JP7376825B1 - 管理システム、指示方法、コントローラ - Google Patents

管理システム、指示方法、コントローラ Download PDF

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Abstract

【課題】コントローラとサーバ装置の間の通信量を削減すること。【解決手段】本開示は、第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なる第2空調機と通信可能なコントローラと、前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを備える管理システムであって、前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から指示を受信した場合、前記第1空調機及び前記第2空調機の機種に応じた指示を前記第1空調機又は前記第2空調機に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、管理システム、指示方法、及びコントローラに関する。
顧客側に設置された空調機などの機器とコントローラを接続し、コントローラとクラウドなどに配置されたサーバ装置とがネットワークを介して通信する管理システムが知られている。管理システムでは、サーバ装置が機器を監視したり、管理者がPCなどのユーザー端末を操作して機器の状態を表示させたりすることができる。
空調機をネットワークに接続し、遠隔から空調機を制御するシステムが知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開2021-135915号公報
しかしながら、従来のシステムの場合、サーバ装置が空調機を制御するための具体的な制御内容を送信しているため、コントローラとサーバ装置との間の通信量が増大することがあった。
本開示は、コントローラとサーバ装置の間の通信量を低減することを目的とする。
本開示の第1の態様における管理システムは、
第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なる第2空調機と通信可能なコントローラと、前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを備える管理システムであって、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から指示を受信した場合、前記第1空調機及び前記第2空調機の機種に応じた指示を前記第1空調機又は前記第2空調機に送信する。
本開示の第1の態様によれば、コントローラとサーバ装置の間の通信量を削減することができる。
本開示の第2の態様における管理システムは、第2の態様に記載の管理システムであって、
前記第1空調機は、第1制御に対応するプログラムを記憶しており、前記第2空調機は、前記プログラムを記憶しておらず、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示を受信した場合、前記第1空調機に対しては前記第1制御を指示し、前記第2空調機に対しては前記第1制御の代替となる第2制御を指示する。
本開示の第3の態様における管理システムは、第2の態様に記載の管理システムであって、
前記第2制御は、前記コントローラの制御部が設定した前記第2空調機の運転設定である。
本開示の第4の態様における管理システムは、第2又は第3の態様に記載の管理システムであって、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示として点検指示を受信した場合、前記第1空調機に対して前記第1制御として前記プログラムの実行を指示する。
本開示の第5の態様における管理システムは、第4の態様に記載の管理システムであって、
前記プログラムは、一定期間、空調機を停止させた場合に空調機に不具合が発生していないか確認するためのシーズン前点検プログラムである。
本開示の第6の態様における管理システムは、第4の態様に記載の管理システムであって、
前記プログラムは、前記第1空調機が有する各部品の故障を予知するために予め定められた制御を行う。
本開示の第7の態様における管理システムは、第2の態様に記載の管理システムであって、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示として制御部の再起動の指示を受信した場合、前記第1空調機には制御部の再起動を指示し、前記第2空調機には、リモコン制御による運転の停止と再開を指示する。
本開示の第8の態様における管理システムは、第2の態様に記載の管理システムであって、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示として応急運転の指示を受信した場合、前記第1空調機には応急運転を指示し、マルチシステムの前記第2空調機には、故障のある室外機の停止を指示する。
本開示の第9の態様における管理システムは、
第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なる第2空調機と通信可能なコントローラと、前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを備える管理システムが行う指示方法であって、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から指示を受信した場合、前記第1空調機及び前記第2空調機の機種に応じた指示を前記第1空調機又は前記第2空調機に送信する。
本開示の第9の態様によれば、コントローラとサーバ装置の間の通信量を削減することができる。
本開示の第10の態様における管理システムは、
サーバ装置、及び、第1制御に対応するプログラムを記憶する第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なる第2空調機と通信するコントローラであって、
前記第2空調機は、前記プログラムを記憶しておらず、
前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示を受信した場合、前記第1空調機に対しては前記第1制御を指示し、前記第2空調機に対しては前記第1制御の代替となる第2制御を指示する。
本開示の第10の態様によれば、コントローラとサーバ装置の間の通信量を削減することができる。
管理システムの概略図を用いた機器の指示方法を説明する図である。 管理システムのシステム構成の一例を示す図である。 エッジ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 点検指示に関する全体的な処理の流れを説明する図である。 管理システムにおける第一モデル、第二モデル、エッジ装置、及び、サーバ装置の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。 機種判断情報記憶部に記憶されている機種判断情報の一例を示す図である。 サーバ装置からの点検指示をエッジ装置が機器の機種に応じた指示に切り替えて機器に送信する処理を説明するシーケンス図の一例である。 異常の発生時における全体的な処理の流れを説明する図である(変形例1)。 管理システムにおける第一モデル、第二モデル、エッジ装置、及び、サーバ装置の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である(変形例1)。 異常コード記憶部に記憶されている異常コード情報を示す図の一例である。 サーバ装置からのマイコンリセット指示をエッジ装置が機器の機種に応じた指示に切り替えて機器に送信する処理を説明するシーケンス図の一例である。 異常の発生時における全体的な処理の流れを説明する図である(変形例2)。 管理システムにおける第一モデル、第二モデル、エッジ装置、及び、サーバ装置の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である(変形例2)。 応急運転情報記憶部に記憶されてる応急運転情報の一例を示す図である。 応急運転の3パターンを説明する図である。 サーバ装置からの応急運転指示をエッジ装置が機器の機種に応じた指示に切り替えて機器に送信する処理を説明するシーケンス図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、管理システムと管理システムが行う指示方法について説明する。
<管理システムの動作の概略>
まず、図1を参照して、管理システム100による機器への指示の送信処理について説明する。図1は、管理システム100の概略図を用いた機器による指示方法を説明する図である。本開示では、サーバ装置60からエッジ装置10へ指示が送信され、エッジ装置10が制御先の第一モデル30a(第2空調機の一例)、第二モデル30b(第1空調機の一例)の機種を判断し、機種に応じた指示に切り替える。本開示では主に機器のモデルを判断する。モデルには新型機種と旧型機種の違いが含まれてよい。なお、以下では、モデルの違いに応じて機器を第一モデル30a、第二モデル30bといい、任意の機器を機器30という。また、単に機器30という場合は主に室外機を意味するが、機器30には室内機が含まれる場合がある。
サーバ装置60からエッジ装置10に送信される指示には、主にシーズン前の点検指示、マイコンリセット、及び、応急運転などがある。図1では、シーズン前の点検指示の場合の処理の概略を説明する。
(1) 予め設定された日時になると、サーバ装置60が点検指示をエッジ装置10に送信する。
(2) エッジ装置10は、点検指示(第1制御に関連する指示の一例)に対し、第一モデル30aと第二モデル30bから取得した機種名等に基づいて、機器30が第一モデルか第二モデルかを判断し、モデルに応じた指示に切り替える。
(3) 指示が点検指示の場合、エッジ装置10は、第一モデル30aには運転設定(冷暖モード、設定温度、風量など)の指示を送信する(第2制御の一例)。第一モデル30aはシーズン前点検プログラムを有さないため、エッジ装置10はシーズン前点検プログラムを代替する指示を送信する。
(4) エッジ装置10は、第二モデル30bにはシーズン前点検プログラム(第1制御の一例)の実行を指示する。
仮にサーバ装置60がモデルを判断し、機種に応じた指示を送信する場合、サーバ装置60からエッジ装置10に、運転設定とシーズン前点検プログラムの実行という指示が別々に送信されることになる。本開示では、サーバ装置60からエッジ装置10には、1つの点検指示のみが送信されればよいので、サーバ装置60とエッジ装置10間の通信量を低減できる。また、サーバ装置60の演算処理(機種ごとに応じた具体的な指示の判断)を少なくできる。従来は、機器30の機種によってどのような指示なら受け付けられるかをエッジ装置10が判断して、指示を切り替えることは行われてなかった。
なお、詳細は後述するが、指示がマイコンリセットの場合、エッジ装置10は、第一モデル30aに、室内機50を介してリモコン51(リモートコントローラーの略)から第一モデル30aを停止、運転を再開させる指示を送信し、第二モデル30bに対し、室外機のマイコンをリセットする指示を送信する。
指示が応急運転の場合、第一モデル30aはマルチシステム(室外機が2台以上連結したシステム)に限定され、エッジ装置10は故障した室外機を停止させ、正常な室外機は運転を継続させる指示を送信する。第二モデル30bに対しエッジ装置10は、故障した機能を代用する機能を実行させる指示を第二モデル30bに送信する。
<用語について>
シーズン前点検プログラムとは、一定期間、空調機を停止させた場合に空調機に不具合が発生していないか確認するためのプログラムである。一定期間とは数ヶ月が想定される。シーズン前点検プログラムは、通常の運転では生じない部品の状態を強制的に生じさせることができる。シーズン前点検プログラムによる運転を試運転という。シーズン前点検プログラムは、一定期間が経過しなくても実行可能である。
機種とは、空調機の種類である。機種が異なるとは、何らかの機能に着目した場合に該機能がある又はないことによる違いをいう。機種の違いは機種名、型番、又は製造番号等により判断されてよい。
サーバ装置からの指示とは、エッジ装置10が行うべき処理が伝達されることをいう。指示は、命令、制御、コマンド、指令、要求等と表現してもよい。
<管理システムのシステム構成>
次に、図2を参照し、管理システム100のシステム構成について説明する。図2は、管理システム100のシステム構成の一例を示す図である。
管理システム100は、空調、照明などの各種の機器30とクラウド側のサーバ装置60を、ネットワークNを介して通信させることで、管理者から一般ユーザーに至るまでIoTを活用した様々なサービスを提供する。エッジ装置10、機器30、センサスイッチ類53及びユーザー端末70は顧客側に配置され、サーバ装置60はデータセンターやインターネット等のクラウドに配置される。
機器30は、電力を消費する装置全般を指し、例えば、空調機、防犯設備、熱源機器、火災警報器、AHU(エアハンドリングユニット)、電力量計、照明等である。センサスイッチ類53は、各種センサ、ランプ、リレー等である。機器30及びセンサスイッチ類53は、専用ケーブル又はLAN等のネットワークを介してエッジ装置10と通信可能に接続されている。機器30及びセンサスイッチ類53は無線通信でエッジ装置10と通信可能に接続されていてもよい。
機器30及びセンサスイッチ類53は、エッジ装置10により制御される。換言すると、エッジ装置10は、機器30及びセンサスイッチ類53の目的に適合するように、機器30及びセンサスイッチ類53に所要の操作を加える。制御の内容は、機器30及びセンサスイッチ類53の種類によって様々だが、例えば機器30が空調機の場合、空調機にて一般に設定可能な冷暖モード、設定温度、風量、湿度、風向等、空調機が有する機能に関する全ての制御が含まれてよい。また、制御には、シーズン前点検専用モードなどの動作モード、マイコンリセット、運転の停止、及び、機能の代用などもある。
機器30は機器30に応じた運転データを収集し、エッジ装置10に主に定期的に送信する。定期的とは例えば1回/1分間、1回/10分間、1回/60分間等であるが、ユーザーやサーバ装置60が設定できてよい。また、エッジ装置10やユーザー端末70から要求で、機器30が運転データをエッジ装置10に送信できる。運転データは、機器30によって様々であるが、例えば、空調機の場合、冷媒の高圧圧力、低圧圧力、冷媒温度、ファンの回転数、及びマイコンのCPU温度など、様々である。
また、機器30が異常を検知した場合は異常コードをエッジ装置10に送信する。異常を検知した機器30は運転を停止する。エッジ装置10は異常コードをサーバ装置60に送信する。センサスイッチ類53に関してもエッジ装置10の処理は同様でよい。センサスイッチ類53はエッジ装置10に主に定期的に自機の情報を送信したり、異常コードを送信したりする。
なお、第二モデル30bは、自機が有する故障予知エンジンにより故障の予知を検知し、予知コードをエッジ装置10に送信することができる。故障コードと予知コードについて詳細は後述する。
エッジ装置10は、機器30及びセンサスイッチ類53を制御するコントローラである。エッジ装置10は、機器30及びセンサスイッチ類53を制御する制御装置、運転データ等を処理する情報処理装置、及び、サーバ装置60と通信する通信装置としての機能を有している。エッジ装置10は、例えば機器30から受信した異常コードをサーバ装置60に送信し、サーバ装置60から異常コードに応じた指示を受信する。あるいは、エッジ装置10が、サーバ装置60に何ら情報を送信しなくても、サーバ装置60から指示を受信する(例えばユーザー端末70からサーバ装置60に指示がある場合)。エッジ装置10は、機器30及びセンサスイッチ類53の機種に応じて指示を適切な指示に変換し、機器30及びセンサスイッチ類53に送信する。
サーバ装置60は、一台以上の情報処理装置である。図2では一台のサーバ装置60が示されているが、サーバ装置60は機能ごとにいくつかに分かれて配置されてよい。また、サーバ装置60は、一台の情報処理装置によりその機能が集約されていてもよい。また、サーバ装置60は、複数台の同じ機能のものが用意されていて、複数のサーバ装置60がサーバクラスタのように通信しながら処理してもよい。
サーバ装置60は、ネットワークNを介してエッジ装置10から送信される異常コードなどを受信し、必要な指示を生成する。例えば異常コードに対しサーバ装置60は、機器30の機種に関係なく応急運転をエッジ装置10に指示する。また、サーバ装置60は、ユーザー端末70が設定したスケジュールや操作に応じて機器30への指示をエッジ装置10に送信することもできる。
サーバ装置60は、Webサーバの機能も有している。Webサーバはユーザーが手元で操作するWebブラウザなどのクライアントソフトウェア(Webクライアント)からの要求に応えて、HTMLファイル、XML、CSSファイル、JavaScript(登録商標)などで記述された画面情報をクライアントに提供する。このようにWebの仕組みを使用するアプリケーションをWebアプリという。
なお、サーバ装置60は、クラウドコンピューティングに対応していることが好ましい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。クラウドコンピューティングは、従来はユーザーが手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとしてユーザーに提供する。ユーザー側はパーソナルコンピュータや携帯情報端末などで動作するWebブラウザ、及びインターネット接続環境などを用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができる。
ユーザー端末70は、サーバ装置60が提供する各種の画面を表示するクライアント端末である。ユーザー端末70は、管理者が使用してもよいし、一般ユーザーが使用してもよい。管理者には顧客側の管理者と管理システム側の管理者がいるが本開示では区別しない。また、管理者は、日常的に機器30を使用する一般ユーザーが行わない保守や管理を行う者である。
ユーザー端末70が表示する画面は多種多様であるが、一例として、顧客側にエッジ装置10に接続された機器30及びセンサスイッチ類53の一覧画面、機器30及びセンサスイッチ類53が配置された場所を示す社内マップ、及び、機器30やセンサを操作する操作画面などがある。
ユーザー端末70は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)などである。ただし、通信機能を有しWebブラウザが動作すればよい。また、ユーザー端末70ではWebブラウザでなく、管理システム100に専用のネイティブアプリが動作してもよい。
<エッジ装置及びサーバ装置のハードウェア構成>
次に、図3を参照して、エッジ装置10のハードウェア構成について説明する。図3は、エッジ装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、エッジ装置10は、プロセッサ201、メモリ202、補助記憶装置203、I/F(Interface)装置204、通信装置205、ドライブ装置206を有する。なお、エッジ装置10の各ハードウェアは、バス207を介して相互に接続されている。
プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ201は、各種プログラムをメモリ202上に読み出して実行する。プロセッサ201は、エッジ装置10の全体を制御する制御部110に相当する。
メモリ202は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ201とメモリ202とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ201が、メモリ202上に読み出した各種プログラムを実行する。
補助記憶装置203は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ201によって実行される際に用いられる各種データを格納する。
I/F装置204は、外部装置の一例である機器30、センサスイッチ類53と、エッジ装置10とを接続する接続デバイスである。
通信装置205は、ネットワークNを介してサーバ装置60と通信するための通信デバイスである。
ドライブ装置206は記録媒体210をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体210には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体210には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置203にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体210がドライブ装置206にセットされ、該記録媒体210に記録された各種プログラムがドライブ装置206により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置203にインストールされる各種プログラムは、通信装置205を介してネットワークNからダウンロードされることで、インストールされてもよい。
一方、図4は、サーバ装置60のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、サーバ装置60のハードウェア構成は、エッジ装置10のハードウェア構成と概ね同じであるため、ここでは、エッジ装置10のハードウェア構成との相違点を中心に説明する。
プロセッサ221は、各種プログラムをメモリ222上に読み出して実行する。
I/F装置224は、外部装置の一例である表示装置230、操作装置240と、サーバ装置60とを接続する接続デバイスである。表示装置230は、サーバ装置60の内部状態を表示する。操作装置240は、サーバ装置60の管理者がサーバ装置60に対して各種指示を入力する際に用いられる。
通信装置225は、ネットワークNを介してエッジ装置10及びユーザー端末70と通信するための通信デバイスである。
<点検指示に対する全体の流れ>
図5は、点検指示に関する全体的な処理の流れを説明する図である。以下、処理の流れに沿って説明する。
(1) サーバ装置60は予め設定されたタイミング(季節の切り替わりなど)を検出して、自動的に点検案内メールを顧客の管理者に送信する。
(2) 顧客の管理者はメールによりシーズン前の試運転を行うべきと判断すると、点検日時をサーバ装置60に設定する。なお、必ずしもメールはなくてもよいし、電話やSNSで連絡されてもよい。
(3) サーバ装置60は設定された点検日時に、点検指示をエッジ装置10に送信する。
(4) エッジ装置10は、点検指示を機器30の機種に応じて切り替え、各機器30に送信する。詳細は後述されるが、第一モデル30aには運転設定(冷暖モード、設定温度、風量など)が指示される。
(5) 第二モデル30bにはシーズン前点検プログラムの実行が指示される。
(6) 第二モデル30bにはシーズン前点検プログラムがインストールされているので、試運転を実行する。また、シーズン前点検プログラムには故障予知エンジンが含まれるので、運転データに対し故障を予知する。故障が予知されると予知コードが生成される。
(7) 第一モデル30aにはシーズン前点検プログラムがインストールされていないので、エッジ装置10が故障予知エンジンで運転データに対し故障を予知する。
(8) サーバ装置60は、故障予知記憶部64に保存された点検結果(予知コード又は正常)に基づいて、点検結果をメール等で顧客に送信する。
<機能について>
次に、図6を参照して、管理システム100が有する各装置の機能構成について詳細に説明する。図6は、管理システム100における第一モデル30a、第二モデル30b、エッジ装置10、及び、サーバ装置60の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
<<第一モデル>>
第一モデル30aは、通信部31、異常検知部32、機種管理部33、運転部34、及び、運転データ収集部35を有している。第一モデル30aが有するこれら各部は、機器30が有するマイコンがプログラムの命令を実行することや、室内機50又は室外機が有する空調機構などの制御によって実現される機能又は手段である。
通信部31は、エッジ装置10と専用ケーブルやネットワークを介して通信する。本開示では、通信部31は運転データをエッジ装置10に送信したり、運転設定をエッジ装置10から受信したりする。
異常検知部32は、運転を継続できない部品などの状態(アクチュエータが動かない、冷媒の温度が異常値になるなど)を検知して、この状態の内容に応じた異常コードを生成する。なお、異常検知はエッジ装置10が行ってもよい。
機種管理部33は、自機の機種を管理すると共に、エッジ装置10からの要求に応じて又は起動時などに自動的に、機種情報をエッジ装置10に送信する。機種情報としては、機種名、型番、製造番号などがあり、機種の判断が可能な情報であればよい。
運転部34は、室外機、室内機50をそれぞれ制御して、ユーザーがリモコン51等で設定した冷暖モード、設定温度、風量などに応じた空調運転を行う。
運転データ収集部35は、例えば定期的に、室内機50及び室外機から、機器30の状態を表す運転データを収集する。運転データは、様々であるが、例えば冷媒の高圧圧力、低圧圧力、冷媒温度、ファンの回転数、及びマイコンのCPU温度などである。
次に、第二モデル30bについて説明する。第二モデル30bは、通信部31、異常検知部32、機種管理部33、運転部34、運転データ収集部35、故障予知エンジン、及び、試運転実行部37を有している。なお、通信部31、異常検知部32、機種管理部33、運転部34、運転データ収集部35については第一モデル30aと同じ機能でよい。
第二モデル30bにはシーズン前点検プログラム40がインストールされている。シーズン前点検プログラム40は、点検専用モードで機器30を運転するためのプログラムである。故障予知エンジン36と試運転実行部37はシーズン前点検プログラム40により実現される。
故障予知エンジン36は故障を予知する機能である。故障を予知とは、運転を継続できないほどの異常ではなく、運転は可能だが故障につながるおそれがある状態が検出されることをいう。これに対し、運転の継続が困難な状態を故障という。故障予知エンジン36は、運転データと故障が生じた場合と生じない場合の対応を機械学習の学習データとして、ディープラーニングなどのアルゴリズムで、運転データに対し故障の可能性を出力するように学習させた識別モデルをいう。故障予知エンジン36は、入力された運転データに対し故障の可能性(確率)を出力する。故障予知エンジン36はこの確率が閾値を超えた場合、故障を予知したと判断する。
機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを、事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよく、更に、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。機械学習の手法には、パーセプトロン、ディープラーニング、サポートベクターマシン、ロジスティック回帰、ナイーブベイズ、決定木、ランダムフォレストなどがあり、本開示で説明する手法には限られない。
試運転実行部37は、室外機、室内機50の部品チェックを行える状態を強制的に生じさせる。故障予知エンジン36は試運転における運転データからも故障の予知を検知できる。主に、夏や冬に空調機が使用されるシーズン前に行われる点検をシーズン前点検という。ただし、試運転はシーズン前でなくても実行可能である。シーズン前点検プログラムは、通常の運転では生じない部品の状態を強制的に生じさせることができる。一例として、シーズン前点検は、膨張弁が決まった可動範囲で開閉するか、圧縮機が決まった圧力を生成できるか、電磁弁の開閉が可能か、任意のアクチュエータがコマンドどおりに動作するか、などを行う。
<<エッジ装置>>
エッジ装置10は、通信部11、15、指示切替部12、故障予知エンジン14、及び、機種判断情報記憶部13を有している。エッジ装置10が有するこれら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置203からメモリ202に展開されたプログラムに従ったプロセッサ201からの命令によって動作することで実現される機能、又は手段である。また、機種判断情報記憶部13は、図3に示されている補助記憶装置203等によって構築される。
通信部15は、第一モデル30a及び第二モデル30bと専用ケーブルやネットワークを介して通信する。本開示では、通信部15は運転データを第一モデル30a及び第二モデル30bから受信する。また、通信部15は、第一モデル30aに対し運転設定を送信し、第二モデル30bに対しシーズン前点検プログラム40の実行を指示する。
また、通信部11は、サーバ装置60とネットワークNを介して通信する。本開示では、通信部11は点検指示をサーバ装置60から受信する。
指示切替部12は、サーバ装置60から受信したシーズン前点検指示を、送信先の機器30のモデルに応じて、指示の内容を切り替える。第二モデル30bの場合、指示切替部12は、シーズン前点検プログラム40の実行(点検専用モードに移行する指示)を送信する。機器30が第一モデルの場合、指示切替部12は、シーズン前点検プログラム40の代用となる、第一モデル30aの運転設定(冷暖モード、設定温度、風量など)を生成して指示する。代用とは、あるものを他のものに変えて使用することをいう。この運転設定は、詳細には、シーズン前点検プログラムほどの精度での確認はできないが、可能な範囲で異常を検知できるような運転モードである。
故障予知エンジン14の機能は第二モデル30bと同じでよい。第一モデル30aは故障予知エンジン36を有していないため、第一モデル30aが送信する運転データに対し故障予知エンジン14が故障予知を行う。
図7に示すように、機種判断情報記憶部13には機種に対しモデルの区別が登録されている。図7は、機種判断情報記憶部13に記憶されている機種判断情報を示す。機種判断情報には機種名に対しモデルが登録されている。指示切替部12は、機器30から取得した機種名を機種判断情報で照合し、モデルを判断する。
<<サーバ装置>>
図6に戻って説明する。サーバ装置60は、通信部61、試運転指示部62、スケジュール記憶部63、及び、故障予知記憶部64を有している。サーバ装置60が有するこれら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置223からメモリ222に展開されたプログラムに従ったプロセッサ221からの命令によって動作することで実現される機能、又は手段である。またスケジュール記憶部63、及び、故障予知記憶部64は、図4に示されている補助記憶装置223等によって構築される。
通信部61は、エッジ装置10とネットワークNを介して通信する。本開示では、通信部61は点検指示をエッジ装置10に送信する。
試運転指示部62は、スケジュール記憶部63に設定された試運転のスケジュールに基づいて、点検指示(試運転の指示)をエッジ装置10に送信する。
このため、スケジュール記憶部63には、ユーザー端末70から設定されたシーズン前点検を実施する日時が設定されている。顧客が勤務中に不意に空調機が動作し、気温や湿度が大きく変動すると業務に支障を来すので、通常、勤務時間外にシーズン前点検の日時が設定される。
このため、ユーザー端末70はWebブラウザでサーバ装置60に接続し、スケジュール設定画面を表示する。顧客の管理者はスケジュール設定画面から所望の日時を設定できる。なお、管理者がシーズン前にシーズン前点検の実施を失念しないように、自動的に又はカスタマーエンジニアなどが顧客の管理者にスケジュールの設定をメールや電話などで促すとよい。
故障予知記憶部64には、故障予知エンジン14,36で検知された予知コードが機器30の識別情報等に対応付けて記録される。点検指示に対し故障予知エンジン14,36で予知コードが生成されない場合も、点検の結果問題ない旨(正常)が機器30の識別情報等に対応付けて記録される。予知コードが記憶された顧客に対しては、カスタマーエンジニアなどが訪問することができる。正常が記憶された顧客に対しては、点検の結果問題ない旨がメールなどで顧客の管理者に送信される。
<動作又は処理について>
次に、図8を参照して、エッジ装置10が点検指示を機器30に送信する処理について説明する。図8は、サーバ装置60からの点検指示をエッジ装置10が機器30の機種に応じた指示に切り替えて機器30に送信する処理を説明するシーケンス図である。
S1:サーバ装置60の試運転指示部62は、スケジュール記憶部63に定期的にアクセスし、現在の日時と試運転を実施する日時を比較する。
S2:その結果、試運転を実施する日時がある場合、試運転指示部62は、通信部61を介して、点検指示をエッジ装置10に送信する。試運転指示部62はエッジ装置10に接続されている機器30がモデルを考慮せず、点検指示を送信する。
S3:エッジ装置10の通信部11は点検指示を受信し、指示切替部12は機器30のモデルを機種判断情報記憶部13を参照して判断する。指示切替部12は接続されている全ての機器30に対し、機種名を問い合わせてもよいし、予め、機器30の電源のオンや運転開始時に機種名がエッジ装置10に送信されていてもよい。
S4:第一モデル30aに対し、指示切替部12は運転設定(冷暖モード、設定温度、風量など)を生成し、運転設定による運転を指示する。なお、指示切替部12は、指示の前に、第一モデル30aに対し運転中か否か問い合わせ、運転中の場合は指示を延期する。また、指示切替部12は、指示の前に、現在の運転設定(冷暖モード、設定温度、風量など)を保持しておき、点検指示による運転が終了すると、現在の運転設定を第一モデル30aに設定する(設定を元に戻す)。
S5:第二モデル30bに対し、指示切替部12はシーズン前点検プログラム40の実行を指示する。この場合も、指示切替部12は、指示の前に、第二モデル30bに対し運転中か否か問い合わせ、運転中の場合は指示を延期する。また、指示切替部12は、指示の前に、現在の運転設定(冷暖モード、設定温度、風量など)を保持しておき、シーズン前点検プログラム40による試運転が終了すると、現在の運転設定を第二モデル30bに設定する。
S6:第一モデル30aの通信部31は運転設定による運転の指示を受信し、運転部34がこの運転設定で室外機及び室内機50を運転する。
S7:運転データ収集部35が運転データを収集し、通信部31を介してエッジ装置10に送信する。なお、この段階で異常検知部32が異常を検知した場合、異常コードが送信され、運転部34は運転を中止する。
S8:エッジ装置10の通信部15は運転データを受信し、故障予知エンジン14による故障予知処理を行う。
S9:エッジ装置10の通信部11は、故障予知処理の結果である予知コード又は正常をサーバ装置60に送信する。
S10:一方、第二モデル30bの通信部31はシーズン前点検プログラム40の実行指示を受信し、試運転実行部37が試運転を行う。なお、この段階で異常検知部32が異常を検知した場合、異常コードが送信され、試運転実行部37は試運転を中止する。
S11:運転データ収集部35が運転データを収集し、故障予知エンジン36による故障予知処理を行う。
S12:第二モデル30bの通信部31は、故障予知処理の結果である予知コード又は正常をエッジ装置10に送信する。
S13:エッジ装置10の通信部15は、予知コード又は正常を受信したので、故障予知処理を行うことなく、通信部11が予知コード又は正常をサーバ装置60に送信する。
S14:サーバ装置60の通信部61は予知コード又は正常を受信する。通信部61は、故障予知記憶部64にステップS9,S13の予知コード又は正常を保存する。
このように、本開示のエッジ装置10は、サーバ装置60からの点検指示をモデルによって切り替えて、第一モデルには第二モデルへの指示を代替する指示を送信する。したがって、サーバ装置60は1つの点検指示をエッジ装置10に送信すればよいので、本開示では、サーバ装置60とエッジ装置10間の通信量を低減できる。また、サーバ装置60では点検指示をモデルによって切り替えてることもしないので、処理負荷を低減できる。
<変形例1>
続いて、点検指示の変形例として、異常が検知された場合に、サーバ装置60がエッジ装置10にマイコンリセットを送信する場合の処理を説明する。
<異常発生に対する全体の流れ>
図9は、異常の発生時における全体的な処理の流れを説明する図である。以下、処理の流れに沿って説明する。
(1) 機器30で異常が発生すると、異常の内容を示す異常コードが、機器30及びエッジ装置10を経由してサーバ装置60に送信される。
(2) サーバ装置60は異常コードからマイコンリセットが可能か否か判断し、可能な場合、マイコンリセット指示をエッジ装置10に送信する。
(3) エッジ装置10は、マイコンリセット指示を機器30の機種に応じて切り替え、各機器30に送信する。例えば第一モデル30aにはリモコン制御による運転停止と再開が指示される。
(4) 第二モデル30bには、マイコンリセットが指示される。
<機能について>
図10は、管理システム100における第一モデル30a、第二モデル30b、エッジ装置10、及び、サーバ装置60の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、図10の説明において、図6において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<第一モデル>>
第一モデル30aは、新たにリモコン制御部38を有している。リモコン制御部38は、室内機50に対し、室内機50と有線又は無線で通信しているリモコン51に、運転停止を指示する。リモコン制御部38は運転停止から一定時間の経過後、リモコン51に、運転開始を指示する。このように、第一モデル30aは室外機のマイコンをリセットする機能を有していないため、リモコン制御で運転の停止と再開を指示する。運転の停止と再開により、異常が解消される場合がある。
<<第二モデル>>
第二モデル30bは、新たにマイコンリセット部39を有している。マイコンリセット部39は室外機のマイコンをリセットする。リセットとは再起動である。マイコンの再起動により、異常が解消される場合がある。なお、マイコンのリセットには、室外機が有する複数のマイコンの内、予め設定された全てのマイコンのリセットも含まれ、更に、必要に応じて室内機のマイコンがリセットされてもよい。
<<エッジ装置>>
エッジ装置10の機能ブロック図は図6と同様であるが、指示切替部12の機能が異なっている。異常が検知された場合、エッジ装置10がサーバ装置60からマイコンリセット指示を受信する場合がある。指示切替部12は、異常コードを送信した機器30のモデルに応じて、指示の内容を切り替える。機器30が第一モデルの場合、指示切替部12は、リモコン制御による運転停止及び再開を指示する。第二モデル30bの場合、指示切替部12は、マイコンリセットを指示する。
<<サーバ装置>>
サーバ装置60は、新たにリセット指示部65と異常コード記憶部66を有している。リセット指示部65は機器30からエッジ装置10を介して異常コードを受信した場合、マイコンリセットをエッジ装置10に指示する。より詳細には、異常コードに対しマイコンリセットが可能か不可か決まっており、マイコンリセットが可能な異常コードに対しては、リセット指示部65がマイコンリセットをエッジ装置10に指示する。
異常コード記憶部66にはマイコンリセットが可能か不可か異常コードに対応付けて記憶されている。図11は、異常コード記憶部66に記憶されている異常コード情報を示す。図11に示すように、異常コード記憶部66には、異常コードに対応付けて、マイコンリセットが可能か不可か、及び、応急運転が可能か不可か、が設定されている。これは、異常の内容によってはマイコンリセット、応急運転、又は、その両方が、有効でない場合があるためである。
リセット指示部65は、マイコンリセットが可能な異常コードに対してのみ、マイコンリセットを指示する。マイコンリセットが不可で応急運転が可能な異常コードに対しては、後述する応急運転が指示される。このように、マイコンリセットが応急運転よりも優先される。これは、マイコンリセットで異常が解消された場合、機器30は機能を100%発揮できるが、応急運転では機能の一部が制限される場合があるためである。
<動作又は処理について>
次に、図12を参照して、エッジ装置10がマイコンリセット指示を機器30に送信する処理について説明する。図12は、サーバ装置60からのマイコンリセット指示をエッジ装置10が機器30の機種に応じた指示に切り替えて機器30に送信する処理を説明するシーケンス図である。まず、第一モデル30aに異常が発生した場合を説明する。
S21:第一モデル30aが運転中に異常が発生した。異常検知部32が異常を検知する。
S22:異常検知部32が異常を検知すると、通信部31が速やかに異常コードをエッジ装置10に送信する。異常コードには機器30の識別情報が添付される。運転部34は、運転を停止する。
S23:エッジ装置10の通信部15は異常コードを受信すると、通信部11が異常コードをサーバ装置60に送信する。
S24:サーバ装置60の通信部61は異常コードを受信し、リセット指示部65が異常コード記憶部66から異常コードに対応付けられた、リセットの可否を取得する。
S25:リセット指示部65は、受信した異常コードがリセット可能か、不可か判断する。図12の説明では、マイコンリセットが可能である場合を説明する。
S26:リセット指示部65は、機器30がモデルを考慮せずに、マイコンリセット指示をエッジ装置10に送信する。なお、異常コードには第一モデル30aの識別情報が添付されているので、リセット指示部65は、マイコンリセット指示を送信した第一モデル30aの識別情報を保存しておく。サーバ装置60が次回、異常コードを受信した場合に、マイコンリセット指示を送信済みかどうか判断するためである。
S27:エッジ装置10の通信部11はマイコンリセット指示を受信し、指示切替部12は、異常コードを送信した機器30のモデルを機種判断情報記憶部13を参照して判断する。異常コードと共に機種名がエッジ装置10に送信されていてもよいし、改めて指示切替部12が機種名を第一モデル30aに問い合わせてもよい。
S28:第一モデル30aに対し、指示切替部12は、通信部31を介して、リモコン制御による運転停止と再開指示を送信する。
S29:第一モデル30aの通信部31はリモコン制御による運転停止と再開指示を受信したので、リモコン制御部38が室内機50に対しまず運転停止を指示する。異常の検知により運転が停止済みである場合、運転停止は必要なく、運転停止が送信されるのは確実に運転を停止するためである。運転停止が室内機50に指示されるのは、エッジ装置10と通信しているのは室外機であり、リモコン51と通信するのは室内機50であるためである。室内機50はリモコン51に運転停止を要求し、これにより、リモコン51が室内機50に対し運転停止を指示する。室内機50が運転を停止することで室外機も停止する。運転停止後、リモコン制御部38は一定時間待機し、次に、室内機50に対し運転再開を指示する。室内機50はリモコン51に運転再開を要求し、これにより、リモコン51が室内機50に対し運転再開を指示する。室内機50が運転を開始することで室外機も運転を開始する。
第一モデル30aが運転を開始したので、異常が解消されていない場合、異常検知部32が異常を検知する。この場合、再度、異常コードがサーバ装置60に送信され、応急運転が可能なら応急運転指示が第一モデル30aに送信される。応急運転が不可の場合は早急にカスタマーエンジニアが顧客に派遣され、応急運転が可能な場合であっても好ましくは早急にカスタマーエンジニアが顧客に派遣される。異常が解消されていた場合、異常検知部32が異常を検知しないので、運転が継続される。
次に、第二モデル30bに異常が発生した場合を説明する。
S31:第二モデル30bが運転中に異常が発生した。異常検知部32が異常を検知する。
S32:異常検知部32が異常を検知すると、通信部31が速やかに異常コードをエッジ装置10に送信する。異常コードには機器30の識別情報が添付される。以降のステップS33~S37の処理は、ステップS23~S27と同様でよい。
S38:第二モデル30bに対し、指示切替部12は、通信部15を介して、マイコンリセット指示を送信する。
S39:第二モデル30bの通信部31はマイコンリセット指示を受信したので、マイコンリセット部39が室外機のマイコンをリセットする。リセットにより室外機が再起動する。第二モデル30bが自動で又はマイコンリセット部39からの指示で運転を開始する。異常が解消されていない場合、異常検知部32が異常を検知する。この場合、再度、異常コードがサーバ装置60に送信され、応急運転が可能なら応急運転指示が第一モデル30aに送信される。応急運転が不可の場合は早急にカスタマーエンジニアが顧客に派遣され、応急運転が可能な場合であっても好ましくは早急にカスタマーエンジニアが顧客に派遣される。
このように、本開示のエッジ装置10は、サーバ装置60からのマイコンリセット指示をモデルによって切り替えて機器30に指示する。したがって、サーバ装置60は1つのマイコンリセット指示をエッジ装置10に送信すればよいので、本開示では、サーバ装置60とエッジ装置10間の通信量を低減できる。また、サーバ装置60ではマイコンリセット指示をモデルによって切り替えてることもしないので、処理負荷を低減できる。
<変形例2>
続いて、点検指示の変形例として、異常が検知された場合に、サーバ装置60がエッジ装置10に応急運転指示を送信する場合の処理を説明する。
<異常発生に対する全体の流れ>
図13は、異常の発生時における全体的な処理の流れを説明する図である。以下、処理の流れに沿って説明する。
(1) 機器30で異常が発生すると、異常の内容を示す異常コードが、機器30及びエッジ装置10を経由してサーバ装置60に送信される。
(2) サーバ装置60は、マイコンリセットが不可、又は、マイコンリセット指示を送信済みであると判断したものとする。サーバ装置60は異常コードから応急運転が可能か否か判断し、可能な場合、応急運転指示をエッジ装置10に送信する。
(3) エッジ装置10は、応急運転指示を機器30の機種に応じて切り替え、各機器30に送信する。例えば第一モデル30aにはマルチシステムにおいて故障してい室外機の停止が指示される。
(4) 第二モデル30bには、異常コードに対応した応急運転が指示される。応急運転は、センサの代用、部品の保管、機能のマスクなどにより、機能の一部が制限されるが、運転を継続することをいう。なお、エッジ装置10は応急運転のための設定を第二モデル30bに行うが、応急運転開始の最終的な操作はユーザーが行う。応急運転を実施したくない顧客も存在するためである。
<機能について>
図14は、管理システム100における第一モデル30a、第二モデル30b、エッジ装置10、及び、サーバ装置60の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、図14の説明において、図6において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<第一モデル>>
本開示の第一モデル30aは、室外機が2台以上連結したマルチシステムであるとする。第一モデル30aの応急運転は、マルチシステムのうち故障した室外機を停止し、正常な室外機のみで運転を継続させる。このため、第一モデル30aの場合、応急運転の対象は、室外機が2台以上連結したマルチシステムである。第一モデル30aにおいて、室外機の停止は運転部34が行うため、図14では新たな機能はない。
<<第二モデル>>
第二モデル30bは、新たに応急運転部41を有している。応急運転部41は、エッジ装置10からの応急運転指示に応じた応急運転を第二モデル30bに対して行う。詳細をエッジ装置10にて説明する。
<<エッジ装置>>
エッジ装置10は新たに応急運転情報記憶部16を有している。応急運転情報記憶部16は、故障した機能に対し、どのような応急運転を行うかが記憶されている。応急運転について図15、図16を参照しながら説明する。
図15は、応急運転情報記憶部16に記憶されてる応急運転情報を示す。応急運転情報の各項目について説明する。
・故障した機能の項目は、異常コードなどから判断される、故障したセンサや故障した部品である。
・応急運転の内容の項目は、故障した機能に対してどのような応急運転を行うかを示す。図15に示すように、故障した機能ごとに、この機能がなくても機器30が応急措置的に運転するための制御が設定されている。
・制限事項の項目は、応急運転は信頼性に影響しない範囲で実施されるため、信頼性を確保するための制限である。
図16は、応急運転の3パターンを説明する図である。図15において、故障した機能が「圧縮機温度センサ」、応急運転の内容が「内部温度センサで代用」の場合、故障したセンサが故障していないセンサに代用されている。これは、図16(a)に示すように応急運転の1つのパターンであり、センサ代用という。センサには、故障した温度センサに近い場所に配置された温度センサなどのように、代用可能なセンサがありうる。センサ代用のパターンでは、このようなセンサが応急運転情報に設定される。なお、図15では制限事項が「時間制限、圧縮機上限制限」となっている。時間制限は応急運転を継続できる時間であり、圧縮機上限制限は過熱対策のための制限である。
また、図15において、故障した機能が「FAN2」、応急運転の内容が「FAN1のみ作動」の場合、部品が別の部品により補完されている。これは、図16(b)に示すように応急運転の1つのパターンであり、部品補完という。部品には、同等又は近い機能を有するものがありえる。部品補完のパターンでは、このような部品が応急運転情報に設定される。なお、図15では制限事項が「圧縮機上限制限」となっている。圧縮機上限制限は過熱対策のための制限である。
また、図15において、故障した機能が「過冷却温度センサ」、応急運転の内容が「過冷却制御マスク」の場合、過冷却制御という機能がマスク(機能を使用しない)されている。これは、図16(c)に示すように応急運転の1つのパターンであり、機能マスクという。故障した部品によっては、特定の機能にのみ使用されるが、該機能がなくても運転可能ものがありえる。機能マスクのパターンでは、このような機能のマスクが応急運転情報に設定される。なお、図15では制限事項が「圧縮機上限制限」となっている。圧縮機上限制限は過熱対策のための制限である。
図15に示した故障した機能等は一例にすぎず、センサ代用、部品補完、又は、機能マスクにより応急運転する種々の方法が応急運転情報記憶部16に記憶されている。図14の応急運転情報記憶部16は、第二モデル30bに応急運転が指示される場合に指示切替部12により参照される。
指示切替部12は、異常コードを送信した機器30のモデルに応じて、指示の内容を切り替える。機器30が第一モデルの場合、指示切替部12は、マルチシステムのうち故障した室外機を停止し、故障していない室外機の運転を継続させるように指示する。機器30が第二モデルの場合、指示切替部12は、異常コードに基づいて故障した機能を特定し、応急運転情報記憶部16から取得した応急運転の内容を指示する。
<<サーバ装置>>
図14に戻って説明する。サーバ装置60は、新たに応急運転指示部67を有している。応急運転指示部67は、通信部61が機器30からエッジ装置10を介して異常コードを受信すると、異常コード記憶部66に基づいて以下の場合に、応急運転をエッジ装置10に指示する。
・マイコンリセットを指示したが再度、異常コードが送信された場合
・マイコンリセットが不可だが、応急運転可の場合
より詳細には、異常コードに対し応急運転が可能か不可かが決まっており、応急運転が可能な異常コードに対しては、応急運転指示部67が応急運転をエッジ装置10に指示する。
<動作又は処理について>
次に、図17を参照して、エッジ装置10が応急運転指示を機器30に送信する処理について説明する。図17は、サーバ装置60からの応急運転指示をエッジ装置10が機器30の機種に応じた指示に切り替えて機器30に送信する処理を説明するシーケンス図である。まず、第一モデル30aに異常が発生した場合を説明する。
S41:第一モデル30aが運転中に異常が発生した。異常検知部32が異常を検知する。
S42:異常検知部32が異常を検知すると、通信部31が速やかに異常コードをエッジ装置10に送信する。異常コードには機器30の識別情報が添付される。運転部34は運転を停止する。
S43:エッジ装置10の通信部15は異常コードを受信すると、通信部11が異常コードをサーバ装置60に送信する。
S44:サーバ装置60の通信部61は異常コードを受信し、応急運転指示部67は異常コード記憶部66から異常コードに対応付けられた、応急運転の可否を取得する。
S45:次に、応急運転指示部67は、マイコンリセット指示を送信済みか否か判断する。応急運転が指示されるのは、マイコンリセットを送信済みで、応急運転可の場合、又は、マイコンリセットが不可であるためマイコンリセットを送信していないが、応急運転可の場合、である。ここでは、これらの条件が満たされるとする。
S46:応急運転指示部67は、機器30のモデルを考慮せずに、応急運転指示をエッジ装置10に送信する。
S47:エッジ装置10の通信部11は応急運転指示を受信し、指示切替部12は、異常コードを送信した機器30のモデルを機種判断情報記憶部13を参照して判断する。異常コードと共に機種名がエッジ装置10に送信されていてもよいし、改めて指示切替部12が機種名を第一モデル30aに問い合わせてもよい。
S48:第一モデル30aに対し、指示切替部12は、マルチシステムのうち故障した室外機の停止と故障していない室外機の運転を指示する。
S49:第一モデル30aの通信部31はこの指示を受信したので、運転部34が故障した室外機を停止し、故障していない室外機の運転を開始する。故障の検知によりすでに運転が停止している場合、故障した室外機は停止したままでよい。また、第一モデル30aではマルチシステムのうちどの室外機が故障したかは明らかである。
次に、第二モデル30bに異常が発生した場合を説明する。
S51:第二モデル30bが運転中に異常が発生した。異常検知部32が異常を検知する。
S52:異常検知部32が異常を検知すると、通信部31が速やかに異常コードをエッジ装置10に送信する。異常コードには機器30の識別情報が添付される。以降のステップS53~S57の処理は、ステップS43~S47と同様でよい。
S58:第二モデル30bに対し、指示切替部12は、異常コードに基づいて故障した機能を判断して、応急運転情報記憶部16から応急運転の内容を取得する。指示切替部12は、通信部15を介して、応急運転の内容と共に応急運転指示を送信する。
S59:第二モデル30bの通信部31は応急運転指示を受信したので、応急運転部41が指示された内容の応急運転を、最終的なユーザーの応急運転開始操作に基づいて開始する。
このように、本開示のエッジ装置10は、サーバ装置60からの応急運転指示をモデルによって切り替えて機器に指示する。したがって、サーバ装置60では1つの応急運転指示をエッジ装置10に送信すればよいので、本開示では、サーバ装置60とエッジ装置10間の通信量を低減できる。また、サーバ装置60では応急運転指示をモデルによって切り替えてることもしないので、処理負荷を低減できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、変形例3では、エッジ装置10が第二モデル30bに対し、応急運転の内容を判断しているが、第二モデル30bが応急運転の内容を決定してもよい。
また、図6などの構成例は、機器30、エッジ装置10,及び、サーバ装置60による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。機器30、エッジ装置10,及び、サーバ装置60の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、サーバ装置60は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
上記で説明した本開示の各機能は、プログラムの実行によるソフトウェア処理だけでなく、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」は、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及び、従来の回路モジュール等のデバイスを含む。
10 エッジ装置
30 機器
60 サーバ装置
100 管理システム

Claims (9)

  1. 第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なる第2空調機と通信可能なコントローラと、前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを備える管理システムであって、
    前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から指示を受信した場合、前記第1空調機及び前記第2空調機の機種に応じた指示を前記第1空調機又は前記第2空調機に送信するものであり、
    前記第1空調機は、第1制御に対応するプログラムを記憶しており、前記第2空調機は、前記プログラムを記憶しておらず、
    前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示を受信した場合、前記第1空調機に対しては前記第1制御を指示し、前記第2空調機に対しては前記第1制御の代替となる第2制御を指示する管理システム。
  2. 前記第2制御は、前記コントローラの制御部が設定した前記第2空調機の運転設定である請求項に記載の管理システム。
  3. 前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示として点検指示を受信した場合、前記第1空調機に対して前記第1制御として前記プログラムの実行を指示する請求項1又は2に記載の管理システム。
  4. 前記プログラムは、一定期間、空調機を停止させた場合に空調機に不具合が発生していないか確認するためのシーズン前点検プログラムである請求項に記載の管理システム。
  5. 前記プログラムは、前記第1空調機が有する各部品の故障を予知するために予め定められた制御を行う請求項に記載の管理システム。
  6. 前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示として制御部の再起動の指示を受信した場合、前記第1空調機には制御部の再起動を指示し、前記第2空調機には、リモコン制御による運転の停止と再開を指示する請求項に記載の管理システム。
  7. 前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示として応急運転の指示を受信した場合、前記第1空調機には応急運転を指示し、前記第2空調機には、故障のある室外機の停止を指示する請求項に記載の管理システム。
  8. 第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なる第2空調機と通信可能なコントローラと、前記コントローラと通信可能なサーバ装置とを備える管理システムが行う指示方法であって、
    前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から指示を受信した場合、前記第1空調機及び前記第2空調機の機種に応じた指示を前記第1空調機又は前記第2空調機に送信するものであり、
    前記第1空調機は、第1制御に対応するプログラムを記憶しており、前記第2空調機は、前記プログラムを記憶しておらず、
    前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示を受信した場合、前記第1空調機に対しては前記第1制御を指示し、前記第2空調機に対しては前記第1制御の代替となる第2制御を指示する指示方法。
  9. サーバ装置、及び、第1制御に対応するプログラムを記憶する第1空調機及び前記第1空調機とは機種が異なると共に前記プログラムを記憶していない第2空調機と通信するコントローラであって、
    前記コントローラの制御部は、前記サーバ装置から前記第1制御に関連する指示を受信した場合、前記第1空調機に対しては前記第1制御を指示し、前記第2空調機に対しては前記第1制御の代替となる第2制御を指示するコントローラ。
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