JP7364500B2 - How to replace oil seal - Google Patents
How to replace oil seal Download PDFInfo
- Publication number
- JP7364500B2 JP7364500B2 JP2020041915A JP2020041915A JP7364500B2 JP 7364500 B2 JP7364500 B2 JP 7364500B2 JP 2020041915 A JP2020041915 A JP 2020041915A JP 2020041915 A JP2020041915 A JP 2020041915A JP 7364500 B2 JP7364500 B2 JP 7364500B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil seal
- rotating shaft
- cover member
- housing
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
本発明はシール機構及びオイルシールの交換方法に関する。 The present invention relates to a seal mechanism and an oil seal replacement method.
モータ、ポンプ、減速機のように回転軸の一部が外部に露出する装置では、回転軸用の潤滑油等のオイルが回転軸の露出部分から外部に漏出するのを防ぐ軸封部を露出部分の軸回りに設ける場合がある。
軸封部の具体的な構成部材としてオイルシールと呼ばれる機械要素が知られている。オイルシールは円環状のゴム等の弾性体に金属リングを埋め込んだ構造であり、回転軸の軸回りに装着され、ハウジング等の収納部に押し付けられて固定される。ハウジングは露出部分を閉塞するように装置に固定される。
ここで、オイルシールが閉曲線状の閉じた円環である場合、装着の際は回転軸の端部からオイルシールを挿入する必要がある。そのため、回転軸を介して動力が伝達される機器が回転軸の両端に接続されている場合、一方の機器を回転軸から取り外さないとオイルシールを装着できず、オイルシールを交換する作業が煩雑になる。
そこで、回転軸に接続された機器を取り外さなくてもオイルシールを装着可能な構造として、オイルシールの一部を切断してC字状とした構造も知られている(特許文献1)。
In devices such as motors, pumps, and reducers where a portion of the rotating shaft is exposed to the outside, the shaft seal is exposed to prevent oil such as lubricating oil for the rotating shaft from leaking outside from the exposed portion of the rotating shaft. It may be provided around the axis of the part.
A mechanical element called an oil seal is known as a specific component of the shaft seal. An oil seal has a structure in which a metal ring is embedded in an annular elastic body such as rubber, and is mounted around a rotating shaft and is pressed and fixed against a housing such as a housing. The housing is secured to the device so as to occlude the exposed portion.
Here, if the oil seal is a closed circular ring shaped like a closed curve, it is necessary to insert the oil seal from the end of the rotating shaft during installation. Therefore, if a device that transmits power via the rotating shaft is connected to both ends of the rotating shaft, an oil seal cannot be installed unless one device is removed from the rotating shaft, making the task of replacing the oil seal complicated. become.
Therefore, as a structure in which an oil seal can be attached without removing the equipment connected to the rotating shaft, a structure in which a part of the oil seal is cut to form a C-shape is also known (Patent Document 1).
しかしながらオイルシールの一部を切断した構造では、切断した部分からオイルが漏れる可能性がある。特許文献1ではオイルの漏れに対応するために、回転軸の軸方向へ弾接する垂直リップを設けたオイルシールを多段に配置した構成としているが、この構成では適用可能なオイルシールの種類や構造が制約を受ける場合がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、オイルシールの種類や構造によらずオイルの漏れを抑制できるシール機構の提供を目的とする。
However, in a structure where a part of the oil seal is cut off, oil may leak from the cut part. In
The present invention has been made in view of the above problems, and aims to provide a seal mechanism that can suppress oil leakage regardless of the type or structure of the oil seal.
また本発明は、回転軸の軸回りに設けられたハウジングの内周と前記回転軸の外周の間の環状の隙間である収納部に収納されたオイルシールの交換方法であって、前記収納部は、前記回転軸の軸方向に並んで手前側に形成される第一収納部と奥側に形成される第二収納部とを有していて、前記第二収納部は径方向の寸法が前記第一収納部よりも小さく構成されていて、前記第一収納部に配置されている閉曲線状の前記オイルシールを前記回転軸の軸方向の手前側に引き出して取り外す取り外し工程と、交換用オイルシールを前記回転軸の軸回りであり前記第一収納部の手前に配置する配置工程と、前記第二収納部の内径よりも大きい外径を有する外周面と、前記回転軸の外周面と直接対向する内周面であり前記収納部の内径より小さい内径であるシール用内周面とを有するカバー部材を前記交換用オイルシールの端面に突き当て、前記軸方向の奥側の前記第二収納部に前記交換用オイルシールを押し込んで固定する押し込み工程と、前記第一収納部に前記カバー部材の一部が収納される状態で前記カバー部材を前記ハウジングに固定するカバー部材固定工程と、を実施することを特徴とする。 The present invention also provides a method for replacing an oil seal housed in a housing section that is an annular gap between the inner periphery of a housing provided around the axis of a rotating shaft and the outer periphery of the rotating shaft. has a first storage part formed on the front side and a second storage part formed on the back side in line with the axial direction of the rotating shaft, and the second storage part has a radial dimension. a removal step of pulling out and removing the closed curved oil seal, which is configured smaller than the first storage part and arranged in the first storage part, toward the front side in the axial direction of the rotating shaft; and a removal step of removing the oil seal for replacement . a step of arranging a seal around the axis of the rotating shaft and in front of the first storage section; an outer peripheral surface having an outer diameter larger than an inner diameter of the second storage section; and an outer peripheral surface directly connected to the outer peripheral surface of the rotating shaft A cover member having a sealing inner circumferential surface that is an opposing inner circumferential surface and has an inner diameter smaller than the inner diameter of the storage portion is abutted against the end surface of the replacement oil seal, and the second storage on the back side in the axial direction a pushing step of pushing and fixing the replacement oil seal into the first storage portion; and a cover member fixing step of fixing the cover member to the housing with a part of the cover member stored in the first storage portion. It is characterized by carrying out.
本発明ではカバー部材と回転軸の間でシール用内周面がメカニカルシールを構成しており、オイルシールから漏れたオイルはシール用内周面で外部への漏洩を阻止される。
そのため、オイルシールの種類や構造によらずオイルの漏れを抑制できる。
In the present invention, the sealing inner circumferential surface forms a mechanical seal between the cover member and the rotating shaft, and oil leaking from the oil seal is prevented from leaking to the outside by the sealing inner circumferential surface.
Therefore, oil leakage can be suppressed regardless of the type or structure of the oil seal.
以下、図面に基づき本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
まず、図1~図3を参照して本実施形態に係るシール構造を備える軸封部が設けられた装置の構成を説明する。
ここでは軸封部が設けられた装置の例として、岸壁クレーンの機械室に設けられ、可動桁を起倒するワイヤを巻き上げる桁用巻上機用の減速機を例示する。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail based on the drawings.
First, the configuration of an apparatus provided with a shaft seal having a seal structure according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
Here, as an example of a device provided with a shaft seal part, a reduction gear for a girder hoist installed in a machine room of a quay crane and winding up a wire for raising and lowering a movable girder will be exemplified.
図1に示す桁用巻上機101は、岸壁クレーンの桁のうち、上方に回動する可動桁を回動させる装置であり、岸壁クレーンの桁上に配置された建物である機械室200内に配置される。桁用巻上機101は、モータ105、減速機107、及びドラム109を備える。モータ105は可動桁を回動させる駆動力を供給するモータである。減速機107は、モータ105から伝達された駆動力を図示しないギヤボックス等で所定の回転数とトルクに調整する装置であり、モータ105の出力軸に連結される。ドラム109は、可動桁に結着された図示しないワイヤを巻き取ることで可動桁を回動させる回転筒であり、減速機107の出力軸である回転軸111に連結される。
A
図2に示すように、回転軸111は減速機107の外装であるケーシング部材6に設けられた開口部6aから先端が露出する。回転軸111は、開口部6aに設けられた軸受33に保持される。開口部6aは回転軸111の軸回りに設けられた軸封部300で閉塞される。
以上が、軸封部300が設けられた装置の構成の説明である。
As shown in FIG. 2, the tip of the rotating
The above is a description of the configuration of the device provided with the
次に、図1~図3を参照して、軸封部300の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、軸封部300はハウジング3、オイルシール5、及びシール機構100を備える。
ハウジング3はオイルシール5を保持する部材であり、本体3a及びフランジ3bを備える。本体3aはオイルシール5を保持する筒状の部分であり、収納部17a、17b及びハウジング連通孔23を備える。収納部17aは本体3aの内周と回転軸111の外周の間に形成される円環状の隙間である。図2では収納部17aはハウジング3の内周に形成された円周溝であり、回転軸111の軸方向の端面17cが開放されている。なお端面17cは本体3aの円筒の端面であり、かつケーシング部材6の外側(図2のA1の向き)を向く面である。
Next, the configuration of the
As shown in FIGS. 2 and 3, the
The
収納部17bも収納部17aと同様に、本体3aの内周と回転軸111の外周の間に形成される円環状の隙間である。ただし収納部17bは回転軸111の軸方向において収納部17aよりもケーシング部材6の内側寄りに配置された円周溝であり、収納部17aよりも径方向の寸法が小さい。収納部17bはオイルシール5が挿入される部分であり、回転軸111の軸方向において、収納部17aと接する側と反対側の端面は底面19を構成する。底面19はオイルシール5が突き当たる面であり、その内径は回転軸111の外径よりも若干大きい程度である。ただし収納部17a、17bの形状は、収納されるオイルシール5の寸法に応じて適宜設定できる。例えば収納部17aと収納部17bの外径が同じでもよいし、収納部17aと収納部17bが一体となってもよい。
Like the
オイルシール5は回転軸111の潤滑油等のオイルが減速機107の外部に漏出するのを防止する部材であり、円環状のゴム等の弾性体に必要に応じて金属リングを埋め込んだ構造を備える。オイルシール5は閉曲線状の閉じた円環でもよいが、図3に示すように一部が径方向に切断されたC字状でもよい。図2ではオイルシール5は収納部17bに設けられるが、閉じた円環状で、かつ外形寸法が収納部17aの外形に適合する場合は収納部17aに設けることもできる。
The
ハウジング連通孔23はオイルシール5から漏れた潤滑油を減速機107の内部に戻す流路の1つである。図2に示すようにハウジング連通孔23は本体3aの、端面17cと逆側の端面である内側端面29と収納部17aの周面25を連通する連通孔である。
フランジ3bはハウジング3をケーシング部材6に固定するための部材であり、ハウジング3の内側端面29近傍の外周回りに設けられた円環状の鍔である。フランジ3bは円環の厚さ方向にボルト8が挿通する孔部14(図3参照)を備える。この構造ではボルト8を孔部14に挿通し、ケーシング部材6に設けられた図示しないネジ孔にボルト8を螺合することで、ハウジング3をケーシング部材6に固定する。
The
The
なお、オイルシール5を交換する際には図2のA1の向きに図示するように、オイルシール5を回転軸111の軸方向に移動させて収納部17bから取り外す必要がある。一方で図2に示すように回転軸111の一端は減速機107の軸受33に保持されており、他端は図1に示すようにドラム109の入力軸に固定されている。そのため、図2に示す状態でオイルシール5を交換する等の理由でオイルシール5を回転軸111の軸方向に移動させる必要がある場合、移動可能な範囲は減速機107とドラム109の間である。この範囲を超えてオイルシール5を回転軸111の軸方向に移動させる場合は、ドラム109を回転軸111から取り外す必要がある。
Note that when replacing the
シール機構100はオイルシール5をハウジング3に固定すると共に自らもシールとして機能する部材であり、図2に示すようにカバー部材1を有する。
カバー部材1は回転軸111の軸方向であって、ケーシング部材6の内部に向かう向き(図2のA2の向き)にオイルシール5を押し込んでハウジング3の収納部17bに固定する部材である。カバー部材1は図2に示すようにカバー本体9、シール用内周面7、溝部15、排出孔21、及びフランジ11を有する。
カバー本体9はオイルシール5と接触する筒状の部材である。カバー本体9は回転軸111の外周面と対向する部材でもある。図2ではカバー本体9は収納部17aに対応した外周形状を有し、収納部17aにその一部が収納される。カバー本体9は回転軸111の外周面に対応する内周形状を有し、少なくとも内周の一部がシール用内周面7である。
The
The
The
シール用内周面7はオイルがカバー部材1から外部に漏れるのを防止するシール面である。シール用内周面7は回転軸111の外周面と直接対向する内周面であり、回転軸111の外径よりも若干大きい程度の内径を有する。ここでいう直接対向とは、シール用内周面7と回転軸111の外周面がオイルシール5のような他のシール部材を介さずに対向しているという意味であり、潤滑油を介して対向する場合も含む。
The sealing inner
この構成では、回転軸111が回転すると、シール用内周面7が回転軸111に対する摺動面となる。そのため、オイルシール5から潤滑油が図2のA1の向きに漏れても、シール用内周面7がメカニカルシールとして作用し、潤滑油がカバー部材1の外部に漏れるのを防止できる。
またシール用内周面7は、オイルシール5ではなくカバー部材1に設けられた部材であるため、オイルシール5の構造によらずメカニカルシールとして機能する。特にオイルシール5がC字状で、図3に示す切断部5aからの潤滑油の漏れを防止する機能をオイルシール5自身が十分に有さない場合でも、シール用内周面7はメカニカルシールとして作用する。そのため、カバー部材1はオイルシール5の種類や構造によらず潤滑油の漏れを抑制できる。
更に、カバー部材1はオイルシール5を押し込んでハウジング3に固定する部材でもある。そのため、オイルシール5をハウジング3に固定する際に別途押し込み用の治具が不要な点でも有利である。
In this configuration, when the
Moreover, since the sealing inner
Further, the
溝部15はオイルシール5から図2のA1の向きに漏れた潤滑油をある程度保持するための構造であり、カバー本体9のシール用内周面7に設けられた円周溝である。
溝部15を設けることで、オイルシール5から図2のA1の向きに漏れた潤滑油は、溝部15の容積に応じた量が溝部15に流れ込んで、シール用内周面7が摺動する際の潤滑油として作用する。そのため、シール用内周面7が摺動する際の潤滑性を高めることができる。
また、オイルシール5から漏れた潤滑油の一部が溝部15に流れ込んで保持されるため、溝部15に保持された潤滑油がカバー部材1の外部に漏れる可能性は非常に低い。そのため、潤滑油がカバー部材1の外部に漏れるのをシール用内周面7が防止する効果が益々向上する。
なお、溝部15の幅と深さは、シール用内周面7がメカニカルシールとして機能する範囲で、かつオイルシール5から漏れると想定される潤滑油の量を考慮して適宜設定すればよい。
The
By providing the
Further, since a portion of the lubricating oil leaking from the
Note that the width and depth of the
排出孔21はオイルシール5から漏れた潤滑油を減速機107の内部に戻すための流路の1つである。
排出孔21はハウジング連通孔23と溝部15を連通する流路である。より具体的には、排出孔21は、カバー本体9において、ハウジング連通孔23と接する外周面と溝部15とを連通する流路である。
この構造では、溝部15に溜まった潤滑油は、排出孔21及びハウジング連通孔23を介して内側端面29から排出される。内側端面29は回転軸111の軸方向においてオイルシール5を挟んでカバー部材1と反対側に位置するため、減速機107の内部側を向いている。そのため、排出孔21を設けることで、溝部15に溜まった潤滑油を、ハウジング連通孔23を介して減速機107の内部に戻すことができ、潤滑油の漏れを抑制するのに益々有利となる。
The
The
In this structure, the lubricating oil accumulated in the
図2に示すように排出孔21及びハウジング連通孔23はハウジング3及びカバー部材1において、なるべく鉛直方向下方に設けられるのが好ましい。これは、鉛直方向下方にこれらの構成を設けることで、溝部15に溜まった潤滑油が自重で排出孔21及びハウジング連通孔23を介して内側端面29から排出されるためである。
As shown in FIG. 2, the
なおカバー本体9は図3では、円筒の円周方向に等分割された2つの半円筒状の分割部材9a、9bである。このような構造とすることで、ドラム109を図1に示す回転軸111から取り外さなくてもカバー本体9を回転軸111の径方向に移動させることで回転軸111から取り外せる。
円筒の円周方向に複数に分割された構造で、回転軸111の径方向に移動させることで回転軸111から取り外せるのであれば、カバー本体9の分割数は3つ以上でもよい。この場合は等分割である必要はない。またカバー本体9は、オイルシール5の交換時にハウジング3から分離できるのであれば、必ずしも回転軸111から取り外す必要はない。そのためカバー本体9は分割した構造ではなく、1つの円筒状の部材でもよい。
In FIG. 3, the cover
The cover
またカバー本体9を複数に分割された構造とし、更にオイルシール5もC字等の分割した形状とする場合、図3に示すように回転軸111の軸方向から見てカバー本体9の分割面とオイルシール5の分割面が重ならない配置が好ましい。
このような配置とすることで、オイルシール5の分割面から潤滑油が漏れた場合でも、漏れた潤滑油がカバー本体9の分割面から更に漏れるのを防止できる。
In addition, when the
With this arrangement, even if the lubricating oil leaks from the divided surface of the
フランジ11はカバー部材1をハウジング3に固定するための部材である。図2に示すようにフランジ11は、回転軸111の軸方向において、カバー本体9のオイルシール5と接触する接触面9cと反対側の面である非接触面9d近傍の外周回りに設けられた円環状の鍔である。図3に示すようにフランジ11は円環の厚さ方向にボルト13が挿通する孔部4を備える。この構造では図2に示すボルト13を図3に示す孔部4に挿通し、ハウジング3の、カバー部材1と突き当たる面に形成されたボルト用ネジ孔10に螺合させることで、カバー部材1がハウジング3に固定される。
更に、この構造ではボルト13でカバー部材1がハウジング3に固定される際に、図2に示すカバー部材1の接触面9cがオイルシール5を均一に収納部17bに押圧する。そのため、オイルシール5を均一に押圧するための治具を別途用意する必要がない。
以上が軸封部300の構成の説明である。
The
Further, in this structure, when the
The above is an explanation of the configuration of the
次に、収納部17aに収納されたオイルシール5の交換方法について、図2~図4を参照して説明する。
まず、図4(a)に示すように、閉曲線状の既設オイルシール5bが収納部17aに収容され、カバー部材1はハウジング3に取り付けられていないとする。
この既設オイルシール5bが耐用期間を経過したり、消耗したりした等の理由で、新品と交換する必要があったとする。
Next, a method for replacing the
First, as shown in FIG. 4A, it is assumed that the existing
Suppose that the existing
この場合、まず既設オイルシール5bを図4(a)のA1の向きに引っ張り、収納部17aから取り出す。更に、既設オイルシール5bを切断して回転軸111の径方向に移動させて回転軸111からも取り外す(取り外し工程)。
In this case, first, the existing
次に、図4(b)に示すように交換用オイルシール5cを回転軸111の軸回りに収納部17aの手前に配置する(配置工程)。ここでいう収納部17aの手前とは、回転軸111の軸方向において、ハウジング3を挟んでケーシング部材6と反対側の位置を意味する。また、交換用オイルシール5cはC字型のオイルシールであるのが好ましい。C字型の場合は交換用オイルシール5cの切断部5aを開いてから回転軸111の径方向に押し込むことで、回転軸111の軸回りに配置できるため、配置の際に図1に示すドラム109を回転軸111から取り外す必要がないためである。
Next, as shown in FIG. 4(b), the
交換用オイルシール5cがC字型の場合、図3に示すように切断部5aが最も鉛直方向上方に位置するように配置するのが好ましい。これは、切断部5aの位置が下方になればなるほど、重力で下方に移動した潤滑油が切断部5aから漏れやすいためである。
更に、図4(b)に示すようにカバー部材1を回転軸111の軸回りに交換用オイルシール5cの手前に配置する。ここでいう交換用オイルシール5cの手前とは、回転軸111の軸方向において、交換用オイルシール5cを挟んでハウジング3と反対側の位置を意味する。カバー部材1が複数に分割された構造の場合、分割面がなるべく鉛直方向上方に位置するように配置するのが好ましい。例えば図3では、カバー本体9が半円筒形に分割された分割部材9a、9bであるため、2か所の分割面の両方がなるべく鉛直方向上方に位置する配置として、回転軸111の軸方向から見て2か所の分割面を結ぶ仮想線Lが水平になる位置にする。
潤滑油は自重で下方に溜まる傾向があるため、分割面をなるべく鉛直方向上方に配置すると、オイルシール5から漏れた潤滑油が分割面から漏れる可能性が低くなる。
When the
Furthermore, as shown in FIG. 4(b), the
Since lubricating oil tends to accumulate downward due to its own weight, by arranging the dividing surface as vertically upward as possible, the possibility that the lubricating oil leaking from the
次に、カバー部材1を図4(b)のA2の向きに移動させて接触面9cを交換用オイルシール5cの端面に突き当て、回転軸111の軸方向に交換用オイルシール5cを押し込んで収納部17bに固定する(シール押し込み工程)。カバー部材1のA2の向きの押し込み深さは、交換用オイルシール5cを収納部17bに固定するために必要な押圧力をカバー部材1が付与できる範囲で適宜設定する。具体的にはフランジ11がハウジング3に突き当たる直前の位置まで交換用オイルシール5cを押し込めばよい。
Next, the
最後に、図4(c)に示すようにカバー部材1をボルト13でハウジング3に固定する(カバー部材固定工程)。この際、カバー部材1の接触面9cが交換用オイルシール5cを均一に押し込むため、交換用オイルシール5cを均一に押し込むための治具を別途用意する必要はない。
このように、オイルシール5を交換する際にカバー部材1は、メカニカルシールを構成するための用途と、オイルシールを交換する際の治具としての用途の2つの用途で用いられる。
なお、交換用オイルシール5cを新品と交換する場合も手順は同様である。具体的には、まずカバー部材1をハウジング3から取り外して交換用オイルシール5cを収納部17aから取り出す(取り外し工程)。次に、交換用オイルシール5cを回転軸111の軸回りに収納部17aの手前に配置する(配置工程)。次にカバー部材1を用いて新品の交換用オイルシール5cを収納部17bに押し込む(シール押し込み工程)。最後にカバー部材1をボルト13でハウジング3に固定する(カバー部材固定工程)。
以上が収納部17aに収納されたオイルシール5の交換方法の説明である。
Finally, as shown in FIG. 4(c), the
In this way, when replacing the
Note that the procedure is the same when replacing the
The above is an explanation of the method for replacing the
このように本実施形態では、ハウジング3にオイルシール5を押し込んで固定するカバー部材1が、回転軸111の外周面と直接対向するシール用内周面7を有し、カバー部材1と回転軸111の間でシール用内周面7がメカニカルシールとなる。
そのため、オイルシール5の種類や構造によらずオイルの漏れを抑制できる。
また本実施形態のカバー部材1は、オイルシール5を均一にハウジング3に押し込んで固定する部材でもあるため、オイルシール5をハウジング3に固定する際に別途押し込み用の治具が不要である。更に、別途押し込み用の治具が不要であるため、オイルシール5の交換時に、押し込み用の治具を取り付けるスペースの確保も不要となる。よって回転軸111の軸方向端部に接続されたドラム109をオイルシール5の交換時に取り外す必要がなく、作業性にも優れる。
In this embodiment, the
Therefore, oil leakage can be suppressed regardless of the type or structure of the
Furthermore, since the
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は実施形態には限定されない。
例えば上記した実施形態では、カバー部材1を設ける対象としてクレーンの桁用の減速機107の回転軸111を例示したが、カバー部材1を設ける対象は、オイルシールを用いて回転軸からのオイルの漏れを防ぐためのあらゆる構造に適用できる。例えばクレーンの吊具を巻き上げる巻上機の減速機の出力軸を対象としてもよいし、減速機以外の出力軸を対象としてもよい。またクレーン以外の装置の出力軸を対象としてもよい。
Although the present invention has been described above based on the embodiments, the present invention is not limited to the embodiments.
For example, in the above-described embodiment, the
1 カバー部材
3 ハウジング
3a 本体
3b フランジ
4 孔部
5 オイルシール
5a 切断部
5b 既設オイルシール
5c 交換用オイルシール
6 ケーシング部材
6a 開口部
7 シール用内周面
8 ボルト
9 カバー本体
9a、9b 分割部材
9c 接触面
9d 非接触面
10 ボルト用ネジ孔
11 フランジ
13 ボルト
14 孔部
15 溝部
17a、17b 収納部
17c 端面
19 底面
21 排出孔
23 ハウジング連通孔
25 周面
29 内側端面
33 軸受
100 シール構造
101 桁用巻上機
105 モータ
107 減速機
109 ドラム
111 回転軸
200 機械室
300 軸封部
1 Cover
Claims (2)
前記収納部は、前記回転軸の軸方向に並んで手前側に形成される第一収納部と奥側に形成される第二収納部とを有していて、前記第二収納部は径方向の寸法が前記第一収納部よりも小さく構成されていて、
前記第一収納部に配置されている閉曲線状の前記オイルシールを前記回転軸の軸方向の手前側に引き出して取り外す取り外し工程と、
交換用オイルシールを前記回転軸の軸回りであり前記第一収納部の手前に配置する配置工程と、
前記第二収納部の内径よりも大きい外径を有する外周面と、前記回転軸の外周面と直接対向する内周面であり前記収納部の内径より小さい内径であるシール用内周面とを有するカバー部材を前記交換用オイルシールの端面に突き当て、前記軸方向の奥側の前記第二収納部に前記交換用オイルシールを押し込んで固定する押し込み工程と、
前記第一収納部に前記カバー部材の一部が収納される状態で前記カバー部材を前記ハウジングに固定するカバー部材固定工程と、
を実施することを特徴とするオイルシールの交換方法。 A method for replacing an oil seal housed in a housing section that is an annular gap between an inner periphery of a housing provided around a rotating shaft and an outer periphery of the rotating shaft, the method comprising:
The storage section has a first storage section formed on the front side and a second storage section formed on the back side, which are arranged in the axial direction of the rotating shaft, and the second storage section is arranged in the axial direction of the rotating shaft. is configured to have smaller dimensions than the first storage section,
a removal step of pulling out the closed curved oil seal disposed in the first storage portion toward the front side in the axial direction of the rotating shaft, and removing it;
a step of arranging a replacement oil seal around the rotating shaft and in front of the first storage portion;
an outer circumferential surface having an outer diameter larger than the inner diameter of the second storage section; and an inner circumferential surface for a seal that directly faces the outer circumferential surface of the rotating shaft and has an inner diameter smaller than the inner diameter of the storage section. a pushing step of abutting a cover member having the replacement oil seal against an end face of the replacement oil seal, and pushing and fixing the replacement oil seal into the second storage portion on the back side in the axial direction;
a cover member fixing step of fixing the cover member to the housing with a part of the cover member stored in the first storage part;
An oil seal replacement method characterized by carrying out the following.
前記切断部が最も鉛直方向上方に位置する状態で前記交換用オイルシールが前記第二収納部に配置されて、前記回転軸の軸方向に見通したとき前記カバー部材の2か所の分割面を結ぶ仮想線が水平になる状態で前記カバー部材が前記ハウジングに固定される請求項1に記載のオイルシールの交換方法。 The cover member has two semi-cylindrical divided members obtained by equally dividing a cylinder in the circumferential direction, and the replacement oil seal is configured in a C-shape having a cut portion,
The replacement oil seal is placed in the second storage part with the cutting part located at the highest point in the vertical direction, and when viewed in the axial direction of the rotating shaft, the two dividing surfaces of the cover member are visible. 2. The oil seal replacement method according to claim 1, wherein the cover member is fixed to the housing in a state where the connecting imaginary lines are horizontal.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020041915A JP7364500B2 (en) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | How to replace oil seal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020041915A JP7364500B2 (en) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | How to replace oil seal |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021143703A JP2021143703A (en) | 2021-09-24 |
JP7364500B2 true JP7364500B2 (en) | 2023-10-18 |
Family
ID=77766276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020041915A Active JP7364500B2 (en) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | How to replace oil seal |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7364500B2 (en) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006017255A (en) | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Rokkuhiru:Kk | Seal mechanism |
JP2011217592A (en) | 2010-03-15 | 2011-10-27 | Yaskawa Electric Corp | Rotary electric machine |
CN109442044A (en) | 2018-12-25 | 2019-03-08 | 威海化工机械有限公司 | A kind of horizontal reacting kettle shaft sealer and horizontal reacting kettle |
WO2019069887A1 (en) | 2017-10-03 | 2019-04-11 | イーグル工業株式会社 | Sliding component |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858145U (en) * | 1981-10-15 | 1983-04-20 | ヤンマーディーゼル株式会社 | Internal combustion engine oil drain device |
-
2020
- 2020-03-11 JP JP2020041915A patent/JP7364500B2/en active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006017255A (en) | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Rokkuhiru:Kk | Seal mechanism |
JP2011217592A (en) | 2010-03-15 | 2011-10-27 | Yaskawa Electric Corp | Rotary electric machine |
WO2019069887A1 (en) | 2017-10-03 | 2019-04-11 | イーグル工業株式会社 | Sliding component |
CN109442044A (en) | 2018-12-25 | 2019-03-08 | 威海化工机械有限公司 | A kind of horizontal reacting kettle shaft sealer and horizontal reacting kettle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021143703A (en) | 2021-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101757154B1 (en) | Hollow strain wave gearing and hollow actuator | |
EP3359850B1 (en) | Method for installing a transmission and shaftseat applied thereby | |
JP5374593B2 (en) | Mechanical device seal structure and wind power generator | |
RU2578264C2 (en) | Guide and sealing device, gear box of turbine machine and turbine machine | |
CA2472166C (en) | Externally mountable spiral adaptor | |
EA030874B1 (en) | Linear electromechanical actuator | |
EP2273140A1 (en) | Device with seals | |
JP2018039619A (en) | Hoist for elevator | |
CN103168189A (en) | Pump seal | |
EP2745017B1 (en) | Bearing assembly for a vertical turbine pump | |
JP7364500B2 (en) | How to replace oil seal | |
JP2010164168A (en) | Travelling unit for construction machine | |
JP6513558B2 (en) | Sealed structure | |
KR20140044254A (en) | Hollow wave gear unit | |
CN102449330B (en) | Bearing arrangement for a shift | |
JP2010180932A (en) | Sealing structure for one-way clutch | |
EP2423506B1 (en) | Reciprocating compressor having an oil pump | |
KR101215001B1 (en) | Oil seal and rotary device | |
JP2019002310A (en) | Hydraulic travel motor with speed reducer | |
CN101776115B (en) | Pin capable of preventing lubricating oil leakage and application thereof | |
JP4933417B2 (en) | Reduction gear | |
JP4819109B2 (en) | Connection structure and connection method between motor shaft and hollow shaft | |
CN109611531A (en) | A kind of hypoid gear speed reducer of adjustable clearance | |
JP2966698B2 (en) | Seal unit for shaft sealing device | |
JP2005188729A (en) | Shaft seal part structure for dip-feed lubrication type transmission gear |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20220107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230404 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230531 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20230531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230912 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7364500 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |