JP7364203B2 - 検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7364203B2
JP7364203B2 JP2019008696A JP2019008696A JP7364203B2 JP 7364203 B2 JP7364203 B2 JP 7364203B2 JP 2019008696 A JP2019008696 A JP 2019008696A JP 2019008696 A JP2019008696 A JP 2019008696A JP 7364203 B2 JP7364203 B2 JP 7364203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
robots
robot
inspected
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019008696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020116669A (ja
Inventor
晃 松本
哲也 伊藤
睦 伊藤
友貴 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Communication Systems Ltd
Original Assignee
NEC Communication Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Communication Systems Ltd filed Critical NEC Communication Systems Ltd
Priority to JP2019008696A priority Critical patent/JP7364203B2/ja
Publication of JP2020116669A publication Critical patent/JP2020116669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7364203B2 publication Critical patent/JP7364203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、検査対象物を検査する検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラムに関する。
プラント、インフラ等で用いられる設備、機械、輸送機、建造物、道路、滑走路などの物体は、経年劣化による事故を未然に防止するために、検査(点検)を行う必要がある。例えば、空港においては、航空法施行規則(省令)により、空港管理者が点検・評価結果などに基づいた設備、飛行機、滑走路等の維持が必要とされており、それらの点検を行うことが求められている。滑走路の点検(舗装点検)は、飛行機が利用している間は実施できないため、広大な範囲を基本的に運用時間外に実施しなければならない。舗装点検において、検査の1つに打診検査(打音検査)がある。打音検査は、専門技術を持った人がハンマーを使用して実施するほか、特許文献1~4に示されるような専用の打音検査機(損傷部調査用打音装置、外壁診断装置、コンクリート打設箇所検査装置、打音検査装置)を用いて実施することができる。
特許5651739号公報 特開平8-145963号公報 特開2001-201488号公報 特開2016-024094号公報
IEEE Standard for Information technology-Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks- Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications. 3GPP Specification series TS 36(http://www.3gpp.org/dynareport/36-series.htm)
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、専用の検査機を用いた打音検査では、現状、人が検査機を操作している状況であり、検査機を操作する技術が必要なほか、全体を検査するのに時間がかかるという問題がある。
ところで、MMS(Mobile Mapping System:移動体計測システム)のような自動車型で道路の表面を検査する自動車型検査機がある。しかしながら、このような自動車型検査機では、専門のドライバが必要となるほか、検査機が大型かつ高価になり、さらに打音検査で実施できていた深層部の検査ができないという問題があり、特許文献1~4に示されるような打音検査機の代わりにはならない。
本発明の主な課題は、検査時間を短縮することに貢献することができる検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の視点に係る検査ロボットは、少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットである。前記検査ロボットは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備える。前記検査ロボットは、前記他の検査ロボットとの間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部を備える。
第2の視点に係る検査システムは、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムである。前記複数の検査ロボットは、前記第1の視点に係る検査ロボットである。
第3の視点に係る検査システムは、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、複数の検査ロボットと、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、を備える。前記複数の検査ロボットは、それぞれ、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備える。前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部を備える。
第4の視点に係る検査システムは、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、複数の検査ロボットと、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、を備える。前記情報処理装置は、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備える。前記情報処理装置は、前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、を備える。
第5の視点に係る情報処理装置は、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置である。前記複数の検査ロボットは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する。前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部を備える。
第6の視点に係る情報処理装置は、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置である。前記情報処理装置は、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備える。前記情報処理装置は、前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部を備える。
第7の視点に係る検査方法は、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査方法である。前記検査方法は、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有、又は、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で一括管理するステップを含む。前記検査方法は、前記検査ロボット又は前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定するステップを含む。
第8の視点に係るプログラムは、少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットで実行されるプログラムである。前記プログラムは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記検査ロボットと前記他の検査ロボットとの間で共有させる処理を実行させる。前記プログラムは、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を実行させる。
第9の視点に係るプログラムは、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムである。前記プログラムは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有させる処理を実行させる。前記プログラムは、前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を実行させる。
第10の視点に係るプログラムは、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムである。前記プログラムは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記情報処理装置で一括管理する処理を実行させる。前記プログラムは、前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を実行させる。
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
前記第1~第10の視点によれば、検査時間を短縮することに貢献することができる。
実施形態1に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態1に係る検査システムにおける検査ロボットの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態1に係る検査システムの検査中の状態の一例を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る検査システムの検査終了の状態の一例を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る検査システムにおける検査ロボットの情報処理部の動作を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態2に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態3に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態4に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態5に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態6に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態7に係る検査システムにおける検査ロボットの情報処理部の動作を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態8に係る検査ロボットの構成を模式的に示したブロック図である。 ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
以下に説明する本開示では、モード1に係る検査ロボット及びその変形モードを適宜選択して組み合わせることが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットとして、少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットであって、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、前記他の検査ロボットとの間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、を備えたものとすることが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記検査ロボットが検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットのいずれもが検査中でないときに、前記検査ロボットで検査を開始する処理と、前記他の検査ロボットが検査中であるときに、前記検査ロボットで検査を開始しないで任意のランダム時間待機する処理と、前記検査ロボットが前記ランダム時間待機中に、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットのいずれもが検査中でなくなったときに、前記検査ロボットで検査を開始する処理と、をさらに行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、前記検査ロボットを駆動する駆動部と、をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を制御する処理を行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、前記検査ロボットを駆動する駆動部と、をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を主動させる処理を行い、前記他の検査ロボットは、前記検査ロボットの位置に応じて従動することが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットは、前記検査ロボットを駆動する駆動部をさらに備え、前記他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて主動し、前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記他の検査ロボットの位置に応じて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を従動する処理を行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットは、前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、前記検査アクチュエータが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部と、をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部及び前記検査センサ部を制御する処理を行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記他の検査ロボットは、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、前記検査ロボットは、前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御する処理を行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットは、前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部を制御する処理を行い、前記他の検査ロボットは、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出することが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて動作し、かつ、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、前記検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御する処理を行うことが可能である。
前記モード1に係る検査ロボットの変形モードとして、前記検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、前記検査ロボットを駆動する駆動部と、前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、をさらに備え、前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部を動作させる処理と、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部を制御する処理と、を行い、前記他の検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出することが可能である。
本開示では、モード2に係る検査システム及びその変形モードを適宜選択して組み合わせることが可能である。
前記モード2に係る検査システムとして、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、前記複数の検査ロボットは、前記モード1に係る検査ロボットとすることが可能である。
前記モード2に係る検査システムの変形モードとして、前記複数の検査ロボットは、前記モード1に係る検査ロボットの変形モードのいずれかとすることが可能である。
本開示では、モード3に係る検査システム及びその変形モードを適宜選択して組み合わせることが可能である。
前記モード3に係る検査システムとして、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、複数の検査ロボットと、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、を備え、前記複数の検査ロボットは、それぞれ、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備え、前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部を備えることが可能である。
本開示では、モード4に係る検査システム及びその変形モードを適宜選択して組み合わせることが可能である。
前記モード4に係る検査システムとして、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、複数の検査ロボットと、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、を備える。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲が、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整する処理をさらに行うことが可能である。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でないときに、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットで検査を開始する処理と、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが検査中であるときに、前記検査ロボットで検査を開始しないで任意のランダム時間待機する処理と、前記検査ロボットが前記ランダム時間待機中に、前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でなくなったときに、前記検査ロボットで検査を開始する処理と、をさらに行うことが可能である。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記複数の検査ロボットは、それぞれ、現在位置情報を取得する位置情報取得部と、前記検査ロボットを駆動する駆動部と、をさらに備え、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記駆動部を動作させる処理をさらに行うことが可能である。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、前記検査ロボットを駆動する駆動部と、をさらに備え、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、前記他の検査ロボットを駆動する駆動部をさらに備え、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を主動させる処理と、前記検査ロボットの位置に応じて前記他の検査ロボットの前記駆動部の動作を従動させる処理と、を行うことが可能である。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記複数の検査ロボットは、それぞれ、検査する際に前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、前記検査アクチュエータが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部と、をさらに備え、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記複数の検査ロボットの前記検査アクチュエータ部及び前記検査センサ部を制御する処理を行うことが可能である。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、検査する際に前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部をさらに備え、前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記他の検査ロボットの前記検査アクチュエータ部、及び、前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御するように処理することが可能である。
前記モード3、4に係る検査システムの変形モードとして、前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、前記検査ロボットを駆動する駆動部と、検査する際に前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、をさらに備え、前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を制御する処理と、前記他の検査ロボットの前記検査アクチュエータ部、及び、前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御する処理と、を行うことが可能である。
本開示では、モード5に係る情報処理装置が可能である。
前記モード5に係る情報処理装置として、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置であって、前記複数の検査ロボットは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶し、前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部を備えることが可能である。
本開示では、モード6に係る情報処理装置が可能である。
前記モード6に係る情報処理装置として、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置であって、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部と、を備えることが可能である。
本開示では、モード7に係る検査方法及びその変形モードを適宜選択して組み合わせることが可能である。
前記モード7に係る検査方法として、複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査方法であって、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有、又は、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で一括管理するステップと、前記検査ロボット又は前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定するステップと、を含むことが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記検査ロボット又は前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲が、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整するステップを含むことが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でないときに、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットで検査を開始するステップと、前記複数の検査ロボットにおける前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが検査中であるときに、前記検査ロボットで検査を開始しないで任意のランダム時間待機するステップと、前記検査ロボットが前記ランダム時間待機中に、前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でなくなったときに、前記検査ロボットで検査を開始するステップと、をさらに含むことが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記複数の検査ロボットは、それぞれ、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて動作することが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて主動し、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、前記検査ロボットの位置に応じて従動することが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記複数の検査ロボットは、それぞれ、検査する際、前記検査対象物に入力を与え、前記入力により前記検査対象物で発生した出力を検出することが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、検査する際に前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出することが可能である。
前記モード7に係る検査方法の変形モードとして、前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて動作し、かつ、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、検査する際に前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出することが可能である。
本開示では、モード8に係るプログラムが可能である。
前記モード8に係るプログラムとして、少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットで実行されるプログラムであって、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記検査ロボットと前記他の検査ロボットとの間で共有させる処理と、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、を実行させることが可能である。
本開示では、モード9に係るプログラムが可能である。
前記モード9に係るプログラムとして、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムであって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有させる処理と、前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、を実行させることが可能である。
本開示では、モード10に係るプログラムが可能である。
前記モード10に係るプログラムとして、検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムであって、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記情報処理装置で一括管理する処理と、前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、を実行させることが可能である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
[実施形態1]
実施形態1に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。図2は、実施形態1に係る検査システムにおける検査ロボットの構成を模式的に示したブロック図である。
検査システム1は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cを用いて検査を行うシステムである(図1参照)。なお、検査ロボット10A、10B、10Cの台数は図1では3台となっているが、2台以上であればよい。検査として、例えば、空港、道路などの舗装、壁、構造物などの打診検査、打音検査、放射線透過検査、超音波探傷検査、磁気探傷検査、浸透探傷検査、渦電流探傷検査、耐圧リーク検査、歪み検査、赤外線、電波などを用いた非破壊検査が含まれる。検査システム1は、鉄鋼・製鉄、造船・重機、重電・機械、原子力関連、電力関連、石油・科学、ガス・水道、土木・橋梁、建築、医療、食料などの分野で利用することができる。検査システム1は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cを有する。
検査ロボット10(10A、10B、10C)は、他の検査ロボット10と協働して自律的かつ自動的に検査を行うロボット(装置、機械)である(図1、図2参照)。検査ロボット10は、主な構成部として、駆動部11と、検査アクチュエータ部12と、検査センサ部13と、駆動制御部14と、検査制御部15と、情報処理部16と、位置情報取得部17と、記憶部18と、通信部19と、を有する。検査ロボット10には、例えば、プロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェイス等を含むハードウェア資源(例えば、情報処理装置、コンピュータ)を有するものを用いることができる。この場合、ハードウェア資源は、プログラムを記憶するメモリを利用しながら、プロセッサにおいて当該プログラムを実行することにより、仮想的な、情報処理部16を実現するようにしてもよい。
駆動部11は、検査ロボット10を移動させるための機能部である(図2参照)。駆動部11は、駆動制御部14によって制御される。駆動部11には、例えば、車輪とモータから構成されるユニットを用いることができる。
検査アクチュエータ部12は、検査を行うために検査対象物に対して入力を与える機能部である(図2参照)。検査アクチュエータ部12は、検査制御部15によって制御される。入力として、例えば、衝撃力、放射線、超音波、磁気、浸透液、交流電流、真空圧、RGB(Red-Green-Blue)光、赤外線、電波等が挙げられる。検査アクチュエータ部12には、例えば、打音検査を行うものであれば、検査対象物である路面をたたく動作を行うハンマー、当該ハンマーの打ち付ける動作を行うモータ、ばね等から構成されるものを用いることができる。
検査センサ部13は、検査アクチュエータ部12から検査対象物に入力を与えて当該検査対象物で発生した出力を検出(取得)する機能部である(図2参照)。検査センサ部13は、検査制御部15によって制御される。出力として、例えば、音、放射線、超音波、磁気、交流電流、圧力、RGB光、赤外線、電波等が挙げられる。検査センサ部13には、例えば、打音検査であれば、検査アクチュエータ部12のハンマーが叩いたことにより発生した音を検出するマイクを用いることができる。検査センサ部13は、検出された出力に係るデータ(検査データ)を、検査制御部15に向けて出力する。
駆動制御部14は、駆動部11を制御する機能部である(図2参照)。駆動制御部14は、情報処理部16によって制御される。
検査制御部15は、検査アクチュエータ部12及び検査センサ部13を制御する機能部である(図2参照)。検査制御部15は、情報処理部16によって制御される。検査制御部15は、例えば、打音検査であれば、検査アクチュエータ部12に係るハンマーが叩くタイミングと、検査センサ部13に係るマイクが音を検出するタイミングと、を制御する。検査制御部15は、検査センサ部13からの検査データを取得して情報処理部16に向けて出力する。
情報処理部16は、所定の情報処理を行う機能部である(図2参照)。情報処理部16は、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、記憶部18、及び通信部19を制御する。情報処理部16は、各種の情報処理(図5のステップA1~A19)を行う。情報処理部16の各種の情報処理の詳細(図5参照)については、後述する。
位置情報取得部17は、検査ロボット10の現在位置に係る情報(現在位置情報)を取得する機能部である(図2参照)。位置情報取得部17は、情報処理部16によって制御される。位置情報を取得する方法として、例えば、GPS(Global Positioning System)やBluetoothビーコンを利用した位置測位システムなどの既存技術を使用することができる。位置情報取得部17は、取得した現在位置情報を情報処理部16に向けて出力する。
記憶部18は、各種のデータを記憶する機能部である(図2参照)。記憶部18は、情報処理部16によって制御される。記憶部18は、検査エリア情報を記憶する。検査エリア情報は、検査を行う検査エリア(図3の2)を所定の範囲(例えば、検査可能範囲70A、70B、70C)ごとに細分化した各サイトについて、検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報、及び、検査結果(未検査の場合は結果なし)と、を含む。
通信部19は、別の検査ロボット10と通信可能に接続する機能部である(図2参照)。通信部19は、情報処理部16によって制御される。通信部19は、例えば、非特許文献1や非特許文献2に基づくような、実際に無線通信を行うものを用いることができる。ここでは、説明の簡略化のために全て同じ無線仕様の通信部19としているが、異なる仕様であっても情報を共有できるのであれば、特に同種類に限定されるものではない。通信部19には、例えば、無線通信、音声通信、光通信などを用いることができる。
次に、実施形態1に係る検査システムにおける検査ロボットの情報処理部の動作について図面を用いて説明する。図3は、実施形態1に係る検査システムの検査中の状態の一例を模式的に示したイメージ図である。図4は、実施形態1に係る検査システムの検査終了の状態の一例を模式的に示したイメージ図である。図5は、実施形態1に係る検査システムにおける検査ロボットの情報処理部の動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、検査ロボットの構成については、図2を参照されたい。
前提として、ここでは、図2に示す検査ロボット10を3台(それぞれ10A、10B、10C)使用し、図3のように検査エリア2の路面を検査(ここでは打音検査)する例を説明する。なお、検査エリア情報は、あらかじめ各検査ロボット10(10A、10B、10C)の記憶部18に記憶されているものとする。
図3において、検査ロボット10A、10B、10Cの周囲の斜線の領域(検査ロボット10A、10B、10Cの本体の領域を含む)は、それぞれの現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲70A、70B、70Cを示している。ここでは、説明の簡略化のために検査可能範囲70A、70B、70Cは、検査ロボット10A、10B、10Cの本体の面積より広くなっているが、狭くてもよい。検査可能範囲70A、70B、70Cに係る情報は、あらかじめ記憶部18に格納しておくか、または、最小のエリアとしておいて検査を実施しながらそのエリアを調整してもよい。
また、図3において、検査可能範囲70A、70B、70Cの周囲の点線で囲まれた領域は、検査ロボット10A、10B、10C(検査アクチュエータ部12)が検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲71A、71B、71Cを示している。例えば、打音検査であれば、1台の検査ロボット10に備わる検査アクチュエータ部12のハンマーが叩いている音が伝わり、別の検査ロボット10の検査結果に影響してしまう範囲となる。
さらに、図5では、図3、図4の検査ロボット10Aの動作を説明する。検査ロボット10B、10Cについても検査ロボット10Aの動作と同様の動作を行う。
まず、又は、ステップA19の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査ロボット10Aの位置情報取得部17から検査ロボット10A自身の現在位置に係る情報(現在位置情報)を取得する(ステップA1)。
次に、検査ロボット10Aの情報処理部16は、ステップA1で取得した検査ロボット10A自身の現在位置情報と、記憶部18に記憶されている検査エリア情報と、を参照して、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態が「検査済み」か否かを判断する(ステップA2)。「検査済み」である場合(ステップA2のYES)、ステップA15に進む。
「検査済み」でない場合(ステップA2のNO)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態を「検査中」とするように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA3)。
ステップA3の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア情報の共有のため、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態情報を、通信部19を通じて他の検査ロボット10B、10Cに送信する(ステップA4)。
ここで、ステップA4での検査ロボット10A自身の状態情報は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態が「検査中」である情報である。
ステップA4の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア情報の共有のため、他の検査ロボット10B、10Cの状態情報を、通信部19を通じて受信し、受信された他の検査ロボット10B、10Cの状態情報の内容が反映されるように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA5)。
ここで、ステップA5での他の検査ロボット10B、10Cの状態情報は、検査エリア2における検査ロボット10B、10Cの現在位置に対応するサイトの状態が「検査中」である情報である。
ステップA5の後、又は、検査データが取得できない場合(ステップA9のNO)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、記憶部18に記憶されている検査エリア情報(最新の情報)を参照して、検査ロボット10A自身の現在位置の検査影響範囲71Aが、他の検査ロボット10B、10Cの現在位置の検査可能範囲70B、70Cの少なくとも一部と重なるか否かを判断する(ステップA6)。検査影響範囲71Aが検査可能範囲70B、70Cの少なくとも一部と重ならない場合(ステップA6のNO)、ステップA8に進む。
検査影響範囲71Aが検査可能範囲70B、70Cの少なくとも一部と重なる場合(ステップA6のYES)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査タイミングを調整(先に検査を実施するか後に検査を実施するか決定)する(ステップA7)。
ここで、検査タイミングを調整する方法として、以降に示す「同時間に検査しないように制御する方法」を用いることができ、その他の既存技術を用いることができる。
図3の例では、検査ロボット10Aの検査影響範囲71Aは検査ロボット10Bの検査可能範囲70Bと重なっており、検査ロボット10Bの検査影響範囲71Bは検査ロボット10A、10Cの検査可能範囲70A、70Cと重なっており、検査ロボット10Cの検査影響範囲71Cは検査ロボット10Bの検査可能範囲70Bと重なっている。そのため、検査ロボット10A、10B、10Cの各情報処理部16は、お互いに、検査タイミングを調整することになる。ここでは、4色定理を用いて、検査中のエリアを塗分けるアルゴリズムを用い、同じ色のところは同時に検査を行うように調整するものとする。その結果、検査ロボット10A、10Cの両方が先に同時に検査を実施し、その後、検査ロボット10Bが検査を実施するように、検査タイミングが調整される。また、検査ロボット10A、10B、10Cの検査影響範囲71A、71B、71Cに存在する他の検査ロボット10A、10B、10Cの数が多い場合に4色定理を用いて検査タイミングを調整し、少ない場合はランダムな時間を待って検査するように切り替えるようにしてもよい。なお、上記の例では、4色定理を用いて検査タイミングを調整したが、他の方法であってもよい。
ステップA7の後、又は、検査影響範囲71Aが検査可能範囲70B、70Cの少なくとも一部と重ならない場合(ステップA6のNO)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査制御部15を通じて検査アクチュエータ部12と検査センサ部13を用いて検査を実施する(ステップA8)。
なお、ステップA7の検査タイミングを調整した場合、ステップA8では、検査タイミングの調整に応じて、検査制御部15を通じて検査アクチュエータ部12と検査センサ部13を用いて検査を実施する。検査影響範囲71Aが検査可能範囲70B、70Cの少なくとも一部と重ならない場合(ステップA6のNO)、ステップA8では、検査タイミングの調整を行うことなく検査を実施する。
ステップA8の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、所定時間以内に、検査センサ部13から検査制御部15を通じて検査データを取得できたか否かを判断する(ステップA9)。検査データを取得できない場合(ステップA9のNO)、ステップA6に戻る。
検査データを取得できた場合(ステップA9のYES)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、取得した検査データに基づいて、当該検査データに対して所定の処理を行って、正常か否かを判定する(ステップA10)。
ここで、ステップA10では、例えば、打音検査であれば、検査センサ部13に係るマイクで検出した音声データ(検査データ)に対して周波数解析して周波数成分ごとの音の強さに係るデータ(解析データ)とし、当該解析データと、予め記憶部18で記憶しておいた正常時の音の強さに係るデータと、を比較して、予め設定された所定値以上異なる場合に「異常」と判定し、そうでない場合(当該所定値未満の場合)に「正常」と判定する。
ステップA10の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、ステップA10で判定された検査結果を、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの検査結果とするように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA11)。
ステップA11の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態を「検査済み」とするように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA12)。
ここで、図3の例では、検査ロボット10A、10Cが先に検査済みとなり、その後、調整された検査タイミングで検査ロボット10Bが検査済みとなる。
ステップA12の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態情報、及び、ステップA10で判定された検査結果を、通信部19を通じて他の検査ロボット10B、10Cに送信する(ステップA13)。
ここで、ステップA13での検査ロボット10A自身の状態情報は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの状態が「検査済み」である情報である。
次に、検査ロボット10Aの情報処理部16は、他の検査ロボット10B、10Cの状態情報及び検査結果を、通信部19を通じて受信し、受信された他の検査ロボット10B、10Cの状態情報及び検査結果の内容が反映されるように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA14)。
ここで、ステップA14での他の検査ロボット10B、10Cの状態情報は、検査エリア2における検査ロボット10B、10Cの現在位置に対応するサイトの状態が「検査済み」である情報である。
ステップA14の後、又は、「検査済み」である場合(ステップA2のYES)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、記憶部18に記憶されている検査エリア情報(最新の情報)を参照して、検査エリア2の全てのサイトを検査したか否かを判断する(ステップA15)。検査エリア2の全てのサイトを検査した場合(ステップA15のYES;例えば、図5参照)、終了する。
検査エリア2の全てのサイトを検査していない場合(ステップA15のNO;例えば、図4参照)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの次に検査するサイト(例えば、1つ前方にある検査済みでないサイト)の状態を「移動中」とするように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA16)。
ステップA16の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの次に検査するサイトの状態情報を、通信部19を通じて他の検査ロボット10B、10Cに送信する(ステップA17)。
ここで、ステップA17での検査ロボット10A自身の状態情報は、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの次に検査するサイトの状態が「移動中」である情報である。
次に、検査ロボット10Aの情報処理部16は、他の検査ロボット10B、10Cの状態情報を、通信部19を通じて受信し、受信された他の検査ロボット10B、10Cの状態情報の内容が反映されるように、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を更新する(ステップA18)。
ここで、ステップA18での他の検査ロボット10B、10Cの状態情報は、検査エリア2における検査ロボット10B、10Cの現在位置に対応するサイトの次に検査するサイトの状態が「移動中」である情報である。
ステップA18の後、検査エリア2における検査ロボット10A自身の現在位置に対応するサイトの次に検査するサイトに移動するように、駆動制御部14を通じて駆動部11を制御し(ステップA19)、その後、ステップA1に戻り、検査を実施することになる。
ここで、図3の例では、検査ロボット10A、10Cが先に移動し、その後、検査ロボット10Bが移動することになる。また、図3の例では、目的地はそれぞれ図の下方向に決定された位置となっている。また、図3の検査エリア2において、検査ロボット10A、10B、10Cから図の上方向の領域は検査が済んだ検査済エリア3となっており、検査ロボット10A、10B、10Cから図の下方向の領域はまだ検査が行われていない未検査エリア4となっており、検査ロボット10A、10B、10Cがいる領域は移動中又は検査中のエリアとなる。検査済エリア3は、記憶部18に記憶された検査エリア情報における検査済みの状態と一致している。検査ロボット10A、10B、10Cがいる領域は、記憶部18に記憶された検査エリア情報における移動中又は検査中の状態と一致している。
また、次に検査するサイトを選択する方法については、特に指定しないが、検査ロボット10Aから最も近い未検査のサイトを対象とする方法や、検査ロボット10A、10B、10Cの互いの距離をなるべく離れるようにした未検査のサイトを対象とする方法などを用いることができる。
実施形態1によれば、以下のような効果を奏する。
第1の効果は、検査時間を短縮することに貢献することができる点である。その理由は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cが、任意に移動しながら、同時間帯に並列に検査を実施するためである。
第2の効果は、無駄のない検査が可能である点である。その理由は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cで検査に関する情報、すなわち、検査エリア2が細分化されたサイトにおいて検査済みかどうか、検査中かどうか、次のサイトへの移動中かどうかの状態情報や検査結果を共有することで、検査タイミングが重複しないように(近傍の検査ロボット10A、10B、10Cと同時間、同間隔に検査しないように)検査を実施することができるからである。また、早く検査が終わった検査ロボット10A、10B、10Cから次のサイトを検査することが可能であるからである。
第3の効果は、センサ誤差を減らし、検査の精度が向上する点である。その理由は、1台の検査ロボット10A、10B又は10Cの検査結果が異常と判断した際に、別の検査ロボット10A、10B又は10Cでも検査するように制御して、複数回チェックできるためである。
第4の効果は、あらかじめ指定した重点的に検査したい特定箇所での検査の精度が向上する点である。その理由は、特定の箇所を複数の検査ロボット10A、10B、10C間で共有してチェックするように制御することにより、複数回チェックできるためである。
第5の効果は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cを使用した際に正しく検査が可能となる点である。その理由は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cで検査時間が重ならないためである。
第6の効果は、複数の検査ロボット10A、10B、10Cを使用した際に正しくかつ効率的に検査することが可能となる点である。その理由は、お互いに干渉する複数の検査ロボット10A、10B、10C間のみ打診の時間が重ならないようにし、同時打診しても干渉しないロボット同士は同時に検査するように検査タイミングを調整するからである。
近年、専門技術者に代わりロボット技術の導入が期待されている。複数のロボットを用いて検査を実施すれば、単純に効率よく検査をすることができるようにも思える。しかしながら、複数のロボットを用いて検査を実施すると、無駄が生じ時間がかかってしまうことがある。例えば、打音検査では周囲の音響環境によっては検査が失敗する場合がある。2台のロボットを用いて検査を実施する際、途中で一方のロボットが実施した打診検査が失敗してリトライして時間がかかっていても、他方のロボットは早く終了した場合でも、その遅れを考慮しないために時間が無駄にかかってしまう。また、打音検査で実施する際の音は周囲の打音検査に影響するために、複数のロボットを使って打音検査を実施すると、複数台のロボットそれぞれが、隣接するロボットからの打音の影響がないようにあらかじめ人が計算して、設置位置や開始時間などをずらす必要があり実施が困難である。この点で、実施形態1に係る検査システムによれば、複数のロボット間で検査に係る情報を共有しているので、近傍のロボットと同時間、同間隔に検査しないように検査を実施することができるようになり、無駄なく効率よく検査をすることに貢献することができるようになる。
[実施形態2]
実施形態2に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図6は、実施形態2に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態2は、実施形態1の変形例であり、図6に示すように、検査ロボット20A、20B内には情報処理部(図2の16)を設けず、複数の検査ロボット20A、20Bとネットワーク5を介して通信可能に接続された情報処理装置80の情報処理部81で一括して情報処理するようにしたものである。
なお、検査ロボット20Aと20Bとは同じ構成である。検査ロボット20A、20Bの駆動部11、検査アクチュエータ部12、検査センサ部13、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、記憶部18、及び、通信部19は、図2の検査ロボット10の駆動部11、検査アクチュエータ部12、検査センサ部13、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、記憶部18、及び、通信部19と同様である。
情報処理装置80は、図1の複数の検査ロボット10A、10B、10Cの情報処理部(図2の16)を1つに集約した情報処理部81を有し、検査ロボット20A、20Bと通信可能にする通信部82を有する。情報処理部81は、図5に示したフローチャート図と同様な動作を検査ロボット10A、10B、10Cの台数分行う。
実施形態2によれば、実施形態1と同様に、検査時間を短縮することに貢献することができるとともに、それぞれの検査ロボット20A、20Bにおいて情報処理部を省略することができ、検査ロボット20A、20Bのコストを低減させることができる。なお、ここでは2台の検査ロボット20A、20Bを用いたが、3台以上であっても同様であり、台数が多いほどコスト削減効果が高くなる。
[実施形態3]
実施形態3に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図7は、実施形態3に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態3は、実施形態2の変形例であり、図7に示すように、検査ロボット30A、30B内には記憶部(図6の18)を設けず、複数の検査ロボット30A、30Bとネットワーク5を介して通信可能に接続された情報処理装置80の記憶部83で検査エリア情報を一括管理するようにしたものである。
なお、検査ロボット30Aと30Bとは同じ構成である。検査ロボット30A、30Bの駆動部11、検査アクチュエータ部12、検査センサ部13、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、及び、通信部19は、図6の検査ロボット20Aの駆動部11、検査アクチュエータ部12、検査センサ部13、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、及び、通信部19と同様である。
情報処理装置80は、図6の複数の検査ロボット20A、20Bの記憶部(図6の18)を1つに集約した記憶部83を有する。情報処理装置80は、図6の情報処理装置80と同様な情報処理部81及び通信部82を有する。情報処理部81は、図5に示したフローチャート図と同様な動作を検査ロボットの台数分行うが、記憶部83で検査エリア情報を一括管理しているので、複数の検査ロボット間で行っていた状態情報の共有化に関する情報処理(図5のステップA4、A5、A13、A14、A17、A18)を省略している。
実施形態3によれば、実施形態2と同様に、検査時間を短縮することに貢献することができるとともに、記憶部83で検査エリア情報を一括管理することで、それぞれの検査ロボット30A、30B内の記憶部を省略することができ、検査ロボット30A、30Bのコストを低減させることができる。なお、ここでは2台の検査ロボット30A、30Bを用いたが、3台以上であっても同様であり、台数が多いほどコスト削減効果が高くなる。また、複数の検査ロボット間で行っていた状態情報の共有化に関する情報処理を省略することができるので、通信負荷を低減させることができる。
[実施形態4]
実施形態4に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図8は、実施形態4に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態4は、実施形態3の変形例であり、図8に示すように、位置情報取得部17を持つ検査ロボット30と、位置情報取得部を持たない検査ロボット40A、40Bと、を混在させたものである。検査ロボット30は位置情報取得部17で取得した位置情報に基づいて主動(自主的に移動、動作)する主動ロボットとなり、検査ロボット40A、40Bは検査ロボット30の位置に応じて従動(従属的に移動、動作)する従動ロボットとなる。
検査ロボット40A、40Bは、位置情報を検出する代わりに、検査ロボット30と物理的にロープなどで接続するようにすることができる。また、検査ロボット40A、40Bは、距離センサ(図示せず)を用いて検査ロボット40A、40B内の駆動制御部14が、周囲の検査ロボット30、40A、40Bとの距離を一定にするように駆動部11を制御するようにすることができる。
なお、検査ロボット40Aと40Bとは同じ構成である。検査ロボット40A、40Bの駆動部11、検査アクチュエータ部12、検査センサ部13、駆動制御部14、検査制御部15、及び、通信部19は、図7の検査ロボット30Aの駆動部11、検査アクチュエータ部12、検査センサ部13、駆動制御部14、検査制御部15、及び、通信部19と同様である。
また、検査ロボット30は、図7の検査ロボット30Aと同様である。さらに、情報処理装置80は、図7の情報処理装置80と同様である。情報処理装置80の情報処理部81は、図5に示したフローチャート図と同様な動作を検査ロボットの台数分行うが、複数の検査ロボットで行っていた位置情報の取得に関する情報処理(図5のステップA1)を、検査ロボット30に係る1台分のみ行う。
実施形態4によれば、実施形態3と同様に、検査時間を短縮することに貢献することができるとともに、位置情報取得部17を有する検査ロボット30と、その周囲に位置情報取得部を有さない検査ロボット40A、40Bを配置して検査を実施することができ、検査ロボット40A、40B内の位置情報取得部を省略することで、検査ロボット40A、40Bのコストを低減させることができる。ここでは位置情報取得部のない検査ロボット40A、40Bを2台用いたが、3台以上であっても同様であり、台数が多いほどコスト削減効果が高くなる。
[実施形態5]
実施形態5に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図9は、実施形態5に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態5は、実施形態3の変形例であり、図9に示すように、検査センサ部13を有し、かつ、検査アクチュエータ部12を有さない検査ロボット50と、検査アクチュエータ部12を有し、かつ、検査センサ部13を有さない検査ロボット51A、51Bと、を用いたものである。
図9の例では、2台の検査ロボット51A、51Bの各検査アクチュエータ部12によって検査対象物に対して入力(例えば、衝撃力)を与える際に、検査ロボット50の検査センサ部13によって検査対象物で発生した出力(例えば、音)を検出できる範囲に検査ロボット50が移動して、検査ロボット50の検査センサ部13で検出された検査データを取得する。
なお、検査ロボット50、51A、51Bの駆動部11、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、及び、通信部19は、図7の検査ロボット10の駆動部11、駆動制御部14、検査制御部15、位置情報取得部17、及び、通信部19と同様である。
また、情報処理装置80は、図7の情報処理装置80と同様である。情報処理装置80の情報処理部81は、図5に示したフローチャート図と同様な動作を検査ロボットの台数分行うが、図5のステップA8の検査を実施する際、検査ロボット50の検査センサ部13と、検査ロボット51A、51Bの各検査アクチュエータ部12とが協働するように、検査ロボット50の検査制御部15を介して検査センサ部13を制御し、検査ロボット51A、51Bの検査制御部15を介して検査アクチュエータ部12を制御する。
実施形態5によれば、実施形態3と同様に、検査時間を短縮することに貢献することができるとともに、検査ロボット50において検査アクチュエータ部を省略することができ、また、検査ロボット51A、51Bにおいて検査センサ部を省略することができ、検査ロボット50、51A、51Bのコストを低減させることができる。ここでは2台の検査ロボット51A、51Bを用いたが、3台以上であっても同様で、台数が多いほどコスト削減効果が高くなる。
[実施形態6]
実施形態6に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図10は、実施形態6に係る検査システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施形態6は、実施形態5の変形例であり、図10に示すように、図9の検査ロボット50の代わりに、駆動部11、駆動制御部14、及び、位置情報取得部17を有さない検査ロボット60を所定の位置に設置するようにしたものである。
図10の例では、固定的に設置された検査ロボット60の周囲を、2台の検査ロボット51A、51Bが場所を変えながら検査アクチュエータ部12によって検査対象物に入力を与える。
なお、検査ロボット60の検査センサ部13、検査制御部15、及び、通信部19は、図9の検査ロボット50の検査センサ部13、検査制御部15、及び、通信部19と同様である。また、検査ロボット51A、51Bは、図9の検査ロボット51A、51Bと同様である。さらに、情報処理装置80は、図9の情報処理装置80と同様である。ここでは2台の検査ロボット51A、51Bを用いたが、3台以上であってもよい。
実施形態6によれば、実施形態5と同様に、検査時間を短縮することに貢献することができるとともに、検査ロボット60内の駆動部、駆動制御部、及び、位置情報取得部17を省略することができ、検査ロボット60のコストを低減させることができる。
[実施形態7]
実施形態7に係る検査システムについて図面を用いて説明する。図11は、実施形態7に係る検査システムにおける検査ロボットの情報処理部の動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、検査システム及び検査ロボットの構成については図1及び図2を参照されたい。
実施形態7は、実施形態1の変形例であり、検査タイミングに関する情報を共有しないで、無線通信のCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance:搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式)の動作と類似の動作を用いて、近傍の検査ロボットと同時刻に検査しないようにタイミング制御するために、検査する前にランダム時間待ってから検査するようにしたものである。
検査システム及び検査ロボットは、図1の検査システム1、及び、図2の検査ロボット10(10A、10B、10C)と同様なものを用いることができる。検査ロボット10Aの情報処理部16は、以下のような情報処理(動作)を行う。なお、検査ロボット10B、10Cについても検査ロボット10Aの動作と同様の動作を行う。
まず、図5のステップA1~A5と同じステップを行い(図11のステップA1~A5)、その後、又は、タイムアウト時間を経過した場合(ステップB4のYES)、若しくは、検査データを取得できない場合(ステップB6のNO)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を参照して、検査中の他の検査ロボット10B、10Cが有るか否かを判断する(図11のステップB1)。検査中の他の検査ロボット10B、10Cが無い場合(ステップB1のNO)、ステップB5に進む。
検査中の他の検査ロボット10B、10Cが有る場合(ステップB1のYES)、又は、タイムアウト時間を経過していない場合(ステップB4のNO)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査ロボット10Aを任意のランダム時間待機させる(図11のステップB2)。
ステップB2の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、記憶部18に記憶されている検査エリア情報を参照して、待機中に検査ロボット10A、10B、10Cのいずれもが検査中でなくなったか否かを判断する(図11のステップB3)。待機中に検査を開始した他の検査ロボット10B、10Cが無い場合(ステップB3のNO)、ステップB5に進む。
待機中に検査を開始した他の検査ロボット10B、10Cが有る場合(ステップB3のYES)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、待機を開始してから、予め設定されたタイムアウト時間を経過したか否かを判断する(図11のステップB4)。タイムアウト時間を経過していない場合(ステップB4のNO)、ステップB2に戻る。タイムアウト時間を経過した場合(ステップB4のYES)、ステップB1に戻る。
検査中の他の検査ロボット10B、10Cが無い場合(ステップB1のNO)、又は、待機中に検査を開始した他の検査ロボット10B、10Cが無い場合(ステップB3のNO)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、検査制御部15を通じて検査アクチュエータ部12と検査センサ部13を用いて検査を実施する(図11のステップB5)。
ステップB5の後、検査ロボット10Aの情報処理部16は、所定時間以内に、検査センサ部13から検査制御部15を通じて検査データを取得できたか否かを判断する(図11のステップB6)。検査データを取得できない場合(ステップB6のNO)、ステップB1に戻る。
検査データを取得できた場合(ステップB6のYES)、検査ロボット10Aの情報処理部16は、図5のステップA10~A19と同じステップを行い(図11のステップA10~A19)、その後、終了する。
なお、実施形態7では実施形態1に係る検査システムに適用した場合を例に説明したが、その他の実施形態3に係る検査システムに適用してもよい。
実施形態7によれば、実施形態1と同様に、検査時間を短縮することに貢献することができるとともに、正しくかつ効率的に検査を行うために共有する情報を減らすことができる。その理由は、検査影響範囲に存在する他の検査ロボットの数が少ない場合にのみ、ランダム時間待機して検査を実施するからである。
[実施形態8]
実施形態8に係る検査ロボットについて図面を用いて説明する。図12は、実施形態8に係る検査ロボットの構成を模式的に示したブロック図である。
検査ロボット10は、少なくとも1つの他の検査ロボット(例えば、図12の10と同様なもの)と協働して検査エリアの検査対象物を検査するロボットである。検査ロボット10は、記憶部18と、情報処理部16と、を有する。
記憶部18は、検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、検査ロボット10及び他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する。
情報処理部16は、前記他の検査ロボットとの間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、検査エリア情報に基づいて、検査済みのサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う。
実施形態8によれば、複数の検査ロボット10で検査エリア情報を共有して協働して検査を行うことによって、検査時間を短縮することに貢献することができる。
なお、実施形態1~8に係る検査ロボットの一部、実施形態1~7に係る情報処理装置は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図13に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源100は、内部バス104により相互に接続される、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェイス103等を備える。
なお、図13に示す構成は、ハードウェア資源100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源100は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ101等のユニットの数も図13の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ101がハードウェア資源100に含まれていてもよい。プロセッサ101には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
メモリ102には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
ネットワークインタフェイス103には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
ハードウェア資源100の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ102に格納されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットであって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、
前記他の検査ロボットとの間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、
を備える、
検査ロボット。
[付記2]
前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記検査ロボットが検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行う、
付記1記載の検査ロボット。
[付記3]
前記検査ロボットの前記情報処理部は、
前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットのいずれもが検査中でないときに、前記検査ロボットで検査を開始する処理と、
前記他の検査ロボットが検査中であるときに、前記検査ロボットで検査を開始しないで任意のランダム時間待機する処理と、
前記検査ロボットが前記ランダム時間待機中に、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットのいずれもが検査中でなくなったときに、前記検査ロボットで検査を開始する処理と、
をさらに行う、
付記1記載の検査ロボット。
[付記4]
前記検査ロボットは、
自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記検査ロボットを駆動する駆動部と、
をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を制御する処理を行う、
付記1乃至3のいずれか一に記載の検査ロボット。
[付記5]
前記検査ロボットは、
自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記検査ロボットを駆動する駆動部と、
をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を主動させる処理を行い、
前記他の検査ロボットは、前記検査ロボットの位置に応じて従動する、
付記1乃至3のいずれか一に記載の検査ロボット。
[付記6]
前記検査ロボットは、前記検査ロボットを駆動する駆動部をさらに備え、
前記他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて主動し、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記他の検査ロボットの位置に応じて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を従動する処理を行う、
付記1乃至3のいずれか一に記載の検査ロボット。
[付記7]
前記検査ロボットは、
前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、
前記検査アクチュエータが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部と、
をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部及び前記検査センサ部を制御する処理を行う、
付記1乃至6のいずれか一に記載の検査ロボット。
[付記8]
前記他の検査ロボットは、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、
前記検査ロボットは、前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御する処理を行う、
付記1記載の検査ロボット。
[付記9]
前記検査ロボットは、前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部を制御する処理を行い、
前記他の検査ロボットは、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する、
付記1記載の検査ロボット。
[付記10]
前記他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて動作し、かつ、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、
前記検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、検査する際に前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御する処理を行う、
付記1記載の検査ロボット。
[付記11]
前記検査ロボットは、
自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記検査ロボットを駆動する駆動部と、
前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、
をさらに備え、
前記検査ロボットの前記情報処理部は、
前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部を動作させる処理と、
検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部を制御する処理と、
を行い、
前記他の検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する、
付記1記載の検査ロボット。
[付記12]
複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、
前記複数の検査ロボットは、付記1記載の検査ロボットである、
検査システム。
[付記13]
前記複数の検査ロボットは、付記2又は3記載の検査ロボットである、
付記12記載の検査システム。
[付記14]
前記複数の検査ロボットは、付記4記載の検査ロボットである、
付記12又は13記載の検査システム。
[付記15]
前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、付記5記載の検査ロボットであり、
前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、付記6記載の検査ロボットである、
付記12又は13記載の検査システム。
[付記16]
前記複数の検査ロボットは、付記7記載の検査ロボットである、
付記12乃至15のいずれか一に記載の検査システム。
[付記17]
前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、付記8記載の検査ロボットであり、
前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、付記9記載の検査ロボットである、
付記12記載の検査システム。
[付記18]
前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、付記10記載の検査ロボットであり、
前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、付記11記載の検査ロボットである、
付記12記載の検査システム。
[付記19]
複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、
複数の検査ロボットと、
前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、
を備え、
前記複数の検査ロボットは、それぞれ、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備え、
前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部を備える、
検査システム。
[付記20]
複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、
複数の検査ロボットと、
前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、
を備える、
検査システム。
[付記21]
前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲が、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整する処理をさらに行う、
付記19又は20記載の検査システム。
[付記22]
前記情報処理装置の前記情報処理部は、
前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でないときに、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットで検査を開始する処理と、
前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが検査中であるときに、前記検査ロボットで検査を開始しないで任意のランダム時間待機する処理と、
前記検査ロボットが前記ランダム時間待機中に、前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でなくなったときに、前記検査ロボットで検査を開始する処理と、
をさらに行う、
付記19又は20記載の検査システム。
[付記23]
前記複数の検査ロボットは、それぞれ、
現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記検査ロボットを駆動する駆動部と、
をさらに備え、
前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記駆動部を動作させる処理をさらに行う、
付記19乃至22のいずれか一に記載の検査システム。
[付記24]
前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、
自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記検査ロボットを駆動する駆動部と、
をさらに備え、
前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、前記他の検査ロボットを駆動する駆動部をさらに備え、
前記情報処理装置の前記情報処理部は、
前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を主動させる処理と、
前記検査ロボットの位置に応じて前記他の検査ロボットの前記駆動部の動作を従動させる処理と、
を行う、
付記19乃至22のいずれか一に記載の検査システム。
[付記25]
前記複数の検査ロボットは、それぞれ、
検査する際に前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、
前記検査アクチュエータが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部と、
をさらに備え、
前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記複数の検査ロボットの前記検査アクチュエータ部及び前記検査センサ部を制御する処理を行う、
付記19乃至24のいずれか一に記載の検査システム。
[付記26]
前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、検査する際に前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部をさらに備え、
前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、検査する際に前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、
前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記他の検査ロボットの前記検査アクチュエータ部、及び、前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御するように処理する、
付記19乃至24のいずれか一に記載の検査システム。
[付記27]
前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、
自身の現在位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記検査ロボットを駆動する駆動部と、
検査する際に前記検査対象物に入力を与える検査アクチュエータ部と、
をさらに備え、
前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、前記検査ロボットの前記検査アクチュエータ部が与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する検査センサ部をさらに備え、
前記情報処理装置の前記情報処理部は、
前記検査ロボットの前記位置情報取得部で取得した前記現在位置情報に基づいて前記検査ロボットの前記駆動部の動作を制御する処理と、
前記他の検査ロボットの前記検査アクチュエータ部、及び、前記検査ロボットの前記検査センサ部を制御する処理と、
を行う、
付記19又は20記載の検査システム。
[付記28]
検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置であって、
前記複数の検査ロボットは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶し、
前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部を備える、
情報処理装置。
[付記29]
検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置であって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部と、
を備える、
情報処理装置。
[付記30]
複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査方法であって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有、又は、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で一括管理するステップと、
前記検査ロボット又は前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定するステップと、
を含む、
検査方法。
[付記31]
前記検査ロボット又は前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に周囲に影響を与える検査影響範囲が、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが現在位置で動くことなく異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整するステップを含む、
付記30記載の検査方法。
[付記32]
前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でないときに、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットで検査を開始するステップと、
前記複数の検査ロボットにおける前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットが検査中であるときに、前記検査ロボットで検査を開始しないで任意のランダム時間待機するステップと、
前記検査ロボットが前記ランダム時間待機中に、前記複数の検査ロボットのいずれもが検査中でなくなったときに、前記検査ロボットで検査を開始するステップと、
をさらに含む、
付記30記載の検査方法。
[付記33]
前記複数の検査ロボットは、それぞれ、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて動作する、
付記30乃至32のいずれか一に記載の検査方法。
[付記34]
前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて主動し、
前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットは、前記検査ロボットの位置に応じて従動する、
付記30乃至32のいずれか一に記載の検査方法。
[付記35]
前記複数の検査ロボットは、それぞれ、検査する際、前記検査対象物に入力を与え、前記入力により前記検査対象物で発生した出力を検出する、
付記30乃至34のいずれか一に記載の検査方法。
[付記36]
前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、
前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、検査する際に前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する、
付記30記載の検査方法。
[付記37]
前記複数の検査ロボットのうちの少なくとも1つの他の検査ロボットは、自身の現在位置情報を取得し、取得した前記現在位置情報に基づいて動作し、かつ、検査する際に前記検査対象物に入力を与え、
前記複数の検査ロボットのうちの前記他の検査ロボット以外の1つの検査ロボットは、所定の位置に設置され、かつ、検査する際に前記他の検査ロボットが与えた前記入力によって前記検査対象物で発生した出力を検出する、
付記30記載の検査方法。
[付記38]
少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットで実行されるプログラムであって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記検査ロボットと前記他の検査ロボットとの間で共有させる処理と、
前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、
を実行させる、
プログラム。
[付記39]
検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムであって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有させる処理と、
前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、
を実行させる、
プログラム。
[付記40]
検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムであって、
前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記情報処理装置で一括管理する処理と、
前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、
を実行させる、
プログラム。
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。
1 検査システム
2 検査エリア
3 検査済エリア
4 未検査エリア
5 ネットワーク
10、10A、10B、10C 検査ロボット
11 駆動部
12 検査アクチュエータ部
13 検査センサ部
14 駆動制御部
15 検査制御部
16 情報処理部
17 位置情報取得部
18 記憶部
19 通信部
20A、20B、30、30A、30B、40A、40B 検査ロボット
50、51A、51B、60 検査ロボット
70A、70B、70C 検査可能範囲
71A、71B、71C 検査影響範囲
80 情報処理装置
81 情報処理部
82 通信部
83 記憶部
100 ハードウェア資源
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ネットワークインタフェイス
104 内部バス

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットであって、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、
    前記他の検査ロボットとの間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、
    を備え、
    前記検査ロボットの前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の前記他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行う、
    検査ロボット。
  2. 複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、
    前記複数の検査ロボットは、請求項1記載の検査ロボットである、
    検査システム。
  3. 複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、
    複数の検査ロボットと、
    前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、
    を備え、
    前記複数の検査ロボットは、それぞれ、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部を備え、
    前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部を備え、
    前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行う、
    検査システム。
  4. 複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査システムであって、
    複数の検査ロボットと、
    前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理、を行う情報処理部と、
    を備え、
    前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行う、
    検査システム。
  5. 検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置であって、
    前記複数の検査ロボットは、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶し、
    前記情報処理装置は、前記複数の検査ロボット間で前記検査エリア情報を共有する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部を備え、
    前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行う、
    情報処理装置。
  6. 検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置であって、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部で前記検査エリア情報を一括管理する処理、及び、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理を行う情報処理部と、
    を備え、
    前記情報処理装置の前記情報処理部は、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整する処理を行う、
    情報処理装置。
  7. 複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査方法であって、
    前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットで、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット、及び、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記検査ロボットと前記他の検査ロボットとの間で共有するステップと、
    前記検査ロボットで、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定するステップと、
    前記検査ロボットで、前記検査エリア情報に基づいて、前記検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の前記他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整するステップと、
    を含む、
    検査方法。
  8. 複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査方法であって、
    前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で、前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有させるステップと、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定するステップと、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整するステップと、
    を含む、
    検査方法。
  9. 複数の検査ロボットを用いて検査エリアの検査対象物を検査する検査方法であって、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で一括管理するステップと、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定するステップと、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整するステップと、
    を含む、
    検査方法。
  10. 少なくとも1つの他の検査ロボットと協働して検査エリアの検査対象物を検査する検査ロボットで実行されるプログラムであって、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記検査ロボット及び前記他の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記検査ロボットと前記他の検査ロボットとの間で共有させる処理と、
    前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、
    前記検査エリア情報に基づいて、前記検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の前記他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記検査ロボットの検査タイミングを調整する処理と、
    を実行させる、
    プログラム。
  11. 検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムであって、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記複数の検査ロボット間で共有させる処理と、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整する処理と、
    を実行させる、
    プログラム。
  12. 検査エリアの検査対象物を検査する複数の検査ロボットと通信可能に接続された情報処理装置で実行されるプログラムであって、
    前記検査エリアを所定の範囲ごとに細分化した各サイトについて、前記複数の検査ロボットが移動中か、検査中か、検査済みかの状態情報を含む検査エリア情報を、前記情報処理装置で一括管理する処理と、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、検査済のサイトの次に検査するサイトを決定する処理と、
    前記情報処理装置で、前記検査エリア情報に基づいて、前記複数の検査ロボットのうちの1つの検査ロボットが検査する際に前記検査ロボットの周囲の、前記複数の検査ロボットのうちの前記検査ロボット以外の少なくとも1つの他の検査ロボットの検査に影響を与える検査影響範囲が、前記他の検査ロボットが現在位置で動くことなく前記検査対象物に対して検査したときに異常か正常かを判断可能な検査可能範囲の少なくとも一部と重ならないように、前記複数の検査ロボットの検査タイミングを調整する処理と、
    を実行させる、
    プログラム。
JP2019008696A 2019-01-22 2019-01-22 検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム Active JP7364203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008696A JP7364203B2 (ja) 2019-01-22 2019-01-22 検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008696A JP7364203B2 (ja) 2019-01-22 2019-01-22 検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020116669A JP2020116669A (ja) 2020-08-06
JP7364203B2 true JP7364203B2 (ja) 2023-10-18

Family

ID=71889611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019008696A Active JP7364203B2 (ja) 2019-01-22 2019-01-22 検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7364203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023133711A (ja) * 2022-03-14 2023-09-27 株式会社日立製作所 制御システム及び制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009199359A (ja) 2008-02-21 2009-09-03 Yanmar Co Ltd 自律型ロボット及び自律型ロボットを複数用いる協調作業システム
JP2014054335A (ja) 2012-09-11 2014-03-27 Sharp Corp サーバ、制御システム、自走式掃除機、プログラム、および記録媒体
JP2015205167A (ja) 2014-04-11 2015-11-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 自走式掃除機、制御装置、および自動清掃システム
JP2016212462A (ja) 2015-04-28 2016-12-15 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 移動制御方法および移動制御装置
JP2018099111A (ja) 2016-12-19 2018-06-28 株式会社クボタ 作業車自動走行システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009199359A (ja) 2008-02-21 2009-09-03 Yanmar Co Ltd 自律型ロボット及び自律型ロボットを複数用いる協調作業システム
JP2014054335A (ja) 2012-09-11 2014-03-27 Sharp Corp サーバ、制御システム、自走式掃除機、プログラム、および記録媒体
JP2015205167A (ja) 2014-04-11 2015-11-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 自走式掃除機、制御装置、および自動清掃システム
JP2016212462A (ja) 2015-04-28 2016-12-15 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 移動制御方法および移動制御装置
JP2018099111A (ja) 2016-12-19 2018-06-28 株式会社クボタ 作業車自動走行システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020116669A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wandowski et al. Circular sensing networks for guided waves based structural health monitoring
JP7356807B2 (ja) 損傷又は異常を可視化するためのレーザ超音波スキャニング
US8255170B2 (en) Remote nondestructive inspection systems and methods
JP5873500B2 (ja) 自動目視検査システム
EP2677312A2 (en) Ultrasound inspection system of limited access composite structures
US11614410B2 (en) Integrated and automated video/structural health monitoring system
BR102016016653A2 (pt) inspeção ultrassônica usando um arranjo bidimensional flexível aplicado em uma superfície de um artigo
Miranda et al. Lamb wave-based mapping of plate structures via frontier exploration
US11762378B2 (en) Remote non-destructive testing
JP7364203B2 (ja) 検査ロボット、システム、情報処理装置、方法、及びプログラム
KR100784296B1 (ko) 교량 결함 위치 확인 방법
Mohammadkhorasani et al. Augmented reality-computer vision combination for automatic fatigue crack detection and localization
US20210375078A1 (en) Automated vehicle body damage detection
Motamed et al. Optimal sensors layout design based on reference‐free damage localization with lamb wave propagation
JP3477116B2 (ja) 配電線部分放電発生位置の探査方法及び探査装置
US20230052887A1 (en) Robotic Platforms and Robots for Nondestructive Testing Applications, Including Their Production and Use
ES2846753T3 (es) Inspección ultrasónica usando ángulos de incidencia
US20200108501A1 (en) Robotic Platforms and Robots for Nondestructive Testing Applications, Including Their Production and Use
Grosse Acoustic emission localization methods for large structures based on beam forming and array techniques
Alcaide et al. Damage detection on Aerospace structures using PAMELA SHM System
JP2019184409A (ja) 超音波探傷システム、プログラムおよび超音波探傷方法
WO2021240670A1 (ja) 異常検出システム、異常検出装置、異常検出方法、及びコンピュータ可読媒体
US12131298B2 (en) Participation of robots in defect repair
JP4381617B2 (ja) 電波方位指示装置
CN118778554A (zh) 一种船舶建造质量的自动化检验方法、系统及介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230928

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7364203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151