JP7376367B2 - 運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム - Google Patents

運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7376367B2
JP7376367B2 JP2020000929A JP2020000929A JP7376367B2 JP 7376367 B2 JP7376367 B2 JP 7376367B2 JP 2020000929 A JP2020000929 A JP 2020000929A JP 2020000929 A JP2020000929 A JP 2020000929A JP 7376367 B2 JP7376367 B2 JP 7376367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
rmssd
sdnn
predetermined period
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020000929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021108789A (ja
Inventor
祐介 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2020000929A priority Critical patent/JP7376367B2/ja
Publication of JP2021108789A publication Critical patent/JP2021108789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7376367B2 publication Critical patent/JP7376367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

本発明は、運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラムに関する。
従来、運転者の心拍を計測して運転者状態を検出する装置が提案されている(特許文献1、2)。特許文献1に記載された運転者状態推定装置は、心拍間隔の変化が多い運転中のイベントを特定して、特定したイベントが発生した場合に心拍間隔の有無に基づいて運転者の状態を推定している。また、特許文献2に記載されたドライバ状態判定装置は、ドライバの心拍上昇と、長い瞬きを検出して、ドライバが危機感を認識している状態であるかどうか判定する。
特開2011-22738号公報 特開2015-32005号公報
上述した特許文献1の装置は、心拍計測に加えてイベント発生を検出するための高スペックのECUが必須となる。また、特許文献2の装置は、心拍計測に加えてカメラを用いて瞬きを検出する必要がある。このため、特許文献1、2の装置は、心拍だけで運転者の状態を検出することができず、コスト的に問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価に、精度よく運転者の状態を検出することができる運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、鋭意探求した結果、本発明者は、心拍間隔のSDNN/RMSSDに対する心拍間隔をポアンカレプロットして得た縦方向の標準偏差をプロットして演算した切片0の近似直線の傾きが、健常者と脆弱者とで大きく異なることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明に係る運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラムは、下記[1]~[5]を特徴としている。
[1]
運転者の心拍間隔を計測する心拍計測部と、
計測した前記心拍間隔に基づいて所定期間におけるSDNNを演算するSDNN演算部と、
計測した前記心拍間隔に基づいて前記所定期間内において前記所定期間よりも短い所定間隔毎にRMSSDを演算するRMSSD演算部と、
前記所定間隔毎にSDNN/RMSSDを演算するSDNN/RMSSD演算部と、
前記所定期間における前記心拍間隔をポアンカレプロットして、縦方向の標準偏差を求める標準偏差演算部と、
前記SDNN/RMSSDの前記所定期間における平均値に対する前記縦方向の標準偏差をプロットして、切片0の近似直線を演算する近似直線演算部と、
前記近似直線の傾きに基づいて前記運転者の状態を検出する検出部と、を備えた、
運転者状態検出装置であること。
[2]
[1]に記載の運転者状態検出装置において、
前記検出部は、前記近似直線の傾きと基準値とを比較して、前記運転者の状態を検出する、
運転者状態検出装置であること。
[3]
[2]に記載の運転者状態検出装置において、
1日の最初に前記運転者が車両のイグニッションをオンしたときに計測した前記心拍間隔に基づいて演算した前記近似直線の傾きに基づいて、前記基準値を設定する設定部を有する、
運転者状態検出装置であること。
[4]
心拍計測部により計測した運転者の心拍間隔に基づいて所定期間におけるSDNNを演算するSDNN演算ステップと、
計測した前記心拍間隔に基づいて前記所定期間内において前記所定期間よりも短い所定間隔毎にRMSSDを演算するRMSSD演算ステップと、
前記所定間隔毎にSDNN/RMSSDを演算するSDNN/RMSSD演算ステップと、
前記所定期間における前記心拍間隔をポアンカレプロットして、縦方向の標準偏差を求める標準偏差演算ステップと、
前記SDNN/RMSSDの前記所定期間における平均値に対する前記縦方向の標準偏差をプロットして、切片0の近似直線を演算する近似直線演算ステップと、
前記近似直線の傾きに基づいて前記運転者の状態を検出する検出ステップと、を行う運転者状態検出装置の作動方法であること。
[5]
コンピュータに[4]に記載の運転者状態検出装置の作動方法の各ステップを実行させる運転者状態検出プログラムであること。
上記[1]、[4]および[5]の構成の運転者状態検出装置、運転者状態検出方法および運転者状態検出プログラムによれば、心拍間隔の測定結果のみから得られる近似直線の傾きによって運転者の状態を検出することができるため、安価に、精度よく運転者の状態を検出することができる。
上記[2]の構成の運転者状態検出装置によれば、基準値を用いて精度よく運転者の状態を検出することができる。
上記[3]の構成の運転者状態検出装置によれば、運転によるストレスがかかっていない状態に基づいて基準値を設定することができる。これにより、精度よく運転者の状態を検出することができる。
本発明によれば、安価に、精度よく運転者の状態を検出することができる運転者状態検出装置、運転者状態検出方法および運転者状態検出プログラムを提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の運転者状態検出装置の一実施形態を示すブロック図である。 図2は、図1に示す心拍計測部により計測される心電図の一例である。 図3は、図1に示す処理部の機能ブロック図である。 図4は、経過時間に対するRRIを示すグラフである。 図5は、経過時間に対する心電位を示すグラフである。 図6は、RRIをポアンカレプロットした結果を示すグラフである。 図7は、SDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を示すグラフである。 図8は、ドライブシミュレータを運転している健常者の心拍から演算したSDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を示すグラフである。 図9は、ドライブシミュレータを運転している衰弱者の心拍から演算したSDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を示すグラフである。 図10は、RMSSDを5秒毎に取得した場合の健常者、衰弱者の心拍から演算したSDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を示すグラフである。 図11は、RMSSDを7秒毎に取得した場合の健常者、衰弱者の心拍から演算したSDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を示すグラフである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
車両に搭載した運転者状態検出装置10の具体例を図1に示す。図1に示した例では、運転者状態検出装置10は、運転者11の心拍を計測する心拍計測部12と、計測した心拍に基づいて運転者11の状態を検出する処理部13と、処理部13での検出結果などが保持される保持部14と、処理部13の検出結果などを出力する出力部15と、を備えている。
心拍計測部12は、心電計測、脈波計測により行われる。心拍計測部12は、例えば、ステアリングに搭載されていてもよいし、運転者11に装着できるものであってもよい。また、脈波計測としては、電波を用いたドップラー効果による非接触計測するものであってもよいし、脈拍によって生じる圧力を、圧電素子を用いて計測するものであってもよい。
図2に、心電計測により得られる波形を示す。同図に示すように、心電波形は、一般的にP、Q、R、S、T波で構成される。心拍計測部12は、上記R波の間隔であるRRI(R-R Interval)を計測して、処理部13に出力する。RRIは、心臓が一拍動作するのにかかる時間(心拍間隔)を示している。
処理部13は、例えば、マイクロコンピュータから構成されている。処理部13が、実行する処理の運転者状態検出プログラムは、図示しない記憶媒体に記憶されている。処理部13は、上記運転者状態検出プログラムを実行することにより、図3に示すように、心拍変動演算部13Aと、時間領域解析部13Bと、心拍ゆらぎ解析部13Cと、検出部13Dと、して機能する。
心拍変動演算部13Aは、図4に示すように、経過時間と、心拍計測部12が連続して計測したRRIと、の関係を心拍変動として保持部14に保持させる。RRIは、呼吸もしくは血圧変動などの自律神経活動によりゆらぎ、一定の値を取らないのが正常である。RRIは、薬物で抑え込んだり、手術や体調不良などにより自律神経活動が低下したり、するとゆらぎが消失する。自律神経とは、内臓、血管などの動きをコントロールし、体内環境を整える神経である。また、自律神経には、交換神経と副交感神経があり、交感神経は「起きているときの神経、緊張しているときの神経」、副交感神経は「寝ているときの神経、リラックスしているときの神経」を司っている。この二つは、一つの器官に対して互いに相反する働きをする。
時間領域解析部13Bは、SDNN演算部、RMSSD演算部、SDNN/RMSSD演算部として機能し、心拍変動演算部13Aにより保持された心拍変動に基づいて、SDNN、RMSSD、SDNN/RMSSDを演算する。
SDNN:所定期間T1(図4参照)全体におけるRRIの標準偏差
RMSSD:所定期間T1よりも短い所定間隔T2(図4参照)毎の隣接するRRIの差の2乗平均平方根
ここで所定期間とは、時間領域解析部13Bが、解析に用いる区間を言う。所定期間は、任意の長さを指定することができ、例えば、1分、3分、5分などの指定時間、カーブ突入からカーブ脱出までの時間、追い越しなどの運転者11の自発的な行動の開始から終了までなどに設定することができる。本実施形態では、時間領域解析部13Bは、カーブまたは追い越し開始から終了までを一つの所定期間として、下記の式(1)に示すように、SDNNを求めている。
Figure 0007376367000001
n:所定期間T1におけるRRI個数、xi:iにおけるRRI(図4参照)、xave:所定期間T1におけるRRIの平均値
また、所定間隔T2とは、所定期間T1よりも短い任意の時間が指定される(例えば5秒)。本実施形態では、時間領域解析部13Bは、カーブまたは追い越し開始から終了までの所定期間T1内において5秒毎に、下記の式(2)に示すように、RMSSDを求めている。
Figure 0007376367000002
Di:隣接するRRIの差(x1-x2=D1、x2-x3=D2、…、xn-1-xn=Dn-1)、n:所定間隔におけるRRI個数
所定間隔T2毎におけるRMSSDの算出方法を図5に示す。所定期間T1の初めのR波を起点として、時間領域解析部13Bは、所定間隔T2内に含まれるRRIからRMSSDを算出する。次に、時間領域解析部13Bは、所定間隔T2経過後に最初に現れるR波を起点として同様に所定間隔T2に含まれるRRIからRMSSDを算出し、所定期間T1が終了するまで計算を行う。また、時間領域解析部13Bは、所定期間T1毎にSDNN/RMSSDを平均化する。このとき、時間領域解析部13Bは、所定期間T1内に算出したSDNN/RMSSDの平均値を求めてもよいし、今回の所定期間T1内と前回の所定期間T1内で算出したSDNN/RMSSDの平均値を求めてもよい。
上述したSNDDは、交感神経および副交感神経の両方を含む自律神経活動全体の活動状態を示し、RMSSDは、副交感神経の活動状態を示す。よって、SDNN/RMSSDは、交換神経系の活動状態の指標となる。
心拍ゆらぎ解析部13Cは、標準偏差演算部として機能し、所定期間T1において計測されたRRIをポアンカレプロットして縦方向標準偏差を求める。なお、所定期間T1とは、上記時間領域解析部13Bで用いた区間と同様のものとする。ポアンカレプロットとは、図6に示すように、横軸にある時刻のRRI(n番目)、縦軸に次のRRI(n+1番目)をプロットしたもので、緊張やストレスなどにより心拍変動が小さい(ゆらぎが小さい)とプロットは集中し、リラックスしているとプロットは分散する。心拍ゆらぎ解析部13Cは、ポアンカレプロットにより得られるプロットの集中と分散とを評価するために、縦軸(Y)=横軸(X)の直線に対して縦方向の標準偏差σを求める。縦方向の標準偏差σは、ポアンカレプロットを囲む最小の楕円のうち縦軸=横軸の直線に対して垂直方向の距離である。
検出部13Dは、時間領域解析部13Bにより求めたSDNN/RMSSDの平均値と、心拍揺らぎ解析部13Cにより求めた縦方向の標準偏差σと、を用いて、運転者11の状態を検出する。具体的には、図7に示すように、横軸に「SDNN/RMSSD」、縦軸に「縦方向の標準偏差」を取り、上記所定期間T1毎に取得した「SDNN/RMSSD」の平均値、「縦方向の標準偏差」をプロットする。なお、SDNN/RMSSDは、運転者11にストレスがかかるほど、大きくなる。縦方向の標準偏差σは、運転者11にストレスがかかるほど、小さくなる。
次に、検出部13Dは、図7に示すSDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差に対して切片0とした近似直線を求める。この近似直線の傾きは、健常者の場合、大きくなり、衰弱者の場合、小さくなることが本発明者により見出されている。そこで、検出部13Dは、求めた近似直線の傾きに基づいて、運転者11の状態を検出する。具体的には、検出部13Dは、基準値と求めた近似直線との傾きとを比較して、例えば、基準値よりも所定値以上小さければ、運転者11が正常な状態でないことを検出する。
上記基準値としては、予め定めたものであってもよいし、1日の最初に運転者11が車両のイグニッションをオンしたときに、心拍計測部12により計測したRRIにより演算した近似直線の傾きとしてもよい。
次に、本発明者は、上記実施形態の効果を確認すべく、健常者と、自律神経活動が健常者に比べて低下している脳卒中で入院している患者(衰弱者)と、にドライブシミュレータを運転させて、運転中に計測した心拍に基づいて、上記SDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を演算した。結果を図8及び図9に示す。同図からも明らかなように、切片0とした近似直線を取ると、衰弱者の直線の傾きは健常者のそれと比べて、値が小さくなる。これは、「SDNN/RMSSD」が大きくなった時、「縦方向の標準偏差」が小さくなっていることを示している。即ち、「縦方向の標準偏差」によって得られるストレスが、脆弱者は健常者よりも大きくなっていることが分かる。よって、上記近似直線の傾きに基づいて精度よく運転者11の状態を検出できることが分かった。
また、検出部13Dは、上述した運転者11の状態の検出結果を保持部14に記録保持する。保持部14には、運転者11が健常であるときの心拍情報(近似直線の傾き)を保持するROMと、その日の運転に対する状態の変化を記録するRAMと、で構成される。この構成により、RAMを解析して、運転者11の個人特性による傾向(どのような状況でストレスを感じるか)を把握することができる。
また、長時間運転したときには、健常者から脆弱者へシフトすることが考えられる。一般に睡眠状態では心拍はリラックス傾向になるが、運転状態では完全な睡眠状態へ移行することは考えにくく、眠気に対向する働きを起こすため、ストレス状態になっていると考えられる。これにより、RAMを解析すれば、運転者11がどの程度の長時間運転で脆弱者へシフトしたかも知ることができる。
また、検出部13Dは、運転者11が正常でない(脆弱者となっている)ことを検出したとき、出力部15を用いてその旨を運転者11に報知する。これにより運転者11は、休憩を取るなどして運転状態を改善したり、もしくは他者にその旨を伝達することができる。出力部15は、本運転者状態検出装置10に備えられたものであってもよいし、車両に搭載された他の車載機を利用してもよい。出力部15としては、例えば、音や音声、メータディスプレイ、ナビゲーションモニタやヘッドアップディスプレイなどへの文字やアイコンの表示、シートや小型機器の振動、車外通信による外部への通信などが考えられる。
上述した実施形態によれば、心拍間隔の測定結果のみから得られる近似直線の傾きによって運転者11の状態を検出することができるため、安価に、精度よく運転者11の状態を検出することができる。
また、上述した実施形態によれば、検出部13Dは、近似直線の傾きと基準値とを比較して、運転者11の状態を検出する。これにより、基準値を用いて精度よく運転者11の状態を検出することができる。
また、上述した実施形態によれば、検出部13Dは、設定部として機能し、1日の最初に運転者11が車両のイグニッションをオンしたときに、心拍計測部12により測定したRRIに基づいて求めた近似直線の傾きに、基準値を設定している。これにより、運転によるストレスがかかっていない状態を基準値とすることができる。これにより、精度よく運転者11の状態を検出することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上述した実施形態によれば、RMSSDの演算間隔である所定間隔T2を5秒としていたが、これに限ったものではない。所定間隔T2として所定期間T1よりも短い期間であればよく、例えば、7秒間隔であってもよい。図10及び図11に5秒間隔、7秒間隔でRMSSDを演算したときのSDNN/RMSSDに対する縦方向の標準偏差を示す。同図に示すように5秒であっても7秒であっても同様の効果が得られることが分かる。
ここで、上述した本発明に係る運転者状態検出装置、運転者状態検出方法および運転者状態検出プログラムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
運転者(11)の心拍間隔を計測する心拍計測部(12)と、
計測した前記心拍間隔に基づいて所定期間(T1)におけるSDNNを演算するSDNN演算部(13B)と、
計測した前記心拍間隔に基づいて前記所定期間(T1)内において所定間隔(T2)毎にRMSSDを演算するRMSSD演算部(13B)と、
前記所定間隔(T2)毎にSDNN/RMSSDを演算するSDNN/RMSSD演算部(13B)と、
前記所定期間(T1)における前記心拍間隔をポアンカレプロットして、縦方向の標準偏差(σ)を求める標準偏差演算部(13C)と、
前記SDNN/RMSSDに対する前記縦方向の標準偏差(σ)をプロットして、切片0の近似直線を演算する近似直線演算部(13C)と、
前記近似直線の傾きに基づいて前記運転者(11)の状態を検出する検出部(13D)と、を備えた、
運転者状態検出装置(10)。
[2]
[1]に記載の運転者状態検出装置(10)において、
前記検出部(13D)は、前記近似直線の傾きと基準値とを比較して、前記運転者(11)の状態を検出する、
運転者状態検出装置(10)。
[3]
[2]に記載の運転者状態検出装置(10)において、
1日の最初に前記運転者(11)が車両のイグニッションをオンしたときに計測した前記心拍間隔に基づいて演算した前記近似直線の傾きに基づいて、前記基準値を設定する設定部(13D)を有する、
運転者状態検出装置(10)。
[4]
心拍計測部(12)により計測した運転者(11)の心拍間隔に基づいて所定期間(T1)におけるSDNNを演算するSDNN演算ステップと、
計測した前記心拍間隔に基づいて前記所定期間(T1)内において所定間隔(T2)毎にRMSSDを演算するRMSSD演算ステップと、
前記所定間隔(T2)毎にSDNN/RMSSDを演算するSDNN/RMSSD演算ステップと、
前記所定期間(T1)における前記心拍間隔をポアンカレプロットして、縦方向の標準偏差(σ)を求める標準偏差演算ステップと、
前記SDNN/RMSSDに対する前記縦方向の標準偏差(σ)をプロットして、切片0の近似直線を演算する近似直線演算ステップと、
前記近似直線の傾きに基づいて前記運転者(11)の状態を検出する検出ステップと、を備えた、
運転者状態検出方法。
[5]
コンピュータ(13)に[4]に記載の運転者状態検出方法の各ステップを実行させるための運転者状態検出プログラム。
10 運転者状態検出装置
11 運転者
12 心拍計測部
13 処理部(コンピュータ)
13B 時間領域解析部(SDNN演算部、RMSSD演算部、SDNN/RMSSD演算部)
13C 心拍ゆらぎ解析部(標準偏差演算部、近似直線演算部)
13D 検出部(設定部)
T1 所定期間
T2 所定間隔
σ 縦方向の標準偏差

Claims (5)

  1. 運転者の心拍間隔を計測する心拍計測部と、
    計測した前記心拍間隔に基づいて所定期間におけるSDNNを演算するSDNN演算部と、
    計測した前記心拍間隔に基づいて前記所定期間内において前記所定期間よりも短い所定間隔毎にRMSSDを演算するRMSSD演算部と、
    前記所定間隔毎にSDNN/RMSSDを演算するSDNN/RMSSD演算部と、
    前記所定期間における前記心拍間隔をポアンカレプロットして、縦方向の標準偏差を求める標準偏差演算部と、
    前記SDNN/RMSSDの前記所定期間における平均値に対する前記縦方向の標準偏差をプロットして、切片0の近似直線を演算する近似直線演算部と、
    前記近似直線の傾きに基づいて前記運転者の状態を検出する検出部と、を備えた、
    運転者状態検出装置。
  2. 請求項1に記載の運転者状態検出装置において、
    前記検出部は、前記近似直線の傾きと基準値とを比較して、前記運転者の状態を検出する、
    運転者状態検出装置。
  3. 請求項2に記載の運転者状態検出装置において、
    1日の最初に前記運転者が車両のイグニッションをオンしたときに計測した前記心拍間隔に基づいて演算した前記近似直線の傾きに基づいて、前記基準値を設定する設定部を有する、
    運転者状態検出装置。
  4. 心拍計測部により計測した運転者の心拍間隔に基づいて所定期間におけるSDNNを演算するSDNN演算ステップと、
    計測した前記心拍間隔に基づいて前記所定期間内において前記所定期間よりも短い所定間隔毎にRMSSDを演算するRMSSD演算ステップと、
    前記所定間隔毎にSDNN/RMSSDを演算するSDNN/RMSSD演算ステップと、
    前記所定期間における前記心拍間隔をポアンカレプロットして、縦方向の標準偏差を求める標準偏差演算ステップと、
    前記SDNN/RMSSDの前記所定期間における平均値に対する前記縦方向の標準偏差をプロットして、切片0の近似直線を演算する近似直線演算ステップと、
    前記近似直線の傾きに基づいて前記運転者の状態を検出する検出ステップと、を行う運転者状態検出装置の作動方法。
  5. コンピュータに請求項4に記載の運転者状態検出装置の作動方法の各ステップを実行させる運転者状態検出プログラム。
JP2020000929A 2020-01-07 2020-01-07 運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム Active JP7376367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020000929A JP7376367B2 (ja) 2020-01-07 2020-01-07 運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020000929A JP7376367B2 (ja) 2020-01-07 2020-01-07 運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021108789A JP2021108789A (ja) 2021-08-02
JP7376367B2 true JP7376367B2 (ja) 2023-11-08

Family

ID=77058331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020000929A Active JP7376367B2 (ja) 2020-01-07 2020-01-07 運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7376367B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110160603A1 (en) 2008-06-13 2011-06-30 The Parkinson's Institute Diagnosis of neurogenerative disorders
US20120316451A1 (en) 2010-12-08 2012-12-13 Intrapace, Inc. Event Evaluation Using Heart Rate Variation for Ingestion Monitoring and Therapy
JP2017176833A (ja) 2016-03-29 2017-10-05 豪展醫療科技股▲分▼有限公司 精神的ストレス指数計測及び血圧計測を兼備した測定装置及び方法
JP2018094172A (ja) 2016-12-14 2018-06-21 日本電信電話株式会社 状態推定装置、方法およびプログラム
JP2018525188A (ja) 2015-07-16 2018-09-06 プリベンティカス ゲーエムベーハーPreventicus Gmbh 生物学的データの処理

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110160603A1 (en) 2008-06-13 2011-06-30 The Parkinson's Institute Diagnosis of neurogenerative disorders
US20120316451A1 (en) 2010-12-08 2012-12-13 Intrapace, Inc. Event Evaluation Using Heart Rate Variation for Ingestion Monitoring and Therapy
JP2018525188A (ja) 2015-07-16 2018-09-06 プリベンティカス ゲーエムベーハーPreventicus Gmbh 生物学的データの処理
JP2017176833A (ja) 2016-03-29 2017-10-05 豪展醫療科技股▲分▼有限公司 精神的ストレス指数計測及び血圧計測を兼備した測定装置及び方法
JP2018094172A (ja) 2016-12-14 2018-06-21 日本電信電話株式会社 状態推定装置、方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021108789A (ja) 2021-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11172835B2 (en) Method and system for monitoring sleep
EP2087841B1 (en) Arousal level judging method and arousal level judging program
EP2285270B1 (en) Method and system for determining a physiological condition
US20060025698A1 (en) Method and device for displaying living body information
JP5492247B2 (ja) 心拍変動指標を用いた精神症状及び精神疾患発病リスク評価のための指標生成装置及びそれを用いた指標生成方法
EP2085025B1 (en) Autonomic nerve activity measuring apparatus and autonomic nerve activity measuring method
US20230038328A1 (en) Traumatic nightmare detection and intervention
JP3596158B2 (ja) 運転者モニター装置とこれを用いた安全装置
Hao et al. cHRV uncovering daily stress dynamics using bio-signal from consumer wearables
EP2962638B1 (en) Dozing prevention method
WO2019189678A1 (ja) 疲労判定装置、疲労判定方法及びプログラム
JP6692924B2 (ja) 眠気推定装置
JP7376367B2 (ja) 運転者状態検出装置、運転者状態検出装置の作動方法および運転者状態検出プログラム
JP2017064364A (ja) 生体状態推定装置、生体状態推定方法及びコンピュータプログラム
JP6135054B2 (ja) 眠気判定方法、装置及びプログラム
JP4609539B2 (ja) 眠気検出装置
US20210068736A1 (en) Method and device for sensing physiological stress
KR101693716B1 (ko) 뇌파를 이용한 졸음정도 및 집중정도의 판단 방법 및 이를 이용한 집중력저감 알림 시스템
JP2006223635A (ja) 居眠り運転検出装置及び居眠り運転検出方法
Chua et al. Combined electrocardiogram and photoplethysmogram measurements as an indicator of objective sleepiness
JP3048918B2 (ja) 集中度推定装置
JP2016182241A (ja) 眠気算出装置
WO2017057022A1 (ja) 生体状態推定装置、生体状態推定方法及びコンピュータプログラム
JP6466729B2 (ja) 活性判定システム
JP7348254B2 (ja) 運転者状態判定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7376367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150