JP7373602B2 - 音響発生器及び音響装置 - Google Patents
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Description
特許文献1の表示装置は、アクチュエータを制御して表示パネルを振動させて音声を発する表示可能な音響装置ともいえる。
ただし、本発明は、以下の実施形態の記載によって限定解釈されるものではない。
図1は、前提技術における表示装置1の概略を示す図である。
表示装置1としては、コンピュータの画像出力装置、テレビジョン受像機、スマートフォン及びゲーム機を例示することができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
画素Pは、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode;OLED)等の発光素子を含む。
表示装置1がカラー画像を表示可能である場合には、画素Pは、カラー画像を構成する複数の色(例えばRGB)のいずれかを表示する副画素である。
圧電素子10としては、バイモルフ(Bimorph)及びユニモルフ(Unimorph)等の電圧に応じて屈曲変位する素子を例示することができる。
入力される音声信号は、交流電圧であることが一般的であるため、圧電素子10は、入力された音声信号に応じて振動する振動素子として機能する。
弾性部材30の材料としては、圧電素子10及び表示パネル20よりも小さい弾性率を有するゴム等を例示することができる。
圧電素子10の一部と、表示パネル20の一部とは、弾性部材30により接続されているため、圧電素子10の振動は表示パネル20に伝達され、表示パネル20は、入力された音声信号に基づく音声を発する。
タイミング信号としては、垂直同期信号、水平同期信号及びデータイネーブル信号を例示することができる。
ホストシステム2としては、テレビシステム、セットトップボックス、ナビゲーションシステム、光ディスクプレーヤー、コンピュータ、ホームシアターシステム、ビデオ電話システムを例示することができる。
なお、表示装置1とホストシステム2とは、一体の装置であってもよく、別の装置であってもよい。
第2制御部50は、ホストシステム2から入力された画像データ及びタイミング信号に基づいて、データ駆動回路60及びゲート駆動回路70を制御する。
データ駆動回路60は、複数の画素Pの各列に配置された駆動線61を介して複数の画素Pにデータ電圧等を供給する。
ゲート駆動回路70は、複数の画素Pの各行に配置された駆動線71を介して複数の画素Pに制御信号を供給する。
なお、駆動線61及び駆動線71の各々は、複数の配線により構成されていてもよい。
また、第1制御部40、第2制御部50、データ駆動回路60及びゲート駆動回路70の一部又は全部は、1つの半導体集積回路として一体に構成されていてもよい。
図3は、図2におけるA-A’線における断面図である。
図2における表示パネル20の矩形の外枠は、表示パネル20の外形を模式的に示している。
画像表示面20aは、画像が表示される面である。
図2,3に示す座標軸は、画像表示面20aの水平方向をx軸とし、画像表示面20aの垂直方向をz軸とし、画像表示面20aの奥行方向をy軸とする。
また、図2において、裏面20bから画像表示面20aに向かう方向がy軸の正方向である。
これにより、長手方向に沿う断面(A-A’線)から見て屈曲するような変形が生じる。
圧電素子10の長手方向は、表示パネル20の端部と垂直になるように配置されている。
圧電素子10の長手方向の中心は振動の腹になる部分であるため、振動が効率よく表示パネル20に伝達される。
弾性部材30は、圧電素子10の第1主面10aと、表示パネル20の裏面20bとを接続する。
このように、圧電素子10及び弾性部材30は、画像表示面20aの表示の妨げにならないように、表示パネル20の裏面20bに配置される。
圧電素子10の長手方向の両端部が浮いた状態であることにより、屈曲振動の変位が大きい長手方向の両端部において、圧電素子10の振動の阻害が抑制される。
図4は、図3を右に90度回転させた方向であるが、図3と同様に、図2におけるA-A’線における断面図である。
また、圧電素子10への音声信号の入力方法を説明するため、図4には、圧電素子10に含まれる各電極の接続関係の模式的な回路図が示されている。
図4に示す圧電素子10は、第1電極11、第1圧電層12、第2電極13、第2圧電層14及び第3電極15を含む。
第1電極11は、表示パネル20から最も近くに設けられ、弾性部材30に接続されている。
第3電極15は、表示パネル20から最も遠くに設けられている。
第2電極13は、第1電極11と第3電極15との間に配置されている。
第1圧電層12は、第1電極11と第2電極13との間に挟持されている。
第2圧電層14は、第2電極13と第3電極15との間に挟持されている。
第1圧電層12及び第2圧電層14の内部に示された矢印は、分極方向を示し、第1圧電層12の分極方向と第2圧電層14の分極方向とは同一である。
なお、第1電極11、第2電極13及び第3電極15には、これらの各々に電圧を印加するための配線が接続されるが、図4においては当該配線の図示は省略されている。
また、配線の接続は、はんだ等により行えばよく、特定の方法に限定されるものではない。
図4においては、この交流電圧が交流電源の回路記号で示されている。
交流電源の一方の端子は、第1電極11及び第3電極15に接続され、他方の端子は、第2電極13に接続されている。
すなわち、第1電極11に印加される電圧と第3電極15に印加される電圧とは同相であり、第1電極11に印加される電圧と第2電極13に印加される電圧とは逆相であり、第2電極13に印加される電圧と第3電極15に印加される電圧とは同相である。
これにより、第1圧電層12に印加される電圧と第2圧電層14に印加される電圧とは逆向きになる。
第1圧電層12及び第2圧電層14の好ましい材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛を例示することができる。
チタン酸ジルコン酸鉛は、高圧電性を有し、印加した電圧に対する変位量が大きいからである。
また、図4には図示していないが、圧電素子10の外周は、他の部材との短絡を避けるために樹脂等の絶縁体で覆われていてもよい。
図6は、前提技術における圧電素子10に電圧が印加されて横方向に伸張したときの変形を示す模式図である。
図4に示すように第1圧電層12の分極方向と第2圧電層14の分極方向とは同じであり、第1圧電層12への印加電圧の方向は第2圧電層14への印加電圧の方向と反対である。
これにより、第1圧電層12の伸縮方向と第2圧電層14の伸縮方向とは反対になる。
これにより、圧電素子10の端部は、表示パネル20に近づく方向に屈曲する。
このとき、表示パネル20は、圧電素子10に向かう方向の応力を受けて変形する。
これにより、圧電素子10の端部は、表示パネル20から離れる方向に屈曲する。
このとき、表示パネル20は、圧電素子10から離れる方向の応力を受けて変形する。
このようにして、圧電素子10の振動は表示パネル20に伝達され、表示パネル20が振動する。
従って、表示パネル20からは音声信号に基づく音声が発せられ、表示パネル20はスピーカとして機能することになる。
図7は、比較例における圧電素子10の構成を示す断面図である。
図8は、比較例における振動モデルを示す模式図である。
このような構成においても圧電素子10の変位を表示パネル20に伝達させて表示パネル20をスピーカとして機能させることは可能である。
図8に示される比較例に係る振動モデルでは、圧電素子10及び表示パネル20を示す質点の両端にスプリングS1,S2が接続されている。
質量m1を有する圧電素子10と質量m2を有する表示パネル20とは、直接接続されている。
スプリングS1は、圧電素子10の弾性をモデル化したものである。
スプリングS2は、表示パネル20の弾性、又は筐体等の表示パネル20を拘束する部材の弾性をモデル化したものである。
なお、本振動モデルにおける両端は、固定端とすればよい。
圧電素子10に電圧を印加すると、圧電素子10で生じた力は、質量(m1+m2)を有する圧電素子10及び表示パネル20の全体を振動させる。
ここで、質量(m1+m2)は、質量m1よりもはるかに大きい。
圧電素子10で生じた力は、圧電素子10の質量よりもはるかに大きい質量の物体に対して及ぼされるため、この力により圧電素子10及び表示パネル20が受ける加速度は小さい。
従って、圧電素子10及び表示パネル20の変位量は小さく、比較例の構成においては表示パネル20から発せられる音声の音圧を大きくすることが困難である。
図9に示される前提技術における振動モデルでは、圧電素子10及び表示パネル20を示す質点の間にバネ定数k3を有するスプリングS3が接続されている。
スプリングS3は、弾性部材30の弾性をモデル化したものである。
質量m1を有する圧電素子10と質量m2を有する表示パネル20とは、スプリングS3を介して接続されている。
圧電素子10に電圧を印加したときに生じる力は、質量m1を有する圧電素子10を振動させる。
ここで、力が及ぼされる物体の質量は比較例の場合よりも小さいため、この力により圧電素子10が受ける加速度は比較例よりも大きい。
これにより、圧電素子10は、大きな変位で共振した状態となる。
また、圧電素子10の変位は、スプリングS3を介して表示パネル20に徐々に伝達されるため、比較例のような表示パネル20の質量による変位の阻害も生じにくい。
そのため、前提技術では、比較例よりも変位を大きくすることができ、音圧を向上させることができる。
図11は、前提技術の変形例における圧電素子10cの概略構成を示す断面図である。
図10に示されているように、前提技術の変形例の圧電素子10cは、平面視において互いに異なる方向に延在する第1振動部10c1及び第2振動部10c2を有する。
第1振動部10c1の構成は、圧電素子10と同様である。
すなわち、第1振動部10c1の形状は、平面視において、長手方向(図10,11のz軸方向)及び短手方向(図10,11のx軸方向)を有する矩形であり、平板状である。
第2振動部10c2は、第1振動部10c1とは異なる方向に延存している。
すなわち、第2振動部10c2の形状は、平面視において、長手方向(図10,11のx軸方向)及び短手方向(図10,11のz軸方向)を有する矩形であり、平板状である。
第1振動部12の長手方向と第2振動部14の長手方向とは互いに垂直である。
弾性部材30は、第1振動部12の第1主面12aと、表示パネル20の裏面20bとを接続している。
弾性部材30は、第1振動部12の第1主面12aのうちの一部のみに接続されている。
このように、圧電素子10及び弾性部材30は、ユーザが画像表示面20aを見る際の妨げにならないように、表示パネル20の裏面20bに配置されている。
第1振動部10c1の長手方向の両端部は浮いた状態であり、第2振動部10c2の長手方向の両端部も浮いた状態である。
第1振動部10c1及び第2振動部10c2の長手方向の両端部が浮いた状態であることにより、屈曲振動の変位が大きい長手方向の両端部において、第1振動部10c1及び第2振動部10c2の振動の阻害が抑制される。
図12は、図11を右に90度回転させた方向であるが、図11と同様に図10におけるB-B’線における断面図を示している。
また、圧電素子10cへの音声信号の入力方法を説明するため、図12には、圧電素子10cに含まれる各電極の接続関係の模式的な回路図が示されている。
図12に示す圧電素子10cは、第1振動部10c1及び第2振動部10c2を含む。
第1振動部10c1の構造は、圧電素子10と同様である。
なお、図12においては、第1振動部10c1と第2振動部10c2との間に絶縁層16が設けられているが、これは必須ではない。
第1電極11aは、表示パネル20から最も近くに設けられ、絶縁層16に接続されている。
第3電極15aは、表示パネル20から最も遠くに設けられている。
第2電極13aは、第1電極11aと第3電極15aとの間に配置されている。
第1圧電層12aは、第1電極11aと第2電極13aとの間に挟持されている。
第2圧電層14aは、第2電極13aと第3電極15aとの間に挟持されている。
第1圧電層12a及び第2圧電層14aの内部に示された矢印は、分極方向を示し、第1圧電層12aの分極方向と第2圧電層14aの分極方向とは同一である。
なお、第1電極11a、第2電極13a及び第3電極15aには、これらの各々に電圧を印加するための配線が接続されるが、図4においては当該配線の図示は省略されている。
また、配線の接続は、はんだ等により行えばよく、特定の方法に限定されるものではない。
図12においては、この交流電圧が交流電源の回路記号で示されている。
交流電源の一方の端子は、第1電極11a及び第3電極15aに接続され、他方の端子は、第2電極13aに接続されている。
すなわち、第1電極11aに印加される電圧と第3電極15aに印加される電圧とは同相であり、第1電極11aに印加される電圧と第2電極13aに印加される電圧とは逆相であり、第2電極13aに印加される電圧と第3電極15aに印加される電圧とは同相である。
これにより、第1圧電層12aに印加される電圧と第2圧電層14aに印加される電圧とは逆向きになる。
したがって、第1振動部10c1及び第2振動部10c2は、いずれも圧電素子10と同様に屈曲振動する。
また、分極方向及び電圧の方向を上述のようにすることにより、第1振動部10c1及び第2振動部10c2は、音声信号に応じて同相で振動する。
これにより、第1振動部10c1で生じた振動と第2振動部10c2で生じた振動とが強め合うため、振動効率が向上する。
また、前提技術の変形例の圧電素子10cは2つの振動部を有するため、振動部が1つである前提技術の圧電素子10よりも更に音圧を向上させることができる。
そのため、表示パネル20での共振が生じやすく、共振に起因するノイズが大きくなることがある。
これに対し、前提技術の変形例では、圧電素子10cが互いに異なる方向に延在する第1振動部10c1及び第2振動部10c2を有するため、振動の分布が2次元的になり、特定の箇所に集中しにくい。
そのため、表示パネル20での共振が生じにくい。
従って、前提技術の変形例では、表示パネル20での共振に起因するノイズが低減され、音質が更に向上される。
そのため、圧電素子10から音声を直接発する構成、又は表示パネル20とは別の小さな振動板に圧電素子10を接続する等の固有周波数が高い部材から音声を発する構成よりも低音域の音圧を向上させることができる。
上述のように、前提技術によれば低音域の音圧を向上させることができるものの、音質及び音圧には改善の余地がある。
本発明は、以下に説明するように、音質及び音圧の向上を主な目的とする。
図13に示す音響発生器100は、平面視において互いに異なる方向に延在する第1振動素子110及び第2振動素子120を備え、振動板上に設置されている。
第1振動素子110の延在方向と第2振動素子120の延在方向とは、略直交することが好ましい。
第1振動素子110は、弾性支持部116で振動板に接着され、第2振動素子120は、弾性支持部126で振動板に接着される。
第1振動素子110の形状は、平面視において、長手方向(z軸方向)及び短手方向(x軸方向)を有する矩形であり、平板状である。
第2振動素子120の形状は、平面視において、長手方向(x軸方向)及び短手方向(z軸方向)を有する矩形であり、平板状である。
これにより、長手方向に沿う断面から見て屈曲するような変形が生じる。
第1振動素子110の長手方向と第2振動素子120の長手方向とは、互いに異なる方向であり、例えば略直交している。
また、第2振動素子120には、第1電極121の外側(図中下側)及び第3電極125の外側(図中上側)に絶縁層(図中の白抜きの構成)が設けられているが、この絶縁層は設けられていなくてもよい。
以下の説明における他の図面においても、この絶縁層は設けられていなくてもよい。
第1電極111は、振動板140の最も近くに設けられ、弾性支持部116に接続されている。
第3電極115は、振動板140から最も遠くに設けられている。
第2電極113は、第1電極111と第3電極115との間に配置されている。
第1圧電層112は、第1電極111と第2電極113との間に挟持されている。
第2圧電層114は、第2電極113と第3電極115との間に挟持されている。
なお、図示していないが、第1電極111、第2電極113及び第3電極115には、これらの各々に電圧を印加するための配線が接続される。
また、配線の接続は、はんだ等により行えばよく、特定の方法に限定されるものではない。
このように、屈曲振動の変位が大きい長手方向の中心が浮いた状態であることにより、第1振動素子110の振動の阻害が抑制される。
第2電極113には、第1電極111、第1圧電層112、第2圧電層114及び第3電極115と重畳せず、弾性支持部116とも重畳しない領域において短手方向に延在する弾性部材130を備える。
弾性部材130は、中心に近い上面側凹部と両端部に近い下面側凹部とに設けられている。
このような構造とすることにより、第1振動素子110の両端の質量を増大させることができるとともに、2つの弾性支持部116の弾性率の複合作用により弾性度が増加し、増大した質量によって第1振動素子110の変位幅を増大させることができる。
第1電極121は、振動板140の最も近くに設けられ、弾性支持部126に接続されている。
第3電極125は、振動板140から最も遠くに設けられている。
第2電極123は、第1電極121と第3電極125との間に配置されている。
第1圧電層122は、第1電極121と第2電極123との間に挟持されている。
第2圧電層124は、第2電極123と第3電極125との間に挟持されている。
なお、図示していないが、第1電極121、第2電極123及び第3電極125には、これらの各々に電圧を印加するための配線が接続される。
また、配線の接続は、はんだ等により行えばよく、特定の方法に限定されるものではない。
従って、第2電極113と同様に、第2振動素子120の両端の質量を増大させることができるとともに、2つの弾性支持部126の弾性率の複合作用により弾性度が増加し、増大した質量によって第2振動素子120の変位幅を増大させることができる。
図15に示す音響発生器100aは、第1振動素子110a及び第2振動素子120aを備える。
第1振動素子110aは、第2電極113aを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113aにおいて、弾性部材130は、中心に近い下面側凹部と両端部に近い上面側凹部とに設けられている。
また、第2電極113aには、長手方向の中心以外の領域において、厚さ方向の中心に弾性部材131が設けられている。
ここで、長手方向の中心以外の領域は、第2振動素子120aと重畳せず、第1電極121、第1圧電層122、第2圧電層124及び第3電極125と重畳する領域を指す。
第2振動素子120aは、第2電極123aを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第2電極123aにおいて、弾性部材130,131は、第2電極113aと同様に設けられている。
図15に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
更には、図15に示す構造では、弾性部材131が設けられているため、第2電極113a及び第2電極123aは、第2電極113及び第2電極123よりも弾性が向上し、振動時の変位を大きくすることができる。
振動時の変位が大きくなると、振動素子全体の振幅が大きくなり、音圧が更に向上する。
なお、図15に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図16に示す音響発生器100bは、第1振動素子110b及び第2振動素子120bを備える。
第1振動素子110bは、第2電極113bを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113bにおいて、弾性部材130は、中心に近い上面側凹部と両端部に近い上面側凹部とに設けられている。
また、第2電極113bには、長手方向の中心以外の領域において、厚さ方向の中心に弾性部材131が設けられている。
ここで、長手方向の中心以外の領域は、第2振動素子120bと重畳せず、第1電極121、第1圧電層122、第2圧電層124及び第3電極125と重畳する領域を指す。
第2振動素子120bは、第2電極123bを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第1電極123bにおいて、弾性部材130は、第1電極113bと同様に設けられている。
図16に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
更には、図16に示す構造では、図15に示す構造と同様に、第2電極の弾性が向上し、振動時の変位を大きくすることができ、振動素子全体の振幅が大きくなり、音圧が更に向上する。
なお、図16に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図17に示す音響発生器100cは、第1振動素子110c及び第2振動素子120cを備える。
第1振動素子110cは、第2電極113cを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113cにおいて、弾性部材130は、両端に近い下面側凹部に設けられている。
また、第2電極113cには、中心に近い上面側凹部から第2電極113bの弾性部材131の位置まで拡がる弾性部材132が設けられている。
第2振動素子120cは、第2電極123cを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第1電極123cにおいて、弾性部材130及び弾性部材132は、第1電極113cと同様に設けられている。
図17に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
更には、図17に示す構造では、図15に示す構造と同様に、第2電極の弾性が向上し、振動時の変位を大きくすることができ、振動素子全体の振幅が大きくなり、音圧が更に向上する。
なお、図17に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図18に示す音響発生器100dは、第1振動素子110d及び第2振動素子120dを備える。
第1振動素子110dは、第2電極113dを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113dにおいて、弾性部材130は、両端部に近い上面側凹部に設けられている。
また、第2電極113dには、第2電極113cと同様に弾性部材132が設けられている。
第2振動素子120dは、第2電極123dを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第1電極123dにおいて、弾性部材130及び弾性部材132は、第1電極113dと同様に設けられている。
図18に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
更には、図18に示す構造では、図15に示す構造と同様に、第2電極の弾性が向上し、振動時の変位を大きくすることができ、振動素子全体の振幅が大きくなり、音圧が更に向上する。
なお、図18に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図19に示す音響発生器100eは、第1振動素子110e及び第2振動素子120eを備える。
第1振動素子110eは、第2電極113eを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113eには、弾性支持部116と重畳する部分の一部まで弾性部材131を延在させた構成である弾性部材133が設けられている。
第2振動素子120eは、第2電極123eを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第1電極123eにおいて、弾性部材133は、第1電極113eと同様に設けられている。
図19に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
なお、図19に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図20に示す音響発生器100fは、第1振動素子110f及び第2振動素子120fを備える。
第1振動素子110fは、第2電極113fを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113fには、弾性部材133を両端に延在させた構成である弾性部材134が設けられている。
第2振動素子120fは、第2電極123fを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第1電極123fにおいて、弾性部材134は、第1電極113fと同様に設けられている。
図20に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
なお、図20に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図21に示す音響発生器100gは、第1振動素子110g及び第2振動素子120gを備える。
第1振動素子110gは、第2電極113gを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113gには、弾性部材131を長手方向の中心側に延在させた構成である弾性部材135が設けられている。
弾性部材135は、互いに繋がってしまわないように第2電極113gの中心を避けて設けられている。
第2振動素子120gは、第2電極123gを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図示していないが第1電極123gにおいて、弾性部材135は、第1電極113gと同様に設けられている。
図21に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
なお、図21に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図22に示す音響発生器100hは、第1振動素子110h及び第2振動素子120hを備える。
第1振動素子110hは、弾性支持部116に代えて弾性支持部116aを備える点において第1振動素子110gと異なり、その他の構成は同じである。
弾性支持部116aは、第1振動素子110h及び第2振動素子120hの双方と重畳する領域に配置されている。
第2振動素子120hは、弾性支持部126が設けられていない点において第2振動素子120gと異なり、その他の構成は同じである。
図23に示す音響発生器100hは、第1振動素子110h及び第2振動素子120hを備える。
第1振動素子110hは、弾性支持部116aで振動板に接着される。
図22及び図23に示す構造によれば、図21に示す構造と同様の効果を得ることができるが、音声の位相を逆にすることができる。
図24に示す音響発生器100iは、第1振動素子110i及び第2振動素子120iを備える。
第1振動素子110iは、第2電極113iを備える点において第1振動素子110と異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113iについては後述する。
第2振動素子120iは、第2電極123iを備える点において第2振動素子120と異なり、その他の構成は同じである。
図24に示す構造によっても、図13及び図14に示す構造と同様の効果を得ることができる。
なお、図24に示す構造の斜視図は、図13を援用して省略する。
図25に示す音響発生器100jは、第1振動素子110j及び第2振動素子120jを備える。
第1振動素子110jは、弾性支持部116に代えて弾性支持部116aを備える点において第1振動素子110iと異なり、その他の構成は同じである。
弾性支持部116aは、第1振動素子110j及び第2振動素子120jの双方と重畳する領域に配置されている。
第2振動素子120jは、弾性支持部126が設けられていない点において第2振動素子120iと異なり、その他の構成は同じである。
第2電極113iは、第4電極である電極層1130と、おもり1131と、接着層1132と、第5電極である電極層1133と、を含む。
おもり1131は、電極層1130と電極層1133とに挟持され、電極層1130とおもり1131と電極層1133とにより四方が囲まれる部分には接着層1132が配置されている。
上述した本実施形態又は第1から第8変形例における第2電極は、金属板等を例えば切削加工することにより作製することができる。
図26に示す第2電極113iは、2つの電極層によりおもり1131を挟み、隙間に接着層1132を充填すればよいため、切削工程を経ることなく作製することができる。
図27(B)は、圧電素子と保護材料との間におもりが配置され、圧電素子と保護材料との間のおもりが配置されていない部分には弾性の接着層が配置された構成を示す図である。
図27(C)は、圧電素子の両端に弾性の接着層を介しておもりが設けられている構成を示す図である。
図27(D)は、圧電素子と保護材料との間におもりが配置され、圧電素子の両端に弾性の接着層を介しておもりが設けられた構成を示す図である。
図28(B)は、図27(B)に示す構成が弾性支持部を介して振動板に接続された構成を示す図である。
図29(B)は、1つの圧電素子の主面の外側に弾性の接着層を介しておもりが設けられている構成を示す図である。
図29(C)は、圧電素子の両端に弾性の接着層を介しておもりが設けられている構成を示す図である。
図29(D)は、1つの圧電素子と保護材料との間におもりが配置され、圧電素子の両端に弾性の接着層を介しておもりが設けられた構成を示す図である。
図30(B)は、図29(B)に示す構成が弾性支持部を介して振動板に接続された構成を示す図である。
図31(B)は、図28(B)に示す構成の主面の外側に弾性の接着層を介しておもりが設けられている構成を示す図である。
図31(C)は、図27(C)に示す構成が弾性支持部を介して振動板に接続された構成を示す図である。
図31(D)は、図27(D)に示す構成が弾性支持部を介して振動板に接続された構成を示す図である。
図31(E)は、図28(B)に示す構成の弾性支持部にもおもりが設けられた構成を示す図である。
図32(B)は、1つの圧電素子の主面の外側の振動板側に弾性の接着層を介しておもりが設けられている構成を示す図である。
図32(C)は、図32(A)に示す構成の2つの圧電素子の主面の外側に弾性の接着層を介しておもりが設けられている構成を示す図である。
本実施形態では、実施形態1で説明した構成をモジュール化した例について説明する。
図33は、第1振動素子110及び第2振動素子120を含む音響モジュール200の構成を示す上面図である。
図34は、図33のA-A’線における断面図である。
図35は、図33のB-B’線における断面図である。
音響モジュール200は、2つの主面にフロントカバー板201及びバックカバー板202が配置され、フロントカバー板201とバックカバー板202との間の空間を囲む側面カバー板である外枠203を備える。
外枠203は、内部接着部2030において、フロントカバー板201及びバックカバー板202に接着されている。
また、フロントカバー板201の外側には、外部に接着するための外部接着部204を備える。
第1振動素子110及び第2振動素子120は、フロントカバー板201とバックカバー板202との間の空間に配置され、フロントカバー板201と第2振動素子120との間の空間と、バックカバー板202と第1振動素子110との間の空間と、には吸収材205が配置されている。
吸収材205は、第1振動素子110及び第2振動素子120とフロントカバー板201又はバックカバー板202との衝突を防止するクッション材である。
吸収材205により、低音の音圧を上げることができる。
第1振動素子110には、フロントカバー板201及びバックカバー板202と内部接着部2031を介して接着する弾性支持部116が設けられている。
図示しないが、第2振動素子120には、フロントカバー板201及びバックカバー板202と内部接着部2031を介して接着する弾性支持部126が設けられている。
また、図示しないが、第2振動素子120の長手方向の両端にもおもりが設けられることで、第2振動素子120の両端の質量が増大している。
ただし、実施形態1で説明した構成とすることにより、第1振動素子110及び第2振動素子120の両端の質量は増大しているため、これらのおもりは設けられていなくてもよい。
なお、これらのおもりは、配線接続時のはんだ部であってもよい。
図36(A)は、複合材料により形成されるフロントカバー板201及びバックカバー板202の層構造の第1例を示す断面図であり、図36(B)は、複合材料により形成されるフロントカバー板201及びバックカバー板202の層構造の第2例を示す断面図である。
外部保護部材301と外部保護部材302とは、振動板内弾性部303を挟持している。
接着層304は、外部保護部材301と振動板内弾性部303とを接着している。
接着層305は、外部保護部材302と振動板内弾性部303とを接着している。
振動板内弾性部303は、外部保護部材301と外部保護部材302とを接着している。
振動板内弾性部303は、例えばスポンジにより形成される。
振動板内弾性部303aは、例えばエラストマーにより形成される。
接着層304,305は、例えば光学接着シリコーンにより形成される。
外部保護部材301,302は、振動板内弾性部303よりも弾性の低い樹脂板であり、応力に対する変形の小さい弾性部材である。
図36に示すように、2つの外部保護部材を弾性部材により直接接着できる場合には2つの外部保護部材を弾性部材により接着させ、2つの外部保護部材を弾性部材により直接接着できない場合には接着層を介して2つの外部保護部材の各々を弾性部材に接着させる。
このようにして、フロントカバー板201及びバックカバー板202を複合材料により形成することができる。
アンプボード400は、プリアンプ401と、複数のアンプ402と、を含む。
音声信号は、外部から入力されてプリアンプ401で増幅され、プリアンプ401で増幅された信号は複数のアンプ402のいずれかで更に増幅されて音響モジュール200に送られる。
図37には、複数のアンプ402に含まれる3つのアンプが示されており、3つのアンプの各々は各チャンネルに分配されている。
3つのアンプの各々は、各チャンネルに対応して音声信号を増幅する。
音響モジュール200は、振動板403に接着されている。
振動板403は、フロントカバー板201及びバックカバー板202のいずれかであればよい。
又は、振動板403は、表示装置の表示パネルであってもよい。
音響モジュール200は、アンプボード400aで増幅された信号で振動することで音声を発するとともに、該振動を振動板403に伝えることで振動板403も音声を発する。
図38に示す装置が含む音響モジュール200は1つであるため、発生する音声はモノラル音声である。
音響モジュール200は、振動板403に接着されている。
音響モジュール200は、アンプボード400bで増幅された信号で振動することで音声を発するとともに、該振動を振動板403に伝えることで振動板403も音声を発する。
図38に示す装置が含む音響モジュール200は2つであるため、発生する音声はステレオ音声である。
音響モジュール200を2つ以上含む装置では、サラウンド音声を発することができる。
2 ホストシステム
10,10c 圧電素子
10a 第1主面
10b 第2主面
10c1 第1振動部
10c2 第2振動部
11,11a 第1電極
12,12a 第1圧電層
13,13a 第2電極
14,14a 第2圧電層
15,15a 第3電極
16 絶縁層
20 表示パネル
20a 画像表示面
20b 裏面
30 弾性部材
40 第1制御部
50 第2制御部
60 データ駆動回路
61 駆動線
70 ゲート駆動回路
71 駆動線
100,100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100i,100j 音響発生器
110,110a,110b,110c,110d,110e,110f,110g,110h,110i,110j 第1振動素子
111 第1電極
112 第1圧電層
113,113a,113b,113c,113d,113e,113f,113g,113i 第2電極
1130 電極層
1131 おもり
1132 接着層
1133 電極層
114 第2圧電層
115 第3電極
116,116a 弾性支持部
120,120a,120b,120c,120d,120e,120f,120g,120h,120i,120j 第2振動素子
121 第1電極
122 第1圧電層
123,123a,123b,123c,123d,123e,123f,123g,123i 第2電極
124 第2圧電層
125 第3電極
126 弾性支持部
130,131,132,133,134,135 弾性部材
140 振動板
200 音響モジュール
201 フロントカバー板
202 バックカバー板
203 外枠
2030 内部接着部
2031 内部接着部
204 外部接着部
205 吸収材
206 おもり
301,302 外部保護部材
303,303a 振動板内弾性部
304,305 接着層
400,400a,400b アンプボード
401 プリアンプ
402 複数のアンプ
403 振動板
Claims (32)
- 音響発生器であって、
振動板、
前記振動板の裏面に配置された、互いに交差する第1振動素子と第2振動素子とを含む振動部、並びに
前記振動板と前記振動部との間に接続された接続部
を備え、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、複数の圧電層と、前記複数の圧電層同士の間に配置され且つ少なくとも1つのおもりを含む共通電極とを含む、音響発生器。 - 前記接続部が、
前記振動板と、前記第1振動素子の長手方向の両端との間に接続された第1支持部、及び
前記振動板と、前記第2振動素子の長手方向の両端との間に接続された第2支持部
を備える、請求項1に記載の音響発生器。 - 前記第1支持部が、前記振動板と、前記第1振動素子の前記共通電極の両端との間に接続され、
前記第2支持部が、前記振動板と、前記第2振動素子の前記共通電極の両端との間に接続される、請求項2に記載の音響発生器。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、
第1電極、
前記第1電極上に配置された第1圧電層、
前記第1圧電層上に配置された第2電極、
前記第2電極上に配置された第2圧電層、並びに
前記第2圧電層上に配置された第3電極
を備え、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が、前記共通電極であり、且つ前記第1電極、前記第1圧電層、前記第2圧電層、及び前記第3電極よりも長く延在する延長部を備える、請求項1に記載の音響発生器。 - 少なくとも1つの弾性部材が、前記延長部に配置されている、請求項4に記載の音響発生器。
- 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、前記第2電極の前記延長部に少なくとも1つの凹部を備え、
少なくとも1つの弾性部材が、前記少なくとも1つの凹部内に配置されている、請求項4に記載の音響発生器。 - 前記少なくとも1つの凹部が、前記延長部の上面側と下面側の少なくとも一方に形成されている、請求項6に記載の音響発生器。
- 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が更に、前記延長部の厚さ方向中心に配置された少なくとも1つの第2の弾性部材を備える、請求項5に記載の音響発生器。
- 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が更に、前記延長部の厚さ方向中心に配置された少なくとも1つの第2の弾性部材を備え、
前記少なくとも1つの第2の弾性部材が、前記少なくとも1つの弾性部材に接続されていない、請求項6に記載の音響発生器。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が更に、前記延長部の厚さ方向中心に配置された少なくとも1つの第2の弾性部材を備え、
前記少なくとも1つの第2の弾性部材が、前記接続部の少なくとも一部と重なるか、又は前記接続部の上面全体と重なる、請求項5または6に記載の音響発生器。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、
第1電極、
前記第1電極上に配置された第1圧電層、
前記第1圧電層上に配置された第2電極、
前記第2電極上に配置された第2圧電層、並びに
前記第2圧電層上に配置された第3電極
を備え、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が前記共通電極であり、
前記少なくとも1つのおもりが、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれにおいて前記第2電極の厚さ方向中心に配置されている、請求項1に記載の音響発生器。 - 前記第1振動素子に配置された前記少なくとも1つのおもりが、前記第2振動素子の少なくとも一部と重なる、請求項11に記載の音響発生器。
- 前記接続部が、前記振動板と、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第1電極との間に接続されている、請求項11に記載の音響発生器。
- 前記接続部が、
前記振動板と、前記第1振動素子の前記第1電極の両端との間に接続された第1支持部、及び
前記振動板と、前記第2振動素子の前記第1電極の両端との間に接続された第2支持部
を備える、請求項11に記載の音響発生器。 - 前記接続部が、前記第1振動素子と前記第2振動素子と重なる、請求項11に記載の音響発生器。
- 前記接続部が、前記振動板と、前記第1振動素子の前記第1電極の中心部との間に接続されている、請求項11に記載の音響発生器。
- 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が、
第4電極、
第5電極、並びに
前記第4電極と前記第5電極との間の接着層
を備え、前記少なくとも1つのおもりが、前記第4電極と前記第5電極との間で前記接着層によって囲まれている、請求項11に記載の音響発生器。 - 前記少なくとも1つのおもりが、前記第2電極の長手方向の両端と中心部の少なくとも一方に配置されている、請求項17に記載の音響発生器。
- 音響装置であって、
第1カバー、
第2カバー、並びに
前記第1カバーと前記第2カバーとの間に配置された音響発生器
を備え、前記音響発生器が、
互いに交差する第1振動素子と第2振動素子とを含む振動部、及び
前記振動部と、前記第1カバー及び前記第2カバーのそれぞれとの間に接続された接続部
を備え、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、
複数の圧電層、及び
前記複数の圧電層同士の間に配置され且つ少なくとも1つのおもりを含む共通電極
を含む、音響装置。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、
第1電極、
前記第1電極上の第1圧電層、
前記第1圧電層上の第2電極、
前記第2電極上の第2圧電層、並びに
前記第2圧電層上の第3電極
を備え、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が、前記共通電極であり、且つ前記第1電極、前記第1圧電層、前記第2圧電層、及び前記第3電極よりも長く延在する延長部を備え、
前記第2電極の前記延長部が、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれにおいて前記接続部に接続されている、請求項19に記載の音響装置。 - 前記接続部が、
前記第1カバー及び前記第2カバーのそれぞれと、前記第1振動素子の前記第2電極の前記延長部との間に接続された第1支持部、及び
前記第1カバー及び前記第2カバーのそれぞれと、前記第2振動素子の前記第2電極の前記延長部との間に接続された第2支持部
を備える、請求項20に記載の音響装置。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、前記第2電極の前記延長部に形成された少なくとも1つの凹部を備え、
少なくとも1つの弾性部材が、前記少なくとも1つの凹部内に配置されている、請求項20に記載の音響装置。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が更に、前記延長部の厚さ方向中心に配置された少なくとも1つの第2の弾性部材を備える、請求項22に記載の音響装置。
- 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が更に、前記延長部の厚さ方向中心に配置された少なくとも1つの第2の弾性部材を備え、
前記少なくとも1つの第2の弾性部材が、前記少なくとも1つの弾性部材に接続されていない、請求項22に記載の音響装置。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が更に、前記延長部の厚さ方向中心に配置された少なくとも1つの第2の弾性部材を備え、
前記少なくとも1つの第2の弾性部材が、前記接続部の少なくとも一部と重なるか、又は前記接続部の上面全体と重なる、請求項22または23に記載の音響装置。 - 前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれの前記第2電極が、
第4電極、
第5電極、並びに
前記第4電極と前記第5電極との間の接着層
を備え、前記少なくとも1つのおもりが、前記第4電極と前記第5電極との間で前記接着層によって囲まれている、請求項20に記載の音響装置。 - 前記第1カバーと前記音響発生器との間、及び、前記第2カバーと前記音響発生器との間に配置された吸収材を更に備える、請求項19に記載の音響装置。
- 前記第1カバー及び前記第2カバーの少なくとも1つが、
第1外部保護部材、
第2外部保護部材、及び
前記第1外部保護部材と前記第2外部保護部材との間に配置された弾性部
を備える、請求項19に記載の音響装置。 - 前記第1外部保護部材及び前記第2外部保護部材のそれぞれが、前記弾性部よりも低い弾性を有する、請求項28に記載の音響装置。
- 振動部材、及び
前記音響発生器を囲むための前記振動部材に接続されたケース
を更に備え、前記第1カバーが、接着部によって前記振動部材に接続されている、請求項19に記載の音響装置。 - 装置であって、
振動部材、
前記振動部材に接続された振動装置、並びに
音響装置を囲むための前記振動部材に接続されたケース
を備え、前記振動装置が音響発生器を備え、前記音響発生器が、
振動板、
前記振動板の裏面に配置された、互いに交差する第1振動素子と第2振動素子とを含む振動部、及び
前記振動板と前記振動部との間に接続された接続部
を備え、前記第1振動素子及び前記第2振動素子のそれぞれが、複数の圧電層と、前記複数の圧電層同士の間に配置され且つ少なくとも1つのおもりを含む共通電極とを含む、装置。 - 前記振動部材が、プラスチック材料、紙材料、又はガラス材料を含む振動板であるか、又は画像を表示するために構成された複数のピクセルを含む表示パネルである、請求項31に記載の装置。
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