JP7370778B2 - 回転機構及びそれを備えた装置 - Google Patents

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Description

本発明は、雲台装置などの各種装置に設置する回転機構とそれを備えた装置に関する。
従来、雲台装置のパン・チルト駆動軸の軸受構造について、環状に配置された複数の球による回転機構が提案されている。
特許文献1は、カメラユニットをチルト回転可能に支持する回転部と、回転部をパン回転可能に支持する固定部を有する撮像装置である。そして、回転部と固定部の間に、環状に配置された複数の球と、球を保持する保持器と、複数の球よりパン回転軸と直交する方向における内側において、回転部を固定部側に押圧する弾性部材とを備える構成としている。
特開2018-107786号公報
前述した回転機構の構成は小型の撮像装置を搭載した監視装置などでは有効である。しかしながら、回転機構の大きさによっては作成するのが難しいことがある。特に、撮像装置の光軸回りに回転させる回転機構(ローテータ)は、回動可能である可動部と固定部が、搭載する撮像装置の外周よりも大きくなくては機能を果たせない。そのため、必然的に可動部を大きくする必要が出てくる。しかしながら、特許文献1に記載の回転機構では、可動部を大きくすると、固定部側に均等に押圧する機構の製作難易度が上がる。
本発明の目的は、大きくした場合であっても特許文献1の回転機構よりも製作難易度が低い回転機構を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての回転機構は、フレームと、複数の回転ユニットと、前記フレームに対し前記複数の回転ユニットを介して回動可能に支持されている内輪と、前記内輪を回転させるための動力を発生するローテーション駆動部と、を有する回転機構において、前記内輪は外周に突出部が設けられ、前記複数の回転ユニットは、2つのベアリングと、前記2つのベアリングに対して前記内輪の回転軸方向に相対する方向に押圧力を付与する第1の押圧部と、前記2つのベアリングの間に配置された調整部と、を有し、前記突出部と前記調整部とは、前記押圧力により前記2つのベアリングに挟持されており、前記調整部の前記回転軸方向の長さは、前記突出部の前記回転軸方向の長さよりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば製作難易度が低く、撮影の動作精度を保ったローテータ回転保持機構を提供することができる。
実施形態に係る雲台装置の斜視図 図1の雲台装置のF-F断面図 実施形態に係る防水構造700の説明図 実施形態に係る防水構造800の説明図 実施形態に係るローテータ5を背面から見た図 実施形態に係るローテータ5のベアリングユニット503付近の拡大図 図5に摺動ワッシャ518を挿入した場合の図5のA-A断面図 本発明の変形例のローテータ5を背面から見た図 ベアリングの分解斜視図及び拡大図
[実施形態1]
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。特許文献1に記載の回転機構では、可動部を大きくすると、固定部側に均等に押圧する機構の製作難易度が上がる。例えば、均等に押圧する機構の実現の為には、高精度な部品の寸法管理や、表面性状の管理が必要となるためである。しかし、押圧する機構を省略すると、スラスト方向(軸方向)にガタが残るため、チルト駆動やローテーション駆動をした時に、スラスト方向のガタにより、回転軸がぶれ、撮影の作動精度に影響してしまう。そこで、本実施形態では、特許文献1と異なる構成の回転機構を備える雲台システムについて説明をする。
図1は本実施形態に係る雲台装置の斜視図である。レンズ側から見た図を正面図、その反対側を背面図とする。図1は、正面側の斜視図となっている。
雲台装置(雲台システム)1は、撮像装置2、雲台100、ローテータ(回転機構)5、カメラ台6を備え、カメラ台6に固定された撮像装置2をパン、チルト、ローテーション駆動する。尚、ローテーション駆動は、撮像装置2の光軸を中心とした回転駆動である。また、パン駆動は、撮像装置2の光軸に垂直な軸(パン軸)を回転軸とした回転駆動であり、チルト駆動は光軸とパン軸とに垂直な軸(チルト軸)を回転軸とした回転駆動である。
カメラ台は、撮像装置2が配置可能であり、撮像装置2はレンズ、カメラ本体などで構成され、カメラ台6を介し、ローテータ(回転機構)5に固定されている。
雲台100は、ヘッド3と台座4を有し、パン及びチルト方向に駆動する。雲台100とローテータ5とが接続され、カメラ台6に固定された撮像装置2をパン、チルト、ローテーション駆動する。
ヘッド3は台座4に連結され、パン方向に回動可能である。雲台装置1のヘッド3の内部には、ローテータ5をチルト駆動するためのチルト駆動部8と、ヘッド3をパン駆動するためのパン駆動部9が格納されている。チルト駆動部8とパン駆動部9は、駆動のため熱を発するが、この熱を効率よく換気する放熱構造について図2(a)(b)を用いて説明する。
図2(a)、(b)は、図1の雲台装置のF-F断面図を示す。
本実施形態のヘッド3は、チルト駆動部8とパン駆動部9を筐体301に収容する構造となっている。ヘッド3は、図2(a)で示すように筐体301の端部に吸気ユニット302、排気ユニット303を、また、所定の位置にファン305を備え、チルト駆動部8とパン駆動部9で発生した熱を換気して放熱する構造となっている。また、筐体301内には、チルト駆動部8の放熱流路と、パン駆動部9の放熱流路が異なる換気路310、311を流れるように仕切り部材304が設けられている。このことにより、一方の駆動部で発生した熱で他方の駆動部の換気路の温度を上げにくい構成とすることができるため、二つの駆動部を効率よく冷却することができる。また、筐体301の角には、仕切り部材306が傾斜するように配置されている。この仕切り部材306により、角にできる渦の発生を抑制できるため、換気量が上昇し、放熱効率が向上する。仕切り部材304についても、この換気量の上昇のため、角を設けないような配置になっている。
仕切り部材304、仕切り部材306は回路基板であってよい。また、図2(b)のようにチルト駆動部8とパン駆動部9を筐体301の両端近傍に配置するようにL字形状に形成する場合でも良い。その場合は、排気ユニット303とファン305を筐体301の角に、吸気ユニット302をL字形状の筐体301の両端に形成することで、二つの換気路312、313を形成し図2(a)の構成と同様の効果を得ることができる。
また、雲台装置1は屋外で使用するために防水・防虫仕様を備える。上述したようなヘッド3の筐体301内を換気して放熱する雲台装置1を防水仕様とする場合は、筐体301の通気のための開口部である吸気口(不図示)と排気口(不図示)に防水構造700を設ける。図2と図3における吸気ユニット302と排気ユニット303は、吸気口と排気口に防水構造700を設けている。
図3(a)に防水構造700の分解斜視図、図3(b)に、防水構造700を筺体301に組みつけた状態での正面図、図3(c)に図3(b)のB-B断面図を示す。
防水構造700は、筐体301を内側としたとき、内側から外側に向かって順に、突出部710、防虫メッシュ720、メッシュ保持板金730、カバー部材750を備えている。
突出部710は筐体301にネジなどで固定され、筐体301からカバー部材750の方向(外側)に突出している。突出部710は、筐体301が有している開口701に連通するように開口を有し、突出部710の外周には溝712が設けられており、この溝712に防水パッキン702が設けられている。防水パッキン702は、開口701の外周を囲うように配置していることで、開口701への水滴の侵入を防ぐ。また、突出部710は円形断面をしており、カバー部材750側に突出している突出部710の側面および上面には、開口701の外周方向に向かって広がる防水枠713、714を設ける。防虫メッシュ720は突出部710の開口部分を覆うように配置する。防水枠714に設けられたメネジ711に、六角スペーサーネジ740でメッシュ保持板金730を固定し、その際にメッシュ保持板金730と防水枠714とで防虫メッシュ720を狭持する。カバー部材750は、筐体301側に延在している側壁752を備え、筐体301に向かって広がるテーパー形状を有する。カバー部材750のテーパー形状により、突出部710を覆うとともに、防水枠713、714を外周から覆うよう配置する。筐体301側に傾斜を有して延在する側壁752があるため、カバー部材750の取り付け面は、突出部710が取り付けられた筐体301の面よりも小さい。このため、水が筐体301の開口側に侵入しにくいことが期待される。カバー部材750は六角スペーサーネジ740のメネジ側にネジ760で締結する。カバー部材750と突出部710との間、およびカバー部材750と筐体301との間には通気のため所定の間隔を設ける。
上述の防水構造700により、開口701へ直接雨が吹き込むことがない。またカバー部材750と筐体301との間隔に水が入った場合も、防水枠713、714によってせき止められ、突出部710の外側に沿って流れ落ち、筐体301の外部に排水される。
なお、防水構造は図4に示すような他の形態であってもよい。図4(a)は他の形態である防水構造800の分解斜視図であり、図4(b)に、防水構造800を筺体301に組みつけた状態の正面図、図4(c)は図4(b)のC-C断面図である。開口701、防水パッキン702、溝712ついては、図7と同じものを指す。また、メッシュ保持板金830はメッシュ保持板金730と、カバー部材750はカバー部材850と、六角スペーサーネジ840、860は、六角スペーサーネジ740、ネジ760と対応し、説明については省略する。
以下、防水構造700との差異を説明する。突出部810は、カバー部材850側に向かい突出し、その上面が開口701の外周方向に向かって広がる防水枠813を有する。突出部810は筐体301からカバー部材850に向かって傾斜を有して広がるテーパー形状となっている。カバー部材850は突出部810のカバー部材850側の端を覆うとともに、カバー部材850から筐体301側に延在している側壁852により防水枠813を外周から覆うように配置する。さらに、側壁852の端には、筐体301の開口に向かって延在する防水リブ853を設ける。防水構造800では、防水リブ853によってカバー部材850と筐体301との間隔への水滴の侵入方向を制限している。水滴が入った場合には、突出部810の斜面および防水枠813によってせき止め、筐体301の外部に排水する。また、突出部810が傾斜を有するテーパー形状であり、防虫メッシュ820の開口面積が大きくとれることで通気面積をより大きくとることが出来る。
上述のような防水構造を吸気ユニット302と排気ユニット303に設けることで、雲台装置1の設置姿勢によらず筐体内への防水・防虫が可能であり、かつ通気面積を十分に確保して効率的な放熱を行うことが可能となる。
台座4は、不図示のボルト等で架台等に締結されており、ヘッド3と連結し、雲台100を構成している。
ローテータ5は、図5を用いて説明する。図5(a)は本実施形態におけるローテータ5を図1の背面側から見た図で、カバー513を取り外した状態である。図5(b)は本実施形態におけるローテータ5の分解斜視図である。図5(c)は図5(a)のA-A断面図であり、図5(d)はベアリングユニット503の分解斜視図である。
ローテータ5は、カメラ台6に固定された撮像装置2をローテーション駆動するためのローテーション駆動部7が内部に格納され、ローテータ5の回転により、撮像装置2は光軸回りにローテーションが可能である。ローテータ5はヘッド3に支持され、チルト方向に回動可能である。
ローテータ5は、フレーム501と、ベアリングユニット(回転ユニット)503と、内輪502と、ローテーション駆動部7とを有する。複数のベアリングユニット503は円周状に配置され、内輪502はフレーム501に対し複数のベアリングユニット503を介して回動可能に支持されている。ローテーション駆動部7は内輪502を回転させるための動力を発生する。尚、図5(a)、(b)において、複数のベアリングユニット503は、チルト軸を中心に線対称に配置されているが、これに限定されない。ただし、複数のベアリングユニットが、円周上にほぼ一定の間隔で配置されることで、内輪502を均等に挟持できるため、ベアリングユニット間の間隔のバラツキは小さいほうが好ましい。
ローテーション駆動部7から発生する動力は、不図示の減速機と、ローテーション駆動部7と接続して動力を伝えるギア(第1の動力伝達機構)519とを介し、ギア(第2の動力伝達機構)520に伝えられる。そして、伝達された動力とベアリングユニット503によって、回動自在に支持された内輪502をローテーションすることができる。
本実施形態のギア520は、内輪502の外周に設けられているフランジ(突出部)509に具備されている。この構成により、ギアを別の位置に配置した場合と比較して、ローテータ5自体をスラスト方向に薄くすることができ、より省スペースに機能を実現できる。
羽514は、内輪502の外周の半分と接続され、内輪502と共に回動する。そして、フレーム501に備えられたフォトインタラプタ515の間を羽514の端が通過することにより回転原点の検出を行う。また、羽514はベアリングユニット503の背面に配置されており、ベアリングユニット503との干渉を避けられる配置となっている。
また、取付け板505は、その一部が、図1に記載のヘッド3のチルト軸に接するように、不図示のビスにより接続され、チルト方向に回動可能となっている。
図5(b)は、ローテータ5の分解斜視図である。ローテータ5はフレーム501に対して内輪502が、ベアリングユニット503により回転可能に連結されており、更に、内輪502のフレーム501と対向する面と反対側の面にカバー513が取り付けられる。
ベアリングユニット503についてより詳細に説明をする。図5(c)、(d)に示すように、ベアリングユニット503は、軸506と、軸に挿入されている2つのベアリング507と、2つのベアリングの間にあるスペーサー(調整部)508と、押圧力が付与されるビス(第1の押圧部)511によって構成されている。
軸506はフレーム501に設けられた穴510に嵌合し、フランジ(規制手段)512でスラスト方向の位置決めがされ、押圧手段であるビス511の締結の押圧力(軸力)によりフレーム501に固定されている。この時、穴510はラジアル方向の長穴となっており、軸506の位置をラジアル方向に調整できるようになっていてもよい。また、軸506のスラスト方向の位置決めに用いられるフランジ512は、本実施形態では軸506と一体的に形成されているが、スラスト方向の位置決めができるその他の手段(Eリング等)でもよい。
ベアリング507は、転がり軸受であり、軸506の回転を支持する。ベアリング507の構成を、図9を用いて説明をする。図9(a)はベアリング507の分解斜視図であり、図9(b)(c)は組み立てたときの斜視図と正面図を示す。ベアリング507は、内輪5071と、外輪5072と、軌道輪(保持器)5073と複数の玉(転動体)5074とを備えている。内輪5071と外輪5072との間に軌道輪5073が配置され、複数の玉5074どうしが接触しないように保持されている。尚、本実施形態の転動体は玉であるが、コロなど他の転動体でもよい。本実施形態では、軸にベアリング507を2つ挿入しており、2つのベアリング間にはスペーサー508を挿入している。
スペーサー508は、ビス511の押圧力が付与された2つのベアリング507によりローテータ5の回転軸方向において相対する方向に挟持される。内輪502のフランジ509もまた、ビス511の押圧力が付与された2つのベアリング507により挟持されている。スペーサー508の軸方向の長さは、フランジ509の軸方向の長さよりも小さく、2つのベアリング507は、スペーサー508を挟む与圧でフランジ509を挟持することができる。このとき、2つのベアリング507は、それぞれのベアリングで軸506の回転を支持する役割と、2つのベアリングによりローテータの回転軸方向において相対する方向に内輪502のフランジ509を挟持するという役割を担う。
加えて、2つのベアリング507の外輪の曲面が内輪502と接している。
本実施形態では、ビス511の締結による押圧で付勢し、2つのベアリング507がフランジ509を挟持しているが、圧入などの他の押圧手段の圧力により付勢して挟持することも可能である。本実施形態においては、ビス511で締結され、押圧力を付与することが好ましい。
また、本実施形態のスペーサー(調整部)508は、軸506に設けられた段差などの構造物で代用しても良い。この時、スペーサー508の回転軸方向(スラスト方向)の長さは、フランジ509の回転軸方向の長さよりも小さくなっている。スペーサー508とフランジ509の回転軸方向の長さの差は、2つのベアリング507の、ベアリング外輪(内輪)を持ったときの内輪(外輪)にかかるスラストガタ量を越えない範囲になる。この範囲を設けることで、過剰な軸力がベアリング507にかかることを回避する。
このとき、使用されるベアリングによりベアリング内輪(または外輪)のスラストガタ量は決まる。
上記により、ベアリング507に、軸方向のうち一方の方向と、その方向に対向する方向とで圧力を付与することで、フレーム501に対する内輪502のスラストガタ成分を取り除いた状態で、ローテーションすることができる。
本実施形態に係るローテータ5は、複数のベアリングユニット503のそれぞれに対し、1つ1つ与圧を設定できる。そのため、内輪502の外周より大きな抑え環による与圧方式と比べ、大きな部品に対して表面粗さの管理や寸法管理をする必要がなく、製作難易度が低く、機能を実現することができる。
[実施形態2]
図6は本実施形態に係るローテータ5のベアリングユニット503付近を拡大した図であり、ベアリングユニット503と内輪502のフランジ509との関係を示した図である。内輪502が時計回りに回転する場合、ベアリング507とフランジ509の接触点では矢印516で示した円周方向における移動方向は一致している。しかし、ベアリング507と内輪502(フランジ509)の接触点を過ぎると、ベアリング507側面(フランジ509を挟持する面)とフランジ509側面(ベアリング507に挟持されている面)の移動方向517に差が生まれる。そのため、2つのベアリング507のうちフランジ509を挟持する面と、フランジ509が2つのベアリング507に挟持されている面に摺動が発生し、この摺動面が摩耗する。ベアリング507側面とフランジ509側面の摺動は低速、低負荷の回転ではそれほど問題は発生しないが、負荷が大きくなると摺動面の摩耗を引き起こす可能性があり、作動に悪影響を与える可能性がある。そこで、本実施形態では、2つのベアリング507とスペーサー508との間に摺動ワッシャ(摩耗抑制部)518をそれぞれ配置することにより、ベアリング507側面とフランジ509側面の間の摺動摩耗を軽減できる。尚、本実施形態のローテータ5は、摺動ワッシャを備える点以外は実施形態1のローテタと同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
図7は、本実施形態のベアリングユニット503の図である。本実施形態のローテータの背面図は、図5(a)と同様であるため省略する。図7(a)は、ローテータの断面図であり、実施形態1の図5(c)と同様に、図5(a)のA-A断面を示す。また、図7(b)はベアリングユニット503の分解斜視図である。スペーサ508とベアリング507の間に摺動ワッシャ518が挟まれている点以外は、図5(c)、(d)を用いて説明した、実施形態1と同様の構成である。軸506には、リング状の摺動ワッシャ518、ベアリング507が挿入され、摺動ワッシャ518は、ベアリング507と一緒に回転する。このとき、スペーサー508とフランジ509は押圧手段であるビス511の締結により、押圧力を付した摺動ワッシャ518に挟持されている。この構成によってベアリング507側面とフランジ509側面間の摩擦を緩和し、摺動摩耗による作動不良を回避することができる。このとき、摺動ワッシャは樹脂ワッシャを使用しているが、ほかの摺動性の高い金属部材や、グリスなどの潤滑材などを用いてもよい。本実施形態においては、樹脂ワッシャが好ましい。
(変形例)
上述の実施形態1、2では、同軸上にある2つのベアリングによりフランジ509を挟持した例を説明した。しかし、挟持する2つのベアリングについては、スラスト方向のガタを抑制するような、軸方向のうち対向する(相対する)方向どうしの押圧であれば、同軸上にある2つのベアリングの挟持でなくてもよい。
ここでは、同軸上でない2つのベアリングによるフランジ509を挟持する例について説明する。
図8(a)は本変形例のローテータ5の図であり、図8(b)は図8(a)のベアリングユニット570のD-D断面図、図8(c)は図8(a)のベアリングユニット580のE-E断面図である。
ベアリングユニット(第1の回転ユニット)570は、図5で示した実施形態1のベアリングユニット503の2つのベアリング507のうち、一方のベアリングのみ有する形状である。このベアリングユニット570が有する1つのベアリングを、ベアリング571とする。その隣に配置されているベアリングユニット(第2の回転ユニット)580は、実施形態1の2つのベアリングユニット503のうち、上述した一方のベアリングに対向する方向のベアリングのみ有する形状である。このベアリングユニット580が有する1つのベアリングを、ベアリング581とする。
以降、説明の際は、ベアリング571は一方のベアリング571とし、ベアリング581は、もう一方のベアリング581と示す。
本変形例での第1の押圧部(ビス)511は、フレーム501と軸506とを固定することで、フレームに対してベアリングユニット570,580を回動可能に固定している。また、本変形例で各ベアリングユニットはキャップ525を備えている。そのほかの部材は、図5で示している本実施形態のローテータ5と同様であるため、一部説明を省略する。
本変形例におけるフランジ(突出部)509の挟持について説明する。
図8(b)では、カバー513とフレーム501を固定する、ビス(第2の押圧部)590の締結により、図中の矢印で示した軸方向に押圧がされ、一方のベアリング571にビス590からの押圧力を付与する。図8(c)では、ビス590の押圧に対する反力としての圧力が発生し、もう一方のベアリング581に対し図中の矢印で示された軸方向図8(b)と対向する軸方向)に圧力が付与されている。
このとき、フランジ509は、ビス590の押圧力が付与されている一方のベアリング571と、ビス590の押圧に対する圧力が付与されているもう一方のベアリング581との、軸方向へ対向(相対)する圧力によって挟持されている。
そして、回転機構5の回転によるスラスト方向のガタを抑制することが可能となる。
上記した本変形例の押圧手段とは別の、他の押圧手段の圧力により付勢し、挟持することも可能である。本変形例においては、カバー513とフレーム501を固定するビス590の締結により、押圧力を付与することが好ましい。
加えて、一方のベアリング571と、もう一方のベアリング581の2つのベアリングは、外周面のうち、その曲面が内輪502と接している。
スペーサー(調整部)508は、一方のベアリング571とフランジ512、もう一方のベアリング581とフランジ512により挟持されている。相対する一方のベアリング571ともう一方のベアリング581の回転軸方向における間隙は、フランジ509の回転軸方向の長さよりも小さくなるようにスペーサー508で調整する。そして、その回転軸方向の長さの差は、一方のベアリング571と、もう一方のベアリング581の、ベアリング外輪(内輪)を持ったときの内輪(外輪)にかかるスラストガタ量を越えない範囲で、スペーサーの長さが調整される。本変形例では、スペーサー508の回転軸方向の長さは、フランジ509の回転軸方向の長さよりも小さくなっている。このとき、過剰な軸力が一方のベアリング571と、もう一方のベアリング581にかかることを回避する。
また、本変形例における摺動ワッシャ(摩耗抑制部)518は、各ベアリング571、581とフランジ509との間にそれぞれ配置されている。そして、フランジ509は、圧力を付した摺動ワッシャ518により挟持されている。
上記の構成によって、一方のベアリング571ともう一方のベアリング581の、フランジ509を挟持する面とフランジ509が各ベアリングに挟持されている面の間の摩擦を緩和し、摺動摩耗による作動不良の回避ができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
5 ローテータ
7 ローテーション駆動部
501 フレーム
502 内輪
503 ベアリングユニット(回転ユニット)
506 軸
507 ベアリング
508 スペーサー(調整部)
509 フランジ(突出部)
511 ビス(第1の押圧部)

Claims (13)

  1. フレームと、複数の回転ユニットと、前記フレームに対し前記複数の回転ユニットを介して回動可能に支持されている内輪と、前記内輪を回転させるための動力を発生するローテーション駆動部と、を有する回転機構において、
    前記内輪は外周に突出部が設けられ、
    前記複数の回転ユニットは、2つのベアリングと、前記2つのベアリングに対して前記内輪の回転軸方向に相対する方向に押圧力を付与する第1の押圧部と、
    前記2つのベアリングの間に配置された調整部と、を有し、
    前記突出部と前記調整部とは、前記押圧力により前記2つのベアリングに挟持されており、
    前記調整部の前記回転軸方向の長さは、前記突出部の前記回転軸方向の長さよりも小さいことを特徴とする回転機構。
  2. 前記調整部と前記突出部の回転軸方向の長さの差は、前記2つのベアリングの内輪または外輪にかかるスラストガタ量を越えない範囲であることを特徴とする請求項1に記載の回転機構。
  3. 前記複数の回転ユニットは、前記内輪の外周に円周状に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転機構。
  4. 前記ローテーション駆動部で発生する動力は、前記ローテーション駆動部と接続し動力を伝える第1の動力伝達機構を介し、前記突出部に備えられている第2の動力伝達機構に伝えられ、前記回転ユニットにより回動自在に支持された前記内輪が回転されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転機構。
  5. 前記2つのベアリングは、その曲面が前記内輪と接していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転機構。
  6. 前記回転ユニットは、前記内輪の回転で発生する、前記突出部のうち2つのベアリングに挟持されている面と、前記2つのベアリングの前記突出部を挟持する面との摺動摩耗を軽減する摩耗抑制部を有し、前記摩耗抑制部は前記2つのベアリングと前記調整部との間にそれぞれ配置され、前記突出部は前記摩耗抑制部に挟持されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転機構。
  7. フレームと、複数の回転ユニットと、前記複数の回転ユニットを介して前記フレームに対し回動可能に支持されている内輪と、前記内輪を回転させるための動力を発生するローテーション駆動部と、
    前記内輪の回転軸方向に押圧力を付与する第1の押圧部と、を有する回転機構において、
    前記内輪は外周に突出部が設けられ、
    前記複数の回転ユニットのそれぞれは、1つのベアリングを有し、
    前記第1の押圧部は、第1の回転ユニットが有する1つのベアリングに対して前記押圧力を付与し、
    前記押圧力が前記1つのベアリングに対して付与されることにより生じる、前記押圧力に対向する圧力が、前記第1の回転ユニットの隣に配置された第2の回転ユニットが有する1つのベアリングに対して付与され、
    前記突出部は、前記第1の回転ユニットの1つのベアリングと、前記第1の回転ユニットの隣に配置された第2の回転ユニットの1つのベアリングとに挟持されており、
    前記第1の回転ユニットの1つのベアリングと第2の回転ユニットの1つのベアリングとの回転軸方向における間隙は、前記突出部の前記回転軸方向の長さよりも小さいことを特徴とする回転機構。
  8. 前記第1の回転ユニットの1つのベアリングと前記第2の回転ユニットの1つのベアリングとの回転軸方向における間隙と前記突出部の回転軸方向の長さの差は、前記第1の回転ユニットの1つのベアリングと、前記第2の回転ユニットの1つのベアリングの、内輪または外輪にかかるスラストガタ量を越えない範囲であることを特徴とする請求項7に記載の回転機構。
  9. 前記ローテーション駆動部で発生する動力は、前記ローテーション駆動部と接続し動力を伝える第1の動力伝達機構を介し、前記突出部に備えられている第2の動力伝達機構に伝えられ、前記回転ユニットにより回動自在に支持された前記内輪が回転されていることを特徴とする請求項7または8に記載の回転機構。
  10. 前記第1の回転ユニットの1つのベアリングと、前記第2の回転ユニットの1つのベアリングは、その曲面が前記内輪と接していることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の回転機構。
  11. 前記第1の回転ユニットは、1つのベアリングと前記突出部との間に、前記内輪の回転で発生する摺動摩耗を軽減する摩耗抑制部を有し、前記第2の回転ユニットは、1つのベアリングと前記突出部との間に、前記内輪の回転で発生する摺動摩耗を軽減する摩耗抑制部を有し、
    前記突出部は2つの前記摩耗抑制部に挟持されていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の回転機構。
  12. 撮像装置が配置可能なカメラ台と、前記カメラ台を回動可能にする回転機構と、前記回転機構が接続され、前記回転機構の回転軸に垂直な第1の方向と、前記回転軸と前記第1の方向とに垂直な第2の方向との夫々を軸として前記カメラ台を回動可能な雲台と、を有する雲台システムにおいて、
    前記回転機構は請求項1乃至11のいずれか1項に記載の回転機構である雲台システム。
  13. 前記回転機構の回転により、前記撮像装置は、光軸を中心として回転することを特徴とする請求項12に記載の雲台システム。
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