JP7386253B2 - デジタルサイネージ管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルサイネージ管理システムに関する。
近年、オフィスのコミュニケーションを促進するために、デジタルサイネージが使われている。これは、電子メールやWeb等が有効活用されなかった状況を改善する目的で導入された。
現在のオフィスにおけるデジタルサイネージの概念を説明する。社内コミュニケーションの活性化を図るため、経営メッセージの社内徹底、タイムリーな情報配信、ロケーションごとに必要な情報を発信する。
具体的には、システム管理者のPC(Personal Computer)上で、画面デザインを作成して、スケジュール管理を行い、コンテンツを、インターネットを介して、社内のエントランス、受付、社員食堂、各部門に分けて、それぞれのディスプレイが設置してある場所に、送信している。こちらの概念図は、図1の通りである。また、下記特許文献1においては、電子メールを受信してデジタルサイネージのコンテンツ更新を行うデジタルサイネージ制御装置が提案されている。
特開2016‐177435号公報
しかし、現実には、従業員や会社訪問者(以下、単に「ワーカー」という。)は、デジタルサイネージを、頻繁には、見ないことが分かってきた。
そのため、視聴率(デジタルサイネージを見る確率)を高めるための工夫が必要とされるが、考えられる主たる原因を、以下、2つあげる。
1.単なる事務的な連絡にとどまるだけでは、ワーカーは、デジタルサイネージを見ない傾向が強い。
2.デジタルサイネージに表示させる専用のコンテンツの更新が面倒である。
1.の問題点については、ワーカーに飽きがこないデザインを工夫する必要がある。
2.の問題点については、既に更新しているコンテンツ、例えば、会社内のワーカーの顔写真と履歴情報のあるコンテンツ、社内のワーカーの現在の居場所が可視化できるコンテンツ、その他、HPやFacebookや全社掲示板等、を利用する。
請求項1の発明の概要と効果は、次の通りである。
デジタルサイネージ管理システムは、ユーザーの屋内施設で使用される複数のデジタルサイネージを管理するデジタルサイネージ管理システムであって、既存の複数のコンテンツをアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を用いて取得し、各々を予め用意されたデザイン性のある背景画像上にデザインして、複数の情報画面を作成し、且つ、外部のWEBサービスに接続できるアイコンを背景画像上にデザインして、アイコン表示画面を作成し、デジタルサイネージに表示するコンテンツ表示部と、複数のデジタルサイネージのそれぞれに表示する表示画面を複数の情報画面から選択して、コンテンツ表示部により表示するとともに、所定のスケジュールにより、情報画面を構成するコンテンツをアプリケーションプログラミングインターフェースを用いて取得してコンテンツ表示部による表示を更新する表示制御部と、ユーザーにより、デジタルサイネージの表示画面を指定することと、指定した表示画面を表示させるデジタルサイネージを複数のデジタルサイネージから選択して指定することと、表示画面をデジタルサイネージに表示させる時刻を指定することとができる管理画面を、ネットワークを介してユーザーが用いるディスプレイに表示させるユーザー入力部と、を備え、背景画像は、幾何学模様と、色と、動きの組み合わせから構成され、且つ、所定の時間で切り替わり、デジタルサイネージの表示画面は、複数の情報画面が自動遷移する情報画面と、アイコン表示画面の2つを有し、表示制御部により情報画面とアイコン表示画面を切り換える。
このデジタルサイネージ管理システムによれば、デジタルサイネージに使うコンテンツの更新の手間を省き、デジタルサイネージを見る人(視聴者)の視聴率を上昇することができる効果がある。また、予め用意されたデザイン性のある背景画像は、視聴者のリラックス効果やクリエイティビティ効果等を狙っている。また、情報画面だけではなく、アイコン表示画面の2つの機能を利用することで、視聴者が能動的に情報を取得できる。
また、背景画像に幾何学模様、色の変化、動き等を持たせることで、見る人にリラックス効果や創作性・創造性(クリエイティビティ効果)等をもたらすことができる。
さらに、スケジュールにより画面更新することで、適切なコンテンツを配信できる。
さらにまた、管理画面の利用により、より簡単にユーザーが自由にデジタルサイネージの表示画面を決めることができ、適切な情報を表示することができる。
請求項2の発明の概要と効果は、次の通りである。
デジタルサイネージ管理システムでは、屋内施設はオフィスであり、複数のコンテンツは、オフィスにおいて、ワーカーに関する情報が記憶されたデータベースから携帯端末を使って、所望の情報を取り出して共有するコンテンツと、オフィスにおいて、携帯端末とセンサーを用いてワーカー同士の距離からワーカー同士のコミュニケーションを測るコミュニケーション誘発のためのコンテンツを含む。
これらのコンテンツを使用することにより、ワーカーの社内関連情報を共有することができ、ワーカー同士のコミュニケーションを促進することができる。
請求項3の発明の概要と効果は、次の通りである。
表示制御部は、情報画面とアイコン表示画面に時刻又は一部の文字を大きく拡大して表示させる。
ワーカーの人間心理を利用することで、デジタルサイネージの前で足を止める効果がある。
請求項の発明の概要と効果は、次の通りである。
デジタルサイネージの視聴率を高めるための背景画像は、1日の時間で切り替わる第1の背景画像と、季節により切り替わる第2の背景画像のいずれか一方又は両方を用いる。
単調な情報の掲出ではなく、画像に季節や時間による変化を持たせることで、視聴率をアップすることができる。
本発明によれば、デジタルサイネージの表示画面は、情報画面とアイコン表示画面の2つの画面があり、情報画面に使用される既存のコンテンツ(公開されているコンテンツ)をAPIを用いて取得するので、デジタルサイネージの管理者は、表示するコンテンツを容易に取得して更新することができ、更にコンテンツをデジタルサイネージの視聴率を高めるための背景画像上にデザインして情報画面を作成しているので、視聴者がデジタルサイネージの表示に飽きてしまい情報画面に目を向けなくなってしまうのを回避することができる。また、アイコン表示画面では、視聴者に関連する適切な外部のWEBサービスに接続することができる。よって、屋内施設内の利用者(オフィスにおいてはワーカー)で情報を共有することができ、コミュニケーションを誘発することが可能になる。
従来のデジタルサイネージ管理システムの概要を示す図である。 実施形態にかかるデジタルサイネージ管理システムの概要を示す図である。 背景画面の一例を説明するための図である。 背景画面の一例を説明するための図である。 情報画面の一例を説明するための図である。 情報画面の一例を示す図である。 アイコン表示画面の一例を示す図である。 WEB画面の一例を示す図である。 WEB画面の他の例を示す図である。
以下、本願発明のデジタルサイネージ管理システムの実施形態について説明する。本実施形態では、デジタルサイネージに表示される画面は、2つの画面から構成され、情報画面と、アイコン表示画面と称する。情報画面は自動遷移画面であり、例えば、会社内の情報を配信する。アイコン表示画面は、外部のWEBサービスに接続できるアイコンを表示する。情報画面とアイコン表示画面の切り替えは、例えば、画面にタッチすることにより行ってもよい。
図2は、実施形態にかかるデジタルサイネージ管理システム100の概要を示す図である。デジタルサイネージ管理システム100は、オフィス(例えば、会社や事務所)に設置したデジタルサイネージに表示する画像を管理するシステムである。デジタルサイネージ管理システム100では、以下に説明するように、オフィスに設置したデジタルサイネージの表示に対するワーカーの視聴率を高める工夫がなされている。
図2に示すように、デジタルサイネージ管理システム100は、コンテンツ表示部10と、表示制御部20とを有し、複数のデジタルサイネージ41,42,43に表示する表示内容を管理する。
コンテンツ表示部10は、通信ネットワーク60に接続されており、通信ネットワーク60を介して、デジタルサイネージ41等に表示される情報画面を構成するデータを取得する。通信ネットワーク60は、インターネットであるが、LAN(Local Area Network)などであってもよいし、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。コンテンツ表示部10は、背景画像とアイコンが記憶される画像記憶部11と、コンテンツ取得部12と、情報画面作成部13と、アイコン表示画面作成部14とを有する。
予め用意された背景画像IMとしては、例えば、太陽光のイメージ画像、四季のイメージ画像などの種々の画像のデータを用いることができるが、その他の具体例については後述する。アイコンのデザインは予め用意されて、画像記憶部11に保存されている。
コンテンツ取得部12は、複数の既存のコンテンツを、API(Application Programming Interface;アプリケーションプログラミングインターフェース)を用いて通信ネットワーク60を介して、取得し、保存する。APIについては後述する。コンテンツCOは、デジタルサイネージ41,42,43の表示部51,52,53に表示されるコンテンツにかかるデータである。コンテンツCOとしては、例えば、ワーカー間の連絡事項、会社に関するニュースなどの種々の情報を用いることができるが、その他の具体例については後述する。また、コンテンツCOは、公開済みまたは既存のものであり、例えば、SNSにおいてアップロードされ既に公開されたコンテンツから取得される。SNSは、例えば、Twitter(登録商標)や、Facebook(登録商標)、SLACK(登録商標)などである。
また、既存のコンテンツは、会社内で使用される社員の顔写真やプロフィールが分かるサービスが含まれ、例えば、新入社員を紹介するコンテンツを取得することができる。
情報画面作成部13は、コンテンツ取得部12が取得したコンテンツCOを画像記憶部11に保存されている背景画像上にデザインして、情報画面を作成する。情報画面作成部13は、取得したコンテンツを更にデザインすることで、人が目をとめる画像を作成する。作成された情報画面は画像記憶部11に保存される。
アイコン表示画面作成部14は、画像記憶部11に保存されているアイコンを背景画像記憶部11に保存されている背景画像上にデザインして、アイコン表示画面を作成する。作成されたアイコン表示画面は画像記憶部11に保存される。
表示制御部20は、コンテンツ表示部10が作成した複数の情報画面から複数のデジタルサイネージ41,42,43のそれぞれに表示するコンテンツを選択し、コンテンツ表示部10によりデジタルサイネージ41,42,43のそれぞれに情報画面を表示させる。
また、表示制御部20は、アイコン表示画面を所定のデジタルサイネージに表示するようにコンテンツ表示部10を制御する。表示制御部20は、情報画面とアイコン表示画面を切り換えてデジタルサイネージ41等に表示させるように制御するが、2つの画面の切り替えは、例えば、デジタルサイネージ41等を見ているワーカーによる所定の動作に基づき行われる。例えば、表示制御部20は、ワーカーが情報画面を指で軽く叩くと、情報画面をアイコン表示画面に切り替える。また、例えば、表示制御部20は、アイコン表示画面をワーカーが指で軽く叩くことにより、アイコン表示画面を情報画面に切り替える。
また、表示制御部20は、アイコン表示画面を見ているワーカーがアイコン表示画面上のアイコンを選択する(例えば、アイコンを指で軽く叩く)と、デジタルサイネージ41等の表示をアイコン表示画面から外部のWEBサービスの画面に切り換える。
逆に、表示制御部20は、例えば、外部のWEBサービスの画面を表示している状態の表示部51等を指で軽く叩くなどすることにより、外部のWEBサービスの画面をアイコン表示画面に切り替える。
また、コンテンツ表示部10は、情報画面とアイコン表示画面に時間を表示させることができる。更に、コンテンツ表示部10は、情報画面とアイコン表示画面の一部の文字を大きく拡大して表示させることができる。
また、コンテンツ表示部10は、情報画面とアイコン表示画面の背景画像IMとして、1日の時間で変化する第1の背景画像と、季節により変化する第2の背景画像のいずれか一方又は両方を用いる。例えば、コンテンツ表示部10は、背景画像IMとして第1の背景画像を用いることで、所定時刻(例えば午前9時、午前12時、午後1時、午後5時)になると所定の背景画像IMに切り替わるようにしてもよい。また、例えば、コンテンツ表示部10は、背景画像IMとして第2の背景画像を用いることで、所定の季節(例えば春、夏、秋、冬)ごとに所定の背景画像IMに切り替わるようにしてもよい。また、例えば、コンテンツ表示部10は、背景画像IMとして上述した第1の背景画像と第2の背景画像の両方を含み構成される画像を用いてもよい。この場合、背景画像IMのうち第1の背景画像は1日の時間ごとに変化し、背景画像IMのうち第2の背景画像は季節ごとに変化する。
表示制御部20は、デジタルサイネージ41等に配信するデータについてスケジュール管理を行う。すなわち、表示制御部20は、所定のスケジュールにより情報画面を更新する。例えば、表示制御部20は、所定のタイミングや間隔で、デジタルサイネージ41等に配信する情報画面を更新する。また、表示制御部20は、ロケーション管理を行う。例えば、表示制御部20は、デジタルサイネージ41等ごとに、その設置場所等に応じて、配信する情報画面を決定する。例えば、表示制御部20は、受付に設置されたデジタルサイネージ41には社外向けの広告といった情報画面を送信し、執務室に設置されたデジタルサイネージ41には社内向けの連絡事項に関する情報画面を表示する。
上述したコンテンツ表示部10及び表示制御部20は、例えば、コンピュータにより実現される。かかるコンピュータは、ハードディスクやメモリなどの情報記憶装置(一部のみ図示)、CPUなどの演算処理装置(不図示)、送受信装置(不図示)等を備える。
デジタルサイネージ管理システム100は、更にデジタルサイネージの管理者が使用する管理者端末(コンピュータやモバイル端末)30にネットワーク70を介して接続することができる。端末30のディスプレイ22には、管理画面が表示される。この管理画面は、管理者が表示制御部20に対して、複数のデジタルサイネージ41等の複数の情報画面の配信順序の編集、表示のスケジュール管理、各デジタルサイネージに配信する情報画面の選択、所望のコンテンツのアップロード等をするための画面である。つまり、複数のデジタルサイネージ41等の表示内容は、管理者が管理画面において指定することができる。図示していないが、デジタルサイネージ管理システム100は、管理画面を管理者の端末30に表示させ、入力された内容を表示制御部20により制御する機能(ユーザー入力部)を備えている。
管理画面には、例えば、デジタルサイネージ41等に表示する情報画面のリストの編集に係る画面や、情報画面を何時に配信するか(配信時刻)を設定する画面、情報画面背景画像どのデジタルサイネージ41等に配信するか(配信先)を設定する画面、上記の設定等の内容を確認するための画面、上記設定を変更する画面などが表示される。
なお、デジタルサイネージ管理システム100では、上述したように管理者(ユーザー)が管理画面を用いてシステム100の管理を行うことができるが、システム100のコンピュータに自動管理用のプログラムをインストールしておき、システム100の管理を自動で行うようにしてもよい。
また、図2では、上述した通信ネットワーク60と通信ネットワーク70とが互いに異なるネットワークである場合を示しているが、通信ネットワーク60と通信ネットワーク70は同一のネットワークであってもよいし、通信ネットワーク60と通信ネットワーク70とが相互に通信可能に接続された構成であってもよい。
上述の実施形態では、デジタルサイネージ41,42,43にタッチスクリーンが使用されている。設置される全てのデジタルサイネージがタッチパネル式でなくてもよく、タッチスクリーンを有していないデジタルサイネージには、情報画面のみを表示してもよい。本発明のデジタルサイネージ管理システムが管理するデジタルサイネージは、既存のデジタルサイネージに適用可能である。デジタルサイネージは、例えば、床に設置するものや、壁掛け設置、天吊り設置するものなどであってもよい。本実施形態では、デジタルサイネージ41,42,43は、オフィスに設置されており、例えばそれぞれ受付、執務室、食堂に設置されている。なお、図2に示す例では、デジタルサイネージ41等の数は3台であるが、デジタルサイネージ41等の数は3台に限定されず、2あるいは4台以上でもよい。また、デジタルサイネージ41等の設置場所についても、上記した受付、執務室、食堂に限定されず、例えば、会議室や、応接室、廊下、エレベータ内、化粧室などであってもよい。
次に、デジタルサイネージ41等に表示される背景画面や情報画面等の具体例について説明する。
背景画面としては、例えば、仕事上の画一的な画面の画像とは違い、ワーカーの目に優しいかたちや幾何学模様や色が変化する画面を適用し、画面を時間とともに変化することができる。背景画像に幾何学模様、色の変化、動き等を持たせることで、見る人にリラックス効果や創作性・創造性(クリエイティビティ効果)等をもたらすことができる。図3は背景画像の色の変化を説明するための図である。見る人に対して、鮮やかな色で刺激を与えたり、落ち着いた色で、緊張を緩和させるなど、画面にメリハリを持たせることができる。また、季節や時間によって、自然界の色を反映する等色味の変化を利用することができる。さらに、背景画像として、例えば、図4に示すようなキャンドルの放つ光の画像など、目にした人が心地よく快適な気分になる「ゆらぎ」の画像を用いることができる。ゆらぎとは、「規則的」なものと、「不規則」なものが「調和」した状態をいう。この場合、キャンドルの光の画像などを、目にした人が心地よく快適な気分になる効果がある。その他、デジタルサイネージ41等上に表示される情報画面において、自然界に存在するゆらぎの表現を取り入れることで、情報画面を見るワーカーのリラックス効果を図り、目にとまる確率を高める工夫をしている。
図5は、情報画面の一例を説明するための図である。図5では背景画像を省略している。図5に示すように、文章が上から下に向かって遷移する画面で、画面中央上の文章だけが大きくなる仕組みを有する画像を適用している。このような情報画面における「動き」は、例えば、特定の表記だけをクローズアップするために、大きくすることで、ワーカーが足を止めやすくなるという効果がある。
図6は、情報画面の一例を示す図である。情報画面81は、「東京ミッドタウン日比谷、見学対応について」や「経営会議の予定変更について」といった、会社に関する情報のタイトルが横書きかつ複数段で表示され、背景画面は葉っぱの画像である。
また、情報画面81には、日付D及び時間Tが表示される。なお、情報画面81において、日付D及び時間Tを表示するか否かについては任意である。情報画面81における日付D及び時間Tの大きさも任意である。
情報画面81では、社内の各種情報の自動配信を行うことができ、ワーカーの情報に接触する頻度を上げることで、社内情報量を増加させることを目的とする。そして、ワーカー同士のコミュニケーションを誘発することが可能になる。
図7は、アイコン表示画面の一例を示す図である。アイコン表示画面82には、アイコンI1,I2,I3,I4が表示されている。また、各アイコンの下部には、接続できるサービスのそれぞれ文字(例えば「FACE PALETTE」)が配置されている。
例えば、視聴者が、アイコンI1等を選択すると、ミーティングするための会議室の空き状況がわかるサービス、ワーカーの顔写真やプロフィールが分かることで社内の人材のタレント性がわかるサービス、ワーカーがどの場所にいるかを一目でわかることで社内のコミュニケーションが活性できるサービス(コンテンツ)等の画面に繋がり、かかるサービス(コンテンツ)等の画面が表示部51等に表示される。
アイコンI1~I4としては、接続するサービスやコンテンツの内容をイメージしたアイコンが用いられる。これにより、ワーカーも、興味をもち、デジタルサイネージ41等を見る確率の向上につながる効果がある。
また、アイコン表示画面82には時刻Tが表示されている。なお、アイコン表示画面82において時刻Tを表示するか否かについては任意であり、図6の情報画面81と同様に日付を表示することができる。
例えば、図7に示すアイコン表示画面82において、ワーカーがアイコン(例えばアイコンI1)を選択すると(例えば触れると)、対応するコンテンツ等の画面に遷移する。ここで、ワーカーがアイコン表示画面82のアイコンを選択すると、選択されたアイコン及びその下部の文字(例えばアイコンI1及び「FACE PALETTE」の文字)が他のアイコン及び文字よりも大きく拡大して表示され、この状態でさらに、視聴者が拡大されたアイコンを選択した(例えば触れた)場合に、選択されたコンテンツ等の画面に遷移するようにしてもよい。
ここで、APIとは、Webサービス等サービスを利用するアプリケーション(Application)を作成する(Programming)ためのインターフェース(Interface)である。具体的には、API連携が可能なポータルとしては、いわゆるFACEBOOK(登録商標)、YOUTUBE(登録商標)、OFFICE365(登録商標)が考えられる。フォーマットは、管理者画面で行い、予めシミュレーションが行えるようにしてある。このソフトは、ユーザーに使いやすいソフトを使用するために、例えばSCLAのものが使用される。
続いて、オフィスで発信すべき情報について、情報画面81とアイコン表示画面82で分けて説明する。また、社外向け、社内向けに分ける。社外向けでは、会社のホームページ、採用情報、取組、事業実績、社風発信に絡んだ情報の提供を行う。情報画面(情報画面81)では、社内向けでは、全社員共通の事項(コラボエリア)と部門内(執務別)に、分ける。コラボエリアでは、お知らせ、ニュースリリース、社長メッセージ、社員の紹介、その他部活、施設イベント、優待情報がある。執務別では、他の部署が何をしているか、本部長の発信、等、外部に発信することが不適切な情報を入れる。アイコン表示画面82では、社内向けのコラボエリアには、ワーカーの顔写真・プロフィールのコンテンツ、ワーカーがどこにいるかが分かるコンテンツ、会議室情報、飲食店情報のコンテンツを入れる。これらは、おおよその場合分けであり、必ずしも、制約されるものではなく、適宜、変更が可能である。
アイコン表示画面82では、ワーカーからも情報を送信できる双方向のコンテンツを想定している。上述したように、複数のアイコンが表示されたアイコン表示画面82から、ワーカーが所望のアイコンをタッチすることで、アイコン表示画面82からタッチされたアイコンに対応するWEBサービス・コンテンツにかかるWEB画面に遷移する。この場合のアイコン表示画面82上のアイコンは、デジタルサイネージ41等の表示を情報画面からWEB画面に切り換える機能を有する。
上述したように、アイコン表示画面82ではワーカーからも情報を送信できる双方向のコンテンツを想定しているところ、以下では、このような双方向のコンテンツの具体例について説明する。
図8は、コンテンツを表示するWEB画面91の一例を示す図である。図8に示されるコンテンツは、社内における人材の有効活用とコミュニケーションの強化を図る目的とするものである。なお、実施形態では、図7に示すアイコン表示画面82においてワーカーが最も左に配置されたアイコンI1に触れることで、図8に示すWEB画面91が表示されるようになっている。
図8(a)に示すように、WEB画面91には、全社員あるいは特定の(例えば管理職の)社員の顔写真P1,P2の一覧が表示される。そして、WEB画面91において、顔写真の画像P1をタッチすると、例えば図8(b)に示すように社員のプロフィールが記載された画面92が表示され、社員のプロフィールの詳細を閲覧できる。また、名前、部署、タグからの検索が可能である。タグ機能から、タグ検索をすると、趣味や部活等でグルーピングできる機能もある。顔写真を、名前の50音順で、並び替える機能も有する。
デジタルサイネージにおいて、このような社内における人材の有効活用とコミュニケーションの強化を図る目的とするコンテンツ(WEB画面91)を表示させることにより、デジタルサイネージの前に、足を止めたワーカーは、社内にどのような人材がいるかを容易に検索することができる。その結果、デジタルサイネージを見る確率を上げることができる。
また、デジタルサイネージにおいて上記のコンテンツを表示させることにより、例えば会議室などのワーカーが集まる場所では、社内にどのような人材がいるかをデジタルサイネージという複数の者が同時に見ることができる状況下で、話をしながら、所望の人材を選択することができる。この点で、個人が所有する携帯端末の画面で確認するよりも、効率的な運用が期待できる。
また、別のコンテンツの例として、オフィス内に設置されたセンサーで、ワーカーの所有する携帯端末等の位置を検出して、情報画面上に、誰がどこにいるのかを一目で分かるコンテンツがある。このコンテンツを表示する情報画面によれば、ワーカーの現在の居場所について、可視化することで、デジタルサイネージ上で容易に把握することができる。その結果、デジタルサイネージの情報画面を見る確率を高めることができる。
さらに、別のコンテンツの例として次のものを挙げることができる。社屋の天井に、センサーを付けて、ワーカーには位置情報がわかるタグをつけてもらう。そして、タグの位置をセンサーで感知して、デジタルサイネージ41の表示部51に、社内の見取り図に、例えば円のようなマークで表記する。この画像を見ることで、誰がどこにいるのかが、分かる。例えば、会議室で会議の最中、特定のワーカーを呼び出したい場合、デジタルサイネージ41の表示部51を見れば、その特定の者の現在地に行って、接触が出来る効果がある。
具体的には、オフィスで働くワーカーに、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)タグをつけてもらい、天井にあるセンサーでBLEタグを感知させ、BLEタグの位置情報をデジタルサイネージ41に表示させる。
このような管理画面上に誰がどこにいるのかを一目で分かるコンテンツにかかるWEB画面93の一例を図9に示す。なお、実施形態では、図7に示すアイコン表示画面82においてワーカーが左から2番目のアイコンI2に触れることで、図9に例示するWEB画面93が表示されるようになっている。
図9(a)、(b)に示すように、WEB画面93は、ワーカー識別表示画面93aと、その右側に表示されるワーカー位置情報画面93bとを有する。ワーカー識別表示画面93aには、マークM1,M2とワーカーの氏名N1,N2とがそれぞれ対応付けられて表示されている。ワーカー位置情報画面93bは、フロアの見取り図94と、マークM1,M2とが表示されている。ワーカー位置情報画面93bに表示されるマークM1等は、フロア内におけるBLEの位置を示し、かかるBLEの位置を、当該BLEを携帯したワーカーの位置として表示する。BLEの位置情報は、例えばリアルタイムで更新されて表示される。このため、ワーカーがフロア内を移動しているとき、当該ワーカーの位置を示すマークM1等はワーカー位置情報画面93b上を移動する。このようなWEB画面93によれば、ワーカー位置情報画面93bにおいてワーカーのいる場所が可視化されて表示されるので、ワーカーのいる場所や、移動中のワーカーの向かう方向などを利用者(視聴者)が容易に知ることができる。また、ワーカー識別表示画面93aを参照することで、ワーカー位置情報画面93bに表示された場所にいるワーカーが誰であるかを知ることができる。
なお、WEB画面93では、その利用者がワーカー識別表示画面93aにおいて例えば「氏名N1」を選択する(例えば当該表示に指で触れる)と、ワーカー位置情報画面93bにおいて、かかるワーカーの氏名N1に対応するマークM1の表示を見やすくするため、例えば図9(b)に示すようにマークM1の表示を大きく変更したり、点滅させたり、マークM1そのものを変更したり、他のワーカーの氏名に対応するマークM2を消去してマークM1のみを表示したりするようにしてもよい。この場合、利用者は、WEB画面93においてワーカーの氏名を選択するだけで、当該ワーカーのいる場所を容易に知ることができる。
さらに、このような誰がどこにいるのかが一目で分かる上記コンテンツに関連した別のコンテンツの例として次のものを挙げることができる。ここで例示するコンテンツでは、上記したWEB画面93の情報のデータがサーバーに送られる。ここで、サーバーは、例えば、上記したコンピュータや、通信ネットワーク60,70に接続された外部記憶装置等などであり、サーバーには上記したWEB画面93の情報のデータが蓄積される。そして、どのワーカーがどの時間にどの場所にいたのかという情報が取得される。その結果、例えば、一定時間以上で2人以上の者が一定の距離内にいるときは、コミュニケーションをしていると判定するコンテンツである。具体的には、例えば、2人以上の者の互いの距離が一定の距離内であるときは、コミュニケーションをしていると判定するコンテンツである。
このコンテンツは、センサーを活用したコミュニケーションの測定ツールとして活用できる。そして、このようなコンテンツを、オフィスのデジタルサイネージ41上で、複数の者が閲覧できる状況を作ることにより、オフィスでのコミュニケーションの可視化ができる。とりわけ、複数の者が集まるデジタルサイネージ41上で、議論を重ねることにより、将来的に、より良いオフィスの配置等の改善が期待できる。
さらにまた、別のコンテンツの例として次のものを挙げることができる。ここで例示するコンテンツは、会議室の空き状況を確認できるコンテンツである。現在、使用されている会議室や、その予定表などを、デジタルサイネージ上で、ワーカーが確認できるコンテンツである。そして、デジタルサイネージ上で、会議室を予約できることで、双方向によるコンテンツの利用が期待できるので、視聴率のアップにつながる。なお、実施形態では、図7に示すアイコン表示画面82においてワーカーが右から2番目のアイコンI3を振れることで、このコンテンツの画面が表示される。
続いて例示するコンテンツは、周辺近辺のレストランの空き状況が分かるコンテンツである。このコンテンツにかかるWEB画面には、レストランの一覧の表示と、レストランごとにその混雑状況に応じた例えば「空」や「5分待ち」などの表示が付される。このようなWEB画面を介して周辺のレストランの協力で空き状況を確認できるワーカーは、デジタルサイネージ41上で、レストランの空き状況を確認して、予約できることで、双方向によりコンテンツの利用が図られる。なお、実施形態では、図7に示すアイコン表示画面82においてワーカーが最も右のアイコンI4に触れることで、かかるコンテンツの画面(周辺近辺のレストランの空き状況が分かる画面)が表示される。
以上説明したデジタルサイネージ管理システム100によれば、以下の効果を奏する。すなわち、デジタルサイネージに表示するコンテンツCOを既に公開されているコンテンツからAPIを用いて容易に取得して更新することができる。また、デジタルサイネージ41等に使うコンテンツの更新の手間を省き、ワーカーのリラックス効果を狙った画面(特に背景画面)により、ワーカーによるデジタルサイネージ41等の視聴率をアップできる。また、情報画面だけではなく、アイコン表示画面の2つの機能を利用することで、ワーカーの視聴率アップが期待できる。また、アイコン表示画面は、アイコンI1等を使うことで、ワーカーの目にとまり易くすることができる。また、情報画面だけではなく、双方向の情報の送信ができるアイコン表示画面を利用することで、ワーカーの視聴率アップが期待できる。また、情報画面とアイコン表示画面において時刻Tを表示したり、一部の文字を大きく拡大して表示したりすることにより、ワーカーの人間心理を利用して、ワーカーがデジタルサイネージ41等の前で足を止める効果がある。また、背景画像IMとして、一日の時間で変化する第1の背景画像や、季節により変化する第2の背景画像を用いて、ワーカーに寄り添うために、リラックス効果を持たせるようにしたことで、デジタルサイネージ41等の表示する情報が単なる情報のお知らせにとどまることがないようし、ワーカーの視聴率をアップすることができる。また、情報画面は所定のスケジュールで更新されるので、スケジュール管理用画面を利用してコンテンツの更新を容易かつ確実に行い、適切なコンテンツを配信することができる。また、複数のデジタルサイネージ41等の表示内容を指定することができる管理画面において、管理者がどの場所のデジタルサイネージ41等にどの情報画面を配信するかを予め設定しておくだけで、適切な情報画面をデジタルサイネージ41等に送信して表示させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、デジタルサイネージの設置場所がオフィスである場合について説明したが、設置場所がホテル、病院、マンションであっても本願の発明のデジタルサイネージ管理システムを適用することができる。
CO コンテンツ
IM 背景画像
10 コンテンツ表示部
20 表示制御部
30 管理者端末
41,42,43 デジタルサイネージ
100 デジタルサイネージ管理システム

Claims (4)

  1. ユーザーの屋内施設で使用される複数のデジタルサイネージを管理するデジタルサイネージ管理システムであって、
    既存の複数のコンテンツをアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を用いて取得し、各々を予め用意されたデザイン性のある背景画像上にデザインして、複数の情報画面を作成し、且つ、外部のWEBサービスに接続できるアイコンを前記背景画像上にデザインして、アイコン表示画面を作成し、前記デジタルサイネージに表示するコンテンツ表示部と、
    前記複数のデジタルサイネージのそれぞれに表示する表示画面を前記複数の情報画面から選択して、前記コンテンツ表示部により表示するとともに、所定のスケジュールにより、前記情報画面を構成する前記コンテンツをアプリケーションプログラミングインターフェースを用いて取得して前記コンテンツ表示部による表示を更新する表示制御部と、
    前記ユーザーにより、前記デジタルサイネージの表示画面を指定することと、指定した当該表示画面を表示させるデジタルサイネージを前記複数のデジタルサイネージから選択して指定することと、当該表示画面をデジタルサイネージに表示させる時刻を指定することとができる管理画面を、ネットワークを介して前記ユーザーが用いるディスプレイに表示させるユーザー入力部と、を備え、
    前記背景画像は、幾何学模様と、色と、動きの組み合わせから構成され、且つ、所定の時間で切り替わり、
    前記デジタルサイネージの表示画面は、前記複数の情報画面が自動遷移する前記情報画面と、前記アイコン表示画面の2つを有し、前記表示制御部により前記情報画面と前記アイコン表示画面を切り換えるデジタルサイネージ管理システム。
  2. 前記屋内施設はオフィスであり、
    前記複数のコンテンツは、オフィスにおいて、ワーカーに関する情報が記憶されたデータベースから携帯端末を使って、所望の情報を取り出して共有するコンテンツと、オフィスにおいて、携帯端末とセンサーを用いてワーカー同士の距離からワーカー同士のコミュニケーションを測るコミュニケーション誘発のためのコンテンツを含む請求項1記載のデジタルサイネージ管理システム。
  3. 前記情報画面と前記アイコン表示画面は、時刻表示又は一部の文字を拡大するデザインの表示を含む請求項又は請求項に記載のデジタルサイネージ管理システム。
  4. デジタルサイネージの視聴率を高めるための前記背景画像は、1日の時間で切り替わる第1の背景画像と、季節により切り替わる第2の背景画像のいずれか一方又は両方を用いる請求項1-3のいずれか一項に記載のデジタルサイネージ管理システム。
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