JP7405293B1 - 口座悪用を防止する口座管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】振り込め詐欺、マネロン犯罪口座への振込を早期検出し犯人のATM出金前に口座凍結し預金を残す。発明を犯罪未対策で多様なネット接続の多数銀行へ順次導入するため、他銀行との取引操作に影響せぬ独立稼働が必要。操作負担軽減も重要。【解決手段】当該口座への振込時には口座履歴DBに要検査印を付加して入金するだけで犯罪検査せず、振込手数不変、遅延防止。ATMで記帳、現金出金、他口座振り込み指示時点で名義人の本人確認を強化実施。履歴DBから要検査入金と振込先に付き名義人に心当たりと妥当性を問合せ回答で犯罪を検査。入金Aを過去入金の最大値Amaxと比較する任意関数を設置して検査回答負担を軽減。犯罪発見時は預金保護し口座凍結。【選択図】図2

Description

本発明は口座を悪用する振込め詐欺やマネーロンダリング(以下マネロンと略記)の防止を特徴とする銀行等金融機関の口座管理システムに関するものである。以下では銀行等金融機関を銀行と略記する。
通常の銀行の口座管理システムにはキャッシュカードとパスワードを照合して口座の入出金を行ったり、警察からの要請があれば口座を凍結する機能以外には、口座悪用を防止する仕掛けの組込みが十分とは言えず振り込め詐欺やマネロンの被害が絶えなかった。一般的な銀行システムでは、口座名義人(以下名義人と略記)は記帳で積極的な口座残高確認をしない限り、口座取引の存否や入出金日時、振込人や送金先の口座、氏名、金額、等をを知ることが出来なかった。そのため、名義人が口座残高等を確認しない間に犯人(以下共犯者、出し子等を含む)に口座を悪用される危険性があった。
実際、振込め詐欺について通常の銀行システムの多くは詐欺の検出を被害者任せにしていた。そのため図1に示すように、詐欺の被害者がお金を振込み、詐欺に気付いて警察に届け、警察が銀行に連絡し口座を凍結、それでATM出金が停止されるが、振込から口座凍結までの遅延時間(図1のTd)が長いために、口座凍結時点までに詐欺師がATMで出金して残金が殆どなくなっていて被害者に返金できない問題が多かった。
マネロンの場合には犯人等(犯人又は犯人に口座を無断利用された口座名義人)が振込人で直接の被害者が居ないから、犯罪を検出して警察に届ける人が居ない。という事は放置すれば口座悪用から口座凍結までの遅延時間Tdが無限大になり、犯人は口座をマネロン用に使い放題になる。それでは困るから、従来は銀行の持つ情報だけで犯罪を検出しようとして金融庁は「疑わしい取引の参考事例」を発表しているが、
https://www.fsa.go.jp/str/jirei/index.html
ここに挙げられている多数の検査項目を銀行の持つ入出金履歴等だけから調べるのは限界があった。
入金口座の名義人自身が犯人でない場合には、名義人は犯人による入出金取引を知らぬため、警察の捜査でも犯意の証明が困難、更に名義人は財産が少ないことが多く、たとえ共犯と認定されても、民事裁判での返金は困難等の問題があった。また、キャッシュカード不正入手のルートを調べても、不正入手に直接関わった人間は真犯人グループから間接的に雇われたアルバイト等で、当人は真犯人を知らず、そこから真犯人に辿りつくのが困難との問題もあった。
対策としてキャッシュカードに生体認証を導入し、口座名義人以外の犯人等はATMでの入出金を出来なくする方式もあるが、コンビニ等で生体認証機能を持たないATMではキャッシュカードとパスワードだけで犯人でも誰でも入出金が可能になる問題があった。これを防止するためには例えば生体認証機能を持たないATMでは入出金を禁止する特殊な設定を行なう方法も考えられるが、そのような設定を行うと口座名義人本人もコンビニ等の利用ができない等の不便が発生し、実用性に乏しかった。
これに対しATM出金の操作時に、名義人の携帯電話宛てにメッセージを送り、承認された場合だけ、出金を行なう[特許文献1]が知られていた。しかしこの発明は、携帯電話を保有していない者やATM出金時にたまたま所持していない者にとっては不便であった。
[特許文献2]では相対的に被害に遭いやすい顧客口座および取引を識別しやすくなり、ATM不正利用の検出精度を向上させ誤検出を減少させるとしているが、これだけで十分とは言えなさそうである。
[特許文献3]では振込を承認する承認者を定め振込ごとに承認を受ける方法であるが、一つの銀行には数万~数十万の口座が開設されているから、各口座ごと承認者(見守り役)を設置するのは現実的でない。
[特許文献4]では入金口座で認証された振込だけが実行されるが、その為には送金口座と入金口座のシステムが共通のデータ形式で働く必要がある。そのため送金口座と入金口座が別々の銀行で口座管理システムが異なると上手く働かないことが考えられる。
最近は警察や銀行を含む金融機関等が一般市民に対し、振込め詐欺発生防止等のキャンペーンとして、ポスター、パンフレット配布、講演会、広報車等でこの種の犯罪に巻き込まれないよう盛んにPRしているが、効果はいま一つで必ずしも十分な対策とは言えなかった。
特開2008-287515号公報 カード利用システム、カード利用方法、および不正利用防止装置 特開2021-103357 銀行システム、および銀行システムによって実行される方法 特開2015-153264 承認依頼方法、承認依頼プログラム及び銀行システム 特開2010-244312 振込制御方法
警察白書 平成26年版 特集:変容する操作環境と警察の取り組み https://www.npa.go.jp/hakusyo/h26/honbun/pdf/04_tokushu.pdf)4ul 3 振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の情勢と捜査上の課題 (2)特殊詐欺事件捜査の課題
従来、振り込め詐欺では被害者が詐欺に気付いて警察に届け、警察が銀行に連絡して振込先の口座が凍結される時点より以前に、詐欺師がATMで出金し口座にお金が残っていない事が問題であった。そんなことが起こるのは、犯人(または出し子)がキャッシュカードとパスワードを不正な手段で入手して口座名義人に成りすまして出金する場合や、被害者が騙されて振込む振込先の口座名義人自体が犯人の仲間である場合である。これを避けるには振込先銀行の口座管理システムが同振込先口座名義人との連携も合わせて、被害者が詐欺に気付く以前に、口座への入金が犯罪による振り込みであることを検出し、犯人が当該口座からATMで現金出金したり、他の口座に送金することを阻止する必要がある。これはマネロンでも同様である。本発明はATM操作の面倒の増加などの副作用を出来るだけ少なくしながら、銀行システムの改善で犯罪の早期検出を実現する手段を提供する。また、振込先口座の名義人は必要があれば、不定期に当該口座の取引状況や預金残高の確認を行うために記帳するので、その際にも犯罪防止のために犯罪による振り込みを検出して反映した記帳とする必要がある。その他、キャッシュカードとパスワードを不正な手段で取得した詐欺師やマネロンの犯人や振込先口座の名義人自身が犯人の場合も記帳を阻止して犯罪対策をすべきである。
銀行のシステムに犯罪(振込め詐欺やマネロン)防止対策の新機能を導入する場合、ネットワークで接続された多数の銀行に同時に一斉に導入することは困難で、実際には銀行一行ずつ順々に導入することになる。そのため犯罪検出機能を外部の他の銀行のシステムの機能に依存する形で構築することは困難である。その理由は他の銀行のシステムはネットで接続されていても必ずしも犯罪対策を行っていなくて機能もバラバラだからである。故に犯罪検出機能は新機能導入銀行が独立して単独で動作することが望ましい。
新機能を導入した場合に、取引毎に口座名義人に掛ける負担(操作の面倒や待ち時間の増加)は極力避けるべきである。また当該口座を振込み先とするATMの操作手順の変更や、応答の遅延が発生しないことも重要である。その他、口座ごとに振込を承認する第三者を登録したり、口座ごとに難しい特殊な設定をする等の面倒も避けたい。
犯人のATMでの入出金や別口座への送金を防止するには口座名義人の本人確認が重要である。コンビニATMでは数字4桁のパスワードだけでなく、本人確認の強化が望ましい。しかし本人確認が完全でも、例えば振り込め詐欺の振込先口座の名義人本人が出し子とか犯罪の協力者の場合には本人確認は無力なので対策が必要である。
口座悪用対策の第一歩はATM(以下ネット銀行ではスマホ)操作者の本人確認である。ATMが高性能の生体認証対応なら本人確認OKだが、コンビニ等の生体認証なしのATMでは数字4桁のパスワードだけでなく別の方法での本人確認の強化が望ましい。不完全だがATMから入力出来て比較的簡単なのは(1)生年月日の入力、(2)秘密の質問の答え、(3)ワンタイム・パスワード等である。しかし、これらはATMの操作性を低下させたり、携帯電話の所持を必要としたりするので、どこまで取り入れるかはシステム設計での検討事項である。
上記ATMによる本人確認が失敗した場合には、ATM画面に「本人確認に失敗しました。お手数ですが銀行窓口でご確認下さい」等のメッセージを表示し、しばらく待ってATMの操作者が連絡して来なければ、ATM操作者は犯人かその仲間の可能性があると判断して記帳・出金・送金を停止し、必要に応じ警察とも連携して犯罪捜査を開始する。
[0015]の本人確認がOKになった場合、お金を振込まれた口座の名義人自身が犯人・出し子または犯罪の協力者である場合は、ATM操作者の本人確認では犯罪を検出できない。しかし、原理的には口座に振り込まれたお金が正しい相手から振り込まれて妥当な金額であるかどうかは、当該口座の名義人には分かる筈である。そのため銀行から振込元の名称や口座番号、金額、日時、等をATM画面で操作者に伝えて、「その入金に心当たりが有ってかつ妥当な金額ですか」と「問い合わせ」、回答が「はい」なら犯罪ではないが「いいえ」または無回答なら犯罪のお金と判断し、直ちに預金を保護して出金を停止し、警察とも連携して調査し口座凍結等の処置を行うことになる。なお、問合せ画面に「はい」「いいえ」の回答に加えて「(任意記入)その理由」を追加すると判断の一助になる。
口座の名義人本人が犯人の場合、一寸考えると入金に心当たりが有るかと問われてまともな回答は期待できないと思われる。しかし、(1)もし心当たりが有って妥当な金額だとして「はい」と答えると、その時点では出金出来てしまうが、後に被害者が詐欺と気付いて警察が捜査する時点で、心当たりが有り妥当な金額だと答えた口座名義人は犯罪を認識していた犯人の仲間と判断されて逮捕されても言い逃れが出来なくなる。一方、(2)もし入金に心当たりが無いとして「いいえ」と答えると、口座名義人に心当たりが無いなら、それは犯罪の入金と判断されて出金出来なくなるばかりか、警察からは口座を無断使用された原因や責任の追及を受けることになる。また(3)一定時間以上回答しない(無回答)の場合は、名義人本人が犯人のため回答出来ないと推定される。犯人は回答に困るだろうが、(2)「いいえ」と答えて後は知らぬ存ぜぬと逃げる可能性が高く、その場合は預金は保護される。
上記[0015]の本人確認と、[0017]、[0018]の口座名義人への問い合わせと回答で犯罪を検出する方法は他銀行の情報を使わないから、前記[0012]で述べた新規導入銀行での犯罪検出機能の独立・単独動作の要請にマッチし、本発明の方法は犯罪防止システムの銀行一行ずつ順次導入に適していると言える。
[0015]でATM操作者が口座名義人本人と確認されたら「入金に心当たりが有ってかつ妥当な金額ですか」と「問い合わせ」るが、入出金の殆どは犯罪と無関係で、それが多数不定期で発生するので、入金の都度の銀行からの自動問合せへの回答の大部分は名義人にとって大変面倒で無駄な作業になる。以下に省力化対策を列挙する。
入金の都度口座名義人が犯罪検査をすることは止める。入金は従来一般の銀行取引と同様な手順で、但し検査の必要性が高い入金については図2の口座管理システムが口座履歴DBにコンピュータで要検査印▽をつけて口座に入金し、操作者である名義人が記帳、送金、現金出金を必要とする時点で全ての▽印の要検査入金をまとめて検査し要検査印▽を外せば面倒が減らせる。
口座への入金に要検査印を付加するに当たり、今回の本発明のシステムの導入よりも以前から利用されている口座の過去の入金では口座悪用が無かったと考えて検査不要と解釈すれば、過去の入金には要検査印▽をつける必要がなく、効率化出来る。
詐欺等では殆どの被害者は初めての入金先に送金する。本発明では送金を受けた口座では新たな入金に要検査印▽を付けるが、例えば給料や年金等の様に過去に適正な実績のある入金元(振込元)でかつ今回の入金金額が過去の同一入金元からの入金金額と大差ない場合には要検査印▽を省けば、検査作業を省力化できる。具体的には別途任意の関数F(Amax)を設定し、当該入金元からの過去の入金の最高額Amaxに対し同じ入金元からの今回の入金金額A1がA1>F(Amax)の時だけ履歴DBに要検査印▽を付け、AmaxレジスタにAmax=A1を保存(上書き)する。
次の入金A2がA2>F(Amax=A1)なら▽だが、A2<F(Amax=A1)なら▽は付けなくて要検査が減り省力化出来る。
例1:図2DBのNo.1~No.4の例:F(Amax)=α・Amax +β、でα=1、β=0として、
No.1口座1、Amax=\0で入金A1=\100、F(Amax=\0)で、(A1=\100)>F(\0)で▽付加、Amax=A1=\100を保存(上書き)。
No.2口座1、Amax=A1=\100、入金(A2=\500)>F(Amax=\100)で▽を付加、Amax=A2=\500を保存。
No.3口座1、Amax=A2=\500、入金(A3=\400)<F(Amax=\500)で▽は付加せず省力化、Amax=A2=\500のまま(上書きなし)。
No.4別口座2、Amax=\700、入金(A3=\500)<F(Amax=\700)で▽は付加せず省力化、Amax= \700のまま。
例2:F(Amax)=α・Amax +β、α=1.5、β=10万円。詐欺では被害者から当該口座へは初めての入金だから、
Amax=0で、F(Amax=\0)=β=10万円で、10万円以上の詐欺の入金は▽を付けAmax=10万円を保存(上書き)。
例3:F(Amax)=α・Amax +β、α=1.5、β=10万円として、初任給20万円、最初の給料はAmax=0で
初給料はA1=20万円>(F(Amax=0)=10万円)で要検査印▽を付けAmax=A1=20万円を保存(上書き)。
2回目の給料A2=20万では。過去の最大値がAmax=20万円で、
F(Amax=20万円)=(1.5×20万円+10万円)=40万円となり、入金がA2=20万円と初給料と同じでも
A2<(F(Amax=20万円)=40万円)で▽なしで省力化できる。
例4:一度犯罪でない大きな入金A1があったら、その後犯罪の入金A2が発生しても、A2<A1なら未来永劫▽が付
かず犯罪検査を免れるのは好ましくない。その対策として任意関数F(Amax)に経過期間τ=t-Tmaxを導入する。
但しtは取引発生時刻、Tmaxは過去の入金A1の発生時刻で、その時点で履歴DBに▽を設置し、Amax=A1が
保存されている。ここでF(Amax)はτ=0~T1の間だけF(Amax)=Amax、それ以外はF(Amax)=0 とする。但しT1は
Tmax以後の任意の時刻である。即ち
τ= -∞~0 のとき F(Amax)=0
τ= 0~T1 のとき F(Amax)=Amax
τ= T1~∞ のとき F(Amax)=0
もしτ=0で大きなA1=Amax が入金されるとその時点ではF(Amax)=0だから必ずA1>F(Amax=0)なので▽を付加してAmax=A1を保存(上書き)する。
次にt=0~T1の間はF(Amax)=Amaxなのでその間に次のA2が入金されてA2>A1なら、A2>F(Amax=A1)なので▽を付加し、Amax=A2を保存する。
しかしA2<Amaxなら▽の付加はなく、Amaxは保存しないのでAmaxは上書きされず、Amaxの値は不変。
一方、時刻tがT1を過ぎるとF(Amax)=0になるから、次の入金A3>0ではA3の金額によらず必ず▽を付加してAmax=0を保存する。
本発明の第一の効果は、振り込め詐欺やマネロンで口座に振込まれたお金を見つけたら、犯人に引き出される前に直ちに口座を凍結してお金を残すから、被害者への全金額返却が可能になることである。
第二の効果は、本発明はネットで繋がれた他の銀行システムとは無関係で、個別の銀行毎に単独で実現出来るので、実際のシステム導入が現実的で容易になることである。
第三の効果は、P1=入金プロセスでは犯罪の検査をせず、図2の履歴DBでA>F(AMax)を調べて要検査印▽を付加してAmaxを登録するだけで入金するので、他銀行も含め送金側の操作に影響がなく、処理の遅延もないこと。また、関数F(Amax)を任意に設定できるので、顧客のニーズに合わせて犯罪検出操作の省力化が可能である。
銀行口座を悪用する振り込め詐欺やマネーロンダリングを防止する目的で、銀行の口座管理システムのコンピュータで働くプログラムと口座管理の運用方法を改善する。
図2は請求項に対応する口座管理システムの全体図である。本発明は同図の銀行1システムに導入されている。ネットワークに繋がる他の銀行2~銀行6は銀行1システムとは無関係な別システムで動作している。銀行1システムの内部には図示の内容を含む口座履歴DB(データベース)2-20が設置されている。同DBに示す口座は入出金取引相手の口座、Aは入出金の金額、Amaxは同一取引相手口座の過去の取引金額の最大値である。このシステムの内部ではP1、P2、P3、の3個のプロセスが稼働する。
図2のP1=入金プロセスはATMから当該口座への現金入金、または他口座から当該口座への振込(入金)処理を行う。この振込は当該口座の事情に無関係に先方の都合で勝手な時間に送られて来るため、その都度当該口座の名義人に問い合わせて検査することは困難である。そのため本方式では[0026]に述べたように、振込を受けたら口座歴DBに登録して口座に入金するが、[0023]で示したA>F(AMax)が成立する場合には要検査印▽を付加する。図3はP1入金プロセスの流れ図である。この方法による口座への入金は相手や場合によらず直ちに実行するため、振込人に時間待ち等の不都合を与えることはない。
図2のP2記帳プロセスとP3出金・送金プロセスは共に先頭で口座名義人の本人確認行う。キャッシュカードと数字4桁のパスワードは本人確認の基本であるが、生体認証付きのATMでは本人確認の確度を向上している。しかしコンビニ等のATMで生体認証機能がない場合には、[0015]の(1)生年月日、(2)秘密の質問と回答、(3)ワンタイムパスワード等を追加して確度を向上することが望ましい。本人確認が失敗した場合には[0016]に述べたようにATM画面上に「本人確認が失敗しました、お手数ですが銀行窓口でご確認下さい」等のメッセージを表示してATM操作者が指示した処理を停止する。
[0030]で本人確認が出来ない場合には[0016]に述べたがATM画面上に「本人確認が失敗しました、お手数ですが□□時間以内に銀行窓口でご確認下さい」等のメッセージを表示してATM操作者が指示した処理を停止する。また本人確認がOKとなったら、履歴DBから図2の▽で示す要検査印の入金を順次取り出し[0017][0018]の方法で検査する。
P2記帳プロセスでは要検査印▽の入金を全て検査し、犯罪が検出されてNGが出たら記帳を停止して犯罪対策を行い、検査が全べてOKになったら記帳を実行する。
P3出金・送金プロセスでも要検査印▽の入金を全て検査し、犯罪が検出されてNGが出たら出金や送金を停止して犯罪対策を行い、入金の検査が全べてOKになったら次の処理に進む、ここまではP2と同じである。今回ATMでの指示が他口座への送金指示なら要検査印▲の送金先を検査し、結果がNGなら送信しない。OKならATMで現金出金や他口座への送信を実行する。口座の名義人が犯人の場合は送金先の要検査印▲で心当たりと妥当性がある「はい」答えて検査OKになる可能性はあるが[0018]で示したように本発明が役立つ可能性はあると推定する。
振り込め詐欺では普通には被害者の口座の過去に犯罪の入金はないから履歴DBの要検査印▽による入金の検査は必要ないが、実はこれはマネロンの対策である。マネロンでは口座が犯人に乗っ取られて、そこに犯行のお金が振込まれることがあるから検査の必要がある。
図1は従来の普通の銀行の口座管理システムと振込詐欺の流れ図。従来の普通の銀行システムには詐欺を防ぐ仕掛けがなく、詐欺師は口座凍結前にATMで出金し、被害者の多くは泣き寝入りしていた。 図2は本発明の実施例に対応する全体流れ図。 図3は図2に示したP1=入金プロセスの内容を示す流れ図。

Claims (3)

  1. 口座履歴DB(データベース)を装備した口座管理用コンピュータを中心として、生体認証付きATM又は生体認証なしのATMと接続し、自行内およびネットワークを通じて他の銀行の口座管理システムと通信して相互に取引を実行するシステムにおいて、前記口座管理用コンピュータが行う口座管理方法であって、口座管理用コンピュータは犯罪検査が必要な入金についてのみ口座履歴DBに要検査印を付ける以外は通常の入金処理を行い、ATMから記帳、現金出金、または、他口座への送金指示があった時点で、口座履歴DBに要検査印のある入金の犯罪検査を行い、前記犯罪検査の結果、入金に犯罪が検出された場合には、直ちに指示された処理を停止し、入金に犯罪が検出されなかった場合には、ATMの指示が記帳の場合には記帳を、現金出金の場合には現金出金を、または、他口座への送金の場合には送金処理を実行し、前記犯罪検査はATM操作者の本人確認、当該銀行の口座取引履歴、および犯罪検査のために同口座の名義人本人に対して取引相手と金額についての心当たりの有無と妥当性を問合せて、これに対する回答を利用することを特徴とする口座管理方法。
  2. 請求項1において、今回入金金額をA、今回と同一の入金元の過去の入金の最高額をAmaxとし、別途設定した関数F(Amax)においてA>F(Amax)の場合にだけ口座履歴DBに要検査印を付けることで口座名義人のATM操作回数を削減する方法。
  3. 請求項1において、前記ATMやスマホが生体認証をサポートしていない場合、キャッシュカードで使用される4桁のパスワードに加え、「生年月日の入力」、「秘密の質問」または「ワンタイムパスワード」を付加して本人確認強化機能を強化する方法。
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