JP7401066B1 - 噴射ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟な延長ノズルを前拡がり円錐形状のフードカバーの内部に配備した噴射ノズルにおいて、エアゾール容器に装着して使用することが可能であり、対象物の広い範囲にコーティング剤などの有効成分を安定して吹き付けることができるようにする。【解決手段】噴射ノズル100は、ノズル本体10と、延長ノズル30と、フードカバー50と、を備える。延長ノズル30は、一端部がノズル本体10の接続口部23に連結した柔軟な可撓部32と硬質の非可撓部33とに分かれている。フードカバー50の内周面に出隅形状の段付部53~56を円環状に設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、噴射ノズル、特に、有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容したエアゾール容器に装着して使用される噴射ノズルに関する。
有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容しているエアゾール容器にあっては、容器頂部に装備されているステムが初期位置から押し下げられると内容物がステム先端の開口から噴出し、ステムが押下げ位置から初期位置に復帰すると内容物の噴出が停止する。汎用的なこの種のエアゾール容器では、ステムにノズルヘッドが装着されていて、ステム先端の開口から噴出した内容物がノズルヘッドの噴射口から前方に向けて噴射され、噴射された内容物が対象物の表面に吹き付けられる。エアゾール容器に収容されている内容物のうち、有効成分には、自動車用の艶だし剤や撥水剤、防汚剤といったコーティング剤のほか、香料や医薬、殺虫剤、化粧水などの様々な成分が選ばれ、加圧用ガスにはプロパンやブタンなどの液化石油ガスや窒素などが選ばれる。
この種の汎用的なエアゾール容器の内容物を対象物に吹き付けた場合、内容物の有効成分が対象物に付着する範囲は、ノズルヘッドの前方の比較的狭い範囲に限られていた。しかしながら、自動車のガラスや車体などの大きな表面積を有する対象物に艶だし剤や撥水剤、防汚剤といったコーティング剤などの有効成分を吹き付ける作業では、より広い範囲に有効成分を短時間で吹き付けられるようにすることが、作業の効率を高める上で有益である。
このような状況下で、本願発明者は、上記したような有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容しているエアゾール容器に装着して使用することが可能でありながら、対象物の広い範囲にコーティング剤などの有効成分を吹き付けることのできる噴射ノズルに関して鋭意研究を行った。
この研究の一環として、本願発明者は、上記ノズルヘッドを、エアゾール容器のステムに連通状態で装着したノズル本体に置き換え、このノズル本体に設けた接続口部に柔軟な細長い導管でなる延長ノズルの一端部を片持ち状に連結すると共に、この延長ノズルを、前端に開放口を有する前拡がり円錐形状のフードカバーの内部に配備し、この状態で、ステムを押し下げてエアゾール容器の内容物を延長ノズルの先端の吐出口から噴射させることを試みた。この結果、噴射圧などの狭い条件の範囲では、内容物が延長ノズルの内部通路を流通する際の反動などの影響を受けて延長ノズルが自然発生的に旋回運動し、吐出口から噴射された上記内容物の有効成分が対象物の広い範囲に吹き付けられる現象が生じる場合があったが、条件を変えると殆どの場合、フードカバーの内部で延長ノズルが激しく動き、延長ノズルが不規則に旋回したり、延長ノズルの中間部が不規則に屈曲したり、延長ノズルが曲がって先端の吐出口が後ろ向きになったりするという状況が生じた。言い換えると、フードカバーの内部で延長ノズルが暴れるという状況が生じ、フードカバーの前端の開放口から出た内容物の有効成分の吹き付け範囲が定まらなかったり、有効成分がフードカバーの内周面に吹き付けられてしまう、といった不都合を生じることが知見された。
ところで、従来より、対象物に有効成分を吹き付けることのできる範囲を拡げることが可能な様々な対策が提案されている。
先行例1(特許文献1)には、偏平な可撓性筒状体からなるノズル本体を用いると共に、このノズル本体に環状体を装着してなる流体噴出ノズルが提案されている。この流体噴出ノズルによると、ノズル本体から流体を噴出させると、ノズル本体が首振り運動して流体の噴出範囲がノズル本体の首振り方向に拡がる、と考えられる。
先行例2(特許文献2)には、中間部が折れ曲がった金属製のノズル本体を円錐状の筒状部本体の内部に旋回可能に配備した旋回ノズルが提案されている。この旋回ノズルによると、ノズル本体から加圧気体を噴出させてノズル本体を筒状部本体の内部で旋回させることによって噴出範囲を拡げられる、と考えられる。
先行例3(特許文献3)では、可撓性の合成樹脂製チューブでなる内ノズルと外ノズルとを有する管材を円錐状の規制ガイドの内部に配備し、管材から加圧気体と液体などの副次媒体とを噴出させることにより、内外のノズルの可撓性を利用して管材を規制ガイドの内部で旋回させるようにしたノズルが提案されている。このノズルによっても、液体などの副次媒体の噴出範囲が管材の旋回によって拡げられる、と考えられる。
特開2015-51388号公報 特開2020-89844号公報 特開2003-154294号公報(図1、0013~0015、0022)
しかしながら、上掲の先行例の中で、特に先行例3としての特許文献3には、加圧気体をコンプレッサなどの供給源から圧送される圧縮空気とし、副次媒体を貯留容器から供給される洗浄用の液体又は塗料としていて、これらの圧縮空気と洗浄用の液体又は塗料とが、管材の内チューブの内部通路や内チューブと外チューブとの間の通路に別々に供給されることが記載されている。この点で、特許文献3で提案されているノズルは、冒頭で説明したような有効成分と加圧用ガスとの両方を内容物として収容したエアゾール容器に装着して使用される噴射ノズルとは相違している。
また、特許文献3で提案されているノズルでは、管材の旋回運動に慣性力を付与するために、管材の外側複数箇所にバランサが取り付けられている。これは、特許文献3で提案されているノズルの管材が、内チューブと外チューブとでなる二重管によって形成されているために、この管材が可撓性を有しているとしてもそれほど高い柔軟性を発揮するものではなく、そのような管材を安定して旋回させるためには、一定の重量を有するバランサを管材に取り付けておくことが役立つからであろうと推測した。
本発明は以上の状況に鑑みてなされたものであり、上記した試み、すなわち、柔軟な細長い導管でなる延長ノズルを前拡がり円錐形状のフードカバーの内部に配備する構成を採用することを基本として、有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容しているエアゾール容器に装着して使用することが可能でありながら、対象物の広い範囲にコーティング剤などの有効成分を安定して吹き付けることができ、しかも、特許文献3に記載されているようなバランサを用いる必要のない噴射ノズルを提供することを目的としている。
本発明に係る噴射ノズルは、有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容したエアゾール容器に装着して使用される。そして、エアゾール容器のステムに連通状態で装着されるノズル本体と、このノズル本体に設けられて上記内容物を放出する接続口部に片持ち状に連結された細長い導管でなる延長ノズルと、この延長ノズルの周囲を取り囲むと共に前端に開放口を有する前拡がり円錐形状のフードカバーと、を備えている。また、フードカバーの内周面に、先端に吐出口が形成された上記延長ノズルを摺動させてその旋回運動を案内する出隅形状の段付部が円環状に設けられている。また、延長ノズルは、一端部がノズル本体の上記接続口部に連結された柔軟な可撓部と、先端に上記内容物の吐出口が開口している硬質の非可撓部とに分かれている。また、上記段付部が、フードカバーの軸線方向の間隔を隔てた複数箇所に設けられていると共に、延長ノズルの上記非可撓部の長さが、フードカバーの前端開口縁とこの前端開口縁に隣接する上記段付部との相互間隔、及び、相隣接する任意の2箇所の上記段付部の相互間隔のいずれか一方の相互間隔よりも長くなっている。
このように構成されている噴射ノズルによると、エアゾール容器の内容物である有効成分と加圧用ガスとの両方が、延長ノズルの内部通路を流通して吐出口から噴射され、上記内容物が延長ノズルの内部通路を流通する際の反動などの影響を受けて延長ノズルが自然発生的に旋回運動し、吐出口から噴射された上記内容物の有効成分が対象物の広い範囲に吹き付けられる。
また、延長ノズルの旋回時には、フードカバーの内周面においては円環状に設けられている出隅形状の段付部だけが延長ノズルに接触してその旋回運動を案内する。このため、延長ノズルとフードカバーの内周面との間で生じる摩擦が低減されることから、延長ノズルがスムーズに旋回する。
また、延長ノズルは、柔軟な可撓部によってフードカバーの内部で曲がり変形することから、旋回運動することが可能である。また、非可撓部によって、延長ノズルの先端は曲がり変形しないことから、延長ノズルの先端における旋回方向以外の方向へのぐらつきが抑制される。
また、延長ノズルの旋回中において、非可撓部は前端開口縁と段付部、又は相隣接する段付部とに接触しながら旋回することから、延長ノズルとフードカバー内面との間で生じる摩擦が低減されると共に、非可撓部は2点において接触して旋回方向に案内されるので、延長ノズルの先端における旋回方向以外の方向へのぐらつきがより一層抑制され、均一な円を描いて旋回することが可能となる。
本発明では、延長ノズルの上記可撓部が軟質樹脂製又はゴム製の細管でなり、上記非可撓部が、この細管の先端に接続された硬質樹脂製又は金属製の細管でなる、という構成を採用したり、延長ノズルの上記可撓部が軟質樹脂製又はゴム製の細管でなり、上記非可撓部が、この細管を延長することにより形成された延長部分に樹脂被膜を重ね合わせることによって形成されている、という構成を採用することが可能である。これらの構成を採用することにより、延長ノズルが円滑に旋回運動し、対象物の広い範囲にコーティング剤などの有効成分が満遍なく吹き付けられるようになる。
本発明では、延長ノズルの上記可撓部が軟質樹脂製又はゴム製の細管でなり、上記非可撓部が、延長ノズルの前記可撓部の先端に差し込み接続される前記硬質樹脂製又は金属製の細管、及び前記硬質樹脂製又は金属製の細管の差し込み箇所の外側に装着されるカシメ用スリーブである、という構成を採用することが可能である。この構成を採用することにより、延長ノズルが円滑に旋回運動し、対象物の広い範囲にコーティング剤などの有効成分が満遍なく吹き付けられるようになる共に、延長ノズルの旋回時に非可撓部が可撓部から抜け落ちて脱落するという事態が防止される。
本発明に係る噴射ノズルによれば、有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容しているエアゾール容器に装着して使用することが可能でありながら、対象物の広い範囲にコーティング剤などの有効成分を安定して吹き付けることのできるようになる。また、特許文献3に記載されているようなバランサを用いる必要のない噴射ノズルを提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係る噴射ノズルの使用状態を断面図で示した説明図である。 変形例による噴射ノズルの使用状態を断面図で示した説明図である。 フードカバーの相隣接する2箇所の段付部の相互間隔などと、延長ノズルの非可撓部の長さとの関係を示した説明図である。 (A)(B)(C)は延長ノズルの変形例を示した説明図である。 他の実施形態による噴射ノズルの使用状態を断面図で示した説明図である。
図1は本発明の実施形態に係る噴射ノズル100の使用状態を断面図で示した説明図である。
この噴射ノズル100はエアゾール容器200に装着して使用される。エアゾール容器200には、有効成分と加圧用ガスとが内容物として収容されていて、有効成分には、シリコーン、ケイ素系樹脂、アルコール類を主成分とする自動車用の艶だし撥水コーティング剤が選ばれ、加圧用ガスには液化石油ガスが選ばれている。エアゾール容器200の頂部にステム210が装備されていて、このステム210を初期位置から押し下げると内容物がステム210の先端の開口から噴射し、ステム210が押込み位置から初期位置に復帰すると内容物の噴射が停止するようになっている。ステム210は図示していない付勢手段によって初期位置に向けて常時上向きに弾発付勢されていると共に、内容物を噴射しないときにはその初期位置に位置決めされている。
噴射ノズル100は、ノズル本体10と、細長い導管でなる延長ノズル30と、フードカバー50とを有してなる。
ノズル本体10は、通孔12を有する支柱状の立上り部11と、この立上り部11の下端部に一体に形成された鍔形の台座部13と、この台座部13の外周部後方の1箇所に、ヒンジを形成している横軸14を介して連結された取付け座15と、を備えていてる。取付け座15には環状の係合部16が備わっている。そして、この係合部16がエアゾール容器200のマウンティングカップ220に外嵌状に嵌着されていることによって、ノズル本体10がエアゾール容器200に装着されている。また、取付け座15の周方向複数箇所に外拡がり形状の押さえ片17が一体に設けられていて、この押さえ片17が、エアゾール容器200のトップドーム部230に重なり合うことにより、エアゾール容器200に対するノズル本体10の装着状態の安定性が高められている。そのほか、取付け座15には、この取付け座15を上記マウンティングカップ220から取り外すときに指で引き上げ操作される操作片18が一体に設けられている。さらに、上記横軸14による台座部13と取付け座15との連結箇所の反対側には、台座部13に一体に設けられた突片21と取付け座15に一体に設けられた突片22とが重なり状に配備されている。
図1のように、ノズル本体10は、立上り部11がエアゾール容器200のステム210の上端に重なり状に配備されて、立上り部11の通孔12がステム210の先端開口に常時連通されている。そして、初期位置に向けて常時上向きに弾発付勢されているステム210によってノズル本体10の立上り部11や台座部13が常時上向きに付勢されているのに対し、図示のように台座部13側の突片21が取付け座15側の突片22に下側から係合することによって立上り部11や台座部13が初期位置に保持されている。ノズル本体10の立上り部11の上端部に前向きに突出する状態で接続口部23が一体に設けられている。
細長い導管でなる延長ノズル30は上記接続口部23に片持ち状に連結されている。そして、ノズル本体10から噴出した内容物、具体的には、エアゾール容器200のステム210の内部通路、ノズル本体10の立上り部11の通孔12及び接続口部23を経由して噴出したエアゾール容器200の内容物が、延長ノズル30により前方へ導かれてこの延長ノズル30の先端に具備された吐出口31から噴射されるようになっている。
ノズル本体10には、前端に広い開放口51を有する前拡がり円錐形状のフードカバー50が装着されている。ノズル本体10に対するフードカバー50の装着箇所では、ノズル本体10の立上り部11に、フードカバー50に一体に設けられている筒状の取付け部52が嵌合されていると共に、この取付け部52の上部に、延長ノズル30が連結された上記接続口部23が配備されている。そして、フードカバー50が延長ノズル30の周囲を取り囲んでいる。
次に、延長ノズル30や前拡がり円錐形状のフードカバー50の構造や作用を詳細に説明する。
延長ノズル30は、柔軟な可撓部32と容易に撓むことのない剛性を備えた硬質の非可撓部33とに分かれていて、可撓部32の一端部がノズル本体10の接続口部23に連結されている。この可撓部32は、その柔軟な特性により、フードカバー50の内部で、曲がり変形するので、ノズル本体10の立上り部11の上端部、言い換えると接続口部23との連結箇所付近を支点として矢印Rのように旋回運動することが可能である。これにより、内容物が延長ノズル30の内部通路を流通する際の反動などの影響を受けて延長ノズル30が自然発生的に旋回運動し、吐出口31から噴射された内容物の有効成分が対象物の広い範囲に吹き付けられる。
これに対し、硬質の非可撓部33は、それ自体が曲がり変形したりすることはないことから、延長ノズル30の先端における旋回方向以外の方向へのぐらつきが抑制される。したがって、フードカバー50の内部で延長ノズル30の先端が暴れてフードカバー50の前端の開放口51から出た内容物の有効成分の吹き付け範囲が定まらなかったり、有効成分がフードカバー50の内周面に吹き付けられてしまう、といった不都合を生じにくい。
フードカバー50は、その内周面の軸線方向の間隔を隔てた複数箇所に、出隅形状の段付部53,54,55,56が円環状に設けられている。これらの段付部53~56のそれぞれは、延長ノズル30が旋回運動するときに、フードカバー50の内周面においては円環状に設けられている出隅形状の段付部53~56だけが延長ノズル30に接触してその旋回運動を案内する。このため、延長ノズル30とフードカバー50の内周面との間で生じる摩擦が低減されることから延長ノズル30がスムーズに旋回して対象物の広い範囲に内容物の有効成分が満遍なく行き渡るようになる。同様の役割は、非可撓部33がフードカバー50の前端開口縁57に摺動することによっても発揮される。複数箇所の段付部53~56のうちのどの段付部に非可撓部33が摺動するかは、延長ノズル30の長さにより定まる。すなわち、非可撓部33がフードカバー50の開放口51から突き出る程度に延長ノズル30が長い場合には、非可撓部33がフードカバー50の前端開口縁57に摺動する。また、延長ノズル30の全体がフードカバー50によって覆われている場合には、その長さに見合って、非可撓部33が上記した複数箇所の段付部53,54,55,56のいずれかに摺動する。
フードカバー50には、レバー型の操作部58が下向きに突設されている。エアゾール容器200の内容物を延長ノズル30の吐出口31(非可撓部33の吐出口31)から噴射させるときにこの操作部58を矢印aのように引き寄せると、ノズル本体10が、横軸14によって形成されているヒンジを介して、エアゾール容器200のステム210を初期位置から押し下げて内容物を噴出させる下位置に向けて矢印bのように揺動する。また、操作部58の引き寄せ力を解除すると、ノズル本体10が、上記ヒンジを介して、押下げ位置から初期位置に復帰し、それに伴ってノズル本体10が内容物の噴出が停止する上位置に向けて揺動する。
図3はフードカバー50の前端開口縁57とこの前端開口縁57に隣接する段付部53との相互間隔、及び、相隣接する任意の2箇所の各段付部53,54、54,55、55,56の相互間隔と、延長ノズル30の非可撓部33の長さとの関係を示した説明図である。この実施形態では、フードカバー50の前端開口縁57とこの前端開口縁57に隣接する段付部53との相互間隔P1、及び、相隣接する任意の2箇所の段付部の相互間隔P2~P4をすべて同一長さに定めてあり、延長ノズル30の非可撓部33の長さLが上記相互間隔P1~P4よりも長くなっている。具体的には、相互間隔P1~P4は約15mm、非可撓部33の長さLは約25mmになっている。このような寸法関係が成立している場合において、延長ノズル30を直線状にしたときの非可撓部33がフードカバー50の前端開口縁57から図1のようにやや突き出ている場合には、非可撓部33が旋回運動するときに、同図に仮想線で示したように非可撓部33がフードカバー50の前端開口縁57とこの前端開口縁57に隣接する段付部53との2箇所に摺動して旋回運動が案内される。このため、非可撓部33は2点において接触して旋回方向に案内されることから、延長ノズル30の先端における旋回方向以外の方向へのぐらつきがより一層抑制され、均一な円を描いて旋回することが可能となる。この結果、対象物の広い範囲に内容物の有効成分がいっそう満遍なく行き渡るようになる。
図2は変形例による噴射ノズル100の使用状態を断面図で示した説明図である。この事例では、延長ノズル30を直線状にしたときの非可撓部33がフードカバー50に収容されているものを示している。この状況で、上記同様の寸法関係が成立している場合において、非可撓部33が旋回運動するときには、図2に仮想線で示したように非可撓部33が相隣接する2箇所の段付部53,54に摺動して旋回運動が案内される。このため、この事例でも、非可撓部33は2点において接触して旋回方向に案内されることから、延長ノズル30の先端における旋回方向以外の方向へのぐらつきがより一層抑制され、均一な円を描いて旋回することが可能となる。この結果、対象物の広い範囲に内容物の有効成分がいっそう満遍なく行き渡るようになる。
図4(A)(B)(C)は延長ノズル30の変形例を示した説明図である。同図(A)の事例では、可撓部32の先端に、硬質樹脂製又は金属製の細管でなる非可撓部33を差し込み接続してある。同図(B)の事例では、同図(A)における非可撓部33の差し込み箇所の外側にカシメ用スリーブ34を装着してある。このカシメ用スリーブ34(33)は、テーパ状の内周面34aを備える樹脂製の鍔付き筒体によって形成されていて、可撓部32と非可撓部33との重なり箇所の外側に圧入されて当該箇所を締め付けている。このため、延長ノズル30の旋回時に非可撓部33が可撓部32から抜け落ちて脱落するという事態がカシメ用スリーブ34の締付け作用によって未然に阻止されるようになる。なお、このカシメ用スリーブ34(33)は非可撓部の役割も担うものである。同図(C)の事例では、可撓部32を延長することにより形成された延長部分32aに、ポリオレフィン系などのシュリンクチューブ(熱収縮チューブ)でなる樹脂皮膜35を重ね合わせた事例である。このものでは、延長部分32aと樹脂皮膜35との重なり構造によって剛性が向上している。シュリンクチューブに代えて、樹脂テープを延長部分32aに巻き付けて接合しておいてもよい。図4(A)(B)(C)の各事例において、延長ノズル30の可撓部32には軟質樹脂製又はゴム製の細管を好ましく採用することができる。具体的には、軟質樹脂製の細管としてはエラストマー製や塩化ビニル製の細管を採用することができ、ゴム製の細管としてはシリコーンゴム製や天然ゴム製の細管を採用することができる。軟質樹脂製又はゴム製の細管は柔軟性に富むことにより、旋回運動が可能である。
図1では、延長ノズル30の非可撓部33が、フードカバー50の前端開口縁57とこの前端開口縁57に隣接する段付部53とに摺動する例を示し、図2では、延長ノズル30の非可撓部33が、相隣接する2箇所の段付部53,54に摺動する例を示したけれども、延長ノズル30の長さを短くすることにより、非可撓部33を段付部54,55に摺動させたり、段付部55,56に摺動させたりすることができる。
以上説明した実施形態では、細長い導管でなる延長ノズル30が、一端部がノズル本体10の接続口部23に連結された柔軟な可撓部32と、先端に上記内容物の吐出口31が開口している硬質の非可撓部33とに分かれている事例を説明したけれども、延長ノズル30の全体を柔軟な細長い導管によって形成しておくことも可能である。この事例を図5に示してある。図5は他の実施形態による噴射ノズル100の使用状態を断面図で示した説明図である。
この構成を採用しておくと、延長ノズル30の旋回時に、フードカバー50の内周面においては円環状に設けられている出隅形状の段付部53~56だけが延長ノズル30に接触してその旋回運動を案内する。このため、延長ノズル30とフードカバー50の内周面との間で生じる摩擦が低減されることから、延長ノズル30がスムーズに旋回する。ここで説明した他の実施形態において、延長ノズル30を除く部分の噴射ノズル100の構成は、図1に示したところと同様である。
この実施形態では、エアゾール容器に収容されている内容物が、有効成分としての自動車用の艶だし撥水剤と、加圧用ガスとして液化石油ガスと、でなるものを説明したけれども、内容物のうち、有効成分には、防汚剤などのコーティング剤のほか、香料や医薬、殺虫剤、化粧水などの様々な成分が選ばれ、加圧用ガスには窒素などが選ばれていることもある。
なお、図1~図5においては、説明の便宜上、同一の要素又は相応する要素に同一の符号を付してある。
10 ノズル本体
14 横軸(ヒンジ)
15 取付け座
23 接続口部
30 延長ノズル
32 可撓部
33 非可撓部
34 カシメ用スリーブ
35 樹脂被膜
50 フードカバー
51 フードカバーの開放口
53~56 段付部
57 フードカバーの前端開口縁
58 操作部
100 噴射ノズル
200 エアゾール容器
210 ステム
220 マウンティングカップ
L 非可撓部の長さ
P1,P2,P3,P4 相互間隔

Claims (4)

  1. 有効成分と加圧用ガスとを内容物として収容したエアゾール容器に装着して使用される噴射ノズルであって、
    エアゾール容器のステムに連通状態で装着されるノズル本体と、このノズル本体に設けられて上記内容物を放出する接続口部に片持ち状に連結された細長い導管でなる延長ノズルと、この延長ノズルの周囲を取り囲むと共に前端に開放口を有する前拡がり円錐形状のフードカバーと、を備え、
    フードカバーの内周面に、先端に吐出口が形成された上記延長ノズルを摺動させてその旋回運動を案内する出隅形状の段付部が円環状に設けられており、
    上記延長ノズルは、一端部がノズル本体の上記接続口部に連結された柔軟な可撓部と、先端に上記内容物の吐出口が開口している硬質の非可撓部とに分かれており、
    上記段付部が、フードカバーの軸線方向の間隔を隔てた複数箇所に設けられていると共に、延長ノズルの上記非可撓部の長さが、フードカバーの前端開口縁とこの前端開口縁に隣接する上記段付部との相互間隔、及び、相隣接する任意の2箇所の上記段付部の相互間隔のいずれか一方の相互間隔よりも長くなっていることを特徴とする噴射ノズル。
  2. 延長ノズルの上記可撓部が軟質樹脂製又はゴム製の細管でなり、上記非可撓部が、この細管の先端に接続された硬質樹脂製又は金属製の細管でなる請求項に記載した噴射ノズル。
  3. 延長ノズルの上記可撓部が軟質樹脂製又はゴム製の細管でなり、上記非可撓部が、この細管を延長することにより形成された延長部分に樹脂被膜を重ね合わせることによって形成されている請求項に記載した噴射ノズル。
  4. 延長ノズルの上記可撓部が軟質樹脂製又はゴム製の細管でなり、上記非可撓部が、延長ノズルの前記可撓部の先端に差し込み接続される前記硬質樹脂製又は金属製の細管、及び前記硬質樹脂製又は金属製の細管の差し込み箇所の外側に装着されるカシメ用スリーブである請求項に記載した噴射ノズル。
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