JP7358518B2 - 植物栄養塩類を含有するミクロフィブリル化セルロースの濃縮水性組成物 - Google Patents

植物栄養塩類を含有するミクロフィブリル化セルロースの濃縮水性組成物 Download PDF

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Description

本出願は、2019年6月17日に出願された米国特許出願第16/442,561号の優先権の利益を主張するものであり、その内容を参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれるものとする。
本発明は、植物用の養液組成物に関するものである。より具体的には、本発明は、植物の成長に有用な養分を含有する、ミクロフィブリル化セルロースの水性組成物に関するものである。
水耕栽培および養液栽培では、「ストック溶液」と呼ばれる濃縮された養液が肥料として使用される。ストック溶液は、無機塩類を高濃度で配合したもので、植物のライフサイクルにわたって必要とされる全ての無機元素を植物に供給することを目的としている。
水耕栽培や養液栽培を必要とする集約的な作物では、肥料用の塩類を水に溶解することによって調製される養液において、全ての元素が植物に供給される。
全ての公知の天然元素のうち、様々な植物において発見された元素は60種類にすぎず、植物の成長にとって一般的に必須とされる元素は16種類にすぎない。ほとんどの植物はわずか16種類の必須元素を必要とするのみであるが、種類によっては他の元素を必要とする場合もある。前記必須元素は2つのカテゴリー、つまり多量元素と微量元素とに分けられる。
多量元素には、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、硫黄(S)、マグネシウム(Mg)が含まれる。
微量元素には、鉄(Fe)、塩素(Cl)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)が含まれる。
植物は、成長のために、たとえばカルシウムを必要とし、カルシウムは一般に硝酸カルシウムのような無機塩によって二価の陽イオンとして供給され、硝酸カルシウムはまた、硝酸塩として窒素も供給する。窒素は、硝酸塩を含む任意の塩により、またはアンモニウム肥料により供給することができる。
植物はまた、その成長プロセスに必要なアミノ酸の生成のために、硫黄を必要とする。硫黄は通常、無機硫酸塩によって供給され、これは植物によって容易に吸収される。無機塩、たとえば硫酸カリウムまたは硫酸マグネシウムは、硫黄を供給するために使用することができるものである。
リンは、リン酸塩やポリリン酸塩によって供給される。リン酸一カリウム、リン酸一アンモニウムおよびリン酸二アンモニウムは、最も一般的に使用される供給源である。カリウムの需要は、カリウム塩類によってまかなわれ、カリ、硝酸カリウム、リン酸一カリウム、塩化カリウム、および硫酸カリウムは、最も頻繁に使用される供給源である。
肥料の配合は、各作物の個別的な要求、その生育段階、および周囲の気候条件によって異なる。
作物が必要とする全ての元素を供給するためには、一般に「A」および「B」と呼ばれ、必要な元素全てを高濃度で含有している2種類の異なった「ストック溶液」を準備する必要がある。これらの溶液は、相容性のない高濃度で含まれていることにより不溶性の塩が析出することを防ぐため、別々に調製する必要がある。最も重要なことは、ストックAおよびストックBを希釈することなく混合すると、ストックAに含まれているカルシウムと、ストックBに含まれている無機硫酸塩の形の硫黄とから、硫酸カルシウムが析出する。このような硫酸塩が析出すると、植物が前記元素を吸収して利用することができなくなる。カルシウムも硫黄も植物にとっては必須の元素であり、必ず養液に添加しなければならないということを明確にすることが重要である。カルシウムは成長のために利用され、硫黄はアミノ酸の生成に利用される。硫黄は通常、無機硫酸塩として供給される。というのも、この形態であると植物が吸収しやすいからである。
硫酸カルシウムは水に溶けにくいので(77°F、および中性のpHで0.67g/リットル)、養液は、カルシウムと硫酸塩を別々に添加するために、ストックAおよびストックBとして調製される。硫酸カルシウムの析出を回避するために、カルシウムと硫酸塩とを低濃度で組み合わせた希釈液を調合することは、商業的に価値がないであろう。
ストックAおよびストックBの溶液に含まれている全ての元素の中でも、微量元素は可溶性で利用可能な形で維持することが最も複雑な部類である。その溶解性および植物による吸収のための利用可能性を補助するために、キレート剤は、水耕栽培、養液培養、および施肥において広く使用されている。キレート剤は、イオン、特に微量元素のイオンを「包み込む」ことができる有機構造体であり、溶液中でのイオンの安定性を高め、かつ他のイオンとの結合や析出を防止する。また、微量元素と共に結合形を形成し、植物による吸収能力が改善される。
キレート剤は特に鉄の供給にとって重要である。というのも、鉄は、養液中に存在する他のイオンと水酸化物や不溶性の塩を形成しやすい微量元素だからである。鉄は、光合成および細胞呼吸の際に電子を運ぶ役割を果たし、若干の酵素も活性化するため、クロロフィル合成にとって不可欠であることは言うまでもない。そのため、鉄を含まない養液の配合は考えられない。鉄の溶解性を確保し、かつ水酸化鉄の析出を回避するために、鉄はキレート剤の形で添加される場合が多い。好ましいキレート剤はEDTAである。
ルシウムのキレート化により硫酸イオンによるカルシウムの析出の問題を解決しようとする試みがあった。
また、カルシウムキレートは6~14の範囲のpHでしか安定せず、その一方で、鉄キレートは酸性条件下でしか安定しない。そのため、両方のキレート剤を使用して、全ての栄養素を取り込むことができるpHの範囲は非常に限られている(6~7)。このことは、溶液の入手プロセスを複雑にし、かつより高いレベルの酸性度を意味するであろう塩類の濃度を制限することになる。
植物の生育にとって必要な全ての成分を含有する、濃縮された単一の製品であって、カルシウム、硫黄および鉄のような元素の利用可能性が保証されており、かつ植物の養分の利用可能性を確保するためにpHを厳しく制御する必要のないものが望まれる。このような濃縮された製品は、水耕栽培、養液栽培、および培地への直接的な施肥のために同じように使用することができるであろう。
驚くべきことに、本特許出願の発明者らは、ミクロフィブリル化されたセルロース(MFC)が、1~13のpH範囲で塩類の析出を防止する(つまり必須元素の利用可能性を保証する)ことを発見した。
本発明の主な目的は、(カルシウムを供給する)ストックAと、(硫酸塩を供給する)ストックBとの中に含まれている全ての必須元素を、ミクロフィブリル化セルロース媒体中で単一の安定化した組成物に組み合わせる養液であって、カルシウムおよび硫酸イオンの濃度は、水中での硫酸カルシウムの通常の溶解度に対応する濃度を超えるものである養液である。
より具体的には、本発明の目的は、植物栄養塩類を含有する、ミクロフィブリル化セルロースの濃縮水性懸濁液であって、前記濃縮水性懸濁液は、D-グルコース分子のミクロフィブリル化直鎖状ポリマー(セルロースマイクロファイバー)、カルシウムイオン、硫酸イオン、および窒素、リン、カリウム、マグネシウム、鉄、塩素、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンなどの他の植物栄養元素を含有し、前記カルシウムイオンおよび前記硫酸イオンの濃度は、水中での硫酸カルシウムの溶解度に相当する濃度を超えるものであり、かつミクロフィブリル化セルロース(MFC)の割合は、懸濁液の1%~99%w/wの範囲内である。
本発明のもう1つの目的は、D-グルコース分子のミクロフィブリル化直鎖状ポリマー(セルロースマイクロファイバー)、カルシウムイオン、硫酸イオン、および窒素、リン、カリウム、マグネシウム、鉄、塩素、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンなどの他の植物栄養元素を混合してなる濃縮懸濁液を製造するためにミクロフィブリル化セルロースを使用することであり、前記カルシウムイオンおよび前記硫酸イオンの濃度は、水中での硫酸カルシウムの溶解度に相当する濃度を超えるものであり、かつ前記ミクロフィブリル化セルロース(MFC)の割合は、懸濁液の1%~99%w/wの範囲内である。
本発明の他の目的は、植物栄養塩類を含有する、ミクロフィブリル化セルロースの濃縮水性懸濁液を製造する方法であって、前記方法は、D-グルコース分子のミクロフィブリル化直鎖状ポリマー(セルロースマイクロファイバー)、カルシウムイオン、硫酸イオン、および窒素、リン、カリウム、マグネシウム、鉄、塩素、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンなどの他の植物栄養元素を混合するステップを有し、前記カルシウムイオンおよび前記硫酸イオンの濃度は、水中での硫酸カルシウムの溶解度に相当する濃度を超えるものであり、かつミクロフィブリル化セルロース(MFC)の割合は、懸濁液の1%~99%w/wの範囲内である。
本発明の別の目的は、水耕栽培養液栽培、または培地に直接施肥する技術を用いた植物栄養のための方法であって、前記方法は、塩類を含有するミクロフィブリル化セルロースの濃縮水性懸濁液を供給するステップを有し、前記濃縮水性懸濁液は、D-グルコース分子のミクロフィブリル化された直鎖状ポリマー(セルロースマイクロファイバー)、カルシウムイオン、硫酸イオン、および窒素、リン、カリウム、マグネシウム、鉄、塩素、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンなどの他の植物栄養元素を含有し、かつ前記カルシウムイオンおよび硫酸イオンの濃度は、水中での硫酸カルシウムの溶解度に相当する濃度を超えるものであり、かつミクロフィブリル化セルロース(MFC)の割合は、懸濁液の1%~99%w/wの範囲内である。
本発明のもう1つの目的は、固形肥料を得るための、植物栄養塩類を含有するミクロフィブリル化セルロースの濃縮水性懸濁液の使用であり、前記濃縮水性懸濁液は、D-グルコース分子のミクロフィブリル化直鎖状ポリマー(セルロースマイクロファイバー)、カルシウムイオン、硫酸イオン、および窒素、リン、カリウム、マグネシウム、鉄、塩素、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンなどの他の植物栄養元素を含有し、前記カルシウムイオンおよび前記硫酸イオンの濃度は、水中での硫酸カルシウムの溶解度に相当する濃度を超えるものであり、かつ前記ミクロフィブリル化セルロース(MFC)の割合は、懸濁液の1%~99%w/wの範囲内である。
肥料の配合は、各作物の特定の要求、その生育段階、および周囲の気候条件によって異なる。
ストックAを配合するために最も一般的に使用される塩類は以下のとおりである:
硝酸カルシウム、
硝酸カリウム(ストックBにも存在するため、任意で)、
硝酸アンモニウム、
カリ、
塩化カリウム、
酸化カルシウム、
塩化カルシウム、
エチレンジアミン四酢酸鉄(EDTA鉄)、
モリブデン酸ナトリウム(二水和物)、
モリブデン酸アンモニウム、
エチレンジアミン四酢酸マンガン(EDTA Mn)
塩化マンガン、
エチレンジアミン四酢酸亜鉛(EDTA Zn)、
塩化亜鉛、
エチレンジアミン四酢酸マグネシウム(EDTA Mg)、
酸化マグネシウム、
エチレンジアミン四酢酸銅(EDTA Cu)、
エチレンジアミン四酢酸コバルト(EDTA Co)、
ホウ酸、
四ホウ酸ナトリウム。
ストックBを配合するために最も一般的な塩類は以下のとおりである:
硫酸カリウム、
硫酸マグネシウム、
硫酸アンモニウム、
硫酸鉄、
硫酸銅、
硫酸マグネシウム、
硫酸亜鉛、
リン酸塩、
リン酸一カリウム、
リン酸二アンモニウム、
無水リン酸、
硝酸カリウム。
上記のとおり、ストックAには通常、硝酸塩(カルシウム、カリウム、およびアンモニウム)およびEDTAでキレートされた微量元素が含まれている。しかし、ストックAには硝酸塩(カルシウム、カリウム、およびアンモニウム)およびEDTA鉄だけを配合し、ストックBには硫酸塩の形で微量元素(マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛など)を配合して、硫酸塩とカルシウムとが硫酸カルシウムとして析出しないようにすることも、もう1つの一般的な処方として考えられる。
驚くべきことに、本特許出願の出願人は、湿潤状態のセルロースのフィブリル化プロセスから得られるミクロフィブリル化セルロース(MFC)を使用する別の選択肢を発見した。
ミクロフィブリル化セルロース(MFC)は、セルロースと水とで構成された物質であり、セルロース濃度は15%未満である。これは、その質量に対して大量の水を貯蔵することができることによって特徴付けられ、ミクロフィブリル化セルロースの割合が非常に小さくても(2%程度)、「クリーム状」または「ゲル状」の懸濁液が得られる。そのpHは4~8、比重は1.2~1.6kg/Lの範囲で変化する。
セルロースミクロフィブリルは、植物繊維を機械的に分解し、特定の化学的・機械的処理(フィブリル化工程)を経て得られる非常に小さなセルロース繊維である。
セルロースはフィブリル化工程を経ると、当初の原料に比べてその表面積が大きくなるため、ミクロフィブリルの表面に存在する水酸基(OH)の量が大幅に増加する。これらの水酸基は本来、マイナスの電荷を持っているので、カルシウムイオンなどのプラスの電荷を持つイオンを捕捉することができる。このようにして、カルシウムイオンと硫酸イオンとの結合が防止され、これらが硫酸カルシウムとして析出することを完全に回避することができる。
湿分が低い懸濁液の場合、非常に有益な特性を持つ固形肥料を得ることができる。その1つは、植物の要求に応じて養分を放出できることである。固形肥料は、培地によって保持されている水に対して拡散プロセスにより養分を供給することに貢献するものであり、植物がこの養分を吸収するにつれて固形肥料が新たな養分を供給する。こうして固形肥料は植物の需要に応じて養分を放出する。その一方で、MFCの水酸基は、養分であるイオンとの相互作用のために周囲の水と競合するするため、雨の存在下ではMFCによって養分が保留されることから、養分の溶出度は低減される。
本発明の好ましい水性懸濁液は、以下のものを含む:
(以下の記載および例における全てのパーセンテージは、%w/wに対応する)
水 60%~90%、
ミクロフィブリル化セルロース(MFC) 1%~40%、
硝酸カルシウム 1%~55%、
EDTAマグネシウム 0.01%~0.5%、
EDTAマンガン 0.01%~0.7%、
EDTA亜鉛 0.01%~0.7%、
EDTA鉄 0.01%~0.9%、
EDTA銅 0.01%~0.1%、
モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.001%~0.01%、
EDTAコバルト 0.0001%~0.001%、
ホウ酸 0.01%~0.4%、
硝酸カリウム 1%~12%、
リン酸一カリウム 0.5%~25%、
硫酸マグネシウム 0.5%~42%、
硫酸カリウム 0.1%~11%。
本発明の最も好ましい水性懸濁液は、以下のものを含む:
水 18.6リットル(68.2%)、
ミクロフィブリル化セルロース 6,000グラム(22.0%)、
硝酸カルシウム 1,000グラム(3.7%)、
EDTAマグネシウム 12グラム(0.0440%)、
EDTAマンガン 20グラム(0.0733%)、
EDTA亜鉛 20グラム(0.0733%)、
EDTA鉄 25グラム(0.0916%)、
EDTA銅 3グラム(0.0110%)、
モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.3グラム(0.0011%)、
EDTAコバルト 0.03グラム(0.0001%)、
ホウ酸 10グラム(0.0366%)、
硝酸カリウム 300グラム(1.10%)、
リン酸一カリウム 400グラム(1.47%)、
硫酸マグネシウム 750グラム(2.75%)、
硫酸カリウム 150グラム(0.55%)。
以下の例は、植物にとって必要な全ての成分を含む可能性のある濃縮懸濁液の製造を示している。これらの配合は、必要量を特定したり、使用される成分を制限することを意図したものではない。それらの主な意図は、本発明による濃縮水性懸濁液の製造を示すことである。以下の例は、様々な作物における濃縮懸濁液の有効性を示すものも含んでいる。これらの例は、懸濁液を使用することができる作物を制限することを意図したものではない。濃縮懸濁液および固形肥料は、どのような作物のためにも調製することができるものである。
例1:
濃縮水性懸濁液の製造
10リットルのストックAを製造する例:
77°Fおよび中性のpHで、水9.3リットルに以下の元素を混合した(水を9.3リットル添加する理由は、塩類の体積が約700ccの体積となることから、10リットルのストックAを得るためである):
硝酸カルシウム 1,000グラム、
EDTAマグネシウム 12グラム、
EDTAマンガン 20グラム、
EDTA亜鉛 20グラム、
EDTA鉄 25グラム、
EDTA銅 3グラム、
モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.3グラム、
EDTAコバルト 0.03グラム、
ホウ酸 10グラム、
10リットルのストックAの質量は、10,390グラムである。
10リットルのストックBを製造する例
77°Fおよび中性のpHで、水9.3リットルに以下の元素を混合した(水を9.3リットル添加する理由は、塩類の体積が約700ccの体積となることから、10リットルのストックBを得るためである):
硝酸カリウム 300グラム、
リン酸一カリウム 400グラム、
硫酸マグネシウム 750グラム、
硫酸カリウム 150グラム、
10リットルのストックBの質量は、10,900グラムである。
ミクロフィブリル化セルロース中のストックAおよびストックBの濃縮水性懸濁液27.3キロを得るための例
27.3キロを製造する理由は、この配合では、ストックA 10部(10,390グラム)およびストックB 10部(10,900グラム)のそれぞれに対して、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)が6部という割合であるからであり、その結果、前記の量となる。
10リットルのストックAに6キロのミクロフィブリル化セルロース(MFC)を混合し、手動で5分間撹拌した。次いで、得られた溶液に10リットルのストックBを添加し、手動で5分間撹拌した。得られた溶液は、ストックAおよびストックBならびにミクロフィブリル化セルロース(MFC)の初期組成を有しており、pHは3.4である。これは以下を意味する:
水 18.6リットル(68.2%)、
ミクロフィブリル化セルロース 6,000グラム(22.0%)、
硝酸カルシウム 1,000グラム(3.7%)、
EDTAマグネシウム 12グラム(0.0440%)、
EDTAマンガン 20グラム(0.0733%)、
EDTA亜鉛 20グラム(0.0733%)、
EDTA鉄 25グラム(0.0916%)、
EDTA銅 3グラム(0.0110%)、
モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.3グラム(0.0011%)、
EDTAコバルト 0.03グラム(0.0001%)、
ホウ酸 10グラム(0.0366%)、
硝酸カリウム 300グラム(1.10%)、
リン酸一カリウム 400グラム(1.47%)、
硫酸マグネシウム 750グラム(2.75%)、
硫酸カリウム 150グラム(0.55%)、
懸濁液の質量は27,290gである。
析出物がある場合とない場合の混合物の例
例2
ストックAとストックBとを混合した
得られたストックA 100ccおよび得られたストックB 100ccを77°Fで混合した。混合物を撹拌し、3分後に析出物の発生が観察された。
30分後に前記混合物を再度撹拌し、その2分後にも依然として析出物が存在しており、このことから、析出物は再溶解しないことが確認された。
例3
ストックAとMFCとを混合し、次いでストックBを添加した
得られたストックA 100ccをミクロフィブリル化セルロース(MFC)60gに混合した。混合物を手動で撹拌し、次いで、得られたストックB 100ccを直ちに添加した。3分後、析出物の発生は観察されなかった。このサンプルを24時間後、48時間後、さらに90日後にも観察したが、その外観に何らの変化も見られなかった。
例4
ストックBとMFCとを混合し、次いでストックAを添加した
この例では、水性懸濁液の製造におけるストックの順序を交換した。得られたストックB 100ccをミクロフィブリル化セルロース(MFC)60gに混合した。混合物を手動で撹拌し、次いで、得られたストックA 100ccを添加した。3分後、析出物の発生は見られなかった。このサンプルを24時間後、48時間後、さらに90日後にも観察したが、その外観に何らの変化も見られなかった。例3および例4は、配合物へのMFCの添加の柔軟性を示すものである。ただし当業者にとっては、初期ストック溶液を必要とすることなく、必須元素の塩をMFCと直接混合することにより本発明による配合物を調製できることは明らかである。
例5
この例は、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)を養液中で使用した場合に、毒性の徴候がないことを示すことを目的とする。同一の小型水耕栽培フローティングシステムを3つ準備し、2つのレタス試験体を栽培した。
水耕栽培フローティングシステムは、20リットルのトレイにレタスの苗を2本ずつ敷き詰めたものである。トレイには、苗を支えるためにポリスチレン製の平らな棒が1本備えられており、それぞれのトレイには、根がトレイ内の水に到達するための穴が2つ存在していた。
水耕栽培システム番号1には、ストックAおよびストックBの養液が供給され、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)は添加しなかった。水耕栽培システム番号2には、23%のミクロフィブリル化セルロース(MFC)濃度を有する、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)中のストックAおよびストックBの濃縮水溶液が供給された。水耕栽培システム番号3には、80%のミクロフィブリル化セルロース(MFC)濃度を有する、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)中のストックAおよびストックBの濃縮水性懸濁液が供給された。
3つのシステムにおける溶液および/または水性懸濁液の添加量は、いずれも同一の電気伝導度を有し、それぞれに同じ塩類が供給されるように調整した(電気伝導度は、単位体積当たりの溶存固形物の量を示す指標である)。
目標とする電気伝導率は、レタスのライフサイクルにおける必要条件に応じて週ごとに変化し、第1週目は350ppm、第2週目は700ppm、第3週目は1,050ppm、第4週目は1,400ppmであった。
4週目以降、全てのレタスは同じように成長し、それぞれ重さ270~280gになった。
こうして、試験の対象となっていた試験体の成長に著しい相違が見られなかったことから、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)により、植物が塩類を摂取し、かつ栄養を適切に吸収できることが結論付けられる。
例6
この例は、77°Fおよび中性のpHにおいて、可能な限りの最高濃度で硝酸カルシウムの溶液と硫酸塩の溶液とを混合しても、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)が硫酸カルシウムの析出を防止することを示している。
2つのサンプルを試験した:
対照サンプルは、77°Fおよび中性のpHにおいて、可能な限りの最高濃度の3種類の塩の希釈液を以下の順序で混合したものである:水180cc、硝酸カルシウム溶液(水1リットルに1,200g)100cc、硫酸カリウム溶液(水1リットルに120g)100cc、および硫酸マンガン溶液(水1リットルに710g)100cc。
これらの溶液を機械的に混合した後、192グラムの硫酸カルシウムの析出物が観察された。
試料の体積が同一になるように、水180ccを添加した(1つ目の試料には水、および2つ目の試料はミクロフィブリル化セルロース)。
もう1つのサンプルでは、77°Fおよび中性のpHにおいて、可能な限りの最高濃度で3種類の塩の希釈液を以下の順序でミクロフィブリル化セルロース(MFC)に混合した:硝酸カルシウム溶液100cc(水1リットルに1,200g)をミクロフィブリル化セルロース(MFC)60gに、硫酸カリウム溶液(1リットルに120g)100ccをミクロフィブリル化セルロース(MFC)60gに、そして最後に硫酸マンガン溶液(1リットルに710g)100ccをミクロフィブリル化セルロース(MFC)60gに混合した。これら3つの懸濁液を全て混合した。
48時間後にも析出物の兆候は見られなかった。
例7
この例は、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)により、同一の体積の水溶液中に含まれている塩類の量よりもはるかに高い割合で固体を含有する、均一に分散した塩類の懸濁液を調製できることを示している。
2つのサンプル試験を行った。
77°Fおよび中性のpHにおける水中での溶解度(111g/L)の2倍を超える量で硫酸カリウムを添加した対照サンプル。より具体的には、硫酸カリウム28.8gを77°Fの水130ccに混合した。これを手動で撹拌し、その直後に硫酸カリウムの析出物が確認された。
サンプル番号2は、前記対照サンプル中に含まれていた硫酸カリウムと同量(つまり28.8g)を、23%のミクロフィブリル化セルロース(MFC)(100ccの水に30gのミクロフィブリル化セルロース)を含む同一の体積(130cc)の懸濁液に添加したものである。これを手動で撹拌し、5分後に硫酸カリウムのデカンテーションは観察されなかった。このサンプルを24時間後、48時間後、さらに90日後にも観察したが、その外観において観察可能な変化はなかった。
例8
固体コンシステンシー肥料の製造
例1に記載したとおりに製造した水性懸濁液を出発点とする。
例1に記載したとおりに、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)中のストックAおよびストックBの濃縮水性懸濁液を1,000g秤量した。この懸濁液を10cmの顆粒の形の型に流し込み、それぞれが12gの懸濁液を含有しており、これらを脱水オーブン中に161.6°Fで24時間保持した。このプロセスの最終結果は、固体コンシステンシーを有する製品であった。それぞれの型で3グラムのタブレットが得られ、これは8グラムの水分が失われたことを示唆している。ミクロフィブリル化セルロース(MFC)がその湿分の50%を失ったものと仮定し、かつその繊維比率が15%であることを考慮すると、結果として各タブレットの組成は以下のとおりである:
水 10.00%、
ミクロフィブリル化セルロース 50.56%、
硝酸カルシウム 14.65%、
EDTAマグネシウム 0.176%、
EDTAマンガン 0.293%、
EDTA亜鉛 0.293%、
EDTA鉄 0.366%、
EDTA銅 0.044%、
モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.044%、
EDTAコバルト 0.0044%、
ホウ酸 0.147%、
硝酸カリウム 4.39%、
リン酸一カリウム 5.86%、
硫酸マグネシウム 10.99%、
硫酸カリウム 2.19%。
例9
濃縮水性懸濁液を固形状で使用したトマト試験体の栄養補給
例8に記載したとおりに得られた固形状の濃縮水性懸濁液のみを養分として使用し、トマト試験体を栽培した。
まず、排水を促進するために11リットルのポットにレカ(leca)の薄い層を配置し、次いで不活性で養分を含んでいない培地(ピート)を満たした。次いで、例8に記載したとおりに得られたタブレット12個を鉢全体に均等に配置した。鉢の要求に応じて水を与えたが、サイクル全体において添加した投入物は水のみであった。105日のサイクルで、この植物は43個のトマトを実らせ、その総質量は4.9キロであった。植物は正常な大きさで、適切な成長速度を示し、特に茎の上部には健康な葉が存在していた。
この実験は、養分がサイクルを通じて植物の要求に応じて効果的に放出されたことを示唆している。
本明細書に記載されている実施例によれば、本発明、先行技術に比べて以下の利点がある:
MFCを含有する水性懸濁液によれば、通常であれば析出を生じるような濃度の塩類の組み合わせが可能になる
った1つの懸濁液中で、作物のそれぞれの種類にとって完全にバランスの取れた、完全な配合を調整することができ、例9に示されているように、作物の全ライフサイクルにおいて養分が不足することがなくなることから、より高い収率が達成される;
固形バージョンでは、植物の要求に応じて養分が放出され、かつ溶出が減少する;
もはやストックAおよびストックBのような複数の溶液を扱う必要がないため、肥料の使用が簡素化される;
同一の体積でより多量の塩類を輸送できるため、輸送コストが削減され、かつ二酸化炭素排出量が削減される;
完全な配合物を提供するために必要な包装材が少なくて済む結果、包装材が削減される;
製品の保存期間:懸濁液の安定性により、製品の保存期間が長くなる;
保管コストの削減と便利な在庫管理
植物による養分の利用性を確保するためにpHを制御する必要がない;
同じ懸濁液をあらゆる適用形態の農業、つまり水耕栽培、養液栽培、および培地の直接的な施肥に使用することができる。
さらに、本出願のあらゆる優先権書類は、参照によりその全体が本出願に組み込まれるものとする。

Claims (10)

  1. 植物に養分を与えるための濃縮水性懸濁液において、
    (全ての%の記載は%w/wに対応する)
    水 60%~90%、
    ミクロフィブリル化セルロース(MFC) 1%~40%、
    硝酸カルシウム 1%~55%、
    EDTAマグネシウム 0.01%~0.5%、
    EDTAマンガン 0.01%~0.7%、
    EDTA亜鉛 0.01%~0.7%、
    EDTA鉄 0.01%~0.9%、
    EDTA銅 0.01%~0.1%、
    モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.001%~0.01%、
    EDTAコバルト 0.0001%~0.001%、
    ホウ酸 0.01%~0.4%、
    硝酸カリウム 1%~12%、
    リン酸一カリウム 0.5%~25%、
    硫酸マグネシウム 0.5%~42%、
    硫酸カリウム 0.1%~11%
    を含有し、ミクロフィブリル化セルロース(MFC)が、1~13のpH範囲で塩類の析出を防止することにより、植物の成長のために塩類が利用可能になることを特徴とする濃縮水性懸濁液。
  2. 水 18.6リットル(68.2%)、
    ミクロフィブリル化セルロース 6,000グラム(22.0%)、
    硝酸カルシウム 1,000グラム(3.7%)、
    EDTAマグネシウム 12グラム(0.0440%)、
    EDTAマンガン 20グラム(0.0733%)、
    EDTA亜鉛 20グラム(0.0733%)、
    EDTA鉄 25グラム(0.0916%w)、
    EDTA銅 3グラム(0.0110%)、
    モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.3グラム(0.0011%)、
    EDTAコバルト 0.03グラム(0.0001%)、
    ホウ酸 10グラム(0.0366%)、
    硝酸カリウム 300グラム(1.10%)、
    リン酸一カリウム 400グラム(1.47%)、
    硫酸マグネシウム 750グラム(2.75%)、
    硫酸カリウム 150グラム(0.55%)
    を含有することを特徴とする、請求項に記載の植物に養分を与えるための濃縮水性懸濁液
  3. 前記濃縮水性懸濁液が、水耕栽培、養液栽培、または培地への直接的な施肥に使用されるものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の植物に養分を与えるための濃縮水性懸濁液
  4. 固形肥料を製造するための方法において、請求項1からまでのいずれか1項に記載の濃縮水性懸濁液を脱水して固体コンシステンシーを有する製品を得るステップを有することを特徴とする前記方法。
  5. 固形肥料を製造するための方法において、請求項1からまでのいずれか1項に記載の濃縮水性懸濁液を型に流し込んで、熱処理により脱水して、固体コンシステンシーを有する成形体を得るステップを有することを特徴とする前記方法。
  6. 脱水ステップを72℃で約24時間にわたって実施することを特徴とする、請求項またはに記載の固形肥料を製造するための方法。
  7. 前記成形体がタブレットであることを特徴とする、請求項に記載の固形肥料を製造するための方法。
  8. 請求項からまでのいずれか1項に記載の方法により得られた固形肥料において、前記固形肥料が、請求項1からまでのいずれか1項に記載の濃縮水性懸濁液であって脱水されたものを含有することを特徴とする前記固形肥料。
  9. タブレットの形であることを特徴とする、請求項に記載の固形肥料。
  10. 各タブレットが
    水 10.00%、
    ミクロフィブリル化セルロース 50.56%、
    硝酸カルシウム 14.65%、
    EDTAマグネシウム 0.176%、
    EDTAマンガン 0.293%、
    EDTA亜鉛 0.293%、
    EDTA鉄 0.366%、
    EDTA銅 0.044%、
    モリブデン酸ナトリウム(二水和物) 0.044%、
    EDTAコバルト 0.0044%、
    ホウ酸 0.147%、
    硝酸カリウム 4.39%、
    リン酸一カリウム 5.86%、
    硫酸マグネシウム 10.99%、
    硫酸カリウム 2.19%
    含有することを特徴とする、請求項に記載の固形肥料。
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