JP7351027B2 - 撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7351027B2
JP7351027B2 JP2022575494A JP2022575494A JP7351027B2 JP 7351027 B2 JP7351027 B2 JP 7351027B2 JP 2022575494 A JP2022575494 A JP 2022575494A JP 2022575494 A JP2022575494 A JP 2022575494A JP 7351027 B2 JP7351027 B2 JP 7351027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
distance
moving object
occultation
future time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022575494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022153815A1 (ja
Inventor
和也 沖山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2022153815A1 publication Critical patent/JPWO2022153815A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7351027B2 publication Critical patent/JP7351027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/672Focus control based on electronic image sensor signals based on the phase difference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/091Digital circuits
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/61Control of cameras or camera modules based on recognised objects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラムに関する。
近年、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、又は、スマートフォン等の撮像機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。これら撮像装置では、主要な被写体にフォーカスを合わせるフォーカス制御方式として、コントラストAF(Auto Focus、オートフォーカス)方式又は位相差AF方式が採用されている。
特許文献1には、追尾位置における相対的被写体距離情報と追尾位置の周辺エリアにおける相対的被写体距離情報とを比較することによって、追尾位置の周辺の掩蔽物を検出する撮像装置が記載されている。
特許文献2には、被写体が検出された状態から、検出されない状態に遷移した場合に、所定領域の合焦度が予め設定された閾値よりも高ければ、被写体が検出されなくなってから予め設定された時間、フォーカス調節部材の駆動を抑制するフォーカス調節装置が記載されている。
特許文献3には、追跡センサからの撮像画像と基準画像との相関度を評価することで撮像画像中の追跡対象位置を検出し、フォーカス調節時にピントを合わせる被写体を主被写体、撮像装置から見て主被写体よりも手前に位置する被写体を掩蔽被写体としてそれぞれを個別に追跡し、主被写体上に存在し、かつ掩蔽被写体上には存在しない測距点でフォーカス調節を行う撮像装置が記載されている。
日本国特開2013-131996号公報 日本国特開2010-156851号公報 日本国特開2014-202875号公報
本開示の技術に係る1つの実施形態は、動体である被写体が掩蔽されることによる誤動作を抑制することのできる撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラムを提供する。
本開示の技術に係る1つの実施形態の撮像装置は、撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を備える撮像装置であって、上記プロセッサが、上記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、将来の時刻における上記動体の予測距離である第1距離と、上記将来の時刻における上記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、上記将来の時刻における上記物体による上記動体の掩蔽の検出処理を行い、上記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行うものである。
本開示の技術に係る1つの実施形態の撮像方法は、撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を含む撮像装置の撮像方法であって、上記プロセッサが、上記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、将来の時刻における上記動体の予測距離である第1距離と、上記将来の時刻における上記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、上記将来の時刻における上記物体による上記動体の掩蔽の検出処理を行い、上記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、ものである。
本開示の技術に係る1つの実施形態の撮像プログラムは、撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を含む撮像装置の撮像プログラムであって、上記プロセッサに、上記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、将来の時刻における上記動体の予測距離である第1距離と、上記将来の時刻における上記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、上記将来の時刻における上記物体による上記動体の掩蔽の検出処理を行い、上記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、処理を実行させるためのものである。
本発明によれば、動体である被写体が掩蔽されることによる誤動作を抑制することのできる撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラムを提供することができる。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。 デジタルカメラ100に搭載される撮像素子5の構成の一例を示す平面模式図である。 図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。 図3に示す任意のペア行を構成する位相差検出用画素を示した図である。 位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。 撮像素子5に含まれる全ての画素51を撮像用画素とし、各画素51を2つに分割した構成を示す図である。 デジタルカメラ100による掩蔽検出処理の一例を示すフローチャートである。 デジタルカメラ100による被写体の掩蔽検出の一例を示す図(その1)である。 デジタルカメラ100による被写体の掩蔽検出の一例を示す図(その2)である。 デジタルカメラ100による被写体の掩蔽検出の一例を示す図(その3)である。 デジタルカメラ100による被写体の掩蔽検出の一例を示す図(その4)である。 動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例1を示すフローチャートである。 動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例2を示すフローチャートである。 動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例3を示すフローチャートである。 動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例4を示すフローチャートである。 動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例5を示すフローチャートである。 動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例6を示すフローチャートである。 本発明の撮像装置の他の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。 図18に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラ100は、撮像レンズ1と、絞り2と、レンズ制御部4と、レンズ駆動部8と、絞り駆動部9と、を有するレンズ装置40を備える。
本実施形態において、レンズ装置40は、デジタルカメラ100の本体に着脱可能であってもよいし、デジタルカメラ100の本体に固定されたものであってもよい。
撮像レンズ1と絞り2は撮像光学系を構成し、撮像レンズ1は図1では一つのレンズとして書かれているが、撮像レンズはフォーカスレンズを少なくとも一つ含む複数のレンズから構成されていてもよいし、一つのフォーカスレンズのみで構成されていてもよい。このフォーカスレンズは、撮像光学系のフォーカス位置を調節するためのレンズであり、単一のレンズ又は複数のレンズで構成される。フォーカスレンズが撮像光学系の光軸方向に移動することでフォーカス位置の調節が行われる。なお、フォーカスレンズとしては、レンズの曲面を可変制御してフォーカス位置を変えることのできる液体レンズを用いてもよい。
レンズ装置40のレンズ制御部4は、デジタルカメラ100の本体のシステム制御部11と有線又は無線によって通信可能に構成される。
レンズ制御部4は、システム制御部11からの指令にしたがい、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動したり、絞り駆動部9を介して絞り2を駆動したりする。
デジタルカメラ100の本体は、撮像光学系を通して被写体を撮像するCMOSイメージセンサ又はCCDイメージセンサ等の撮像素子5と、撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、アナログ信号処理部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路7と、撮像素子駆動部10と、全体を統括制御するシステム制御部11と、操作部14と、を備える。なお、アナログ信号処理部6とアナログデジタル変換回路7は撮像素子5と一体的に構成されていてもよい。
アナログ信号処理部6、アナログデジタル変換回路7、及び、撮像素子駆動部10は、システム制御部11によって制御される。撮像素子駆動部10はシステム制御11に含まれて構成されていてもよい。
システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、撮像光学系を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
システム制御部11は、プロセッサと、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリ(Flash Memory)等のROM(Read Only Memory)メモリとにより構成される。フラッシュメモリを用いる場合は、記憶されているプログラムを必要に応じて書き換えることができる。
システム制御部11は、内蔵するROMに格納された撮像プログラムを含むプログラムを実行することで、後述する各機能を実現する。
さらに、デジタルカメラ100の電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、アナログデジタル変換回路7から出力される撮像画像信号に対し信号処理を施して撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、コントラストAF方式によりフォーカス位置を算出するコントラストAF処理部18と、位相差AF方式によりフォーカス位置を算出する位相差AF処理部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22と、を備える。
フォーカス位置は、ある被写体にフォーカス(ピント)が合うフォーカスレンズの位置であり、撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動することによってフォーカス位置は変化する。コントラストAF処理部18及び位相差AF処理部19は、フォーカスを合わせる目標の被写体に合うフォーカス位置を算出する。ある被写体に合うフォーカス位置は、デジタルカメラ100とその被写体の間の距離によって変化する。
被写体に合うフォーカス位置は、例えば位相差AFではデフォーカスデータから算出される。デフォーカスデータは、現在のフォーカスが被写体に対してどちらの方向にどの程度外れているかを示すデータである。例えば、コントラストAFでは被写体のコントラストからフォーカス位置が算出される。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、コントラストAF処理部18、位相差AF処理部19、外部メモリ制御部20、及び、表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令により制御される。
図2は、デジタルカメラ100に搭載される撮像素子5の構成の一例を示す平面模式図である。
撮像素子5は、行方向Xと、行方向Xに直交する列方向Yに二次元状に配列された多数の画素が配置された受光面50を有する。
受光面50には、フォーカスを合わせる対象となるエリア(フォーカスを合わせる対象となる被写体像が結像されるエリア)であるフォーカス検出エリア(以下、AFエリアという)53が図2の例では63個設けられている。
デジタルカメラ100では、図2に示す63個のAFエリア53の中から1つ又は連続して並ぶ複数が選択され、選択されたAFエリア53により撮像されている被写体に対してフォーカスを合わせるフォーカス制御が行われる。
AFエリア53は、画素として撮像用画素と位相差検出用画素とを含むエリアである。受光面50のうちAFエリア53を除く部分には、撮像用画素だけが配置される。
図3は、図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。
AFエリア53には、画素51(図中正方形のブロック)が二次元状に配列されている。各画素51は、フォトダイオード等の光電変換部と、この光電変換部上方に形成されたカラーフィルタとを含む。なお、各画素51は、カラーフィルタを用いずに、フォトダイオードの構造によって分光を行う構成であってもよい。
図3では、赤色光を透過するカラーフィルタ(Rフィルタ)を含む画素51(R画素51)には“R”の文字が付されている。
図3では、緑色光を透過するカラーフィルタ(Gフィルタ)を含む画素51(G画素51)には“G”の文字が付されている。
図3では、青色光を透過するカラーフィルタ(Bフィルタ)を含む画素51(B画素51)には“B”の文字が付されている。カラーフィルタの配列は受光面50全体でベイヤ配列となっている。
AFエリア53では、G画素51の一部(図3中の網掛けを付した画素)が位相差検出用画素52A,52Bとなっている。図3の例では、R画素51とG画素51を含む画素行のうちの任意の画素行における各G画素51が位相差検出用画素52Aとなっており、この各G画素51に対して列方向Yに最も近い同色のG画素51が位相差検出用画素52Bとなっている。
位相差検出用画素52Aと、これに対して列方向Yに最も近い同色の位相差検出用画素52Bとがペアを構成している。ただし、これらの位相差検出用画素の配置は一例であって、この他の配置であってもよい。例えば一部のG画素51が位相差検出用画素であってもよいし、R画素51やB画素51に配置されていてもよい。
図3中の上から3行目の画素行にある位相差検出用画素52Aと、図3中の上から5行目の画素行にある位相差検出用画素52Bとにより、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行PL1が構成される。
図3中の上から7行目の画素行にある位相差検出用画素52Aと、図3中の上から9行目の画素行にある位相差検出用画素52Bとにより、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行PL2が構成される。
図3中の上から11行目の画素行にある位相差検出用画素52Aと、図3中の上から13行目の画素行にある位相差検出用画素52Bとにより、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行PL3が構成される。
このように、AFエリア53には、複数のペア行が列方向Yに配列されている。
図4は、図3に示す任意のペア行を構成する位相差検出用画素を示した図である。
位相差検出用画素52Aは、行方向Xに2分割された撮像レンズ1の瞳領域の一方の分割領域を通過した光束を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部である。
位相差検出用画素52Bは、上記の瞳領域の他方の分割領域を通過した光束を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部である。
なお、AFエリア53において、位相差検出用画素52A,52B以外の複数の画素51は撮像用画素である。この撮像用画素は、撮像レンズ1の瞳領域の上記2つの分割領域の双方を通過した光束を受光し受光量に応じた信号を検出する。
各画素51の光電変換部上方には遮光膜が設けられ、この遮光膜には、光電変換部の受光面積を規定する開口が形成されている。
撮像用画素の開口の中心は、撮像用画素の光電変換部の中心と一致している。これに対し、位相差検出用画素52Aの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Aの光電変換部の中心に対し一方(右側)に偏心している。
また、位相差検出用画素52Bの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Bの光電変換部の中心に対して他の一方(左側)に偏心している。
図5は、位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。図5に示すように、位相差検出用画素52Aは、開口cが光電変換部PDに対して一方(右)に偏心している。
図5に示すように、光電変換部PDの片側を遮光膜によって覆う事によって、遮光膜で覆った方向と逆の方向から入射した光を選択的に遮光することができる。
この構成により、任意のペア行を構成する位相差検出用画素52Aからなる画素群と、このペア行を構成する位相差検出用画素52Bからなる画素群とによって、これら2つの画素群の各々によって撮像される像における行方向Xの位相差を検出することができる。
なお、撮像素子5の画素構成は、図2~図5に示した構成に限らない。
例えば、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素とし、各撮像用画素を行方向Xに2分割して、一方の分割部分を位相差検出用画素52Aとし、他方の分割部分を位相差検出用画素52Bとした構成であってもよい。
図6は、撮像素子5に含まれる全ての画素51を撮像用画素とし、各画素51を2つに分割した構成を示す図である。
図6の構成では、撮像素子5においてRを付した画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素r1と位相差検出用画素r2としている。
また、撮像素子5においてGを付した画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素g1と位相差検出用画素g2としている。
さらに、撮像素子5においてBを付した画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素b1と位相差検出用画素b2としている。
この構成では、位相差検出用画素r1,g1,b1がそれぞれ第一の信号検出部となり、位相差検出用画素r2,g2,b2がそれぞれ第二の信号検出部となる。
図6の構成例では、1つの画素51に含まれる第一の信号検出部と第二の信号検出部の信号を加算すると、位相差のない通常の撮像用信号を得られる。つまり、図6の構成では、全ての画素を、位相差検出用画素と撮像用画素との両方として用いることができる。また、図6の構成例では、AFエリアのサイズ及び形状の設定の自由度を向上させることができる。
システム制御部11は、位相差AF方式によるフォーカス制御と、コントラスト方式によるフォーカス制御とのいずれかを選択的に行う。
位相差AF処理部19は、システム制御部11の指示に応じて、63個のAFエリア53の中からユーザ操作等により選択された1つ又は複数のAFエリア53にある位相差検出用画素52A及び位相差検出用画素52Bから読み出される検出信号群を用いて、上記一対の光束によって形成される2つの像の相対的な位置ずれ量である位相差を算出する。
そして、位相差AF処理部19は、この位相差に基づいて、撮像レンズ1のフォーカス調節状態、ここではデフォーカス量とデフォーカス方向であるデフォーカスデータを求める。デフォーカス量は、フォーカス位置と現在のフォーカスレンズの位置の差であり、どれくらいフォーカスレンズを移動させればフォーカスレンズがフォーカス位置になるかを示す値であり、デフォーカス方向はフォーカスレンズをどちらの方向に移動させればよいかを示すものである。デフォーカスデータとその時のレンズのデータからフォーカスレンズの駆動量と駆動方向を算出することができる。
システム制御部11は、このデフォーカスデータに基づいてフォーカスレンズを駆動することで、相関演算の結果を利用した位相差AF方式によるフォーカス制御を行う。
コントラストAF処理部18は、撮像素子5によって撮像される撮像画像を解析し、コントラストAF方式によって撮像レンズ1のフォーカス位置を決定する。
即ち、コントラストAF処理部18は、システム制御部11の制御によって撮像レンズ1のフォーカスレンズ位置を動かしながら、動かした位置(複数の位置)毎に得られる撮像画像のコントラスト(明暗差)を求める。そして、コントラストが最大となるフォーカスレンズ位置をコントラスト最大フォーカス位置として決定する。
システム制御部11は、コントラストAF処理部18により決められたコントラスト最大フォーカス位置に基づいてフォーカスレンズを駆動することで、撮像画像のコントラストを利用したコントラストAF方式によるフォーカス制御を行う。
また、デジタルカメラ100は、被写体に対してフォーカスを合わせるフォーカス制御を複数回連続して行うコンティニュアスAFモードを搭載していてもよい。例えば、デジタルカメラ100は、撮像素子5による連続した撮像によって得られる撮像画像をリアルタイムに示す画像であるスルー画像(ライブビュー画像)の表示を行いながら、被写体に対してフォーカスを合わせるフォーカス制御を複数回連続して行う。
図7は、デジタルカメラ100による掩蔽検出処理の一例を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、主な被写体の掩蔽を検出する掩蔽検出処理として、例えば図7に示す処理を繰り返し実行する。この処理は、例えばシステム制御部11及び位相差AF処理部19の少なくともいずれかによって実行される。
ここで言う掩蔽とは、一の被写体がデジタルカメラ100の撮像方向(前方)にあるときに、その一の被写体とデジタルカメラ100との間に他の物体が存在し、その他の物体によって、一の被写体がデジタルカメラ100から見えない状態になり、デジタルカメラ100で一の被写体を撮像することができなくなることをいう。
まず、デジタルカメラ100は、被写体の検出処理を行う(ステップS701)。被写体は、ユーザにより指定された被写体であってもよいし、デジタルカメラ100により自動的に検出された被写体であってもよい。
次に、デジタルカメラ100は、ステップS701によって被写体を検出したか否かを判断する(ステップS702)。被写体を検出していない場合(ステップS702:No)は、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグを無効化し(ステップS703)、一連の処理を終了する。掩蔽フラグは、動体である被写体が掩蔽されているか否かを示す情報であって、デジタルカメラ100のメモリ(例えばメインメモリ16)に記憶されている。
ステップS702において、被写体を検出した場合(ステップS702:Yes)は、デジタルカメラ100は、直前のステップS701によって検出した被写体が、前回のステップS701によって検出した被写体と同一の被写体か否かを判断する(ステップS704)。検出された各被写体が同一か否かの判断は、例えば検出された各被写体の類似度などに基づいて行われる。同一の被写体でない場合(ステップS704:No)は、その被写体は現時点で動体として認識されないため、デジタルカメラ100は、ステップS703へ移行して掩蔽フラグを無効化する。
ステップS704において、同一の被写体である場合(ステップS704:Yes)は、デジタルカメラ100は、直前のステップS701によって検出した被写体のデフォーカスデータを算出する(ステップS705)。例えば、デジタルカメラ100は、撮像素子5により得られた最新の画素データにおける、直前のステップS701によって被写体が検出された被写体エリアの位相差情報に基づくデフォーカスデータを算出する。
デフォーカスデータは前述のように、デフォーカス量とデフォーカス方向から成る。被写体のデフォーカスデータの精度は特に限定されず、例えば被写体のデフォーカスデータは「遠い」及び「近い」の2値の情報であってもよい。ところで、位相差AFではデフォーカスデータが分かれば、その時のレンズのデータとデフォーカスデータを用いて被写体とデジタルカメラ100の間の距離をデフォーカスデータとして求めることができる。コントラストAFでもフォーカス位置からデフォーカスデータを算出することができる。
次に、デジタルカメラ100は、直前のステップS705によって算出したデフォーカスデータと、過去のステップS705によって同一の被写体について算出したデフォーカスデータと、に基づいて、将来の時刻t3におけるその被写体のデフォーカスデータの予測値であるデフォーカスデータD1を算出する(ステップS706)。将来の時刻t3とは、例えば次回のレンズ駆動(撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動)の時刻である。
次に、デジタルカメラ100は、将来の時刻t3における、直前のステップS701によって検出した被写体のXY座標の予測値である予測XY座標を算出する(ステップS707)。XY座標は、2次元の画像内の位置を示す位置座標である。
次に、デジタルカメラ100は、ステップS707によって算出した予測XY座標に基づくデフォーカスデータであるデフォーカスデータD2を算出する(ステップS708)。例えば、デジタルカメラ100は、撮像素子5により得られた最新の画素データのうち予測XY座標の部分の位相差情報に基づくデフォーカスデータをデフォーカスデータD2として算出する。
次に、デジタルカメラ100が、ステップS706によって算出したデフォーカスデータD1に基づくフォーカス位置が、ステップS708によって算出したデフォーカスデータD2に基づくフォーカス位置より遠いか否か(図7では「D1>D2?」と表記する。)を判断する(ステップS709)。
ステップS709において、デフォーカスデータD1に基づくフォーカス位置がデフォーカスデータD2に基づくフォーカス位置より遠くない場合(ステップS709:No)は、直前のステップS701によって検出した被写体が、時刻t3において掩蔽物により掩蔽されないと予測できる。この場合、デジタルカメラ100は、ステップS703へ移行して掩蔽フラグを無効化する。
ステップS709において、デフォーカスデータD1に基づくフォーカス位置がデフォーカスデータD2に基づくフォーカス位置より遠い場合(ステップS709:Yes)は、直前のステップS701によって検出した被写体が、時刻t3において掩蔽物により掩蔽されると予測できる。この場合、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグを有効化し(ステップS710)、一連の処理を終了する。
図8~図11は、デジタルカメラ100による被写体の掩蔽検出の一例を示す図である。図8に示す画素データPD1は、時刻t1に撮像素子5により得られた画素データである。図9に示す画素データPD2は、時刻t1より後の時刻t2に撮像素子5により得られた画素データである。図10に示す画素データPD3は、時刻t2より後の時刻t3に撮像素子5により得られた画素データである。図11に示す画素データPD4は、時刻t3より後の時刻t4に撮像素子5により得られた画素データである。なお、図8~図11においては、画素データPD1~PD4をデモザイク処理したものを図示している。
動体81は、時刻t1~t4においてデジタルカメラ100による撮像領域に存在する動体(この例では人物)である。例えば、デジタルカメラ100が、画素データPD1,PD2に基づく被写体の検出処理によって動体81を被写体として検出したとする。図8~図11の例では、動体81は、時刻t1~t4にかけて、デジタルカメラ100から見て左手前から右奥に向かって移動している。
物体82は、時刻t1~t4においてデジタルカメラ100による撮像領域に存在する静止物(この例では電柱)である。例えば、時刻t3において、動体81は、デジタルカメラ100からみて物体82の背後に位置しており、その結果、動体81の少なくとも一部が物体82によって掩蔽されている。また、時刻t4において、動体81は、デジタルカメラ100からみて物体82よりも右側に位置しており、その結果、物体82による動体81の掩蔽が解消されている。
一例として、時刻t2におけるデジタルカメラ100の処理について説明する。ここで、時刻t1において、デジタルカメラ100は動体81を被写体として検出済みであり、時刻t1における動体81のデフォーカスデータも算出済みであるとする。時刻t2において、デジタルカメラ100は、動体81を被写体として再度検出し、時刻t2における動体81のデフォーカスデータを算出する。
次に、デジタルカメラ100は、将来の時刻である時刻t3における動体81のデフォーカスデータD1を算出する。例えば、デジタルカメラ100は、時刻t1,t2における動体81のデフォーカスデータの算出結果に基づいて、時刻t3における動体81のデフォーカスデータD1を算出する。
また、デジタルカメラ100は、時刻t3における動体81の予測XY座標を算出する。例えば、デジタルカメラ100は、時刻t1,t2における動体81の検出結果に基づいて、時刻t3における動体81の予測XY座標を算出する。
次に、デジタルカメラ100は、算出した予測XY座標でデフォーカスデータD2を算出する。例えば、デジタルカメラ100は、撮像素子5により時刻t2に得られた画素データPD2における、算出した予測XY座標の部分における位相差情報に基づくデフォーカスデータD2を算出する。
そして、デジタルカメラ100は、算出したデフォーカスデータD1,D2を比較する。図8~図11の例では、時刻t3において動体81は物体82の背後に位置しているため、デフォーカスデータD1に基づくフォーカス位置はデフォーカスデータD2に基づくフォーカス位置より遠くなる。これにより、デジタルカメラ100は、時刻t3において動体81が物体82によって掩蔽されると予測し、掩蔽フラグを有効化する。
このように、デジタルカメラ100は、撮像素子5により時刻t1,t2(異なる時刻)に得られた画素データPD1,PD2(複数の画素データ)に存在する動体81を検出する。また、デジタルカメラ100は、将来の時刻t3における動体81の予測距離であるデフォーカスデータD1(第1距離)を算出する。また、デジタルカメラ100は、将来の時刻t3における動体81の予測XY座標(予測位置座標)に存在する物体82の距離であるデフォーカスデータD2(第2距離)を算出する。
また、デジタルカメラ100は、デフォーカスデータD1,D2の比較結果に基づいて、将来の時刻t3における物体82による動体81の掩蔽の検出処理を行う。具体的には、デジタルカメラ100は、デフォーカスデータD1に基づくフォーカス位置がデフォーカスデータD2に基づくフォーカス位置より遠い場合に、時刻t3における物体82による動体81の掩蔽があると判定する。そして、デジタルカメラ100は、この検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う。これにより、被写体である動体81が物体82により掩蔽されることによる、撮像制御の誤動作を抑制することができる。
デジタルカメラ100は、例えば、将来の時刻t3における動体81の予測XY座標を、画素データPD1,PD2(複数の画素データ)における動体81のXY座標(各位置座標)に基づいて算出する。ただし、将来の時刻t3における動体81の予測XY座標は、画素データPD1,PD2に限らず、将来の時刻t3より前に撮像素子5により得られた任意の複数の画素データにおける動体81のXY座標に基づき算出することができる。
また、デジタルカメラ100は、例えば、将来の時刻t3における動体81の予測距離であるデフォーカスデータD1(第1距離)を、時刻t1,t2(複数の時刻)における動体81の距離の検出結果に基づいて算出する。ただし、デフォーカスデータD1は、時刻t1,t2に限らず、将来の時刻t3より前の任意の複数の時刻における動体81の距離の検出結果に基づいて算出することができる。
また、デジタルカメラ100は、将来の時刻t3における動体81の予測XY座標に存在する物体82の距離であるデフォーカスデータD2(第2距離)として、時刻t2における物体82のデフォーカスデータを算出する。ただし、デフォーカスデータD2は、時刻t2における物体82のデフォーカスデータに限らず、時刻t3より前の任意の時刻における物体82のデフォーカスデータであってもよい。
図12は、動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例1を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、例えば図7に示した処理とともに、図12に示す処理を繰り返し実行する。図12の処理は、例えばシステム制御部11及び位相差AF処理部19の少なくともいずれかによって実行される。また、図12の処理は、例えばレンズ駆動(撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動)のタイミングごとに実行される。
まず、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効であるか否かを判断する(ステップS121)。掩蔽フラグが有効でない場合(ステップS121:No)は、今回のレンズ駆動のタイミングにおいて、被写体である動体81が物体82に掩蔽されていないと推測できる。この場合に、デジタルカメラ100は、被写体のデフォーカスデータの最新の検出結果に基づいてレンズ駆動を行い(ステップS122)、一連の処理を終了する。具体的には、デジタルカメラ100は、撮像素子5により得られた最新の画素データにおける、現在の被写体のXY座標の部分の位相差情報に基づくデフォーカスデータの検出結果に基づいて、撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動を行う。
ステップS121において、掩蔽フラグが有効である場合(ステップS121:Yes)は、デジタルカメラ100は、今回のレンズ駆動のタイミングにおいて、被写体である動体81が物体82に掩蔽されていると推測できる。この場合に、デジタルカメラ100は、撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動状態を維持し(ステップS123)、一連の処理を終了する。ステップS123により、被写体のデフォーカスデータの最新の検出結果に基づくレンズ駆動を停止することができる。
例えば、図8~図11に示した例の時刻t3においては掩蔽フラグが有効になるため、デジタルカメラ100は、例えば、撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動状態を、時刻t2に得られた画素データに基づく駆動状態に維持する。
このように、デジタルカメラ100は、時刻t3における動体81の掩蔽を検出した場合に、時刻t3において、最新の画素データに基づく動体81のデフォーカスデータの検出結果に基づく撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動を停止する。これにより、動体81を掩蔽する物体82にフォーカスを合わせてしまう誤動作を抑制することができる。
また、デジタルカメラ100は、時刻t3における動体81の掩蔽を検出して時刻t3における動体81のデフォーカスデータの検出結果に基づく撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動を停止した場合に、時刻t3より後の、動体81の掩蔽が解消される予測時刻である時刻t4を算出してもよい。例えば、デジタルカメラ100は、時刻t1,t2における動体81のXY座標の検出結果に基づいて、動体81のXY座標が物体82のXY座標から外れる、時刻t3より後の時刻t4を算出する。そして、デジタルカメラ100は、時刻t4において、動体81のデフォーカスデータの検出結果に基づく撮像光学系の撮像レンズ1の駆動を再開する。これにより、動体81のデフォーカスデータの検出結果に基づく撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動を停止しても、動体81の掩蔽が解消される時刻t4に、動体81のデフォーカスデータの検出結果に基づく撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動を再開することができる。
また、デジタルカメラ100は、例えば時刻t1,t2における動体81のXY座標の検出結果に基づいて、動体81の掩蔽が解消される時刻t4における動体81の予測XY座標を算出し、時刻t4に撮像素子5により得られた画素データのうち、算出した時刻t4における動体81の予測XY座標に対応するデータに基づいて被写体検出処理を行ってもよい。これにより、動体81の掩蔽が解消される時刻t4に得られた画素データに基づく被写体検出処理の対象エリアを絞り込むことができる。このため、被写体検出処理に要する処理時間の短縮を図ることができる。また、被写体検出処理の精度の向上を図ることができる。
図13は、動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例2を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、例えば図7に示した処理とともに、図13に示す処理を繰り返し実行してもよい。図13の処理は、例えばシステム制御部11及び位相差AF処理部19の少なくともいずれかによって実行される。また、図12の処理は、例えばレンズ駆動のタイミングごとに実行される。
まず、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効であるか否かを判断する(ステップS131)。掩蔽フラグが有効でない場合(ステップS131:No)は、デジタルカメラ100は、ステップS132へ移行する。ステップS132は、図12に示したステップS122と同様である。
ステップS131において、掩蔽フラグが有効である場合(ステップS131:Yes)は、デジタルカメラ100は、被写体のデフォーカスデータの最新の検出結果に基づくレンズ駆動は行わずに、過去の複数の時刻における被写体のデフォーカスデータの検出結果に基づいてレンズ駆動を行い(ステップS133)、一連の処理を終了する。
例えば、図8~図11に示した例の時刻t3においては掩蔽フラグが有効になるため、デジタルカメラ100は、撮像素子5により時刻t1,t2に得られた各画素データの位相差情報に基づいて時刻t3における動体81のデフォーカスデータの予測値を算出し、算出したデフォーカスデータの予測値に基づいて撮像レンズ1のフォーカスレンズの駆動を行う。
このように、デジタルカメラ100は、時刻t3における動体81の掩蔽を検出した場合に、時刻t3において、時刻t3より前の複数の時刻における動体81のデフォーカスデータの検出結果に基づいて、撮像レンズ1のフォーカス機構を駆動してもよい。これにより、動体81が掩蔽される時刻においてもフォーカス制御を継続することができる。なお、時刻t3より前の複数の時刻は、時刻t1,t2に限らない。
図14は、動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例3を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、例えば図7に示した処理とともに、図14に示す処理を繰り返し実行してもよい。図14の処理は、例えばシステム制御部11によって実行される。また、図14の処理は、例えば被写体検出タイミングごとに実行される。被写体検出タイミングは、撮像素子5によって画素データが得られた各タイミングであってもよいし、撮像素子5によって画素データが得られた各タイミングのうち、被写体検出処理が実行可能な処理リソースがあるタイミングであってもよい。
まず、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効であるか否かを判断する(ステップS141)。掩蔽フラグが有効でない場合(ステップS141:No)は、デジタルカメラ100は、最新の画素データに基づく被写体の検出処理を含む被写体検出処理を行い(ステップS142)、一連の処理を終了する。ステップS142の被写体検出処理は、一例としては図7に示した処理である。ステップS141において、掩蔽フラグが有効である場合(ステップS141:Yes)は、デジタルカメラ100は、被写体検出処理を行わずに、一連の処理を終了する。
このように、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効である間に撮像素子5により得られた画素データに基づく被写体検出処理を実行し、掩蔽フラグが無効である間(例えば時刻t3)に撮像素子5により得られた画素データに基づく被写体検出処理を停止するようにしてもよい。これにより、被写体である動体81が物体82により掩蔽されることにより動体81が存在しなくなったと誤判定してしまう誤動作を抑制することができる。また、被写体検出処理を停止することにより、消費電力を抑制することができる。なお、被写体検出処理には、被写体を新たに検出する処理に加えて、検出済みの被写体の移動を追尾する追尾処理が含まれていてもよい。
図15は、動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例4を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、例えば図7に示した処理とともに、図15に示す処理を繰り返し実行してもよい。図14の処理は、例えばシステム制御部11によって実行される。また、図14の処理は、例えば上記の被写体検出タイミングごとに実行される。
まず、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効であるか否かを判断する(ステップS151)。掩蔽フラグが有効でない場合(ステップS151:No)は、デジタルカメラ100は、ステップS152へ移行する。ステップS152は、図14に示したステップS142と同様である。
ステップS151において、掩蔽フラグが有効である場合(ステップS151:Yes)は、デジタルカメラ100は、被写体検出処理を行い(ステップS152)、一連の処理を終了する。ただし、デジタルカメラ100は、ステップS152における被写体検出処理に失敗しても、それよりも前に撮像素子5により得られた画素データに基づく被写体検出処理により検出した被写体の検出状態を維持する。
例えば、図8~図11に示した例において、デジタルカメラ100は、時刻t1,t2に得られた画素データから検出した動体81を、動体81が掩蔽される時刻t3に得られた画素データから検出できなくても、動体81が存在しなくなったと判定せずに、動体81を追尾する処理を継続する。
このように、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが無効である間(例えば時刻t3)に撮像素子5により得られた画素データに基づく被写体検出処理に失敗しても、それよりも前に撮像素子5により得られた画素データに基づく被写体検出処理により検出した被写体の検出状態を維持するようにしてもよい。これにより、動体81が一時的に掩蔽された場合に、動体81の追尾処理を停止してしまう誤動作や、被写体の検出対象が、動体81とは異なる物体へ切り替わってしまう誤動作を抑制することができる。
図16は、動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例5を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、例えば図7に示した処理とともに、図16に示す処理を繰り返し実行してもよい。図16の処理は、例えばシステム制御部11によって実行される。また、図16の処理は、例えば、撮像素子5による連続撮像時に、撮像素子5によって画素データが得られるごとに実行される。
撮像素子5による連続撮像時とは、静止画像の撮像モードにおけるスルー画像(ライブビュー画像)の表示を行う場合や、動画撮像時や、静止画像の連続した撮像(連射)時などである。
まず、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効であるか否かを判断する(ステップS161)。掩蔽フラグが有効でない場合(ステップS161:No)は、デジタルカメラ100は、得られた画素データの画像記録を行い(ステップS162)、一連の処理を終了する。画素データに基づく画像記録とは、画素データの記録媒体21への記録、又は画素データに基づいて生成した画像の記録媒体21への記録である。
ステップS161において、掩蔽フラグが有効である場合(ステップS161:Yes)は、デジタルカメラ100は、得られた画素データの画像記録を行わずに、一連の処理を終了する。
例えば図8~図11に示した例において、デジタルカメラ100は、時刻t1,t2に得られた画素データPD1,PD2の画像記録を行い、時刻t3に得られた画素データPD3の画像記録を行わない。
このように、デジタルカメラ100は、時刻t3における動体81の掩蔽を検出した場合に、時刻t3に撮像素子5により得られた画素データに基づく画像記録を停止してもよい。これにより、動体81が掩蔽される時刻t3に得られた画素データ、すなわち動体81が好ましい状態で写っていない可能性が高い画素データに基づく画像記録を行わないようにすることができる。このため、好ましくない画像をユーザが削除する手間を省くことができる。また、記録媒体21の記録容量を節約することができる。
図17は、動体81の掩蔽の検出結果に基づくデジタルカメラ100による撮像制御の具体例6を示すフローチャートである。デジタルカメラ100は、例えば図7に示した処理とともに、図17に示す処理を繰り返し実行してもよい。図17の処理は、例えばシステム制御部11によって実行される。また、図17の処理は、例えば、撮像素子5による連続撮像時に、撮像素子5によって画素データが得られるごとに実行される。
まず、デジタルカメラ100は、掩蔽フラグが有効であるか否かを判断する(ステップS171)。掩蔽フラグが有効でない場合(ステップS171:No)は、デジタルカメラ100は、今回得られた画素データに基づいて露出及びホワイトバランスを更新し(ステップS172)、一連の処理を終了する。
ステップS172において、例えば、デジタルカメラ100は、今回得られた画素データのうち被写体の部分のデータに基づいて、画素データに適用すべき適切な露出及びホワイトバランスを算出する。そして、デジタルカメラ100は、算出した露出やホワイトバランスを、その画素データの記録媒体21への記録や、その画素データに基づくスルー画像の表示などに適用する処理を行う。
ステップS171において、掩蔽フラグが有効である場合(ステップS171:Yes)は、デジタルカメラ100は、画素データの露出及びホワイトバランスを維持し(ステップS173)、一連の処理を終了する。
例えば、図8~図11に示した例において、デジタルカメラ100は、時刻t3に得られた画素データの記録媒体21の記録や、時刻t3に得られた画素データに基づくスルー画像の表示などに適用する露出及びホワイトバランスを、時刻t2に得られた画素データのうち被写体の部分のデータに基づいて算出した露出及びホワイトバランスに維持する。なお、露出及びホワイトバランスに関して図17の処理を行う場合について説明したが、露出及びホワイトバランスの一方についてのみ、図17の処理を行うようにしてもよい。
このように、デジタルカメラ100は、時刻t3における動体81の掩蔽を検出した場合に、時刻t3に撮像素子5により得られた画素データに基づく露出及びホワイトバランスの少なくともいずれかの制御を停止してもよい。これにより、動体81が掩蔽される時刻t3に得られた画素データ、すなわち露出及びホワイトバランスの自動設定の基準となる被写体が十分に写っていない可能性が高い画素データに基づいて露出やホワイトバランスの変更を行わないようにすることができる。
図18は、本発明の撮像装置の他の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。
図18に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示部としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。
また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造又はスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図19は、図18に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
図19に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。
また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータ等の送受信、ウェブデータ又はストリーミングデータ等の受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像及び動画像)又は文字情報等を表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203とを備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)等を表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指又は尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指又は尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図19に示すように、本発明の撮像装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させてもよいが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、外縁部分の幅は、筐体201の大きさ等に応じて適宜設計されるものである。
さらにまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等が挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205又はマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力されたユーザの音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。
また、図18に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチ等を用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図18に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指等で押下されるとオンとなり、指を離すとバネ等の復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラム及び制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称又は電話番号等を対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータ、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータ等を一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。
なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394、Bluetooth(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)等)又はネットワーク(例えば、イーサネット(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)、SIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホン等がある。
外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達したり、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにしたりすることができる。
GNSS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GNSS衛星ST1~STnから送信されるGNSS信号を受信し、受信した複数のGNSS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GNSS受信部214は、無線通信部210又は外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサ等を備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向又は加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラム及び制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信又はデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能、電子メールの送受信を行う電子メール機能、又はウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能等がある。
また、主制御部220は、受信データ又はダウンロードしたストリーミングデータ等の画像データ(静止画像又は動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。
画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
さらに、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。
表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコン又はスクロールバー等のソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。
なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像等について、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作と上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付けたりする。
さらに、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域又はソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。
ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指等によって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラ100における外部メモリ制御部20、記録媒体21、表示制御部22、表示部23、及び操作部14以外の構成を含む。カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記録したり、外部入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることができる。
図18に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示したり、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用したりすることができる。
また、GNSS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断したり、現在の使用環境を判断したりすることもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGNSS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等を付加して記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、図1に示したシステム制御部11が上述した処理を行うことで、動体である被写体が掩蔽されることによる誤動作を抑制することができる。
(変形例1)
上記した実施形態では、行方向Xに位相差を検出する場合を例にしたが、列方向Yに位相差を検出する場合にも、同様に本発明を適用可能である。
(変形例2)
上記した実施形態では、AF検出として位相差AF処理部19による位相差AF方式のAF検出を行う場合について説明したが、AF検出として、コントラストAF処理部18によるコントラスト方式によりAF検出を行う構成としてもよい。また、AF検出として、位相差AF方式及びコントラスト方式を組み合わせたAF検出を行う構成としてもよい。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を備える撮像装置であって、
上記プロセッサが、
上記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、
将来の時刻における上記動体の予測距離である第1距離と、上記将来の時刻における上記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、上記将来の時刻における上記物体による上記動体の掩蔽の検出処理を行い、
上記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、
撮像装置。
(2)
(1)記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記複数の画素データにおける上記動体の各位置座標に基づいて、上記将来の時刻における上記動体の上記予測位置座標を算出する、
撮像装置。
(3)
(1)又は(2)記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記将来の時刻より前の複数の時刻における上記動体の距離の検出結果に基づいて上記第1距離を算出する、
撮像装置。
(4)
(1)から(3)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記将来の時刻より前の時刻における上記物体の距離を上記第2距離として算出する、
撮像装置。
(5)
(1)から(4)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理において、上記第1距離が上記第2距離より長い場合に上記掩蔽を検出する、
撮像装置。
(6)
(1)から(5)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻において、上記動体の距離の検出結果に基づく上記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を停止する、
撮像装置。
(7)
(6)記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻より後の、上記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、上記予測時刻において、上記動体の距離の検出結果に基づく上記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を再開する、
撮像装置。
(8)
(1)から(7)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻において、上記将来の時刻より前の複数の時刻における上記動体の距離の検出結果に基づいて上記撮像光学系のフォーカス機構を駆動する、
撮像装置。
(9)
(1)から(8)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理を停止する、
撮像装置。
(10)
(1)から(9)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理に失敗しても、上記将来の時刻より前に上記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理により検出した被写体の検出状態を維持する、
撮像装置。
(11)
(1)から(10)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、
上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻より後の、上記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、
上記予測時刻における上記動体の予測位置座標を算出し、
上記予測時刻に上記撮像素子により得られた画素データのうち、上記予測時刻における上記動体の予測位置座標に対応するデータに基づいて被写体検出処理を行う、
撮像装置。
(12)
(1)から(11)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく画像記録を停止する、
撮像装置。
(13)
(1)から(12)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく露出及びホワイトバランスの少なくともいずれかの制御を停止する、
撮像装置。
(14)
撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を含む撮像装置の撮像方法であって、
上記プロセッサが、
上記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、
将来の時刻における上記動体の予測距離である第1距離と、上記将来の時刻における上記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、上記将来の時刻における上記物体による上記動体の掩蔽の検出処理を行い、
上記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、
撮像方法。
(15)
(14)記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記複数の画素データにおける上記動体の各位置座標に基づいて、上記将来の時刻における上記動体の上記予測位置座標を算出する、
撮像方法。
(16)
(14)又は(15)記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記将来の時刻より前の複数の時刻における上記動体の距離の検出結果に基づいて上記第1距離を算出する、
撮像方法。
(17)
(14)から(16)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記将来の時刻より前の時刻における上記物体の距離を上記第2距離として算出する、
撮像方法。
(18)
(14)から(17)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理において、上記第1距離が上記第2距離より長い場合に上記掩蔽を検出する、
撮像方法。
(19)
(14)から(18)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻において、上記動体の距離の検出結果に基づく上記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を停止する、
撮像方法。
(20)
(19)記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻より後の、上記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、上記予測時刻において、上記動体の距離の検出結果に基づく上記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を再開する、
撮像方法。
(21)
(14)から(20)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻において、上記将来の時刻より前の複数の時刻における上記動体の距離の検出結果に基づいて上記撮像光学系のフォーカス機構を駆動する、
撮像方法。
(22)
(14)から(21)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理を停止する、
撮像方法。
(23)
(14)から(22)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理に失敗しても、上記将来の時刻より前に上記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理により検出した被写体の検出状態を維持する、
撮像方法。
(24)
(14)から(23)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、
上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻より後の、上記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、
上記予測時刻における上記動体の予測位置座標を算出し、
上記予測時刻に上記撮像素子により得られた画素データのうち、上記予測時刻における上記動体の予測位置座標に対応するデータに基づいて被写体検出処理を行う、
撮像方法。
(25)
(14)から(24)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく画像記録を停止する、
撮像方法。
(26)
(14)から(25)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、
上記プロセッサが、上記検出処理により上記掩蔽を検出した場合に、上記将来の時刻に上記撮像素子により得られた画素データに基づく露出及びホワイトバランスの少なくともいずれかの制御を停止する、
撮像方法。
(27)
撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を含む撮像装置の撮像プログラムであって、
上記プロセッサに、
上記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、
将来の時刻における上記動体の予測距離である第1距離と、上記将来の時刻における上記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、上記将来の時刻における上記物体による上記動体の掩蔽の検出処理を行い、
上記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、
処理を実行させるための撮像プログラム。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2021年1月15日出願の日本特許出願(特願2021-005139)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
本発明は、特にデジタルカメラ等に適用して利便性が高く、有効である。
1 撮像レンズ
4 レンズ制御部
5 撮像素子
6 アナログ信号処理部
7 アナログデジタル変換回路
8 レンズ駆動部
9 絞り駆動部
10 撮像素子駆動部
11 システム制御部
14,207 操作部
15 メモリ制御部
16 メインメモリ
17 デジタル信号処理部
18 コントラストAF処理部
19 位相差AF処理部
20 外部メモリ制御部
21 記録媒体
22 表示制御部
23 表示部
25 データバス
40 レンズ装置
50 受光面
51 画素
53 AFエリア
81 動体
82 物体
100 デジタルカメラ
200 スマートフォン
201 筐体
202 表示パネル
203 操作パネル
204 表示入力部
205 スピーカ
206 マイクロホン
208 カメラ部
210 無線通信部
211 通話部
212 記憶部
213 外部入出力部
214 GNSS受信部
215 モーションセンサ部
216 電源部
217 内部記憶部
218 外部記憶部
220 主制御部
r1,r2,g1,g2,b1,b2,52A,52B 位相差検出用画素
PD1~P4 画素データ
ST1~STn GNSS衛星

Claims (27)

  1. 撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を備える撮像装置であって、
    前記プロセッサが、
    前記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、
    将来の時刻における前記動体の予測距離である第1距離と、前記将来の時刻における前記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、前記将来の時刻における前記物体による前記動体の掩蔽の検出処理を行い、
    前記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、
    撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記複数の画素データにおける前記動体の各位置座標に基づいて、前記将来の時刻における前記動体の前記予測位置座標を算出する、
    撮像装置。
  3. 請求項1又は2記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記将来の時刻より前の複数の時刻における前記動体の距離の検出結果に基づいて前記第1距離を算出する、
    撮像装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記将来の時刻より前の時刻における前記物体の距離を前記第2距離として算出する、
    撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理において、前記第1距離が前記第2距離より長い場合に前記掩蔽を検出する、
    撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻において、前記動体の距離の検出結果に基づく前記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を停止する、
    撮像装置。
  7. 請求項6記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻より後の、前記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、前記予測時刻において、前記動体の距離の検出結果に基づく前記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を再開する、
    撮像装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻において、前記将来の時刻より前の複数の時刻における前記動体の距離の検出結果に基づいて前記撮像光学系のフォーカス機構を駆動する、
    撮像装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理を停止する、
    撮像装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理に失敗しても、前記将来の時刻より前に前記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理により検出した被写体の検出状態を維持する、
    撮像装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、
    前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻より後の、前記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、
    前記予測時刻における前記動体の予測位置座標を算出し、
    前記予測時刻に前記撮像素子により得られた画素データのうち、前記予測時刻における前記動体の予測位置座標に対応するデータに基づいて被写体検出処理を行う、
    撮像装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく画像記録を停止する、
    撮像装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく露出及びホワイトバランスの少なくともいずれかの制御を停止する、
    撮像装置。
  14. 撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を含む撮像装置の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、
    前記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、
    将来の時刻における前記動体の予測距離である第1距離と、前記将来の時刻における前記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、前記将来の時刻における前記物体による前記動体の掩蔽の検出処理を行い、
    前記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、
    撮像方法。
  15. 請求項14記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記複数の画素データにおける前記動体の各位置座標に基づいて、前記将来の時刻における前記動体の前記予測位置座標を算出する、
    撮像方法。
  16. 請求項14又は15記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記将来の時刻より前の複数の時刻における前記動体の距離の検出結果に基づいて前記第1距離を算出する、
    撮像方法。
  17. 請求項14から16のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記将来の時刻より前の時刻における前記物体の距離を前記第2距離として算出する、
    撮像方法。
  18. 請求項14から17のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理において、前記第1距離が前記第2距離より長い場合に前記掩蔽を検出する、
    撮像方法。
  19. 請求項14から18のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻において、前記動体の距離の検出結果に基づく前記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を停止する、
    撮像方法。
  20. 請求項19記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻より後の、前記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、前記予測時刻において、前記動体の距離の検出結果に基づく前記撮像光学系のフォーカス機構の駆動を再開する、
    撮像方法。
  21. 請求項14から20のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻において、前記将来の時刻より前の複数の時刻における前記動体の距離の検出結果に基づいて前記撮像光学系のフォーカス機構を駆動する、
    撮像方法。
  22. 請求項14から21のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理を停止する、
    撮像方法。
  23. 請求項14から22のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理に失敗しても、前記将来の時刻より前に前記撮像素子により得られた画素データに基づく被写体検出処理により検出した被写体の検出状態を維持する、
    撮像方法。
  24. 請求項14から23のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、
    前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻より後の、前記掩蔽が解消される予測時刻を算出し、
    前記予測時刻における前記動体の予測位置座標を算出し、
    前記予測時刻に前記撮像素子により得られた画素データのうち、前記予測時刻における前記動体の予測位置座標に対応するデータに基づいて被写体検出処理を行う、
    撮像方法。
  25. 請求項14から24のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく画像記録を停止する、
    撮像方法。
  26. 請求項14から25のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記プロセッサが、前記検出処理により前記掩蔽を検出した場合に、前記将来の時刻に前記撮像素子により得られた画素データに基づく露出及びホワイトバランスの少なくともいずれかの制御を停止する、
    撮像方法。
  27. 撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、プロセッサと、を含む撮像装置の撮像プログラムであって、
    前記プロセッサに、
    前記撮像素子により異なる時刻に得られた複数の画素データに存在する動体を検出し、
    将来の時刻における前記動体の予測距離である第1距離と、前記将来の時刻における前記動体の予測位置座標に存在する物体の距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、前記将来の時刻における前記物体による前記動体の掩蔽の検出処理を行い、
    前記検出処理の結果に基づいて撮像制御を行う、
    処理を実行させるための撮像プログラム。
JP2022575494A 2021-01-15 2021-12-22 撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラム Active JP7351027B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021005139 2021-01-15
JP2021005139 2021-01-15
PCT/JP2021/047737 WO2022153815A1 (ja) 2021-01-15 2021-12-22 撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022153815A1 JPWO2022153815A1 (ja) 2022-07-21
JP7351027B2 true JP7351027B2 (ja) 2023-09-26

Family

ID=82447275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022575494A Active JP7351027B2 (ja) 2021-01-15 2021-12-22 撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230345122A1 (ja)
JP (1) JP7351027B2 (ja)
CN (1) CN116724261A (ja)
WO (1) WO2022153815A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009295018A (ja) 2008-06-06 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
WO2021230157A1 (ja) 2020-05-15 2021-11-18 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6818449B2 (ja) * 2016-06-30 2021-01-20 キヤノン株式会社 焦点検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009295018A (ja) 2008-06-06 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 車両周辺監視装置
WO2021230157A1 (ja) 2020-05-15 2021-11-18 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN116724261A (zh) 2023-09-08
JPWO2022153815A1 (ja) 2022-07-21
WO2022153815A1 (ja) 2022-07-21
US20230345122A1 (en) 2023-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10277802B2 (en) Focusing control device, focusing control method, focusing control program, lens device, and imaging device
US9794472B2 (en) Imaging device and focusing control method
JP6028112B2 (ja) 撮像装置及び合焦制御方法
US10564390B2 (en) Focusing control device, focusing control method, focusing control program, lens device, and imaging device
EP3381180B1 (en) Photographing device and method of controlling the same
KR102661185B1 (ko) 전자 장치 및 그의 이미지 촬영 방법
US9819853B2 (en) Imaging device and focusing control method
US11343422B2 (en) Focusing control device, focusing control method, focusing control program, lens device, and imaging device
US20220137329A1 (en) Focusing control device, lens device, imaging device, focusing control method, focusing control program
US10623625B2 (en) Focusing control device, imaging device, focusing control method, and nontransitory computer readable medium
US9900494B2 (en) Imaging device and focus control method
JP7351027B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及び、撮像プログラム
US10520793B2 (en) Focusing control device, focusing control method, focusing control program, lens device, and imaging device
WO2022145322A1 (ja) 撮像装置、フォーカス制御方法、及び、フォーカス制御プログラム
US20230139889A1 (en) Control device, imaging apparatus, control method, and control program
US11949984B2 (en) Electronic device that performs a driving operation of a second camera based on a determination that a tracked object is leaving the field of view of a moveable first camera having a lesser angle of view than the second camera, method for controlling the same, and recording medium of recording program
JP7085651B2 (ja) 撮像装置の制御装置、撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230614

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7351027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150