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の前記プローブ位置保持部は、前記プローブ位置保持部に対して相対的に回動する前記キャップ部材の前記突起部により押圧されることにより前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の位置保持状態が解除されるように構成されている、請求項2または3に記載の光計測装置。
  5. 前記突起部は、前記キャップ部材の前記内周面に複数設けられており、
    前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の前記プローブ位置保持部は、前記プローブ位置保持部に対して相対的に回動する前記キャップ部材の複数の前記突起部により一斉に押圧されるように設けられている、請求項4に記載の光計測装置。
  6. 前記ベース部材は、前記プローブ位置保持部を前記頭部表面側から支持する支持部を有し、
    前記ベース部材には、前記支持部の径方向内側に隣接するように設けられる凹部が設けられており、
    前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々は、前記プローブ位置保持部が前記キャップ部材の前記突起部により径方向外側から押圧されることによって前記支持部による支持状態が解除されるとともに前記凹部に入ることにより、前記頭部表面側に移動可能に構成されている、請求項4または5に記載の光計測装置。
  7. 前記プローブ位置保持部は、撓み変形可能に構成されており、前記キャップ部材の前記突起部により押圧されることにより径方向内側に撓み変形されることによって、前記支持部による支持状態が解除されるとともに前記凹部に入るように構成されている、請求項6に記載の光計測装置。
  8. 前記プローブユニットを保持するとともに前記頭部に装着されるホルダをさらに備え、
    前記ベース部材は、前記ホルダに対して回動可能に取り付けられており、
    前記キャップ部材は、回動不可能に固定されるように設けられている、請求項4~7のいずれか1項に記載の光計測装置。
  9. 前記ベース部材は、前記キャップ部材の外周面に沿って円弧状に設けられる把持部を有する、請求項4~8のいずれか1項に記載の光計測装置。
  10. 前記プローブユニットは、前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々を前記頭部表面側に付勢する付勢部材を含み、
    前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々は、前記プローブ位置保持部における保持状態が解除されることによって、前記複数のピン部材により毛髪が掻き分けられた状態の前記頭部表面に向かって前記付勢部材により付勢されるように構成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の光計測装置。
  11. 被験者の頭部に装着されるホルダと、
    前記ホルダに保持されたプローブユニットと、を備え、
    前記プローブユニットは、
    ベース部材と、
    前記ベース部材から前記被験者の頭部表面側に突出するように設けられ、前記被験者の前記頭部表面に計測光を照射する送光プローブと、
    前記ベース部材から前記頭部表面側に突出するように設けられ、前記頭部内を経由して前記頭部表面から放出される前記計測光を受光する受光プローブと、
    前記ベース部材の中心軸に対して回動可能に構成されているとともに前記ベース部材から前記頭部表面側に突出し、回動されることにより前記頭部表面の毛髪を掻き分ける複数のピン部材と、
    前記送光プローブおよび前記受光プローブの各々の先端が前記複数のピン部材の先端よりも前記頭部表面から離間する離間位置に位置するように前記送光プローブおよび前記受光プローブを保持する位置保持状態にするとともに前記送光プローブおよび前記受光プローブを保持する前記位置保持状態を解除可能なプローブ位置保持部と、を含む、プローブホルダセット。
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