以下に、本発明の実施形態に係る情報処理方法及び情報処理システムを、いわゆる介護システムに適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の介護システム1の構成を示す模式的構成図である。介護システム1は、少なくとも、被介護者Pに装着されるウェアラブル端末200と、ウェアラブル端末200との有無線通信を行うサーバコンピュータ10を備えるオペレーションセンター100とを含む。オペレーションセンター100には、オペレーターが待機しており、ウェアラブル端末200を介して被介護者Pのヘルスケアを行い、必要に応じて、病院300、親族400又は警備会社500に連絡を行う。
図2は、実施形態1に係るウェアラブル端末200の要部構成を示す機能ブロック図である。例えば、ウェアラブル端末200は、被介護者Pの腕に装着する腕時計型の端末である。ウェアラブル端末200は、緊急時に被介護者Pから操作入力を受け付ける緊急通報入力部201と、被介護者Pのバイタル情報を測定して取得するバイタル情報測定部202と、GPSセンサ203、加速度センサ204及び離隔センサ205等の各種センサと、ウェアラブル端末200の電池残量を検知する電池残量検知部206と、記憶部207と、表示部208とを備える。これらのハードウェアは制御部210に接続されている。
また、ウェアラブル端末200は、オペレーションセンター100のサーバコンピュータ10と通信を行うための通信部220と、オペレーションセンター100からの音声データを出力するスピーカー230と、被介護者Pからの音声データを取得するマイク240とを備える。
緊急通報入力部201は、ウェアラブル端末200に設けられたボタンであり、火事、呼吸困難等、身の危険を感じた場合、被介護者Pは緊急通報入力部201を押してオペレーションセンター100に緊急通報を行う。
バイタル情報測定部202は、例えば、 脈拍センサ、心拍センサ、呼吸センサ、血圧センサ、体温センサ等を有して、脈拍、心拍、呼吸、血圧、体温等の被介護者Pのバイタル情報を測定して取得する。バイタル情報測定部202は取得したバイタル情報を一定の時間間隔にて制御部210に送る。
GPSセンサ203はウェアラブル端末200、即ち被介護者Pの位置情報を一定の時間間隔にて測定して、制御部210に送る。加速度センサ204はウェアラブル端末200、即ち被介護者Pの傾きや動き、振動や衝撃に応じて変動する加速度データを一定の時間間隔にて検出して、制御部210に送る。離隔センサ205は例えば静電容量センサであり、静電容量の変化を一定の時間間隔にて検知して、制御部210に送る。電池残量検知部206は、ウェアラブル端末200のバッテリ(図示省略)の電圧値を一定の時間間隔にて測定することによって、ウェアラブル端末200の電池残量値を検知し、検知した電池残量値を制御部210に送る。
記憶部207は例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(登録商標)、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。記憶部207は、バイタル閾値、許容範囲、加速度閾値、静電容量閾値、電池残量閾値等を記憶している。バイタル閾値は、制御部210によって被介護者Pの健康状態が正常であるか否かが判定される際に用いられ、加速度閾値は制御部210によって被介護者Pが転倒したか否かが判定される際に用いられ、許容範囲は被介護者Pの普段の行動範囲であって制御部210によって被介護者Pの位置が許容範囲の内か外かが判定される際に用いられ、静電容量閾値は制御部210によってウェアラブル端末200と被介護者Pとの離隔如何が判定される際に用いられ、電池残量閾値は制御部210によってウェアラブル端末200の電池残量が足りているか不足しているか判定される場合に用いられる。
表示部208は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、通信部220がオペレーションセンター100から受信した文字データ(ショートメッセージ)が表示される。
通信部220は、LAN通信部221及び電話網通信部222を有する。LAN通信部221は、インターネットの無線通信用アクセスポイントと無線通信により接続して、オペレーションセンター100との間でデータの送受信を行う。電話網通信部222は、移動体電話通信網の基地局との無線通信により、オペレーションセンター100との間で電話通信(通話)及びデータの送受信を行う。LAN通信部221は、オペレーションセンター100へデータを送信する際、ウェアラブル端末200を表す識別情報を付して送信する。
制御部210は、例えば、CPU、マイコンである。被介護者Pが緊急通報入力部201を押した場合、制御部210は緊急通報入力部201を介して緊急通報を行う指示を受け付け、LAN通信部221を介して緊急通報をオペレーションセンター100に送信する。
制御部210は、バイタル情報測定部202からバイタル情報を受けて記憶部207に記憶されているバイタル閾値に基づいて、バイタル情報の値(以下、バイタル値)が正常であるか異常であるかを判定する。制御部210は、バイタル値が前記バイタル閾値を超えており、異常であると判定した場合、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へバイタル値の異常通報を行う。
制御部210は、GPSセンサ203から前記位置情報を受けて、記憶部207に記憶されている許容範囲に基づいて、ウェアラブル端末200(被介護者P)が許容範囲内に存在するか許容範囲外に存在するかを判定する。制御部210は、被介護者Pが許容範囲外に居ると判定した場合、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ許容範囲外通報を行う。
制御部210は、加速度センサ204から前記加速度データを受けて、記憶部207に記憶されている加速度閾値に基づいて、被介護者Pが転倒したか否かを判定する。制御部210は前記加速度データが前記加速度閾値を超えていると判定した場合、被介護者Pが転倒したと判定し、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ転倒通報を行う。
制御部210は、離隔センサ205から静電容量の変化に係るデータ受けて、記憶部207に記憶されている静電容量閾値に基づいて、即ち、ウェアラブル端末200が被介護者Pと接している場合と、離隔している場合との静電容量の差異に基づいて、ウェアラブル端末200が被介護者Pから離隔したか否かを判定する。制御部210はウェアラブル端末200が被介護者Pから離隔したと判定した場合、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ離隔通報を行う。
制御部210は電池残量検知部206からの電池残量値を受けて、記憶部207に記憶されている電池残量閾値に基づいて、ウェアラブル端末200の電池残量が足りているか不足しているかを判定する。制御部210は、ウェアラブル端末200の電池残量が不足していると判定した場合、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ電池残量不足通報を行う。
図3は、実施形態1に係るサーバコンピュータ10の要部構成を示す機能ブロック図である。サーバコンピュータ10は、通信部11と、制御部12と、ディスプレイ13(出力部)と、スピーカー14と、マイク15と、キーボード等の入力部16を備える。
通信部11は、LAN通信部111及び電話網通信部112を有する。LAN通信部111は、インターネットの無線通信用アクセスポイントと無線通信により接続して、ウェアラブル端末200との間でデータの送受信を行う。電話網通信部112は、移動体電話通信網の基地局との無線通信により、ウェアラブル端末200との間で電話通信及びデータの送受信を行う。
制御部12は、CPU121、ROM122、記憶部123、通信制御部124、表示制御部125等を有する。
ROM122には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されている。CPU121は、ROM122に予め格納されている制御プログラムをRAM(図示せず)上にロードして実行する。
記憶部123は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(登録商標)、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。
記憶部123は、被介護者Pの識別情報を、ウェアラブル端末200の識別情報と、ウェアラブル端末200を装着している被介護者Pの個人情報、健康情報、前記許容範囲、オプション情報、緊急連絡先等とを関連付けて記憶する被介護者情報DB1231を有している。以下、被介護者Pの識別情報、個人情報、健康情報、許容範囲、オプション情報、緊急連絡先等を被介護者情報と称する。
ウェアラブル端末200の識別情報とは、例えば、IPアドレス、電話番号等である。また、個人情報とは、氏名、年齢、性別、住所、連絡先、自宅の間取り等である。また、健康情報は、正常バイタル値、病歴、通院状況、服薬、疾患名等であり、オプション情報は、後述する異常状態発生通報の場合に警備員が駆け付けするなどの特約の情報等である。更に、緊急連絡先は、例えば、親族400の連絡先、かかり付けの病院300の連絡先等である。以下では、便宜上、健康情報が正常バイタル値である場合を例に挙げて説明する。
図4は、記憶部123の被介護者情報DB1231に記憶されている被介護者情報を説明する説明図である。図4では、複数の被介護者Pの被介護者情報が、被介護者Pの識別情報に対応付けて羅列されている。被介護者識別情報の列には被介護者Pを識別する番号が記録され、氏名、性別、住所の列には、被介護者Pの氏名、性別、住所が記録されている。また、端末識別情報の列には被介護者Pの被介護者Pの電話番号及びIPアドレスが記録され、健康情報の列には被介護者Pのバイタル値(体温、脈拍、心拍、血圧、呼吸)が記録され、緊急連絡先の列には異常状態発生通報を受けた場合の連絡先が記憶され、オプション情報の列には上述の特約の内容が記録され、許容範囲の列には被介護者Pの正常な行動範囲を表す座標が記録されている。
また、記憶部123は、異常状態発生通報の各通報に応じて斯かる被介護者Pに行われた対応内容を記録した対応履歴を記憶している対応履歴DB1232を有している。図5は、記憶部123の対応履歴DB1232に記憶されている対応履歴を説明する説明図である。該対応履歴は、対応毎に記憶されている。即ち、対応履歴は、対応ID毎に、対応日時、被介護者名、通知内容、発呼対応、緊急連絡先通報、駆け付けの項目が対応付けられている。
対応日時の列には、異常状態発生通報を受け付けた日時が記録され、被介護者名の列には被介護者Pの名前が記録され、通知内容の列には受け付けた通知の内容が記録され、発呼対応の列にはオペレーションセンター100からの発呼に対して被介護者Pの応答があったか否かが記録され、緊急連絡先通報の列には緊急連絡先に通報したか否かが記録され、駆け付けの列には警備会社500に駆け付けを要請したか否かが記録されている。
更に、記憶部123は、上述した、緊急通報、バイタル値の異常通報、許容範囲外通報、転倒通報、離隔通報又は電池残量不足通報等の異常状態の発生を表す通報(異常状態発生通報)を受けた場合、オペレーションセンター100(サーバコンピュータ10)からウェアラブル端末200又は緊急連絡先に送信するショートメッセージのメッセージパターン表を記憶している。
表1は、前記メッセージパターン表を概念的に示している。メッセージパターンは、各通報に対応付けられている。
通信制御部124は、LAN通信部111及び電話網通信部112の制御を行う。具体的に、通信制御部124は、オペレーターの指示に応じて、LAN通信部111を介して所定の連絡先にショートメッセージを送信し、電話網通信部112を介して所定の連絡先に電話をかける。
表示制御部125は、ディスプレイ13での表示を制御する。例えば、表示制御部125は、通信部11を介してウェアラブル端末200から連絡を受け付けた場合、又は上述した、緊急通報、バイタル値の異常通報、許容範囲外通報、転倒通報、離隔通報又は電池残量不足通報を受けた場合、当該通報を行ったウェアラブル端末200に対応付けられた被介護者Pに対する前記被介護者情報を記憶部123から読み出して、ディスプレイ13に表示する。
ディスプレイ13は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、ウェアラブル端末200から前記緊急通報に係るデータが受信された場合、緊急通報の受信をオペレーターに視覚的に通知する。例えば、ディスプレイ13は、所定の警告文字を赤色で表示し、又は、点滅させる。また、ディスプレイ13は、上述の如く、前記個人情報、健康情報、許容範囲、オプション情報等を表示する。
ディスプレイ13がこのような情報を表示しており、斯かる表示を視認しながらオペレーターが被介護者Pに対する対応を行う際、ディスプレイ13は、被介護者Pの識別情報毎に、対応の進捗状況を表すステータス情報を表示する。前記被介護者Pの識別情報とは、例えば、氏名、被介護者P毎に付与される番号等である。
詳しくは、表示制御部125は、被介護者Pの識別情報に対応付けて、当該被介護者Pが平常であるか否か、該被介護者Pの識別情報に対応するウェアラブル端末200から何れかの通報を受けたか否か、受け付けた通報に対しオペレーターが対応中であるか否か、通報を受けて対応開始後第1時間が経過しているか否か、通報を受けて対応開始後前記第1時間よりも長い第2時間が経過しているか否か、及び、前記対応が完了しているか否かを示す各ステータス情報を、異なる形態でディスプレイ13に表示する。
より詳しくは、表示制御部125は、各ステータス情報を、異なる色にてディスプレイ13に表示し、異なる濃淡にてディスプレイ13に表示し、又は異なる間隔にて点滅させる。以下では、各ステータス情報が異なる色で表示される場合を例に挙げて説明する。
以下、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100に、前記異常状態発生通報が行われた場合におけるオペレーションセンター100の処理について詳しく説明する。
<バイタル値の異常通報の場合>
図6は、実施形態1の介護システム1において、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へバイタル値の異常通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
バイタル情報測定部202は、一定の時間間隔にて、被介護者Pのバイタル情報を測定して取得し(ステップS11)、取得したバイタル情報を制御部210に送る。
制御部210は、バイタル情報測定部202からバイタル情報を受けて前記バイタル閾値に基づいて、バイタル値が正常であるか異常であるかを判定する(ステップS12)。バイタル値が前記バイタル閾値以下であり、制御部210によって、正常であると判定された場合(ステップS12:NO)、処理はステップS11に戻る。また、バイタル値が前記バイタル閾値を超えた場合、制御部210は、異常であると判定し(ステップS12:YES)、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へバイタル値の異常通報を行う(ステップS13)。
オペレーションセンター100側では、LAN通信部111がバイタル値の異常通報を受け付ける(ステップS21)。この際、表示制御部125は、受け付けられたバイタル値の異常通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、対応する被介護者Pの被介護者情報を記憶部123から読み出してディスプレイ13に表示する。
図7は、表示制御部125による被介護者情報の表示の一例を示す例示図である。ディスプレイ13には、ステップS21にて受け付けたバイタル値の異常通報に係る被介護者Pの識別情報、個人情報、端末識別情報、健康情報、許容範囲、オプション情報、緊急連絡先等が詳しく表示されている。
更に、表示制御部125は、ディスプレイ13上に、対応の進捗状況を表すステータス情報を表示する。表示制御部125は、例えば、LUTを用いて、ステータス情報を表示する。図8は、ステータス情報のLUTの一例を示す例示図である。図8のLUTでは、各ステータス情報が異なる色に対応付けられている。便宜上、図8では、異なる色を異なるハッチングで表している。
図8のLUTでは、異常状態発生通報を受け付けたことを表すステータス情報が水色及び点滅表示に対応付けられ、オペレーターの対応が開始したことを表すステータス情報が水色表示(点滅無し)に対応付けられ、異常状態発生通報の受け付け後、対応未決のまま30分が経過したことを表すステータス情報が黄色表示に対応付けられ、異常状態発生通報の受け付け後、対応未決のまま4時間が経過したことを表すステータス情報が赤色表示に対応付けられ、対応が完了したことを表すステータス情報が紫色に対応付けられている。
例えば、ステップS21では、表示制御部125は、バイタル値の異常通知を受けたことを表すステータス情報として、前記被介護者情報のうち被介護者Pの個人情報の表示欄を水色で表示し、点滅させる。図7では、ハッチングにて水色を表している。
ついで、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表からバイタル値の異常通報に対応する「○○様からバイタル値の異常通報がありました。」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS22)。
また、通信制御部124は、受け付けられたバイタル値の異常通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123の被介護者情報からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS23)。オペレーターは、スピーカー14及びマイク15を用いて、ディスプレイ13の表示内容を視認しながら対応を開始する。この際、表示制御部125は、LUTに基づき、オペレーターの対応が開始したことを表すステータス情報として、例えば、前記被介護者情報のうち被介護者Pの識別情報の表示欄を水色で表示し、点滅はさせない。なお、オペレーターがディスプレイ13に表示された被介護者情報を参照して、自ら被介護者Pに電話をかけても良い。
以降、オペレーターは、被介護者Pの応答があったか否かを判断する(ステップS24)。被介護者Pとの電話通話が可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答があったと判断し(ステップS24:YES)、前記被介護者情報を参照して緊急対応が必要か否かを判断する(ステップS26)。被介護者Pとの電話通話を介して被介護者Pの安否が確認でき、被介護者Pの健康状態が正常である場合、オペレーターは緊急対応が不要であると判断し(ステップS26:NO)、処理はステップS29に進む。また、被介護者Pが助けを求める場合、被介護者Pが緊急連絡先への連絡を要望する場合、又は、被介護者Pとの会話はできないもののうめき声が聞こえる等、オペレーターによって緊急対応が必要であると判断された場合(ステップS26:YES)、処理はステップS25に進む。
一方、ステップS24にて、例えば、被介護者Pが電話に出ず、被介護者Pとの電話通話が不可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS24:NO)、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS25)。
また、ステップS26にて、緊急対応が必要であると判断した場合も(ステップS26:YES)、オペレーターが電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS25)。
なお、オペレーターによる所定の操作によって発呼の指示を受け付け、斯かる発呼指示を受け付けた場合、通信制御部124が前記被介護者情報に基づいて緊急連絡先に電話をかけるように構成しても良い。これによって、緊急連絡先への通知までの所要時間が短縮できる。
次いで、オペレーターは、被介護者Pへの駆け付けが必要か否かを判断する(ステップS27)。オペレーターは、ディスプレイ13に表示された被介護者情報に基づいて、例えば、オプション欄に「駆け付け必要」と記載されているか否かを確認する。斯かる特約が無い場合、オペレーターは被介護者Pへの駆け付けは不要であると判断し(ステップS27:NO)、処理はステップS29へ進む。また、斯かる特約がある場合、オペレーターは被介護者Pへの駆け付けが必要であると判断し(ステップS27:YES)、LAN通信部111又は電話網通信部112を介して警備会社500に連絡を行い、被介護者Pへの駆け付けを要請する(ステップS28)。以降、警備会社500の職員が被介護者Pのもとへ駆け付け、被介護者Pの安全を確保する。
オペレーターによる対応が開始した後も、表示制御部125は、LUTに基づき、ステータス情報をディスプレイ13に表示して対応の進捗状況を示す。例えば、表示制御部125は、バイタル値の異常通報の受け付け後、対応が完了していない状態で30分が経過した場合、前記被介護者情報のうち被介護者Pの識別情報の表示欄を黄色で表示する。また、表示制御部125は、バイタル値の異常通報の受け付け後、対応が完了していない状態で4時間が経過した場合、前記被介護者情報のうち被介護者Pの識別情報の表示欄を赤色で表示する。
ステップS28にて、被介護者Pへの駆け付けを警備会社500に要請した後、又は、ステップS27にて、被介護者Pへの駆け付けは不要であると判断した場合、又は、ステップS26にて、緊急対応は不要であると判断した場合、オペレーターは、受け付けたバイタル値の異常通報に対する対応履歴を入力部16を介して入力し(ステップS29)、記憶部123が斯かる被介護者Pの対応履歴を更新して記憶する。
この際、表示制御部125は、バイタル値の異常通報に対する対応が完了したことを表すステータス情報として、LUTに基づき、前記被介護者情報のうち被介護者Pの識別情報の表示欄を紫色で表示する。
<転倒通報の場合>
図9は、実施形態1の介護システム1において、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へ転倒通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
加速度センサ204は、一定の時間間隔にて、ウェアラブル端末200(被介護者P)に係る加速度データを測定して取得し(ステップS31)、取得した加速度データを制御部210に送る。
制御部210は、加速度センサ204から前記加速度データを受けて前記加速度閾値に基づいて、被介護者Pが転倒したか否かを判定する(ステップS32)。加速度データの値(以下、加速度値と称する)が前記加速度閾値以下である場合、制御部210は被介護者Pが転倒していないと判定し(ステップS32:NO)、処理はステップS31に戻る。また、前記加速度値が前記加速度閾値を超えた場合、制御部210は被介護者Pが転倒したと判定し(ステップS32:YES)、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ転倒通報を行う(ステップS33)。
オペレーションセンター100側では、LAN通信部111が転倒通報を受け付ける(ステップS41)。この際、表示制御部125は、受け付けられた転倒通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、対応する被介護者Pの被介護者情報をディスプレイ13に表示する。
ついで、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から転倒通報に対応する「○○様から転倒通報がありました。」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS42)。
また、通信制御部124は、受け付けられた転倒通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS43)。オペレーターは、スピーカー14及びマイク15を用いて、対応を開始する。なお、オペレーターがディスプレイ13に表示された被介護者情報を参照して、自ら被介護者Pに電話をかけても良い。
以降、オペレーターは、被介護者Pの応答があったか否かを判断する(ステップS44)。被介護者Pとの電話通話が可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答があったと判断し(ステップS44:YES)、緊急対応が必要か否かを判断する(ステップS46)。オペレーターによって緊急対応が不要であると判断された場合(ステップS46:NO)、処理はステップS49に進む。また、オペレーターによって緊急対応が必要であると判断された場合(ステップS46:YES)、処理はステップS45に進む。
一方、ステップS44にて、例えば、被介護者Pとの電話通話が出来なかった場合、オペレーターは被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS44:NO)、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS45)。
また、ステップS46にて、緊急対応が必要であると判断した場合も(ステップS46:YES)、オペレーターが電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS45)。
なお、オペレーターによる所定の操作によって発呼の指示を受け付け、斯かる発呼指示を受け付けた場合、通信制御部124が前記被介護者情報に基づいて緊急連絡先に電話をかけるように構成しても良い。
次いで、オペレーターは、被介護者Pへの駆け付けが必要か否かを判断する(ステップS47)。オペレーターによって被介護者Pへの駆け付けは不要であると判断された場合(ステップS47:NO)、処理はステップS49へ進む。また、オペレーターは、被介護者Pへの駆け付けが必要であると判断した場合(ステップS47:YES)、LAN通信部111又は電話網通信部112を介して警備会社500に連絡を行い、被介護者Pへの駆け付けを要請する(ステップS48)。
ステップS48にて、被介護者Pへの駆け付けを警備会社500に要請した後、又は、ステップS47にて、オペレーターが被介護者Pへの駆け付けは不要であると判断した場合、又は、ステップS46にてオペレーターが緊急対応は不要であると判断した場合、オペレーターは、受け付けた転倒通報に対する対応履歴を入力部16を介して入力し(ステップS49)、記憶部123が斯かる被介護者Pの対応履歴を更新して記憶する。
なお、転倒通報の場合においても、表示制御部125は、転倒通報を受け付け、オペレーターによる対応の開始、転倒通報の受け付け後の時間経過、転倒通報に対する対応完了等を表すステータス情報として、ディスプレイ13に表示される前記被介護者情報のうち被介護者Pの識別情報の表示欄を夫々異なる色で表示する。
<許容範囲外通報の場合>
図10は、実施形態1の介護システム1において、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へ許容範囲外通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
GPSセンサ203は、一定の時間間隔にて、ウェアラブル端末200(被介護者P)に係る位置情報を測定して取得し(ステップS51)、取得した位置情報を制御部210に送る。
制御部210は、GPSセンサ203から前記位置情報を受けて前記許容範囲に基づいて、被介護者Pが許容範囲外に居るか否かを判定する(ステップS52)。制御部210によって被介護者Pが許容範囲内に居て、許容範囲外に居ないと判定した場合(ステップS52:NO)、処理はステップS51に戻る。また、制御部210は被介護者Pが許容範囲外に居ると判定した場合(ステップS52:YES)、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ許容範囲外通報を行い、且つ、被介護者Pの現在の位置情報を送信する(ステップS53)。
オペレーションセンター100側では、LAN通信部111が許容範囲外通報及び被介護者Pの現在の位置情報を受け付ける(ステップS61)。この際、表示制御部125は、受け付けられた許容範囲外通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、対応する被介護者Pの被介護者情報をディスプレイ13に表示する。また、表示制御部125は、受け付けた被介護者Pの現在の位置情報に基づいて、被介護者Pの現在位置を示す地図をあわせてディスプレイ13に表示する。
ついで、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から許容範囲外通報に対応する「○○様から許容範囲外通報がありました。」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS62)。
また、通信制御部124は、受け付けられた許容範囲外通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS63)。これによって、オペレーターは対応を開始する。なお、オペレーターがディスプレイ13に表示された被介護者情報を参照して、自ら被介護者Pに電話をかけるようにしても良い。
以降、オペレーターは、被介護者Pの応答があったか否かを判断する(ステップS64)。被介護者Pとの電話通話が可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答があったと判断し(ステップS64:YES)、被介護者Pの現在位置を特定し、例えば、被介護者Pとの通話内容に基づいて、徘徊であるか否かを判断する(ステップS66)。
オペレーターは、被介護者Pの現在位置を特定する際、ウェアラブル端末200を介して集音された被介護者P周囲の音を参考に被介護者Pの現在位置を特定する。例えば、電車の音、駅の構内放送の音、音響式信号機の音、踏切警報機の音等に基づいて、オペレーターは被介護者Pの位置をより具体的且つ正確に特定できる。
オペレーターによって徘徊でないと判断された場合(ステップS66:NO)、処理はステップS69に進む。また、オペレーターによって徘徊であると判断された場合(ステップS66:YES)、処理はステップS65に進む。
一方、ステップS64にて、例えば、被介護者Pとの電話通話が出来なかった場合、オペレーターは被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS64:NO)、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知し、且つ、被介護者Pの現在位置情報を提供する(ステップS65)。
また、ステップS66にて、徘徊であると判断した場合も(ステップS66:YES)、オペレーターが電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知し、且つ、被介護者Pの現在位置情報を提供する(ステップS65)。
なお、オペレーターによる所定の操作によって発呼の指示を受け付け、斯かる発呼指示を受け付けた場合、通信制御部124が前記被介護者情報に基づいて緊急連絡先に電話をかけるように構成しても良い。
以降、ステップS67~ステップS69の処理は、図9の転倒通報の場合のステップS47~ステップS49の処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
なお、許容範囲外通報の場合においても、表示制御部125は、許容範囲外通報の受け付け、オペレーターによる対応の開始、許容範囲外通報の受け付け後の時間経過、許容範囲外通報に対する対応完了等を表すステータス情報を、ディスプレイ13に表示する。
<緊急通報の場合>
図11は、実施形態1の介護システム1において、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へ緊急通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
被介護者Pが緊急通報入力部201を押した場合、制御部210は緊急通報入力部201を介して前記緊急通報の指示の入力を受け付ける(ステップS71)。制御部210はLAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ緊急通報を行う(ステップS72)。
オペレーションセンター100側では、LAN通信部111が緊急通報を受け付ける(ステップS81)。この際、表示制御部125は、受け付けられた緊急通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、対応する被介護者Pの被介護者情報をディスプレイ13に表示する。
ついで、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から緊急通報に対応する「○○様から緊急通報がありました」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS82)。
また、通信制御部124は、受け付けられた緊急通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS83)。オペレーターは対応を開始する。なお、オペレーターがディスプレイ13に表示された被介護者情報を参照して、自ら被介護者Pに電話をかけても良い。
以降、オペレーターは、被介護者Pの応答があったか否かを判断する(ステップS84)。被介護者Pとの電話通話が可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答があったと判断し(ステップS84:YES)、被介護者Pとの電話通話内容に基づいて、緊急対応が必要か否かを判断する(ステップS86)。オペレーターによって緊急対応が不要であると判断された場合(ステップS86:NO)、処理はステップS89に進む。また、オペレーターによって緊急対応が必要であると判断された場合(ステップS86:YES)、処理はステップS85に進む。
一方、ステップS84にて、例えば、被介護者Pとの電話通話が出来なかった場合、オペレーターは被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS84:NO)、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS85)。
また、ステップS86にて、緊急対応が必要であると判断した場合も(ステップS86:YES)、オペレーターが電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS85)。
なお、オペレーターによる所定の操作によって発呼の指示を受け付け、斯かる発呼指示を受け付けた場合、通信制御部124が前記被介護者情報に基づいて緊急連絡先に電話をかけるように構成しても良い。
以降、ステップS87~ステップS89の処理は、図9の転倒通報の場合のステップS47~ステップS49の処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
なお、緊急通報の場合においても、表示制御部125は、緊急通報の受け付け、オペレーターによる対応の開始、緊急通報の受け付け後の時間経過、緊急通報に対する対応完了等を表すステータス情報を、ディスプレイ13に表示する。
<離隔通報の場合>
図12は、実施形態1の介護システム1において、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へ離隔通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
制御部210は、離隔センサ205からの前記静電容量の変化に係るデータを、前記静電容量閾値と対比することによって、ウェアラブル端末200が被介護者Pから離隔したか否かを判定する(ステップS91)。
制御部210はウェアラブル端末200が被介護者Pから離隔していないと判定した場合(ステップS91:NO)、斯かる判定を繰り返して行う。また、制御部210はウェアラブル端末200が被介護者Pから離隔したと判定した場合(ステップS91:YES)、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ離隔通報を行う。
オペレーションセンター100側では、LAN通信部111が離隔通報を受け付ける(ステップS101)。この際、表示制御部125は、受け付けられた離隔通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、対応する被介護者Pの被介護者情報をディスプレイ13に表示する。
ついで、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から離隔通報1に対応する「端末が外されています。正しく端末を付けてください。」のメッセージパターンを読み出し、ウェアラブル端末200の識別情報を用いて、ショートメッセージをウェアラブル端末200にLAN通信部111を介して送信する(ステップS102)。これによって離隔通報に対する対応が開始される。
ウェアラブル端末200では、LAN通信部221がオペレーションセンター100からのショートメッセージを受信する(ステップS93)。制御部210は、受信したショートメッセージを表示部208に表示させる(ステップS94)。表示部208に表示されたショートメッセージを被介護者Pが視認できる場合、被介護者Pはショートメッセージに応じて正しくウェアラブル端末200を付ける。
オペレーションセンター100では、オペレーターがショートメッセージの送信に対する被介護者Pの対応があったか否かを判断する(ステップS103)。例えば、ショートメッセージの送信後、所定期間内に、斯かるウェアラブル端末200から離隔通報が無い場合、オペレーターは、被介護者Pの対応があったと判断し(ステップS103:YES)、処理はステップS108に進む。
一方、所定期間内に斯かるウェアラブル端末200から離隔通報が繰り返して受信された場合、オペレーターは被介護者Pの対応が無かったと判断する(ステップS103:NO)。この際、通信制御部124は、受け付けられた離隔通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS104)。なお、オペレーターがディスプレイ13に表示された被介護者情報を参照して、自ら被介護者Pに電話をかけても良い。
オペレーターは、被介護者Pの応答があったか否かを判断する(ステップS105)。被介護者Pとの電話通話が可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答があったと判断し(ステップS105:YES)、被介護者Pに、ウェアラブル端末200が正しく付けられていないことを通知する(ステップS106)。
一方、ステップS105にて、例えば、被介護者Pとの電話通話が出来なかった場合、オペレーターは被介護者Pの応答がないと判断する(ステップS105:NO)。この際、オペレーターによる所定の操作によって、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から離隔通報2に対応する「○○様の端末が外されています。」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS107)。
ステップS103にてオペレーターが被介護者Pの対応があったと判定した場合、又は、ステップS106にて被介護者Pへの通知が完了した後、又は、ステップS107にて緊急連絡先へのショートメッセージの送信が完了した後、オペレーターは、受け付けた離隔通報に対する対応履歴を入力部16を介して入力し(ステップS108)、記憶部123が斯かる被介護者Pの対応履歴を更新して記憶する。
なお、離隔通報の場合においても、表示制御部125は、離隔通報の受け付け、離隔通報に対する対応の開始、離隔通報の受け付け後の時間経過、離隔通報に対する対応完了等を表すステータス情報を、ディスプレイ13に表示する。
<電池残量不足通報の場合>
図13は、実施形態1の介護システム1において、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へ電池残量不足通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
制御部210は、電池残量検知部206からの前記電池残量値を、前記電池残量閾値と対比することによって、ウェアラブル端末200の電池残量が足りているか不足しているかを判定する(ステップS111)。
制御部210はウェアラブル端末200の電池残量が不足していないと判定した場合(ステップS111:NO)、斯かる判定を繰り返して行う。また、制御部210はウェアラブル端末200の電池残量が不足していると判定した場合(ステップS111:YES)、LAN通信部221を介してオペレーションセンター100へ電池残量不足通報を行う(ステップS112)。
オペレーションセンター100側では、LAN通信部111が電池残量不足通報を受け付ける(ステップS121)。この際、表示制御部125は、受け付けられた電池残量不足通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、対応する被介護者Pの被介護者情報をディスプレイ13に表示する。
ついで、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から電池残量不足通報1に対応する「電池残量が不足しております。充電してください」のメッセージパターンを読み出し、ウェアラブル端末200の識別情報を用いて、ショートメッセージをウェアラブル端末200にLAN通信部111を介して送信する(ステップS122)。これによって電池残量不足通報に対する対応が開始される。
ウェアラブル端末200では、LAN通信部221がオペレーションセンター100からのショートメッセージを受信する(ステップS113)。制御部210は、受信したショートメッセージを表示部208に表示させる(ステップS114)。表示部208に表示されたショートメッセージを被介護者Pが視認できる場合、被介護者Pはショートメッセージに応じてウェアラブル端末200を充電する。
オペレーションセンター100では、オペレーターがショートメッセージの送信に対する被介護者Pの対応があったか否かを判断する(ステップS123)。例えば、以降、所定期間内に、斯かるウェアラブル端末200から電池残量不足通報が無い場合、オペレーターは、被介護者Pの対応があったと判断し(ステップS123:YES)、処理はステップS128に進む。
一方、所定期間内に斯かるウェアラブル端末200から電池残量不足通報が繰り返して受信された場合、オペレーターは被介護者Pの対応が無かったと判断する(ステップS123:NO)。この際、通信制御部124は、受け付けられた電池残量不足通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS124)。なお、オペレーターがディスプレイ13に表示された被介護者情報を参照して、自ら被介護者Pに電話をかけても良い。
オペレーターは、被介護者Pの応答があったか否かを判断する(ステップS125)。被介護者Pとの電話通話が可能であった場合、オペレーターは被介護者Pの応答があったと判断し(ステップS125:YES)、被介護者Pに、ウェアラブル端末200の充電が必要であることを通知する(ステップS126)。
一方、ステップS125にて、例えば、被介護者Pとの電話通話が出来なかった場合、オペレーターは被介護者Pの応答がないと判断する(ステップS125:NO)。この際、オペレーターによる所定の操作によって、通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表から電池残量不足通報2に対応する「○○様の端末の充電が必要です」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS127)。
ステップS123にてオペレーターが被介護者Pの対応があったと判定した場合、又は、ステップS126にて被介護者Pへの通知が完了した後、又は、ステップS127にて緊急連絡先へのショートメッセージの送信が完了した後、オペレーターは、受け付けた電池残量不足通報に対する対応履歴を入力部16を介して入力し(ステップS128)、記憶部123が斯かる被介護者Pの対応履歴を更新して記憶する。
なお、電池残量不足通報の場合においても、表示制御部125は、電池残量不足通報の受け付け、電池残量不足通報に対する対応の開始、電池残量不足通報の受け付け後の時間経過、電池残量不足通報に対する対応完了等を表すステータス情報を、ディスプレイ13に表示する。
以上のように、実施形態1の介護システム1においては、被介護者Pに異常状態が発生し、オペレーションセンター100がウェアラブル端末200から異常状態発生通報を受け付けた場合、オペレーターが電話通話を介して対応する。被介護者Pとの対話内容に基づいて対応するので、誤報を防ぐことができ、より正確な対応が可能である。
また、実施形態1の介護システム1においては、被介護者Pに異常状態が発生した場合、オペレーションセンター100のオペレーターが被介護者Pに電話をかけ、被介護者Pの応答がない場合、緊急連絡先に連絡する。よって、親族400等被介護者Pの保護者が迅速に対応できる。
また、実施形態1の介護システム1においては、各異常状態発生通報の受け付け、オペレーターによる対応の開始、当該異常状態発生通報の受け付け後の時間の経過、当該異常状態発生通報に対する対応完了等を表すステータス情報がディスプレイ13に表示され、各ステータス情報は異なる色等を用いて行われる。よって、オペレーターが一目して状況を把握することができる。
本発明は、以上の記載に限定されるものではない。バイタル情報測定部202によって取得された、脈拍、心拍、呼吸、血圧、体温等の被介護者Pのバイタル情報をウェアラブル端末200がオペレーションセンター100に送り、斯かる被介護者Pのバイタル情報をオペレーションセンター100がかかり付けの病院300に提供するように構成しても良い。
また、本発明は、以上の記載に限定されるものではない。前記対応履歴をオペレーションセンター100がかかり付けの病院300に提供するように構成しても良い。
以上においては、1つのサーバコンピュータ10が色々な処理を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サーバコンピュータ10が複数の装置の組み合わせによって構成され、各装置にて処理を分けて行うように構成しても良い。
また、以上においては、異常状態発生通報に対する対応の際、ディスプレイ13に表示された被介護者情報のうち被介護者Pの個人情報の表示欄に夫々異なる色を付けてステータス情報を表示することを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、異常状態発生通報毎に異なる表示欄に色を付けてステータス情報を表示するように構成しても良い。
具体的には、バイタル値の異常通報に対する対応の際には、健康情報の表示欄に色を付けてステータス情報を表示し、許容範囲外通報に対する対応の際には、許容範囲の表示欄に色を付けてステータス情報を表示し、緊急通報に対する対応の際には、個人情報の表示欄に色を付けてステータス情報を表示し、転倒通報に対する対応の際には、緊急連絡先の表示欄に色を付けてステータス情報を表示し、離隔通報及び電池残量不足通報に対する対応の際には、端末識別情報の表示欄に色を付けてステータス情報を表示するように構成しても良い。
更に、ウェアラブル端末200がバイタル値の異常通報を行う際、より具体的情報を共に通報するように構成しても良い。例えば、ウェアラブル端末200がバイタル値の異常通報を行う際、閾値を超えたバイタル値を特定した特定情報を共に通報するように構成しても良い。
オペレーションセンター100では、バイタル値の異常通報が受け付けられた場合、ディスプレイ13に表示された被介護者情報の健康情報の表示欄の体温、脈拍、心拍、血圧、呼吸の項目のうち、共に受け付けられた特定情報に対応する項目が点滅されるように構成しても良い。これによって、被介護者Pの状況把握が容易になる。
(実施形態2)
実施形態1においては、オペレーションセンター100のオペレーターによって被介護者Pに対する対応が行われ、各種判断が行われたが、実施形態2では、サーバコンピュータ10によって、被介護者Pに対する対応が行われ、各種判断が行われる。
図14は、実施形態2に係るサーバコンピュータ10の要部構成を示す機能ブロック図である。サーバコンピュータ10は、通信部11と、制御部12とを備える。通信部11は実施形態1と同様であり、詳しい説明を省略する。
制御部12は、実施形態1と同様、CPU121、ROM122、通信制御部124を有する。これらについては、既に説明しており、詳しい説明を省略する。また、制御部12は、記憶部123を有する。記憶部123は、実施形態1と同様、ウェアラブル端末200の識別情報、ウェアラブル端末200を装着している被介護者Pの個人情報、被介護者Pの健康情報、許容範囲、オプション情報、緊急連絡先、メッセージパターン表、対応履歴等を記憶している。
また、記憶部123は、後述するように、緊急連絡先への通知を行う際に用いられる通知パターン表を記憶している。表2に、通知パターン表を概念的に示す。記憶部123は、上述した、緊急通報、バイタル値の異常通報、許容範囲外通報、転倒通報、離隔通報又は電池残量不足通報の異常状態発生通報に対応付けて、通知パターンのテキストデータを記憶している。
更に、制御部12は、音声対応部126、音声合成部127及び入力部128を有している。
音声対応部126は、被介護者Pと電話対話を行う対話エンジンを有している。対話エンジンは複数の対話シナリオから再生する対話を自動選択し、被介護者Pとの対話を行う。また、音声対応部126は、被介護者Pとの通話内容を分析して、被介護者Pの意図を決定する。音声対応部126は、音声認識エンジンを有しており、電話網通信部112を介して被介護者Pの音声データを取得して音声データをテキストへと変換する。音声対応部126は変換されたテキストに対して自然言語処理を施す。即ち、テキストデータによって表される文を整形する。例えば、前記整形は、形態素解析、不要語削除、単語の辞書変換等を含む。音声対応部126は、整形された文に基づいて、被介護者Pの意図を決定する。
音声合成部127は、電話網通信部112を介して被介護者P(ウェアラブル端末200)又は緊急連絡先へ合成した音声データを出力する。例えば、記憶部123が記憶している通知パターン表の通知パターンに被介護者Pの氏名を合成して被介護者P又は緊急連絡先へ音声出力する。
入力部128は、各異常状態発生通報に対する対応が完了した場合、記憶部123が記憶している対応履歴に、受け付けた異常状態発生通報に応じて被介護者Pに対して行われた対応内容を書き込む。
以下、ウェアラブル端末200からオペレーションセンター100へ、異常状態発生通報が行われた場合におけるサーバコンピュータ10の処理について説明する。
<バイタル値の異常通報の場合>
図15は、実施形態2の介護システム1において、ウェアラブル端末200からサーバコンピュータ10へバイタル値の異常通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図15における、ステップS131~ステップS133までの処理は、実施形態1の図6のステップS11~ステップS13までの処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
サーバコンピュータ10では、LAN通信部111がバイタル値の異常通報を受け付ける(ステップS141)。また、通信制御部124は、受け付けられたバイタル値の異常通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて被介護者Pを特定する。通信制御部124は、記憶部123に記憶されたメッセージ表(表1)からバイタル値の異常通報に対応する「○○様からバイタル値の異常通報がありました。」のメッセージパターンを読み出し、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報から取得した被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを記憶部123に記憶された緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS142)。
ついで、通信制御部124は、受け付けられたバイタル値の異常通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS143)。
以降、音声対応部126は電話網通信部112を介して被介護者Pと電話通話を行う。例えば、音声対応部126が、Transformer、BERT、GPT等の学習モデルを用いても良い。
被介護者Pが電話に出た場合、音声対応部126は、例えば、「○○さん大丈夫ですか」、「緊急対応が必要ですか」等を質問する。斯かる質問に対する被介護者Pの応答は、ウェアラブル端末200のマイク240から電話網通信部222を介してサーバコンピュータ10に送られる。
CPU121は、電話網通信部112を監視することによって、被介護者Pの応答があったか否かを判定する(ステップS144)。被介護者Pの応答(音声データ)が電話網通信部112を介して入力された場合、CPU121は被介護者Pの応答があったと判定し(ステップS144:YES)、音声対応部126は応答分析を行う(ステップS149)。
即ち、音声対応部126は、電話網通信部112を介して入力される被介護者Pの応答(音声データ)に対して、応答の内容を分析する。上述の如く、音声対応部126は、被介護者Pからの音声データをテキストへと変換し、変換されたテキストに対して自然言語処理を施して、被介護者Pの意図を決定する。例えば、音声対応部126が被介護者Pの意図を決定する際、予め定義されたエンティティでラベリングするように構成しても良い。
ついで、CPU121は緊急対応が必要か否かを判定する(ステップS150)。例えば、「緊急対応が必要ですか」との質問に対する被介護者Pの回答が、「いいえ」、「大丈夫」、「不要です」等である場合、即ち、音声対応部126によって「否定」のエンティティであると決定された場合、CPU121は緊急対応が不要であると判定し(ステップS150:NO)、処理はステップS148に進む。
また、被介護者Pの回答が、「はい」、「お願いします」、「必要です」等である場合、即ち、音声対応部126によって「肯定」のエンティティであると決定された場合、CPU121は緊急対応が必要であると判定し(ステップS150:YES)、処理はステップS145に進む。
なお、「叫び声」、「咳声」、「うめき声」等をその音声的特徴(音声波形パターン)と予め対応付けて置いて、被介護者Pの回答が非言語である場合、斯かる非言語の音声波形パターンを既に記憶している音声波形パターンと対照して非言語を定義するように構成しても良い。非言語が「叫び声」又は「うめき声」であると定義された場合、CPU121が、緊急対応が必要であると判定する(ステップS150:YES)ように構成しても良い。
一方、ステップS144にて、所定時間の間、被介護者Pの応答が電話網通信部112を介して入力されていない場合、CPU121は、被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS144:NO)、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS145)。
即ち、音声合成部127は緊急連絡先へ通知用のテキストを生成し、斯かるテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。音声合成部127は、記憶部123が記憶している通知パターン表(表2)においてバイタル値の異常通知に対応付けされている「こちら□□です。○○様からバイタル値の異常通報がありましたが、連絡が取れません。」の通知パターンを読み出して、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。
また、ステップS150にて、緊急対応が必要であると判定した場合も(ステップS150:YES)、CPU121は、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS145)。
この場合、音声合成部127は、記憶部123が記憶している通知パターン表(表2)において緊急対応に対応付けされている「こちら□□です。○○様が緊急連絡先への通知を御希望されております。」の通知パターンを読み出して、記憶部123に記憶された被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。
次いで、CPU121は、被介護者Pへの駆け付けが必要が否かを判定する(ステップS146)。CPU121は、記憶部123に記憶されている被介護者情報に基づいて、例えば、「緊急対応必要時に駆け付けを希望する」等の特約があるか否かを確認する。斯かる特約が無い場合、CPU121は被介護者Pへの駆け付けは不要であると判定し(ステップS146:NO)、処理はステップS148へ進む。また、斯かる特約がある場合、CPU121は被介護者Pへの駆け付けが必要であると判定し(ステップS146:YES)、LAN通信部111又は電話網通信部112を介して警備会社500に連絡を行い、被介護者Pへの駆け付けを要請する(ステップS147)。以降、警備会社500の職員が被介護者Pのもとへ駆け付け、被介護者Pの安全を確保する。
CPU121が、ステップS147にて、被介護者Pへの駆け付けを警備会社500に要請した後、又は、ステップS146にて、被介護者Pへの駆け付けは不要であると判定した場合、又は、ステップS150にて緊急対応は不要であると判定した場合、入力部128は受け付けたバイタル値の異常通報に対する対応履歴を入力し(ステップS148)、記憶部123が斯かる被介護者Pの対応履歴を更新して記憶する。
<転倒通報の場合>
図16は、実施形態2の介護システム1において、ウェアラブル端末200からサーバコンピュータ10へ転倒通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図16における、ステップS151~ステップS153までの処理は、実施形態1の図9のステップS31~ステップS33までの処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
サーバコンピュータ10では、LAN通信部111が転倒通報を受け付ける(ステップS161)。また、通信制御部124は、受け付けられた転倒通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて被介護者Pを特定する。通信制御部124は、前記メッセージ表(表1)から転倒通報に対応する「○○様から転倒通報がありました」のメッセージパターンを読み出し、前記被介護者Pの個人情報から取得した被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS162)。
ついで、通信制御部124は、受け付けられた転倒通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS163)。
以降、音声対応部126は電話網通信部112を介して被介護者Pと電話通話を行う。被介護者Pが電話に出た場合、音声対応部126は、例えば、「○○さん大丈夫ですか」、「緊急対応が必要ですか。」等を質問する。斯かる質問に対する被介護者Pの応答は、ウェアラブル端末200のマイク240から電話網通信部222を介してサーバコンピュータ10に送られる。
CPU121は被介護者Pの応答があったか否かを判定する(ステップS164)。被介護者Pの応答(音声データ)が電話網通信部112を介して入力された場合、CPU121は被介護者Pの応答があったと判定し(ステップS164:YES)、音声対応部126は応答分析を行う(ステップS169)。即ち、音声対応部126は、電話網通信部112を介して入力される被介護者Pの応答(音声データ)に対して、応答の内容を分析する。
ついで、CPU121は緊急対応が必要か否かを判定する(ステップS170)。例えば、「緊急対応が必要ですか」との質問に対する被介護者Pの回答が、「否定」のエンティティであると音声対応部126によって決定された場合、CPU121は緊急対応が不要であると判定し(ステップS170:NO)、処理はステップS168に進む。また、被介護者Pの回答が「肯定」のエンティティであると音声対応部126によって決定された場合、CPU121は緊急対応が必要であると判定し(ステップS170:YES)、処理はステップS165に進む。
なお、被介護者Pの回答が非言語である場合、斯かる非言語に対して上述したように定義する処理を行うように構成しても良い。
一方、ステップS164にて、所定時間の間、被介護者Pの応答が電話網通信部112を介して入力されていない場合、CPU121は、被介護者Pの応答がないと判定し(ステップS164:NO)、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS165)。
詳しくは、音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において転倒通報に対応付けされている「こちら□□です。○○様から転倒通報がありましたが、連絡が取れません。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを、電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。
また、ステップS170にて、緊急対応が必要であると判定した場合も(ステップS170:YES)、CPU121は、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS165)。
この場合、音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において緊急対応に対応付けされている「こちら□□です。○○様が緊急連絡先への通知を御希望されております。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを、電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。
次いで、CPU121は、被介護者Pへの駆け付けが必要が否かを判定する(ステップS166)。被介護者Pへの駆け付けは不要であるとCPU121が判定した場合(ステップS166:NO)、処理はステップS168へ進む。また、被介護者Pへの駆け付けが必要であると判定した場合(ステップS166:YES)、CPU121はLAN通信部111又は電話網通信部112を介して警備会社500に連絡を行い、被介護者Pへの駆け付けを要請する(ステップS167)。
CPU121が、ステップS167にて、被介護者Pへの駆け付けを警備会社500に要請した後、又は、ステップS166にて、被介護者Pへの駆け付けは不要であると判定した場合、又は、ステップS170にて緊急対応は不要であると判定した場合、入力部128は受け付けた転倒通報に対する対応履歴を入力し(ステップS168)、記憶部123が斯かる被介護者Pの対応履歴を更新して記憶する。
<許容範囲外通報の場合>
図17は、実施形態2の介護システム1において、ウェアラブル端末200からサーバコンピュータ10へ許容範囲外通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図17における、ステップS171~ステップS173までの処理は、実施形態1の図10のステップS51~ステップS53までの処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
サーバコンピュータ10では、LAN通信部111がウェアラブル端末200から許容範囲外通報及び被介護者Pの現在の位置情報を受け付ける(ステップS181)。また、通信制御部124は、受け付けられた許容範囲外通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて被介護者Pを特定する。通信制御部124は、前記メッセージ表(表1)から許容範囲外通報に対応する「○○様から許容範囲外通報がありました」のメッセージパターンを読み出し、前記被介護者Pの個人情報から取得した被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS182)。
ついで、通信制御部124は、受け付けられた許容範囲外通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出して被介護者Pに電話をかける(ステップS183)。
以降、音声対応部126は被介護者Pと電話通話を行う。被介護者Pが電話に出た場合、音声対応部126は、例えば、「○○さん大丈夫ですか」、「緊急対応が必要ですか」等を質問する。斯かる質問に対する被介護者Pの応答は、ウェアラブル端末200の電話網通信部222を介してサーバコンピュータ10に送られる。
CPU121は被介護者Pの応答があったか否かを判定する(ステップS184)。CPU121によって被介護者Pの応答があったと判定された場合(ステップS184:YES)、音声対応部126は応答分析を行う(ステップS189)。即ち、音声対応部126は、被介護者Pの応答(音声データ)に対して、応答の内容を分析する。
ついで、CPU121は徘徊であるか否かを判定する(ステップS190)。例えば、「帰り道分かりますか」との質問に対する被介護者Pの回答が、「はい」、「知っている」等である場合、即ち、「肯定」のエンティティであると音声対応部126によって決定された場合、CPU121は徘徊ではないと判定し(ステップS190:NO)、処理はステップS188に進む。また、被介護者Pの回答が「いいえ」、「分からない」等である場合、即ち、「否定」のエンティティであると音声対応部126によって決定された場合、CPU121は徘徊であると判定し(ステップS190:YES)、処理はステップS185に進む。
一方、ステップS184にて、所定時間の間、被介護者Pの応答が電話網通信部112を介して入力されていない場合、CPU121は、被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS184:NO)、緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知し、且つ、被介護者Pの現在位置情報を提供する(ステップS185)。
詳しくは、音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において許容範囲外通報に対応付けされている「こちら□□です。○○様から許容範囲外通報がありましたが、連絡が取れません。○○様の現在位置は△△県△△市△△町△△番地付近です。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成し、ステップS181で受け付けた被介護者Pの位置情報に対応する住所を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを、電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。
なお、「横断歩道」、「地下鉄」など場所と音声波形パターンとを予め対応付けておいて、被介護者Pの回答の中に環境音が含まれている場合、環境音が存在する時間区間を検出して斯かる時間区間の音声波形パターンと、既に記憶している音声波形パターンとを対照して環境音を定義するように構成しても良い。ステップS185にて、斯かる定義の結果に基づき、位置情報(住所)に加えて、「横断歩道の近傍」、「地下鉄の近傍」等の情報を提供するように構成しても良い。
また、ステップS190にて、徘徊であると判定した場合も(ステップS190:YES)、CPU121は、電話網通信部112を介して緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知し、且つ、被介護者Pの現在位置情報を提供する(ステップS185)。
この場合、音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において緊急対応に対応付けされている「こちら□□です。○○様が緊急連絡先への通知を御希望されております。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。また、上述の如く、ステップS181で受け付けた被介護者Pの位置情報に対応する住所を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。
次いで、CPU121は、被介護者Pへの駆け付けが必要が否かを判定する(ステップS186)。被介護者Pへの駆け付けは不要であるとCPU121が判定した場合(ステップS186:NO)、処理はステップS188へ進む。また、被介護者Pへの駆け付けが必要であると判定した場合(ステップS186:YES)、CPU121はLAN通信部111又は電話網通信部112を介して警備会社500に連絡を行い、被介護者Pへの駆け付けを要請する(ステップS187)。
CPU121が、ステップS187にて、被介護者Pへの駆け付けを警備会社500に要請した後、又は、ステップS186にて、被介護者Pへの駆け付けは不要であると判定した場合、又は、ステップS150にて緊急対応は不要であると判定した場合、入力部128は受け付けた許容範囲外通報に対する対応履歴を入力する(ステップS188)。
<緊急通報の場合>
図18は、実施形態2の介護システム1において、ウェアラブル端末200からサーバコンピュータ10へ緊急通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図18における、ステップS191~ステップS192までの処理は、実施形態1の図11のステップS71~ステップS72までの処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
サーバコンピュータ10では、LAN通信部111が緊急通報を受け付ける(ステップS201)。また、通信制御部124は、受け付けられた緊急通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて被介護者Pを特定する。通信制御部124は、前記メッセージ表(表1)から緊急通報に対応する「○○様から緊急通報がありました。」のメッセージパターンを読み出し、前記被介護者Pの個人情報から取得した被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS202)。
ついで、通信制御部124は、受け付けられた緊急通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、被介護者Pに電話をかける(ステップS203)。
以降、音声対応部126は被介護者Pと電話通話を行う。被介護者Pが電話に出た場合、音声対応部126は、例えば、「○○さん大丈夫ですか」、「緊急対応が必要ですか」等を質問する。斯かる質問に対する被介護者Pの応答は、ウェアラブル端末200の電話網通信部222を介してサーバコンピュータ10に送られる。
CPU121は被介護者Pの応答があったか否かを判定する(ステップS204)。被介護者Pの応答(音声データ)が電話網通信部112を介して入力された場合、CPU121は被介護者Pの応答があったと判定し(ステップS204:YES)、音声対応部126は応答分析を行う(ステップS209)。即ち、音声対応部126は、被介護者Pの応答(音声データ)に対して、応答の内容を分析する。
ついで、CPU121は緊急対応が必要か否かを判定する(ステップS210)。例えば、「緊急対応が必要ですか」との質問に対する被介護者Pの回答が、「否定」のエンティティであると音声対応部126によって決定された場合、CPU121は緊急対応が不要であると判定し(ステップS210:NO)、処理はステップS208に進む。また、被介護者Pの回答が「肯定」のエンティティであると音声対応部126によって決定された場合、CPU121は緊急対応が必要であると判定し(ステップS210:YES)、処理はステップS205に進む。
なお、被介護者Pの回答が非言語である場合、斯かる非言語に対して上述したように定義する処理を行うように構成しても良い。
一方、ステップS204にて、CPU121は、被介護者Pの応答がないと判断し(ステップS204:NO)、緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS205)。
詳しくは、音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において緊急通報に対応付けされている「こちら□□です。○○様から緊急通報がありましたが、連絡が取れません。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを電話網通信部112を介して緊急連絡先へ出力する。
また、ステップS210にて、緊急対応が必要であると判定した場合も(ステップS210:YES)、CPU121は、緊急連絡先に電話をかけ、現在の状況を通知する(ステップS205)。
この場合、音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において緊急対応に対応付けされている「こちら□□です。○○様が緊急連絡先への通知を御希望されております。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを緊急連絡先へ出力する。
次いで、CPU121は、被介護者Pへの駆け付けが必要が否かを判定する(ステップS206)。被介護者Pへの駆け付けは不要であるとCPU121が判定した場合(ステップS206:NO)、処理はステップS208へ進む。また、被介護者Pへの駆け付けが必要であると判定した場合(ステップS206:YES)、CPU121はLAN通信部111又は電話網通信部112を介して警備会社500に連絡を行い、被介護者Pへの駆け付けを要請する(ステップS207)。
CPU121が、ステップS207にて、被介護者Pへの駆け付けを警備会社500に要請した後、又は、ステップS206にて、被介護者Pへの駆け付けは不要であると判定した場合、又は、ステップS210にて緊急対応は不要であると判定した場合、入力部128は受け付けた緊急通報に対する対応履歴を入力する(ステップS208)。
<離隔通報の場合>
図19は、実施形態2の介護システム1において、ウェアラブル端末200からサーバコンピュータ10へ離隔通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図19における、ステップS211~ステップS214までの処理及びステップS221~ステップS222までの処理は、夫々実施形態1の図12のステップS91~ステップS94までの処理及びステップS101~ステップS102までの処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
サーバコンピュータ10では、CPU121がショートメッセージの送信に対する被介護者Pの対応があったか否かを判定する(ステップS223)。例えば、ショートメッセージの送信後、所定期間内に、斯かるウェアラブル端末200から離隔通報が無い場合、CPU121は、被介護者Pの対応があったと判定し(ステップS223:YES)、処理はステップS228に進む。
一方、所定期間内に斯かるウェアラブル端末200から離隔通報が繰り返して受信された場合、CPU121は被介護者Pの対応が無かったと判定する(ステップS223:NO)。この際、通信制御部124は、受け付けられた離隔通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS224)。
以降、音声対応部126は被介護者Pと電話通話を行う。被介護者Pが電話に出た場合、音声対応部126は、例えば、「○○さん、こんにちは。」と呼びかける。これに対する被介護者Pの応答は、ウェアラブル端末200の電話網通信部222を介してサーバコンピュータ10に送られる。
CPU121は、被介護者Pの応答があったか否かを判定する(ステップS225)。被介護者Pの応答(音声データ)が電話網通信部112を介して入力された場合、CPU121は被介護者Pの応答があったと判定し(ステップS225:YES)、被介護者Pに以下のように通知する(ステップS226)。
音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において離隔通報に対応付けされている「こちら□□です。○○様、端末が外されています。正しく端末を付けてください。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを電話網通信部112を介してウェアラブル端末200(被介護者P)へ出力する。以降、処理はステップS228に進む。
一方、ステップS225にて、所定時間の間、被介護者Pの応答が電話網通信部112を介して入力されていない場合、CPU121は被介護者Pの応答がないと判定する(ステップS225:NO)。この際、通信制御部124は、前記メッセージ表(表1)から離隔通報2に対応する「○○様の端末が外されています。」のメッセージパターンを読み出し、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを前記緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS227)。
ステップS223にて、CPU121が被介護者Pの対応があったと判定した場合、又は、ステップS226にて被介護者Pへの通知が完了した後、又は、ステップS227にて緊急連絡先へのショートメッセージの送信が完了した後、入力部128は、受け付けた離隔通報に対する対応履歴を入力する(ステップS228)。
<電池残量不足通報の場合>
図20は、実施形態2の介護システム1において、ウェアラブル端末200からサーバコンピュータ10へ電池残量不足通報が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図20における、ステップS231~ステップS234までの処理及びステップS241~ステップS242までの処理は、夫々実施形態1の図13のステップS111~ステップS114までの処理及びステップS121~ステップS122までの処理と同じであり、詳しい説明を省略する。
サーバコンピュータ10では、CPU121がショートメッセージの送信に対する被介護者Pの対応があったか否かを判定する(ステップS243)。例えば、ショートメッセージの送信後、所定期間内に、斯かるウェアラブル端末200から電池残量不足通報が無い場合、CPU121は、被介護者Pの対応があったと判定し(ステップS243:YES)、処理はステップS248に進む。
一方、所定期間内に斯かるウェアラブル端末200から電池残量不足通報が繰り返して受信された場合、CPU121は被介護者Pの対応が無かったと判定する(ステップS243:NO)。この際、通信制御部124は、受け付けられた電池残量不足通報に含まれているウェアラブル端末200の識別情報に基づいて、記憶部123からウェアラブル端末200の電話番号を読み出し、電話網通信部112を介して被介護者Pに電話をかける(ステップS244)。
以降、音声対応部126は被介護者Pと電話通話を行う。被介護者Pが電話に出た場合、音声対応部126は、例えば、「○○さん、こんにちは。」と呼びかける。これに対する被介護者Pの応答は、ウェアラブル端末200の電話網通信部222を介してサーバコンピュータ10に送られる。
CPU121は、被介護者Pの応答があったか否かを判定する(ステップS245)。被介護者Pの応答(音声データ)が電話網通信部112を介して入力された場合、CPU121は被介護者Pの応答があったと判定し(ステップS245:YES)、被介護者Pに以下のように通知する(ステップS246)。
音声合成部127は、前記通知パターン表(表2)において電池残量不足通報に対応付けされている「こちら□□です。○○様、電池残量が不足しております。充電してください。」の通知パターンを読み出して、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成することによって、通知用のテキストを生成する。音声合成部127は生成された通知用のテキストに基づく音声データを合成し、CPU121が斯かる音声データを電話網通信部112を介してウェアラブル端末200(被介護者P)へ出力する。以降、処理はステップS248に進む。
一方、ステップS245にて、所定時間の間、被介護者Pの応答が電話網通信部112を介して入力されていない場合、CPU121は被介護者Pの応答がないと判定する(ステップS245:NO)。この際、通信制御部124は、前記メッセージ表(表1)から電池残量不足通報2に対応する「○○様の端末の充電が必要です。」のメッセージパターンを読み出し、前記被介護者Pの個人情報に基づいて被介護者Pの氏名を合成したショートメッセージを前記緊急連絡先にLAN通信部111を介して送信する(ステップS247)。
ステップS243にて、CPU121が被介護者Pの対応があったと判定した場合、又は、ステップS246にて被介護者Pへの通知が完了した後、又は、ステップS247にて緊急連絡先へのショートメッセージの送信が完了した後、入力部128は、受け付けた電池残量不足通報に対する対応履歴を入力する(ステップS248)。
なお、実施形態2においても、実施形態1と同様、制御部12が表示制御部125及びディスプレイ13を有し、各異常状態発生通報の受け付け、CPU121による対応の開始、当該異常状態発生通報の受け付け後の時間経過、当該異常状態発生通報に対する対応完了等を表すステータス情報を表示制御部125がディスプレイ13に表示するように構成しても良い。
以上のように、実施形態2の介護システム1においては、オペレーションセンター100がウェアラブル端末200から異常状態発生通報を受け付けた場合、サーバコンピュータ10が電話通話を介して対応する。被介護者Pとの対話内容に基づいて対応するので、誤報を防ぐことができ、より正確な対応が可能である。
また、実施形態2の介護システム1においては、被介護者Pに異常状態が発生した場合、オペレーションセンター100のサーバコンピュータ10が被介護者Pに電話をかけ、被介護者Pの応答がない場合、緊急連絡先に連絡する。よって、親族400等被介護者Pの保護者が迅速に対応できる。
以上においては、1つのサーバコンピュータ10が色々な処理を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、サーバコンピュータ10が複数の装置の組み合わせによって構成され、各装置にて処理を分けて行うように構成しても良い。
実施形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。