JP7352418B2 - 水中調査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドローンなどの無人飛行体を利用した、海、湖又は河川などの水中を調査する水中調査装置に関する。
特許文献1には、複数の回転翼を備え遠隔操作により飛行可能な無人飛行機であるマルチコプターと、このマルチコプターに信号線を兼ねた紐状部材を介して接続された水中カメラと、マルチコプターに取り付けられ紐状部材の巻き上げ及び送り出しにより水中カメラを昇降可能なウインチと、を含む水中撮影装置が記載されている。この水中撮影装置では、マルチコプターを空中でホバリングさせた状態で水中カメラを水中に沈めて水中の撮影を行っている。
特許文献2には、ドローンなどの無人飛行体と、これに結合され水中地形情報や水質情報を計測可能な計測部と、無人飛行体に取り付けられた浮体と、を備えた水中調査システムが記載されている。また、無人飛行体は、本体部と、本体部から放射状に延びた複数のアーム部と、各アーム部の先端に設けられた回転翼部と、を含み、浮体は、本体部側面に取り付けられている。この水中調査システムでは、無人飛行体を水面に浮遊させた状態で計測部を用いて水中地形情報や水質情報の計測を行っている。
特開2017-85263号公報 特開2018-176905号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水中調査装置では、マルチコプターを空中でホバリングさせた状態で水中の撮影を行うため、マルチコプターのバッテリの消耗が激しい。そのため、水中調査装置の作動時間が短くなり、十分な撮影が行えないおそれがあった。
また、特許文献2に記載の水中調査システムでは、浮体がアーム部の先端よりも内側の本体部側面に取り付けられているため、水面に浮遊した無人飛行体が波風により転覆するおそれがあるなど水面でのバランスが悪く、各種計測を安定して行うことが難しかった。
そこで、本発明は、無人飛行体の作動時間を可能な限り延ばしつつ安定した水中調査を行うことのできる水中調査装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、水中調査装置は、遠隔操作により飛行可能な無人飛行体と、前記無人飛行体に取り付けられ、前記無人飛行体を水面に浮遊させる浮体と、前記無人飛行体に対してその下方にて紐状部材を介して昇降可能に接続され、前記無人飛行体が水面に浮遊した状態で水中地形情報及び水質情報の少なくとも一方を取得することで水中を調査可能な水中調査ユニットと、を備え、前記無人飛行体は、本体部、前記本体部から放射状に延びる複数のアーム部、各アーム部の先端に回転可能に取り付けられた回転翼部、各アーム部の先端から下方に延びる脚部、及び、前記本体部の上面に取り付けられて前記紐状部材の巻き上げ及び送り出しにより前記水中調査ユニットを昇降可能な巻上機を備え、前記浮体は、前記複数の脚部の下端に支持され且つ隣り合う脚部を連結するようにリング状に形成されていることを特徴とする。
本発明の一側面による水中調査装置によれば、水面に浮遊した無人飛行体の下方にて水中調査ユニットが昇降可能であるので、無人飛行体を空中でホバリングさせることなく水中調査を行うことができる。また、各アーム部の先端から下方に延びる脚部のそれぞれがリング状の浮体によって連結されているので、平面視で浮体の外形を無人飛行体の外形と同程度の大きさとすることが可能である。これにより、水中調査の際、水面に浮遊した無人飛行体の波風による転覆を抑制することができる。したがって、無人飛行体の作動時間を可能な限り延ばしつつ安定した水中調査を行うことができる。
水中調査装置の一例を示す正面図である。 図1の平面図である。 水中調査装置が着水した状態を示す概略図である。 水中調査装置が水中を調査している様子を示す概略図である。 水中調査装置の水中調査ユニットの一例を示す平面図である。 図5の前面図である。 図5の右側面を拡大した部分拡大斜視図である。 水中調査装置の揚収機構の一例を説明するための図である。 水中調査装置の制御系の一例を示すブロック図である。 水中調査装置が水中を調査している様子を示す概略図である。 水中調査装置の第1の変形例を示す正面図である。 図11の平面図である。 水中調査装置の第2の変形例を示す平面図である。 図13の右側面図である。 水中調査装置の第3の変形例を示す正面図である。 水中調査装置の制御系の他の例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための実施形態について説明する。
図1は、水中調査装置の一例を示す正面図であり、図2は、図1の平面図である。
水中調査装置1は、母船又は地上の調査基地2からの遠隔操作により飛行可能な無人飛行体10と、無人飛行体10に取り付けられ、無人飛行体10を水面3に浮遊させる浮体20と、無人飛行体10の下方にて昇降可能に接続され、無人飛行体10が水面3に浮遊した状態で水中地形情報及び水質情報の少なくとも一方を取得することで水中を調査可能な水中調査ユニット30と、を備えている。
この水中調査装置1を用いた水中調査について概略的に説明すると、まず、無人飛行体10は、調査基地2から海、湖又は河川などの目的とする調査場所まで水中調査ユニット30と一体となった状態で飛行する(図1を参照)。つまり、無人飛行体10は、調査場所に水中調査ユニット30を運搬する。
次に、例えば、図3に示すように、無人飛行体10は、水中調査ユニット30と一体となった状態のまま調査場所にて着水する。そして、例えば、図4に示すように、浮体20により無人飛行体10を水面3に浮遊させた状態で水中調査ユニット30を下降させる。これにより、水中調査ユニット30が水中地形情報や水質情報を取得することで水中を調査することが可能となる。
尚、水中調査は、水中調査ユニット30を下降させて行うことに限るものではない。例えば、図3に示すように、無人飛行体10が着水した状態で、無人飛行体10と一体となった水中調査ユニット30が水中に配置されるようになっていてもよい。この場合、無人飛行体10と水中調査ユニット30とが一体となった状態(図3に示す状態)のまま水中調査を行うことが可能である。
無人飛行体10は、例えば、いわゆるUAV(Unmanned Aerial Vehicle)などのドローン(以下、「空中ドローン」という)100であり、本体部102と、複数(例えば、6本)のアーム部104A~104Fと、複数の回転翼部106A~106Fと、複数の脚部108A~108Fと、巻上機110と、GNSSセンサ112と、を含む。
本体部102は、例えば、防水性を有する略円筒状の筐体で構成されている。この筐体は、外部の調査基地2と通信するための無線通信部、飛行体側制御部及び飛行体側バッテリ等を収容しているが、詳細については後述する。尚、飛行体側バッテリは本体部102に対して着脱可能に取り付けられていてもよい。また、上述の筐体の形状は、略円筒形状に限るものではなく、略立方体形状又は略直方体形状であってもよい。
アーム部104A~104Fのそれぞれは、本体部102と一体形成され、本体部102から略水平面内において均等角度で放射状に延びている。但し、アーム部104A~104Fは本体部102と一体形成されることに限るものではなく、別体に設けられてもよい。尚、本明細書において、「略水平」とは、空中ドローン100が水平にセットされた状態において、目視で水平と言える程度であることを意味するものとする。
回転翼部106A~106Fは、それぞれ、各アーム部104A~104Fの先端に回転可能に取り付けられている。より詳細には、各回転翼部106A~106Fは、各アーム部104A~104Fの先端に出力軸である回転軸が垂直方向(図1の上下方向)を向くように設けられたロータ106A1~106F1及びこれに取り付けられて略水平面内を回転可能な複数のブレード106A2~106F2を有する。
脚部108A~108Fのそれぞれは、各アーム部104A~104Fと一体形成されるか又は別体に設けられ、各アーム部104A~104Fの先端から下方に延びている。
巻上機110は、例えば、本体部102の上面に取り付けられたウインチであり、図示省略の電動モータを内蔵している。巻上機110には、所定の長さ(例えば100m)の長さを有する紐状部材110Aが巻き付けられている。したがって、巻上機110は、電動モータの回転により紐状部材110Aを巻き上げたり送り出したりすることが可能である。
また、巻上機110の電動モータは、例えば、回転位置(角度)及び回転速度などを制御可能なサーボ機構を備えたサーボモータであってもよい。すなわち、巻上機110は、紐状部材110Aの送り出し長さや巻速度を微調整することが可能である。
紐状部材110Aは、本体部102を上下方向に貫通する貫通孔(図示省略)を介して下方に延び、水中調査ユニット30の上面に接続されている。すなわち、空中ドローン100と水中調査ユニット30とは、紐状部材110Aを介して接続されている。したがって、巻上機110を作動させることにより、水中調査ユニット30を空中ドローン100の下方で昇降させることが可能である。このように、巻上機110は、紐状部材110Aの巻き上げ及び送り出しにより水中調査ユニット30を昇降可能とするものである。
また、紐状部材110Aは、空中ドローン100と水中調査ユニット30との通信を可能とする通信ケーブルとしての機能を兼ねている。紐状部材110Aは、例えば、内部にイーサネット(登録商標)ケーブルなどの通信ケーブルを有すると共にケブラー(登録商標)などの高強度及び高耐水性のある素材で外装されたテザーケーブルである。
GNSSセンサ112は、GPS衛星、グロナス衛星、ガリレオ衛星、準天頂衛星「みちびき」などの複数の測位用衛星が発信した信号を受信するものであり、例えば、巻上機110の上部に取り付けられている。GNSSセンサ112は、信号を受信すると、空中ドローン100の現在位置(空中ドローン100自身の3次元座標位置)を測位(検出)する。但し、GNSSセンサ112に代えてGPS受信機が設けられていてもよい。
浮体20は、例えば、繊維強化プラスチック(FRP)で構成され、中空の略円環状に形成されたフロートであり、例えば、6箇所で6つの脚部108A~108Fの下端に着脱可能に取り付けられている。より詳細には、浮体20は、平面視で空中ドローン100の周方向に沿って隣り合う脚部108A~108F(その下端)を連結している。但し、浮体20は、略円環状に形成されることに限るものではなく、四角形などの多角形のリング状に形成されてもよい。例えば、浮体20は、アーム部が6本であれば六角形のリング状に形成されてもよいなど、アーム部の本数と同数の多角形状に形成されてもよい。すなわち、浮体20は、複数の脚部108A~108Fの下端に支持され且つ隣り合う脚部108A~108Fを連結するようにリング状に形成されている。尚、本明細書において、「略円環状」とは目視で円環と言える程度であることを意味するものとする。
また、水中調査装置1は、例えば、360°全方位の画像を撮影可能な防水機能付きの全天球カメラなどのカメラ114を含んでもよい。カメラ114は、防水性を有するケース(図示省略)に収容され、浮体20から下方に所定の距離だけ延びるカメラ用アーム114Aを介して浮体20に取り付けられている。カメラ114は、主に、空中ドローン100の飛行中の空撮に使用される。
カメラ用アーム114Aは、空中ドローン100と水中調査ユニット30とが一体となった状態において、正面視でカメラ114の下部が水中調査ユニット30の下部よりも上方となるような長さであることが好ましい。これにより、空中ドローン100が着水する際、水中調査ユニット30がカメラ114よりも先に着水するので、着水時のカメラ114への衝撃を緩和することができる。また、空中ドローン100が水面3に浮遊した状態では、カメラ114が水中に配置されるのでカメラ114を用いて水中の画像を撮影可能である。
また、カメラ114は、例えば、アーム部104A~104Fのいずれかに取り付けられていてもよい。この場合、カメラ114は、カメラ用アーム114Aと同様のカメラ用アームであって、アーム部の下方に所定の距離だけ延びるカメラ用アームを介してアーム部104A~104Fのいずれかに取り付けられることが好ましい。
次に、水中調査ユニット30の一例について図5~7を参照して説明する。図5は、水中調査ユニット30の一例を示す平面図であり、図6は、図5の正面図であり、図7は、図5の右側面を拡大した部分拡大斜視図である。
水中調査ユニット30は、例えば、遠隔操作により操作可能な無人潜行機(潜水機)(いわゆるROV(Remotely Operated Vehicle))などの水中ドローン300である。水中ドローン300のサイズは、平面視で浮体20の内側に収まる程度の大きさであることが好ましい。水中ドローン300の重量も、空中ドローン100が運搬するのに十分軽量であることが好ましい。但し、水中ドローン300は、1よりも大きい比重を有し、水に沈みやすいものであることが好ましい。また、水中ドローン300は、例えば、最大で水深100mまで潜水することが可能である。
また、水中ドローン300は、例えば、本体部302と、複数(例えば、6つ)のスクリュープロペラ304A~304Fと、水中カメラ306と、ソナーセンサ308と、深度センサ310と、複数(例えば、4つ)のライト312A~312Dと、を含む。
本体部302は、例えば、上面302A、下面302B、右側面302C、左側面302D、前面302E及び背面302Fで規定される略直方体状に形成されると共に防水性を有する筐体で構成されている。この筐体は、調査ユニット側制御部、及び、調査ユニット側バッテリなどを収容しているが、詳細については後述する。尚、調査ユニット側バッテリは、本体部302の所定の箇所に着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
本体部302の右側面302C、左側面302D、前面302E及び背面302Fには、それぞれ、本体部302の中心に向かって窪んだ凹部302C1~302F1が形成されている。
また、本体部302には、その上面302Aの一部から下面302Bの一部に向かう上下方向に本体部302を貫通する2つの貫通孔312、314が形成されている。さらに、本体部302には、右側面302C(凹部302C1)の一部から前面302E(凹部302E1)の一部に向かう斜め前方向に本体部302を貫通する貫通孔316と、右側面302C(凹部302C1)の一部から背面302F(凹部302F1)の一部に向かう斜め後方向に本体部302を貫通する貫通孔318とが形成されている。さらにまた、本体部302には、左側面302D(凹部302D1)の一部から前面302E(凹部302E1)の一部に向かう斜め前方向に本体部302を貫通する貫通孔320と、右側面302C(凹部302C1)の一部から背面302F(凹部302F1)の一部に向かう斜め後方向に本体部302を貫通する貫通孔322とが形成されている。
図5において視認可能な2つのスクリュープロペラ304A、304Bは、それぞれ、2つの貫通孔312、314内に回転可能に支持されている。スクリュープロペラ304A、304Bは、基本的には、上下方向を回転軸として回転(正回転及び逆回転)することで、水中ドローン300を水中で上下方向に移動可能とするものである。すなわち、水中ドローン300は、遠隔操作により水中で浮上及び沈降することができる。
他の4つのスクリュープロペラ304C、304D、304E及び304Fは、それぞれ、貫通孔316、318、320及び322内に回転可能に支持されている。スクリュープロペラ304C~304Fは、基本的には、対応する貫通孔316~322の軸線方向を回転軸として回転(正回転及び逆回転)すると共にその回転速度を調整することで、水中ドローン300を水中で前後及び左右方向に移動可能とするものである。すなわち、水中ドローン300は、遠隔操作により水中で前後左右方向に移動することができる。
スクリュープロペラ304A、304Bの回転軸は、上下方向に限るものではなく、遠隔操作により上下方向を中心に所定の角度だけ変更可能となっている。また、他の4つのスクリュープロペラ304C~304Fの各回転軸も、遠隔操作により、対応する貫通孔316~322の軸線方向を中心に所定の角度だけ変更可能となっている。そして、これら6つのスクリュープロペラ304A~304Fの回転方向を含む回転速度及び回転軸の角度などを協調制御することによって、水中ドローン300の水中での旋回移動や水中ドローン300の水中での姿勢を一定に保つ姿勢制御が可能となっている。
水中カメラ306は、水中を撮影し、水中地形情報の1つとして水中画像を取得するためのものであり、また、例えば、サンゴなどの海洋生物を含む水生生物を観察するためのものである。水中カメラ306は、例えば、前面302E(凹部302E1)の略中央に設けられている。水中ドローン300は、上述したように、水中で姿勢制御が可能であるので、水中カメラ306による水中での安定した撮影が可能となる。また、水中カメラ306は、無人飛行体10(空中ドローン100)が水中調査ユニット30(水中ドローン300)と一体となった状態での飛行時の空中の画像を撮影することも可能である。尚、本明細書において、「画像」とは静止画像のみならず動画などの映像も含むものとする。
ソナーセンサ308は、例えば、背面302F(凹部302F1)の略中央に下向きに設けられている。ソナーセンサ308は、例えば、水底に向けて音波(音響ビーム)を発射して反射した音波が返ってくるまでの時間に基づいて水深を測定するマルチビームソナーセンサやシングルビームソナーセンサである。すなわち、ソナーセンサ308は、水中ドローン300から水底までの深さと共に水底地形を取得するためのものである。尚、ソナーセンサ308は、下面302Bに設けられていてもよい。また、ソナーセンサ308は、音響ビームの水中での速度が水温に応じて変化するため、水温補正機能を有していてもよい。
深度センサ310は、例えば、背面302F(凹部302F1)の略中央に設けられている。深度センサ310は、例えば、水圧を測定し、水中ドローン300の深度(水面から水中ドローン300までの深さ)を取得するためのものである。
これらソナーセンサ308及び深度センサ310の測定情報を組み合わせることで(より詳細には、深度センサ310の測定した水中ドローン300の深度にソナーセンサ308が測定した水中ドローン300から水底までの深さを足すことで)、等深線図などの水底地形情報を取得することが可能である。これに加えて水中カメラ306の水中画像を組み合わせることで水中画像付きの水底地形情報を取得することが可能である。
ライト312A~312Dのそれぞれは、例えば、前面302Eの四隅に設けられており、水中ドローン300の前方を照らすためのものであると共に水中カメラ306による撮影用の照明を兼ねている。
また、本体部302の上面302Aの略中央には、例えば、略円筒形状の取付部324を介して紐状部材110Aが接続されている。また、紐状部材110Aは、所定のシール部材などにより十分な防水性をもって本体部302に挿入されている。取付部324の下部は、略全周に亘って溝が形成されている。
ここで、図8に示すように、空中ドローン100の本体部102の下面の略中央には、本体部102から下方に延び水平方向を軸線として外方に回動可能な複数の回動アーム116が設けられている。各回動アーム116は、取付部324の全周を囲むように配置されている。また、回動アーム116は、例えば、6本設けられてもよいが、図8では、取付部324の左右に位置する2本のみを示している。また、回動アーム116は、その先端が取付部324の溝に嵌り込むように内方に折り曲げ形成されている。そして、回動アーム116は、その基端を支点として所定のアクチュエータにより正面視で空中ドローン100の外方に回動可能となっている。尚、図8では、説明を簡単にするため、無人飛行体10(空中ドローン100)のアーム部104A~104F、回転翼部106A~106F(ロータ106A1~106F1及びブレード106A2~106F2)、脚部108A~108F及びカメラ114、並びに、浮体20を省略している。
例えば、図8に示すように、水中ドローン300による水中調査を開始するときは、回動アーム116を外方に回動させる。これにより、回動アーム116が取付部324から外れ、巻上機110により紐状部材110Aを送り出すことで水中ドローン300が水中に降下し始める。
一方、水中ドローン300による水中調査を終了させるときは、まず、巻上機110により紐状部材110Aを巻き上げて水中ドローン300を上昇させる(引き揚げる)。次に、外方に回動した回動アーム116を内方に回動させてその先端を取付部324の溝に嵌め込むことで、水中ドローン300を空中ドローン100と一体化させる。このように、空中ドローン100の回動アーム116と、水中ドローン300の取付部324とによって、水中から引き揚げた水中ドローン300を回収する揚収機構が構成されている。
尚、水中ドローン300を水中から引き揚げて回収する際は、回動アーム116は下方を向いた状態であってよい。つまり、巻上機110による紐状部材110Aの巻き上げによって水中ドローン300と共に上昇する取付部324が回動アーム116を外方に押し広げ、その後、回動アーム116が下方を向いた状態に戻ることにより取付部324の溝に嵌り込むようになっていてもよい。
また、水中調査を開始する際、回動アーム116を取付部324から外した後は、巻上機110のサーボ機能を解除しておくなど、紐状部材110Aが自由に送り出されるようにしてもよい。これにより、水中ドローン300の上下方向の移動を可能とするスクリュープロペラ304A、304Bを作動させることで水中ドローン300を水中に沈降させることも可能である。
図9は、水中調査装置1の制御系の一例を示すブロック図である。
空中ドローン100の本体部102には、上述した無線通信部100A、飛行体側制御部100B及び飛行体側バッテリ100Cの他、水中ドローン300と通信するための通信インターフェース(第1の通信I/F)100Dが収容されている。
水中ドローン300の本体部302には、上述した調査ユニット側制御部300A及び調査ユニット側バッテリ300Bの他、空中ドローン100と通信するための通信インターフェース(第2の通信I/F)300Cが収容されている。
無線通信部100Aは、調査基地2と無線通信可能であり、調査基地2から水中調査装置1の各種デバイスを作動させるための指令信号を受信する。ここで、指令信号は、回転翼部106A~106F、巻上機110、カメラ114及び回動アーム116などの空中ドローン100の各種デバイスの動作を制御するための各種指令信号と、スクリュープロペラ304A~304F、水中カメラ306、ソナーセンサ308、深度センサ310及びライト312A~312Dなどの水中ドローン300の各種デバイスの動作を制御するための各種指令信号とを含む。尚、通信周波数としては、例えば、2.4GHzや5GHzの他、衛星通信など他の通信回線を用いてもよい。
また、無線通信部100Aは、受信した指令信号を、飛行体側制御部100Bに出力すると共に、第1及び第2の通信I/F100D、300Cを介して調査ユニット側制御部300Aに出力する。
飛行体側制御部100Bは、空中ドローン100の各種デバイスの動作を制御するための各種制御プログラムを格納するメモリ、GNSSセンサ112の現在位置情報やカメラ114の画像を保存するためのメモリ、各種プログラムを実行するプロセッサ、並びに、各種デバイス及び無線通信部100Aと信号の送受信を可能とする入出力回路を内蔵している。
飛行体側制御部100Bは、例えば、空中ドローン100の上昇、下降、調査場所への移動などの指令信号を入力すると、制御プログラムを実行することで回転翼部106A~106Fの駆動を制御するための信号を演算し、これを回転翼部106A~106Fに出力する。これにより、空中ドローン100の遠隔操作による飛行が可能となる。但し、これに限るものではなく、調査基地2から調査場所まで移動して調査後に調査基地2に戻るまでのプログラムを予めメモリに格納し、当該プログラムとGNSSセンサ112の現在位置情報とを組み合わせることで空中ドローン100を自動で飛行させてもよい。また、飛行体側制御部100Bは、空中ドローン100が調査基地2との通信範囲外にいる場合でも、空中ドローン100が、GNSSセンサ112の現在位置情報に基づいて自律的に調査場所まで移動して、調査後に調査基地2に帰還する自律的な飛行プログラムを格納していてもよい。
また、飛行体側制御部100Bは、巻上機110及び回動アーム116についての指令信号を入力すると、当該指令信号に基づいて巻上機110及び回動アーム116の動作を制御する。これにより、水中ドローン300を空中ドローン100から切り離したり、水中ドローン300を水中で昇降させたりすることが可能である。
さらに、飛行体側制御部100Bは、カメラ114のズームなどの指令信号を入力すると、当該指令信号に基づいてカメラ114の動作を制御する。また、飛行体側制御部100Bは、カメラ114の画像(全天球カメラによる空撮画像及び水中画像)データを入力(取得)すると、この画像データを、無線通信部100Aを介して調査基地2に送信することも可能である。調査基地2では、受信した画像データを画像処理してモニタなどの表示画面に表示することで、360°全方位の画像をリアルタイムに確認することができる。但し、画像データを、飛行体側制御部100Bの内蔵メモリに保存してもよい。また、飛行体側制御部100Bは、取得情報の1つである上記画像データをGNSSセンサ112からの現在位置情報と組み合わせて調査基地2に送信したり、内蔵メモリに保存したりすることも可能である。
飛行体側バッテリ100Cは、飛行体側制御部100B、回転翼部106A~106F、巻上機110、GNSSセンサ112、カメラ114及び回動アーム116に電力を供給するものである。飛行体側バッテリ100Cとしては、例えば、リチウムイオン電池などの充電式の電池が用いられるが、これに限るものではない。飛行体側バッテリ100Cは、例えば、燃料電池や太陽電池であってもよい。
第1の通信I/F100Dは、無線通信部100Aと、第2の通信I/F300Cと相互に通信するためのものである。また、第1の通信I/F100Dは、詳細を後述する水中ドローン300の水中画像及び測定情報を入力して無線通信部100A又は飛行体側制御部100Bに出力するようになっている。第1の通信I/F100Dと第2の通信I/F300Cとは、上述したように、内部にイーサネット(登録商標)ケーブルなどの通信ケーブルを有する紐状部材110Aを介して通信可能となっている。
調査ユニット側制御部300Aは、水中ドローン300の各種デバイスの動作を制御するための所定のプログラムを格納するメモリ、水中カメラ306の水中画像やソナーセンサ308及び深度センサ310の測定情報を保存するためのメモリ、所定のプログラムを実行するプロセッサ、並びに、各種デバイス及び第2の通信I/F300Cと信号の送受信を可能とする入出力回路を内蔵している。
調査ユニット側制御部300Aは、無線通信部100A、第1の通信I/F100D及び第2の通信I/F300Cを介して、調査基地2から水中ドローン300の各種デバイスの動作を制御するための指令信号を入力する。そして、調査ユニット側制御部300Aは、各種プログラムを実行することにより、スクリュープロペラ304A~304Fの動作を制御して水中ドローン300を水中で移動させたり、水中カメラ306のズームや角度調整及びライト312A~312Dのオンオフを行ったりする。
また、調査ユニット側制御部300Aは、水中カメラ306の水中画像やソナーセンサ308及び深度センサ310の測定情報を内蔵メモリに保存する。但し、これに限るものではなく、これら水中画像及び測定情報は、第2の通信I/F300C、第1の通信I/F100D及び無線通信部100Aを介して調査基地2に送信されてもよい。そして、調査基地2において、受信した水中画像を画像処理してモニタなどの表示画面に表示することで、水中ドローン300から水底までの深さ及び水中ドローン300の深度と共に水中画像をリアルタイムに確認することができる。また、水中ドローン300の水中画像及び測定情報を第1及び第2の通信I/F100D、300Cを介して飛行体側制御部100Bに出力してもよい。飛行体側制御部100Bは、水中画像及び測定情報にGNSSセンサ112の現在位置情報を紐付けることで、空中ドローン100の現在位置における水底までの深さ、深度及び水中画像を取得することができる。
調査ユニット側バッテリ300Bは、調査ユニット側制御部300A、スクリュープロペラ304A~304F、水中カメラ306、ソナーセンサ308、深度センサ310及びライト312A~312Dに電力を供給するものである。調査ユニット側バッテリ300Bとしては、飛行体側バッテリ100Cと同様、例えば、リチウムイオン電池などの充電式の電池が用いられるが、これに限るものではない。調査ユニット側バッテリ300Bは、例えば、燃料電池や太陽電池であってもよい。
以上のように構成された水中調査装置1を用いて行われる水中調査について説明する。
上述したように、空中ドローン100は、水中ドローン300と一体となった状態で、調査基地2から海、湖又は河川などの水中調査の目的地である調査場所まで飛行する(図1を参照)。空中ドローン100は、調査場所に着水すると、浮体20により水面に浮遊する(図2を参照)。次に、空中ドローン100の巻上機110又は水中に位置するスクリュープロペラ304A、304Bを作動させることにより、水中ドローン300を下降させ(図4又は図8を参照)、水中ドローン300による水中調査を開始する。
水中ドローン300は、上述したように、少なくとも水中で前後左右方向及び上下方向に移動可能である。そこで、水中ドローン300による水中調査を行う際は、例えば、図10に示すように、巻上機110により紐状部材110Aをある程度長めに送り出しておくこと又は巻上機110のサーボ機構を解除しておくことで、水中ドローン300の水中での移動を自由に行わせることが好ましい。
水中調査は、例えば、遠隔操作により水中ドローン300を水中で移動させて、水中カメラ306、ソナーセンサ308及び深度センサ310を用いて水中地形情報を取得することにより行われる。また、水面3に浮遊した空中ドローン100のカメラ114を用いて水中画像を取得することも可能である。水中ドローン300は、水中調査を終えると、巻上機110により紐状部材110Aを巻き上げることで水中から引き揚げられ、揚収機構により空中ドローン100に一体化される。その後、水中調査装置1は、空中ドローン100と水中ドローン300とが一体となった状態で調査基地2に帰還する。
水中調査装置1は、GNSSセンサ112の現在位置情報と水中地形情報とを紐付けて取得することも可能である。したがって、水中調査装置1は、取得した情報を飛行体側制御部100Bの内蔵メモリに保存すること又は無線通信部100Aを介してリアルタイムに調査基地2に送信することが可能である。これにより、調査基地2では、当該取得情報を、調査基地2に帰還した空中ドローン100の内蔵メモリから読み出して確認すること又はリアルタイムに確認することができる。
また、水中ドローン300はライト312A~312Dを有するので、太陽光が届きにくい水深や雨天時など、水中の視界が良好でない状況であっても水中画像を取得し、これを確認しながら水中ドローン300を水中で移動させることが可能である。
以上説明したように、水中調査は、空中ドローン100を水面に浮遊させながら、水中を移動可能な水中ドローン300により水中地形情報を取得することにより行われる。したがって、空中ドローン100を空中でホバリングさせながら水中にカメラなどを沈めて水中調査を行う場合と比較して、空中ドローン100の消費電力を抑制することが可能となる。すなわち、空中ドローン100の作動時間を可能な限り延ばして水中調査を行うことができる。
また、浮体20は、平面視で空中ドローン100のブレード106A2~106F2を除く外形(すなわち、複数の回転翼部106A~106Fの各中心を結ぶ円)と同程度の外形を有している。したがって、水中調査を行っている間、空中ドローン100は、その本体部102側面に浮体を設けた場合と比較して波風などを受けても転覆しにくく、水面に安定して浮遊することができる。したがって、以上のように構成された水中調査装置1によれば、空中ドローン100の作動時間を可能な限り延ばしつつ、水中地形情報の取得などの水中調査を安定して行うことができる。
さらに、例えば、図4に示すように、巻上機110のサーボ機構により紐状部材110Aを所定の長さまで送り出し、それ以上の送り出しを禁止した状態で水中調査を行ってもよい。この場合、水中ドローン300の水中での移動に伴って空中ドローン100を水面で移動させて調査場所を変更することができる。すなわち、水中ドローン300が、水面に浮遊した空中ドローン100を曳航することが可能であるので、空中ドローン100を飛行させることなく調査場所を変更することができる。これにより、調査場所を変更するのに空中ドローン100を再度飛行させるなど、空中ドローン100の着水及び離水を何度も繰り返す必要がなくなるので、空中ドローン100の消費電力を抑制することが可能となる。
また、図4に示す状態では、水中ドローン300が紐状部材110Aを所定の長さまで送り出した分、空中ドローン100と水中ドローン300とが一体化している状態と比較して水中調査装置1全体の重心が下方に移動する。すなわち、水中調査装置1の重心が低くなるので、浮心と重心との関係で空中ドローン100を水面に安定して浮遊させることができる。
次に、水中調査装置1の第1の変形例について、図11、12を参照して説明する。
図1等では、空中ドローン100の脚部108A~108Fが、各アーム部104A~104Fの先端から下方に略垂直に延びているものとして説明した。但し、これに限るものではなく、例えば、脚部108A~108Fは、それぞれ、各アーム106A~106Fの先端から空中ドローン100の下方に向かうにつれて外側に傾斜するように延びていてもよい(図11を参照)。尚、本明細書において、「略垂直」とは目視で垂直と言える程度のものであることを意味する。
より詳細には、図11に示すように、脚部108A~108Fは、その上端側のアーム部104A~104Fとの接続部(すなわち、脚部108A~108Fの基端)よりも、下端側の浮体20の支持部(すなわち、脚部108A~108Fの先端)が外側に張り出すように形成されていてもよい。脚部108A~108Fをこのような構成とすることに伴って、脚部108A~108Fの下端に取り付ける浮体20の外形を更に外方に広げることが可能になる。すなわち、浮体20の大きさは、図12に示すように、平面視で、脚部108A~108Fによる浮体20の支持点を結ぶ円の直径Aが、回転翼部106A~106Fの各中心を結ぶ円(すなわち、空中ドローン100の外形)の直径Bよりも大きくなるように設定されている。
図12に示すように、浮体20の外形が平面視で空中ドローン100の外形(ブレード106A2~106F2を除く)よりも大きくなることにより、空中ドローン100をより安定して水面に浮遊させることが可能となる。すなわち、空中ドローン100の転覆抑制効果を更に高めることができる。したがって、水中ドローン300を用いた水中調査をより安定して行うことができる。
ここで、上述したように、水中調査において、水中ドローン300が水面に浮遊した空中ドローン100を曳航することで調査場所を変更してもよいが、これに限るものではない。例えば、空中ドローン100に複数の水面移動用のスクリュープロペラを設け、これら水面移動用のスクリュープロペラを遠隔操作により作動させることで空中ドローン100を水面で移動させてもよい。以下、水面移動用のスクリュープロペラ(以下、単に「水面移動用プロペラ」という)について、図13、14を参照して説明する。
図13は、水中調査装置1の第2の変形例を示す平面図であり、図14は、図13の右側面図である。尚、図14では、回転翼部106D(ロータ106D1及びブレード106D2)を省略している。図13、14では、例えば、空中ドローン100のアーム部104A及び104Bのそれぞれに、複数(例えば、2つ)の水面移動用のスクリュープロペラ(以下、単に「水面移動用プロペラ」という)118A、118Bが取り付けられている。
より詳細には、水面移動用プロペラの一方118Aは、図13に示すように、アーム部104Aの上部に取り付けられている。水面移動用プロペラの他方118Bは、一方の水面移動用プロペラ118Aが取り付けられたアーム部104Aと本体部102を挟んで隣り合うアーム部104D、すなわち、アーム部104Aが延びる方向と同一直線上にあるアーム部104Dに取り付けられている。
水面移動用プロペラ118A、118Bは、図13、14に示す矢印Cの方向、すなわち、水平面内でアーム部104A、104Dが延びる方向に略直交する方向に延びる軸周りに回転(正回転及び逆回転)するものである。これにより、水面に浮遊した空中ドローン100を矢印Cの方向に前進させる一方で矢印Cとは逆方向に後進させることが可能である。
但し、水面移動用プロペラはアーム部104A、104Dの上部に取り付けられることに限るものではない。例えば、浮体20の下部に、図13において破線で示す複数(例えば、2つ)の水面移動用プロペラ120A、120Bが取り付けられていてもよい。
水面移動用プロペラの一方120Aは、例えば、浮体20の下部であって、脚部108Aの下端の下方に対応する位置に取り付けられている。水面移動用プロペラの他方120Bは、浮体20の下部であって、脚部108Bの下端の下方に対応する位置に取り付けられている。すなわち、水面移動用プロペラ120A、120Bは、浮体20の下部であって、本体部102の中心を中心点としてその中心点について略点対称(目視で点対称と言える程度でよい)の位置に設けられている。
水面移動用プロペラ120A、120Bは、水面移動用プロペラ118A、118Bと同様、矢印Cの方向を軸線として回転(正回転及び逆回転)するものである。これにより、水面に浮遊した空中ドローン100を矢印Cの方向に前進させる一方で矢印Cとは逆方向に後進させることが可能である。
空中ドローン100が水面移動用プロペラ118A、118B、120A、120Bを有することにより、水中ドローン300による曳航に頼ることなく調査場所を変更することが可能となる。すなわち、調査場所を変更するのに何度も空中ドローン100を飛行させる場合と比較して空中ドローン100の消費電力を抑制することができる。また、水中ドローン300の曳航により調査場所を変更する場合と比較して、水中ドローン300の消費電力を抑制することもできる。したがって、水中ドローン300を用いた水中調査にかける時間を可能な限り延ばすことができる。
また、水面移動用プロペラ120A、120Bは、浮体20の下部に位置することから、水中で回転する。したがって、アーム部104A、104Dそれぞれの上部に取り付けられた水面移動用プロペラ118A、118Bを回転させて空中ドローン100を水面で移動させる場合と比較して、より効率的に水面を移動することが可能である。これにより、空中ドローン100の消費電力の抑制効果を更に高めることができる。
尚、図13、14に示す例では、アーム部104A、104Dの上部に配置された水面移動用プロペラ118A、118B、及び、水中に配置された水面移動用プロペラ120A、120Bの両方を設けた場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、水面移動用プロペラ118A、118B、及び、水面移動用プロペラ120A、120Bの一方のみを空中ドローン100に設けてもよい。
次に、水中調査装置1の第3の変形例について説明する。以上の説明では、水中調査ユニット30の一例として水中ドローン300を挙げたが、これに限るものではない。例えば、水中調査ユニット30は、図15に示すような複数のセンサを備えた複合型測定部400であってもよい。尚、図15では、説明を簡単にするため、無人飛行体10(空中ドローン100)のアーム部104A~104F、回転翼部106A~106F(ロータ106A1~106F1及びブレード106A2~106F2)、脚部108A~108F及びカメラ114、並びに、浮体20を省略している。
複合型測定部(以下、単に「測定部」という)400は、例えば、略円筒状の筐体である本体部402と、本体部402の下部から下方に延びる複数(例えば、4本)の柱部材404(図11では、左右2本のみを示し、前後2本については省略してある)と、これら複数の柱部材404の下端を連結する円環状の連結部材406と、を備えている。
また、測定部400は、測定部400から水底までの深さ、測定部400の深度、水の濁度、水温、水中の塩分濃度、水中の溶存酸素量、水の酸度及びアルカリ度、並びに、水の酸化還元電位を取得するための複数(例えば6つ)のセンサ408、410、412、414、416及び418を更に備えている。これらセンサ408~418は、本体部402の下部に取り付けられている。
本体部402の上部には、図8に示す取付部324と同様の取付部であって、回動アーム116と共に揚収機構を構成する取付部424が取り付けられている。また、本体部402は、取付部424を介して紐状部材110Aと接続されており、図9に示す第2の通信I/F300Cと同様の第3の通信インターフェース(第3の通信I/F)400Aと、各種センサ408~418の取得情報を保存可能なメモリ及びプロセッサ等を内蔵した測定部側制御部400Bと、測定部側制御部400B及び各種センサ408~418に電力を供給する測定部側バッテリ400Cと、を内蔵している。
各柱部材404及び連結部材406は、例えば、チタンで外装されており、これら各柱部材404及び連結部材406の内側に位置する各種センサ408~418を水中の障害物などから保護するセンサガードとして機能する。
各種センサ408~418としては、例えば、次のものが挙げられる。
センサ408は、上述のソナーセンサ308と同様であり、例えば、マルチビームソナーセンサやシングルビームソナーセンサなど、測定部400から水底までの深さ及び水中地形を測定するソナーセンサである。
センサ410は、上述の深度センサ310と同様であり、測定部400の深度を測定する深度センサ310である。
センサ412は、例えば、調査場所の水の濁度を測定する濁度センサである。
センサ414は、例えば、水温センサ及び塩分濃度センサが一体となったセンサなど、調査場所の水温及び水中の塩分濃度を測定する水温/塩分濃度センサである。尚、センサ414は、水温センサ及び塩分濃度センサが一体であることに限るものではなく、水温センサ及び塩分濃度センサが別体に設けられたものであってもよい。
センサ416は、例えば、調査場所の水中の溶存酸素量を測定する溶存酸素量(DO:Dissolved Oxygen)センサである。
センサ418は、例えば、調査場所の水の酸度及びアルカリ度を測定するpHセンサと酸化還元電位を測定するORPセンサとが一体となったpH/ORP(Oxidation-Reduction Potential)センサである。但し、センサ418は、センサ414と同様、pHセンサ及びORPセンサが別体に設けられたものであってもよい。
上述したセンサ408~418のうち、2つのセンサ408、410は、調査場所の水中地形情報を取得するためのものであり、4つのセンサ412~418は調査場所の水質情報を取得するためのものである。
このように構成された水中調査ユニット30としての測定部400は、例えば、調査場所の水の濁度が高い状況において水中ドローン300に代えて使用され得る。このような状況では、水中ドローン300の水中カメラ306を使用しても十分な水中画像が取得できないなど、視界が良好でない場合があるからである。
水中調査ユニット30として水中ドローン300に代えて測定部400を備えた水中調査装置1の制御系について図16を参照して説明する。ここで、測定部400は、水中ドローン300のように水中を移動するものではないため、水中調査装置1は、図13、14で説明した水面移動用プロペラ118A、118B及び120A、120Bの少なくとも一方を含むことが好ましい。尚、図16では、水中調査装置1が浮体20の下部に設けられた水面移動用プロペラ120A、120Bを含む場合について説明する。
空中ドローン100側のブロック図は、図9で説明したものと同様であるが、飛行体側制御部100Bは、水面移動用プロペラ120A、120Bの動作も制御するようになっている。したがって、無線通信部100Aは、調査基地2から水面移動用プロペラ120A、120Bの動作を制御するための指令信号を受信するようになっている。すなわち、水面移動用プロペラ120A、120Bを用いることで、遠隔操作により、調査場所に着水した水中調査装置1の水面での移動が可能である。また、例えば、遠隔操作により、水面移動用プロペラ120A、120Bの動作と共に回転翼部106A~106Fの動作を制御することによって、水中調査装置1の水面での水面移動用プロペラ120A、120Bによる前進及び後進だけでなく方向転換も行えるようになっている。
各種センサ408~418の測定情報(水中地形情報及び水質情報)は、測定部側制御部400Bに入力されることで取得され、内蔵メモリに保存される。測定部側制御部400Bは、取得した情報を、第3の通信I/F400A及び第1の通信I/F100Dを介して飛行体側制御部100Bに出力する。そして、飛行体側制御部100Bは、測定部400の取得情報、すなわち、水中地形情報及び水質情報と、GNSSセンサ112の現在位置情報とを紐付けたデータを作成する。作成したデータは、飛行体側制御部100Bの内蔵メモリに保存され、無線通信部100Aを介して調査基地2に送信される。すなわち、調査基地2では、作成されたデータを、帰還した水中調査装置1から読み出して確認することもできるし、リアルタイムに確認することもできる。
尚、以上の説明では、水中調査ユニット30として、調査場所の水の濁度が高い状況などにおいて水中ドローン300に代えて複合型測定部400を使用するものしたが、これに限るものではない。例えば、複合型測定部400が備えているセンサ408~418のうち上述した水中ドローン300が備えていないセンサ、すなわち、濁度センサ、水温/塩分濃度センサ、溶存酸素量センサ及びpH/ORPセンサの少なくとも1つを水中ドローン300に設けてもよい。これにより、水中を移動可能な水中ドローン300を用いて水中地形情報及び水質情報を取得することができる。
要するに、水中調査ユニット30は、水中地形情報を取得するためのソナーセンサ308(408)及び深度センサ310(410)の組み合わせ、水中カメラ306、並びに、水質情報を取得するためのセンサ412~418(濁度センサ、水温/塩分濃度センサ、溶存酸素量センサ及びpH/酸化還元電位センサ)の少なくとも1つを含むものであってもよい。これにより、水中調査装置1は、水中地形情報及び水質情報の少なくとも一方を取得することで水中を調査することが可能である。
また、以上では、無人飛行体10の一例として空中ドローン100を挙げたが、これに限るものではない。無人飛行体10は、例えば、比較的小型のマルチコプターなど、上述の各構成要素、すなわち、本体部、複数(例えば、3本以上)のアーム部、複数の回転翼部、及び、リング状の浮体をその下端に取り付け可能な複数の脚部を備えたものであって、遠隔操作により飛行可能な又は所定の飛行プログラムにより自律的に飛行可能なものであればよい。
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記各実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
尚、出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
遠隔操作により飛行可能な無人飛行体と、
前記無人飛行体に取り付けられ、前記無人飛行体を水面に浮遊させる浮体と、
当該無人飛行体に対してその下方にて昇降可能に接続され、前記無人飛行体が水面に浮遊した状態で水中地形情報及び水質情報の少なくとも一方を取得することで水中を調査可能な水中調査ユニットと、
を備えた水中調査装置であって、
前記無人飛行体は、本体部、当該本体部から放射状に延びる複数のアーム部、各アーム部の先端に回転可能に取り付けられた回転翼部、及び、各アーム部の先端から下方に延びる脚部を含み、
前記浮体は、前記複数の脚部の下端に支持され且つ隣り合う脚部を連結するようにリング状に形成されていることを特徴とする水中調査装置。
[請求項2]
前記複数の脚部は、これらの基端よりも先端が外側に張り出すように形成されており、
前記浮体の大きさは、前記複数の脚部による前記浮体の支持点を結ぶ円の直径が、前記複数の回転翼部の各中心を結ぶ円の直径よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の水中調査装置。
[請求項3]
前記無人飛行体は、外部の調査基地と無線通信可能であると共に前記水中調査ユニットと通信ケーブルを兼ねた紐状部材を介して接続されており、
前記無人飛行体は、前記紐状部材の巻き上げ及び送り出しにより前記水中調査ユニットを昇降可能な巻上機を更に含み、
前記無人飛行体は、前記水中調査ユニットの取得情報を保存可能であると共に前記調査基地に送信可能であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の水中調査装置。
[請求項4]
前記水中調査ユニットは、水中で少なくとも前後左右方向及び上下方向に移動するための複数のスクリュープロペラを含む、遠隔操作により操作可能な小型無人潜行機であることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の水中調査装置。
[請求項5]
前記水中調査ユニットは、前記水中調査ユニットから水底までの深さを取得するためのソナーセンサ及び前記水中調査ユニットの深度を取得するための深度センサの組み合わせ、水中画像を取得するための水中カメラ、濁度を取得するための濁度センサ、水温を取得するための水温センサ、塩分濃度を取得するための塩分濃度センサ、溶存酸素量を取得するための溶存酸素量センサ、酸度及びアルカリ度を取得するためのpHセンサ、並びに、酸化還元電位を取得するためのORPセンサの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の水中調査装置。
[請求項6]
前記水中調査装置は、水面に浮遊した状態で水面を移動するための複数のスクリュープロペラを更に含むことを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の水中調査装置。
[請求項7]
前記水中調査装置は、防水機能付きの全天球カメラを更に含むことを特徴とする、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の水中調査装置。
1 水中調査装置
2 調査基地
3 水面
10 無人飛行体
20 浮体
30 水中調査ユニット
100 空中ドローン
102 本体部
100A 無線通信部
100D 第1の通信インターフェース
104A~104F 複数のアーム部
106A~106F 複数の回転翼部
108A~108F 複数の脚部
110 巻上機
110A 紐状部材
114 カメラ(全天球カメラ)
118A、118B、120A、120B 水面移動用のスクリュープロペラ
300 水中ドローン
300C 第2の通信インターフェース
304A~304E 複数のスクリュープロペラ
306 水中カメラ
308 ソナーセンサ
310 深度センサ
400 複合型測定部
400A 第3の通信インターフェース
408 ソナーセンサ
410 深度センサ
412 濁度センサ
414 水温/塩分濃度センサ
416 溶存酸素量(DO)センサ
418 pH/酸化還元電位センサ

Claims (13)

  1. 遠隔操作により飛行可能な無人飛行体と、
    前記無人飛行体に取り付けられ、前記無人飛行体を水面に浮遊させる浮体と、
    前記無人飛行体に対してその下方にて紐状部材を介して昇降可能に接続され、前記無人飛行体が水面に浮遊した状態で水中地形情報及び水質情報の少なくとも一方を取得することで水中を調査可能な水中調査ユニットと、
    を備えた水中調査装置であって、
    前記無人飛行体は、本体部、前記本体部から放射状に延びる複数のアーム部、各アーム部の先端に回転可能に取り付けられた回転翼部、各アーム部の先端から下方に延びる脚部、及び、前記本体部の上面に取り付けられて前記紐状部材の巻き上げ及び送り出しにより前記水中調査ユニットを昇降可能な巻上機を備え
    前記浮体は、前記複数の脚部の下端に支持され且つ隣り合う脚部を連結するようにリング状に形成されている、水中調査装置。
  2. 遠隔操作により飛行可能な無人飛行体と、
    前記無人飛行体に取り付けられ、前記無人飛行体を水面に浮遊させる浮体と、
    前記無人飛行体に対してその下方にて紐状部材を介して昇降可能に接続され、前記無人飛行体が水面に浮遊した状態で水中地形情報及び水質情報の少なくとも一方を取得することで水中を調査可能な水中調査ユニットと、
    を備えた水中調査装置であって、
    前記無人飛行体は、本体部、前記本体部から放射状に延びる複数のアーム部、各アーム部の先端に回転可能に取り付けられた回転翼部、各アーム部の先端から下方に延びる脚部、及び、前記本体部の上面に取り付けられて前記紐状部材の巻き上げ及び送り出しにより前記水中調査ユニットを昇降可能な巻上機を備え
    前記浮体は、前記複数の脚部の下端に支持されている、水中調査装置。
  3. 前記巻上機は、前記回転翼部よりも上方に位置する、請求項1又は請求項2に記載の水中調査装置。
  4. 前記紐状部材は、前記巻上機と前記水中調査ユニットとの間において、前記本体部を上下方向に貫通する貫通孔を通っている、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  5. 前記水中調査ユニットは、前記水中調査ユニットの上面から上方に突出する取付部を有し、
    前記本体部の下面には、前記取付部を挟み込み保持可能な複数の回動アームが設けられている、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  6. 前記巻上機は、前記本体部の上面の略中央に取り付けられており、
    前記貫通孔は、前記巻上機の直下に位置しており、
    前記巻上機から前記貫通孔を通って下方に延びる前記紐状部材は、前記取付部を介して前記水中調査ユニットに接続されており、
    前記取付部は、前記水中調査ユニットの上面の略中央に位置している、請求項5が請求項4に従属する場合の請求項5に記載の水中調査装置。
  7. 前記無人飛行体は、外部の調査基地と無線通信可能であり、
    前記紐状部材は通信ケーブルを兼ねており、
    前記無人飛行体は、前記水中調査ユニットの取得情報を保存可能であると共に前記調査基地に送信可能である、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  8. 前記水中調査ユニットは、水中で少なくとも前後左右方向及び上下方向に移動するための複数のスクリュープロペラを有する、遠隔操作により操作可能な小型無人潜行機である、請求項1~請求項7のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  9. 前記水中調査ユニットは、前記水中調査ユニットから水底までの深さを取得するためのソナーセンサ及び前記水中調査ユニットの深度を取得するための深度センサの組み合わせ、水中画像を取得するための水中カメラ、濁度を取得するための濁度センサ、水温を取得するための水温センサ、塩分濃度を取得するための塩分濃度センサ、溶存酸素量を取得するための溶存酸素量センサ、酸度及びアルカリ度を取得するためのpHセンサ、並びに、酸化還元電位を取得するためのORPセンサの少なくとも1つを備える、請求項1~請求項8のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  10. 前記無人飛行体はカメラを更に備え、
    前記水中調査ユニットは水中カメラを備える、請求項1~請求項8のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  11. 前記無人飛行体の前記カメラは、防水機能付きの全天球カメラである、請求項10に記載の水中調査装置。
  12. 前記無人飛行体は、水面に浮遊した状態で水面を移動するための第1のスクリュープロペラと第2のスクリュープロペラとを更に備え、
    前記第1のスクリュープロペラは、前記アーム部よりも上方に配置されており、
    前記第2のスクリュープロペラは、前記浮体よりも下方に配置されている、請求項1~請求項11のいずれか1つに記載の水中調査装置。
  13. 前記無人飛行体は、水面に浮遊した状態で水面を移動するための第1のスクリュープロペラと第2のスクリュープロペラとを更に備え、
    前記無人飛行体が水面に浮遊した状態で、
    前記第1のスクリュープロペラが水面よりも上方に位置し、
    前記第2のスクリュープロペラが水面よりも下方に位置する、請求項1~請求項11のいずれか1つに記載の水中調査装置。
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