これに鑑みて、本出願の実施形態では、ボーダ・ネットワーク・プロトコル(BGP)を拡張することによってネットワークデバイスに適用可能である汎用的なバックアップ基準を得ることで、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でエントリのバックアップが実行されることが可能になり、これにより、ネットワークの信頼性を改善する、エントリのバックアップを実現するための方法及び装置を提供する。
第1の態様によれば、本出願の実施形態ではエントリのバックアップを実現するための方法を提供する。第1のネットワークデバイスが、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報(すなわち第1のエントリ情報)を第2のネットワークデバイスにバックアップする必要があるときに、第1のネットワークデバイスは第1のエントリ情報を含む第1のボーダ・ネットワーク・プロトコル(英語:Border Gateway Protocol、略してBGP)メッセージを生成して第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送ってもよく、第1のBGPメッセージは新たに定められたエントリバックアップルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる。第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶してもよく、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、これにより、第1のエントリ情報を第2のネットワークデバイスにおいてバックアップする効果が実現される。第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示すことが分かる。
新たに定められたBGPルートタイプ、すなわちエントリバックアップルートが本出願の本実施形態で提供されている方法で拡張されることが分かる。当該エントリバックアップルートは様々な供給事業者のネットワークデバイスに適用可能である。さらにいえば、異なる供給事業者のネットワークデバイスが、エントリバックアップルートをアドバタイズする第1のBGPメッセージの受信、送信、及び識別などの動作を実行することができ、これにより、エントリのバックアップを実行するために供給事業者のプロプライエタリ・プロトコルを用いると、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でのエントリのバックアップを実現することができないという問題が解決される。様々な供給事業者のネットワークデバイスによって汎用的に用いられることが可能である新たに定められたBGPルートタイプが提供され、これにより、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でエントリのバックアップが簡便に実行されることが可能である。したがって、異なる供給事業者のネットワークデバイスを含むネットワークの信頼性が多重デバイスバックアップ方式で改善されることが可能である。
第1の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはイーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)ネットワーク層到達可能性情報(英語:Network Layer Reachability Information、略してNLRI)を含み、EVPN NLRIはイーサネットセグメント識別子(ESI)を搬送するために用いられ、ESIはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
第1の態様の別の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージは第1のネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(SAFI)とを含み、SAFIは、第1のBGPメッセージのアドレスファミリがBGPバックアップアドレスファミリであることを示し、第1のNLRIはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を搬送するために用いられ、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報はインターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含み、第1のBGPメッセージは第1の拡張コミュニティ属性をさらに含み、NLRIはIPアドレスとMACアドレスとを含み、第1の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。第1のエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のエントリを第1のネットワークデバイスが削除し、第2のBGPメッセージを生成し、第2のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第2のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送り、第2のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる。
第1の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、第1のネットワークデバイスが第1のエントリを削除し、第3のBGPメッセージを生成することであって、第3のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記生成することと、第3のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送ることであって、第3のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる、前記送ることとをさらに含む。このようにして、エントリに対応するサービスがオフラインになり、ネットワークデバイスのリソースが解放される。
第1の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、第1のネットワークデバイスが第4のBGPメッセージを生成することであって、第4のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を含む、前記生成することと、第4のBGPメッセージに基づいて第3のネットワークデバイスが第3のエントリを取得することを可能にするために、第4のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第3のネットワークデバイスに送ることであって、第3のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第3のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである、前記送ることとをさらに含んでもよい。
当然、第4のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含むことが分かる。
第1の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第4のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
第1の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリ及び第3のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間(Lease情報)をさらに含む。この場合、第4のBGPメッセージは第4の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第4の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
当然、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリであることが分かる。
第2の態様によれば、本出願の実施形態では、第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取ることであって、第1のBGPメッセージは第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報であり、第1のBGPメッセージはエントリバックアップルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記受け取ることと、第1のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶することであって、第2のエントリは第1のエントリのバックアップエントリであり、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含む、前記記憶することとを含む、エントリのバックアップを実現するための別の方法をさらに提供する。第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示す。
第2の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはイーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)ネットワーク層到達可能性情報(NLRI)を含み、EVPN NLRIはイーサネットセグメント識別子(ESI)を搬送するために用いられ、本方法は、ESIに基づいて第2のネットワークデバイスがポート情報を取得することであって、第2のエントリがポート情報を含む、前記取得することをさらに含む。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージは第1のネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(SAFI)とを含み、SAFIは、第1のBGPメッセージのアドレスファミリがBGPバックアップアドレスファミリであることを示し、第1のNLRIはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を搬送するために用いられ、本方法は、backup_idに基づいて第2のネットワークデバイスがポート情報を取得することであって、第2のエントリがポート情報を含む、前記取得することをさらに含む。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報はインターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含み、第1のBGPメッセージは第1の拡張コミュニティ属性をさらに含む。第1のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを取得することは、具体的には、NLRI内にあるIPアドレス及びMACアドレスと、第1の拡張コミュニティ属性に含まれるLease情報とに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを取得することである。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、第1のエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第2のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取ることであって、第2のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記受け取ることと、第2のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することとをさらに含む。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第3のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取ることであって、第3のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記受け取ることと、第3のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することとをさらに含む。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、第1のネットワークデバイスによって送られた第4のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取ることであって、第4のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を含む、前記受け取ることと、第4のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第3のエントリを取得することであって、第3のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第3のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである、前記取得することとをさらに含む。
一例では、第4のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、本方法は、backup_idに基づいて第2のネットワークデバイスがポート情報を取得することであって、第2のエントリがポート情報を含む、前記取得することをさらに含む。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第4のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
第2の態様の別の特定の実現例に関して、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第4のBGPメッセージは第4の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第4の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第2の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第2の態様で提供されている方法は第1の態様で提供されている方法に対応する第2のネットワークデバイス側の方法であり、第1の態様で提供されている方法に対応する点に留意するべきである。したがって、第2の態様で提供されている方法の様々な可能な実現例及び技術的効果については、第1の態様で提供されている方法の説明を参照されたい。
第3の態様によれば、本出願の実施形態ではエントリのバックアップを実現するための方法をさらに提供する。第1のネットワークデバイスが、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報(すなわち第1のエントリ情報)を第2のネットワークデバイスにバックアップする必要があるときに、第1のネットワークデバイスはネットワーク層到達可能性情報(英語:Network Layer Reachability Information、略してNLRI)と第1の拡張コミュニティ属性の第1のBGPメッセージとを生成して第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送ってもよく、第1の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を搬送するために用いられる。第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶してもよく、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、これにより、第1のエントリ情報を第2のネットワークデバイスにおいてバックアップする効果が実施される。
本出願の本実施形態で提供されている方法では、BGPルートに拡張コミュニティ属性が加えられることが分かる。生成された第1のBGPメッセージにおいて、新たに加えられた拡張コミュニティ属性によって、バックアップされる第1のエントリ情報が搬送される。様々な供給事業者のネットワークデバイスに共通のBGPルートが適用可能である。さらにいえば、異なる供給事業者のネットワークデバイスが、新たに加えられた拡張コミュニティ属性の第1のBGPメッセージの受信、送信、及び識別などの動作を実行することができ、これにより、エントリのバックアップを実行するために供給事業者のプロプライエタリ・プロトコルを用いると、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でのエントリのバックアップを実現することができないという問題が解決される。拡張コミュニティ属性は様々な供給事業者のネットワークデバイスによって汎用的に用いられることが可能である共通のBGPルートに加えられ、これにより、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でエントリのバックアップが簡便に実行されることが可能である。したがって、異なる供給事業者のネットワークデバイスを含むネットワークの信頼性が多重デバイスバックアップ方式で改善されることが可能である。
第3の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を含み、第1の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
第3の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第1のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
一例では、第1のエントリ及び第2のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第3の態様の別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第3の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、又は第1のエントリを生成する期間が、第1のエントリ情報内のLease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のエントリを第1のネットワークデバイスが削除し、第2のBGPメッセージを生成することであって、第2のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記生成することと、第2のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送ることであって、第2のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる、前記送ることとをさらに含む。このようにして、エントリに対応するサービスがオフラインになり、ネットワークデバイスのリソースが解放される。
第4の態様によれば、本出願の実施形態ではエントリのバックアップを実現するための方法をさらに提供する。本方法は、第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取ることであって、第1のBGPメッセージはネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と第1の拡張コミュニティ属性とを含み、第1の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である、前記受け取ることと、第1のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを取得して、第2のエントリに関する情報を記憶することであって、第2のネットワークデバイスにおいて第1のエントリをバックアップするために、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第2のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである、前記記憶することとを含む。
第4の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を含み、第1の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、本方法は、backup_idに基づいて第2のネットワークデバイスがポート情報を取得することであって、第2のエントリがポート情報を含む、前記取得することをさらに含む。
当然、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第1のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含むことが分かる。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第4の態様の別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第4の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本方法は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、又は第1のエントリを生成する期間が、第1のエントリ情報内のLease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第2のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取ることであって、第2のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために第1のネットワークデバイスによって用いられる、前記受け取ることと、第2のBGPメッセージに基づいて第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することとをさらに含む。
第4の態様で提供されている方法は第3の態様で提供されている方法に対応する第2のネットワークデバイス側の方法であり、第3の態様で提供されている方法に対応する点に留意するべきである。したがって、第4の態様で提供されている方法の様々な可能な実現例及び技術的効果については、第3の態様で提供されている方法の説明を参照されたい。
第5の態様によれば、本出願の実施形態では、第1のネットワークデバイスに適用され、第1の処理部と第1の送信部とを含む、エントリのバックアップを実現するための装置をさらに提供する。
第1の処理部は、第1のBGPメッセージを生成するように構成され、第1のBGPメッセージが第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報が、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
第1の送信部は、第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第1のBGPメッセージが、第2のネットワークデバイスにエントリバックアップルートをアドバタイズして、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得することを可能にするために用いられ、第2のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含み、第2のエントリが第1のエントリのバックアップエントリである。
第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示すことが分かる。
第5の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはイーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)ネットワーク層到達可能性情報(NLRI)を含み、EVPN NLRIはイーサネットセグメント識別子(ESI)を搬送するために用いられ、ESIはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
第5の態様の別の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージは第1のネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(SAFI)とを含み、SAFIは、第1のBGPメッセージのアドレスファミリがBGPバックアップアドレスファミリであることを示し、第1のNLRIはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を搬送するために用いられ、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
第5の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報はインターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含み、第1のBGPメッセージは第1の拡張コミュニティ属性をさらに含み、NLRIはIPアドレスとMACアドレスとを含み、第1の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第5の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本装置は第2の処理部と第2の送信部とをさらに含む。
第2の処理部は、第1のエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のエントリを削除し、第2のBGPメッセージを生成するように構成され、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる。
第2の送信部は、第2のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第2のBGPメッセージが、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる。
第5の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本装置は第3の処理部と第3の送信部とをさらに含む。
第3の処理部は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、第1のエントリを削除し、第3のBGPメッセージを生成するように構成され、第3のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる。
第3の送信部は、第3のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第3のBGPメッセージが、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる。
第5の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本装置は第4の処理部と第4の送信部とをさらに含む。
第4の処理部は、第4のBGPメッセージを生成するように構成され、第4のBGPメッセージが第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性が第1のエントリ情報を含む。
第4の送信部は、第3のネットワークデバイスが第4のBGPメッセージに基づいて第3のエントリを取得することを可能にするために、第4のBGPメッセージを第3のネットワークデバイスに送るように構成され、第3のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含み、第3のエントリが第1のエントリのバックアップエントリである。
第5の態様の別の特定の実現例に関して、第4のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
第5の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第4のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
第5の態様の別の特定の実現例に関して、第1のエントリ及び第3のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間(Lease情報)をさらに含む。この場合、第4のBGPメッセージは第4の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第4の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第5の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第5の態様で提供されている装置は第1の態様で提供されている方法に対応する装置であり、第1の態様で提供されている方法に対応する点に留意するべきである。したがって、第5の態様で提供されている装置の様々な可能な実現例及び技術的効果については、第1の態様で提供されている方法の説明を参照されたい。
第6の態様によれば、本出願の実施形態では、第2のネットワークデバイスに適用され、第1の受信部と第1の処理部とを含む、エントリのバックアップを実現するための装置をさらに提供する。
第1の受信部は、第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを受け取るように構成され、第1のBGPメッセージが第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報が、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報であり、第1のBGPメッセージが、エントリバックアップルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる。
第1の処理部は、第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶するように構成され、第2のエントリが第1のエントリのバックアップエントリであり、第2のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含む。
第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示すことが分かる。
第6の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはイーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)ネットワーク層到達可能性情報(NLRI)を含み、EVPN NLRIはイーサネットセグメント識別子(ESI)を搬送するために用いられ、本装置は、ESIに基づいてポート情報を取得するように構成された第2の処理部であって、第2のエントリがポート情報を含む、第2の処理部をさらに含む。
第6の態様の別の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージは第1のネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(SAFI)とを含み、SAFIは、第1のBGPメッセージのアドレスファミリがBGPバックアップアドレスファミリであることを示し、第1のNLRIはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を搬送するために用いられ、本装置は、backup_idに基づいてポート情報を取得し、第2のエントリがポート情報を含む、ように構成される第3の処理部をさらに含む。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報はインターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含み、第1のBGPメッセージは第1の拡張コミュニティ属性をさらに含む。第1の処理部は、具体的には、NLRI内にあるIPアドレス及びMACアドレスと、第1の拡張コミュニティ属性に含まれるLease情報とに基づいて第2のエントリを取得するように構成される。この場合、本装置は、第1のエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第2のBGPメッセージを受け取るように構成された第2の受信部であって、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第2のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを削除する、第2の受信部をさらに含む。
第6の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本装置は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第3のBGPメッセージを受け取るように構成された第3の受信部であって、第3のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第3のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを削除する、第3の受信部をさらに含む。
第6の態様の別の特定の実現例に関して、本装置は、第1のネットワークデバイスによって送られた第4のBGPメッセージを受け取るように構成された第4の受信部であって、第4のBGPメッセージが第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性が第1のエントリ情報を含む、第4の受信部と、第4のBGPメッセージに基づいて第3のエントリを取得するように構成された第4の処理部であって、第3のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含み、第3のエントリが第1のエントリのバックアップエントリである、第4の処理部とをさらに含む。
第6の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第4のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、本装置は、backup_idに基づいてポート情報を取得するように構成された第5の処理部であって、第2のエントリがポート情報を含む、第5の処理部をさらに含む。
当然、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第4のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含むことが分かる。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第4のBGPメッセージは第4の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第4の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第6の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第6の態様で提供されている装置は第2の態様で提供されている方法に対応する装置であり、第2の態様で提供されている方法に対応する点に留意するべきである。したがって、第6の態様で提供されている装置の様々な可能な実現例及び技術的効果については、第2の態様で提供されている方法の説明を参照されたい。
第7の態様によれば、本出願の実施形態では、第1のネットワークデバイスに適用され、第1の処理部と第1の送信部とを含む、エントリのバックアップを実現するための装置をさらに提供する。
第1の処理部は、第1のBGPメッセージを生成するように構成され、第1のBGPメッセージがネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と第1の拡張コミュニティ属性とを含み、第1の拡張コミュニティ属性が第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報が、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
第1の送信部は、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得することを可能にするために、第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第2のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含み、第2のエントリが第1のエントリのバックアップエントリである。
第7の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を含み、第1の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
第7の態様の別の特定の実現例に関して、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第1のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
一例では、第1のエントリ及び第2のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第7の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第7の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本装置は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、又は第1のエントリを生成する期間が、第1のエントリ情報内のLease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のエントリを削除し、第2のBGPメッセージを生成するように構成された第2の処理部であって、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、第2の処理部と、第2のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成された第2の送信部であって、第2のBGPメッセージが、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる、第2の送信部とをさらに含む。
第7の態様で提供されている装置は第3の態様で提供されている方法に対応する装置であり、第3の態様で提供されている方法に対応する点に留意するべきである。したがって、第7の態様で提供されている装置の様々な可能な実現例及び技術的効果については、第3の態様で提供されている方法の説明を参照されたい。
第8の態様によれば、本出願の実施形態では、第2のネットワークデバイスに適用され、第1の受信部と第1の処理部とを含む、エントリのバックアップを実現するための装置をさらに提供する。
第1の受信部は、第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを受け取るように構成され、第1のBGPメッセージがネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と第1の拡張コミュニティ属性とを含み、第1の拡張コミュニティ属性が第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報が、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
第1の処理部は、第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して、第2のエントリに関する情報を記憶するように構成され、第2のネットワークデバイスにおいて第1のエントリをバックアップするために、第2のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含み、第2のエントリが第1のエントリのバックアップエントリである。
第8の態様の特定の実現例に関して、第1のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を含み、第1の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、本装置は、backup_idに基づいてポート情報を取得するように構成された第2の処理部であって、第2のエントリがポート情報を含む、第2の処理部をさらに含む。
当然、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第1のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含むことが分かる。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
第8の態様のさらに別の特定の実現例に関して、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリ、又はブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第8の態様のさらに別の特定の実現例に関して、本装置は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、又は第1のエントリを生成する期間が、第1のエントリ情報内のLease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第2のBGPメッセージを受け取るように構成された第2の受信部であって、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために第1のネットワークデバイスによって用いられる、第2の受信部と、第2のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを削除するように構成される第3の処理部とをさらに含む。
第8の態様で提供されている装置は第4の態様で提供されている方法に対応する装置であり、第4の態様で提供されている方法に対応する点に留意するべきである。したがって、第8の態様で提供されている装置の様々な可能な実現例及び技術的効果については、第4の態様で提供されている方法の説明を参照されたい。
第9の態様によれば、本出願の実施形態では、メモリとプロセッサとを含むネットワークデバイスをさらに提供する。メモリはプログラムコードを記憶するように構成される。プロセッサは、プログラムコード内の命令を実行して、ネットワークデバイスが、第1の態様から第4の態様のいずれか1つで提供されている、エントリのバックアップを実現するための方法を実行することを可能にするように構成される。
第10の態様によれば、本出願の実施形態ではコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて動作するとき、コンピュータが、第1の態様から第4の態様のいずれか1つで提供されている、エントリのバックアップを実現するための方法を実行することが可能にされる。
第11の態様によれば、本出願の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが、第1の態様から第4の態様のいずれか1つで提供されている、エントリのバックアップを実現するための方法を実行することが可能にされる。
本出願の実施形態の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施形態を説明するために用いられる添付の図面を簡単に説明する。このことが、以下の説明での添付の図面が本出願のいくつかの実施形態を示すのにすぎず、当業者が当該添付の図面から他の図面を導くことができるということであることは明らかである。
ネットワークの普及にともなって、ネットワークの信頼性がますます重要になっている。一般的に、ネットワークの信頼性を改善するためにネットワークに二重デバイスバックアップ方式が用いられている。具体的には、アクティブネットワークデバイスとスタンバイネットワークデバイスとを用いてネットワーク側にユーザ機器が接続されており、アクティブネットワークデバイスで生成されたサービスエントリが別のスタンバイネットワークデバイスにバックアップされる。この場合において、アクティブネットワークデバイスが正常に運用されているとき、アクティブネットワークデバイスに記憶されているサービスエントリを用いてユーザ機器がネットワーク側とデータのやり取りを行ない、対応する事業サービスが提供される。アクティブネットワークデバイスに障害があると、スタンバイネットワークデバイスを新たなアクティブネットワークデバイスに切り替えることができ、スタンバイネットワークデバイスにおいてバックアップされているサービスエントリを用いてユーザ機器がネットワーク側とデータのやり取りを行ない、対応する事業サービスが提供される。
図1は本出願の実施形態に係る二重デバイスバックアップの場面のネットワークアーキテクチャの概略図である。ネットワークでは、ユーザ機器101がスイッチ102又は光回線終端装置(英語:Optical Line Terminal、略してOLT)103に接続されて、スイッチ102又はOLT 103を用いてプロバイダエッジ(英語:Rrovider Edge、略してPE)デバイス104及びPEデバイス105に接続される。PEデバイス104及びPEデバイス105はネットワーク側の同じロケーションにアクセスする。一例では、ユーザ機器101がオンライン状態になった後、PEデバイス104がアドレス解決プロトコル(英語:Address Resolution Protocol、略してARP)サービスに対応するARPエントリを生成することができる。この場合、PEデバイス104はARPエントリをPEデバイス105にバックアップする必要があり、これにより、PEデバイス104に障害があるときに、PEデバイス105がすぐに用いられることが可能であり、PEデバイス105が正常に用いられてARPサービスを提供することができる。
アクセスされるネットワークは、たとえば、マルチプロトコル・ラベル・スイッチング(英語:Multiprotocol Label Switching、略してMPLS)ネットワーク又はインターネットプロトコル(英語:Internet Protocol、略してIP)ネットワークであってもよい。PEデバイス104及びPEデバイス105が上記とは異なりブロードバンドアクセスサーバ(英語:Broadband Access Server、略してBAS)104’及びBAS 105’であってもよい点に留意するべきである。
ネットワークが異なる事業サービスを提供するため、ネットワークデバイスによってバックアップされる必要があるエントリのデータ型も異なることが分かる。現在、供給事業者は事業者独自のプロプライエタリ・プロトコルを用いて事業者のネットワークデバイス間で様々なサービスの種類に対応するエントリをバックアップすることがある。
ネットワーク構成がますます複雑化して大型化すると、異なる供給事業者のネットワークデバイスがネットワーク内で混在することが必要になる。しかし、現在、異なる供給事業者のネットワークデバイスによるエントリのバックアップに汎用的に用いられる統一基準がなく、換言すれば、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でのエントリのバックアップを実現することができない。この結果、異なる供給事業者のネットワークデバイスを含むネットワークについて、二重デバイスバックアップを用いてネットワークの信頼性を改善することができないし、多重デバイスバックアップを用いてさえネットワークの信頼性を改善することができない。
これに鑑みて、本出願の本実施形態では、新たに定められたBGPルートタイプ、すなわち、エントリバックアップルートが拡張され、またはBGPルートに拡張コミュニティ属性が加えられる。ネットワークデバイスで生成された第1のエントリに関する情報(すなわち第1のエントリ情報)が第1のBGPメッセージで搬送される。新たに定められたエントリバックアップルートと、共通のBGPルートとをアドバタイズするために用いられる第1のBGPメッセージの受信、送信、及び識別が異なる供給事業者のネットワークデバイスによって行なわれることが可能であるので、エントリのバックアップを実行するために供給事業者のプロプライエタリ・プロトコルを用いると、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でのエントリのバックアップを実現することができないという問題が解決される。異なる供給事業者のネットワークデバイスによって汎用的に用いられることが可能である新たに定められたBGPルートタイプが提供され、または異なる供給事業者のネットワークデバイスによって汎用的に用いられることが可能である共通のBGPルートに拡張コミュニティ属性を加えることができ、これにより、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でエントリのバックアップが簡便に実行されることが可能である。したがって、異なる供給事業者のネットワークデバイスを含むネットワークの信頼性が多重デバイスバックアップ方式で改善されることが可能である。
たとえば、本出願の実施形態の場面の1つが、図2に示されているネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。ネットワークはユーザ機器210、OLT 220、リモートデバイス(英語:Remote Terminal、略してRT)231、RT 232、...、RT 23n(nは2以上の整数)、ルートリフレクタ(英語:Router Reflector、略してRR)240及びネットワーク側デバイス250を含む。ユーザ機器210はOLT 220を通じてRT 231、RT 232、...、及びRT 23nに個別に接続され、RT 231、RT 232、...、及びRT 23nのすべてがRR 240に接続され、RR 240はネットワーク側デバイス250に接続される。RR 240はRT 231、RT 232、...、及びRT 23nとBGPピア関係を個別に確立する。この仕方では、RT 231、RT 232、...、及びRT 23nが複雑なBGP接続を確立し、または互いにピア関係を確立する必要はない。RR 240を通じてルーティング情報がRT 231、RT 232、...、及びRT 23n間で反映されてもよい。
一例では、RT 231でエントリ1が生成されると、拡張されたエントリバックアップルートを用い、またはBGPルートに拡張コミュニティ属性を加えることによって、RT 231はBGPメッセージ1にエントリ1に関する情報を入れてBGPメッセージ1をRR 240に送ってもよい。RR 240はBGPメッセージ1を受け取った後にBGPメッセージ1をRT 232、RT 233、...、及びRT 23nに個別に送ってもよい。一例では、RT 232、RT 233、...、及びRT 23nのすべてがBGPメッセージ1をサポートする場合、RT 232、RT 233、...、及びRT 23nのすべてがBGPメッセージ1を処理しエントリ2を取得して記憶し、当該エントリ2に関する情報はエントリ1に関する情報を含み、RT 231によって生成されたエントリ1の、RT 232、RT 233、...、及びRT 23nでのバックアップが実施される。別の例では、RT 232、RT 233、...、及びRT 23nがBGPメッセージ1を部分的にしかサポートしない場合、BGPメッセージ1をサポートしないRTは受け取ったBGPメッセージ1を処理せず、BGPメッセージ1をサポートするRTはBGPメッセージ1を処理しエントリ2を取得して記憶し、RT 231によって生成されたエントリ1の、BGPメッセージ1をサポートするRTでのバックアップが実施される。
BGPメッセージ1をサポートするRTは、拡張されたエントリバックアップルート、または拡張コミュニティ属性が加えられたBGPルートを有効化しており、かつ対応するBGPメッセージ1の受信、送信及び処理などの動作を実行することができるRTであってもよい点に留意するべきである。
この例のRTは特にルータやスイッチなどのPEデバイスであってもよいし、BASであってもよいし、本出願の本実施形態の機能を実施するいかなるネットワークデバイスであってもよいことが分かる。RRは、ルーティング情報を反映する機能を持つルータやスイッチなどのネットワークデバイスであってもよい。
図2はエントリのバックアップを実現するためのネットワークアーキテクチャの1つを示しているのにすぎない点に留意するべきである。本出願の本実施形態では、エントリのバックアップがRRを用いて実行されなくてもよい。言い換えると、アクティブネットワークデバイスと各スタンバイネットワークデバイスとの間にBGPピアが確立されてもよく、これにより、アクティブネットワークデバイスが各スタンバイネットワークデバイスにBGPメッセージ1を直接送る。アクティブネットワークデバイスは各スタンバイネットワークデバイスにBGPメッセージ1を直接送る。
上記の場面は本出願の本実施形態で提供されている場面の一例にすぎず、本出願の本実施形態は本場面に限定されないことが分かる。
添付の図面を参照して、以下、本出願の実施形態の、エントリのバックアップを実現するための方法の特定の実現例を、実施形態を用いて詳細に説明する。以下の実施形態における「第1のエントリ」と「エントリ1」、「第2のエントリ」と「エントリ2」、「第1のBGPメッセージ」と「BGPメッセージ1」などの記載、及び同様の記載はすべて、異なる内容を表わす点に留意するべきである。
本出願の本実施形態において、いくつかの実現例では、BGPルートタイプ、すなわち、エントリバックアップルートを新たに定める方式で、エントリバックアップルートをアドバタイズすることを示すために用いられるBGPメッセージがネットワークデバイス間で送られて、ネットワークデバイス間でエントリのバックアップを実現することができる。具体的な実現例については、図3に対応する実施形態の関連する説明を参照されたい。他の実現例では、BGPルートに拡張コミュニティ属性を加える方式で、新たに加えられた拡張コミュニティ属性を含むBGPメッセージがネットワークデバイス間で送られて、ネットワークデバイス間でエントリのバックアップを実現することができる。具体的な実現例については、図12に対応する実施形態の関連する説明を参照されたい。
図3は本出願の実施形態に係る、エントリのバックアップを実現するための方法の概略フローチャートである。エントリを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスにバックアップする場合において、図3を参照し、本方法はたとえば以下のステップ301~ステップ304を含んでもよい。
ステップ301:第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを生成し、第1のBGPメッセージは第1のエントリ情報を含み、第1のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスにエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられ、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
オンライン状態にするためのサービスに対応するプロトコルをユーザ機器が第1のネットワークデバイスを用いて有効にするとき、第1のネットワークデバイスはサービスに対応する第1のエントリを生成して、サービスの正常な提供を管理することができることが分かる。たとえば、オンライン状態にするためのダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)サービスに対応するダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル(DHCP)をユーザ機器が第1のネットワークデバイスを用いて有効にするとき、第1のネットワークデバイスはDHCP SNPエントリを生成して、DHCP SNPサービスの正常な提供を管理することができる。
第1のエントリは特にDHCP SNPエントリ、ARPエントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(英語:Internet Group Management Protocol、略してIGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(英語:Internet Group Management Protocol Snooping、略してIGMP SNP)エントリやBASエントリであってもよい。
第1のエントリ情報は第1のエントリに関する情報であり、第1のエントリ情報は第1のエントリが属する異なるサービスの種類に基づいて異なる内容を特に含んでもよい。一例では、第1のエントリがDHCP SNPエントリである場合、第1のエントリ情報は少なくともインターネットプロトコル(英語:Internet Protocol、略してIP)アドレス、媒体アクセス制御(英語:Media Access Control、略してMAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含んでもよく、仮想ローカル・エリア・ネットワーク(英語:Virtual Local Area Network、略してVLAN)情報をさらに含んでもよい。別の例では、第1のエントリがARPエントリである場合、第1のエントリ情報は少なくともIPアドレスとMACアドレスとを含んでもよく、VLAN情報をさらに含んでもよい。さらに別の例では、第1のエントリがIGMPエントリ又はIGMP SNPエントリである場合、第1のエントリ情報は少なくともソースIPアドレスとグループIPアドレスとを含んでもよい。
ユーザ機器がスイッチやOLTを用いて複数のネットワークデバイスに接続される場合、複数のネットワークデバイスはネットワーク側の同じロケーションにアクセスし、多重デバイスバックアップの場面が形作られる点に留意するべきである。第1のエントリを生成する第1のネットワークデバイスはアクティブネットワークデバイスとして用いられてもよい。多重デバイスバックアップ構成でのネットワークの信頼性を効果的に改善するために、アクティブネットワークデバイスが第1のエントリに対応する第1のエントリ情報を別のスタンバイネットワークデバイスにバックアップしてもよい。本出願の本実施形態では、第1のネットワークデバイスが第1のエントリ情報を第2のネットワークデバイスにバックアップする例を説明に用いている。第1のエントリ情報を別のスタンバイネットワークデバイスにバックアップする実現例については、本出願の実施形態の実現例及び関連する説明を参照されたい。
多重デバイスバックアップの場面で、ステップ301が実施される前に、ネットワークに対して事前設定が行なわれてもよい。たとえば、第1の態様によれば、ネットワークは内部ゲートウェイプロトコル(英語:Interior Gateway Protocol、略してIGP)、マルチプロトコル・ラベル・スイッチング(英語:Multiprotocol Label Switching、略してMPLS)プロトコルやボーダ・ゲートウェイ・プロトコル(英語:Border Gateway Protocol、略してBGP)をサポートして、BGPルートが到達可能性を持つことを可能にするように設定される。アクティブネットワークデバイスとスタンバイネットワークデバイスとが直接接続されてBGPピアを確立することが可能であり、またはルートリフレクタRRと、アクティブネットワークデバイス及びスタンバイネットワークデバイスのすべてとの間にRRの中継を通じてBGPピアが確立されることが可能である。第2の態様によれば、スイッチやOLTに接続されるためにアクティブネットワークデバイス及びスタンバイネットワークデバイスによって用いられるインターフェースに対して同じインターフェース識別子が設定される。イーサネット仮想プライベートネットワーク(英語:Ethernet Virtual Private Network、略してEVPN)ネットワークに対しては、当該同じインターフェース識別子はイーサネットセグメント識別子(英語:Ethernet Segment Identifier、略してESI)であり、EVPN以外のネットワークに対しては、当該同じインターフェース識別子は新たに設定されるバックアップインターフェース識別子(backup_id)である。第3の態様によれば、スイッチやOLTに接続される、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスのインターフェースが、対応するネットワークにアクセスするように設定され、対応するサービスが有効にされる。一例では、Layer 2 EVPN(すなわちL2EVPN)の場面で、スイッチやOLTに接続される、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスのインターフェースが、L2EVPNインターフェースにアクセスするように設定されてもよく、対応するサービスがインターフェースにおいて有効にされる。別の例では、Layer 3の、EVPN以外の場面で、スイッチやOLTに接続される、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスのインターフェースが、パブリックネットワークIPアドレスやL3VPNにアクセスするように設定されてもよく、DHCPパケットをリモートサーバに転送するようにDCHPリレーがインターフェースにおいて設定され、DHCP SNPサービスがインターフェースにおいて有効にされる。
たとえば、ユーザ機器からPE1とPE2へのデュアルホームが行なわれるとき、PE1とPE2とが同じポートを通じてユーザ機器に接続される。この場合、PE1とPE2とにおいてポートに対して同じESI又はbackup_idが予め設定されてもよい。その後にエントリのバックアップを行なうとき、当該同じESI又はbackup_idに対応するポート情報がバックアップエントリの内容の1つとして用いられ、当該ポート情報はバックアップエントリに対応するポートを示すために用いられる。
BGPルートタイプが加えられてもよく、換言すれば、BGPルートタイプを示すType値が拡張され、新たに割り当てられた値(Type)に対応するBGPルートタイプがエントリバックアップルートとして定められることが分かる。ステップ301の前に、新たに定められたエントリバックアップルートが各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスにおいて有効にされてもよい。このようにして、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスはエントリバックアップルートに対応するBGPメッセージに対する受信、送信及び処理などの動作を実行することができる。
特定の実現例では、エントリバックアップルートが有効にされた第1のネットワークデバイスが、第1のネットワークデバイスで生成されて第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに基づいて、エントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられる第1のBGPメッセージを生成してもよく、第1のBGPメッセージは第1のエントリ情報を含む。第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)(英語:Route Type、略してRT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示す。
一例では、EVPNの場面について、第1のBGPメッセージはEVPNのネットワーク層到達可能性情報(英語:Network Layer Reachability Information、略してNLRI)を含んでもよい。詳細については図5~図8に対応する例の関連する説明を参照されたい。別の例では、EVPNの場面であるのか否かは限定されず、第1のBGPメッセージは第1のNLRIと新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(英語:Subsequent Address Family Identifier、略してSAFI)とを含んでもよく、SAFIは、第1のBGPメッセージがエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられることを示す。新しい値がSAFIに割り当てられ、新たに割り当てられたSAFIは、BGPバックアップアドレスファミリを示し、かつ第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示すように定められる点に留意するべきである。詳細については図8~図11に対応する例の関連する説明を参照されたい。
第1のエントリ情報が第1のBGPメッセージ内のNLRIで完全に搬送されてもよいし、第1のエントリ情報がNLRIで部分的に搬送され、拡張コミュニティ属性やTLVで部分的に搬送されてもよい。詳細については図7、図8及び図11に対応する例の関連する説明を参照されたい。
ステップ301では、第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを生成して、第1のBGPメッセージに第1のエントリに関する情報を加える。第2のネットワークデバイスがエントリバックアップルートを有効にするので、第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを識別することができる。ステップ301では、その後に第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを用いて第1のエントリを第2のネットワークデバイスにバックアップすることについてのデータ基準が設けられる。
ステップ302:第1のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送り、第1のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスにエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられる。
ステップ303:第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取る。
第2のネットワークデバイスは第1のネットワークデバイスのスタンバイネットワークデバイスであってもよいことが分かる。第1のネットワークデバイスのスタンバイネットワークデバイスは第1のネットワークデバイスの、1つのスタンバイネットワークデバイスであってもよいし、規模を広げて、第1のネットワークデバイスの、複数のスタンバイネットワークデバイスであってもよい。
特定の実現例において、一例では、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの各々がルートリフレクタに接続されてBGPピアを確立する。この例では、第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージをルートリフレクタに送り、ルートリフレクタは受け取った第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに直接転送する。別の例では、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとが直接接続されてBGPピアを確立する場合に第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに直接送る。
第2のネットワークデバイスがエントリバックアップルートを有効にするので、第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを受け取って識別することができ、第1のBGPメッセージによって搬送された第1のエントリ情報に対して別の処理動作をさらに実行することができることが分かる。このようにして、第1のエントリを第2のネットワークデバイスにおいてバックアップすることができる。
ステップ304:第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶し、第2のネットワークデバイスにおいて第1のエントリをバックアップするために、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含む。
特定の実現例では、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後、第1のBGPメッセージを解析し、第1のBGPメッセージのRTフィールドを用いて、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされたルートのタイプがエントリバックアップルートであると判断してもよい。この例において、第2のネットワークデバイスにおいてエントリバックアップルートが有効にされない場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを処理せず、第2のネットワークデバイスにおいてエントリバックアップルートが有効にされる場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを処理し、第2のエントリを取得して記憶し、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第2のエントリは第2のネットワークデバイスにある第1のエントリのバックアップエントリである。
第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを処理するプロセスは、具体的には、インターフェースの照合と第2のエントリの生成とを含んでもよい。EVPNの場面で、第2のネットワークデバイスが、受け取った第1のBGPメッセージの第1のエントリ情報内のESIに基づいてインターフェースの照合を実行してもよい。照合が成功する場合、第2のネットワークデバイスが第1のエントリ情報内のIPアドレスやMACアドレスなどの情報に基づいて第2のエントリを生成する。EVPN以外の場面で、第2のネットワークデバイスが、受け取った第1のBGPメッセージの第1のエントリ情報内のbackup_idに基づいてインターフェースの照合を実行してもよい。照合が成功する場合、第2のネットワークデバイスが第1のエントリ情報内のIPアドレスやMACアドレスなどの情報に基づいて第2のエントリを生成する。第1のエントリ情報がVLANを含む場合、インターフェース照合プロセスは、上記とは異なり、第2のネットワークデバイスが、受け取った第1のBGPメッセージの第1のエントリ情報内のVLANとESI(又はVLANとbackup_id)とに基づいてインターフェースの照合を実行するものであってもよい点に留意するべきである。
第1のエントリ情報が第1のBGPメッセージ内のNLRIで完全に搬送される場合、ステップ301は、具体的には、第2のネットワークデバイスがNLRIで搬送された第1のエントリ情報に基づいて第2のエントリを取得するものであってもよいことが分かる。第1のエントリ情報がNLRIで部分的に搬送され、拡張コミュニティ属性やTLVで部分的に搬送される場合、ステップ301は、具体的には、第2のネットワークデバイスが、NLRIで搬送された第1のエントリ情報内のIPアドレス及びMACアドレスや、拡張コミュニティ属性やTLVで搬送されたLease情報などの情報に基づいて、第2のエントリを取得するものであってもよい。詳細については図5~図11に対応する例の関連する説明を参照されたい。
第1のネットワークデバイスがアクティブネットワークデバイスとして明確に決められておらず、第2のネットワークデバイスがスタンバイネットワークデバイスとして明確に決められていないので、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを取得して記憶し、第1のネットワークデバイスによって生成された第1のエントリのバックアップを完了した後、さらに、エントリバックアップルートに基づいて第2のエントリが生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。このようにして、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを第1のネットワークデバイスと別のスタンバイネットワークデバイスとに立場を逆にしてバックアップすることにより、バックアップされるエントリがアクティブネットワークデバイスとスタンバイネットワークデバイスとの間でバックアップされ続けることに起因して、ネットワークリソースが浪費され、エントリのバックアップのエラーが容易に出現するという問題を回避することができる。
いくつかの特定の実現例では、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリがエントリ3に更新される場合、本出願の本実施形態はバックアップされたエントリを更新するプロセスをさらに含んでもよい。特定の実現例では、本実施形態は、S11:第1のネットワークデバイスがBGPメッセージ1を生成することであって、BGPメッセージ1はエントリ3情報を含み、エントリ3情報は第1のネットワークデバイスに記憶されているエントリ3に関する情報である、前記生成することと、S12:BGPメッセージ1を第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送ることであって、BGPメッセージ1は第2のネットワークデバイスにエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられる、前記送ることと、S13:BGPメッセージ1を第2のネットワークデバイスが受け取ることと、S14:第2のネットワークデバイスがBGPメッセージ1に基づいてエントリ4を取得することであって、エントリ4に関する情報はエントリ3情報を含む、前記取得することとを含んでもよい。このようにして、第2のネットワークデバイスにおいてバックアップされているエントリと、第1のネットワークデバイスに記憶されているエントリとの整合性が確保されることで、アクティブ/スタンバイの切替え後に第2のネットワークデバイスが、対応する事業サービスを正確に提供することができ、これにより、ネットワークの信頼性が確保される。
他の特定の実現例では、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取り、またはDHCP SNPエントリについて、DHCP SNPエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるとき、本出願の本実施形態はアクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスにおいて対応するエントリを削除するプロセスをさらに含んでもよい。特定の実現例では、本実施形態は、S21:第1のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスに現在記憶されている第1のエントリ又はエントリ3を削除し、第2のBGPメッセージ又は第3のBGPメッセージを生成することであって、第2のBGPメッセージ又は第3のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記生成することと、S22:第2のBGPメッセージ又は第3のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送ることと、S23:第2のネットワークデバイスが第2のBGPメッセージ又は第3のBGPメッセージを受け取ることと、S24:第2のネットワークデバイスが第2のBGPメッセージ又は第3のBGPメッセージに基づいて、第2のネットワークデバイスに現在記憶されている第2のエントリ又はエントリ4を削除することとを含んでもよい。このようにして、エントリに対応するサービスがオフラインになり、ネットワークデバイスのリソースが解放される。
第2のBGPメッセージは、DHCP SNPエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超える場合に対応してもよく、第3のBGPメッセージは、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取る場合に対応してもよい。これの代わりに、第2のBGPメッセージと第3のBGPメッセージとが同じBGPメッセージであってもよく、双方が、バックアップエントリを消去するための新たに定められた別のルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズすることを示すために用いられる。
なお、様々なサービスの種類に対応するサービスエントリが本出願の本実施形態で提供されている方法を用いてバックアップされるプロセスについては、図5~図11に対応する後述の例の関連する説明を参照されたい。
新たに定められたBGPルートタイプ、すなわちエントリバックアップルートが本出願の本実施形態で提供されている方法で拡張されることが分かる。当該エントリバックアップルートは様々な供給事業者のネットワークデバイスに適用可能である。さらにいえば、異なる供給事業者のネットワークデバイスが、エントリバックアップルートをアドバタイズする第1のBGPメッセージの受信、送信、及び識別などの動作を実行することができ、これにより、エントリのバックアップを実行するために供給事業者のプロプライエタリ・プロトコルを用いると、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でのエントリのバックアップを実現することができないという問題が解決される。様々な供給事業者のネットワークデバイスによって汎用的に用いられることが可能である新たに定められたBGPルートタイプが提供され、これにより、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でエントリのバックアップが簡便に実行されることが可能である。したがって、異なる供給事業者のネットワークデバイスを含むネットワークの信頼性が多重デバイスバックアップ方式で改善されることが可能である。
上記に加えて、図3に示されている、エントリのバックアップを実現するための方法では、拡張コミュニティ属性が新たに加えられたBGPルートが、ネットワーク中の第2のネットワークデバイス又は第3のネットワークデバイスにおいて有効にされる場合、新たに加えられた拡張コミュニティ属性を含むBGPメッセージがネットワークデバイス間で送られて、ネットワークデバイス間でエントリのバックアップが実施されてもよい。すなわち、図4に示されているように、ステップ304の後で、本出願の本実施形態は以下のステップをさらに含んでもよい。
ステップ305:第1のネットワークデバイスが第4のBGPメッセージを生成し、第4のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を搬送するために用いられる。
ステップ306:第4のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第3のネットワークデバイスに送る。
ステップ307:第1のネットワークデバイスによって送られた第4のBGPメッセージを第3のネットワークデバイスが受け取る。
ステップ308:第3のネットワークデバイスが第4のBGPメッセージに基づいて第3のエントリを取得し、第3のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第3のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである。
ステップ305~ステップ308において、ステップ301~ステップ304で提供されているエントリバックアップ方式とは異なる方式で第1のネットワークデバイスで生成された第1のエントリを第3のネットワークデバイスにバックアップするプロセスが実施されることが分かる。
ネットワーク中の各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスがステップ301~ステップ304とステップ305~ステップ308とに対応するエントリバックアップ方式をサポートする場合、本出願の本実施形態は実際の要求に基づいて第1のネットワークデバイスでのバックアップ方式を選択する動作をさらに含んでもよい点に留意するべきである。エントリバックアップルートの方式を用いてエントリのバックアップを実現すると第1のネットワークデバイスが判断する場合、エントリのバックアップはステップ301~ステップ304を用いて実施されてもよい。拡張コミュニティ属性をBGPルートに加えることによってエントリのバックアップを実現すると第1のネットワークデバイスが判断する場合、エントリのバックアップはステップ305~ステップ308を用いて実施されてもよい。異なるサービスのエントリにバックアップの必要がある場合についても、第1のネットワークデバイスが異なるサービスエントリをスタンバイネットワークデバイスに同じエントリバックアップ方式を用いてバックアップしてもよいし、同時に異なるエントリバックアップ方式を用いてバックアップしてもよい点に留意するべきである。
なお、ステップ305~ステップ308の特定の実現例については、図12の実施形態に対応する後述の説明を参照されたい。本記載では詳細は重ねて説明しない。
図3に対応する実施形態をより明確にするために、以下、添付の図面を参照して、図3で提供されている方法を用いて特定の2つのサービスエントリをバックアップするプロセスを説明する。
DHCP SNPサービスでは、第1のネットワークデバイスで生成され、第2のネットワークデバイスにバックアップされるべき第1のエントリはDHCP SNPエントリである。第1のエントリ情報は少なくともIPアドレス、MACアドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含む。
一例では、EVPNの場面で、スイッチやOLTに接続される第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスによって用いられるインターフェースに対して同じESが設定されてもよい。この場合、第1のBGPメッセージはEVPN NLRIを含み、EVPN NLRIは第1のエントリ情報を搬送するために用いられる。
一例において、図5は、本出願の実施形態に係る、第1のBGPメッセージを搬送するためにEVPN NLRIのみが用いられるフォーマットの概略図である。EVPN NLRIに含まれるフィールドと対応する意味とは以下の通りであり、(1)Typeフィールド:第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプが、EVPNの場面で新たに定められるDHCP SNPエントリバックアップルートであることを示すために用いられるものであって、第1のBGPメッセージに含まれるルートタイプ(RT)フィールドとして用いられてもよいし、同じ表示効果を持つ2つのフィールドであってもよいもの、(2)Lengthフィールド:EVPN NLRIの長さを示すために用いることができるもの、(3)ルート識別子(Route Distinguisher)フィールド:EVPNの場面でルートを識別するために用いられるもの、(4)イーサネットセグメント識別子(英語名称:Ethernet Segment Identifier)フィールド:DHCP SNPエントリに対応するインターフェースに対して設定されるインターフェース識別子を識別するために用いられるもの、(5)イーサネットタグ識別子(英語名称:Ethernet Tag ID)フィールド:DHCP SNPエントリに対応するインターフェースのVLAN値を示すために用いられるもの、(6)MACアドレス長(英語名称:MAC Address Length)フィールド:MACアドレスの長さをアドバタイズするために用いられるもの、(7)MACアドレス(英語名称:MAC Address)フィールド:DHCP SNPエントリのMACアドレスを示すために用いられるもの、(8)IPアドレス長(英語名称:IP Address Length)フィールド:ホストIPアドレスマスクの長さをアドバタイズするために用いられるもの、(9)IPアドレス(英語名称:IP Address)フィールド:DHCP SNPエントリのIPアドレスを示すために用いられるもの、(10)Lease情報フィールド:DHCP SNPエントリのLease情報を示すために用いられるものであって、フォーマットが「年-月-日-時-分-秒」であってもよく(詳細については図6を参照されたい)、Lease情報フィールドが特に、借用期間の年、月、日、時、分、秒及び予約フィールドをそれぞれ示すために用いられるyear,month,day,hour,minute,second及びreserveを含むもの、(11)発信元ルータのIPアドレス(英語名称:Originating Router’s IP Address)フィールド:第1のネットワークデバイスで設定されるソースIPアドレスである。
別の例では、本出願の本実施形態の第1のBGPメッセージがEVPN NLRIと拡張コミュニティ属性とを含んでもよく、拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報内のLease情報を搬送するために用いられる。EVPN NLRIは第1のエントリ情報内のIPアドレス及びMACアドレスを搬送するために用いられ、または第1のエントリ情報内のIPアドレス、MACアドレス及びVLAN情報を搬送するために用いられる。EVPN NLRIについては図7を参照されたい(すなわち、図5中のLease情報フィールドが削除される)。拡張コミュニティ属性(Lease_Community)については図8を参照されたい。Lease_Communityに含まれるフィールドと対応する意味とは以下の通りであり、(1)拡張コミュニティ属性タイプ(英語名称:Extend-Community type)フィールド:EVPNの場面でDHCP SNPエントリバックアップルートに対して新たに定められる拡張コミュニティ属性のタイプを示すために用いられるもの、(2)拡張コミュニティ属性サブタイプ(英語名称:Extend-Community sub-type)フィールド:拡張コミュニティ属性のサブタイプを示すために用いられるもの、(3)year,month,day,hour,minute,second及びreserve:借用期間の年、月、日、時、分、秒及び予約フィールドをそれぞれ示すものである。
さらに別の例では、本出願の本実施形態の第1のBGPメッセージは上記とは異なりEVPN NLRIと第1のTLVとを含んでもよく、第1のTLVは第1のエントリ情報内のLease情報を搬送するために用いられる。EVPN NLRIは第1のエントリ情報内のIPアドレス及びMACアドレスを搬送するために用いられ、または第1のエントリ情報内のIPアドレス、MACアドレス及びVLAN情報を搬送するために用いられる。Lease情報を搬送するために第1のTLVのValueフィールドが用いられる。
この例において、特定の実現例では、EVPN NLRIがイーサネットタグ識別子(Ethernet Tag ID)を含まない場合、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってESI、MACアドレス、IPアドレス及びLease情報を取得してもよい。ESIが第2のネットワークデバイスで設定されたインターフェースに合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがMACアドレス、IPアドレス及びLease情報に基づいて対応するインターフェースにおいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶する。EVPN NLRIがEthernet Tag IDを含む場合、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってESI、MACアドレス、Ethernet Tag ID、IPアドレス及びLease情報を取得してもよい。ESIとEthernet Tag IDとの両方が第2のネットワークデバイスで設定されたインターフェースに合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがEthernet Tag IDによって示されるMACアドレス、IPアドレス、Lease情報及びVLAN情報に基づいて対応するインターフェースにおいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶する。第2のエントリを記憶している間、さらに、第2のエントリが第1のBGPメッセージによって示されるDHCP SNPエントリバックアップルートに基づいて生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。
別の例では、EVPNの場面であるのか否かは限定されず、スイッチやOLTに接続される第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスに用いられるインターフェースに対して同じESIやバックアップインターフェース識別子(backup_id)が設定されてもよい。この場合、第1のエントリ情報がESIやbackup_idをさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージがNLRIと新たに定められたSAFIとを含んでもよく、SAFIは、第1のBGPメッセージがエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられることを示す。図9はBGPアドレスファミリを定めることについての概略図である。アドレスファミリがIPv4アドレスファミリであるのかIPv6アドレスファミリであるのかを示すのにAFIが用いられる。たとえば、AFI=1及びSAFI=Xが定められる場合、BGPアドレスファミリはIPv4バックアップBGPアドレスファミリであり、AFI=2及びSAFI=Yが定められる場合、BGPアドレスファミリはIPv6バックアップBGPアドレスファミリである。新たに定められたアドレスファミリでは、第1のBGPメッセージがNLRIを含み、NLRIは第1のエントリ情報を搬送するために用いられる。
一例において、図10は、本出願の実施形態に係る、DHCP SNPエントリに対応する第1のエントリ情報のみがNLRIで搬送されるフォーマットの概略図である。NLRIに含まれるフィールドと対応する意味とは以下の通りであり、(1)ルートタイプ(英語名称:Route Type)フィールド:第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるBGPルートによってバックアップされるエントリのタイプを示すために用いられるものであって、たとえば、Route Type=1が、DHCP SNPエントリがバックアップされることを示し、Route Type=2が、ARPエントリがバックアップされることを示すもの、(2)Lengthフィールド:NLRIの長さを示すために用いることができるもの、(3)インターフェース識別子(イーサネットセグメント識別子Ethernet Segment Identifier又はBackup ID)フィールド:第1のエントリに対応するインターフェースに対して設定されるインターフェース識別子を識別するために用いられるもの、(4)Ethernetインターフェース識別子(英語名称:Ethernet Tag ID)フィールド:第1のエントリに対応するインターフェースのVLAN値を示すために用いられるもの、(5)MACアドレス長(英語名称:MAC Address Length)フィールド:MACアドレスの長さをアドバタイズするために用いられるもの、(6)MACアドレス(英語名称:MAC Address)フィールド:第1のエントリのMACアドレスを示すために用いられるもの、(7)IPアドレス長(英語名称:IP Address Length)フィールド:ホストIPアドレスマスクの長さをアドバタイズするために用いられるもの、(8)IPアドレス(英語名称:IP Address)フィールド:第1のエントリのIPアドレスを示すために用いられるもの、(9)発信元ルータのIPアドレス(英語名称:Originating Router’s IP Address)フィールド:第1のネットワークデバイスで設定されるソースIPアドレス及びパッシブIPアドレスであって、BGPルート識別子(英語名称:BGP router-id)で代替することができるもの、(10)Lease情報フィールド:第1のエントリの借用期間情報を示すために用いられるものであって、フォーマットが「年-月-日-時-分-秒」であってもよい(詳細については図6を参照されたい)ものである。
別の例では、本出願の本実施形態の第1のBGPメッセージが図8に示されている拡張コミュニティ属性情報をさらに含んでもよく、当該第1のBGPメッセージは第1のエントリ情報内のLease情報を搬送するために用いられる。NLRIが第1のエントリ情報内のIPアドレス及びMACアドレスを搬送するために用いられ、またはEVPN NLRIが第1のエントリ情報内のIPアドレス、MACアドレス及びVLAN情報を搬送するために用いられる。NLRIについては図11を参照されたい。図10中のLease情報フィールドのみが削除されている。
さらに別の例では、本出願の本実施形態の第1のBGPメッセージは上記とは異なりTLVを含んでもよく、TLVのValueフィールドは第1のエントリ情報内のLease情報を搬送するために用いられる。NLRIが第1のエントリ情報内のIPアドレス及びMACアドレスを搬送するために用いられ、またはEVPN NLRIが第1のエントリ情報内のIPアドレス、MACアドレス及びVLAN情報を搬送するために用いられる。
この例において、特定の実現例では、NLRIがイーサネットタグ識別子(Ethernet Tag ID)を含まない場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってbackup_id(又はESI)、MACアドレス、IPアドレス及びLease情報を取得し、まず、Route Typeを用いて、第1のエントリがDHCP SNPエントリであると判断する。backup_id(又はESI)が第2のネットワークデバイスのポートのbackup_id(又はESI)に合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得し、また、第2のネットワークデバイスがMACアドレス、IPアドレス、Lease情報及びポート情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。NLRIがEthernet Tag IDを含む場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後、まず、Route Typeを用いて、第1のエントリがDHCP SNPエントリであると判断してもよい。backup_id(又はESI)が第2のネットワークデバイスのポートのbackup_id(又はESI)に合致し、Ethernet Tag IDが第2のネットワークデバイスのポートのVLAN情報に合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得して、MACアドレス、IPアドレス、Lease情報、VLAN情報及びポート情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。第2のエントリを記憶している間、さらに、第2のエントリが第1のBGPメッセージによって示されるDHCP SNPエントリバックアップルートに基づいて生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。
ARPサービスでは、第1のネットワークデバイスにおいて生成され、第2のネットワークデバイスにバックアップされるべき第1のエントリはARPエントリである。第1のエントリ情報は少なくともIPアドレスとMACアドレスとを含む。
一例では、EVPNの場面で、スイッチやOLTに接続される第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスによって用いられるインターフェースに対して同じESIが設定されてもよい。この場合、第1のエントリ情報はESIをさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージはEVPN NLRIを含み、EVPN NLRIは第1のエントリ情報を搬送するために用いられる。
さらに、図7が本出願の本実施形態における、ARPエントリに対応する第1のエントリ情報がEVPN NLRIのみを用いて搬送されるフォーマットの概略図になり得ることが分かる。EVPN NLRIに含まれるフィールドと対応する意味とは以下の通りであり、(1)Typeフィールド:第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプが、EVPNの場面で新たに定められるARPエントリバックアップルートであることを示すために用いられるものであって、第1のBGPメッセージに含まれるルートタイプ(RT)フィールドとして用いられてもよいし、同じ表示効果を持つ2つのフィールドであってもよいもの、(2)Lengthフィールド:EVPN NLRIの長さを示すために用いることができるもの、(3)ルート識別子(Route Distinguisher)フィールド:EVPNの場面でルートを識別するために用いられるもの、(4)イーサネットセグメント識別子(英語名称:Ethernet Segment Identifier)フィールド:ARPエントリに対応するインターフェースに対して設定されるインターフェース識別子を識別するために用いられるもの、(5)イーサネットタグ識別子(Ethernet Tag ID)フィールド:ARPエントリに対応するインターフェースのVLAN値を示すために用いられるもの、(6)MACアドレス長(英語名称:MAC Address Length)フィールド:MACアドレスの長さをアドバタイズするために用いられるもの、(7)MACアドレス(英語名称:MAC Address)フィールド:ARPエントリのMACアドレスを示すために用いられるもの、(8)IPアドレス長(英語名称:IP Address Length)フィールド:ホストIPアドレスマスクの長さをアドバタイズするために用いられるもの、(9)IPアドレス(英語名称:IP Address)フィールド:ARPエントリのIPアドレスを示すために用いられるもの、(10)発信元ルータのIPアドレス(英語名称:Originating Router’s IP Address):第1のネットワークデバイスで設定されるソースIPアドレスである。
特定の実現例では、EVPN NLRIがEthernet Tag IDを含まない場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってESI、MACアドレス及びIPアドレスを取得してもよい。ESIが第2のネットワークデバイスのポートのESIに合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得する。これに加えて、第2のネットワークデバイスがMACアドレス、IPアドレス及びポート情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。EVPN NLRIがEthernet Tag IDを含む場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってESI、MACアドレス、Ethernet Tag ID及びIPアドレスを取得してもよい。ESIが第2のネットワークデバイスのポートのESIに合致し、Ethernet Tag IDが第2のネットワークデバイスのポートのVLAN情報に合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得して、MACアドレス、IPアドレス、VLAN情報及びポート情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。第2のエントリを記憶している間、さらに、第2のエントリが第1のBGPメッセージによって示されるDHCP SNPエントリバックアップルートに基づいて生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。
別の例では、EVPNの場面であるのか否かは限定されず、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとがスイッチやOLTの同じポートに接続される。したがって、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの同じポートにおいて同じESIやバックアップインターフェース識別子(backup_id)が設定されてもよい。これに加えて、エントリがバックアップされるときにESIやbackup_idが第1のBGPメッセージで搬送される。この場合、第1のBGPメッセージがNLRIと新たに定められたSAFIとを含んでもよく、SAFIは、第1のBGPメッセージがエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられることを示す。図9はBGPアドレスファミリを定めることについての概略図である。たとえば、AFI=1及びSAFI=Xが定められる場合、BGPアドレスファミリはIPv4バックアップBGPアドレスファミリであり、AFI=2及びSAFI=Yが定められる場合、BGPアドレスファミリはIPv6バックアップBGPアドレスファミリである。新たに定められたアドレスファミリでは、第1のBGPメッセージがNLRIを含み、NLRIは第1のエントリ情報を搬送するために用いられる。
さらに、図10が本出願の本実施形態における、DHCP SNPエントリに対応する第1のエントリ情報のみがNLRIで搬送されるフォーマットの概略図になり得ることが分かる。NLRIに含まれるフィールドと対応する意味とは引き続き変わらない。Route Typeフィールドの値は、第1のBGPメッセージでアドバタイズされるBGPルートがARPエントリをバックアップすることを示す。
特定の実現例では、NLRIがEthernet Tag IDを含まない場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってbackup_id(又はESI)、MACアドレス及びIPアドレスを取得し、まず、Route Typeを用いて、第1のエントリがARPエントリであると判断する。backup_id(又はESI)が第2のネットワークデバイスのポートのbackup_id(又はESI)に合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得し、また、第2のネットワークデバイスがMACアドレス、IPアドレス及びポート情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。NLRIがEthernet Tag IDを含む場合には、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、まず、Route Typeを用いて、第1のエントリがARPエントリであると判断してもよい。backup_id(又はESI)が第2のネットワークデバイスのポートのbackup_id(又はESI)に合致し、Ethernet Tag IDが第2のネットワークデバイスのポートのVLAN情報に合致すると判断される場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得して、MACアドレス、IPアドレス、VLAN情報及びポート情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。第2のエントリを記憶している間、さらに、第2のエントリが第1のBGPメッセージによって示されるARPエントリバックアップルートに基づいて生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。
なお、別のサービスに対応するエントリ、たとえば、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリやブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリについては、そのエントリのエントリバックアップ方式についての上記実施形態の説明を参照されたい。本記載では詳細は重ねて説明しない。
第1のネットワークデバイスにある第1のエントリ(たとえばDHCP SNPエントリやARPエントリ)が更新される場合、たとえば、DHCP SNPエントリの借用期間が変更される場合、第1のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスにある更新されたエントリに関する情報を別のBGPメッセージを用いて第2のネットワークデバイスに再度バックアップして、更新された第1のエントリの情報が第2のネットワークデバイスに確実に記憶されるようにしてもよい点に留意するべきである。これに加えて、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取り、またはDHCP SNPエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるとき、第1のネットワークデバイスはさらに、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリを削除し、さらに別のBGPメッセージを用いて、第2のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリも第2のネットワークデバイスが削除してネットワークデバイスのリソースを解放することを示してもよい。
上記に加えて、拡張コミュニティ属性を共通のBGPルートに加える方式で、新たに加えられた拡張コミュニティ属性を含むBGPメッセージがネットワークデバイス間で送られて、ネットワークデバイス間でエントリのバックアップを実現してもよい。本実施形態で提供されている方法はEVPN以外の場面に適用されてもよい。
図12は本出願の実施形態に係る、エントリのバックアップを実現するための別の方法の概略フローチャートである。エントリを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスにバックアップする場合において、図12を参照し、本方法はたとえば以下のステップ1201~ステップ1204を含んでもよい。
ステップ1201:第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを生成し、第1のBGPメッセージはNLRIと第1の拡張コミュニティ属性とを含み、第1の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を搬送するために用いられ、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
オンライン状態にするためのサービスに対応するプロトコルをユーザ機器が第1のネットワークデバイスを用いて有効にするとき、第1のネットワークデバイスはサービスに対応する第1のエントリを生成して、サービスの正常な提供を管理することができることが分かる。たとえば、オンライン状態にするためのアドレス解決プロトコル(ARP)サービスに対応するARPをユーザ機器が第1のネットワークデバイスを用いて有効にするとき、第1のネットワークデバイスはARPエントリを生成して、ARPサービスの正常な提供を管理することができる。
第1のエントリは、具体的には、DHCP SNPエントリ、ARPエントリ、NDPエントリ、IGMPエントリ、IGMP SNPエントリ、BASエントリなどであってもよい。
第1のエントリ情報は第1のエントリに関する情報であり、第1のエントリ情報は、具体的には、第1のエントリが属する異なるサービスの種類に基づいて異なる内容を含んでもよい。一例では、第1のエントリがDHCP SNPエントリである場合、第1のエントリ情報は少なくともIPアドレス、MACアドレス、backup_id及びLease情報を含んでもよく、VLAN情報をさらに含んでもよい。別の例では、第1のエントリがARPエントリである場合、第1のエントリ情報は少なくともIPアドレス、backup_id及びMACアドレスを含んでもよく、VLAN情報をさらに含んでもよい。
多重デバイスバックアップの場面で、第1のエントリを生成する第1のネットワークデバイスがアクティブネットワークデバイスとして用いられてもよい点に留意するべきである。多重デバイスバックアップ構成でのネットワークの信頼性を効果的に改善するために、アクティブネットワークデバイスが第1のエントリに対応する第1のエントリ情報を別のスタンバイネットワークデバイスにバックアップしてもよい。本出願の本実施形態では、第1のネットワークデバイスが第1のエントリ情報を第2のネットワークデバイスにバックアップする例を説明に用いている。第1のエントリ情報を別のスタンバイネットワークデバイスにバックアップする実現例については、本出願の実施形態の実現例及び関連する説明を参照されたい。
いくつかの特定の実現例では、ステップ1201が実施される前に、ネットワークに対して事前設定が行なわれてもよい。たとえば、第1の態様によれば、ネットワークはIGP、MPLSプロトコルやBGPをサポートして、BGPルートが到達可能性を持つことを可能にするように設定される。アクティブネットワークデバイスとスタンバイネットワークデバイスとが直接接続されてBGPピアを確立することが可能であり、またはルートリフレクタRRと、アクティブネットワークデバイス及びスタンバイネットワークデバイスのすべてとの間にRRの中継を通じてBGPピアが確立されることが可能である。第2の態様によれば、スイッチやOLTに接続されるためにアクティブネットワークデバイス及びスタンバイネットワークデバイスによって用いられるインターフェースに対して同じインターフェース識別子が設定され、EVPN以外のネットワークに対しては、当該同じインターフェース識別子はアクティブネットワークデバイス及びスタンバイネットワークデバイスに対して新たに設定されるバックアップインターフェース識別子(backup_id)であってもよい。第3の態様によれば、スイッチやOLTに接続される、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスのインターフェースが、対応するネットワークにアクセスするように設定され、対応するサービスが有効にされる。一例では、EVPN以外のネットワークにおけるLayer 2の場面で、スイッチやOLTに接続される、各々のアクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスのインターフェースが、VLANインターフェース、仮想スイッチインターフェース(英語:Virtual Switch Interface、略してVSI)やブリッジドメイン(英語:Bridge-Domain、略してBD)インターフェースにアクセスするように設定され、対応するサービスがインターフェースにおいて有効にされる。別の例では、Layer 3の、EVPN以外の場面で、スイッチやOLTに接続される、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスのインターフェースが、パブリックネットワークIPインターフェースやL3VPNインターフェースにアクセスするように設定され、インターフェースにおいてサービスパケットをリモートサーバに転送するように、対応するサービスのリレーが設定され、対応するサービスがインターフェースにおいて有効にされる。
ネットワークデバイスによってサポートされるBGPルートについて新たな拡張コミュニティ属性が拡張されてもよく、これにより、異なる供給事業者のネットワークデバイス間のバックアップが、すべての供給事業者によってサポートされるBGPルートに対応するBGPメッセージを用いて実施されることが可能であることが分かる。特定の実現例では、ステップ1201の前に、新たに加えられた拡張コミュニティ属性を含むBGPメッセージに対応するBGPルートが各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスにおいて有効にされてもよい。このようにして、各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスがBGPメッセージに対する受信、送信及び処理などの動作を実行することができる。
特定の実現例では、BGPルートを有効にした第1のネットワークデバイスにおいて第1のエントリを生成するとき、第1のエントリについて、NLRIと第1の拡張コミュニティ属性とを含む第1のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが生成してもよく、第1の拡張コミュニティ属性は第1のエントリに関する情報(すなわち第1のエントリ情報)を搬送するために用いられる。
一例では、第1のネットワークデバイスが第1のエントリ内のIPアドレスをBGPルートのプレフィックスルート(prefix route)に変換してもよく、BGPルートのプレフィックスルートは第1のBGPメッセージのNLRIで搬送され、第1のネットワークデバイスで、第1のエントリ内のbackup_idが第1のBGPメッセージの新たに加えられた第1の拡張コミュニティ属性で搬送されるようにしてもよい。第1のエントリがVLAN情報を含む場合、VLAN情報とbackup_idとの両方が第1の拡張コミュニティ属性で搬送されてもよいことが分かる。図13に示されているように、Backup_Communityに含まれるフィールドと対応する意味とは以下の通りであり、(1)拡張コミュニティ属性タイプ(英語名称:Extend-Community type)フィールド:VPN以外の場面で新たに加えられた拡張コミュニティ属性のタイプを示すために用いられるもの、(2)拡張コミュニティ属性サブタイプ(英語名称:Extend-Community sub-type)フィールド:拡張コミュニティ属性のサブタイプを示すために用いられるもの、(3)backup_idフィールド:第1のエントリに対応するインターフェースに対して設定されるインターフェース識別子を識別するために用いられるもの、(4)外部VLAN(英語名称:Outer vlan)フィールド:第1のエントリに対応する外部VLAN情報を示すために用いられるもの、(5)内部VLAN(英語名称:Inner vlan)フィールド:第1のエントリに対応する内部VLAN情報を示すために用いられるものである。
第1のエントリがVLAN情報を含む場合、VLAN情報とbackup_idとが異なる拡張コミュニティ属性で搬送されてもよい点に留意するべきである。
この例では、第1のBGPメッセージが第2の拡張コミュニティ属性をさらに含んでもよく、第2の拡張コミュニティ属性(MAC_Community)が第1のエントリ情報内のMACアドレスを搬送するために用いられる。図14に示されているように、MAC_Communityに含まれるフィールドと対応する意味とは以下の通りであり、(1)拡張コミュニティ属性タイプ(英語名称:Extend-Community type)フィールド:VPN以外の場面で新たに加えられた拡張コミュニティ属性のタイプを示すために用いられるもの、(2)拡張コミュニティ属性サブタイプ(英語名称:Extend-Community sub-type)フィールド:拡張コミュニティ属性のサブタイプを示すために用いられるもの、(3)MACアドレス(英語名称:MAC-Address)フィールド:第1のエントリのMACアドレスを示すために用いられるものである。
他の内容をさらに含む第1のエントリ情報について、第1のBGPメッセージが別の拡張コミュニティ属性をさらに含んでもよく、これが第1のエントリ内の他の情報を搬送するために用いられる点に留意するべきである。たとえば、第1のエントリがDHCP SNPエントリである場合、第1のBGPメッセージが図8に示されている第3の拡張コミュニティ属性(Lease_Community)をさらに含んでもよく、これはDHCP SNPエントリ中のLease情報を搬送するために用いられる。
ステップ1201では、第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを生成して、新たに加えられた拡張コミュニティ属性に第1のエントリに関する情報を加える。また、第2のネットワークデバイスが共通のBGPルートをサポートするので、第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを識別することができる。ステップ1201では、その後に第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを用いて第1のエントリを第2のネットワークデバイスにバックアップすることについてのデータ基準が設けられる。
ステップ1202:第1のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送る。
ステップ1203:第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスが受け取る。
特定の実現例において、一例では、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの各々がルートリフレクタに接続されてBGPピアを確立する。この例では、第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージをルートリフレクタに送り、ルートリフレクタは受け取った第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに直接転送する。別の例では、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとが直接接続されてBGPピアを確立する場合に第1のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに直接送る。
第2のネットワークデバイスが共通のBGPルートをサポートするので、第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを受け取って識別することができ、第1のBGPメッセージによって搬送された第1のエントリ情報に対して別の処理動作をさらに実行することができることが分かる。このようにして、第1のエントリを第2のネットワークデバイスにおいてバックアップすることができる。
ステップ1204:第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶し、第2のネットワークデバイスにおいて第1のエントリをバックアップするために、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含む。
特定の実現例では、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってNLRIと第1の拡張コミュニティ属性とを取得してもよい。この場合、第2のネットワークデバイスがたとえば、NLRIで搬送されたIPアドレスと、第1の拡張コミュニティ属性で搬送された第1のエントリ情報とに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリを記憶して、第1のBGPメッセージを処理し、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第2のエントリは第2のネットワークデバイスにある第1のエントリのバックアップエントリである。
第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージを処理するプロセスは、具体的には、インターフェースの照合と第2のエントリの生成とを含んでもよい。EVPN以外の場面で、第2のネットワークデバイスが、受け取った第1のBGPメッセージの第1の拡張コミュニティ属性で搬送されたbackup_id(又はbackup_id及びVLAN情報)に基づいてインターフェースの照合を実行してもよい。インターフェースの照合の具体的なプロセスは、当該backup_idが第2のネットワークデバイスのポートのbackup_idに合致するか否かを判断することと、Ethernet Tag IDが第2のネットワークデバイスのポートのVLAN情報に合致するか否かを判断することとを含んでもよい。照合が成功する場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得し、ポートのポート情報と、NLRIで搬送されたプレフィックスルートとに基づいて第1のエントリ内のIPアドレスを取得し、第1の拡張コミュニティ属性で搬送されたVLAN情報などの情報と、第2の拡張コミュニティ属性で搬送されたMACアドレスとに基づいて第2のエントリを生成してもよい。
第1のネットワークデバイスがアクティブネットワークデバイスとして明確に決められておらず、第2のネットワークデバイスがスタンバイネットワークデバイスとして明確に決められていないので、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを取得して記憶し、第1のネットワークデバイスによって生成された第1のエントリのバックアップを完了した後、さらに、エントリバックアップルートに基づいて第2のエントリが生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。このようにして、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを第1のネットワークデバイスと別のスタンバイネットワークデバイスとに立場を逆にしてバックアップすることにより、バックアップされるエントリがアクティブネットワークデバイスとスタンバイネットワークデバイスとの間でバックアップされ続けることに起因して、ネットワークリソースが浪費され、エントリのバックアップのエラーが容易に出現するという問題を回避することができる。
いくつかの特定の実現例では、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリがエントリ5に更新される場合、本出願の本実施形態はバックアップされたエントリを更新するプロセスをさらに含んでもよい。特定の実現例では、本実施形態は、S31:第1のネットワークデバイスがBGPメッセージ2を生成することであって、BGPメッセージ2はエントリ5情報を含み、エントリ5情報は第1のネットワークデバイスに記憶されているエントリ5に関する情報である、前記生成することと、S32:BGPメッセージ2を第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送ることであって、BGPメッセージ2は第2のネットワークデバイスにエントリバックアップルートをアドバタイズするために用いられる、前記送ることと、S33:BGPメッセージ2を第2のネットワークデバイスが受け取ることと、S34:第2のネットワークデバイスがBGPメッセージ2に基づいてエントリ6を取得することであって、エントリ6に関する情報はエントリ5情報を含む、前記取得することとを含んでもよい。このようにして、第2のネットワークデバイスにおいてバックアップされているエントリと、第1のネットワークデバイスに記憶されているエントリとの整合性が確保されることで、アクティブ/スタンバイの切替え後に第2のネットワークデバイスが、対応する事業サービスを正確に提供することができ、これにより、ネットワークの信頼性が確保される。
他の特定の実現例では、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取り、またはDHCP SNPエントリについて、DHCP SNPエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるとき、本出願の本実施形態はアクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスにおいて対応するエントリを削除するプロセスをさらに含んでもよい。特定の実現例では、本実施形態は、S41:第1のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスに現在記憶されている第1のエントリ又はエントリ5を削除し、第2のBGPメッセージを生成することであって、第2のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、前記生成することと、S42:第2のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送ることと、S43:第2のネットワークデバイスが第2のBGPメッセージを受け取ることと、S44:第2のネットワークデバイスが第2のBGPメッセージに基づいて、第2のネットワークデバイスに現在記憶されている第2のエントリ又はエントリ6を削除することとを含んでもよい。このようにして、エントリに対応するサービスがオフラインになり、ネットワークデバイスのリソースが解放される。
第2のBGPメッセージは、生成の期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるとき、またはユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、バックアップエントリを消去するための新たに定められた別のルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズすることを示すために用いられる。
なお、様々なサービスの種類に対応するサービスエントリが本出願の本実施形態で提供されている方法を用いてバックアップされるプロセスについては、後述の例の関連する説明を参照されたい。
本出願の本実施形態で提供されている方法では、BGPルートに拡張コミュニティ属性が加えられることが分かる。生成された第1のBGPメッセージにおいて、新たに加えられた拡張コミュニティ属性によって、バックアップされる第1のエントリ情報が搬送される。様々な供給事業者のネットワークデバイスに共通のBGPルートが適用可能である。さらにいえば、異なる供給事業者のネットワークデバイスが、新たに加えられた拡張コミュニティ属性の第1のBGPメッセージの受信、送信、及び識別などの動作を実行することができ、これにより、エントリのバックアップを実行するために供給事業者のプロプライエタリ・プロトコルを用いると、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でのエントリのバックアップを実現することができないという問題が解決される。拡張コミュニティ属性は様々な供給事業者のネットワークデバイスによって汎用的に用いられることが可能である共通のBGPルートに加えられ、これにより、異なる供給事業者のネットワークデバイス間でエントリのバックアップが簡便に実行されることが可能である。したがって、異なる供給事業者のネットワークデバイスを含むネットワークの信頼性が多重デバイスバックアップ方式で改善されることが可能である。
上記に加えて、図12に示されている、エントリのバックアップを実現するための方法でも、ネットワーク中の第2のネットワークデバイス又は第3のネットワークデバイスがエントリバックアップルートを有効にすることができ、ネットワークデバイス間で、エントリバックアップルートに対応するBGPメッセージが送られて、ネットワークデバイス間でエントリのバックアップを実現することができる、すなわち、ステップ301~ステップ304を実行することによってエントリのバックアップを実現することができる。
ネットワーク中の各アクティブネットワークデバイス/スタンバイネットワークデバイスがステップ301~ステップ304とステップ1201~ステップ1204とに対応するエントリバックアップ方式をサポートする場合、本出願の本実施形態は実際の要求に基づいて第1のネットワークデバイスでのバックアップ方式を選択する動作をさらに含んでもよい点に留意するべきである。エントリバックアップルートの方式を用いてエントリのバックアップを実現すると第1のネットワークデバイスが判断する場合、エントリのバックアップはステップ301~ステップ304を用いて実施されてもよい。拡張コミュニティ属性をBGPルートに加えることによってエントリのバックアップを実現すると第1のネットワークデバイスが判断する場合、第1のネットワークデバイスがステップ1201~ステップ1204を用いてエントリのバックアップを実現してもよい。異なるサービスのエントリにバックアップの必要がある場合についても、第1のネットワークデバイスが異なるサービスエントリをスタンバイネットワークデバイスに同じエントリバックアップ方式を用いてバックアップしてもよいし、同時に異なるエントリバックアップ方式を用いてバックアップしてもよい点に留意するべきである。
図12に対応する実施形態をより明確にするために、以下、添付の図面を参照して、図12で提供されている方法を用いてEVPN以外の場面での特定の2つのサービスエントリをバックアップするプロセスを説明する。
DHCP SNPサービスでは、第1のネットワークデバイスで生成され、第2のネットワークデバイスにバックアップされるべき第1のエントリはDHCP SNPエントリである。第1のエントリ情報は少なくともIPアドレス、MACアドレス、backup_id及び借用期間情報(Lease情報)を含む。
特定の実現例では、第1のネットワークデバイスが第1のエントリ内のIPアドレスを、NLRIで搬送されるプレフィックスルートに変換し、backup_id(又はbackup_id及びVLAN情報)が図13に示されているBackup_Communityで搬送されるようにし、MACアドレスが図14に示されているMAC_Communityで搬送されるようにし、Lease情報が図8に示されているLease_Communityで搬送されるようにして、第1のBGPメッセージを生成してもよい。その後、第1のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送る。第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってNLRI、Backup_Community、MAC_Community及びLease_Communityを取得してもよい。この場合、第2のネットワークデバイスはまず、Backup_Communityで搬送されたbackup_id(又はbackup_id及びVLAN情報)に基づいてインターフェースの照合を実行する。インターフェースの照合の具体的なプロセスは、当該backup_idが第2のネットワークデバイスのポートのbackup_idに合致するか否かを判断することを含んでもよい(又は当該backup_idが第2のネットワークデバイスのポートのbackup_idに合致するか否かを判断し、かつEthernet Tag IDが第2のネットワークデバイスのポートのVLAN情報に合致するか否かを判断してもよい)。照合が成功する場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得し、ポート情報と、NLRIで搬送されたプレフィックスルートとに基づいて第1のエントリ内のIPアドレスを取得し、Backup_Communityで搬送されたVLAN情報、MAC_Communityで搬送されたMACアドレス及びLease_Communityで搬送されたLease情報に基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。第2のエントリを記憶している間、さらに、第2のエントリが第1のBGPメッセージによって示されるDHCP SNPエントリバックアップルートに基づいて生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。
ARPサービスでは、第1のネットワークデバイスにおいて生成され、第2のネットワークデバイスにバックアップされるべき第1のエントリはARPエントリである。第1のエントリ情報は少なくともIPアドレス、MACアドレス及びbackup_idを含む。
特定の実現例では、第1のネットワークデバイスが第1のエントリ内のIPアドレスを、NLRIで搬送されるプレフィックスルートに変換し、backup_id(又はbackup_id及びVLAN情報)が図13に示されているBackup_Communityで搬送されるようにし、MACアドレスが図14に示されているMAC_Communityで搬送されるようにしてもよい。その後、第1のBGPメッセージを第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送る。第2のネットワークデバイスは第1のBGPメッセージを受け取った後に、第1のBGPメッセージを解析することによってNLRI、Backup_Community及びMAC_Communityを取得してもよい。この場合、第2のネットワークデバイスはまず、Backup_Communityで搬送されたbackup_id(又はbackup_id及びVLAN情報)に基づいてインターフェースの照合を実行する。インターフェースの照合の具体的なプロセスは、当該backup_idが第2のネットワークデバイスのポートのbackup_idに合致するか否かを判断することを含んでもよい(又は当該backup_idが第2のネットワークデバイスのポートのbackup_idに合致するか否かを判断し、かつEthernet Tag IDが第2のネットワークデバイスのポートのVLAN情報に合致するか否かを判断してもよい)。照合が成功する場合、第2のネットワークデバイスがポートのポート情報を取得し、ポート情報と、NLRIで搬送されたプレフィックスルートとに基づいて第1のエントリ内のIPアドレスを取得し、Backup_Communityで搬送されたVLAN情報と、MAC_Communityで搬送されたMACアドレスとに基づいて第2のエントリを生成して第2のエントリを記憶してもよい。第2のエントリを記憶している間、さらに、第2のエントリが第1のBGPメッセージによって示されるDHCP SNPエントリバックアップルートに基づいて生成されたことについて第2のネットワークデバイスが標識を付けてもよい点に留意するべきである。
第1のネットワークデバイスにある第1のエントリ(たとえばDHCP SNPエントリやARPエントリ)が更新される場合、たとえば、DHCP SNPエントリの借用期間が変更される場合、第1のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスにある更新されたエントリに関する情報を別のBGPメッセージを用いて第2のネットワークデバイスに再度バックアップして、更新された第1のエントリの情報が第2のネットワークデバイスに確実に記憶されるようにしてもよい点に留意するべきである。これに加えて、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、またはDHCP SNPエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスはさらに、第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリを削除し、さらに別のBGPメッセージを用いて、第2のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリも第2のネットワークデバイスが削除してネットワークデバイスのリソースを解放することを示してもよい。
図15は本出願の実施形態に係る、エントリのバックアップを実現するための装置の概略構成図である。本装置は第1のネットワークデバイスに適用される。装置1500は第1の処理部1501と第1の送信部1502とを含む。
第1の処理部1501は第1のBGPメッセージを生成するように構成され、第1のBGPメッセージは第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
第1の送信部1502は第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第1のBGPメッセージは、第2のネットワークデバイスにエントリバックアップルートをアドバタイズして、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得することを可能にするために用いられ、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第2のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである。
第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示すことが分かる。
特定の実現例では、第1のBGPメッセージはイーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)ネットワーク層到達可能性情報(NLRI)を含み、EVPN NLRIはイーサネットセグメント識別子(ESI)を搬送するために用いられ、ESIはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
別の特定の実現例では、第1のBGPメッセージは第1のネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(SAFI)とを含み、SAFIは、第1のBGPメッセージのアドレスファミリがBGPバックアップアドレスファミリであることを示し、第1のNLRIはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を搬送するために用いられ、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
さらに別の特定の実現例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報はインターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含む。第1のBGPメッセージは第1の拡張コミュニティ属性をさらに含む。NLRIはIPアドレスとMACアドレスとを含み、第1の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
またさらに別の特定の実現例では、装置1500は第2の処理部と第2の送信部とをさらに含む。第2の処理部は、第1のエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のエントリを削除し、第2のBGPメッセージを生成するように構成され、第2のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第2の送信部は第2のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第2のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる。
さらに別の特定の実現例では、装置1500は第3の処理部と第3の送信部とをさらに含む。第3の処理部は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、第1のエントリを削除し、第3のBGPメッセージを生成するように構成され、第3のBGPメッセージはバックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第3の送信部は、第3のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送るように構成され、第3のBGPメッセージは第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる。
さらに別の特定の実現例では、装置1500は第4の処理部と第4の送信部とをさらに含む。第4の処理部は第4のBGPメッセージを生成するように構成され、第4のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を含み、第4の送信部は、第4のBGPメッセージを第3のネットワークデバイスに送って、第3のネットワークデバイスが第4のBGPメッセージに基づいて第3のエントリを取得することを可能にするように構成され、第3のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第3のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである。
別の特定の実現例では、第4のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
さらに別の特定の実現例では、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第4のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
別の特定の実現例では、第1のエントリ及び第3のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間(Lease情報)をさらに含む。この場合、第4のBGPメッセージは第4の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第4の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
さらに別の特定の実現例では、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリやブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
装置1500が図3に示されている実施形態で提供されている方法に対応する装置である点に留意するべきである。したがって、装置1500の様々な可能な実現例及び技術的効果については、図3に対応する実施形態の関連する説明を参照されたい。
図16は本出願の実施形態に係る、エントリのバックアップを実現するための別の装置の概略構成図である。本装置は第2のネットワークデバイスに適用される。装置1600は第1の受信部1601と第1の処理部1602とを含む。
第1の受信部1601は第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを受け取るように構成され、第1のBGPメッセージは第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報であり、第1のBGPメッセージはエントリバックアップルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる。
第1の処理部1602は第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して第2のエントリに関する情報を記憶するように構成され、第2のエントリは第1のエントリのバックアップエントリであり、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含む。
第1のBGPメッセージはルートタイプ(RT)フィールドを含み、RTフィールドは、第1のBGPメッセージによってアドバタイズされるルートのタイプがエントリバックアップルートであることを示すことが分かる。
特定の実現例では、第1のBGPメッセージはイーサネット仮想プライベートネットワーク(EVPN)ネットワーク層到達可能性情報(NLRI)を含み、EVPN NLRIはイーサネットセグメント識別子(ESI)を搬送するために用いられ、本装置は、ESIに基づいてポート情報を取得するように構成されている第2の処理部をさらに含み、第2のエントリがポート情報を含む。
別の特定の実現例では、第1のBGPメッセージは第1のネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と新たに定められた後続アドレスファミリ識別子(SAFI)とを含み、SAFIは、第1のBGPメッセージのアドレスファミリがBGPバックアップアドレスファミリであることを示し、第1のNLRIはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を搬送するために用いられ、本装置は、backup_idに基づいてポート情報を取得するように構成されている第3の処理部をさらに含み、第2のエントリがポート情報を含む。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報はインターネットプロトコル(IP)アドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、及び借用期間情報(Lease情報)を含み、第1のBGPメッセージは第1の拡張コミュニティ属性をさらに含む。第1の処理部1601はNLRI内にあるIPアドレス及びMACアドレスと、第1の拡張コミュニティ属性に含まれるLease情報とに基づいて第2のエントリを取得するように特に構成されている。この場合、本装置は、第1のエントリを生成する期間が、Lease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第2のBGPメッセージを受け取り、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第2のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを削除する、ように構成されている第2の受信部をさらに含む。
さらに別の特定の実現例では、装置1600は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第3のBGPメッセージを受け取り、第3のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられ、第3のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを削除する、ように構成されている第3の受信部をさらに含む。
別の特定の実現例では、装置1600は、第1のネットワークデバイスによって送られた第4のBGPメッセージを受け取り、第4のBGPメッセージが第2の拡張コミュニティ属性を含み、第2の拡張コミュニティ属性が第1のエントリ情報を含む、ように構成されている第4の受信部と、第4のBGPメッセージに基づいて第3のエントリを取得し、第3のエントリに関する情報が第1のエントリ情報を含み、第3のエントリが第1のエントリのバックアップエントリである、ように構成されている第4の処理部とをさらに含む。
さらに別の特定の実現例では、第4のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、装置1600は、backup_idに基づいてポート情報を取得するように構成されている第5の処理部をさらに含み、第2のエントリがポート情報を含む。
当然、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第4のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含むことが分かる。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第4のBGPメッセージは第4の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第4の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
さらに別の特定の実現例では、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリやブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
装置1600が図3に示されている実施形態で提供されている方法に対応する装置である点に留意するべきである。したがって、装置1600の様々な可能な実現例及び技術的効果については、図3に示されている実施形態で提供されている方法の説明を参照されたい。
図17は本出願の実施形態に係る、エントリのバックアップを実現するための装置の概略構成図である。本装置は第1のネットワークデバイスに適用される。装置1700は第1の処理部1701と第1の送信部1702とを含む。
第1の処理部1701は第1のBGPメッセージを生成するように構成され、第1のBGPメッセージはネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と第1の拡張コミュニティ属性とを含み、第1の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
第1の送信部1702は、第1のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送って、第2のネットワークデバイスが第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得することを可能にするように構成され、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第2のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである。
特定の実現例では、第1のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を含み、第1の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、backup_idはポート情報を取得するために第2のネットワークデバイスによって用いられ、第2のエントリがポート情報を含む。
別の特定の実現例では、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第1のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含む。
一例では、第1のエントリ及び第2のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
さらに別の特定の実現例では、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリやブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
さらに別の特定の実現例では、装置1700は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、または第1のエントリを生成する期間が、第1のエントリ情報内のLease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のエントリを削除し、第2のBGPメッセージを生成し、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために用いられる、ように構成されている第2の処理部と、第2のBGPメッセージを第2のネットワークデバイスに送り、第2のBGPメッセージが、第2のネットワークデバイスが第2のエントリを削除することを示すために用いられる、ように構成されている第2の送信部とをさらに含む。
装置1700が図12に示されている実施形態で提供されている方法に対応する装置である点に留意するべきである。したがって、装置1700の様々な可能な実現例及び技術的効果については、図12に示されている実施形態で提供されている方法の説明を参照されたい。
図18は本出願の実施形態に係る、エントリのバックアップを実現するための別の装置を示す。本装置は第2のネットワークデバイスに適用される。装置1800は第1の受信部1801と第1の処理部1802とを含む。
第1の受信部1801は第1のネットワークデバイスによって送られた第1のBGPメッセージを受け取るように構成され、第1のBGPメッセージはネットワーク層到達可能性情報(NLRI)と第1の拡張コミュニティ属性とを含み、第1の拡張コミュニティ属性は第1のエントリ情報を含み、第1のエントリ情報は第1のネットワークデバイスに記憶されている第1のエントリに関する情報である。
第1の処理部1802は第1のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを取得して、第2のエントリに関する情報を記憶するように構成され、第2のネットワークデバイスにおいて第1のエントリをバックアップするために、第2のエントリに関する情報は第1のエントリ情報を含み、第2のエントリは第1のエントリのバックアップエントリである。
特定の実現例では、第1のBGPメッセージはバックアップインターフェース識別子(backup_id)を含み、第1の拡張コミュニティ属性がbackup_idを含み、装置1800は、backup_idに基づいてポート情報を取得するように構成されている第2の処理部をさらに含み、第2のエントリがポート情報を含む。
当然、第1のエントリ情報はMACアドレスを含み、第1のBGPメッセージは第2の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第2の拡張コミュニティ属性はMACアドレスを含むことが分かる。
一例では、第1のエントリはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル・スヌーピング(DHCP SNP)エントリであり、第1のエントリ情報は借用期間情報(Lease情報)をさらに含む。この場合、第1のBGPメッセージは第3の拡張コミュニティ属性をさらに含み、第3の拡張コミュニティ属性はLease情報を含む。
さらに別の特定の実現例では、第1のエントリはアドレス解決プロトコル(ARP)エントリ、近隣探索プロトコル(NDP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル(IGMP)エントリ、インターネット・グループ・マネージメント・プロトコル・スヌーピング(IGMP SNP)エントリやブロードバンドアクセスサーバ(BAS)エントリである。
第8の態様のさらに別の特定の実現例に関して、装置1800は、ユーザ機器によって送られたオフライン化要求を第1のネットワークデバイスが受け取るとき、または第1のエントリを生成する期間が、第1のエントリ情報内のLease情報に示されている有効な借用期間を超えるときに、第1のネットワークデバイスによって送られた第2のBGPメッセージを受け取るように構成され、第2のBGPメッセージが、バックアップエントリを消去するためのルートを第2のネットワークデバイスにアドバタイズするために第1のネットワークデバイスによって用いられる、第2の受信部と、第2のBGPメッセージに基づいて第2のエントリを削除するように構成されている第3の処理部とをさらに含む。
装置1800が図12に示されている実施形態で提供されている方法に対応する装置である点に留意するべきである。したがって、装置1800の様々な可能な実現例及び技術的効果については、図12に示されている実施形態で提供されている方法の説明を参照されたい。
上記に加えて、本出願の実施形態ではネットワークデバイス1900をさらに提供する。図19に示されているように、ネットワークデバイス1900はメモリ1901とプロセッサ1902とを含む。メモリ1901はプログラムコードを記憶するように構成されている。プロセッサ1902は、プログラムコード内の命令を実行して、ネットワークデバイス1900が図3又は図12の上記の実現例のいずれか1つの、エントリのバックアップを実現するための方法を実行することを可能にするように構成されている。
本出願では、ネットワークデバイスはスイッチやルータなどのデバイスであってもよい。これの代わりに、ネットワークデバイスはルータやスイッチなどのデバイス中の、ネットワークをスイッチングする基板やスイッチング用チップであってもよい。ネットワークデバイスを1つのデバイスに用いてもよいし、ネットワークデバイスが複数のデバイスを含んでもよい。たとえば、ネットワークデバイスは複数のスイッチング用チップを含む。
プロセッサ1902は中央処理装置(英語:central processing unit、略してCPU)、ネットワークプロセッサ(英語:network processor、略してNP)やCPUとNPとの組合せであってもよい。これの代わりに、プロセッサ1902は特定用途向け集積回路(英語:application-specific integrated circuit、略してASIC)、プログラマブル・ロジック・デバイス(英語:programmable logic device、略してPLD)やこれらの組合せであってもよい。PLDは複合プログラマブル・ロジック・デバイス(英語:complex programmable logic device、略してCPLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array、略してFPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic、略してGAL)やこれらの任意の組合せであってもよい。プロセッサ1902は1つのプロセッサであってもよいし、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ1901は揮発メモリ(英語:volatile memory)、たとえば、ランダムアクセスメモリ(英語:random-access memory、略してRAM)を含んでもよいし、メモリ1901は不揮発メモリ(英語:non-volatile memory)、たとえば、読み出し専用メモリ(英語:read-only memory、略してROM)、フラッシュメモリ(英語:flash memory)、ハードディスクドライブ(英語:hard disk drive、略してHDD)やソリッドステートドライブ(英語:solid-state drive、略してSSD)を含んでもよい。これの代わりに、メモリ1901は上記のタイプのメモリの組合せを含んでもよい。メモリ1901を1つのメモリに用いてもよいし、メモリ1901が複数のメモリを含んでもよい。特定の実現例では、メモリ1901はコンピュータ可読命令を記憶し、コンピュータ可読命令は複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール、処理モジュールや受信モジュールを含む。プロセッサ1902は各ソフトウェアモジュールを実行した後に、各ソフトウェアモジュールが示す値に基づいて対応する動作を実行してもよい。本実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行される動作は現実にはソフトウェアモジュールが示す値に基づいてプロセッサ1902によって実行される動作である。プロセッサ1902はメモリ1901中のコンピュータ可読命令を実行した後に、コンピュータ可読命令が示す値に基づいて、ネットワークデバイス1900によって実行することができるすべての動作を実行することができる。
上記に加えて、本出願の実施形態ではコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて動作するとき、コンピュータが図3又は図12の上記の実現例のいずれか1つの負荷分担方法を実行することが可能にされる。
上記に加えて、本出願の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが図3又は図12の上記の実現例のいずれか1つの負荷分担方法を実行することが可能にされる。
本出願の本実施形態では、「アクティブネットワークデバイス」と「マスタネットワークデバイス」とが同じ意味を示し、これらが入れ替えられて用いられてもよく、「スタンバイネットワークデバイス」と「バックアップネットワークデバイス」も同じ意味を示し、これらが入れ替えられて用いられてもよい点に留意するべきである。
本出願の本実施形態で記載されている「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」などの序数詞は名称の識別に用いられるのにすぎず、異なる物を区別するために用いられ、順序を表わさない。
実現例の上記の説明から、実施形態の方法の、一部又は全部のステップが汎用的なハードウェアプラットフォームに加えられたソフトウェアによって実行され得ることを当業者は明確に理解することができる。このような理解に基づけば、本出願の技術的解決手段はソフトウェア製品の形態で実現されてもよい。ソフトウェア製品は読み出し専用メモリ(英語名称:read-only memory,ROM)/RAM、磁気ディスクや光ディスクなどの記憶媒体に記憶されてもよく、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバやルータなどのネットワーク通信機器であってもよい)に本出願の実施形態又は本出願の実施形態の一部で説明されている方法を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。
本明細書の実施形態のすべてが段階的に説明されており、実施形態の同一部分又は類似部分については、その実施形態を参照されたく、各実施形態では他の実施形態との違いに注目している。特に、装置の実施形態は本質的な点では方法の実施形態と同様であるので簡単に説明されており、関連する部分については方法の実施形態の部分記載を参照されたい。説明されているデバイス及び装置の実施形態は例にすぎない。別体として説明されているモジュールが物理的に分離していても、していなくてもよく、モジュールとして表示されている部分が物理的なモジュールであってもなくてもよく、一箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。一部又は全部のモジュールが現実の要求に応じて選択されて、実施形態の解決手段の目的を達成してもよい。当業者は本発明の実施形態を創造的な努力によらずに理解して実現することができる。
上記の説明は本出願の実現例にすぎない一方で、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。