JP7402458B1 - 工事記録写真管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工事記録写真から計測箇所の寸法を精度良く判定できる工事記録写真管理装置を提供する。【解決手段】標尺、工事の出来形を示す計測対象箇所、計測対象箇所に標尺を適用して出来形を特定する寸法を指示する読取位置指示、を含めて撮影した工事記録画像を取得する画像取得手段、工事記録画像に含まれる標尺を特定する標尺特定手段、特定された標尺に示されている寸法表示を構成する文字又は図形から寸法表示情報を抽出する寸法情報抽出手段、工事記録画像に含まれる読取位置指示を抽出する読取位置抽出手段、寸法情報抽出手段と寸法情報抽出手段において抽出された情報に基づいて、寸法位置に対応する寸法表示情報を判定し寸法情報を出力する寸法判定手段、寸法情報を工事記録画像に対して画像情報として重畳して出力する画像出力手段、を備える工事記録写真管理装置による。【選択図】図7

Description

本発明は、工事記録写真管理装置に関する。
建設工事の施工管理項目の一つとして、工事現場の様子を記録した画像や施工方法の様子を撮影した画像から、工事内容の出来形等の寸法を読み取って記録する方法が一般的に行われている。特に、工事箇所の出来形が設計どおりであることを検査するための「工事記録写真」は、工事箇所の幅、長さ、深さなど長さを計測した様子を含めた画像として、工事が設計どおりに実行されたこと証拠資料として取得される。
工事記録写真を撮影するときには、標尺が用いられることが多い。長尺の板状部材であって、表面に、長さを示す数字や図形などが表されているものが一般的である。
標尺を含む工事記録者写真を撮影するときに、工事の出来形を示す寸法を読取り容易にするために、標尺にスライド可能なマーカを取り付けたものが知られている。マーカ付きの標尺を撮影した工事記録画像から寸法の読み取り精度を向上させることを目的として、マーカを有する標尺を含む画像において、斜め方向から撮影された画像を補正して寸法の読み取り精度を向上させる技術も知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2022-135715号公報
一般的な工事記録写真には、特許文献1に開示されている標尺のようにマーカを備えるものが用いられることはなく、マーカを備えない標尺を用いて、標尺の長手方向に対し直交するような線分を重ねて工事記録写真を撮影することが多い。
すなわち、一般的な工事記録写真では、例えば、土木工事において掘削幅や掘削深さを記録するときには、計測対象箇所にロープを渡し、そのロープに対して標尺を当てることで、計測対象箇所の寸法を読み取るときの目印にし、これを人為的な作業によって読み取る。しかし、写真の解像度や、撮影時の明るさ、周囲とのコントラスト、画角などによって、標尺に対してロープが重なっている箇所の長さを精度良く読み取ることが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、工事記録写真から計測箇所の寸法を精度良く判定できる工事記録写真管理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、工事記録写真管理装置に関し、機械学習プロセスによる学習済モデルを利用して、工事現場の出来形を撮影した工事記録画像を解析して、当該工事記録画像に当該出来形に関する情報を付加した付加画像を出力する工事記録写真管理装置であって、前記工事記録画像には、長尺の板状部材であって長手方向の寸法を示す寸法表示を表面に有する標尺と、前記標尺と別体物であって前記工事現場の出来形を示す寸法の計測対象箇所を指示するための指示物と、を含み、前記標尺に対し前記指示物を当てた状態の画像である前記工事記録画像を取得する画像取得手段と、前記学習済モデルを利用して、前記工事記録画像に含まれる標尺を特定する標尺特定手段と、特定された前記標尺に示されている前記寸法表示に対し前記学習済モデルを利用して、当該寸法表示を構成する文字又は図形を解析し、前記寸法の長手方向における寸法を識別して寸法表示情報を生成する寸法情報抽出手段と、前記学習済モデルを利用して、前記工事記録画像に含まれる前記別体物が前記標尺を横断する位置に相当する読取位置指示を抽出する読取位置抽出手段と、前記寸法表示情報に対する前記読取位置指示の位置にある寸法情報に係る値を判定する寸法値判定手段と、当該工事記録画像の含まれる前記読取位置指示が前記標尺を横断する位置の近傍に前記寸法情報に係る値を画像情報として前記工事記録画像に重畳して出力する画像出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、工事記録写真から計測箇所の寸法を精度良く判定できる。
本発明に係る工事記録写真管理装置のシステム構成図。 本発明に係る工事記録写真管理装置の実施形態を示すハードウェア構成図。 本発明に係る工事記録写真管理装置の実施形態に用いられる画像処理装置と情報処理装置のハードウェア構成図。 上記工事記録写真管理装置において処理対象とする工事画像に含まれる標尺の例を示す図。 本実施形態に係る工事画像の例を示す図。 本実施形態に係る出力画像の例を示す図。 本実施形態に係る工事記録写真管理装置が備える機能ブロックの例を示す図。 本実施形態に係る工事記録写真管理装置が実行する画像解析処理の流れを例示するフローチャート。
[本発明に係る実施形態の要旨]
以下、本発明に係る工事記録写真管理装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、クラウドコンピューティングを利用する工事記録写真管理装置の例を示すシステム構成図である。
工事記録写真管理装置としての画像生成出力装置10は、例えば、インターネット上に配置されたコンピュータのハードウェア資源を利用して実行されるソフトウェア技術によって所定の機能を実現する装置群により構成される。画像生成出力装置10は、詳細を後述するが、画像処理装置20から入力される工事現場の出来形を撮影した画像を取得し、当該画像を解析し、当該画像に対する解析結果としての各種情報を付加した付加画像を生成して、出力する装置である。画像生成出力装置10が出力する付加画像は、例えば、通信ネットワーク40を介して、画像処理装置20に対して送信される、又、後述する記憶装置102に記憶される、ことにより工事記録画像として安全に活用できる状態になる。
なお、画像生成出力装置10への画像入力機能を実現するハードウェアとして、以下の説明では、いわゆるスマートフォンに代表される多機能型携帯情報端末としての画像処理装置20を例示している。またパーソナルコンピュータに代表される情報処理装置30に撮像装置31を組み合わせる構成も例示している。しかし、本実施形態に係る画像生成出力装置10に対する情報の入出力を担うハードウェア資源は、これらに限定されるものではない。以下において説明する情報処理機能を実現可能なものであれば、形態等は問わないものとする。
[画像生成出力装置10のハードウェア構成例]
図2は、クラウドコンピューティング技術を利用する画像生成出力装置10を構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。例えば、画像生成出力装置10は、以下のようなハードウェア資源を有する。
図2に示すように、画像生成出力装置10は、CPU(Central Processing Unit)により構成される演算装置101を有する。また、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)及び、SSD(Solid State Drive)などで構成される記憶装置102を有する。
また、画像生成出力装置10は、通信ネットワーク40を介して受け取った画像データを演算装置101に入力する機能を担う入力装置103と、演算装置101において処理をされた結果としての画像データに基づいて付加画像を出力する機能を担う出力装置104を有する。
さらに画像生成出力装置10は、インターフェース(以下、「I/F105」とする。)等を有する。I/F105には、通信モジュール11が接続されている。通信モジュール11は、通信ネットワーク40を画像生成出力装置10に対して通信可能に接続する機能を担う。
なお、図2において画像生成出力装置10を一台の筐体に収まっているハードウェア資源のように表現しているが、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態に係る画像生成出力装置10は複数台の情報処理装置を結合して上記と同様のハードウェア資源を実現するように構成されていてもよい。
また、画像生成出力装置10は、演算装置101、記憶装置102、入力装置103、出力装置104の他、さらに補助装置を有してもよい。具体的には、画像生成出力装置10は、外部、又は、内部にGPU(Graphics Processing Unit)等の補助装置があってもよい。
[画像処理装置20のハードウェア構成例]
図3(a)は、画像生成出力装置10に対して工事画像を入力するための画像処理装置20のハードウェア構成例を示す図である。
図3(a)に示すように画像処理装置20は画像生成出力装置10と同様のハードウェア資源を有している。すなわち、演算処理部としてのCPU201、不揮発性記憶部としてのROM202、揮発性記憶部としてのRAM203、入力情報を記憶して保管するためのSSD204などを有する。また、外部インターフェースとしてのI/F205を有し、I/F205にカメラ21と、モニタ22と、通信モジュール23と、を有する。
画像処理装置20は、例えば、工事画像を撮影する撮影機能、通信ネットワーク40を介して工事画像を画像生成出力装置10へと送信し、また、画像生成出力装置10から出力される寸法画像を受信する通信機能、及び工事画像や寸法画像を表示する表示機能などを備える装置であればよい。例えば、画像処理装置20は、多機能型携帯端末(いわゆる、スマートフォン)等により実現される。
[情報処理装置30のハードウェア構成例]
図3(b)は、画像生成出力装置10において工事画像を入力、閲覧、確認等をするための情報処理装置30のハードウェア構成例を示す図である。
情報処理装置30は、デジタルカメラに代表される撮像装置31を用いて撮影された工事画像を読み取り、通信ネットワーク40を介して工事画像を画像生成出力装置10へと送信し、また、画像生成出力装置10から出力される寸法画像を受信し、工事画像や寸法画像を表示する機能を備える装置である。
図3(b)に示すように、情報処理装置30のハードウェア構成例は、すでに説明したハードウェア資源と共通するものが多いので、情報処理装置30において特有になるものを説明する。
I/F305には、撮像装置31から工事画像を読み取る画像読み取りモジュール32と、工事画像を画像生成出力装置10へと送信するための通信モジュール33とを有する。
[画像生成出力装置10に用いる工事記録画像を生成する形態]
ここで、画像生成出力装置10による解析処理などを説明する前に、画像処理装置20から入力される入力データに相当する、工事現場の出来形を撮影して工事記録画像として活用するための画像(以下、単に「工事画像50」と表記する。)に含まれる物としての、標尺51の例を図4に示す。
図4に示すように、標尺51は、長尺の板状部材であって、長手方向の表面に寸法を示す寸法表示501が図形や文字によって表されている。標尺51は、工事記録画像を必要とする施工箇所において、工事の出来形の長さを示すために用いられるスケールである。標尺51は、施工箇所にあてがった状態で、出来形を確認するために計測すべき箇所に対応する寸法値を、視認できるようにするための部材でもある。
[工事画像50]
次に、図5を用いて、入力データに相当する工事画像50の例を説明する。図5は、建築工事の施工現場の一例であって、掘削工事における深さを計測するための標尺51とロープ52とを用いてる様子を示している。このような工事画像50を取得し、検査員が目視によって標尺51を参照しながら計測すべき箇所の出来形を確認する作業を従来は行っている。
図5に示す工事画像50には、標尺51と、工事の出来形を示すための工事箇所の様子と、工事箇所における計測対象箇所に標尺51を適用している様子を含む画像になっている。また、工事画像50には、標尺51に対して、出来形に係る寸法を示す寸法情報を読取るための読み取り位置を示す読取位置指示の一例としてのロープ52が含まれている。なお、読取位置指示は、図5の例のように、工事箇所の出来形に係る寸法が、工事箇所の深さであれば、標尺51の長手方向は鉛直方向になるので、水平方向に伸びる線分に相当する。この読取位置指示(ロープ52)と標尺51との交点、すなわち、標尺51に対してロープ52が横切る位置が、当該箇所の工事が設計どおりに施工されたことを検査するために必要な計測位置に相当する。
したがって、読取位置指示としてのロープ52は、標尺51の長手方向に対する直交方向に延びる線分要素であって、標尺51の寸法表示501の特定の位置を横断するような形態で工事画像50に含まれている。なお、読取位置指示は、ロープ52のような態様に限定するものではなく、工事画像50に含まれたときにロープ52と同様の作用効果を発揮し得るものであればよい。例えば、棒状の部材でもよいし、現場作業者の手指でもよい。
上記にて述べたとおり、工事画像50は、標尺51と、読取位置指示(例えばロープ52)を含み、建設工事の出来形を示す計測対象箇所に対して標尺51とロープ52とを適用して、出来形としての寸法情報を解析するための入力データとなる。
[付加画像]
次に、図6を用いて、画像生成出力装置10を用いて工事画像50を解析し、出力される付加画像としての出力画像60の例を説明する。図6(a)は、標尺51の長手方向が鉛直方向であって、工事箇所の深さを計測している様子を例示した工事画像50を解析し出力される出力画像60の例である。図6(b)は、標尺51の長手方向が水平方向であって、工事箇所の幅(長さ)を計測している様子を例示した工事画像50を解析し出力される出力画像60の例である。図6(b)は、読取位置指示としてロープ52ではなく、棒状部材からなるロッド521を適用した例である。なお、図6(b)には出力画像60に含まれる一部の情報の図示を省略している。したがって、出力画像60の詳細については、図6(a)を参照しながら説明する。
図6(a)において出力画像60は、工事画像50に含まれていた標尺51、ロープ52を含み、さらに、標尺51が工事画像50において存在する位置を示す標尺位置表示63を含む。
標尺位置表示63は、工事画像50の画角によって傾斜した状態で含まれる標尺51を正対した状態で示すように解析した結果を表示している矩形画像に相当する。
また、出力画像60には、工事画像50に含まれている標尺51の表面に表示されている寸法表示(文字、図形、又はこれら両方)を解析した寸法表示情報61が含まれている。寸法表示情報61は、画像生成出力装置10において実行される画像解析処理によって寸法表示に対して、OCR(Optical Character Recognition)を利用して、文字認識処理や図形認識処理を行った結果として生成される情報である。すなわち、寸法表示情報61は、標尺51の長手方向かつ鉛直方向に沿った状態で、工事箇所の出来形の寸法を示すための情報に相当する。
なお、図6(b)に示すように、標尺51を水平方向に配置したときは、図示はしないが、出力画像60において、寸法表示情報61は標尺51の長手方向かつ水平方向に沿った状態で、工事箇所の出来形の寸法を示すための情報として含まれるものとなる。
また、出力画像60には、寸法表示情報61を含めた寸法付き標尺画像において、工事画像50に含まれていたロープ52の位置を解析し、解析結果として、ロープ52が標尺51を横断している位置としての寸法位置に対応する、寸法表示情報61の特定の数値を表示するための寸法情報62も含まれる。
図6(a)に例示した出力画像60の場合、出来形として計測されるべき掘削の寸法(深さ)が、650mmであることを示している。すなわち、寸法情報62に係る値は、図6(a)の例では「650mm」となる。したがって、出力画像60に含まれる寸法情報62も掘削の寸法が具体的数値として識別可能な態様で表示されている。
出力画像60は、工事画像50に対して、寸法表示情報61や寸法情報62、及び標尺位置表示63を画像として重畳した状態で出力される。また、出力画像60には、工事記録画像に必要となる工事件名などを表示するための「電子小黒板画像64」を含めることもできる。電子小黒板画像64を含めた場合、寸法情報62に相当する情報を電子小黒板画像64の内部に重畳させることもできる。
出力画像60は、所定の画像形式フォーマットによって画像生成出力装置10から出力され、記録、送信される。したがって、出力画像60に含まれる寸法情報62を改竄することは困難な状態となる。その結果、工事完成図書において出来形を示す証拠としても重要な工事現場の撮影画像を用いて、出来形から寸法を精度良く抽出し、かつ、その寸法情報を改竄困難な状態で自動的に記録することができる。
[画像生成出力装置10の機能ブロック]
次に、上記のように、工事画像50を入力データとし、出力画像60を出力データとする画像解析処理を実行可能な画像生成出力装置10が備える機能ブロックについて図7を用いて説明する。図7に示す画像生成出力モジュール100は、画像生成出力装置10が備えるハードウェア資源(図2参照)を用いて、所定の画像解析プログラム、画像生成プログラム、及び画像出力プログラムを実行することで実現される。
画像生成出力モジュール100は、例えば、画像取得部110、標尺特定部120、寸法情報抽出部130、読取位置抽出部140、寸法値判定部150、画像出力部160を有する。
画像取得手段としての画像取得部110は、画像処理装置20において撮影された工事画像50を入力データとして受け取って、後述する画像解析処理を実行可能な状態にするモジュールである。例えば、画像取得部110において、工事画像50が寸法情報62を導出可能な画像であるか否かを判定し、妥当な画像ではないときには、モニタ22を介して、ユーザに報知するための表示を出力させてもよい。なお、工事画像50が解析対象として妥当であるか否かの判定は、機械学習モデルを利用して行ってもよい。
標尺特定手段としての標尺特定部120は、画像取得部110において取得された工事画像50に含まれる標尺51を特定する処理を実行する。標尺特定部120によって、出力画像60に含まれる標尺位置表示63が特定される。なお、工事画像50における標尺51を特定する解析対象は、予め複数の工事画像50を用いて機械学習プロセスを用いて学習させた学習済モデルを利用して行ってもよい。
寸法情報抽出手段としての寸法情報抽出部130は、特定された標尺51に示されている寸法の表示を構成する文字や図形を、OCRによってデジタルデータ化をし、かつ、出力画像60に含まれる寸法表示情報61を生成する。寸法表示情報61は、標尺特定部120によって特定された標尺51の傾斜分を補正し、出来形の寸法を計測するための原点からの距離を精度良く示す状態で生成される。なお、標尺51の傾斜分の補正、補正量に対応して寸法表示情報61を補正する処理は、予め複数の工事画像50を用いて機械学習プロセスを用いて学習させた学習済モデルを利用して行ってもよい。
読取位置抽出手段としての読取位置抽出部140は、工事画像50に含まれるロープ52を特定する処理を実行する。ロープ52は、標尺51の長手方向に対して横断する方向(標尺51に対する直交方向)の線分として特定される。なお、読取位置を特定するための解析処理には、予め複数の工事画像50を用いて機械学習プロセスを用いて学習させた学習済モデルを利用して行ってもよい。
寸法値判定手段としての寸法値判定部150は、読取位置抽出部140において特定された、工事画像50におけるロープ52の位置であって、寸法情報抽出部130によって生成された寸法表示情報61のうちの特定の数字を判定する処理を実行する。ここで特定される数値は、出力画像60を用いて記録すべき工事の出来形の計測対象箇所の寸法に相当する。なお、計測対象箇所に相当する寸法を判定するするための解析処理には、予め複数の工事画像50を用いて機械学習プロセスを用いて学習させた学習済モデルを利用して行ってもよい。
画像出力手段としての画像出力部160は、工事画像50に対して、寸法表示情報61、寸法情報62、標尺位置表示63を含めた画像情報としての出力画像60を出力する。
[画像生成出力処理の実施形態]
次に、画像生成出力装置10において実行される画像生成出力処理の流れについて、図8のフローチャートを用いて説明する。まず、画像処理装置20から工事画像50が入力されるので、画像取得部110において、寸法情報62を導出可能な画像であるか否かを判定する。妥当な画像ではないときには、モニタ22を介して、ユーザに報知するための表示を出力させる(S801)。
続いて、入力された工事画像50に含まれる標尺51を標尺特定部120において特定する(S802)。ステップS802において、出力画像60に対して重畳する標尺位置表示63が生成される。
続いて、特定された標尺51に示されている寸法の表示を構成する文字や図形に対し、寸法情報抽出部130がOCR処理を実行する。OCR処理によって、標尺51に付されている寸法表示情報61が生成される(S803)。また、寸法情報抽出部130は、ステップ802において特定された標尺51の傾斜分を補正して、出来形の寸法を計測するための原点からの距離を精度良く占める状態で寸法表示情報61を生成する。
続いて、工事画像50に含まれるロープ52を特定する寸法支持物抽出処理が実行される(S804)。ステップS804においてロープ52が特定されると、このロープ52が標尺51を横断する位置も特定される。このロープ52が標尺51を横断する位置は、特定されたロープと標尺51との重なりの位置(重畳されている位置)を抽出することで特定される。すなわち、ステップS804においては、工事画像50に含まれるロープ52に代表される「線分に相当する部分」を特定し、この線分が標尺51を横断する位置を特定する処理が実行される。
なお、S802とS804は処理の順番が入れ替わってもよい。すなわち、先にロープ52を特定する処理を実行し(S804)、その後、標尺51を特定する処理を実行する順番でもよい(S802)。OCR処理によって寸法表示情報61を生成する処理(S803)は、標尺51を特定する処理(S802)の後に行われればよく、S802とS803の間においてS804の処理が実行されてもよい。
続いて、線分としてのロープ52が標尺51を横断する(標尺51と重なる)位置に相当する、S803において生成された寸法表示情報61を判定し、ロープ52が重なる位置における寸法情報62を出力する(S805)。寸法情報62として出力される数値は、出力画像60を用いて記録すべき工事の出来形の計測対象箇所の寸法に相当する情報となる。
続いて、画像出力部160が、工事画像50に対して、寸法表示情報61、寸法情報62、標尺位置表示63を含めた出力画像60を生成し出力する(S806)。ステップS806において出力される出力画像60は、図6に例示したとおりである。
以上説明したとおり、本実施形態に係る画像生成出力装置10によれば、工事画像50から出力画像60を生成することができる。また、生成された出力画像60は、画像生成出力装置10が備える記憶装置102において、工事毎に区別して記録させることもできる。その場合、工事記録写真として対応する工事ごとに、完成図書に用いる書類を作成するための情報として管理が可能な状態になる。
また、画像生成出力装置10において出力される出力画像60には、出来形を記録するために必要となる情報を精度良く明示できるので、工事内容の確認を検査員が目視にて行うときにも、出力画像60において示されている情報を参照することで、精度の良い施工管理を実現するための工数を低減することもできる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
10 :画像生成出力装置
20 :画像処理装置
50 :工事画像
51 :標尺
52 :ロープ
60 :出力画像
61 :寸法表示情報
62 :寸法情報
63 :標尺位置表示
64 :電子小黒板画像
100 :画像生成出力モジュール
110 :画像取得部
120 :標尺特定部
130 :寸法情報抽出部
140 :読取位置抽出部
150 :寸法値判定部
160 :画像出力部

Claims (4)

  1. 機械学習プロセスによる学習済モデルを利用して、工事現場の出来形を撮影した工事記録画像を解析して、当該工事記録画像に当該出来形に関する情報を付加した付加画像を出力する工事記録写真管理装置であって、
    前記工事記録画像には、長尺の板状部材であって長手方向の寸法を示す寸法表示を表面に有する標尺と、前記標尺と別体物であって前記工事現場の出来形を示す寸法の計測対象箇所を指示するための指示物と、を含み、
    前記標尺に対し前記指示物を当てた状態の画像である前記工事記録画像を取得する画像取得手段と、
    前記学習済モデルを利用して、前記工事記録画像に含まれる標尺を特定する標尺特定手段と、
    特定された前記標尺に示されている前記寸法表示に対し前記学習済モデルを利用して、当該寸法表示を構成する文字又は図形を解析し、前記寸法の長手方向における寸法を識別して寸法表示情報を生成する寸法情報抽出手段と、
    前記学習済モデルを利用して、前記工事記録画像に含まれる前記別体物が前記標尺を横断する位置に相当する読取位置指示を抽出する読取位置抽出手段と、
    前記寸法表示情報に対する前記読取位置指示の位置にある寸法情報に係る値を判定する寸法値判定手段と、
    当該工事記録画像の含まれる前記読取位置指示が前記標尺を横断する位置の近傍に前記寸法情報に係る値を画像情報として前記工事記録画像に重畳して出力する画像出力手段と、を備えることを特徴とする工事記録写真管理装置。
  2. 前記読取位置指示は、前記工事記録画像において、前記標尺の長手方向に直交する方向へ延びる線分の画像であり
    前記寸法値判定手段は、前記工事記録画像において、前記線分の画像前記寸法表示の画像と重なる位置の判定をし、当該判定に基づいて前記寸法情報に係る値を判定する、
    請求項1に記載の工事記録写真管理装置。
  3. 前記画像出力手段は、前記寸法情報抽出手段において抽出された寸法表示情報を前記標尺に沿って配置した寸法付き標尺画像と、前記寸法情報に係る値と、を前記工事記録画像に重畳して出力する、
    請求項1又は2に記載の工事記録写真管理装置。
  4. 前記画像出力手段は、
    前記計測対象箇所に対応する電子小黒板画像に前記寸法情報に係る値を重畳した画像も出力する、請求項1に記載の工事記録写真管理装置。
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Citations (7)

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