JP7382579B2 - 自走式掃除システム、自走式掃除機、自走式掃除機の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

自走式掃除システム、自走式掃除機、自走式掃除機の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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本開示は、自走式掃除システム、自走式掃除機、自走式掃除機の制御方法、及び、プログラムに関する。
近年では、自走式のロボット掃除機は、カメラ、又は、LiDARなどを使ったSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術により、自走式のロボット掃除機の周囲の間取り、床上の物体又は動体などを認識して、自走式の掃除機が存在する領域のマップを生成する。さらに、自走式のロボット掃除機は、当該マップを生成するととともに、自己位置を推定することで、走行計画を立てて自律的に走行する。
例えば、特許文献1に記載の自律走行体(以下、自走式掃除機という)は、自律走行の際に走行経路上に障害物を検知すると、当該部屋のマップと実際の部屋の状態とが異なると判定し、検知した障害物の位置、寸法及び形状などの障害物情報をマップに反映する。そして、特許文献1に記載の自走式掃除機は、当該障害物情報が反映されたマップに基づいて、次回以降の走行計画を変更する。
また、例えば、特許文献2に記載の掃除支援装置は、掃除対象領域に対する掃除機のヘッド部を検出し、検出したヘッド部の位置に基づいて、掃除機による掃除済みの領域を判別し、掃除済みの領域に基づく画像を掃除対象領域に投影してユーザに知らせる。
特開2017-143983号公報 特開2018-079134号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、掃除対象の部屋における走行経路を作成する際に、当該部屋の現在の部屋状態を把握することができないため、走行経路上に障害物を検知する度に走行計画を変更する必要があり、掃除対象の部屋を効率良く掃除できるとは言い難い。
また、特許文献2に記載の技術でも、掃除機が掃除を行う前に、掃除対象領域の現在の状態を把握することができないため、掃除対象領域を効率良く掃除できるとは言い難い。
本開示は、効率良く掃除することができる自走式掃除システム、自走式掃除機、自走式掃除機の制御方法、及び、プログラムを提供する。
本開示の一態様に係る自走式掃除システムは、宅内装置と、前記宅内装置と通信可能に接続される自走式掃除機とを備える自走式掃除システムであって、前記宅内装置は、部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、前記部屋の部屋状態を認識する認識部と、前記部屋の前記部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部と、を備え、前記自走式掃除機は、前記出力部により出力された前記部屋情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に基づいて、前記自走式掃除機の自己位置を推定する自己位置推定部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態、及び、前記自己位置推定部により推定された前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、前記部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成部と、前記掃除計画作成部により作成された前記掃除計画に基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する通知部と、を備える。
本開示によれば、効率良く掃除することができる自走式掃除システム、自走式掃除機、自走式掃除機の制御方法、及び、プログラムを提供することができる。
図1は、実施の形態に係る自走式掃除システムの概要を示す図である。 図2は、実施の形態に係る自走式掃除システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施の形態における自走式掃除機の外観を斜め上方から示す斜視図である。 図4は、実施の形態における自走式掃除機の外観を下方から示す底面図である。 図5は、実施の形態に係る自走式掃除システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、部屋情報の一例を示す図である。 図7は、宅内装置に設定登録された掃除機IDの一例を示す図である。 図8は、図5のステップS14及びステップS15の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、図5のステップS14の詳細な処理の他の例を示すフローチャートである。 図10は、ステップS17の処理後の自走式掃除機の動作の第1の例を示すフローチャートである。 図11は、ステップS17の処理後の自走式掃除機の動作の第2の例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態の変形例に係る自走式掃除システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図13は、部屋情報の他の例を示す図である。 図14は、図13の部屋情報に対応した部屋の間取りの一例を示す図である。 図15は、図12のステップS24の詳細な処理の第1の例を示すフローチャートである。 図16は、図12のステップS24の詳細な処理の第2の例を示すフローチャートである。 図17は、図12のステップS24の詳細な処理の第2の例の変形例を示すフローチャートである。 図18は、図12のステップS24の詳細な処理の第3の例を示すフローチャートである。
(本開示に至った知見)
従来、ロボット掃除機は、カメラ又はLiDARなどを使ったSLAM技術により、マップを生成するとともに自己位置を推定することで、宅内での自己位置を推定している。
また、近年、宅内にカメラなどのセンサを設けて、家を丸ごと家電のように制御するスマートホームと呼ばれるシステムが実現されている。スマートホームシステムが導入された住宅では、住む人にとってより安全かつ安心で快適な暮らしを実現することができる。例えば、掃除機の外部に設置されたカメラを使って、掃除機のヘッド部を検出し、検出したヘッド部の位置に基づいて掃除済みの領域を判別し、判別した掃除済みの領域に基づく画像を生成して投影することにより、ユーザが効率良く掃除を行えるように支援する技術も考えられている。
しかしながら、上記のロボット掃除機は、カメラ又はLiDARを使ったSLAM技術により自己位置を推定するが、家具などのレイアウトが似たような部屋又は異なる階の同じような間取りを掃除する場合、個々の部屋又は間取りを区別できない。また、例えば、人がロボット掃除機を持って異なる間取りに移動するなどした場合、ロボット掃除機は、自己が保持するマップに示される間取りと異なる間取りであることを認識できない。
そこで、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者らは、宅内に設置されたカメラがロボット掃除機を認識した場合に、当該カメラが設置されている場所の情報、例えば、部屋情報とともに、部屋における物体及び人の有無など現在の部屋の状態に関する情報をロボット掃除機に通知することを見出した。これにより、ロボット掃除機は、掃除計画の段階で、掃除対象の部屋を認識し、かつ、掃除対象の部屋の状態を把握することができる。
また、ロボット掃除機は、自己が備えるセンサに加え、宅内に設置されたカメラなどのセンサから取得した情報を用いることにより、掃除対象の部屋に存在する障害物の情報を反映したマップの生成、及び、自己位置の推定を精度良く行うことができる。これにより、例えば、掃除対象の部屋として同じ形の部屋が複数ある場合でも、ロボット掃除機は、掃除対象の部屋を正確に認識することができる。また、ロボット掃除機は、宅内に設置されたセンサから取得した情報を用いることにより、当該部屋の状態、例えば障害物に関する情報をリアルタイムに反映させたマップを生成することができるため、適切な掃除計画を作成することができる。また、ロボット掃除機は、掃除対象の部屋の状態に関する情報を適宜取得することにより、部屋の状態の変化に合わせて適切に走行経路を変更することができる。さらに、ロボット掃除機は、掃除対象の部屋の状態を示す情報として、例えば、掃除対象の部屋が他のロボット掃除機により掃除されたか否かの情報を事前に取得することも可能である。これにより、掃除が必要な部屋を識別することができるため、効率良く掃除することができる。
(本開示の概要)
本開示の一態様に係る自走式掃除システムは、宅内装置と、前記宅内装置と通信可能に接続される自走式掃除機とを備える自走式掃除システムであって、前記宅内装置は、部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、前記部屋の部屋状態を認識する認識部と、前記部屋の前記部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部と、を備え、前記自走式掃除機は、前記出力部により出力された前記部屋情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に基づいて、前記自走式掃除機の自己位置を推定する自己位置推定部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態、及び、前記自己位置推定部により推定された前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、前記部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成部と、前記掃除計画作成部により作成された前記掃除計画に基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する通知部と、を備える。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機が宅内装置のセンサでセンシングされた情報を取得して利用することができるため、自走式掃除機は、より柔軟で高度な動作制御を行うことができる。また、自走式掃除システムでは、自走式掃除機と宅内装置とが協調して部屋状態のセンシングを行うため、自走式掃除機は、より精度良く自己位置を推定することができ、効率良く掃除を行うことができる。さらに、自走式掃除システムでは、自走式掃除機と宅内装置とが協調して動作することにより、掃除に関するより正確な情報をユーザに通知することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記部屋状態は、前記部屋に存在する物体の種類又はID、前記物体の位置、及び、前記物体の状態を含み、前記部屋情報は、前記部屋状態に加え、前記部屋の部屋ID、及び、前記部屋IDに対応するマップ情報の少なくとも1つを含む。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機は、宅内装置から部屋状態として部屋に存在する物体に関する情報と、部屋情報として部屋のID又は部屋のマップ情報とを取得することができるため、物体の検知と自己位置の推定とをより精度良く行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記認識部は、複数の前記部屋のそれぞれに設置された前記センサにより取得された前記センサ情報に基づいて、複数の前記部屋の前記部屋状態を認識し、前記出力部は、複数の前記部屋の前記部屋状態を含む前記部屋情報を出力し、前記取得部は、前記出力部により出力された複数の前記部屋の前記部屋情報を取得し、前記自己位置推定部は、複数の前記部屋の前記部屋情報に基づいて、複数の前記部屋のうち前記自走式掃除機が存在する部屋を特定することにより、前記自走式掃除機の前記自己位置を推定し、前記掃除計画作成部は、複数の前記部屋の前記部屋状態、及び、前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、複数の前記部屋の掃除計画を作成し、前記通知部は、複数の前記部屋の前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つを前記ユーザに通知する。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機が宅内装置のセンサでセンシングされた情報を取得して利用することができるため、自走式掃除機は、より柔軟で高度な動作制御を行うことができる。また、自走式掃除システムでは、自走式掃除機と宅内装置とが協調して部屋状態のセンシングを行うため、自走式掃除機は、より精度良く自己が存在する部屋を特定することにより自己位置を推定し、効率良く掃除を行うことができる。さらに、自走式掃除システムでは、自走式掃除機と宅内装置とが協調して動作することにより、掃除に関するより正確な情報をユーザに通知することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記自走式掃除機は、自己の掃除機IDを保持しており、前記自己位置推定部は、複数の前記部屋の前記部屋情報のうち前記自己の掃除機IDが含まれる部屋情報を特定することにより、前記自走式掃除機が存在する前記部屋を特定する。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機は、複数の部屋の中から自己が存在する部屋を簡便に、かつ、正確に特定することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記自走式掃除機は、さらに、前記自走式掃除機の周囲の物体を検知する物体検知部を備え、前記自己位置推定部は、前記物体検知部により検知された前記物体に関する物体情報と、前記取得部により取得された複数の前記部屋の前記部屋状態を含む前記部屋情報とを照合することにより、複数の前記部屋のうち前記自走式掃除機が存在する前記部屋を特定する。
これにより、自走式掃除システムでは、複数の部屋の中から自己が存在する部屋の部屋を精度良く特定することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記掃除計画作成部は、前記部屋状態及び前記自己位置に基づいて、前記自走式掃除機が存在する前記部屋に人が存在するか否かを判定し、前記部屋に前記人が存在しないと判定した場合、前記自走式掃除機が存在する前記部屋を掃除開始地点に決定し、複数の前記部屋の掃除計画を作成し、前記部屋に前記人が存在すると判定した場合、前記人が存在しない他の部屋から掃除開始地点の部屋を決定する。
これにより、自走式掃除システムは、人が存在しない部屋を掃除開始地点に決定するため、人の活動を妨げることなく、効率良く掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記掃除計画作成部は、さらに、複数の前記部屋のうち前記人が存在しない部屋を掃除した後に、複数の前記部屋のうち前記人が存在する部屋を掃除するように、複数の前記部屋の掃除計画を作成する。
これにより、自走式掃除システムは、人が存在しない部屋の掃除を済ませた後に人が存在する部屋の掃除を行うため、人の活動を妨げることなく、効率良く掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記自走式掃除機は、さらに、前記ユーザの指示を受け付ける受付部を備え、前記通知部は、複数の前記部屋の前記掃除計画に関する情報として、複数の前記部屋の掃除順序を前記ユーザに通知し、前記掃除計画作成部は、前記受付部により前記掃除順序を変更する前記指示が受け付けられると、前記指示に基づいて前記掃除計画を変更する。
これにより、自走式掃除システムは、掃除順序に対するユーザの意向を取り入れて掃除計画を変更することができるため、ユーザの意向に沿った掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記通知部は、さらに、複数の前記部屋の前記部屋状態に関する情報として、複数の前記部屋のうちドアが閉まっている部屋と、前記ドアが閉まっている部屋の前記ドアを開けるように促す通知とを前記ユーザに通知し、前記掃除計画作成部は、前記ユーザからの前記指示として、前記受付部により前記ドアを開けることができるか否かの回答が受け付けられると、前記回答に基づいて、前記ドアを経由するか否かを決定し、前記掃除計画を変更する。
これにより、自走式掃除システムは、ドアが閉まっている部屋の掃除について、ユーザからの回答に応じて掃除計画を変更することができるため、ユーザの意向に沿った掃除を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る自走式掃除システムは、宅内装置と、前記宅内装置と通信可能に接続される自走式掃除機とを備える自走式掃除システムであって、前記宅内装置は、1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、前記1以上の部屋の部屋状態を認識する認識部と、前記1以上の部屋の前記部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部と、を備え、前記自走式掃除機は、前記出力部により出力された前記部屋情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態に基づいて、前記自走式掃除機の動作モードを決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、を備える。
これにより、自走式掃除システムは、部屋状態に応じて動作モードを決定することができるため、適切な掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記動作制御部は、前記部屋状態に基づいて、前記1以上の部屋のうち人が存在する部屋に近接する部屋における前記自走式掃除機の前記動作モードを静音モードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記人が存在する部屋に近接する前記部屋を前記静音モードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機は人が存在する部屋に近接する部屋を静音モードで掃除を行うため、人が掃除音を気にせず快適に過ごせるように適切な動作モードで掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記人が存在する部屋では、前記人が寝ている、電話をしている、テレビを見ている、音楽を聴いている、又は、勉強をしている。
これにより、自走式掃除システムは、人の活動を妨げにくい適切な動作モードを決定して掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記動作制御部は、前記自走式掃除機と、前記人が存在する部屋との距離が所定値以下の範囲における前記自走式掃除機の前記動作モードを静音モードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記距離が前記所定値以下の範囲を前記静音モードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機は人が掃除音を気にせず快適に過ごせるように適切な動作モードで掃除を行うことができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記動作制御部は、前記部屋状態に基づいて、前記1以上の部屋のうちペットが存在する部屋における前記自走式掃除機の前記動作モードを念入りモードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記ペットが存在する部屋を前記念入りモードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機は、ペットが存在する部屋を念入りに掃除することができる。
例えば、本開示の一態様に係る自走式掃除システムでは、前記動作制御部は、前記1以上の部屋のうち人が寝ている部屋において、前記人が寝ている部屋と異なる部屋を掃除する前記自走式掃除機の掃除音が所定値以上の音量で検知された場合、前記自走式掃除機の動作モードを静音モードに変更する。
これにより、自走式掃除システムでは、自走式掃除機が人の眠りを妨げないように適切に掃除を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る自走式掃除機では、部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識された前記部屋の部屋状態を含む部屋情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に基づいて、自走式掃除機の自己位置を推定する自己位置推定部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態、及び、前記自己位置推定部により推定された前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、前記部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成部と、前記掃除計画作成部により作成された前記掃除計画に基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する通知部と、を備える。
これにより、自走式掃除機は、部屋に設置されたセンサでセンシングされた情報を取得して利用することができるため、より柔軟で高度な動作制御を行うことができる。また、自走式掃除機は、自走式掃除機と部屋に設置されたセンサとが協調して部屋状態のセンシングを行うため、より精度良く自己位置を推定することができ、効率良く掃除を行うことができる。さらに、自走式掃除機は、自走式掃除機と部屋に設置されたセンサとが協調して動作することにより、掃除に関するより正確な情報をユーザに通知することができる。
また、本開示の一態様に係る自走式掃除機は、1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識された前記1以上の部屋の部屋状態を含む部屋情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態に基づいて、自走式掃除機の動作モードを決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、を備える。
これにより、自走式掃除機は、部屋状態に応じて動作モードを決定することができるため、より適切な掃除を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る自走式掃除機の制御方法は、部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識された前記部屋の部屋状態を含む部屋情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記部屋情報に基づいて、自走式掃除機の自己位置を推定する自己位置推定ステップと、前記取得ステップにより取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態、及び、前記自己位置推定ステップにより推定された前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、前記部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成ステップと、前記掃除計画作成ステップにより作成された前記掃除計画に基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御ステップと、前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する通知ステップと、を含む。
これにより、自走式掃除機の制御方法は、自走式掃除機に部屋状態に応じて動作モードを決定させることができるため、自走式掃除機は、より適切な掃除を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る自走式掃除機の制御方法は、1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識された前記1以上の部屋の部屋状態を含む部屋情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態に基づいて、自走式掃除機の動作モードを決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御ステップと、を含む。
これにより、自走式掃除機の制御方法は、自走式掃除機に部屋状態に応じて動作モードを決定させることができるため、自走式掃除機は、より適切な掃除を行うことができる。
また、本開示の一態様に係るプログラムは、上記の自走式掃除機の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、コンピュータを用いて、上記の自走式掃除機の制御方法と同様の効果を奏することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本開示において、平行及び垂直などの要素間の関係性を示す用語、及び、矩形などの要素の形状を示す用語、並びに、数値は、厳格な意味のみを表すのではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する。
(実施の形態)
[1.概要]
まず、実施の形態に係る自走式掃除システムの概要について説明する。図1は、実施の形態に係る自走式掃除システム400の概要を説明するための図である。
実施の形態に係る自走式掃除システム400は、住宅などの建物1の中でIoT(Internet of Things)などを実現するためにネットワークによって通信可能に接続された宅内装置200と、自走式掃除機100とを備える。図1に示されるように、自走式掃除システム400は、ユーザ端末300を備えてもよい。
実施の形態に係る自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、部屋に設置されたカメラなどのセンサ221が取得した部屋状態を示す情報と、センサ221が設置された部屋を識別する情報とが紐づけられた部屋情報を宅内装置200から取得し、取得した情報に基づいて、自己位置の推定及び掃除計画の作成などを行う。また、実施の形態に係る自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、宅内装置200から取得した部屋情報に含まれる部屋状態、自走式掃除機100が作成した掃除計画、自走式掃除機100の動作、及び、自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザ(例えば、ユーザ端末300)に通知する。
このように、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100が宅内装置200のセンサ221により得られたセンサ情報を利用することができるため、自走式掃除機100は、部屋状態に応じて、柔軟に、かつ、より高度な制御を行うことができる。
[2.構成]
続いて、実施の形態に係る自走式掃除システム400の構成について説明する。図2は、実施の形態に係る自走式掃除システム400の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示されるように、自走式掃除システム400は、例えば、広域通信ネットワーク10を介して通信可能に接続された、自走式掃除機100と、宅内装置200と、ユーザ端末300と、を備える。以下、各構成について説明する。
[自走式掃除機]
図3は、実施の形態における自走式掃除機100の外観を斜め上方から示す斜視図である。図4は、実施の形態における自走式掃除機100の外観を下方から示す底面図である。
自走式掃除機100は、自律的に床面上などを移動しながら当該床面の掃除を実行することができる装置である。具体的には、自走式掃除機100は、環境地図に基づき所定の領域内を自律的に走行し、前記領域内に存在するごみを吸引するロボット掃除機である。自走式掃除機100は、床面上を移動して当該床面を掃除する本体101、駆動ユニット170(図4参照)、掃除対象領域に存在するごみを吸引口181から吸引する清掃ユニット180(図4参照)、障害物センサ123などの各種センサを含むセンサ部120(図2参照)、情報処理部130(図2参照)、及び、動作制御部140(図2参照)等を備えている。
駆動ユニット170は、本実施の形態の場合、床面上を走行する車輪、車輪にトルクを与える走行用モータ、及び、走行用モータを収容するハウジングなどを有する。各車輪は、本体101の下面に形成される凹部に収容され、本体101に対して回転できるように取り付けられている。また、自走式掃除機100は、例えば、キャスター171を補助輪として備えた対向二輪型であり、2つの車輪の回転を独立して制御することで、直進、後退、左回転、右回転など自走式掃除機100を自在に走行させることができる。
駆動ユニット170は、動作制御部140からの指示に基づき自走式掃除機100を走行させる。本実施の形態においては、駆動ユニット170は、自走式掃除機100の平面視における幅方向の中心に対して左側及び右側にそれぞれ1つずつ配置されている。なお、駆動ユニット170の数は、2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
清掃ユニット180は、ゴミを集めて吸引するユニットであり、吸引口181内に配置されるメインブラシ、メインブラシを回転させるブラシ駆動モータなどを備えている。吸引口181からゴミを吸引する吸引装置は、本体101の内部に配置されており、ファンケース、及び、ファンケースの内部に配置される電動ファンを有する。
自走式掃除機100が備えるセンサ部120は、例えば、以下の様なセンサを含む。
障害物センサ123は、本体101の前方に存在する障害物を検出するセンサである。本実施の形態の場合、障害物センサ123は、超音波センサが用いられる。障害物センサ123は、本体101の前方の中央に配置される発信部121、及び、発信部121の両側にそれぞれ配置される受信部122を有し、発信部121から発信されて障害物によって反射して帰ってきた超音波を受信部122がそれぞれ受信することで、障害物の距離や位置を検出することができる。
測距センサ124は、自走式掃除機100の周囲に存在する障害物などの物体と自走式掃除機100との距離を検出するセンサである。本実施の形態の場合、測距センサ124は、レーザ光をスキャンして障害物に反射した光に基づき距離を測定するいわゆるレーザーレンジスキャナである。
衝突センサ(図示せず)は、自走式掃除機100の周囲に取り付けられているバンパが、障害物に接触して自走式掃除機100に対して押し込まれることに伴いオンされるスイッチ接触変位センサである。
カメラ125は、自走式掃除機100の上部空間を撮像する装置である。カメラ125で撮像された画像は、画像処理され、画像内の特徴点の位置から自走式掃除機100の現在位置を把握することができるものとなっている。
床面センサ126は、自走式掃除機100の底面の複数箇所に配置され、掃除エリアとしての床面が存在するか否かを検出する。本実施の形態の場合、床面センサ126は、発光部及び受光部を有する赤外線センサであり、発光部から放射した赤外線光が戻ってくる場合は床面有り、閾値以下の光しか戻ってこない場合は床面無しとして検出する。
エンコーダ(図示せず)は、駆動ユニット170に備えられており、走行用モータによって回転する一対の車輪のそれぞれの回転角を検出する。エンコーダからの情報により、自走式掃除機100の走行量、旋回角度、速度、加速度、及び、角速度などを算出することができる。
加速度センサ(図示せず)は、自走式掃除機100が走行する際の加速度を検出し、角速度センサは、自走式掃除機100が旋回する際の角速度を検出する。加速度センサ、角速度センサにより検出された情報は、車輪の空回りによって発生する誤差を修正するための情報等に用いられる。
以上の障害物センサ123、測距センサ124、衝突センサ、カメラ125、床面センサ126、エンコーダは、例示であり、自走式掃除機100は、他の種類のセンサを備えてもよい。
再び図2を参照しながら自走式掃除機100の構成について説明する。自走式掃除機100は、通信部110と、センサ部120と、情報処理部130と、動作制御部140と、記憶部150と、受付部160と、を備える。なお、センサ部120については、上述したため、ここでの説明を省略する。
通信部110は、自走式掃除機100がインターネットなどの広域通信ネットワーク10を介して宅内装置200及びユーザ端末300と通信を行うための通信モジュール(通信回路ともいう)である。通信部110によって行われる通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。通信部110は、例えば、取得部111と、通知部112と、を含む。
取得部111は、宅内装置200及びユーザ端末300から部屋状態に関する情報及び掃除の指示など掃除に関わる情報を取得する。例えば、取得部111は、宅内装置200から出力された部屋状態を含む部屋情報を取得する。部屋状態は、部屋に設置されたカメラなどの各種センサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識される。部屋状態は、例えば、部屋に存在する物体の種類又はID、物体の位置、及び、物体の状態を含む。物体とは、自走式掃除機100の走行の障害となり得る障害物であり、例えば、人、ペット、自走式掃除機、壁面、柱、敷居、階段、段差、窓、ドア、家具、椅子、机、電化製品、おもちゃ、衣類、又は、敷物などである。また、部屋情報は、部屋状態に加え、センサが設置された部屋の部屋ID、及び、部屋IDに対応するマップ情報の少なくとも1つを含む。部屋情報は、予め設定登録された情報を含む。予め設定登録された情報は、例えば、部屋のID、部屋のIDに対応する地図、部屋の種別、部屋に設置されたセンサの種類、センサID、部屋に配置される家具などの物体のID又は物体のIDに対応する物体情報などであってもよい。これらの情報は、宅内装置200の記憶部240に記憶されている。これらの情報の設定登録については、後述する。
また、取得部111は、宅内装置200の設定部260により設定されたユーザの指示に関する情報又はユーザ端末300の入力部320に入力されたユーザの指示に関する情報を取得してもよい。
通知部112は、宅内装置200又はユーザ端末300に自走式掃除機100が取得した情報、及び、自走式掃除機100が導出した情報を通知する。例えば、通知部112は、部屋状態、掃除計画、自走式掃除機100の動作、又は、自己位置に関する情報などをユーザに通知する。また、例えば、通知部112は、ユーザ端末300から取得した情報、又は、自走式掃除機100の各種センサでセンシングしたセンシングデータなどを宅内装置200に通知してもよい。
情報処理部130は、センサ部120により自走式掃除機100の周囲の環境をセンシングして得られたセンサ情報と、宅内装置200から出力された部屋状態を含む部屋情報とに基づいて、各種演算を行う。情報処理部130は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。また、情報処理部130は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、情報処理部130は、自己位置推定部131と、掃除計画作成部132と、を含む。
自己位置推定部131は、取得部111により取得された部屋情報に基づいて、自走式掃除機100の自己位置を推定する。例えば、自己位置推定部131は、部屋情報に含まれる自己の掃除機ID、及び、部屋における自己の位置に関する情報に基づいて、自己位置を推定してもよい。また、例えば、自己位置推定部131は、複数の部屋の部屋情報に基づいて、複数の部屋のうち自走式掃除機100が存在する部屋を特定することにより、自走式掃除機100の自己位置を推定してもよい。
掃除計画作成部132は、取得部111により取得された部屋情報に含まれる部屋状態、及び、自己位置推定部131により推定された自走式掃除機100の自己位置に基づいて、掃除計画を作成する。掃除計画には、掃除対象領域に含まれる複数の部屋を掃除する掃除順序、各部屋内の掃除走行経路及び掃除態様などが含まれる。掃除態様は、例えば、自走式掃除機100の走行速度、床面上のごみを吸引する吸引強度、及び、ブラシの回転速度などの組み合わせである。
なお、情報処理部130は、後述する受付部160への画像の表示制御、及び、ユーザにより入力された音声の音声認識処理などを行ってもよい。
動作制御部140は、掃除計画作成部132により作成された掃除計画に基づいて、自走式掃除機100の動作を制御する。
記憶部150は、自己の掃除機ID、及び、センサ部120により得られるセンシングデータなどが記憶される記憶装置である。さらに、記憶部150には、部屋IDに対応するマップ情報が記憶されてもよい。記憶部150には、情報処理部130が上記の演算処理を行うために実行するコンピュータプログラムなども記憶される。記憶部150は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、又は、フラッシュメモリ等により実現される。
受付部160は、掃除に関するユーザの指示を受け付ける。受付部160は、例えば、タッチパネル、表示パネル、ハードウェアボタン、又は、マイクロフォンなどによって実現されてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであってもよく、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。表示パネルは、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有し、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルに表示されるテンキー画像などへの入力操作を受け付ける。マイクロフォンは、ユーザの音声入力を受け付ける。
[宅内装置]
宅内装置200は、住宅などの建物1の中でIoTなどを実現するためにネットワークによって、例えば、自走式掃除機100及びユーザ端末300と通信可能に接続された装置である。図2に示されるように、宅内装置200は、例えば、通信部210と、センサ部220と、情報処理部230と、記憶部240と、提示部250と、設定部260と、を備える。
通信部210は、宅内装置200がインターネットなどの広域通信ネットワーク10を介して自走式掃除機100及びユーザ端末300などと通信を行うための通信モジュール(いわゆる、通信回路)である。通信部210によって行われる通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。通信部210は、例えば、取得部211と、出力部212と、を含む。
取得部211は、自走式掃除機100及びユーザ端末300から掃除計画及び掃除の指示など掃除に関する情報、並びに、自走式掃除機100のセンサ部120により取得されたセンサ情報などを取得する。
出力部212は、部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識部231により認識された部屋の部屋状態を含む部屋情報を出力する。このとき、出力部212は、部屋情報を自走式掃除機100及びユーザ端末300に出力してもよい。
センサ部220は、宅内のさまざまな空間の環境(状態ともいう)をセンシングするために、宅内の部屋、廊下、キッチン、玄関、及び、サニタリー(例えば、トイレ、又は、洗面所)などの壁などで区画された空間(以下、単に、空間という)に設置された各種センサを含む。各種センサは、例えば、カメラ、測距カメラ、赤外線カメラ、赤外線センサ、超音波センサ、又は、マイクロフォンなどであってもよい。センサ部220は、宅内のさまざまな空間に存在する物体に関する情報をセンシングする。例えば、物体が人である場合、カメラで撮影された人の映像から、人の脈拍などのバイタル情報を取得してもよい。
情報処理部230は、センサ部220により室内の環境をセンシングして得られたセンサ情報に基づいて、各種演算を行う。情報処理部230は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。また、情報処理部230は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、情報処理部230は、認識部231を含む。
認識部231は、部屋に設置されたセンサによりセンシングされたセンサ情報に基づいて、部屋の部屋状態を認識する。認識部231は、部屋に限らず、部屋、廊下、キッチン、玄関、及び、サニタリーなどの宅内のさまざまな空間に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、宅内のさまざまな空間の状態を認識してもよい。また、認識部231は、各部屋などの空間に存在する人及び物体の状態を認識する。例えば、認識部231は、人が寝ている、電話をしている、テレビを見ている、音楽を聴いている、又は、勉強をしているなどの人の状態を認識する。また、認識部231は、例えば、人のバイタル情報から人が入眠しそうな状態であることを認識してもよい。また、認識部231は、物体が当該空間の床を占める割合から部屋の散らかり度合いを認識してもよいし、ドアが開又は閉状態であることを認識してもよい。
記憶部240は、宅内の部屋の間取りを示すマップ情報、各部屋の部屋IDに対応するマップ情報、宅内の各部屋の相対的な位置関係を示す相対位置情報、各部屋に設置されているセンサの種類又はIDなどのセンサに関する情報、宅内に設置されている機器に関する情報、及び、自走式掃除機の掃除機IDなどが記憶される記憶装置である。これらの情報は、例えば、ユーザにより手動で設定登録されてもよいし、家具又は機器などが宅内に設置される際に業者により設定登録されてもよいし、購入履歴から自動で設定登録されてもよい。また、物体のID、センサID、部屋IDなどの識別番号の設定登録は、これらのシリアル番号の設定登録の際に、自動で付与されてもよい。設定登録は、宅内装置200の設定部260又はユーザ端末300により行われてもよい。
また、記憶部240には、センサ部220によりセンシングされたセンサ情報、及び、認識部231により認識された部屋状態を示す情報なども記憶されてもよい。記憶部240には、情報処理部230が上記の演算処理を行うために実行するコンピュータプログラムなども記憶される。記憶部240は、例えば、HDD、又は、フラッシュメモリ等により実現される。
提示部250は、認識部231による部屋状態の認識結果、自走式掃除機100から取得した掃除計画などの掃除に関する情報、自走式掃除機100の自己位置、及び、動作などの掃除機に関する情報をユーザに提示する。提示部250は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによる画像の表示、又は、スピーカによる音声の出力により、上記の情報を提示する。また、提示部は、7セグメント表示器であってもよい。
設定部260は、例えば、宅内の部屋状態を予め設定する。例えば、設定部260により、赤ちゃんが居る部屋、又は、人が寝ている部屋などを予め設定されてもよい。設定部260は、タッチパネル又はハードウェアキーなどによって実現されてもよい。提示部250及び設定部260は、例えば、操作端末として、宅内の壁に設置されてもよいし、ゲートウェイ一体型であってもよいし、ユーザが所持するユーザ端末300であってもよい。
[ユーザ端末]
ユーザ端末300は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末などの携帯型の情報端末であるが、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の情報端末であってもよい。
通信部310は、ユーザ端末300が自走式掃除機100及び宅内装置200と通信を行うための通信回路である。通信部310は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部310が行う通信の通信規格については特に限定されない。
入力部320は、ユーザが宅内の部屋状態、掃除に関する指示に関する情報などを自走式掃除機100及び宅内装置200に送信するために行う入力操作を受け付ける。入力部320は、例えば、タッチパネル、表示パネル、ハードウェアボタン、又は、マイクロフォンなどによって実現されてもよい。
提示部330は、例えば、自走式掃除機100の通知部112から通知された部屋状態、掃除計画、自走式掃除機100の動作、及び、自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに提示する。提示部330は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによる画像の表示、又は、スピーカによる音声の出力により、上記の情報を提示する。
なお、入力部320及び提示部330は、ユーザ端末300の構成要素である例を示したが、入力部320及び提示部330は、宅内装置200の他の構成要素の少なくとも1つと一体化されてもよい。例えば、提示部330は、宅内装置200の提示部250であってもよい。入力部320は、宅内装置200の設定部260であってもよく、自走式掃除機100の受付部160であってもよい。また、入力部320は、リモートコントローラ(不図示)に組み込まれてもよい。
[3.動作]
続いて、自走式掃除システム400の動作について図面を参照しながら具体的に説明する。図5は、実施の形態に係る自走式掃除システム400の動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示されるように、自走式掃除システム400では、まず、宅内装置200の認識部231は、部屋に設置されたカメラなどのセンサ221(図1参照)により取得されたセンサ情報に基づいて、部屋の部屋状態を認識する(ステップS11)。部屋状態は、部屋に存在する物体の種類又はID、物体の位置、及び、物体の状態を含む。センサ221は、部屋に限らず、例えば、廊下、キッチン、玄関、トイレ、又は、洗面所など宅内のさまざまな空間の状態をセンシングする。以下では、部屋を例に説明するが、部屋に限られず、上記の空間のいずれかであってもよい。
次に、出力部212は、部屋状態を含む部屋情報を自走式掃除機100に出力する(ステップS12)。部屋情報は、部屋状態に加え、部屋の部屋ID、及び、部屋IDに対応するマップ情報の少なくとも1つを含む。
ここで、部屋情報について説明する。図6は、部屋情報の一例を示す図である。図7は、宅内装置200に設定登録された掃除機IDの一例を示す図である。図6に示されるように、出力部212から出力される部屋情報には、認識部231で認識された部屋状態に加え、記憶部240に予め記憶されている情報も含まれる。部屋状態は、掃除機ID(図7参照)などの部屋に存在する物体の情報を含む。出力部212から出力される部屋情報は、例えば、テーブル形式で出力されてもよい。
次に、自走式掃除機100の取得部111は、宅内装置200の出力部212により出力された部屋情報を取得する(ステップS13)。
次に、自己位置推定部131は、取得部111により取得された部屋情報に基づいて、自走式掃除機100の自己位置を推定する(ステップS14)。例えば、自己位置推定部131は、複数の部屋の部屋情報に基づいて、複数の部屋のうち自走式掃除機が存在する部屋を特定することにより、自走式掃除機の自己位置を推定してもよい。
次に、掃除計画作成部132は、取得部111により取得された部屋情報に含まれる部屋状態、及び、自己位置推定部131により推定された自己位置に基づいて、部屋の掃除計画を作成する(ステップS15)。複数の部屋を掃除する場合は、自走式掃除機100が存在する部屋を起点(掃除開始地点)として複数の部屋の掃除計画を作成してもよい。
次に、動作制御部140は、掃除計画作成部132により作成された掃除計画に基づいて、自走式掃除機100の動作を制御する(ステップS16)。
次に、通知部112は、宅内装置200から取得した部屋状態、掃除計画作成部132により作成された掃除計画、自走式掃除機100の動作、及び、自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する(ステップS17)。
以下、ステップS14及びステップS15の詳細な処理について説明する。図8は、図5のステップS14及びステップS15の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。自走式掃除機100は、自己の掃除機IDを保持していてもよい。
図5のステップS13の処理において、自走式掃除機100は、宅内装置200から部屋状態を含む部屋情報を取得すると、図8に示されるように、取得した部屋情報について部屋毎にループ処理を行う(ステップS140~ステップS149)。
自己位置推定部131は、取得部111により取得された部屋情報(図6参照)に含まれる部屋状態に自己の掃除機IDが存在するか否かを判定する(ステップS141)。図6を再び参照しながら説明すると、自己位置推定部131は、部屋情報のテーブルを1行ずつ、つまり、1部屋ずつチェックし、当該部屋情報に自己の掃除機IDが存在するか否かを判定する。
部屋情報に含まれる部屋状態に自己の掃除機IDが存在すると判定した場合(ステップS141でYes)、自己位置推定部131は、自己の掃除機IDを含む部屋情報に対応する部屋IDを特定することにより、自走式掃除機100が存在する部屋を特定する(ステップS142)。例えば、自己位置推定部131は、図6に示される部屋情報のテーブルにおいて部屋ID01に自己の掃除機IDであるBBが存在すると判定した場合、部屋ID01の部屋を自己(つまり、自走式掃除機100)が存在する部屋であると特定する。これにより、自己位置推定部131は、自己位置を推定する。
次に、掃除計画作成部132は、部屋状態及び自己位置に基づいて、自走式掃除機100が存在する部屋に人が存在するか否かを判定する(ステップS143)。掃除計画作成部132は、当該部屋に人が存在しないと判定した場合(ステップS143でNo)、自走式掃除機が存在する部屋を掃除開始地点に決定する(ステップS144)。例えば、掃除計画作成部132は、図6に示される掃除情報のテーブルを参照して、自走式掃除機100が存在する部屋に人が存在しないと判定した場合、自走式掃除機100が存在する部屋を掃除開始地点に決定する。
一方、掃除計画作成部132は、自走式掃除機100が存在する部屋に人が存在すると判定した場合(ステップS143でYes)、人が存在しない他の部屋から掃除開始地点の部屋を決定する(ステップS145)。このように、ステップS141の処理において、部屋情報に含まれる部屋状態に自己の掃除機IDが存在すると判定された場合、掃除開始地点の決定を行う。
一方、ステップS141の処理において、部屋状態に自己の掃除機IDが存在しないと判定された場合(No)、掃除順序の調整を行う。具体的には、自己位置推定部131が部屋情報に含まれる部屋状態に自己の掃除機IDが存在しないと判定した場合(ステップS141でNo)、掃除計画作成部132は、当該部屋に人が存在するか否かを判定する(ステップS146)。掃除計画作成部132は、当該部屋に人が存在すると判定した場合(ステップS146でYes)、人が存在しない部屋の後に当該部屋の掃除を行うように部屋の掃除順序を調整する(ステップS147)。
一方、掃除計画作成部132は、当該部屋に人が存在しないと判定した場合(ステップS146でNo)、人が存在する部屋の前に掃除を行うように当該部屋の掃除順序を調整する(ステップS148)。
部屋毎のループ処理が終了すると(ステップS149)、掃除計画作成部132は、掃除決定した開始地点、及び、掃除順序に基づいて、掃除計画を作成する(ステップS150)。
図8では、図5のステップS14の詳細な処理の一例として、ステップS141及びステップS142の処理で、部屋状態に自己の掃除機IDが存在するか否かを判定することにより、自走式掃除機100が存在する部屋を特定したが、これに限られない。例えば、自走式掃除機100は、部屋に設置されたセンサのセンサIDを取得して、自己が存在する部屋を特定してもよい。以下、図9を参照しながら説明する。図9は、図5のステップS14の詳細な処理の他の例を示すフローチャートである。
自走式掃除機100は、センサ部120の一構成として、自走式掃除機100の周囲の物体を検知する物体検知部(不図示)を備えている。物体検知部は、上述の障害物センサ123、測距センサ124、カメラ125に加え、外部機器から赤外線通信により機器IDを取得するセンサを含んでもよい。
例えば、自走式掃除機100のセンサ部120に含まれる物体検知部は、自走式掃除機100の周囲の物体情報の1つとして、部屋に設置されたカメラなどのセンサのセンサIDを取得する(不図示)。
図9に示されるように、自己位置推定部131は、自走式掃除機100の周囲の物体情報と、取得部111により取得された部屋状態を含む部屋情報とを照合する(ステップS240)。例えば、自己位置推定部131は、図6に示されるような部屋情報のテーブルを1行ずつチェックし、物体情報として取得されたセンサIDと、部屋情報に含まれるセンサIDとが一致するか否かを判定する(ステップS241)。自己位置推定部131は、物体情報のセンサIDと、部屋情報のセンサIDとが一致する場合(ステップS241でYes)、当該センサIDを含む部屋情報に対応する部屋IDを特定することにより、自走式掃除機100が存在する部屋を特定する(ステップS242)。これにより、自己位置推定部131は、自己位置を推定する。このように、自走式掃除機100は、物体検知部により検知された物体情報と、部屋情報とを照合することにより、複数の部屋のうち自走式掃除機100が存在する部屋を特定することができる。
[第1の例]
続いて、図5のステップS17の処理後の自走式掃除機100の動作の第1の例について説明する。図10は、ステップS17の処理後の自走式掃除機100の動作の第1の例を示すフローチャートである。
図5のステップS17の処理では、通知部112は、宅内装置200から取得した部屋状態、掃除計画作成部132により作成された掃除計画、自走式掃除機100の動作、及び、自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する。図5では、ステップS17は、ステップS16の後で行われる例が示されているが、ステップS17の処理は、例えば、ステップS15の掃除計画作成前に行われてもよく、ステップS16の前に行われてもよい。
図10の例では、通知部112は、掃除計画に関する情報として掃除順序をユーザに通知する(ステップS301)。ステップS301の処理は、例えば、図8の部屋毎のループ処理(ステップS140~ステップS149)の後に、つまり、ステップS150の処理の前に行われてもよく、ステップS150の処理の後に行われてもよい。また、ステップS301の処理は、ステップS16の処理の途中で行われてもよい。この場合、例えば、通知部112は、自走式掃除機100が次に掃除する部屋をユーザに通知してもよく、これから掃除する全ての部屋の掃除順序をユーザに通知してもよい。
次に、掃除計画作成部132は、受付部160により掃除順序を変更する指示が受け付けられたか否かを判定する(ステップS302)。掃除計画作成部132は、受付部160により掃除順序を変更する指示が受け付けられたと判定した場合(ステップS302でYes)、掃除計画を変更する(ステップS303)。一方、掃除計画作成部は、受付部160により掃除順序を変更する指示が受け付けられていないと判定した場合(ステップS302でNo)、掃除計画作成部132は、掃除順序を変更しない(不図示)。
次に、通知部112は、最新の掃除計画に関する情報をユーザに通知する(ステップS304)。
[第2の例]
続いて、図5のステップS17の処理後の自走式掃除機100の動作の第2の例について説明する。図11は、ステップS17の処理後の自走式掃除機100の動作の第2の例を示すフローチャートである。
図10では、通知部112は、掃除計画に関する情報として掃除順序をユーザに通知する例を説明した。図11では、部屋状態に関する情報としてドアの開閉状態をユーザに通知する例を説明する。
通知部112は、部屋状態に関する情報として、ドアが閉まっている部屋と、当該ドアが閉まっている部屋のドアを開けるように促す通知とをユーザに通知する(ステップS311)。ステップS311の処理は、ステップS16の処理の途中で行われてもよい。この場合、例えば、通知部112は、自走式掃除機100が次に掃除する部屋のドアが閉まっていることと、当該ドアを開けるように促す通知とをユーザに通知してもよく、これから掃除する全ての部屋のうちドアが閉まっている部屋と、当該ドアが閉まっている部屋のドア開けるよう促す通知をユーザに通知してもよい。
次に、掃除計画作成部132は、受付部160によりユーザからの回答が受け付けられたか否かを判定する(ステップS312)。ユーザは、例えば、ユーザ端末300の入力部320にドアが閉まっている部屋のドアを開けることができるか否かの回答を入力する。また、ユーザは、例えば、宅内装置200の設定部260に当該回答を入力してもよい。掃除計画作成部132は、受付部160によりユーザからの回答が受け付けられなかったと判定した場合(ステップS312でNo)、当該回答が受け付けられなかったことに基づいて、当該ドアを経由しないと決定する(ステップS314)。なお、ここで、ドアを経由しないとは、例えば、当該部屋にドアが1つしかない場合、当該部屋の掃除を行わないことであり、当該部屋にドアが1つ以上あり、他のドアを経由して当該部屋に入ることができる場合は、当該ドアを経由しないで当該部屋に入り、当該部屋の掃除を行うことである。
一方、掃除計画作成部132は、受付部160によりユーザからの回答が受け付けられたと判定した場合(ステップS312でYes)、ユーザからドアを開けれないとの回答があったときは(ステップS313でYes)、当該回答に基づいて、当該ドアを経由しないと決定する(ステップS314)。また、ドアを開けられないとの回答でなかったとき、つまり、ドアを開けられるとの回答であったときは(ステップS313でNo)、当該回答に基づいて、当該ドアを経由すると決定する(ステップS316)。
次に、掃除計画作成部132は、ステップS314又はステップS316の処理における決定に基づいて、掃除計画を変更する(ステップS315)。
次に、通知部112は、最新の掃除計画に関する情報をユーザに通知する(ステップS317)。
なお、ユーザから、ドアが閉まっている部屋のドアを開けられないとの回答が受け付けられた場合に、掃除計画作成部132は、当該部屋の掃除を行わないと決定してもよいし、他の日時に掃除を行うようにスケジュールを組んでもよい。
[4.効果など]
以上説明したように、自走式掃除システム400は、宅内装置200と、宅内装置200と通信可能に接続される自走式掃除機100とを備える自走式掃除システムであって、宅内装置200は、部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、部屋の部屋状態を認識する認識部231と、部屋の部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部212と、を備え、自走式掃除機100は、出力部212により出力された部屋情報を取得する取得部111と、取得部111により取得された部屋情報に基づいて、自走式掃除機100の自己位置を推定する自己位置推定部131と、取得部111により取得された部屋情報に含まれる部屋状態、及び、自己位置推定部131により推定された自走式掃除機100の自己位置に基づいて、部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成部132と、掃除計画作成部132により作成された掃除計画に基づいて、自走式掃除機100の動作を制御する動作制御部140と、部屋状態、掃除計画、自走式掃除機100の動作、及び、自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する通知部112と、を備える。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100が宅内装置200のセンサでセンシングされた情報を取得して利用することができるため、自走式掃除機100は、より柔軟で高度な動作制御を行うことができる。また、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100と宅内装置200とが協調して部屋状態のセンシングを行うため、自走式掃除機100は、より精度良く自己位置を推定することができ、効率良く掃除を行うことができる。さらに、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100と宅内装置200とが協調して動作することにより、掃除に関するより正確な情報をユーザに通知することができる。
例えば、自走式掃除システム400では、認識部231は、複数の部屋のそれぞれに設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、複数の部屋の部屋状態を認識し、出力部212は、複数の部屋の部屋状態を含む部屋情報を出力し、取得部111は、出力部212により出力された複数の部屋の部屋情報を取得し、自己位置推定部131は、複数の部屋の部屋情報に基づいて、複数の部屋のうち自走式掃除機100が存在する部屋を特定することにより、自走式掃除機100の自己位置を推定し、掃除計画作成部132は、複数の部屋の部屋状態、及び、自走式掃除機100の自己位置に基づいて、複数の部屋の掃除計画を作成し、通知部112は、複数の部屋の部屋状態、掃除計画、自走式掃除機100の動作、及び、自己位置に関する情報の少なくとも1つを前記ユーザに通知する。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100が宅内装置200のセンサでセンシングされた情報を取得して利用することができるため、自走式掃除機100は、より柔軟で高度な動作制御を行うことができる。また、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100と宅内装置200とが協調して部屋状態のセンシングを行うため、自走式掃除機100は、より精度良く自己が存在する部屋を特定することにより自己位置を推定し、効率良く掃除を行うことができる。さらに、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100と宅内装置200とが協調して動作することにより、掃除に関するより正確な情報をユーザに通知することができる。
例えば、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、自己の掃除機IDを保持しており、自己位置推定部131は、複数の部屋の部屋情報のうち自己の掃除機IDが含まれる部屋情報を特定することにより、自走式掃除機100が存在する部屋を特定する。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、複数の部屋の中から自己が存在する部屋を簡便に、かつ、正確に特定することができる。
例えば、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、さらに、自走式掃除機100の周囲の物体を検知する物体検知部(不図示)を備え、自己位置推定部131は、物体検知部により検知された物体に関する物体情報と、取得部111により取得された複数の部屋の部屋状態を含む部屋情報とを照合することにより、複数の部屋のうち自走式掃除機100が存在する部屋を特定する。
このような自走式掃除システム400では、複数の部屋の中から自己が存在する部屋の部屋を精度良く特定することができる。
例えば、自走式掃除システム400では、掃除計画作成部132は、部屋状態及び自己位置に基づいて、自走式掃除機100が存在する部屋に人が存在するか否かを判定し、部屋に人が存在しないと判定した場合、自走式掃除機100が存在する部屋を掃除開始地点に決定し、複数の部屋の掃除計画を作成し、部屋に人が存在すると判定した場合、人が存在しない他の部屋から掃除開始地点の部屋を決定する。
このような自走式掃除システム400は、人が存在しない部屋を掃除開始地点に決定するため、人の活動を妨げることなく、効率良く掃除を行うことができる。
例えば、自走式掃除システム400では、掃除計画作成部132は、さらに、複数の部屋のうち人が存在しない部屋を掃除した後に、複数の部屋のうち人が存在する部屋を掃除するように、複数の部屋の掃除計画を作成する。
このような自走式掃除システム400は、人が存在しない部屋の掃除を済ませた後に人が存在する部屋の掃除を行うため、人の活動を妨げることなく、効率良く掃除を行うことができる。
例えば、自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、さらに、ユーザの指示を受け付ける受付部160を備え、通知部112は、複数の部屋の掃除計画に関する情報として、複数の部屋の掃除順序をユーザに通知し、掃除計画作成部132は、受付部160により掃除順序を変更する指示が受け付けられると、指示に基づいて掃除計画を変更する。
このような自走式掃除システム400は、掃除順序に対するユーザの意向を取り入れて掃除計画を変更することができるため、ユーザの意向に沿った掃除を行うことができる。
例えば、自走式掃除システム400では、通知部112は、さらに、複数の部屋の部屋状態に関する情報として、複数の部屋のうちドアが閉まっている部屋と、ドアが閉まっている部屋のドアを開けるように促す通知とをユーザに通知し、掃除計画作成部132は、ユーザからの指示として、受付部160によりドアを開けることができるか否かの回答が受け付けられると、回答に基づいて、ドアを経由するか否かを決定し、掃除計画を変更する。
このような自走式掃除システム400は、ドアが閉まっている部屋の掃除について、ユーザからの回答に応じて掃除計画を変更することができるため、ユーザの意向に沿った掃除を行うことができる。
(変形例)
続いて、実施の形態の変形例に係る自走式掃除システム400について図面を参照しながら具体的に説明する。実施の形態に係る自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、部屋状態に基づいて掃除計画を作成したが、変形例に係る自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、部屋状態に基づいて動作モードを決定する点で、実施の形態と異なる。以下では、実施の形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
[1.構成]
変形例に係る自走式掃除システム400は、例えば、図2に示されるように、実施の形態に係る自走式掃除システム400と同様の構成を備えてもよい。図2に示されるように、自走式掃除システム400は、例えば、広域通信ネットワーク10を介して通信可能に接続された、自走式掃除機100と、宅内装置200と、ユーザ端末300と、を備える。変形例では、動作制御部140は、部屋状態に基づいて自走式掃除機100の動作モードを決定し、決定された動作モードに基づいて、自走式掃除機100の動作を制御する点で、実施の形態と異なる。
[2.動作]
続いて、実施の形態の変形例に係る自走式掃除システム400の動作について図面を参照しながら具体的に説明する。図12は、実施の形態の変形例に係る自走式掃除システム400の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS21~ステップS23は、図5のステップS11~ステップS13と同じであるため、ここでの説明を省略する。
ステップS21~ステップS23の処理により、自走式掃除機100は、宅内装置200から宅内の部屋情報を取得する。部屋情報は、部屋状態に加え、部屋の部屋ID、及び、部屋IDに対応するマップ情報の少なくとも1つを含む。図13は、部屋情報の他の例を示す図である。図14は、図13の部屋情報に対応した部屋の間取り(いわゆる、マップ情報)の一例を示す図である。図13に示されるように、部屋情報には、部屋IDと、部屋IDに対応した複数の部屋の位置、つまり、座標情報が含まれている。図14に示されるように、部屋の間取り情報は、例えば、グリッドマップであってもよい。グリッドマップは、地図に対して、X軸及びY軸に平行に、かつ、略一定の間隔(例えば、1cm)で配置された複数のグリッド線によって格子状に並ぶ複数のマス目に区分けされた構成を有している。
図示していないが、変形例における自走式掃除機100は、部屋情報取得した後、実施の形態と同様に、自己位置の推定(図5のステップS14)、及び、掃除計画の作成(図5のステップS15)などが行われてもよい。
次に、動作制御部140は、部屋情報に含まれる部屋状態に基づいて、自走式掃除機100の動作モードを決定する(ステップS24)。動作モードは、例えば、(1)通常モードよりも低い音量になるように吸引強度を下げる、ブラシの回転を弱める、ブラシの回転を止める、及び、走行速度を下げるなどの少なくとも1つの動作制御を行う静音モード、(2)掃除履歴からゴミが多い箇所だけを掃除するお手軽モード、(3)走行速度を緩め、掃除対象領域を縦、横、斜めに走行する、又は、往復走行することにより走行経路の重なり部分を多くすることにより念入りに掃除する念入りモードなどが挙げられる。
次に、動作制御部140は、決定された動作モードに基づいて、自走式掃除機100の動作を制御する(ステップS25)。
なお、変形例に係る自走式掃除システム400でも実施の形態と同様に、図8に示されるように、自走式掃除機100は、自走式掃除機100が存在する部屋を特定し(ステップS142)、当該部屋に人が存在しなければ(ステップS143でNo)、自走式掃除機100が存在する部屋を掃除開始地点に決定する(ステップS144)。また、変形例においても、通知部112は、部屋状態、掃除計画、自走式掃除機100の動作、自己位置に関する情報のいずれか1つをユーザに通知してもよい。
続いて、ステップS24の詳細な処理の例について、図面を参照しながら説明する。
[第1の例]
まず、ステップS24の詳細な処理の第1の例について説明する。図15は、図12のステップS24の詳細な処理の第1の例を示すフローチャートである。図12のステップS23の処理において、自走式掃除機100は、宅内装置200から部屋状態を含む部屋情報を取得すると、図15に示されるように、取得した部屋情報について部屋毎にループ処理を行う(ステップS400~ステップS403)。
動作制御部140は、取得部111により取得された部屋情報(例えば、図6参照)に含まれる部屋状態に基づいて、宅内の各部屋についてペットが存在する部屋であるか否かを判定する(ステップS401)。動作制御部140は、ペットが存在する部屋であると判定した場合(ステップS401でYes)、当該部屋における動作モードを念入りモードに決定する(ステップS402)。
一方、動作制御部140は、ペットが存在しない部屋であると判定した場合(ステップS401でNo)、動作モードの決定は特に行われない(不図示)。
[第2の例]
続いて、ステップS24の詳細な処理の第2の例について説明する。図16は、図12のステップS24の詳細な処理の第2の例を示すフローチャートである。図16においても図15と同様に、取得した部屋情報について部屋毎にループ処理を行う(ステップS410~ステップS413)。
図16に示されるように、動作制御部140は、取得部111により取得された部屋情報(図13参照)に含まれる部屋状態に基づいて、人が存在する部屋に近接する部屋に自走式掃除機100が存在するか否かを判定する(ステップS411)。人が存在する部屋では、例えば、人が寝ている、電話をしている、テレビを見ている、音楽を聴いている、又は、勉強をしている。そのため、人が存在する部屋に近接する部屋の掃除においては、人の活動の妨げにならないように、掃除音の音圧を低くする動作モードで掃除を行ってもよい。
動作制御部140は、人が存在する部屋に近接する部屋に自走式掃除機100が存在すると判定した場合(ステップS411でYes)、人が存在する部屋に近接する部屋、つまり、自走式掃除機100が存在する部屋における動作モードを静音モードに決定する(ステップS412)。
一方、動作制御部140は、人が存在する部屋に近接する部屋に自走式掃除機100が存在しないと判定した場合(ステップS411でNo)、動作モードの決定は特に行われない(不図示)。
[第2の例の変形例]
続いて、ステップS24の詳細な処理の第2の例の変形例について説明する。図17は、図12のステップS24の詳細な処理の第2の例の変形例を示すフローチャートである。第2の例では、人が存在する部屋に近接する部屋の掃除において、自走式掃除機100は、動作モードを静音モードに決定し、静音モードで自走式掃除機100の動作の制御を行う。第2の例の変形例では、第2の例における「近接する」をより具体的に規定している。なお、図17においても図15及び図16と同様に、取得した部屋情報について部屋毎にループ処理を行う(ステップS420~ステップS423)。
図17に示されるように、動作制御部140は、自走式掃除機100と、人が存在する部屋との距離が所定値以下の範囲であるか否かを判定する(ステップS421)。例えば、自走式掃除機100は、図14に示される部屋の間取りを示すマップ情報と自己位置とに基づいて、自己位置を示す座標情報と、人が存在する部屋の壁、又は、部屋の中央を示す座標情報から距離を算出してもよい。所定値以下の範囲は、例えば、人が存在する部屋と自走式掃除機100が存在する部屋との境界から1m以下の範囲、又は、自走式掃除機100の自己位置から部屋の中心までの距離が3m以下の範囲である。
動作制御部140は、自走式掃除機100と、人が存在する部屋との距離が所定値以下の範囲であると判定した場合(ステップS421でYes)、動作制御部140は、所定値以下の範囲における動作モードを静音モードに決定する(ステップS422)。
一方、動作制御部140は、自走式掃除機100と、人が存在する部屋との距離が所定の値以下の範囲でないと判定した場合(ステップS421でNo)、動作モードの決定は特に行われない(不図示)。
[第3の例]
続いて、ステップS24の詳細な処理の第3の例について説明する。図18は、図12のステップS24の詳細な処理の第3の例を示すフローチャートである。第2の例及び第2の例の変形例では、人が存在する部屋に近接する部屋、又は、人が存在する部屋と自走式掃除機100との距離が所定値以下の範囲である場合に、自走式掃除機100は、動作モードを静音モードに決定した。第3の例では、人が寝ている部屋における他の部屋を掃除する自走式掃除機100の掃除音が所定値以上の音量であるか否かに基づいて、自走式掃除機100の動作モードを静音モードに変更する点で、第2の例及び第2の例の変形例と異なる。なお、図18においても図15~図17と同様に、取得した部屋情報について部屋毎にループ処理を行う(ステップS430~ステップS433)。
図示していないが、自走式掃除機100は、宅内装置200から取得した部屋情報に基づいて、人が寝ている部屋を特定する。
次に、図18に示されるように、動作制御部140は、人が寝ている部屋において、人が寝ている部屋と異なる部屋を掃除する自走式掃除機100の掃除音が所定値以上の音量で検知されたか否かを判定する(ステップS431)。
動作制御部140は、人が寝ている部屋において、人が寝ている部屋とは異なる部屋を掃除する自走式掃除機100の掃除音が所定値以上の音量で検知されたと判定した場合(ステップS431でYes)、自走式掃除機100の動作モードを静音モードに変更する(ステップS432)。
一方、動作制御部140は、人が寝ている部屋において、人が寝ている部屋とは異なる部屋を掃除する自走式掃除機100の掃除音が所定値以上の音量で検知されていないと判定した場合(ステップS431でNo)、動作モードは変更されない(不図示)。
なお、第3の例では、自走式掃除機100が宅内装置200からセンサ情報を取得した後の処理例を説明したが、これに限られない。例えば、認識部231がセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、人が寝ている部屋以外の部屋を掃除する自走式掃除機100の掃除音を人が寝ている部屋に設置されたセンサにより所定値以上の音量で検知されたことを認識し、出力部212が認識部231により認識された部屋状態を含む部屋情報を自走式掃除機100に出力してもよい。そして、自走式掃除機100は、取得部111により部屋情報を取得し、動作制御部140は、取得部111により取得された部屋情報に含まれる部屋状態に基づいて、自走式掃除機100の動作モードを静音モードに変更し、変更された動作モードに基づいて、自走式掃除機100の動作を制御してもよい。
また、上記第1の例から第3の例では、動作モードをユーザに通知して、通知に対するユーザの回答を受け付けてもよい。例えば、自走式掃除機100は、ユーザから動作モードの変更の指示を受け付けると、ユーザの指示に基づいて、動作モードを変更してもよい。
[3、効果など]
以上説明したように、自走式掃除システム400は、宅内装置200と、宅内装置200と通信可能に接続される自走式掃除機100とを備える自走式掃除システムであって、宅内装置200は、1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、1以上の部屋の部屋状態を認識する認識部231と、1以上の部屋の部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部212と、を備え、自走式掃除機100は、出力部212により出力された部屋情報を取得する取得部111と、取得部111により取得された部屋情報に含まれる部屋状態に基づいて、自走式掃除機100の動作モードを決定し、決定された動作モードに基づいて、自走式掃除機100の動作を制御する動作制御部140と、を備える。
このような自走式掃除システム400は、部屋状態に応じて動作モードを決定することができるため、適切な掃除を行うことができる。
例えば、自走式掃除システム400では、動作制御部140は、部屋状態に基づいて、1以上の部屋のうち人が存在する部屋に近接する部屋における自走式掃除機100の動作モードを静音モードに決定し、決定された動作モードに基づいて、人が存在する部屋に近接する部屋を静音モードで掃除するように自走式掃除機100の動作を制御する。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は人が存在する部屋に近接する部屋を静音モードで掃除を行うため、人が掃除音を気にせず快適に過ごせるように適切な動作モードで掃除を行うことができる。
例えば、自走式掃除システム400では、動作制御部140は、自走式掃除機100と、人が存在する部屋との距離が所定値以下の範囲における自走式掃除機100の動作モードを静音モードに決定し、決定された動作モードに基づいて、距離が所定値以下の範囲を静音モードで掃除するように自走式掃除機100の動作を制御する。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は人が掃除音を気にせず快適に過ごせるように適切な動作モードで掃除を行うことができる。
例えば、自走式掃除システム400では、動作制御部140は、部屋状態に基づいて、1以上の部屋のうちペットが存在する部屋における自走式掃除機100の動作モードを念入りモードに決定し、決定された動作モードに基づいて、ペットが存在する部屋を念入りモードで掃除するように自走式掃除機100の動作を制御する。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100は、ペットが存在する部屋を念入りに掃除することができる。
例えば、自走式掃除システム400では、動作制御部140は、1以上の部屋のうち人が寝ている部屋において、人が寝ている部屋と異なる部屋を掃除する自走式掃除機100の掃除音が所定値以上の音量で検知された場合、自走式掃除機100の動作モードを静音モードに変更する。
このような自走式掃除システム400では、自走式掃除機100が人の眠りを妨げないように適切に掃除を行うことができる。
自走式掃除システム400によれば、ユーザはより正確な掃除マップを確認することができ、自走式掃除機により適切に指示することができる。また、掃除のタイミングなどもユーザの都合に合わせて適宜変更可能であるため、ユーザは、自己の生活リズムをある程度維持しながら掃除も行うことができるようになる。また、自走式掃除機100が宅内装置200と強調して動作することにより、より柔軟で高度な制御を行うことができるようになるため、ユーザは、掃除に対するわずらわしさを感じにくくなる。なお、本開示の自走式掃除システムの構成は、ロボット掃除機以外にもマップを自動生成する機器においてもより正確なマップを取得することが可能となる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る自走式掃除システムについて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、自走式掃除システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。自走式掃除システムが複数の装置によって実現される場合、自走式掃除システムが備える各構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本開示は、上記実施の形態の自走式掃除システムなどのコンピュータによって実行される自走式掃除方法として実現されてもよい。本開示は、このような自走式掃除方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記憶された、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
また、上記実施の形態において説明されたフローチャートにおける複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。また、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本開示に係る自走式掃除システムは、宅内装置のセンサでセンシングされた部屋情報を自走式掃除機が取得して利用するため、自走式掃除機は、より柔軟で高度な動作制御を行うことができる。さらに、自走式掃除システムでは、自走式掃除機と宅内装置とが協調して動作することにより、掃除に関するより正確な情報をユーザに通知することができる。したがって、本開示の自走式掃除システムは、自走式掃除機に限定されるものではなく、所定の場所に移動して介護を行う介護ロボット、人又は物などを運搬する搬送ロボットなどにも適用できる。
1 建物
10 広域通信ネットワーク
100 自走式掃除機
101 本体
110 通信部
111 取得部
112 通知部
120 センサ部
121 発信部
122 受信部
123 障害物センサ
124 測距センサ
125 カメラ
126 床面センサ
130 情報処理部
131 自己位置推定部
132 掃除計画作成部
140 動作制御部
150 記憶部
160 受付部
170 駆動ユニット
171 キャスター
180 清掃ユニット
181 吸引口
200 宅内装置
210 通信部
211 取得部
212 出力部
220 センサ部
221 センサ
230 情報処理部
231 認識部
240 記憶部
250 提示部
260 設定部
300 ユーザ端末
310 通信部
320 入力部
330 提示部
400 自走式掃除システム

Claims (18)

  1. 宅内装置と、前記宅内装置と通信可能に接続される自走式掃除機とを備える自走式掃除システムであって、
    前記宅内装置は、
    1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、前記1以上の部屋の部屋状態を認識する認識部と、
    前記1以上の部屋の前記部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記自走式掃除機は、
    前記出力部により出力された前記部屋情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態に基づいて、前記自走式掃除機の動作モードを決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、
    を備え、
    前記動作制御部は、前記部屋状態に基づいて、前記1以上の部屋のうち人が存在する部屋に近接する部屋における前記自走式掃除機の前記動作モードを静音モードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記人が存在する部屋に近接する前記部屋を前記静音モードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する、
    自走式掃除システム。
  2. 前記自走式掃除機は、
    前記取得部により取得された前記部屋情報に基づいて、前記自走式掃除機の自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態、及び、前記自己位置推定部により推定された前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、前記部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成部と、
    前記掃除計画作成部により作成された前記掃除計画に基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、
    前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つを通知する通知部と、
    を備える、
    請求項1に記載の自走式掃除システム。
  3. 前記部屋状態は、前記部屋に存在する物体の種類又はID、前記物体の位置、及び、前記物体の状態を含み、
    前記部屋情報は、前記部屋状態に加え、前記部屋の部屋ID、及び、前記部屋IDに対応するマップ情報の少なくとも1つを含む、
    請求項に記載の自走式掃除システム。
  4. 前記認識部は、複数の前記部屋のそれぞれに設置された前記センサにより取得された前記センサ情報に基づいて、複数の前記部屋の前記部屋状態を認識し、
    前記出力部は、複数の前記部屋の前記部屋状態を含む前記部屋情報を出力し、
    前記取得部は、前記出力部により出力された複数の前記部屋の前記部屋情報を取得し、
    前記自己位置推定部は、複数の前記部屋の前記部屋情報に基づいて、複数の前記部屋のうち前記自走式掃除機が存在する部屋を特定することにより、前記自走式掃除機の前記自己位置を推定し、
    前記掃除計画作成部は、複数の前記部屋の前記部屋状態、及び、前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、複数の前記部屋の掃除計画を作成し、
    前記通知部は、複数の前記部屋の前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知する、
    請求項又はに記載の自走式掃除システム。
  5. 前記自走式掃除機は、自己の掃除機IDを保持しており、
    前記自己位置推定部は、複数の前記部屋の前記部屋情報のうち前記自己の掃除機IDが含まれる部屋情報を特定することにより、前記自走式掃除機が存在する前記部屋を特定する、
    請求項に記載の自走式掃除システム。
  6. 前記自走式掃除機は、さらに、前記自走式掃除機の周囲の物体を検知する物体検知部を備え、
    前記自己位置推定部は、前記物体検知部により検知された前記物体に関する物体情報と、前記取得部により取得された複数の前記部屋の前記部屋状態を含む前記部屋情報とを照合することにより、複数の前記部屋のうち前記自走式掃除機が存在する前記部屋を特定する、
    請求項に記載の自走式掃除システム。
  7. 前記掃除計画作成部は、前記部屋状態及び前記自己位置に基づいて、前記自走式掃除機が存在する前記部屋に人が存在するか否かを判定し、
    前記部屋に前記人が存在しないと判定した場合、前記自走式掃除機が存在する前記部屋を掃除開始地点に決定し、複数の前記部屋の掃除計画を作成し、
    前記部屋に前記人が存在すると判定した場合、前記人が存在しない部屋の中から掃除開始地点の部屋を決定する、
    請求項のいずれか1項に記載の自走式掃除システム。
  8. 前記掃除計画作成部は、さらに、複数の前記部屋のうち前記人が存在しない部屋を掃除した後に、複数の前記部屋のうち前記人が存在する部屋を掃除するように、複数の前記部屋の掃除計画を作成する、
    請求項に記載の自走式掃除システム。
  9. 前記自走式掃除機は、さらに、前記ユーザの指示を受け付ける受付部を備え、
    前記通知部は、複数の前記部屋の前記掃除計画に関する情報として、複数の前記部屋の掃除順序を前記ユーザに通知し、
    前記掃除計画作成部は、前記受付部により前記掃除順序を変更する前記指示が受け付けられると、前記指示に基づいて前記掃除計画を変更する、
    請求項のいずれか1項に記載の自走式掃除システム。
  10. 前記通知部は、さらに、複数の前記部屋の前記部屋状態に関する情報として、複数の前記部屋のうちドアが閉まっている部屋と、前記ドアが閉まっている部屋の前記ドアを開けるように促す通知とを前記ユーザに通知し、
    前記掃除計画作成部は、前記ユーザからの前記指示として、前記受付部により前記ドアを開けることができるか否かの回答が受け付けられると、前記回答に基づいて、前記ドアを経由するか否かを決定し、前記掃除計画を変更する、
    請求項に記載の自走式掃除システム。
  11. 前記人が存在する部屋では、前記人が寝ている、電話をしている、テレビを見ている、音楽を聴いている、又は、勉強をしている、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の自走式掃除システム。
  12. 前記動作制御部は、前記自走式掃除機と、前記人が存在する部屋との距離が所定値以下の範囲における前記自走式掃除機の前記動作モードを静音モードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記距離が前記所定値以下の範囲を前記静音モードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の自走式掃除システム。
  13. 前記動作制御部は、前記部屋状態に基づいて、前記1以上の部屋のうちペットが存在する部屋における前記自走式掃除機の前記動作モードを念入りモードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記ペットが存在する部屋を前記念入りモードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の自走式掃除システム。
  14. 前記動作制御部は、前記1以上の部屋のうち人が寝ている部屋において、前記人が寝ている部屋と異なる部屋を掃除する前記自走式掃除機の掃除音が所定値以上の音量で検知された場合、前記自走式掃除機の動作モードを静音モードに変更する、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の自走式掃除システム。
  15. 宅内装置と、前記宅内装置と通信可能に接続される自走式掃除機とを備える自走式掃除システムであって、
    前記宅内装置は、
    部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて、前記部屋の部屋状態を認識する認識部と、
    前記認識部によって認識された前記部屋状態を含む部屋情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記自走式掃除機は、
    前記出力部により出力された前記部屋情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記部屋情報に基づいて、前記自走式掃除機の自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態、及び、前記自己位置推定部により推定された前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、前記部屋の掃除計画を作成する掃除計画作成部と、
    前記掃除計画作成部により作成された前記掃除計画に基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、
    前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つを通知する通知部と、
    ユーザの指示を受け付ける受付部と、
    を備え、
    前記認識部は、複数の前記部屋のそれぞれに設置された前記センサにより取得された前記センサ情報に基づいて、複数の前記部屋の前記部屋状態を認識し、
    前記出力部は、複数の前記部屋の前記部屋状態を含む前記部屋情報を出力し、
    前記取得部は、前記出力部により出力された複数の前記部屋の前記部屋情報を取得し、
    前記自己位置推定部は、複数の前記部屋の前記部屋情報に基づいて、複数の前記部屋のうち前記自走式掃除機が存在する部屋を特定することにより、前記自走式掃除機の前記自己位置を推定し、
    前記掃除計画作成部は、複数の前記部屋の前記部屋状態、及び、前記自走式掃除機の前記自己位置に基づいて、複数の前記部屋の掃除計画を作成し、
    前記通知部は、複数の前記部屋の前記部屋状態、前記掃除計画、前記自走式掃除機の動作、及び、前記自己位置に関する情報の少なくとも1つをユーザに通知し、
    前記通知部は、さらに、複数の前記部屋の前記掃除計画に関する情報として、複数の前記部屋の掃除順序を前記ユーザに通知し、
    前記掃除計画作成部は、前記受付部により前記掃除順序を変更する前記指示が受け付けられると、前記指示に基づいて前記掃除計画を変更する、
    自走式掃除システム。
  16. 1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識された前記1以上の部屋の部屋状態を含む部屋情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態に基づいて、自走式掃除機の動作モードを決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御部と、
    を備え
    前記動作制御部は、前記部屋状態に基づいて、前記1以上の部屋のうち人が存在する部屋に近接する部屋における前記自走式掃除機の前記動作モードを静音モードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記人が存在する部屋に近接する前記部屋を前記静音モードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する、
    自走式掃除機。
  17. 1以上の部屋に設置されたセンサにより取得されたセンサ情報に基づいて認識された前記1以上の部屋の部屋状態を含む部屋情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された前記部屋情報に含まれる前記部屋状態に基づいて、自走式掃除機の動作モードを決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記自走式掃除機の動作を制御する動作制御ステップと、
    を含み、
    前記動作制御ステップでは、前記部屋状態に基づいて、前記1以上の部屋のうち人が存在する部屋に近接する部屋における前記自走式掃除機の前記動作モードを静音モードに決定し、決定された前記動作モードに基づいて、前記人が存在する部屋に近接する前記部屋を前記静音モードで掃除するように前記自走式掃除機の動作を制御する、
    自走式掃除機の制御方法。
  18. 請求項17に記載の前記自走式掃除機の制御方法をコンピュータに実行させるための、
    プログラム。
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