JP7372479B2 - エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システム - Google Patents

Description

本発明は、エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムに係り、さらに詳細には、タバコ媒質部に伝達される熱の量を増大させ、エアロゾルの流動性を向上させうるエアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムに関する。

最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないエアロゾル生成物質を加熱させ、エアロゾルを生成させる方法に関する需要が増加している。これにより、加熱式エアロゾル生成装置に対する研究が活発に進められている。

多くのエアロゾル生成物品は、点火時に熱を発生させる熱源を含む。このようなエアロゾル生成物品は、熱源によって発生した熱がタバコ媒質部に含まれたエアロゾル生成物質を加熱することで、エアロゾルを生成する。

しかし、タバコ媒質部に到逹する熱の量が十分ではなく、エアロゾル生成物質からエアロゾルが生成され、エアロゾルがユーザに提供されるまで長時間がかかってしまう問題がある。

本発明が解決しようとする課題は、タバコ媒質部に伝達される熱の量を増大させ、エアロゾルの流動性を向上させうるエアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムを提供することである。

実施例は、エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムを具現する。

一実施例に係わるエアロゾル生成物品は、熱を発生させる可燃性熱源を含む熱源部、前記熱源部に連結されて外部空気が流入される流入孔を含む熱伝導部、前記熱伝導部に連結され、加熱されてエアロゾルを発生させるエアロゾル生成物質を含み、前記熱伝導部を介して前記熱を伝達されるタバコ媒質部、及び前記タバコ媒質部に配置され、熱源部で発生した熱をタバコ媒質部に伝達するための熱伝導素材を含む第１熱伝導体を含む。

前記第１熱伝導体は、前記タバコ媒質部の内部に挿入されうる。

前記第１熱伝導体は、前記タバコ媒質部の一端から前記タバコ媒質部の他端まで延びる。

前記第１熱伝導体は、前記タバコ媒質部の周囲方向に沿って複数個が配置されうる。

前記エアロゾル生成物品は、前記タバコ媒質部の外面及び前記熱伝導部の外面の少なくとも一部を取り囲む第２熱伝導体をさらに含んでもよい。

前記熱伝導部に配置され、前記熱源部で発生した熱を前記熱伝導部または前記タバコ媒質部のうち、少なくともいずれか１つに伝達する第３熱伝導体をさらに含んでもよい。

前記第３熱伝導体は、前記熱伝導部の長手方向を横切る方向に延びる遮蔽部材を含み、前記熱伝導部は、前記流入孔に連結され、前記第３熱伝導体が延びる方向に沿って延びる部分を含む気流パスを含む。

前記第３熱伝導体は、前記第３熱伝導体が前記第１熱伝導体と連結されるように熱伝導部の一端から熱伝導部の他端まで延びうる。

前記熱伝導部は、前記流入孔を介して流入された外部空気を前記タバコ媒質部に案内する気流パスを含み、前記気流パスは、前記流入孔を介して流入された外部空気が前記熱伝導部の周囲方向に沿って移動するように前記熱伝導部の長手方向を横切る方向に延びる。前記熱伝導部は、前記流入孔を介して流入された外部空気を前記タバコ媒質部に案内する気流パスを含み、前記気流パスは、前記流入孔を介して流入された外部空気を前記タバコ媒質部から前記熱源部に向かう方向に案内する部分を含む。前記流入孔は、前記タバコ媒質部よりも前記熱源部にさらに近く配置されうる。前記タバコ媒質部に連結され、生成されたエアロゾルが移動するための移動通路を含むエアロゾル移動部をさらに含み、前記エアロゾル移動部は、前記移動通路の大きさが前記タバコ媒質部から遠くなるほど減少する区間を含む。

前記タバコ媒質部に連結され、生成されたエアロゾルが移動するための移動通路を含むエアロゾル移動部をさらに含み、前記エアロゾル移動部の一端は、前記タバコ媒質部に連結され、前記移動通路は、前記エアロゾル移動部の一端に配置された第１通過孔、及び前記エアロゾル移動部の他端に配置され、前記第１通過孔に比べてさらに小径を有する第２通過孔を含む。

前記タバコ媒質部に連結され、生成されたエアロゾルが移動するための移動通路を含むエアロゾル移動部をさらに含み、前記移動通路は、コアンダ効果によって、エアロゾルが曲面に沿って流れるように構成された前記曲面を含む。一実施例に係わるエアロゾル生成システムは、一実施例に係わるエアロゾル生成物品、及びエアロゾル生成物品の熱源部に含まれた熱源から熱を発生させるように熱源部を加熱するヒータを含む。

上述したような実施例に係わるエアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムは、タバコ媒質部に伝達される熱の量を増大させ、タバコ媒質部で生成されたエアロゾルの流動性を向上させうる。

また、実施例に係わるエアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムは、タバコ媒質部の温度を比較的高温に保持可能なので、タバコ媒質部に含まれたエアロゾル生成物質からエアロゾルを容易に生成することができる。

また、実施例に係わるエアロゾル生成物品及びエアロゾル生成システムは、衝撃のような外力がタバコ媒質部に作用しても、タバコ媒質部が容易に折れないように具現されうる。

一実施例に係わるエアロゾル生成物品の概略的な斜視図である。 一実施例に係わるエアロゾル生成物品の概略的な正断面図である。 熱伝導部内部の気流パスの一例を示す図面である。 熱伝導部内部の気流パスの他の例を示す図面である。 エアロゾルが移動する移動通路の一例を示す図面である。 エアロゾルが移動する移動通路の他の例を示す図面である。 タバコ媒質部内部に配置された第１熱伝導体の一例を示す図面である。 図２のＶＩＩＩ－ＶＩＩＩ線に沿って見たタバコ媒質部内部に配置された複数個の第１熱伝導体を示す図面である。 タバコ媒質部の外側に配置された第２熱伝導体の一例を示す図面である。 熱伝導部とタバコ媒質部の外側に配置された第２熱伝導体の一例を示す図面である。 熱伝導部の内部に配置された第３熱伝導体の一例を示す図面である。 第１熱伝導体と第３熱伝導体との連結を示す図面である。 熱伝導部の内部に配置された第３熱伝導体の他の例を示す図面である。 エアロゾル生成装置に一実施例に係わるエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。 エアロゾル生成装置に一実施例に係わるエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。

実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。

明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載の「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも１つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。

要素または層が他の要素または層の「上に」、「上方に」、「連結された」または「結合された」と言及されるとき、他の要素または、層の直ぐ上に、上に、直接連結された、または直接結合されていると解釈されるか、他の中間構成要素または中間層が存在すると解釈されねばならない。

用語「下流」は、喫煙時にエアロゾル生成物品（例えば、シガレット）においてエアロゾルが生成された位置からユーザの口側に移動する一般的な方向を意味し、用語「上流」は、その反対方向を意味する。用語「下流」及び「上流」は、エアロゾル生成物品の構成要素の相対的な位置を示すために使用されうる。例えば、ユーザの口に挿入されるシガレットの一部は、タバコの下流末端に該当する。

本明細書で使用されたように、「少なくともいずれか１つの」のような表現が配列された構成要素の前に位置するとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。

例えば、「ａ、ｂ、及びｃのうち、少なくともいずれか１つ」という表現は、ａ、ｂ、ｃ、またはａとｂ、ａとｃ、ｂとｃ、またはａとｂとｃを含むと解釈せねばならない。

以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態によって具現され、ここで、説明する実施例に制限されない。

図１は、一実施例に係わるエアロゾル生成物品の概略的な斜視図であり、図２は、一実施例に係わるエアロゾル生成物品の概略的な正断面図である。

一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱源部２、熱伝導部３、タバコ媒質部４、及び第１熱伝導体６を含む。熱源部２は、熱を発生させる可燃性熱源２１を含む。熱伝導部３は、熱源部２に連結されて外部空気が流入されるための流入孔３１を含む。タバコ媒質部４は、熱伝導部３に連結され、熱源部２の熱によって加熱され、エアロゾルを生成するエアロゾル生成物質を含む。第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の内部に配置され、熱源部２で発生した熱をタバコ媒質部４に伝達するための熱伝導素材を含む第１熱伝導体６を含む。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、次のような効果を図る。

第一に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱伝導素材を含む第１熱伝導体６を介してタバコ媒質部４に伝達される熱の量を増大させうる。また、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の温度を増加させうるので、タバコ媒質部４で生成されたエアロゾルの流動性を向上させうる。

第二に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、第１熱伝導体６は、熱源部２から伝達された熱を吸収してタバコ媒質部４の温度を保持させる機能を遂行する。したがって、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、タバコ媒質部４に含まれたエアロゾル生成物質からエアロゾルを比較的容易に生成することができる。

第三に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の内部に配置されるので、タバコ媒質部４を支持する機能を遂行する。したがって、外力（例えば、衝撃）がタバコ媒質部４に作用しても、タバコ媒質部４が容易には折れない。以下、熱源部２、熱伝導部３、タバコ媒質部４、エアロゾル移動部５、及び第１熱伝導体６について添付図面に基づいて詳細に説明する。

図１及び図２を参考にすれば、熱源部２は、熱を発生させる熱源２１を含む。

熱源部２の一端（すなわち、上流末端）は、外部に露出され、熱源部２の他端（すなわち、下流末端）は、熱伝導部３に連結されうる。熱源部２は、全体として円筒状にも形成されるが、これは、例示的なものであって、熱源２１を含むことができる限り、他の形状にも形成されうる。

熱源２１は、点火ないし燃焼時に熱を発生させうる。熱源２１によって発生した熱は、熱伝導部３、タバコ媒質部４、及びエアロゾル移動部５を順次に移動することができる。タバコ媒質部４は、熱源２１によって発生した熱を用いて、エアロゾル生成物質からエアロゾルを生成することができる。図２に図示された矢印Ｆ１は、熱源部２で発生した熱の流動方向を模式的に示すものである。

熱源２１は、可燃性素材を含む。例えば、熱源２１は、炭素を含む。熱源２１は、乾燥重量を基準に６０％以上９０％以下である炭素を含む。

可燃性物質以外に、熱源２１は、タバコ成分（例えば、粉末タバコまたはタバコ抽出物）、香味剤、塩（例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウムまたは炭酸ナトリウム）、熱に安定した黒鉛繊維、酸化鉄粉末、ガラスフィラメント、粉末炭酸カルシウム、アルミナ顆粒、及び／または、バインダ（例えば、グアガム、及びアルギン酸ナトリウム）のような追加的な要素を含んでもよい。

熱源２１は、多様な方式によっても製造される。例えば、熱源２１は、粉砕または粉末化された炭素を使用して押出またはコンパウンドされ、乾燥重量を基準に０．５ｇ／ｃｍ^３超の密度を有する。

図１及び図２に図示されていないが、熱源部２は、ヒータ１３０（図１４参照）が挿入されるための挿入孔を含む。一実施例に係わるエアロゾル生成物品１がエアロゾル生成装置１００に挿入されれば、ヒータ１３０は、挿入孔に挿入されて熱源部２の内部に配置されうる。ヒータ１３０は、バッテリ１１０から供給された電力を用いて熱源２１を点火させうる。

図２を参考にすれば、熱源部２と熱伝導部３との間には、遮断コーティング３０が配置されうる。遮断コーティング３０は、熱源２１と熱伝導部３との接触を遮断し、熱源２１から生成される一酸化炭素または二酸化炭素が熱伝導部３に流れることを防止する機能を遂行する。遮断コーティング３０は、全体として円板状にも形成されるが、遮断コーティング３０の形状には、制限がない。

また、熱源部２には、エアロゾル生成物品１の長手方向に沿って延びた空気流入溝（図示せず）が形成されうる。空気流入溝（図示せず）は、熱源部２の外面を周囲方向に沿って複数個が形成されうる。以下、エアロゾル生成物品１の任意の部分（例えば、熱伝導部３）の長手方向とは、エアロゾル発生物品１の長手方向を指称する。

また、熱源部２は、誘導加熱のためのサセプタ（図示せず）を含む。サセプタは、熱源部２の内部に配置され、長手方向に沿って延びる。サセプタは、熱源部２の一端から熱源部２の他端まで延びる。

図３は、熱伝導部３内部の気流パスの一例を示す図面であり、図４は、熱伝導部３内部の気流パスの他の例を示す図面である。図３及び図４に図示された矢印Ｆ２は、気流パス３２を流動する外部空気の流動方向を模式的に示すものである。

図１ないし図４を参考にすれば、熱伝導部３は、熱源部２に連結される。熱伝導部３の一端３ａは、熱源部２に連結され、熱伝導部３の他端３ｂは、タバコ媒質部４に連結されうる。熱伝導部３は、熱源部２で発生した熱をタバコ媒質部４に伝達する機能を遂行する。

熱伝導部３は、流入孔３１、及び気流パス３２を含む。

流入孔３１は、外部空気が流入されるように熱伝導部３の外面上に形成され、熱伝導部３の内部の気流パス３２と連通されうる。流入孔３１は、エアロゾル生成物品１の長手方向を横切る方向に沿って延びるように形成されうる。流入孔３１は、熱伝導部３の半径方向に沿って形成されうる。

気流パス３２は、空気が流動する通路であって、流入孔３１とタバコ媒質部４のそれぞれに連結されうる。流入孔３１に流入された空気が気流パス３２を流動することにより、熱源部２で発生した熱がタバコ媒質部４に伝達されうる。

図３を参考にすれば、熱伝導部３の一端３ａと流入孔３１との距離Ｌ１は、熱伝導部３の他端３ｂと流入孔３１との距離Ｌ２に比べて短い。これにより、流入孔３１は、タバコ媒質部４に比べて、熱源部２にさらに近い位置に形成されうる。したがって、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、熱伝導部３の内部に流入された空気は、熱源部２と近い位置で高温の熱を伝達されうる。また、空気が熱伝導部３の内部を流動する時間が増大するので、空気が熱源部２で発生した熱を伝達される時間が増加しうる。結果として、タバコ媒質部４に相対的に高温の空気が到達されうる。

図３を参考にすれば、気流パス３２は、熱伝導部３の長手方向を横切る方向に沿って延びる。その場合、流入孔３１に流入された空気は、熱伝導部３の周囲方向に沿って移動する。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、気流パス３２が熱伝導部３の長手方向と同一方向に延びた場合と対比すれば、空気が熱伝導部３にさらに滞留するように気流パス３２の経路を増加させうる。したがって、空気が熱源部２から十分な量の熱を伝達されうるので、タバコ媒質部４には、相対的に高温の空気が到達されうる。気流パス３２は、図３に図示されたように螺旋状に延びる。

図４を参考にすれば、気流パス３２は、熱伝逹部３の長手方向（すなわち、エアロゾル生成物品１の長手方向）と平行に延びる部分を含む。その場合、流入孔３１に流入された空気は、熱伝導部３の内で熱が流動する方向の反対方向に沿って流動する。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、気流パス３２が熱源部２からタバコ媒質部４に向かう方向のみに流れるように形成された場合に比べて、気流パス３２の経路を増大させて熱伝導部３における空気の滞留時間を増大させうる。

熱伝導部３内で気流パス３２が占めない領域には、バリア３３が配置されうる。すなわち、気流パス３２は、バリア３３の内部に形成されうる。バリア３３は、熱源２１とタバコ媒質部４との接触を遮断し、熱源２１から生成される一酸化炭素または二酸化炭素が熱伝導部３に流れることを防止する機能を遂行する。一例として、バリア３３は、非金属性、不燃性、耐ガス性素材を含む。他の例として、バリア３３は、アルミニウムと金属素材を含んでもよい。

熱伝導部３は、全体として、円筒状にも形成されるが、これは、例示的なものであって、熱源部２で発生した熱をタバコ媒質部４に伝達できる限り、他の形状にも形成される。

図１ないし図４を参考にすれば、タバコ媒質部４は、熱伝導部３に連結される。タバコ媒質部４の一端４ａは、熱伝導部３に連結され、タバコ媒質部４の他端４ｂ（図７）は、エアロゾル移動部５に連結されうる。

タバコ媒質部４は、熱源部２で発生した熱によって加熱され、エアロゾルを生成するエアロゾル生成物質を含む。

例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうち、少なくとも１つを含むが、それらに限定されない。また、タバコ媒質部４は、風味剤、湿潤剤、及び／または有機酸（ｏｒｇａｎｉｃ ａｃｉｄ）のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコ媒質部４には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコ媒質部４に噴射されることで添加されうる。

タバコ媒質部４は、多様にも作製される。例えば、タバコ媒質部４は、シート状（ｓｈｅｅｔｓ）またはストランド状（ｓｔｒａｎｄｓ）にも作製される。また、タバコ媒質部４は、タバコシートを細く切って作った刻みタバコによっても作製される。また、タバコ媒質部４は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコ媒質部４を取り囲む熱伝導物質は、タバコ媒質部４に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコ媒質部４を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図示されていないが、タバコ媒質部４は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。

タバコ媒質部４は、全体として円筒状にも形成されるが、それは、例示的なものであって、エアロゾル生成物質を含むことができる限り、他の形状にも形成されうる。

図５は、エアロゾルが移動する移動通路の一例を示す図面であり、図６は、エアロゾルが移動する移動通路の他の例を示す図面である。図５及び図６に図示された矢印Ｆ３は、エアロゾル移動部５に形成された移動通路５１を流動するエアロゾルの移動方向を模式的に示すものである。

図２、図５、及び図６を参考にすれば、エアロゾル移動部５は、タバコ媒質部４に連結される。エアロゾル移動部５の一端５ａ（すなわち、上流末端）は、タバコ媒質部４に連結され、エアロゾル移動部５の他端５ｂ（すなわち、下流末端）は、フィルタ部１０に連結される。

エアロゾル移動部５の詳細な説明に先立って、フィルタ部１０を説明すれば、次の通りである。

フィルタ部１０は、酢酸セルロースフィルタでもある。フィルタ部１０の形状には、制限がない。例えば、フィルタ部１０は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタ部１０は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタ部１０が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも１つが異なる形状にも作製される。

フィルタ部１０は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタ部１０に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタ部１０の内部に挿入されうる。

また、フィルタ部１０には、少なくとも１つのカプセルが含まれうる。ここで、カプセルは、香味またはエアロゾルを発生させうる。例えば、カプセルは、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセルは、球状または円筒状を有するが、それに制限されない。

もし、フィルタ部１０にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸（ｐｏｌｙｌａｃｔｉｃ ａｃｉｄ）だけで作製されるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによって作製されうる。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却する機能が遂行可能であれば、制限なしに該当されうる。

図示されていないが、フィルタ部１０には、外部空気が流入されるための１つ以上の穿孔が形成されうる。フィルタ部１０は、マウスピース２０に連結されうる。マウスピース２０を介してユーザは、エアロゾルを吸い込むことができる。

エアロゾル移動部５は、タバコ媒質部４で生成されたエアロゾルが移動する移動通路５１を含む。移動通路５１を移動したエアロゾルは、フィルタ部１０を経てマウスピース２０に流動することができる。

移動通路５１の一端は、タバコ媒質部４に連結され、移動通路５１の他端は、フィルタ部１０に連結されうる。

図２、図５、及び図６を参考にすれば、エアロゾル移動部５は、移動通路５１の大きさが可変される区間を含む。一例として、移動通路５１は、フィルタ１０に向かって徐々に細くなる。これにより、移動通路５１を通過するエアロゾルの速度は、フィルタ部１０に向かうほど速くなる。このようなエアロゾルの速度増加は、流体が通路の狭い部分を通過するとき、流体圧力が減少するベンチュリ効果（Ｖｅｎｔｕｒｉ ｅｆｆｅｃｔ）によるものである。

したがって、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、フィルタ部１０に到逹するエアロゾルの速度が増加するので、ユーザは、エアロゾルを迅速に吸い込むことができる。図２に図示された実施例において、移動通路５１は、全体がテーパ（Ｔａｐｅｒ）状にも形成される。

他の例として、図５に図示されたように、移動通路５１の一部だけがフィルタ１０側に行くほど細くなる。図５及び図６を参考にすれば、移動通路５１は、第１通過孔５１１、及び第２通過孔５１２を含む。

第１通過孔５１１は、タバコ媒質部４に連結されるように移動通路５１の一端に配置される。第２通過孔５１２は、フィルタ部１０に連結されるように移動通路５１の他端に配置される。

図５に図示された実施例によれば、第２通過孔５１２及び第１通過孔５１１がいずれもフィルタ部１０に向かうほど大きさが減少する。これにより、移動通路５１を通過するエアロゾルの速度は、フィルタ部１０に向かうほど徐々に速くなる。また、図６に図示されたように第２通過孔５１２と第１通過孔５１１との間には、一定サイズの移動通路５１の区間が配置されうる。

図示されていないが、実施例によれば、第２通過孔５１２及び第１通過孔５１１は、エアロゾル移動部５の長手方向に沿って一定の大きさを有する。その場合、第２通過孔５１２と第１通過孔５１１との間で移動通路５１の大きさが減少する。これにより、移動通路５１を通過するエアロゾルの速度は、第１通過孔５１１と第２通過孔５１２との間を経つつ速くなる。そのような実施例において、第２通過孔５１２は、第１通過孔５１１に比べて、小径を有する。

図６を参考にすれば、エアロゾル移動部５は、誘導面５２を含む。

誘導面５２は、移動通路５１の延長方向に沿って一部が曲がっている曲面を含み、生成されたエアロゾルが曲面に沿って流れるように誘導する。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、次のような効果を図ることができる。

第一に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、いわゆる、コアンダ（Ｃｏａｎｄａ）効果が得られる。すなわち、曲面は、誘導面５２と密着状態を保持しつつ、エアロゾルが誘導面５２の表面に沿って流れる。したがって、第１通過孔５１１を通過したエアロゾルの流れは曲面によるコアンダ効果によって誘導面５２に向かって案内されるので、自由流動に比べて、エアロゾル速度の減衰が小さく、エアロゾルがさらに遠く流れる。

第二に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、誘導面５２によって移動通路５１内でのエアロゾルの滞留時間が減少するので、移動通路５１内の渦流（Ｖｏｒｔｅｘ）の発生可能性を減少させうる。

第三に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、移動通路５１内でエアロゾルを早く流動させる。したがって、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、第２通過孔５１２から通過されたエアロゾルが比較的高い温度でもってマウスピース２０に到逹するので、ユーザが感じる香味を向上させうる。

誘導面５２は、第１通過孔５１１から第２通過孔５１２まで延びる。これにより、エアロゾルが誘導面５２に沿って容易に流動する領域が増大しうる。

誘導面５２は、移動通路５１に向かって配置される。誘導面５２は、移動通路５１の中心に向かって凸状を有する。誘導面５２は、エアロゾル移動部５の周り方向に沿って形成されうる。

図２、図５、及び図６を参考にすれば、エアロゾル移動部５の内で移動通路５１が占めない領域には、通路本体５０が配置されうる。通路本体５０は、移動通路５１を取り囲み、セルロース素材を含む。

エアロゾル移動部５は、全体として円筒状にも形成されるが、これは、例示的なものであって、エアロゾルがフィルタ部１０に流動する限り、他の形状にも形成される。

また、エアロゾル移動部５は、流体力学的形状を有する移動通路５１を含んでおらず、単なるフィルタによって具現されうる。そのような場合、図１、図２、図５、及び図６に図示されたフィルタ部１０は、省略されうる。

図７は、タバコ媒質部４内部に配置された第１熱伝導体の一例を示す図面であり、図８は、図２のＶＩＩＩ－ＶＩＩＩ線に沿って見たタバコ媒質部４内部に配置された複数個の第１熱伝導体を示す図面である。

図２、図７、及び図８を参考にすれば、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４に配置される。第１熱伝導体６は、熱源部２で発生した熱をタバコ媒質部４に伝達するための熱伝導素材を含む。例えば、第１熱伝導体６は、銅、アルミニウム、ステンレス（ＳＵＳ：Ｓｔｅｅｌ Ｕｓｅ Ｓｔａｉｎｌｅｓｓ）などの金属素材を含む。

第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の内部に挿入される。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、第１熱伝導体６がタバコ媒質部４の外部に配置されるか、タバコ媒質部４の周囲方向に沿って配置された例と対比すれば、タバコ媒質部４の内部に位置したエアロゾル生成物質を効率的に加熱することができる。例えば、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の中心部に挿入されうる。

第１熱伝導体６は、全体としてタバコ媒質部４の長手方向に沿って延びた円筒状にも形成される。しかし、これは、例示的なものであって、熱源部２で発生した熱をタバコ媒質部４に伝達することができる限り、四角柱状にも形成される。

第１熱伝導体６の大きさは、第１熱伝導体６がタバコ媒質部４に容易に挿入されるようにテーパ（ｔａｐｅｒｅｄ）状を有する。例えば、第１熱伝導体６の端部は、尖ったように形成されうる。

第１熱伝導体６は、図７、図９ないし図１１に図示されたように、タバコ媒質部４の一端４ａに当接することができる。これにより、第１熱伝導体６は、熱伝導部３から熱を効率的に伝達されうる。

図７を参考にすれば、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の一端４ａからタバコ媒質部４の他端４ｂまで延びる。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱源部２から発生した熱を吸収することができる第１熱伝導体６の熱吸収量を増大させうる。また、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、タバコ媒質部４を支持するための支持力を向上させ、タバコ媒質部４に伝達される熱の量を増大させうる。

タバコ媒質部４は、エアロゾル移動部５に連結されるので、タバコ媒質部４に配置された第１熱伝導体６は、熱源部２で発生した熱をエアロゾル移動部５に伝達しうる。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、エアロゾル移動部５に伝達される熱の量を増大させ、エアロゾル移動部５の温度を増加させるので、移動通路５１を流動するエアロゾルの流動性を向上させうる。

図８を参考にすれば、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の周り方向に沿って複数個が配置されうる。その場合、複数個の第１熱伝導体６は、互いに離隔されるようにも配置される。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱源部２から発生した熱を吸収するための吸収量を増大させうる。また、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、タバコ媒質部４を支持する支持力を向上させ、エアロゾル移動部５に伝達される熱の量を増大させうる。図８には、４個の第１熱伝導体６が図示されているが、タバコ媒質部４の内部には、２個、３個または５個以上の第１熱伝導体６が配置されうる。

図示されていないが、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の両端４ａ、４ｂそれぞれから離隔されうる。すなわち、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の一端４ａ及びタバコ媒質部４の他端４ｂに当接しないように配置されうる。

図９は、タバコ媒質部４の外側に配置された第２熱伝導体７の一例を示す図面であり、図１０は、熱伝導部３とタバコ媒質部４の外側に配置された第２熱伝導体７の一例を示す図面である。

図９及び図１０を参考にすれば、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、第２熱伝導体７をさらに含んでもよい。

第２熱伝導体７は、熱伝導部３の外面の少なくとも一部及びタバコ媒質部４の外面の少なくとも一部を取り囲むように配置される。第２熱伝導体７は、熱伝導部３及びタバコ媒質部４の周囲方向に沿って配置されうる。

第２熱伝導体７は、熱源部２で発生した熱を熱伝導部３及びタバコ媒質部４に伝達するための熱伝導素材を含む。例えば、第２熱伝導体７は、銅、アルミニウム、ステンレスなどの金属素材を含む。

一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、第２熱伝導体７を含むことにより、次のような効果を図ることができる。

第一に、第２熱伝導体７は、熱伝導部３及びタバコ媒質部４の周りに配置されるので、熱伝導部３及びタバコ媒質部４の外部に抜け出す熱の量を減少させうる。また、第２熱伝導体７は、熱源部２から伝達された熱を吸収して熱伝導部３及びタバコ媒質部４の温度を保持させるので、全体的な保温性能を向上させうる。さらに、第２熱伝導体７は、タバコ媒質部４の外部の温度を上昇させうるが、一方、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の内部の温度を上昇させうるので、タバコ媒質部４に含まれたエアロゾル生成物質からエアロゾルがさらに容易に生成されうる。

第二に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、第２熱伝導体７は、熱伝導部３及びタバコ媒質部４の外部を支持する機能を遂行する。したがって、衝撃のような外力が熱伝導部３及びタバコ媒質部４に作用しても、熱伝導部３及びタバコ媒質部４が容易には折れない。さらに、第２熱伝導体７は、タバコ媒質部４の外部を支持し、第１熱伝導体６は、タバコ媒質部４の内部を支持するので、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１を支持する支持力が向上しうる。

第三に、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱伝導素材を含む第２熱伝導体７を通じて熱伝導部３及びタバコ媒質部４に伝達される熱の量を増大させうる。したがって、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１によれば、第２熱伝導体７は、熱伝導部３の内部の空気の流動性を向上させ、タバコ媒質部４で生成されたエアロゾルの流動性を向上させうる。

第２熱伝導体７は、タバコ媒質部４の長手方向に沿って延びる。例えば、第２熱伝導体７は、タバコ媒質部４の一端４ａからタバコ媒質部４の他端４ｂまで延びる。

図示されていないが、第２熱伝導体７は、熱伝導部３の一部周囲に配置されうる。その場合、第２熱伝導体７は、流入孔３１を遮蔽しないように流入孔３１から離隔されるように配置されうる。

また、第２熱伝導体７は、熱伝導部３の一端３ａからタバコ媒質部４の他端４ｂまで延びる。その場合、第２熱伝導体７には、流入孔３１と連通されるための連結孔（図示せず）が形成されうる。

第２熱伝導体７は、全体として中空円筒状にも形成される。しかし、それは、例示的なものであって、熱伝導部３の外面の少なくとも一部及びタバコ媒質部４の外面の少なくとも一部を取り囲むことができる限り、他の形状にも形成される。

タバコ媒質部４は、エアロゾル移動部５に連結されるので、タバコ媒質部４の外面を取り囲む第２熱伝導体７は、熱源部２で発生した熱をエアロゾル移動部５に伝達しうる。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、エアロゾル移動部５に伝達される熱の量を増大させうる。結果として、エアロゾル移動部５の温度が増加するので、移動通路５１を流動するエアロゾルの流動性を向上させうる。

図１１は、熱伝導部３の内部に配置された第３熱伝導体８の一例を示す図面であり、図１２は、第１熱伝導体６と第３熱伝導体８との連結を示す図面であり、図１３は、熱伝導部３の内部に配置された第３熱伝導体８の他の例を示す図面である。図１１ないし図１３に図示された矢印Ｆ２は、気流パス３２を流動する外部空気の流動方向を模式的に示すものである。

図１１ないし図１３を参考にすれば、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、第３熱伝導体８をさらに含んでもよい。

第３熱伝導体８は、熱伝導部３に配置される。第３熱伝導体８は、熱源部２で発生した熱を、熱伝導部３またはタバコ媒質部４のうち、少なくともいずれか１つに伝達するための熱伝導素材を含む。例えば、第３熱伝導体８は、銅、アルミニウム、ステンレスなどの金属素材を含む。

これにより、熱源部２で発生した熱は、タバコ媒質部４に効果的に伝達されうる。また、第３熱伝導体８は、熱源部２で発生した熱を流入孔３１を介して流入された空気に伝達することができるので、気流パス３２内部の空気は、第３熱伝導体８から熱を伝達されて比較的高温に保持された状態で流動する。

第３熱伝導体８は、熱伝導部３の内部に挿入されうる。第３熱伝導体８は、バリア３３の内部に挿入されうる。例えば、第３熱伝導体８は、熱伝導部３の中心部に挿入されうる。

一例として、第３熱伝導体８は、気流パス３２に接するように熱伝導部３の内部に配置されうる。他の例として、第３熱伝導体８は、熱伝導部３の内部に気流パス３２から離隔されるように配置されうる。

第３熱伝導体８は、熱伝導部３の長手方向に沿って延びた円筒状にも形成される。しかし、それは、例示的なものであって、熱源部２で発生した熱をタバコ媒質部４及び空気に伝達することができる限り、四角柱状にも形成される。

第３熱伝導体８は、端部に向かうほど大きさが減少しうる。これにより、第３熱伝導体８は、熱伝導部３で容易に挿入されうる。例えば、図１１に図示されたように、第３熱伝導体８の端部は、尖ったように形成されうる。

第３熱伝導体８は、図１１ないし図１３に図示されたように、熱伝導部３の一端３ａに当接する。したがって、第３熱伝導体８は、熱源部２から熱を効率的に伝達されうる。

図１２を参考にすれば、第３熱伝導体８は、熱伝導部３の一端３ａから熱伝導部３の他端３ｂまで延びる。これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱源部２から発生した熱を吸収する第３熱伝導体８の熱吸収量を増大させうる。また、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１は、熱伝導部３を支持する支持力を向上させ、熱伝導部３及びタバコ媒質部４に伝達される熱の量を増大させうる。

第３熱伝導体８が熱伝導部３の一端３ａから熱伝導部３の他端３ｂまで延びると、第３熱伝導体８は、図１２に図示されたように、第１熱伝導体６に連結されうる。その場合、第３熱伝導体８に吸収された熱は、第１熱伝導体６に直ぐ伝達されうる。また、熱伝導部３とタバコ媒質部４とを支持する支持力を向上させうる。

図１２に図示された実施例において、第３熱伝導体８は、第１熱伝導体６と一体化されて１つの本体を形成する。

図示されていないが、第３熱伝導体８は、熱伝導部３の周囲方向に沿って複数個が配置されうる。その場合、複数個の第３熱伝導体８は、熱伝導部３の内部で互いに離隔されて配置されうる。

また、第３熱伝導体８は、熱伝導部３の両端３ａ、３ｂそれぞれから離隔されうる。すなわち、第３熱伝導体８は、熱伝導部３の一端３ａ及び他端３ｂに当接しないように配置されうる。

図１３を参考にすれば、第３熱伝導体８は、遮蔽部材８１を含む。

遮蔽部材８１は、熱伝導部３の長手方向を横切る方向に延びる。その場合、気流パス３２は、遮蔽部材８１が延びた方向と平行な方向に延びる区間を含む。

したがって、気流パス３２がそのような区間を含まない場合との比較において、一実施例によるエアロゾル生成物品１は、気流パス３２の経路を増大させて熱伝導部３における空気の滞留時間を増大させうる。例えば、遮蔽部材８１は、熱伝導部３の半径方向に沿って延びる。

遮蔽部材８１は、全体として円板状にも形成される。しかし、これは、例示的なものであって、熱伝導部３が延びた長手方向を横切る方向に延びることができる限り、四角板状にも形成される。

遮蔽部材８１は、第３熱伝導体８の本体８０の端部に配置される。遮蔽部材８１は、本体８０と一体に形成されうる。第３熱伝導体８の本体８０は、熱伝導部３の長手方向に沿って延びる。

図１４及び図１５は、エアロゾル生成装置に一実施例に係わるエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。

図１４及び図１５を参考にすれば、一実施例に係わるエアロゾル生成システム２００は、一実施例に係わるエアロゾル生成物品１、及びエアロゾル生成装置１００を含む。

図１４を参照すれば、エアロゾル生成装置１００は、バッテリ１１０、制御部１２０、及びヒータ１３０を含む。

図１４及び図１５を参照すれば、エアロゾル生成装置１００の内部空間には、エアロゾル生成物品１が挿入されうる。

図１４及び図１５に図示されたエアロゾル生成装置１００には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図１４及び図１５に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置１００にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。

また、図１４及び図１５には、エアロゾル生成装置１００にヒータ１３０が含まれていると図示されているが、必要によって、ヒータ１３０は、省略されうる。

図１４及び図１５には、バッテリ１１０、制御部１２０、及びヒータ１３０が一列に配置されていると図示されている。しかし、エアロゾル生成装置１００の内部構造は、図１４及び図１５に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置１００の設計によって、バッテリ１１０、制御部１２０、及びヒータ１３０の配置は変更されうる。

エアロゾル生成物品１がエアロゾル生成装置１００に挿入されれば、エアロゾル生成装置１００は、ヒータ１３０を作動させ、熱源２１を点火ないし燃焼させうる。熱源２１から生成された熱は、タバコ媒質部４に伝達され、タバコ媒質部４に含まれたエアロゾル生成物質が加熱され、エアロゾルが生成されうる。

一方、実施例は、ヒータ１３０の具現方式によって制限されず、ヒータ１３０が熱源２１を点火ないし燃焼させることができる限り、他の変形を含む。例えば、ヒータ１３０は、アーク（ａｒｃ）加熱で熱源２１を点火ないし燃焼させうる。その場合、ヒータ１３０は、複数個の電極を含む。

必要によって、エアロゾル生成物品１がエアロゾル生成装置１００に挿入されない場合にも、エアロゾル生成装置１００は、ヒータ１３０を加熱することができる。

バッテリ１１０は、エアロゾル生成装置１００の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ１１０は、ヒータ１３０が加熱されるように電力を供給し、制御部１２０の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ１１０は、エアロゾル生成装置１００に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給する。

制御部１２０は、エアロゾル生成装置１００の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部１２０は、バッテリ１１０、及びヒータ１３０だけではなく、エアロゾル生成装置１００に含まれた他の構成の動作を制御する。また制御部１２０は、エアロゾル生成装置１００の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置１００が動作可能な状態である否かを判断することができる。

制御部１２０は、少なくとも１つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによって具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。さらに他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、当該実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。

ヒータ１３０は、バッテリ１１０から供給された電力によって加熱されうる。例えば、エアロゾル生成物品１がエアロゾル生成装置１００に挿入されれば、ヒータ１３０は、エアロゾル生成物品１の外部に位置する。したがって、加熱されたヒータ１３０は、エアロゾル生成物品１内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。

ヒータ１３０は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ１３０には、導電性トラック（ｔｒａｃｋ）を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ１３０が加熱されうる。しかし、ヒータ１３０は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置１００に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されうる。

一方、他の例として、ヒータ１３０は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ１３０には、エアロゾル生成物品を誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、エアロゾル生成物品は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含む。

例えば、ヒータ１３０は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によって、エアロゾル生成物品１の内部または外部を加熱することができる。

また、エアロゾル生成装置１００には、ヒータ１３０が複数個配置されうる。この際、複数個のヒータ１３０は、エアロゾル生成物品１の内部に挿入されるように配置され、エアロゾル生成物品１の外部に配置されうる。また複数個のヒータ１３０のうち、一部は、エアロゾル生成物品１の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品１の外部に配置されうる。また、ヒータ１３０の形状は、図１４及び図１５に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。

一方、エアロゾル生成装置１００は、バッテリ１１０、制御部１２０、及びヒータ１３０以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置１００は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び／または触覚情報の出力のためのモータを含む。また、エアロゾル生成装置１００は、少なくとも１つのセンサ（パフセンサ、温度センサ、エアロゾル生成物品挿入感知センサなど）を含む。また、エアロゾル生成装置１００は、エアロゾル生成物品１が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。

図１４及び図１５には、図示されていないが、エアロゾル生成装置１００は、別途のクレードルと共に、システムを構成することができる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置１００のバッテリ１１０の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置１００とが結合された状態でヒータ１３０が加熱されうる。

本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態によっても具現されるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。

Claims (15)

1. 熱を発生させる可燃性熱源を含む熱源部と、
   前記熱源部に連結され、外部空気が流入される流入孔を含む熱伝導部と、
   前記熱伝導部に連結され、加熱されてエアロゾルを発生させるエアロゾル生成物質を含み、前記熱伝導部を介して前記熱を伝達されるタバコ媒質部と、
   前記タバコ媒質部に配置され、前記熱を前記タバコ媒質部に伝達するための熱伝導素材を含む第１熱伝導体と、を含む、エアロゾル生成物品。
2. 前記第１熱伝導体は、前記タバコ媒質部の内部に配置された、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
3. 前記第１熱伝導体は、前記タバコ媒質部の一端から前記タバコ媒質部の他端まで延びた、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
4. 前記第１熱伝導体は、前記タバコ媒質部の周囲方向に沿って複数個が配置された、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
5. 前記タバコ媒質部の外面及び前記熱伝導部の外面の少なくとも一部を取り囲む第２熱伝導体をさらに含む、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
6. 前記熱伝導部に配置され、前記熱源部で発生した熱を前記熱伝導部及び前記タバコ媒質部のうち、少なくともいずれか１つに伝達するように構成された第３熱伝導体をさらに含む、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
7. 前記第３熱伝導体は、前記熱伝導部の長手方向を横切る方向に延びる遮蔽部材を含み、
   前記熱伝導部は、前記流入孔に連結され、前記第３熱伝導体の延長方向に沿って延びる部分を含む気流パスを含む、請求項６に記載のエアロゾル生成物品。
8. 前記第３熱伝導体は、前記第３熱伝導体が前記第１熱伝導体と連結されるように熱伝導部の一端から熱伝導部の他端まで延びる、請求項６に記載のエアロゾル生成物品。
9. 前記熱伝導部は、前記流入孔を介して流入された外部空気を前記タバコ媒質部に案内する気流パスを含み、
   前記気流パスは、前記流入孔を介して流入された外部空気が前記熱伝導部の周囲方向に沿って移動するように前記熱伝導部の長手方向を横切る方向に延びる、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
10. 前記熱伝導部は、前記流入孔を介して流入された外部空気を前記タバコ媒質部に案内する気流パスを含み、
    前記気流パスは、前記流入孔を介して流入された外部空気を前記タバコ媒質部から前記熱源部に向かう方向に案内する部分を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
11. 前記流入孔は、前記タバコ媒質部よりも前記熱源部にさらに近く配置される、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
12. 前記タバコ媒質部に連結され、生成されたエアロゾルが移動するための移動通路を含むエアロゾル移動部をさらに含み、
    前記エアロゾル移動部は、前記移動通路の大きさが前記タバコ媒質部から遠くなるほど減少する区間を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
13. 前記タバコ媒質部に連結され、生成されたエアロゾルが移動するための移動通路を含むエアロゾル移動部をさらに含み、
    前記エアロゾル移動部の一端は、前記タバコ媒質部に連結され、
    前記移動通路は、前記エアロゾル移動部の一端に配置された第１通過孔、及び前記エアロゾル移動部の他端に配置され、前記第１通過孔に比べてさらに小径を有する第２通過孔を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
14. 前記タバコ媒質部に連結され、生成されたエアロゾルが移動するための移動通路を含むエアロゾル移動部をさらに含み、
    前記移動通路は、コアンダ効果によって、エアロゾルが曲面に沿って流れるように構成された前記曲面を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成物品。
15. 請求項１～１４のいずれか１項に記載のエアロゾル生成物品と、
    前記熱源部を加熱して熱を発生させるヒータを含む、エアロゾル生成システム。