JP7408319B2 - 防災情報システム及び防災無線接続方法 - Google Patents
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Description
図1は、実施形態に係る防災情報システムの概略構成を示すブロック図である。このシステムは、タイムライン情報を管理するタイムライン防災情報システム100を防災無線システム200に接続し、タイムライン防災情報システム100から配信要求される音声データを防災無線システム200に送信する。上記防災無線システム200は、自治体の庁舎に設置される行政用無線システムを利用可能である。
図2は、図1に示す防災情報システムの第1の実施例の構成を示すブロック図である。
情報処理・配信装置110は、制御部111、データベース部(DB)112、音声化エンジン部113を備える。制御部111は、予め決められたタイムラインの行動項目について、観測局の観測結果から警戒値超過またはステージレベル変更の有無を判定し、その判定結果の事象をトリガとして、データベース部112に予め行動項目別に登録された音声メッセージのID(identification)(以下、音声ID)から事象に該当する音声IDを取得し、音声化エンジン部113で音声IDのコードを音声データに変換して移動系防災無線接続装置120に出力する。
上記移動系防災無線装置210は、移動系防災無線接続装置120からの音声データを受け取り、所定の送信周波数に変換して無線送信する。一方、上記無線端末220は、移動系防災無線装置210から送信される音声データを受信し、音声として出力する。
次に、警戒値超過情報であれば、警戒値超過情報の種別に対応したベース音声を全て取得し、合成音声用データとしてそれぞれ保持する(ステップS12)。
次に、警戒値超過情報に対応する地区IDを取得する(ステップS13)。
そして、地区IDに対応する音声データを取得する(ステップS14)。
そして、超過情報の合成音声用に地区IDに対応する音声データを合成する(ステップS15)。ステップS13~S15は警戒値超過情報数分繰り返し実行される。
続いて、それぞれの超過情報の合成音声用データを全て一つに合成する(ステップS16)。
そして、音声データとして移動系防災無線システム210に送信する(ステップS57)。
また、ステップS11において、警戒値超過情報でないと判定された場合には、超過情報に対応する音声IDを取得する(ステップS18)。
そして、音声IDに対応する音声データを取得し(ステップS19)、ステップS17で音声データとして移動系防災無線システム210に送信する。
図4に示すように、水位に関する警戒レベルは、氾濫危険水位、避難判断水位、氾濫注意水位、水防団待機水位に分類される。そして、音声合成時は上から順(警戒レベルが高いもの順)に合成する。例えば、「以下の観測局で氾濫危険水位を超過しました。○○観測局、○○観測局」、「以下の観測局で避難判断水位を超過しました。××観測局」、「以下の観測局で氾濫注意水位を超過しました。△△観測局、△△観測局」、「以下の観測局で水防団待機水位を超過しました。□□観測局」の音声データを生成する。
まず、例えば河川の水位に関する項目について、A,B,C,…の拡地区の観測局(以下、A観測局、B観測局、C観測局、…)でそれぞれ警戒値を超過して水位に応じたトリガが発せられた場合を想定する。
また、図5(d)に示すように、種別が氾濫危険水位を超過した場合、音声2のベース音声として、「以下の観測局で氾濫危険水位を超過しました。」を配信し、続けて地区ID=001のA地区音声を選択して出力し、地区ID=002のB地区音声を選択して出力する。この例の場合は、図5(c)で選択された音声1と図5(d)で選択された音声2が合成されて出力される。
まず、例えば河川の水位に関する項目について、A,B,C,…の拡地区の観測局(以下、A観測局、B観測局、C観測局、…)でそれぞれ警戒値を超過して水位に応じたトリガが発せられ、タイムラインレベルが変更された場合を想定する。
第1の実施例では、情報処理・配信装置110がトリガ情報対応テーブル及び配信音声対応テーブルを備えて、トリガに対応する音声データを生成し、移動系防災無線接続装置120を通じて無線システムに渡す構成となっていた。
これに対して、第2の実施例では、情報処理・配信装置130がトリガ対応テーブルを備え、移動系防災無線接続装置140が配信音声対応テーブルを備え、それぞれの装置で機能を分担している。
図7は、図1に示す防災無線システムの第2の実施例の構成を示すブロック図である。
情報処理・配信装置130は、制御部131、データベース部(DB)132を備える。制御部131は、予め決められたタイムラインの行動項目について、観測局の観測結果から警戒値超過またはステージレベル変更の有無を判定する。そして、その判定結果の事象をトリガとして、データベース部132に予め行動項目別に登録された音声IDから事象に該当する音声IDをコード情報として取得し、移動系防災無線接続装置140に出力する。
そして、情報処理・配信装置130は、対応する超過情報コードを送信する(ステップS22)。
また、図8(b)に示すように、移動系防災無線接続装置140は、超過情報コードを入力すると、そのコードが警戒値超過情報か否かを判断する(ステップS31)。
そして、移動系防災無線接続装置140は、警戒値超過情報であれば、超過情報コードの種別に対応したベース音声を全て取得し、合成音声用データとしてそれぞれ保持する(ステップS32)。
次に、移動系防災無線接続装置140は、警戒値超過情報コードに対応する地区IDを取得する(ステップS33)。
そして、移動系防災無線接続装置140は、地区IDに対応する音声データを取得する(ステップS34)。
そして、移動系防災無線接続装置140は、超過情報の合成音声用に地区IDに対応する音声データを合成する(ステップS35)。ステップS33~S35は警戒値超過情報数分繰り返し実行される。
続いて、それぞれの超過情報の合成音声用データを全て一つに合成する(ステップS36)。
そして、音声データとして移動系防災無線装置210に送信する(ステップS37)。
また、ステップS31において、警戒値超過情報でないと判定された場合には、超過情報コードに対応する音声データを取得し(ステップS38)、ステップS37で音声データとして移動系防災無線装置210に送信する。
すなわち、情報処理・配信装置130では、警戒値超過、タイムラインレベル変更トリガを入力すると、トリガ情報対応テーブルからトリガ対応のIDを取得し、コード情報として移動系防災無線接続装置140に渡す。無線接続装置140では、情報処理・配信装置130からのトリガ対応コード情報を順次入力し、配信音声対応テーブルを参照してコード情報に対応するIDの音声ファイルを順次選択し出力する。
第2の実施例では、情報処理・配信装置130で事象に対応するトリガ情報のコードを取得して移動系防災無線接続装置140で音声データに変換するようにしていた。これに対し、第3の実施例では、情報処理・配信装置110で音声IDのコード情報を順次移動系防災無線接続装置140に出力し、接続装置140で順次音声データに変換して出力する実施例である。
図9は、図1に示す防災無線システムの第3の実施例の構成を示すブロック図である。
情報処理・配信装置130は、制御部131、データベース部(DB)132を備える。制御部131は、予め決められたタイムラインの行動項目について、観測局の観測結果から警戒値超過またはステージレベル変更の有無を判定し、その判定結果の事象をトリガとして、データベース部132に予め行動項目別に登録された音声IDから事象に該当する音声IDをコード情報として取得し、移動系防災無線接続装置140に出力する。
そして、情報処理・配信装置130は、対応する音声IDのコードを送信する(ステップS42)。
また、図10(b)に示すように、無線接続装置140では、音声IDのコードを入力すると、音声IDに対応する音声データを取得する(ステップS51)。
そして、無線接続装置140は、その音声データを出力する(ステップS52)。
例えば、警戒値超過情報の音声出力例としては、「A観測局で氾濫危険水位を超過しました。」、「B観測局で避難判断水位を超過しました。」、「A観測局で氾濫危険水位を超過しました。」のように出力する。また、タイムラインレベル変更情報の音声出力例としては、「町タイムラインのレベルが1から2に上がりました。」のように出力する。
次に、第4の実施例として、移動系防災無線装置または無線端末に代わって、同報系防災無線システムを適用した場合について、説明する。
図11は、第4の実施例の構成を示すブロック図である。
すなわち、本システムでは、図2、図7、図9のタイムライン防災情報システム100に同報系防災無線接続装置150(移動系120または140に相当)を用い、防災無線システム200において、移動系防災無線装置210及び無線端末220に代わって、同報系防災無線装置230及び屋外拡声器240による同報系防災無線システムを利用する構成である。
この構成によれば、移動系に代わって、同報系の防災無線システムでもほぼそのまま流用することができる。
次に、第5の実施例として、移動系防災無線システムと同報系防災無線システムの両方を適用した場合を説明する。
図12は、第5の実施例の構成を示すブロック図である。
すなわち、本システムでは、図2、図7、図9のタイムライン防災情報システム100に移動系防災無線接続装置120または140と同報系防災無線接続装置150を用い、防災無線システム200において、移動系防災無線装置210及び無線端末220による移動系防災無線システムと同報系防災無線装置230及び屋外拡声器240による同報系防災無線システムを利用する構成である。
この構成によれば、移動系、同報系の防災無線システムの双方に同時に音声データを出力することができる。
Claims (8)
- 異常発生情報を想定したタイムラインの防災行動を示す行動項目情報について、予め観測局の観測結果に基づいて生成される緊急情報に対応する音声情報を登録し、前記緊急情報の入力時に、予め登録された音声情報から対応する音声情報を取得し配信するタイムライン情報処理装置と、
防災のための音声データを無線端末に無線で送信する防災無線システムと、
前記タイムライン情報処理装置から配信される音声情報を前記防災無線システムに利用可能な音声データに変換して前記防災無線システムに出力する接続装置と
を具備する防災情報システム。 - 前記タイムライン情報処理装置は、前記音声情報として、前記緊急情報に対応する音声メッセージの識別情報をトリガ情報コードとして登録し、前記緊急情報の入力時に登録されたトリガ情報コードから対応するトリガ情報コードを取得して配信するものとし、
前記接続装置は、前記タイムライン情報処理装置から配信されるトリガ情報コードを前記音声メッセージの音声データに変換して前記防災無線システムに出力する
請求項1記載の防災情報システム。 - 前記タイムライン情報処理装置は、前記観測局の観測結果に基づいて生成される緊急情報の入力をトリガとして前記緊急情報に対応する音声メッセージの識別情報であるトリガ情報コードを出力するトリガ情報対応テーブルを備え、
前記接続装置は、前記タイムライン情報処理装置から配信されるトリガ情報コードに対応する前記音声メッセージの音声データを出力する配信音声対応テーブルを備える
請求項2記載の防災情報システム。 - 前記タイムライン情報処理装置は、前記音声情報として、前記緊急情報に対応する音声メッセージの識別情報を音声コードとして登録し、前記緊急情報の入力時に登録された音声コードから対応する音声コードを取得して配信するものとし、
前記接続装置は、前記タイムライン情報処理装置から配信される音声コードを前記音声メッセージの音声データに変換して前記防災無線システムに出力する
請求項1記載の防災情報システム。 - 前記防災無線システムは、移動系のシステムであって、
移動局の無線端末と、
前記接続装置から出力される音声データを無線周波数に変換して前記移動局の無線端末に無線で送信する防災無線装置と
を具備する請求項1記載の防災情報システム。 - 前記防災無線システムは、同報系のシステムであって、
固定された野外拡声器による複数の無線端末と、
前記接続装置から出力される音声データを無線周波数に変換して前記野外拡声器による複数の無線端末に無線で送信する防災無線装置と
を具備する請求項1記載の防災情報システム。 - 前記防災無線システムは、移動局の無線端末を備える移動系システムと、固定の野外拡声器による複数の無線端末を備える同報系システムとを備え、
前記接続装置は、前記移動系システムの移動局向けの音声データを出力する移動系接続装置と、前記同報系システムの野外拡声器向けの音声データを出力する同報系接続装置とを備える
請求項1記載の防災情報システム。 - タイムライン情報処理装置は、異常発生情報を想定したタイムラインの防災行動を示す行動項目について、予め観測局の観測結果に基づいて生成される緊急情報に対応する音声情報を登録し、
前記タイムライン情報処理装置は、前記緊急情報の入力時に、予め登録された音声情報から対応する音声情報を取得して接続装置に配信し、
前記接続装置は、前記タイムライン情報処理装置から配信される音声情報を、防災のための音声データを無線端末に無線で送信する防災無線システムに利用可能な音声データに変換して前記防災無線システムに出力する
防災無線接続方法。
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