JP7381362B2 - 監視装置、被検体監視方法及び医用画像診断装置 - Google Patents

監視装置、被検体監視方法及び医用画像診断装置 Download PDF

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本明細書及び図面に開示の実施形態は、監視装置、被検体監視方法及び医用画像診断装置に関する。
従来、寝台上の天板に載置した被検体を架台内に移送した後に該患者を撮像する医用画像診断装置が知られている。このような装置では、例えば、医師または技師等が撮像条件を入力すると、天板が自動的に移動することにより、被検体を架台内の所定の位置に移送する。
このような従来技術では、天板の移動中に、天板上の被検体または医用機器の位置が変化した場合に、天板の移動停止等の対処を迅速に実施することが困難な場合があった。
特開2019-150360号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、天板上の被検体または医用機器の位置が変化した場合に、医師または技師等の手動操作または医用画像診断装置による自動の動作によって、天板の移動停止等の対処を迅速に実施することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る監視装置は、取得部と、推定部と、算出部と、出力部と、を備える。取得部は、被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する。推定部は、第2のタイミングにおいて、被検体が正常に検査領域の内外で移動したときの監視領域を推定した結果を推定画像として生成する。算出部は、推定画像と第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する。出力部は、指標値に基づいて、監視領域の状態の変化に関する情報を出力する。
図1は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の外観の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る基準画像、推定画像、監視画像および差分画像の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態における差分画像の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置で実行される監視処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置で実行される監視処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、第3の実施形態に係る差分画像の一例を示す図である。 図8は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成の一例を示すブロック図である。 図9は、第4の実施形態に係る重み付けマップの一例を示す図である。 図10は、第4の実施形態に係る重み付けマップの他の一例を示す図である。 図11は、第5の実施形態に係る物体の移動速度および移動方向の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、監視装置、被検体監視方法及び医用画像診断装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置100の構成の一例を示すブロック図である。磁気共鳴イメージング装置100は、本実施形態における監視装置または医用画像診断装置の一例である。
図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置100は、静磁場磁石101と、傾斜磁場コイル102と、傾斜磁場電源103と、寝台104と、寝台制御回路105と、送信コイル106と、送信回路107と、受信コイル108と、受信回路109と、シーケンス制御回路110と、計算機システム120と、撮像装置130と、架台150と、局所コイル160とを備える。なお、磁気共鳴イメージング装置100に被検体P(例えば、人体)は含まれない。
図1に示すX軸、Y軸、およびZ軸は、磁気共鳴イメージング装置100に固有の装置座標系を構成する。例えば、Z軸方向は、傾斜磁場コイル102の円筒の軸方向に一致し、静磁場磁石101によって発生する静磁場の磁束に沿って設定される。また、Z軸方向は、後述する天板104aの長手方向および被検体Pの体軸方向と同方向である。また、X軸方向は、Z軸方向に直交する水平方向に沿って設定される。Y軸方向は、Z軸方向に直交する鉛直方向に沿って設定される。
架台150は、静磁場磁石101、傾斜磁場コイル102、送信コイル106及び受信コイル108を収容している。具体的には、架台150は、略円筒状(中心軸に直交する断面の形状が楕円状となるものを含む)に形成された中空のボア151を有し、ボア151を囲むように静磁場磁石101、傾斜磁場コイル102、送信コイル106及び受信コイル108を配置した状態で、それぞれを収容している。ここで、架台150が有するボア151内が、MRI画像の撮像時に被検体Pが配置される撮像空間となる。ボア151内は、本実施形態における検査領域の一例である。
局所コイル160は、天板104aに載置された被検体Pに設置され、被検体Pから発生する磁気共鳴信号を受信する受信コイルの機能を有する高周波コイル(RFコイル)である。局所コイル160には、撮像対象部位ごとに種々の種類がある。図1に示す例では、局所コイル160は、被検体Pの腹部に設置されるが、該設置位置に限定されるものではない。なお、局所コイル160は、被検体に高周波磁場を印加する送信コイルの機能をさらに有していてもよい。以下、本実施形態において単に高周波コイルという場合は、局所コイル160を示すものとする。なお、局所コイル160は磁気共鳴イメージング装置100に含まれないものとしても良い。
また、本実施形態においては、医師または技師等が被検体Pに局所コイル160を配置する作業を、コイルセッティングという。また、被検体Pには、ECG(Electrocardiogram)センサ、または呼吸センサ等の生体モニタがさらに設置されても良い。
シーケンス制御回路110は、計算機システム120から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源103、送信回路107、および受信回路109を制御することによって、被検体Pの撮像を行う。シーケンス制御回路110は、プロセッサにより実現されるものとしても良いし、ソフトウェアとハードウェアとの混合によって実現されても良い。
シーケンス情報とは、磁気共鳴イメージング装置100による検査で実行されるパルスシーケンスを定義する情報である。シーケンス情報は、医師または技師等の操作者によって指定された撮像条件、例えば、TR(繰り返し時間:Repetition Time)、TE(エコー時間:Echo Time)、スライス位置、スライス枚数、スライス厚、FOV(撮像視野:Field Of View)、プリパルスの位置やタイミング等、多数の撮像パラメータに情報に基づいて、計算機システム120によって生成されるものとする。以下、医師または技師等を総称する場合、単に技師等という。
寝台104は、被検体Pが載置される天板104aを備える。本実施形態においては、被検体Pが天板104aに載置された状態で、技師等がコイルセッティング及び被検体Pの姿勢の固定を行う際の寝台104及び天板104aの位置を、初期位置という。
寝台104は、寝台制御回路105による制御の下、天板104aを、被検体Pが載置された状態で、初期位置から架台150のボア151内へ挿入するように水平に移動させる。また、磁気共鳴画像の撮像終了後に、寝台104は、寝台制御回路105による制御の下、被検体Pが載置された天板104aをボア151から取り出し、初期位置に戻すように水平に移動させる。なお、寝台104全体が移動可能であっても良いし、寝台104自体は床に固定され、天板104aのみが移動しても良い。本実施形態において、天板104aが移動する、という場合には、寝台104全体が移動する場合と、寝台104が移動せずに天板104aのみが移動する場合と、のいずれを指しても良い。
また、寝台104は、高さを上下に変更可能である。被検体Pが天板104aに乗る際には寝台104は、寝台制御回路105の制御の下、高さを下限まで下げる。また、天板104aが架台150に向かって移動する際には、寝台104高さは上限まで上がった状態であるものとする。
寝台制御回路105は、計算機システム120による制御の下、寝台104を駆動して天板104aを長手方向および上下方向へ移動するプロセッサである。例えば、寝台制御回路105は、被検体PのFOVの中心が、磁場中心に位置するように、天板104aを移動する。寝台104および寝台制御回路105は、本実施形態における寝台装置の一例である。
撮像装置130は、被検体Pが載置された天板104aを含む監視領域Aを撮像する。監視領域Aは、少なくとも天板104aを含むものとする。撮像装置130は、光学カメラや赤外線カメラなどを選択することができ、監視領域の状況変化を検知することができるものであれば任意の撮像装置で構わない。本実施形態においては、監視領域Aは、天板104aの初期位置からボア151までと、その周囲とを含む。天板104aの移動中は、通常時には、監視領域Aには技師等は立ち入らないものとする。なお、撮像装置130は、磁気共鳴イメージング装置100に含まれないものとしても良い。
本実施形態においては、撮像装置130が撮像した画像を、実写画像という。実写画像は静止画でも良いし、動画でも良い。また、本実施形態においては、実写画像はグレースケール画像とするが、画像の態様はこれに限定されるものではない。実写画像は、赤外線カメラにより取得される赤外線画像でも良いし、光学カメラにより取得される画像でも良い。
図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置100の外観の一例を示す図である。図2に示すように、撮像装置130は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100が設置された部屋の天井に設置される。撮像装置130の設置位置はこれに限定されるものではなく、例えば、架台150の端部または磁気共鳴イメージング装置100が設置された部屋の壁等に設置されても良い。
なお、図2では、寝台104の一例として、移動可能なドッカブル寝台を示すが、寝台104の構成はこれに限定されるものではない。
図1に戻り、傾斜磁場電源103は、傾斜磁場コイル102に電流を供給する。また、傾斜磁場電源103は、後述のシーケンス制御回路110による制御の下、傾斜磁場コイル102に傾斜磁場を印加させる。
送信コイル106は、高周波磁場を印加することで、被検体Pの任意の領域を励起する。具体的には、送信コイル106は、傾斜磁場コイル102の内側に配置され、送信回路107からRFパルスの供給を受けて、高周波磁場を発生し、該高周波磁場を被検体Pに印加する。
受信コイル108は、傾斜磁場コイル102の内側に配置され、高周波磁場の影響によって被検体Pから発せられる磁気共鳴信号(以下、MR信号と称する)を受信する。受信コイル108は、MR信号を受信すると、受信したMR信号を受信回路109へ出力する。
なお、図1では、受信コイル108が、送信コイル106と別個に設けられる構成としたが、これは一例であり、当該構成に限定されるものではない。例えば、受信コイル108が送信コイル106と兼用される構成を採用しても良い。
受信回路109は、受信コイル108から出力されるアナログのMR(Magnetic Resonance)信号をアナログ・デジタル(AD)変換して、MRデータ(Magnetic Resonance)を生成する。また、受信回路109は、生成したMRデータをシーケンス制御回路110へ送信する。なお、AD変換に関しては、受信コイル108内で行っても構わない。また、受信回路109はAD変換以外にも任意の信号処理を行うことが可能である。
計算機システム120は、磁気共鳴イメージング装置100の全体制御、データ収集、および画像再構成などを行う。より詳細には、計算機システム120は、シーケンス制御回路110、および寝台制御回路105を制御する。計算機システム120は、インタフェース回路121、記憶回路122、処理回路123、入力インタフェース124、およびディスプレイ125を有する。
インタフェース回路121は、シーケンス制御回路110、寝台制御回路105、および撮像装置130と通信する。例えば、インタフェース回路121は、シーケンス情報をシーケンス制御回路110へ送信し、シーケンス制御回路110からMRデータを受信する。
記憶回路122は、各種のプログラムを記憶する。記憶回路122は、インタフェース回路121によって受信されたMRデータや、後述の収集機能123aによってk空間に配置されたk空間データ、後述する再構成機能123bによって生成された磁気共鳴画像等を記憶する。
また、記憶回路122は、各種のプログラムを記憶する。記憶回路122は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。なお、記憶回路122は、ハードウェアによる非一過性の記憶媒体としても用いられる。
入力インタフェース124は、技師等の操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。入力インタフェース124は、例えば、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード等によって実現される。入力インタフェース124は、処理回路123に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号に変換して処理回路123へと出力する。
例えば、入力インタフェース124は、天板104aの移動を停止させる停止ボタンを含む。技師等が停止ボタンを押下した場合、後述の処理回路123の制御の下、インタフェース回路121を介して寝台制御回路105に、天板104aの停止を指示する制御信号が送信される。この場合、寝台制御回路105は、天板104aの移動を停止する。また、入力インタフェース124は、さらに、停止した天板104aの移動を再開させる操作ボタンを含んでも良い。
また、入力インタフェース124は、被検体Pへのコイルセッティングが終了した場合に、技師等が押下する完了ボタンを含む。技師等が完了ボタンを押下した場合、後述の処理回路123にコイルセッティングの完了を示す情報が送信される。
ディスプレイ125は、処理回路123による制御の下、各種GUI(Graphical User Interface)や、磁気共鳴画像等を表示する。
処理回路123は、磁気共鳴イメージング装置100の全体制御を行う。より詳細には、処理回路123は、収集機能123aと、再構成機能123bと、推定機能123cと、撮像制御機能123dと、算出機能123eと、出力機能123fとを有する。収集機能123aは、収集部の一例である。再構成機能123bは、再構成部の一例である。推定機能123cは、推定部の一例である。撮像制御機能123dは、撮像制御部の一例である。また、撮像制御機能123dは、取得部の一例でもある。算出機能123eは、算出部の一例である。出力機能123fは、出力部の一例である。
ここで、例えば、処理回路123の構成要素である収集機能123a、再構成機能123b、推定機能123c、撮像制御機能123d、算出機能123e、および出力機能123fの各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路122に記憶されている。処理回路123は、プロセッサである。例えば、処理回路123は、プログラムを記憶回路122から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路123は、図1の処理回路123内に示された各機能を有することとなる。なお、図1においては単一のプロセッサにて収集機能123a、再構成機能123b、推定機能123c、撮像制御機能123d、算出機能123e、および出力機能123fにて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路123を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、図1においては単一の記憶回路122が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路123は個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
上記説明では、「プロセッサ」が各機能に対応するプログラムを記憶回路から読み出して実行する例を説明したが、実施形態はこれに限定されない。「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit )、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device :CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサがASICである場合、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
収集機能123aは、各種のパルスシーケンスを実行することにより、パルスシーケンスの実行によって発生したMR信号から変換されたMRデータを、インタフェース回路121を介してシーケンス制御回路110から収集する。また、収集機能123aは、収集したMRデータを、傾斜磁場により付与された位相エンコード量や周波数エンコード量に従って配置させる。k空間に配置されたMRデータは、k空間データと称される。k空間データは、記憶回路122に保存される。
再構成機能123bは、記憶回路122に記憶されたk空間データに基づいて磁気共鳴画像を生成する。例えば、再構成機能123bは、k空間データにフーリエ変換などの再構成処理を実行することにより、磁気共鳴画像を生成する。再構成機能123bは、生成した磁気共鳴画像を、例えば、記憶回路122に保存する。
推定機能123cは、撮像装置130によって監視領域Aが撮像された実写画像に基づいて、該実写画像の撮像時刻より後の監視領域Aの状態を推定画像として生成する。ここで、推定画像は監視領域Aにおいて異常状態が発生していない状態を推定したものであり、時系列に沿って複数の推定画像が生成される。
本実施形態においては、推定画像の生成元となる実写画像を、基準画像という。基準画像は、天板104aに載置された被検体Pの外観を含む監視領域Aを撮像した実写画像である。基準画像は、第1の実写画像の一例である。また、撮像装置130によって基準画像が撮像されるタイミングは、第1のタイミングの一例である。
ここで、図3を用いて、本実施形態の推定画像について説明する。図3は、第1の実施形態に係る基準画像31、推定画像40a~40c、監視画像32a~32c、および差分画像50a~50cの一例を示す図である。図3では、時刻t1からt4に向けて時間が経過することを示す。監視画像32a~32cは、天板104aの移動中に監視領域Aが撮像された実写画像である。監視画像32a~32cは、推定画像40a~40cと実際の監視領域Aの状態との差異を検出することを目的として、磁気共鳴イメージング装置100が取得する画像である。また、差分画像50a~50cは、推定画像40a~40cと監視画像32a~32cとの差分を表す画像である。監視画像32a~32cおよび差分画像50a~50cの詳細は後述する。
時刻t1は、第1のタイミングの一例である。時刻t2~t4は、時刻t1よりも後の時刻であり、t2とt3、およびt3とt4の間の時間間隔は一定であるものとする。例えば、該時間間隔は、例えば、天板104aが初期位置から架台150まで移動するために要する時間を等分した時間間隔としても良い。該時間間隔は、本実施形態における所定の時間の一例である。また、該時間間隔は、撮像装置130によって撮像される画像のフレームレートに合わせて設定されてもよいし、“n秒ごと”のように予め決められた時間長であっても良い。時刻t2~t4は、それぞれ、第2のタイミングの一例である。
なお、図3では、基準画像31、推定画像40a~40c、監視画像32a~32c、および差分画像50a~50cの上方を架台150側とする。
推定機能123cは、時刻t1に撮像された基準画像31から、時刻t2~t4に対応する推定画像40a~40cを生成する。以下、個々の推定画像40a~40cを特に区別しない場合には、単に推定画像40という。また、推定画像40は、グレースケール画像であるものとする。
例えば、推定機能123cは、予め定められた天板104aの移動速度と、天板104aの初期位置から架台150までの距離に応じて、時刻t2~t4における天板104aおよび被検体Pの位置を推定する。推定機能123cは、基準画像31から、時刻t2~t4の各々に対応する被検体Pの推定位置に応じた推定画像40a~40cを生成する。なお、推定機能123cは、時刻t1に撮像された基準画像31だけではなく、時刻t1の隣接時刻に撮像された実写画像を、推定画像40a~40cの生成に併せて用いても良い。推定画像40の生成においては、基準画像31が撮像された時点から、被検体Pの位置および姿勢、被検体Pに固定された局所コイル160または他の機器の位置、および天板104aの周囲の技師等の位置に全く変化がないことを前提とする。換言すれば、推定画像40は、天板104aの移動以外は、第1のタイミングから監視領域Aの状態に変化がないことを前提とした画像である。
図3に示すように、天板104aは時間の経過に伴って架台150側に向かって移動するため、推定画像40に描出される被検体Pの位置は基準画像と比べて変化する。例えば、時刻t2の時点における推定画像40aは、基準画像31とほぼ変化がないが、時刻t3の時点における推定画像40bは、基準画像31よりも被検体Pが上方に移動するように描出されている。また、推定機能123cは、時刻t4の時点においては、被検体Pの頭部が架台150のボア151内に挿入されると推定したため、推定画像40cにおいては、被検体Pの頭部は描出されない。なお、推定画像40に描出される被検体Pの位置の移動は、推定画像40cのように、天板104aの移動に伴って被検体Pの身体が監視領域Aの外に出ることも含む。
なお、図3では、被検体Pの頭部が架台150のボア151内に挿入されるまでの推定画像40を図示するが、推定機能123cは、例えば、天板104aの初期位置から、被検体Pの全身がボア151に入る位置に天板104aが移動するまでの推定画像40を生成しても良い。
推定機能123cは、生成した推定画像40a~40cを時刻t2~t4に対応付けて、記憶回路122に保存する。
図1に戻り、撮像制御機能123dは、基準画像31を撮像する第1のタイミングを決定し、決定した第1のタイミングにおいて撮像された基準画像を取得する。例えば、撮像装置130は継続的に実写画像を撮像してインタフェース回路121に順次送信しており、撮像制御機能123dは、送信された実写画像のうち、撮像時刻が第1のタイミングであるものを、基準画像として取得する。あるいは、撮像制御機能123dは、第1のタイミングを判定した場合に、撮像装置130に対して撮像を指示する制御信号を送信しても良い。
撮像制御機能123dは、寝台104の動作、天板104aの動作、および被検体Pに対する撮像用の医用機器の設置状態、の少なくとも1つに基づいて第1のタイミングを決定する。撮像用の医用機器は、例えば、上述の局所コイル160である。また、ECGセンサ、または呼吸センサ等の生体モニタを撮像用の医用機器としても良い。
より詳細には、本実施形態の撮像制御機能123dは、「寝台104の高さが上限まで上がっていること」、「コイルセッティングが完了していること」、「監視領域Aに被検体P以外の人物が含まれないこと」、および「天板104aの水平移動の開始を検出したこと」の4つの条件を全て満たしたタイミングを、第1のタイミングと判定する。
例えば、撮像制御機能123dは、寝台制御回路105から、インタフェース回路121を介して、寝台104の高さを取得する。
また、撮像制御機能123dは、技師等によって完了ボタンが押下された場合に、被検体Pに対する局所コイル160のコイルセッティングが完了したと判定する。
なお、コイルセッティングの完了の判定手法はこれに限定されるものではない。例えば、撮像制御機能123dは、磁気共鳴画像の撮像条件に基づいて、磁気共鳴画像の撮像に使用される局所コイル160の種類および該局所コイル160の設置位置を特定し、撮像装置130によって撮像された実写画像において、撮像に使用される局所コイル160が所定の設置位置に描出されている場合に、コイルセッティングが完了したと判定しても良い。局所コイル160の設置は、例えば局所コイル160の種類によって特定されるものとする。
また、撮像制御機能123dは、撮像装置130によって撮像された実写画像に、被検体P以外の人物、例えば技師等が全てフレームアウトしている場合に、監視領域Aに被検体P以外の人物が含まれないと判定する。
また、撮像制御機能123dは、寝台制御回路105から、天板104aの水平移動の開始を示す信号を取得した場合に、天板104aの水平移動の開始を検出したと判定する。なお、撮像制御機能123dは、入力インタフェース124から、技師等が天板104aの水平移動の開始を指示する操作をしたことを受け付けた場合に、天板104aの水平移動の開始を検出したと判定しても良い。
なお、上記の4つの条件が単独で、第1のタイミングの判定基準となっても良いし、4つの条件のうちのいくつかが組み合わされて第1のタイミングの判定基準となっても良い。例えば、撮像制御機能123dは、被検体Pに対する撮像用の医用機器の設置状態のみを条件として、第1のタイミングを判定しても良い。具体的には、撮像制御機能123dは、コイルセッティングが完了したタイミングを、第1のタイミングと判定しても良い。
また、上記の4つの条件のいずれを第1のタイミングの判定基準とするかについて、技師等が選択できるようにしても良い。
撮像制御機能123dは、第1のタイミングになったことを判定した場合に、該第1のタイミングに撮像された基準画像31を取得し、推定機能123cに送出する。
算出機能123eは、第1のタイミングよりも後の第2のタイミングに監視領域Aが撮像装置130によって撮像された監視画像32a~32cと、複数の推定画像40a~40cのうち第2のタイミングと対応する時刻における監視領域Aの状態を表す推定画像40と、の差異を表す指標値を算出する。以下、監視画像32a~32cを特に区別しない場合には、監視画像32という。監視画像32は、第2の実写画像の一例である。
ここで、再び図3を用いて、推定画像40と監視画像32との差異について説明する。図3に示すように、監視画像32a~32cは、それぞれ、第1のタイミングである時刻t1よりも後の時刻t2~t4に撮像装置130によって撮像された実写画像である。
例えば、撮像装置130が継続的に実写画像を撮像してインタフェース回路121に順次送信している場合、算出機能123eは、撮像装置130によって撮像された実写画像のうち、推定機能123cによって生成された推定画像40a~40cに対応付けられた時刻t2~t4と同じ時刻に撮像された実写画像を、監視画像32として取得する。算出機能123eは、例えば、被検体Pの架台150のボア151への移送が完了するまで、監視画像32を継続して取得する。
算出機能123eは、時刻t2~t4に対応付けられた推定画像40a~40cと、時刻t2~t4に撮像された監視画像32a~32cとを、監視画像32a~32cを取得する度に順次比較し、差分を求める。
図3に示す差分画像50a~50cは、推定画像40a~40cと監視画像32a~32cとの差分を表すグレースケール画像である。以下、差分画像50a~50cを特に区別しない場合には、差分画像50という。差分画像50は、同じ時刻に対応付けられた推定画像40と監視画像32に差異がない範囲を白色で表示し、差異がある範囲をグレースケール値で表示した画像である。
例えば、図3に示す例では、時刻t2に対応付けられた推定画像40aと、監視画像32aとには差異が無いため、差分画像50aは全画素が白色で表示されている。また、時刻t3においても、推定画像40bと監視画像32bとには差異が無いため、差分画像50bは全画素が白色で表示されている。これに対して、時刻t4においては、監視画像32cに技師20の頭部が映り込み、また、被検体Pの位置や腕の向きが変化しているため、推定画像40cと監視画像32cとに差異が生じている。このため、差分画像50cには、推定画像40cと監視画像32cとの差異部分だけが、黒色で表示されている。
ここで、図4を用いて、差分画像50についてより詳細に説明する。図4は、第1の実施形態における差分画像50の一例を示す図である。本実施形態においては、例えば、グレースケール値を、白色を“255”、黒色を“0”とした“0”~“255”の値で表すものとする。グレースケール値は、画素値の一例である。
算出機能123eは、同じ時刻に対応付けられた推定画像40と監視画像32の各画素のグレースケール値の差異の絶対値を算出する。なお、比較対象の推定画像40と監視画像32に対応付けられた時刻は、完全に一致するものでも良いし、所定の時間以下の差異を許容するものとしても良い。
図3、4に示す差分画像50の各画素のグレースケール値は、同じ時刻に対応付けられた推定画像40の各画素のグレースケール値と監視画像32の各画素のグレースケール値との差分の絶対値である。
例えば、推定画像40および監視画像32において、天板104aが描出された画像領域に含まれる画素のグレースケール値が“255”であるとする。この場合、推定画像40と監視画像32の両方で天板104aが描出されて差異が発生していない画像領域については、グレースケール値の差分が“255-255=0”となる。このため、該画像領域については、図4に示す差分画像50の画像領域70のように、黒色となる。
また、推定画像40および監視画像32において、被検体Pが描出された画像領域に含まれる画素のグレースケール値が“0”であるとする。この場合、推定画像40と監視画像32の両方で被検体Pが描出されて差異が発生していない画像領域については、グレースケール値の差分が“0-0=0”となる。このため、該画像領域については、図4に示す差分画像50の画像領域71のように、黒色となる。
また、推定画像40に被検体Pが描出されているが、監視画像32では被検体Pが描出されていない画像領域については、グレースケール値の差分が“0-255=-255”となる。また、推定画像40に被検体Pが描出されていないが、監視画像32では被検体Pが描出されている画像領域については、グレースケール値の差分が“255-0=255”となる。いずれの場合も、グレースケール値の差分の絶対値は“255”となる。このため、これらの画像領域については、図4に示す差分画像50の画像領域72のように、白色となる。
さらに、算出機能123eは、同じ時刻に対応付けられた推定画像40と監視画像32の各画素のグレースケール値の差分の絶対値の合計を算出する。該合計は、本実施形態における指標値の一例である。推定画像40と監視画像32の差異が大きいほど、指標値の値は大きくなる。
なお、図3、4では説明のために差分画像50を画像として図示したが、算出機能123eは、推定画像40と監視画像32の差異を画像化しなくとも良い。
また、算出機能123eが推定画像40と監視画像32の差異を算出する手法は、上述の例に限定されるものではない。
また、指標値は、推定画像40と監視画像32との差異を表す値であれば良く、グレースケール値の差異の絶対値の合計に限定されるものではない。例えば、指標値は、推定画像40に含まれる画素のうち、監視画像32と差異が生じた画素の割合でも良い。
算出機能123eは、算出した指標値を、出力機能123fに送出する。
図1に戻り、出力機能123fは、指標値に基づいて、監視領域Aの状態の変化に関する情報を出力する。
本実施形態においては、監視領域Aの状態の変化に関する情報は、被検体Pの位置の変化または天板104aの周囲の物体の位置の変化を報知する警告である。本実施形態においては、物体は、人物を含む。例えば、天板104aの周囲の物体の位置の変化は、天板104aの周囲にいる技師20の位置の変化を含む。
より詳細には、出力機能123fは、算出機能123eによって算出された指標値が閾値より大きい場合に、ディスプレイ125に警告を出力する。警告は、画像でも良いし、監視領域Aに変化があることを通知するメッセージでも良い。例えば、出力機能123fは、指標値が閾値より大きくなった時刻における監視画像32を、メッセージと共にディスプレイ125に表示しても良い。また、出力機能123fは、不図示のスピーカー等を介して音声または警告音を出力しても良い。
警告の出力条件となる指標値の閾値は、予め定められるものとしても良いし、操作者が設定可能であるものとしても良い。
次に、以上のように構成された本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100で実行される監視処理の流れについて説明する。図5は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置100で実行される監視処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、このフローチャートの処理の開始時には、撮像装置130は継続的に実写画像を撮像してインタフェース回路121に順次送信しているものとする。
まず、撮像制御機能123dは、第1のタイミングの条件が満たされたか否かを、判定する(S1)。
例えば、撮像制御機能123dは、「寝台104の高さが上限まで上がっていること」、「コイルセッティングが完了していること」、「監視領域Aに被検体P以外の人物が含まれないこと」、および「天板104aの水平移動の開始を検出したこと」の4つの条件が全て満たされていない場合は、第1のタイミングにはなっていないと判定する(S1“No”)この場合、撮像制御機能123dは、S1の処理を繰り返す。
また、撮像制御機能123dは、上記の4つの条件が全て満たされた場合に、第1のタイミングになったと判定する(S1)。この場合、撮像制御機能123dは、撮像装置130から送信された実写画像のうち、撮像時刻が第1のタイミングであるものを、基準画像31として取得する(S2)。撮像制御機能123dは、取得した基準画像31を、推定機能123cに送出する。
次に、推定機能123cは、基準画像31から、第1のタイミングより後の所定の時間ごとの監視領域Aの状態を表す複数の推定画像40を生成する(S3)。
次に、算出機能123eは、撮像装置130から監視領域Aの状態が撮像された監視画像32を取得する(S4)。
そして、算出機能123eは、監視画像32と、該監視画像32の撮像時刻と同じ時刻に対応付けられた推定画像40と、の差異を表す指標値を算出する(S5)。算出機能123eは、算出した指標値を、出力機能123fに送出する。
次に、出力機能123fは、指標値が閾値より大きいか否かを判定する(S6)。出力機能123fは、指標値が閾値より大きいと判定した場合(S6“Yes”)、ディスプレイ125に警告を出力する(S7)。例えば、該警告を把握した技師20等が停止ボタンを押下すると、天板104aの移動が停止する。
次に、算出機能123eは、被検体Pの架台150のボア151への移送が完了したか否かを判定する(S8)。なお、出力機能123fが指標値が閾値以下であると判定した場合(S6“No”)にも、S8の処理に進む。
例えば、算出機能123eは、寝台制御回路105から、インタフェース回路121を介して、天板104aの水平移動が停止したことを表す信号を取得した場合に、被検体Pの架台150のボア151への移送が完了したと判定する(S8“Yes”)。この場合、このフローチャートの処理は終了する。
また、算出機能123eは、被検体Pの架台150のボア151への移送が完了していないと判定した場合(S8“No”)、S4の処理に戻り、新たな監視画像32を取得する。
このように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、被検体Pが載置された寝台104の天板104aを含む監視領域Aが第1のタイミングに撮像された基準画像31に基づいて、第1のタイミングより後の所定の時間ごとの監視領域の状態の時系列の変化を表す複数の推定画像40を生成し、第1のタイミングよりも後の第2のタイミングに監視領域Aが撮像された監視画像32と第2のタイミングと対応する時刻における推定画像40との差異を表す指標値に基づいて、監視領域Aの状態の変化に関する情報を出力する。このため、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、天板104a上の被検体Pの位置の変化を、医師または技師20等に把握させることにより、医師または技師20等の手動操作によって、天板104aの移動停止等の対処を迅速に実施させることができる。また、被検体Pが天板10aから落下しそうになる等の何らかの異常が発生した場合に、天板104aの周囲にいる技師20等が該異常を察知して天板104aに駆け寄る場合がある。本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、このような場合に、技師20等が天板104aに接近したことを監視領域Aの状態の変化として出力することにより、天板104aの周囲にいない医師等に対しても、該異常の発生を把握させることができる。
例えば、天板104aが自動的に移動している間に、被検体Pが動くと、天板104aから被検体Pまたは被検体Pに設置された局所コイル160等の機器が落下する可能性や、望ましい撮像条件で磁気共鳴画像を撮像することが困難になる可能性がある。このため、医師または技師20等が、監視領域Aの状態の変化を迅速に把握することで、被検体Pまたは被検体Pに設置された局所コイル160等の機器が落下することや、磁気共鳴画像の撮像のやり直し等の発生を低減することができる。
また、天板104aの周囲の技師20等が、被検体Pが天板10aから落下しそうになる等の何らかの異常を察知して天板104aに駆け寄ったり手を伸ばしたりする場合がある。本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、このような技師20等の動きを監視領域Aの状態の変化として検出して報知することにより、間接的に、被検体Pに何らかの異常が発生していることを報知できる。このため、停止ボタンの付近にいる他の技師等が、天板104aの停止等の対応を迅速に行うことが可能となる。
また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、天板104aの動作、および被検体Pに対する撮像用の医用機器の設置状態、の少なくとも1つに基づいて第1のタイミングを決定する。このため、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、天板104aに載置された被検体Pの移動の準備が完了した状態になったことを高精度に判定し、該状態を撮像した実写画像を基準画像31とすることができる。
また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、局所コイル160の被検体Pへの固定が完了したタイミングを、第1のタイミングと判定する。このため、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、被検体Pが磁気共鳴画像の撮像条件に即した姿勢で固定された状態を撮像した実写画像を、基準画像31とすることができる。
また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、監視領域Aの状態の変化に関する情報として、被検体Pの位置の変化または天板104aの周囲の物体の位置の変化を報知する警告を出力する。このため、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、被検体Pの位置の変化または天板104aの周囲の物体の位置の変化を、医師または技師20等に容易に把握させることができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、磁気共鳴イメージング装置100は、被検体Pの位置の変化または天板104aの周囲の物体の位置の変化を報知する警告を出力していた。この第2の実施形態では、磁気共鳴イメージング装置100は、指標値の値に応じて、寝台104または天板104aの移動の中止を指示する制御信号を出力する。
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、第1の実施形態と同様の構成を備える。また、磁気共鳴イメージング装置100の処理回路123は、第1の実施形態と同様に、収集機能123aと、再構成機能123bと、推定機能123cと、撮像制御機能123dと、算出機能123eと、出力機能123fとを備える。
本実施形態の出力機能123fは、第1の実施形態の機能に加えて、指標値の値に応じて、寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号を出力する。また、本実施形態の出力機能123fは、指標値の大きさに応じて、段階的に、出力する制御信号または警告の内容を変更しても良い。
例えば、出力機能123fは、算出機能123eによって算出された指標値が、第1の閾値より大きい場合に、天板104aの停止を指示する制御信号を出力する。また、寝台104自体が移動する構成の場合には、出力機能123fは、算出機能123eによって算出された指標値が、第1の閾値より大きい場合に、寝台104の停止を指示する制御信号を出力する。出力機能123fが寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号を出力した場合、寝台制御回路105は、該制御信号に基づいて、寝台104または天板104aを停止させる。
また、出力機能123fは、算出機能123eによって算出された指標値が、第2の閾値より大きい場合に、寝台104または天板104aの移動速度の変更を指示する制御信号を出力する。より具体的には、出力機能123fは、指標値が、第2の閾値より大きい場合に、寝台104または天板104aの移動速度を低下させる制御信号を出力する。出力機能123fが移動速度を低下させる制御信号を出力した場合、寝台制御回路105は、該制御信号に基づいて、寝台104または天板104aの移動速度を低下させる。第2の閾値は、第1の閾値よりも小さい値とする。
寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号は、本実施形態における監視領域Aの状態の変化に関する情報の一例である。また、寝台104または天板104aの移動速度の変更を指示する制御信号も、本実施形態における監視領域Aの状態の変化に関する情報の一例である。
また、出力機能123fは、指標値が、第2の閾値より大きい場合に、第1の実施形態と同様に、警告を出力しても良い。
図6は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置100で実行される監視処理の流れの一例を示すフローチャートである。
S1の第1のタイミングの判定から、S5の指標値の計算までは、第1の実施形態と同様の処理である。
そして、出力機能123fは、算出機能123eによって算出された指標値が、第1の閾値より大きいか否かを判定する(S101)。出力機能123fは、指標値が第1の閾値より大きいと判定した場合(S101“Yes”)、天板104aの停止の制御信号を出力する(S102)。この場合、寝台制御回路105は、天板104aの移動を停止する。
次に、算出機能123eは、被検体Pの架台150のボア151への移送が完了したか否かを判定する(S8)。例えば、技師20等によって、天板104aの移動を再開する操作が入力され、かつ、天板104aがボア151内の所定の位置まで到達していない場合、算出機能123eは、被検体Pの架台150のボア151への移送が完了していないと判定する(S8“Yes”)。この場合、天板104aは移動を再開し、S4の処理に戻る。
なお、天板140aが停止後に移動を再開した場合、算出機能123eは、天板104aが停止していた時間を、推定画像40に対応付けられた時刻から減算し、減算後の時刻に基づいて、推定画像40と監視画像32とを比較する。
また、出力機能123fは、指標値が第1の閾値以下であると判定した場合(S101“No”)、指標値が、第2の閾値より大きいか否かを判定する(S103)。
出力機能123fは、指標値が第2の閾値より大きいと判定した場合(S103“Yes”)、警告を出力する(S104)。また、この場合、出力機能123fは、天板104aの移動速度の変更を指示する制御信号を出力する(S105)。
また、出力機能123fは、指標値が第2の閾値以下であると判定した場合(S103“No”)、S8の天板104aの移送完了の有無の判定に進む。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態では、監視領域Aの状態の変化に関する情報は、寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号である。このため、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、第1の実施形態の効果を備えた上で、技師20等が手動で停止ボタンを押下しなくとも、天板104aの移動を自動的に停止させるため、より確実に寝台104または天板104aを停止することができる。
なお、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100では、指標値が第2の閾値を超えた場合に天板104aの速度を低下させ、さらに第1の閾値を超えた場合に天板104aを停止させる、という段階的な制御を例示したが、単に、指標値が閾値を超えたら天板104aを停止させるという制御を行っても良い。また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100では、天板104aの速度を低下させる際に警告を出力するとしたが、警告を出力せずに天板104aを停止させても良い。
また、本実施形態では、指標値が第1の閾値以下かつ第2の閾値より大きい場合に、出力機能123fは、天板104aの速度の変更を指示する制御信号するとしたが、速度の変更の判定の手法はこれに限定されるものではない。例えば、磁気共鳴イメージング装置100の記憶回路122は、指標値の範囲と、天板104aの移動速度とが対応付けられた速度情報を記憶しても良い。速度情報は、例えば、指標値が大きくなるほど移動速度が遅くなるように指標値の範囲と、天板104aの移動速度とが対応付けられたテーブルである。この場合、出力機能123fは、速度情報から、算出機能123eによって算出された指標値が対応付けられた移動速度を特定し、天板104aの移動速度を特定した移動速度に変更するように指示する制御信号を出力する。
(第3の実施形態)
上述の第1、第2の実施形態では、同じ時刻に対応付けられた推定画像40と監視画像32の各画素のグレースケール値の差異の絶対値の合計を、指標値としていたが、指標値は、画像全体の差異の絶対値の合計には限定されない。例えば、この第3の実施形態では、推定画像40と監視画像32とをそれぞれ複数の画像領域に分割し、複数の画像領域ごとに指標値を算出する。
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、第1の実施形態と同様の構成を備える。また、磁気共鳴イメージング装置100の処理回路123は、第1の実施形態と同様に、収集機能123aと、再構成機能123bと、推定機能123cと、撮像制御機能123dと、算出機能123eと、出力機能123fとを備える。
本実施形態の算出機能123eは、第1の実施形態の機能に加えて、推定画像40と監視画像32とをそれぞれ複数の画像領域に分割し、複数の画像領域ごとに指標値を算出する。
図7は、第3の実施形態に係る差分画像51の一例を示す図である。図7に示すように、差分画像51は、左右に2つの画像領域に分割されている。左側に位置する第1の画像領域81は、推定画像40の左半分の画像領域と、監視画像32の左半分の画像領域との差異を表す。また、右側に位置する第2の画像領域82は、推定画像40の右半分の画像領域と、監視画像32の右半分の画像領域との差異を表す。
算出機能123eは、差分画像51の第1の画像領域81に含まれる画素のグレースケール値の合計を、推定画像40の左半分の画像領域と、監視画像32の左半分の画像領域との差異を表す指標値として算出する。また、算出機能123eは、差分画像51の第2の画像領域82に含まれる画素のグレースケール値の合計を、推定画像40の右半分の画像領域と、監視画像32の右半分の画像領域との差異を表す指標値として算出する。
なお、図7では2つの画像領域を図示したが、画像領域の数はこれに限定されるものではない。また、画像領域の大きさ、および形状は、均等でなくとも良い。
本実施形態の出力機能123fは、複数の画像領域ごとに算出された複数の指標値のうち、閾値を超えたものが1つでもある場合には、警告を出力する。なお、出力機能123fは、第2の実施形態のように、寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号、または、寝台104または天板104aの移動速度の変更を指示する制御信号を出力しても良い。
このように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、複数の画像領域ごとに算出された指標値に基づいて、監視領域Aの状態の変化に関する情報を出力するため、第1の実施形態の効果を備えた上で、監視領域Aの状態の変化を、より高精度に検知することができる。例えば、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、監視領域A全体としては差異が少ない場合でも、被検体Pの身体の一部が局所的に移動した場合等を、より高精度に指標値の変化として検知可能となる。
(第4の実施形態)
上述の第1~第3の実施形態では、推定画像40と監視画像32の差異が生じた位置に関わらず、指標値を算出していた。この第4の実施形態では、推定画像40と監視画像32の差異が生じた位置に応じて、重み付け加算した値を、指標値とする。
図8は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、第1の実施形態と同様の構成を備える。また、磁気共鳴イメージング装置100の処理回路123は、収集機能123aと、再構成機能123bと、推定機能123cと、撮像制御機能123dと、算出機能123eと、出力機能123fと、生成機能123gとを備える。生成機能123gは、生成部の一例である。
生成機能123gは、差異が生じた位置と、差分の絶対値の重み係数とを対応付けた重み付けマップを生成する。
図9は、第4の実施形態に係る重み付けマップ90の一例を示す図である。生成機能123gは、図9に示すように、被検体Pの撮像領域の中心92が最も重み係数の値が大きく、撮像領域の中心92から離れるほど、最も重み係数の値が小さくなるように、重み付けマップ90を生成する。図9に示す例では、重み係数は、“0”~“100”、または“0.1”~“100”としているが、これらの値範囲に限定されるものではない。
図9に示す円は、等高線のように、同じ重み係数の範囲を示している。なお、円同士の間隔、および各円が表す重み係数の値は、固定されていても良いし、操作者が変更可能であっても良い。
生成機能123gは、例えば、基準画像31から被検体Pに固定された局所コイル160の位置を、エッジ検出等の画像処理によって特定し、局所コイル160の中心を、撮像領域の中心92として重み付けマップ90を生成する。
なお、撮像領域の中心92の特定手法はこれに限定されるものではない。例えば、生成機能123gは、磁気共鳴画像の撮像条件として登録されたFOVの情報や、その他の撮像に関する情報に基づいて、被検体Pの撮像領域を特定しても良い。この場合、生成機能123gは、基準画像31からエッジ検出等の画像処理によって特定した被検体Pの身体の輪郭から、磁気共鳴画像の撮像条件から特定した撮像領域に相当する画像領域を特定し、該画像領域の中心を、撮像領域の中心92とする。また、操作者が画面上で、撮像領域の中心92を指定可能であっても良い。
また、図10は、第4の実施形態に係る重み付けマップ91の他の一例を示す図である。生成機能123gは、図10に示すように、特定の位置の画像領域の重み係数を高くするように、重み付けマップ91を生成しても良い。特定の位置とは、例えば、局所コイル160が設置された位置や、天板104aの縁等である。
例えば、生成機能123gは、被検体Pに設置された局所コイル160の位置に基づいて、局所コイル160から近いほど、差分の絶対値に対する重み係数が大きくなるように、重み付けマップ91を生成しても良い。図10に示す画像領域61は、局所コイル160が描出された領域である。図10では、生成機能123gは、局所コイル160が描出された画像領域61の重み係数を、他の画像領域よりも高くしている。
また、生成機能123gは、天板104aの縁が描出された画像領域60a,60bを、他の画像領域よりも重み係数を高くするように、重み付けマップ91を生成しても良い。
生成機能123gは、例えば、基準画像31が取得された後に、該基準画像31に基づいて、重み付けマップ90または重み付けマップ91を生成する。
本実施形態の算出機能123eは、同じ時刻に対応付けられた推定画像40と監視画像32の各画素のグレースケール値の差分の絶対値を、推定画像40と監視画像32の差異が生じた位置に応じて重み付け加算することにより、指標値を算出する。より詳細には、算出機能123eは、生成機能123gによって生成された重み付けマップ90または重み付けマップ91に基づいて、複数の推定画像40a~40cのうち第2のタイミングと対応する時刻における監視領域Aの状態を表す推定画像40と、第2のタイミングで撮像された監視画像32とのグレースケール値の画素ごとの差分の絶対値を、差分の発生した位置に応じて重み付け加算することにより、指標値を算出する。
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、差分の発生した位置に応じて重み付け加算して指標値を求めることにより、第1の実施形態の効果を備えた上で、重要な箇所で発生した差異についてはより高精度に検知すると共に、重要度の低い箇所で発生した差異によって警告や天板104aの停止が発生することを低減することができる。
具体的には、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、被検体Pに設置された局所コイル160または撮像領域の中心92から近いほど、重み係数が大きくなる重み付けマップ90,91に基づいて、差分の絶対値を重み付け加算して指標値を求めることにより、被検体Pの身体の部位のうち、撮像対象の部位の移動を、より高精度に検知することができる。例えば、撮像対象の部位が腹部である場合、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、被検体Pの腹部の動きを高精度に検知することにより、磁気共鳴画像の撮像が撮り直しになることを、低減することができる。また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、撮像対象の部位から遠い、例えば足先などが動くことで必要以上に警告が発生することなどを低減することができる。
なお、本実施形態で例示した重み付けマップ90,91は一例であり、他の基準に応じて、重み付け係数が定められても良い。また、操作者が、使用する重み付けマップ90,91を選択可能であっても良い。
(第5の実施形態)
この第5の実施形態では、磁気共鳴イメージング装置100は、監視領域Aを移動する物体の移動速度または移動方向に応じて、警告または制御信号を出力する。
本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100は、第1の実施形態と同様の構成を備える。また、磁気共鳴イメージング装置100の処理回路123は、第1の実施形態と同様に、収集機能123aと、再構成機能123bと、推定機能123cと、撮像制御機能123dと、算出機能123eと、出力機能123fとを備える。
本実施形態の算出機能123eは、複数の監視画像32と、該複数の監視画像32の撮像タイミングと対応する複数の時刻に対応付けられた複数の推定画像40と、の差異に基づいて、天板104a上の物体または監視領域Aに含まれる天板104aの周囲の物体の移動速度および移動方向の少なくとも1つを算出する。本実施形態においては、算出機能123eは、移動速度と移動方向の両方を算出するものとするが、いずれか一方のみを算出しても良い。
天板104a上の物体または監視領域Aに含まれる天板104aの周囲の物体は、人物を含む。例えば、天板104a上の物体または監視領域Aに含まれる天板104aの周囲の物体は、被検体P、技師20、被検体Pに固定された局所コイル160、ECGセンサ、または呼吸センサ等の生体モニタ等であるが、これらに限定されるものではない。
図11は、第5の実施形態に係る物体171の移動速度および移動方向の一例を示す図である。物体171は、例えば、天板104a上に載置された生体モニタである。なお、図11では、被検体Pを省略している。
図11に示す例では、天板104a上の物体171が時刻t2から時刻t3にかけて天板104aの外側に向かって移動している。この場合、算出機能123eは、時刻t2における差分画像50dと、時刻t3における差分画像50eとの差異から、時刻t2から時刻t3にかけて物体171が移動した距離L1、および物体171の移動方向を求める。図11に示す例では、物体171は、X軸方向に移動しており、天板104aの内側から天板104aの縁に向かって移動している。
また、算出機能123eは、物体171が天板104a上に位置し、物体171の移動方向が、天板104aの内側から外側に向かう方向である場合、監視画像32上の物体171の位置から天板104aの縁までの距離と、物体171の移動方向と、物体の移動速度から、物体171が天板104aの縁に到達する時刻を算出する。
また、算出機能123eは、物体171が天板104aの周囲に位置し、物体171の移動方向が、天板104aの外側から内側に向かう方向である場合にも、監視画像32上の物体171の位置から天板104aの縁までの距離と、物体171の移動方向と、物体の移動速度から、物体171が天板104aの縁に到達する時刻を算出しても良い。
本実施形態の出力機能123fは、物体171の位置、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに応じて、監視領域Aの状態の変化に関する情報を出力する。
例えば、出力機能123fは、算出機能123eによって算出された天板104a上の物体171が天板104aの縁に到達する時刻が、現在時刻から所定の時間以内である場合に、警告を出力する。所定の時間は、予め定められても良いし、技師20等の操作者が設定可能でも良い。
また、出力機能123fは、物体が天板104aの外側に位置し、該物体の移動方向が、天板104aに向かう方向である場合であって、物体が天板104aの縁に到達した場合、寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号を出力する。例えば、出力機能123fは、天板104aの周囲に位置する技師20が、天板104aの縁に接触した場合、寝台104または天板104aの停止を指示する制御信号を出力する。
また、出力機能123fは、算出機能123eによって、天板104aの周囲に位置する物体が天板104aの縁に到達する時刻が算出された場合、物体171が天板104aの縁に到達する時刻が、現在時刻から所定の時間以内である場合に、天板104aを停止するものとしても良い。また、この場合は、出力機能123fは、天板104aを停止せずに、警告を出力するとしても良い。
このように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、監視領域A内の物体の位置、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに応じて、監視領域の状態の変化に関する情報を出力することにより、第1の実施形態の効果を備えた上で、より高精度な監視を行うことができる。
また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、物体171が天板104aの縁に到達する時刻を算出し、該時刻が現在時刻から所定の時間以内である場合に警告を出力するため、天板104a上の被検体Pや医用機器等が天板104aの縁からの落下等が発生するよりも前に、落下の可能性を技師20等に報知することができる。
また、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置100によれば、移動している物体が天板140aの内側から外側に向かって移動しているか、天板104aの外側から内側に向かって移動しているかという移動方向によって出力内容を変更することにより、必要以上に天板104aの停止が発生することを低減する。
(変形例1)
上述の第1~第5の実施形態では、磁気共鳴イメージング装置100を監視装置の一例としたが、監視装置は、磁気共鳴イメージング装置100とは別個に設けられた情報処理装置であっても良い。例えば、監視装置は、撮像装置130と通信可能に接続し、上述の第1の実施形態における推定機能123c、撮像制御機能123d、算出機能123e、および出力機能123fを備えるPC(Personal Computer)またはサーバ装置として構成されても良い。
また、監視装置は、磁気共鳴イメージング装置100以外のモダリティ、例えばX線CT(Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、X線アンギオグラフィ装置等であっても良い。
(変形例2)
また、上述の第1~第5の実施形態では、同じ時刻に対応付けられた推定画像40と監視画像32の各画素のグレースケール値の差分の絶対値の合計、または該差分の絶対値の重み付け加算結果を指標値の一例としたが、指標値はこれらに限定されるものではない。例えば、指標値は、推定画像40のグレースケール値と監視画像32のグレースケール値で差異があった画素数が、推定画像40全体の画素数に占める割合でも良い。
また、上述の第1~第5の実施形態では、基準画像31、推定画像40、および監視画像32はグレースケール画像としたが、これらの画像は、フルカラーの画像でも良い。この場合、推定画像40と監視画像32との画素値の差異を指標値としても良い。
(変形例3)
また、上述の第1~第5の実施形態では、被検体Pが載置された天板104aが初期位置から架台150のボア151内に移動するまでの時間を監視対象としたが、さらに、天板104aがボア151から初期位置に戻るまでの時間を監視対象としても良い。
例えば、磁気共鳴画像の撮像終了後に、寝台104は、寝台制御回路105による制御の下、被検体Pが載置された天板104aをボア151から取り出し、初期位置に戻すように水平に移動させる。この場合、算出機能123eは、撮像装置130によって新たに撮像された監視画像32と、天板104aをボア151に挿入する際の監視処理で使用された推定画像40とに基づいて、指標値を算出しても良い。
例えば、図3で説明した例では、算出機能123eは、推定画像40a、推定画像40b、推定画像40cの順に、監視画像32との差異を算出した。ボア151内から初期位置に移動する天板104aの監視においては、算出機能123eは、天板104aの挿入時とは逆の順番で、推定画像40c、推定画像40b、推定画像40aの順に、監視画像32との差異を算出する。当該構成を採用する場合、天板104aがボア151から初期位置に戻る際にも、天板104a上の被検体Pまたは医療機器等の落下などの発生を低減することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、天板上の被検体または医用機器の位置が変化した場合に、医師または技師等の手動操作または医用画像診断装置による自動の動作によって、天板の移動停止等の対処を迅速に実施することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
20 技師
31 基準画像
32,32a~32e 監視画像
40,40a~40e 推定画像
50,50a~50e 差分画像
90,91 重み付けマップ
92 撮像領域の中心
100 磁気共鳴イメージング装置
104 寝台
104a 天板
105 寝台制御回路
120 計算機システム
122 記憶回路
123 処理回路
123a 収集機能
123b 再構成機能
123c 推定機能
123d 撮像制御機能
123e 算出機能
123f 出力機能
123g 生成機能
124 入力インタフェース
125 ディスプレイ
130 撮像装置
150 架台
151 ボア
160 局所コイル
171 物体
L1 距離
P 被検体

Claims (22)

  1. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する取得部と、
    前記第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を推定画像として生成する推定部と、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する出力部と、
    備え、
    前記推定部は、前記第1の実写画像と、前記天板の移動速度とに応じて、
    前記推定画像を生成する、
    監視装置。
  2. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する取得部と、
    前記第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を推定画像として生成する推定部と、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する出力部と、 を備え、
    前記推定部は、前記第1の実写画像と、前記天板の移動に係る初期位置から前記被検体を撮像する医用画像診断装置の架台までの距離とに応じて、
    前記推定画像を生成する
    監視装置。
  3. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する取得部と、
    前記第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を推定画像として生成する推定部と、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記推定部は、前記第1の実写画像と、前記第1のタイミングからの時間経過とに応じて、
    前記推定画像を生成する、
    監視装置。
  4. 前記推定部は、前記天板の移動に係る初期位置から前記被検体を撮像する医用画像診断装置の架台までの距離に応じて、
    前記推定画像を生成する、
    請求項1に記載の監視装置。
  5. 前記推定部は、前記天板の移動速度と、前記天板の移動に係る初期位置から前記被検体を撮像する医用画像診断装置の架台までの距離とに応じて、前記第2のタイミングにおける前記天板及び前記被検体の位置を推定し、前記第1の実写画像と、推定した前記天板及び前記被検体の位置とに基づいて、前記推定画像を生成する、
    請求項4に記載の監視装置。
  6. 前記検査領域は、前記被検体を撮像する医用画像診断装置のボア内であり、
    前記天板は、前記被検体を前記ボア内に出し入れするように移動し、
    前記天板の動作、および前記被検体に対する撮像用の医用機器の設置状態、の少なくとも1つに基づいて前記第1のタイミングを決定する撮像制御部、
    をさらに備える請求項1から5のいずれか1項に記載の監視装置。
  7. 前記撮像用の医用機器は、高周波コイルであり、
    前記撮像制御部は、前記高周波コイルの前記被検体への固定が完了したタイミングを、前記第1のタイミングと判定する、
    請求項に記載の監視装置。
  8. 前記監視領域の状態の変化に関する情報は、前記被検体の位置の変化または前記天板の周囲の物体の位置の変化を報知する警告である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の監視装置。
  9. 前記監視領域の状態の変化に関する情報は、前記天板の停止を指示する制御信号である、
    請求項またはに記載の監視装置。
  10. 前記指標値は、複数の推定画像のうち前記第2のタイミングと対応する時刻における前記監視領域の状態を表す前記推定画像の画素値と、前記第2の実写画像の画素値の差分の絶対値の合計である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の監視装置。
  11. 前記指標値は、複数の推定画像のうち前記第2のタイミングと対応する時刻における前記監視領域の状態を表す前記推定画像の画素値と、前記第2の実写画像の画素値の差分の絶対値が、前記差分の発生した位置に応じて重み付け加算された値である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の監視装置。
  12. 前記被検体に設置された高周波コイルの位置に基づいて、前記高周波コイルから近いほど、前記差分の絶対値に対する重み係数が大きくなるように、前記差分の絶対値の重み付けを表す重み付けマップを生成する生成部をさらに備え、
    前記算出部は、前記重み付けマップに基づいて、前記差分の絶対値を重み付け加算することにより、前記指標値を算出する、
    請求項11に記載の監視装置。
  13. 医用画像診断装置の撮像条件に基づいて、撮像領域の中心から近いほど、前記差分の絶対値に対する重み係数が大きくなるように、前記差分の絶対値の重み付けを表す重み付けマップを生成する生成部をさらに備え、
    前記算出部は、前記重み付けマップに基づいて、前記差分の絶対値を重み付け加算することにより、前記指標値を算出する、
    請求項11に記載の監視装置。
  14. 前記算出部は、さらに、前記第1のタイミングよりも後の複数の第2のタイミングに前記監視領域が撮像された複数の第2の実写画像と、該複数の第2のタイミングと対応する複数の時刻における前記監視領域の状態を表す複数の推定画像と、の差異に基づいて、前記天板上の物体または前記監視領域に含まれる前記天板の周囲の物体の移動速度および移動方向の少なくとも1つを算出し、
    前記出力部は、前記物体の位置、前記移動速度、および前記移動方向の少なくとも1つに応じて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の監視装置。
  15. 前記算出部は、前記物体が前記天板上に位置し、前記物体の前記移動方向が、前記天板の内側から外側に向かう方向である場合、前記物体が前記天板の縁に到達する時刻を算出し、
    前記出力部は、前記物体が前記天板の縁に到達する時刻が現在時刻から所定の時間以内である場合に、警告を出力する、
    請求項1に記載の監視装置。
  16. 前記出力部は、前記物体が前記天板の外に位置し、前記物体の前記移動方向が、前記天板に向かう方向である場合であって、前記物体が前記天板の縁に到達した場合、前記天板の停止を指示する制御信号を出力する、
    請求項1または1に記載の監視装置。
  17. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、
    前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を、前記第1の実写画像と、前記天板の移動速度とに応じた推定画像として生成し、
    前記第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得し、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出し、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する、
    被検体監視方法。
  18. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、
    前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を、前記第1の実写画像と、前記天板の移動に係る初期位置から前記被検体を撮像する医用画像診断装置の架台までの距離とに応じた推定画像として生成し、
    前記第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得し、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出し、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する、
    被検体監視方法。
  19. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、
    前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を、前記第1の実写画像と、前記第1のタイミングからの時間経過とに応じた推定画像として生成し、
    前記第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得し、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出し、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する、
    被検体監視方法。
  20. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する取得部と、
    前記第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を推定画像として生成する推定部と、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する出力部と、
    前記被検体を前記検査領域に出し入れするように前記天板を移動させる寝台装置と、
    前記天板の動作、および前記被検体に対する撮像用の医用機器の設置状態、の少なくとも1つに基づいて前記第1のタイミングを決定する撮像制御部と、
    を備え
    前記推定部は、前記第1の実写画像と、前記天板の移動速度とに応じて、
    前記推定画像を生成する、
    医用画像診断装置。
  21. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する取得部と、
    前記第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を推定画像として生成する推定部と、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する出力部と、
    前記被検体を前記検査領域に出し入れするように前記天板を移動させる寝台装置と、
    前記天板の動作、および前記被検体に対する撮像用の医用機器の設置状態、の少なくとも1つに基づいて前記第1のタイミングを決定する撮像制御部と、
    を備え、
    前記推定部は、前記第1の実写画像と、前記天板の移動に係る初期位置から前記被検体を撮像する医用画像診断装置の架台までの距離とに応じて、
    前記推定画像を生成する、
    医用画像診断装置。
  22. 被検体を検査領域の内外で移動させる天板に載置された前記被検体の外観を含む監視領域を撮像した第1の実写画像を第1のタイミングで取得し、前記第1のタイミングよりも時系列的に後の第2のタイミングにおいて撮像された第2の実写画像を取得する取得部と、
    前記第2のタイミングにおいて、前記被検体が正常に前記検査領域の内外で移動したときの前記監視領域を推定した結果を推定画像として生成する推定部と、
    前記推定画像と前記第2の実写画像との差異を表す指標値を算出する算出部と、
    前記指標値に基づいて、前記監視領域の状態の変化に関する情報を出力する出力部と、
    前記被検体を前記検査領域に出し入れするように前記天板を移動させる寝台装置と、
    前記天板の動作、および前記被検体に対する撮像用の医用機器の設置状態、の少なくとも1つに基づいて前記第1のタイミングを決定する撮像制御部と、
    を備え、
    前記推定部は、前記第1の実写画像と前記第1のタイミングからの時間経過とに応じて、
    前記推定画像を生成する、
    医用画像診断装置。
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