JP7370696B2 - 通信装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

通信装置、制御方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7370696B2
JP7370696B2 JP2018210839A JP2018210839A JP7370696B2 JP 7370696 B2 JP7370696 B2 JP 7370696B2 JP 2018210839 A JP2018210839 A JP 2018210839A JP 2018210839 A JP2018210839 A JP 2018210839A JP 7370696 B2 JP7370696 B2 JP 7370696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
communication device
communication unit
wur
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018210839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020078002A (ja
Inventor
智行 ▲高▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018210839A priority Critical patent/JP7370696B2/ja
Priority to US16/668,938 priority patent/US11206220B2/en
Publication of JP2020078002A publication Critical patent/JP2020078002A/ja
Priority to US17/527,947 priority patent/US11743202B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7370696B2 publication Critical patent/JP7370696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/50Queue scheduling
    • H04L47/62Queue scheduling characterised by scheduling criteria
    • H04L47/6215Individual queue per QOS, rate or priority
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/30Flow control; Congestion control in combination with information about buffer occupancy at either end or at transit nodes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • G06F9/546Message passing systems or structures, e.g. queues
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/50Queue scheduling
    • H04L47/52Queue scheduling by attributing bandwidth to queues
    • H04L47/522Dynamic queue service slot or variable bandwidth allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/50Queue scheduling
    • H04L47/56Queue scheduling implementing delay-aware scheduling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/50Queue scheduling
    • H04L47/62Queue scheduling characterised by scheduling criteria
    • H04L47/625Queue scheduling characterised by scheduling criteria for service slots or service orders
    • H04L47/6255Queue scheduling characterised by scheduling criteria for service slots or service orders queue load conditions, e.g. longest queue first
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

本発明は、無線通信の省電力化技術に関する。
無線通信機能が搭載される機器が多様化し、特にバッテリー駆動のIoT向けデバイスや組み込み機器において省電力で無線通信を実現することが要求されている。これに対して、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)では、省電力で無線通信を行うIEEE802.11ba規格が検討されている。IEEE802.11ba規格では、従来のRF(Radio Frequency)回路であるPCR(Primary Connectivity Radio)とは別にWUR(Wake Up Radio)を設ける。WURはPCRよりも低消費電力で動作することが可能な回路である。IEEE802.11ba規格に準拠した通信装置は、PCRによる通信を実行していないときはPCRをDoze状態にすることで、省電力で動作することができる。IEEE802.11baではAccess Pointとして動作するWUR APと、non‐AP Stationとして動作するWUR non‐AP STAが定義されている。
特許文献1には、IEEE802.11ba規格に関連する通信装置について開示されており、WUR APが、PCRを介して送信すべきデータがある場合に、WUR non‐AP STAにWUR Wake‐upフレームを送信することが記載されている。
米国特許出願公開第2018/0255514号明細書
しかし、WUR APが複数のWUR non‐AP STAをBSS(Basic Service Set)に収容している場合、BUを受信する毎にWUR Wake‐upフレームを送信すると、通信帯域が圧迫される。
上記を鑑み、本発明は、通信帯域の利用効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の1つの側面としての通信装置は、第一の通信部と、前記第一の通信部より消費電力の少ない第二の通信部を有する通信装置であって、前記第一の通信部を介して他の通信装置に送信されるデータを第一の送信キューに格納し、前記データより優先度が低いデータを、前記第一の送信キューとは異なる第二の送信キューに格納する格納手段と、前記格納手段により格納された前記データを送信する場合であって、かつ第三の通信部と前記第三の通信部より消費電力の少ない第四の通信部とを有する前記他の通信装置において前記第三の通信部を介した通信が可能ではない場合に、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信するかどうかを、前記格納手段により前記データを格納した前記第一の送信キューに蓄積されているデータの蓄積量に基づいて選択する選択処理を実行する選択手段と、前記選択手段による選択に基づいて、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを、前記第二の通信部を介して前記他の通信装置に送信する第一の送信制御手段と、を有し、前記選択手段による前記選択処理では、前記第一の送信キューの蓄積量が第一の所定の量以上の場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信する選択され、前記第一の送信キューの蓄積量が前記第一の所定の量以上でない場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信しない選択される一方前記選択処理では前記第二の送信キューの蓄積量に基づいては、通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信することは選択されず、前記通信装置は、更に、前記他の通信装置において前記第三の通信部を介した通信が可能である場合、前記第一の送信キューに蓄積されているデータが前記第一の所定の量に達していなくとも、当該蓄積されているデータを前記第一の通信部を介して送信することを試みる第二の送信制御手段を有する。
本発明によれば、通信帯域の利用効率を向上させることができる。
通信装置100が参加する通信システムのネットワーク構成を示す図である。 通信装置100のハードウェア構成を示す図である。 通信装置100が通信装置101および102と通信する際に実行する処理を示すフローチャートである。 通信装置100が図3のステップS311の判定を行う際に利用する情報の一例である。 通信装置100が図3のステップS311の判定を行う際に利用する情報の別の一例である。 通信装置101あるいは102が通信装置100と通信する際に実行する処理を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
図1に、本実施形態に係る通信装置100が参加する通信システムのネットワーク構成を示す。通信システムは、通信装置100、101、および102によって構成される。通信装置100、101、および102は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠したインフラストラクチャネットワーク上で無線通信を行う。なお、IEEEとは、Institute of Electrical and Electronics Engineersの略である。通信装置101および通信装置102は、通信装置100が管理するBSS(Basic Service Set)に収容されている。
通信装置100は、IEEE802.11ba規格に定義されるWake‐up Radio Access Point(WUR AP)として機能する無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントである。通信装置101および102はIEEE802.11ba規格で定義されるWake‐up Radio non‐AP Station(WUR non‐AP STA)として機能する無線LAN端末である。IEEE802.11ba規格に準拠した通信装置は、従来のRF(Radio Frequency)回路であるPCR(Primary Connectivity Radio)とは別にWUR(Wake Up Radio)を有する。WURはPCRよりも低消費電力で動作することが可能な回路である。IEEE802.11ba規格に準拠した通信装置は、PCRによる通信を実行していないときはPCRをDoze状態にすることで、省電力で動作することができる。なお、PCRがDoze状態であるとは、PCRに十分な電力が供給されず、あるいは全く電力が供給されず、PCRを介した通信が可能でない状態であることを指す。PCRがDoze状態ではなくAwake状態であるとは、PCRに十分な電力が供給され、PCRを介した通信が可能な状態を指す。なお、WUR APが送信するPCRの信号の受信可能範囲と、WURの信号の受信可能範囲とは、差が少ないことが望ましいが、これに限定されない。
WUR non‐AP STAは、WUR APに、WUR Modeでの動作開始を要求するリクエストを送信し、WUR APからアクセプトを示すレスポンスを受信することで、WUR modeに遷移することができる。WUR non‐AP STAは、WUR modeとして動作している間、PCRをDoze状態にしておくことができる。またWUR non‐AP STAは、WUR modeとして動作している間はWURをAwake状態にしておくことで、WUR APが送信するWUR Wake-upフレームを受信することができる。WUR non‐AP STAは、WUR Wake-upフレームを受信すると、自装置のPCRをAwake状態に遷移させる。
なお、WUR non‐AP STAは、WUR APとスケジュールをネゴシエーションしておくことで、WUR modeとして動作している場合にWURもDoze状態に遷移させることができる。WUR non‐AP STAは、自装置がWURをAwake状態にしておく期間(WUR duty cycle schedule期間)をWUR APとのネゴシエーションにより決定する。WUR duty cycle schedule期間以外の期間において、WUR non‐AP STAは、PCRだけではなくWURもDoze状態にしてもよい。WUR duty cycle schedule期間は所定の周期ごとに到来する期間であって、当該期間中WUR non‐AP STAはWURをAwake状態にしておく。なお、WURがDoze状態であるとは、WURに十分な電力が供給されず、あるいは全く電力が供給されず、WURを介した通信が可能でない状態であることを指す。WURがDoze状態ではなくAwake状態であるとは、WURに十分な電力が供給され、WURを介した通信が可能な状態を指す。
WUR APは、IEEE802.11シリーズ規格に準拠したデータユニットであるBufferable Unit(BU)を受信すると、BUの宛先であるWUR non‐AP STAに、WUR Wake‐upフレームを送信する。なお、WUR APはBUを格納するためのキューを有する。本実施形態のWUR APは宛先STAに対して、受信したBUを格納するキューに蓄積されているBUの蓄積量に基づいて適切にWUR Wake-upフレームを送信することで、BUを受信する毎に送信するより通信帯域の利用効率を向上させることができる。WUR APはWUR Wake‐upフレームを送信することで、PCRを介してBUを受信可能であることをWUR non‐AP STAに提示することができる。WUR Wake‐upフレームを受信したWUR non‐AP STAは、PCRをDoze状態からAwake状態に遷移させることで、WUR APからBUを受信することができる。
通信装置100、101、および102の具体的な例としては、カメラ、タブレット、スマートフォン、PC、携帯電話、ビデオカメラなどが挙げられるが、これらに限定されない。通信装置100、101、および102は、消費電力の異なる2種類以上のRF回路を有する通信装置であって、電力が高い回路を介した通信を実行していない場合に、当該回路をDoze状態にすることができる通信装置であればよい。また、通信装置101および通信装置102は、消費電力が低い回路を介して通信装置100から受信したフレームに基づいて、消費電力の高い回路をAwake状態に遷移することができる通信装置であればよい。また、図1の通信システムは3台の通信装置によって構成される通信システムであるが、2台または4台以上によって構成される通信システムであってもよい。
本実施形態において、図1の各装置はIEEE802.11シリーズ規格に準拠した無線通信を行うが、これに加えて、Bluetooth(登録商標)、NFC、UWB、ZigBee、MBOAなどの他の無線通信方式に準拠した無線通信も利用してよい。なお、UWBはUltra Wide Bandの略であり、MBOAはMulti Band OFDM Allianceの略である。なお、OFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexingの略である。また、NFCはNear Field Communicationの略である。UWBには、ワイヤレスUSB、ワイヤレス1394、WiNETなどが含まれる。また、有線LANなどの有線通信方式に準拠した通信方式も利用してよい。
図2は、通信装置100のハードウェア構成を示す図である。
通信装置100は、記憶部201、制御部202、機能部203、入力部204、出力部205、通信部206、アンテナ207、PCR部211、およびWUR部212を備える。
記憶部201はROM、RAM等の1つ以上のメモリにより構成され、後述する各種動作を行うためのコンピュータプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。ROMはRead Only Memoryの、RAMはRandom Access Memoryの夫々略である。なお、記憶部201として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVD等の記憶媒体を用いてもよい。また、記憶部201が複数のメモリ等を備えていてもよい。
制御部202は、CPUやMPU等の1以上のプロセッサにより構成され、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより通信装置100全体を制御する。CPUはCentral Processing Unitの、MPUはMicro Processing Unitの略であり、コンピュータとして機能する。なお、制御部202は、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムとOS(Operating System)との協働により通信装置100全体を制御するようにしてもよい。また、制御部202がマルチコア等の複数のプロセッサを備え、複数のプロセッサにより通信装置100全体を制御するようにしてもよい。
また、制御部202は、機能部203を制御して、撮像や印刷、投影などの所定の処理を実行する。機能部203は、通信装置100が所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えば、通信装置100がカメラである場合、機能部203は撮像部であり、撮像処理を行う。また、例えば、通信装置100がプリンタである場合、機能部203は印刷部であり、印刷処理を行う。また、例えば、通信装置100がプロジェクタである場合、機能部203は投影部であり、投影処理を行う。機能部203が処理するデータは、記憶部201に記憶されているデータであってもよいし、後述する通信部206を介して他の通信装置と通信したデータであってもよい。
入力部204は、ユーザからの各種操作の受付を行う。出力部205は、モニタ画面やスピーカーを介してユーザに対して各種出力を行う。ここで、出力部205による出力とは、モニタ画面上への表示、スピーカーによる音声出力、振動出力などであってもよい。なお、出力部205が出力するモニタ画面とは、通信装置100が備えるモニタ画面である。あるいは、通信装置100と接続された他の装置が有するモニタ画面であってもよい。なお、タッチパネルのように入力部204と出力部205の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。入力部204、出力部205は、夫々通信装置100と一体であってもよいし、別体であってもよい。また、出力部205は、画面上への表示や、スピーカーによる音声出力、振動出力などを行うことで、ユーザに対して通知を行う通知部としての機能を実現する。通信装置100は入力部204として、例えば通信装置100と一体のハードキーやタッチスクリーンなどを有していてもよいし、通信装置100と別体のリモコンなどを有していてもよい。また、通信装置100は出力部205として、例えば通信装置100と一体のモニタ画面や光源などを有していてもよいし、通信装置100と別体のディスプレイやスピーカーを有していてもよい。
通信部206は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した無線通信の制御や、有線LAN等の有線通信の制御を行う。また、通信部206はアンテナ207を制御して、無線通信のための無線信号の送受信を行う。なお、通信装置100は、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信に加えて、あるいは代えて、NFCによる無線通信や、Bluetoothによる無線通信を行ってもよい。また、通信装置100が複数の無線通信規格に準拠した無線通信を実行できる場合、夫々の無線通信に対応した通信部206とアンテナ207を個別に有する構成であってもよい。通信装置100は通信部206を介して、画像データや文書データ、映像データ等のコンテンツを通信装置101および102と通信する。
なお、通信部206はPCR部211とWUR部212とを含む。PCR部211はIEEE802.11ba規格で定義されるPrimary Connectivity Radio(PCR)として機能する。WUR部212はIEEE802.11ba規格で定義されるWake‐up Radio(WUR)として機能する。WUR部212はPCR部211より省電力で動作することが可能である。また、通信装置100は、PCR部211を用いた通信を実行しないときはPCR部211をDoze状態にしておくことで、省電力機能を実現することができる。
PCR部211とWUR部212は夫々独立したRF回路として構成される。しかし、これに限らず、PCR部211とWUR部212とは一体のRF回路として構成されてもよい。この場合に、通信装置100は、PCRをAwake状態にする場合、PCR部211としての機能をイネーブルにする。一方、PCRをDoze状態にする場合、PCR部211としての機能をディセーブルにする。通信装置100は、WURについても同様の制御を行う。PCR部211とWUR部212が一体となっているRF回路は、WUR部212としての機能がイネーブルになっている場合、PCR部211としての機能がイネーブルになっている場合よりも省電力で動作する。なお、本実施形態におけるPCR部211がAwake状態になっている場合とは、PCRとWURとが一体となったRF回路においてPCR機能がイネーブルになっている状態と対応する。また、本実施形態におけるWUR部212がAwake状態になっている場合とは、PCRとWURとが一体となったRF回路において、WUR機能がイネーブルになっている状態と対応する。つまり、PCR部211とWUR部212とが一体のRF回路として構成される場合、PCR部211としての機能がイネーブルになっている場合には、該RF回路自体がPCR部211となる。一方、PCR部211とWUR部212とが一体のRF回路として構成される場合、WUR部212としての機能がイネーブルになっている場合には、該RF回路自体がWUR部211となる。
また、通信装置100は、PCR部211に、通信装置101および通信装置102と通信するBUを保持するキューを備える。通信装置100は、送信するBUを保持する送信キューと、他の通信装置から受信したBUを保持する受信キューとを備える。なお、通信装置100は、送信キュー及び受信キューをPCR部211に備えるとしたが、これに加えて、あるいは代えて、記憶部201に備えてもよい。送信キューおよび受信キューは、IEEE802.11シリーズ規格に定義されたEDCAメカニズムで使用されるパラメータであるAC(アクセスカテゴリ)毎に分かれている。ACとは、送信の優先度を反映するパラメータであって、VO(Voice)、VI(Video)、BE(Best-Effort)、およびBK(Background)の4種に分かれている。VOの優先度が最も高く、続いてVI、BE、BKの順に優先度が高くなっている。なお、EDCAとはEnhanced Distributed Channel Accessの略である。送信キューおよび受信キューは、ACに代えて、あるいは加えて、BUの宛先あるいは送信元の通信装置毎など、他の条件に基づいて分かれていてもよい。
通信装置101および102は、通信装置100と同様のハードウェア構成を有する。しかし、WUR non‐AP STAである通信装置101および102は、WUR部212を用いた通信を実行する際に、IEEE802.11ba規格に準拠したフレームを受信することはできるが、送信することはできない。一方、WUR APである通信装置100は、WUR部212を用いた通信を実行する際に、IEEE802.11ba規格に準拠したフレームについて送信および受信の両方を実行することができる。
図3は、通信装置100が通信装置101および102と通信する際に、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムを制御部202に読み出し、実行することで実現される処理を示すフローチャートである。
図3のステップS300は、通信装置100、101および102の間で、WUR Mode Setup処理が実行され、通信装置101あるいは102の少なくとも一方がWUR Modeに遷移した場合に開始される。WUR Mode Setup処理は、WUR non‐AP STAである通信装置101あるいは102が、WUR APである通信装置100にWUR Modeでの動作開始を要求することで開始される。WUR non‐AP STAからWUR Modeでの動作開始を要求されたWUR APがアクセプトを示すレスポンスを該STAに送信すると、該STAはACKを返し、WUR Modeによる動作を開始する。そのため、WUR APは動作開始を要求したWUR non‐AP STAに対してアクセプトを示すレスポンスを送信し、ACKを受信した場合に、該WUR non‐AP STAがWUR Modeで動作していることを認識する。WUR non‐AP STAは、WUR Modeで動作している場合に、PCRをDoze状態にし、WURをAwake状態にしておくことで、省電力で動作することができる。WUR APは、WUR non‐AP STAがWUR Modeで動作している場合に、自装置のPCRとWURとの両方をAwake状態にしておく。
通信装置100は、PCR部211を介してBUを受信したかを判定する(ステップS300)。BUを受信していない場合(ステップS300のNo)、通信装置100はステップS302の処理を行う。一方、BUを受信した場合(ステップS300のYes)、通信装置100はステップS301の処理を行う。なお、通信装置100は、不図示の有線ネットワークを介してPCRで送信すべきデータを受信し、受信したデータからBUを生成した場合、本ステップにおいてYesと判定してもよい。
通信装置100は受信したBUのAccess Category(AC)を判定し、受信したBUのACに対応した送信キューに、受信したBUを格納する(ステップS301)。本実施形態において、通信装置100は、EDCAメカニズムに準拠したAC毎に送信キューを有している。そのため通信装置100は、受信したBUがVO、VI、BE、およびBKの何れのカテゴリに属するデータであるかを判定し、対応するカテゴリの送信キューにBUを格納する。
通信装置100は、自装置が有する送信キューの少なくとも何れか一つにBUが格納されているかを判定する(ステップS302)。具体的には、VO、VI、BE、およびBKに対応する送信キューの内、少なくとも何れか一つの送信キューにBUが格納されているかを判定する。何れかの送信キューにBUが格納されていると判定された場合、通信装置100はステップS302でYesと判定し、ステップS304の処理を行う。一方、何れの送信キューにもBUが格納されていない場合、通信装置100はステップS302でNoと判定し、ステップS300の処理を行う。
続いて、通信装置100は、EDCAメカニズムに基づいて、送信キューに格納されているBUから、送信するBUを選択する(ステップS304)。具体的には、通信装置100は、AC毎に設定されている送信待ち時間などのパラメータに基づいて、どのACのBUを送信するかを決定する。通信装置100は送信するACを決定すると、さらにACに対応する送信キューに格納されているBUから送信するBUを選択する。この場合に、VOやVIのパラメータは、BEやBKと比べて優先的に送信されるように設定されている。
通信装置100は、ステップS304で選択したBUの宛先であるWUR non‐AP STA(宛先STA)のPCRがAwake状態であるかを判定する(ステップS305)。本判定は、通信装置100がPCR部211を介して、宛先のWUR non‐AP STAから最後に受信したPCRフレームに含まれる、PCRがAwake状態であることを示す情報に基づいて行われる。なお、本判定に用いられるフレームは、PCR部211を介して受信したPCRフレームに限らず、WUR Mode Setupフレーム等のPCR部211を介して受信したフレームであってもよい。通信装置100は、宛先のWUR non‐AP STAから受信したPCRフレームまたはWUR Mode Setupフレーム等のフレームに、PCRがAwake状態であることを示す情報が含まれていた場合は本ステップでYesと判定する。一方、通信装置100は、宛先のWUR non‐AP STAから受信したPCRフレームまたはWUR Mode Setupフレーム等のフレームに、PCRがAwake状態であることを示す情報が含まれていなかった場合、本ステップでNoと判定する。なお、本判定に用いられるフレームは、PCRのAwake状態を継続することを示す情報を含むフレームであってもよい。あるいは、通信装置100は、宛先STAからPCR部211を介して何らかのフレームを受信したことに基づいて、本ステップでYesと判定してもよい。なお、通信装置100は、宛先のWUR non‐AP STAから受信したPCRフレームまたはWUR Mode Setupフレーム等のフレームに、PCRをDoze状態に遷移させることを示す情報が含まれていた場合、本ステップでNoと判定する。
また、本ステップの判定は、BUの宛先のWUR non‐AP STAからPCR部211を介して最後のPCRフレームまたはWUR Mode Setupフレーム等のフレームを受信した時刻から所定の時間内であるかに基づいて行われてもよい。本ステップでの判定に用いられるPCRフレームあるいはWUR Mode Setupフレーム等のフレームは、宛先STAのPCRがAwake状態であることを示す情報を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、本ステップでの判定に用いられるフレームは、宛先STAから送信されたフレームであって、かつPCR部211を介して受信したフレームであれば何でもよい。この場合、通信装置100は、最後にPCRフレームまたはWUR Mode Setupフレーム等のフレームを受信した時刻から所定の時間内である場合は、宛先STAのPCRがAwake状態であるとし、本ステップでYesと判定する。一方、通信装置100は、最後のPCRフレームまたはWUR Mode Setupフレーム等のフレームを受信した時刻から所定の時間より経過している場合、宛先STAのPCRはAwake状態ではないとし、本ステップでNoと判定する。通信装置100は、本ステップでNoと判定するとステップS308の処理を行う。一方、通信装置100は、本ステップでYesと判定するとステップS306の処理を行う。
通信装置100は、宛先STAのPCRがAwake状態である場合に、ステップS304で選択したBUを、自装置のPCR部211を介して送信する(ステップS306)。このとき、通信装置100のPCR部211は、IEEE802.11シリーズ規格で定義されるActive modeやPS mode等の、通信装置100と宛先STAとの間において有効となっているPCR Operationに従ってBUを送信する。なお、PS modeはPower Save modeの略であって、Active modeより省電力で動作するモードである。通信装置100と宛先STAとの間においてPS modeが有効になっている場合、WUR APである通信装置100は、まず宛先STAに対して、STA宛のBUを保持していることを示す情報を含むフレームを送信する。具体的には、TIM(Traffic Indication Map)にフラグを立てたBeaconをSTA宛に送信する。そして、通信装置100は、当該フレームを受信した宛先STAからPS-Pollを受信したことに応じてBUを送信する。あるいは通信装置100は、PSモードで動作している場合であっても、本ステップにおいてBeaconの送信及びPS-Pollの受信をスキップし、宛先STAにBUを送信してもよい。
次に、通信装置100は、自装置のWUR modeが解除されたかを判定する(ステップS307)。本判定は、WUR APである通信装置100とWUR non‐AP STAとが、WUR ModeをTeardownしたかに基づいて行われる。具体的には、WUR APである通信装置100は、WUR non‐AP STAからWUR Mode Teardownフレームを受信した場合、WUR modeは解除されたとし、本ステップでYesと判定する。一方、通信装置100は、WUR non‐AP STAからWUR Mode Teardownを受信していない場合、WUR modeは解除されていないとして、本ステップでNoと判定する。あるいは、WUR APである通信装置100は、WUR non‐AP STAに対してWUR Mode Teardownフレームを送信した場合、WUR modeは解除されたとし、本ステップでYesと判定してもよい。一方、通信装置100は、WUR non‐AP STAに対してWUR Mode Teardownを送信していない場合、WUR modeは解除されていないとして、本ステップでNoと判定してもよい。
あるいは、通信装置100は、BUの宛先であるWUR non‐AP STAが、WUR modeからWUR mode suspendに遷移したかに基づいて本ステップの判定を行ってもよい。宛先STAからWUR mode suspendへの遷移を要求するリクエストを受信した通信装置100がリクエストに対する応答としてアクセプトを示すレスポンスを送信することで、宛先STAはWUR mode suspendに遷移する。WUR non‐AP STAはWUR mode suspendに遷移すると、自装置のWUR部212をDoze状態に遷移させることができる。そのため、WUR mode suspendに遷移したWUR non‐AP STAは、WUR APから送信されるWUR Wake-upフレームを受信できなくなる。通信装置100は、WUR modeからWUR mode suspendに遷移した場合、本ステップでYesと判定する。一方、WUR modeからWUR mode suspendに遷移していない場合、通信装置100は本ステップでNoと判定する。
あるいは通信装置100は、自装置の通信機能または電源がオフにされたかに基づいて本ステップの判定を行ってもよい。通信装置100は、自装置の通信機能または電源がオフにされていなければ、本ステップでNoと判定する。一方、自装置の通信機能または電源がオフにされた場合、通信装置100は本ステップでYesと判定する。
通信装置100はステップS307でNoと判定すると、ステップS300の処理を行う。一方、ステップS307でYesと判定すると、通信装置100は本フローチャートのフローを終了する。
なお、WUR mode suspendに遷移して本フローチャートのフローを終了した場合、通信装置100は、WUR mode suspendからWUR modeに遷移したことに基づいて、図3のフローの処理を開始する。WUR non‐AP STAは、WUR mode suspendからWUR modeに遷移する場合、WUR APにWUR modeへの遷移を通知する。該通知を受信したWUR APは、WUR non‐AP STAにアクセプトを示すレスポンスを送信する。WUR non‐AP STAは、アクセプトを示すレスポンスを受信すると、ACKを返し、WUR modeでの動作を開始する。WUR APは、WUR non‐AP STAにアクセプトを示すレスポンスを送信し、ACKを受信した場合に、図3のフローの処理を開始する。
一方、ステップS305で、選択したBUの宛先STAのPCRがAwake状態でないと判定した場合(ステップS305のNo)、通信装置100はWUR Wake‐upフレームの送信タイミングが到来したかを判定する(ステップS308)。通信装置100は、WUR Wake‐upフレームの周期的な送信タイミングが到来した場合、本ステップにおいてYesと判定し、ステップS309の処理を行う。一方、WUR Wake‐upフレームの周期的な送信タイミングが到来していない場合、通信装置100は本ステップにおいてNoと判定し、ステップS311の処理を行う。WUR Wake‐upフレームの送信タイミングの周期は、例えば1secから100secまでの何れかの値である。また、WUR Wake‐upフレームの送信タイミングの周期は、ユーザによって設定されてもよいし、通信装置100にプリセットされていてもよい。
なお、通信装置100は、複数のWUR non‐AP STAとWUR Mode Setup処理を実行した場合、各STAに対して同じ周期でWUR Wake‐upフレームを送信してもよい。あるいは、通信装置100は全STAに対して同時にWUR Wake‐upフレームを送信してもよい。あるいは、通信装置100は、各STAについて異なる周期でWUR Wake‐upフレームを送信するようにしてもよい。この場合、WUR Wake‐upフレームを送信する周期は、例えばWUR non‐AP STAのバッテリー容量を考慮して決定されてもよく、バッテリー容量が小さいSTAに対しては長い周期で送信するようにしてもよい。
また、通信装置100は、WUR Wake‐upフレームの送信周期をAC毎に決定してもよい。この場合、通信装置100は、優先度の高いACほどWUR Wake‐upフレームの送信周期を短くするようにしてもよく、例えば、VOは10msec、VIは100msec、BEは1sec、BKは10secというように決定してもよい。
本ステップの処理を行うことで、特定の優先度(AC)に対応する送信キューに格納されるBUが、送信キューのオーバーフローによって破棄されたり、伝送遅延が大きくなったりすることを抑制できる。
なお、通信装置100は、所定の周期ごとにWUR Wake‐upフレームを送信しない場合、ステップS308の処理をスキップし、ステップS311の処理を行ってもよい。なお、通信装置100が所定の周期ごとにWUR Wake-upフレームを送信するか否かは、ユーザ設定によって切り替えることができる。
通信装置100は、ステップS308でYesと判定すると、ステップS304で選択したBUの宛先のWUR non‐AP STAに対して、WUR Wake‐upフレームを前回送信してから所定の時間が経過したかを判定する(ステップS309)。通信装置100は、宛先STAに対してWUR Wake-upフレームを送信してから所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS309のYes)、ステップS310の処理を行う。一方、宛先STAに対してWUR Wake-upフレームを送信してから所定の時間が経過していないと判定した場合(ステップS309のNo)、ステップS307の処理を行う。本ステップの処理を行うことで、通信装置100は、同一のSTAに対して頻繁にWake-upフレームを送信してしまうことを防ぐことができ、通信帯域の利用効率を向上させることができる。また、宛先STAのPCRを頻繁にAwake状態にしないことで、宛先STAの省電力性を向上させることができる。
なお、通信装置100はステップS309をスキップしてもよい。その場合、通信装置100は、ステップS308および後述のステップS311でYesと判定した場合、ステップS310の処理を行う。
通信装置100は、ステップS309でYesと判定すると、ステップS304で選択したBUの宛先であるWUR non‐AP STAに対して、WUR部212を介してWUR Wake‐upフレームを送信する(ステップS310)。通信装置100は、ステップS310の処理を行うと、ステップS312の処理を行う。なお、通信装置100は、予め宛先であるWUR non‐AP STAとネゴシエーションによって決定したWUR duty cycle schedule期間にWUR Wake‐upフレームを送信する。
通信装置100は、ステップS310で通信装置100がWUR Wake-upフレームを送信したSTAから、当該フレームに対する応答として、PCR部をAwake状態に遷移させたことを通知するためのフレームを受信する(ステップS312)。本ステップで受信するフレームとは、具体的にはPCRがAwake状態であることを示す情報を含むPCRフレームである。あるいは、PCRがAwake状態であることを示す情報を含む、PCR部211を介して受信したWUR Mode Setupフレーム等のフレームであってもよい。なお、本ステップで受信されるフレームは、PCRのAwake状態を継続することを示す情報を含むフレームであってもよい。通信装置100は、STAから当該通知を受信すると、ステップS306の処理を行い、選択したBUを送信する。なお、通信装置100は、宛先STAからPCR部211を介して何らかのフレームを受信したことに基づいて、本ステップでYesと判定してもよい。通信装置100は、本ステップに限らず、図3のフローの処理を行っている間、いつでもWUR non‐AP STAからPCR部をAwake状態に遷移させたことを通知するためのフレームを受信することができる。
なお、通信装置100は、ステップS312の処理を行った後、ステップS307の処理を行ってもよい。この場合に、通信装置100は、ステップS307でNoと判定し、ステップS300以降の処理を行う。なお、ステップS304において、先ほど選択したBUとは異なるBUが選択されてもよい。
一方、ステップS308でNoと判定された場合、通信装置100はステップS304で選択されたBUを格納した送信キューに蓄積されているBUの蓄積量が所定の量以上であるかを判定する(ステップS311)。具体的には、通信装置100は、BUが格納されている送信キューに蓄積されているBUの蓄積量が、所定の量以上であるかを判定する。通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューの蓄積量が所定の量以上である場合、ステップS311でYesと判定し、ステップS309の判定を行う。一方、通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューの蓄積量が所定の量以上でない場合、ステップS311でNoと判定し、ステップS307の処理を行う。このように、通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューの蓄積量に基づいて、WUR Wake‐upフレームを送信するか否かを選択することで、BUを受信する毎に送信するよりも通信帯域の利用効率を向上させることができる。また、通信装置100は、BUの宛先のWUR non‐AP STAの省電力性を向上させることができる。さらに、通信装置100は、周期的にWUR Wake-upフレームを送信するだけでなく、非周期的なWUR Wake‐upフレームの送信も行うことで、キューのオーバーフローを防ぐこともできる。なお、通信装置100は、送信の優先度が高いACに対応する送信キューについて、優先度が低いACに対応する送信キューより少ない蓄積量を所定の量として設定してもよい。
また、通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューに蓄積されているBUの蓄積量が所定の量を超過しているかに加えて、選択されたBUのACが所定のACであるかを判定してもよい。この場合、通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューの蓄積量が所定の量以上であっても、選択されたBUのACが所定のACの場合、ステップS311でNoと判定する。このように、通信装置100は二つの条件を組み合わせて判定を行うことで、通信帯域の利用効率を更に向上させることができ、またBUの宛先STAの省電力性も更に向上させることができる。
通信装置100がステップS311の判定に用いる情報は、通信装置100の記憶部201に保持される。あるいは、当該情報は入力部204または通信部206を介して取得されてもよい。
図4に示すのは、通信装置100がステップS311の判定を行う際に利用する情報の一例である。図4に示した情報では、VO、VI、BE、およびBKの夫々に対応する送信キューについて、送信キューに蓄積されるBUの所定の量が設定されている。通信装置100は、ステップS311において、選択されたBUが格納された送信キューが所定の量以上のBUを蓄積している場合はYesと判定するが、蓄積量が所定の量以上ではない場合はNoと判定する。
図5に示すのは、通信装置100がステップS311の判定を行う際に利用する情報の別の一例である。この場合、通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューの蓄積量および選択されたBUのACに基づいて判定を行う。図5に示した情報では、ACがBEまたはBKのBUについては、非周期的なWUR Wake‐upフレームの送信が許容されていない。そのため、通信装置100は、選択されたBUが格納された送信キューがBEまたはBKに対応する送信キューの場合、蓄積量が所定の量以上であってもステップ311でNoと判定する。この場合、通信装置100は、図5のように非周期的なWUR Wake‐upフレームの送信が許容されていないACに対応する送信キューについては、蓄積量の所定の量を設定していなくてもよい。
なお、ステップS304で選択されたBUのACに対応する送信キューに、異なるSTAを宛先とするBUが格納されている場合、通信装置100は宛先となっているSTA全てについて、ステップS305以降の処理を行ってもよい。そして、通信装置100はステップS309でYesと判定された全てのSTAに対してWUR Wake-upフレームを送信してもよい。この場合、通信装置100は、ステップS310の処理を実行し、各STAからPCRがAwake状態であることを示す通知を受信すると、送信キューに格納されているBUを夫々の宛先STAに送信する。なお、送信キューに格納されているBUの宛先STAの内、前回WUR Wake-upフレームを送信してから所定の時間が経過していないSTAに対しては、ステップS310、ステップS312およびステップS306の処理を行わないようにしてもよい。
以上、図3には、通信装置100が通信装置101および102と通信する際に実行する処理を示すフローチャートを示した。通信装置100は、受信したBUを格納した送信キューの蓄積量に基づいて、宛先のSTAに対してWUR Wake-upフレームを送信するかを選択することで、BUを受信する毎に送信するよりも通信帯域の利用効率を向上させることができる。また、BUの宛先であるWUR non‐AP STAの省電力性を向上させることができる。さらに、通信装置100は、周期的にWUR Wake-upフレームを送信するだけでなく、非周期的なWUR Wake‐upフレームの送信も行うことで、キューのオーバーフローを防ぐこともできる。
なお、本実施形態において、通信装置100はステップS300で受信したBUを送信キューに格納するとしたが、これに限らず、機能部203で生成されたデータを含むBUを送信キューに格納してもよい。あるいは、通信装置100は、入力部204に入力されたデータ等に基づいて生成されたデータを含むBUを送信キューに格納してもよい。また、通信装置100はこれらのBUについてステップS304以降の処理を行ってもよい。
なお、本実施形態において、通信装置100はACの情報を有するBUを受信したが、これに限らず、ACの情報を有さないBUを受信してもよい。このようなBUを受信した場合、通信装置100は優先的に該BUを宛先STAに対して送信する。この場合に、通信装置100は、ACの情報を有さないBUを格納するための送信キューあるいは受信キューを有する。具体的には、通信装置100は、ステップS300でACの情報を有さないBUを受信すると、ステップS301において、ACの情報を有さないBUのための送信キューに受信したBUを格納する。そして、通信装置100は、ステップS302でYesと判定すると、ステップS304で受信したBUを送信するBUとして選択する。ステップS305で宛先STAのPCRがAwake状態であると判定されると(ステップS305のYes)、通信装置100はステップS306の処理を行う。一方、ステップS305で宛先STAのPCRがAwake状態でないと判定されると(ステップS305のNo)、通信装置100はステップS308以降の処理を行う。なお、通信装置100はACの情報を有さないBUを送信する場合、ステップS305でNoと判定された後、ステップS310の処理を行うようにしてもよい。
あるいは通信装置100は、ACの情報を有さないBUに対して、ACの情報を有するBUを優先的に送信する様にしてもよい。もしくは、通信装置100は、特定のACの情報を有するBUに対して、ACの情報を有さないBUを優先的に送るようにしてもよい。例えば通信装置100は、ACの情報を有さないBUについて、ACとしてBKやBEの情報を有するBUより優先的に送信するが、ACとしてVOやVIの情報を有するBUより後回しに送信するようにしてもよい。
あるいは通信装置100は、ACの情報を有さないBUについて、適当なACに対応させて処理を行ってもよい。この場合に、通信装置100は、ACの情報を有さないBUについて、該BUの内容を示す情報に基づいて、適当なACに対応させる。あるいは、ACの情報を有さないBUについては、一律で特定のACに対応させて処理を行ってもよい。
図6は、通信装置101あるいは102が通信装置100と通信する際に、記憶部201に記憶されたコンピュータプログラムを制御部202に読み出し、実行することで実現される処理を示すフローチャートである。
図6のステップS600は、通信装置100、101および102の間で、WUR Mode Setup処理が実行され、通信装置101および102がWUR Modeに遷移した場合に開始される。WUR Mode Setup処理は、WUR non‐AP STAである通信装置101および102がWUR APである通信装置100に、WUR Modeでの動作開始を要求することで開始される。WUR APはWUR Modeでの動作開始を要求したWUR non‐AP STAに対してアクセプトを示すレスポンスを送信する。WUR non‐AP STAは、アクセプトを示すレスポンスを受信すると、WUR Modeによる動作を開始する。WUR non‐AP STAは、WUR Modeで動作している場合に、PCRをDoze状態にし、WURをAwake状態にしておくことで、省電力で動作することができる。本実施形態では、通信装置101を例として本フローチャートを説明する。
通信装置101は自装置の送信キューに他の通信装置に送信するBUが存在するかを判定する(ステップS600)。なお、このBUは機能部203で生成されたデータであってもよいし、入力部204に入力されたデータ等に基づいて生成されたデータであってもよい。また、BUはACを示す情報を含む。通信装置101は送信するBUが無い場合はNoと判定し、ステップS606の処理を行う。一方、送信するBUがある場合はYesと判定し、通信装置101はステップS601の処理を行う。
通信装置101はDoze状態だったPCR部211をAwake状態に遷移させる(ステップS601)。このとき、通信装置101はPCR部211をAwake状態に遷移させたことをWUR APに通知するためのフレームを送信してもよい。
通信装置101は、Awake状態に遷移させたPCR部211を介して通信装置100とBUを送受信する(ステップS602)。ステップS601に続いてステップS602の処理を行う場合、通信装置101はBUを送信する。なお、本ステップにおいて、通信装置101は、有効なPCR Operationに従ってBUを送受信する。
通信装置101は更に送信あるいは受信するBUが存在するかを判定する(ステップS603)。通信装置101は送信するBUがある場合、本ステップでYesと判定し、ステップS602の処理を行う。この場合、通信装置101はステップS602でBUの送信を行う。受信するBUが存在するかの判定は、通信装置101とWUR APとの間で有効なPCR Operationに従って行われる。例えば、WUR APとの間でPS modeが有効な場合、通信装置101はWUR APから送信される、WUR APが通信装置101にBUを送信することを示す情報を含むフレームを受信したことに基づいて、本ステップでYesと判定する。この場合、通信装置101はステップS602の処理として、WUR APから送信されるBUを受信する。あるいは通信装置101でActive modeが有効な場合、通信装置101は本ステップでYesと判定し、ステップS602で所定の時間WUR APからのBUを待ち受けるようにしてもよい。この場合、通信装置101は所定の時間あるいは所定の回数ステップS602における待ち受けを行ったことに基づいて、ステップS603でNoと判定するようにしてもよい。なお、送信あるいは受信するBUがない場合、通信装置101は本ステップでNoと判定し、ステップS604の処理を行う。
通信装置101はPCR部211をDoze状態に遷移させる(ステップS604)。この場合に、通信装置101はPCR部211をDoze状態に遷移させる前に、通信装置100に自装置のPCR部211をDoze状態に遷移させることを通知してもよい。通信装置101は、当該通信を行うフレームとして、PCRフレームを利用してもよいし、PCR部211を介して送信するWUR Mode Setupフレーム等のフレームを利用してもよい。あるいは、通信装置101は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠する他のフレームを用いて通知してもよい。
通信装置101はPCR部211をDoze状態に遷移させると、WUR Modeが解除されたかを判定する(ステップS605)。本判定は、ユーザからWUR Modeの解除が指示されたかに基づいて行われる。ユーザからWUR Modeの解除が指示された場合、通信装置101は本ステップでYesと判定し、指示されていない場合、本ステップでNoと判定する。あるいは通信装置101は、WUR APとWUR non‐AP STAである通信装置101とが、WUR ModeをTeardownしたかに基づいて本ステップの判定を行う。具体的には、WUR non‐AP STAである通信装置101は、WUR Mode Teardownフレームを送信した場合、WUR modeは解除されたとし、本ステップでYesと判定する。一方、通信装置101は、WUR Mode Teardownを送信していない場合、WUR modeは解除されていないとして、本ステップでNoと判定する。あるいは、通信装置101は、WUR Mode Teardownフレームを受信した場合、WUR modeは解除されたとし、本ステップでYesと判定してもよい。一方、通信装置101は、WUR Mode Teardownを受信していない場合、WUR modeは解除されていないとして、本ステップでNoと判定してもよい。
あるいは、通信装置101は、自装置がWUR modeからWUR mode suspendに遷移したかに基づいて本ステップの判定を行ってもよい。通信装置101は、WUR mode suspendに遷移すると、自装置のWUR部212をDoze状態に遷移させる。通信装置101は、WUR mode suspendに遷移した場合、本ステップでYesと判定する。一方、WUR mode suspendに遷移していない場合、通信装置101は本ステップでNoと判定する。
あるいは通信装置101は、自装置の通信機能または電源がオフにされたかに基づいて本ステップの判定を行ってもよい。通信装置101は、自装置の通信機能または電源がオフにされていなければ、本ステップでNoと判定する。一方、自装置の通信機能または電源がオフにされた場合、通信装置101は本ステップでYesと判定する。
通信装置101はステップS605でNoと判定すると、ステップS600の処理を行う。一方、ステップS605でYesと判定すると、通信装置101は本フローチャートのフローを終了する。
なお、WUR mode suspendに遷移して本フローチャートのフローを終了した場合、通信装置101は、WUR mode suspendからWUR modeに遷移したことに基づいて、図6のフローの処理を開始する。WUR non‐AP STAは、WUR mode suspendからWUR modeに遷移する場合、WUR APにWUR modeへの遷移を通知する。該通知を受信したWUR APは、WUR non‐AP STAにアクセプトを示すレスポンスを返す。WUR non‐AP STAは、WUR APからアクセプトを示すレスポンスを受信すると、WUR modeに遷移し、図6のフローの処理を開始する。
一方、ステップS600で送信するBUが存在しないと判定した場合、通信装置101はWUR部212を介してWUR Wake‐upフレームを受信したかを判定する(ステップS606)。通信装置101はWUR Wake-upフレームを受信していない場合、本ステップでNoと判定し、ステップS605の処理を行う。一方、WUR Wake-upフレームを受信したと判定した場合、通信装置101は本ステップでYesと判定し、ステップS607の処理を行う。
通信装置101はステップS601と同様に、PCR部211をAwake状態に遷移させる(ステップS607)。
通信装置101はPCR部211をAwake状態に遷移させたことを通信装置100に通知するためのフレームを、WUR Wake-upフレームに対する応答として送信する(ステップS608)。なお、このフレームはいかなるフレームでもよく、例えば、Null Data Packet(NDP)でもよい。なお、本ステップで送信されるフレームは、PCRのAwake状態を継続することを示す情報を含むフレームであってもよい。通信装置101はステップS608の処理を実行すると、ステップS602の処理としてBUを受信する。
以上、図6には、通信装置101あるいは102が通信装置100と通信する際に実行する処理を示すフローチャートを示した。
なお、本実施形態では送信キューおよび受信キューをAC毎に設けた。しかし、これに限らず他のEDCAパラメータを利用して決定したBUの優先度毎に送信キューおよび受信キューを設けてもよい。他のEDCAパラメータとは、例えば、CWmin、CWmax、AIFS、TXOP Limitである。CWminとは、Contention Window(CW)の最小値のことであって、送信待機時間の最小値のことである。CWmaxとは、Contention Window(CW)の最大値のことであって、送信待機時間の最大値のことである。CWminおよびCWmaxは、夫々値が小さいほど優先度が高くなる。AIFSとは、Arbitration Interframe Spaceの略であって、フレーム送信間隔を示す情報である。AIFSが示すフレーム送信間隔が短いほど優先度が高くなる。TXOPとは、Transmission Opportunityの略で、チャネルの占有時間のことである。TXOP Limitが大きいほど、一度に多くのフレームを送信できる。TXOP Limitの値が小さい場合、優先度は低い。あるいはIEEE802.11シリーズ規格に定義される他のパラメータに基づいて優先度を決定してもよい。あるいはユーザが独自に定義した情報に基づいて優先度を決定してもよい。なお、これらの情報はBUのペイロードや、ベンダースペシフィック領域、予約領域等に含まれていてもよい。
また、本実施形態では、受信したBUを格納した送信キューの蓄積量に基づいてWUR Wake‐upフレームを送信するかを決定した。これに代えて、あるいは加えて、通信装置100は全ての送信キューに格納されているBUの総蓄積量に基づいて、WUR Wake‐upフレームを送信するかを決定してもよい。これにより、何れの送信キューに格納されるBUも、送信キューのオーバーフローにより破棄されることを抑制できる。
なお、図3および図6に示した通信装置100、101、102のフローチャートの少なくとも一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのコンピュータプログラムからFPGA上に専用回路を生成し、これを利用すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
以上、実施形態を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)などとしての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーションなど)から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
201 記憶部
202 制御部
203 機能部
204 入力部
205 出力部
206 通信部
207 アンテナ
211 PCR部
212 WUR部

Claims (11)

  1. 第一の通信部と、前記第一の通信部より消費電力の少ない第二の通信部を有する通信装置であって、
    前記第一の通信部を介して他の通信装置に送信されるデータを第一の送信キューに格納し、前記データより優先度が低いデータを、前記第一の送信キューとは異なる第二の送信キューに格納する格納手段と、
    前記格納手段により格納された前記データを送信する場合であって、かつ第三の通信部と前記第三の通信部より消費電力の少ない第四の通信部とを有する前記他の通信装置において前記第三の通信部を介した通信が可能ではない場合に、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信するかどうかを、前記格納手段により前記データを格納した前記第一の送信キューに蓄積されているデータの蓄積量に基づいて選択する選択処理を実行する選択手段と、
    前記選択手段による選択に基づいて、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを、前記第二の通信部を介して前記他の通信装置に送信する第一の送信制御手段と、
    を有し、
    前記選択手段による前記選択処理では、前記第一の送信キューの蓄積量が第一の所定の量以上の場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信する選択され、前記第一の送信キューの蓄積量が前記第一の所定の量以上でない場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信しない選択される一方前記選択処理では前記第二の送信キューの蓄積量に基づいては、通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信することは選択されず、
    前記通信装置は、更に、前記他の通信装置において前記第三の通信部を介した通信が可能である場合、前記第一の送信キューに蓄積されているデータが前記第一の所定の量に達していなくとも、当該蓄積されているデータを前記第一の通信部を介して送信することを試みる第二の送信制御手段を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記格納手段は、前記第一の送信キューに格納すべきデータより優先度が低く、前記第二の送信キューに格納すべきデータより優先度が高いデータを、前記第一の送信キュー及び第二の送信キューとは異なる第の送信キューに格納し、
    前記選択手段による前記選択処理では、前記第の送信キューの蓄積量が、第一の所定の量よりも多い第二の所定の量以上の場合においても、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信する選択され
    前記選択処理では、前記第の送信キューの蓄積量が前記第二の所定の量以上でない場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信しない選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第一の送信制御手段は、更に、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを、所定の周期で前記他の通信装置に送信するよう制御し、
    前記選択手段は、前記データを送信する場合であって、かつ前記所定の周期が到来していない場合に前記選択処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記選択手段は、前記他の通信装置に、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを前回送信してから所定の時間が経過している場合は前記選択処理に基づいた選択がわれて、前記送信制御手段によって当該選択に基づいた送信制御が行われる一方、前記所定の時間が経過していない場合は、前記選択手段では、データの蓄積量に関わらず前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信しない選択されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. 前記第一の送信制御手段により、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信した後に、前記第三の通信部を介した通信が可能であることを示す通知を前記他の通信装置から受信する受信制御手段と、
    前記第二の送信制御手段は、前記受信制御手段によって前記通知を受信したことに基づいて、前記第一の通信部を介して前記データを前記他の通信装置に送信するよう制御することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通信装置。
  6. 前記格納手段は、前記第一の送信キューを含む複数の送信キューに対して、優先度が異なるデータを格納するよう制御し、各送信キューには異なるEnhanced Distributed Channel Access(EDCA)のためのパラメータが設定されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の通信装置。
  7. 前記優先度は、VO(Voice)、VI(Video)、BE(Best-Effort)、BK(Background)を含むアクセス区分であるAccess Category(AC)に基づき区別されることを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記第一の通信部は、IEEE802.11規格シリーズに準拠する所定のタイプのフレームを通信する通信部であり、
    前記第二の通信部は、IEEE802.11規格シリーズに準拠するフレームであり、前記所定のタイプのフレームとは異なるWake Up Radio(WUR)フレームを通信する通信部であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の通信装置。
  9. 前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームは、IEEE802.11規格シリーズに準拠したWake Up Radio(WUR) Wake-upフレームであることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の通信装置。
  10. 第一の通信部と、前記第一の通信部より消費電力の少ない第二の通信部を有する通信装置の制御方法であって、
    前記第一の通信部を介して他の通信装置に送信されるデータを第一の送信キューに格納し、前記データより優先度が低いデータを、前記第一の送信キューとは異なる第二の送信キューに格納する格納工程と、
    前記格納工程において格納された前記データを送信する場合であって、かつ第三の通信部と前記第三の通信部より消費電力の少ない第四の通信部とを有する前記他の通信装置において前記第三の通信部を介した通信が可能ではない場合に、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信するかどうかを、前記格納工程において前記データを格納した前記第一の送信キューに蓄積されているデータの蓄積量に基づいて選択する選択処理を実行する選択工程と、
    前記選択工程における選択に基づいて、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを、前記第二の通信部を介して前記他の通信装置に送信する第1の送信制御工程と、を有し
    前記選択工程における前記選択処理では、前記第一の送信キューの蓄積量が第一の所定の量以上の場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信することが選択され、前記第一の送信キューの蓄積量が前記第一の所定の量以上でない場合は、前記第三の通信部を介した通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信しないことが選択される一方、前記選択処理では前記第二の送信キューの蓄積量に基づいては、通信を可能な状態に遷移させるためのフレームを送信することは選択されず
    前記制御方法は、更に、前記他の通信装置において前記第三の通信部を介した通信が可能である場合、前記第一の送信キューに蓄積されているデータが前記第一の所定の量に達していなくとも、当該蓄積されているデータを前記第一の通信部を介して送信することを試みる第二の送信制御工程を有することを特徴とする制御方法。
  11. コンピュータを請求項1から9の何れか一項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2018210839A 2018-11-08 2018-11-08 通信装置、制御方法、およびプログラム Active JP7370696B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018210839A JP7370696B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 通信装置、制御方法、およびプログラム
US16/668,938 US11206220B2 (en) 2018-11-08 2019-10-30 Communication apparatus, control method, and storage medium
US17/527,947 US11743202B2 (en) 2018-11-08 2021-11-16 Communication apparatus, control method, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018210839A JP7370696B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 通信装置、制御方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020078002A JP2020078002A (ja) 2020-05-21
JP7370696B2 true JP7370696B2 (ja) 2023-10-30

Family

ID=70550891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018210839A Active JP7370696B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 通信装置、制御方法、およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (2) US11206220B2 (ja)
JP (1) JP7370696B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7277109B2 (ja) * 2018-11-08 2023-05-18 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526438A (ja) 2008-06-19 2011-10-06 クゥアルコム・インコーポレイテッド Wwan技術のためのハードウェアアクセラレーション
US20180255514A1 (en) 2017-03-06 2018-09-06 Qualcomm Incorporated Dynamic frequency selection channel friendly wake-up radio operations

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4970560B2 (ja) * 2010-01-23 2012-07-11 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 特定の機能を維持しながら消費電力を低減するコンピュータ
US9088975B2 (en) * 2011-12-21 2015-07-21 Intel Corporation Method and apparatus for inter-protocol adaptation layer performance coordination
US11032758B2 (en) * 2016-09-06 2021-06-08 Electronics And Telecommunications Research Institute Method and device for searching for access point in wireless LAN
US10973026B2 (en) * 2016-09-09 2021-04-06 Blackberry Limited Transitioning between wideband and narrowband communications
US10893400B2 (en) * 2017-03-10 2021-01-12 Blackberry Limited Pedestrian safety communication system and method
WO2019004741A1 (ko) * 2017-06-28 2019-01-03 엘지전자 주식회사 무선 랜 시스템에서 프레임을 송신 또는 수신하는 방법 및 이를 위한 장치
KR102391146B1 (ko) * 2017-06-30 2022-04-27 주식회사 윌러스표준기술연구소 무선랜 환경에서 웨이크-업 라디오를 이용하는 무선 통신 방법 및 무선 통신 단말
US10735960B2 (en) * 2017-10-31 2020-08-04 Intel Corporation And Intel Ip Corporation Wake up receiver frame authentication
CN111226467B (zh) * 2017-11-01 2023-06-09 松下电器(美国)知识产权公司 通信装置和通信方法
JP2019175292A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 東芝メモリ株式会社 電子機器、コンピュータシステム、および制御方法
US20210250211A1 (en) * 2018-06-25 2021-08-12 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Transmitting and Receiving Data Symbols
WO2020078530A1 (en) * 2018-10-15 2020-04-23 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method, transmitter, structure, transceiver and access point for provision of multicarrier on-off keying signal

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526438A (ja) 2008-06-19 2011-10-06 クゥアルコム・インコーポレイテッド Wwan技術のためのハードウェアアクセラレーション
US20180255514A1 (en) 2017-03-06 2018-09-06 Qualcomm Incorporated Dynamic frequency selection channel friendly wake-up radio operations

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
HPE,Roaming mechanism for duty cycle mode,IEEE 802.11-18/1009r0,2018年05月20日
Intel,Consideration of EDCA for WUR Signal,IEEE 802.11-17/065r2,2017年05月08日
LG Electronics,Considerations for WUR Response,IEEE 802.11-17/1359r1,2017年11月03日
WILUS,Discussion on the Frame Body in VL Wake-up frame,IEEE 802.11-18/1594r1,2018年09月11日

Also Published As

Publication number Publication date
US11206220B2 (en) 2021-12-21
US20220078128A1 (en) 2022-03-10
US20200153747A1 (en) 2020-05-14
JP2020078002A (ja) 2020-05-21
US11743202B2 (en) 2023-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6974454B2 (ja) データ通信方法および装置
RU2688267C1 (ru) Энергосберегающий способ доступа к каналу для устройств радиосвязи в сетях радиосвязи с большой плотностью размещения станций
EP2157739B1 (en) Communication system, communication device, communication method, and computer program
US10917848B2 (en) Wake-up frame transmission method and device
KR20120041197A (ko) 무선랜 시스템에서의 스테이션의 전력 관리 방법 및 이를 지원하는 스테이션
WO2013113288A1 (zh) 一种无线保真WiFi接入点设备省电的方法及装置
JP2022504776A (ja) マルチバンド送信のための通信装置および通信方法
EP3534650B1 (en) Wake-up frame transmitting method, and method, device and equipment for transmitting first frame after node wakes up
WO2018136060A1 (en) Power saving for wireless device
US11178660B2 (en) Determining access slot for communications on radio interface
US11778553B2 (en) Communication apparatus, method for controlling the same, and non-transitory computer-readable storage medium
JP7370696B2 (ja) 通信装置、制御方法、およびプログラム
JP7370697B2 (ja) 通信装置、制御方法、およびプログラム
US20230371078A1 (en) Communication apparatus, control method for communication apparatus, and storage medium
JP7387258B2 (ja) 通信装置、通信方法及びプログラム
WO2023189200A1 (ja) 通信装置、通信方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231018

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7370696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151