JP7408504B2 - 少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を提供するための眼科外科手術システム及びコンピュータ実装方法 - Google Patents

少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を提供するための眼科外科手術システム及びコンピュータ実装方法 Download PDF

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Description

本発明は、患者の眼の眼底上への外科的介入のために設計された少なくとも1つの手術器具を患者の眼に導入するように機能する、患者の眼の強膜上へのトロカールのための少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を提供するための眼科外科手術システム及びコンピュータ実装方法に関する。更に、本発明は、コンピュータプログラムに関する。
網膜硝子体手術は、トロカールを介して患者の眼の内側に案内される手術器具を用いる。一例として、いわゆる網膜静脈カニューレ挿入法(RVC)を行うには、シャフト本体を有するカニューレが用いられ、その先端には、概して、シャフト本体に対して傾斜角になっている細い中空針状の手術器具が形成されている。中空針は、網膜血管内に薬剤を導入して、例えば、凝固を破壊することが可能である。この手術中、中空針を有するシャフト本体は、手術中に強膜を傷つけないため又は器具を一時的に固定するために、網膜の外縁と毛様体との間に位置する患者の眼の輪状毛様体扁平部を通って挿入されるトロカールを介して、患者の眼の内側に導入される。
網膜血管内への薬剤の供給は、中空針が血管の長手方向に対して狭い許容範囲内の迎え角で血管に進入する場合にのみ成功する。迎え角が平坦すぎると、中空針は血管の内腔に到達することができない。中空針が急勾配すぎる迎え角で血管上に配置されると、中空針の端部が血管の内腔に位置する領域は極めて小さくなる。それ故、中空針と眼底との間の極めて小さな相対移動でさえも、中空針が血管を突き刺したり、又は再び血管から抜け出たりする原因となる可能性がある。
しかし、万一、中空針が網膜血管を突き刺したり、又はかかる血管から抜け出たりすると、次いで穿孔される網膜血管は患者の眼の硝子体液内に出血する。硝子体液内に進入した血液は、眼の手術中の外科医の眼底の見え方を損なう可能性がある。加えて、網膜血管の穿孔は、網膜血管内に導入される薬剤が開口部を通って再度血管から速やかに洗い流される原因となる。可能性のある結果は、網膜血管をもはや正しく治療できないことである。
手術器具が静止したトロカールを介して患者の眼の内側に導入される場合、これは、手術器具の手術ツールが自由に移動可能な手術器具の移動の自由度の数に対して患者の眼の内側で移動することができる移動の自由度の数を減少させる。
従って、手術器具を用いて手術することを目的とする患者の眼の内側の領域は、前記手術器具のためにトロカールを配置する場合に、既に考慮されていなければならない。これは、患者の眼の内側の構造に対する手術器具の手術ツール、例えば、先の尖ったカニューレ、刃物、又は一対の剪刀のための迎え角が、その後、要望通りにもはや変化させることができないためである。
患者の眼の内側の外科手術の場合、外科医は、多くの場合、極めて不便で、従って合併症を引き起こす可能性のある患者の眼の内側の構造に対する迎え角で手術ツールを有する手術器具を扱う。往々にして、トロカールを介して患者の眼の内側に導入される手術器具が、介入に必要とされる手術器具の手術ツールの迎え角を可能としないために、網膜への計画された介入を実施できないことが、トロカールを配置した後でのみ、明らかになる。
これは、トロカールの位置が与えられると患者の眼の内側の構造に対する異なる迎え角を可能にする多種多様な異なる手術器具を利用可能に維持することによって対抗することができる。しかし、どの手術器具が外科的介入を最良に実施することを可能にするかを見極めるよう、配置されたトロカールを介して異なる手術器具を挿脱することは、外科的介入を実施するために必要とする時間を長くしてしまう。その上、異なる手術器具を利用可能に維持し、用いることは、調達及び手術中に大きなコストを生じる。
また、配置されたトロカールを介して患者の眼の内側に案内される手術器具の場合、手術ツールの迎え角を変化させることを可能にするヒンジを有する手術器具もある。しかし、かかる手術器具は生産するには費用がかかり、仮にあったとしても、滅菌に出費がかさむ可能性がある。
配置されたトロカールを用いて患者の眼の内側で計画された外科的介入を実施することができないことが判明した場合、新たにトロカールを配置する必要がある。特に、スタンド又はロボットの形で追加の手術器具及び補助装置を用いる場合、これは、追加の手術器具の位置を変更しなければならない可能性もあり、また、例えば、ロボットを再調整し、新しい、いわゆる遠隔運動中心(RCM)用にプログラムする必要があるため、多くの時間を必要とする。それ故、患者は必然的に手術中に更に負傷することになり、その状態で必要となる追加の消耗品の必要性のため、外科的介入を実施するためのコストが増加し、手術期間が長くなる。
最新の公開日を有する(特許文献1)には、眼科手術用顕微鏡を含み、眼科手術用顕微鏡に接続されるデジタルカメラを備える眼科手術視覚化システムが記載されている。患者の眼の内側を、眼科手術用顕微鏡を用いて視覚化することができる。デジタルカメラは、眼科手術中の患者の眼の外側を撮影するよう機能する。眼科手術視覚化システムは、患者の眼の内側とその周囲の両方を同時に外科医に表示することができるディスプレイを有する。
国際公開第2019/244040A2号パンフレット
ABC der Optik,Verlag Werner Dausien,Hanau/Main 1961、83~85ページ
本発明の目的は、患者の眼の内側への外科的介入における最適化されたワークフローを容易にする、患者の眼の強膜上へのトロカールのための少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を提供するための眼科外科手術システム及び方法を提供することにある。
この目的は、患者の眼の強膜上へのトロカールのための少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を提供するための、請求項1に記載の眼科外科手術システム及び請求項12に記載のコンピュータ実装方法によって達成される。本発明の有利な展開は、従属請求項に詳述する。
本発明による眼科外科手術システムは、患者の眼の眼底上への外科的介入のために設計された手術器具を患者の眼に導入するよう機能する、患者の眼の角膜上のトロカールのための少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を視覚化するための視覚化装置を備え、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を視覚化装置に提供するよう設計されるコンピュータユニットを備える。このコンピュータユニットは、患者の眼球モデルにおける少なくとも1つの手術部位の相対位置と、トロカールを介して患者の眼に導入可能な少なくとも1つの手術器具に関する寸法形状情報とから、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を計算するよう構成されるトロカールポイント計算ルーチンを含む。
本発明の意味における患者の眼球モデルは、球体であってもよいか、又はそれ以外の患者の眼の眼球の個々の患者固有の複製であってもよい。特に、本発明の意味における対象物のモデルは、例えば、(非特許文献1)に記載されているような、Gullstrandによる平均的な眼であってもよい。ここで、「正確な眼球モデル」と「単純化された眼球モデル」について、光学的に有効な表面、その曲率及び間隔、並びに「光学素子」の屈折率は、指定されており、その場合の撮像ビーム経路は、正視眼を有する平均的な、健康な人間の場合の自然な状態に近い数字で対応する。Gulstrandによる「正確な眼球モデル」又は「単純化された眼球モデル」において指定される距離又は曲率を、指定されたパラメータではなく、特定の患者の眼に適合させることができる自由なパラメータとして考慮することにより、かかるモデルを用いて実際の患者の眼を説明することができる。
眼科外科手術システムは、患者の眼に対する患者の眼球モデルを参照するための装置を含むことができる。これにより、外科医のために患者の眼に対するトロカールの計算された相対位置の正しい位置を視覚化すること、及び/又は、画像取込装置によって撮影された患者の眼の画像上に重ね合わされる患者の眼球モデルを表示することが容易になる。
トロカールポイント計算ルーチンが、外科的介入内で手術器具を操作するために人間工学的観点から都合の良い外科医の姿勢を考慮して、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を計算するよう構成されることは有利である。これは、外科医にとって疲労することなく作業を容易にする。
特に、トロカールポイント計算ルーチンが、患者の眼球モデルにおける決定組織の領域からの手術器具の距離を最大化しながら、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を計算するよう構成されれば、有利である。この対策により、患者の眼の内側に外科的介入を行った場合の合併症のリスクを軽減する。
トロカールポイント計算ルーチンは、手術器具のために視覚化装置を用いて表示可能なトロカールポイントの複数の可能性のある相対位置を計算するよう構成することができることに留意されたい。ここで、トロカールポイント計算ルーチンは、異なる手術器具のために視覚化装置を用いて表示可能なトロカールポイントの複数の可能性のある相対位置を計算するよう構成することができる。
特に、コンピュータユニットは、視覚化装置を用いてある特定の手術器具に属するトロカールポイントを識別するために、手術器具表示機能を視覚化装置に設けるよう設計することができる。
本発明の有利な実施形態は、少なくとも1つの数学的最適化基準を適用することによって、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を計算するよう設計されるトロカールポイント計算ルーチンを提供する。ここで、手術ワークフローを考慮した最適化基準を備えることができる。
一例として、最適化基準は、例えば、手術ツールを有する複数の同等手術器具が手術計画に含まれる手術ワークフローを考慮することができ、その際、手術器具の手術ツールが対応する手術器具のシャフトの長手方向軸に対する異なる傾斜角βを有することを考慮に入れる。
一例として、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置の計算のために、少なくとも1つの手術部位に対する手術器具の手術ツールの特定の目的とする迎え角αintendedを処理するトロカールポイント計算ルーチンを備えることができる。
特に、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置の計算のために、少なくとも1つの手術部位に対する手術器具の手術ツールの目的とする迎え角αintendedのための特定の許容範囲を処理し、少なくとも1つのトロカールポイントの計算された相対位置のために、手術ツールの目的とする迎え角αintendedのための許容範囲から確定される許容範囲を指定するトロカールポイント計算ルーチンを備えることができる。
代替として又はそれに加えて、患者の眼の眼底上の複数の離間した領域において実施される治療を提供し、手術ツールとの異なる手術器具の組み合わせを考慮し、その傾斜角βが、ある特定の許容範囲の少なくとも範囲内で、トロカールポイントに配置される単一のトロカールを介して、患者の眼の眼底上の離間した領域における手術部位に対する手術ツールの必要とされる迎え角αを手術器具が保証するようなトロカールポイントを特定するために、手術器具のシャフトに対して相対的に変化するトロカールポイント計算ルーチンを備えることができる。
患者の眼の眼底上への外科的介入のために設計される少なくとも1つの手術器具を患者の眼に挿入するよう用いられる、患者の眼の強膜上の少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置を提供するための本発明によるコンピュータ実装方法において、少なくとも1つのトロカールポイントの相対位置は、患者の眼球モデルにおける少なくとも1つの手術部位の相対位置から、及び少なくとも1つの手術器具に関する寸法形状情報から計算される。
本発明はまた、この方法をコンピュータユニット上で実行するためのプログラムコード手段を有するコンピュータプログラムにも適用される。
図面内で略図的に表される実施形態の一例の助けにより、以下に、本発明をより詳細に説明する。
図1は、眼科外科手術システムを患者の眼と共に示す。 図2は、手術器具と、トロカールポイントにおいて患者の眼に配置されているトロカールと共に患者の眼の断面図を示す。 図3は、眼科外科手術システム内で視覚化されたトロカールポイントの相対位置を示す。 図4は、眼科外科手術システムのコンピュータユニットに格納されるトロカールポイント計算ルーチンのフロー図を示す。 図5は、患者の眼球モデルを示す。 図6は、手術部位を有する患者の眼球モデルと、手術器具モデルとを示す。 図7は、手術器具モデルに基づいて、患者の眼球モデルにおけるトロカールポイントの確定を示す。 図8は、更なる手術器具と、トロカールポイントにおいて患者の眼に配置されているトロカールと共に患者の眼の断面図を示す。
図1に示す眼科外科手術システム10は、対象領域14の立体観察に機能する手術用顕微鏡12を含んでいる。手術用顕微鏡12は、顕微鏡メイン対物システム18を有する撮像光学ユニット16を備え、前記撮像光学ユニットは本体20内に収容されている。手術用顕微鏡12には、顕微鏡メイン対物システム18を通過する照明ビーム経路24により対象領域14の照明を容易にする照明装置22が設けられている。手術用顕微鏡12は、第1の立体部分観察ビーム経路28と第2の立体部分観察ビーム経路30とが案内されるアフォーカル拡大システム26を有している。手術用顕微鏡12は、本体20のインターフェース32に接続される双眼鏡筒34を有し、前記双眼鏡筒は、外科医の左右の眼40a、40bのための第1の接眼レンズ36及び第2の接眼レンズ38を有する。手術用顕微鏡12における顕微鏡メイン対物システム18は、第1の立体部分観察ビーム経路28及び第2の立体部分観察ビーム経路30が横断している。手術用顕微鏡12には、第1の対物レンズシステム44及び第1の画像センサ46を有する第1の画像取込装置42が設けられている。画像取込装置42は、第1の立体部分観察ビーム経路28からの画像情報を取り込むよう機能する。第2の画像取込装置48を用いて、第2の立体部分観察ビーム経路30からの画像情報を手術用顕微鏡12に取り込むことができる。第2の画像取込装置48は、第2の対物レンズシステム50を有し、第2の画像センサ52を含んでいる。
眼底検査用ルーペ支持体56に収容される眼底検査用ルーペ58を備える眼底検査用アタッチメントモジュール54は、手術用顕微鏡12に接続される。眼底検査用ルーペ58は、患者の眼62の内側に存在する手術部位60を、水晶体64及び患者の角膜66を介して、第1の画像センサ46上の撮像面69及び第2の画像センサ52上の撮像面70に共役する中間画像面68に投影するよう機能する。
患者の眼62に配置されるのは手術器具72であり、患者の眼62の毛様体扁平部67の領域における強膜63内のトロカールポイント74に配置されているトロカール76を介して患者の眼62の内側に導入されている。一例として、手術器具72は、血液凝固を破壊する薬剤を、患者の眼62の眼底80に沿って延在する血管78内に導入するよう機能する。
手術器具72を用いて手術部位60への外科的介入に着手するためにトロカール76を配置することができるトロカールポイント74の相対位置を外科医に示すことができるように、眼科外科手術システム10は、入力インターフェース83を備え、モニタとして具現化される視覚化装置84と、ディスプレイ90、92を含む視覚化装置86、88とに接続されるコンピュータユニット82を有する。
視覚化装置84は、第1の画像取込装置42及び第2の画像取込装置48を用いて取り込んだ画像情報からコンピュータユニット82内で計算される対象領域14の三次元画像における手術用顕微鏡12の対象領域14内のトロカールポイント74の相対位置の視覚化を容易にする。
視覚化装置86、88のディスプレイ90、92は、双眼鏡筒34内で知覚され得る対象領域14の画像に重ねて表示される、第1及び第2の立体部分観察ビーム経路28、30内の表示情報の表示を容易にする。
図2は、手術器具72と、トロカールポイント74において患者の眼62の中に配置されるトロカール76と共に患者の眼62の断面図を示し、患者の眼は、眼科外科手術システム10内の視覚化装置84、86、88を用いて表示可能である。
手術器具72は、シャフト94に配置される手術ツール96を有する。それは、トロカール76を通過し、両矢印97の方向にトロカール内を移動することができ、両矢印98に従ってその長手方向軸100を中心として回転することができる。その上、トロカール76は、手術器具72が、両矢印102、104に従って、トロカールポイント74に関して立体角範囲でトロカールポイント74を中心として枢動することを可能にする。トロカール76の結果として、血管78に対する手術ツール96の迎え角αは、両矢印97、98、102、104によって表される方向に従って手術器具72を移動させることによってのみ設定することができるが、しかし、これは同様に、血管78に対する手術ツール96の攻撃位置を変更する。患者の眼62における部位60の所定位置について、手術ツール96にとって可能性のある迎え角αは、手術器具72の寸法形状と、患者の眼62の強膜63の毛様体扁平部67におけるトロカール76のためのトロカールポイント74の相対的な位置とから明らかになる。
従って、眼科外科手術システム10内のコンピュータユニット82は、トロカールポイント計算ルーチンを含んでいる。患者の眼62の手術部位60及び外科的介入に適した手術器具72について、トロカールポイント計算ルーチンは、トロカール76を患者の眼62に対して配置することができるトロカールポイント74の、外科的介入に都合の良い相対位置を計算し、前記トロカールは、血管78への介入が手術器具72の手術ツール96を用いて介入に都合の良い迎え角αで実施することができるような方法で、手術器具72が患者の眼62の内側に貫通して挿入されることを可能にする。
図2に示す手術器具72の手術ツール96は、原則として、迎え角αをその過程で変化させることなく、傾斜軸99を中心として手術ツール96を回転させることができるため、同じ迎え角αの場合において、手術部位60に対するシャフト94の配向の変化を可能にする手術ツールである。
従って、原則として、手術器具72の手術ツール96の特定した迎え角αに対する計画された外科的介入に適した多数のトロカールポイントが存在し、前記トロカールポイントは、曲線の湾曲点が強膜の毛様体扁平部内に配置されていることを条件として、対応する手術器具の配向変化から明らかになる強膜表面上の曲線に存在している。
対照的に、手術器具が手術部位に関するその手術ツールの配向変化を与えない場合、計画された外科的介入に適したトロカールポイントの相対位置は、手術部位60に関する手術器具72の手術ツール96の特定した迎え角αから既に明らかになっている。ここで残っているのは、強膜の適切な貫通点、すなわち、可能性のある現在の許容差内にある、毛様体扁平部に位置する貫通点を確定する可能性だけである。
トロカールポイント計算ルーチンは、患者の眼62の外科的介入の手術部位において可能ではない、外科医によって選択されるある特定の手術器具の使用を可能にすることができることに留意されたい。これにより、外科医は計画段階中でさえ外科手術の計画を修正することが可能となる。
図3は、十字記号106を用いて眼科外科手術システム10内で視覚化されたトロカールポイント74の相対位置を示している。トロカールポイント74の相対位置は、トロカールポイント計算ルーチンを用いてコンピュータユニット82において計算される。眼科外科手術システム10において、患者の眼62の強膜63の毛様体扁平部67上のトロカールポイント74の相対位置は、図1で特定された対象領域14の画像として重ね合わせた状態で、第1及び第2の接眼レンズ36、38において外科医に表示される。
図4は、眼科外科手術システム10のコンピュータユニット82に格納されているトロカールポイント計算ルーチンに関するフロー図108を示している。トロカールポイント計算ルーチンを用いて、トロカールポイント74の相対位置は、患者の眼球モデルにおける少なくとも1つの手術部位60の相対位置と、トロカール76を介して患者の眼62に導入可能な少なくとも1つの手術器具72に関する寸法形状情報とから、コンピュータユニット82において計算され、これらの情報は、手術器具72に関するモデルからトロカールポイント計算ルーチンにおいて確定される。
コンピュータユニット82におけるトロカールポイント計算ルーチンは、手術前に取り込まれる患者の眼62に関する測定データ112から眼球モデルを確定する、眼球モデル確定ステージ110を有し、これは、手術用顕微鏡12内の画像取込装置42、48からコンピュータユニット82に供給される画像データとの比較により、手術用顕微鏡12の対象領域14内に配置される患者の眼62に対して、この眼球モデルを参照する。ここで、患者の眼62の上のトロカール76の可能性のある相対位置に関するデータ111は、眼球モデル確定ステージ110において考慮することができる。かかるデータは、例えば、予備知識、及び/又は、確定された眼球モデル若しくは他の任意の眼球モデルに基づくことができる。
トロカールポイント計算ルーチンの修正された実施形態において、手術中に取り込まれた患者の眼に関する測定データから、排他的又は追加的に眼球モデル確定ステージで眼球モデルを確定することができることに留意されたい。特に、患者の眼の眼球モデルを確定するための測定データは、OCTデータであってもよいことに留意されたい。
眼球モデル確定ステージ110で確定された眼球モデルは、図1に示す強膜63及び網膜81、並びに互いに対する空間関係を備える。
次いで、トロカールポイント計算ルーチンは、手術器具モデルに関するデータレコード114と診断データに関するデータレコード116とを利用し、そこから患者の眼62における手術部位60が診断データ評価ステージ118において確定される。次いで、トロカール76のトロカールポイント74のこの相対的な空間位置は、確定された眼球モデル及び手術器具モデルに関するデータレコード114、並びに診断データ評価ステージ118において確定された手術部位60の相対位置に関する情報に対して、相対トロカール位置計画ステージ120において計算される。次いで、画像データを有する画像データレコードが、トロカールポイント計算ルーチンの増強ステージ122において、トロカールポイント74の計算された相対的空間位置について生成され、前記画像データレコードは、眼科外科手術システム10における手術用顕微鏡12の対象領域14内の患者の眼62を参照する患者の眼62の眼球モデルにおいて、計画された外科的介入に都合の良いトロカール76の相対位置に関する情報を含んでいる。その結果、トロカール76の求められた都合の良い相対位置に関する情報は、手術用顕微鏡12の視覚化装置86、88を用いて眼科外科手術システム10に表示することができるか、又は、前記情報は、視覚化装置84のモニタ上に表示することができる。
図5は、OCTデータに基づく患者の眼62のモデル121を示しており、このモデルにおいて、患者の眼62は患者の眼62の視野方向に対応する向きを有する球体として抽象化されており、前記向きは矢印124によって識別される。モデル121は、網膜81と毛様体扁平部67との空間関係を含んでいる。
図6は、手術部位60を有する患者の眼62のモデル121と、手術器具72のモデル125とを示している。
図7において、患者の眼62のモデル121は、相対トロカール位置計画ステージ120において計算されたトロカールポイント74と手術器具72のモデル125と共に見て取ることができる。
図8は、更なる手術器具72’と、トロカールポイント74において患者の眼62に配置されているトロカール76と共に患者の眼62の断面図を示している。手術器具72’は、手術ツール96として一対の剪刀を有する。
手術器具72’はまた、トロカール76を通過し、両矢印97の方向にトロカール内を移動することができ、両矢印98に従ってその長手方向軸100を中心として回転することができる。その上、トロカール76は、手術器具72が、両矢印102、104に従って、トロカールポイント74に関して立体角範囲でトロカールポイント74を中心として枢動することを可能にする。トロカール76のトロカールポイント74の相対位置は、血管78に対する手術ツール96の迎え角αを指定する。
図4に基づき上で説明したトロカールポイント計算ルーチンを用いて、トロカールポイント74の相対位置は、患者の眼62のモデルにおける少なくとも1つの手術部位60の相対位置と、トロカール76を介して患者の眼62に導入可能な少なくとも1つの手術器具72’に関する寸法形状情報とから、コンピュータユニット82において計算され、これらの情報は、手術器具72’に関するモデルからトロカールポイント計算ルーチンにおいて確定される。
上で説明したトロカールポイント計算ルーチンに対する代替トロカールポイント計算ルーチンを備えることができ、前記代替ルーチンは、手術器具の手術ツールが手術部位における異なる迎え角のために設計されていることを考慮に入れて、手術計画において手術ツールを有する複数の同等手術器具を含むことに留意されたい。代替として又はそれに加えて、トロカールポイント計算ルーチンは、また、手術器具の手術ツールの迎え角が調整可能であるという事実を考慮に入れることもできることに留意されたい。
代替として又はそれに加えて、トロカールポイント計算ルーチンは、トロカールポイント74にトロカール76を配置することができる眼科外科手術システム10においてトロカールポイント74に対する選択肢を外科医に提供することができる。代替として又はそれに加えて、トロカールポイント計算ルーチンは、ある特定のトロカールポイント74において使用可能な手術ツール96を有する手術器具72、72’を外科医に示すよう設計することができる。特に、トロカールポイント計算ルーチンは、外科的介入を実施するための特に有利な手術器具が最適化基準に基づいて外科医に表示されるか、又は、トロカールポイント74が最適化方法を用いて外科医の人間工学的に都合の良い姿勢を考慮に入れるような方法で設計することができ、或いは、前記トロカールポイントは、患者の眼62の中の決定組織を傷つけるリスクが、手術器具72の手術ツール96と決定組織との間の距離を最大化することによって最小化されるような方法で選択される。
トロカールポイント計算ルーチンは、手術器具72の手術ツール96と患者の眼62の中の手術部位60との組み合わせを、計画された外科的介入を実施するために考慮することができ、原則として同等の価値があり、且つ外科医が次に選択することができるトロカールポイント74を有する一組のポイントとして指定するよう設計することができることに留意されたい。その上、トロカールポイント計算ルーチンは、追加として、最適化方法に基づいてトロカールポイント計算ルーチンから確定される特に有利なトロカールポイントを提供することもできることに留意されたい。
その上、網膜上の複数の領域の治療が必要な場合、手術器具72の手術ツール96と患者の眼62の中の手術部位とのこの組み合わせは、手術部位60に関して手術器具72の手術ツール96の迎え角がある特定の所定角度範囲内に位置するか、又は例えば、最小であるような方法で、トロカールポイント74を特定するために、トロカールポイント計算ルーチンにおいて考慮に入れることができることに留意されたい。ここで、計算結果が制御基準を考慮して存立可能であると見なされない場合、計算されたトロカールポイントの数は減らすことができる。
要約すれば、特に以下に留意されたい。本発明は、患者の眼62の眼底に対する外科的介入のために設計された手術器具72を患者の眼62に導入するよう機能する、患者の眼62の強膜63上のトロカール76のための少なくとも1つのトロカールポイント74の相対位置を視覚化するための視覚化装置84、86、88を備え、少なくとも1つのトロカールポイント74の相対位置を視覚化装置84、86、88に提供するよう設計されるコンピュータユニット82を備える眼科外科手術システム10に関する。ここで、コンピュータユニット82は、患者の眼62のモデルにおける少なくとも1つの手術部位60の相対位置と、トロカール76を介して患者の眼62に導入可能な少なくとも1つの手術器具72に関する寸法形状情報とから、少なくとも1つのトロカールポイント74の相対位置を計算するよう構成されるトロカールポイント計算ルーチンを含んでいる。
10 第1の眼科外科手術システム
12 手術用顕微鏡
14 対象領域
16 撮像光学ユニット
18 顕微鏡メイン対物システム
20 本体
22 照明装置
24 照明ビーム経路
26 アフォーカル拡大システム
28 第1の立体部分観察ビーム経路
30 第2の立体部分観察ビーム経路
32 インターフェース
34 双眼鏡筒
36、38 接眼レンズ
40a、40b 眼球
42 第1の画像取込装置
44 第1の対物レンズシステム
46 第1の画像センサ
48 第2の画像取込装置
50 第2の対物レンズシステム
52 第2の画像センサ
54 眼底検査用アタッチメントモジュール
56 眼底検査用ルーペ支持体
58 眼底検査用ルーペ
60 手術部位
62 患者の眼
63 強膜
64 水晶体
66 角膜
67 毛様体扁平部
68 中間画像面
69 第1の画像センサ上の撮像面
70 第2の画像センサ上の撮像面
72、72’ 手術器具
74 トロカールポイント
76 トロカール
78 血管
80 患者の眼62の眼底
81 網膜
82 コンピュータユニット
83 入力インターフェース
84、86、88 視覚化装置
90、92 ディスプレイ
94 シャフト
96 手術ツール
97,98 両矢印
99 傾斜軸
100 長手方向軸
102、104 両矢印
106 十字記号
108 フロー図
110 眼球モデル確定ステージ
111 データ
112 測定データ
114 手術器具モデルに関するデータレコード
116 診断データに関するデータレコード
118 診断データ評価ステージ
120 相対トロカール位置計画ステージ
121 患者の眼球モデル
122 増強ステージ
124 矢印
125 手術器具モデル

Claims (15)

  1. 眼科外科手術システム(10)であって、
    患者の眼(62)の眼底上への外科的介入のために設計される手術器具(72)を前記患者の眼(62)に導入するよう機能する、前記患者の眼(62)の強膜(63)上のトロカール(76)のための少なくとも1つのトロカールポイント(74)の相対位置を視覚化するための視覚化装置(84、86、88)を備え、
    前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置を前記視覚化装置(84、86、88)に提供するよう設計されるコンピュータユニット(82)を備え、
    前記コンピュータユニット(82)は、前記患者の眼(62)のモデルにおける少なくとも1つの手術部位(60)の前記相対位置と、トロカール(76)を介して前記患者の眼(62)に導入可能な少なくとも1つの手術器具(72)に関する寸法形状情報とから、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置を計算するよう構成されるトロカールポイント計算ルーチンを含む、
    眼科外科手術システム。
  2. 前記患者の眼(62)に対する前記患者の眼の前記モデルを参照するための装置を特徴とする、請求項1に記載の眼科外科手術システム(10)。
  3. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、外科的介入内で前記手術器具(72)を操作するために人間工学的観点から都合の良い外科医の姿勢を考慮して、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置を計算するよう構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の眼科外科手術システム(10)。
  4. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、前記患者の眼(62)の前記モデルにおける決定組織の領域からの前記手術器具(72)の距離を最大化しながら、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置を計算するよう構成されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼科外科手術システム(10)。
  5. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、前記手術器具(72)のために前記視覚化装置(84、86、88)を用いて表示可能なトロカールポイント(74)の複数の可能性のある相対位置を計算するよう構成されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼科外科手術システム(10)。
  6. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、異なる手術器具(72)のために前記視覚化装置(84、86、88)を用いて表示可能なトロカールポイント(74)の複数の可能性のある相対位置を計算するよう構成されることを特徴とする、請求項5に記載の眼科外科手術システム(10)。
  7. 前記コンピュータユニット(82)は、前記視覚化装置(84、86、88)を用いてある特定の手術器具(72)に属するトロカールポイント(74)を識別するために、手術器具表示機能を前記視覚化装置(84、86、88)に設けるよう設計されることを特徴とする、請求項6に記載の眼科外科手術システム(10)。
  8. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、少なくとも1つの最適化基準を適用することによって、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置を計算するよう設計されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の眼科外科手術システム(10)。
  9. 前記最適化基準は、手術ツール(96)を有する複数の同等手術器具(72、72’)が手術計画に含まれる手術ワークフローを考慮し、前記手術器具(72、72’)の前記手術ツール(96)が前記手術器具(72)のシャフト(94)の長手方向軸(100)に対する異なる傾斜角(β)を有することを考慮に入れ、及び/又は、治療は前記患者の眼(62)の前記眼底上の複数の離間した領域において実施され、前記トロカールポイント計算ルーチンは、手術ツール(96)との異なる手術器具(72)の組み合わせを考慮し、その傾斜角βは、ある特定の許容範囲の少なくとも範囲内で、トロカールポイント(74)に配置される単一のトロカール(76)を介して、前記患者の眼(62)の前記眼底(80)上の前記離間した領域における手術部位(60)に対する前記手術ツール(96)の必要とされる迎え角αを手術器具(72)が保証するような前記トロカールポイント(74)を特定するために、前記手術器具(72)の前記シャフト(94)に対して相対的に変化することを特徴とする、請求項8に記載の眼科外科手術システム(10)。
  10. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置の前記計算のために、前記少なくとも1つの手術部位(60)に対する前記手術器具(72)の手術ツール(96)の特定の目的とする迎え角αintendedを処理することを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の眼科外科手術システム。
  11. 前記トロカールポイント計算ルーチンは、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置の前記計算のために、前記少なくとも1つの手術部位(60)に対する前記手術器具(72)の手術ツール(96)の前記目的とする迎え角αintendedのための特定の許容範囲を処理し、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の計算された相対位置のために、前記手術ツール(96)の前記目的とする迎え角αintendedのための前記許容範囲から確定される許容範囲を指定することを特徴とする、請求項10に記載の眼科外科手術システム。
  12. 患者の眼(62)の眼底(80)上への外科的介入のために設計される少なくとも1つの手術器具(72)を前記患者の眼(62)に挿入するよう具現化される、トロカール(76)を配置するよう前記患者の眼(62)の毛様体扁平部(67)の領域内の強膜(63)上の少なくとも1つのトロカールポイント(74)の相対位置を提供するためのコンピュータ実装方法であって、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置は、前記患者の眼(62)のモデルにおける少なくとも1つの手術部位(60)の前記相対位置から及び前記少なくとも1つの手術器具(72)に関する寸法形状情報から計算される、コンピュータ実装方法。
  13. 前記少なくとも1つの手術部位(60)に対する前記手術器具(72)の手術ツール(96)の所定の目的とする迎え角αintendedは、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の前記相対位置の計算のために処理されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つの手術部位(60)に対する前記手術器具(72)の手術ツール(96)の前記目的とする迎え角αintendedのための特定の許容範囲が処理され、前記手術ツール(96)の前記目的とする迎え角αintendedのための許容範囲から確定される許容範囲は、前記少なくとも1つのトロカールポイント(74)の計算された相対位置に対して指定されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項12に記載の方法をコンピュータユニット(82)上で実行するためのプログラムコード手段を有するコンピュータプログラム。
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