詳細な説明
本開示の実施形態を、添付の図面を参照して以下で詳細に説明する。なお、本開示の実施形態および実施形態の特徴は、矛盾が生じない場合は互いに任意に組み合わせてもよい。
添付の図面のフローチャートに示すステップは、コンピュータ実行可能命令のセットなど、コンピュータシステムにおいて行われてもよい。さらに、論理シーケンスがフローチャートに示されているが、場合によっては、図示または説明されるステップは、本明細書の順序とは異なる順序で行われてもよい。
無線通信システムでは、送信装置の消費電力を低減し他の送信に対する不必要に高い電力送信の干渉を低減するために、送信の送信電力を制御する必要がある。通信範囲の大きさ、2個の通信相手の送受信装置の最大送信電力および受信感度、データの変調・符号化モードおよび速度、動作周波数帯、送信が占める帯域幅などの要素はすべて、送信電力に影響を及ぼす。一般に、受信側の受信信号の要求品質を満たす条件では、比較的低い送信電力をできる限り使用することが必要である。
一般的な通信技術では、電力制御は、開ループ電力制御と閉ループ電力制御とを含む。
開ループ電力制御は、PLに基づく電力制御を表す、すなわち、第1の通信ノードは参照信号を送信し、第2の通信ノードは、この参照信号に従って第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのPLを測定する。ここで、PLは、第1の通信ノードが送信する参照信号の送信電力と第2の通信ノードが受信する参照信号の受信電力との差である。第1の通信ノードに対する第2の通信ノードの送信のPLが第2の通信ノードに対する第1の通信ノードの送信のPLと同じだとすれば、第2の通信ノードが送信ノードとして機能する場合、第2の通信ノードは、上述のPLを用いて、第1の通信ノードに対する送信の送信電力を計算可能である。PLは一方的な測定結果であるため、PLは、送信電力制御における開ループ部分に属する。
閉ループ電力制御とは、第1の通信ノードが送信を受信後に分析を行い、受信した品質に従って第2の通信ノード用に電力調整情報を提供することである。
閉ループ電力制御とは、第1の通信ノードが送信を受信後にパースし、受信した品質に従って第2の通信ノード用に電力調整情報を提供することである。
ロング・ターム・エボリューション(LTE)の場合、基地局から端末までのリンクがダウンリンクであり、端末から基地局までのリンクがアップリンクである。ダウンリンクの送信電力は、1つ以上のスケジューリングユーザ装置(UE)のチャネル測定結果とスケジューリングアルゴリズムとに従って基地局によって求められ、アップリンクの送信電力は、開ループ電力制御と閉ループ電力制御とを組合わせることによって求められる。さらに、送信電力は、送信速度、変調符号化方式(MCS)レベル、送信帯域幅など、送信に関する特定の量にも関連する。
以下は、LTEの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信電力の計算式であり、送信電力に影響を及ぼすパラメータについて、計算式を例として説明する。
上述の数式では、下付文字cはサービングセルを表す。キャリアアグリゲーション(CA)シナリオでは、各UEは少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC)をサポートし、各CCは1つのサービングセルとも呼ばれる。上述の数式から、電力計算式における各パラメータは、サービングセル用に構成または計算されることが分かる。
5G技術では、アップリンク送信の電力制御は、帯域幅部分(BWP)レベルである、すなわち、送信電力は、各BWPレベルのアップリンク送信についてそれぞれ求められる。
5G技術はビーム送信方式を導入し、基地局とUEとの両方が複数のビームをサポートする。ビームモードで動作する場合、ビームの特性は、電力計算によって考慮されなければならない。5Gにおけるパスロス測定のためのリソースは、伝送路のビームと関係があり、パスロス測定パラメータが開ループ電力パラメータおよび閉ループ電力パラメータと関係なく存在するように、基地局によって構成されなければならない。
ビーム方式をサポートするために、電力制御パラメータは、3個の部分、すなわち、開ループ電力制御パラメータ、閉ループ電力制御パラメータおよびパスロス測定パラメータにおいて構成される。パスロス測定パラメータは、パスロス測定の参照信号(RS)パラメータとも呼ばれる。電力制御パラメータの各部分は、複数の構成をサポートする、すなわち、最大でJ個の開ループ電力制御パラメータが構成されてもよく、各開ループ電力制御パラメータのナンバリングはjであり、最大でK個のパスロス測定パラメータが構成されてもよく、各パスロス測定パラメータのナンバリングはkであり、最大でL個の閉ループ電力制御パラメータが構成されてもよく、各閉ループ電力制御パラメータのナンバリングはlであり、ここで、jは0より大きくJ以下の整数であり、kは0より大きくK以下の整数であり、lは0より大きくL以下の整数であり、J、KおよびLはすべて0より大きい整数である。
開ループ電力制御パラメータは、目標受信電力またはパスロス係数のうちの少なくとも1つを含む。
パスロス測定パラメータは、パスロス測定用の参照信号リソースタイプインジケータ、パスロス測定用の参照信号リソースインジケータ、またはパスロス測定用の2つ以上の参照信号のパスロス値の処理ルールのうちの少なくとも1つを含む。
閉ループ電力制御パラメータは、閉ループ電力制御プロセス識別子セット、または閉ループ電力制御プロセスの数のうちの少なくとも1つを含む。
UEが複数のビーム(またはビームグループ)をサポートする場合、基地局は、各可能なビーム(またはビームグループ)と、開ループ電力制御パラメータ、閉ループ電力制御パラメータ、パスロス測定パラメータとの関連付けを構成する。ビーム(またはビームグループ)は、参照信号リソースによって示されてもよい。
参照信号は、サウンディング参照信号(SRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、セカンダリ同期信号ブロック(SSB)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、トラッキング参照信号(TRS)、または復調参照信号(DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
基地局は、UEが参照信号リソースと関連付けられた電力制御パラメータを取得できるように、UEのアップリンク送信用の参照信号リソースを示す。
例は以下の通りである。
基地局は、UEのPUSCH送信用に、J1個の開ループ電力制御パラメータと、K1個のパスロス測定パラメータと、L1個の閉ループ電力制御パラメータとを構成する。
基地局がUE用のPUSCHを構成する送信方式は、コードブックベース送信または非コードブックベース送信などである。
基地局は、UE用にPUSCHベース送信方式のサウンディング参照信号リソースセット(SRSリソースセット)を構成する、ここで、サウンディング参照信号リソースセットは、少なくとも1つのサウンディング参照信号リソース(SRSリソース)を含む。
基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)をUEに送信し、DCIは、SRSリソースインジケータ(SRI)を含み、SRIは、PUSCH送信のプリコーディングを求めるために用いられ得る。異なるPUSCH送信方式用のDCIにおいて示されるSRIセットは異なっていてもよい。たとえば、コードブックベース送信のSRIセットは2個のSRIを有してもよく、各SRIは、1個のSRSリソースを表す。一方で、非コードブックベース送信のSRIセットは15個のSRIを有してもよく、各SRIは、1個のSRSリソースまたは複数のSRSリソースを表す。
基地局は、DCIにおいて示されるSRIセット内の各メンバSRIと、開ループ電力制御パラメータ番号、パスロス測定パラメータ番号、または閉ループ電力制御パラメータ番号のうちの少なくとも1つとの関連付けを有するUEを構成する。
基地局はUEに、DCI内のSRIを介してPUSCH送信の電力制御パラメータを通知する。
本明細書で説明するアップリンク送信は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、PUCCH、PUSCHまたはSRSのうちの少なくとも1つを含む。
図1を参照すると、本開示のある実施形態は、電力制御方法を提案する。この方法は、以下で説明するステップを備える。
ステップ100で、送信の空間領域リソース情報を受信する。
本開示の実施形態では、空間領域リソース情報は、参照信号リソース情報または空間関係情報のうちの少なくとも1つを含む。
参照信号リソース情報は、SRSリソースなど、少なくとも1つの参照信号リソースを示す。
参照信号リソース情報は、SRIなど、参照信号リソースインジケータ識別子でもよい。
空間関係は、少なくとも1つの参照信号または少なくとも1つの参照信号リソースを含む。
送信モードは、送信の空間関係において構成された少なくとも1つの参照信号に基づいて求められてもよく、たとえば、送信の送信ビームは、参照信号の送信ビームと同じであり、または、送信の送信ビームと参照信号の送信ビームとは、特定のチャネル特性仮定を満たす、または、擬似コローケション関係を満たす。
同じ空間関係に属する参照信号は、特定のチャネル特性仮説を満たす、または擬似コロケーション関係を満たす。
ステップ101で、送信の電力制御パラメータを、送信の空間領域リソース情報と、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けとに従って求める、ここで、送信の電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの数は、1よりも大きい。
本開示の実施形態では、電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータ、閉ループ電力制御パラメータ、またはパスロス測定パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
開ループ電力制御パラメータは、目標受信電力またはパスロス係数のうちの少なくとも1つを含む。
パスロス測定パラメータは、パスロス測定用の参照信号リソースタイプインジケータ、パスロス測定用の参照信号リソースインジケータ、またはパスロス測定用の2つ以上の参照信号のパスロス値の処理ルールのうちの少なくとも1つを含む。
閉ループ電力制御パラメータは、閉ループ制御プロセス識別子セット、または閉ループ電力制御プロセスの数のうちの少なくとも1つを含む。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けは、構成および表示によって取得されてもよく、具体的に、関連付けは、上位層シグナリング、ダウンリンク制御情報、MACシグナリング、もしくは物理層制御シグナリングのうちの少なくとも1つを介して構成されかつ示される、または、関連付けは、再利用する既存の関連付けによって構成され示される。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報によって示されるすべての参照信号リソースは、電力制御パラメータを共有し、または、空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースは、電力制御パラメータのうちの1つのパラメータに対応し、または、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースは、1より大きくMより小さい整数であるN個のグループに分類され、各グループは電力制御パラメータのうちの1つのパラメータに対応する、ここで、Nは1より大きくMより小さい整数であり、Mは空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースの数である。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、空間領域リソース情報によって示されるすべての参照信号リソースはこのパラメータを共有し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がMの場合、空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースはM個のパラメータのうちの1つに対応し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が、1より大きくMより小さい整数であるNの場合、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースはN個のグループに分類され、各グループはN個のパラメータのうちの1つに対応し、ここで、Nは1より大きくMより小さい整数であり、Mは空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースの数である。
たとえば、基地局は、UEの非コードブックベース送信である送信モード用にSRSリソースセットを構成し、SRSリソースセットは、4つのSRSリソース、すなわち、SRS1~SRS4を含む。用いられたSRSリソースを示すようにSRI情報がDCIで用いられる場合、最大で以下のような15個の組合わせがある。
SRI0: SRS1
SRI1: SRS2
SRI2: SRS3
SRI3: SRS4
SRI4: SRS1 SRS2
SRI5: SRS1 SRS3
SRI6: SRS1 SRS4
SRI7: SRS2 SRS3
SRI8: SRS2 SRS4
SRI9: SRS3 SRS4
SRI10: SRS1 SRS2 SRS3
SRI11: SRS1 SRS2 SRS4
SRI12: SRS1 SRS3 SRS4
SRI13: SRS2 SRS3 SRS4
SRI14: SRS1 SRS2 SRS3 SRS4
上述のSRI4は例として挙げられ、SRI4と関連付けられた電力制御パラメータは、
2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび2個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、電力制御パラメータの2個のセットは、それぞれSRI4内の2個のSRS、すなわち、SRS1およびSRS2に対応し、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含む。
上述のSRI4は例として挙げられ、SRI4と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含んでもよい。1個のパスロス測定パラメータだけがある場合、このパスロス測定パラメータはSRS1とSRS2との間で共有され、開ループ電力制御パラメータの数と閉ループ電力制御パラメータの数とがどちらも2の場合、2個の開ループ電力制御パラメータはそれぞれSRS1に対応し、2個の閉ループ電力制御パラメータはそれぞれSRS2に対応する。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3はこれらの電力制御パラメータを共有する。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、3個の開ループ電力制御パラメータ、3個の閉ループ電力制御パラメータおよび3個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3は、それぞれその電力制御パラメータの1個のセットを用い、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータと、1個の閉ループ電力制御パラメータと1個のパスロス測定パラメータとを含む。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、3個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび3個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3は1個の閉ループ電力制御パラメータを共有し、SRS1、SRS2およびSRS3は、それぞれ上述の3個の開ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、SRS1、SRS2およびSRS3は、それぞれ上述の3個のパスロス測定パラメータのうちの1つを用いる。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび2個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3は2個のグループに分類され、各グループは、上述の電力制御パラメータの2個のセットのうちの1個のセットを用い、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含む。
上述のSRI14は例として挙げられ、SRI14と関連付けられた電力制御パラメータは、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2、SRS3およびSRS4は2個のグループに分類され、各グループはそれぞれ2個の開ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、各グループはそれぞれ2個の閉ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、各グループはそれぞれ2個の閉ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、すべてのSRSは1個のパスロス測定パラメータを共有する。
本開示のある実施形態では、電力制御パラメータの1個のセットは、上述のものに限定されるだけでなく、すなわち、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含むだけでなく、実際は、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータまたは1個のパスロス測定パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
本開示のある実施形態では、送信によってサポートされるすべての特定のタイプは電力制御パラメータを共有し、送信によってサポートされる各特定のタイプは、電力制御パラメータのうちの1つのパラメータに対応し、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはY個のグループに分類され、各グループは電力制御パラメータのうちの1つのパラメータに対応する、ここで、Xは送信によってサポートされる特定のタイプの数であり、Yは1より大きくXより小さい整数である。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、送信によってサポートされる特定のタイプはすべて、このパラメータを共有し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がXの場合、送信によってサポートされる各サービスタイプはX個のパラメータのうちの1つに対応し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が、1より大きくXより小さい整数であるYの場合、送信によってサポートされるサービスタイプはすべて、Y個のグループに分類され、各グループはY個のパラメータのうちの1つに対応する、ここで、Xは送信によってサポートされる特定のタイプの数であり、Yは1より大きくXより小さい整数である。
本開示のある実施形態では、送信の電力制御パラメータは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって求められてもよい。
第1の方法によると、送信の電力制御パラメータは、関連付けと送信の空間領域リソース情報とに従って直接求められる。特に、以下の3つの方法がある。
方法1によると、関連付けにおいて送信の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを、送信の電力制御パラメータと見なす。
この方法では、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つで送信される電力制御パラメータは、参照信号リソース、または参照信号リソースが空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータ内に位置するグループの電力制御パラメータである。
方法2によると、関連付けにおいてすべての第1の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータは、送信の電力制御パラメータとみなされる、ここで、すべての第1の特定の空間領域リソース情報の各々は、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つを示す。
この方法では、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つで送信される電力制御パラメータは、第1の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータである。
上述のSRI4は例として挙げられ、SRI1およびSRI2を示し、SRI1がSRI0に対応しSRI2がSRI1に対応する場合、SRI4は、SRI0と関連付けられた電力制御パラメータに従ってSRI1で送信される送信電力を求めてもよく、SRI1と関連付けられた電力制御パラメータに従ってSRS2で送信される電力制御パラメータを求めてもよい。
方法3によると、送信の空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースグループの電力制御パラメータは、関連付けに従って求められ、送信の空間領域リソース情報によって示されるすべての参照信号リソースグループの電力制御パラメータを、送信に対応する電力制御パラメータと見なす。
方法3では、参照信号リソースグループとサブ送信の送信電力との関連付けがある。
参照信号リソースグループとサブ送信の送信電力との関連付けとは、各サブ送信が異なる参照信号リソースグループに対応し、電力制御パラメータのグループと関連付けられていることである。
方法3では、送信の空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースグループの電力制御パラメータは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって求められてもよい。
1.送信の空間領域リソース情報の参照信号リソースグループの電力制御パラメータは、関連付けにおけるすべての第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って求められ、すべての第2の特定の空間領域リソース情報の各々は、参照信号リソースグループ内の1つの参照信号リソースを示す。
この方法では、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースで送信される電力制御パラメータは、参照信号リソースが位置するグループの第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータである。
この方法では、すべての第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータの結合セットを、送信の空間領域リソース情報の参照信号リソースグループの電力制御パラメータと見なしてもよい、または、電力制御パラメータのセットを、すべての第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って、送信の空間領域リソース情報の参照信号リソースグループの電力制御パラメータとして求める。
2.関連付けにおける第3の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを、参照信号リソースグループの電力制御パラメータと見なし、第3の特定の空間領域リソース情報は、参照信号リソースグループ内のすべての参照信号リソースを示す。
この方法では、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースで送信される電力制御パラメータは、この参照信号リソースが位置するグループの電力制御パラメータである。
上述のSRI14は例として挙げられ、SRS1、SRS2、SRS3およびSRS4は異なるグループに対応してもよいことを示し、グループの数を2とすれば、グループ1はSRS1およびSRS2を含み、グループ2はSRS3およびSRS4を含み、これら2個のグループに対応する電力制御パラメータは、以下の方式のうちの1つを採用することによって求められる。
方式1では、グループ1の電力制御パラメータは、SRS1を示すSRI0の電力制御パラメータと、SRS2を示すSRI1の電力制御パラメータとに従って取得され、グループ2の電力制御パラメータは、SRS3を示すSRI2の電力制御パラメータと、SRS4を示すSRI3の電力制御パラメータとに従って求められる。
方式2では、グループ1の電力制御パラメータは、SRS1とSRS2とを示すSRI4の電力制御パラメータに従って取得され、グループ2の電力制御パラメータは、SRS3とSRS4とを示すSRI9の電力制御パラメータに従って求められる。
方法3では、空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによってグループ分けされてもよい。
1.空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースは、事前に定義されたグループのメンバーに従ってグループ分けされてもよい、すなわち、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースが属するグループが事前に定義される。
たとえば、空間領域リソース情報が4つの参照信号リソース、すなわち、参照信号リソース1、参照信号リソース2、参照信号リソース3、および参照信号リソース4をそれぞれ示す場合、参照信号リソース1および参照信号リソース2は1つのグループにグループ分けされ、参照信号リソース3および参照信号リソース4は1つのグループにグループ分けされる。
2.空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースは、事前に定義されたまたは構成されたグループの数に基づいて所定のルールに従って求められたグループのメンバーに従ってグループ分けされてもよい。
所定のルールは、MおよびNが正の整数であり、MがN以上である場合、M個のメンバーがN個のグループに分けられること、MをNで割り切れる場合、各グループはM/N個のメンバーを含み、M個のメンバーはN個のグループに順番に分配されること、M=4でN=2の場合、最初の2個のSRSリソースはグループ1であり、最後の2個のSRSリソースはグループ2であること、MがNによって割り切れない場合、MをNで割ることによって得られる余りをXとすると、第1のX個のグループに含まれるメンバーの数はM/Nを切り捨てたものに1を足したものであり、残りのグループに含まれるメンバーの数はM/Nを切り捨てたものであること、たとえば、M=5でN=2の場合、M/Nの切り捨てによって2の整数と1の余りとが生じ、グループ1は最初の3個のSRSリソースを含み、グループ2は最後の2個のSRSリソースを含むことを含む。
3.空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースは、構成されたグループのメンバーに従ってグループ分けされてもよい。
第2の方法に従って、送信の電力制御パラメータは、特定のタイプ、送信の関連付け、および送信の空間領域リソース情報に従って求められる。
特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
送信のサービスタイプは、URLLCおよびeMBBなどである。
送信のスケジューリングタイプは、明白にサービスタイプを示さず、そのような送信が、特別に優先される送信または出力増強を必要とする送信などの特別なスケジューリングであることを示す。
具体的に、以下の方式のいずれか1つで実現可能である。
方式1では、送信の初期電力制御パラメータが関連付けと送信の空間領域リソース情報とに従って求められ、送信の最終的な電力制御パラメータは、初期電力制御パラメータと、送信の基本的な特定のタイプに対する送信の特別なタイプの事前に定義された電力制御パラメータオフセットとに従って求められる。
この方法では、送信の初期電力制御パラメータは、上述の方法1~方法3のいずれか1つを採用することによって求められてもよく、その説明はここでは繰り返さない。
この方法では、送信の最終的な電力制御パラメータは、送信の初期電力制御パラメータと電力制御パラメータオフセットとの和である。
方式2では、送信の初期電力制御パラメータは、関連付けと送信の空間領域リソース情報とに従って求められ、送信の電力制御パラメータの特定のタイプは、初期電力制御パラメータから選択される。
この方法では、送信の初期電力制御パラメータは、上述の方法1~方法3のいずれか1つを採用することによって求められてもよく、その説明はここでは繰り返さない。
この方法では、初期電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの数は、送信によってサポートされる特定のタイプの数であり、それぞれ異なる特定のタイプに対応する。
ステップ102で、送信の送信電力を、送信の電力制御パラメータに従って求める。
本開示のある実施形態では、送信の送信電力は、少なくとも1つのサブ送信の送信電力を含む。
たとえば、1つのPUSCH送信が2つのビーム方向に送信され、各ビーム方向に送信されるPUSCHは、電力が独立して求められる、すなわち、PUSCH送信は2個のサブ送信を有し、これらのサブ送信は、それぞれ独立したサブ送信の送信電力に対応する。
別の例では、2個のアンテナポートを採用することによってPUSCH送信が送信され、各アンテナポートによって送信されるPUSCHは、電力が独立して求められる、すなわち、PUSCH送信は2個のサブ送信を有し、これらのサブ送信は、それぞれ独立したサブ送信の送信電力に対応する。
本開示のある実施形態では、送信の送信電力は、送信の電力制御パラメータから直接求めることが可能である、すなわち、送信の送信電力は、送信がどのサービスタイプもしくはスケジューリングタイプに属するかにかかわらず同じ方式で求めることが可能である、または、送信のサービスタイプを区別する必要がある場合、まず、送信の初期送信電力が送信の電力制御パラメータに従って求められてもよく、その後、送信の最終的な送信電力が、送信の初期送信電力と、送信の基本的なサービスタイプに対する送信のサービスタイプの事前に定義された送信電力オフセットとに従って求められる、または、送信のスケジューリングタイプを区別する必要がある場合、まず、送信の初期送信電力が、送信の電力制御パラメータに従って求められてもよく、次に、送信の最終的な送信電力が、初期送信電力と、送信の基本的なスケジューリングタイプに対する送信のスケジューリングタイプの事前に定義された送信電力オフセットとに従って求められる。
サービスタイプは、異なるDCIフォーマット、異なる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、異なる制御リソースセット(CORESET)、異なる探索空間、DCI内の異なるビット、異なる巡回冗長検査(CRC)マスキング、異なるCRCスクランブリングコード、異なる構成されたチャネル品質指標(CQI)/変調・符号化方式(MCS)テーブルまたは目標ブロック誤り率(BLER)、異なる送信期間、または異なるフィードバック遅延のうちの少なくとも1つによって識別可能である。
たとえば、異なるRNTIが異なるサービスを識別するために採用される場合、あるRNTIがURLLCサービスを識別し、他のRNTIがeMBBを識別する。または、特別なRNTIがURLLCサービスを識別するために用いられる。
異なるサービスタイプおよび異なるスケジューリングタイプがURLLCサービスを区別するために用いられ、これは、低遅延および高信頼性について同様の必要条件を有するサービスタイプに当てはまる。
送信電力オフセットを事前に定義可能である。たとえば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)が基本のサービスタイプであり超高信頼低遅延通信(URLLC)が基本でないサービスタイプの場合、eMBBサービスに対するURLLCサービスの送信電力オフセットが事前に定義される。
または、送信電力オフセットを、表示によって(たとえば、物理層制御シグナリングまたは上位層シグナリング命令を介して)取得可能である。
初期送信電力と送信電力オフセットとの和を、送信の最終的な送信電力と見なす。
送信の送信電力または初期送信電力が送信に対応する電力制御パラメータに従って求められるときに、送信に対応する電力制御パラメータがステップ101で方法1を採用する(つまり、関連付けにおいて送信の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを、送信の電力制御パラメータと見なす)ことによって求められる場合、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つで送信される送信電力または初期送信電力は、参照信号リソース、または空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに参照信号リソースが位置するグループに対応するパラメータに従って求められる。
送信に対応する電力制御パラメータをステップ101で方法2を採用する(つまり、関連付けにおけるすべての第1の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを送信の電力制御パラメータと見なす)ことによって求める場合、送信電力または空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つで送信される初期送信電力は、第1の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って求められる。
上述のSRI4は例として挙げられ、SRS1とSRS2とを示し、SRS1はSRI0に対応し、SRS2はSRI1に対応し、SRI4は、SRI0と関連付けられた電力制御パラメータに従ってSRS1で送信される送信電力を求め、SRI1と関連付けられた電力制御パラメータに従ってSRS2で送信される送信電力を求めてもよい。
送信に対応する電力制御パラメータをステップ101で方法3を採用する(つまり、空間領域リソース情報の各参照信号リソースグループの電力制御パラメータを関連付けに従って求め、空間領域リソース情報のすべての参照信号リソースグループの電力制御パラメータを送信の電力制御パラメータと見なす)ことによって求める場合、
空間領域リソース情報の各参照信号リソースグループの電力制御パラメータが関連付けにおけるすべての第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って求められる場合、送信電力、または空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースで送信される初期送信電力は、第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って求められる。
上述のSRI14は例として挙げられ、SRS1、SRS2、SRS3およびSRS4が異なるグループに対応してもよいことが示され、グループの数を2とすれば、グループ1はSRS1およびSRS2を含み、グループ2はSRS3およびSRS4を含み、グループ1の電力制御パラメータはSRS1を示すSRI0の電力制御パラメータおよびSRS2を示すSRI1の電力制御パラメータに従って取得され、グループ2の電力制御パラメータは、SRS3を示すSRI2の電力制御パラメータおよびSRS4を示すSRI3の電力制御パラメータに従って取得される。
関連付けにおける第3の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを参照信号リソースグループの電力制御パラメータと見なす場合、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースで送信される送信電力は、参照信号リソースが位置するグループの電力制御パラメータに従って求められる。
上述のSRI14は例として挙げられ、SRS1、SRS2、SRS3およびSRS4が異なるグループに対応してもよいことを示し、グループの数を2とすれば、グループ1はSRS1およびSRS2を含み、グループ2はSRS3およびSRS4を含み、グループ1の電力制御パラメータはSRS1およびSRS2を示すSRI4の電力制御パラメータに従って取得され、グループ2の電力制御パラメータは、SRS3およびSRS4を示すSRI9の電力制御パラメータに従って取得される。
本開示のある実施形態によると、電力制御パラメータは1つの送信用に構成され、構成された電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの数は、ビームシナリオまたはパネルシナリオまたはマルチTRPシナリオをサポートするために1より大きい。
本開示のある実施形態によると、電力制御はさらに精密であり、ビームまたはビームグループに従って電力制御を実行する自由度は改良される一方で、頑強性を向上できるようにURLLCが通常のサービスと比較してより高い電力を取得するように、複数のサービスシナリオがサポートされる。
図2を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御方法を提案し、電力制御方法は以下を備える。
ステップ200で、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成する。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報、電力制御パラメータ、および空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けは上述の実施形態のものと同様であり、ここでは繰り返さない。
ステップ201で、送信の空間領域リソース情報を構成するまたは示す。
本開示のある実施形態では、送信の空間領域リソース情報を構成するまたは示すステップは、上位層シグナリング、ダウンリンク制御情報、メディアアクセス制御(MAC)シグナリング、または物理層制御シグナリング(すなわち、物理層シグナリング、物理層シグナリングはPDCCHであり、これはダウンリンク制御情報(DCI)、すなわち、物理層制御シグナリングを含む)のうちの少なくとも1つによって、送信の空間領域リソース情報を構成または示すことを含む。
図3を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御方法を提案し、電力制御方は以下を含む。
ステップ300で、送信の空間領域リソース情報を受信する。
ステップ301で、送信の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けにおいて求める、ここで、求められた電力制御パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータの数は1より大きい。
本開示のある実施形態では、求められた電力制御パラメータのパラメータの数が1より大きいことは、求められた電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの望ましい値の数が1より大きいことを意味する。
本開示のある実施形態では、求められた電力制御パラメータのパラメータの数が1より大きい場合、パラメータの異なる値は異なる特定のタイプに対応し、異なる特定のタイプはパラメータの同じ値を共有してもよい。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのいずれか1つのパラメータの数は1~Xのいずれか1つであり、Xは送信によってサポートされる特定のタイプの数である。
空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはこのパラメータを共有する。
空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がXの場合、送信によってサポートされる各特定のタイプは、X個のパラメータのうちの1つに対応する。
空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がNであり、Nは1より大きくXより小さい整数である場合、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはN個のグループに分類され、各グループは1つのパラメータに対応し、各グループ内の特定のタイプは、グループに対応するこのパラメータを共有する。
ステップ302で、送信の特定のタイプに対応する電力制御パラメータを、求められた電力制御パラメータに従って求める、ここで、特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
本開示のある実施形態では、送信のサービスタイプに対応する電力制御パラメータを検索された電力制御パラメータに従って求めるステップは、送信のサービスタイプに対応する電力制御パラメータを、検索された電力制御パラメータから選択すること、または、検索された電力制御パラメータと、送信の基本的なサービスタイプに対する送信のサービスタイプの事前に定義された電力制御パラメータオフセットとに従って、送信のサービスタイプに対応する電力制御パラメータを求める、すなわち、送信のサービスタイプに対応する電力制御パラメータは検索された電力制御パラメータと電力制御パラメータオフセットとの和であることのうちのいずれか1つを含む。
本開示の実施形態の特定の実現プロセスは、上述の実施形態のものと同様であり、ここでは繰り返さない。
図4を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御方法を提案し、電力制御方法は以下を備える。
ステップ400で、送信の空間領域リソース情報を受信する。
ステップ401で、送信の電力制御パラメータを、送信の空間領域リソース情報と、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けとに従って求める。
ステップ402で、送信の初期送信電力を送信の電力制御パラメータに従って求め、かつ、送信の最終的な送信電力を、初期送信電力と、送信の基本的な特定のタイプに対する送信の特定のタイプの事前に定義された送信電力オフセットとに従って求める、ここで、特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
本開示のある実施形態では、送信の最終的な送信電力は、初期送信電力と送信電力オフセットとの和である。
本開示の実施形態の具体的な実現プロセスは、上述の実施形態のものと同様であり、ここでは繰り返さない。
本開示の実施形態の電力制御方法は、具体例によって以下で例示され、引用される例は、本開示の実施形態の保護の範囲を限定するために用いられるものではない。たとえば、基地局およびUEを例として以下のように例示されるが、任意の2個の通信ノード間で実現される電力制御方法は本開示の実施形態の保護の範囲内である。
図5は、基地局とUEとの間のビーム関係の模式図である。図5に示すように、gNBは基地局であり、UEはユーザ端末である。基地局は2個のTRPを含み、各TPRは複数のパネルを含み、各パネルはビームフォーミングによって異なるビームを構成し得る。図5のビームは、送信ビームまたは受信ビームでもよい。基地局は、複数のビームを用いることによってアップリンク送信を送信するようにUEをスケジュールし得る。たとえば、基地局は、ビームAとビームCとの両方を用いることによってアップリンク送信を送信するようにUEをスケジュールする一方で、基地局は、同じビーム、たとえばビーム2を用いて、UEのビームAおよびビームCによって送信されるアップリンク送信を受信する、または、基地局はビーム2を採用することによって、UEのビームAによって送信されるアップリンク送信を受信し、ビーム12を採用することによって、UEのビームCによって送信されるアップリンク送信を受信する、または、基地局は、ビーム2を採用することによって、UEのビームAによって送信されるアップリンク送信を受信し、TRP2のビーム2’を採用することによって、UEのビームCによって送信されるアップリンク送信を受信する。
例1
図6を参照すると、電力制御方法は以下のステップを備える。
ステップ600で、基地局が、アップリンク送信を送るようにUEをスケジュールし、UEは、ビームリソースを含むアップリンク送信を送るために用いられるリソースを通知されなければならない。
このステップで、ビームリソースは参照信号リソースによって示される。たとえば、基地局は、PUSCHを送信するようにUEをスケジュールし、DCIはSRI情報を含み、PUSCHはその後、SRI情報によって示されるSRSリソースに従って送信方式を判断する、ここで、送信方式は、PUSCHの送信電力がSRSリソースに従って判断されることを含む。
ステップ601で、基地局が、UE用にアップリンク送信の電力制御パラメータを構成する、ここで、電力制御パラメータは、少なくとも1個の開ループ電力制御パラメータ、少なくとも1個のパスロス測定パラメータ、または少なくとも1個の閉ループ電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
ステップ602で、基地局が、DCIに示された(少なくとも1つのSRI情報を含む)SRIセット内の各SRI情報とUE用の上述の電力制御パラメータとの関連付けを構成する。
このステップで、SRI情報が複数のSRSリソースを示す場合、SRI情報と関連付けられた電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの数は1より大きい。
SRI情報によって示されるSRSリソースの数がMの場合、SRI情報と関連付けられた電力制御パラメータの数は1~Mであり、Mは整数である。
電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、SRI情報によって示されるすべてのSRSリソースは、この電力制御パラメータを共有する。
電力制御パラメータのパラメータの数がMの場合、SRI情報によって示される各SRSリソースは、M個の電力制御パラメータのうちの1つに対応する。
電力制御パラメータのパラメータの数がNであり、Nが1より大きくMより小さい整数である場合、SRI情報によって示されるSRSリソースは、N個の電力制御パラメータにそれぞれ対応するN個のグループに分類される。
たとえば、基地局は、UEの非コードブックベース送信である送信モード用にSRSリソースセットを構成し、SRSリソースセットは4つのSRSリソース、すなわち、SRS1~SRS4を含む。用いられたSRSリソースを示すためにSRI情報がDCIで用いられる場合、以下のように最大で15個の組合わせがある。
SRI0: SRS1
SRI1: SRS2
SRI2: SRS3
SRI3: SRS4
SRI4: SRS1 SRS2
SRI5: SRS1 SRS3
SRI6: SRS1 SRS4
SRI7: SRS2 SRS3
SRI8: SRS2 SRS4
SRI9: SRS3 SRS4
SRI10: SRS1 SRS2 SRS3
SRI11: SRS1 SRS2 SRS4
SRI12: SRS1 SRS3 SRS4
SRI13: SRS2 SRS3 SRS4
SRI14: SRS1 SRS2 SRS3 SRS4
上述のSRI4は例として挙げられ、SRI4と関連付けられた電力制御パラメータは、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび2個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、電力制御パラメータの2個のセットは、それぞれSRI4内の2個のSRS、すなわち、SRS1およびSRS2に対応し、ここで、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含む。
上述のSRI4は例として挙げられ、SRI4と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含み得る。1個のパスロス測定パラメータだけがある場合、このパスロス測定パラメータは、SRS1とSRS2との間で共有され、開ループ電力制御パラメータの数と閉ループ電力制御パラメータの数とがどちらも2の場合、これら2個の開ループ電力制御パラメータはそれぞれSRS1に対応し、これら2個の閉ループ電力制御パラメータはそれぞれSRS2に対応する。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3はこれらの電力制御パラメータを共有する。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、3個の開ループ電力制御パラメータ、3個の閉ループ電力制御パラメータおよび3個のパスロス測定パラメータを含み、SRS1、SRS2およびSRS3は、それぞれその内部の電力制御パラメータの1個のセットを用いる、ここで、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含む。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、3個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび3個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3は、1個の閉ループ電力制御パラメータを共有し、SRS1、SRS2およびSRS3は、それぞれ上述の3個の開ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、SRS1、SRS2およびSRS3は、それぞれ上述の3個のパスロス測定パラメータのうちの1つを用いる。
上述のSRI10は例として挙げられ、SRI10と関連付けられた電力制御パラメータはさらに、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび2個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2およびSRS3は、2個のグループに分けられ、各グループは、電力制御パラメータの上述の2個のセットのうち1個のセットを用い、電力制御パラメータの1個のセットは、1個の開ループ電力制御パラメータ、1個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含む。
上述のSRI14は例として挙げられ、SRI14と関連付けられた電力制御パラメータは、2個の開ループ電力制御パラメータ、2個の閉ループ電力制御パラメータおよび1個のパスロス測定パラメータを含んでもよく、SRS1、SRS2、SRS3およびSRS4は2個のグループに分類され、各グループは、それぞれ2個の開ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、各グループは2個の閉ループ電力制御パラメータのうちの1つを用い、すべてのSRSはそれぞれ1個のパスロス測定パラメータを共有する。
ステップ603で、UEが、DCI内に含まれるSRI情報と関連付けとに従って送信の電力パラメータを求める、ここで、送信の電力パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータの数は1より大きい。
このステップで、送信の電力制御パラメータは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって求められてもよい。
方法1によると、関連付けにおいて送信のSRI情報と関連付けられた電力制御パラメータを、送信の電力制御パラメータと見なす。
方法2によると、関連付けにおいてすべての第1の特定のSRI情報と関連付けられた電力制御パラメータを、送信の電力制御パラメータと見なし、すべての第1の特定のSRI情報の各々は、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つを示す。
上述のSRI4は例として挙げられ、SRI1およびSRI2を示し、SRI1がSRI0に対応しSRI2がSRI1に対応する場合、SRI4は、SRI0と関連付けられた電力制御パラメータに従ってSRI1で送信される送信電力を求めてもよく、SRI1と関連付けられた電力制御パラメータに従ってSRS2で送信される電力制御パラメータを求めてもよい。
方法3によると、SRI情報の各参照信号リソースグループの電力制御パラメータを関連付けに従って求め、SRI情報のすべての参照信号リソースグループの電力制御パラメータを送信の電力制御パラメータと見なす。
方法3で、SRI情報の各参照信号リソースグループの電力制御パラメータを、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって求めてもよい。
1.SRI情報の各参照信号リソースグループの電力制御パラメータが、関連付けにおけるすべての第2の特定のSRI情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って求められ、すべての第2の特定のSRI情報の各々は、参照信号リソースグループ内の1つの参照信号リソースを示す。
2.関連付けにおける第3のSRIリソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを、参照信号リソースグループの電力制御パラメータと見なし、第3の特定のSRI情報は、参照信号リソースグループ内のすべての参照信号リソースを示す。
上述のSRI14は例として挙げられ、SRS1、SRS2、SRS3およびSRS4が異なるグループに対応し得ることを示し、グループの数を2とすれば、グループ1はSRS1とSRS2とを含み、グループ2はSRS3とSRS4とを含み、これら2個のグループに対応する電力制御パラメータが、以下の方式のうちの1つを採用することによって求められる。
方式1で、グループ1の電力制御パラメータが、SRS1を示すSRI0の電力制御パラメータとSRS2を示すSRI1の電力制御パラメータとに従って取得され、グループ2の電力制御パラメータが、SRS3を示すSRI2の電力制御パラメータとSRS4を示すSRI3の電力制御パラメータとに従って取得される。
方式2で、グループ1の電力制御パラメータが、SRS1およびSRS2を示すSRI4の電力制御パラメータに従って取得され、グループ2の電力制御パラメータが、SRS3およびSRS4を示すSRI9の電力制御パラメータに従って取得される。
方法3で、UEは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって、SRI情報に含まれる参照信号リソースをグループ分けし得る。
1.空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースは、事前に定義されたグループのメンバーに従ってグループ分けされてもよい、すなわち、SRSリソースセット内のSRSリソースが属するグループが事前に定義される。
たとえば、4つのSRSリソース(SRS1~SRS4)がSRSリソースセットに含まれ、SRS1およびSRS2がグループ1に属し、SRS3およびSRS4がグループ2に属する場合、SRS1およびSRS2を示すSRI4には1つのグループのみがある。
2.空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースが、事前に定義されたまたは構成されたグループの数に基づいて所定のルールに従って求められたグループのメンバーに従ってグループ分けされてもよい。
所定のルールは、MおよびNが正の整数であり、MがN以上である場合、M個のメンバーがN個のグループに分けられること、MがNで割り切れる場合、各グループはM/N個のメンバーを含み、M個のメンバーはN個のグループに順番に分配されること、M=4でN=2の場合、最初の2個のSRSリソースはグループ1であり、最後の2個のSRSリソースはグループ2であること、MがNによって割り切れない場合、MをNで割ることによって得られる余りがXであるとすると、第1のX個のグループに含まれるメンバーの数はM/Nを切り捨てたものに含まれるメンバーの数に1を足したものであり、残りのグループに含まれるメンバーの数はM/Nを切り捨てたものである。たとえば、M=5でN=2の場合、M/Nの切り捨てによって2の整数と1の余りが生じ、グループ1は最初の3個のSRSリソースを含み、グループ2は最後の2個のSRSリソースを含む。
たとえば、上述のSRI4~SRI9の各々は2個のSRSリソースを示し、グループの数が2の場合、各グループは1つのSRSリソースを含む。
他の例では、上述のSRI10~SRI13の各々は3個のSRSリソースを示し、グループの数が2の場合、最初の2個のSRSリソースはグループ1に属し、次のSRSリソースはグループ2に属する。
他の例では、SRI14が4つのSRSリソースを示し、グループの数が2の場合、最初の2個のSRSはグループ1に属し、最後の2個のSRSはグループ2に属する。
他の例では、グループの数が1の場合、すべてのSRIは1つのグループのみを有する。
3.空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースは、基地局によって構成されるグループのメンバーに従ってグループ分けされてもよい。
たとえば、グループ1はSRS1、SRS2およびSRS3を含み、グループ2はSRS4を含む。SRS1、SRS2およびSRS3ならびにそれらの任意の組合せのみを含むSRIは、電力制御パラメータの1個のセットのみを含み、SRS1、SRS2およびSRS3の任意の組合せならびにSRS4のみを含むSRIは、電力制御パラメータの2個のセットに対応する。
ステップ604で、送信の送信電力が送信の電力制御パラメータに従って求められる。
例2
アップリンク送信は、物理層ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれるアップリンク許可情報(UL許可)によって動的にスケジュールされてもよく、準静的にスケジュールされてもよい。前者は動的許可ベース送信と呼ばれ、後者は非動的許可ベース送信と呼ばれ、構成された許可送信とも呼ばれる。構成された許可送信は以下の2個のタイプに分類される。タイプ1の送信の場合、すべての許可情報は上位層シグナリングによって構成され、タイプ2の送信の場合、上位層シグナリングは許可情報の一部を構成し、許可情報の他の部分は、少なくとも1つの送信について有効な物理層制御シグナリングを介して送信される。
関連技術では、動的許可ベース送信はマルチビームシナリオをサポートするが、マルチビームシナリオ内の構成された許可送信のアプリケーションをサポートしない。2つの送信方式で用いられるビームセットは基本的に同じであるため、これら2つの送信方式は、電力制御パラメータの構成の側面において互換性を有する。
構成された許可送信の電力制御パラメータは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって求めてもよい。
タイプ1の送信の場合、タイプ1の送信の電力制御パラメータは、以下の方法のうちのいずれか1つを採用することによって求めてもよい。
方法1によると、現在構成されている空間リソースに関連する空間領域リソース情報と電力制御パラメータとが上位層シグナリングによって構成され、空間領域リソース情報が上位層シグナリングにおいてアップデートされる場合、現在の電力制御パラメータもアップデートする必要がある。
空間領域リソース情報は、たとえばSRI情報または空間関係である。
たとえば、瞬間t1におけるタイプ1の送信の送信方式はSRI_1を表し、上位層シグナリングは、SRI_1を構成し、対応する電力制御パラメータを構成する。瞬間t2におけるタイプ1の送信の送信方式は、アップデートされてSRI_2を表し、上位層シグナリングはSRI_2を構成し、電力制御パラメータをアップデートする。
方法2によると、空間領域リソース情報は上位層シグナリングによって構成され、上位層シグナリングは少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、それぞれの電力制御パラメータが、空間領域リソース情報を介して取得され得る。それぞれの電力制御パラメータを取得し得るように、上位層シグナリングは空間領域リソース情報を構成する。空間領域リソース情報が上位層シグナリングにおいてアップデートされる場合、新しい電力制御パラメータが新しい空間領域リソース情報に従って取得される。
空間領域リソース情報は、たとえばSRI情報または空間関係である。
たとえば、上位層シグナリングは、タイプ1の送信用に2個のビーム関連情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、SRI_1は電力制御パラメータの第1のセットと関連付けられ、SRI_2は電力制御パラメータの第2のセットと関連付けられる。瞬間t1において、送信方式はSRI_1を表し、SRI_1は、送信側が電力制御パラメータの対応する第1のセットを取得できるように、上位層シグナリングによって構成される。瞬間t2において、送信方式はアップデートされてSRI_2を表し、上位層シグナリングはSRI_2を構成し、送信側は電力制御パラメータの対応する第2のセットを取得し得る。
方法3によると、上位層シグナリングは、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、空間領域リソース情報はMACシグナリングによって示され、それぞれの電力制御パラメータは空間領域リソース情報によって取得され得る。
上述のMACシグナリングは、準静的PUSCHの空間領域リソース情報、またはPUCCHの空間領域リソース情報のうちの1つを含む。
空間領域リソース情報は、少なくともSRI情報または空間関係のうちの1つを含む。
たとえば、上位層シグナリングは、タイプ1の送信用に2個の空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、SRI_1は電力制御パラメータの第1のセットと関連付けられ、SRI_2は電力制御パラメータの第2のセットと関連付けられる。
MACシグナリングが準静的PUSCHの空間領域リソース情報を含む場合、瞬間t1における空間領域リソース情報はSRI_1であり、MAC層シグナリングはタイプ1の送信用にSRI_1を構成し、送信側は、電力制御パラメータの対応する第1のセットを取得し得る。瞬間t2において、空間領域リソース情報は、アップデートされてSRI_2を表し、MAC層シグナリングはタイプ1の送信用にSRI_2を構成し、送信側は電力制御パラメータの対応する第2のセットを取得し得る。
MACシグナリングがPUCCHの空間領域リソース情報を含む場合、準静的PUSCHは、SRI情報、空間関係など、ビームと関連付けられた空間領域リソース情報を少なくとも含むPUCCHの空間領域リソース情報を再利用し得る。このとき、上位層シグナリングは、タイプ1の送信用に少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成する、ここで、空間領域リソース情報はPUCCHの空間領域リソース情報である。
タイプ2の送信の場合、タイプ1の送信の電力制御パラメータを、以下の方法のいずれか1つを採用することによって求めてもよい。
方法1によると、空間領域リソース情報と現在構成されている空間領域リソースに関連する電力制御パラメータとの両方が上位層シグナリングによって構成され、空間領域リソース情報が上位層シグナリングでアップデートされると、現在の電力制御パラメータもアップデートされる。
方法2によると、空間領域リソース情報は上位層シグナリングによって構成され、上位層シグナリングは、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、それぞれの電力制御パラメータは空間領域リソース情報を介して取得され得る。上位層シグナリングは、それぞれの電力制御パラメータが取得されるように空間領域リソース情報を構成する。空間領域リソース情報が上位層シグナリングでアップデートされる場合、新しい電力制御パラメータが新しい空間領域リソース情報に従って取得される。
空間領域リソース情報は、たとえばSRI情報または空間関係である。
方法3によると、上位層シグナリングは少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、空間領域リソース情報はMACシグナリングによって示され、それぞれの電力制御パラメータが空間領域リソース情報によって取得されてもよい。
上述のMACシグナリングは、準静的PUSCHの空間領域リソース情報またはPUCCHの空間領域リソース情報のうちの1つを含む。
空間領域リソース情報は少なくとも、SRI情報または空間関係のうちの1つを含む。
方法4によると、上位層シグナリングは、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成し、空間領域リソース情報は物理層制御シグナリングによって示され、それぞれの電力制御パラメータを、空間領域リソース情報を介して取得し得る。
上述の物理層制御シグナリングは、PUSCH用の許可情報のDCI、または準静的にスケジュールされたPUSCH用の許可情報のDCIのうちの少なくとも1つを含む。
タイプ1の送信とタイプ2の送信との場合、複数の空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けは、許可ベース送信用のハイレベルシグナリングの一部またはすべてによって構成される空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けにおいて再利用されてもよい。
例3
アップリンク送信は、異なるサービスタイプをサポートしてもよく、少なくとも、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)と超高信頼低遅延通信(URLLC)とをサポートしてもよい。URLLCは、非常事態低遅延サービスであり、サービス品質について高い要求を有するため、比較的高い送信電力が必要になる。
関連技術では現在、異なる空間領域リソース情報は異なる電力制御パラメータに対応してもよく、異なるスケジューリング方式も異なる電力制御パラメータに対応してもよいが、電力についての異なるサービスタイプの異なる要求を区別することはできない。
この例は、異なるサービスタイプについての送信電力の差をサポートするための以下の方式のうちの1つを提案する。
方式1:(eMBBと比較したURLLCの電力増強の量)
送信の基本的なサービスタイプに対する送信のサービスタイプの送信電力オフセットが事前に定義される。
たとえば、eMBBサービスに対するURLLCサービスの送信電力オフセットが事前に定義される。現時点で、eMBBサービスは基本的なサービスタイプであり、URLLCは基本的でないサービスタイプである。送信のサービスタイプは1以上でもよい。送信のサービスタイプが1タイプ、すなわちURLLCであるとすれば、事前に定義された送信電力の相違は3dBであり、特定のスケジューリング方式について、空間領域リソース情報が求められ、電力制御パラメータのセットが取得され、スケジューリングサービスタイプがeMBBである送信の送信電力が、許可情報と許可情報と関連付けられた電力制御パラメータとに従って取得される一方で、スケジューリングサービスタイプがURLLCの場合、許可情報と許可情報と関連付けられた電力制御パラメータとに従って取得された送信電力と上述の送信電力オフセット3dBとの合計が、アップリンク送信の送信電力でなければならない。
異なる送信電力オフセットが事前に定義され、それぞれ異なるサービスタイプに対応する。
たとえば、eMBBおよびURLLCサービスのみがサポートされる場合、2個の送信電力オフセット値が定義され、2個のサービスにそれぞれ対応する。たとえば、eMBB、URLLC、および大規模マシンタイプ通信(mMTC)がサポートされる場合、3個の送信電力オフセット値が定義され、3個のサービスにそれぞれ対応する。
本明細書で説明する送信電力オフセットは、送信電力スペクトル密度の差を表してもよい。
上述の事前に定義された方式は、基地局が上位層シグナリングによって構成されるということでもよい。すなわち、基地局は、UE用の基本的なサービスタイプに対する第1のサービスタイプの送信電力オフセットを構成し、または、基地局は、UE用に異なる送信電力オフセットを構成し、異なる送信電力オフセットは、異なるサービスタイプの間で送信電力に差があるように、異なるサービスタイプにそれぞれ対応する。
上述の事前に定義された方式は、基地局が物理層シグナリングまたは上位層シグナリングによって示されるということでもよい。すなわち、基地局は、現在のサービスタイプの送信電力と基本的なサービスタイプの送信電力との間に差を実現できるように、物理層シグナリングを介したUE用の基本的なサービスタイプに対する、現在スケジュールされている送信の送信電力オフセットを示す。
送信電力オフセットの調整は、DCIなど、物理層シグナリングにおける許可情報によって示されるアップリンク送信のみを目的とする。許可ベース送信の場合、1つのDCIは1つのPUSCH送信をスケジュールし、タイプ2の構成された許可送信の場合、1つのDCIは少なくとも1つのPUSCH送信をスケジュールする。
上述の物理層シグナリングまたは上位層シグナリングを介して事前に定義されたまたは構成された送信電力オフセットは、UEのすべての空間領域リソース情報用に用いられてもよく、空間領域リソース情報グループに適用されてもよい、すなわち、送信電力オフセットは空間領域リソース情報グループ用の上位層シグナリングを介して事前に定義または構成されてもよい。空間領域リソース情報グループは明白に構成される、または、グループはSRSリソースもしくはSRSリソースセットの構成情報に従って求められる。
方式2:
空間領域リソース情報で構成されたアップリンク送信の場合、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けがハイレベルシグナリングを介して構成され、それぞれの電力制御パラメータが、空間領域リソース情報を介して取得され得る。1つの空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータの開ループ電力制御パラメータの数は1より大きく、開ループ電力制御パラメータは、それぞれ異なる送信サービスタイプをサポートするために用いられる。
開ループ電力制御パラメータは、目標受信電力またはパスロス係数のうちの少なくとも1つを含む。
たとえば、送信用にサポートされる2個のサービスタイプ、すなわち、eMBBとURLLCとがそれぞれある場合、各空間領域リソース情報は、それぞれeMBBとURLLCとに対応する2個の開ループ電力制御パラメータと関連付けられる。eMBBとURLLCとは、他の電力制御パラメータでは区別されない。
または、送信用にサポートされる2個のサービスタイプ、すなわち、eMBBとURLLCとがそれぞれある場合、各空間領域リソース情報は、開ループ電力制御パラメータ内の2個の目標受信電力と関連付けられ、2個の目標受信電力は、それぞれeMBBとURLLCとに対応する。eMBBとURLLCとは、他の電力制御パラメータでは区別されない。
空間領域リソース情報で構成されないアップリンク送信の場合、電力制御パラメータがハイレベルシグナリングを介して直接構成される。電力制御パラメータに含まれる開ループ電力制御パラメータの数は1より大きく、開ループ電力制御パラメータは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。サービスタイプは他の電力制御パラメータでは区別されない。
方式3:
空間領域リソース情報で構成されるアップリンク送信の場合、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けがハイレベルシグナリングを介して構成され、それぞれの電力制御パラメータが、空間領域リソース情報を介して取得され得る。1つの空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータ内の閉ループ電力制御パラメータの数は1より大きく、閉ループ電力制御パラメータは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。サービスタイプは他の電力制御パラメータでは区別されない。
閉ループ電力制御パラメータは、閉ループ電力制御プロセス識別子セットまたは閉ループ電力制御プロセスの数のうちの少なくとも1つを含む。
たとえば、送信用にサポートされる2個のサービスタイプ、すなわち、eMBBとURLLCとがそれぞれある場合、各空間領域リソース情報は、それぞれeMBBとURLLCとに対応する2個の閉ループ電力制御パラメータと関連付けられる。たとえば、eMBBは閉ループ電力制御プロセス1に対応し、URLLCは閉ループ電力制御プロセス2に対応する。eMBBとURLLCとは、他の電力制御パラメータでは区別されない。
空間領域リソース情報で構成されないアップリンク送信の場合、電力制御パラメータはハイレベルシグナリングを介して直接構成される。電力制御パラメータに含まれる閉ループ電力制御パラメータの数は1より大きく、閉ループ電力制御パラメータは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。サービスタイプは、他の電力制御パラメータでは区別されない。
方式4:
空間領域リソース情報で構成されるアップリンク送信の場合、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けがハイレベルシグナリングを介して構成され、それぞれの電力制御パラメータが、空間領域リソース情報を介して取得され得る。1つの空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータは、N個の開ループ電力制御パラメータとN個の閉ループ電力制御パラメータとを含み、これらは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。サービスタイプは、他の電力制御パラメータでは区別されない。
空間領域リソース情報で構成されないアップリンク送信の場合、電力制御パラメータはハイレベルシグナリングを介して直接構成される。構成された電力制御パラメータは、N個の開ループ電力制御パラメータとN個の閉ループ電力制御パラメータとを含み、これらは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。サービスタイプは他の電力制御パラメータでは区別されない。
方式5:
空間領域リソース情報で構成されるアップリンク送信の場合、少なくとも1つの空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けがハイレベルシグナリングを介して構成され、それぞれの電力制御パラメータが、空間領域リソース情報を介して取得され得る。1つの空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータは、N個の開ループ電力制御パラメータ、N個の閉ループ電力制御パラメータおよびN個のパスロス測定パラメータを含み、これらは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。Nはサポートされるサービスタイプの数であり、Nは正の整数である。
空間領域リソース情報で構成されないアップリンク送信の場合、電力制御パラメータがハイレベルシグナリングを介して直接構成される。電力制御パラメータは、N個の開ループ電力制御パラメータ、N個の閉ループ電力制御パラメータおよびN個のパスロス測定パラメータを含み、これらは、それぞれ異なるサービスタイプの送信をサポートするために用いられる。Nはサポートされるサービスタイプの数であり、Nは正の整数である。
説明の便宜上、本開示の実施形態は、基地局とユーザ装置(UE)とを採用することによって説明されるが、本開示の実施形態に限定されるわけではない。ある実現例では、基地局とUEとは、NodeB(NB)、gNB、TRP、アクセスポイント(AP)、局、ユーザ、STA、リレー、端末といったさまざまな通信ノードの名前で置き換えられてもよい。また、基地局は、ネットワーク、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスなどを表してもよい。
図7を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御装置を提供する。電力制御装置は、第1の受信モジュール701と、第1の判定モジュール702と第2の判定モジュール703とを備える。第1の受信モジュール701は、送信の空間領域リソース情報を受信するように構成される。第1の判定モジュール702は、送信の空間領域リソース情報と、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けとに従って、送信の電力制御パラメータを求めるように構成され、送信の電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの数は1より大きい。第2の判定モジュール703は、送信の電力制御パラメータに従って送信の送信電力を求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータ、閉ループ電力制御パラメータ、またはパスロス測定パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
本開示のある実施形態では、開ループ電力制御パラメータは、目標受信電力またはパスロス係数のうちの少なくとも1つを含む。パスロス測定パラメータは、パスロス測定用の参照信号リソースタイプインジケータ、またはパスロス測定用の参照信号リソースインジケータのうちの少なくとも1つを含む。閉ループ電力制御パラメータは、閉ループ電力制御プロセス識別子、または閉ループ電力制御プロセスの数のうちの少なくとも1つを含む。
本開示のある実施形態では、送信の送信電力は、少なくとも1つのサブ送信の送信電力を含む。
本開示のある実施形態では、第1の判定モジュール702は具体的に、関連付けにおける送信の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを、送信の電力制御パラメータと見なす方法、関連付けにおけるすべての第1の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを送信の電力制御パラメータと見なし、すべての第1の特定の空間領域リソース情報の各々が送信の空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースのうちの1つを示す方法、または、送信の空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースグループの電力制御パラメータが関連付けに従って求められ、送信の空間領域リソース情報によって示されるすべての参照信号リソースグループの電力制御パラメータを、送信の電力制御パラメータと見なす方法のうちのいずれか1つを採用することによって、送信の電力制御パラメータを求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第1の判定モジュール702は具体的に、送信の参照信号リソースグループの電力制御パラメータが関連付けにおけるすべての第2の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータに従って求められ、すべての第2の特定の空間領域リソース情報の各々が参照信号リソースグループ内の1つの参照信号リソースを示す方法、または、関連付けにおける第3の特定の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを参照信号リソースグループの電力制御パラメータと見なし、第3の特定の空間領域リソース情報が参照信号リソースグループ内のすべての参照信号リソースを示す方法のうちのいずれか1つを採用することによって、関連付けに従って送信の空間領域リソース情報の各参照信号リソースグループの電力制御パラメータを求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第1の判定モジュール702は具体的に、空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースが、事前に定義されたグループのメンバーに従ってグループ分け可能な方法、空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースが、事前に定義されたもしくは構成されたグループの数に基づいて所定のルールに従って求められたグループのメンバーに従ってグループ分け可能な方法、または、空間領域リソース情報に含まれる参照信号リソースが、構成されたグループのメンバーに従ってグループ分け可能な方法のうちのいずれか1つを採用することによって、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースをグループ分けするように構成される。
本開示のある実施形態では、参照信号リソースグループとサブ送信の送信電力との関連付けがある。
本開示のある実施形態では、第1の判定モジュール702は具体的に、送信の特定のタイプ、関連付け、および送信の空間領域リソース情報に従って送信の電力制御パラメータを求めるように構成され、特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
本開示のある実施形態では、第2の判定モジュール703は具体的に、送信の電力制御パラメータに従って送信の初期送信電力を求めるように、かつ、送信の初期送信電力と、送信の基本的な特定のタイプに対する送信の特定のタイプの事前に定義された送信電力オフセットとに従って、送信の最終的な送信電力を求めるように構成され、特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報は、参照信号リソース情報または空間関係情報のうちの少なくとも1つを含む。
本開示のある実施形態では、電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータ、パスロス測定パラメータ、または閉ループ電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
上述した電力制御装置の具体的な実現プロセスは、上述の実施形態および例の具体的な実現プロセスと同様であり、ここでは繰り返さない。
図8を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御装置を提供する。電力制御装置は、第1の構成モジュール801と第2の構成モジュール802とを備える。第1の構成モジュール801は、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けを構成するように構成される。第2の構成モジュール802は、送信の空間領域リソース情報を構成するまたは示すように構成される。
本開示のある実施形態では、第2の構成モジュール802は具体的に、上位層シグナリング、ダウンリンク制御情報、メディアアクセス制御シグナリング、または物理層制御シグナリングのうちの少なくとも1つを介して、送信の空間領域リソース情報を構成するまたは示すように構成される。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報によって示されるすべての参照信号リソースは、電力制御パラメータを共有する、または、空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースが電力制御パラメータの1つのパラメータに対応する場合、または、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースが、1より大きくMより小さい整数であるN個のグループに分類される場合、各グループは、電力制御パラメータの1つのパラメータに対応する。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのいずれか1つのパラメータの数が1~Mのうちのいずれか1つであり、Mが空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースの数であり、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、空間領域リソース情報によって示されるすべての参照信号リソースはこのパラメータを共有し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がMの場合、空間領域リソース情報によって示される各参照信号リソースは、M個のパラメータのうちの1つに対応し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が、1より大きくMより小さい整数であるNの場合、空間領域リソース情報によって示される参照信号リソースはN個のグループに分類され、各グループはN個のパラメータのうちの1つに対応する。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのいずれか1つのパラメータの数は1~Xのうちのいずれか1つであり、Xは送信によってサポートされる特定のタイプの数であり、特定のタイプはサービスタイプまたはスケジューリングタイプを含み、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはこのパラメータを共有し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がXの場合、送信によってサポートされる各特定のタイプはX個のパラメータのうちの1つに対応し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1より大きくXより小さい整数であるYの場合、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはY個のグループに分類され、各グループはY個のパラメータのうちの1つに対応する。
上述した電力制御装置の具体的な実現プロセスは、上述の実施形態および例の具体的な実現プロセスと同様であり、ここでは繰り返さない。
図9を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御装置を提供する。電力制御装置は、第2の受信モジュール901、第1の探索モジュール902および第3の判定モジュール903を備える。第2の受信モジュール901は、送信の空間領域リソース情報を受信するように構成される。第1の探索モジュール902は、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けにおける送信の空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータを求めるように構成され、求められた電力制御パラメータの少なくとも1つのパラメータの数は1より大きい。第3の判定モジュール903は、求められた電力制御パラメータに従って、送信の特定のタイプに対する電力制御パラメータを求めるように構成され、特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
本開示のある実施形態では、第3の判定モジュール903は具体的に、求められた電力制御パラメータから送信の特定のタイプに対応する電力制御パラメータを選択し、かつ、求められた電力制御パラメータと、送信の基本的な特定のタイプに対応する送信の特定のタイプの事前に定義された電力制御パラメータオフセットとに従って、送信の特定のタイプに対応する電力制御パラメータを求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのいずれか1つのパラメータの数は1~Xのいずれか1つであり、Xは送信によってサポートされる特定のタイプの数であり、特定のタイプはサービスタイプまたはスケジューリングタイプを含み、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が1の場合、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはこのパラメータを共有し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数がXの場合、送信によってサポートされる各特定のタイプは、X個のパラメータのうちの1つに対応し、空間領域リソース情報と関連付けられた電力制御パラメータのパラメータの数が、1より大きくXより小さい整数であるNの場合、送信によってサポートされるすべての特定のタイプはN個のグループに分類され、各グループはN個のパラメータのうちの1つに対応する。
上述した電力制御装置の具体的な実現プロセスは、上述の実施形態および例の具体的な実現プロセスと同様であり、ここでは繰り返さない。
図10を参照すると、本開示の別の実施形態は電力制御装置を提供する。電力制御装置は、第3の受信モジュール1001、第4の判定モジュール1002および第5の判定モジュール1003を備える。第3の受信モジュール1001は、送信の空間領域リソース情報を受信するように構成される。第4の判定モジュール1002は、送信の空間領域リソース情報と、空間領域リソース情報と電力制御パラメータとの関連付けとに従って、送信の電力制御パラメータを求めるように構成される。第5の判定モジュール1003は、送信の電力制御パラメータに従って送信の初期送信電力を求め、初期送信電力と、送信の基本的な特定のタイプに対する送信の特定のタイプの事前に定義された送信電力オフセットに従って、送信の最終的な送信電力を求めるように構成され、特定のタイプは、サービスタイプまたはスケジューリングタイプを含む。
上述した電力制御装置の具体的な実現プロセスは、上述の実施形態および例の具体的な実現プロセスと同様であり、ここでは繰り返さない。
本開示の別の実施形態は電力制御装置を提供する。電力制御装置は、プロセッサとコンピュータ可読記憶媒体とを備える。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令は、プロセッサによって実行されると、上述の電力制御方法のうちのいずれか1つを実現する。
本開示の別の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提案する。コンピュータプログラムがコンピュータ可読記憶媒体に格納される。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上述の電力制御方法のうちのいずれか1つのステップを実現する。
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の場合、構成された目標受信電力P0は、P0_NOMINAL_PUSCHと表記されるセル特有P0と、P0_UE_PUSCHと表記されるUE特有P0とに分類される。
関連技術では、実際のPUSCH送信がない場合、電力制御パラメータのセットを、仮想電力ヘッドルーム(PH)を計算するために求める必要があり、仮想PHは、PHが計算されるときに実際のPUSCH送信がない状態で仮定されたPUSCH送信の電力制御パラメータに従って計算された電力ヘッドルームを表す。
仮想PHは、仮想PHR、または参照PHR、または参照フォーマットのPHRとも呼ばれる。
PHは電力ヘッドルームである。PHRはPH報告、すなわち、電力ヘッドルーム報告である。
PHRの計算とは、PHの計算およびPHRの合成のことであり、それゆえ、PHRの計算およびPHの計算は交換可能である。
実際のPUSCH送信が存在しない場合、電力ヘッドルームは、仮定されたPUSCH送信の電力制御パラメータに従って計算される、すなわち、電力ヘッドルームは参照PUSCH送信に従って計算される。
本明細書では、仮想PHを計算するために用いられる電力制御パラメータは、参照PUSCH送信に従ってタイプ1のPHRを計算するためにUEによって用いられる電力制御パラメータである。
セル特有電力制御パラメータP0_NOMINAL_PUSCHが許可ベースPUSCHおよび許可フリーPUSCH用にそれぞれ異なる構成を有する。しかしながら、セル特有目標受信電力を求めるための方法は、関連技術では提供されていない。
図11を参照すると、本開示の別の実施形態は、目標受信電力を求めるための方法を提案する。方法は以下のステップを含む。
ステップ1100で、仮想PHを計算するためのセル特有目標受信電力である第1の目標受信電力を、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルーム報告のユーザ装置(UE)特有目標受信電力が動的許可ベースサービス用に構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルーム報告のUE特有目標受信電力が非動的許可ベースサービス用に構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式のうちのいずれか1つを採用することによって、第1の目標受信電力を求める。
第2の目標受信電力は、p0-NominalWithoutGrantなどの非動的許可送信用に構成されたセル特有目標受信電力であり、第3の目標受信電力は、p0-NormalWithGrantなどの動的許可ベース送信用に構成されたセル特有目標受信電力である。
本開示の実施形態では、仮想PHRとは、送信のないシナリオのPHRに対応する。セル特有目標受信電力はP0_nominalを表す。
本開示の別の実施形態では、方法はさらに以下を備える。
ステップ1101で、第1の目標受信電力に従って仮想電力ヘッドルームを計算する。
本開示のある実施形態では、仮想PHは参照PHとも呼ばれ、仮想PHRは参照PHRとも呼ばれる。
上述の方法は、UEが参照PUSCH送信に基づいてタイプ1のPHRを求めるシナリオに適用可能である。
上述の方法は、UEが、タイプ1の仮想PH、またはタイプ1の参照PHとも呼ばれる仮想タイプ1のPHを計算するシナリオにも適用可能である。
図12を参照すると、本開示の別の実施形態は、目標受信電力を求めるための装置を提案する。装置は、第6の判定モジュール1201を備える。第6の判定モジュール1201は、仮想電力ヘッドルームを計算するためのセル特有目標受信電力である第1の目標受信電力を、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルーム報告のUE特有目標受信電力が動的許可ベースサービス用に構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルーム報告のUE特有目標受信電力が非動的許可ベースサービス用に構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式のうちのいずれか1つを採用することによって、求めるように構成される。
第2の目標受信電力は、非動的許可送信用に構成されたセル特有目標受信電力であり、第3の目標受信電力は、動的許可ベース送信用に構成されたセル特有目標受信電力である。
目標受信電力を求めるための装置の具体的な実現方法は上述の実施形態のものと同様であり、ここでは繰り返さない。
本開示の別の実施形態は、目標受信電力を求めるための装置を提供する。装置は、プロセッサとコンピュータ可読記憶媒体とを備える。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令は、プロセッサによって実行されると、上述の目標受信電力を求めるための方法のうちのいずれか1つを実現する。
本開示の別の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムが、コンピュータ可読記憶媒体に格納される。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上述の目標受信電力を求めるための方法のステップを実現する。
図13を参照すると、本開示の別の実施形態は、目標受信電力を求めるための方法を提案する。方法は以下のステップを備える。
ステップ1300で、第1の目標受信電力を、第2の目標受信電力、第3の目標受信電力、または第4の目標受信電力のうちの少なくとも1つに従って求める。
第1の目標受信電力は、仮想電力ヘッドルームを計算するためのセル特有目標受信電力であり、第2の目標受信電力は、非動的許可送信用に構成されたセル特有目標受信電力、すなわちp0-NominalWithoutGrantであり、第3の目標受信電力は、動的許可ベース送信用に構成されたセル特有目標受信電力、すなわちp0-NominalWithGrantであり、第4の目標受信電力は、メッセージ3(Msg3)の物理アップリンク共有チャネル送信のセル特有目標受信電力である。
Msg3 PUSCH送信は、アップリンクランダムアクセスプロセスの第3のメッセージの送信であり、Msg3 PUSCH送信のセル特有目標受信電力は、プリアンブル受信目標受信電力、すなわちpreamble Received TargetPowerと、Msg3とプリアンブルとの差分値、すなわちmsg3-DeltaPreambleとの2つの部分から構成される。両方の部分は上位層パラメータによって構成される。
上述の第1の目標受信電力は、仮想電力ヘッドルームを計算するためのセル特有目標受信電力であり、参照PUSCH送信に従ってタイプ1のPHRを計算するためにUEによって用いられる電力制御パラメータのセル特有目標受信電力としても説明可能である。
本開示のある実施形態では、第1の目標受信電力を第2の目標受信電力に従って求めるステップは、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすことを含む。
本開示のある実施形態では、第1の目標受信電力を第3の目標受信電力に従って求めるステップは、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすことを含む。
本開示のある実施形態では、第1の目標受信電力を第4の目標受信電力に従って求めるステップは、第4の目標受信電を第1の目標受信電力と見なすことを含む。
本開示のある実施形態では、第1の目標受信電力を求めるステップは、第2の目標受信電力が提供もしくは構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、第2の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、第2の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、第3の目標受信電力が提供もしくは構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、第3の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、または、第3の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすことのうちいずれか1つを含む。
上述の第1の目標受信電力を求めるための方法は独立して用いてもよい、組合わせて用いてもよい、または、他の方法と組合わせて用いてもよい。
たとえば、第2の目標受信電力が構成される場合、第2の目標受信電力を1の目標受信電力と見なし、そうではなく、第3の目標受信電力が構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、第3の目標受信電力が構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうではなく、第2の目標受信電力が提供される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうではない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、第2の目標受信電力が提供または構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、第2の目標受信電力が提供または構成されず、第3の目標受信電力が提供または構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、第2の目標受信電力が提供または構成されず、第3の目標受信電力が構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、第3の目標受信電力が提供または構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、第3の目標受信電力が提供または構成されず、第2の目標受信電力が提供または構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、第3の目標受信電力が提供または構成されず、第2の目標受信電力が提供または構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
本開示のある実施形態では、第1の目標受信電力を求めるステップは、非動的許可送信のパラメータ(configuredGrantConfigなど)が提供もしくは構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、非動的許可送信のパラメータが提供もしくは構成されない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、非動的許可送信のパラメータが提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、動的許可ベース送信のパラメータ(PUSCH-Configなど)が提供もしくは構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、または、動的許可ベース送信のパラメータが提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすことのうちのいずれか1つを含む。
上述の第1の目標受信電力を求めるための方法は独立して用いてもよい、または、組合わせて用いてもよい。
たとえば、非動的許可送信のパラメータ(configuredGrantConfigなど)が構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第4の目標受信電力または第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、動的許可ベース送信のパラメータ(PUSCH-Configなど)が構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、非動的許可送信のパラメータ(configuredGrantConfigなど)が提供または構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、非動的許可送信のパラメータが提供または構成されない場合、第4の目標受信電力または第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、動的許可ベース送信のパラメータ(PUSCH-Configなど)が提供または構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、動的許可ベース送信のパラメータが提供または構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
上述の非動的許可送信のパラメータ(configuredGrantConfigなど)は、非動的許可送信のパラメータを構成するための構成された許可送信の構成情報とも呼ばれる。
上述の動的許可ベース送信のパラメータ(PUSCH-Configなど)は、物理アップリンク共有チャネル構成情報とも呼ばれる。
本開示のある実施形態では、第1の目標受信電力を求めるステップは、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供もしくは構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供もしくは構成されない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供もしくは構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に構成されない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすこと、または、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なすことのうちのいずれか1つを含む。
上述の第1の目標受信電力を求めるための方法は、独立して用いてもよい、または組み合わせて用いてもよい。
たとえば、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、そうでない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供または構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供または構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供または構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供または構成される場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供または構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供または構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
他の例では、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供または構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なし、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供または構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす。
本開示のある実施形態では、パラメータの提供およびパラメータの構成は、等しく置き換え可能である。
第4の目標受信電力は、デフォルト値、またはランダムアクセスプロセスにおけるMSG1(プリアンブル)の電力値、またはMSG1の目標受信電力、すなわち、 PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWEでもよい。
図14を参照すると、本開示の別の実施形態は、目標受信電力を求めるための装置を提案する。装置は、第7の判定モジュール1401を備える。第7の判定モジュール1401は、第2の目標受信電力、第3の目標受信電力、または第4の目標受信電力のうちの少なくとも1つに従って第1の目標受信電力を求めるように構成される。
第1の目標受信電力は、仮想電力ヘッドルームを計算するためのセル特有目標受信電力である。第2の目標受信電力は、非動的許可送信用に構成されたセル特有目標受信電力である。第3の目標受信電力は、動的許可ベース送信用に構成されたセル特有目標受信電力である。第4の目標受信電力は、メッセージ3の物理アップリンク共有チャネル送信のセル特有目標受信電力である。
Msg3 PUSCH送信は、アップリンクランダムアクセスプロセスにおける第3のメッセージの送信であり、Msg3 PUSCH送信のセル特有目標受信電力は、プリアンブル受信目標受信電力、すなわち、preamble Received TargetPowerと、Msg3とプリアンブルとの差分値、すなわち、msg3-DeltaPreambleとの2つの部分から構成される。両方の部分は上位層パラメータによって構成される。
上述の第1の目標受信電力は、仮想電力ヘッドルームを計算するためのセル特有目標受信電力であり、参照PUSCH送信に従ってタイプ1のPHRを計算するためにUEによって用いられる電力制御パラメータのセル特有目標受信電力と記載されてもよい。
本開示のある実施形態では、第7の判定モジュール1401は具体的に、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式を採用することによって、第2の目標受信電力に従って第1の目標受信電力を求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第7の判定モジュール1401は具体的に、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式を採用することによって、第3の目標受信電力に従って第1の目標受信電力を求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第7の判定モジュール1401は具体的に、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式を採用することによって、第4の目標受信電力に従って第1の目標受信電力を求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第7の判定モジュール1401は具体的に、第2の目標受信電力が提供もしくは構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、第2の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、第2の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、第3の目標受信電力が提供もしくは構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、第3の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、または、第3の目標受信電力が提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式のうちの少なくとも1つを採用することによって、第1の目標受信電力を求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第7の判定モジュール1401は具体的に、非動的許可送信のパラメータ(configuredGrantConfigなど)が提供もしくは構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、非動的許可送信のパラメータが提供もしくは構成されない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、非動的許可送信のパラメータが提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、動的許可ベース送信のパラメータ(PUSCH-Configなど)が提供もしくは構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、または、動的許可ベース送信のパラメータが提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式のうちの少なくともいずれか1つを採用することによって、第1の目標受信電力を求めるように構成される。
本開示のある実施形態では、第7の判定モジュール1401は具体的に、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供もしくは構成される場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供もしくは構成されない場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が動的許可ベース送信用に提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供もしくは構成される場合、第2の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に構成されない場合、第3の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式、または、仮想電力ヘッドルームを計算するためのUE特有目標受信電力が非動的許可送信用に提供もしくは構成されない場合、第4の目標受信電力を第1の目標受信電力と見なす方式のうちの少なくとも1つを採用することによって、第1の目標受信電力を求めるように構成される。
上述した目標受信電力のための装置の具体的な実現プロセスは、上述の実施形態における目標受信電力のための方法の具体的な実現プロセスと同様であり、ここでは繰り返さない。
本開示の別の実施形態は、目標受信電力を求めるための装置を提供する。装置は、プロセッサとコンピュータ可読記憶媒体とを備える。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令は、プロセッサによって実行されると、上述の目標受信電力を求めるための方法のいずれか1つを実行する。
本開示の別の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムが、コンピュータ可読記憶媒体に格納される。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上述の目標受信電力を求めるための方法のステップを実現する。
当業者であれば、開示した方法のステップ、システム、装置のうちのすべてまたは一部における機能的なモジュール/ユニットがソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの好適な組合わせとして実現可能であることを理解するであろう。上述の説明における機能的なモジュール/ユニット間の区別は、必ずしもハードウェア実現方式における物理的なアセンブリの区別に対応するものではない。たとえば、1つの物理アセンブリは複数の機能を有してもよい、または、1つの機能もしくはステップは複数の物理アセンブリによって協調して行われてもよい。アセンブリの一部またはすべては、デジタル信号プロセッサもしくはマイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、またはハードウェアとして、または特定用途向け集積回路などの集積回路として実現されてもよい。そのようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(または非一時的な媒体)および通信媒体(または一時的な媒体)を含み得るコンピュータ可読媒体にわたって分布してもよい。当業者にはよく知られているように、「コンピュータ記憶媒体」という用語は、揮発性媒体および不揮発性媒体、情報(たとえば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールもしくは他のデータ)の記憶のための方法または技術において実現される取外し可能媒体および取外し不能媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を格納するために用いることができコンピュータによってアクセスできる他の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体が典型的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波もしくは他の搬送機構などの変調データ信号内の他のデータを包含し、任意の情報配信媒体を含み得ることは、当業者によく知られている。
本開示の実施形態で開示された実現方式について説明したが、説明された内容は本開示の実施形態の理解を容易にするために用いられる実現態様に過ぎず、本開示の実施形態を限定することを意図したものではない。