JP7370490B1 - 機械学習装置、絶縁状態診断装置、機械学習方法、機械学習プログラム、絶縁状態診断方法、絶縁状態診断プログラム - Google Patents
機械学習装置、絶縁状態診断装置、機械学習方法、機械学習プログラム、絶縁状態診断方法、絶縁状態診断プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7370490B1 JP7370490B1 JP2023126445A JP2023126445A JP7370490B1 JP 7370490 B1 JP7370490 B1 JP 7370490B1 JP 2023126445 A JP2023126445 A JP 2023126445A JP 2023126445 A JP2023126445 A JP 2023126445A JP 7370490 B1 JP7370490 B1 JP 7370490B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- temperature
- learning
- machine learning
- insulation state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000009413 insulation Methods 0.000 title claims abstract description 246
- 238000010801 machine learning Methods 0.000 title claims abstract description 164
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 title claims abstract description 80
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 62
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 241
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 102
- 230000002596 correlated effect Effects 0.000 claims abstract description 56
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 32
- 239000002826 coolant Substances 0.000 claims description 22
- 239000000110 cooling liquid Substances 0.000 claims description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 37
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 24
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 19
- 230000006870 function Effects 0.000 description 18
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 17
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 14
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 13
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 13
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 11
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 6
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 6
- 238000013528 artificial neural network Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 4
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 4
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 4
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 4
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 3
- 238000003062 neural network model Methods 0.000 description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 3
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000002845 discoloration Methods 0.000 description 2
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 2
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 2
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000006399 behavior Effects 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000013527 convolutional neural network Methods 0.000 description 1
- 239000012809 cooling fluid Substances 0.000 description 1
- 238000003066 decision tree Methods 0.000 description 1
- 238000013135 deep learning Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000000556 factor analysis Methods 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 238000009472 formulation Methods 0.000 description 1
- 238000010191 image analysis Methods 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007477 logistic regression Methods 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 238000000491 multivariate analysis Methods 0.000 description 1
- 238000000513 principal component analysis Methods 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 230000000306 recurrent effect Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
- 238000012706 support-vector machine Methods 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Images
Abstract
Description
このようなキャンドモータポンプにおいては、モータの出力は、ステータコイルの許容温度を基準に設定されている。すなわち、キャンドモータポンプのロータは、その周囲が取扱い液によって満たされているため、迅速に冷却される。このため、キャンドモータポンプでの発熱の対象は主としてステータ側であり、そのうちコイルエンドが一番高温となる。そこで、従来においては、コイルエンドの温度が許容温度を超えないようにモータの出力や液温が規定されていた。
また、一般的に、キャンドモータポンプは、取扱い液の一部をロータが配設されたキャン内に導き、軸受けを潤滑、冷却すると共に、モータ部(ロータ等)の熱を吸収した後にポンプ部へ戻すようにしている。
巻線の絶縁劣化が進むと巻線の交換が必要となるが、ステータは、キャンとモータハウジングとの間に密封されているため、ステータの巻線交換には、密封されたモータ部の分解等を伴う。このような分解作業は、多大な費用と工数を要するため、巻線の寿命、即ち、巻線の絶縁状態を適切に判断する必要がある。
モータ部と、このモータ部によって駆動されるポンプ部と、を有し、
前記モータ部は、シャフトを中心として回転可能なロータと、前記ロータと隙間を介して対向するステータと、内側に前記ロータを収容するロータ室を形成し、外側にモータハウジングと共に前記ステータを収容するステータ室を形成する筒状のキャンと、を備え、
前記ポンプ部における取扱い液の一部を前記ロータ室に循環させるキャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置に用いる学習モデルを生成する機械学習装置であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを入力データとし、この入力データを少なくとも備える学習用データを複数組取得する学習用データ取得部と、
前記学習モデルに前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習部と、
前記機械学習部により学習させた前記学習モデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、
を備えることを特徴としている。
上記の機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、キャンドモータポンプに用いられるステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データ取得部により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論部と、を備える。
モータ部と、このモータ部によって駆動されるポンプ部と、を有し、
前記モータ部は、シャフトを中心として回転可能なロータと、前記ロータと隙間を介して対向するステータと、内側に前記ロータを収容するロータ室を形成し、外側にモータハウジングと共に前記ステータを収容するステータ室を形成する筒状のキャンと、を備え、
前記ポンプ部における取扱い液の一部を前記ロータ室に循環させるキャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置に用いる学習モデルを学習する機械学習方法であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを入力データとし、この入力データを少なくとも備える学習用データを複数組取得する学習用データ取得工程と、
前記学習モデルに前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習工程と、
前記機械学習工程により学習させた前記学習モデルを学習済みモデル記憶部に記憶する学習済みモデル記憶工程と、を備える。
コンピュータに、前記機械学習方法が備える各工程を実行させる。
前記機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、前記キャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断する絶縁状態診断方法であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得工程と、
前記入力データ取得工程により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論工程と、
を備える絶縁状態診断方法。
コンピュータに、前記絶縁状態診断方法が備える各工程を実行させる。
(第1の実施形態)
図1は、キャンドモータポンプに適用される絶縁状態診断システム1を示す概略構成図である。ここで用いられるキャンドモータポンプ2は、一例として、モータ軸線方向が略水平である横置き型のキャンドモータポンプを挙げるが、本発明は、横置き型に限定されず、モータ軸線方向が略鉛直である縦置き型キャンドモータポンプにも適用可能である。
図2は、本実施形態に係るキャンドモータポンプ2の構成例を示す断面図である。なお、図中に示されるX方向が、モータ軸線方向であり、図中右側を前方、図中左側を後方としている。
ポンプ部10側のエンドベル42は、ボルトによりポンプケーシング13に結合されている。また、ポンプ部10と反対側のエンドベル43には、キャン33の内側の空間を閉塞する軸受ホルダ44がボルトにより結合されている。
また、キャン33と、ポンプ部10と、軸受ホルダ44とによって、キャン33の内側にロータ22を収容するロータ室50が形成されている。
さらに、外筒41と、キャン33と、両端のエンドベル42,43とによって区画された円筒形状の空間によって、ステータ23を収容するステータ室45が形成される。このステータ室45は、軸方向の略中央部分にステータコア30を配置し、このステータコア30の軸方向前後にコイルエンド31a,31bを収容する環状のコイルエンド収容部45a,45bを有している。
なお、キャン33のコイルエンド収容部45a,45bに臨む外周面には、キャン33の変形を防ぐ筒状のバックアップスリーブ34(34a,34b)があてがわれている。
ここで測定装置3は、学習フェーズで用いる測定装置と推論フェーズで用いる測定装置は、同じものであっても、異なるものであってもよく、モータ電圧・電流センサ101と、巻線発熱状態測定センサ102と、取扱い液測定センサ103と、を備える。
また、モータ電圧・電流センサ101は、三相各相の電圧・電流値を測定するものであってもよい。
巻線31の温度を直接的に測定する場合は、巻線31の最も温度が高くなる部位、例えば、コイルエンド31a,31bに熱電対を取り付けて温度を測定する。また、ステータコア30の内部の巻線31に熱電対を取り付けて巻線温度を測定してもよい。
巻線31の温度を間接的に測定する場合は、巻線31からの輻射熱や内部循環液の状態(量、温度)が作用するバックアップスリーブ34a,34bや、エンドベル42,43、軸受ホルダ44,46に熱電対を取り付け、その部位の表面温度を測定してもよい。
ここで、巻線発熱状態測定センサ102は、熱電対を用いて温度を検出する例について説明したが、サーミスタや測温抵抗体等の他の接触型センサを用いても、赤外線センサ等の非接触型センサを用いてもよい。
また、巻線31の温度を間接的に測定するために、ステータ室45の圧力P1を測定してもよい。
流入温度センサ103aは、ポンプ部10に流入される取扱い液の温度を測定するもので、例えば、温度検出素子として測温抵抗体を使用した配管用温度センサにより流入管60内の流体温度を測定する。また、流量センサ103bは、ポンプ部10に流入される取扱い液の流入量を測定するもので、超音波式・電磁式・カルマン渦式・羽根車式・浮き子式・熱式・差圧式などの各種センサが利用可能である。
機械学習装置4は、汎用又は専用のコンピュータにより構成される。このコンピュータは、据置型コンピュータでも携帯型コンピュータでもよく、また、クライアント型コンピュータでも、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュータでもよい。
機械学習装置4は、図3に示されるように、制御部111と、操作部112と、表示部113と、通信部114と、メディア入出力部115と、RAM116と、記憶部117と、バス118等を備える。機械学習装置4の各部は、バス118を介して接続されている。
なお、制御部111は、複数のプロセッサを有していてもよく、本実施形態の各種処理を、複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
表示部113は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー、プロジェクタ等で構成され、出力部として機能する。
操作部112及び表示部113は、タッチパネルディスプレイのように、一体的に構成されていてもよい。
なお、本実施形態では、学習用データ記憶部123と学習済みモデル記憶部124とを単一のストレージ装置に設けた場合を示しているが、これらは、別々のストレージ装置として構成してもよい。
学習用データに含まれる入力データは、試験機としてのキャンドモータポンプ2の各部に、測定装置3としての各センサ(モータ電圧・電流センサ101、巻線発熱状態測定センサ102、取扱い液測定センサ103)を取り付け、この測定装置3をネットワーク7を介して機械学習装置4に接続することで取得される。また、学習用データに含まれる出力データは、入力データ取得時の巻線の絶縁状態が画像解析等を利用して特定できるのであれば、入力データと対応付けて自動取得することも可能であるが、各入力データと対応付けて操作部112を操作することで取得してもよい。
したがって、学習用データ記憶部123に記憶される学習用データは、測定装置3で実測された入力データや操作部112から入力された出力データ、又は、予め収集された既存の学習用データをロードしたものである。
データの前処理としては、例えば、データ外れ値点の除去、データ標準化を含む。また、型変換、欠損値処理(除去、補間)、スケーリングのような機械学習において一般的に行われる処理が含まれる。また、前処理は、入力データが所定の基準を満たすための少なくとも1つのフィルタリングプロセスを含むものでもよい。
(1) 巻線31の全体に取扱い液の付着が有るか否かを判断した情報(取扱い液として、ケミカル液や導電性のある液が多く使用されるため、キャン33が破れて取扱い液がステータ室45に流入すると、取扱い液が巻線31に付着し、絶縁劣化を誘発するため)、
(2) 巻線31の状態での焼損/変色の有無から診断した情報、すなわち、コイル束が円環状に焼けている現象の有無や、巻線31の入口(リード口)のコイル束が焼損している現象の有無から判断した情報(巻線31に傷が生じると、そのコイル束が発熱して円環状に焼け、また、供給される電圧に大きなサージ電圧が載っている場合には、電源入口(リード線側)で巻線31にダメージを与え、巻線入口のコイル束で焼損が生じるため)、
(3) 電圧不平衡の有無、又は、電圧不平衡に起因する一相焼損の有無から判断した情報(電源異常により生じ得る現象)、
(4) 巻線31全体の変色度合いや加熱された形跡の有無から判断した情報(オーバーヒートにより生じ得る現象)、
などの少なくとも1つを含む。
また、巻線31の絶縁に関する異常は、絶縁の劣化度合い(異常の程度)を複数のレベルで分類したものでもよい。この場合、診断情報は、多値で表され、絶縁状態が正常である場合には、「0」とし、絶縁の劣化度合いが低レベルの異常である場合には、「1」とし、絶縁の劣化度合いが高レベルの異常である場合には、「2」としてもよい。
また、異常は、診断時点で異常の発生が判明したような事後的な異常だけでなく、診断時点では正常と判断される許容範囲であるが、将来的に異常の発生が予見されるような異常の兆候を含むものであってもよい。
印加される電圧値は、各種の要因分析を行うための基本情報として必要なものであり、例えば、電圧の不均衡(三相電圧のアンバランス)が大きくなると、それに伴い電流のアンバランスが大きくなり、一相だけが焼損する現象が生じる。また、電圧波形を計測することで、焼損の一要因となる高調波ノイズやサージ電圧の有無を確認することも可能となる。
このため、印加電圧は、絶縁劣化を監視または予知するために使用可能である
モータ電流は、モータを所定の回転速度で駆動させるときにモータ制御装置26からモータ部20の巻線31に供給されるので、巻線31の絶縁状態に応じて変化する。
たとえば、巻線31の絶縁が過度に劣化すると、巻線抵抗値は上層し、モータの発熱が増加する。すなわち、巻線の絶縁劣化により絶縁抵抗が大きくなると、巻線が過熱し、熱損傷するレアショート等の現象が生じる。
また、三相電源の各相間で電圧値にアンバランスがあると、一相だけに集中して多くの電流が流れる現象が発生し、その一相だけが焼損して巻線が黒く変色する現象が生じる。電圧不平衡率と各相電流との関係は、極数や出力によって違いはあるものの、僅かな電圧の不平衡率が生じると、各相の電流は大巾に異なることが確認されている。
このため、モータ電流値は、コイルの焼損と共に絶縁劣化を監視または予知するために使用可能である。
巻線の絶縁劣化は、主として熱劣化による。すなわち、巻線が熱を持つことで、絶縁物の劣化および破壊、焼損が生じる。また、巻線のオーバヒートは、巻線全体を焼損させ、変色させる。
モータ24の発熱は、主として巻線31で発生するので、巻線を直接監視することが巻線の絶縁状態を監視する上では最も好ましいと言える。しかも、密閉空間であるコイルエンド収容部は、コイルエンドから発生する熱が籠り易く放熱しにくい部分であるため、コイルエンドは、巻線の中でも最も温度が高くなる。したがって、巻線の温度、特にコイルエンドの温度(T1:ポンプから遠い側のコイルエンドの温度、又は、T2:ポンプ側に配されたコイルエンドの温度)、又は、ステータコア30内でティースに巻回された巻線31の温度(T3)は、巻線の絶縁状態を監視または予知するために利用可能である。
したがって、巻線の温度と相関のあるこれらの温度(T4,T5:バックアップスリーブ34a,34bの温度、T6,T7:エンドベル42,43の温度、T8,T9:軸受ホルダ44,46の温度)についても、巻線の絶縁状態を監視または予知するために利用可能である。
なお、ロータ室50の圧力:P2も測定し、ステータ室45の圧力:P1との差(ΔP)を監視することで、キャン33の破れ(P1=P2)を検知でき、引いてはモータの不良を検知可能となる。
キャンドモータポンプ2では、キャン33がステータコア30の内周面に接しているため、ステータ23の温度は、取扱い液の温度の影響を支配的に受ける。すなわち、ステータ23と取扱い液との間は、厚さが薄く熱伝導率の高いキャン33を介して熱移動が生じるので、ステータ23の温度は、取扱い液の流入温度および流量によって大きく影響を受ける。例えば、取扱い液の温度が高くなると、ステータコア30の温度も高くなり、巻線31は、さらに自己発熱するため取扱い液よりも高い温度となる。このため、高温の取扱い液を扱うことが多いキャンドモータポンプ2においては、巻線31は、絶縁劣化しやすい高温雰囲気に晒されやすくなっている。
このように、取扱い液の流量と温度は、巻線の絶縁状態を評価する際のベース温度となるため、絶縁状態を監視または予知する上で重要となる。
しかし、プラントで用いられるキャンドモータポンプ2の稼働条件に大きな変化がなく、放熱条件も安定している場合には、キャンドモータポンプの熱収支をシンプルに捉えることができ、所定の条件下において所定のタイミングで収集されたデータ(モータ部20に供給される電圧値および電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び取扱い液の流入温度および流量のデータ)を学習用データの入力データとして用いれば、巻線31の絶縁状態の傾向を把握することが可能となる。
すなわち、所定期間におけるモータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、所定期間におけるステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び所定期間における取扱い液の流入温度および流量のデータ、を入力データとして用いてもよい。また、「教師あり学習」の場合、入力データに対応付けられた出力データ(教師データ)についても、所定期間における巻線の経時的な絶縁状態を用いるとよい。
機械学習装置4は、機械学習として「教師あり学習」を行う場合には、例えば、ニューラルネットワークモデルを用いて学習モデルを形成する。このニューラルネットワークモデルは、それ自体公知のモデルであり、学習用データに含まれる入力データを入力層に入力し、その推論結果として出力層から出力された出力データと、学習用データに含まれる出力データ(教師データ)と、を比較することで、入力データと出力データとの相関関係を学習する。
以上の事前準備を経て、機械学習部122は、例えば、図4に示すフローチャートの一連の処理を行い、学習済みモデルを生成する。
機械学習部122は、ステップS100において、学習用データ記憶部123に記憶された複数組の学習用データから、一組の学習用データを取得する。学習用データの取得は、予め決められた順に取得するようにしても、ランダムに取得するようにしてもよい。
以上の第1の実施形態に係る機械学習装置4及び機械学習方法によれば、モータ部20に供給される電圧値および電流値のデータ、ステータ23の巻線31の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び取扱い液の流入温度および流量のデータから、巻線31の絶縁状態の診断情報を精度よく推論(診断)することが可能な学習モデル6を提供することが可能となる。
次に、上述した手法を用いて生成された学習済みの学習モデル6を用いて巻線31の絶縁状態を推論(診断)する絶縁状態診断装置5について説明する。
絶縁状態診断装置5は、汎用又は専用のコンピュータにより構成される。このコンピュータは、据置型コンピュータでも携帯型コンピュータでもよく、また、クライアント型コンピュータでも、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュータでもよい。
また、絶縁状態診断装置5は、モータ制御装置26に組み込まれたものであっても、モータ制御装置26の上位の管理装置に組み込まれたものであってもよい。
さらに、絶縁状態診断装置5を構成するコンピュータは、前記機械学習装置4を構成するコンピュータと同一のものであっても異なるものであってもよい。
なお、制御部131は、複数のプロセッサを有していてもよく、本実施形態の各種処理を、複数のプロセッサが実行してもよい。この場合において、複数のプロセッサが共通の処理に関与してもよいし、複数のプロセッサが独立に異なる処理を並列に実行してもよい。
表示部133は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー、プロジェクタ等で構成され、出力部として機能する。
操作部132及び表示部133は、タッチパネルディスプレイのように、一体的に構成されていてもよい。
また、記憶部137は、機械学習させた学習済みの学習モデル6を記憶するデータベースとして機能する学習済みモデル記憶部144を備える。
図6に絶縁状態診断装置5を用いた絶縁状態診断方法の一例がフローチャートとして示されている。この例では、絶縁状態の診断情報が、正常であれば「0」、異常であれば「1」のいずれかの状態として定義される場合について説明する。
まず、ステップS200において、入力データ取得部141は、測定装置3(モータ電圧・電流センサ101、巻線発熱状態測定センサ102、取扱い液測定センサ103)により測定された測定値に基づく入力データ(所定のタイミングにおけるモータ電圧値と電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度と流量のデータ、又は、所定期間におけるモータ電圧値と電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度と流量のデータ)を取得する。
その後、推論部142は、ステップ220において、推論結果に基づき、絶縁状態の異常の有無を判定する。すなわち、推論部142は、教師あり学習の後処理の一例として、出力データの値(0~1の間の数)と、所定の閾値とを比較し、正常か異常かを判別する。例えば、出力データの値が、所定の閾値未満であれば、絶縁状態は「異常なし」(NO)と判断し、所定の閾値以上であれば、絶縁状態は「異常」(YES)であると判断する。
そして、ステップS230又はS240の診断情報を出力した後に、巻線の絶縁状態の診断処理を終了する。
以上の第1の実施形態に係る絶縁状態診断装置5及び絶縁状態診断方法によれば、作業者の経験や勘に依存することなく、また、キャンドモータポンプ2を停止させることなく、巻線31の絶縁状態を高精度に診断することが可能となる。
すなわち、複雑に変化する条件での絶縁状態を適切に判断するためには、個々の入力データを個別に監視していても適切に判断できないため、従来においては、キャンドモータポンプを停止させて絶縁抵抗や端子間抵抗を測定し、傾向管理するようにしており、作業者の経験や勘によるところが大きかった。しかし、本診断装置によれば、モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び取扱い液の流入温度と流量のデータを入力データとして生成された学習モデルを用いることで、巻線の絶縁状態が様々な影響を受けて変化する場合であっても、熟練者の経験や勘に頼らずに、巻線の絶縁状態を精度よく診断することが可能となる。
なお、キャンドモータポンプ2の他の構成は、前記図2で示す構成と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
冷却液測定センサ104は、例えば、冷却ジャケット71に冷却液を供給する管路に設けられた流入温度センサ104a及び流量センサ104bによって構成される。これら流入温度センサ104a及び流量センサ104bは、取扱い液測定センサ103の流入温度センサ103a及び流量センサ103bと同種のものを用いればよい。
なお、この場合においても、入力データとして用いる冷却液の流入温度および流量は、流入温度センサ103a及び流量センサ103bで得られた生データ(未処理データ)に限らず、データに前処理を施したものを用いてもよい。
また、冷却液の温度や流量のデータは、所定のタイミングのデータを用いるようにしても、また、相関精度や推論精度を高めるために、所定期間におけるデータを用いてもよい。
したがって、モータ部20に冷却装置70を備える場合においては、学習フェーズ及び推論フェーズで冷却液の流入温度および流量を更に加味することで、巻線31の絶縁状態をより精度よく推論(診断)することが可能となる。
以上の第1の実施形態では、機械学習として、「教師あり学習」を採用した場合について説明したが、本実施形態では、「教師なし学習」を採用した場合について説明する。なお、第2の実施形態に係るキャンドモータポンプ2や巻線31の絶縁状態診断システム1を構成する測定装置3、機械学習装置4及び絶縁状態診断装置5の基本的な構成や動作は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略し、以下においては第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
機械学習として「教師なし学習」を採用する場合、学習データは、診断情報が所定のタイミングにおける巻線の絶縁状態、又は、所定期間における巻線の絶縁状態が所定の状態であることを表すときの入力データのみを用いる。すなわち、学習データは、出力データ(教師データ)を含まない構成とする。
また、この実施形態においても、入力データは、生データ(未処理データ)に限らず、少なくとも一部のデータに前述と同様の前処理を施したものを用いてもよい。
この例においても、機械学習装置4に機械学習を行わせるための事前準備として、学習用データ取得部121は、所望数の学習用データを取得し、その取得した複数組の学習用データを学習用データ記憶部123に記憶する。ここで準備する学習用データの数は、学習モデル6に求められる推論精度を考慮して適宜設定される。
すなわち、機械学習部122は、ステップS320において、機械学習を継続する(YES)と判定した場合、学習中の学習モデル6に対してステップS300~S310の工程を未学習の学習用データを用いて実施する。これに対して、ステップS320において、機械学習部122が機械学習を継続しない(NO)と判定した場合は、ステップS330において、機械学習部122は、生成された学習済みの学習モデル6を学習済みモデル記憶部124に記憶し、機械学習を終了する。
以上の第2の実施形態に係る械学習装置及び機械学習方法を用いれば、所定のタイミングにおけるモータ電圧値と電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び取扱い液の流入温度と流量のデータ、又は、所定期間におけるモータ電圧値と電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度と流量のデータから、巻線の絶縁状態の診断情報を高精度に推論(推定)することが可能な学習モデル6を提供することができる。
推論部152は、第1の実施形態と同様、入力データ取得部141により取得された入力データを学習済みの学習モデル6に入力し、巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論処理を行うが、推論処理には、機械学習装置4にて教師なし学習が実施された学習済みモデルが用いられる。
ここでも、入力データは、一部のデータに前処理を施したものを用いてもよい。
そして、ステップS430又はS440の診断情報を出力した後に、巻線の絶縁状態の診断処理を終了する。
以上の第2の実施形態に係る絶縁状態診断装置5及び絶縁状態診断方法においても、作業者の経験や勘に依存することなく、またキャンドモータポンプ2を停止させることなく、巻線の絶縁状態を高精度に診断することが可能となる。
なお、上述の実施形態では、機械学習部122による機械学習の具体的な手法として、ニューラルネットワーク(第1の実施形態)及びオートエンコーダ(第2の実施形態)をそれぞれ採用した場合について説明したが、機械学習部122は、他の任意の機械学習の手法を採用してもよい。例えば、決定木、回帰木等のツリー型、バギング、ブースティング等のアンサンブル学習、再帰型ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク等のニューラルネット型(ディープラーニングを含む)、階層型クラスタリング、非階層型クラスタリング、k近傍法、k平均法等のクラスタリング型、主成分分析、因子分析、ロジスティク回帰等の多変量解析、サポートベクターマシン等を採用してもよい。
さらに、巻線31の温度と相関のある温度差のデータとしては、巻線の各相の温度と取扱い液の温度の差(Δt)や、前後のバックアップスリーブ34a,34bの温度T4,T5の差(T5―T4)を監視しても、モータ(巻線31)の異常発熱を検知可能であるため、これらの温度差のデータを入力データとして利用してもよい。
次に、以上説明した各実施形態から把握される本発明の実施態様について、各実施形態において記載された用語と符号を援用しつつ、以下に記載する。
前記モータ部は、シャフト(例えば、シャフト21)を中心として回転可能なロータ(例えば、ロータ22)と、前記ロータと隙間を介して対向するステータ(例えば、ステータ23)と、内側に前記ロータを収容するロータ室(例えば、ロータ室50)を形成し、外側にモータハウジング(例えば、モータハウジング25)と共に前記ステータを収容するステータ室(例えば、ステータ室45)を形成する筒状のキャン(例えば、キャン33)と、を備え、
前記ポンプ部における取扱い液の一部を前記ロータ室に循環させるキャンドモータポンプ(例えば、キャンドモータポンプ2)に用いられる前記ステータの巻線(例えば、巻線31)の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置(例えば、絶縁状態診断装置5)に用いる学習モデル(例えば、学習モデル6)を生成する機械学習装置(例えば、機械学習装置4)であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線(例えば、巻線31,コイルエンド31a,31b)の温度又はこれと相関のある温度(例えば、ステータコア30、バックアップスリーブ34a,34b、エンドベル42,43、又は軸受ホルダ44,46の温度)、温度差(例えば、各相の巻線の温度差、巻線の各相の温度と取扱い液の温度の差(Δt)や、前後のバックアップスリーブ34a,34bの温度T4,T5の差(T5―T4))若しくは圧力(例えば、ステータ室45又はコイルエンド収容部45a,45bの圧力)のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを入力データとし、この入力データを少なくとも備える学習用データを複数組取得する学習用データ取得部(例えば、学習用データ取得部121)と、
前記学習モデルに前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習部(例えば、機械学習部122)と、
前記機械学習部により学習させた前記学習モデルを記憶する学習済みモデル記憶部(例えば、学習済みモデル記憶部124)と、を備える、」
機械学習装置である。
この構成によれば、キャンドモータポンプのモータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、モータ部のステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、ポンプ部の取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータから、モータ部の巻線絶縁の診断情報を高精度に推論(推定)することが可能な学習モデルを提供できる。また、キャンドモータポンプを停止させることなく巻線の絶縁状態を精度よく診断することを可能な学習モデルを提供できる。
この構成によれば、学習用データに含まれる入力データとして、第1実施態様の入力データに加えて冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータが更に追加されるので、モータ部の巻線絶縁の診断情報をより高精度に推論(推定)することが可能な学習モデルを提供できる。
この構成によれば、第1実施態様で用いる入力データとして、所定期間におけるデータが用いられるので、学習用データの相関関係の精度を高めることができる。
この構成によれば、第2実施態様で用いる入力データとして、所定期間におけるデータが用いられるので、学習用データの相関関係の精度を高めることができる。
この構成によれば、入力データと巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を教師あり学習により学習させた学習モデルを生成できる。
この構成によれば、入力データと巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を教師なし学習により学習させた学習モデルを生成できる。
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、前記取扱い液の流入温度および流量のデータ、及び必要により冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得部(例えば、入力データ取得部141)と、
前記入力データ取得部により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論部(例えば、推論部142)と、
を備える、絶縁状態診断装置である。
この構成によれば、モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、取扱い液の流入温度および流量のデータ、また必要により冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを用いて、ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論できるので、プラントを停止させることなく、巻線の絶縁状態を高精度に診断することが可能となる。
前記モータ部は、シャフトを中心として回転可能なロータと、前記ロータと隙間を介して対向するステータと、内側に前記ロータを収容するロータ室を形成し、外側にモータハウジングと共に前記ステータを収容するステータ室を形成する筒状のキャンと、を備え、
前記ポンプ部における取扱い液の一部を前記ロータ室に循環させるキャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置に用いる学習モデルを学習する機械学習方法であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを入力データとし、この入力データを少なくとも備える学習用データを複数組取得する学習用データ取得工程(例えば、処理S100、S300)と、
前記学習モデルに前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習工程(例えば、処理S110,S310)と、
前記機械学習工程により学習させた前記学習モデルを学習済みモデル記憶部に記憶する学習済みモデル記憶工程(例えば、処理S130,S330)と、を備える、機械学習方法である。
この構成によれば、キャンドモータポンプのモータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、モータ部のステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、ポンプ部の取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータから、モータ部の巻線絶縁の診断情報を高精度に推論(推定)することが可能な学習モデルを提供できる。また、キャンドモータポンプを停止させることなく巻線の絶縁状態を精度よく診断することを可能な学習モデルを提供できる。
前記入力データは、前記冷却ジャケット内に供給される冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを更に含む、機械学習方法である。
この構成によれば、学習用データに含まれる入力データとして、第8実施態様の入力データに加えて冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータが更に追加されるので、モータ部の巻線絶縁の診断情報をより高精度に推論(推定)することが可能な学習モデルを提供できる。
この構成によれば、キャンドモータポンプのモータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、モータ部のステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、ポンプ部の取扱い液の流入温度および流量のデータ、また、必要により冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータから、モータ部の巻線絶縁の診断情報を高精度に推論(推定)することが可能な学習モデルを提供できる。また、キャンドモータポンプを停止させることなく巻線の絶縁状態を精度よく診断することを可能な学習モデルを提供できる。
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、前記取扱い液の流入温度および流量のデータ、及び必要により前記冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得工程(例えば、処理S200,S400)と、
前記入力データ取得工程により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論工程(処理S210,S410)と、
を備える絶縁状態診断方法である。
この構成によれば、モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、取扱い液の流入温度および流量のデータ、また、必要により冷却液の流入温度および流量のデータを含む入力データであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを用いて、モータ部の巻線絶縁の診断情報を高精度に推論(推定)することができる。また、キャンドモータポンプを停止させることなく巻線の絶縁状態を精度よく診断することができる。
この構成によれば、キャンドモータポンプのモータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、モータ部のステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、ポンプ部の取扱い液の流入温度および流量のデータ、また、必要により冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データから、モータ部の巻線絶縁の診断情報を高精度に推論(推定)することができる。また、キャンドモータポンプを停止させることなく巻線の絶縁状態を精度よく診断することができる。
2 キャンドモータポンプ
3 測定装置
4 機械学習装置
5 絶縁状態診断装置
6 学習モデル
10 ポンプ部
20 モータ部
21 シャフト
22 ロータ
23 ステータ
25 モータハウジング
31 巻線
33 キャン
45 ステータ室
50 ロータ室
71 冷却ジャケット
101 モータ電圧・電流センサ
102 巻線発熱状態測定センサ
103 取扱い液測定センサ
104 冷却液測定センサ
121 学習用データ取得部
122 機械学習部
123 学習用データ記憶部
124 学習済みモデル記憶部
141 入力データ取得部
142 推論部
143 出力処理部
144 学習済みモデル記憶部
Claims (15)
- モータ部と、前記モータ部によって駆動されるポンプ部と、を有し、
前記モータ部は、シャフトを中心として回転可能なロータと、前記ロータと隙間を介して対向するステータと、内側に前記ロータを収容するロータ室を形成し、外側にモータハウジングと共に前記ステータを収容するステータ室を形成する筒状のキャンと、を備え、
前記ポンプ部における取扱い液の一部を前記ロータ室に循環させるキャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置に用いる学習モデルを生成する機械学習装置であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを入力データとし、この入力データを少なくとも備える学習用データを複数組取得する学習用データ取得部と、
前記学習モデルに前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習部と、
前記機械学習部により学習させた前記学習モデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、を備える、
機械学習装置。 - 前記モータ部は、前記モータハウジングの少なくとも一部に冷却ジャケットを更に備え、
前記入力データは、前記冷却ジャケット内に供給される冷却液の流入温度および流量のデータを更に含む、
請求項1記載の機械学習装置。 - 前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータは、所定期間において前記モータ部に供給されるデータであり、
前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータは、前記所定期間におけるデータであり、
前記取扱い液の流入温度および流量のデータは、前記所定期間におけるデータである、
請求項1記載の機械学習装置。 - 前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータは、所定期間において前記モータ部に供給されるデータであり、
前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータは、前記所定期間におけるデータであり、
前記取扱い液の流入温度および流量のデータは、前記所定期間におけるデータであり、
前記冷却ジャケット内に供給される冷却液の流入温度および流量のデータは、前記所定期間におけるデータである、
請求項2記載の機械学習装置。 - 前記学習用データは、
前記入力データに対応付けられ、前記巻線の絶縁状態が複数の状態のうちのいずれかであることを表す前記診断情報を出力データとしてさらに含み、
前記機械学習部は、前記入力データと前記出力データとの相関関係を教師あり学習により前記学習モデルに学習させる、
請求項1乃至4のいずれかに記載の機械学習装置。 - 前記学習用データは、
前記診断情報が前記巻線の絶縁状態が所定の状態であることを表す時の入力データのみを含み、
前記機械学習部は、前記入力データと前記巻線の絶縁状態が前記所定の状態であることを表す前記診断情報との相関関係を教師なし学習により前記学習モデルに学習させる、
請求項1乃至4のいずれかに記載の機械学習装置。 - 請求項1又は3に記載の機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、前記キャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データ取得部により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論部と、
を備える、
絶縁状態診断装置。 - 請求項2又は4に記載の機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、前記キャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、前記取扱い液の流入温度および流量のデータ、及び冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データ取得部により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論部と、
を備える、
絶縁状態診断装置。 - モータ部と、前記モータ部によって駆動されるポンプ部と、を有し、
前記モータ部は、シャフトを中心として回転可能なロータと、前記ロータと隙間を介して対向するステータと、内側に前記ロータを収容するロータ室を形成し、外側にモータハウジングと共に前記ステータを収容するステータ室を形成する筒状のキャンと、を備え、
前記ポンプ部における取扱い液の一部を前記ロータ室に循環させるキャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断するための絶縁状態診断装置に用いる学習モデルを学習する機械学習方法であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを入力データとし、この入力データを少なくとも備える学習用データを複数組取得する学習用データ取得工程と、
前記学習モデルに前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記巻線の絶縁状態の診断情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習工程と、
前記機械学習工程により学習させた前記学習モデルを学習済みモデル記憶部に記憶する学習済みモデル記憶工程と、を備える、
機械学習方法。 - 前記モータ部は、前記モータハウジングの外周の少なくとも一部に冷却ジャケットを更に備え、
前記入力データは、前記冷却ジャケット内に供給される冷却液の流入温度および流量のデータを更に含む、
請求項9記載の機械学習方法。 - コンピュータに、請求項9又は10に記載の機械学習方法が備える各工程を実行させるための、
機械学習プログラム。 - 請求項1又は3に記載の機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、前記キャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断する絶縁状態診断方法であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、及び前記取扱い液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得工程と、
前記入力データ取得工程により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論工程と、
を備える絶縁状態診断方法。 - 請求項2又は4に記載の機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、前記キャンドモータポンプに用いられる前記ステータの巻線の絶縁状態を診断する絶縁状態診断方法であって、
前記モータ部に供給される電圧値および電流値のデータ、前記ステータの巻線の温度又はこれと相関のある温度、温度差若しくは圧力のデータ、前記取扱い液の流入温度および流量のデータ、及び前記冷却液の流入温度および流量のデータであって、未処理のデータ、又は、少なくとも一部に前処理を施したデータを含む入力データを取得する入力データ取得工程と、
前記入力データ取得工程により取得された前記入力データを前記学習モデルに入力し、前記ステータの巻線の絶縁状態の診断情報を推論する推論工程と、
を備える絶縁状態診断方法。 - コンピュータに、請求項12に記載の絶縁状態診断方法が備える各工程を実行させるための、
絶縁状態診断プログラム。 - コンピュータに、請求項13に記載の絶縁状態診断方法が備える各工程を実行させるための、
絶縁状態診断プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023126445A JP7370490B1 (ja) | 2023-08-02 | 2023-08-02 | 機械学習装置、絶縁状態診断装置、機械学習方法、機械学習プログラム、絶縁状態診断方法、絶縁状態診断プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023126445A JP7370490B1 (ja) | 2023-08-02 | 2023-08-02 | 機械学習装置、絶縁状態診断装置、機械学習方法、機械学習プログラム、絶縁状態診断方法、絶縁状態診断プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7370490B1 true JP7370490B1 (ja) | 2023-10-27 |
Family
ID=88469029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023126445A Active JP7370490B1 (ja) | 2023-08-02 | 2023-08-02 | 機械学習装置、絶縁状態診断装置、機械学習方法、機械学習プログラム、絶縁状態診断方法、絶縁状態診断プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7370490B1 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5280048A (en) * | 1975-12-26 | 1977-07-05 | Sumitomo Metal Ind | Method of deciding life of machinery and apparatus and machinery and apparatus provided with member of deciding life |
JP2010256348A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Toray Ind Inc | 巻線絶縁の劣化診断方法及び巻線絶縁の劣化診断装置 |
JP2011107123A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Nikkiso Co Ltd | 劣化診断装置 |
JP5280048B2 (ja) | 2007-12-28 | 2013-09-04 | 株式会社エビスワーク | 遊技球供給装置 |
CN110794301A (zh) * | 2019-10-12 | 2020-02-14 | 上海雷纳姆电气技术有限公司 | 一种电机生命值判断方法 |
JP2022151193A (ja) * | 2021-03-26 | 2022-10-07 | 横河電機株式会社 | 装置、方法およびプログラム |
-
2023
- 2023-08-02 JP JP2023126445A patent/JP7370490B1/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5280048A (en) * | 1975-12-26 | 1977-07-05 | Sumitomo Metal Ind | Method of deciding life of machinery and apparatus and machinery and apparatus provided with member of deciding life |
JP5280048B2 (ja) | 2007-12-28 | 2013-09-04 | 株式会社エビスワーク | 遊技球供給装置 |
JP2010256348A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Toray Ind Inc | 巻線絶縁の劣化診断方法及び巻線絶縁の劣化診断装置 |
JP2011107123A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Nikkiso Co Ltd | 劣化診断装置 |
CN110794301A (zh) * | 2019-10-12 | 2020-02-14 | 上海雷纳姆电气技术有限公司 | 一种电机生命值判断方法 |
JP2022151193A (ja) * | 2021-03-26 | 2022-10-07 | 横河電機株式会社 | 装置、方法およびプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Wilkinson et al. | Comparison of methods for wind turbine condition monitoring with SCADA data | |
JP4943390B2 (ja) | 電力送配システム監視方法および電力送配システム | |
JP5143251B2 (ja) | 固定子コイルの冷媒流量減少監視 | |
Que et al. | A data-driven health prognostics approach for steam turbines based on xgboost and dtw | |
EP2461222B1 (en) | Method and system for detection of machine operation state for monitoring purposes | |
US20080040067A1 (en) | Method and apparatus for detecting heat sink faults | |
JP2005135422A (ja) | 事象評価及び事象軽減計画決定プロセスを自動化した分散発電プラント | |
JP2013029507A (ja) | 機械をモニタリングする際に用いるシステムおよび方法 | |
WO2008116966A2 (en) | Method and apparatus for monitoring condition of electric machines | |
JP2011196374A (ja) | タービン発電機の水素シール油システム診断 | |
AU2005227374B2 (en) | Plant diagnosis support system and plant diagnosis support method | |
CN113726006B (zh) | 水电生产分析决策支持系统 | |
JP7035842B2 (ja) | 監視システム | |
CN115655715A (zh) | 一种风电机组轴承异常温度的识别方法、装置和设备 | |
JP7370490B1 (ja) | 機械学習装置、絶縁状態診断装置、機械学習方法、機械学習プログラム、絶縁状態診断方法、絶縁状態診断プログラム | |
JP2012098281A (ja) | ロータ熱感受性の診断および予測 | |
SE536552C2 (sv) | Diagnostisering av startmotor | |
JP7044686B2 (ja) | 回転電機の温度監視システムおよび温度監視方法 | |
EP4224025A1 (en) | Machine learning device, slide surface diagnosis device, inference device, machine learning method, machine learning program, slide surface diagnosis method, slide surface diagnosis program, inference method, and inference program | |
US11575341B1 (en) | Method of rotor temperature prediction for an electric motor | |
JP6619908B1 (ja) | 診断装置、診断方法および診断プログラム | |
WO2018003028A1 (ja) | ボイラーの故障判定装置、故障判定方法およびサービス方法 | |
US8892389B1 (en) | Determining a condition of a system based on plural measurements | |
CN117458399B (zh) | 基于多源数据监测的矿用防爆电机保护方法和系统 | |
CN117724933B (zh) | 一种数据中心通信热管理检测方法及系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230804 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20230804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7370490 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |