JP7388151B2 - 液滴吐出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体吐出装置及び画像形成装置に関する。
インク滴をヘッドから記録媒体に吐出することで作像するインクジェット方式の画像形成装置が知られている。
インクジェット方式の画像形成装置において、インク滴を吐出するときに、飛翔インク滴が主滴とサテライト滴といわれる微小滴に分裂して着弾する。サテライト滴は、文字品質低下や画像濃度変動などの異常の原因となる。
特許文献1には、インクミストやサテライト発生を抑制する目的として、インク温度を制御するインク加温制御部を備える画像記録装置の発明が記載されている。
特許文献1に記載の画像記録装置の発明では、サテライト滴の発生を抑制していた。しかしながら、インクジェット方式の画像形成装置において、サテライト滴が着弾し、画像埋まりが改善して、画像濃度が上昇するような効果を発揮する場合もある。
本発明は、サテライト滴の着弾を制御し、画像品質を向上させることを目的とする。
本開示の一の態様によれば、アクチュエータを備え、前記アクチュエータに駆動信号を印加することにより内部に貯蔵された液体吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの内部の前記液体を冷却又は加熱する温度調節部と、前記記録ヘッドの温度を、目標のサテライト長が実現される温度に調整するように、前記温度調節部を制御する温度制御部と、を備える液滴吐出装置を提供する。
本開示によれば、サテライト滴の着弾を制御し、画像品質を向上させることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体概略図。 本実施形態の画像形成手段の複数のヘッドアレイのヘッド配列を示す図。 本実施形態の画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 本実施形態の液滴飛翔状態観測装置の構成例を示す図。 本実施形態の画像形成装置のヘッドから飛翔した液滴と着弾した液滴を横方向から見た概念図。 本実施形態の画像形成装置の主滴速度、主滴サイズが一定になるように波形設計した場合のサテライト長の温度特性の例を示す図。 本実施形態の画像形成装置の温度ごとに調整した駆動波形を示す図。 本実施形態の画像形成装置のサテライト長を調整する際の基本的な考え方を示す図。 本実施形態の画像形成装置のサテライト長の温度特性を取得する処理を示すフローチャート。 本実施形態の画像形成装置のサテライト長の調整する処理を示すフローチャート。 本実施形態の画像形成装置のサテライト長の調整による画質調整処理を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<画像形成装置1>
図1は、画像形成装置1の全体概略図を示す。図1では、本実施形態に係る画像形成装置1として、ロール紙などの記録媒体Pに対して画像形成などの動作を行うインクジェット連帳機を示す。画像形成装置1は液体吐出装置の一例である。図1を参照して、画像形成装置1の全体の構成について説明する。
画像形成装置1は、給紙機構5、印刷機構3、乾燥機構6、読取部4、巻き取り機構7を備える。これらの給紙機構5、印刷機構3、乾燥機構6、読取部4、巻き取り機構7は、制御装置2によって制御されている。
制御装置2は、画像形成装置1の内部に設けてもよいし、外部に設けてもよい。
制御装置2の制御信号T1によって同期された給紙機構5および巻き取り機構7によって記録媒体Pは所定の速度で搬送される。
記録媒体Pは、給紙機構5であるアンワインダーにより巻き出され、印刷を行う印刷機構3に到達する。記録媒体Pは液滴が吐出される対象物である。記録媒体Pはロール紙でなく所定のサイズに予めカットされたカット紙であっても良い。また、記録媒体Pは紙でなくフィルム等であっても良い。
記録媒体Pが印刷機構3であるヘッド群の下を通過する際、ヘッドアレイ3K、3C、3M及び3Yは、記録媒体Pに対して液体を吐出する。吐出される液体は着色された液体であり、液体が記録媒体に付着することによって画像が形成される。ヘッドアレイ3K、3C、3M、及び3Yはそれぞれ、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの液体を吐出する。ヘッドアレイ3K、3C、3M、及び3Yはそれぞれ、ヘッドヒータやヘッドチラー等の後述する温度調整素子222を備える。温度調整素子222により、ヘッドアレイ3K、3C、3M、及び3Yのヘッドの温度を任意に調整することができる。ヘッドの温度を調整することにより、インク(液体)を冷却又は加熱する。印刷機構3が液滴吐出装置の一例である。
図1において、ヘッドアレイ3K、3C、3M、及び3Yは、図の手前から奥への方向であるX方向にそれぞれ複数のヘッドを備えている。X方向はノズル列方向である。
記録媒体Pを搬送する搬送手段は、吐出の対象物である記録媒体Pとヘッドアレイ3K、3C、3M及び3Yとが相対的に移動するように、記録媒体Pを移動させる。搬送手段は記録媒体とヘッドアレイとの相対移動を行う移動部として機能する。
なお、印刷機構3の前段に、インクを凝集させる機能や浸透性を制御する機能を有する前処理液を塗布する前処理機構や、塗布した前処理液を乾燥させる前処理液塗布乾燥機構を設けていてもよい。
印刷機構3を通過した記録媒体Pは、乾燥機構6を抜けると、形成された画像は、記録媒体Pに定着される。図1では、乾燥機構6が、記録媒体Pの裏面から接触加熱を行うヒートドラムである例を示している。ヒートドラムでの加熱温度は、印刷速度やインクの乾燥性にもよるが、50℃~100℃程度に設定される。乾燥機構6は接触加熱でなく、温風、赤外線、加圧、紫外線といった手段であっても良い。また、乾燥機構6は、接触加熱、温風、赤外線、加圧、紫外線といった手段の組み合わせであっても良い。
画像が形成された記録媒体Pが、読取部4の下を通過する際に、読取部4によって画像検査が行われる。読取部4は、スキャナーなどの記録媒体の画像情報を読み込む機構を備えている。例えば、読取部4のスキャナーは、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを備える。CCDイメージセンサは記録媒体Pの全幅を撮影可能に取り付けられる。
制御装置2は読取部4が出力した画像情報等を含む受信信号T2を受信する。制御装置2は、受信した画像情報を用いて、作像された画像の検査を行う。当該画像検査の処理は、制御装置2でなく読取部4内の制御機構又は画像形成装置1に接続されているコンピュータのいずれかで行われても良い。読取部4の制御機構はインラインで使用することも可能だが、オフラインで使用しても構わない。
記録媒体Pは、印刷後の記録媒体Pを加工する後加工装置の一例である巻き取り機構7であるリワインダーによって、巻き取られる。印刷後の後加工処理の内容によっては、巻き取り機構7の代わりに、カッターを用いて記録媒体を裁断する切断動作を含む搬出工程が実施されてもよい。
上記の構成に加えて、印刷機構3の後段であって、乾燥機構6の前段に、記録媒体P上のインク膜の剥離を防止する後処理液を塗布する後処理機構を設けてもよい。
また、図1では、1つの面に対して画像を形成させる構成を示しているが、両面印刷を実施する場合は、同様の構成の画像形成装置を並べて配置することで、実現できる。
さらに、図1では、複数の機構を一体化した装置について説明にしたが、これらの機能を別々の筐体内の装置として、印刷システムとして機能させてもよい。
<ヘッド外形>
画像形成手段として機能する印刷機構3の外形形状の一例を、図2を用いて説明する。ここで、図2は、本発明の第1の実施形態に係る、画像形成手段である印刷機構3の全体の構成の一例を示す概略平面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る印刷機構3は、ライン型のヘッドアレイを備える。記録媒体の搬送方向Y1の上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)に対応する4つのヘッドアレイ3K、3C、3M及び3Yが配置されている。なお、ヘッドアレイ3K、3C、3M及び3Yのそれぞれを区別せずに、総称してヘッドアレイ3iと呼ぶ場合がある。ヘッドアレイ3iが、記録ヘッドの一例である。
本実施形態に係るブラック(K)のヘッドアレイ3Kは、記録媒体Pの搬送方向Y1と直行するノズル列方向X1に4つのヘッドH1、H2、H3及びH4を千鳥状に配置している。ヘッドH1、H2、H3、及びH4はそれぞれノズル列方向X1に複数のノズル39を持つ。
それぞれのヘッドH1、H2、H3、及びH4では、記録媒体P上に液滴を吐出する複数のノズル39がノズル列方向X1に列をなしている。本実施形態では、各ヘッドH1、H2、H3、及びH4にノズル列NA、ノズル列NBの2つのノズル列が配列されている。ノズル列NA、ノズル列NBは、搬送方向Y1に並んで配置される。ヘッドH1、H2、H3、及びH4のそれぞれにおいて、ノズル列は2つでなく3つ以上存在しても良い。
ヘッドアレイ3Kでは、隣接するヘッドのノズル列の端部同士が、ノズル列方向X1でオーバーラップし、搬送方向Y1で異なる位置にあるように配置されている。ノズル列方向X1は、搬送方向Y1に直交する方向である。
図2において、隣接するヘッドのノズル列の端部同士がノズル列方向X1でオーバーラップしている領域を、太線点線部Oa,Ob,Ocで示す。この領域をオーバーラップ部Oa、Ob、Ocとする。2つのヘッドだけで説明する場合、まとめてオーバーラップ部Oとする。
隣接するヘッドのノズル列の端部同士がノズル列方向X1でオーバーラップすることにより、印刷機構3は、記録媒体Pのノズル列方向X1において、ヘッド間の切れ目なく画像を形成することができる。なお、他のヘッドアレイ3C、3M及び3Yの構成は、ブラック(K)のヘッドアレイ3Kの構成と同様のため、説明を省略する。下記、特に色を区別する必要が無い場合は、末尾の符号を省いて説明する。
<ハードウェア構成例>
図3は、本実施形態の画像形成装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。 画像形成装置1は、メイン制御基板100と、ヘッド中継基板200と、を備える。
メイン制御基板100には、CPU(Central Processing Unit)101、FPGA(Field-Programmable Gate Array)102、RAM(Random Access Memory)103、ROM(Read Only Memory)104、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)105、モータドライバ106、駆動波形生成回路117などが実装されている。
CPU101は、画像形成装置1の全体の制御を司る。例えば、CPU101は、RAM103を作業領域として利用して、ROM104に格納された各種の制御プログラムを実行し、画像形成装置1における各種動作を制御するための制御指令を出力する。 この際CPU101は、FPGA102と通信しながら、FPGA102と協働して画像形成装置1における各種の動作制御を行う。
FPGA102には、CPU制御部111、メモリ制御部112、I2C制御部113、センサ処理部114、モータ制御部115、およびヘッド制御部116が設けられている。
CPU制御部111は、CPU101と通信を行う機能を持つ。メモリ制御部112は、RAM103やROM104にアクセスする機能を持つ。I2C制御部113は、NVRAM105と通信を行う機能を持つ。
センサ処理部114は、各種センサ130のセンサ信号の処理を行う。 各種センサ130は、画像形成装置1における各種の状態を検知するセンサの総称である。 各種センサ130には、記録媒体Pの通過を検知する用紙センサ、カバー部材の開放を検知するカバーセンサ、環境温度や湿度を検知する温湿度センサ、記録媒体Pを固定するレバーの動作状態を検知する用紙固定レバー用センサ、カートリッジのインク残量を検知する残量検知センサなどが含まれる。
なお、温湿度センサなどから出力されるアナログのセンサ信号は、例えばメイン制御基板100などに実装されるADコンバータによりデジタル信号に変換されてFPGA102に入力される。
モータ制御部115は、各種モータ140の制御を行う。各種モータ140は、画像形成装置1が備えるモータの総称である。各種モータ140には、記録媒体Pを副走査方向に搬送するための副走査モータ、記録媒体Pを給紙するための給紙モータ、維持機構を動作させるための維持モータなどが含まれる。
ヘッド制御部116は、ROM104に格納されたヘッド駆動データ、吐出同期信号LINE、吐出タイミング信号CHANGEを駆動波形生成回路117に渡して、駆動波形生成回路117に共通駆動波形信号Vcomを生成させる。また、ヘッド制御部116は、後述する温度調整素子222を制御して、ヘッドの内部のインク(液体)の温度を制御する。
ヘッド制御部116及び駆動波形生成回路117は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のヘッドアレイの各ヘッドH1~H4に設けられた2つのノズル列に夫々対応するように設けられている。駆動波形生成回路117は、吐出駆動部の一例である。
例えば、ブラック用のヘッド制御部として、ヘッドH1用のヘッド制御部116-K1A、116-K1B、ヘッドH2用のヘッド制御部116-K2A、116-K2B、ヘッドH3用のヘッド制御部116-K3A、116-K3B、ヘッドH4用のヘッド制御部116-K4A、116-K4Bの8個が設けられている。シアン、マゼンタ、イエローでも同様に夫々の色に対して8個のヘッド制御部が設けられているため、FPGA102には、32個のヘッド制御部116-K1A~116-Y4Bが設けられている。
同様に、メイン制御基板100には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のヘッドアレイに設けられた4つのヘッドH1~H4の2列のノズル列NA、NBに対応して、32個の駆動波形生成回路117-K1A~117-Y4Bが設けられている。
駆動波形生成回路117が生成した共通駆動波形信号Vcomは、ヘッド中継基板200に実装された後述のヘッドドライバ210に入力される。共通駆動波形信号は、駆動信号の一例である。ヘッドドライバ210はヘッド駆動部の一例である。
ヘッド中継基板200-K1~200-Y4は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のヘッドアレイに設けられた4つのヘッドH1~H4に対応して、各ヘッドに1つずつ、16個設けられている。
図2に示すように各ヘッドの2列のノズル列NA,NBにおいて、1列につきm個のノズル孔が設けられているとすると、ヘッド中継基板200には、ノズル孔の数と同数の、2×m個のヘッドドライバ210と圧電素子220が設けられている。圧電素子220に共通駆動波形信号Vcomが印加されることによって、ヘッド内部に貯蔵されたインク(液体)を吐出する。圧電素子220は、アクチュエータの一例である。
例えば、ブラック用のヘッドH1を駆動するヘッド中継基板200-K1において、ノズル列NAに対応して、ヘッドドライバ210K1A1~210K1Amと、圧電素子220-K1A1~220-K1Amが設けられており、ノズル列NBに対応して、ヘッドドライバ210K1B1~210K1Bmが設けられている。ヘッド中継基板200が、ヘッド駆動装置の一例である。
また、ヘッドH1~H4のそれぞれには、温度調整素子222と、温度検出素子223を備える。例えば、ブラック用のヘッドH1には、温度調整素子222-K1、温度検出素子223-K1を備える。温度調整素子222は、ヘッドアレイ3iの内部のインク(液体)を冷却又は加熱する。温度調整素子222は、例えば、ヘッドヒータやヘッドチラー等である。具体的には、温度調整素子222は、ペルチェ素子やヒータ素子等である。温度検出素子223は、ヘッドアレイ3iの内部のインク(液体)の温度を測定する。温度検出素子223は、例えば、測温抵抗体やサーミスタ等である。温度調整素子222は、各ヘッドアレイのヘッド制御部116により制御される。具体的には、ヘッド制御部116は、温度検出素子223によりヘッドアレイ3iの内部のインク(液体)の温度を測定する。そして、ヘッド制御部116は、ヘッドアレイ3iの内部のインク(液体)の温度が所望の温度になるように制御する。なお、温度調整素子222は、温度調節部の一例である。ヘッド制御部116が、温度制御部の一例である。
ブラック用の他のヘッドH2、H3、H4、及び他の色シアン、マゼンタ、イエローのヘッドアレイの各ヘッドH1、H2、H3、H4に対応するヘッド中継基板200‐K2~200‐Y4もブラック用ヘッドH1のヘッド中継基板200-K1の構成と同様の構成を有する。
<液滴飛翔状態観測装置300>
本実施形態の画像形成装置1において、主滴とサテライト滴との間の距離であるサテライト長を測定する必要がある。最初に、サテライト長を測定するために、液滴の飛翔状態観察を行う液滴飛翔状態観測装置300について説明する。図4は、本実施形態の液滴飛翔状態観測装置の構成例を示す図である。なお、ここに記載した装置は、液滴観察手段の一例であって、必ずしもこの形態をとる必要はない。
液滴飛翔状態観測装置300は、主制御装置310、ヘッド制御装置320、光源駆動装置330、光源340、カメラ350を備える。
主制御装置310は、例えば、PC(Personal Computer)である。ヘッドアレイ3iからの液滴を観察するために、主制御装置310はヘッド制御装置320に制御信号を送信する。ヘッド制御装置320は制御信号を受信すると、ヘッド制御装置320はヘッドアレイ3iに吐出信号が送信する。これによって、ヘッドアレイ3iは液滴DLを吐出する。この吐出に同期して、例えば、パルスジェネレータにより構成される光源駆動装置330から光源340に発光信号が送信され、光源340が点灯する。光源340は、例えば、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等により構成される。カメラ350は光源340からの光を受け、液滴DLの影を飛翔方向に対して垂直の方向から撮影する。カメラ350で撮影した撮影画像は主制御装置310に順次送信される。光源駆動装置330の発光信号に対して遅延させることによって、任意のタイミングにおける液滴の飛翔状態の画像を撮影することができる。
インクジェット方式の画像形成装置1における、インクを吐出したときの液滴について説明する。図5は、本実施形態の画像形成装置1のヘッドアレイ3iから飛翔した液滴DLm、DLsと着弾した液滴IMm、IMsを横方向から見た概念図である。ヘッドアレイ3iから吐出された液滴は、その液特性に応じて、2つ以上の滴に分裂する場合がある。先頭の分裂した主の部分を主滴DLm、不随して発生する滴をサテライト滴DLsと呼ぶ。通常、主滴DLmの吐出性能である滴速度vlm、滴サイズDdlが画像品質の多くを決定する。しかしながら、サテライト滴DLsが発生した場合、主滴DLmとサテライト滴DLsが、別々のタイミングで、記録媒体Pに着弾する。そのため、記録媒体Pでは、主滴IMmとサテライト滴IMsのように、別の場所に着弾する。したがって、画像品質に影響を与える。なお、画像品質への影響は、サテライト滴IMsがどこに着弾したかによって画質が劣化する場合もあれば、逆に向上する場合もある。すなわち、サテライト滴IMsの発生によって画質が劣化する場合もあれば、逆に向上する場合もある。
そこで、本実施形態の画像形成装置1では、サテライト滴DLsの主滴DLmからの距離(以下、サテライト長Lmsという。)をコントロールすることによって、画像品質を向上させる。
<共通駆動波形信号Vcom>
最初に、本実施形態の画像形成装置1における共通駆動波形信号Vcomについて説明する。本実施形態の画像形成装置1における共通駆動波形信号Vcomは、インク滴を吐出したときに、温度に対して主滴の滴速度、滴サイズが変わらない駆動波形を設計する。
図6は、本実施形態の画像形成装置の主滴速度、主滴サイズが一定になるように波形設計した場合のサテライト長の温度特性の例を示す図である。液体は温度によってその物性が変化するため、その飛翔状態も変化する。通常のインクジェット画像形成装置では、このインク物性の変化を補正するために、温度によってアクチュエータにかける駆動波形信号(以後、単に駆動波形と呼ぶ)を変化させ、温度ごとに吐出特性が大きく異ならないように制御している。図6では温度ごとに調整した駆動波形を用いた場合の吐出特性の変化の一例を示す。図6の(a)、(b)のように、ある温度レンジにおいて主滴の滴速度、滴サイズを一定に保ちながら吐出するような駆動波形を設計することできる。
例えば、図7は、本実施形態の画像形成装置1の温度ごとに調整した駆動波形を示す図である。駆動波形WFは、ヘッドのアクチュエータにかける電圧信号であり、電圧信号の上げ下げが、アクチュエータにおいてアクチュエータの押し引きに変換される。前述のように、液体の物性はその温度によって変化する。そのため、駆動波形WFもヘッド駆動時の温度ごとに調整する。図7の例では、波高値Vampを調整することによって、液体温度上昇による液体粘度低下を打ち消すように駆動波形を調整している。なお、ここで示した駆動波形WFは例示であり、通常の吐出特性コントロールを行う場合、駆動波形形状は複雑なものになる。
しかしながら、サテライト滴に関しては、その発生原因が液滴の空中での分裂であることから、その液体物性の影響を強く受ける。そのため、駆動波形によりコントロールは難しい。また、仮に駆動波形によってコントロールできたとしても、駆動波形設計の自由度を大きく損ねることとなり、商品成立性を低下させる原因となる。例えば、サテライト滴をコントロールせずに、主滴の液速度と液サイズが温度に対して一定になるように波形設計を行うと、図6の(c)のグラフのように、サテライト長がある傾向をもって、温度に対して変化する。
そこで、本実施形態の画像形成装置1では、ヘッド温度を制御することにより、サテライト長を調整する。図8は、本実施形態の画像形成装置1のサテライト長を調整する際の基本的な考え方を示す図である。まず、温度に対して滴速度、滴サイズが変わらない駆動波形を設計し、温度を変えながらサテライト長の特性を、液滴飛翔状態観測装置300を用いて取得する。これが、図8のグラフのようになる。例えば、図8の(A)、(B)に示すように、ヘッド温度が低い方がサテライト長は長くなる。本実施形態の画像形成装置1では、目標のサテライト長が実現されるようにヘッド温度を調整する。例えば、図8において、サテライト長を現在のサテライト長S51からサテライト長S52に変更したい場合、最初に、画像形成装置1は、現在のヘッド温度(ヘッド温度T51)を測定する。次に、画像形成装置1は、現在のヘッド温度T51と目標のサテライト長S52を実現するヘッド温度T52との差分を算出する。そして、画像形成装置1は、目標のサテライト長S52が実現されるようにヘッド温度を調整する。
<サテライト長の温度特性の取得>
本実施形態の画像形成装置1について、サテライト長の温度特性の取得について説明する。図9は、本実施形態の画像形成装置のサテライト長の温度特性を取得する処理を示すフローチャートである。
サテライト長の温度特性は、液滴飛翔状態観測装置300によって行う。以下、液滴飛翔状態観測装置300の処理ステップについて説明する。
サテライト長の温度特性取得を開始すると、まず、ステップS10において、主制御装置310は、ヘッド制御装置320を介して、対象のヘッドの温度を各ヘッドの温度調整素子222により、所定の温度になるように調整する。
次に、ステップS20において、主制御装置310は、ヘッド制御装置320を介して、ヘッドアレイ3iからインクを吐出させる。そして、主制御装置310は、カメラ350により撮像画像を取得して、飛翔状態を確認する。そして、主制御装置310は、飛翔状態を確認しながら、ヘッド制御装置320を介して、滴速度、滴サイズが変化しないよう駆動波形を調整する。調整した駆動波形パラメータは温度と紐づけて、例えば主制御装置310のメモリに保存する。
次に、ステップS30において、主制御装置310は、ヘッド制御装置320を介して、ステップS20で調整した駆動波形を用いて吐出を行い、カメラ350により撮像画像を取得して、その温度におけるサテライト長のデータを取得する。取得したデータは温度と紐づけて、例えば主制御装置310のメモリに保存する。
次に、ステップS40において、対象となる温度範囲すべての評価が完了したか確認する。評価が完了(ステップS40の「YES」)の場合は、処理を終了する。評価が未完了(ステップS40の「NO」)の場合、ヘッド温度を次の評価温度に変更して、ステップS10に戻って、繰り返し処理を行う。
<サテライト長の調整>
次に、本実施形態の画像形成装置1におけるサテライト長の調整について説明する。図10は、本実施形態の画像形成装置1のサテライト長の調整する処理を示すフローチャートである。
サテライト長の調整を開始すると、まず、ステップS110において、設定するサテライト長を決定する。これは、事前の印刷結果において、画質との兼ね合いを鑑み、設計者が判断を行う。何らかの判断基準があれば、自動での設定を行ってもよい。
次に、ステップS120において、ヘッド制御部116は、現在のヘッド温度を各ヘッドの温度検出素子223により検出する。ヘッド制御部116は、検出温度に従って、事前に登録された、その温度に対応する駆動波形をセットする。
次に、ステップS130において、ヘッド制御部116は、図8に記載のサテライト長と温度の関係のグラフから、設定するサテライト長を実現するヘッド温度を算出し、現在ヘッド温度との差分を確認する。設定するサテライト長を実現するヘッド温度と現在ヘッド温度との差分が所定の範囲内(ステップS130の「YES」)であれば処理を終了する。設定するサテライト長を実現するヘッド温度と現在ヘッド温度との差分が一定の範囲外(ステップS130の「NO」)であればステップS140に進む。
次に、ステップS140において、ヘッド制御部116は、ステップS130で算出した差分が所定の範囲内になるように、各ヘッドの温度調整素子222によりヘッドの温度を調整し、調整後の温度の駆動波形をセットする。この時、ヘッド温度調整方向が加温側だった場合は、適切にヘッドを駆動して、その自己発熱によって温度の調整を行ってもよい。そして、ステップS120に戻り処理を繰り返す。
<画像品質の調整>
次に、実際にサテライト長を調整して、画像品質を調整する処理について説明する。図11は、本実施形態の画像形成装置1のサテライト長の調整による画質調整処理を示すフローチャートである。
画像品質の質調整を開始すると、まず、ステップS210において、ヘッド制御部116は、各ヘッドの温度検出素子223により現在のヘッド温度を検出する。検出温度に従って、事前に登録された、その温度に対応する駆動波形をセットする。
次に、ステップS220において、画像形成装置1は、画像品質チェックパターンを印刷機構3により印字する。この画像品質チェックパターンは、例えば、画像濃度を検査するためのべたパターンや、画像の粒状性を検査するための、階調パッチパターンである。
次に、ステップS230において、画像形成装置1は、印刷した画像品質チェックパターンを、読取部4のスキャナーで読み込み解析する。このスキャナー読み込みは使用者が手動で行ってもよい。
次に、ステップS240において、画像形成装置1は、解析したチェックパターンの画像品質が十分か判断する。合格(ステップS240の「YES」)であれば処理を終了する。不合格(ステップS240の「NO」)であれば、ステップS250に進む。
次に、ステップS250において、画像形成装置1は、サテライト長の調整方向を算出し、目標サテライト長を仮設定する。サテライト長の調整方向の算出については、例えば、画像濃度が未達の場合は、よりサテライトの長い方向へ変化させるような演算を行う。そして、図8を用いて、仮設定した目標サテライト長から目標ヘッド温度を算出する。
次に、ステップS207において、画像形成装置1は、ヘッド制御部116を介して、目標ヘッド温度になるように、ヘッドの温度調整素子222によりヘッド温度を調整する。その後、調整後温度の駆動波形をセットする。そして、ステップS210から処理を繰り返す。
<作用・効果>
本実施形態の画像形成装置1により、サテライト長を調整することにより、画像品質を向上させることができる。
例えば、サテライト調整のためにヘッド駆動波形を専用設計する場合は、ヘッド駆動波形の設計自由度を下げてしまい、その他課題が発生した場合に対応できなくなる可能性があった。本実施形態の画像形成装置1では、本実施形態の画像形成装置では、そのようにヘッドの駆動波形を専用設計する必要がなく、主滴の性能が変化することなく、画像品質を向上させることができる。
1 画像形成装置
2 制御装置
3 印刷機構
3i、3K、3C、3M、3Y ヘッドアレイ
4 読取部
116 ヘッド制御部
117 駆動波形生成回路
200 ヘッド中継基板
220 圧電素子
222 温度調整素子
300 液滴飛翔状態観測装置
特開2010-269526号公報

Claims (6)

  1. アクチュエータを備え、前記アクチュエータに駆動信号を印加することにより内部に貯蔵された液体を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの内部の前記液体を冷却又は加熱する温度調節部と、
    前記記録ヘッドの温度を、目標のサテライト長が実現される温度に調整するように、前記温度調節部を制御する温度制御部と、を備える、
    液滴吐出装置。
  2. 前記駆動信号を生成する吐出駆動部と、を更に備え、
    前記吐出駆動部は、前記液体の温度に応じて主滴の滴速度及び滴サイズが一定になるように前記駆動信号を生成する、
    請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記温度調節部は、ヘッドヒータである、
    請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記温度調節部は、ヘッド駆動装置により自己発熱により加熱を行う、
    請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記温度制御部は、着弾した前記液体をスキャナーで読み取り、解析したサテライト長に基づいて、前記温度調節部の温度を制御する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置を備える、
    画像形成装置。
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