JP7398983B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
また、一般的な歯牙の輪郭を抽出する技術(装置)に基づいて歯牙番号を自動的に特定する場合には、互いに隣接する歯牙の一部が重なっていたり交差していたりする場合があり、この場合には歯牙番号を特定できない(互いに隣接する歯牙を切り分けられない)恐れがある。
一態様の情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
図1及び後述する図3~4,6に示す歯牙101の数28本であり、4本の歯(例えば、親知らず)を抜歯した場合を示す。後述する第1~3画像では、記録される歯牙の数は32本であってもよく、他の本数であってもよい。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置1について説明するためのブロック図である。
第1学習モデルは、例えば、制御部11によって生成されてもよい。制御部11によって第1学習モデルが生成された場合、第1学習モデルは、例えば、記憶部22に記憶されていてもよい。この場合、第1取得部12は、記憶部22に記憶された第1学習モデルを取得する。
又は、第1学習モデルは、例えば、外部装置(例えば、外部サーバ等)(図示せず)によって生成されてもよい。この場合、第1取得部12は、通信部21を介して外部装置から第1学習モデルを取得する。
制御部11(又は外部装置)は、歯牙101に対してマーキング106が付された第1画像を取得することしてもよい。
制御部11(又は外部装置)は、第1画像及びマーキング106に基づいて学習を行い、例えば、U-netを学習させる。
図3に一例を示すように、分類部14は、左上側歯牙領域103、右上側歯牙領域102、右下側歯牙領域104及び左下側歯牙領域105それぞれに異なる丸印(マーキング106)を付す。異なる丸印の一例は、丸印の色を互いに異ならせることである。なお、歯牙101に付すマーキング106は、上述したマーキング106(丸印)に限定されず、種々の印であってもよい。
なお、制御部11(又は、外部装置)によって歯牙番号も学習されることにより第1学習モデル(例えば、U-net)が生成されている場合には、分類部14は、マーキング106と共に歯牙番号も付してもよい。
番号付け部15は、右上側歯牙領域102、左上側歯牙領域103、右下側歯牙領域104及び左下側歯牙領域105を構成するそれぞれの歯牙101に対して、口腔(歯列)の中央側から右方向又は左方向に順に歯牙番号を付す。この際、番号付け部15は、マーキング106に応じて各歯牙領域102~105を特定し、歯牙領域102~105それぞれの歯牙101に対して歯牙番号を付してもよい。すなわち、一例として、番号付け部15は、右上側歯牙領域102の最も中央側の歯牙101aに「1」を付す。同様に、番号付け部15は、右上側歯牙領域102の各歯牙101について右方向へ順に番号を付し、最も右側の歯牙101bに「7」を付す。この場合、番号付け部15は、マーキング106が付された歯牙101に対して歯牙番号を付すこととしてもよい。
すなわち、例えば、番号付け部15は、閾値以上の空間が有れば、マーキング106が付されていなくとも歯牙番号を付すこととしてもよい。
なお、番号付け部15は、上述したように空間に歯牙番号を付す場合でも、出力される画像にはその番号を記載しなくともよい。
また、制御部11(又は、外部装置)によって歯牙番号も学習されることにより第1学習モデル(例えば、U-net)が生成されている場合には、番号付け部15の代わりとして分類部14は、閾値以上の空間は抜歯された空間であると推定して、その空間に対しても歯牙番号を付してもよい。
図5に例示するように、互いに隣接する歯牙101の間に閾値以上の間隔Dがある場合、番号付け部15は、その間隔Dの抜歯された位置と推定して、歯牙番号(図5に例示する場合には「5」(図示せず))を設定する。しかし、出力制御部18によって出力する場合(例えば、表示部23に表示する場合)には、歯牙番号「5」を表示しなくともよい。すなわち、第2画像に記録される歯牙101(マーキング106が付された歯牙101)に対してのみ歯牙番号を付してもよい。
第2学習モデルは、例えば、制御部11によって生成されてもよい。制御部11によって第2学習モデルが生成された場合、第2学習モデルは、例えば、記憶部22に記憶されていてもよい。この場合、第3取得部16は、記憶部22に記憶された第2学習モデルを取得する。
又は、第2学習モデルは、例えば、外部装置(例えば、外部サーバ等)(図示せず)によって生成されてもよい。この場合、第3取得部16は、通信部21を介して外部装置から第2学習モデルを取得する。
制御部11(又は、外部装置)は、具体的な一例として、物体(歯牙101)形状の数として、20本、50本、100本、200本、又は、300本等の学習に必要な本数の歯牙101の画像を取得する。
第2学習モデルは、例えば、U-net等を利用したモデルである。
図7は、形状が抽出された歯牙101について説明するための図である。
図6に例示するように、抽出部17は、第3画像を第2学習モデルに通すことにより、斜線が付された歯牙101cの形状を抽出する。この際、抽出部17は、形状が抽出された歯牙101に対して特徴を付してもよい。この特徴は、例えば、歯牙101に色を付すなど、他の歯牙101との違いを識別することができる特徴であってもよい。なお、抽出部17は、第3画像に記録される歯牙101cの形状と完全に一致する形状を抽出するばかりでなく、略一致するような形状を抽出することとしてもよい。抽出部17は、歯牙101cの形状の形状を抽出することとして、図6に例示する斜線が付された歯牙101cを含む領域を抽出することとしてもよい(図7参照)。
まず、情報処理方法のうちの学習ステップについて説明する。
図8は、一実施形態に係る情報処理方法のうちの学習ステップについて説明するためのフローチャートである。
図9は、一実施形態に係る情報処理方法のうち出力ステップについて説明するためのフローチャートである。
また、記録部19は、第3画像及び第4画像を、記憶部22に記憶される電子カルテに記録する。
情報処理装置1は、第1学習モデルを取得する第1取得部12と、被写体となる複数の物体(歯牙)が記録される第2画像を取得する第2取得部13と、第1学習モデルと第2画像とに基づいて、第2画像に記録される複数の物体(歯牙)についてグループ分けを行い、グループ毎のそれぞれの物体に対してマーキング106を付す分類部14と、分類部14によってグループ分けが行われた複数の物体(歯牙)について、グループ毎に所定の基準で番号を付す番号付け部15と、番号付け部15によって番号が付された物体(歯牙)が記録される第3画像を出力する出力部(例えば、表示部23、記憶部22及び通信部21等)と、を備える。
これにより、情報処理装置1は、画像に基づいて歯牙番号を特定することができる。また、情報処理装置1は、第1学習モデルを利用することにより、抜歯されている場合、親知らずの本数、歯並び(歯牙101が伸びる方向の違い及び隣接する歯牙101の並列的な重なり)にかかわらず、歯牙番号を付すことができる。また、情報処理装置1は、第1学習モデルを利用することにより、乳歯が残っていて、永久歯がまだ顎の骨に埋まっている状態の子供の第2画像でも歯牙番号を付すことができる。
これにより、情報処理装置1は、グループ分けを行うことにより、適切に歯牙番号を付すことができる。
これにより、情報処理装置1は、適切に歯牙番号を付すことができる。
これにより、情報処理装置1は、抜歯されている場合でも、適切に歯牙番号を付すことができる。
これにより、情報処理装置1は、第3画像及び第4画像を出力して、例えば、歯科医等に確認させることにより、患者の治療に役立てることができる。
これにより、情報処理装置1は、歯科医等が電子カルテを確認する際に第3画像及び第4画像の確認を容易にすることができ、患者の治療に役立てることができる。
これにより、情報処理方法は、画像に基づいて歯牙番号を特定することができる。また、情報処理方法は、第1学習モデルを利用することにより、抜歯されている場合、親知らずの本数、歯並び(歯牙101が伸びる方向の違い及び隣接する歯牙101の並列的な重なり)にかかわらず、歯牙番号を付すことができる。また、情報処理方法は、第1学習モデルを利用することにより、乳歯が残っていて、永久歯がまだ顎の骨に埋まっている状態の子供の第2画像でも歯牙番号を付すことができる。
これにより、情報処理プログラムは、画像に基づいて歯牙番号を特定することができる。また、情報処理プログラムは、第1学習モデルを利用することにより、抜歯されている場合、親知らずの本数、歯並び(歯牙101が伸びる方向の違い及び隣接する歯牙101の並列的な重なり)にかかわらず、歯牙番号を付すことができる。また、情報処理プログラムは、第1学習モデルを利用することにより、乳歯が残っていて、永久歯がまだ顎の骨に埋まっている状態の子供の第2画像でも歯牙番号を付すことができる。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置1の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置1の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置1の第1取得部12、第2取得部13、分類部14、番号付け部15、第3取得部16、抽出部17、出力制御部18及び記録部19は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第1取得回路、第2取得回路、分類回路、番号付け回路、第3取得回路、抽出回路、出力制御回路及び記録回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置1のカメラ部20、通信部21、記憶部22及び表示部23は、例えば、演算処理装置等の機能を含むカメラ機能、通信機能、記憶機能及び表示機能として実現されもよい。また、情報処理装置1のカメラ部20、通信部21、記憶部22及び表示部23は、例えば、集積回路等によって構成されることによりカメラ回路、通信回路、記憶回路及び表示回路として実現されてもよい。また、情報処理装置1のカメラ部20、通信部21、記憶部22及び表示部23は、例えば、複数のデバイスによって構成されることによりカメラ装置、通信装置、記憶装置及び表示装置として構成されてもよい。
11 制御部
12 第1取得部
13 第2取得部
14 分類部
15 番号付け部
16 第3取得部
17 抽出部
18 出力制御部
19 記録部
20 カメラ部
21 通信部
22 記憶部
23 表示部
Claims (9)
- 複数の物体が並ぶ被写体が記録された第1画像と、複数の物体についてグループ分けを行うための物体に対するマーキングとを学習することにより生成された第1学習モデルを取得する第1取得部と、
被写体となる複数の物体が記録される第2画像を取得する第2取得部と、
前記第1取得部によって取得された第1学習モデルと、前記第2取得部によって取得された第2画像とに基づいて、第2画像に記録される複数の物体についてグループ分けを行い、グループ毎のそれぞれの物体に対してマーキングを付す分類部と、
前記分類部によってグループ分けが行われた複数の物体について、グループ毎に所定の基準で番号を付す番号付け部と、
前記番号付け部によって番号が付された物体が記録される第3画像を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。 - 第1画像に記録される複数の物体、及び、第2画像に記録される複数の物体それぞれでは、上側において複数の物体が直列に並んだ上列部と、下側において複数の物体が直列に並んだ下列部と、を備え、
前記分類部は、上列部の中央に対して左側の複数の物体と、上列部の中央に対して右側の複数の物体と、下列部の中央に対して左側の複数の物体と、下列部の中央に対して右側の複数の物体と、にグループ分けを行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記番号付け部は、所定の基準として、グループ分けを行った中央側を基準に、左上列部及び左下列部それぞれの中央側から左側に向けた昇順で番号を付すと共に、右上列部及び左下列部それぞれの中央側から右側に向けた昇順で番号を付す
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記番号付け部は、第2画像に記録される複数の物体の間に閾値以上の間隔があることにより当該間隔の位置の物体が無くなったと推定される場合に、当該間隔の位置に対しても番号を付す
請求項2又は3に記載の情報処理装置。 - 物体の形状を学習することにより生成された第2学習モデルを取得する第3取得部と、
前記番号付け部によって番号が付された複数の物体の第3画像と、前記第3取得部によって取得された第2学習モデルとに基づいて、第3画像に記録される少なくとも1つの物体の形状を抽出する抽出部と、を備え、
前記出力部は、前記抽出部によって抽出された少なくとも1つの物体が記録される第4画像を出力する
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 電子カルテを記憶する記憶部と、
第3画像又は第4画像を電子カルテに記録する記録部と、
を備える請求項5に記載の情報処理装置 - 前記第2取得部は、第2画像として、複数の物体である複数の歯牙が記録される歯列画像を取得する
請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - コンピュータが、
複数の物体が並ぶ被写体が記録された第1画像と、複数の物体についてグループ分けを行うための物体に対するマーキングとを学習することにより生成された第1学習モデルを取得する第1取得ステップと、
被写体となる複数の物体が記録される第2画像を取得する第2取得ステップと、
前記第1取得ステップによって取得された第1学習モデルと、前記第2取得ステップによって取得された第2画像とに基づいて、第2画像に記録される複数の物体についてグループ分けを行い、グループ毎のそれぞれの物体に対してマーキングを付す分類ステップと、
前記分類ステップによってグループ分けが行われた複数の物体について、グループ毎に所定の基準で番号を付す番号付けステップと、
前記番号付けステップによって番号が付された物体が記録される第3画像を出力する出力ステップと、
を実行する情報処理方法。 - コンピュータに、
複数の物体が並ぶ被写体が記録された第1画像と、複数の物体についてグループ分けを行うための物体に対するマーキングとを学習することにより生成された第1学習モデルを取得する第1取得機能と、
被写体となる複数の物体が記録される第2画像を取得する第2取得機能と、
前記第1取得機能によって取得された第1学習モデルと、前記第2取得機能によって取得された第2画像とに基づいて、第2画像に記録される複数の物体についてグループ分けを行い、グループ毎のそれぞれの物体に対してマーキングを付す分類機能と、
前記分類機能によってグループ分けが行われた複数の物体について、グループ毎に所定の基準で番号を付す番号付け機能と、
前記番号付け機能によって番号が付された物体が記録される第3画像を出力する出力機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
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玉川 裕夫 H Tamagawa,歯科領域の標準化 Standardization in Dentistry in Japan,医療情報学 第34巻 4号 Japan Journal of Medical Informatics,日本,一般社団法人日本医療情報学会 株式会社篠原出版新社,第34巻,第187頁 図5 |
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