JP7395054B2 - 通信装置、制御回路、記憶媒体および通信品質監視方法 - Google Patents

通信装置、制御回路、記憶媒体および通信品質監視方法 Download PDF

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Description

本開示は、移動無線通信ネットワークにおける通信装置、制御回路、記憶媒体および通信品質監視方法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規格化が進められる第5世代移動通信(以下、5Gと称する。)システムでは、高信頼、および低遅延性を活かした産業用途での活用が検討されており、産業用イーサネット(登録商標)などで高精度に時刻同期した通信を提供するTSC(Time Sensitive Communication)への対応が期待されている。5Gシステムは、これまで工場内のLAN(Local Area Network)などの有線接続における通信環境を前提としてきた産業用機器に影響を与えず、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で規格化されたIEEE802.1AS、IEEE802.1QbvなどのTSN(Time Sensitive Networking)プロトコルに対応するためには、電波環境、移動などによって変化する移動通信ネットワーク内でCC(Control & Communication)-Link IE(Industrial Ethernet(登録商標)) TSNなどの産業用プロトコルを用いて伝送されるEthernetパケットの伝送遅延、揺らぎなどを低減し、さらに産業用機器と通信する制御情報を高信頼に伝送する必要がある。そのため、産業用ネットワークへの適用を想定した5Gシステムの高信頼、かつ低遅延化技術の標準化が進められている。一方で、産業用ネットワークの無線化では、特定の場所に設置された産業用機器、移動する無人搬送車であるAGV(Autonomous Guided Vehicle)など時刻同期した各機器がネットワーク内で連係して動作するため、電波環境の影響が大きい通信回線の特性に応じて、適切なサービス通信品質を確保する必要があるという課題があった。
このような課題の解決方法として、特許文献1には、産業用ネットワークを構成する5Gシステムにロボット、AGVなどの産業用機器を接続するために、各機器が通信相手の機器またはTSNシステムに接続する経路毎にサービス通信品質となる、許容可能な5Gシステム内の装置内遅延および通信遅延の目標値、TSNのパラメータとして入力する通信遅延の設定値などを定義し、当該機器が通信先となるTSNシステムに接続するまでの経路に応じてサービス通信品質を変更する産業用ネットワークの通信制御技術が開示されている。これによって、移動などの要因で変化する通信経路に応じて、ネットワークの入力点から出力点までの適切なサービス通信品質を選択することが可能となり、5Gシステム内を移動する移動局などの産業用機器に要求されるサービス通信品質を補正することができる。
国際公開第2020/200432号
しかしながら、上記従来の技術によれば、特定の場所に固定設置された産業用機器、移動する産業用機器など、複数の産業用機器が連動して稼働する設備で移動する産業用機器の位置が変化した場合、また産業用機器の作業フロー中に電波環境の変化が発生した場合、不均一な通信品質によって通信遅延、揺らぎ量などに影響が出る。このような場合、サービス通信品質が均一とならず、連動して稼働する産業用機器の制御時刻の維持に寄与しない、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、産業用プロトコルを用いる移動無線通信ネットワークにおいて、異なる電波環境に起因して発生するサービス通信品質の不均一性を、連動して稼働する産業用機器グループの中で低減することができる通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、産業用プロトコルを用いる移動通信システムが備える通信装置である。通信装置は、移動通信システムの内部で連動して稼働する産業用機器が属する通信グループを管理するグループ管理部と、各通信グループに対応したフィルタを用いて受信したパケットの通信グループを判定する通信グループ識別部と、通信グループ毎に通信グループ単位測定部を有して各通信グループ単位測定部が対応する通信グループの通信品質を測定することで、移動通信システムの内部での通信品質を、通信グループの単位で測定する通信品質測定部と、通信品質測定部で測定された通信品質の測定結果を含む履歴情報を記憶する記憶部と、通信グループ毎に、通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、履歴情報から得られる通信品質の測定結果の変動量が評価指標の許容範囲か否かを評価し、許容範囲を超過した場合に通信品質劣化通知を送信する通信品質評価部と、通信品質劣化通知に基づいて、通信グループに属する産業用機器に設定されるサービス通信品質を更新する通信品質更新部と、を備える。通信品質評価部は、評価指標として、サービス通信品質は満足するが今後通信品質劣化となる可能性が高いと判断するための通信品質劣化予測閾値、およびサービス通信品質を満足できないことを判断するための通信品質超過閾値の2段階の評価閾値を用いることを特徴とする。
本開示に係る通信装置は、産業用プロトコルを用いる移動無線通信ネットワークにおいて、異なる電波環境に起因して発生するサービス通信品質の不均一性を、連動して稼働する産業用機器グループの中で低減することができる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る移動無線通信ネットワークの構成の一例を示す図 本実施の形態に係る5Gシステムの論理的なTSNBridgeの構成の一例を示すブロック図 本実施の形態に係る5Gシステムの論理的なTSNBridgeの構成により確立されるTSNリンクの一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置の構成の一例を示すブロック図 本実施の形態に係る5Gシステムにおいて通信グループ内に属する移動機または機器を判定するための識別情報の一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置が備える時分割スケジューリング部の構成の一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置の時分割スケジューリング部が備える送信キューに設定されるトラフィッククラスを示すトラフィック情報の一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置の時分割スケジューリング部が備えるゲート制御リストの構成の一例を示す図 本実施の形態に係る5Gシステム内における通信遅延量の測定結果の一例を示す図 本実施の形態に係る通信品質評価部による5Gシステムでの通信遅延量の測定結果を評価する方法の一例を示す第1の図 本実施の形態に係る通信品質評価部による5Gシステムでの通信遅延量の測定結果を評価する方法の一例を示す第2の図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置のメモリに格納される通信グループ毎のQoSに基づく評価指標の一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置において通信品質の許容範囲とQoSとの対応関係を示す優先度情報の一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置において通信グループ単位でサービス通信品質を更新する手順を示す第1の図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置において通信グループ単位でサービス通信品質を更新する手順を示す第2の図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置において通信グループごとに通信品質測定を行うための通信グループ識別部と通信品質測定部との関係を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成の一例を示す図 本実施の形態に係るネットワーク側通信装置が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の構成の一例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る通信装置、制御回路、記憶媒体および通信品質監視方法を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、移動無線通信ネットワークとして5Gシステムを前提に説明するが、移動無線通信ネットワークはこれに限定されない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る移動無線通信ネットワーク1の構成の一例を示す図である。移動無線通信ネットワーク1は、TSCをサポートするネットワークである。移動無線通信ネットワーク1は、5Gシステム10と、TSNBridge20と、TSN機器21と、を備える。5Gシステム10は、産業用プロトコルを用いる移動通信システムである。5Gシステム10は、5G無線規格に準拠した通信機器で構成され、移動無線通信ネットワーク1上でサービスを提供する。TSN機器21は、TSNBridge、EndStationなどの通信機器であり、特定の場所、AGVなどの無人搬送車上に設置される。TSNBridge20は、TSNのマスター時刻に同期しており、5Gシステム10を経由してTSN機器21と時刻同期を行い、産業用プロトコルなどを用いた通信を行う。
図2は、本実施の形態に係る5Gシステム10の論理的なTSNBridgeの構成の一例を示すブロック図である。3GPPの規格では、5Gシステム10に接続されるTSNBridge20、またはTSN機器21などから見た場合、5Gシステム10が1つの論理的なTSNBridgeを構成しているとみなすことができる。図2では、論理的なTSNBridgeの構成が示されている。また、図2では、一例として、図1に示すTSN機器21のうち、デバイス側に配置されるTSN機器21をEndStation21aとし、ネットワーク側に配置されるTSN機器21をEndStation21bとする場合が示されている。
5Gシステム10は、移動機30と、基地局31と、コア装置32,33と、デバイス側インタフェース変換装置50と、ネットワーク側インタフェース変換装置51,52と、を備える。5Gシステム10は、基地局31から送信される無線信号40によってサービスエリアが構成され、サービスエリア内の移動機30が基地局31と無線信号40で接続されている。
コア装置32は、移動機30の呼制御、認証処理、および位置管理を行う装置である。コア装置32は、基地局31の制御を実施する。
コア装置33は、移動機30が基地局31を経由して通信を行う際にデータを転送するゲートウェイ装置である。コア装置33は、EndStation21a、TSNBridge20、およびEndStation21bの間で行われる通信において、産業用プロトコルに基づく転送処理を行う。
デバイス側インタフェース変換装置50は、EndStation21aと移動機30との間で、TSNプロトコルの変換処理を行い、産業用プロトコルを用いて伝送されるEthernetパケットの中継を行うインタフェース変換装置である。
ネットワーク側インタフェース変換装置51は、TSNBridge20とコア装置33との間で、TSNプロトコルの変換処理を行い、産業用プロトコルを用いて伝送されるEthernetパケットの中継を行うインタフェース変換装置である。
ネットワーク側インタフェース変換装置52は、TSNの制御装置であり、ユーザ設定、ネットワーク設定などを担当するTSNCNC(Time Sensitive Networking Centralized Network Configuration)60、およびTSNCUC(Time Sensitive Networking Centralized User Configuration)61からのQoS(Quality of Service)設定または時刻情報に基づくEthernetパケットのスケジューリング情報などを5Gシステム10用のQoS設定に変換するためのプロトコル変換を行うインタフェース変換装置である。また、ネットワーク側インタフェース変換装置52は、デバイス側インタフェース変換装置50のポート設定情報などを無線プロトコル経由で伝達する。
なお、実施の形態1で説明する機能がコア装置33またはネットワーク側インタフェース変換装置51のどちらかにも備えることが可能な場合、これらを併せたものをネットワーク側通信装置70と称する。同様に、実施の形態1で説明する機能が移動機30またはデバイス側インタフェース変換装置50のどちらにも備えることが可能な場合、これらを併せたものをデバイス側通信装置71と称する。以降の説明において、ネットワーク側通信装置70、およびデバイス側通信装置71を、単に通信装置と称することがある。
なお、5Gシステム10は、基地局31の配下に複数の移動機30が接続可能な構成であり、コア装置32,33の配下に複数の基地局31が接続可能な構成である。また、デバイス側インタフェース変換装置50、およびネットワーク側インタフェース変換装置51は、図2の例では1台のTSN機器21のみが接続されているが、LAN接続により複数のTSN機器21と接続可能である。
図3は、本実施の形態に係る5Gシステム10の論理的なTSNBridgeの構成により確立されるTSNリンクの一例を示す図である。5Gシステム10内におけるネットワーク側通信装置70とデバイス側通信装置71との間のネットワークは、時間制約が厳しいTSNBridge20およびEndStation21aのアプリケーションからは、5Gシステム10の論理的なTSNBridge内に1つの固定な遅延時間を持つ1つのTSNリンクであると見なされる。本実施の形態では、同一のTSNリンクは同じサービス通信品質を持ち、同一の作業フローを行うEndStation21aから構成される通信グループにより利用される。なお、図3では、記載を簡潔にするため、ネットワーク側通信装置70およびデバイス側通信装置71を単に通信装置と記載している。
5Gシステム10が備えるネットワーク側通信装置70の構成について説明する。図4は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70の構成の一例を示すブロック図である。ネットワーク側通信装置70は、外部インタフェース100a,100bと、装置管理部110と、5Gデータ通信部120、データ処理部130と、通信部140と、を備える。
外部インタフェース100aは、基地局31と接続するRJ(Registered Jack)45を持つEthernet回線、光回線などと接続可能な物理インタフェースである。
外部インタフェース100bは、TSNBridge20と接続するRJ45などのEthernet回線と接続可能な物理インタフェースである。
装置管理部110は、ネットワーク側通信装置70の設定、管理などを行う。装置管理部110は、管理インタフェース部111と、電源部112と、メモリ113と、時刻管理部114と、装置管理機能部115と、を備える。
管理インタフェース部111は、TSNCNC60、TSNCUC61などの制御装置と通信し、ネットワーク側通信装置70の設定情報などを取得する。電源部112は、ネットワーク側通信装置70の各構成に電源を供給する。メモリ113は、ネットワーク側通信装置70が動作するための装置パラメータ、TSNプロトコル関連パラメータなどの設定情報を格納する記憶部である。例えば、メモリ113は、後述するデータ処理部130の通信品質測定部134で測定された通信品質の測定結果を含む履歴情報も記憶する。時刻管理部114は、データ処理部130の後述する時刻同期機能部137より取得した時刻情報を管理する。装置管理機能部115は、ネットワーク側通信装置70の稼働状態などの装置状態を管理する。
ネットワーク側通信装置70がコア装置33およびネットワーク側インタフェース変換装置51の個別の装置として構成される場合、個別の装置に設けられる装置管理部110には、個別の装置に必要となる機能を実現する処理部がそれぞれ配備されるようにしてもよい。
5Gデータ通信部120は、外部インタフェース100aを介して基地局31と通信を行い、基地局31とデータ処理部130との間のデータ通信を仲介する。データ処理部130は、5Gシステム10内のデータ伝送処理および外部のTSNBridge20と接続するためにTSNプロトコルの変換処理を行う。データ処理部130は、グループ管理部131と、通信グループ識別部132と、複数の通信グループ単位測定部133から構成される通信品質測定部134と、通信品質評価部135と、通信品質更新部136と、時刻同期機能部137と、時分割スケジューリング部138と、を備える。
図5は、本実施の形態に係る5Gシステム10において通信グループ内に属する移動機30または機器を判定するための識別情報400の一例を示す図である。識別情報400は、項目401、およびデータ識別子402によって構成される。グループ管理部131は、基地局31、およびデバイス側通信装置71を介して接続するEndStation21aのうち、連動して稼働する複数の産業用機器を通信グループとして、すなわち通信グループの単位で管理する。産業用機器とは、例えば、AGV、シーケンサなどである。グループ管理部131は、各グループに属する移動機30の識別情報400として、移動機30を特定可能な識別番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)、5G-GUTI(5G Globally Unique Temporary Identity)、基地局31との接続を識別するTEID(Tunneling End Point ID)、パケットに含まれるIP(Internet Protocol)アドレスまたはEthernet内のMAC(Media Access Control)アドレスなど移動機30または機器を特定可能なデータ識別子402、サービス通信品質情報を示すQoS情報などを用いる。なお、移動機30を特定可能な識別番号としては、上記に記載したIMSI、TMSI、5G-GUTIの全てのデータ識別子402を用いてもよいし、特定のデータ識別子402のみ用いてもよい。また、グループ管理部131が管理する通信グループ情報はメンテナンスツールなどから設定されることを前提とするが、事前にネットワーク側通信装置70に保存されてもよい。
通信グループ識別部132は、基地局31から受信するデータに含まれるTEIDとパケットに付与されるQoS情報とに基づいて、当該パケットがどの通信グループに属するかを識別する。
通信品質測定部134は、移動通信システムの内部での通信品質を、通信グループの単位で測定する。通信品質の一例は、遅延量である通信遅延量、および通信遅延量の変動量である揺らぎ量である。一例では、通信品質測定部134は、EndStation21aから送信されるEthernetパケットのデバイス側通信装置71からネットワーク側通信装置70までの5Gシステム10内のパケット単位またはアプリケーション単位の通信遅延量および揺らぎ量を測定し、メモリ113に格納する。具体的には、通信品質測定部134は、移動通信システムの送信端となるネットワーク側通信装置70からの出力時刻と、受信端となるデバイス側通信装置71からの入力時刻との差分から、移動通信システムの内部での通信遅延量を測定する。通信品質測定部134は、測定した通信遅延量からパケットの揺らぎ量を計算し、通信遅延量および揺らぎ量を履歴情報として記憶部であるメモリ113に格納する。
通信グループ単位測定部133は、通信品質測定部134において、グループ管理部131によってグループ化された移動機30の単位で通信品質を測定する機能ブロックである。
通信品質評価部135は、通信グループ毎に、通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、メモリ113に格納される履歴情報から得られる通信品質の測定結果の変動量が評価指標の許容範囲か否かを評価する。具体的には、通信品質評価部135は、メモリ113に格納された通信グループ毎の通信遅延量および揺らぎ量の履歴情報を取得し、グループ管理部131から設定された通信グループ単位で通信遅延量、および揺らぎ量の変動量の計算を行う。なお、通信品質評価部135は、評価指標として、各変動量が許容範囲かどうかを判定する通信品質超過閾値、および劣化状態を示す通信品質劣化予測閾値の2段階の評価閾値を用いる。通信品質評価部135は、履歴情報から得られる通信品質の測定結果の変動量が通信品質劣化予測閾値を超過した場合、ネットワーク側通信装置70内、例えば通信品質更新部136、またはネットワーク側通信装置70外の装置に通信品質劣化通知を送信する。
通信品質更新部136は、通信品質評価部135から送信された通信グループの通信品質劣化通知に基づいて、許容範囲とQоSとの対応関係を示す優先度情報を参照し、通信グループに属する全ての移動機30などの産業用機器のサービス通信品質の更新可否を判断する。通信品質更新部136は、サービス通信品質の変更が必要と判断した場合、通信グループに属する全ての産業用機器に対してQoSの更新手順を開始する。なお、通信品質更新部136は、通信品質評価部135から通信品質劣化通知が送信されるのは履歴情報から得られる通信品質の測定結果の変動量が通信品質劣化予測閾値を超過した場合であることから、サービス通信品質の更新可否の判断については省略してもよい。すなわち、通信品質更新部136は、通信品質劣化通知に基づいて優先度情報を参照し、通信品質劣化後に許容される評価指標を選択し、通信グループに属する産業用機器に設定されるサービス通信品質であるQoSを、選択した評価指標に対応するQoSに更新してもよい。
時刻同期機能部137は、TSNBridge20、およびTSNプロトコルを用いて外部インタフェース100b経由で通信を行う。時刻同期機能部137は、SYNCメッセージ受信時に時刻管理部114から時刻情報、すなわち5Gシステム10がSYNCメッセージを取得した時刻を示す入力時刻を取得し、入力時刻をSYNCメッセージに追加し、SYNCメッセージを更新する。次に、時刻同期機能部137は、更新したSYNCメッセージを5Gデータ通信部120、および外部インタフェース100aを介して、基地局31および移動機30に送信する。更新したSYNCメッセージを受信したデバイス側通信装置71は、5Gシステム10の遅延量をTSNプロトコルで使用されるメッセージのcorrectionFieldに加算し、EndStation21aに転送することでTSN機器との時刻同期を行う。ここでは、TSNプロトコルで使用されるメッセージとして、SYNCメッセージを前提とする。
時分割スケジューリング部138は、他のTSN機器であるTSNBridge20と高精度に同期してIEEE802.1Qbvに規定される各トラフィッククラスの送信時間を制御する機能を提供する。
通信部140は、装置管理部110と、データ処理部130と、が外部インタフェース100bを介してTSNBridge20と通信する機能を提供する。
なお、デバイス側通信装置71の構成は、ネットワーク側通信装置70と相対する構成であり、5Gデータ通信部が移動機30と接続され、通信部がEndStation21aと接続される構成を取る。
次にネットワーク側通信装置70が備える時分割スケジューリング部138の構成について説明する。各通信装置における時分割スケジューリング機能は同じであるため、ここではネットワーク側通信装置70の構成を例に挙げて説明する。図6は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70が備える時分割スケジューリング部138の構成の一例を示す図である。時分割スケジューリング部138は、送信キュー200a~200hと、送信選択アルゴリズム201a~201hと、送信ゲート202a~202hと、送信選択機能部210と、ゲート制御リスト220と、を備える。
送信キュー200a~200hは、5Gシステム10から外部のTSN機器21であるTSNBridge20、およびEndStation21bに対するEthernetパケット送信処理において、各トラフィッククラスの送信時間を制御する機能を実現する。送信キュー200a~200hは、図7に記載されるIEEE802.1pに定義されるPCP(Priority Code Point)に関連付けられる優先度を示すトラフィッククラスに対応した送信キューである。
図7は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70の時分割スケジューリング部138が備える送信キュー200a~200hに設定されるトラフィッククラスを示すトラフィック情報230の一例を示す図である。トラフィック情報230において、送信キュー200aはトラフィッククラスTC#0に対応し、送信キュー200bはトラフィッククラスTC#1に対応し、送信キュー200cはトラフィッククラスTC#2に対応し、送信キュー200dはトラフィッククラスTC#3に対応している。また、送信キュー200eはトラフィッククラスTC#4に対応し、送信キュー200fはトラフィッククラスTC#5に対応し、送信キュー200gはトラフィッククラスTC#6に対応し、送信キュー200hはトラフィッククラスTC#7に対応している。図6および図7から、トラフィッククラスTC#0の送信キュー200aの優先度が最も低く、トラフィッククラスの数字が大きくなるほど優先度が高くなり、トラフィッククラスTC#7の送信キュー200hの優先度が最も高くなる。図7において、設定値は、各トラフィッククラスを識別可能な情報である。
送信選択アルゴリズム201a~201hは、対応する送信キュー200a~200hに格納されたデータの送信可否を判断する。
送信ゲート202a~202hは、ゲート制御リスト220に規定された時間と、対応する送信選択アルゴリズム201a~201hによる送信キュー200a~200hの送信可否の情報とに基づいて、ゲートのOpenおよびClosedを制御する。
送信選択機能部210は、送信ゲート202a~202hを通過してきたデータを、外部装置に送信する。
ゲート制御リスト220は、送信ゲート202a~202hのOpenおよびClosedが規定されたものである。図8は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70の時分割スケジューリング部138が備えるゲート制御リスト220の構成の一例を示す図である。ゲート制御リスト220は、図8に示すように、各時間221に対して各送信ゲート202a~202hの送信可能な時間帯であるOpen、または送信不可な時間帯であるClosedが定義される送信ゲート状態222が登録される。
図9は、本実施の形態に係る5Gシステム10内における通信遅延量の測定結果の一例を示す図である。図9において、横軸は時間を示し、縦軸は通信遅延量測定結果を示している。通信遅延量測定結果300は、5Gシステム10内を伝送する各パケットに付与される5Gシステム10のQoS情報により識別される優先度情報と、各パケットに付与される移動機30を識別するための識別番号を持つ。図9において、測定結果301a,301b,301c,301dは、同じ通信グループに属する移動機30のパケットを示す。通信品質評価部135は、メモリ113に記憶される履歴情報を用いて、通信遅延量測定結果300を生成する。
図10は、本実施の形態に係る通信品質評価部135による5Gシステム10での通信遅延量の測定結果を評価する方法の一例を示す第1の図である。図11は、本実施の形態に係る通信品質評価部135による5Gシステム10での通信遅延量の測定結果を評価する方法の一例を示す第2の図である。図10に示すように、通信品質評価部135は、測定区間310を評価時間の単位として通信遅延量の評価を行う。通信遅延量の評価指標として、サービス通信品質は満足するが今後通信品質劣化となる可能性が高いと判断する通信品質劣化予測閾値311と、サービス通信品質を満足できないことを判断する通信品質超過閾値312を定義する。通信品質評価部135は、通信遅延量の測定結果を評価する際、図10ではパケット受信毎に測定した通信遅延量の測定結果を用いているが、測定区間310内で連続して受信するパケットの通信遅延量の平均値、移動平均、中央値などを用いてもよい。通信品質評価部135における通信遅延量の測定結果の使用方法は、これらに限定されない。
図11は、移動機#4の通信品質の変化を示している。通信品質評価部135は、通信遅延量の測定結果315aにおいて通信品質劣化予測閾値311を超過していることを検出すると、通信グループ内の通信品質劣化を判断するため通信グループ更新時間313の区間で連続して通信品質劣化予測閾値311を超過した状態を継続するか評価を実施する。通信品質評価部135は、通信品質劣化時間314が、測定結果315aから測定結果315bまでの通信グループ更新時間313を超過し、通信品質劣化状態にあると判断すると、通信品質更新部136に対して通信グループ内のQoS、すなわちサービス通信品質の更新を要求する。図12は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70のメモリ113に格納される通信グループ毎のQoSに基づく評価指標500の一例を示す図である。図12の評価指標500は、通信グループ501毎の、通信品質超過閾値502、通信品質劣化予測閾値503、およびサービス通信品質固定遅延504を示すものである。図13は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70において通信品質の許容範囲とQoSとの対応関係を示す優先度情報600の一例を示す図である。図13の優先度情報600は、各QoS、すなわち各サービス通信品質の優先度601毎の、通信品質超過閾値602、通信品質劣化予測閾値603、およびサービス通信品質固定遅延604を示すものである。優先度情報600については、メモリ113に格納され、通信品質評価部135および通信品質更新部136が参照できる形態でもよいし、通信品質評価部135および通信品質更新部136が保持する形態でもよい。
通信品質更新部136は、通信品質評価部135から要求された通信グループのQoSの更新を行う場合、次に優先度の高いQoSに対応する評価指標を当該通信グループの評価指標として更新を行う。通信品質更新部136は、現在のQoS、すなわちサービス通信品質が優先度1であった通信グループに対して通信品質評価部135から通信品質劣化通知が送信された場合、当該グループのサービス通信品質を、優先度2のサービス通信品質にするように更新を行う。
図14は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70において通信グループ単位でサービス通信品質を更新する手順を示す第1の図である。図14は、ネットワーク側通信装置70の通信品質更新部136が、コア装置32を介して通信グループに属する全てのデバイス側通信装置71のサービス通信品質、すなわちQoS情報を一括で更新する例を示している。図14で示される手順では、通信品質更新部136は、各デバイス側通信装置71において通信グループとしてPDUセッションのQoS情報が更新されることを認識するため、PDU Session Group IDを付与する。
具体的には、図14において、ネットワーク側通信装置70の通信品質測定部134は、通信グループ毎に通信品質を監視する(ステップS101)。通信品質測定部134は、通信グループ毎の通信遅延量および揺らぎ量を履歴情報としてメモリ113に格納する。通信品質評価部135は、メモリ113から履歴情報を取得し、通信品質の測定結果の変動量が許容範囲となるか評価を行う。通信品質評価部135は、通信品質の劣化を検出した場合(ステップS102)、通信品質更新部136に通知する。通信品質更新部136は、該当する通信グループ内で使用される識別子の情報を取得し(ステップS103)、通信グループに属する全ての移動機30に対してQoSの更新手順を開始する。通信品質更新部136は、移動機#1に対してPDUセッション変更要求を行い(ステップS104)、移動機#1からPDUセッション変更応答を取得する(ステップS105)。同様に、通信品質更新部136は、移動機#2に対してPDUセッション変更要求を行い(ステップS106)、移動機#2からPDUセッション変更応答を取得する(ステップS107)。
図15は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70において通信グループ単位でサービス通信品質を更新する手順を示す第2の図である。図15は、ネットワーク側通信装置70の通信品質更新部136が、ネットワーク側インタフェース変換装置52を介して外部のTSNコントローラにサービス通信品質変化通知を送信し、各機器に対してサービス通信品質の更新設定を行うことで、デバイス側通信装置71から5Gシステム10内のPDUセッションのQoS情報を更新する例を示している。TSNコントローラは、例えば、前述のTSNCNC60、TSNCUC61などの制御装置である。
具体的には、図15において、ステップS101からステップS103までの動作は、図14のステップS101からステップS103までの動作と同じである。通信品質更新部136は、TSNコントローラに対してサービス通信品質変化通知を送信する(ステップS201)。TSNコントローラは、移動機#1にサービス通信品質の更新設定を行う(ステップS202)。移動機#1は、ネットワーク側通信装置70にPDUセッション変更要求を行う(ステップS203)。ネットワーク側通信装置70の通信品質更新部136は、移動機#1に対してPDUセッション変更を行い(ステップS204)、移動機#1からPDUセッション変更応答を取得する(ステップS205)。同様に、TSNコントローラは、移動機#2にサービス通信品質の更新設定を行う(ステップS206)。移動機#2は、ネットワーク側通信装置70にPDUセッション変更要求を行う(ステップS207)。ネットワーク側通信装置70の通信品質更新部136は、移動機#2に対してPDUセッション変更を行い(ステップS208)、移動機#2からPDUセッション変更応答を取得する(ステップS209)。
なお、図14および図15で説明した通信グループ単位でサービス通信品質を更新する手順において、本実施の形態ではPDU Session Group IDを例として用いたが、これに限定されない。通信グループ単位でサービス通信品質を更新する手順については、移動機30ごとに異なるPDU Session ID、およびQoS情報の割り当てを行い、ネットワーク側通信装置70内で管理するPDU Session Group ID、およびGroup QoSに関連付けることでも同様の効果を得ることができる。すなわち、インタフェースの情報要素観点では、移動機30ごとに個別に情報が管理されていても、装置実装上の内部情報でグループを管理し、管理されているグループに対応付けることでも同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、5Gシステム10外のコントローラとしてTSNコントローラを使用しているが、FA機器を管理するコントローラなどを使用してもよい。通信品質更新部136は、図14または図15の動作において、移動機30、すなわち産業用機器の識別子を用いることで、通信グループに属する産業用機器に設定されるQoSを連続的に、または同時に更新することができる。
図16は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70において通信グループごとに通信品質測定を行うための通信グループ識別部132と通信品質測定部134との関係を示す図である。通信グループ識別部132は、メモリ113に格納される通信グループ情報に対応したフィルタ700a~700nを備える。なお、以下では、個々のフィルタ700a~700nを区別する必要がない場合には、フィルタ700と表記する。フィルタ700は、5Gデータ通信部120から受信したパケットの識別情報から、事前に登録された通信グループを判定する。フィルタ700は、5Gデータ通信部120から受信したパケットが通信グループ1と判定した場合、通信品質測定部134の通信グループ1の通信グループ単位測定部133に転送する。なお、フィルタ700は、受信したパケットが特定の通信グループに属するものではないと判定した場合、通信グループに属さない移動機30ごとの通信として取り扱う。このように、通信グループ識別部132は、通信グループを識別するフィルタ700によって、通信品質測定部134の対応する通信グループ単位測定部133にパケットを転送する。各通信グループ単位測定部133は、当該通信グループにおける5Gシステム10の論理的なTSNBridge内に固定の遅延時間を定義するためのサービス通信品質固定遅延701を持ち、移動機30ごとに受信したパケットの通信遅延量の測定結果702a~702n、およびサービス通信品質固定遅延701から許容マージン703a~703nを計算する。そのため、図10で示す通信品質超過閾値312、およびサービス通信品質固定遅延701は同じ設定を用いてもよい。
なお、本実施の形態における説明は簡略化のため、ネットワーク側通信装置70を中心に記載したが、デバイス側通信装置71においても同様である。また、デバイス側通信装置71においては、ネットワーク側通信装置70から送信されるパケットの処理は同一の電波環境を利用するケースが多く、本実施の形態の技術は、他の移動機30に接続するデバイス側通信装置71からネットワーク側通信装置70経由でデバイス側通信装置71に転送されるパケットの処理に効果が期待できる。
つづいて、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70のハードウェア構成について説明する。ネットワーク側通信装置70において、外部インタフェース100a,100bは外部インタフェースである。装置管理部110、5Gデータ通信部120、データ処理部130および通信部140は処理回路により実現される。処理回路は、プログラムを格納するメモリ、およびメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図17は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70が備える処理回路をプロセッサ91およびメモリ92で実現する場合の処理回路90の構成の一例を示す図である。図17に示す処理回路90は制御回路であり、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、ネットワーク側通信装置70の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能をネットワーク側通信装置70に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
上記プログラムは、グループ管理部131が、移動通信システムの内部で連動して稼働する産業用機器が属する通信グループを管理する第1のステップと、通信品質測定部134が、移動通信システムの内部での通信品質を、通信グループの単位で測定する第2のステップと、メモリ113が、通信品質測定部134で測定された通信品質の測定結果を含む履歴情報を記憶する第3のステップと、通信品質評価部135が、通信グループ毎に、通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、履歴情報から得られる通信品質の測定結果の変動量が評価指標の許容範囲か否かを評価し、許容範囲を超過した場合に通信品質劣化通知を送信する第4のステップと、通信品質更新部136が、通信品質劣化通知に基づいて許容範囲とサービス通信品質との対応関係を示す優先度情報を参照し、通信品質劣化後に許容される評価指標を選択し、通信グループに属する産業用機器に設定されるサービス通信品質を、選択した評価指標に対応するサービス通信品質に更新する第5のステップと、をネットワーク側通信装置70に実行させるプログラムであるとも言える。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図18は、本実施の形態に係るネットワーク側通信装置70が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の構成の一例を示す図である。図18に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路93については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路93は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上では、ネットワーク側通信装置70のハードウェア構成について説明したが、デバイス側通信装置71のハードウェア構成も同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ネットワーク側通信装置70およびデバイス側通信装置71は、データの通信遅延量および揺らぎ量の測定および評価を行い、連動して稼働する産業用機器のグループ内で異なる電波環境に起因して発生する通信品質の不均一性を、連動して稼働する産業用機器グループ内で通信遅延量および揺らぎ量を許容可能な範囲に調整する制御を行うこととした。これにより、ネットワーク側通信装置70およびデバイス側通信装置71は、電波環境の異なる多数の通信回線で構成される移動無線通信ネットワークにおいて、連動して稼働する産業機器間の予測しない制御時刻のばらつきを、改善することができる。ネットワーク側通信装置70およびデバイス側通信装置71は、産業用プロトコルを用いる移動無線通信ネットワーク1において、異なる電波環境に起因して発生するサービス通信品質の不均一性を、連動して稼働する産業用機器グループの中で低減することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 移動無線通信ネットワーク、10 5Gシステム、20 TSNBridge、21 TSN機器、21a,21b EndStation、30 移動機、31 基地局、32,33 コア装置、50 デバイス側インタフェース変換装置、51,52 ネットワーク側インタフェース変換装置、60 TSNCNC、61 TSNCUC、70 ネットワーク側通信装置、71 デバイス側通信装置、100a,100b 外部インタフェース、110 装置管理部、111 管理インタフェース部、112 電源部、113 メモリ、114 時刻管理部、115 装置管理機能部、120 5Gデータ通信部、130 データ処理部、131 グループ管理部、132 通信グループ識別部、133 通信グループ単位測定部、134 通信品質測定部、135 通信品質評価部、136 通信品質更新部、137 時刻同期機能部、138 時分割スケジューリング部、140 通信部、200a~200h 送信キュー、201a~201h 送信選択アルゴリズム、202a~202h 送信ゲート、210 送信選択機能部、220 ゲート制御リスト、700a~700n フィルタ。

Claims (6)

  1. 産業用プロトコルを用いる移動通信システムが備える通信装置であって、
    前記移動通信システムの内部で連動して稼働する産業用機器が属する通信グループを管理するグループ管理部と、
    各通信グループに対応したフィルタを用いて受信したパケットの通信グループを判定する通信グループ識別部と、
    通信グループ毎に通信グループ単位測定部を有して各通信グループ単位測定部が対応する通信グループの通信品質を測定することで、前記移動通信システムの内部での通信品質を、前記通信グループの単位で測定する通信品質測定部と、
    前記通信品質測定部で測定された前記通信品質の測定結果を含む履歴情報を記憶する記憶部と
    信グループ毎に、前記通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、前記履歴情報から得られる前記通信品質の測定結果の変動量が前記評価指標の許容範囲か否かを評価し、前記許容範囲を超過した場合に通信品質劣化通知を送信する通信品質評価部と、
    前記通信品質劣化通知に基づいて、前記通信グループに属する前記産業用機器に設定されるサービス通信品質を更新する通信品質更新部と、
    を備え
    前記通信品質評価部は、前記評価指標として、前記サービス通信品質は満足するが今後通信品質劣化となる可能性が高いと判断するための通信品質劣化予測閾値、および前記サービス通信品質を満足できないことを判断するための通信品質超過閾値の2段階の評価閾値を用いる、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信品質更新部は、前記通信品質劣化通知に基づいて前記許容範囲と前記サービス通信品質との対応関係を示す優先度情報を参照し、通信品質劣化後に許容される前記評価指標を選択し、前記通信グループに属する前記産業用機器に設定される前記サービス通信品質を、選択した前記評価指標に対応する前記サービス通信品質に更新する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信品質更新部は、前記産業用機器の識別子を用いて、前記通信グループに属する前記産業用機器に設定される前記サービス通信品質を同時に更新する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 産業用プロトコルを用いる移動通信システムが備える通信装置を制御するための制御回路であって、
    前記移動通信システムの内部で連動して稼働する産業用機器が属する通信グループを管理、
    各通信グループに対応したフィルタを用いて受信したパケットの通信グループを判定、
    通信グループ毎に通信グループ単位測定部を有して各通信グループ単位測定部が対応する通信グループの通信品質を測定することで、前記移動通信システムの内部での通信品質を、前記通信グループの単位で測定、
    測定された前記通信品質の測定結果を含む履歴情報を記憶
    信グループ毎に、前記通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、前記履歴情報から得られる前記通信品質の測定結果の変動量が前記評価指標の許容範囲か否かを評価し、前記許容範囲を超過した場合に通信品質劣化通知を送信、
    前記通信品質劣化通知に基づいて、前記通信グループに属する前記産業用機器に設定されるサービス通信品質を更新、
    前記評価指標として、前記サービス通信品質は満足するが今後通信品質劣化となる可能性が高いと判断するための通信品質劣化予測閾値、および前記サービス通信品質を満足できないことを判断するための通信品質超過閾値の2段階の評価閾値を用いること、
    を前記通信装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  5. 産業用プロトコルを用いる移動通信システムが備える通信装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記移動通信システムの内部で連動して稼働する産業用機器が属する通信グループを管理、
    各通信グループに対応したフィルタを用いて受信したパケットの通信グループを判定、
    通信グループ毎に通信グループ単位測定部を有して各通信グループ単位測定部が対応する通信グループの通信品質を測定することで、前記移動通信システムの内部での通信品質を、前記通信グループの単位で測定、
    測定された前記通信品質の測定結果を含む履歴情報を記憶
    信グループ毎に、前記通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、前記履歴情報から得られる前記通信品質の測定結果の変動量が前記評価指標の許容範囲か否かを評価し、前記許容範囲を超過した場合に通信品質劣化通知を送信、
    前記通信品質劣化通知に基づいて、前記通信グループに属する前記産業用機器に設定されるサービス通信品質を更新、
    前記評価指標として、前記サービス通信品質は満足するが今後通信品質劣化となる可能性が高いと判断するための通信品質劣化予測閾値、および前記サービス通信品質を満足できないことを判断するための通信品質超過閾値の2段階の評価閾値を用いること、
    を前記通信装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
  6. 産業用プロトコルを用いる移動通信システムが備える通信装置の通信品質監視方法であって、
    グループ管理部が、前記移動通信システムの内部で連動して稼働する産業用機器が属する通信グループを管理する第1のステップと、
    通信グループ識別部が、各通信グループに対応したフィルタを用いて受信したパケットの通信グループを判定する第2のステップと、
    通信品質測定部が、通信グループ毎に通信グループ単位測定部を有して各通信グループ単位測定部が対応する通信グループの通信品質を測定することで、前記移動通信システムの内部での通信品質を、前記通信グループの単位で測定する第のステップと、
    記憶部が、前記通信品質測定部で測定された前記通信品質の測定結果を含む履歴情報を記憶する第のステップと
    信品質評価部が、通信グループ毎に、前記通信品質の測定結果の変動量の許容範囲が規定された評価指標に基づいて、前記履歴情報から得られる前記通信品質の測定結果の変動量が前記評価指標の許容範囲か否かを評価し、前記許容範囲を超過した場合に通信品質劣化通知を送信する第5のステップと、
    通信品質更新部が、前記通信品質劣化通知に基づいて、前記通信グループに属する前記産業用機器に設定されるサービス通信品質を更新する第6のステップと、
    を含み、
    前記第5のステップにおいて、前記通信品質評価部は、前記評価指標として、前記サービス通信品質は満足するが今後通信品質劣化となる可能性が高いと判断するための通信品質劣化予測閾値、および前記サービス通信品質を満足できないことを判断するための通信品質超過閾値の2段階の評価閾値を用いる、
    ことを特徴とする通信品質監視方法。
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