JP7406806B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、本発明によれば、図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する遊技機であって、画像を表示可能な画像表示装置と、前記画像表示装置に係る画像表示領域を覆蓋可能に構成された可動体と、前記画像表示装置および前記可動体を制御する演出制御手段と、を備え、前記可動体は、第一位置から第二位置に移動可能に構成され、前記第一位置および前記第二位置について、前記第二位置は、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が、前記第一位置よりも広い、または、前記第二位置は、前記可動体によって前記画像表示領域の一部または全部が覆蓋される位置であり、前記第一位置は、前記可動体によって前記画像表示領域が覆蓋されない位置であり、前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させるときの少なくとも一部では、前記可動体が前記第一位置から前記第二位置へ移動する期間の全部または一部において、前記画像表示領域に表示されている第一画像の手前に、透過性を有する第二画像を重ねて表示させ、前記第二画像は、単色の画像であり、前記第二位置として、第三位置と、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が前記第三位置よりも広い第四位置と、があり、前記可動体を前記第一位置から前記第三位置へ移動させるときには、前記第二画像が表示されず、前記可動体を前記第一位置から前記第四位置へ移動させるときには、前記第二画像が表示され、電源投入がなされたことに基づいて、前記可動体の動作確認を行うために前記可動体を移動させるイニシャル処理を実行可能に構成され、前記イニシャル処理によって前記可動体が移動するときには、前記第二画像が表示されず、前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるにあたり、前記第一位置から前記第二位置へ向けての前記可動体の移動が開始される前に、当該第二画像の表示が開始され、前記第二画像は、前記画像表示領域の全体に表示される画像である、ことを特徴とする遊技機が提供される。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し、メダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する遊技機であって、
画像を表示可能な画像表示装置(メイン表示部81)と、
上記画像表示装置に係る画像表示領域を覆蓋可能に構成された可動体(演出遮蔽体83)と、
上記画像表示装置および上記可動体を制御する演出制御手段(第1副制御基板200、第2副制御基板300)と、
を備え、
上記可動体は、
第一位置(初期位置)から第二位置(第1突出位置または第2突出位置)に移動可能に構成され、
上記第一位置および上記第二位置について、
上記第二位置は、上記画像表示領域のうちの上記可動体によって覆蓋される領域が、上記第一位置よりも広い、
または、上記第二位置は、上記可動体によって上記画像表示領域の一部または全部が覆蓋される位置である一方、上記第一位置は、上記可動体によって上記画像表示領域が覆蓋されない位置であり、
上記演出制御手段は、上記可動体を上記第一位置から上記第二位置へ移動させるときの少なくとも一部で、上記画像表示領域に表示されている第一画像の手前に、透過性を有する第二画像を重ねて表示させ、
上記第二画像は、単色の画像である、
ことを特徴とする遊技機である。
さらに、本発明によれば、上記第二画像が単色の画像であるため、上記第二画像の表示によって上記可動体の移動を認識させ易くする効果を高めることができる。
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。なお、本実施形態では、下球受け皿29が排出された遊技球で満タンとなったことを検知するための満タン検知センサ(図示省略)が、下球受け皿29へ遊技球を排出する下部排出口30よりも上流に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列(以下、メイン表示部81に向かって左側から順に、「左の図柄列」、「真ん中の図柄列」、「右の図柄列」と称する場合がある)をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
なお、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
次に、図6(a)~図6(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図6(a)~図6(c)は、演出遮蔽体83の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体83が初期位置にある状態が示されている。なお、当該位置において、メイン表示部81に係る表示領域の略全体が視認可能となっている。
図6(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81に係る表示領域の一部(全体の30%程度)が覆蓋されている状態が示されている。以下、当該状態に係る演出遮蔽体83の位置を、第1突出位置と表現する場合がある。
図6(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81に係る表示領域の全体が覆蓋されている状態が示されている。以下、当該状態に係る演出遮蔽体83の位置を第2突出位置と表現する場合がある。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部81に係る表示領域の平面方向で互いに連動して動作し、初位置から第1突出位置を経由して第2突出位置まで移動可能に構成されている。
次に、図7~図9を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。図8は、第2副制御基板300が備える制御構成を示すブロック図である。図9(a)は、SDRAM340のVRAM領域の構成を示す図であり、図9(b)は、画像表示領域(画像描画領域)の構成を示す図である。なお、図7~図9に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7~図9で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態や、遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第1メモリと、遊技機10が動作時に参照される第2メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第2メモリから第1メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第1メモリから第2メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。さらに、主制御基板100は、RAMクリアスイッチ43の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像および音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、可動装飾体22、サブ表示部82、および演出遮蔽体83は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
なお、以下、図8、図9(a)、および図9(b)を用いて具体的に説明し、これらの図において示される各制御構成は、上述のCPU301、ROM302、RAM303、I/Oポート304に含まれる。具体的には、VDP310は、CPU301に含まれ、CGROM330は、ROM302に含まれ、SDRAM340は、RAM303に含まれる。
なお、本実施形態のアトリビュートとは、キャラクタを描画する際に使用されるパラメータであり、描画順序(描画順序が後であるほど手前に描画されることとなる)や、描画するキャラクタの座標(位置)、拡大縮小率、透過率などを指定するデータである。
そのため、CPU201は、後述する画像制御コマンドを用いて、システムレジスタ311およびアトリビュートレジスタ312に実行命令や必要なデータを格納することで、VDP310を間接的に制御することができる。
なお、VRAM領域には、メイン表示部81に対応する画像表示領域(画像描画領域)と同様に、サブ表示部82のそれぞれに対し、画像を表示するための1画面分の画像データが格納される画像表示領域と、画像を表示するための1画面の画像データが描画される画像描画領域と、が割り当てられているが、図9(a)では、図示を省略している。
そのため、画像描画領域へのキャラクタの描画は、アトリビュートレジスタ312に記憶されたアトリビュートに従って、キャラクタのCGデータ(1ピクセルごとのデータの集合体)をキャラクタ用バッファから読み出し、読み出したキャラクタごとに、CG用バッファに保存されたパレットデータを用いてCGデータをCG用バッファに描画データとして展開し、展開した描画データ(サブピクセル(R(赤)、G(緑)、またはB(青))ごとのデータの集合体)を画像描画領域に描画することで実現される。
本実施形態における透過率は、0%~100%の範囲において1%刻みで設定可能に構成されており、透過率が0%であれば、後ろの画像が視認不可能となり、透過率が100%であれば、手前の画像が視認不可能となる。そして、透過率が1%~99%であれば、後ろの画像および手前の画像の双方が視認可能となる。なお、本発明では、透過率として1%~99%が設定された画像を、透過性を有する画像と称する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図10を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図10は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図10に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図10で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図11~図13を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図11(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、600/65536(約1/109)の確率で大当りが導出される。
図11(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄Aが、50/100(1/2)の確率で図柄Bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。よって、図柄Aは、大当り遊技後の特図抽選状態において図柄Bよりも有利な図柄であると言える。
図11(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0~99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、75/100(約1/1.33)の確率で図柄aが、25/100(1/4)の確率で図柄bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が10、かつ大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4、かつ大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数において図柄bよりも有利な図柄であると言える。なお、以降の説明では、図柄aに係る大当りを10R確変大当り、図柄bに係る大当りを4R確変大当り、と称する場合がある。
また、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄C、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する。
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(100/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド遊技(本実施形態では、確変大当りに係る入賞容易期間の4回目のラウンド遊技に設けられる)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンASP1-A、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP1-B、80/1000(1/12.5)の確率で特図変動パターンASP1-C、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP2-A、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP2-B、130/1000(約1/7.69)の確率で特図変動パターンASP2-C、130/1000(約1/7.69)の確率で特図変動パターンASP3-A、170/1000(約1/5.88)の確率で特図変動パターンASP3-B、200/1000(1/5)の確率で特図変動パターンASP3-Cが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP3-Cが決定されることはない。
また、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、図13(a)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
まず、図13(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-D、変動時間が20000msの特図変動パターンHNP-Eがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図13(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。そのため、特図1保留カウンタ=3(保3)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定される一方、特図変動パターンHNP-B~特図変動パターンHNP-Eは決定されない。同様に、特図1保留カウンタ=2(保2)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-E決定される一方、特図変動パターンHNP-Dおよび特図変動パターンHNP-Dは決定されず、特図1保留カウンタ=1(保1)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、700/1000(約1/1.43)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-E決定される一方、特図変動パターンHNP-Dは決定されず、特図1保留カウンタ=0(保0)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、700/1000(約1/1.43)の確率で特図変動パターンHNP-Dが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-E決定される一方、特図変動パターンHNP-Aは決定されない。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。特に、特図1保留カウンタ=3である場合には、特図変動パターンHNP-Eが決定されない一方、特図1保留カウンタ=3以外の場合には、特図変動パターンHNP-Eが決定され、特図1保留カウンタ=2~特図保留カウンタ=0の場合には、当該カウンタの値が小さくなるほど、特図変動パターンHNP-Eが決定され易くなっている。
なお、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、これらの特図変動パターン導出状態に対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
図12(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。
一方、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。特に、復電時にRAMクリア処理が実行されない場合には、直前の電断時における遊技可能状態に復帰する。例えば、直前の電断時が大当り遊技の実行中であれば、実行中であった大当り遊技に復帰し、直前の電断時が図柄変動の実行中であれば、実行中であった図柄変動に復帰する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、ベース値を主制御基板モニタ97に表示させる処理(ベース値の表示態様については、後述)、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域(ベース値に係る領域とは異なる領域)に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。また、RAM103のベース値に係る領域に対しても、RAM103のうちの遊技に係る領域と同様に、RAM103のベース値に係る領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、およびRAM103のベース値に係る領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態では、図12(a)および図12(b)で示した特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りではないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に、変動表示されている残りの図柄列に、当該リーチ状態を構成する装飾図柄が停止するか否かを示唆する演出を指し、本実施形態では、互いに内容が異なる発展演出A~発展演出Cの3種類が存在する。これらの発展演出は、大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
なお、本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。また、複数の特図変動パターン間で同一の演出ルートが対応しなければ、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
特図変動パターンHNP-Eおよび特図変動パターンHRPには、複数回の疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
特に、特図変動パターンHNP-Eは、上述の通り、特図変動パターンHNPが決定された場合に、特図1保留カウンタの値によって決定される確率が変化する特図変動パターンである。そのため、特図変動パターンHNP-Eに係るリーチ状態は、特図1保留カウンタの値によって決定される確率(発生する割合)が変化する。一方、特図変動パターンHRPを含むリーチ状態が発生する他の特図変動パターンは、特図1保留カウンタの値によって決定される確率が変化しない。
ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-7図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)で区切られる期間を指す。ただし、このような疑似変動を区切るための装飾図柄は、リーチ状態が発生した後に停止される場合があってもよく、この場合には、一の図柄変動において複数回のリーチ状態が発生することとなる。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
具体的には、特図変動パターンHSP1-A~特図変動パターンHSP1-Cには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、上述の発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP1-Cには、発展演出Cが対応する。
特図変動パターンHSP2-A~特図変動パターンHSP2-Cには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1-A~特図変動パターンHSP1-Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP2-Cには発展演出Cが対応する。
特図変動パターンHSP3-A~特図変動パターンHSP3-Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1-A~特図変動パターンHSP1-Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP3-Cには発展演出Cが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP1-Cには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、上述の発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP1-Cには、発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP2-A~特図変動パターンASP2-Cには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP1-Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP2-Cには発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP3-A~特図変動パターンASP3-Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP1-Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP3-Cには発展演出Cが対応する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
具体的には、図柄Aおよび図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Bと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Cと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
また、本実施形態において、これらの報知は、スピーカ33およびメイン表示部81によって実行される。そして、これらの報知は、開始されてから一定時間(本実施形態では、30s)継続して実行される。
なお、本実施形態では、イニシャル処理によって演出遮蔽体83が移動する際に、後述する透過画像tgの表示は行われない。
また、イニシャル処理は、上記RAMクリア処理の実行を伴う電源投入時以外の電源投入時に実行されてもよい。
これに対し、本実施形態では、覆蓋演出の実行にあたり、メイン表示部81に係る画像表示を制御することで、当該移動を認識させ易くしている。以下、当該機能の詳細を説明する。
まず、本実施形態における覆蓋演出には、変動開始時に実行され得る覆蓋演出Aと、発展演出の開始時に実行され得る覆蓋演出Bと、がある。以下、図14および図15を用いて、本実施形態における覆蓋演出の詳細を説明する。なお、図14は、覆蓋演出Aの具体例を示す図であり、図15は、覆蓋演出Bの具体例を示す図である。
なお、覆蓋演出Aの終了時には、演出遮蔽体83が第1突出位置から初期位置に戻る。そのため、覆蓋演出Aは、初期位置、第1突出位置、初期位置、の順に、演出遮蔽体83が移動する演出であると言える。
なお、覆蓋演出Bの終了時には、演出遮蔽体83が第2突出位置から初期位置に戻る。そのため、覆蓋演出Bは、初期位置、第2突出位置、初期位置、の順に、演出遮蔽体83が移動する演出であると言える。
次に、図16および図17を用いて、覆蓋演出に係る演出遮蔽体83の移動を認識させ易くするための画像表示に係る制御の詳細を説明する。なお、図16は、覆蓋演出Bの実行時に実行される画像制御の具体例を示す図であり、図17は、覆蓋演出A時に実行される画像制御の具体例を示す図である。
具体的には、図16の上段に示す通り、覆蓋演出Bの実行前には、メイン表示部81に係る表示領域に、網掛けで示された既存画像kgが表示されている。なお、既存画像kgとは、覆蓋演出Bの実行前にメイン表示部81に係る表示領域に表示されている画像であれば、当該画像の内容は特に限定されない。
さらに、図16の中段に示す通り、覆蓋演出Bの開始前には、メイン表示部81に係る表示領域において、既存画像kgの手前に透過性を有する透過画像tgが表示される。
そして、その後には、図16の下段に示す通り、覆蓋演出Bが実行される。
これによれば、既存画像kgを認識可能にしつつも、透過画像tgの表示によって覆蓋演出Bに係る演出遮蔽体83の移動を認識させ易くすることができる。
なお、本実施形態において、覆蓋演出Bの開始時の演出遮蔽体83の位置は、メイン表示部81に係る表示領域を略覆蓋しない初期位置に限らず、当該表示領域の一部が覆蓋される位置であってもよい。また、覆蓋演出Bにおいて演出遮蔽体83が最も突出する位置についても、メイン表示部81に係る表示領域の全部を覆蓋する第2突出位置に限らず、当該表示領域の一部が覆蓋される位置であってもよい。すなわち、覆蓋演出Bの開始時における演出遮蔽体83の位置および覆蓋演出Bにおいて演出遮蔽体83が最も突出する位置について、後者の位置において覆蓋される表示領域が、前者の位置において覆蓋される表示領域よりも広ければ、その位置は問わない。
具体的には、図17の上段および中段に示す通り、覆蓋演出Aの実行前には、覆蓋演出Bの実行前と同様に、メイン表示部81に係る表示領域に、既存画像kgが表示され、その後には、図16の下段に示す通り、覆蓋演出Aが実行される。
これによれば、第1突出位置よりも演出遮蔽体83によって覆蓋される表示領域が広い第2突出位置への演出遮蔽体83の移動を認識させ易くすることで、演出遮蔽体83の移動自体を認識させ易くすることができる。
次に、図18を用いて、覆蓋演出Aおよび覆蓋演出Bの実行条件を説明する。なお、図18(a)は、覆蓋演出Aの実行抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。図18(b)は、実行される発展演出の種類ごとの覆蓋演出Bの実行有無を整理した表である。
図18(a)に示す通り、覆蓋演出Aの実行抽選では、今回の図柄変動に係る特図当否判定の結果がハズレである場合には、100/1000(1/10)の確率で当該抽選に当選し、900/1000(約1/1.11)の確率で当該抽選に当選しない。
一方、今回の図柄変動に係る特図当否判定の結果が大当りである場合には、200/1000(1/5)の確率で覆蓋演出Aの実行抽選に当選し、800/1000(1/1.25)の確率で当該抽選に当選しない。
一方、発展演出Cが実行される際には、覆蓋演出Bが実行される。
そして、実行が決定された際に大当りに当選している割合、すなわち、大当り当選期待度を比較すると、発展演出Cの実行が決定される場合(覆蓋演出Bの実行が決定される場合)には、覆蓋演出Aの実行抽選に当選する場合よりも高い。
さらに、上述の通り、覆蓋演出Aが実行されるにあたっては、既存画像kgの手前に透過画像tgが表示されない一方、覆蓋演出Bが実行されるにあたっては、既存画像kgの手前に透過画像tgが表示される。
これによれば、大当り当選の期待度が高いときに演出遮蔽体83の移動を認識させ易くすることで、演出遮蔽体83の移動と大当り当選との関連性を意識させることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、覆蓋演出Aの実行が決定される場合に、大当りが当選していない、すなわち、大当り遊技が実行(付与)されないようにしてもよい。
そのため、覆蓋演出Aと覆蓋演出Bとが同一の図柄変動で実行され得る。そして、当該同一の図柄変動では、覆蓋演出A、覆蓋演出B、の順に、覆蓋演出が実行される。
これによれば、メイン表示部81に係る表示領域を覆蓋する範囲が広い覆蓋演出Bに係る演出遮蔽体83の移動をより認識させ易くすることができる。
これによれば、演出遮蔽体83の移動を認識させ易くした状態で覆蓋演出Bに係る演出遮蔽体83の移動を行う場合と、演出遮蔽体83の移動を認識させ易くしていない状態で覆蓋演出Bに係る演出遮蔽体83の移動を行う場合の双方をバランスよく発生させ、演出遮蔽体83の移動バリエーションを増やすことなく体感の演出遮蔽体83の移動バリエーションを増やすことができる。
次に、図19を用いて、覆蓋演出Bが実行される際の透過画像tgの表示開始タイミングの変形例を説明する。
図19(a)は、本実施形態における透過画像tgの表示開始タイミングを、図19(b)および図19(c)は、透過画像tgの表示開始タイミングの変形例を、示す図である。
具体的には、図19(b)に示すように、透過画像tgの表示開始タイミングを覆蓋演出Bが開始されたタイミングよりも後のタイミングとしてもよいし、図19(c)に示すように、透過画像tgの表示開始タイミングと覆蓋演出Bの開始タイミングを同一のタイミングとしてもよい。
いずれのパターンであっても、既存画像kgを認識可能にしつつも、透過画像tgの表示によって覆蓋演出Bに係る演出遮蔽体83の移動を認識させ易くすることができる。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態では、透過画像tgの手前に表示させる画像は存在しなかったが、透過画像tgを表示させる際に、当該画像の手前に別の画像を表示させるようにしてもよい。そして、当該別の画像は、今回の図柄変動において大当りに当選しているか否かに関わらない態様とすることが好ましい。
これによれば、透過画像tgの手前に表示される別の画像が存在することで、透過画像tgの表示による違和感を低減させることができる。
特に、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
さらに、本発明に係る割合や頻度の高低関係は、現象面でそのような関係になっていれば、当該関係を実現する方法は本実施形態で説明した方法に限らない。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する遊技機であって、
画像を表示可能な画像表示装置と、
前記画像表示装置に係る画像表示領域を覆蓋可能に構成された可動体と、
前記画像表示装置および前記可動体を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記可動体は、
第一位置から第二位置に移動可能に構成され、
前記第一位置および前記第二位置について、
前記第二位置は、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が、前記第一位置よりも広い、
または、前記第二位置は、前記可動体によって前記画像表示領域の一部または全部が覆蓋される位置である一方、前記第一位置は、前記可動体によって前記画像表示領域が覆蓋されない位置であり、
前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させるときの少なくとも一部で、前記画像表示領域に表示されている第一画像の手前に、透過性を有する第二画像を重ねて表示させ、
前記第二画像は、単色の画像である、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記可動体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させるときの一部で前記第二画像が表示されず、
前記特典の付与について、
前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるときには、前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第二画像が表示されないときよりも、前記特典が付与される期待度が高い、
または、前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるときには、前記特典が付与され得る一方、前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第二画像が表示されないときには、前記特典が付与されない、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
前記第二位置として、第三位置と、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が前記第三位置よりも広い第四位置と、があり、
前記可動体を前記第一位置から前記第三位置へ移動させるときには、前記第二画像が表示されない一方、前記可動体を前記第一位置から前記第四位置へ移動させるときには、前記第二画像を表示される、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(3)に記載の遊技機であって、
前記第一位置から前記第三位置への前記可動体の移動、および前記第一位置から前記第四位置への前記可動体の移動の双方が行われる第一図柄変動が存在し、
前記第一図柄変動では、前記第一位置から前記第三位置への前記可動体の移動、前記第一位置から前記第四位置への前記可動体の移動の順に、前記可動体の移動が行われる、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(4)に記載の遊技機であって、
前記第一位置から前記第三位置への前記可動体の移動が行われず、前記第一位置から前記第四位置への前記可動体の移動が行われる第二図柄変動が存在し、
前記第二図柄変動は、前記第一図柄変動よりも発生頻度が高い図柄変動である、
ことを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出遮蔽体
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 VDP
311 システムレジスタ
312 アトリビュートレジスタ
313 描画制御部
314 データ転送制御部
315 表示制御部
316 DAコンバータ
317 DAコンバータ
318 CPUインターフェイス
319 CGバスインターフェイス
320 VRAMバスインターフェイス
330 CGROM
340 SDRAM
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (2)
- 図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する遊技機であって、
画像を表示可能な画像表示装置と、
前記画像表示装置に係る画像表示領域を覆蓋可能に構成された可動体と、
前記画像表示装置および前記可動体を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記可動体は、
第一位置から第二位置に移動可能に構成され、
前記第一位置および前記第二位置について、
前記第二位置は、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が、前記第一位置よりも広い、
または、前記第二位置は、前記可動体によって前記画像表示領域の一部または全部が覆蓋される位置であり、前記第一位置は、前記可動体によって前記画像表示領域が覆蓋されない位置であり、
前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させるときの少なくとも一部では、前記可動体が前記第一位置から前記第二位置へ移動する期間の全部または一部において、前記画像表示領域に表示されている第一画像の手前に、透過性を有する第二画像を重ねて表示させ、
前記第二画像は、単色の画像であり、
前記可動体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させるときの一部で、前記可動体が前記第一位置から前記第二位置へ移動する期間において前記第二画像が表示されず、
前記特典の付与について、
前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるときには、前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第二画像が表示されないときよりも、前記特典が付与される期待度が高く、
または、前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるときには、前記特典が付与され得、前記第一位置から前記第二位置へ前記可動体が移動する際に前記第二画像が表示されないときには、前記特典が付与されず、
電源投入がなされたことに基づいて、前記可動体の動作確認を行うために前記可動体を移動させるイニシャル処理を実行可能に構成され、
前記イニシャル処理によって前記可動体が移動するときには、前記第二画像が表示されず、
前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるにあたり、前記第一位置から前記第二位置へ向けての前記可動体の移動が開始される前に、当該第二画像の表示が開始され、
前記第二画像は、前記画像表示領域の全体に表示される画像である、
ことを特徴とする遊技機。 - 図柄変動の開始に伴って特典に当選するか否かを判定する遊技機であって、
画像を表示可能な画像表示装置と、
前記画像表示装置に係る画像表示領域を覆蓋可能に構成された可動体と、
前記画像表示装置および前記可動体を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記可動体は、
第一位置から第二位置に移動可能に構成され、
前記第一位置および前記第二位置について、
前記第二位置は、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が、前記第一位置よりも広い、
または、前記第二位置は、前記可動体によって前記画像表示領域の一部または全部が覆蓋される位置であり、前記第一位置は、前記可動体によって前記画像表示領域が覆蓋されない位置であり、
前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させるときの少なくとも一部では、前記可動体が前記第一位置から前記第二位置へ移動する期間の全部または一部において、前記画像表示領域に表示されている第一画像の手前に、透過性を有する第二画像を重ねて表示させ、
前記第二画像は、単色の画像であり、
前記第二位置として、第三位置と、前記画像表示領域のうちの前記可動体によって覆蓋される領域が前記第三位置よりも広い第四位置と、があり、
前記可動体を前記第一位置から前記第三位置へ移動させるときには、前記第二画像が表示されず、前記可動体を前記第一位置から前記第四位置へ移動させるときには、前記第二画像が表示され、
電源投入がなされたことに基づいて、前記可動体の動作確認を行うために前記可動体を移動させるイニシャル処理を実行可能に構成され、
前記イニシャル処理によって前記可動体が移動するときには、前記第二画像が表示されず、
前記第一画像の手前に前記第二画像が表示されるにあたり、前記第一位置から前記第二位置へ向けての前記可動体の移動が開始される前に、当該第二画像の表示が開始され、
前記第二画像は、前記画像表示領域の全体に表示される画像である、
ことを特徴とする遊技機。
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