JP7386487B1 - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減すること。【解決手段】本発明の測定装置1は、プロセッサ11と、第1端部12E1及び第2端部12E2を実質的に閉塞可能な管路12Pを内部に有する容器12とを備え、容器12は、第1端部12E1を含む一部が実質的に透明であり、第1端部12E1は、高温気体の内部に配設可能であり、管路12Pの内部は、作動流体を封入可能であり、かつ、蓄熱器14と冷却手段15とが第1端部12E1から第2端部12E2に向けて順に配設され、プロセッサ11は、蓄熱器14の一側から第1端部12E1までの長さの管路12Pの長さに対する比rと、冷却手段15から第2端部12E2までの間における作動流体の温度(第1温度TL)と、蓄熱器14により生成された自励振動の周波数fとに基づいて高温気体の温度(第2温度TH)を推定する温度推定処理を実行可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、測定装置に関する。
各種の温度測定手段を用いて測定された内部温度を用いて炉等の温度を制御することが行われている。内部温度の測定に関し、炉等の内部にある気体の温度を測定する要望がある。炉等の内部にある気体の温度は、炉等のエネルギー投入制御のフィードバック指標となる。そのため、該温度は、省エネ及び脱炭酸ガスにおいて重要である。また、炉等の内部にある気体の温度は、焼却・燃焼における重要な指標である。加えて、炉等の内部にある気体の温度は、焼成・熱処理における品質コントロールの要である。
炉等の内部にある気体の温度を測定することに関し、特許文献1は、温度制御ゾーンのそれぞれに炉壁を貫通した熱電対を配置することを開示している。特許文献1によれば、雰囲気ガスの温度が測定され得る。
特開2016-130349号公報
ところで、特許文献1のような熱電対は、金属部分等が不透明である。そのため、このような熱電対は、電磁波を吸収する。炉等の内部では、高温の炉壁等が熱輻射を行っている。熱輻射によって放出された電磁波は、不透明な熱電対に吸収され、熱電対の温度を上げ得る。よって、熱輻射により、熱電対の温度が雰囲気ガスの温度より高くなることが懸念される。
本発明の目的は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、炉内部分が透明であるよう熱音響デバイスを構成し、該熱音響デバイスにおける自励振動の周波数に基づいて温度を測定すること等によって、上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
第1の特徴に係る発明は、プロセッサと、第1端部及び第2端部を実質的に閉塞可能な管路を内部に有する容器とを備え、前記容器は、前記第1端部を含む一部が実質的に透明であり、前記第1端部は、高温気体の内部に配設可能であり、前記管路の内部は、作動流体を封入可能であり、かつ、蓄熱器と冷却部材とが前記第1端部から前記第2端部に向けて順に配設され、前記蓄熱器は、前記管路の向きに沿って前記蓄熱器を連通する空隙を有し、かつ、前記管路の向きに沿った温度勾配によって熱音響の自励振動を生成可能であり、前記冷却部材は、前記作動流体を冷却可能であり、前記プロセッサは、前記蓄熱器の一側から前記第1端部までの長さの前記管路の長さに対する比と、前記蓄熱器と前記第2端部との間における前記作動流体の温度と、前記自励振動の周波数とに基づいて前記高温気体の温度(第2温度)を推定する温度推定処理を実行可能である、測定装置を提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、高温気体の内部に配設された第1端部の温度が高温気体からの熱伝導によって加熱される。この第1端部を含む一部は、実質的に透明である。したがって、第1端部の温度は、熱輻射によって高温気体の温度より高い温度となることが防がれる。これにより、管路内部のうち第1端部側の作動流体の温度は、高温気体の温度と略同じとなると期待される。
第1の特徴に係る発明によれば、冷却部材から第2端部までの間における管路内部の作動流体の温度は、冷却部材によって冷却される。そして、蓄熱器の第1端部の側から蓄熱器の冷却部材の側に向けて、管路の向きに沿った温度勾配が生じる。この管路の向きに沿った温度勾配により、蓄熱器が熱音響の自励振動を生成する。そして、管路の両端部が実質的に閉塞されているため、この自励振動は、閉塞管における定常波を含む。定常波の波長は、管路の長さに対応する。
ところで、気体中の音速と温度との間には、気体の種類に応じた関係があることが知られている。音速が変化すると、波長に対応する周波数もまた変化する。管路内部の作動流体の一部の音速が変化した場合、変化した部分が全体に占める比に応じて、波長に対応する周波数が変化する。
よって、上述の比、作動流体の温度及び周波数を用いれば、上述の一部に対応する管路内部の作動流体の温度が計算可能となる。上述の一部が実質的に透明であるため、上述の一部に対応する管路内部の作動流体の温度は、熱輻射によって高温気体の温度より高温となることが防がれる。すなわち、上述の一部に対応する管路内部の作動流体の温度は、熱輻射による影響が低減され、高温気体の温度と略同じになると期待される。
第1の特徴に係る発明によれば、温度推定処理は、上述の比、作動流体の温度及び周波数を用いる処理である。よって、第1の特徴に係る発明によれば、プロセッサが第1温度取得処理、周波数取得処理、及び温度推定処理を実行することにより、熱輻射による影響を低減しつつ、上述の第2温度を推定できる。
第1の特徴に係る発明によれば、温度推定処理は、高温気体の内部に温度測定手段等を配設することなく実現される。これにより、測定装置は、動作温度範囲が高温気体の温度を含まない温度測定手段等を用いて構成可能となる。また、これにより、温度測定手段は、熱輻射の影響を受けることなく作動流体の温度を測定できる。
ところで、炉等の内部にある気体の温度を測定することに関し、送信側マイクロホンから共鳴器内部の気体を経て受信側マイクロホンに入る音響信号の測定を介して気体の温度を測定する音響気体温度計が提案されている。第1の特徴に係る発明は、温度勾配によって生じる自励振動の周波数を用いて高温気体の温度を測定できる。これにより、第1の特徴に係る発明は、音響気体温度計のように音響信号を入力するエネルギーを費やすことなく、高温気体の温度を測定できる。また、第1の特徴に係る発明は、マイクロホンを配することに困難が生じるような高温であっても、高温気体の温度を測定できる。
よって、第1の特徴に係る発明は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記高温気体の内部に配設可能であって、少なくとも一部が不透明な温度計をさらに備え、前記プロセッサは、前記温度計によって測定された第3温度を取得する第3温度取得処理と、前記第2温度と前記第3温度とに基づいて前記温度計への熱輻射による熱移動を推定する熱輻射推定処理と、をさらに実行可能である、測定装置を提供する。
第2の特徴に係る発明は、不透明であるため熱輻射の影響を受ける温度計で測定された第3温度と、熱輻射の影響が低減された手段で測定された第2温度とを比較することで、該温度計への熱輻射による熱移動を推定できる。該推定により、例えば、本発明の測定装置の他に設けた温度計において測定された温度をこの推定によって較正することが可能となる。よって、測定における熱輻射の影響が本発明の測定装置の他に設けた温度計においても低減され得る。
よって、第2の特徴に係る発明は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、前記容器の前記一部と接続され、前記高温気体の熱を前記作動流体に移動可能であり、実質的に透明な熱交換器が前記管路の内部のうち前記第1端部と前記蓄熱器との間に配設される、測定装置を提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、熱交換器によって第1端部と蓄熱器との間にある作動流体の温度と高温気体の温度との差がますます小さくなる。この熱交換器は、実質的に透明であるため、輻射の影響を低減できる。これにより、第4の特徴に係る発明は、高温気体の温度をより正確に推定し得る。
よって、第3の特徴に係る発明は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
第4の特徴に係る発明は、第1の特徴から第3の特徴のいずれかに係る発明であって、前記実質的に透明な一部の材質が石英ガラスを含む、測定装置を提供する。
第4の特徴に係る発明によれば、耐熱性及び透明性に優れる石英ガラスが透明な一部の材質として用いられることにより、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響がますます低減される。石英ガラスは、高温での耐久性に優れるため、加熱炉内部の雰囲気ガス等によって例示される急激な温度変化を伴い得る高温気体の温度測定における測定装置1の耐用性を向上し得る。
よって、第4の特徴に係る発明は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
第5の特徴に係る発明は、第1の特徴から第4の特徴のいずれかに係る発明であって、前記実質的に透明な一部の材質がサファイアガラスを含む、測定装置を提供する。
第5の特徴に係る発明によれば、耐熱性及び透明性に優れるサファイアガラスが透明な一部の材質として用いられることにより、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響がますます低減される。サファイアガラスは、赤外線に対する透明性に優れるため、熱輻射の影響をよりいっそう低減できる。サファイアガラスは、1000℃以上での耐熱性に優れるため、より高温の気体の温度を測定できる。
よって、第5の特徴に係る発明は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
本発明は、炉等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
図1は、本実施形態の測定装置1のハードウェア構成及びソフトウェア構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、本実施形態の測定装置1を炉Fに取り付けた様子を模式的に示す概略図である。 図3は、容器透明部12T周辺における熱の移動を模式的に示す図である。 図4は、本実施形態の温度測定処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
以下は、本発明を実施するための好適な形態の一例について、図を参照しながら説明するものである。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
<測定装置1>
図1は、本実施形態の測定装置1のハードウェア構成及びソフトウェア構成を模式的に示すブロック図である。図2は、本実施形態の測定装置1を炉Fに取り付けた様子を模式的に示す概略図である。本実施形態の測定装置1は、プロセッサ11と両端部を実質的に閉塞可能な管路12Pを内部に有する容器12とを備える。
〔プロセッサ11〕
プロセッサ11は、ソフトウェア構成要素として、後述する第1温度取得部111、周波数取得部112、及び温度推定部113を実現可能であれば、特に限定されない。プロセッサ11は、例えば、CPU、GPU、FPGA、CPLD、PLD等の1以上を含んで構成される。上述の各種ソフトウェア構成要素は、後に、図3を用いてより詳細に説明される。
プロセッサ11は、少なくとも、温度測定手段16及び周波数測定手段17と通信可能に構成される。プロセッサ11は、圧力測定手段19及び/又は温度計20と通信可能に構成されることが好ましい。
プロセッサ11は、ソフトウェア構成要素として、温度計20によって測定された作動流体の温度(第3温度)を取得する第3温度取得処理を実行可能な第3温度取得部114をさらに実現可能であることが好ましい。
加えて、プロセッサ11は、ソフトウェア構成要素として、第3温度等を用いて温度計20への熱輻射による熱移動を推定する熱輻射推定処理を実行可能な熱輻射推定部115をさらに実現可能であることが好ましい。
第3温度取得部114及び熱輻射推定部115を実現可能であることにより、測定装置1は、熱電対温度計への熱輻射による熱移動を推定できる。該推定により、例えば、本発明の測定装置1の他に設けた熱電対温度計において測定された温度をこの推定によって較正することが可能となる。よって、測定における熱輻射の影響が本発明の測定装置1の他に設けた熱電対温度計においても低減され得る。
プロセッサ11は、ソフトウェア構成要素として、温度推定処理、熱輻射推定処理等の結果を出力可能な出力処理を実行可能な出力部116をさらに実現可能であることが好ましい。出力処理は、特に限定されず、例えば、結果を示すデータグラムを外部から取得可能とする処理、各種表示装置に結果の表示を指令する処理、各種印刷装置に結果の印刷を指令する処理等でよい。
〔容器12〕
容器12は、高温気体と該高温気体の外部との間に跨るように配設可能である。高温気体が炉F等の高温熱源の内部にある雰囲気ガスである場合、容器12は、高温熱源と該高温熱源の外部との間に跨るように配設可能であることが好ましい(図2)。以下、高温熱源は、単に「炉F等」とも称される。
容器12は、容器12の内壁等によって画定され、両端部を実質的に閉塞可能な管路12Pを内部に有する。管路12Pの内部は、作動流体を封入可能であり、かつ、蓄熱器14と冷却手段15とが管路12Pの第1端部12E1から第2端部12E2に向けて順に配設されている。第1端部12E1は、高温気体の内部に配設可能である。管路12Pの内部は、第1端部12E1と蓄熱器14との間に熱交換器13がさらに配設されていることが好ましい。
[容器透明部12T]
容器透明部12Tは、容器12の一部であって、少なくとも第1端部12E1を含む、実質的に透明な一部である。容器透明部12Tは、高温熱源と該高温熱源の外部との間に跨るように容器12を配設した場合において、容器12の高温熱源に対応する部分を含むことが好ましい。これにより、容器12の高温熱源に対応する部分が熱輻射によって高温気体より高い温度となることが低減される。
容器透明部12Tは、容器12の高温熱源に対応する部分と略一致してもよく、容器12の高温熱源に対応する部分に加えて容器12の高温熱源の外部に対応する部分を含んでも良い。容器透明部12Tは、熱電対温度計のシース素材、光加熱ランプ管、石英ガラス製試験管等によって例示される耐熱性を有する既存の透明部材を用いて構成されても良い。
容器透明部12Tが容器12の高温熱源に対応する部分と略一致することにより、透明な材質が使われる部分を最小限とし得る。これにより、透明な材質より機械的特性、経済的特性に優れた不透明な材質をより多く用いた容器12が構成可能となる。
容器透明部12Tが容器12の高温熱源の外部に対応する部分を含むことにより、容器12の構成が容易となる。また、容器透明部12Tが容器12の略全体である場合、容器透明部12Tと不透明な部分との間の段差がない容器12が構成可能となる。これにより、該段差が熱音響の自励振動の障害となることが防がれる。
図3は、容器透明部12T周辺における熱の移動を模式的に示す図である。炉Fの内部では、炉Fの内壁からの熱輻射及び高温気体からの熱伝導によって、温度計20等へ熱が移動し得る。
不透明な温度計20では、高温気体からの熱伝導(第a熱伝導TCa)に加え、炉Fの内壁からの熱輻射(第a熱輻射TRa)が温度計20の温度を上げる要因となる。これにより、温度計20の温度が、熱輻射によって高温気体より高い温度となることが懸念される。
一方、本実施形態の測定装置1では、高温熱源である炉Fの内部にある部分が実質的に透明な容器透明部12Tである。そのため、容器透明部12Tを通過して蓄熱器14に到達する一部の熱輻射(第b熱輻射TRb)を除き、炉Fの内壁からの熱輻射の大部分(第c熱輻射TRc、第d熱輻射TRd)は、容器12等の温度を上げることなく、容器12を透過する。
したがって、容器12の温度を上げる要因は、高温気体から容器12への熱伝導(第b熱伝導TCb)が主となる。第b熱伝導TCbによって高温気体と略同じ温度となった容器12は、容器12から作動流体への熱伝導(第c熱伝導TCc)によって、作動流体の温度を高温気体の温度と略同じにする。
よって、本実施形態の測定装置1では、容器12の高温熱源に対応する部分が熱輻射によって高温気体より高い温度となることが、不透明な温度計を用いる場合より低減されると考えられる。
[容器12の材質]
参照される図は、図2に戻る。容器12の材質は、容器透明部12Tにおいて実質的に透明な透明材質を含む。容器12の材質は、容器透明部12T以外において不透明な材質を含んでもよい。
透明材質は、測定装置1による測定の対象である高温気体の温度において実質的に透明な材質であれば、特に限定されない。透明材質として、例えば、石英ガラス、サファイアガラス等が挙げられる。
透明性に関し、透明材質は、可視光線に対して実質的に透明であることが好ましい。可視光線に対して実質的に透明であることに関し、透明材質は、JIS R 3106:2019において定められた試験方法で測定された可視光透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。これにより、炉F等から容器透明部12Tへの熱輻射による熱移動がよりいっそう防がれる。
透明性に関し、透明材質は、赤外線に対して実質的に透明であることが好ましい。赤外線に対して実質的に透明であることに関し、透明材質は、JIS R 3106:2019において定められた試験方法で測定された波長2.5μmの赤外線に対する分光透過率が50%以上であることが好ましく、70%以上であることがさらに好ましい。これにより、炉F等から容器透明部12Tへの熱輻射による熱移動がよりいっそう防がれる。
耐熱性に関し、透明材質は、JIS R 3103-2:2001において定められた試験方法で測定されたひずみ点が600℃以上であることが好ましく、800℃以上であることがさらに好ましい。これにより、高温気体の温度まで熱された場合における容器透明部12Tのひずみが防がれる。
耐熱性に関し、透明材質は、JIS R 3102-1995において定められた試験方法で測定された500℃における熱膨張係数が100×10-7/℃以下であることが好ましく、10×10-7/℃以下であることがさらに好ましい。これにより、高温気体の温度まで熱された場合における容器透明部12Tの熱膨張による破損が防がれる。
透明材質は、なかでも、石英ガラスを含むことが好ましい。石英ガラスは、上述の透明性・耐熱性に係る各種要望を満たすことが可能である。耐熱性及び透明性に優れる石英ガラスが透明材質として用いられることにより、炉F等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響がますます低減される。石英ガラスは、高温での耐久性に優れるため、加熱炉内部の雰囲気ガス等によって例示される急激な温度変化を伴い得る高温気体の温度測定における測定装置1の耐用性を向上し得る。
透明材質は、なかでも、サファイアガラスを含むことが好ましい。サファイアガラスは、上述の透明性・耐熱性に係る各種要望を満たすことが可能である。サファイアガラスは、特に、透明性に係る各種要望を満たす点において優れている。耐熱性及び透明性に優れるサファイアガラスが透明材質として用いられることにより、炉F等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響がますます低減される。サファイアガラスは、赤外線に対する透明性に優れるため、熱輻射の影響をよりいっそう低減できる。サファイアガラスは、1000℃以上での耐熱性に優れるため、より高温の気体の温度を測定できる。
不透明な材質は、特に限定されない。不透明な材質として、例えば、ステンレス鋼、ニッケル合金、コバルト合金、耐熱セラミック等が挙げられる。ステンレス鋼は、例えば、耐食性の観点から、オーステナイト系のステンレス鋼等が選択される。ニッケル合金は、例えば、耐食性・耐熱性の観点から、Haynes 230合金(登録商標)等のニッケル-クロム-タングステン-モリブデン合金、ニッケル-クロム-アルミニウム-鉄合金、ニッケル-コバルト-クロム-モリブデン-アルミニウム合金等が選択される。Haynes 230合金は、MA23合金とも称される。
[管路12Pの形状]
管路12Pの形状は、特に限定されない。管路12Pの形状として、例えば、略直線的な形状、湾曲部を含む形状等が挙げられる。
管路12Pの形状が略直線的な形状であることにより、湾曲部において熱音響の自励振動の位相にバラつきが生じて自励振動が弱まることを低減し得る。管路12Pの形状が湾曲部を含む形状である場合、湾曲部は、熱音響の自励振動の伝達を妨げ得る急な曲げ角度となる部分を含まない形状であることが好ましい。
(温度測定手段16等を接続可能であること)
管路12Pの形状は、後述する温度測定手段16、周波数測定手段17、及び圧力測定手段19等の管路12P内部に配設される各種測定手段を接続可能な孔及び/又は枝管を有する形状であることが好ましい。これにより、測定装置1は、作動流体の諸元を測定できる。孔及び/又は枝管の数は、特に限定されず、単数でもよく、複数でもよい。
管路12Pの形状は、後述する圧力変更手段18を接続可能な孔及び/又は枝管を有する形状であることが好ましい。これにより、圧力変更手段18を管路12Pに接続し、管路12P内部に封入された作動流体の圧力を変更することが可能となる。孔及び/又は枝管の数は、特に限定されず、単数でもよく、複数でもよい。
(管路12Pの寸法)
管路12Pの長さは、特に限定されない。測定装置1を配置するスペース等に応じて、管路12Pの長さは、適宜設定可能である。
管路12Pの断面積は、特に限定されない。測定装置1を配置するスペース等に応じて、管路12Pの断面積は、適宜設定可能である。
高温気体の温度を下げずに測定するとの観点から、管路12Pの断面積の上限は、40cm以下であることが好ましく、10cm以下であることがより好ましい。管路12Pの内壁と作動流体との間の干渉を抑える観点から、管路12Pの断面積の下限は、0.5cm以上であることが好ましく、3cm以上であることがより好ましい。
[管路12Pの内部に各種部材を配設する手段]
熱交換器13、蓄熱器14、冷却手段15、温度測定手段16、周波数測定手段17、圧力測定手段19等の各種部材は、管路12Pの第2端部12E2から挿入されて取り付けられることが好ましい。これにより、容器12が石英ガラス、サファイアガラス等の加工しづらい材質で構成されていても、各種部材を管路12Pの内部に配設できる。
各種部材は、第2端部12E2を閉塞する閉塞部材12Cを介して容器12に対する位置を固定されてもよく、容器12との間の摩擦等を用いて固定されてもよい。閉塞部材12Cを介して容器12に対する位置を固定する手段として、例えば、閉塞部材12Cと接続された棒状部材(図示せず)によって各種部材を固定する手段が挙げられる。棒状部材は、例えば、ネジ山が切られた棒状部材である。摩擦等を用いて固定する手段として、例えば、管路12Pの内部に各種部材それぞれに対応するテーパー(図示せず)を設け、該テーパーを介して各種部材を固定する手段が挙げられる。
[作動流体]
(作動流体の種類)
作動流体は、特に限定されない。作動流体として、例えば、空気、湿り空気、不活性ガス等を含む気体が挙げられる。
作動流体は、中でも、空気を含むことが好ましい。漏出時の環境への影響が小さく調達容易な空気を含む作動流体であることにより、測定装置1の運用による環境への悪影響と運用に係るコストとを低減し得る。
作動流体は、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、等によって例示される不活性ガスを含んでもよい。これにより、管路12P及び管路12P内部に配設された各部材の酸化及び腐食が抑制され得るとともに、蓄熱器14により生成される自励振動が空気を作動流体として用いる場合より強くなることが見込まれ得る。
作動流体は、高温熱源の温度と後述する熱媒の温度との間で気相と液相との間を行き来可能な物質を有する空気(湿り空気)を含んでもよい。該物質として、例えば、水、エタノール等が挙げられる。作動流体が湿り空気を含むことにより、蓄熱器14により生成される自励振動が空気を作動流体として用いる場合より強くなることが見込まれ得る。
(作動流体の圧力)
作動流体が空気である場合、測定する場合における作動流体の圧力の下限は、特に限定されない。該下限は、例えば、0.3MPa以上であることが好ましく、0.4MPa以上であることがよりいっそう好ましく、0.5MPa以上であることがさらにいっそう好ましい。以下、測定する場合における作動流体の圧力の下限は、単に「第1圧力」とも称される。第1圧力を上述のように定めることにより、蓄熱器14は、より強く、周波数を測定しやすい自励振動を生成可能である。
〔熱交換器13〕
熱交換器13は、高温気体の熱を作動流体に移動する。熱交換器13は、容器12が高温気体から得た熱を、容器12から熱交換器13への熱伝導によって得ることと、受け取った熱を熱伝導によって作動流体に移動することと、が可能であれば、特に限定されない。
熱交換器13は、容器透明部12Tと同様に、実質的に透明であることが好ましい。熱交換器13が実質的に透明であることの効果及び熱交換器13の材質は、容器透明部12Tと同様である。
熱交換器13は、例えば、管路12Pと接続されたプレートを介して熱を作動流体に移動するものでもよく、管路12Pと接続された棒状部材を介して熱を作動流体に移動するものでもよい。
熱交換器13は、容器12と別体に構成されていてもよく、容器12と接続されて実質的に一体に構成されていてもよい。ここで、ある部材が「容器12と接続されて実質的に一体に構成されている」とは、測定装置1が測定する場合において、該部材が容器12等と一体に管路12Pを画定することを指す。
[熱交換器13を配設する位置]
熱交換器13を配設する位置は、熱交換器13と蓄熱器14と冷却手段15とが管路12Pの第1端部12E1から第2端部12E2に向けて順に配設されるような位置であって、高温気体の熱を作動流体に移動可能な位置であれば、特に限定されない。該位置として、例えば、高温気体と高温気体の外部との間に跨るように測定装置1を配設した場合において、容器12のうち高温気体の周辺となる部分(容器透明部12T)に対応する管路12Pの位置が挙げられる(図2)。
熱交換器13を配設する位置は、中でも、蓄熱器14の近傍であることが好ましい。これにより、熱交換器13は、蓄熱器14の一端の周辺にある作動流体の温度を該位置が蓄熱器14の近傍でない場合より高め得る。
熱交換器13の蓄熱器14に近い端部と蓄熱器14の熱交換器13に近い端部との間の距離の上限は、管路12Pの長さの1/40以下であることが好ましく、管路12Pの長さの1/70以下であることがよりいっそう好ましく、管路12Pの長さの1200以下であることがさらにいっそう好ましい。これにより、熱交換器13は、蓄熱器14の一端の周辺にある作動流体の温度をよりいっそう高め得る。
[熱交換器13の寸法]
熱交換器13の管路12Pに沿った向きにおける長さは、特に限定されない。該長さの下限は、管路12Pの長さの2/100以上であることが好ましく、管路12Pの長さの3/100以上であることがさらにいっそう好ましい。これにより、熱交換器13は、蓄熱器14の一端の周辺にある作動流体の温度をよりいっそう高め得る。
熱交換器13の管路12Pに沿った向きにおける長さの上限は、管路12Pの長さの30/100以下であることが好ましく、管路12Pの長さの25/100以下であることがさらにいっそう好ましい。これにより、熱交換器13が熱音響の自励振動に期待されていない種々の影響を与えることを低減し得る。
〔蓄熱器14〕
蓄熱器14は、温度勾配に応じて熱音響の自励振動を生成可能な部材である。蓄熱器14の形状は、略柱状である。蓄熱器14は、管路12Pの向きに沿って蓄熱器14を連通する空隙を含む。すなわち、蓄熱器14は、蓄熱器14からみて第1端部12E1に近い一側と蓄熱器14からみて冷却手段15に近い他側とを連通する空隙を含む。
蓄熱器14の形状が略柱状であることにより、蓄熱器14は、管路12P内部に配設することが容易となる。蓄熱器14の形状が略柱状であることにより、蓄熱器14は、平面状の両端部において、熱音響の自励振動を管路12Pに沿った向きに生成可能となる。
上述の空隙は、蓄熱器14が測定装置1の管路12P内に配設された場合において、管路12Pにおける高温部の周辺と管路12Pにおける低温部の周辺とを連通可能である。ここで、高温部は、熱交換器13が高温気体から移動した熱がもたらす高温部である。よって、高温部の周辺は、例えば、熱交換器13周辺である。また、ここで、低温部は、冷却手段15における熱の移動がもたらす低温部である。よって、低温部の周辺は、例えば、冷却手段15周辺である。
蓄熱器14が測定装置1の管路12P内に配設された場合において、管路12Pの向きに沿って蓄熱器14を連通する空隙を含むことにより、蓄熱器14は、管路12P内に配設された場合において、高温部と低温部との温度差によって蓄熱器14の内部に生じた温度勾配に応じて熱音響の自励振動を生成可能である。
蓄熱器14は、容器12と別体に構成されていてもよく、容器12と実質的に一体に構成されていてもよい。
[空隙の流路半径]
空隙の流路半径d[m]は、蓄熱器14において生成される熱音響の自励振動に関する作動流体の熱境界層の厚さδ[m]について、以下の式(1)の関係を満たしていることが好ましい。より詳細には、(d/δ)が0.1乃至10の範囲であることが好ましい。
Figure 0007386487000002
[蓄熱器14の管路12Pに沿った長さ]
蓄熱器14の管路12Pに沿った長さの下限は、管路12Pの長さ(管路長)の9%以上であることが好ましく、管路長の13%以上であることがよりいっそう好ましい。これにより、蓄熱器14の一部が熱交換器としても機能することが見込まれ得る。よって、より強く、測定しやすい自励振動の生成が見込まれる。
[蓄熱器14の材質]
蓄熱器14の材質は、特に限定されない。蓄熱器14の材質は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料、セラミック等の無機材料、グラファイトシート等の熱伝導異方性材料、等の1以上を含む。
蓄熱器14の材質に関し、高温気体の温度を測定する測定装置1では、蓄熱器14の耐熱性が求められる。
蓄熱器14の材質が無機材料を含む場合、蓄熱器14は、例えば、セラミックハニカム等の無機材料を焼結させて形成された多孔体として構成可能である。これにより、耐熱性及び高温での耐腐食性に優れた蓄熱器14が実現され得る。
[蓄熱器14を配設する位置]
蓄熱器14を配設する位置は、蓄熱器14と冷却手段15とが管路12Pの第1端部12E1から第2端部12E2に向けて順に配設されるような位置であることに加えて、蓄熱器相対位置が後述の条件を満たす位置であることが好ましい。ただし、蓄熱器相対位置は、管路12Pの第1端部12E1から蓄熱器14の中心までの管路12Pに沿った距離を管路12Pの長さで割った比である。また、蓄熱器14を配設する位置は、炉F等からの熱輻射が、管路12Pの向きに垂直な向きで蓄熱器14に入射しない位置であることが好ましい。
蓄熱器相対位置の下限は、2/25以上であることが好ましく、3/25以上であることがよりいっそう好ましく、4/25以上であることがよりいっそう好ましい。また、蓄熱器相対位置の上限は、9/25以下であることが好ましく、8/25以下であることがよりいっそう好ましく、7/25以下であることがさらにいっそう好ましい。これにより、自励振動による高温気体からの熱の移動を抑えることと、より強く、測定しやすい自励振動を生成することとが両立可能となる。
〔冷却手段15〕
冷却手段15は、作動流体を冷却可能な冷却部材である。冷却手段15は、特に限定されない。冷却手段15は、容器12と別体に構成されていてもよく、容器12と実質的に一体に構成されていてもよい。また、冷却手段15は、容器12の外部に設けられた部材と、該部材によって冷却され、作動流体を冷却する管路12Pの内部における一部とを含んで構成されてもよい。
[冷却手段15の方式]
冷却手段15は、液体を熱媒として利用する気液熱交換器であることが好ましい。これにより、冷却手段15は、気体より比熱が大きい液体を用いて、作動流体を冷却し得る。
液体である熱媒は、水を主成分とすることが好ましい。水を主成分とする熱媒は、水の高い比熱を熱媒で利用し得ると共に、熱媒が環境に影響を与えることを防ぎ得る。また、これにより、熱媒の調達が容易となり得る。
気液熱交換器である冷却手段15の方式は、特に限定されない。該方式として、例えば、シェルアンドチューブ式気液熱交換器、フィンチューブ式気液熱交換器、扁平管フィンレス式気液熱交換器、コイル式気液熱交換器、等が挙げられる。
気液熱交換器である冷却手段15の方式は、中でも、熱媒を流すことが可能なシェルの内部を管路12Pの向きに沿って作動流体が通過可能なチューブが通過するよう構成されたシェルアンドチューブ式気液熱交換器であることが好ましい。シェルアンドチューブ式気液熱交換器である冷却手段15は、作動流体における圧力損失を低減することと、作動流体を冷却する効率を高めることと、を両立し得る。
容器透明部12Tが容器12の略全体である場合、気液熱交換器である冷却手段15の方式は、熱媒を流すことが可能なチューブを用いて構成されたチューブ式気液熱交換器であることが好ましい。これにより、容器透明部12Tに孔等を設けることなく、冷却手段15が管路12Pの内部に配設可能となる。
[冷却手段15を配設する位置]
冷却手段15を配設する位置は、蓄熱器14と冷却手段15とが管路12Pの第1端部12E1から第2端部12E2に向けて順に配設されるような位置であって、作動流体を冷却可能な位置であれば、特に限定されない。該位置として、例えば、炉F等と炉F等の外部との間に跨るように測定装置1を配設した場合において、容器12のうち炉F等の外部の周辺となる部分に対応する管路12Pの位置が挙げられる(図2)。
冷却手段15を配設する位置は、中でも、蓄熱器14の近傍であることが好ましい。これにより、冷却手段15は、蓄熱器14の一端の周辺にある作動流体の温度を該位置が蓄熱器14の近傍でない場合より低くし得る。
冷却手段15の蓄熱器14に近い端部と蓄熱器14の冷却手段15に近い端部との間の距離の上限は、管路12Pの長さの1/40以下であることが好ましく、管路12Pの長さの1/70以下であることがよりいっそう好ましく、管路12Pの長さの1200以下であることがさらにいっそう好ましい。これにより、冷却手段15は、蓄熱器14の一端の周辺にある作動流体の温度をよりいっそう低くし得る。
〔温度測定手段16〕
温度測定手段16は、蓄熱器14と第2端部12E2との間に配設される、作動流体の温度(第1温度)を測定可能な部材である。すなわち、温度測定手段16は、蓄熱器14と第2端部12E2との間における作動流体の温度(第1温度)を測定できる。
温度測定手段16は、測定結果をプロセッサ11に提供可能であれば、特に限定されない。温度測定手段16は、例えば、熱電対温度計、定積気体温度計,音響気体温度計、熱雑音温度計、放射温度計、金属抵抗温度計、半導体抵抗温度計、等の1以上を含む。
温度測定手段16は、蓄熱器14と第2端部12E2との間に配設される。すなわち、温度測定手段16は、高温熱源及び高温気体の外部に配設される。このため、温度測定手段16は、高温熱源からの輻射の影響を受けることがない。また、これにより、動作温度範囲が高温気体の温度を含まない温度測定手段16が配設可能である。
〔周波数測定手段17〕
周波数測定手段17は、蓄熱器14と第2端部12E2との間に配設される、作動流体における熱音響の自励振動の周波数を測定可能な部材である。すなわち、周波数測定手段17は、蓄熱器14において生成され、管路12Pにおいて定常波となった熱音響の自励振動の周波数を測定できる。
周波数測定手段17は、蓄熱器14と第2端部12E2との間に配設される。すなわち、周波数測定手段17は、高温熱源及び高温気体の外部に配設される。これにより、動作温度範囲が高温気体の温度を含まない周波数測定手段17が配設可能である。
〔圧力変更手段18〕
測定装置1は、管路12P内部に封入された作動流体の圧力を制御可能な圧力変更手段18を備えることが好ましい。圧力変更手段18は、少なくとも、作動流体の圧力を上げることが可能な加圧手段を含んで構成される。
[加圧手段]
加圧手段は、特に限定されない。加圧手段として、例えば、管路12Pと接続可能なコンプレッサー等が挙げられる。圧力変更手段18は、加圧手段を含むことにより、熱輸送量を増やす指令に応じて、蓄熱器14が自励振動を強めるよう、作動流体の圧力を上げる制御が可能である。
蓄熱器14における熱音響の自励振動の生成は、作動流体の圧力の影響を受けることが知られている。ところで、常圧付近の空気における自励振動の生成は、比較的弱い。このような弱い自励振動が生成される場合、管路内の熱音響は、空気の粘性等がもたらす抵抗によって減少する。
圧力変更手段18が加圧手段を含んで構成されることにより、作動流体の圧力を常圧又は上述の第1圧力以下の圧力から上述の第2圧力以上の圧力に上げることができる。これにより、蓄熱器14は、作動流体が空気であっても、熱音響の自励振動を生成し、又は、強めることができる。
〔圧力測定手段19〕
圧力測定手段19は、作動流体の圧力を測定可能な部材である。圧力測定手段19を備えることにより、測定装置1は、圧力変更手段18によって圧力が変更された場合であっても、高温気体の温度を測定できる。
圧力測定手段19は、蓄熱器14と第2端部12E2との間に配設可能である。すなわち、圧力測定手段19は、高温熱源及び高温気体の外部に配設可能である。これにより、動作温度範囲が高温気体の温度を含まない圧力測定手段19が配設可能である。
〔温度計20〕
温度計20は、高温気体の内部に配設される、少なくとも一部が不透明である。すなわち、温度計20は、熱輻射の影響を受ける手段で測定された高温気体の温度(第3温度)を提供できる。
温度計20は、少なくとも一部が不透明であり、測定結果をプロセッサ11に提供可能であれば、特に限定されない。温度計20は、例えば、熱電対温度計、金属抵抗温度計、半導体抵抗温度計等の1以上を含む。
〔高温熱源〕
高温熱源は、測定対象となる高温気体が内部にあるものであれば、特に限定されない。高温熱源として、例えば、炉F等によって例示される各種加熱炉等が挙げられる。
高温熱源は、600℃以上となり得ることが好ましい。これにより、測定装置1は、加圧された空気を作動流体として用いる場合であっても、高温気体の温度を測定し得る。
高温熱源は、800℃以上となり得ることが好ましい。これにより、測定装置1は、加圧された空気を作動流体として用いる場合であって、該空気の圧力が1MPa以下と比較的低い場合であっても、高温気体の温度を測定し得る。
〔温度測定処理〕
図4は、本実施形態の温度測定処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。以下、図4を用いて本実施形態の温度測定処理の好ましい流れの一例が説明される。
[ステップS1:第1温度を取得]
プロセッサ11は、温度測定手段16と協働し、第1温度取得部111を実行する。そして、プロセッサ11は、温度測定手段16によって測定された第1温度を取得する第1温度取得処理を行う(ステップS1、第1温度取得ステップ)。プロセッサ11は、処理をステップS2に移す。
[ステップS2:周波数を取得]
プロセッサ11は、周波数測定手段17と協働し、周波数取得部112を実行する。そして、プロセッサ11は、周波数測定手段17によって測定された作動流体の周波数を取得する周波数取得処理を行う(ステップS2、周波数取得ステップ)。プロセッサ11は、処理をステップS3に移す。
[ステップS3:第2温度を推定]
プロセッサ11は、温度推定部113を実行する。そして、プロセッサ11は、蓄熱器14の一側から第1端部12E1までの長さの管路12Pの長さに対する比、ステップS1で取得された第1温度、及びステップS2で取得された周波数に基づいて高温気体の温度(第2温度)を推定する温度推定処理を行う(ステップS3、温度推定ステップ)。プロセッサ11は、処理をステップS4に移す。
温度推定処理は、上述の比、第1温度、及び周波数に基づいて第2温度を推定する手順を含む処理であれば、特に限定されない。
以下は、高温気体の温度(第2温度)T[K]を推定する手順の一例である。f[Hz]は、容器透明部12Tに対応する管路12P内部の作動流体の温度が蓄熱器14と第2端部12E2との間における作動流体の温度(第1温度)T[K]と同じである場合の周波数である。また、比rは、管路12Pの長さに対する蓄熱器14の一側から第1端部12E1までの長さの比である。
このとき、上述の一部に対応する管路12P内部の作動流体の温度が第2温度T[K]と略同じである場合の周波数f[Hz]は、例えば、以下の式(2)によって表される。ただし、c[m/s]は、第1温度T[K]における公知の音速である。また、c[m/s]は、第2温度T[K]における公知の音速である。
Figure 0007386487000003
式(3)は、cについて式(2)を解いたものである。
Figure 0007386487000004
気体の温度と気体中の音速との間における公知の関係を用いれば、式(3)を用いて求めたcからT[K]を求めることができる。気体の温度と気体中の音速との間における関係は、例えば、式(4)である。ただし、κは作動流体の比熱比である。また、R[J/K・mol]は、気体定数である。Mは、作動流体の平均分子量である。
Figure 0007386487000005
したがって、蓄熱器14の一側から第1端部12E1までの長さの管路12Pの長さに対する比r、第1温度T[K]、及び周波数f[Hz]並びに所定のパラメータであるf[Hz]に基づいて、第2温度T[K]が推定可能である。
温度推定処理の別の例として、上述の式(3)の代わりに、以下の式(5)を用いてcを求める手順を含む処理が挙げられる。式(5)は、上述の一部に対応する管路12P内部の作動流体の温度が第2温度T[K]と略同じである場合の管路12P内部の平均音速cavgをrc+(1-r)cで近似し、その近似に基づいて定常波の周波数と音速との関係式cavg/f=c/fをcについて解いたものである。
Figure 0007386487000006
温度推定処理は、例示した手順のほか、上述の比r、第1温度T、及び周波数fに基づいて第2温度Tを推定する各種の手順を含む処理でよい。このような処理として、例えば、他の温度計を用いて予め用意した比r・第1温度T・周波数fと第2温度Tとの対応関係とを用いて第2温度Tを推定する手順、上述の対応関係の機械学習を用いて第2温度Tを推定する手順等が挙げられる。
必須の態様ではないが、温度測定処理は、ステップS4からステップS5の熱輻射推定処理を含むことが好ましい。これにより、例えば、本実施形態の測定装置1の他に設けた温度計において測定された温度をこの推定によって較正することが可能となる。よって、測定における熱輻射の影響が本実施形態の測定装置1の他に設けた温度計においても低減され得る。
[ステップS4:第3温度を取得]
プロセッサ11は、温度計20と協働し、第3温度取得部114を実行する。そして、プロセッサ11は、温度計20によって測定された第3温度を取得する第3温度取得処理を行う(ステップS4、第3温度取得ステップ)。プロセッサ11は、処理をステップS5に移す。
[ステップS5:熱輻射による熱移動を推定]
プロセッサ11は、熱輻射推定部115を実行する。そして、プロセッサ11は、ステップS3において推定された第2温度とステップS4において取得された第3温度とに基づいて温度計20への熱輻射による熱移動を推定する熱輻射推定処理を行う(ステップS4、熱輻射推定ステップ)。プロセッサ11は、処理をステップS5に移す。
熱輻射推定処理は、特に限定されない。熱輻射推定処理は、例えば、第2温度の4乗と第3温度の4乗との差、温度計20の表面積、放射率、熱容量、形態係数等から熱輻射を推定する手順を含む処理でよい。
[ステップS6:結果を出力]
プロセッサ11は、出力部116を実行する。そして、プロセッサ11は、ステップS3において推定された第2温度を出力する出力処理を行う(ステップS6、出力ステップ)。プロセッサ11は、処理をステップS1に移し、ステップS1からステップS6を繰り返す。
温度測定処理がステップS4からステップS5の熱輻射推定処理を含む場合、出力処理は、ステップS3において推定された熱輻射をさらに出力することが好ましい。
[自励振動制御処理]
必須の態様ではないが、温度測定処理は、周波数を測定可能な下限以上に自励振動の強さを制御する自励振動制御処理を含むことが好ましい。自励振動制御処理は、例えば、自励振動の強さが周波数を測定可能な下限を下回る場合に作動流体の圧力を上げる制御を行い、自励振動の強さが周波数を測定可能な下限を所定のマージンを超えて上回る場合に作動流体の圧力を下げる制御を行う処理等でよい。これにより、測定装置1が強い自励振動によって高温気体の熱エネルギーを炉F等の外部に輸送することが低減される。
[温度測定処理の効果]
本実施形態の測定装置1では、高温気体の内部に配設された一部(容器透明部12T)の温度が高温気体からの熱伝導によって加熱される。この一部は、実質的に透明である。したがって、この一部の温度は、熱輻射によって高温気体の温度より高い温度となることが防がれる。これにより、この一部に対応する管路内部の作動流体の温度は、高温気体の温度と略同じとなると期待される。
そして、本実施形態の測定装置1では、冷却手段15から第2端部12E2までの間における管路12P内部の作動流体は、冷却手段15によって冷却される。よって、蓄熱器14の第1端部12E1の側から蓄熱器14の冷却手段15の側に向けて、管路12Pの向きに沿った温度勾配が生じる。この管路12Pの向きに沿った温度勾配により、蓄熱器14が熱音響の自励振動を生成する。管路12Pの両端部が実質的に閉塞されているため、この自励振動は、閉塞管における定常波を含む。定常波の波長は、管路12Pの長さに対応する。
ところで、気体中の音速と温度との間には、気体の種類に応じた関係があることが知られている。音速が変化すると、波長に対応する周波数もまた変化する。管路12P内部の作動流体の一部の音速が変化した場合、変化した部分が全体に占める比に応じて、波長に対応する周波数が変化する。
よって、上述の比、作動流体の温度及び周波数を用いれば、上述の一部に対応する管路12P内部の作動流体の温度が計算可能である。上述の一部が実質的に透明であるため、上述の一部に対応する管路12P内部の作動流体の温度は、熱輻射によって高温気体の温度より高温となることが防がれる。すなわち、上述の一部に対応する管路12P内部の作動流体の温度は、熱輻射による影響が低減され、高温気体の温度と略同じになると期待される。
温度推定処理は、上述の比、作動流体の温度及び周波数を用いる処理である。よって、上述の温度測定処理では、プロセッサ11が第1温度取得処理、周波数取得処理、及び温度推定処理を実行することにより、熱輻射による影響を低減しつつ、高温気体の温度(第2温度)T[K]を推定できる。
この温度測定処理は、高温気体の内部に熱電対温度計等を配設することなく実現される。これにより、測定装置1は、動作温度範囲が高温気体の温度を含まない温度測定手段16等を用いて構成可能となる。また、これにより、温度測定手段16は、熱輻射の影響を受けることなく作動流体の温度を測定できる。
ところで、送信側マイクロホンから送信され、共鳴器内部の気体を経て受信側マイクロホンで受信される音響信号の測定を介して気体の温度を測定する音響気体温度計が提案されている。本実施形態の温度推定処理は、温度勾配によって生じる自励振動の周波数を用いて高温気体の温度を測定できる。これにより、本実施形態の測定装置1は、音響気体温度計のように音響信号を入力するエネルギーを費やすことなく、高温気体の温度を測定できる。
加えて、自励振動の周波数は、冷却部材15で冷却された作動流体から測定可能である。したがって、本実施形態の測定装置1は、マイクロホンを配することに困難が生じるような高温であっても、高温気体の温度を測定できる。
よって、上述の温度測定処理は、炉F等の内部において気体の温度を測定する場合における熱輻射の影響を低減できる。
〔熱輸送デバイスを兼ねることについて〕
本実施形態の測定装置1は、炉F等の内部から外部へ熱を輸送する熱輸送デバイスを兼ねていても良い。これにより、高温気体の温度を測定することと熱を輸送することとが限られたスペースで両立可能となる。測定装置1が熱輸送デバイスを兼ねる場合、上述の自励振動制御処理は、熱輸送を行う場合に自励振動による熱輸送量を可能な限り高めるよう作動流体の圧力を上げる制御を含むことが好ましい。
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
1 測定装置
11 プロセッサ
111 第1温度取得部
112 周波数取得部
113 温度推定部
114 第3温度取得部
115 熱輻射推定部
116 出力部
12 容器
12P 管路
12E1 第1端部
12E2 第2端部
12T 容器透明部
13 熱交換器
14 蓄熱器
15 冷却手段
16 温度測定手段
17 周波数測定手段
18 圧力変更手段
19 圧力測定手段
20 温度計
F 炉
TCa 第a熱伝導
TCb 第b熱伝導
TCc 第c熱伝導
TRa 第a熱輻射
TRb 第b熱輻射
TRc 第c熱輻射
TRd 第d熱輻射

Claims (5)

  1. プロセッサと、第1端部及び第2端部を実質的に閉塞可能な管路を内部に有する容器とを備え、
    前記容器は、前記第1端部を含む一部が実質的に透明であり、
    前記第1端部は、高温気体の内部に配設可能であり、
    前記管路の内部は、作動流体を封入可能であり、かつ、蓄熱器と冷却手段とが前記第1端部から前記第2端部に向けて順に配設され、
    前記蓄熱器は、前記管路の向きに沿って前記蓄熱器を連通する空隙を有し、かつ、前記管路の向きに沿った温度勾配によって熱音響の自励振動を生成可能であり、
    前記冷却手段は、前記作動流体を冷却可能であり、
    前記プロセッサは、前記蓄熱器の一側から前記第1端部までの長さの前記管路の長さに対する比と、前記蓄熱器と前記第2端部との間における前記作動流体の温度と、前記自励振動の周波数とに基づいて前記高温気体の温度(第2温度)を推定する温度推定処理を実行可能である、
    測定装置。
  2. 前記高温気体の内部に配設可能であり、少なくとも一部が不透明な温度計をさらに備え、
    前記プロセッサは、
    前記温度計によって測定された第3温度を取得する第3温度取得処理と、
    前記第2温度と前記第3温度とに基づいて前記温度計への熱輻射による熱移動を推定する熱輻射推定処理と、
    をさらに実行可能である、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記容器の前記一部と接続され、前記高温気体の熱を前記作動流体に移動可能であり、実質的に透明な熱交換器が前記管路の内部のうち前記第1端部と前記蓄熱器との間に配設される、請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記実質的に透明な一部の材質が石英ガラスを含む、請求項1に記載の測定装置。
  5. 前記実質的に透明な一部の材質がサファイアガラスを含む、請求項1に記載の測定装置。
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