JP7361689B2 - 抗がんペプチド - Google Patents
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Description
本発明は、抗新生物化合物の分野全体に、より詳細には、抗がん活性が改善されたペプチドの設計および合成に関する。
がんは、複数の要因の発生の結果である。突然変異は、細胞増殖を増大させる癌原遺伝子において、発生し得る。突然変異は、その正常機能が細胞増殖を調節することである腫瘍抑制因子においても発生し得る。DNA修復酵素における突然変異は、増殖する前に損傷を修復する細胞の能力を損なう。
「m」、「n」、「p」および「q」は、整数を表し、0および1から選択され、
「r」は、1から10までで構成され、
ペプチドは、
- 式(I)のペプチドにおける「i」位に位置するアミノ酸のアルファ炭素原子を、式(I)のペプチドにおける「i+4」または「i+7」位に位置するアミノ酸のアルファ炭素原子と連結している、式(II)のリンカービラジカル「L」
-[(R1)a-(R2)-(R3)b]c-(II)、
- -C(O)R4に対応するC末端、および
- -NHR5に対応するN末端
を含み、ここで、
「a」および「b」は、同じであるかまたは異なっており、0または1であり、
「c」は、1から10までで構成され、
R1およびR3は、(C1~C10)アルキル;ハロゲン、(C1~C10)アルキル、-OR6、-NR7R8、-SR9、-SOR10、-SO2R11および-CO2R12からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C1~C10)アルキル;(C2~C10)アルケニル;ハロゲン、(C1~C10)アルキル、-OR6、-NR7R8、-SR9、-SOR10、-SO2R11および-CO2R12からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C2~C10)アルケニル;(C2~C10)アルキニル;ならびに、ハロゲン、(C1~C10)アルキル、-OR6、-NR7R8、-SR9、-SOR10、-SO2R11および-CO2R12からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C2~C10)アルキニル(alkinyl)からなる群から独立して選択されるビラジカルであり、
R2は、-O-、C(=O)、C(=O)NR13、C(=O)O、S(=O)、S(=O)2、NR14、(C1~C10)アルキル、(C2~C10)アルケニル、(C2~C10)アルキニル、-NR15-NR16-、-N=N-、-S-S-、および1から3個までの環を含む、3から14員までを含む公知の環系からなる群から選択されるビラジカルであり、ここで、
環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH2-、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択され、
環系は、ハロゲン、-OH、-NO2、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキルおよび(C1~C10)アルキル-O-からなる群から独立して選択される1個または複数のラジカルによって置換されていてもよく、
R4は、-OHおよび-NR17R18からなる群から選択されるラジカルであり、
R5は、-Hおよび(C1~C20)アルキルからなる群から選択されるラジカルであり、
R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12 R13、R14、R15、R16、R17およびR18は、-Hおよび(C1~C10)アルキルからなる群から独立して選択されるラジカルであり、
リンカーによって連結されているアミノ酸は、式(III)
R19は、-H、(C1~C10)アルキル、(C2~C10)アルケニル、(C2~C10)アルキニル、および1から3個までの環を含む、3から14員までを含む公知の環系からなる群から選択されるモノラジカルであり、ここで、
環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH2-、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択される}
のものである]、
または、代替として、配列番号18の配列のペプチドと少なくとも85%の同一性を有するペプチドまたは薬学的な許容される(pharmaceutical acceptable)その塩
Lは、上記で定義されている式(II)のリンカービラジカルであり、
Xは、上記で定義されている式(III)のアミノ酸である]
を提供する。
第二の態様において、本発明は、細胞透過性ペプチドとコンジュゲートされた、配列番号1の配列に関して少なくとも85%の同一性を有するペプチドまたはその薬学的塩を提供する。
第三の態様において、本発明は、本発明の第一または第二の態様で定義されているペプチドを含む、融合タンパク質を提供する。
本発明は、上記で記載したように、式(I)の、または代替として、配列番号18のペプチドと少なくとも85%の同一性を有する配列を含むペプチドを提供する。
用語(C2~C10)アルケニルは、2から10個までの炭素原子を含有し、1つまたは複数の二重結合も含有する、飽和直鎖状または分枝鎖状アルキル鎖を指す。例証的な非限定的例は、エテニル、プロペニル、ブテニル、1-メチル-2-ブテン-1-イル等である。
本発明のペプチドの構築において使用されるアミノ酸は、有機合成によって調製されてもよいし、または、例えば、天然源の分解もしくはそこからの単離等の他のルートによって取得されてもよい。
飽和、部分不飽和または芳香族であり、
公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH2-、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択され、
環系は、ハロゲン、-OH、-NO2、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキルおよび(C1~C10)アルキル-O-からなる群から独立して選択される1個または複数のラジカルによって場合により置換されている。
「m」、「n」、「p」、「q」および「r」は、上記で定義されている通りである]
のものに対応し、
ペプチドは、以上で提供された実施形態のいずれかにおいて定義されている、式(II)のリンカービラジカル、C末端およびN末端を含む。
Ia:
のものである。
(Ibis1):
(Ibis2):
(Ibis3):
(Ibis4):
(Ibis5):
(Ibis6):
からなる群から選択される。
配列番号2(以後「H02」とも称される)
以上または以下で提供される本発明の第二の態様の別の実施形態において、細胞透過性ペプチドは、ポリカチオン性CPPである。以上または以下で提供される実施形態のいずれかと場合により組み合わせた、本発明の第二の態様の別の実施形態において、細胞透過性ペプチドは、ポリArgである。
別の実施形態において、第一または第二の態様のペプチドは、標識とコンジュゲートされる。一実施形態において、標識は、ペプチドのN末端とコンジュゲートされる。
別の実施形態において、第一または第二の態様のペプチドは、薬物とコンジュゲートされる。一実施形態において、薬物は、ペプチドのN末端とコンジュゲートされる。
本発明の第一の態様に従うペプチドの調製のためのプロセスは、次のものを含む:
(1.a)ペプチドの対応するアミノ酸の、「i」および「i+4」または「i+7」と称されるアミノ酸に対応する式(IV)の化合物および式(V)の化合物との、縮合によるカップリング。化合物(IV)および(V)は、その後の環化ステップを経て「L」ビラジカル」:
を生成するものとなる;ならびに、
(1.b)グラブス(IまたはII生成)触媒を加えた溶液中で実施される、Z1およびZ2の閉環メタセシス(Kim Young-Wooら、「Synthesis of all-hydrocarbon stapled a-helical peptides by ring-closing olefin metathesis」、Nature Protocols、2011、6(6)、761~771頁;Scott J.M.ら、「Application of Ring-Closing Metathesis to the Synthesis of Rigidified Amino Acids and Peptides」、J.Am.Chem.Soc.、1996、第118巻(40)、9606~9614頁を参照)を含む環化ステップ;あるいは、代替として、
(2a)「i」および「i+4」または「i+7」と称されるアミノ酸に対応する式(VI)の化合物および式(VII)の化合物を含む、必要とされるアミノ酸の、縮合によるカップリング。化合物(VI)および(VII)は、その後の環化ステップを経て、「L」ビラジカル」:
環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH2-、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択され、
環系は、ハロゲン、-OH、-NH2、-SH、C(=O)-ハロゲン(C1~C10)ハロアルキルおよび(C1~C10)アルキル-O-からなる群から独立して選択される1個または複数のラジカルによって場合により置換されている]
を生成するものとなる;ならびに、
(2b)Z3およびZ4ラジカルの間のカップリング反応を含む環化ステップ;あるいは、代替として、
(3a)ペプチドの対応するアミノ酸の、「i」および「i+4」または「i+7」と称されるアミノ酸に対応する式(VIII)の化合物および式(IX)の化合物との、縮合によるカップリング。化合物(VIII)および(IX)は、その後の環化ステップを経て、「L」ビラジカル」:
を生成するものとなる;ならびに、
(3.b)Cu(I)媒介性ヒュスゲン1,3-双極子環化付加反応(別名「クリック」反応)等の周知のプロトコルによる、1,4-置換1,2,3-トリアゾール架橋を生成するための、Z5およびZ6ラジカルの縮合を含む、環化ステップ(Kolb H.C.ら、「The growing impact of click chemistry on drug discovery」、2003、Drug Discov Today、8(24):1128~1137を参照)。
本発明によって用いられ得る例示的な樹脂は、(1)アルケニル樹脂(例えば、REM樹脂、ビニルスルホンポリマー結合樹脂、ビニル-ポリスチレン樹脂);(2)アミン官能化樹脂(例えば、アミジン樹脂、N-(4-ベンジルオキシベンジル)ヒドロキシルアミンポリマー結合、(アミノメチル)ポリスチレン、ポリマー結合(R)-(+)-a-メチルベンジルアミン、2-クロロトリチルクノール樹脂、2-N-Fmoc-アミノ-ジベンゾシクロヘプタ-1,4-ジエン、ポリマー結合樹脂、4-[4-(1-Fmoc-アミノエチル)-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ]ブチラミドメチル-ポリスチレン樹脂、4-ベンジルオキシベンジルアミン、ポリマー結合、4-カルボキシベンゼンスルホンアミド、ポリマー結合、ビス(tert-ブトキシカルボニル)チオプソイド尿素、ポリマー結合、ジメチルアミノメチル-ポリスチレン、Fmoc-3-アミノ-3-(2-ニトロフェニル)プロピオン酸、ポリマー結合、N-メチルアミノメチル化ポリスチレン、PAL樹脂、シーバーアミド樹脂、tert-ブチルN-(2-メルカプトエチル)カルバメート、ポリマー結合、トリフェニルクロロメタン-4-カルボキサミドポリマー結合);(3)ベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂(例えば、2-クロロベンズヒドリルクロリド、ポリマー結合、HMPB-ベンズヒドリルアミンポリマー結合、4-メチルベンズヒドロール、ポリマー結合、ベンズヒドリルクロリド、ポリマー結合、ベンズヒドリルアミンポリマー結合);(4)Br-官能化樹脂(例えば、4-(ベンジルオキシ)ベンジルブロミドポリマー結合、4-ブロモポリスチレン、臭素化PPOA樹脂、臭素化ワング樹脂、ブロモアセタール、ポリマー結合、ブロモポリスチレン、HypoGel(登録商標)200Br、ペプチド合成のためのポリスチレンA-Br、臭化セレン、ポリマー結合、テンタゲルHL-Br、テンタゲルMB-Br、テンタゲルS-Br、テンタゲルS-Br);(5)クロロメチル樹脂(例えば、5-[4-(クロロメチル)フェニル]ペンチル]スチレン、ポリマー結合、4-(ベンジルオキシ)ベンジルクロリドポリマー結合、4-メトキシベンズヒドリルクロリド、ポリマー結合);(6)CHO-官能化樹脂(例えば、(4-ホルミル-3-メトキシフェノキシメチル)ポリスチレン、(4-ホルミル-3-メトキシフェノキシメチル)ポリスチレン、3-ベンジルオキシベンズアルデヒド、ポリマー結合、4-ベンジルオキシ-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド、ポリマー結合、ホルミルポリスチレン、HypoGel(登録商標)200CHO、インドール樹脂、ポリスチレンA-CH(OEt)2、テンタゲルHL-CH(OEt)2);(7)Cl-官能化樹脂(例えば、塩化ベンゾイルポリマー結合、(クロロメチル)ポリスチレン、メリフィールド樹脂);N(8)CO2H官能化樹脂(例えば、カルボキシエチルポリスチレン、HypoGel(登録商標)200COOH、ポリスチレンAM-COOH、テンタゲルHL-COOH、テンタゲルMB-COOH、テンタゲルS-COOH);(9)Hypo-Gel樹脂(例えば、HypoGel(登録商標)200FMP、HypoGel(登録商標)200PHB、HypoGel(登録商標)200Trt-OH、HypoGel(登録商標)200HMB);(10)I-官能化樹脂(例えば、4-ヨードフェノール、ポリマー結合、ヨードポリスチレン);Janda-Jels(商標)(JandaJel<a>-リンクアミド、JandaJel-NH2、JandaJel-Cl、JandaJel-4-メルカプトフェノール、JandaJel-OH、JandaJel-1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド、JandaJel-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-2H-ピリミド-[1,2-a]ピリミジン、JandaJel-モルホリン、JandaJel-ポリピリジン、JandaJel-トリフェニルホスフィン、JandaJel-ワング);(11)MBHA樹脂(3[4’-(ヒドロキシメチル)フェノキシ]プロピオン酸-4-メチルベンズヒドリルアミン樹脂、MBHA樹脂との4-(ヒドロキシメチル)フェノキシ酢酸ポリマー結合、HMBA-4-メチルベンズヒドリルアミンポリマー結合、4-メチルベンズヒドリルアミン塩酸塩ポリマー結合能(アミン));(12)NH2官能化樹脂((アミノメチル)ポリスチレン、(アミノメチル)ポリスチレン、HypoGel(登録商標)200NH2、ポリスチレンAM-NH2、ポリスチレンミクロスフェア2-アミノエチル化、ポリスチロールミクロスフェア2-ブロモエチル化、ポリスチロールミクロスフェア2-ヒドロキシエチル化、テンタゲルHL-NH2、テンタゲルM Br、テンタゲルM NH2、テンタゲルM OH、テンタゲルMB-NH2、テンタゲルS-NH2、テンタゲルS-NH2);(13)OH-官能化樹脂(例えば、4-ヒドロキシメチル安息香酸、ポリマー結合、ヒドロキシメチル樹脂、OH-官能化ワング樹脂);(14)オキシム樹脂(例えば、4-クロロベンゾフェノンオキシムポリマー結合、ベンゾフェノンオキシムポリマー結合、4-メトキシベンゾフェノンオキシムポリマー結合);(15)PEG樹脂(例えば、エチレングリコールポリマー結合);(16)Boc-/Blzペプチド合成樹脂(例えば、Boc-Lys(Boc)-Lys[Boc-Lys(Boc)]-Cys(Acm)-b-Ala-O-PAM樹脂、Boc-Lys(Fmoc)-Lys[Boc-Lys(Fmoc)]-b-Ala-O-Pam樹脂、Boc-Lys(Boc)-Lys[Boc-Lys(Boc)]-Lys{Boc-Lys(Boc)-Lys[Boc-Lys(Boc)]}-b-Ala-O-PAM樹脂、Boc-Lys(Fmoc)-Lys[Boc-Lys(Fmoc)]-Lys[Boc-Lys(Fmoc)-Lys{Boc-Lys(Fmoc)]}-b-Ala-O-PAM樹脂、Boc-Lys(Boc)-Lys[Boc-Lys(Boc)]-Lys{Boc-Lys(Boc)-Lys[Boc-Lys(Boc)]}-Cys(Acm)-b-Ala-O-PAM樹脂、予めロードしたPAM樹脂);(17)Fmoc-/t-Buペプチド合成樹脂(例えば、Fmoc-Lys(Fmoc)-Lys[Fmoc-Lys(Fmoc)]-b-Ala-O-ワング樹脂、Fmoc-Lys(Fmoc)-Lys[Fmoc-Lys(Fmoc)]-Lys{Fmoc-Lys(Fmoc)-Lys[Fmoc-Lys(Fmoc)]}-b-Ala-O-ワング樹脂、予めロードしたTentaGel(登録商標)Sトリチル樹脂、予めロードしたTentaGel(登録商標)樹脂、予めロードしたトリチル樹脂、予めロードしたワング樹脂、アミノアルコールを予めロードしたトリチル樹脂);(19)チオール-官能化樹脂(例えば、HypoGel(登録商標)200S-Trt、ポリスチレンAM-S-トリチル、テンタゲルHL-S-トリチル、テンタゲルMB-S-トリチル、テンタゲルS-S-トリチル);および(20)ワング樹脂(例えば、Fmoc-Ala-ワング樹脂、Fmoc-Arg(Pbf)-ワング樹脂、Fmoc-Arg(Pmc)-ワング樹脂、Fmoc-Asn(Trt)-ワング樹脂、Fmoc-Asp(OtBu)-ワング樹脂、Fmoc-Cys(Acm)-ワング樹脂、Fmoc-Cys(StBu)-ワング樹脂、Fmoc-Cys(Trt)ワング樹脂、Fmoc-Gln(Trt)-ワング樹脂、Fmoc-Glu(OtBu)-ワング樹脂、Fmoc-Gly-ワング樹脂、Fmoc-His(Trt)-ワング樹脂、Fmoc-Ile-ワング樹脂、Fmoc-Leu-ワング樹脂、Fmoc-Lys(Boc)-ワング樹脂、Fmoc-Met-ワング樹脂、Fmoc-D-Met-ワング樹脂、Fmoc-Phe-ワング樹脂、Fmoc-Pro-ワング樹脂、Fmoc-Ser(tBu)-ワング樹脂、Fmoc-Ser(Trt)-ワング樹脂、Fmoc-Thr(tBu)-ワング樹脂、Fmoc-Trp(Boc)ワング樹脂、Fmoc-Trp-ワング樹脂、Fmoc-Tyr(tBu)-ワング樹脂、Fmoc-Val-ワング樹脂)を含むがこれらに限定されない。
好適なアミノ保護基は、メチルカルバメート、エチルカルバマンテ(ethyl carbamante)、9-フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、9-(2-スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9-(2,7-ジブロモ)フルオロエニルメチルカルバメート、2,7-ジ-t-ブチル-[9-(10,10-ジオキソ-10,10,10,10-テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバメート(DBD-Tmoc)、4-メトキシフェナシルカルバメート(Phenoc)、2,2,2-トリクロロエチルカルバメート(Troc)、2-トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、2-フェニルエチルカルバメート(hZ)、1-(1-アダマンチル)-1-メチルエチルカルバメート(Adpoc)、1,1-ジメチル-2-ハロエチルカルバメート、1,1-ジメチル-2,2-ジブロモエチルカルバメート(DB-t-BOC)、1,1-ジメチル-2,2,2-トリクロロエチルカルバメート(TCBOC)、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エチルカルバメート(Bpoc)、1-(3,5-ジ-t-ブチルフェニル)-1-メチルエチルカルバメート(t-Bumeoc)、2-(2’-および4’-ピリジル)エチルカルバメート(Pyoc)、2-(N,N-ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバメート、t-ブチルカルバメート(BOC)、1-アダマンチルカルバメート(Adoc)、ビニルカルバメート(Voc)、アリルカルバメート(Alloc)、1-イソプロピルアリルカルバメート(Ipaoc)、シンナミルカルバメート(Coc)、4-ニトロシンナミルカルバメート(Noc)、8-キノリルカルバメート、N-ヒドロキシピペリジニルカルバメート、アルキルジチオカルバメート、ベンジルカルバメート(Cbz)、p-メトキシベンジルカルバメート(Moz)、p-ニトベンジル(nitobenzyl)カルバメート、p-ブロモベンジルカルバメート、p-クロロベンジルカルバメート、2,4-ジクロロベンジルカルバメート、4-メチルスルフィニルベンジルカルバメート(Msz)、9-アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、2-メチルチオエチルカルバメート、2-メチルスルホニルエチルカルバメート、2-(p-トルエンスルホニル)エチルカルバメート、[2-(1,3-ジチアニル)]メチルカルバメート(Dmoc)、4-メチルチオフェニルカルバメート(Mtpc)、2,4-ジメチルチオフェニルカルバメート(Bmpc)、2-ホスホニオエチルカルバメート(Peoc)、2-トリフェニルホスホニオイソプロピルカルバメート(Ppoc)、1,1-ジメチル-2-シアノエチルカルバメート、m-クロロ-p-アシルオキシベンジルカルバメート、p-(ジヒドロキシボリル)ベンジルカルバメート、5-ベンズイソオキサゾリルメチルカルバメート、2-(トリフルオロメチル)-6-クロモニルメチルカルバメート(Tcroc)、m-ニトロフェニルカルバメート、3,5-ジメトキシベンジルカルバメート、o-ニトロベンジルカルバメート、3,4-ジメトキシ-6-ニトロベンジルカルバメート、フェニル(o-ニトロフェニル)メチルカルバメート、フェノチアジニル-(10)-カルボニル誘導体、N’-p-トルエンスルホニルアミノカルボニル誘導体、N’-フェニルアミノチオカルボニル誘導体、t-アミルカルバメート、S-ベンジルチオカルバメート、p-シアノベンジルカルバメート、シクロブチルカルバメート、シクロヘキシルカルバメート、シクロペンチルカルバメート、シクロプロピルメチルカルバメート、p-デシルオキシベンジルカルバメート、2,2-ジメトキシカルボニルビニルカルバメート、o-(N,N-ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバメート、1,1-ジメチル-3-(N,N-ジメチルカルボキサミド)プロピルカルバメート、1,1-ジメチルプロピニルカルバメート、ジ(2-ピリジル)メチルカルバメート、2-フラニルメチルカルバメート、2-ヨードエチルカルバメート、イソボルニルカルバメート、イソブチルカルバメート、イソニコチニルカルバメート、p-(p’-メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバメート、1-メチルシクロブチルカルバメート、1-メチルシクロヘキシルカルバメート、1-メチル-1-シクロプロピルメチルカルバメート、1-メチル-1-(3,5-ジメトキシフェニル)エチルカルバメート、1-メチル-1-(p-フェニルアゾフェニル)エチルカルバメート、1-メチル-1-フェニルエチルカルバメート、1-メチル-1-(4-ピリジル)エチルカルバメート、フェニルカルバメート、p-(フェニルアゾ)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニルカルバメート、4-(トリメチルアンモニウム)ベンジルカルバメート、2,4,6-トリメチルベンジルカルバメート、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3-フェニルプロパンアミド、ピコリンアミド、3-ピリジルカルボキサミド、N-ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、ベンズアミド、p-フェニルベンズアミド、o-ニトロフェニルアセトアミド、o-ニトロフェノキシアセトアミド、アセトアセトアミド、(N’-ジチオベンジルオキシカルボニルアミノ)アセトアミド、3-(p-ヒドロキシフェニル)プロパンアミド、3-(o-ニトロフェニル)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-ニトロフェノキシ)プロパンアミド、2-メチル-2-(o-フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4-クロロブタンアミド、3-メチル-3-ニトロブタンアミド、o-ニトロシンナミド、N-アセチルメチオニン誘導体、o-ニトロベンズアミド、o-(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミド、4,5-ジフェニル-3-オキサゾリン-2-オン、N-フタルイミド、N-ジチアスクシンイミド(Dts)、N-2,3-ジフェニルマレイミド、N-2,5-ジメチルピロール、N-1,1,4,4-テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加体(STABASE)、5-置換1,3-ジメチル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、5-置換1,3-ジベンジル-1,3,5-トリアザシクロヘキサン-2-オン、1-置換3,5-ジニトロ-4-ピリドン、N-メチルアミン、N-アリルアミン、N-[2-トリメチルシリル)エトキシ]メチルアミン(SEM)、N-3-アセトキシプロピルアミン、N-(1-イソプロピル-4-ニトロ-2-オキソ-3-ピローリン(pyroolin)-3-イル)アミン、第四級アンモニウム塩、N-ベンジルアミン、N-ジ(4-メトキシフェニル)メチルアミン、N-5-ジベンゾスベリルアミン、Nトリフェニルメチルアミン(Tr)、N-[(4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル]アミン(MMTr)、N-9-フェニルフルオレニルアミン(PhF)、N-2,7-ジクロロ-9-フルオレニルメチレンアミン、N-フェロセニルメチルアミノ(Fcm)、N-2-ピコリルアミノN’-オキシド、N-1,1-ジメチルチオメチレンアミン、N-ベンジリデンアミン、N-p-メトキシベンジリデンアミン、N-ジフェニルメチレンアミン、N-[(2-ピリジル)メシチル]メチレンアミン、N-(N’,N’-ジメチルアミノメチレン)アミン、N,N’-イソプロピリデンジアミン、N-p-ニトロベンジリデンアミン、N-サリチリデンアミン、N-5-クロロサリチリデンアミン、N-(5-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンアミン、N-シクロヘキシリデンアミン、N-(5,5-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル)アミン、N-ボラン誘導体、N-ジフェニルボリン酸誘導体、N-[フェニル(ペンタカルボニルクロム-またはタングステン)カルボニル]アミン、N-銅キレート、N-亜鉛キレート、N-ニトロアミン、N-ニトロソアミン、アミンN-オキシド、ジフェニルホスフィンアミド(Dpp)、ジメチルチオホスフィンアミド(Mpt)、ジフェニルチオホスフィンアミド(Ppt)、ジアルキルホスホルアミデート、ジベンジルホスホルアミデート、ジフェニルホスホルアミデート、ベンゼンスルフェンアミド、o-ニトロベンゼンスルフェンアミド(Nps)、2,4-ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2-ニトロ-4-メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、3-ニトロピリジンスルフェンアミド(Npys)、p-トルエンスルホンアミド(Ts)、ベンゼンスルホンアミド、2,3,6,-トリメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mtr)、2,4,6-トリメトキシベンゼンスルホンアミド(Mtb)、2,6-ジメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Pme)、2,3,5,6-テトラメチル-4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mte)、4-メトキシベンゼンスルホンアミド(Mbs)、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホンアミド(Mts)、2,6-ジメトキシ-4-メチルベンゼンスルホンアミド(iMds)、2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-スルホンアミド(Pmc)、メタンスルホンアミド(Ms)、β-トリメチルシリルエタンスルホンアミド(SES)、9-アントラセンスルホンアミド、4-(4’,8’-ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド(DNMBS)、ベンジルスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミドおよびフェナシルスルホンアミドを含む。
本発明の第三の態様の一実施形態において、融合ペプチドは、本発明の第一の態様でまたは本発明の第一の態様の実施形態のいずれかで定義されているペプチドと、細胞透過性ペプチドとを含む。
第四の態様において、本発明は、医薬組成物を提供する。
表現「治療有効量」は、本明細書において使用される場合、投与された場合に、対処される疾患の症状の1つまたは複数の発症を予防する、またはそれをある程度まで軽減するために十分である、化合物の量を指す。本発明に従って投与されるペプチドの特定の用量は、当然ながら、投与される化合物、投与ルート、治療されている特定の状態および同様の考慮事項を含む、症例を取り巻く特定の状況によって決定されることになる。
明細書および請求項の全体を通して、語「を含む」および該語の変化形は、他の技術的特色、添加物、構成成分またはステップを除外するように意図されない。さらに、語「を含む」は、「からなる」の事例を包括する。本発明の追加の目的、利点および特色は、本明細書の検査時に当業者に明らかとなるであろうし、または、本発明の実践によって学習されてよい。下記の例は、例証として提供され、本発明の限定としては意図されない。さらに、本発明は、本明細書において記載される特定のおよび好ましい実施形態のすべての可能な組合せを網羅する。
化合物LH1およびLH2
材料は、次の通りに購入した:Fmoc保護されたα-アミノ酸;リンクアミドMBHA樹脂(Tianjin Nankai HECHENG S&T Co.,Ltd);HBTU((2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、GL Biochem);N-メチルモルホリン(Sinopharm Chemical Reagent Co.,Ltd.);無水コハク酸(Aladdin);アセトニトリル(Xingke Chemical);ニンヒドリン(Sinopharm Chemical Reagent Co.,Ltd.);ピペリジン(Vertellus);ジメチルホルムアミド、DMF(Zhejiang jiangshan chemical co.,Ltd);トリフルオロ酢酸、TFA(トリフルオロ酢酸、Solvay)、TIS(チオアニソール、Solvay)
簡潔に述べると、線状ポリペプチドは、支持体としてのリンクアミドMBHA樹脂上、FmocベースのSPPSを使用して手動で合成した(固相ペプチド合成)。
1.Fmoc保護基を、DMF中20%ピペリジンで除去した。
2.樹脂をDMFで5回洗浄した。
3.その後のFmoc保護されたアミノ酸を、Fmoc-AA(3当量)、HBTU(3当量)およびN-メチルモルホリン(6当量)を使用して、45分間にわたってカップリングした。
4.樹脂をDMFで5回洗浄した。ニンヒドリン試験によってカップリングを確認した。
5.ステップ1から繰り返す。
6.N末端を、無水コハク酸(10当量)およびN-メチルモルホリン(10当量)と反応させることによって、キャップした。
凍結乾燥したペプチドを、C18カラムを使用する逆相HPLCによって精製した(詳細については化合物特徴付けを参照)。ペプチドをLC-MS-ESIによって同定した。すべての化合物についてのすべての質量スペクトルデータは、表1において以下で示される。
凍結乾燥したペプチドを、C18カラムを使用する逆相HPLCによって精製した(詳細については化合物特徴付けを参照)。ペプチドをLC-MS-ESIによって同定した。すべての化合物についてのすべての質量スペクトルデータは、表1において以下で示される。
LH01.化合物を、20分で29%~39%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=9,97)。HPLCによる純度等級95,70%;
LH02.化合物を、20分で27%~37%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=10,92)。HPLCによる純度等級98,17%;
H02.化合物を、11分で5%~60%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=6,72)。HPLCによる純度等級96,98%;
H04.化合物を、15分で5%~60%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=7,47)。HPLCによる純度等級90,90%;
H14.化合物を、8分で10%~100%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=5,97)。HPLCによる純度等級95,00%。
H14-A12.化合物を、20分で60%~70%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=8,80)。HPLCによる純度等級91,04%;
H14-F12.化合物を、20分で58%~78%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=12,33)。HPLCによる純度等級96,84%;
H14-F14.化合物を、20分で62%~72%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=13,82~15,43)。HPLCによる純度等級98,43%;
H14-h2-01.化合物を、20分で56%~76%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=9,49y11,69)。HPLCによる純度等級96,40%;
H14-Q6.化合物を、20分で42%~62%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=14,75)。HPLCによる純度等級90,00%;
H14-Q09.化合物を、20分で60%~80%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=6,77~7,99)。HPLCによる純度等級95,35%;
H14-Q13.化合物を、20分で48%~68%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=7,2~9,14)。HPLCによる純度等級95,00%;
H14-Q15.化合物を、20分で58%~78%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=9,86)。HPLCによる純度等級95,00%;および
H14-S15.化合物を、20分で65%~85%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=6,89)。HPLCによる純度等級95,97%。
H14-PEG4.化合物を、20分で58%~78%のBの線形勾配を使用するHPLC-RP(C-18カラム;ポンプA:0,1%TFAを加えたH2O;ポンプB 0,1%TFAを加えたアセトニトリル)によって精製した(保持時間=9,44~10,91)。HPLCによる純度等級93,07%;
H5B、GEMM(p53-/-yRb-/-)マウスのSCLC腫瘍から抽出された上皮小細胞肺がん(スタンフォード大学によって提供されたもの);
HL-60、前骨髄芽球(急性骨髄性白血病、AML)、ECACC:98070106;
MCF-7、上皮(乳がん)、ECACC:86012803;
GMB-18、上皮(膠芽腫、GMB)、患者の手術標本由来;
GMB-27、上皮(膠芽腫、GMB)、患者の手術標本由来;
NCI-H524、肺(小細胞肺がん、SCLC)、ATCC-CRL-5831;
NCI-H526、上皮(小細胞肺がん、SCLC)、ATCC-CRL-5811;
NCI-69、(小細胞肺がん、SCLC)、ATCC-HTB-119;
NCI-H82、上皮(小細胞肺がん、SCLC)、ATCC-CRL-5811;
NCI-H187、上皮(小細胞肺がん、SCLC)、ATCC-CRL-5804;
NCI-510A、上皮(小細胞肺がん、SCLC)、ATCC-HBT-124;および
女性ドナーの肝細胞(正常肝臓)が、Foundation DTI-Donation&Transplantation Instituteによって、手術廃棄物からおよび移植に好適でない臓器から提供された。
細胞株MCF-7を、インキュベーター内、不活化された10%ウシ胎児血清(FBS)(Gibco-BRL 10106-169)を加えたDMEM高グルコース(ダルベッコ変法イーグル溶液、Gibco-BRL 31966-21)培地中、CO2(6%)下、37℃で培養した。細胞株HL-60、NCI-H524、NCI-H526、NCI-H69、NCI-H82、NCI-H187およびH5Bを、インキュベーター内、不活化された10%のウシ胎児血清(FBS)および2mMグルタミン(Sigma G7513)を加えたRPMI-1640(Sigma R8758)培地中、37℃で培養した。細胞株NCI-H510Aを、インキュベーター内、不活化された10%のウシ胎児血清(FBS)を加えたF12K培地中で培養した。細胞株GBM-18およびGBM-27を、インキュベーター内、完全培地(ニューロベーサル+B27+グルタマックス+成長因子)中、CO2(6%)下、37℃で培養した。
生存率および肝毒性(hepatoxicity)アッセイ
96ウェルプレート内の100μlの培地中、MCF-7、NCI-H187、NCI-H69、NCI-H526およびH5B細胞を、5000細胞/ウェルの密度で播種し、NCI-H524およびNCI-H82を、2500細胞/ウェルの密度で播種し、HL-60およびNCI-H510Aを、10000細胞/ウェルで播種した。24時間後、試験される化合物を添加して、連続希釈(1:1)した100μMの出発濃度での用量/応答曲線を計算した。対照は未処置細胞であった。各実験を、三連で実施した。
MTT:1.MTT(475989 Calbiochem)のストック溶液は、PBS1倍中5mg/mlであった。陰性対照(実験ノイズ)として、3ウェルを、20μl/ウェルのH2O中SDS10%の溶液で処理した。同じ対照をアラマーブルー/ヘキソサミニダーゼに使用した。10μl/ウェルのMTT溶液を添加し、プレートを3~4時間にわたってインキュベートした。培地を廃棄し、100μlの抽出緩衝液(PBS1倍、15%SDS、50%Na N,N-ジメチルホルムアミド、pH4,7)を各ウェルに添加した。プレートを、軌道振とうしながら、室温で16時間にわたってインキュベートした。570nmにおける吸光度を最後に測定した。
生存率%=非青細胞の数×100/総細胞数
統計
データ解析は、正規化した細胞生存率の、100%と等しいとみなされた陰性対照の値に対するパーセンテージを計算して実施した。シグモイド方程式用量応答(可変スロープ)を介して用量/応答曲線を当てはめ、EC50値を次の通りに計算した:
Y=底部+(頂部-底部)/(1+10^{[(LogEC50-X)×斜面]},
[式中、Xは、化合物濃度(対数目盛)であり、Yは、応答である]。
作用機序-ウェスタンブロット 活性化カスパーゼ3、Parpおよびc-Parp
細胞を、H14の濃度範囲(1μMおよび10μM)で、インキュベーター内、CO2雰囲気下、37℃で6時間および12時間の間インキュベートした。
化学物質
・ 水、ピュアラボウルトラアイオニック(Purelab Ultra Ionic)(Elga Berkefeld GmbH、Celle、Germany)
・ HPLC用メタノール、99.9%以上(Sigma Aldrich GmbH、Buchs、Switzerland)
・ HPLC用アセトニトリル、99.9%以上(Sigma Aldrich GmbH、Buchs、Switzerland)
・ HPLC用2プロパノール、99.9%以上(Sigma Aldrich GmbH、Buchs、Switzerland)
・ HPLC用エタノール、99.8%以上(Sigma Aldrich GmbH、Buchs、Switzerland)
・ ギ酸、分析純度(puriss. p.a.)、98%以上(Sigma Aldrich GmbH、Buchs、Switzerland)
ブランクマトリックス
・ 抗凝固剤としてK3 EDTAを加えたヒト血漿(Blutspendezentrum SRK beider Basel、Basel、Switzerland)
装置
・ 遠心分離、アレグラ(Allegra)64R(Beckman Coulter International SA、Nyon、Switzerland)
・ 遠心分離、バイオフュージストラトス(Biofuge Stratos)(Thermo Fisher Scientific、Osterode、Germany)
・ 冷凍庫、リープヘルコンフォート(Liebherr Comfort) Liebherr、Biberach an der Riss、Germany)
・ 急速冷凍庫、MDF U53V(三洋電機株式会社、東京、日本)
・ 超音波浴、SW6H(Sonoswiss AG、Ramsen、Switzerland)
・ ピペット、参照、研究(Eppendorf AG、Hamburg、Germany)
・ ボルテクサー(Vortexer)、ジーニアス(Genius)3(IKA Labortechnik、Staufen、Germany)
・ ボルテクサー、ジーニー(Genie)2(Scientific Industries Inc.、New York、USA)
・ 微量てんびん、MT5(Mettler Toledo GmbH、Giessen、Germany)
・ 精密てんびん、PB503S/FACT(Mettler Toledo GmbH、Giessen、Germany)
・ サーモミキサーコンフォート(Thermomixer comfort)(Eppendorf AG、Hamburg、Germany)
設備
・ HPLCポンプ、1200シリーズポンプ(Agilent Technologies Inc、Santa Clara、CA、USA)
・ オートサンプラー、HTC xt PAL(CTC Analytics AG、Zwingen、Switzerland)
・ 質量分析計、TSQバンテージ(Thermo Fisher Scientific、San Jose、CA、USA)
分析方法
a.較正試料および品質管理試料の調製
ストック溶液の調製のために、H14を、0.1%ギ酸を含有する水/アセトニトリル(95/5、v/v)に、1.00mg/mLの濃度まで溶解した。さらなる連続希釈を血漿中で行った。濃度を、純度を考慮して計算した。
内部標準ストック溶液の調製のために、内部標準を、0.1%ギ酸を含有する水/アセトニトリル(95/5、v/v)に、1.00mg/mLの濃度まで溶解した。血漿試料の分析のために、最終作業希釈液を、1%ギ酸を含有するアセトニトリル中1000ng/mLの濃度に調製した。
2つのペプチド濃度(100ng/mLおよび1000ng/mL)について、300μLの体積のヒト血漿試料を、空の96ディープウェルプレートに移した。プレートを、サーモミキサー内、37℃で、およそ700rpmにてインキュベートした。0時間、1時間、2時間、4時間、6時間および24時間の選択されたインキュベーション時点において、血漿のアリコートを、内部標準を含有するアセトニトリルで沈殿させた。20μLのヒト血漿試料のアリコートに、1%ギ酸および内部標準を含有する40μLのアセトニトリルを添加した。数秒間にわたってボルテックス混合した後、試料をおよそ50000gで約10分間にわたって遠心分離した。遠心分離の温度は8℃に設定した。30μLの上清のアリコートを、LC MS/MSを使用する分析のためにオートサンプラーバイアルに移した。
H14の定量化は、逆相クロマトグラフィーによるカラム分離、続いて、選択された反応モニタリングモードでの三段四重極MS/MSによる検出によって実施した。HPLCについて、条件は下記であった:
注入体積 3μL(3μLのループ中に5μL)
移動相:
相A 0.5%ギ酸を含有する水
相B 0.5%ギ酸を含有する2プロパノール
カラム:
ハイパーシルゴールド、2.1×50mm、3μm(Thermo Fisher Scientific Inc.、Waltham、MA、USA)
カラム温度:室温
勾配:
イオン源 HESI
極性 正
電圧[V] 3500
スイープガス[au] 0.0
シースガス[au] 60.0
補助ガス[au] 5.0
気化器[℃] 300
衝突ガス圧[mTorr] 1.5
選択された反応モニタリング:
- 動物:
6~7週齢のFoxn1nu免疫抑制マウスを病原体フリーゾーン(ナバーラ大学CIMA)に収容し、扱った。すべての実験を、ナバーラ大学の施設内で行った。
対照:培地(PBS)を毎日24時間ごとに腹腔内投与した。
IDP-H14 20mg/kgを毎日24時間ごとに腹腔内投与した。
皮下異種移植モデル:マウスの左右の脇腹を剃毛し、吸入によって麻酔をかけてその可動性を減少させ、50μlのRPMI-1640培地および50μlのCorning(登録商標)Matrigel(登録商標)基底膜マトリックス中のH510A細胞を皮下に接種した。腫瘍が触診可能になったら、マウスを腫瘍体積に従って異なる群(対照群に8匹のマウスおよび処置群に8匹のマウス)に無作為化した。これは、2つの腫瘍直径のキャリパーを用いる測定および下記のスフェロイドの式:
V=(a・b^2・π)/6
[式中、aおよびbは、それぞれ最長および最短直径に対応する]を使用することによって推定した。腫瘍体積を週に3回モニターした。
2.1 有効性結果
本発明のペプチドは、異なる肺がん細胞の増殖を阻害する際に非常に効率的であることが分かった。実験データは以下の表5にまとめられる。
ペプチドH14がCPPとコンジュゲートされた場合も、表9に示されるように、有効性は実質的に改善された。
実験データは以下の表10にまとめられる。
2.3 ウェスタンブロット結果
NCI-H187細胞を、1μMおよび10μMの濃度のペプチドH14とともにインキュベートした。
応答を6時間のインキュベーション時間後に測定した。H14は、試験された細胞株中でアポトーシスを誘導し、活性化カスパーゼ-3の量をペプチドの濃度と一致して増大させることが分かった(図2参照)。
実験データは以下の表11にまとめられる。
腫瘍成長
表12に見られるように、H14は、対照と比べて腫瘍成長を有意に低減させた。特に、終了時間(対照が屠殺された際)において、腫瘍低減は70%に相当する。
完全性を理由として、本発明の種々の態様が、下記の番号付けされた条項に提示される。
条項1.式(I)のペプチドまたはその薬学的塩:
「m」、「n」、「p」および「q」は、整数を表し、0および1から選択され、
「r」は、1から10までで構成され、
ペプチドは、
- 式(I)のペプチド配列における「i」位に位置するアミノ酸のアルファ炭素原子を、式(I)のペプチド配列における「i+3」または「i+7」位に位置するアミノ酸のアルファ炭素原子と連結している、式(II)のリンカービルラジカル(birradical)
-[(R1)a-(R2)-(R3)b]c-(II)、
- -C(O)R4に対応するC末端、および
- -NHR5に対応するN末端
を含み、ここで、
「a」および「b」は、同じであるかまたは異なっており、0または1であり、
「c」は、1から10までで構成され、
R1およびR3は、(C1~C10)アルキル;ハロゲン、(C1~C10)アルキル、-OR6、-NR7R8、-SR9、-SOR10、-SO2R11および-CO2R12からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C1~C10)アルキル;(C2~C10)アルケニル;ハロゲン、(C1~C10)アルキル、-OR6、-NR7R8、-SR9、-SOR10、-SO2R11および-CO2R12からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C2~C10)アルケニル;(C2~C10)アルキニル;ならびに、ハロゲン、(C1~C10)アルキル、-OR6、-NR7R8、-SR9、-SOR10、-SO2R11および-CO2R12からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C2~C10)アルキニルからなる群から独立して選択されるビルラジカルであり、
R2は、-O-、C(=O)、C(=O)NR13、C(=O)O、S(=O)、S(=O)2、NR14、(C1~C10)アルキル、(C2~C10)アルケニル、(C2~C10)アルキニル、-NR15-NR16-、-N=N-、-S-S-、および1から3個までの環を含む、3から14員までを含む公知の環系からなる群から選択されるビルラジカルであり、ここで、
環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH2-、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択され、
環系は、ハロゲン、-OH、-NO2、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキルおよび(C1~C10)アルキル-O-からなる群から独立して選択される1個または複数のラジカルによって置換されていてもよく、
R4は、-OHおよび-NR17R18からなる群から選択されるラジカルであり、
R5は、-Hおよび(C1~C20)アルキルからなる群から選択されるラジカルであり、
R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17およびR18は、-Hおよび(C1~C10)アルキルからなる群から独立して選択されるラジカルであり、
リンカーによって連結されているアミノ酸は、式(III)
R19は、(C1~C10)アルキル、(C2~C10)アルケニル、(C2~C10)アルキニル、および1から3個までの環を含む、3から14員までを含む公知の環系からなる群から選択されるモノラジカルであり、ここで、
環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH2-、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択される}
のものである]。
条項3.R1およびR3が、(C1~C10)アルキル、(C2~C10)アルケニルおよび(C2~C10)アルキニルからなる群から独立して選択されるビルラジカルである、条項1または2に従う式(I)のペプチドまたはその薬学的塩。
Ia:
条項10.標識または薬物とコンジュゲートされた、条項1から9のいずれか一項に従う式(I)のペプチドまたはその薬学的塩。
条項12.治療有効量の、条項1~10のいずれか一項で定義されているペプチドもしくはその薬学的塩または条項11で定義されている融合タンパク質を、許容される医薬賦形剤および/または担体と一緒に含む、医薬組成物。
条項14.がんの治療における使用のための、条項1~10のいずれか一項で定義されているペプチドもしくはその薬学的塩または条項11で定義されている融合タンパク質。
本発明の態様には、下記の態様も含まれる。
態様1
式(I)のペプチドまたはその薬学的塩:
「m」、「n」、「p」および「q」は、整数を表し、0および1から選択され、
「r」は、1から10までで構成され、
前記ペプチドは、
- 式(I)のペプチド配列における「i」位に位置するアミノ酸のアルファ炭素原子を、式(I)のペプチド配列における「i+4」または「i+7」位に位置するアミノ酸のアルファ炭素原子と連結している、式(II)のリンカービラジカル「L」
-[(R 1 ) a -(R 2 )-(R 3 ) b ] c -(II)、
- -C(O)R 4 に対応するC末端、および
- -NHR 5 に対応するN末端
を含み、ここで、
「a」および「b」は、同じであるかまたは異なっており、0または1であり、
「c」は、1から10までで構成され、
R 1 およびR 3 は、(C 1 ~C 10 )アルキル;ハロゲン、(C 1 ~C 10 )アルキル、-OR 6 、-NR 7 R 8 、-SR 9 、-SOR 10 、-SO 2 R 11 および-CO 2 R 12 からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C 1 ~C 10 )アルキル;(C 2 ~C 10 )アルケニル;ハロゲン、(C 1 ~C 10 )アルキル、-OR 6 、-NR 7 R 8 、-SR 9 、-SOR 10 、-SO 2 R 11 および-CO 2 R 12 からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C 2 ~C 10 )アルケニル;(C 2 ~C 10 )アルキニル;ならびに、ハロゲン、(C 1 ~C 10 )アルキル、-OR 6 、-NR 7 R 8 、-SR 9 、-SOR 10 、-SO 2 R 11 および-CO 2 R 12 からなる群から選択される1個または複数のラジカルによって置換されている(C 2 ~C 10 )アルキニルからなる群から独立して選択されるビラジカルであり、
R 2 は、-O-、C(=O)、C(=O)NR 13 、C(=O)O、S(=O)、S(=O) 2 、NR 14 、(C 1 ~C 10 )アルキル、(C 2 ~C 10 )アルケニル、(C 2 ~C 10 )アルキニル、-NR 15 -NR 16 -、-N=N-、-S-S-、および1から3個までの環を含む、3から14員までを含む公知の環系からなる群から選択されるビラジカルであり、ここで、
前記環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
前記環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
前記公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH 2 -、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択され、
前記環系は、ハロゲン、-OH、-NO 2 、(C 1 ~C 10 )アルキル、(C 1 ~C 10 )ハロアルキルおよび(C 1 ~C 10 )アルキル-O-からなる群から独立して選択される1個または複数のラジカルによって置換されていてもよく、
R 4 は、-OHおよび-NR 17 R 18 からなる群から選択されるラジカルであり、
R 5 は、-Hおよび(C 1 ~C 20 )アルキルからなる群から選択されるラジカルであり、
R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 は、-Hおよび(C 1 ~C 10 )アルキルからなる群から独立して選択されるラジカルであり、
前記リンカーによって連結されている前記アミノ酸は、式(III)
R 19 は、(C 1 ~C 10 )アルキル、(C 2 ~C 10 )アルケニル、(C 2 ~C 10 )アルキニル、および1から3個までの環を含む、3から14員までを含む公知の環系からなる群から選択されるモノラジカルであり、ここで、
前記環の各1個は、飽和、部分不飽和または芳香族であり、
前記環は、単離されているか、部分的にまたは完全に縮合しており、
前記公知の環系を形成する員の各1個は、-CH-、-CH 2 -、-NH-、-N-、-SH-、-S-および-O-からなる群から選択される}
のものである]、
または、代替として、配列番号18の配列のペプチドと少なくとも85%の同一性を有するペプチドまたは薬学的な許容されるその塩
Lは、上記で定義されている式(II)のリンカービラジカルであり、
Xは、上記で定義されている式(III)のアミノ酸である]。
態様2
式(I)のものである、態様1に記載のペプチドまたはその薬学的塩:
「m」、「n」、「p」、「q」および「r」は、態様1で定義されている通りであり、
前記ペプチドは、態様1で定義されている式(II)のリンカービラジカル、C末端およびN末端を含む]。
態様3
「r」、「a」、「b」および「c」が、1である、態様1または2に記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様4
R 1 およびR 3 が、(C 1 ~C 10 )アルキル、(C 2 ~C 10 )アルケニルおよび(C 2 ~C 10 )アルキニルからなる群から独立して選択されるビラジカルである、態様1から3のいずれか一項に記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様5
R 2 が、(C 1 ~C 10 )アルキル、(C 2 ~C 10 )アルケニルおよび(C 2 ~C 10 )アルキニルからなる群から選択されるビラジカルである、態様1から4のいずれかに記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様6
R 19 が、(C 1 ~C 10 )アルキル、(C 2 ~C 10 )アルケニルおよび(C 2 ~C 10 )アルキニルからなる群から選択されるモノラジカルである、態様1から5のいずれかに記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様7
R 1 、R 3 およびR 19 が、(C 1 ~C 10 )アルキルであり、R 2 が、(C 2 ~C 10 )アルケニルであり、「m」および「n」が、同じであり、「p」および「q」が、同じである、態様1から6のいずれかに記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様8
C末端が、-C(O)OHまたは-C(O)NH 2 に対応し、N末端が、-NH 2 に対応する、態様1から7のいずれかに記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様9
式(Ia)または(Ib):
Ia:
のものである、態様1から8のいずれかに記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様10
配列番号18の配列のペプチドと少なくとも85%の同一性を有するペプチドまたは薬学的な許容されるその塩であり、(ibis1)、(ibis2)、(ibis3)、(ibis4)、(ibis5)および(ibis6):
(Ibis1):
(Ibis2):
(Ibis3):
(Ibis4):
(Ibis5):
(Ibis6):
からなる群から選択される、態様1から9のいずれかに記載のペプチドまたはその薬学的塩。
態様11
配列番号2から14からなる群から選択される、態様1から10のいずれかに記載のペプチド。
態様12
標識と、薬物と、または、代替として、安定化部分とコンジュゲートされた、態様1から11のいずれかに記載のペプチド。
態様13
配列番号16の配列のものである、態様12に記載のペプチド。
態様14
態様1から13のいずれかに記載のペプチドまたは薬学的な許容されるその塩、および、場合により、細胞透過性ペプチドを含む、融合タンパク質。
態様15
配列番号17の配列のものである、態様14に記載の融合タンパク質。
態様16
治療有効量の、態様1から13のいずれかに記載のペプチドもしくはその薬学的塩または態様14から15のいずれかに記載の融合タンパク質を、許容される医薬賦形剤および/または担体と一緒に含む、医薬組成物。
態様17
医薬としての使用のための、態様1から13のいずれかに記載のペプチドもしくはその薬学的塩または態様14から15のいずれかに記載の融合タンパク質。
態様18
がんの治療における使用のための、態様1から13のいずれかに記載のペプチドもしくはその薬学的塩または態様14から15のいずれかに記載の融合タンパク質または態様16に記載の医薬組成物。
態様19
がんが、白血病、乳がん、膠芽腫および肺がんからなる群から選択される、態様18に記載の使用のための、ペプチドまたはその薬学的塩。
引用一覧
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Kim Young-Woo et al., "Synthesis of all-hydrocarbon stapled a-helical peptides by ring-closing olefin metathesis", Nature Protocols, 2011, 6(6), p. 761-771;
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Claims (9)
- ペプチドが、配列番号2から14の配列からなる群から選択される、ペプチドまたは薬学的に許容されるその塩。
- 標識と、薬物と、または、安定化部分とコンジュゲートされた、請求項1に記載のペプチドまたは薬学的に許容されるその塩。
- ペプチドが、配列番号16の配列のものである、請求項2に記載のペプチドまたは薬学的に許容されるその塩。
- 細胞透過性ペプチドとコンジュゲートされた、請求項1から3のいずれか一項に記載のペプチドまたは薬学的に許容されるその塩である、融合タンパク質。
- 配列番号17の配列のものである、請求項4に記載の融合タンパク質。
- 治療有効量の、請求項1から3のいずれか一項に記載のペプチドもしくは薬学的に許容されるその塩または請求項4から5のいずれか一項に記載の融合タンパク質を、許容される医薬賦形剤および/または担体と一緒に含む、医薬組成物。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載のペプチドもしくは薬学的に許容されるその塩または請求項4から5のいずれか一項に記載の融合タンパク質を含む医薬。
- がんの治療における使用のためである請求項6に記載の医薬組成物。
- がんが、白血病、乳がん、膠芽腫および肺がんからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬組成物。
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