JP7389324B2 - 通信方法および通信システム - Google Patents

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本発明は、一般に、通信方法および通信システムに関し、より具体的には、親機および親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、複数の子機を同期制御するための通信方法および通信システムに関する。
近年、IoT(Internet of Things)と呼ばれる分野が注目されている。IoTとは、その名の通り、身の回りにある全てのデバイスがインターネットやLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークに接続されることを意味する。IoTを活用することによって、様々な情報の取得やデバイスの操作が、従来よりも低コストで実現可能となる。
IoT分野が注目を集めている要因としては、無線通信が可能なデバイスの小型化および低消費電力化、並びに、無線通信技術の進歩が挙げられる。特に、無線通信技術の分野において、BLE(ブルートゥース(登録商標)・ロー・エナジー)と呼ばれる消費電力が極めて少ない無線通信規格が知られており、IoT分野で広く用いられている。BLE規格に従う無線通信は、通信可能距離が短く、通信速度も低速であるが、消費電力が極めて少なく、通信実行頻度にもよるが、コイン電池(ボタン電池)1つで1年以上の無線通信が可能である。そのため、膨大な数のデバイスとの通信が必要となるIoT分野において、BLE規格に従う無線通信が広く利用されている。
BLE規格に従った無線通信を用いた通信方法の1つとして、親機(master unit)から複数の子機(slave units)に対して同じコマンドを送信するブロードキャスト通信が知られている。ブロードキャスト通信では、1つの親機から複数の子機のそれぞれに対してコマンドが送信されるが、複数の子機のそれぞれから親機に対して応答信号が送信されない。すなわち、ブロードキャスト通信は、親機から複数の子機のそれぞれに対する一方向通信である。そのため、ブロードキャスト通信では、複数の子機のそれぞれから親機に対してコマンドを受信した旨を送信することができず、親機が、複数の子機のそれぞれがコマンドを受信したか否かを確認することができない。そのため、コマンドを受信すべき子機が、親機からのコマンドを受信できていなかったとしても、親機は、そのことを確認することができない。また、ブロードキャスト通信では、親機は、複数の子機のそれぞれを区別せず、ラジオやテレビの放送のように、複数の子機のそれぞれに対して同じコマンドをブロードキャストするため、親機から送信されたコマンドが、親機によって認識されていない子機に意図せず受信されてしまうリスクが存在する。このように、ブロードキャスト通信を用いて親機と複数の子機との間の一対多(1:n)通信を行った場合、一対多通信の信頼性(確実性)を確保することができない。
一方、BLE規格に従った無線通信を用いた双方向通信として、デバイス間のペアリング接続が知られている。ペアリング接続では、2つのデバイスが互いにアドバタイズ信号(アドバタイズパケット)を送信し合い、互いのペアリング情報を登録した後に、2つのデバイス間の接続(ペアリング接続)が確立される。このようにペアリング接続によって互いに接続されたデバイスは、互いに通信を行うことができるので、応答信号を送り合うことができ、ペアリング接続による通信の信頼性(確実性)は、高い。
信頼性が高いBLE規格に従ったペアリング接続を用いた親機と複数の子機との間の一対多通信は、親機と複数の子機のそれぞれとの間のペアリング接続を実行し、スター型ネットワークやクラスタツリー型ネットワークのような複数接続型ネットワークを構築し、その後、親機からコマンドを受信可能な状態(スキャン状態)にある子機のそれぞれに対して、コマンドを順次送信することにより実行される(例えば、特許文献1参照)。このような複数接続型ネットワークにより、1つの親機に対する操作で、複数の子機を制御することができる。また、複数の子機の1つに対する操作を、親機を介して、他の子機に対して反映させることにより、複数の子機の1つに対する操作で他の子機を制御することができる。このように、親機に対する操作によって複数の子機を制御可能である点、および、1つの子機に対する操作を他の子機に反映させることができる点は、膨大な数のデバイスが通信可能に接続されるIoT分野において、非常に有用である。
このような複数接続型ネットワークでは、親機からコマンドを受信した複数の子機は、受信したコマンドに従って、アプリケーションプログラムの実行を行い、所定の機能(例えば、センシングの開始およびセンシング信号の送信、照明のオン・オフ、カメラによる撮像の開始・停止、音声の再生・停止、信号の切り替え等)を提供する。この際、複数の子機の全てを同期させた状態で駆動させたいというニーズが存在する。例えば、複数の子機のそれぞれがスピーカーである場合、複数の子機の音声または音楽の再生または停止タイミングを完全に一致させたい等のニーズである。
しかしながら、BLE規格に従ったペアリング接続は、基本的に、1対1の無線通信を前提とするものであるため、親機から複数の子機に対して、同時にコマンドを送信することができない。そのため、BLE規格に基づくペアリング接続を用いた複数接続型ネットワークでは、親機から複数の子機のそれぞれに対してコマンドが順次送信される(すなわち、親機と複数の子機の1つとの間の通信が順次実行される)。この結果、親機から複数の子機のそれぞれへコマンドが到達するタイムミングがそれぞれ異なってしまい、親機から複数の子機のそれぞれへの通信のタイムラグが発生し得る。また、複数の子機のそれぞれの性能(演算処理能力、デバイスバージョン、ソフトウェアバージョン、ファームウェアバージョン等)が異なっている場合、複数の子機のそれぞれの性能差に起因して、複数の子機のそれぞれのアプリケーションプログラムの処理速度が一致しない可能性ある。このように、通信のタイムラグや複数の子機の性能差に起因して、複数の子機を同期制御できないという問題があった。
特開2019-110470号公報
本発明は、上記従来の問題点を鑑みたものであり、その目的は、親機および親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、複数の子機を同期制御するための通信方法および通信システムを提供することにある。
このような目的は、以下の(1)~()の本発明により達成される。
(1)親機および前記親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、前記複数の子機を同期制御するための通信方法であって、
前記親機から、前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機のタイムカウント情報を送信することにより、前記親機のタイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれのタイムカウントとを一致させる工程と、
前記親機の前記タイムカウントと一致する前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントに基づいて、前記複数の子機のそれぞれの前記アプリケーションプログラムの進捗を制御することにより、前記複数の子機の前記アプリケーションプログラムを同期させる工程と、を含み、
前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントを一致させる前記工程は、
前記親機から、前記複数の子機の1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信することにより、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程と、
前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の全ての前記タイムカウントが一致するまで、前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程を順次実行する工程と、を含み、
前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程は、
前記親機から、前記複数の子機の前記1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信する工程と、
前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントを、前記親機の前記タイムカウントに一致させる工程と、
前記複数の子機の前記1つから、前記親機に対して、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウント情報を送信する工程と、
前記親機において、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとが一致しているかどうかを確認する工程と、を含むことを特徴とする通信方法。
(2)前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントを一致させる前記工程、および、前記複数の子機の前記アプリケーションプログラムを同期させる前記工程は、所定の時間間隔で繰り返し実行される上記(1)に記載の通信方法。
)前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとが一致していない場合、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程が再度実行される上記()に記載の通信方法。
)前記親機と前記複数の子機のそれぞれは、BLE(ブルートゥース・ロー・エナジー)規格に従ったペアリング接続によって接続されている上記(1)ないし()のいずれかに記載の通信方法。
)親機および前記親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、前記複数の子機を同期制御するための通信システムであって、
前記親機は、プロセッサーと、前記プロセッサーと通信可能に接続されたメモリーと、を含み、
前記複数の子機のそれぞれは、プロセッサーと、前記プロセッサーと通信可能に接続されたメモリーと、を含み、
前記親機の前記メモリーは、
タイムカウントを実行するためのタイマーモジュールと、
前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機のタイムカウント情報を送信するためのタイムカウント送信モジュールと、を保存しており、
前記複数の子機のそれぞれの前記メモリーは、
タイムカウントを実行するためのタイマーモジュールと、
前記親機から受信した前記親機の前記タイムカウント情報に基づいて、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントとを一致させるタイマー調整モジュールと、を保存しており、
前記複数の子機のそれぞれの前記プロセッサーは、前記親機の前記タイムカウントと一致する前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントに基づいて、前記複数の子機のそれぞれの前記アプリケーションプログラムの進捗を制御することにより、前記複数の子機の前記アプリケーションプログラムを同期させ
前記親機の前記プロセッサーは、
前記タイムカウント送信モジュールを用いて、前記複数の子機の1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信することにより、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させ、
前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の全ての前記タイムカウントが一致するまで、前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させることを順次実行するよう、構成されており、
前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる際、
前記親機の前記プロセッサーは、前記タイムカウント送信モジュールを用いて、前記複数の子機の前記1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信し、
前記複数の子機の前記1つの前記プロセッサーは、前記タイマー調整モジュールを用いて、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントを、前記親機の前記タイムカウントに一致させ、
前記親機の前記プロセッサーは、前記複数の子機の前記1つから、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウント情報を受信し、
前記親機の前記プロセッサーは、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとが一致しているかどうかを確認する、ことを特徴とする通信システム。
本発明の通信方法および通信システムでは、親機および親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、親機から複数の子機のそれぞれに対して、親機のタイムカウント情報を送信することにより、親機のタイムカウントと複数の子機のそれぞれのタイムカウントとを一致させることができる。そのため、複数の子機のそれぞれのタイムカウントに基づいて、複数の子機のそれぞれのアプリケーションプログラムの進捗を制御することにより、複数の子機のアプリケーションプログラムを同期させ、複数の子機を同期制御することができる。
また、本発明の通信方法および通信システムでは、親機と複数の子機のそれぞれとがペアリング接続によって接続されている。ペアリング接続により親機と複数の子機のそれぞれとの間の双方向通信が可能であるため、親機からタイムカウント情報を受信した複数の子機のそれぞれは、親機に対して応答することができる。そのため、親機は、複数の子機のそれぞれからの応答を確認することにより、親機のタイムカウントと複数の子機のそれぞれのタイムカウントとが一致しているか否かを即時確認することができる。
本発明の通信システムを概略的に示す図である。 図1に示す親機のブロック図である。 本発明の通信方法を説明するためのフローチャートである。 図3に示す親機のタイムカウントと、複数の子機のタイムカウントのそれぞれのタイムカウントとを一致させる工程を説明するためのフロー図である。
<通信システム1>
最初に、図1および図2を参照して、本発明の通信システムを詳述する。図1は、本発明の通信システムを概略的に示す図である。図2は、図1に示す親機のブロック図である。
図1に示す通信システム1は、少なくとも1つの親機(Master unit)10と、複数の子機(Slave units)20と、を含んでおり、親機10と複数の子機20との間の一対多(1:n)通信を実行する複数接続型ネットワークとして構成されている。なお、ここでいう「複数接続型ネットワーク」とは、少なくとも1つの親機10に対して、複数の子機20のそれぞれが接続されているスター型ネットワークや、少なくとも1つの親機10に対して接続された1つの子機20に、さらに1つ以上の子機20が接続されているクラスタツリー型ネットワークのような階層型ネットワークを含む。
なお、図1に示されているように、通信システム1が、1つの子機20に対してさらに1つ以上の子機が接続されている階層型ネットワークである場合、親機10と接続されている該1つの子機20は、親機10にとっては子機20であり、該1つの子機20は、接続されている1つ以上の子機20にとっては親機10となる。このような子機20は、サブマスター(Sub master)とも称される。また、サブマスターである子機20に接続されている1つ以上の子機20は、孫機とも称される。このような階層型ネットワークの各階層に属する子機20は、親機10から、1つ上の階層のサブマスターを介してコマンドを受信する。
通信システム1において、親機10と、複数の子機20のそれぞれとは、BLE(ブルートゥース・ロー・エナジー)規格に従ったペアリング接続によって、接続されている。BLE規格に従ったペアリング接続とは、親機10と複数の子機20のそれぞれとの間で自身の認証情報(認証のために必要なID等)を含むアドバタイズ信号(アドバタイズパケット)を送信し合い、互いのペアリング情報を登録した後に確立された接続を意味する。なお、1つの子機20に対して、さらに1つ以上の子機20が接続されている階層型ネットワークにおいても、子機20同士の接続は、BLE規格に従ったペアリング接続である。背景技術の欄において述べたように、BLE規格に従ったペアリング接続では、ペアリング接続で互いに接続された機器(親機10と複数の子機20のそれぞれ、または、サブマスターと孫機のそれぞれ)との間での双方向通信を実行することが可能である。そのため、BLE規格に従ったペアリング接続を用いることにより、通信の信頼性(確実性)を向上させることができる。
親機10は、複数の子機20に対してコマンドを個別に送信する。親機10から複数の子機20のそれぞれに対して送信されるコマンドは、複数の子機20のそれぞれが提供すべき機能(サービス)に関する指示を含んでおり、親機10からコマンドを受信した複数の子機20のそれぞれは、コマンドに従った処理を実行する。そのため、親機10は、複数の子機20を統括的に制御することができる。なお、通信システム1が、図1に示すような階層型ネットワークを形成している場合、親機10からのコマンドは、サブマスターである子機20を介して、孫機である複数の子機20のそれぞれに送信される。階層型ネットワークにおけるサブマスターである子機20と孫機である複数の子機20のそれぞれとの間の通信は、スター型ネットワークにおける親機10と複数の子機20との通信と同様であるので、階層型ネットワークにおけるサブマスターである子機20と孫機である複数の子機20のそれぞれとの間の通信も、親機10と複数の子機20との通信として説明する。
BLE規格に基づくペアリング接続では、親機10から複数の子機20のそれぞれに対して同時にコマンドを送信することはできない。そのため、このような複数接続型ネットワークにおいて、親機10が複数の子機20のそれぞれを同期制御したい場合には、親機10から複数の子機20のそれぞれに対して、コマンドを順次送信する必要がある。しかしながら、この場合、親機10から複数の子機20の1つに対してコマンドの送信が終了した後に、親機10から複数の子機20の別の1つに対してコマンドを送信するという工程を繰り返す必要があることから、親機10から送信されたコマンドが複数の子機20のそれぞれに到達するまでの時間に差が発生してしまう。また、複数の子機20の演算処理能力がそれぞれ異なる場合、親機10からコマンドを受信した後の複数の子機20の処理の進捗に差が発生してしまう。したがって、BLE規格に基づくペアリング接続を用いた従来の複数接続型ネットワークでは、複数の子機20の同期制御を実行することが非常に困難であった。
本発明に係る通信システム1では、親機10から複数の子機20のそれぞれに対して、親機10のタイムカウント情報を送信することにより、親機10のタイムカウントと複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとを一致させることができる。そのため、親機10のタイムカウントと一致させられた複数の子機20のそれぞれのタイムカウントに基づいて、複数の子機20の処理の進捗を制御することにより、複数の子機20の同期制御を容易に実行することができる。以下、通信システム1を構成する親機10と子機20について詳述する。
<<親機10>>
親機10は、複数接続型ネットワークにおける親機(Central unitともいう)として機能する。親機10は、複数の子機20のそれぞれに対してコマンドを送信することにより、複数の子機20を統括的に制御することができる。
親機10は、単体のデバイスとして実施されていてもよいし、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ノートパソコン、ワークステーション、タブレット型コンピューター、携帯電話、スマートフォン、PDA、ウェアラブル端末等の任意の演算デバイス内において実施されていてもよい。
図2に示すように、親機10は、親機10の制御を実行するための1つ以上のプロセッサー11と、親機10への入力および親機10からの出力を実行するためのI/O(インプット/アウトプット)インターフェース12と、BLE規格に従う無線通信を実行するためのBLE通信ユニット13と、親機10の処理を実行するために用いられるモジュール15およびデータ16を保存している1つ以上のメモリー14と、を備えている。
1つ以上のプロセッサー11は、1つ以上のマイクロプロセッサー、マイクロコンピューター、マイクロコントローラー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、中央演算処理装置(CPU)、メモリーコントロールユニット(MCU)、画像処理用演算処理装置(GPU)、状態機械、論理回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはこれらの組み合わせ等のコンピューター可読命令に基づいて信号操作等の演算処理を実行する演算ユニットである。特に、プロセッサー11は、メモリー14内に保存されているコンピューター可読命令(例えば、データ、プログラム、モジュール等)をフェッチし、演算、信号操作および制御を実行するよう構成されている。
I/Oインターフェース12は、ウェブインターフェース、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)等の様々なソフトウェアインターフェースおよびハードウェアインターフェースを含む。例えば、I/Oインターフェース12は、キーボード、マウス、タッチパネルディスプレイ、外部メモリー、プリンター、ディスプレイのような周辺デバイスのためのインターフェースである。I/Oインターフェース12は、キーボード、マウス、タッチパネルディスプレイのような入力デバイスを用いた親機10への入力およびディスプレイ、プリンター、外部メモリーへの親機10からの出力を可能とする。また、I/Oインターフェース12は、親機10が、インターネット等のネットワークを介して、外部に設けられたウェブサーバーやデータサーバーのような任意の外部デバイスと通信を行うことを可能としてもよい。
BLE通信ユニット13は、BLE規格に従う無線通信を実行するために用いられるユニットである。BLE通信ユニット13は、アンテナ、送受信回路、変復調回路等のBLE規格に従う無線通信を実行するために必要なコンポーネントを備えており、プロセッサー11からのコマンド入力に応じて、複数の子機20のそれぞれとの間のBLE規格に従う無線通信を実行する。
メモリー14は、揮発性記憶媒体(例えば、RAM、SRAM、DRAM)、不揮発性記憶媒体(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー、ハードディスク、光ディスク、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク)、またはこれらの組み合わせを含むコンピューター可読媒体である。
メモリー14は、プロセッサー11と通信可能に接続され、プロセッサー11により実行可能な複数のモジュール15、および、複数のモジュール15による処理に必要なデータ16を保存している。また、メモリー14は、複数のモジュール15の1つ以上によって受信、処理、生成されたデータや、複数のモジュール15による処理を実行するために必要なデータを一時保存する機能を備えている。
モジュール15は、ルーティーン、アプリケーション、プログラム、アルゴリズム、ライブラリー、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、またはこれらの組み合わせ等のプロセッサー11により実行可能なコンピューター可読命令である。
モジュール15は、子機20とのペアリング接続を確立するための接続確立モジュール151と、複数の子機20のそれぞれに対してコマンドを送信し、複数の子機20のそれぞれを制御するための子機制御モジュール152と、タイムカウントを実行するためのタイマーモジュール153と、複数の子機20のそれぞれに対して、親機10のタイムカウント情報を送信するためのタイムカウント送信モジュール154と、親機10が提供する機能を補うための任意の数のその他モジュール155と、を含んでいる。
プロセッサー11は、メモリー14内に保存されている各種モジュールを用いることにより、所望の機能を提供することができる。例えば、プロセッサー11は、タイムカウント送信モジュール154を用いることにより、複数の子機20のそれぞれに対して、親機10のタイムカウント情報を送信するための処理を実行することができる。以下、メモリー14内に保存されているモジュール15について詳述する。
接続確立モジュール151は、複数の子機20のそれぞれからアドバタイズ信号(アドバタイズパケット)のやり取りを行い、親機10と親機10に対してアドバタイズ信号を送信した子機20との間のペアリング接続を確立するために用いられる。複数の子機20のいずれか1つに対して、親機10との間の接続を確立するための操作が実行されると、操作が実行された子機20から、親機10に対して、操作が実行された子機20のアドバタイズ信号が送信される。なお、子機20から親機10に対して送信されるアドバタイズ信号は、BLE規格によって規定されており、子機20の存在および子機20によって提供される機能(サービス)を親機10に対して通知するとともに、子機20の認証を実行するために、親機10に送信される信号(パケット)である。
親機10が、複数の子機20のいずれか1つからアドバタイズ信号を受信すると、接続確立モジュール151は、アドバタイズ信号を送信した子機20の認証を実行する。一度子機20の認証が実行されると、メモリー14内に、認証が実行された子機20についてのペアリング情報が、データ16の1つとして書き込まれる。その後、接続確立モジュール151は、親機10と、認証された子機20との間のペアリング接続を確立する。この際、子機20のメモリー23内に親機10のペアリング情報が書き込まれる。このような手順で、親機10と複数の子機20のそれぞれとの間のペアリング接続を順次確立することにより、複数接続型ネットワークの形態を取る通信システム1を構築することができる。
子機制御モジュール152は、親機10から、親機10との間のペアリング接続が確立されている複数の子機20のそれぞれに対してコマンドを送信し、複数の子機20のそれぞれを制御するために用いられる。親機10に対して複数の子機20の少なくとも1つを制御するための操作が実行されると、子機制御モジュール152は、BLE通信ユニット13を介して、制御されるべき子機20に対してコマンドを送信する。代替的に、子機20のいずれか1つに対して、他の子機20を制御するための操作が実行された場合に、操作が実行された子機20から親機10に対して、他の子機20を制御するための操作が実行された旨が報告され、その後、親機10の子機制御モジュール152が、制御されるべき子機20に対してコマンドを送信してもよい。
親機10から子機20に対して送信されるコマンドは、子機20が実行すべき機能(サービス)に関する指示を含んでおり、親機10からコマンドを受信した子機20は、コマンドに従って、所定の機能(サービス)を実行する。なお、制御すべき子機20が複数存在する場合には、子機制御モジュール152は、BLE通信ユニット13を介して、制御されるべき複数の子機20に対して順次コマンドを送信する。
タイマーモジュール153は、親機10のタイムカウントを実行するために用いられる。タイムカウントは、タイマーモジュール153によってカウントされ、インクリメントされる数字である。タイマーモジュール153によって生成された親機10のタイムカウントは、親機10の処理を制御するために用いられる。
タイムカウント送信モジュール154は、親機10から、複数の子機20のそれぞれに対して、親機10のタイムカウントを含むタイムカウント情報を送信するために用いられる。タイムカウント送信モジュール154は、BLE通信ユニット13を介して、親機10から、複数の子機20のそれぞれに対して、親機10のタイムカウント情報を送信する。なお、タイムカウント送信モジュール154によって、複数の子機20のそれぞれに対して親機10のタイムカウント情報を送信するタイミングは、特に限定されない。例えば、親機10がアクティブ化されたタイミング、親機10と子機20との間の接続が確立されたタイミング、子機制御モジュール152が制御されるべき1つ以上の子機20のそれぞれに対してコマンドを送信するのと同時のタイミング、または、その前後のタイミングで、タイムカウント送信モジュール154が、複数の子機20のそれぞれに対して親機10のタイムカウント情報を送信してもよい。
また、タイムカウント送信モジュール154による複数の子機20のそれぞれに対する親機10のタイムカウント情報の送信の回数は、特に限定されない。例えば、タイムカウント送信モジュール154を用いて、親機10から、複数回、所定の時間間隔毎(例えば、1秒毎、10秒毎、1分毎等)に、複数の子機20のそれぞれに対する親機10のタイムカウント情報の送信が実行されてもよい。この場合、複数の子機20のそれぞれが処理を実行している最中にも、親機10のタイムカウントと複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとの一致が実行されるので、より確実に、複数の子機20の同期制御を実行することができる。
タイムカウント送信モジュール154によって、親機10から複数の子機20のいずれか1つに親機10のタイムカウント情報が送信されると、親機10のタイムカウント情報を受信した子機20は、自身のタイムカウントを親機10のタイムカウントと一致させる。その後、子機20は、自身のタイムカウントに関するタイムカウント情報を、親機10に対して送信する。子機20から、子機20のタイムカウント情報を受信した親機10は、プロセッサー11を用いて、親機10のタイムカウントと、子機20のタイムカウントとが一致しているかを確認する。親機10のタイムカウントと、子機20のタイムカウントとが一致している場合には、タイムカウント情報を送信した子機20に対する親機10のタイムカウント情報の送信は終了する。一方、親機10のタイムカウントと、子機20のタイムカウントとが一致していない場合には、タイムカウント送信モジュール154は、自身のタイムカウント情報を送信した子機20に対して、再度、親機10のタイムカウント情報を送信する。
<<子機20>>
図1に戻り、子機20について詳述する。複数の子機20のそれぞれは、複数接続型ネットワークにおける子機(Peripheral unitともいう)として機能する。子機20のそれぞれは、親機10から送信されたコマンドを受信し、受信したコマンドに従って処理を実行し、所定の機能(サービス)を実行する。
子機20は、親機10から送信されたコマンドを受信し、受信したコマンドに従って処理を実行し、所定の機能(サービス)を実行することができれば特に限定されない。例えば、センサー、照明、カメラ、スピーカー、スイッチ、信号機等の任意のデバイスを、子機20として用いることができる。
図1に示すように、子機20のそれぞれは、子機20の制御を実行するためのプロセッサー21と、親機10との間のBLE規格に従う無線通信を実行するためのBLE通信ユニット22と、プロセッサー21と通信可能に接続されたメモリー23と、所定の機能(サービス)を提供するためのアプリケーションユニット24と、を備えている。子機20のそれぞれは、ボタン電池、乾電池、リチウムイオンバッテリー等の内部電源から供給される電力によって駆動されてもよいし、有線接続された外部電源(図示せず)から供給される電力によって駆動されてもよい。
プロセッサー21は、前述した親機10のプロセッサー11と同様の演算ユニットであり、子機20の制御を実行する。BLE通信ユニット22は、前述した親機10のBLE通信ユニット13と同様の通信ユニットであり、親機10との間のBLE規格に従う無線通信を実行するために用いられる。具体的には、BLE通信ユニット22は、複数接続型ネットワークの構築時に、親機10に対して、子機20のアドバタイズ信号を送信し、ペアリング接続を確立するとともに、複数接続型ネットワークの構築後に、親機10との間の無線通信を実行するために用いられる。
メモリー23は、前述した親機10のメモリー14と同様の揮発性または不揮発性のコンピューター可読媒体である。メモリー23は、プロセッサー21と通信可能に接続され、プロセッサー21により実行可能な複数のモジュール25、および、複数のモジュール25による処理に必要なデータ26と、アプリケーションユニット24の制御のために用いられるアプリケーションプログラム27と、を保存している。また、メモリー23は、複数のモジュール25の1つ以上およびアプリケーションプログラム27によって受信、処理、生成されたデータや、複数のモジュール25およびアプリケーションプログラム27による処理を実行するために必要なデータを一時保存する機能を備えている。
アプリケーションユニット24は、親機10から送信されたコマンドに従った処理を実行するためのユニットである。例えば、子機20がセンサーである場合には、アプリケーションユニット24は、センサーユニットであり、子機20が照明である場合には、アプリケーションユニット24は、照明ユニットである。子機20は、アプリケーションユニット24を用いることにより、親機10から送信されたコマンドに従った機能(サービス)を提供することができる。
親機10のモジュール15と同様に、子機20のモジュール25は、ルーティーン、アプリケーション、プログラム、アルゴリズム、ライブラリー、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、またはこれらの組み合わせ等のプロセッサー21により実行可能なコンピューター可読命令である。
モジュール25は、タイムカウントを実行するためのタイマーモジュール251と、親機10から受信したタイムカウント情報に基づいて、親機10のタイムカウントと子機20のタイムカウントとを一致させるためのタイマー調整モジュール252と、子機20のタイムカウントに関するタイムカウント情報を親機10に対して送信するためのタイムカウント送信モジュール253と、子機20が提供する機能を補うための任意の数のその他モジュール254と、を含んでいる。以下、メモリー23内に保存されているモジュール25およびアプリケーションプログラム27について詳述する。
タイマーモジュール251は、子機20のタイムカウントを実行するために用いられる。タイマーモジュール251によって生成された子機20のタイムカウントは、子機20によって実行されるアプリケーションプログラム27の進捗を制御するために用いられる。
タイマー調整モジュール252は、親機10から受信したタイムカウント情報に基づいて、タイマーモジュール251のタイムカウントを調整し、親機10のタイムカウントと、子機20のタイムカウントと、を一致させるために用いられる。子機20が、親機10から親機10のタイムカウント情報を受信すると、タイマー調整モジュール252は、タイマーモジュール251を調整し、子機20のタイムカウントを、親機10のタイムカウントに一致させる。このようなタイマー調整モジュール252を用いることにより、親機10のタイムカウントと、子機20のタイムカウントを一致させることができる。
タイムカウント送信モジュール253は、子機20のタイムカウントに関するタイムカウント情報を、親機10に対して送信するために用いられる。タイマー調整モジュール252が、子機20のタイムカウントを、親機10のタイムカウントに一致させた後、タイムカウント送信モジュール253は、BLE通信ユニット22を介して、子機20のタイムカウントに関するタイムカウント情報を、親機10に対して送信する。子機20のタイムカウント情報を受信した親機10は、子機20のタイムカウント情報を用いて、親機10のタイムカウントと、子機20のタイムカウントとが一致しているか否かを確認する。
このように、複数の子機20のそれぞれは、親機10からタイムカウント情報を受信し、自身のタイムカウントを親機10のタイムカウントに一致させた後、親機10に対して、応答として、自身のタイムカウント情報を送信する。そのため、親機10は、複数の子機20のそれぞれからの応答を確認することにより、親機10のタイムカウントと複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとが一致しているか否かを即時確認することができる。親機10と複数の子機20のそれぞれとはペアリング接続により接続されているので、親機10と複数の子機20のそれぞれとの間の双方向通信が可能となっている。そのため、複数の子機20のそれぞれは、親機10への応答を送信することができる。
アプリケーションプログラム27は、アプリケーションユニット24を制御するために、プロセッサー21によって用いられるプログラム等のコンピューター可読命令である。プロセッサー21は、アプリケーションプログラム27を用いて、アプリケーションユニット24を制御し、所定の機能を提供する。プロセッサー21は、親機10から送信されたコマンドに従って、アプリケーションプログラム27を用いて所定の処理を実行し、アプリケーションユニット24を制御することにより、所定の機能(サービス)を提供する。または、プロセッサー21は、子機20のタイムカウントに基づいて、アプリケーションプログラム27の進捗を制御する。
上述のように、タイマー調整モジュール252によって、子機20のタイムカウントと親機10のタイムカウントとが一致していることが保証されている。通信システム1において、複数の子機20の全てのタイムカウントが、親機10のタイムカウントと一致するので、複数の子機20のそれぞれのタイムカウントは、互いに一致している。これにより、通信システム1において、親機10から、複数の子機20のそれぞれに対してコマンドが順次送信され、複数の子機20のそれぞれのアプリケーションプログラム27の処理が、それぞれ異なるタイミングで開始する場合であっても、複数の子機20のそれぞれのタイムカウントが互いに一致しているため、複数の子機20のアプリケーションプログラム27の進捗を同期させることができる。このように、本発明によれば、通信システム1において、親機10による複数の子機20の同期制御を容易に実行することができる。
上述のような親機10と、複数の子機20とから構成される複数接続型ネットワークである通信システム1によって、本発明の通信方法S100が実行される。以下、図3および図4を参照して、本発明の通信方法S100を詳述する。
<通信方法S100>
図3は、本発明の通信方法を説明するためのフローチャートである。図4は、図3に示す親機のタイムカウントと、複数の子機のタイムカウントのそれぞれのタイムカウントとを一致させる工程を説明するためのフロー図である。
図3に示す本発明の通信方法S100は、上述した本発明の通信システム1によって実行される。最初に、工程S110において、親機10に対して複数の子機20を制御するための操作が実行、または、複数の子機20の任意の1つに対して複数の他の子機20を制御するための操作が実行されると、通信方法S100が開始される。この際、親機10が、タイマーモジュール153を用いて、タイムカウントを実行していない場合には、親機10は、タイマーモジュール153を用いて、タイムカウントを開始する。
工程S120において、親機10は、子機制御モジュール152を用いて、複数の子機20のそれぞれに対して、コマンドを送信する。親機10から複数の子機20のそれぞれに対して送信されるコマンドは、複数の子機20のそれぞれが提供すべき機能(サービス)に関する指示を含んでおり、親機10からコマンドを受信した複数の子機20のそれぞれは、コマンドに従って、アプリケーションプログラム27を用いた処理を開始する。また、子機20が親機10からコマンドを受信した際、子機20が、タイマーモジュール251を用いて、タイムカウントを実行していない場合には、子機20は、タイマーモジュール251を用いて、タイムカウントを開始する。
工程S130において、親機10は、タイムカウント送信モジュール154を用いて、複数の子機20のそれぞれに対して、親機10のタイムカウントを含む親機10のタイムカウント情報を送信することにより、親機10のタイムカウントと、複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとを一致させる。
図4は、工程S130のより詳しいフロー図を示している。図4に示されているように、工程S131において、親機10は、タイムカウント送信モジュール154を用いて、複数の子機20のいずれか1つ(子機a)に対して、その時点での親機10のタイムカウントを含むタイムカウント情報を送信する。工程S132において、子機aは、タイマー調整モジュール252を用いて、受信した親機10のタイムカウント情報に基づいて、タイマーモジュール251を調整し、自身のタイムカウントを、親機10のタイムカウントに一致させる。工程S133において、子機aは、タイムカウント送信モジュール253を用いて、親機10に対して子機aのタイムカウント情報を送信する。その後、工程S134において、親機10は、受信した子機aのタイムカウント情報を参照して、親機10のタイムカウントと、子機aのタイムカウントとが一致しているか否かを確認する。親機10のタイムカウントと、子機aのタイムカウントとが一致している場合には、子機aに対する工程S130における処理は終了する。一方、親機10のタイムカウントと、子機aのタイムカウントとが一致してない場合には、子機aに対する工程S131~工程S134の処理が再度実行される。
このように、工程S133において、子機aは、親機10に対して、応答として、自身のタイムカウント情報を送信する。そのため、親機10は、複数の子機20のそれぞれからの応答を確認することにより、親機10のタイムカウントと子機aのそれぞれのタイムカウントとが一致しているか否かを即時確認することができる。親機10と子機aとはペアリング接続により接続されているので、このような親機10と子機aとの間の双方向通信が可能となっている。そのため、工程S133における子機aから親機10への応答を送信することが可能となっている。
子機aに対する工程S130における処理が終了すると、親機10は、複数の子機20の別の1つ(子機b)に対して、工程S131~工程S134の処理を順次実行する。子機bに対する工程131において、その時点での親機10のタイムカウントを含むタイムカウント情報を送信する。子機bに対する工程S130は、子機aに対する工程S130よりも後に実行されるので、子機bに対する工程S130が実行される時点での親機10のタイムカウントは、子機aに対する工程S130が実行される時点での親機10のタイムカウントよりも進んだものとなっている。例えば、子機aに対する工程S130が実行される時点での親機10のタイムカウントは、12msecであった場合、子機bに対する工程S130が実行される時点での親機10のタイムカウントは13msecである。
BLE規格に基づくペアリング接続を用いた複数接続型ネットワークでは、親機10から複数の子機20に対して同時に親機10のタイムカウント情報を送信することができないので、本発明の通信方法S100では、このように、親機10のタイムカウントと、制御されるべき複数の子機20の1つのタイムカウントとを一致させる工程S131~工程S134が順次繰り返される。複数の子機20のそれぞれのタイマーモジュール251は、自身のタイムカウントを親機10のタイムカウントに一致させた後もタイムカウントを続けているので、このような処理により、複数の子機20のそれぞれのタイムカウントが、親機10のタイムカウントに一致することになる。
なお、工程S131~工程S134の処理は、通信システム1に含まれる全ての子機20に対して実行されてもよいし、親機10の子機制御モジュール152によって制御されるべき子機20に対してのみ実行されてもよい。このように、工程S130は、親機10のタイムカウントと、制御されるべき複数の子機20の全てのタイムカウントが一致するまで、複数の子機20のそれぞれに対して、複数の子機20の1つのタイムカウントとを一致させる工程を順次実行する工程を含んでいる。このような工程S130により、親機10のタイムカウントと、複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとを一致させることができる。
図3に戻り、工程S140において、複数の子機20のそれぞれが、親機10のタイムカウントと一致する複数の子機20のそれぞれのタイムカウントに基づいて、アプリケーションプログラム27の進捗を制御する。これにより、複数の子機20のアプリケーションプログラム27の進捗を同期させることができる。そのため、図1に示すような複数接続型ネットワークの通信システム1において、親機10によって制御される複数の子機20の同期制御を実行することが可能となる。
なお、図3において、工程S130における親機10から複数の子機20のそれぞれへの親機10のタイムカウント情報の送信と、工程S140における複数の子機20のそれぞれのアプリケーションプログラム27の進捗の制御は、工程S120の後に、1回のみ実行されているが、本発明はこれに限られない。例えば、工程S130および工程S140は所定の時間間隔(例えば、1秒毎、10秒毎、1分毎等)で繰り返し実行されてもよい。この場合、複数の子機20のそれぞれがアプリケーションプログラム27を用いた処理を実行している最中にも、親機10のタイムカウントと複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとの一致が実行されるので、より確実に、複数の子機20の同期制御を実行することができる。
さらに、図3において、工程S130は、工程S120の後に実行されているが、本発明はこれに限られない。工程S130が工程S120の前の任意のタイミングや工程S120と同時のタイミング等の任意のタイミングで実行されるような態様も、本発明の範囲内である。
上述したように、本発明の通信システム1および通信方法S100では、親機10のタイムカウントと、複数の子機20のそれぞれのタイムカウントとを一致させ、さらに、親機10のタイムカウントと一致する複数の子機20のそれぞれのタイムカウントに基づいて、複数の子機20のそれぞれのアプリケーションプログラム27の進捗を制御することにより、親機10によって制御される複数の子機20の同期制御を容易に実行することが可能となる。
このように、本発明の通信システム1および通信方法S100によれば、従来のBLE規格に従った親機10と複数の子機20のそれぞれとの間の接続によって構築された複数接続型ネットワークでは実現困難だった、複数の子機20の同期制御を容易に実行することが可能となる。そのため、本発明の通信システム1および通信方法S100は、例えば、ベッドに取り付けられた複数のセンサーと管理装置から構成される医療分野におけるベッドセンサー監視システムや、工場の各プロセスを監視するための多数のセンサーと管理装置から構成される工場プロセス監視システムのようなセンサーシステム、複数のLED照明を同期制御するためのLED照明システム、様々なデバイスを同期制御する必要があるゲーム機や玩具、複数のデバイスを同期してオン/オフするための無線スイッチシステム、身体に取り付けられた複数のウェアラブルデバイスや生体センサーを同期制御するためのウェアラブルデバイスシステム等に有効に活用することができる。
以上、本発明の通信方法および通信システムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明の各コンポーネントの構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、本発明の構成に任意の構成のものを付加することができる。
本発明の属する分野および技術における当業者であれば、本発明の原理、考え方、および範囲から有意に逸脱することなく、記述された本発明の通信方法および通信システムの構成の変更を実行可能であろうし、変更された構成を有する通信方法および通信システムもまた、本発明の範囲内である。
例えば、図1~図2に示された通信システムのコンポーネントの数や種類は、説明のための例示にすぎず、本発明は必ずしもこれに限られない。本発明の原理および意図から逸脱しない範囲において、任意のコンポーネントが追加若しくは組み合わされ、または任意のコンポーネントが削除された態様も、本発明の範囲内である。また、通信システムの各コンポーネントは、ハードウェア的に実現されていてもよいし、ソフトウェア的に実現されていてもよいし、これらの組み合わせによって実現されていてもよい。
また、図3~図4に示された通信方法の工程の数や種類は、説明のための例示にすぎず、本発明は必ずしもこれに限られない。本発明の原理および意図から逸脱しない範囲において、任意の工程が、任意の目的で追加若しくは組み合わされ、または、任意の工程が削除される態様も、本発明の範囲内である。
また、上述の説明は、BLE規格に基づくペアリング接続によって、親機と複数の子機のそれぞれとの間が接続されているものとしているが、本発明はこれに限られない。BLE規格に基づくペアリング接続と同様の接続によって、親機と複数の子機のそれぞれとの間が接続されている態様も、本発明の範囲内である。
また、上述の説明では、親機と複数の子機との間の通信について述べたが、通信システムがクラスタツリー型ネットワークのような階層型ネットワークであり、サブマスターと孫機との間で通信が行われる態様も、本発明の範囲内である。この場合、親機からコマンド(例えば、タイムカウント情報の送信)を受信したサブマスターは、上述の説明において述べた親機から複数の子機のそれぞれに対する通信と同様に、孫機のそれぞれに対して自身のタイムカウント情報を順次送信し、孫機のそれぞれは受信したサブマスターのタイムカウント情報に基づいて、自身のタイムカウントをサブマスターのタイムカウントに一致させる。サブマスターは親機から見れば子機であるので、親機のタイムカウントとサブマスターのタイムカウントは、一致しており、さらに、サブマスターのタイムカウントと複数の孫機のそれぞれのタイムカウントも一致している。そのため、通信システムがクラスタツリー型ネットワークのような階層型ネットワークであっても、本発明を用いることにより、通信システムを構成するすべてのデバイスのタイムカウントが一致することとなり、階層型ネットワークである通信システムを構成する複数の子機および孫機の同期制御が可能となる。
1…通信システム 10…親機 11…プロセッサー 12…I/Oインターフェース 13…BLE通信ユニット 14…メモリー 15…モジュール 151…接続確立モジュール 152…子機制御モジュール 153…タイマーモジュール 154…タイムカウント送信モジュール 155…その他モジュール 16…データ 20…子機 21…プロセッサー 22…BLE通信ユニット 23…メモリー 24…アプリケーションユニット 25…モジュール 251…タイマーモジュール 252…タイマー調整モジュール 253…タイムカウント送信モジュール 254…その他モジュール 26…データ 27…アプリケーションプログラム S100…通信方法 S110、S120、S130、S131~S134、S140…工程

Claims (5)

  1. 親機および前記親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、前記複数の子機を同期制御するための通信方法であって、
    前記親機から、前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機のタイムカウント情報を送信することにより、前記親機のタイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれのタイムカウントとを一致させる工程と、
    前記親機の前記タイムカウントと一致する前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントに基づいて、前記複数の子機のそれぞれの前記アプリケーションプログラムの進捗を制御することにより、前記複数の子機の前記アプリケーションプログラムを同期させる工程と、を含み、
    前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントを一致させる前記工程は、
    前記親機から、前記複数の子機の1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信することにより、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程と、
    前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の全ての前記タイムカウントが一致するまで、前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程を順次実行する工程と、を含み、
    前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程は、
    前記親機から、前記複数の子機の前記1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信する工程と、
    前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントを、前記親機の前記タイムカウントに一致させる工程と、
    前記複数の子機の前記1つから、前記親機に対して、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウント情報を送信する工程と、
    前記親機において、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとが一致しているかどうかを確認する工程と、を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントを一致させる前記工程、および、前記複数の子機の前記アプリケーションプログラムを同期させる前記工程は、所定の時間間隔で繰り返し実行される請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとが一致していない場合、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる工程が再度実行される請求項に記載の通信方法。
  4. 前記親機と前記複数の子機のそれぞれは、BLE(ブルートゥース・ロー・エナジー)規格に従ったペアリング接続によって接続されている請求項1ないしのいずれかに記載の通信方法。
  5. 親機および前記親機からコマンドを受信してアプリケーションプログラムを実行する複数の子機から構成された複数接続型ネットワークにおいて、前記複数の子機を同期制御するための通信システムであって、
    前記親機は、プロセッサーと、前記プロセッサーと通信可能に接続されたメモリーと、を含み、
    前記複数の子機のそれぞれは、プロセッサーと、前記プロセッサーと通信可能に接続されたメモリーと、を含み、
    前記親機の前記メモリーは、
    タイムカウントを実行するためのタイマーモジュールと、
    前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機のタイムカウント情報を送信するためのタイムカウント送信モジュールと、を保存しており、
    前記複数の子機のそれぞれの前記メモリーは、
    タイムカウントを実行するためのタイマーモジュールと、
    前記親機から受信した前記親機の前記タイムカウント情報に基づいて、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントとを一致させるタイマー調整モジュールと、を保存しており、
    前記複数の子機のそれぞれの前記プロセッサーは、前記親機の前記タイムカウントと一致する前記複数の子機のそれぞれの前記タイムカウントに基づいて、前記複数の子機のそれぞれの前記アプリケーションプログラムの進捗を制御することにより、前記複数の子機の前記アプリケーションプログラムを同期させ
    前記親機の前記プロセッサーは、
    前記タイムカウント送信モジュールを用いて、前記複数の子機の1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信することにより、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させ、
    前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の全ての前記タイムカウントが一致するまで、前記複数の子機のそれぞれに対して、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させることを順次実行するよう、構成されており、
    前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとを一致させる際、
    前記親機の前記プロセッサーは、前記タイムカウント送信モジュールを用いて、前記複数の子機の前記1つに対して、前記親機の前記タイムカウント情報を送信し、
    前記複数の子機の前記1つの前記プロセッサーは、前記タイマー調整モジュールを用いて、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントを、前記親機の前記タイムカウントに一致させ、
    前記親機の前記プロセッサーは、前記複数の子機の前記1つから、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウント情報を受信し、
    前記親機の前記プロセッサーは、前記親機の前記タイムカウントと、前記複数の子機の前記1つの前記タイムカウントとが一致しているかどうかを確認する、ことを特徴とする通信システム。
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