以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、実施形態のマッチングイベントシステムの構成を例示する図である。
実施形態の対象となるイベントは、展示会、学会、会議、情報交換の場、講演会、マッチングイベントなどのあらゆるマッチングが可能なイベントである。また実施形態の対象となるイベントは、オンライン、オフラインを問わない。ここでオンラインのイベントとは、ハイブリッドで行われるイベントを含む概念である。イベントの構成要素の全てを必ずしもオンラインとする必要はない。例えばリアルなイベント会場と、オンラインで展開するライブ配信やバーチャルルームを併用したイベントであってもオンラインのイベントの概念に含まれる。
以下では、マッチングイベントシステムがオンラインで行われる場合を想定して説明する。
マッチングイベントシステムは、管理者側端末100と、発表者側端末110と、一般参加者側端末120と、出展機関側端末130と、サーバ200と、これら各端末、サーバ200間で相互にデータを送受信可能に各端末及びサーバ200を接続するネットワーク300とから構成されている。
出展機関は、企業以外の公的な機関、大学等を包含するが、実施形態では出展機関は出展企業であるとして説明する。実施形態では、学会学術講演会、会議、シンポジウム、研究会、勉強会、交流会、セミナー、展示会などのマッチングイベントを開催するに際し、複数の企業が協賛企業としてブースを出展する場合を想定する。会議(シンポジウム等)の開催にあたり、発表に係る者を発表者という。学会学術講演会を開催するに際し、会議の運営を管理する者を管理者という。管理者以外の発表者、一般参加者、出展機関を総称して参加者と称する。参加者は、個人、法人のいずれであってもよい。
管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130は、情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォンなどで構成される。ネットワーク300は、インターネットやイントラネット等で構成される。サーバ200は、サーバ機器あるいはクラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等で構成されている。
図2は、実施形態の管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130及びサーバ200のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130及びサーバ200では、システムバス15を介してCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力装置16、表示装置17、通信I/F18が相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、システムバス15に接続される各デバイスを制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、システムバス15に接続される各デバイスの制御及び各種の演算処理を行う。ROM12又はストレージ14には、CPU11が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本実施形態を実現するためのコンピュータで読み取りが可能で実行が可能なプログラム及び必要な各種データを保持している。
ROM12は、各種制御プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能し作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、BIOS、OSを含む各種プログラム及び各種データを格納する。
入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示装置17は、タッチパネル方式を採用して、入力装置16として機能しても良い。
表示装置17の表示画面には、後述する各種の表示画面401等が表示される。
通信インタフェース18は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)fuyo、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。通信インタフェース18は、ネットワーク300と接続してデータの送受信の制御を行う。
発表者側端末110、一般参加者側端末120は、サーバ200へアクセスすることにより、表示画面上で特定の会議を指定して会議を行うことができる。例えば発表者側端末110、一般参加者側端末120には、自身の動画像を送信するためのウェブカメラ(図示せず)、音声を送信するためのマイク(図示せず)が接続されると共に、相手の音声を視聴するためのスピーカ(図示せず)が接続される。会議では、ホストとなる発表者側端末110の表示装置17の表示画面をゲストとなる一般参加者側端末120の表示装置17の表示画面に表示する、画面共有を行うことができる。共有される画面は、ホストとなる発表者側端末110で指定することが可能である。また、共有される画面は、アプリケーションを示す画面であってもよく、表示装置17の表示画面全体であってもよい。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態のマッチングイベントシステムの機能構成を例示するブロック図である。図3に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
マッチングイベントシステムは、タグ付け更新部1001と、特徴情報生成部1002と、タグデータ格納部1003とを含んで構成される。
タグデータ格納部1003には、一又は複数のマッチングイベント及びマッチングイベントの参加者及びマッチングイベントのイベントコンテンツに付与されるタグであって、マッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツに共通するカテゴリ分けがなされたタグが格納されている。
タグ付け更新部1001は、参加者がマッチングイベント又は他の参加者又はイベントコンテンツに対して行動を起こした場合に、一方に付与されているタグを他方に付与することで、マッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツのタグ付けを更新する。
特徴情報生成部1002は、更新されたタグ付けに基づいて、マッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成する。
マッチングイベントは、医学関連学会であってもよく医学関連学会以外の展示会等であってもよい。医学関連学会の場合には、発表者、一般参加者が学会に属する医師、医療機器等に興味がある者、出展機関が医療機器を製造する医療機器メーカー、医療機器を販売する医療機器ディーラー等である。発表者、一般参加者、出展機関等を「参加者」と適宜称する。
以下においてマッチングイベントに参加する者を「参加者」と称し、マッチングイベントに参加する者、未参加の者も含めて「ユーザ」と称する。
(タグのデータ構造)
以下説明する図4A乃至図4Fに示すタグのデータ構造は、タグデータ格納部1003に格納されている。
マッチングイベントの管理者及びマッチングイベントを利用するユーザの権限に応じてタグデータ格納部1003にアクセスして、管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400A~400Fに表示することができる。
図4Aは、タグのデータ構造の一例を示す。
タグは、複数の種別に分類分けされた構造となっている。タグのデータ構造は、例えば技術タグ、応用タグ、役割タグという種別に分類分けされた構造となっている。
技術タグは、例えば「超音波診断装置」、「X線診断装置」などの製品一般名称、「超音波プローブユニット」、「X線照射ユニット」、「樹脂製筐体」などの製品構成部品の一般名称(例えば部品ユニット名)、「超音波」、「X線」、「樹脂成型」などの技術分野、生産・加工技術の種別などである。
応用タグは、「非破壊検査」、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」などの用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野などである。
役割タグは、「医療機器製造販売」、「部品ユニット製造販売」、「組立・加工業」、「心臓血管外科」、「循環器内科」などの発表者、一般参加者、出展機関等の参加者の専門分野、業務分野などである。
図4Bは、参加者が取り扱う製品に関連するタグのデータ構造を例示する。
参加者が取り扱う製品に関連するタグは、製品一般名称に対応する要素技術を示すタグと製品構成部品の一般名称に対応する要素技術を示すタグを含んで構成されている。
また参加者が取り扱う製品に関連するタグは、製品一般名称に対応する要素技術を示す上位階層のタグと、製品構成部品の一般名称に対応する要素技術を示す下位階層のタグを含む階層構造となっている。
例えば参加者が取り扱う製品P1に関連するタグは、「超音波診断装置」という製品一般名称に対応する要素技術を示す上位階層のタグと、「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」などの製品構成部品の一般名称に対応する要素技術を示す下位階層のタグを含んで構成されている。
また参加者が取り扱う製品P2に関連するタグは、「X線診断装置」という製品一般名称に対応する要素技術を示す上位階層のタグと、「X線照射ユニット」、「樹脂製筐体」などの製品構成部品の一般名称に対応する要素技術を示す下位階層のタグを含んで構成されている。
タグのデータ構造は、それぞれのタグに、そのタグに関連する他の関連タグを示す関連タグ情報が対応づけられたデータ構造となっている。
図4Cは、タグに対応付けられた関連タグ情報を例示する。
例えば「超音波診断装置」という製品一般名称のタグには、「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」、「超音波」、「樹脂成型」、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という製品構成部品の一般名称及び技術分野、用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野のタグ、「医療機器製造販売」という業務分野のタグが関連タグ情報として対応付けられている。
また「X線診断装置」という製品一般名称に関連するタグには、「X線照射ユニット」、「樹脂製筐体」、「X線」、「樹脂成型」、「循環器」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という製品構成部品の一般名称のタグ及び技術分野、用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野のタグ、「医療機器製造販売」という業務分野のタグが関連タグ情報として対応付けられている。
また「樹脂成型」というタグには、「樹脂製筐体」、「組立・加工業」というタグが関連タグ情報として対応付けられている
「超音波プローブユニット」というタグには、「超音波診断装置」、「部品ユニット製造販売」という関連タグ情報が対応付けられている。
「X線照射ユニット」というタグには、「X線診断装置」、「部品ユニット製造販売」というタグが関連タグ情報として対応付けられている。
図4Dは、マッチングイベント開催にあたり参加者となるユーザに初期状態で付与されているタグを例示する。
超音波診断装置を製造する医療機器メーカーであるユーザU11、U12には、「超音波診断装置」、「超音波プローブユニット」、「筐体」、「超音波」、「樹脂成型」という技術タグ、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグ、「医療機器製造販売」という役割タグが付与されている。
またX線診断装置を製造する医療機器メーカーであるユーザU21、U22には、「X線診断装置」、「X線照射ユニット」、「筐体」、「X線」、「樹脂成型」という技術タグ、「循環器疾患」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグ、「医療機器製造販売」という役割タグが付与されている。
また心臓血管外科学会に属する医師であるユーザU31、U32には、「心臓血管外科」という役割タグが付与されている。
また循環器内科学会に属する医師であるユーザU41、U42には、「循環器内科」という役割タグが付与されている。
また樹脂成型加工を業務とするユーザU51、U52には、「樹脂成型」、「筐体」という技術タグ、「組立・加工業」という役割タグが付与されている。
また超音波プローブユニットの製造を業務とするユーザU61には、「超音波プローブユニット」という技術タグ、「部品ユニット製造販売」という役割タグが付与されている。
X線照射ユニットの製造を業務とするユーザU71には、「X線照射ユニット」という技術タグ、「部品ユニット製造販売」という役割タグが付与されている。
図4Eは、マッチングイベントに付与されるタグ及びマッチングイベントのイベントコンテンツに付与されるタグを例示する。
1回開催されるマッチングイベントにタグを付与してもよく、複数回開催されるマッチングイベントそれぞれにタグを付与してもよい。
イベントコンテンツとは、マッチングイベントで使用されるアンケートの質問・回答の内容、マッチングイベントで開催されるセッション、セミナーの内容などのことである。
例えばマッチングイベントA11、A12には、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグが付与されている。
マッチングイベントA21、A22には、「X線」、「X線診断装置」、「超音波」、「超音波診断装置」という技術タグ、「非破壊検査」という応用タグが付与されている。
マッチングイベントで開催される「超音波画像診断装置を用いた心疾患の診断」に関するセッションSA11、SA12の内容には、「超音波診断装置」、「超音波」という技術タグ、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグが付与されている。
マッチングイベントで開催される「X線血管撮影装置を用いたカテーテル治療」に関するセッションSA21、SA22の内容には、「X線診断装置」、「X線」という技術タグ、「循環器疾患」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグが付与されている。
マッチングイベントで使用される「超音波診断装置」に関するアンケートQA11、QA12の質問・回答の内容には、「超音波診断装置」、「超音波」という技術タグ、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグが付与されている。
マッチングイベントで使用される「X線血管撮影装置」に関するアンケートQA21、QA22の質問・回答の内容には、「X線診断装置」、「X線」という技術タグ、「循環器疾患」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグが付与されている。
タグのデータ構造は、固定タグ情報と、可変タグ付け情報とを含んで構成されている。
固定タグ情報とは、予めマッチングイベント開催にあたり初期状態で、マッチングイベントA11、A12、A21、A22及び参加者となるユーザU11、U12、U21、U22、U31、U32、U41、U42、U51、U52、U61、U71及びイベントコンテンツSA11、SA12、SA21、SA22、QA11、QA12、QA21、QA22に付与されているタグ情報のことである。
可変タグ付け情報とは、タグ付与元から付与されたタグ付けによって更新されるタグ情報のことである。
固定タグ情報は、タグ付与元からタグが付与されることによっては変動しないタグ情報であるが、可変タグ付け情報は、タグ付与元からタグが付与されることによって変動し得るタグ情報である。
図4Fは、ユーザU41、U42、U51、U52に対応づけられた固定タグ情報と、可変タグ付け情報を例示する。ユーザU41には、固定タグと可変タグが付与されているが、ユーザU42には、固定タグのみが付与されている。同様にユーザU51には、固定タグと可変タグが付与されているが、ユーザU52には、固定タグのみが付与されている。
タグデータ格納部1003には、以上説明したデータ構造でタグ情報が格納されている。(実施例1)
(タグ付け更新部)
下記各表1、2は、タグ付け更新部1001で実行されるタグ付け更新処理の実施例1を説明するための表である。
下記表1は、循環器内科学会に属する医師であるユーザU41が一般参加者としてマッチングイベントA11に参加し、セッションSA11に参加した場合のタグ付け情報の遷移を示す。
ユーザU41に付与されているタグ情報は、マッチングイベントA11に参加し、セッションSA11に参加することで、下記表1に示すように更新される。マッチングイベントA11、セッションSA11それぞれのタグ情報も同様に更新される。
また下記表1には、ユーザU41と同じく循環器内科学会に属する医師であるユーザU42がマッチングイベントには不参加であった場合のタグ情報を比較例として示している。
以下各表において「()」(括弧)内の数字は、同一のタグが付与された回数を示している。1回の場合は「()」(括弧)の表記を省略している。
下記表2は、上記表1に示すようにマッチングイベントA11に参加したユーザU41が更に次回のマッチングイベントA12に参加すると共に、超音波診断装置を製造する医療機器メーカーであるユーザU11がマッチングイベントA12に参加した場合のタグ付け情報の遷移を示す。
ユーザU41、ユーザU11に付与されているタグ情報は、マッチングイベントA12に参加することで下記表2に示すように更新される。マッチングイベントA12のタグ情報も同様に更新される。
また下記表2には、ユーザU41と同じく循環器内科学会に属する医師であるユーザU42がマッチングイベントA12に初めて参加した場合のタグ情報を比較例として示している。
(特徴情報生成部)
上記各表1、2を参照して特徴情報生成部1002で行われる処理について説明する。
特徴情報生成部1002は、他方から付与されたタグのうち、優先度の高いタグに基づいてマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成することができる。
例えば参加者に付与されているタグの種別のうち技術タグを他の応用タグ、役割タグよりも優先するタグとして用いて参加者を特徴付けてもよい。
表1、表2に示すように、マッチングイベントA11に参加し、セッションSA11に参加したユーザU41には、そうでないユーザU42と比較して、ユーザU42には付与されていない「超音波診断装置」、「超音波」という技術タグが付与されている。このため例えば、ユーザU41は、「超音波診断装置」、「超音波」という技術タグに対応する製品、技術に関心、興味を持っていると特徴付けることができる。
また特徴情報生成部1002は、他方から付与されたタグのうち、タグ付け数が多い上位のタグに基づいてマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成することができる。
表2に示すようにマッチングイベントA12に付与されるタグのうち「循環器内科(4)」、というタグがタグ付け数上位のタグである。このためマッチングイベントA12は、例えば「循環器内科」というタグが付与された参加者(U41、U42、U21)が数多く参加したマッチングイベントであると特徴付けることができる。
また特徴情報生成部1002は、他方から付与されたタグのうち、所定の母集団におけるタグ付け普及率が所定のしきい値以下となっているタグに基づいてマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成することができる。
表1、表2に示すようにマッチングイベントA11、A12には、「循環器内科」というタグが付与されている。このためマッチングイベントA11、A12の参加者全てに対して、「循環器内科」というタグが付与されてしまい、「循環器内科」というタグをもって参加者の特徴付けを行うことは難しい。そこで「循環器内科」など、普及率が所定のしきい値(例えば50%)を超えたタグを除外し、普及率が所定のしきい値(例えば50%)以下のタグをもって参加者の特徴付けを行うようにする。例えば参加者に付与されているタグのうち「超音波診断装置」、「超音波」というタグは、普及率が所定のしきい値(例えば50%)以下になっている。そこで「循環器内科」などの普及率が所定のしきい値を超えたタグを除外し、普及率が所定のしきい値以下となっている「超音波診断装置」、「超音波」といったタグをもって参加者の特徴付けを行うようにする。マッチングイベント、イベントコンテンツの特徴付けも同様にして行うことができる。
(実施例2)
(タグ付け更新部)
下記各表3、4は、タグ付け更新部1001で実行されるタグ付け更新処理の実施例2を説明するための表である。
下記表3は、樹脂成型加工を業務とするユーザU51が一般参加者としてマッチングイベントA11に参加し、アンケートQA21に回答した場合のタグ付け情報の遷移を示す。
ユーザU51に付与されているタグ情報は、マッチングイベントA11に参加し、アンケートQA21に回答することで、下記表3に示すように更新される。マッチングイベントA11、アンケートQA21それぞれのタグ情報も同様に更新される。
また下記表3には、ユーザU51と同じく樹脂成型加工を業務とするユーザU52がマッチングイベントA11には不参加であった場合のタグ情報を比較例として示している。
下記表4は、上記表3に示すようにマッチングイベントA11に参加したユーザU51が更に次回のマッチングイベントA21に参加すると共に、X線診断装置を製造する医療機器メーカーであるユーザU21がマッチングイベントA21に参加した場合のタグ付け情報の遷移を示す。
ユーザU51、ユーザU21に付与されているタグ情報は、マッチングイベントA21に参加することで下記表4に示すように更新される。マッチングイベントA21のタグ情報も同様に更新される。
また下記表4には、ユーザU51と同じく同じく樹脂成型加工を業務とするユーザU52がマッチングイベントA21に初めて参加した場合のタグ情報を比較例として示している。
(特徴情報生成部)
上記各表3、4を参照して特徴情報生成部1002で行われる処理について説明する。
特徴情報生成部1002は、他方から付与されたタグのうち、優先度の高いタグに基づいてマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成することができる。
例えば参加者に付与されているタグの種別のうち、応用タグを他の技術タグ、役割タグよりも優先するタグとして用いて参加者を特徴付けてもよい。
表3、表4に示すように、マッチングイベントA11に参加し、アンケートQA21に回答したユーザU51には、そうでないユーザU52と比較して、ユーザU52には付与されていない「循環器疾患(2)」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグが付与されている。このため例えば、ユーザU51は、「循環器疾患(2)」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という応用タグに対応する製品、技術に関心、興味を持っていると特徴付けることができる。
また特徴情報生成部1002は、他方から付与されたタグのうち、タグ付け数が多い上位のタグに基づいてマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成することができる。
表4に示すようにマッチングイベントA21に付与されているタグのうち「樹脂成型(3)」、「筐体(3)」というタグがタグ付け数上位のタグである。このためマッチングイベントA21は、例えば「樹脂成型」、「筐体」というタグが付与された参加者(U51、U52、U21)が数多く参加したマッチングイベントであると特徴付けることができる。
上記実施例1、実施例2では、参加者がマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツに参加等の行動を起こした場合に、一律に一方に付与されているタグを他方に付与するようにしているが、上位階層のタグと下位階層のタグが関連している場合には下位階層のタグに関連する上位階層のタグも併せて付与するようにしてもよい。
例えば図4Cに示すように、「超音波診断装置」という製品一般名称の上位階層のタグには、「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」という下位階層の部品ユニットの一般名称のタグがタグ関連情報として対応づけられている。また図4Cに示すように、「超音波プローブユニット」という下位階層の部品ユニットの一般名称のタグには、「超音波診断装置」という製品一般名称の上位階層のタグがタグ関連情報として対応づけられている。
そこでマッチングイベントにおいてユーザU51が、超音波プローブユニットの製造を業務とするユーザU61に接触した場合には、ユーザU61に付与されている「超音波プローブユニット」という下位階層のタグだけでなく、この下位階層のタグに関連する上位階層の「超音波診断装置」のタグも併せてユーザU51に付与することができる。
(マッチング)
(実施例1におけるマッチング)
図5A、図5Bはそれぞれ、マッチングイベントA11、A12の管理者側端末100の管理画面401、402を例示する。管理画面401、402はそれぞれ、マッチングイベントA11、A12の管理者がアクセスできる権限を有する表示画面である。
管理者側端末100の管理画面401、402には、マッチングイベントA11、A12及び参加者U41、U42、U11及びイベントコンテンツ(セッション)SA11に対応付けて、タグの情報が表示される。「循環器疾患」等の個々のタグ名は、タグ表示部500に表示される。
管理画面401、402にはそれぞれ、実施例1の表1、表2に対応するタグ情報が表示される。
管理画面401、402には、特徴情報生成部1002で生成されたマッチングイベントA11、A12又は参加者U41、U42、U11又はイベントコンテンツ(セッション)SA11の特徴を示す情報が表示される。
管理画面402に示すように、マッチングイベントA12の参加者U41は、他の参加者U42との対比で「超音波診断装置」、「超音波」というタグに対応する製品、技術に関心、興味を持っている参加者であると特徴付けられる。参加者U41の「超音波診断装置」、「超音波」に対応するタグ表示部500は、他の「循環器内科(4)」等のタグに対応するタグ表示部500と識別できる表示500Aがなされる。例えば「超音波診断装置」、「超音波」に対応するタグ表示部500は、他の「循環器内科(4)」等のタグに対応するタグ表示部500の背景色(表示画面の地色、白色)とは異なる背景色500A(ピンク色、図5Bにハッチングで示す)で表示される。
また管理画面402に示すように、マッチングイベントA12は、「循環器内科(4)」、というタグが付与された参加者が参加したマッチングイベントであると特徴付けられる。「循環器内科(4)」に対応するタグ表示部500は、他の「循環器疾患(3)」等のタグに対応するタグ表示部500と識別できる表示500A、例えば他の「循環器疾患(3)」等のタグに対応するタグ表示部500の背景色とは異なる背景色500A(図5Bにハッチングで示す)で表示される。
同様にして管理画面401に示すように、イベントコンテンツ(セッション)SA11は、「循環器内科(2)」というタグが付与された参加者が参加したイベントコンテンツ(セッション)であると特徴付けられる。イベントコンテンツ(セッション)SA11に付与された「循環器内科(2)」に対応するタグ表示部500は、他の「超音波診断装置」等のタグに対応するタグ表示部500と識別できる表示500A(図5Aにハッチングで示す)で表示される。
マッチングイベントA11、A12の管理者は、特徴情報生成部1002で生成され、管理画面401、402に表示された参加者の特徴を示すタグ情報を用いて、参加者同士をマッチングさせることができる。マッチングは手動で行うことができる。
例えば、一方の参加者の特徴を示すタグが、他方の参加者に付与されているタグと同じであることを、両参加者同士をマッチングさせる条件とすることができる。
参加者U41に付与された「超音波診断装置」、「超音波」という特徴タグは、参加者U11に付与されているタグと同じである。参加者の特徴タグは、管理画面402上に表示500Aで識別表示されている。このため管理者は、表示500Aで示される特徴タグが両参加者で同じであることを管理画面402上で確認することによって、商談等の相手先を希望する紹介希望参加者U11に対して参加者U41を商談等の相手先となり得るマッチング候補参加者として紹介することができる。例えば、マッチングイベントA12の管理者は、紹介希望参加者U11とマッチング候補参加者U41の意思を確認した上で、両者がオンラインで面談する会議を設定することができる。
また自動的に参加者同士をマッチングさせてもよい。
図6は、参加者同士を自動的にマッチングさせるための処理手順を示すフローチャートを示す。
図6に示すように、参加者から商談等の相手先となるマッチング候補参加者の紹介の希望を受け付ける(ステップS1)。つぎに、紹介希望参加者U11に付与されているタグと同じタグであって参加者の特徴を示すタグ(「超音波診断装置」、「超音波」)が付与されている参加者をマッチング候補参加者として検索する(ステップS2)。つぎに、紹介希望参加者U11に対して、マッチング候補参加者U41を紹介する。例えば、紹介希望参加者U11とマッチング候補参加者U41にメールを送信して両者の意思を確認した上で、両参加者U11、U41がオンラインで面談する会議を設定することができる(ステップS3)。
また参加者側の発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面に、管理画面401、402と同じ情報若しくは一部の情報を表示させてもよい。
例えば参加者U11の出展機関側端末130の表示画面に、管理画面402と同じ情報を表示させることができる。このため参加者U11は同様にして参加者U11に付与されているタグと同じタグであって参加者の特徴を示すタグ(「超音波診断装置」、「超音波」)が付与されているマッチング候補参加者U41を検索できる。参加者U11は、検索したマッチング候補参加者U41に商談等の申し込みを行うことができる。例えば、マッチングイベントA12の管理者を介してマッチング候補参加者U41の意思を確認した上で、マッチング候補参加者U41とオンラインで面談する会議を設定することができる。
(実施例2におけるマッチング)
実施例2についても同様である。図7A、図7Bはそれぞれ、マッチングイベントA11、A21の管理者側端末100の管理画面411、412を例示する。管理画面411、412にはそれぞれ、実施例2の表3、表4に対応するタグ情報が表示される。
管理画面412に示すように、マッチングイベントA21の参加者U51は、他の参加者U52との対比で「循環器疾患(2)」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」というタグに対応する製品、技術に関心、興味を持っている参加者であると特徴付けられる。参加者U51に付与された「循環器疾患(2)」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」というタグに対応するタグ表示部500は、他のタグに対応するタグ表示部500と識別できる表示500A(図7Bにハッチングで示す)で表示される。
また管理画面412に示すように、マッチングイベントA21は、「樹脂成型(3)」、「筐体(3)」というタグが付与された参加者が参加したマッチングイベントであると特徴付けられる。マッチングイベントA21に付与された「樹脂成型(3)」、「筐体(3)」というタグに対応するタグ表示部500は、他のタグに対応するタグ表示部500と識別できる表示500A、例えば他のタグ表示部500の背景色とは異なる背景色500A(図7Bにハッチングで示す)で表示される。
同様にして管理画面411に示すように、イベントコンテンツ(アンケート)QA21は、「樹脂成型」、「筐体」、「組立・加工業」というタグが付与された参加者が回答したイベントコンテンツ(アンケート)であると特徴付けられる。イベントコンテンツ(アンケート)QA21に付与された「樹脂成型」、「筐体」、「組立・加工業」というタグに対応するタグ表示部500は、他のタグに対応するタグ表示部500と識別できる表示500A(図7Aにハッチングで示す)で表示される。
参加者U51に付与された「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という特徴タグは、参加者U21に付与されているタグと同じである。参加者U51の特徴タグは、管理画面412上に表示500Aで識別表示されている。このため管理者は、表示500Aで示される特徴タグが両参加者で同じであることを管理画面412上で確認することによって、紹介希望参加者U21に対してマッチング候補参加者U51を紹介することができる。例えば、マッチングイベントA21の管理者は、紹介希望参加者U21とマッチング候補参加者U51の意思を確認した上で、両参加者U21、U51がオンラインで面談する会議を設定することができる。
また図6に示すフローチャートに示すように参加者U21、U51同士を自動的にマッチングさせてもよい。
また管理者だけではなく例えば参加者U21の出展機関側端末130の表示画面に、管理画面412と同じ情報を表示させることができる。このため参加者U21は同様にして参加者U21に付与されているタグと同じタグであって参加者の特徴を示すタグ(「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」、「循環器内科」)が付与されているマッチング候補参加者U51を検索できる。参加者U21は、検索したマッチング候補参加者U51に商談等の申し込みを行うことができる。例えば、マッチングイベントA21の管理者を介してマッチング候補参加者U51の意思を確認した上で、マッチング候補参加者U51とオンラインで面談する会議を設定することができる。
参加者同士をマッチングさせる場合を例示したが、特徴情報生成部1002で生成された参加者及びマッチングイベントそれぞれの特徴を示す情報を用いて、参加者に対して、マッチングイベントを提示してもよい。マッチングイベントの提示は、参加者に対するメール送信によって行うことができる。
例えば図5Aに示すように、マッチングイベントA11に参加したユーザU41には、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」というタグが付与されている。このため例えば、ユーザU41は、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」に対応する用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野に関心、興味を持っていると特徴付けることができる。一方で、図5Bに示すように例えばマッチングイベントA11の次に開催されるマッチングイベントA12には、ユーザU41に付与されているタグと同じ用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野に対応するタグ(「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」)が付与されている。マッチングイベントA12の管理者は、共通する用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野に対応するタグ(「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「血管撮影」、「カテーテル治療」、「心臓血管外科」)が付与されたユーザU41に対して次回のマッチングイベントA12の参加を奨める旨のメールを送信することができる。このようなマッチングイベントの提示は、管理者が手動で行ってもよく自動メール送信によって自動で行ってもよい。これによりマッチングイベントA12のユーザ参加率を高めることができる。
同様にして、図7A、図7Bに示すようにマッチングイベントA21の管理者は、共通する製品、技術分野に対応するタグ(「X線」、「X線診断装置」)が付与されたユーザU51に対してマッチングイベントA21の参加を奨める旨のメールを送信することができる。これによりマッチングイベントA21のユーザ参加率を高めることができる。
また特徴情報生成部1002で生成された参加者及びイベントコンテンツそれぞれの特徴を示す情報を用いて、参加者に対して、イベントコンテンツを提示してもよい。イベントコンテンツの提示は、参加者に対するメール送信によって行うことができる。
例えば図5Aに示すように、マッチングイベントA11に参加しかつイベントコンテンツ(セッション)SA11に参加した参加者U41には、「超音波診断装置」、「超音波」というタグが付与されている。このため例えば、参加者U41は、「超音波診断装置」、「超音波」に対応する製品、技術分野に関心、興味を持っていると特徴付けることができる。一方で、例えば他のセッションSA12は、参加者U41に付与されているタグと同じ製品、技術分野に対応するタグ(「超音波診断装置」、「超音波」)が付与されている。また「超音波診断装置」に関するアンケートQA11、QA12の質問・回答の内容には、参加者U41に付与されているタグと同じ製品、技術分野に対応するタグ(「超音波診断装置」、「超音波」)が付与されている。
マッチングイベントA11又はマッチングイベントA12の管理者は、共通するタグ(「超音波診断装置」、「超音波」)が付与された参加者U41に対して他のセッションSA12の参加を奨める旨のメールを送信することができる。
同様にしてマッチングイベントA11又はマッチングイベントA12の管理者は、共通するタグ(「超音波診断装置」、「超音波」)が付与された参加者U41に対してアンケートQA11、QA12を提示して回答を依頼する旨のメールを送信することができる。
このようなイベントコンテンツの提示は、管理者が手動で行ってもよく自動メール送信によって自動で行ってもよい。これによりセッションSA12の参加率、アンケートQA11、QA12の回答率を高めることができる。
また図7A、図7Bに示すように同様にしてマッチングイベントA11又はマッチングイベントA21の管理者は、共通するタグ(「X線診断装置」、「X線」)が付与された参加者U51に対してアンケートQA22を提示して回答を依頼する旨のメールを送信することができる。これによりアンケートQA22の回答率を高めることができる。
マッチングさせるための条件は、必ずしも両者に付与されているタグが同じである必要はなく、タグが関連していることを条件としてもよい。
例えば図4Dに示すようにX線照射ユニットの製造を業務とする参加者U71には、「X線照射ユニット」というタグが付与されているが、「X線照射ユニット」というタグは、参加者U51には付与されておらず「X線照射ユニット」というタグは両者に共通するタグではない。
しかし、図4Cに示すように参加者U71に付与されている「X線照射ユニット」というタグには、参加者U51に付与されている「X線診断装置」というタグが関連タグ情報として対応づけられている。
そこで参加者U51に付与されている「X線診断装置」というタグが、参加者U71に付与されている「X線照射ユニット」の関連タグであるという条件をもって、参加者U51と参加者U71をマッチングさせるようにしてもよい。
同様に、参加者に付与されているタグが、マッチングイベント又はイベントコンテンツに付与されているタグの関連タグであることを条件に、参加者に対してマッチングイベント又はイベントコンテンツを提示してもよい。
(参加者が取り扱う製品のタグのデータ構造の表示)
参加者に対応づけて、参加者が取り扱う製品のタグのデータ構造を表示画面に表示してもよい。
例えば、図8Aに示すように、参加者U11に対応づけて、図4Bに示すのと同様に、参加者U11が取り扱う製品P1のタグのデータ構造の情報を、必要に応じて管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400Aに表示することができる。
また図8Bに示すように、参加者U21に対応づけて、図4Bに示すのと同様に、参加者U21が取り扱う製品P2のタグのデータ構造の情報を、必要に応じて管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400Bに表示することができる。
またマッチングイベントに対応づけて、マッチングイベントにおいて参加者が取り扱う製品のタグのデータ構造の情報を表示画面に表示してもよい。
例えば、図8Cに示すように、マッチングイベントA12に対応づけて、図4Bに示すのと同様に、マッチングイベントA12で参加者U11が取り扱う製品P1のタグのデータ構造の情報を、必要に応じて管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400Cに表示することができる。マッチングイベントA12に参加した全ての参加者が取り扱う製品のタグのデータ構造の情報を表示することができる。
また図8Dに示すように、マッチングイベントA21に対応づけて、図4Bに示すのと同様に、マッチングイベントA21で参加者U21が取り扱う製品P2のタグのデータ構造の情報を、必要に応じて管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400Dに表示することができる。マッチングイベントA21に参加した全ての参加者が取り扱う製品のタグのデータ構造の情報を表示することができる。
またイベントコンテンツに対応づけて製品のタグのデータ構造の情報を表示画面に表示してもよい。
例えば、図8Eに示すように、セッションSA11の内容に対応づけて、図4Bに示すのと同様に、セッションSA11の内容に対応する製品P1のタグのデータ構造の情報を、必要に応じて管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400Eに表示することができる。
また図8Fに示すように、アンケートQA21の質問・回答の内容に対応づけて、図4Bに示すのと同様に、アンケートQA21の質問・回答に対応する製品P2のタグのデータ構造の情報を、必要に応じて管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130の表示装置17の表示画面400Fに表示することができる。
以上の説明では、参加者、マッチングイベント、イベントコンテンツにタグを予め付与しているが、タグ情報を自動的に生成する実施も可能である。
以下タグ情報を自動的に生成して参加者同士マッチングを行う実施例3について説明する。
(実施例3)
(参加者情報、マッチングイベント情報、イベントコンテンツ情報生成)
マッチングイベントA11を開催するに際してマッチングイベントA11の管理者は、「
第XX回・・・循環器・・ファーラム、テーマ・・・心疾患・・)という開催情報を公開する。マッチングイベントA11には、「第XX回・・・循環器・・ファーラム、テーマ・・・心疾患・・)というマッチングイベント情報が対応付けられる。
ユーザU41がマッチングイベントA11に参加するに際して、ユーザU41は、「氏名:Y.H、参加区分:医師、循環器内科学会会員・・・」というユーザ登録情報を登録する。マッチングイベントA11に参加するユーザU41には、「氏名:Y.H、参加区分:医師、循環器内科学会会員」という参加者情報が対応付けられる。
またマッチングイベントA11にセッションSA11を応募した演者は、「超音波画像診断装置を用いた心疾患の診断」という演題登録情報を登録する。マッチングイベントA11で開催されるセッションSA11には、「超音波画像診断装置を用いた心疾患の診断」というイベントコンテンツ情報が対応付けられる。
マッチングイベント情報、参加者情報、イベントコンテンツ情報は、データが読み出し可能に格納される。
(タグ情報生成)
ユーザU41が、マッチングイベントA11に参加し、セッションSA11に参加すると、「ユーザU41は、マッチングイベントA11に参加し、セッションSA11に参加した。」という行動履歴情報が生成される。行動履歴情報は、アクセス解析などの既存の手法を用いて取得することができる。
つぎに、ユーザU41が行動を起こしたマッチングイベントA11に対応付けられたマッチングイベント情報を取得すると共に、ユーザU41が行動を起こしたセッションSA11に対応付けられたイベントコンテンツ情報を取得する。またユーザU41に対応付けられた参加者情報を取得する。
つぎに、取得された参加者情報及びマッチングイベント情報及びイベントコンテンツ情報を言語解析する。さらに言語解析の結果とユーザU41の行動履歴情報を組み合わせることによってタグ情報を生成する。
この結果、ユーザU41には、「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、超音波画像診断装置による心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報が付与される。
またユーザU41が、次回開催される同様のテーマのマッチングイベントA12に参加すると、マッチングイベントA12に対応付けられたマッチングイベント情報を取得して、ユーザU41には、同様にして、「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに2回参加し、超音波画像診断装置による心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報が付与される。
一方、ユーザU11がマッチングイベントA11に出展者として参加するに際して、ユーザU11は、「会社名:COM1、参加区分:医療機器メーカー、出展情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。製品P1のカタログを進呈します。・・・」という参加登録情報を登録する。マッチングイベントA11に出展者として参加するユーザU11には、「会社名:COM1、参加区分:医療機器メーカー、出展情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。製品P1のカタログを進呈します。・・・」という参加者情報が対応付けられる。
ユーザU11が、マッチングイベントA12に参加すると、マッチングイベントA12に対応付けられたマッチングイベント情報を取得して、ユーザU11には、「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、循環器、心疾患の治療用途の超音波画像診断装置を取り扱う医療機器メーカー」というタグ情報が付与される。
(タグ情報の分類)
つぎにユーザU41に対応付けられたタグ情報を所定の分類基準で分類する。
ユーザU41に対応付けられた「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに2回参加し、超音波画像診断装置による循環器、心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報は、「循環器(4)」、「心疾患(3)」、「超音波画像診断装置」、「循環器内科の医師」というグループに分類される。
ユーザU11に対応付けられたタグ情報を所定の分類基準で分類する。
ユーザU11に対応付けられた「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、循環器、心疾患の治療用途の超音波画像診断装置を取り扱う医療機器メーカー」というタグ情報は、「循環器(2)」、「心疾患(2)」、「超音波画像診断装置」、「医療機器メーカー」という各グループに分類される。
(マッチング)
同じ分類若しくは関連する分類に属するタグ情報が対応付けられた参加者同士をマッチングさせる。
例えば、一方の参加者のタグ情報の分類したグループの全て又は多数が、他方の参加者に付与されているタグの情報を分類したグループと同じであるか、関連したグループであることを、両参加者同士をマッチングさせる条件とすることができる。
参加者U41に対応付けられたタグ情報は「循環器(4)」、「心疾患(3)」、「超音波画像診断装置」というグループに属しており、これら全てのグループは参加者U11に対応付けられたタグ情報の「循環器(2)」、「心疾患(2)」、「超音波画像診断装置」というグループと一致している。
参加者U41に対応付けられたタグ情報は「循環器内科の医師」というグループに属しており、このグループは、参加者U11に対応付けられたタグ情報の「医療機器メーカー」というグループに「医療」という観点で関連している。
参加者U41と同じ「参加区分:医師、循環器内科学会会員」のユーザU42がマッチングイベントA12に参加した場合を比較例とする。ユーザU42がマッチングイベントA12に参加すると、マッチングイベントA12に対応付けられたマッチングイベント情報を取得して、ユーザU42には、「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加した循環器内科の医師」というタグ情報が付与される。この結果、ユーザU42に対応付けられた「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加した循環器内科の医師」というタグ情報は、「循環器(2)」、「心疾患」、「循環器内科の医師」というグループに分類される。
参加者U41は、参加者U42との対比で、参加者U11のタグ情報と同じ「超音波診断装置」というグループに属すタグ情報を有している点で、参加者U11とマッチングする度合いが高いと判定することができる。
したがって紹介希望参加者U11に対して、マッチング候補参加者U41を、参加者U42よりも優先して紹介することができる。
以下タグ情報を自動的に生成して参加者にイベントコンテンツを提示する実施例4について説明する。
(実施例4)
(タグ情報生成)
マッチングイベントA11のセッションSA11に、ユーザU41が参加すると、ユーザU41には、「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、超音波画像診断装置による心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報が付与される。
一方で、例えばセッションSA11と同様の他のセッションSA12には、「超音波を用いた画像処理装置による心臓疾患の診断」というイベントコンテンツ情報が対応付けられる。この結果、セッションSA12には、イベントコンテンツ情報の言語解析の結果、「超音波画像診断装置による心疾患の治療に関するイベントコンテンツ」というタグ情報が付与される。
(タグ情報の分類)
ユーザU41に対応付けられた「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、超音波画像診断装置による循環器、心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報は、「循環器(3)」、「心疾患(2)」、「超音波画像診断装置」、「循環器内科の医師」というグループに分類される。
一方、イベントコンテンツ(セッション)SA12に対応付けられた「超音波画像診断装置による心疾患の治療に関するイベントコンテンツ」というタグ情報は、「心疾患」、「超音波画像診断装置」というグループに分類される。
(マッチング)
同じ分類若しくは関連する分類に属するタグ情報が対応付けられたイベントコンテンツと参加者をマッチングさせる。
例えば、イベントコンテンツのタグ情報の分類したグループの全て又は多数が、参加者に付与されているタグの情報を分類したグループと同じであるか、関連したグループであることを、参加者にイベントコンテンツを提示する条件とすることができる。
イベントコンテンツ(セッション)SA12に対応付けられたタグ情報は「心疾患」、「超音波画像診断装置」というグループに属しており、これら全てのグループは参加者U41に対応付けられたタグ情報の「心疾患(2)」、「超音波画像診断装置」というグループと一致している。
マッチングイベントA11又はマッチングイベントA12の管理者は、共通するタグ情報のグループ(「心疾患」、「超音波診断装置」)に属する参加者U41に対してセッションSA11以外の他のセッションSA12の参加を奨める旨のメールを送信することができる。これによりセッションSA12のユーザ参加率を高めることができる。
以下タグ情報を自動的に生成して参加者にマッチングイベントを提示する実施例5について説明する。
(実施例5)
(タグ情報生成)
マッチングイベントA11及びセッションSA11に、ユーザU41が参加すると、ユーザU41には、「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、超音波画像診断装置による心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報が付与される。
一方で、例えばマッチングイベントA11と同様の他のマッチングイベントA12には、「第YY回・・・・・循環器学会、テーマ・・・心臓疾患・・)というマッチングイベント情報が対応付けられる。この結果、マッチングイベントA12には、マッチングイベント情報の言語解析の結果、「循環器、心疾患に関するマッチングイベント」というタグ情報が付与される。
(タグ情報の分類)
ユーザU41に対応付けられた「循環器、心疾患に関するマッチングイベントに1回参加し、超音波画像診断装置による循環器、心疾患の治療に1回関心を持った循環器内科の医師」というタグ情報は、「循環器(3)」、「心疾患(2)」、「超音波画像診断装置」、「循環器内科の医師」というグループに分類される。
一方、マッチングイベントA12に対応付けられた「循環器、心疾患に関するマッチングイベント」というタグ情報は、「循環器」、「心疾患」というグループに分類される。
(マッチング)
同じ分類若しくは関連する分類に属するタグ情報が対応付けられたマッチングイベントと参加者をマッチングさせる。
例えば、マッチングイベントのタグ情報の分類したグループの全て又は多数が、参加者に付与されているタグの情報を分類したグループと同じであるか、関連したグループであることを、参加者にマッチングイベントを提示する条件とすることができる。
マッチングイベントA12に対応付けられたタグ情報は「循環器」、「心疾患」というグループに属しており、これら全てのグループは参加者U41に対応付けられたタグ情報の「循環器(3)」、「心疾患(2)」というグループと一致している。
マッチングイベントA12の管理者は、共通するタグ情報のグループ(「循環器」、「心疾患」)に属する参加者U41に対してマッチングイベントA11以降に開催される他のマッチングイベントA12の参加を奨める旨のメールを送信することができる。これによりマッチングイベントA12のユーザ参加率を高めることができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態のマッチングイベントシステムの機能構成を例示するブロック図である。図9に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、発表者側端末110、一般参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
マッチングイベントシステムは、タグ付け更新部1001と、特徴情報生成部1002と、タグデータ格納部1003と、タグ付与部1004とを含んで構成される。
タグ付け更新部1001と、特徴情報生成部1002と、タグデータ格納部1003は第1実施形態と同様に構成されている。
第1実施形態と組み合わせて第2実施形態を実施することができる。
タグ付与部1004は、一又は複数のマッチングイベント及びマッチングイベントの参加者及びマッチングイベントのイベントコンテンツのうちの指定したタグ付け対象にタグを予め付与する。
タグ付与部1004は、指定したタグ付け対象に、タグを付与するに応じて、当該タグに対応づけられている関連タグ情報に示される他の関連タグのタグ付けを実行する。
図10Aは、タグ付与画面500Aを示す。
タグ付与画面500Aでは、タグ付け対象のリスト510の中からタグ付けすべき対象(例えばユーザU11)を指定して、タグ選択部520の中から、指定したタグ付け対象に付与すべきタグ(例えば「超音波診断装置」)を選択することができる。タグ選択部520は、プルダウンメニュー、チェックボックス、テキスト入力ボックス等で構成することができる。タグ選択部520は、例えばプルダウンメニューで製品一般名称のタグ、「超音波診断装置」、「X線診断装置」・・・を選択することができる。
マッチングイベントA12の管理者は、ユーザU11の「会社名:COM1、参加区分:医療機器メーカー、出展情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。製品P1のカタログを進呈します。・・・」という参加登録情報を参照して、ユーザU11の主要な製品は製品P1であり、製品P1の製品一般名称は「超音波診断装置」であることを確認することができる。
このためマッチングイベントA12の管理者は、タグ付け対象リスト510の中から「U11」をタグ付けすべき対象として指定し、タグ選択部520で「超音波診断装置」という製品一般名称のタグを選択することができる。なおユーザU11自らがタグ付け対象指定部510の中から「U11」をタグ付けすべき対象として指定し、タグ選択部520で「超音波診断装置」という製品一般名称のタグを選択することができる。
図4Cに例示したように、「超音波診断装置」という製品一般名称のタグには、「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」、「超音波」、「樹脂成型」、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」という製品構成部品の一般名称及び技術分野、用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野のタグ、「医療機器製造販売」という業務分野のタグが関連タグ情報として対応付けられている。
タグ選択部520で、「超音波診断装置」という製品一般名称のタグが選択され、例えば「自動タグ付け実行」のボタン530をクリック操作してタグ付けの処理実行が指示されると、指定したタグ付け対象「U11」には、この選択した「超音波診断装置」という製品一般名称のタグが付与されると共に、この選択したタグに対応づけられている「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」、「超音波」、「樹脂成型」、「循環器疾患」、「エコー検査」、「心疾患」、「心臓血管外科」、「循環器内科」、「医療機器製造販売」という関連タグが付与される。このため図4Dに示すように、ユーザU11には、技術タグ、応用タグ、役割タグが自動的に付与される。
選択したタグと共に自動的に付与される関連タグの種類は、任意に設定することができる。関連タグの各種類のうち製品構成部品の一般名称、技術分野、用途、手技、検査方法、治療方法、治療分野、業務分野の全ての種類の関連タグを、選択したタグと共に付与してもよく、関連タグの各種類のうち一部の種類(例えば製品構成部品の一般名称)の関連タグのみを、選択したタグと共に付与してもよい。
図10Bは、タグ付与画面500Bを示す。
タグ付与画面500Bでは、タグ付与画面500Aと同様にして、タグ付け対象リスト510の中からタグ付けすべき対象(例えばユーザU11)を指定して、タグ選択部520の中から、タグ付け対象に付与すべきタグ(例えば「超音波診断装置」)を選択することができる。タグ選択部520は、例えばプルダウンメニューで上位階層のタグ、「超音波診断装置」、「X線診断装置」・・・を選択することができる。
マッチングイベントA12の管理者は、ユーザU11の参加登録情報を参照して、ユーザU11の主要な製品は製品P1であり、製品P1の上位階層のタグは「超音波診断装置」であることを確認することができる。
このためマッチングイベントA12の管理者は、タグ付け対象リスト510の中から「U11」をタグ付けすべき対象として指定し、タグ選択部520で「超音波診断装置」という上位階層のタグを選択することができる。なおユーザU11自らがタグ付け対象指定部510の中から「U11」をタグ付けすべき対象として指定し、タグ選択部520で「超音波診断装置」という上位階層のタグを選択することができる。
図4B、図4Cに例示したように、「超音波診断装置」という上位階層のタグには、「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」などの下位階層のタグが関連タグとして対応付けられている。
タグ選択部520で、「超音波診断装置」という上位階層のタグが選択され、例えば「自動タグ付け実行」のボタン530をクリック操作してタグ付けの処理実行が指示されると、指定したタグ付け対象「U11」には、この選択した「超音波診断装置」という上位階層のタグが付与されると共に、この選択したタグに対応づけられている「超音波プローブユニット」、「樹脂製筐体」という下位階層の関連タグが付与される。
参加者をタグ付け対象としてタグ付けする場合を例示したが、マッチングイベント、イベントコンテンツをタグ付け対象としてタグ付けする場合も同様にして実施することができる。
第2実施形態によれば、タグ付け対象を指定し、主要なタグを選択するだけで選択したタグ以外の関連タグについても自動的にタグ付けが行われる。このためタグ付けの労力が軽減される。
(第3実施形態)
第3実施形態のマッチングイベントシステムの機能構成は、図3に示す第1実施形態のブロック図又は図9に示す第2実施形態のブロック図と同様に構成されている。ただし特徴情報生成部1002は、他方から付与されたタグのうち、タグに対応付けられた重み情報が示す重みWが所定値Wc以上となっているタグに基づいてマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの特徴を示す情報を生成する。第3実施形態では、タグの内容が経年に伴い陳腐化することを抑制すると共に、タグに関するデータの蓄積に伴うシステムの記憶領域減少を抑制することを課題とするものである。
(実施例6)
ユーザU41に付与されるタグを例にとり説明する。
ユーザU41に付与されているタグには重み情報が付与されて、タグデータ格納部1003に格納されている。重み情報は、所定の数値で示される重みWからなる。実施例6では、タグに対応付けられた重みWを、他方から付与された時点からの経過時間が大きいほど減じるようにしている。
図11は、ユーザU41に付与されるタグの重みWの経時変化を示す。横軸は時間Tを示し、縦軸はタグの重みWを示す。マッチングイベントA11、A12に参加した時点をそれぞれT1、T2とする。
ユーザU41には、初期状態で固定タグ「循環器内科」が付与されており、この固定タグの重みWは一定値(例えば1.0)で経時により変化しない。
ユーザU41に付与される可変タグの重みWは、タグが付与された時点T1、T2の重み初期値W0(例えば1.0)から、重み減少特性LN11、LN12に従い徐々に低下する。重み減少特性LN11、LN12は、線形の特性であってもよく非線形の特性であってもよい。
可変タグの重みWが所定値Wc(例えば0.5)以上である限りは(以下、タグ有効時期という)、このタグはユーザU41を特徴付けるために用いられると共に、ユーザU41が行動を起こした参加者、マッチングイベント、イベントコンテンツに対してタグ付けをするために用いられる(以下、タグ有効という)。しかし可変タグの重みWが所定値Wc(例えば0.5)に達すると(以下、タグ失効時点という)、このタグはユーザU41を特徴付けるために用いられることはなく、ユーザU41が行動を起こした参加者、マッチングイベント、イベントコンテンツに対するタグ付けに用いられることはなくなる(以下、タグ失効という)。
マッチングイベントA11に参加した時点T1でユーザU41に付与されたタグは、時点Tc1でタグ失効時点に達し、タグ失効となる。同様にマッチングイベントA12に参加した時点T2でユーザU41に付与されたタグは、時点Tc2でタグ失効時点に達し、タグ失効となる。このためユーザU41がこの時点でマッチングイベントA11、A12以外のマッチングイベントに参加して他方からタグが付与されていない限り、ユーザU41に付与されている有効なタグは初期状態で付与された固定タグ「循環器内科」のみとなる。
実施例6によれば、タグに対応付けられた重みWを、他方から付与された時点からの経過時間が大きいほど低くなるようにして、重みWが低くなった所定時期にタグ失効させている。このためタグの内容が経年に伴い陳腐化することが抑制される。またタグ失効となったタグが他方に付与されることがないためタグに関するデータの蓄積に伴うシステムの記憶領域減少を抑制することができる。
(実施例7)
実施例7を実施例6と同様にユーザU41に付与されるタグを例にとり説明する。実施例6と同じ符号のものについての重複する説明は適宜省略する。
実施例7では、タグに対応付けられた重みWを、タグ付与元又はタグ付与先のマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの活性度が低いほど、減じられるようにしている。ここで「活性度」は、参加者の場合には、マッチングイベント、イベントコンテンツの参加回数という指標を用いることができる。ユーザ(参加者)がマッチングイベント、イベントコンテンツに参加する毎に、活性度が高いとみなして、重みWを大きくすることができる。またユーザ(参加者)が、参加可能なマッチングイベント、イベントコンテンツに参加しない場合に、活性度は現状維持若しくは低いとみなして、重みWを現状維持若しくは小さくすることができる。マッチングイベント及びイベントコンテンツの活性度の指標には、マッチングイベント及びイベントコンテンツの参加人数、イベントコンテンツを提供する出展者の活性度(マッチングイベントの参加回数)を用いることができる。
図12Aは、ユーザU41に付与されるタグの重みWの経時変化を示す。
マッチングイベントA11に参加した時点T1でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み減少特性LN11に従い徐々に低下する。時点T2でマッチングイベントA12に参加可能にもかかわらず参加しなかった場合には、ユーザU41の活性度は現状維持とみなして、重みWが現状維持とされる。このため重み減少特性LN11に従い重みWは徐々に低下し、時点Tc1でタグ失効時点に達し、タグ失効となる。しかし、ユーザU41が時点T2でマッチングイベントA12に参加した場合には、ユーザU41の活性度が高いとみなして、重みWが大きい値(例えば1.0)に設定される。このため重みWが高められた重み減少特性LN112に従い重みWが徐々に低下することになり、不参加の場合のタグ失効時点Tc1よりも遅い時点Tc2でタグ失効となり、タグ有効期間が延長される。
図12Aは、タグ付与先のユーザU41の活性度に応じて、付与されたタグの重みWを変化させる場合を例示したが、図12Bに示すように、タグ付与元の活性度に応じて、付与されたタグの重みWを変化させてもよい。
図12Bは、マッチングイベントA12に参加したユーザU41がアンケート(イベントコンテンツ)QA11に回答した場合に、タグ付与元であるアンケート(イベントコンテンツ)QA11から付与されたタグの重みWの経時変化を示す。
アンケート(イベントコンテンツ)QA11の活性度は、イベントコンテンツを提供する出展者U11の活性度(マッチングイベントの参加回数)を用いることができる。
出展者U11の活性度が高い場合には、アンケート(イベントコンテンツ)QA11の活性度は高いとみなされ、ユーザU41に付与されるタグの重みWは高い重みW0(例えば1.0)とされる。このため時点T2でユーザU41に付与されたタグは、重み減少特性LN12に従い徐々に低下し、時点Tc2でタグ失効時点に達し、タグ失効となる。しかし、出展者U11の活性度が低い場合には、アンケート(イベントコンテンツ)QA11の活性度は低いとみなされ、ユーザU41に付与されるタグの重みWは低い重みW01(例えば0.7)とされる。このため重みWが低くされた重み減少特性LN122に従い重みWが徐々に低下することになり、タグ付与元の活性度が高い場合のタグ失効時点Tc2よりも早い時点Tc22でタグ失効となり、タグ有効期間が短縮される。
実施例7によれば、タグに対応付けられた重みWを、タグ付与元又はタグ付与先のマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの活性度が低いほど減じるようにして、重みWが低くなった所定時期にタグ失効させている。このためタグの内容が経年に伴い陳腐化することが抑制される。またタグ失効となったタグが他方に付与されることがないためタグに関するデータの蓄積に伴うシステムの記憶領域減少を抑制することができる。
(実施例8)
実施例8を、実施例6、実施例7と同様にユーザU41に付与されるタグを例にとり説明する。実施例6、実施例7と同じ符号のものについての重複する説明は適宜省略する。
実施例8では、タグに対応付けられた重みWが減じられる度合いを、タグ付与元又はタグ付与先のマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの種別又はランクに応じた大きさに設定している。ここで「種別」は、参加者の参加区分、マッチングイベント又はイベントコンテンツが有料であるか無料であるかという指標を用いることができる。例えば特定の参加区分の参加者が、他の参加者、マッチングイベント、イベントコンテンツに行動を起こした場合には、特定の参加区分以外の参加区分の参加者が同様の行動を起こした場合に比べて、タグの重みWが減じられる度合いを小さく設定することができる。また参加者が、有料のマッチングイベント又はイベントコンテンツに参加する場合には、無料のマッチングイベント又はイベントコンテンツに参加する場合に比べて、タグの重みWが減じられる度合いを小さく設定することができる。
「ランク」は、参加者の過去のマッチングの実績(マッチングの回数、マッチングの成功回数など)又はマッチングに及ぼす影響度、マッチングイベント又はイベントコンテンツの席あるいは視聴環境がプレミアムであるかエコノミーであるかなどの指標を用いることができる。例えば過去のマッチングの実績又はマッチングに及ぼす影響度が大きい参加者が、他の参加者、マッチングイベント、イベントコンテンツに行動を起こした場合には、そうでない参加者が同様の行動を起こした場合に比べて、タグの重みWが減じられる度合いを小さく設定することができる。また参加者が、追加料金を支払ってプレミアム席あるいはプレミアムな視聴環境でマッチングイベント又はイベントコンテンツに参加する場合には、追加料金を支払わずエコノミー席あるいはエコノミーな視聴環境でマッチングイベント又はイベントコンテンツに参加する場合に比べて、タグの重みWが減じられる度合いを小さく設定することができる。
図13は、ユーザU41に付与されるタグの重みWの経時変化を示す。
図13は、ユーザU41の種別又はランクが高い場合の重み減少特性LN11、LN12(実線にて示す)と、ユーザU41の種別又はランクが低い場合の重み減少特性LN113、LN123(一点鎖線にて示す)を対比して示す。
例えばユーザU41の過去のマッチング実績が大きい場合には、マッチングイベントA11に参加した時点T1でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み減少特性LN11に従い徐々に低下し時点Tc1でタグ失効となると共に、マッチングイベントA12に参加した時点T2でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み減少特性LN12に従い徐々に低下し時点Tc2でタグ失効となる
しかし、ユーザU41の過去のマッチング実績が小さい場合には、マッチングイベントA11に参加した時点T1でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み減少特性LN11に比べて減少の傾きが大きい重み減少特性LN113に従い徐々に低下し、マッチング実績が大きい場合のタグ失効時点Tc1よりも早い時点Tc13でタグ失効となると共に、マッチングイベントA12に参加した時点T2でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み減少特性LN12に比べて減少の傾きが大きい重み減少特性LN123に従い徐々に低下し、マッチング実績が大きい場合のタグ失効時点Tc2よりも早い時点Tc23でタグ失効となる。
このようにユーザU41の過去のマッチング実績が小さい場合には、過去のマッチング実績が小さい場合と比べてタグ有効期間が短縮される。
タグ付与先(ユーザU41)のランク又は種別に応じて重みWの減少度合いを変化させる場合を示したが、タグ付与元(マッチングイベントA11、イベントコンテンツSA11)のランク又は種別に応じて重みWの減少度合いを変化させる場合も同様も同様である。
例えばユーザU41が有料のマッチングイベントA11に参加し、有料のセッション(イベントコンテンツ)SA11に参加し、有料のマッチングイベントA12に参加した場合には、図13に示す重み減少特性LN11、LN12に従い重みWが減少し、それぞれタグ失効時点Tc1、Tc2までタグが有効となる。しかし、ユーザU41が無料のマッチングイベントA11に参加し、無料のセッション(イベントコンテンツ)SA11に参加し、無料のマッチングイベントA12に参加した場合には、図13に示す重み減少特性LN113、LN123に従い重みWが減少することとなり、有料参加した場合と比べてタグ失効時点Tc13、Tc23が早くなり、タグ有効期間が短縮される。
実施例8によれば、タグに対応付けられた重みWが減じられる度合いを、タグ付与元又はタグ付与先のマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの種別又はランクに応じた大きさに設定して、重みWが低くなった所定時期にタグ失効させている。このためタグの内容が経年に伴い陳腐化することが抑制される。またタグ失効となったタグが他方に付与されることがないためタグに関するデータの蓄積に伴うシステムの記憶領域減少を抑制することができる。
(実施例9)
実施例9を、実施例6、実施例7、実施例8と同様にユーザU41に付与されるタグを例にとり説明する。実施例6、実施例7、実施例8と同じ符号のものについての重複する説明は適宜省略する。なお実施例8で説明した「種別」、「ランク」についても同様である。
実施例9では、タグに対応付けられた重みWの初期状態の重みW0を、タグ付与元又はタグ付与先のマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの種別又はランクに応じた大きさに設定している。
図14は、ユーザU41に付与されるタグの重みWの経時変化を示す。
図14は、ユーザU41の種別又はランクが高い場合の重み減少特性LN11、LN12(実線にて示す)と、ユーザU41の種別又はランクが低い場合の重み減少特性LN114、LN124(一点鎖線にて示す)を対比して示す。
例えばユーザU41の過去のマッチング実績が大きい場合には、マッチングイベントA11に参加した時点T1でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み初期値W0(例えば1.0)から、重み減少特性LN11に従い徐々に低下し時点Tc1でタグ失効となると共に、マッチングイベントA12に参加した時点T2でユーザU41に付与されたタグの重みWは、重み初期値W0から、重み減少特性LN12に従い徐々に低下し時点Tc2でタグ失効となる。
しかし、ユーザU41の過去のマッチング実績が小さい場合には、マッチングイベントA11に参加した時点T1でユーザU41に付与されたタグの重みWは、マッチング実績が大きい場合の重み初期値W0よりも小さい重み初期値W01から、重み減少特性LN114に従い徐々に低下し、マッチング実績が大きい場合のタグ失効時点Tc1よりも早い時点Tc14でタグ失効となると共に、マッチングイベントA12に参加した時点T2でユーザU41に付与されたタグの重みWは、マッチング実績が大きい場合の重み初期値W0よりも小さい重み初期値W01から、重み減少特性LN124に従い徐々に低下し、マッチング実績が大きい場合のタグ失効時点Tc2よりも早い時点Tc24でタグ失効となる。
このようにユーザU41の過去のマッチング実績が小さい場合には、過去のマッチング実績が小さい場合と比べてタグ有効期間が短縮される。
タグ付与先(ユーザU41)のランク又は種別に応じて重みWの減少度合いを変化させる場合を示したが、タグ付与元(マッチングイベントA11、イベントコンテンツSA11)のランク又は種別に応じて重みWの減少度合いを変化させる場合も同様も同様である。
例えばユーザU41が有料のマッチングイベントA11に参加し、有料のセッション(イベントコンテンツ)SA11に参加し、有料のマッチングイベントA12に参加した場合には、図14に示す重み減少特性LN11、LN12に従い重みWが減少し、それぞれタグ失効時点Tc1、Tc2までタグが有効となる。しかし、ユーザU41が無料のマッチングイベントA11に参加し、無料のセッション(イベントコンテンツ)SA11に参加し、無料のマッチングイベントA12に参加した場合には、図14に示す重み減少特性LN114、LN124に従い重みWが減少することとなり、有料参加した場合と比べてタグ失効時点Tc14、Tc24が早くなり、タグ有効期間が短縮される。
実施例9によれば、タグに対応付けられた重みWの初期状態の重みW0を、タグ付与元又はタグ付与先のマッチングイベント及び参加者及びイベントコンテンツの種別又はランクに応じた大きさに設定して、重みWが低くなった所定時期にタグ失効させている。このためタグの内容が経年に伴い陳腐化することが抑制される。またタグ失効となったタグが他方に付与されることがないためタグに関するデータの蓄積に伴うシステムの記憶領域減少を抑制することができる。
(実施例10)
実施例6、実施例7、実施例8、実施例9において、タグに対応付けられた重み情報が示す重みWが所定値Wc(例えば0.5)に達した時点で、重み情報を更新するための演算処理の実行を終了してもよい。これによりシステムの演算負荷を軽減することができる。
また実施例6、実施例7、実施例8、実施例9において、タグに対応付けられた重み情報が示す重みWが所定値Wc(例えば0.5)に達した時点で、タグ及び当該タグに対応づけられた重み情報を示すデータを削除してもよい。タグ情報及びタグの重み情報に関するデータの蓄積に伴うシステムの記憶領域減少を抑制することができる。
上述した第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態はいかように組み合わせて実施してもよい。また第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態それぞれを独立して実施してもよい。