JP7338535B2 - work machine - Google Patents
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Description
本発明は、作業機に関するものである。 The present invention relates to working machines.
下記特許文献1に記載のハンマドリルでは、ハンマドリルを駆動するモータの駆動軸が上下一対のベアリング(軸受)によって支持されている。下側のベアリングは、モータハウジング(アウタハウジング)によって支持されている。一方、上側のベアリングは、ギヤハウジング(インナハウジング)の下端部(以下、この部位を「ベアリング収容部」という)に収容され支持されており、ベアリング収容部は、円筒状に形成されている。また、ギヤハウジングの下側には、ベアリング収容部の開口部を覆う軸受カバーが設けられている。さらに、ギヤハウジングは、モータハウジング内に配置されており、ベアリング収容部がアウタハウジングの支持部によって径方向外側から支持されている。これにより、上側のベアリングが、ギヤハウジングを介してモータハウジングに支持されている。すなわち、上下一対のベアリングを、モータハウジングによって支持する構成になっている。
In the hammer drill described in
ここで、上記特許文献1のハンマドリルでは、ギヤハウジングに対するモータハウジングの支持構造について、詳細に記載されていないが、当該支持構造は以下のように構成されている。すなわち、ギヤハウジングのベアリング収容部には、軸受カバーを固定するための固定アーム部が一体に形成されており、固定アーム部は、ベアリング収容部の径方向外側へ延出している。このため、ベアリング収容部を径方向外側からモータハウジングによって支持するためには、当該固定アーム部との干渉を回避するための切欠部を、モータハウジングの支持部に形成する必要がある。つまり、モータハウジングの支持部におけるベアリング収容部を支持する部分が、非円弧形状に形成されている。このため、ギヤハウジングに対する組付精度及び支持強度が低下する可能性がある。
Here, in the hammer drill of
本発明は、上記事実を考慮して、インナハウジングに対する組付精度及び支持強度を向上することができる作業機を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a work machine capable of improving assembly accuracy and support strength with respect to an inner housing.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、駆動軸を有する駆動源と、前記駆動軸の駆動力により動作する機構部と、前記駆動軸を回転可能に支持する軸受と、前記機構部を収容する第1ハウジング部と、前記軸受を支持する軸受支持孔を有する第2ハウジング部と、を含んで構成されたインナハウジングと、前記第2ハウジング部が固定され、前記軸受支持孔の開口部を覆う軸受カバーと、前記駆動源、前記インナハウジング、及び前記軸受カバーを収容するアウタハウジングと、を備え、前記軸受カバーには、前記軸受と同軸上に配置された円筒状の被支持部が形成され、前記アウタハウジングには、前記被支持部を径方向外側から支持する支持部が形成されている作業機である。 According to one or more embodiments of the present invention, a drive source having a drive shaft, a mechanism portion operated by the driving force of the drive shaft, bearings rotatably supporting the drive shaft, and the mechanism portion are accommodated. and a second housing portion having a bearing support hole for supporting the bearing; A bearing cover that covers the driving source, the inner housing, and an outer housing that accommodates the bearing cover, wherein the bearing cover has a cylindrical supported portion that is coaxially arranged with the bearing. In the working machine, the outer housing is formed with a supporting portion that supports the supported portion from the radially outer side.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第2ハウジング部の外周部には、被固定部が形成され、前記軸受カバーには、固定部材によって前記被固定部を固定する固定部が形成されており、前記駆動軸の軸方向において、前記被支持部と前記被固定部及び前記固定部との位置がずれている作業機である。 In one or more embodiments of the present invention, a portion to be fixed is formed on the outer peripheral portion of the second housing portion, and a fixing portion for fixing the portion to be fixed by a fixing member is formed on the bearing cover. and the positions of the supported portion, the fixed portion, and the fixed portion are shifted in the axial direction of the drive shaft.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記軸受カバーは、前記軸受支持孔を前記駆動軸の軸方向一方側から覆うカバー本体を有しており、前記被支持部が、前記カバー本体から前記駆動軸の軸方向一方側へ延出している作業機である。 In one or more embodiments of the present invention, the bearing cover has a cover body that covers the bearing support hole from one side in the axial direction of the drive shaft, and the supported portion extends from the cover body. The working machine extends to one side in the axial direction of the drive shaft.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第2ハウジング部における前記駆動軸の軸方向一方側端部の外周部には、前記軸受と同軸上に配置されたハウジング側嵌合部が形成されており、前記カバー本体には、前記ハウジング側嵌合部が嵌入されたカバー側嵌合部が形成されている作業機である。 In one or more embodiments of the present invention, a housing-side fitting portion arranged coaxially with the bearing is formed on an outer peripheral portion of the second housing portion at one axial end of the drive shaft. and the cover main body is provided with a cover-side fitting portion into which the housing-side fitting portion is fitted.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記被固定部及び前記固定部が、前記軸受支持孔の径方向外側に2箇所に設けられている作業機である。 One or more embodiments of the present invention is a work machine in which the fixed portion and the fixed portion are provided at two locations radially outward of the bearing support hole.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記固定部材が、前記機構部に対して前記駆動軸の軸方向一方側に配置されている作業機である。 One or more embodiments of the present invention is a work machine in which the fixing member is arranged on one side in the axial direction of the drive shaft with respect to the mechanism section.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記機構部は、前記駆動軸の軸方向と交差する方向に延びる従動軸を含み、前記駆動軸は、前記従動軸と嵌合するベベルギヤを有している作業機である。 In one or more embodiments of the present invention, the mechanism section includes a driven shaft extending in a direction intersecting the axial direction of the drive shaft, and the drive shaft has a bevel gear fitted with the driven shaft. It is a work machine that has
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記軸受カバーは、前記軸受支持孔を前記駆動軸の軸方向一方側から覆っており、前記ベベルギヤは、前記駆動軸の軸方向他方側へ向かうに従い径方向内側へ傾斜した複数のギヤ歯によって構成されている作業機である。 In one or more embodiments of the present invention, the bearing cover covers the bearing support hole from one side in the axial direction of the drive shaft, and the bevel gear moves toward the other side in the axial direction of the drive shaft. The working machine is composed of a plurality of gear teeth inclined radially inward.
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記機構部は、前記従動軸の回転運動を先端工具に伝達すると共に、前記従動軸の回転運動を往復動に変換して前記先端工具に打撃力を付与する作業機である。 In one or more embodiments of the present invention, the mechanism transmits rotational motion of the driven shaft to the tip tool, converts the rotational motion of the driven shaft into reciprocating motion, and applies an impact force to the tip tool. It is a working machine that gives
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、インナハウジングに対する組付精度及び支持強度を向上することができる。 According to one or more embodiments of the present invention, assembly accuracy and support strength for the inner housing can be improved.
以下、図面を用いて、本実施形態に係る「作業機」としてのハンマドリル10について説明する。ハンマドリル10は、被加工物に対して穴あけ加工等を行う工具として構成されている。なお、図面に適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印LHは、ハンマドリル10の上側、前側、左側を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、ハンマドリル10の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。
A hammer drill 10 as a "working machine" according to the present embodiment will be described below with reference to the drawings. The
図1及び図2に示されるように、ハンマドリル10は、アウタハウジング12と、アウタハウジング12内に収容された、インナハウジング30と、「駆動源」としてのモータ40と、モータ40の駆動力によって駆動する「機構部」としての駆動機構部50と、バッテリーパック70と、モータ40を駆動制御する制御部80と、を含んで構成されている。また、ハンマドリル10は、操作レバー68を有しており、操作レバー68が操作されることで、駆動機構部50における先端工具Tへの伝達経路が切替えられて、ハンマドリル10が、先端工具Tに回転力を付与するドリルモード、又は、先端工具Tに回転力及び打撃力を付与するハンマドリルモードに切替わるように構成されている。さらに、ハンマドリル10は、支持構造Sを有しており、支持構造Sが、モータ40の駆動軸41を回転可能に支持する上側モータ軸受45に対して適用されている。以下、ハンマドリル10の各構成について説明する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
(アウタハウジング12について)
アウタハウジング12は、中空状に形成されて、ハンマドリル10の外郭を構成している。このアウタハウジング12は、アウタハウジング12の前部を構成する本体ハウジング13と、アウタハウジング12の後部を構成するハンドルハウジング16と、を有している。ハンドルハウジング16は、左側から見た側面視で、前側へ開放された略U字形状に形成されており、本体ハウジング13は、側面視で略逆L字形状に形成されている。そして、ハンドルハウジング16の上端部及び下端部がエラストマ等の弾性材によって構成された連結部17によって本体ハウジング13に連結されている。なお、連結部17の内部には、連結プレート18が設けられており、連結プレート18によって、本体ハウジング13とハンドルハウジング16とが前後方向に所定距離以上に離間しない構成になっている。
(Regarding the outer housing 12)
The
ハンドルハウジング16の後端部は、作業者が把持する把持部16Aとして構成されており、把持部16Aは、上下方向に延在されている。また、前述した連結部17は、把持部16Aの外周面を被覆するように、後側へ延出されている。これにより、連結部17が弾性変形することで、把持部16A(ハンドルハウジング16)がアウタハウジング12(本体ハウジング13)に対して前後方向に相対移動可能に構成されている。
A rear end portion of the
把持部16Aの上端部には、トリガ20が設けられている。また、トリガ20の上側には、後述するモータ40の回転方向を切替える切替ボタン21が設けられている。さらに、トリガ20の後側には、スイッチ機構22が設けられている。スイッチ機構22は、トリガ20及び切替ボタン21によって操作される、図示しないスイッチを有している。当該スイッチは、後述する制御部80に電気的に接続されており、トリガ20の操作状態及び切替ボタン21の切替状態に応じた出力信号を制御部80に出力する構成になっている。
A
本体ハウジング13は、第1本体ハウジング部14と第2本体ハウジング部15とを含んで構成されている。第1本体ハウジング部14は、後述する駆動機構部50を収容するためのハウジング部として構成されて、前後方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。第2本体ハウジング部15は、後述するモータ40を収容するためのハウジング部として構成され、上下方向に延在されて、第1本体ハウジング部14の後端部に接続されている。また、第2本体ハウジング部15は、左右方向に2分割されており、分割されたハウジングを組付けることで第2本体ハウジング部15が形成されている。第2本体ハウジング部15の後部には、上下方向中間部において、変速スイッチ23が設けられている。変速スイッチ23は、操作されることで、後述するモータ40の回転数を多段に切替えるスイッチとして構成されており、後述する制御部80に電気的に接続されている。
The
また、第2本体ハウジング部15の下端部が、ハンドルハウジング16よりも下側へ突出している。すなわち、アウタハウジング12の後下の角部は、後側及び下側へ開放された凹状に切り欠かれており、この部分が、後述するバッテリーパック70を装着するバッテリー取付部16Bとして構成されている。さらに、ハンドルハウジング16の下端部(把持部16Aの下側)には、バッテリーパック70と接続されるコネクタ24が設けられている。
Also, the lower end of the second
(インナハウジング30について)
図3にも示されるように、インナハウジング30は、「第1ハウジング部」としての第1インナハウジング部31と「第2ハウジング部」としての第2インナハウジング部32とを含んで構成されている。第1インナハウジング部31は、前側へ開放された略有底楕円筒状に形成されている。第1インナハウジング部31は、第1本体ハウジング部14の内部に配置されて、第1本体ハウジング部14の後端側の開口部を閉塞し且つ第1本体ハウジング部14と第2本体ハウジング部15とを区画するように、第1本体ハウジング部14に取付けられている。これにより、第1本体ハウジング部14及びインナハウジング30によって、後述する駆動機構部50を収容する駆動機構収容部34が構成されている。
(Regarding the inner housing 30)
As also shown in FIG. 3, the
第1インナハウジング部31の上部には、後述するシリンダ57を支持するためのシリンダ支持部材36が固定されている。シリンダ支持部材36は、前後方向を軸方向とした略円筒状に形成されており、シリンダ支持部材36の前端部が、第1インナハウジング部31よりも前側へ突出している。
A cylinder support member 36 for supporting a cylinder 57, which will be described later, is fixed to the upper portion of the first
第2インナハウジング部32は、インナハウジング30の下端部を構成すると共に、後述する上側モータ軸受45を収容し支持するためのハウジング部として構成されている。なお、第2インナハウジング部32の構成については後述する。
The second
(モータ40について)
図2に示されるように、モータ40は、3相のブラシレスモータとして構成されて、アウタハウジング12の第2本体ハウジング部15内に収容されている。モータ40は、上下方向を軸方向とする駆動軸41と、駆動軸41に固定された略円筒状のロータ42と、ロータ42の径方向外側に配置された略円筒状のステータ43と、を含んで構成されている。
(Regarding the motor 40)
As shown in FIG. 2 , the motor 40 is configured as a three-phase brushless motor and housed within the second
駆動軸41の下端部(軸方向一方側端部)は、下側モータ軸受44に回転可能に支持されており、下側モータ軸受44は、第2本体ハウジング部15に形成された固定壁15Aに固定されている。この固定壁15Aは、上下方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されると共に、左右方向から見て、上側へ開放された略U字形状に形成されている。これにより、下側モータ軸受44が、第2本体ハウジング部15に支持されている。駆動軸41の上端側(軸方向他方側)の部分は、インナハウジング30の第2インナハウジング部32内を挿通している。また駆動軸41の上端側の部分が、「軸受」としての上側モータ軸受45に回転可能に支持されており、上側モータ軸受45は、インナハウジング30の第2インナハウジング部32に支持固定されている。なお、上側モータ軸受45の支持構造Sについては、後述する。
A lower end (one end in the axial direction) of the
駆動軸41の上端部は、駆動機構収容部34の内部に配置されており、駆動軸41の上端部には、「ベベルギヤ」としてのモータ側ベベルギヤ41Aが形成されている。モータ側ベベルギヤ41Aは、複数のギヤ歯によって構成されており、当該ギヤ歯は、駆動軸41の上端側へ向かうに従い径方向内側へ傾斜している。
The upper end portion of the
ステータ43は、ステータホルダ43Aを有しており、ステータホルダ43Aには、モータ40のU相、V相、W相に対応するステータコイル43Bが巻き回されている。そして、モータ40が、後述する制御部80に電気的に接続されている。また、駆動軸41の上端側の部分には、上側モータ軸受45の下側の位置において、ファン46が設けられており、ファン46は、駆動軸41に一体回転可能に固定されている。ファン46は、所謂遠心ファンとして構成されており、ファン46の中央側の空気を径方向外側へ流出させるように構成されている。
The stator 43 has a stator holder 43A, and stator coils 43B corresponding to the U-phase, V-phase, and W-phase of the motor 40 are wound around the stator holder 43A. The motor 40 is electrically connected to a control section 80 which will be described later. A fan 46 is provided on the upper end side of the
(駆動機構部50について)
駆動機構部50は、「従動軸」としての中間軸51と、シリンダ57と、ピストン64と、打撃子65と、中間子66と、を含んで構成されて、駆動機構収容部34の内部に配置されている。
(Regarding the drive mechanism section 50)
The drive mechanism portion 50 includes an intermediate shaft 51 as a “driven shaft”, a cylinder 57, a piston 64, a striker 65, and a middle element 66, and is arranged inside the drive mechanism housing portion 34. It is
<中間軸51について>
中間軸51は、前後方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、駆動機構収容部34の下部に配置されている。中間軸51の前端部は、第1本体ハウジング部14に固定された中間軸受52に回転可能に支持されており、中間軸51の後端部は、インナハウジング30に固定された中間軸受53に回転可能に支持されている。中間軸51の後端側部分には、軸側ベベルギヤ54が固定されており、軸側ベベルギヤ54は、モータ40のモータ側ベベルギヤ41Aに噛合している。これにより、モータ40が駆動して駆動軸41が回転することで、中間軸51が自身の軸回りに回転する構成になっている。
<Regarding the intermediate shaft 51>
The intermediate shaft 51 is formed in a substantially columnar shape whose axial direction is the front-rear direction, and is arranged in the lower portion of the drive mechanism accommodating portion 34 . A front end portion of the intermediate shaft 51 is rotatably supported by an intermediate bearing 52 fixed to the first main
中間軸51の前端側部分における外周部には、中間ギヤ部51Aが形成されている。また、中間軸51には、中間ギヤ部51Aの後側において、略円筒状のクラッチ55が外挿されている。クラッチ55は、中間ギヤ部51Aにスプライン嵌合されている。すなわち、クラッチ55が、中間ギヤ部51Aの軸方向に相対移動可能に且つ中間ギヤ部51Aと一体回転可能に連結されている。クラッチ55の後端部には、噛合い部55Aが形成されている。また、クラッチ55の前端部の外周部には、クラッチ溝55Bが形成されており、クラッチ溝55Bは、クラッチ55の周方向に延在され且つ径方向外側へ開放されている。 An intermediate gear portion 51A is formed on the outer peripheral portion of the intermediate shaft 51 on the front end side. A substantially cylindrical clutch 55 is externally fitted on the intermediate shaft 51 on the rear side of the intermediate gear portion 51A. The clutch 55 is spline-fitted to the intermediate gear portion 51A. That is, the clutch 55 is coupled to the intermediate gear portion 51A so as to be relatively movable in the axial direction of the intermediate gear portion 51A and to rotate integrally with the intermediate gear portion 51A. A meshing portion 55A is formed at the rear end portion of the clutch 55 . A clutch groove 55B is formed in the outer peripheral portion of the front end portion of the clutch 55, and the clutch groove 55B extends in the circumferential direction of the clutch 55 and opens radially outward.
中間軸51には、クラッチ55の後側において、運動変換部材56が回転可能に外挿されている。運動変換部材56は、中間軸51の回転運動を変換して、後述するピストン64を前後方向へ往復移動させる部材として構成されている。運動変換部材56の前端部には、噛合い部56Aが形成されている。そして、クラッチ55が後側へ移動して、噛合い部55Aが噛合い部56Aに噛合うことで、クラッチ55と運動変換部材56とが連結して、運動変換部材56が中間軸51と一体に回転する構成になっている。また、運動変換部材56は、上方側へ延出されたアーム部56Bを有している。 A motion converting member 56 is rotatably fitted around the intermediate shaft 51 behind the clutch 55 . The motion conversion member 56 is configured as a member that converts the rotational motion of the intermediate shaft 51 to reciprocate the later-described piston 64 in the front-rear direction. A meshing portion 56A is formed at the front end portion of the motion conversion member 56 . Then, the clutch 55 moves rearward, and the meshing portion 55A meshes with the meshing portion 56A, so that the clutch 55 and the motion converting member 56 are connected, and the motion converting member 56 is integrated with the intermediate shaft 51. It is configured to rotate to Further, the motion conversion member 56 has an arm portion 56B extending upward.
<シリンダ57について>
シリンダ57は、前後方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、中間軸51の上側において駆動機構収容部34内に収容されている。シリンダ57の後端部は、シリンダ軸受58に回転可能に支持されており、シリンダ軸受58は、シリンダ支持部材36の内周部に固定されている。一方、シリンダ57の前端側部分は、シリンダ軸受59に回転可能に支持されており、シリンダ軸受59は、第1本体ハウジング部14に支持リング60を介して固定されている。また、シリンダ57は、略段付き円筒状に形成されており、シリンダ57の前端部の内径が、他の部分の内径よりも小さく設定されている。シリンダ57の前端部には、工具保持部62が取付けられており、工具保持部62によって、前後方向に延在された先端工具Tの後端部が着脱可能に固定されている。
<Regarding the cylinder 57>
The cylinder 57 is formed in a substantially cylindrical shape whose axial direction is the front-rear direction, and is housed in the drive mechanism housing section 34 above the intermediate shaft 51 . A rear end portion of the cylinder 57 is rotatably supported by a cylinder bearing 58 , and the cylinder bearing 58 is fixed to the inner peripheral portion of the cylinder support member 36 . On the other hand, the front end portion of the cylinder 57 is rotatably supported by a cylinder bearing 59 , and the cylinder bearing 59 is fixed to the first
シリンダ57の軸方向中間部には、径方向外側へ突出したフランジ57Aが形成されている。フランジ57Aの前部には、リング状のシリンダギヤ63が設けられている。シリンダギヤ63の前側には、圧縮コイルスプリングとして構成された付勢バネ67が設けられており、付勢バネ67によって、シリンダギヤ63が、フランジ57Aに押し付けられて、シリンダ57と一体回転可能に構成されている。また、シリンダギヤ63は、中間軸51の中間ギヤ部51Aに噛合している。これにより、モータ40の駆動力によって中間軸51が回転することで、シリンダ57及び先端工具Tがシリンダ57の軸回りに回転する構成になっている。 A flange 57</b>A projecting radially outward is formed at an axially intermediate portion of the cylinder 57 . A ring-shaped cylinder gear 63 is provided at the front portion of the flange 57A. An urging spring 67 configured as a compression coil spring is provided on the front side of the cylinder gear 63 . ing. Further, the cylinder gear 63 meshes with the intermediate gear portion 51A of the intermediate shaft 51 . As a result, the driving force of the motor 40 rotates the intermediate shaft 51 , thereby rotating the cylinder 57 and the tip tool T around the axis of the cylinder 57 .
<ピストン64について>
ピストン64は、前側へ開放された略有底円筒状に形成されて、シリンダ57の後部内に前後方向に相対移動可能に挿入されている。ピストン64の底壁には、後側へ延出されたピストン連結部64Aが形成されており、ピストン連結部64Aには、運動変換部材56におけるアーム部56Bの上端部が左右方向を軸方向として回転可能に連結されている。これにより、運動変換部材56が中間軸51と一体に回転するときには、アーム部56Bによってピストン64が前後方向に往復移動する構成になっている。
<Regarding the piston 64>
The piston 64 is formed in a substantially bottomed cylindrical shape that is open forward, and is inserted into the rear portion of the cylinder 57 so as to be relatively movable in the front-rear direction. A piston connection portion 64A is formed on the bottom wall of the piston 64 and extends rearward. The piston connection portion 64A is provided with an upper end portion of an arm portion 56B of the motion conversion member 56 with the left-right direction as an axial direction. rotatably connected. Thus, when the motion conversion member 56 rotates integrally with the intermediate shaft 51, the piston 64 is reciprocated in the front-rear direction by the arm portion 56B.
<打撃子65について>
打撃子65は、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ピストン64の内部に前後方向に相対移動可能に挿入されている。そして、ピストン64内におけるピストン64の底壁と打撃子65との間の空間が、空気室64Bとして構成されている。また、打撃子65の前面には、略中心部において、前側へ開放された凹部65Aが形成されている。
<About the striker 65>
The striker 65 is formed in a substantially columnar shape whose axial direction is the front-rear direction, and is inserted inside the piston 64 so as to be relatively movable in the front-rear direction. A space between the bottom wall of the piston 64 and the striker 65 in the piston 64 is configured as an air chamber 64B. A recess 65A that opens forward is formed in the front surface of the striker 65 substantially at the center.
<中間子66について>
中間子66は、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、シリンダ57の前端部内に前後方向に相対移動可能に挿入されている。また、中間子66の後端部は、打撃子65の凹部65Aの内部と当接可能に、打撃子65の前側に隣接して配置されている。これにより、ピストン64が前側へ移動して空気室64B内の圧力が上昇することで、打撃子65及び中間子66が前側へ移動して、前後方向に沿った打撃力が先端工具Tに付与される構成になっている。
<Regarding Meson 66>
The intermediate element 66 is formed in a substantially columnar shape whose axial direction is the front-rear direction, and is inserted into the front end portion of the cylinder 57 so as to be relatively movable in the front-rear direction. Also, the rear end portion of the intermediate member 66 is arranged adjacent to the front side of the striking member 65 so as to be able to abut against the inside of the concave portion 65A of the striking member 65 . As a result, the piston 64 moves forward and the pressure in the air chamber 64B rises, so that the striker 65 and the intermediate member 66 move forward, and a striking force is applied to the tip tool T in the front-rear direction. It is configured to
(操作レバー68について)
図1に示されるように、操作レバー68は、ハンマドリル10の第1本体ハウジング部14の左壁に回動操作可能に設けられると共に、第1本体ハウジング部14の外側に回転操作可能に露出されている。具体的には、操作レバー68が、図1において実線にて示されるハンマドリルモード設定位置と、ハンマドリルモード設定位置から略90度回転したドリル設定位置(図1において2点鎖線にて示される位置)と、の間を回転可能に構成されている。
(Regarding the operation lever 68)
As shown in FIG. 1, the operating
操作レバー68は、駆動機構部50の先端工具Tへの伝達経路を切替える部材として構成されている。また、ハンマドリル10では、先端工具Tを被加工物に押し付けて、被加工物に負荷を付与した状態(以下、この状態を負荷状態という)で、被加工物に対して加工を行うようになっている。具体的には、操作レバー68のドリルモード設定位置における負荷状態では、駆動機構部50におけるクラッチ55と運動変換部材56との非連結状態が維持される構成になっている。これにより、ハンマドリル10がドリルモードになり、駆動機構部50によって先端工具Tに回転力のみが付与される構成になっている。
The
一方、操作レバー68のハンマドリルモード設定位置における負荷状態では、駆動機構部50におけるクラッチ55の噛合い部55Aと運動変換部材56の噛合い部56Aとが噛合い、クラッチ55と運動変換部材56とが連結する構成になっている。これにより、ハンマドリル10がハンマドリルモードになり、駆動機構部50による回転力及び打撃力が先端工具Tに付与される構成になっている。
On the other hand, in the load state where the operating
(バッテリーパック70)
バッテリーパック70は、略直方体に形成されている。そして、バッテリーパック70が、アウタハウジング12のバッテリー取付部16Bに、後側から装着されている。バッテリーパック70は、図示しないコネクタを有しており、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着状態では、当該コネクタがコネクタ24に接続されて、バッテリーパック70から制御部80へ電力が供給される構成になっている。また、バッテリーパック70は、一対のロック部材70Aを有しており、ロック部材70Aは、バッテリーパック70の左右の側部に設けられている。そして、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着状態では、ロック部材70Aがハンドルハウジング16に係合して、バッテリーパック70の後側への移動が制限されている。
(Battery pack 70)
また、前述した第2本体ハウジング部15の下端部(バッテリー取付部16B)には、ゴム等の弾性材によって構成されたストッパ部材25が設けられており、ストッパ部材25は、バッテリーパック70の前側に隣接して配置されている。これにより、ストッパ部材25が、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着時における突き当て部として機能している。
A
(制御部80について)
制御部80は、第2本体ハウジング部15の下端部に配置されている。制御部80には、前述したスイッチ機構22のスイッチ、切替ボタン21、変速スイッチ23、及びバッテリーパック70が電気的に接続されている。そして、トリガ20が引き操作されることで、制御部80によってモータ40が駆動して、駆動機構部50によってモータ40の駆動力が先端工具Tに伝達される構成になっている。また、制御部80によってモータ40が駆動するときには、切替ボタン21の切替状態に応じて、モータ40の回転方向が設定され、変速スイッチ23に操作位置に応じた回転速度でモータ40が回転する構成になっている。
(Regarding the control unit 80)
The control section 80 is arranged at the lower end of the second main
(上側モータ軸受45に対する支持構造Sについて)
図2~図5に示されるように、支持構造Sは、インナハウジング30の第2インナハウジング部32と、軸受カバー33と、アウタハウジング12の第2本体ハウジング部15に形成された「支持部」としての左右一対の支持片15Bと、を含んで構成されている。以下、支持構造Sの各構成について説明する。
(Regarding the support structure S for the upper motor bearing 45)
As shown in FIGS. 2 to 5, the support structure S includes the second
<第2インナハウジング部32について>
第2インナハウジング部32は、上下方向を軸方向とする略段付円筒状に形成されると共に、インナハウジング30の第1インナハウジング部31から下側へ延出されている。具体的には、第2インナハウジング部32の下部の径寸法が、第2インナハウジング部32の上部の径寸法よりも大きく設定されている。また、第2インナハウジング部32の内部には、上下方向に貫通した挿通部32Aが形成されており、挿通部32Aが第1インナハウジング部31の内部と連通している。そして、モータ40の駆動軸41が挿通部32A内を挿通している。
<Regarding the second
The second
第2インナハウジング部32の下側の開口部には、上側モータ軸受45を収容するための「軸受支持孔」としての軸受収容部32Bが形成されている。軸受収容部32Bは、下側へ開放された凹状に形成され、下側から見て挿通部32Aよりも大径の円形状に形成されると共に、駆動軸41と同軸上に配置されている。そして、上側モータ軸受45が、軸受収容部32Bの内部に下側から嵌入されて、第2インナハウジング部32に固定支持されている。
A bearing accommodating portion 32B as a “bearing support hole” for accommodating the upper motor bearing 45 is formed in the lower opening of the second
また、第2インナハウジング部32の内部には、軸受収容部32Bの上側において、ワッシャ収容部32Cが形成されている。ワッシャ収容部32Cは、下側へ開放された凹状に形成されると共に、下側から見て挿通部32Aよりも大径で且つ軸受収容部32Bよりも小径の円形状に形成されている。そして、ワッシャ収容部32C内にワッシャ47(図2では、不図示)が収容されている。
A washer housing portion 32C is formed inside the second
また、第2インナハウジング部32の下端部の外周部には、ハウジング側嵌合部32Dが形成されている。ハウジング側嵌合部32Dは、下側から見て、第2インナハウジング部32の下部の外周よりも径方向内側へ一段下がった円形状に形成されると共に、軸受収容部32Bと同心円状に形成されている。また、第2インナハウジング部32の下部の外周部には、ハウジング側嵌合部32Dの上側において、左右一対の「被固定部」としてのハウジング側固定アーム32Eが形成されている。ハウジング側固定アーム32Eは、第2インナハウジング部32から左右方向外側へ延出している。ハウジング側固定アーム32Eの先端部には、固定孔32Fが上下方向に貫通形成されている。
A housing-side
<軸受カバー33について>
図6にも示されるように、軸受カバー33は、カバー本体33Aを有しており、カバー本体33Aは、上下方向を板厚方向とする略リング形板状に形成されている。カバー本体33Aの上面には、カバー側嵌合部33Bが形成されている。カバー側嵌合部33Bは、上側へ開放された凹状に形成され、上側から見て円形状に形成されると共に、駆動軸41と同軸上に配置されている。そして、第2インナハウジング部32のハウジング側嵌合部32Dがカバー側嵌合部33B内に上側から嵌入されて、第2インナハウジング部32が軸受カバー33に嵌合されている。すなわち、軸受カバー33が、第2インナハウジング部32に径方向外側から嵌合している。これにより、カバー本体33Aが第2インナハウジング部32における軸受収容部32Bの開口部の外周部を下側から覆うと共に、上側モータ軸受45の外周部の下側に隣接して配置されている。つまり、軸受カバー33によって、上側モータ軸受45の下側への移動を制限する構成になっている。なお、軸受カバー33とインナハウジング30との嵌合状態では、モータ40の駆動軸41がカバー本体33Aの内部を挿通している。
<Regarding the bearing cover 33>
As also shown in FIG. 6, the bearing
カバー本体33Aの外周部には、左右一対の「固定部」としてのカバー側固定アーム33Cが形成されている。カバー側固定アーム33Cは、カバー本体33Aから左右方向外側へ延出しており、カバー側固定アーム33Cの下面とカバー本体33Aの下面とが面一に配置されている。カバー側固定アーム33Cの先端部には、固定筒部33Dが一体に形成されている。固定筒部33Dは、上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されると共に、インナハウジング30の固定孔32Fと同軸上に配置されている。また、固定筒部33Dの内周面には、雌ねじが形成されている。さらに、固定筒部33Dは、カバー本体33A及びカバー側固定アーム33Cよりも上側へ突出しており、固定筒部33Dの上端面が、ハウジング側固定アーム32Eの先端部の下側に隣接して配置されている。そして、「固定部材」としての固定ボルト37が、固定孔32F内に上側から挿入され、固定筒部33Dの内周部に螺合して、インナハウジング30(第2インナハウジング部32)が軸受カバー33に固定されている。また、固定ボルト37は、インナハウジング30の第1インナハウジング部31の下側に近接して配置されている。
A cover-
カバー本体33Aの下面には、「被支持部」としての被支持筒部33Eが形成されている。被支持筒部33Eは、上下方向を軸方向とする円筒状に形成され、カバー本体33Aから下側へ延出されると共に、カバー側嵌合部33Bと同軸上に配置されている。すなわち、被支持筒部33Eは、カバー本体33A及びカバー側固定アーム33Cよりも下側に配置されている。また、被支持筒部33Eの外周部には、支持溝33Fが形成されており、支持溝33Fは、被支持筒部33Eの径方向外側へ開放されると共に、被支持筒部33Eの周方向全周に亘って形成されている。そして、支持溝33Fの底面が、被支持面33Gとして構成されており、被支持面33Gは、カバー側嵌合部33Bと同軸上に配置されている。すなわち、被支持面33G(被支持筒部33E)が、軸受収容部32B(上側モータ軸受45)と同軸上に配置されている。また、被支持面33G(被支持筒部33E)は、後述する支持片15Bによって支持される部分として構成されている。すなわち、軸受カバー33における支持片15Bに支持される部分が、円形状に形成されている。
A supported
<支持片15Bについて>
図2~図5に示されるように、支持片15Bは、アウタハウジング12の第2本体ハウジング部15に一体に形成されると共に、第2本体ハウジング部15の内部に配置されている。支持片15Bは、上下方向を板厚方向とする板状に形成されると共に、第2本体ハウジング部15の左右の側壁から左右方向内側(中央側)へ延出されている(図4参照)。さらに、支持片15Bは、軸受カバー33の被支持筒部33E(支持溝33F)の径方向外側に配置されている。これにより、支持片15Bが、軸受カバー33のカバー本体33A及びカバー側固定アーム33Cよりも下側に配置されている。
<Regarding the
As shown in FIGS. 2 to 5, the
支持片15Bの先端部には、円形状の円弧状支持部15B1が形成されている。円弧状支持部15B1は、平面視で、左右方向中央側へ開放された略半円状に形成されている。また、支持片15Bの板厚寸法は、軸受カバー33の支持溝33Fの幅寸法(上下寸法)よりも僅かに小さく設定されている。そして、円弧状支持部15B1の縁部が軸受カバー33の支持溝33F内に挿入されている。これにより、上下方向におけるアウタハウジング12(第2本体ハウジング部15)に対する軸受カバー33の位置が支持片15Bによって決まる構成になっている。また、支持溝33Fの被支持面33Gが、円弧状支持部15B1の径方向内側に隣接配置されて、被支持筒部33E(軸受カバー33)が、円弧状支持部15B1によって径方向外側から支持されている。これにより、前後方向及び左右方向におけるアウタハウジング12(第2本体ハウジング部15)に対する軸受カバー33の位置が支持片15Bによって決まる構成になっている。
A circular arc-shaped support portion 15B1 is formed at the tip of the
なお、前述のように、第2本体ハウジング部15は、左右方向に2分割されている。このため、軸受カバー33の被支持筒部33Eが、一対の支持片15Bによって左右方向外側から挟み込まれて支持される構成になっている。また、支持片15Bの先端部には、円弧状支持部15B1に対して前後方向両側において、前後一対の突合せ部15B2が形成されている。突合せ部15B2は、左右方向に対して直交する面として構成されている。そして、被支持筒部33Eが、一対の支持片15Bによって挟み込まれた状態では、一対の支持片15Bの突合せ部15B2同士が当接している。すなわち、円弧状支持部15B1によって被支持筒部33Eが周方向全周に亘って径方向外側から支持されている。
In addition, as described above, the second main
(作用効果)
上記のように構成されたハンマドリル10では、トリガ20が引き操作されると、制御部80の制御によってモータ40が駆動し、駆動機構部50によってモータ40の駆動力が先端工具Tに伝達される。具体的には、ハンマドリル10のドリルモードでは、先端工具Tに回転力が付与され、ハンマドリルモードでは、先端工具Tに回転力及び打撃力が付与される。
(Effect)
In the
また、モータ40の駆動軸41の下端部は、下側モータ軸受44によって回転可能に支持されており、下側モータ軸受44は、第2本体ハウジング部15に支持されている。一方、モータ40の駆動軸41の上端側の部分は、上側モータ軸受45によって回転可能に支持されており、上側モータ軸受45は、インナハウジング30における第2インナハウジング部32の軸受収容部32B内に収容されると共に、軸受収容部32Bに支持されている。また、軸受カバー33が、軸受収容部32Bの開口部の外周部を下側から塞いだ状態で、第2インナハウジング部32を固定しており、上側モータ軸受45の下側への移動が軸受カバー33によって制限されている。
A lower end portion of a
ここで、軸受カバー33には、円筒状の被支持筒部33Eが形成されており、被支持筒部33Eは、上側モータ軸受45と同軸上に配置されている。また、アウタハウジング12(第2本体ハウジング部15)には、一対の支持片15Bが形成されており、支持片15Bが、被支持筒部33Eを径方向外側から支持している。すなわち、軸受カバー33における支持片15Bにより支持される部位(被支持筒部33E)が円形状に形成されているため、支持片15Bにおける被支持筒部33Eを支持する部位の全体を円弧状に形成することができる。具体的には、円弧状に形成された円弧状支持部15B1が、一対の支持片15Bにそれぞれ形成されており、被支持筒部33Eが円弧状支持部15B1の径方向内側に隣接配置されている。より詳しくは、円弧状支持部15B1によって被支持筒部33Eが周方向全周に亘って径方向外側から支持されている。そして、一般に、円形状(円弧状)に形成された部位の寸法精度が、非円形状に形成された部位の寸法精度よりも高い。このため、アウタハウジング12(第2本体ハウジング部15)に対する軸受カバー33の組付位置精度を高くすることができると共に、軸受カバー33に固定された第2インナハウジング部32の組付位置精度も高くすることができる。しかも、上述のように、円弧状支持部15B1によって被支持筒部33Eが周方向全周に亘って径方向外側から支持されている。このため、例えば、円弧状支持部15B1に切欠き部等が形成された場合と比べて、被支持筒部33Eの周方向において、円弧状支持部15B1が被支持筒部33Eを支持する領域の角度の合計を大きくすることができる。これにより、被支持筒部33Eに対する支持片15Bの支持強度を高くすることができると共に、ひいては第2インナハウジング部32に対する支持強度を高くすることができる。以上により、インナハウジング30に対する位置精度及び支持強度を向上することができる。
Here, the bearing
また、上側モータ軸受45は、第2インナハウジング部32及び軸受カバー33を介して第2本体ハウジング部15(本体ハウジング13)に支持されている。さらに、前述したように、下側モータ軸受44が第2本体ハウジング部15(本体ハウジング13)に支持されている。すなわち、上側モータ軸受45及び下側モータ軸受44が第2本体ハウジング部15に支持されている。このため、モータ40の駆動軸41を回転可能に支持する上側モータ軸受45及び下側モータ軸受44の同軸度を高くすることができる。
Also, the upper motor bearing 45 is supported by the second main body housing portion 15 (main body housing 13 ) via the second
また、第2インナハウジング部32の外周部には、左右一対のハウジング側固定アーム32Eが形成されており、軸受カバー33のカバー本体33Aには、左右一対のカバー側固定アーム33Cが形成されている。そして、固定ボルト37が、ハウジング側固定アーム32Eの固定孔32F内に挿入され、カバー側固定アーム33Cの固定筒部33Dに螺合されて、ハウジング側固定アーム32Eがカバー側固定アーム33Cに固定されている。これにより、第2インナハウジング部32の周方向において、第2インナハウジング部32を軸受カバー33にバランスよく固定することができる。
A pair of left and right housing side fixed
さらに、上下方向において、軸受カバー33の被支持筒部33Eとハウジング側固定アーム32E及びカバー側固定アーム33Cとの位置がずれている。このため、被支持筒部33Eを径方向外側から支持する支持片15Bと、ハウジング側固定アーム32E及びカバー側固定アーム33Cと、の干渉を回避することができる。すなわち、ハウジング側固定アーム32E及びカバー側固定アーム33Cとの干渉を回避するための切欠部を支持片15Bに形成する必要がなくなる。これにより、支持片15Bの円弧状支持部15B1を円弧状に形成することができる。したがって、軸受カバー33に対する支持強度を高くすることができると共に、ひいては上側モータ軸受45に対する支持強度を高くすることができる。
Furthermore, in the vertical direction, the positions of the supported
また、軸受カバー33は、カバー本体33Aを有しており、カバー本体33Aが第2インナハウジング部32における軸受収容部32Bの開口部の外周部を下側から覆っている。そして、軸受カバー33の被支持筒部33Eがカバー本体33Aから下側へ延出している。これにより、被支持筒部33Eを径方向外側から支持する支持片15Bをカバー本体33Aの下側に隣接して配置することができる。したがって、上下方向の大型化を抑制することができる。
The bearing cover 33 has a cover
また、モータ40の駆動軸41は、モータ側ベベルギヤ41Aを有しており、モータ側ベベルギヤ41Aは、上側(駆動軸41の軸方向他方側)へ向かうに従い駆動軸41の径方向内側へ傾斜した複数のギヤ歯によって構成されている。また、駆動軸41は、駆動機構部50の中間軸51の軸側ベベルギヤ54と噛合している。これにより、モータ40の駆動時には、中間軸51の軸側ベベルギヤ54からモータ側ベベルギヤ41Aへ下側(駆動軸41の軸方向一方側)のスラスト荷重が作用する。すなわち、上側モータ軸受45に下側へのスラスト荷重が作用する。このため、軸受カバー33によって、当該スラスト荷重を受けて、駆動軸41の下側への移動を制限することができる。したがって、モータ側ベベルギヤ41Aと軸側ベベルギヤ54との噛合い状態を良好に維持することができる。
Further, the
また、第2インナハウジング部32の下端部における外周部には、ハウジング側嵌合部32Dが形成されている。ハウジング側嵌合部32Dは、下側から見て円形状に形成されると共に、軸受収容部32Bと同心円状に形成されている。さらに、軸受カバー33のカバー本体33Aには、カバー側嵌合部33Bが形成されている。カバー側嵌合部33Bは、上側へ開放された凹状に形成され、上側から見て円形状に形成されると共に、軸受カバー33の被支持筒部33Eと同軸上に配置されている。そして、ハウジング側嵌合部32Dがカバー側嵌合部33Bの内部に上側から嵌入されている。これにより、被支持筒部33E、第2インナハウジング部32の軸受収容部32B、及び上側モータ軸受45の同軸度を高くすることができる。したがって、アウタハウジング12に対する上側モータ軸受45の位置精度を効果的に向上することができる。
A housing-side
また、ハウジング側嵌合部32Dがカバー側嵌合部33B内に嵌入されている。つまり、軸受カバー33が第2インナハウジング部32に径方向外側から嵌合している。これにより、上下方向における支持構造Sの体格の大型化を抑制することができる。すなわち、図7に示されるように、仮に、軸受カバー33を第2インナハウジング部32の径方向内側に嵌合させる構造にする場合には、軸受収容部32B内に挿入されるリング状のリブを軸受カバー33に形成する構造が考えられる。この場合には、第2インナハウジング部32の下端部が本実施の形態よりも下側へ延出される。このため、上下方向における支持構造Sの体格が大型化する。これに対して本実施の形態では、上述のように、軸受カバー33が第2インナハウジング部32に径方向外側から嵌合している。このため、図7に示される構造と比べて、軸受収容部32Bの上下寸法を小さくすることができる。したがって、上下方向における支持構造Sの体格の大型化を抑制することができる。
Also, the housing-side
また、軸受カバー33の被支持筒部33Eには、径方向外側へ開放された支持溝33Fが形成されており、第2本体ハウジング部15の支持片15Bにおける円弧状支持部15B1の縁部が支持溝33F内に挿入されている。これにより、上下方向において、軸受カバー33を第2本体ハウジング部15に係合させることができる。したがって、上下方向における軸受カバー33及び第2インナハウジング部32(インナハウジング30)の第2本体ハウジング部15に対する組付位置精度を向上することができる。
A
また、固定ボルト37が、インナハウジング30の第1インナハウジング部31の下側に近接して配置されている。すなわち、固定ボルト37が、第1インナハウジング部31に収容された駆動機構部50の下側に近接して配置されている。これにより、ハンマドリル10の上下方向の体格の大型化を抑制することができる。
A fixing
(支持片15Bの変形例について)
次に、図8を用いて、支持片15Bの変形例について説明する。この図に示されるように、変形例の支持片15Bでは、軸受カバー33の被支持筒部33Eが、一対の支持片15Bによって挟み込まれた状態において、一対の支持片15Bの突合せ部15B2との間に所定の隙間Gが形成されるように、突合せ部15B2の位置が設定されている。すなわち、被支持筒部33E(軸受カバー33)が、一部を除いて、円弧状支持部15B1によって径方向外側から支持されている。具体的には、被支持筒部33Eの周方向において、円弧状支持部15B1が被支持筒部33Eを支持する領域の角度の合計が、270度以上(本変形例では、一例として340度)に設定されている。換言すると、円弧状支持部15B1が被支持筒部33Eの全周の3/4以上を支持する構成になっている。これにより、本発明における「被支持部を径方向外側から支持する支持部」とは、支持片15Bが、被支持筒部33Eの一部を除いて径方向外側から支持する場合も含んでいる。
(Modified example of
Next, a modified example of the
そして、支持片15Bの変形例においても、円弧状支持部15B1の全体が円弧状に形成されている。このため、アウタハウジング12(第2本体ハウジング部15)に対する軸受カバー33の組付位置精度を高くすることができると共に、軸受カバー33に固定された第2インナハウジング部32の組付位置精度も高くすることができる。また、支持片15Bの変形例においても、本実施の形態と同様に、例えば、円弧状支持部15B1に切欠き部等が形成された場合と比べて、被支持筒部33Eの周方向において、円弧状支持部15B1が被支持筒部33Eを支持する領域の角度の合計を大きくすることができる。したがって、被支持筒部33Eに対する支持片15Bの支持強度を高くすることができると共に、ひいては第2インナハウジング部32に対する支持強度を高くすることができる。以上により、支持片15Bの変形例においても、インナハウジング30に対する位置精度及び支持強度を向上することができる。
Also in the modified example of the
10 ハンマドリル(作業機)
12 アウタハウジング
15B 支持片(支持部)
30 インナハウジング
31 第1インナハウジング部(第1ハウジング部)
32 第2インナハウジング部(第2ハウジング部)
32B 軸受収容部(軸受支持孔)
32D ハウジング側嵌合部
32E ハウジング側固定アーム(被固定部)
33 軸受カバー
33A カバー本体
33B カバー側嵌合部
33C カバー側固定アーム(固定部)
33E 被支持筒部(被支持部)
37 固定ボルト(固定部材)
40 モータ(駆動源)
41 駆動軸
41A モータ側ベベルギヤ(ベベルギヤ)
50 駆動機構部(機構部)
51 中間軸(従動軸)
T 先端工具
10 hammer drill (work machine)
12
30
32 second inner housing part (second housing part)
32B bearing housing (bearing support hole)
32D housing side
33
33E supported cylindrical portion (supported portion)
37 fixing bolt (fixing member)
40 motor (driving source)
41 drive shaft 41A motor side bevel gear (bevel gear)
50 Drive Mechanism (Mechanism)
51 intermediate shaft (driven shaft)
T tip tool
Claims (9)
前記駆動軸の駆動力により動作する機構部と、
前記駆動軸を回転可能に支持する軸受と、
前記機構部を収容する第1ハウジング部と、前記軸受を支持する軸受支持孔を有する第2ハウジング部と、を含んで構成されたインナハウジングと、
前記第2ハウジング部が固定され、前記軸受支持孔の開口部を覆う軸受カバーと、
前記駆動源、前記インナハウジング、及び前記軸受カバーを収容するアウタハウジングと、
を備え、
前記軸受カバーには、前記軸受と同軸上に配置された円筒状の被支持部が形成され、
前記アウタハウジングには、前記被支持部を径方向外側から支持する支持部が形成されている作業機。 a drive source having a drive shaft;
a mechanical portion operated by the driving force of the drive shaft;
a bearing that rotatably supports the drive shaft;
an inner housing including a first housing portion that houses the mechanism portion and a second housing portion that has a bearing support hole that supports the bearing;
a bearing cover to which the second housing part is fixed and which covers the opening of the bearing support hole;
an outer housing that accommodates the drive source, the inner housing, and the bearing cover;
with
A cylindrical supported portion arranged coaxially with the bearing is formed in the bearing cover,
The working machine, wherein the outer housing is provided with a supporting portion that supports the supported portion from the outside in a radial direction.
前記軸受カバーには、固定部材によって前記被固定部を固定する固定部が形成されており、
前記駆動軸の軸方向において、前記被支持部と前記被固定部及び前記固定部との位置がずれている請求項1に記載の作業機。 A portion to be fixed is formed on an outer peripheral portion of the second housing portion,
The bearing cover is formed with a fixing portion for fixing the fixed portion by a fixing member,
The working machine according to claim 1, wherein positions of the supported portion, the fixed portion, and the fixed portion are shifted in the axial direction of the drive shaft.
前記被支持部が、前記カバー本体から前記駆動軸の軸方向一方側へ延出している請求項2に記載の作業機。 The bearing cover has a cover body that covers the bearing support hole from one axial direction side of the drive shaft,
3. The working machine according to claim 2, wherein the supported portion extends from the cover body to one side in the axial direction of the drive shaft.
前記カバー本体には、前記ハウジング側嵌合部が嵌入されたカバー側嵌合部が形成されている請求項3に記載の作業機。 A housing-side fitting portion disposed coaxially with the bearing is formed on an outer peripheral portion of the second housing portion at one end in the axial direction of the drive shaft,
4. The working machine according to claim 3, wherein the cover main body is formed with a cover-side fitting portion into which the housing-side fitting portion is fitted.
前記駆動軸は、前記従動軸と嵌合するベベルギヤを有している請求項1~請求項6の何れか1項に記載の作業機。 the mechanical portion includes a driven shaft extending in a direction intersecting the axial direction of the drive shaft;
The work machine according to any one of claims 1 to 6, wherein the drive shaft has a bevel gear fitted with the driven shaft.
前記ベベルギヤは、前記駆動軸の軸方向他方側へ向かうに従い径方向内側へ傾斜した複数のギヤ歯によって構成されている請求項7に記載の作業機。 The bearing cover covers the bearing support hole from one side in the axial direction of the drive shaft,
8. The working machine according to claim 7, wherein the bevel gear comprises a plurality of gear teeth inclined radially inward toward the other axial side of the drive shaft.
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