JP7361879B2 - 物体識別システム、付加物体、物体識別装置、物体識別方法およびプログラム - Google Patents

物体識別システム、付加物体、物体識別装置、物体識別方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は物体識別システム、付加物体、物体識別装置、物体識別方法およびプログラムに関する。
筐体に付加物体を取り付けて利用するシステムがある。取り付けられた付加物体を識別するために、付加物体に磁石を取付け、筐体に内蔵される磁気センサにより付加物体の種類を判別することが行われている。
特許文献1には、ジグソーパズルのピースにマグネットを設け、所定位置に配置されたピースに設けられるマグネットと対向する位置にホール素子を設けること、およびホール素子によりジグソーパズルが完成したか判定することが開示されている。
特許文献2には、磁石を含むフィギュアと磁力センサを含むベースとが開示されている。磁力センサが磁石を検出した磁力センサの位置に基づいて音を出力することが開示されている。
特開平10-201946号公報 特開2003-53048号公報
一つの磁気センサにより識別できる種類に限りがある。仮に、複数の磁石を設け、それぞれの磁石に対向する磁気センサを設けることも考えられるが、構成が複雑になってしまう。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、より簡易に複数の物体を識別することが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる物体識別システムは、筐体と、複数の種類のうちいずれかである付加物体であって前記筐体に取り付け可能な付加物体と、前記筐体にいずれの種類の前記付加物体が取り付けられているか判定する判定部と、を含む。前記付加物体のそれぞれは、前記種類に応じた位置に配置され磁界を発生する磁石を含み、前記筐体は、前記付加物体が取り付けられる状態において、互いに交差する2以上の方向について前記磁石により生じる磁界の成分を検出する磁気センサを含み、前記判定部は、前記磁気センサが互いに交差する前記2以上の方向について検出した磁界の成分に基づいて、前記筐体に取り付けられる前記付加物体の種類を判定する。
本発明にかかる付加物体は、筐体に取り付け可能であり複数の種類のうちいずれかであり、前記種類に応じた位置に配置される磁石であって、前記筐体に取り付けられる状態において前記付加物体の種類を判定するために、前記筐体に含まれ互いに交差する2以上の方向について磁界の成分を検出する磁気センサへ向けて磁界を供給する磁石を含む。
本発明にかかる物体識別装置は、複数の種類のいずれかである付加物体であって前記種類に応じた位置に配置される磁石を含む付加物体を取り付け可能であり、前記付加物体が前記筐体に取り付けられる状態において、前記付加物体が含む磁石が生じる磁界の成分であって互いに交差する2以上の方向について磁界の成分を検出する磁気センサと、前記磁気センサが互いに交差する前記2以上の方向について検出した磁界の成分に基づいて、取り付けられる前記付加物体の種類を判定する判定部と、を含む。
本発明にかかる物体識別方法は、複数の種類のうちいずれかであり磁石を含む付加物体であって磁気センサを含む筐体に取り付け可能な付加物体の種類を識別するためのものであり、前記種類に応じた位置に配置される前記磁石により生じる磁界の成分であって互いに交差する2以上の方向についての磁界の成分を、前記磁気センサによって検出するステップと、前記磁気センサが互いに交差する前記2以上の方向について検出した磁界の成分に基づいて、前記筐体に取り付けられる前記付加物体の種類を判定するステップと、を含む。
本発明にかかるプログラムは、複数の種類のうちいずれかであり筐体に取り付けられる付加物体であって種類に応じた位置に配置される磁石を含む付加物体により生じる磁界の成分であって、前記筐体に含まれる磁気センサにより検出される互いに交差する2以上の方向についての磁界の成分に基づいて判定された種別を取得する種別取得部、および、取得された種別に基づいて複数の処理のうちいずれかを実行する実行制御部、としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、より簡易に複数の物体を識別することができる。
本発明の一形態では、前記筐体は前記付加物体のいずれかが隣接可能な上面を含んでよい。
本発明の一形態では、前記筐体の前記上面は、平面視で前記磁気センサに最も近い前記上面の端辺と、前記端辺に対向する仮想辺とに挟まれる領域を含み、前記磁気センサは前記端辺と前記仮想辺との中央に位置し、前記付加物体に含まれる磁石は、当該付加物体が前記筐体に取り付けられる場合に平面視で前記領域に重畳するよう配置されてよい。
本発明の一形態では、前記筐体の前記上面は、前記磁気センサに最も近い端辺を有し、前記付加物体に含まれる磁石は、前記付加物体が前記筐体に取り付けられる場合に、平面視で、当該磁石と前記磁気センサとが重畳するまたは前記端辺に沿った方向に並ぶように配置されてよい。
本発明の一形態では、前記磁石の磁極は前記上面に向かい合う面を有し、前記向かい合う面において前記磁石が発生する磁界は上下方向に沿ってよい。
本発明の一形態では、前記磁石の磁極は前記上面に向かい合う面を有し、前記向かい合う面において前記磁石が発生する磁界は上下方向に沿い、前記判定部は、前記上下方向に沿った第1方向と前記端辺に沿った第2方向とについて前記磁気センサが検出した磁界の成分に基づいて、前記筐体に取り付けられる前記付加物体の種類を判定してよい。
本発明の一形態では、前記判定部は、前記第1および第2方向と直交する第3方向について前記磁気センサが検出した磁界の成分に基づいて、前記筐体に対する他の物体の接近を判定してよい。
本発明の一形態では、前記付加物体に含まれる磁石は当該付加物体が筐体に取り付けられる場合に、前記磁気センサに供給する磁界の方向と前記上下方向とがなす角が60度以内になるように配置されてよい。
本発明の一形態では、前記付加物体に含まれる磁石は、当該付加物体が前記筐体に取り付けられる状態において平面視で前記筐体の設置領域に重畳するよう配置され、前記設置領域は、前記筐体の上面のうち、平面視で前記磁気センサに最も近い前記上面の端辺と、前記端辺に対向する仮想辺とに挟まれる領域であり、前記磁気センサは前記端辺と前記仮想辺との中央に位置してよい。
本発明の一形態では、前記付加物体に含まれる磁石は、前記付加物体が前記筐体に取り付けられる状態において、平面視で、当該磁石と前記磁気センサとが重畳するまたは当該磁石と前記磁気センサとが前記磁気センサに最も近い端辺に沿った方向に並ぶように配置されてよい。
本発明の第1の実施形態にかかる玩具システムを示す図である。 玩具システムのハードウェア構成を示す図である。 台車を下から見た図である。 台車および付加物体の一例を簡略的に示す斜視図である。 台車および付加物体を側方から見た図である。 台車および付加物体を他の側方から見た図である。 台車および付加物体を上方から見た図である。 磁石による磁界と磁気センサとの関係の一例を示す図である。 磁石による磁界と磁気センサとの関係の他の一例を示す図である。 玩具システムが実現する機能を示すブロック図である。 磁気判断部、種類取得部および制御実行部の処理の一例を示すフローチャートである。 磁気センサにより検出される磁界と判定される種類との関係の一例を示す図である。 接近物体と台車との関係を簡略的に示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。出現する構成要素のうち同一機能を有するものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
本発明の実施形態では、自走式のデバイスと、その上に載せされる別体の玩具とを含み、別体の玩具の種類を識別する玩具システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる玩具システムの一例を示す図である。図2は、本発明の実施形態にかかる玩具システムのハードウェア構成の一例を示す図である。本発明にかかる玩具システムは、デバイス制御装置10と、台車20a,20bと、コントローラ17と、カートリッジ18と、付加物体40(図4参照)とを含む。
台車20a,20bはカメラ24および磁気センサ26を有する移動デバイスであり、どちらも同じ機能を有する。以下では特に区別する必要がない限り、これらの台車20a,20bを台車20と記載する。デバイス制御装置10は、無線を介して台車20を制御する。コントローラ17はユーザによる操作を取得する入力装置であり、ケーブルによりデバイス制御装置10に接続されている。図3は、台車20の一例を示す図であり、台車20を下からみた図である。台車20は、電源スイッチ250、スイッチ222、2つの車輪254をさらに含む。
デバイス制御装置10は、プロセッサ11、記憶部12、通信部13、入出力部14を含む。台車20は、プロセッサ21、記憶部22、通信部23、カメラ24、2つのモータ25、磁気センサ26を含む。デバイス制御装置10は、制御のための専用の装置であってもよいし、汎用的なコンピュータであってもよい。
プロセッサ11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作し、通信部13、入出力部14などを制御する。プロセッサ21は、記憶部22に格納されているプログラムに従って動作し、通信部23、カメラ24、モータ25などを制御する。上記プログラムは、カートリッジ18内のフラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるが、インターネット等のネットワークを介して提供されてもよい。
記憶部12は、デバイス制御装置10に内蔵されるDRAMおよびフラッシュメモリと、カートリッジ18内のフラッシュメモリ等によって構成されている。記憶部22は、DRAMおよびフラッシュメモリ等によって構成されている。記憶部12,22は、上記プログラムを格納する。また、記憶部12,22は、プロセッサ11,21や通信部13,23等から入力される情報や演算結果を格納する。
通信部13,23は他の機器と通信するための集積回路やアンテナなどにより構成されている。通信部13,23は、例えばBluetooth(登録商標)プロトコルに従って互いに通信する機能を有する。通信部13,23は、プロセッサ11,21の制御に基づいて、他の装置から受信した情報をプロセッサ11,21や記憶部12,22に入力し、他の装置に情報を送信する。なお、通信部13はLANなどのネットワークを介して他の装置と通信する機能を有してもよい。
入出力部14は、コントローラ17などの入力デバイスからの情報を取得する回路と、音声出力デバイスや画像表示デバイスなどの出力デバイスを制御する回路とを含む。入出力部14は、入力デバイスから入力信号を取得し、その入力信号が変換された情報をプロセッサ11や記憶部12に入力する。また入出力部14は、プロセッサ11などの制御に基づいて、音声をスピーカに出力させ、画像を表示デバイスに出力させる。
モータ25は、プロセッサ21により回転方向、回転量および回転速度が制御される、いわゆるサーボモータである。2つのモータ25のそれぞれには、1つの車輪254が割り当てられており、モータ25は、割り当てられた車輪254を駆動する。
カメラ24は、台車20の下方を撮影するように配置され、台車20が置かれているシートなどに印刷されたパターンを撮影する。本実施形態では、そのシートなどには赤外線の周波数領域で認識されるパターンが印刷されており、カメラ24は、その赤外線の画像を撮影する。シートなどの上には、所定の大きさ(例えば0.2mm角)の単位パターンがマトリクス状に並んでいる。単位パターンのそれぞれは、そのパターンが配置される位置の座標が符号化された画像である。台車20およびデバイス制御装置10は、カメラ24により撮影された画像に含まれるパターンを復号し、台車20の位置や向きを取得する。
磁気センサ26は、例えば磁石41により生じる磁界を検出する。磁気センサ26は、いわゆる3軸磁気センサであり、磁界を3次元のベクトルとして取得する。磁気センサ26は、2軸の磁気センサであってもよい。もちろん、2軸または3軸の方向は互いに交差する方向である。
図4に示されるように、台車20の上面はほぼ矩形であり、その上面の4つの端辺のうち1つの端辺281のそばに磁気センサ26が配置されている。ここで、X方向は端辺281に沿った方向であり、Z方向は上下方向に沿った方向であり、Y方向はX方向およびZ方向に直行する方向である。磁気センサ26が測定する磁界の成分の方向(軸)は、これらのX,Y,Z方向であるとする。なお2軸の磁気センサは、X,Z方向の磁界の成分を検出してよい。
図4は、台車20および付加物体40の一例を簡略的に示す斜視図である。図4からわかるように、付加物体40は台車20と別体の玩具である。図4では1つの付加物体40のみが示されているが、実際には他の種類の付加物体40も存在する。図5は、台車20および付加物体40を側方から見た図であり、図6は、台車20および付加物体40を他の側方から見た図である。図7は、台車20および付加物体40を上方から見た図である。図5から7においては、付加物体40は台車20に取り付けられている。付加物体40が台車20に取り付けられた状態において、台車20の上面は付加物体40の底面に隣接している。付加物体40には、磁界を発生する磁石41が取り付けられている。図7では複数の付加物体40として、磁石41が配置される位置が互いに異なる3つの付加物体40a,40b,40cが示されている。
図4に示されるように、台車20の上面には突起29が設けられており、付加物体40の下側には、突起29と係合するための係合部が設けられている。係合部は、例えば突起29に応じた形状を有する凹部である。磁気センサ26は、台車20の筐体の上面の裏側に設けられている。
図7では、付加物体40a,40b,40cと、それらが台車20に取り付けられた場合の磁気センサ26とが示されている。磁気センサ26は、平面視で、台車20の上面の4つの端辺のうち1つの端辺281の側に設けられている。付加物体40が台車20に取り付けられた状態において、付加物体40に含まれる磁石41は、平面視で、磁石41と磁気センサ26とが重畳するまたは磁石41と磁気センサ26とが端辺281に沿った方向に並ぶように配置される。付加物体40bでは、磁石41は磁気センサ26の真上に配置されている。付加物体40aでは、磁石41が付加物体40bよりX方向プラス側に配置され、付加物体40cでは、磁石41が付加物体40bよりX方向マイナス側に配置される。
図7には仮想辺283が記載されている。仮想辺283は、平面視で端辺281と対向しかつ平行である仮想的な辺であり、仮想辺283は、磁気センサ26が端辺281と仮想辺283の中央に位置するように設けられている。磁石41は、付加物体40が台車20に取り付けられた状態において、平面視で端辺281と仮想辺283とに挟まれた領域内に配置されている。
仮想辺283よりY方向マイナス側に磁石41が配置された場合、磁石41と反対の極性でありかつ同じ強さの磁界発生器が端辺281よりY方向プラス側(外側)に存在する場合に磁石41が発生する磁界が完全にキャンセルされる恐れがある。本実施形態では磁石41を配置する領域を制限することで、他の付加物体40の近接などに起因する磁界により付加物体40の誤認識が生じる可能性を減らすことができる。
磁石41の磁極は台車20の上面に向かい合う面を有しており、その向かい合う面において磁石41が発生する磁界は上下方向に沿っている。図8Aは磁石41による磁界と磁気センサ26との関係の一例を示す図であり、図8Bは磁石41による磁界と磁気センサ26との関係の他の一例を示す図である。図8Aは付加物体40bが発生する磁界を簡略的に示しており、図8Bは付加物体40cが発生する磁界を簡略的に示している。図8Aでは、磁気センサ26の真上にある磁石41が発生する上下方向の磁界(磁力線83a参照)が磁気センサ26に到達する。図8Bでは磁気センサ26の斜め上方(X方向マイナス側)にある磁石41が発生するZ方向マイナスかつX方向プラスの磁界(磁力線83b参照)が磁気センサ26に到達する。なお、付加物体40aの場合には図8BとX方向について反対側の結果となる。異なる種類の付加物体40により生じる磁界が、製造誤差や台車20への取り付けの際のずれにより変化しても互いに重複しないように、磁石41の位置や強さが調整されている。
本実施形態では、図7に示されるように3種類の位置に磁石41を配置し、さらに磁石41の磁極の向きを調整することにより、6種類の付加物体40が識別される。以下では、その識別の手法についてより詳細に説明する。
図9は、玩具システムが実現する機能を示すブロック図である。玩具システムは、機能的に、磁気判定部51、種類取得部53および制御実行部55を含む。磁気判定部51は、主に台車20に含まれるプロセッサ21が記憶部22に格納されるプログラムを実行し、磁気センサ26およい通信部23を制御することにより実現される。種類取得部53および制御実行部55は、主に、デバイス制御装置10に含まれるプロセッサ11が記憶部12(例えばカートリッジ18)に格納されるプログラムを実行し、通信部13を介して台車20を制御することにより実現される。また、磁気判定部51、種類取得部53、制御実行部55にかかる処理の一部または全部は、デバイス制御装置10および台車20の双方のプロセッサ11,21が通信部13,23を介してデータをやり取りし、かつ連携して処理することにより実行されてもよい。
磁気判定部51は、台車20にいずれの種類の付加物体40が取り付けられているか判定する。より具体的には、磁気判定部51は台車20に付加物体40が取り付けられる状態において、磁気センサ26が互いに交差する2以上の方向(例えば上下方向に沿ったZ方向と端辺281に沿ったX方向)について検出した磁界の成分に基づいて、台車20に取り付けられる付加物体40の種類を判定する。また、磁気判定部51はXおよびZ方向と直交するY方向について磁気センサ26が検出した磁界の成分に基づいて、台車20に対する他の物体の接近を判定する。
種類取得部53は、例えば通信部23を介して、磁気判定部51により判定された、台車20に取り付けられた付加物体40の種類を取得する。
制御実行部55は、取得された種別に基づいて台車20の制御に関する複数の処理のうちいずれかを実行する。
図10は、磁気判定部51、種類取得部53および制御実行部55の処理の一例を示すフローチャートである。図7に示される処理は、ユーザによる付加物体40の取り付けの開始より後に実行される。以下では、磁気判定部51に対応するステップS101からS107の処理が台車20により実行され、種類取得部53および制御実行部55にそれぞれ対応するステップS111,S112の処理がデバイス制御装置10により実行される場合について説明するが、異なるデバイスによりこの処理が実行されてもよい。なお、後述の継続カウントは、処理の実行前に初期化され、0になっているものとする。
はじめに、磁気判定部51は、磁気センサ26が計測した磁界のXYZ方向の成分を取得する(ステップS101)。そして、磁気判定部51はその成分から磁界の強さを算出し、磁界の強さが強度範囲外である場合には(ステップS102のN)、磁気判定部51は付加物体40が台車20に接近もしていないと判断し、継続カウントを0に初期化し(ステップS103)、ステップS101から繰り返す。
磁界の強さが強度範囲内である場合には(ステップS102のY)、磁気判定部51は付加物体40が台車20に接近していると判断し、継続カウントを増加させる(ステップS104)。そして、継続カウントが時間閾値より小さい場合には(ステップS105のN)、付加物体40の取り付けの途中の可能性があるため、磁気判定部51はステップS101以降の処理を繰り返し、時間閾値が示す時間が経過するまで判断を保留する。
継続カウントが時間閾値以上である場合には(ステップS105のY)、磁気判定部51は磁界のXZ方向の成分に基づいて、取り付けられた付加物体40が複数の種類のうちいずれの種類のものであるかを特定する(ステップS107)。なお、複数の付加物体40の種類が互いに異なる場合には、この処理により、複数の付加物体40のうちどれが台車20に取り付けられたかを判定することができる。
図11は、磁気センサ26により検出される磁界と判定される種類との関係の一例を示す図である。原点P0は付加物体40が取り付けられていない場合に測定される磁界を示し、点Ppa,Pnaは磁石41が図7の付加物体40aに示される位置にある場合に検出される磁界のXZ成分の平均値を示す。Ppb,Pnbは磁石41が図7の付加物体40bに示される位置にある場合に検出される磁界のXZ成分の平均値を示す。Ppc,Pncは磁石41が図7の付加物体40cに示される位置にある場合に検出される磁界のXZ成分の平均値を示す。点Ppa,Ppb,Ppcは磁石41の下側にS極がある場合の平均値であり、点Pna,Pnb,Pncは磁石41の上側にN極がある場合の平均値である。
実線で囲まれる複数の判定領域Dは、点Ppa,Ppb,Ppc,Pna,Pnb,Pncをそれぞれ含む。複数の判定領域Dのそれぞれは付加物体40の種類と1対1で対応付けられており、それぞれの種類として判定される磁界のXZ成分の範囲を示している。磁気判定部51は、測定された磁界のXZ成分がいずれかの判定領域Dのうちにある場合に、付加物体の種類がその判定領域Dに対応する種類であると判定する。判定領域Dの外側にあり破線で囲まれる緩衝領域Gは、誤判定を防ぐための領域である。ある緩衝領域Gが他の緩衝領域Gと重ならなければ付加物体40の判定におけるロバスト性がある程度確保される。
なお、磁石41の配置は図7に示すものには限られない。複数の種類の付加物体40において、緩衝領域Gが重ならないように配置されればよい。また、平面視で、磁石41が磁気センサ26と重畳するまたは磁石41と磁気センサ26とが端辺281に沿った方向に並ぶように磁石41が配置されればよい。また磁石41の磁極が、上下方向から傾いていてもよい。例えば磁石41の磁極が、磁気センサ26の方を向くように傾いていてもよい。
磁気判定部51は、種類の判定の他に、磁界のY方向の成分に基づいて、磁界を発生する他の物体の接近を判定する(ステップS108)。磁気判定部51は、磁界のY方向の成分が接近閾値を超えた場合に、物体が接近していると判定してよい。また磁気判定部51は、磁界のY方向の成分が接触閾値を超えた場合に、物体が接触したと判定してもよい。ここで、接触閾値は接近閾値より大きいとする。
図12は、接近物体81と台車20との関係を簡略的に示すフローチャートである。接近物体81には磁石45が取り付けられており、磁石45が発生する磁界(磁力線85参照)のY成分を磁気センサ26が検出する。付加物体40の磁石41により生じる磁界はXZ成分が主であるので、磁界のY成分についての磁石41の影響は軽微である。種類の判定に用いる成分と接近の判定に用いる成分とを分離することで、接近物体81の検出を確実かつ容易にすることができる。
付加物体40の種類が特定されると、種類取得部53は特定された付加物体40の種類を磁気判定部51から取得し(ステップS111)、種類を記憶部12に格納する。そして、制御実行部55は、取得された種類に応じた台車20の制御処理を実行する。より具体的には、付加物体40の種類のそれぞれに関連付けられた台車20の制御プログラムを記憶部12に格納しておき、プロセッサ11が、特定された種類に関連付けられたプログラムを実行するよう制御してもよいし、プロセッサ11が、付加物体40の種類に応じてパラメータを変更し、そのパラメータを用いるプログラムを実行してもよい。これにより、ユーザが台車20に取り付けられた付加物体40を直接的に入力すること、または、ユーザが台車20に適切な付加物体40を取り付けるよう注意を払うことをしなくても、付加物体40の種類に適した処理を実行することが可能になる。
これまでに説明したように、図7に示されるように磁石41を配置し、磁石41が生じる磁界を2軸以上の磁気センサ26で検知することにより、簡単な構成で付加物体40の種類を判定することができる。また構造が単純であるので、耐久性を高めることもできる。


Claims (13)

  1. 筐体と、
    複数の種類のうちいずれかである付加物体であって前記筐体に取り付け可能な付加物体と、
    前記筐体にいずれの種類の前記付加物体が取り付けられているか判定する判定部と、を含み、
    前記付加物体のそれぞれは、前記種類に応じた位置に配置され磁界を発生する磁石を含み、
    前記筐体は、前記付加物体が取り付けられる状態において、互いに交差する2以上の方向について前記磁石により生じる磁界の成分を検出する磁気センサを含み、
    前記判定部は、前記磁気センサが互いに交差する前記2以上の方向について検出した磁界の成分を座標とする点が複数の判定領域のうちいずれに属するかに基づいて、前記筐体に取り付けられる前記付加物体の種類を判定
    前記複数の判定領域の間には緩衝領域が設けられる、
    物体識別システム。
  2. 請求項1に記載の物体識別システムにおいて、
    前記筐体は前記付加物体のいずれかが隣接可能な上面を含む、
    物体識別システム。
  3. 請求項2に記載の物体識別システムにおいて、
    前記筐体の前記上面は、平面視で前記磁気センサに最も近い前記上面の端辺と、前記端辺に対向する仮想辺とに挟まれる領域を含み、
    前記磁気センサは前記端辺と前記仮想辺との中央に位置し、
    前記付加物体に含まれる磁石は、当該付加物体が前記筐体に取り付けられる場合に平面視で前記領域に重畳するよう配置される、
    物体識別システム。
  4. 請求項2に記載の物体識別システムにおいて、
    前記筐体の前記上面は、前記磁気センサに最も近い端辺を有し、
    前記付加物体に含まれる磁石は、前記付加物体が前記筐体に取り付けられる場合に、平面視で、当該磁石と前記磁気センサとが重畳するまたは前記端辺に沿った方向に並ぶように配置される、
    物体識別システム。
  5. 請求項2に記載の物体識別システムにおいて、
    前記磁石の磁極は前記上面に向かい合う面を有し、前記向かい合う面において前記磁石が発生する磁界は上下方向に沿う、
    物体識別システム。
  6. 請求項3に記載の物体識別システムにおいて、
    前記磁石の磁極は前記上面に向かい合う面を有し、前記向かい合う面において前記磁石が発生する磁界は上下方向に沿い、
    前記判定部は、前記上下方向に沿った第1方向と前記端辺に沿った第2方向とについて前記磁気センサが検出した磁界の成分に基づいて、前記筐体に取り付けられる前記付加物体の種類を判定する、
    物体識別システム。
  7. 請求項6に記載の物体識別システムにおいて、
    前記判定部は、前記第1および第2方向と直交する第3方向について前記磁気センサが検出した磁界の成分に基づいて、前記筐体に対する他の物体の接近を判定する、
    物体識別システム。
  8. 筐体に取り付け可能であり複数の種類のうちいずれかである付加物体であって、
    前記種類に応じた位置に配置される磁石であって、前記筐体に取り付けられる状態において前記付加物体の種類を判定するために、前記筐体に含まれ互いに交差する2以上の方向について磁界の成分を検出する磁気センサへ向けて、前記磁界の成分を座標とする点が複数の判定領域のうち前記いずれかの種類に対応する判定領域のうちにあるように磁界を供給する磁石を含
    前記複数の判定領域の間には緩衝領域が設けられる、
    付加物体。
  9. 請求項8に記載の付加物体であって、
    前記付加物体に含まれる磁石は、当該付加物体が前記筐体に取り付けられる状態において平面視で前記筐体の設置領域に重畳するよう配置され、
    前記設置領域は、前記筐体の上面のうち、平面視で前記磁気センサに最も近い前記上面の端辺と、前記端辺に対向する仮想辺とに挟まれる領域であり、
    前記磁気センサは前記端辺と前記仮想辺との中央に位置する、
    付加物体。
  10. 請求項8に記載の付加物体であって、
    前記付加物体に含まれる磁石は、前記付加物体が前記筐体に取り付けられる状態において、平面視で、当該磁石と前記磁気センサとが重畳するまたは当該磁石と前記磁気センサとが前記磁気センサに最も近い端辺に沿った方向に並ぶように配置される、
    付加物体。
  11. 複数の種類のいずれかである付加物体であって前記種類に応じた位置に配置される磁石を含む付加物体を取り付け可能な物体識別装置であって、
    前記付加物体が前記物体識別装置に取り付けられる状態において、前記付加物体が含む磁石が生じる磁界の成分であって互いに交差する2以上の方向について磁界の成分を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサが互いに交差する前記2以上の方向について検出した磁界の成分を座標とする点が複数の判定領域のうちいずれに属するかに基づいて、取り付けられる前記付加物体の種類を判定する判定部と、
    を含み、
    前記複数の判定領域の間には緩衝領域が設けられる、
    物体識別装置。
  12. 複数の種類のうちいずれかであり磁石を含む付加物体であって磁気センサを含む筐体に取り付け可能な付加物体の種類を識別するための物体識別方法であって、
    前記種類に応じた位置に配置される前記磁石により生じる磁界の成分であって互いに交差する2以上の方向についての磁界の成分を、前記磁気センサによって検出するステップと、
    前記磁気センサが互いに交差する前記2以上の方向について検出した磁界の成分を座標とする点が複数の判定領域のうちいずれに属するかに基づいて、前記筐体に取り付けられる前記付加物体の種類を判定するステップと、
    を含み、
    前記複数の判定領域の間には緩衝領域が設けられる、
    物体識別方法。
  13. 複数の種類のうちいずれかであり筐体に取り付けられる付加物体であって種類に応じた位置に配置される磁石を含む付加物体により生じる磁界の成分であって、前記筐体に含まれる磁気センサにより検出される互いに交差する2以上の方向についての磁界の成分を座標とする点が複数の判定領域のうちいずれに属するかに基づいて判定された種別を取得する種別取得部、および、
    取得された種別に基づいて複数の処理のうちいずれかを実行する実行制御部、
    としてコンピュータを機能させ
    前記複数の判定領域の間には緩衝領域が設けられる、
    プログラム。
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